JP6407178B2 - 発電所の電圧制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、発電機をタービン等で回転させて発電する発電所の運転効率を最大とする運転を可能とする発電所の電圧制御装置に関するものである。
従来の発電所の電圧制御装置は、負荷時タップ切換手段を有する昇圧変圧器を介して発電機が送電系統に連係される発電所において、発電機及び昇圧変圧器の運転状態での損失を演算し、複数の運転状態が選択できる場合には、発電機と昇圧変圧器との合計損失が最小となる運転点を選択して制御を行うことで、発電所の効率向上を図ったものがある(例えば特許文献1)。
また、主変圧器を介して発電機が電力系統に連係される発電所において、計測された電力系統の電圧Vsおよび発電機の出力する有効電力Pgの条件下で発電所としての損失に関係する各機器の損失を発電機の電圧Vgの関数で演算表示し、発電機の電圧Vgを予め設定された許容範囲で変化させたとき各機器の損失の総和が最少となる発電機の電圧Vg1を演算し、発電機の電圧をこの電圧Vg1に設定して発電機を制御することで、確実に発電所の高効率運転を実現するようにしたものがある(例えば特許文献2)。
また、負荷時タップ切換機能の無い主変圧器を介して発電機が送電系統に連係される発電所において、発電機の出力電圧及び発電機の出力電流を検出し、この出力電圧及び出力電流から電圧、電流、有効電力、無効電力に変換した各信号と主変圧器の損失とから主変圧器の系統側電圧を演算して、この演算した主変圧器の系統側電圧に基づいて発電機の励磁系を制御するようにした発電プラントも知られている(例えば特許文献3)。
特開平5−344653号公報 特開2015−180164号公報 特開2013−187932号公報
特許文献1に記載された電圧制御装置は、発電機電圧と昇圧変圧器タップ位置の組み合わせにつき、あらかじめ記憶された発電機定数と昇圧変圧器の定数に基づき損失を演算し、損失最少の組み合わせを選ぶものであった。この組み合わせは系統電圧、昇圧変圧器タップ位置、発電機電圧の組み合わせとなるため、多数の演算が必要となる。また、損失計算は一般的な関数で表現されているため、実現するためには、各プラントで関数を求める必要あり、非常に手間がかかるものであった。
特許文献2に記載された電圧制御装置は、計測された電力系統の電圧Vsおよび発電機の出力する有効電力Pgの条件下で発電所としての損失に関係する各機器の損失を発電機の電圧Vgの関数で演算表示し、各機器の損失の総和が最少となる発電機の電圧Vg1を演算して発電機を制御している。このように損失計算は一般的な関数で演算されているため、実現するためには、各プラントで関数を求める必要あり、非常に手間がかかるものであった。
特許文献3に記載された電圧制御装置は、発電機の出力電圧及び主変圧器の損失とから主変圧器の系統側電圧を演算して、この演算した主変圧器の系統側電圧に基づいて発電機の励磁系を制御することで、負荷時タップ切換機能の無い主変圧器を介して発電機が送電系統に連係された発電プラントにおいても電圧制御できるようにしたものであるが、主変圧器にタップ切換機能が無いため、迅速な電圧調整ができないという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、系統電圧、発電機電圧および発電機有効電力、あるいは無効電力に基づいて、主変圧器のタップ切換位置を演算およびタップ位置を制御することで、高効率運転を可能とする発電所の電圧制御装置を得ることを目的とするものである。
この発明に係る発電所の電圧制御装置は、負荷時タップ切換手段を有する主変圧器を介して発電機が電力系統に接続された発電所において、電力系統の電圧と発電機の電圧および発電機の有効電力に基づいて発電所全体効率を改善することができる主変圧器のタップ位置を決めるエコ運転制御装置を設け、エコ運転制御装置は、電力系統電圧と発電機電圧および発電機有効電力から発電機の無効電力が0付近となる主変圧器のタップ位置を算出する算出手段と、この算出されたタップ位置に基づいて主変圧器の負荷時タップ切換手段にタップ指令を出力する指令手段を備えたものである。
また、この発明に係る発電所の電圧制御装置は、負荷時タップ切換手段を有する主変圧器を介して発電機が電力系統に接続された発電所において、電力系統の電圧と発電機の有効電力に基づいて発電所全体効率を改善することができる主変圧器のタップ位置を決めるエコ運転制御装置を設け、エコ運転制御装置は、発電機の有効電力、電力系統の電圧毎に最少無効電力となる主変圧器のタップ位置をデータとして記憶したデータ記憶装置を備え、エコ運転制御装置は、検出した電力系統電圧と有効電力に基づいてデータ記憶装置から無効電力が最少となるタップ位置を抽出し、この抽出したタップ位置に基づいて主変圧器にタップ指令を出力するようにしたものである。
また、この発明に係る発電所の電圧制御装置は、負荷時タップ切換手段を有する主変圧器を介して発電機が電力系統に接続された発電所において、発電機の無効電力に基づいて発電所全体効率を改善することができる主変圧器のタップ位置を決めるエコ運転制御装置を設け、エコ運転制御装置は無効電力設定値を予め設定した設定手段を備え、エコ運転制御装置は、発電機の無効電力が無効電力設定値よりも大のときは主変圧器のタップ位置を下げ、0以下のときは主変圧器のタップ位置を上げるタップ指令を主変圧器に出力するようにしたものである。
この発明は負荷時タップ切換手段を有する主変圧器を介して発電機が電力系統に接続された発電所において、発電所全体効率を改善することができる主変圧器のタップ位置を決めるエコ運転制御装置を設け、エコ運転制御装置は最小限の機器のパラメータをもとに高効率運転を可能とする主変圧器のタップ切換位置を演算してタップ位置を制御することで、運転効率を最大とする運転を可能とする発電所の電圧制御装置が得られる。
この発明の実施の形態1に係る発電所の電圧制御装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る発電所の電圧制御装置の動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態2に係る発電所の電圧制御装置の動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態3に係る発電所の電圧制御装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3に係る発電所の電圧制御装置に使用されるデータ記憶装置のデータの一例を示す表図である。 この発明の実施の形態3に係る発電所の電圧制御装置の動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態4に係る発電所の電圧制御装置の動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態5に係る発電所の電圧制御装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態5に係る発電所の電圧制御装置の動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態5に係る発電所の電圧制御装置の無効電力設定図である。 この発明の実施の形態6に係る発電所の電圧制御装置の動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態7に係る発電所の電圧制御装置の動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態8に係る発電所の電圧制御装置を示す構成図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る発電所の電圧制御装置を図1および図2に基づいて説明する。
図1において、発電機10およびタービン11からなる発電所と電力系統1は、主変圧器4を介して接続されている。また、発電機10と主変圧器4との接続はIPB(Isolated Phase Bus=相分離母線)で構成される。主変圧器4の高圧側はOLTC(Onload Tap Changer=負荷時タップ切換器)付となっている。主変圧器4の高圧側には計器用変流器2、計器用変圧器3が接続され、計器用変流器2で検出された系統電流I、計器用変圧器3で検出された系統電圧Vはエコ運転制御装置14に入力されている。発電機10はタービン11で駆動されており発電機有効出力を得て、主変圧器4を介して電力系統1に電力を供給する。
発電機10は、励磁変圧器5とバスダクトもしくはケーブルにてサイリスタ8から発電機10の回転子の界磁巻線9に界磁電流が供給されている。発電機主回路に接続された計器用変圧器6の2次側電圧が自動電圧制御器(AVR)7に入力される。自動電圧制御器(AVR)7は、エコ運転制御装置14から出力された電圧指令に基づき、計器用変圧器6で計測された発電機10の電圧との電圧偏差をなくすようにサイリスタ8の点弧角を制御し、発電機10の回転子に供給される界磁電流を増減させる。エコ運転制御装置14には、さらに計器用変圧器12を介して発電機電圧Vおよび計器用変流器13介して発電機電流Iがそれぞれ入力されている。
エコ運転制御装置14は、電力系統1の電圧Vと発電機10の電圧Vおよび発電機10の有効電力Pに基づいて発電所全体効率を改善することができる主変圧器4のタップ位置を決めるようになっている。そのためエコ運転制御装置は、電力系統電圧Vと発電機電圧Vおよび発電機有効電力Pから発電機の無効電力Qが0付近となる主変圧器4のタップ位置を算出するタップ位置算出手段141と、この算出されたタップ位置に基づいて主変圧器4の負荷時タップ切換手段にタップ指令を出力するタップ指令手段142を備えている。
また、発電機10と主変圧器4との間には遮断器15が設けられ、分岐IPBを介して所内変圧器16が接続されている。
この発明は、発電所の損失を系統電圧V、発電機出力毎に変化する発電機電圧Vを計算もしくは実測することにより求めて、発電所の運転効率を最大とする運転を可能とするものである。
まず、通常、発電機電圧Vは一定運転を実施しているが、発電機電圧Vの上げ下げ時の主要各機器の損失の増減は、以下の説明の通りとなる。
発電機10の回転子銅損、鉄損は明確であるが、発電機10の固定子銅損、主変圧器4、所内変圧器16およびIPB(相分離母線)の主要な損失は、発電機10の電流Iに大きく依存する。この発電機電流Iは次の式(1)となる。
Figure 0006407178

但し、P:有効電力(MW)
:無効電力(Mvar)
:発電機電圧(pu=パーユニット)
MVA:ベース容量
ここで 発電機電圧変動率εは次の式(2)で表される。
Figure 0006407178

但し、 R:変圧器抵抗(pu)
X:変圧器リアクタンス(pu)
ここで、R×P/10+X×P /200=c(定数)
X/10−2×X×P×R=b(定数)
と置き、1/200×Rが極小のためQ 項を無視すると、式(2)の発電機電圧変動率εは次の式(3)となる。
ε=c+bQ ・・・(3)
ここで 系統電圧をVs(pu)とすると、次の式(4)となる。
Vs=V(1−ε) ・・・(4)
式(3)を式(4)に導入して、定数a=1−cとすると
=Vs/(a−bQ
Figure 0006407178
タップ比を次式とすると
Figure 0006407178

式(5)は次式(6)で表すことができる。
Figure 0006407178
発電機10の主回路電流Iは、式(1)によるが、発電所の電気品ロスは、電流による損失である銅損によるものが大半であるため、高効率で運転するには、無効電力Qを最少とすることが有効であることが分かる。また無効電力Qが0の場合、発電機回転子に供給される電流も小さくできることから回転子銅損も小さくすることができる。
よって式(6)の無効電力Qを0とする条件のタップ比(値)は、次の式(7)で表すことができる。
Figure 0006407178

このタップ比(値)に近い主変圧器4のタップを選定もしくは制御することにより、
発電所損失を最少化できるため、発電所効率改善に寄与できる。
次に発電所の電圧制御装置の動作について図2のフロー図に基づいて説明する。
図2のステップST1は、主変圧器4の高圧側に設置された計器用変圧器3から系統電圧Vの信号を計測、発電機10の主回路に接続された計器用変圧器12から発電機電圧Vの信号を計測する。また、計器用変圧器12からの電圧信号および計器用変流器13からの電流信号により発電機の有効電力Pの信号をエコ運転制御装置14で演算するか、図示しない外部の電力変換器からの有効電力信号をエコ運転制御装置14に入力する。
次にステップST2は、計測した系統電圧Vと発電機電圧Vおよび有効電力Pからエコ運転制御装置14は発電機10の無効電力Qを0とする式(7)に基づいて演算したタップ比に従ったタップ位置を主変圧器4の最適タップ値Tapとして演算する。ステップST3はステップST2で演算した最適タップ値Tapに従い、主変圧器4のタップ位置を決定する。ステップST4は、エコ運転制御装置14から主変圧器4にタップ値Tapを指令として、タップ値Tapの上げもしくは下げ信号を出力し、主変圧器4のタップ位置を制御して無効電力の最小値を得る。
以上のように実施の形態1の発明は、エコ運転制御装置14が系統電圧Vおよび発電機電圧Vに従って発電所全体効率を改善することができる主変圧器4のタップ位置を算出し、この算出されたタップ位置に基づいて主変圧器4にタップ指令を出力するようにしているから、最小限の機器のパラメータを入力するだけで高効率運転を可能とする発電所の電圧制御装置を得ることができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係る発電所の電圧制御装置を図3に基づいて説明する。
実施の形態1では、無効電力Qを0とする式(7)にて演算したタップ比に従い、最適タップ値Tapとして一番近いタップ値を設定していたが、主変圧器4のタップは、ステップ上に変化するものであるため、無効電力Qは完全に0にできない。
実施の形態2の発明では、実施の形態1の発明と同様に主変圧器4のタップ位置を変化させた後、発電機10の界磁電流を調節することによって無効電力Qを0とするようにしたものである。
実施の形態2の電圧制御装置の動作について図3のフロー図に基づいて説明する。 図3において、ステップST1は、系統電圧Vと発電機電圧Vおよび有効電力Pの他にさらに無効電力Qを計測する。なお、無効電力Qの計測または検出は、図1に示す自動電圧制御器(AVR)7もしくはエコ運転制御装置14にて行う。このステップST1以外は、実施の形態1のステップST2からステップST4までと同じなので説明を省略する。
図3のステップST5は、計測された無効電力Qに基づいて無効電力Q(Mvar)が0となるような指令をエコ運転制御装置14から自動電圧制御器(AVR)7に出力し、サイリスタ8の点弧角を制御して発電機10の界磁電流を調節することによって無効電力Qを0とする。
このように最適タップ値Tapによって無効電力Qが0近辺で制御されたものに対し、さらに自動電圧制御器(AVR)7によって発電機電圧を調整して無効電力Qを0となるよう制御することで、実施の形態1より更に発電所の高効率運転を可能とすることができる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3に係る発電所の電圧制御装置を図4から図6に基づいて説明する。
実施の形態1、2では、主変圧器4のタップ値を変更することに伴う主変圧器のインピーダンスの補正は実施していなかったため、タップ位置変更に伴う最適タップ値に差が発生する可能性がある。実施の形態3の発明は、実施の形態1、2より更に高効率運転をめざすものである。
図4は実施の形態3の発電所の電圧制御装置の構成図を示し、エコ運転制御装置14は、発電機の有効電力P、発電機の電圧V、電力系統の電圧Vs毎に最少無効電力Qとなる主変圧器のタップ位置をデータとして記憶したデータ記憶手段143を備えている。その他の構成は実施の形態1の図1と同じであるので、同じまたは相当部分には同じ符号を付して説明を省略する。
エコ運転制御装置14のデータ記憶手段143は、図5の表図に示すように、発電機10の有効電力P1、・・・、発電機電圧V1、・・・、系統電圧Vs1、Vs2、・・・毎に式(5)に使った定数a、無効電力Qを算出し、それに対応したタップTap位置Tap11、Tap12、・・・、Tap21、Tap22、・・・をデータとして記憶している。
実施の形態3の電圧制御装置の動作について図6のフロー図に基づいて説明する。 図6において、ステップST1は、図4の主変圧器4の高圧側設置された計器用変圧器3から系統電圧Vの信号を計測、発電機主回路に接続された計器用変圧器12から発電機電圧Vの信号を計測する。また、計器用変圧器12からの電圧信号および計器用変流器13からの電流信号により発電機の有効電力Pの信号をエコ運転制御装置14で演算するか、図示しない外部の電力変換器からの有効電力信号をエコ運転制御装置14に入力する。
ステップST2は、予め演算しておいた図5の表図から、計測した有効電力P、発電機電圧V、系統電圧Vに合致する最少無効電力Qを求める。ステップST3は、最少無効電力Qに対応した最適なタップ値Tap(Tap位置)を図5の表図から抽出する。ステップST4は、エコ運転制御装置14から主変圧器4にタップ値Tapを指令として、タップ値Tapの上げもしくは下げ信号を出力し、主変圧器4のOLTCのタップ位置を制御して無効電力Qの最小値を得る。
なお、発電機10を定格電圧運転で運転している場合は発電機電圧Vの信号を計測する必要がないため、図5の表図における発電機電圧Vの欄および図6のステップST1における発電機電圧Vの計測は省略してもよい。
以上のように実施の形態3の発明は、エコ運転制御装置14に、発電機の有効電力P、電力系統の電圧Vs毎に最少無効電力Qとなる主変圧器のタップ位置をデータとして記憶したデータ記憶手段143を備え、検出した電力系統電圧Vと有効電力Pに基づいてデータ記憶装置143から無効電力Qが最少となるタップ位置を抽出し、この抽出したタップ位置に基づいて主変圧器4にタップ指令を出力するようにしたから、更に発電所の高効率運転を可能とすることができる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4に係る発電所の電圧制御装置を図7に基づいて説明する。
実施の形態3では、無効電力Qを0とする式(7)にて演算したタップ比に従い、最適タップ値Tapとして一番近いタップ値をデータとして設定して記憶していたが、タップは、ステップ上に変化するものであるため、無効電力Qは完全に0にできない。
実施の形態4の発明では、実施の形態3の発明と同様に主変圧器4のタップ位置を変化させた後、発電機10の界磁電流を調節することによって無効電力Qを0とするようにしたものである。
実施の形態4の電圧制御装置の動作について図7のフロー図に基づいて説明する。 図7において、ステップST1は、系統電圧Vと発電機電圧Vおよび有効電力Pの他にさらに無効電力Qを計測する。なお、無効電力Qの計測または検出は、図4に示す自動電圧制御器(AVR)7もしくはエコ運転制御装置14にて行う。このステップST1以外は、図6に示す実施の形態3のステップST2からステップST4までと同じなので説明を省略する。
図7のステップST5は、無効電力Q(Mvar)の0指令をエコ運転制御装置14から自動電圧制御器(AVR)7に出力し、サイリスタ8の点弧角を制御して発電機10の界磁電流を調節することによって無効電力Qを0とする。
このように最適タップ値Tapによって無効電力Qが0近辺で制御されたものに対し、さらに自動電圧制御器(AVR)7によって発電機電圧を調整して無効電力Qを0となるよう制御することで、実施の形態3より更に発電所の高効率運転を可能とすることができる。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5に係る発電所の電圧制御装置を図8から図10に基づいて説明する。
実施の形態1〜4では、系統電圧Vおよび有効電力Pなどによって無効電力Qが最少となるようなタップ値を演算する方法にて、高効率運転となるような主変圧器4のタップ位置を決定するものであったが、実施の形態5の発明では、予め無効電力Qの設定値を設定して計測した無効電力Qがこの設定値以下になるようにして高効率運転を可能とするものである。
図8は実施の形態5の発電所の電圧制御装置の構成図を示し、エコ運転制御装置14は、図10に記載の発電機出力可能曲線の上に予め無効電力Qの設定値QGsetを設定する設定手段144を備えている。その他の構成は実施の形態1の図1と同じであるので、同じまたは相当部分には同じ符号を付して説明を省略する。
この無効電力設定値QGsetは、系統電圧が変動した場合に発電機電圧Vが±5%もしくは設定した電圧運転可能な範囲になるような値に設定する。
実施の形態5の電圧制御装置の動作について図9のフロー図に基づいて説明する。 図9において、ステップST1は計器用変圧器12からの発電機電圧Vおよび計器用変流器13からの発電機電流Iに基づいてエコ運転制御装置14が無効電力Qを演算する。なお、無効電力Qの演算または計測は、実施の形態2、4で説明したように自動電圧制御器(AVR)7で行ってエコ運転制御装置14に入力するようにしてもよい。ステップST2は、計測した無効電力Qが無効電力設定値QGsetよりも大きいか小さいかを判定し、無効電力Qが無効電力設定値QGsetよりも大きい場合(Y)は、ステップST3に進んで主変圧器4のタップを下げる。こうすることで図10に記載の発電機出力可能曲線の上の運転点が下に下がる。
ステップST4は、計測演算した無効電力Qが0よりも大きいか小さいかを判定し、無効電力Qが0よりも小さい場合(Y)は、進相運転となり、安定度が減少するので、主変圧器4のタップを上げて進相運転とならないようにタップを制御する。
実施の形態5の発明は、エコ運転制御装置14が、発電機の無効電力Qが予め決めた無効電力設定値QGsetよりも大のときは主変圧器4のタップ位置を下げ、0以下のときは主変圧器4のタップ位置を上げるタップ指令を主変圧器4に出力するようにしたので、複雑な計算の必要がなく、無効電力の制御をフィードバック制御することで発電所の高効率運転が可能となる。
実施の形態6.
次に、この発明の実施の形態6に係る発電所の電圧制御装置を図11に基づいて説明する。
実施の形態5では、無効電力Qが無効電力設定値QGset以下となるように主変圧器4のタップ制御をおこなったが、無効電力Qは完全に0にできない。実施の形態6の発明は、実施の形態5の発明と同様に、無効電力Qが無効電力設定値QGset以下になるように主変圧器4のタップ値を制御すると共に、発電機電圧Vが±5%の範囲内で常に無効電力Qが0となるように自動電圧制御器(AVR)7もしくはエコ運転制御装置14にて無効電力Qを検出し、発電機10の界磁電流を調節することによって無効電力Qを0とするようにしたものである。
実施の形態6の電圧制御装置の動作について図11のフロー図に基づいて説明する。 図11において、ステップST1からステップST5は、実施の形態5の図9のステップST1からステップST5と同じなので説明は省略する。
図11のステップST6は、ステップST2において、計測した無効電力Qが無効電力設定値QGsetよりも大きいか小さいかを判定し、無効電力Qが無効電力設定値QGsetよりも小さい場合(N)は、エコ運転制御装置14から自動電圧制御器(AVR)7に無効電力Qが0となるような指令を出力する。自動電圧制御器(AVR)7はサイリスタ8の点弧角を制御して発電機10の界磁電流を調節することによって無効電力Qを0とする。
このようにタップ値Tapによって無効電力Qが0近辺で制御されたものに対し、さらに自動電圧制御器(AVR)7によって発電機電圧を調整して無効電力Qを0となるよう制御することで、実施の形態5より更に発電所の高効率運転を可能とすることができる。
実施の形態7.
次に、この発明の実施の形態7に係る発電所の電圧制御装置を図12に基づいて説明する。
実施の形態2、4、6では、自動電圧制御器(AVR)7により発電機10の電圧を調整することによって無効電力Qの0制御を実現させていたが、発電機10の電圧が大きく変動した場合、所内負荷の効率悪化や系統への安定度低下等の悪影響を及ぼすこともある。
実施の形態7の発明は、エコ運転制御装置14に電圧リミッタを設け、発電機10の電圧を制御する場合に発電機電圧Vが電圧リミッタで設定した値(電圧変動範囲)に限定されるようにしたものである。
実施の形態7の電圧制御装置の動作について図12のフロー図に基づいて説明する。 図12において、ステップST1からステップST4までは実施の形態2の図3に示すステップST1からステップST4までと同じであるので説明を省略する。
図12のステップST5は、発電機10の電圧Vが設定した電圧リミッタの電圧変動範囲内であるか判断し、範囲内の場合(Y)はステップST6に進んで、エコ運転制御装置14から自動電圧制御器(AVR)7に無効電力Qが0となるような指令を出力する。自動電圧制御器(AVR)7は、指令に基づいてサイリスタ8の点弧角を制御して発電機10の界磁電流を調節することによって無効電力Qを0とする。
ステップST5において、発電機10の電圧Vが電圧リミッタの電圧変動範囲外の場合(N)はステップST5に戻る。
このようにすることで実施の形態2、4、6より更に高効率運転を可能とすることができる。
実施の形態8.
次に、この発明の実施の形態8に係る発電所の電圧制御装置を図13に基づいて説明する。
実施の形態1〜7ではサイリスタ励磁方式による説明を実施したが、図13に示す通り、ブラシレス励磁方式でも同様の効果が得られる。実施の形態8により、この発明の適用範囲を拡大させることができる。
以上、この発明の実施の形態を記述したが、この発明は実施の形態に限定されるものではなく、種々の設計変更を行うことが可能であり、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1:電力系統、 2:計器用変流器、 3:計器用変圧器、 4:主変圧器、
5:励磁変圧器、 6:計器用変圧器、 7:自動電圧制御器(AVR)、
8:サイリスタ、 9:界磁巻線、 10:発電機、11:タービン、
12:計器用変圧器、 13:計器用変流器、 14:エコ運転制御装置、
15:遮断器、 16:所内変圧器、 141:タップ位置算出手段、
142:タップ指令手段、 143:データ記憶手段、 144:QGset設定手段

Claims (6)

  1. 負荷時タップ切換手段を有する主変圧器を介して発電機が電力系統に接続された発電所において、前記電力系統の電圧と前記発電機の電圧および前記発電機の有効電力に基づいて発電所全体効率を改善することができる前記主変圧器のタップ位置を決めるエコ運転制御装置を設け、前記エコ運転制御装置は、前記電力系統の電圧と前記発電機の電圧および前記発電機の有効電力から前記発電機の無効電力が0付近となる前記主変圧器のタップ位置を算出する算出手段と、この算出されたタップ位置に基づいて前記主変圧器の負荷時タップ切換手段にタップ指令を出力する指令手段を備えることを特徴とした発電所の電圧制御装置。
  2. 負荷時タップ切換手段を有する主変圧器を介して発電機が電力系統に接続された発電所において、前記電力系統の電圧と前記発電機の有効電力に基づいて発電所全体効率を改善することができる前記主変圧器のタップ位置を決めるエコ運転制御装置を設け、前記エコ運転制御装置は、前記発電機の有効電力、前記電力系統の電圧毎に最少無効電力となる前記主変圧器のタップ位置をデータとして記憶したデータ記憶手段を備え、前記エコ運転制御装置は、検出した電力系統電圧と前記有効電力に基づいて前記データ記憶手段から無効電力が最少となるタップ位置を抽出し、この抽出したタップ位置に基づいて前記主変圧器にタップ指令を出力するようにした発電所の電圧制御装置。
  3. 負荷時タップ切換手段を有する主変圧器を介して発電機が電力系統に接続された発電所において、前記発電機の無効電力に基づいて発電所全体効率を改善することができる前記主変圧器のタップ位置を決めるエコ運転制御装置を設け、前記エコ運転制御装置は無効電力設定値を予め設定した設定手段を備え、前記エコ運転制御装置は、前記発電機の無効電力が前記無効電力設定値よりも大のときは前記主変圧器のタップ位置を下げ、0以下のときは前記主変圧器のタップ位置を上げるタップ指令を前記主変圧器に出力するようにした発電所の電圧制御装置。
  4. 前記発電機の回転子に供給される界磁電流を制御して前記発電機の電圧を制御する自動電圧制御器を設け、前記エコ運転制御装置は前記自動電圧制御器に発電機の無効電力を0とする指令を出力するようにした請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発電所の電圧制御装置。
  5. 前記エコ運転制御装置は、前記発電機の電圧を所定の電圧変動範囲内に制限する電圧リミッタを備え、前記発電機の電圧が前記電圧リミッタで設定された電圧変動範囲内の時に、前記自動電圧制御器は発電機の回転子に供給される界磁電流を制御して発電機の無効電力が0となるようにした請求項4に記載の発電所の電圧制御装置。
  6. 前記発電機は、ブラシレス発電機とした請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発電所の電圧制御装置。
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