JP6406388B2 - 車両診断システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両の挙動に係る車両データを記録する車両データ記録装置を備えた車両診断システムに関する。
従来より、車両の挙動に係る車両データを車両データ記録装置に記録し、その車両データ記録装置に記録された車両データを解析する技術が供されている(例えば特許文献1参照)。
WO2006/085379号公報
特許文献1に開示されている技術では、車両の挙動が正常であるか異常であるかに拘らず車両データを定期的に記録して更新する。そして、車両の挙動に異常が発生すると、その異常が発生したタイミングの前後の車両データを解析することで、その異常の要因を解明することが可能となる。
一方、乗車しているユーザ(例えば運転者)においては、フィーリング、異臭、異音、勘違い、使用環境による不作動等により、車両の挙動が正常であっても車両の挙動に違和感を抱く場合がある。しかしながら、車両の挙動が正常動作の範囲内や仕様の範囲内であれば、車両の挙動に異常が発生している訳ではないので、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたことを車両側が認識することは困難である。そのため、車両の挙動に違和感を抱いたユーザが当該車両をディーラに入庫したとしても、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたタイミングの前後の車両データを特定することができない。即ち、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたときの車両状態を再現することができず、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いた要因を解明することができない。又、ディーラにおいては、このようにユーザが車両の挙動に違和感を抱いた要因を解明することができないので、修理する必要のない部品を誤って修理(誤った箇所の修復、誤った部品交換等)してしまう等、再発防止による無用な手間や負担を強いられる。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたタイミングの前後の車両データを特定し、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いた要因を適切に解明することを可能とする車両診断システムを提供することにある。
請求項1に記載した発明によれば、車両データ記録装置において、第1のデータ記録手段は、車両データ出力手段から出力される車両の挙動に係る車両データを記録可能である。記録制御手段は、車両データを第1のデータ記録手段に記録する。異常発生判定手段は、ユーザが発した音声が予め登録されている異常音声に合致したと判定したことにより、ユーザの挙動から異常の発生を判定する。記録制御手段が、ユーザの挙動から異常が発生したと異常発生判定手段が判定した場合に、その異常が発生したと当該異常発生判定手段が判定する以前に第1のデータ記録手段に記録した車両データ及び当該異常が発生したと当該異常発生判定手段が判定した以後に車両データ出力手段から出力される車両データを、第1のデータ記録手段とは別の第2のデータ記録手段に記録する。診断手段は、ユーザの挙動から異常の内容を取得し、その取得した異常の内容に対して予め用意している複数の診断手順から何れかを選択し、その選択した診断手順にしたがって診断を行って診断結果を生成する。診断手段は、診断を行った後に、診断結果により、車両データ出力手段をリプログすることでユーザが抱いた違和感を解消可能であり、車両データ出力手段のリプログを可能であると判定すると、車両データ出力手段のリプログを行うことで、異常の要因の解消を行う。
請求項2に記載した発明によれば、車両データ記録装置において、第1のデータ記録手段は、車両データ出力手段から出力される車両の挙動に係る車両データを記録可能である。記録制御手段は、車両データを第1のデータ記録手段に記録する。異常発生判定手段は、ユーザの顔を撮影した顔画像が予め登録されている異常顔画像に合致したと判定したことにより、ユーザの挙動から異常の発生を判定する。記録制御手段が、ユーザの挙動から異常が発生したと異常発生判定手段が判定した場合に、その異常が発生したと当該異常発生判定手段が判定する以前に第1のデータ記録手段に記録した車両データ及び当該異常が発生したと当該異常発生判定手段が判定した以後に車両データ出力手段から出力される車両データを、第1のデータ記録手段とは別の第2のデータ記録手段に記録する。診断手段は、ユーザの挙動から異常の内容を取得し、その取得した異常の内容に対して予め用意している複数の診断手順から何れかを選択し、その選択した診断手順にしたがって診断を行って診断結果を生成する。診断手段は、診断を行った後に、診断結果により、車両データ出力手段をリプログすることでユーザが抱いた違和感を解消可能であり、車両データ出力手段のリプログを可能であると判定すると、車両データ出力手段のリプログを行うことで、異常の要因の解消を行う。

このように、ユーザが発した音声が異常音声に合致したことやユーザの顔を撮影した顔画像が異常顔画像に合致したことにより、ユーザの挙動に基づく異常発生をユーザが車両の挙動に違和感を抱いたことのトリガとし、その異常発生が発生したタイミングの前後の車両データを第2のデータ記録手段に記録することで、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたタイミングの前後の車両データを特定することができる。これにより、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたときの車両状態を適切に再現することができ、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いた要因を適切に解明することができる。
本発明の一実施形態を示す機能ブロック図 処理の流れを示すシーケンス図(その1) 処理の流れを示すシーケンス図(その2) 処理の流れを示すシーケンス図(その3) キーワード、エラーコード、診断シナリオ定義の関係を示す図 診断シナリオの処理の流れを示すフローチャート
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。車両データ記録装置1は、車両の所定部位に着脱可能に搭載されており、制御部2と、車両データ記録部3(第1のデータ記録手段に相当)とを有する。制御部2は、CPU、RAM、ROM及びI/Oバス等を有する周知のマイクロコンピュータから構成されており、ROM等に記憶されているコンピュータプログラムを実行し、車両データ記録装置1の動作全般を制御する。制御部2は、その機能に応じて、異常入力判定部4(異常発生判定手段に相当)と、記録制御部5(記録制御手段に相当)とを有する。
HMI(Human Machine Interface)部6は、乗車しているユーザ(例えば運転手や同乗者)とのインタフェースである。具体的には、HMI部6は、例えばユーザが操作可能な各種ボタンや各種レバー等からなる操作機器6a、ユーザが発した音声を入力するマイクロホン6b、ユーザに聴き取らせる音声を出力するスピーカ6c、ユーザの顔を撮像する例えばCCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等を含むカメラ6d等を有する。この場合、マイクロホン6bは、ユーザが発した音声を集音し易い部位に設置されている。スピーカ6cは、出力する音声がユーザに聴き取られ易い部位に設置されている。カメラ6dは、ユーザの顔を撮像し易い部位に設置されている。
HMI部6は、ユーザから受付けた操作、ユーザが発した音声、ユーザの顔を撮像した画像を判定する。具体的に説明すると、HMI部6は、ユーザが操作機器6aにて行った操作を受付けると、そのユーザが行った操作が予め登録されている異常操作に合致したか否かを判定し、異常操作に合致したと判定すると、異常発生信号を異常入力判定部4に出力する。例えば異常ボタンが設けられている構成では、ユーザが異常ボタンを操作すると、その操作が異常操作に合致したと判定し、異常発生信号を異常入力判定部4に出力する。又、ユーザが例えばエアコンの設定温度を変更するためのボタンやワイパを駆動させるためのレバーを短時間に何回も連続して操作する等、通常では行わない形態で操作機器6aを操作すると、その操作が異常操作に合致したと判定し、異常発生信号を異常入力判定部4に出力する。
又、HMI部6は、ユーザが発した音声をマイクロホン6bにより入力すると、その入力した音声を音声認識して予め登録されている異常音声と照合し、その入力した音声が異常音声に合致したと判定すると、異常発生信号を異常入力判定部4に出力する。例えば「えっ」や「おかしい」等の車両の挙動に違和感を抱いたときに無意識に発する音声が異常音声として登録されていれば、ユーザが「えっ」や「おかしい」等の音声を発すると、異常発生信号を異常入力判定部4に出力する。又、「異常発生」等の車両の挙動に違和感を抱いたときに意識的に発する音声が異常音声として登録されていれば、ユーザが「異常発生」等の音声を発すると、異常発生信号を異常入力判定部4に出力する。又、HMI部6は、ユーザの顔をカメラ6dにより撮像すると、その撮像した顔画像を画像認識して予め登録されている異常顔画像と照合し、その撮像した顔画像が異常顔画像に合致したと判定すると、異常発生信号を異常入力判定部4に出力する。例えば目を瞬間的に見開いた表情等の車両の挙動に違和感を抱いたときに無意識になる表情の顔画像が異常顔画像として登録されていれば、ユーザが目を瞬間的に見開いた表情になると、異常発生信号を異常入力判定部4に出力する。
即ち、本実施形態では、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたときに操作可能な手段として異常ボタンを用意しておくことで、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたときに異常ボタンを操作すれば、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたことがユーザの意思により車両データ記録装置1に通知される。又、ユーザが例えば「異常発生」等の音声を発すれば、この場合も、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたことがユーザの意思により車両データ記録装置1に通知される。一方、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたときに異常ボタンを操作しなくとも、ユーザが通常では行わない形態で操作機器6aを操作すれば、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたことがユーザの意思に拘らず(自動的に)車両データ記録装置1に通知される。又、ユーザが例えば「えっ」や「おかしい」や等の音声を発したり、ユーザが例えば目を瞬間的に見開いた表情になったりすれば、この場合も、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたことがユーザの意思に拘らず車両データ記録装置1に通知される。
ユーザが車両の挙動に違和感を抱く場合としては、例えばエアコンの温度設定に対して自分が想定したほど温度が下がらない又は上がらない(効かない)、アクセルの作動量に対して自分が想定したほど車両が加速しない、ブレーキの作動量に対して自分が想定したほど車両が減速しない等がある。又、HMI部6は、上記したようにユーザが車両の挙動に違和感を抱いたことを特定可能であれば、どのような構成であっても良く、操作機器6a、マイクロホン6b、スピーカ6c、カメラ6dの他に、例えばユーザの頭や手の挙動を検知するセンサ等を含む構成であっても良い。又、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたか否かの判定基準である異常操作、異常音声、異常顔画像は、ユーザが自分の癖や習慣等を考慮して設定可能(例えば予め登録されている複数のパターンから幾つかを選択可能)であっても良いし、製品の製造時や出荷時にデフォルトとして設定されても良い。
異常入力判定部4は、HMI部6から異常発生信号を入力すると、異常検知信号を記録制御部5及び問診モジュール7に出力する。問診モジュール7は、車両の所定部位に搭載されており、HMI部6のマイクロホン6bやスピーカ6cを介してのユーザとの対話(問診及び回答)を制御する。
制御ECU(Electronic Control Unit)8(車両データ出力手段に相当)は、車両の所定部位に搭載されている各種のECUであり、例えばエアコンの機能を制御するエアコン制御ECU、ナビゲーションの機能を制御するナビゲーション制御ECU、メータの機能を制御するメータ制御ECU、エアバッグの機能を制御するエアバッグ制御ECU等である。それぞれの制御ECU8は、各種センサ10から入力するセンサ値や各種駆動部11から入力する駆動信号等により動作すると共に、それらセンサ値や駆動信号の内容も含む車両データを車両LAN(Local Area Network)9を介して記録制御部5に出力する。
記録制御部5は、制御ECU8から車両LAN9を介して車両データを入力すると、その入力した車両データをタイムスタンプと共に車両データ記録部3に定期的に(時系列に)記録する。車両データ記録部3は、その車両データを記録可能な記憶領域が有限であり、車両データを循環的に記録する。即ち、車両データ記録部3は、記録している車両データの容量が記録可能な最大記録容量に達している(近付いている)ときに、新しい車両データを記録する際には、古い車両データを消去しながら新しい車両データを記録する(車両データを更新する)。尚、記録制御部5は、車両が走行中、停止中、駐車中の何れの場合でも車両データを車両データ記録部3に定期的に記録する。
記録制御部5は、異常入力判定部4から異常検知信号を入力すると、その異常検知信号を入力した時点から所定期間前に遡り、その遡った時点から異常検知信号を入力した時点までの期間で車両データ記録部3に記録した車両データを読出し、その読出した車両データを無線通信装置12に出力する。又、記録制御部5は、異常検知信号を入力した時点から以後に制御ECU8から車両LAN9を介して入力した車両データを継続して車両データ記録部3に定期的に記録すると共に無線通信装置12にも出力する。尚、遡る所定期間は一定であっても良いし可変であっても良い。又、記録制御部5から無線通信装置12への車両データの転送は有線であっても良いし無線であっても良い。
無線通信装置12は、サーバ13との間で広域無線通信網を介して無線通信を行う機能を有し、記録制御部5から車両データを入力すると、その入力した車両データを広域無線通信網を介してサーバ13に送信する。又、無線通信装置12は、問診モジュール7と連携し、サーバ13に設けられている診断部14(診断手段に相当)による診断に必要なデータをサーバ13との間で送受信する。即ち、問診モジュール7は、診断部14から広域無線通信網を介して無線通信装置12に受信された問診データを問診音声としてHMI部6のスピーカ6cから出力させると共に、HMI部6のマイクロホン6bに入力された回答音声を回答データとして無線通信装置12から広域無線通信網を介して診断部14に送信させる。
サーバ13に設けられているダイアグデータベース15は、車両毎(種別、グレード、年式等)に修理書及び解説書がデータ化された診断シナリオ定義及び診断データ定義を記憶している。診断部14は、診断の対象とする車両に適した必要な診断シナリオ及び診断データをダイアグデータベース15から読出し、その読出した診断シナリオ及び診断データを用いて車両の診断を行う。診断シナリオ定義は、例えばISO(International Organization for Standardization)規格のOTX(Open Test Sequence eXchange)であり、診断データ定義は、例えばISO規格のODX(Open Diagnostic eXchange)である。OTXは、システムテストや故障検出等の診断手順の授受を可能にするための標準フォーマットを定義した国際標準であり、同様に国際標準として標準化されて診断データの交換に使用されているODX形式を補完する。OTXを用いることで、診断手順を異なるプラットフォームや診断テスタ、プロセスパートナーとの診断手順の授受が可能となる。又、OTXを用いることで、診断手順の再利用や拡張が容易となり、診断手順の作成の生産性向上と、診断手順を長期にわたり利用することが可能となる。ODXは、XML(Extensible Markup Language)ベースの標準規格であり、診断に関係するECUデータの記述に使用される。車両、ECU、テスタのメーカは、車両メーカに依存しない同一のODX形式でECU診断データを記述して授受することが可能となる。ODXは、オープンな交換フォーマットとして設計されているので、車両メーカ間の共同プロジェクトでの使用に適している。
顧客車両管理データベース16(第2のデータ記録手段に相当)は、無線通信装置12から広域無線通信網を介してサーバ13に受信された車両データを記録すると共に、診断部14が車両の診断を行った診断結果を記録する。ディーラ端末17は、ディーラで車両の修理を担当する作業員が扱う端末であり、顧客車両管理データベース16に記録されている車両データや診断結果を受信して出力(表示や印字)する機能を有する。即ち、作業員は、ディーラ端末17を扱うことで、修理の対象とする車両に関係する車両データや診断結果を顧客車両管理データベース16から取得して参照することが可能である。
尚、管理責任者が管理可能な車両メーカやサービス提供会社が顧客車両管理データベース16を提供することで、個人情報(車両リストや顧客名等)の流出を回避することが可能となり、セキュリティを高めることができる。又、本実施形態では、診断部14がサーバ13に設けられている構成を例示しているが、診断部14がサーバ13とは異なる例えば携帯情報端末等に設けられている構成であっても良い。診断部14が例えば携帯情報端末に設けられている構成では、携帯情報端末がダイアグデータベース15との間で広域無線通信を行うことで、診断の対象とする車両に適した必要な診断シナリオ及び診断データをダイアグデータベース15から読出し、その読出した診断シナリオ及び診断データを用いて車両の診断を行う。又、車両診断システム18は、車両データ記録装置1と、サーバ13とを構成要件として構成される。
次に、上記した構成の作用について、図2から図6も参照して説明する。尚、ここでは、ユーザがエアコンの挙動に違和感を抱いた場合を例示する。
ユーザが例えば自分が想定した通りに車室内の温度が下がらず(エアコンが冷えない、エアコンが効かない)、エアコンの挙動に違和感を抱き、ユーザが異常ボタンを操作したり例えば「異常発生」等の音声を発したりすると、HMI部6から異常発生信号が異常入力判定部4に出力される。又、ユーザが異常ボタンを操作したり「異常発生」等の音声を発したりしなくとも、ユーザが例えばエアコンのスイッチを通常では行わない形態で操作すると(エアコンが冷えないことでエアコンスイッチを必要以上に何回も繰返して操作すると)、HMI部6から異常発生信号が異常入力判定部4に出力される。又、ユーザがエアコンの異常を感じて例えば「えっ」や「おかしい」等の音声を発したり、ユーザが例えば目を瞬間的に見開いた表情になったりすれば、この場合も、HMI部6から異常発生信号が異常入力判定部4に出力される。
異常入力判定部4は、HMI部6から異常発生信号を入力すると(A1)、異常検知信号を記録制御部5及び問診モジュール7に出力する(A2、S3)。記録制御部5は、異常入力判定部4から異常検知信号を入力すると、その異常検知信号を入力した時点から所定期間前に遡り、その遡った時点から異常検知信号を入力した時点までの期間で車両データ記録部3に記録した車両データを読出し、その読出した車両データを無線通信装置12に出力し、無線通信装置12からサーバ13を経由して顧客車両管理データベース16に送信させる(A4)。顧客車両管理データベース16は、無線通信装置12からサーバ13を経由して受信した車両データを記録する。
又、記録制御部5は、異常検知信号を入力した時点から以後に制御ECU8から車両LAN9を介して入力したデータを継続して車両データ記録部3に定期的に記録すると共に無線通信装置12に出力し、無線通信装置12からサーバ13を経由して顧客車両管理データベース16に送信させる。顧客車両管理データベース16は、無線通信装置12からサーバ13を経由して受信した車両データを記録する。即ち、記録制御部5は、ユーザがエアコンの挙動に違和感を抱いたタイミングの前後の車両データを無線通信装置12に出力し、無線通信装置12からサーバ13を経由して顧客車両管理データベース16に送信させることになり、顧客車両管理データベース16は、ユーザがエアコンの挙動に違和感を抱いたタイミングの前後の車両データを記録することになる。
又、記録制御部5は、異常入力判定部4から異常検知信号を入力すると、その異常の内容に応じたエラーコードを特定可能であれば、その特定したエラーコードを無線通信装置12に出力し、無線通信装置12から診断部14に送信させる(A5)。一方、記録制御部5は、エラーコードを特定可能でなければ、エラーコードを無線通信装置12に出力することはなく、無線通信装置12から診断部14に送信させることはない。
問診モジュール7は、異常入力判定部4から異常検知信号を入力すると、例えば「異常内容をどうぞ」という問診データをHMI部6に出力し、「異常内容をどうぞ」という問診音声をスピーカ6cから出力させる(A6)。ユーザが問診音声に対する回答として例えば「エアコンが冷えない」という回答音声を発し、その回答音声をマイクロホン6dが入力すると、HMI部6は、「エアコンが冷えない」という回答データを問診モジュール7に出力する(A7)。問診モジュール7は、HMI部6から「エアコンが冷えない」という回答データを入力すると、その回答データからキーワードを抽出する。この場合、問診モジュール7は、「エアコン」、「冷えない」というキーワードを抽出し、その抽出したキーワードを無線通信装置12に出力し、無線通信装置12から診断部14に送信させる(A8)。又、問診モジュール7は、例えば「診断中でしばらくお待ちください」という回答データをHMI部6に出力し、「診断中でしばらくお待ちください」という回答音声をスピーカ6cから出力させる(A9)。
診断部14は、無線通信装置12からキーワードを受信すると、そのキーワードに応じた診断シナリオを選択して実行する(A10)。この場合、診断部14は、エラーコードを記録制御部5から受信していれば、キーワード及びエラーコードに基づいて診断シナリオを選択して実行し、エラーコードを記録制御部5から受信していなければ、キーワードのみに基づいて診断シナリオを選択して実行する。具体的に説明すると、図5に示すように、例えば「エアコン」、「冷えない」というキーワードとエラーコード(01)とに対してエアコンが冷えない事象に診断シナリオAが定義されている場合には、その診断シナリオAを選択して実行する。同じキーワードであっても異なるエラーコードであれば、選択する診断シナリオが異なり、例えば「エアコン」、「冷えない」というキーワードとエラーコード(02)とに対してエアコンが冷えない事象に診断シナリオBが定義されている場合には、その診断シナリオBを選択して実行する。又、記録制御部5がエラーコードを出力せず、例えば「エアコン」、「冷えない」というキーワードのみに対してエアコンが冷えない事象に診断シナリオCが定義されている場合には、その診断シナリオCを選択して実行する。又、診断部14は、エアコンが冷えない事象に診断シナリオを選択したことで、エアコンの異常を通知する通知データを顧客車両管理データベース16に出力する(A11)。即ち、顧客車両管理データベース16は、この段階では、ユーザがエアコンの挙動に違和感を抱いたタイミングの前後の車両データに加え、エアコンの異常を通知する通知データを記録することになる。
診断部14は、診断シナリオを開始すると、その診断シナリオを実行する際に必要となる車両データを取得するための必要データ取得指示を無線通信装置12に送信し、無線通信装置12から記録制御部5に出力させる(A12)。記録制御部5は、無線通信装置12から必要データ取得指示を入力すると、必要データ読出指示を制御ECU8に出力し(A13)、制御ECU8から診断に必要な車両データを車両LAN9を介して入力すると(A14)、診断に必要な車両データを無線通信装置12から診断部14に送信させる(A15)。そして、診断部14は、診断の対象とする車両に適した必要な診断シナリオ及び診断データをダイアグデータベース15から読出し、その読出した診断シナリオ及び診断データを用い、制御ECU8から取得した診断に必要な車両データを解析することで、車両の診断を行う。
診断部14は、エアコンが冷えない事象に対して車両データを解析する手順として、例えば図6に示す処理を行う。診断部14は、エアコンが冷えない事象に対して例えば診断シナリオAを開始すると、イグニッションがオンしているか否かを判定する(S1)。診断部14は、イグニッションがオンしていないと判定すると(S1:NO)、例えば「イグニッションをオンしてください」というイグニッションのオンを促す通知音声をHMI部6のスピーカ6cから出力させる(S7)。
診断部14は、イグニッションがオンしていると判定すると(S1:YES)、エンジンが回転しているか、EV(Electric Vehicle、電動機を動力源とする電気自動車)のシステムが作動しているか、HV(Hybrid Vehicle、異なる2つの動力源としての例えば内燃機関と電動機とを動力源とするハイブリッド自動車)のシステムが作動しているかを判定する(S2)。診断部14は、エンジンが回転していない、EVのシステムが作動していない、HVのシステムが作動していないと判定すると(S2:NO)、例えば「エンジンを始動してください」、「EVのシステムを作動してください」、「HVのシステムを作動してください」というエンジン、EVのシステム、HVのシステムのオンを促す通知音声をHMI部6のスピーカ6cから出力させる(S8)。
診断部14は、エンジンが回転している、EVのシステムが作動している、HVのシステムが作動しているのうち何れかを判定すると(S2:YES)、エアコンスイッチがオンしているか否かを判定する(S3)。診断部14は、エアコンスイッチがオンしていないと判定すると(S3:NO)、例えば「エアコンスイッチをオンしてください」というエアコンスイッチのオンを促す通知音声をHMI部6のスピーカ6cから出力させる(S9)。
診断部14は、エアコンスイッチがオンしていると判定すると(S3:YES)、外気温が第1の所定温度(例えば3℃)を越えているか否かを判定する(S4)。診断部14は、外気温が第1の所定温度を越えていないと判定すると(S4:NO)、外気温が第1の所定温度を越えていない理由でエアコンが作動しない(正常)と特定する(S10)。
診断部14は、外気温が第1の所定温度を越えていると判定すると(S4:YES)、内気温(エバ後温)が第2の所定温度(例えば3℃)を越えているか否かを判定する(S5)。診断部14は、内気温が第2の所定温度を越えていないと判定すると(S5:NO)、内気温が第2の所定温度を越えていない理由でエアコンが作動しない(正常)と特定する(S11)。
診断部14は、内気温が第2の所定温度を越えていると判定すると(S5:YES)、冷媒圧力が所定圧力未満であるか否かを判定する(S6)。診断部14は、冷媒圧力が所定圧力未満でないと判定すると(S6:NO)、冷媒圧力が所定圧力未満でない理由でエアコンが作動しない(正常)と特定する(S12)。
診断部14は、冷媒圧力が所定圧力未満であると判定すると(S6:YES)、エアコンが異常であると特定し(S13)、診断シナリオAを終了する。即ち、診断部14は、イグニッションがオンし、エンジンが回転するかEVのシステムが作動するかHVのシステムが作動するかし、エアコンスイッチがオンし、外気温が第1の所定温度を越えており、内気温が第2の所定温度を越えており、冷媒圧力が所定圧力未満である条件下で、エアコンが冷えないと判定すると、エアコンが異常であると特定する。
診断部14は、このようにしてエアコンが異常であると特定すると、例えば「異音、異臭あり?」という追加質問の問診データを無線通信装置12に送信し、無線通信装置12から問診モジュール7に出力させ(A16)、例えば「通常とは異なる音や臭いはしませんか?」という問診音声をスピーカ6cから出力させる(A17)。ユーザが問診音声に対する回答として例えば「いいえ」という回答音声を発し、その回答音声をマイクロホン6dが入力すると、HMI部6は、「いいえ」という回答データを問診モジュール7に出力する(A18)。問診モジュール7は、HMI部6から「いいえ」という回答データを入力すると、その回答データを記録制御部5に出力すると共に(A19)、その回答データを無線通信装置12から診断部14に送信させる(A20)。記録制御部5は、問診モジュール7から回答データを入力すると、診断部14が診断シナリオAによりユーザに対して問診した内容と当該問診に対して回答した内容とを対応付けて診断結果として記録する。
診断部14は、無線通信装置12から回答データを受信すると、例えば「外気温は−40℃程度ですか?」という追加質問の問診データを無線通信装置12に送信し、無線通信装置12から問診モジュール7に出力させ(A21)、例えば「外気温は−40℃程度ですか?」という問診音声をスピーカ6cから出力させる(A22)。ユーザが問診音声に対する回答として例えば「いいえ」という回答音声を発し、その回答音声をマイクロホン6dが入力すると、HMI部6は、「いいえ」という回答データを問診モジュール7に出力する(A23)。問診モジュール7は、HMI部6から「いいえ」という回答データを入力すると、その回答データを記録制御部5に出力すると共に(A24)、その回答データを無線通信装置12から診断部14に送信させる(A25)。記録制御部5は、問診モジュール7から回答データを入力すると、診断部14が診断シナリオAによりユーザに対して問診した内容と当該問診に対して回答した内容とを対応付けて診断結果として記録する。
次いで、診断部14は、このような問診及び回答の内容に基づいて例えば外気温センサが異常であると特定すると、例えば「外気温センサ異常」という回答データを無線通信装置12に送信し、無線通信装置12から問診モジュール7に出力させ(A26)、例えば「修理が必要です。ディーラに入庫してください」という回答音声をスピーカ6cから出力させる(A27)。このような回答音声がスピーカ6cから出力されることで、ユーザは、修理が必要であり、ディーラに入庫すべきであることを把握可能となる。又、診断部14は、外気温センサの異常を通知する通知データを顧客車両管理データベース16に出力する(A28)。即ち、顧客車両管理データベース16は、この段階では、ユーザがエアコンの挙動に違和感を抱いたタイミングの前後の車両データ、エアコンの異常を通知する通知データに加え、外気温センサの異常を通知する通知データを記録することになる。即ち、単にエアコンの異常を示す情報よりも詳細な外気温センサの異常を示す情報を記録することになる。
以上に説明したように、ユーザが例えばエアコンの挙動に違和感を抱くと、車両データ記録装置1、問診モジュール7、無線通信装置12、サーバ13等が連携して処理を行うことで、そのユーザがエアコンの挙動に違和感を抱いたタイミングの前後の車両データ、エアコンが異常であることを示す通知データ、外気温センサが異常であることを示す通知する通知データが顧客車両管理データベース16に記録される。これにより、ディーラで車両の修理を担当する作業員は、そのユーザがエアコンの挙動に違和感を抱いた車両がディーラに入庫される前に、ディーラ端末17を操作することで、顧客車両管理データベース16に記録されている車両データや診断結果である通知データを顧客車両管理データベース16から取得して参照することが可能となる(A29)。即ち、作業員は、その結果、車両がディーラに入庫される前に車両データや診断結果である通知データを参照して修理(修復、交換)の目途を立てることが可能となるので、車両がディーラに入庫された後に迅速に対応することが可能となる。
診断部14は、以上に説明した一連の処理により診断を行うと、ユーザが抱いた違和感を解消すべく制御ECU8のリプログ(ユーザの挙動に基づく異常発生の要因の解消)を可能であるか否かを判定する。即ち、診断部14は、診断結果により、制御ECU8をリプログすることでユーザが抱いた違和感を解消可能であり、その制御ECU8のリプログを可能であると判定すると、制御ECU8のリプログを行う。診断部14は、制御ECU8の各種値(センサ値や駆動信号の内容)及び記録制御部5が記録した診断結果を無線通信装置12から受信し(A31、A32)、顧客車両管理データベース16からリプログを行うのに必要な管理データを入力し(A33)、制御ECU8のリプログを可能であるか否かを判定する。
診断部14は、制御ECU8のリプログを可能であると判定すると、例えば「リプログ確認」という問診データを無線通信装置12に送信し、無線通信装置12から問診モジュール7に出力させ(A34)、例えば「制御ECUのプログラムを更新しますか?」という問診音声をスピーカ6cから出力させる(A35)。ユーザが問診音声に対する回答として例えば「リプログ承認」という回答音声を発し、その回答音声をマイクロホン6dが入力すると、HMI部6は、「リプログ承認」という回答データを問診モジュール7に出力する(A36)。問診モジュール7は、HMI部6から「リプログ承認」という回答データを入力すると、その回答データを無線通信装置12から診断部14に送信させる(A37)。
診断部14は、無線通信装置12から回答データを受信すると、リプログ指示を無線通信装置12に送信し、無線通信装置12から制御ECU8に出力させる(A38)。制御ECU8は、リプログ指示を入力すると、リプログを開始し、リプログを完了するまで、リプログの進捗状況(例えばリプログを完了した割合、リプログを完了するまでの残り時間等)を示すリプログ進捗を無線通信装置12に送信し、無線通信装置12から診断部14に送信させる(A39)。
診断部14は、無線通信装置12からリプログ進捗を受信すると、例えば「リプログ進捗」という回答データを無線通信装置12に送信し、無線通信装置12から問診モジュール7に出力させ(A40)、リプログの進捗状況を示す回答音声をスピーカ6cから出力させる(A41)。又、診断部14は、リプログの進捗を通知する通知データを顧客車両管理データベース16に出力し(A42)、リプログの進捗を通知する通知データをディーラ端末17にも送信する(A43)。
制御ECU8は、リプログを完了すると、リプログを完了したことを示すリプログ完了を無線通信装置12に送信し、無線通信装置12から診断部14に送信させる(A44)。診断部14は、無線通信装置12からリプログ完了を受信すると、例えば「リプログ完了」という回答データを無線通信装置12に送信し、無線通信装置12から問診モジュール7に出力させ(A45)、リプログの完了を示す回答音声をスピーカ6cから出力させる(A46)。又、診断部14は、リプログの完了を通知する通知データを顧客車両管理データベース16に出力し(A47)、リプログの完了を通知する通知データをディーラ端末17にも送信する(A48)。以上に説明したように、制御ECU8のリプログを可能であると、車両データ記録装置1、問診モジュール7、無線通信装置12、サーバ13等が連携して処理を行うことで、制御ECU8がリプログを行う。
以上に説明したように本実施形態によれば、ユーザが例えばエアコンの挙動に違和感を抱くと、車両データ記録装置1、問診モジュール7、無線通信装置12、サーバ13等が連携して処理を行うことで、そのユーザがエアコンの挙動に違和感を抱いたタイミングの前後の車両データを顧客車両管理データベース16に記録するようにした。これにより、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたタイミングの前後の車両データを特定し、そのときの車両状態を適切に再現することができ、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いた要因を適切に解明することができる。
即ち、車両の挙動が正常であるときに車両データを記録する構成では、車両の挙動が正常であるにも拘らずユーザが車両の挙動に違和感を抱いたときの車両データを記録することが不可能である。又、車両の挙動が異常であるときに車両データを記録する構成では、あくまでも車両の挙動が異常であるときの車両データを記録するのみであり、車両の挙動が正常であるにも拘らずユーザが車両の挙動に違和感を抱いたときの車両データを記憶することが不可能である。本実施形態では、車両の挙動が正常であるにも拘らずユーザが車両の挙動に違和感を抱く場合があることに着目し、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたことを検知する構成を設け、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたタイミングを特定し、そのタイミングの前後の車両データを記録することで、そのタイミングでの車両状態を再現し、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いた要因を解明する。
ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたことを判定する方法として、ユーザが異常ボタンを操作すると、HMI部6から異常発生信号が異常入力判定部4に出力され、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたことを判定するようにしたので、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたタイミングをユーザの意思により車両データ記録装置1に通知することができる。又、ユーザが異常ボタンを操作しなくとも、ユーザが通常では行わない形態で操作機器6cを操作したり、例えば「えっ」や「おかしい」等の音声を発したり、ユーザが例えば目を瞬間的に見開いた表情になったりすると、この場合も、HMI部6から異常発生信号が異常入力判定部4に出力され、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたことを判定するようにしたので、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたタイミングをユーザの意思に拘らず(自動的に)車両データ記録装置1に通知することができる。
又、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたタイミングの前後の車両データを車両外部の顧客車両管理データベース16に記録するようにしたので、その車両データを車両内部の記録装置に記録する構成では仮に車両にトラブルが発生した場合に当該データが消失してしまう可能性があるが、車両外部の顧客車両管理データベース16に記録することで、その車両データが消失してしまう可能性を排除することができる。
サーバ13の診断部14が行った診断結果を顧客車両管理データベース16に記録するようにしたので、ディーラ端末17を扱う作業員が顧客車両管理データベース16に記録されている車両データや診断結果である通知データを顧客車両管理データベース16から取得することで、より多くの情報を取得して参照することができ、作業性を高めることができる。
車両の診断を国際標準の規格にしたがって行うようにしたので、診断の手順を統一することができる。
診断部14が制御ECU8のリプログを可能であると判定すると、診断部14が制御ECU8のリプログを行うようにしたので、制御ECU8のリプログを行うことで、ユーザが車両の挙動に違和感を抱いた要因を解消することができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
エアコンの挙動に違和感を抱いた場合に限らず、例えばエンジンの挙動に違和感を抱いた場合等に適用しても良い。
ユーザが車両の挙動に違和感を抱いたタイミングの前後の車両データを車両外部の顧客車両管理データベース16に記録することに代えて、顧客車両管理データベース16に相当する記録装置を車両内部に設けることで、その車両データを車両内部の記録装置に記録するようにしても良い。そのように構成すれば、車両データの車両外部への流出を回避することができる。又、車両データを車両外部の顧客車両管理データベース16に記録する構成と車両内部の記録装置に記録する構成とを併用しても良く、例えば車両データのデータ容量(データサイズ)の大小に応じて車両外部に記録するか車両内部に記録するかを選択しても良い。
記録制御部5において、異常入力判定部4から異常検知信号を入力するタイミングの前後で車両データを記録する態様を変更しても良い。異常入力判定部4から異常検知信号を入力する前では、車両データを第1の所定周期で車両データ記録部3に記録し、異常入力判定部4から異常検知信号を入力した後では、車両データを第1の所定周期よりも短い第2の所定周期で車両データ記録部3に記録するようにしても良い。又、車両データを記録する周期を異常の内容に応じて変更しても良い。
図面中、1は車両データ記録装置、3は車両データ記録部(第1のデータ記録手段に)、4は異常入力判定部(異常発生判定手段)、5は記録制御部(記録制御手段)、8は制御ECU(車両データ出力手段)、14は診断部(診断手段)、16は顧客車両管理データベース(第2のデータ記録手段)、18は車両診断システムである。

Claims (7)

  1. 車両データ出力手段から出力される車両の挙動に係る車両データを記録可能な第1のデータ記録手段と、前記車両データを前記第1のデータ記録手段に記録する記録制御手段と、ユーザが発した音声が予め登録されている異常音声に合致したと判定したことにより、ユーザの挙動から異常の発生を判定する異常発生判定手段と、を備え、前記記録制御手段が、ユーザの挙動から異常が発生したと前記異常発生判定手段が判定した場合に、その異常が発生したと当該異常発生判定手段が判定する以前に前記第1のデータ記録手段に記録した車両データ及び当該異常が発生したと当該異常発生判定手段が判定した以後に前記車両データ出力手段から出力される車両データを、前記第1のデータ記録手段とは別の第2のデータ記録手段に記録する車両データ記録装置と、
    ユーザの挙動から異常の内容を取得し、その取得した異常の内容に対して予め用意している複数の診断手順から何れかを選択し、その選択した診断手順にしたがって診断を行って診断結果を生成する診断手段と、を備え
    前記診断手段は、診断を行った後に、診断結果により、前記車両データ出力手段をリプログすることでユーザが抱いた違和感を解消可能であり、前記車両データ出力手段のリプログを可能であると判定すると、前記車両データ出力手段のリプログを行うことで、異常の要因の解消を行うことを特徴とする車両診断システム。
  2. 車両データ出力手段から出力される車両の挙動に係る車両データを記録可能な第1のデータ記録手段と、前記車両データを前記第1のデータ記録手段に記録する記録制御手段と、ユーザの顔を撮影した顔画像が予め登録されている異常顔画像に合致したと判定したことにより、ユーザの挙動から異常の発生を判定する異常発生判定手段と、を備え、前記記録制御手段が、ユーザの挙動から異常が発生したと前記異常発生判定手段が判定した場合に、その異常が発生したと当該異常発生判定手段が判定する以前に前記第1のデータ記録手段に記録した車両データ及び当該異常が発生したと当該異常発生判定手段が判定した以後に前記車両データ出力手段から出力される車両データを、前記第1のデータ記録手段とは別の第2のデータ記録手段に記録する車両データ記録装置と、
    ユーザの挙動から異常の内容を取得し、その取得した異常の内容に対して予め用意している複数の診断手順から何れかを選択し、その選択した診断手順にしたがって診断を行って診断結果を生成する診断手段と、を備え
    前記診断手段は、診断を行った後に、診断結果により、前記車両データ出力手段をリプログすることでユーザが抱いた違和感を解消可能であり、前記車両データ出力手段のリプログを可能であると判定すると、前記車両データ出力手段のリプログを行うことで、異常の要因の解消を行うことを特徴とする車両診断システム。
  3. 前記診断手段は、生成した診断結果を前記第2のデータ記録手段に記録する請求項1又は2に記載した車両診断システム。
  4. 前記診断手段は、前記診断手順として国際標準の規格に準拠した手順にしたがって診断を行う請求項1から3の何れか一項に記載した車両診断システム。
  5. 前記記録制御手段は、前記車両データを前記第2のデータ記録手段として車両外部の記録手段に記録する請求項1から4の何れか一項に記載した車両診断システム。
  6. 前記記録制御手段は、前記車両データを前記第2のデータ記録手段として車両内部の記録手段に記録する請求項1からの何れか一項に記載した車両診断システム。
  7. 前記記録制御手段は、ユーザの挙動から異常が発生したと前記異常発生判定手段が判定した場合に、その異常の内容を判定し、異常が発生したと当該異常発生判定手段が判定した以後に前記車両データ出力手段から出力される車両データを記録する態様を当該判定した異常の内容に応じて決定する請求項1からの何れか一項に記載した車両診断システム。
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