JP6404596B2 - 指モデル機構 - Google Patents
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Description
図1及び図2に示すように、指モデル機構10は、長手方向一端側から指先部20、中節部22、基節部24、及び根元部26に大別される部位を有し、各部位間を第一関節部30、第二関節部32、及び第三関節部34によって接続した構造とされている。
指モデル機構10は、上述した各腱状体60,62,64,66,68の牽引量、及び牽引速度を変化させることにより、指先部20、中節部22、基節部24、及び根元部26を屈曲状態あるいは伸展状態とし、人の指と同様に動作させることができる。以下、指モデル機構10の動作について、各腱状体60,62,64,66,68に分類して説明する。
指モデル機構10は、第一腱状体60を、指モデル機構10自身の運動によって生じる慣性力の影響を受けない程度の低速で牽引した場合と、第一腱状体60を高速で牽引した場合とで異なる動作を実施させることができる。第一腱状体60を低速で牽引した場合は、図3に示すような動作を行う。具体的には、指モデル機構10は、図3(a)に示すように、中節部22と基節部24とが交差するように屈曲した中節部・基節部間屈曲状態(以下、「中・基間屈曲状態」とも称す)においては、第二関節部32における回動抵抗が他の関節部30,34よりも低い。そのため、第一腱状体60を低速で牽引すると、第二関節部32の第二回動軸32aを中心として指先部20及び中節部22が背側方向(背側)に向けて回動する。これにより、図3(b)に示すように、指先部20から根元部26に至る部分が略直線状に延びた指先部・根元部間伸展状態(以下、「先・根間伸展状態」とも称す)となる。
指モデル機構10は、第二腱状体62を牽引することにより、図5及び図6に示すような動作を行うことができる。先ず図5に示す動作を具体的に説明すると、指モデル機構10は、図5(a)に示すように、指先部20から根元部26に亘って略直線状に延びた先・根間伸展状態において第二腱状体62を牽引すると、図5(b)に示すように、中節部22及び基節部24が指先部20及び根元部26に対して屈曲し、第二関節部32が第一関節部30及び第三関節部34よりも背側に持ち上がった指先部・根元部間屈曲状態(以下、「第一先・根間屈曲状態」とも称す)となる。本動作において、基・根間付勢手段54及び先・中間付勢手段56をなすバネは撓んだ状態となり、バネ要素として機能しない。これにより、図5(b)の状態においては、基節部24と根元部26との間、及び指先部20と中節部22との間には、基・根間付勢手段54及び先・中間付勢手段56による付勢力は作用しない。
指モデル機構10は、第三腱状体64を牽引することにより、図7に示すような動作を行うことができる。指モデル機構10は、図7(a)に示すように指先部20から根元部26に亘って略直線状に延びた先・根間伸展状態において、第一関節部30の腱状体に作用する牽引力に対する回動抵抗は、他の関節における腱状体に作用する牽引力に対する回動抵抗よりも小さくなっている。そのため、先・根間伸展状態において第三腱状体64を牽引すると、図7(b)に示すように、第一回動軸30aを中心として指先部20が腹側に回動する。
指モデル機構10は、第四腱状体66を牽引することにより、図9に示すような動作を行うことができる。具体的には、図9(a)に示す先・根間伸展状態において、指モデル機構10自身の運動によって生じる慣性力の影響を受けない程度の速度(低速)で第四腱状体66を牽引すると、図9(b)に示すように、指先部20から基節部24に至る部分が、略直線状に延びた状態を維持しつつ第三回動軸34aを中心として根元部26に対して背側に回動する。これにより、指先部20から基節部24に至る部分が、斜め上方に向けて略直線状に立ち上がった状態となる。
指モデル機構10は、第五腱状体68を牽引することにより、図10及び図11に示すような動作を行うことができる。具体的には、以下の通りである。図10(a)に示すように、指モデル機構10が中節部22と基節部24とが略直角に屈曲し、指先部20が中節部22に対して腹側に屈曲した状態においては、基・根間付勢手段54による基節部24の背側への回動抑制作用と、先・中間付勢手段56をなすバネによる指先部20の背側への回動促進作用が働きやすくなっている。したがって、第一関節部30における腱状体に作用する牽引力に対する回動抵抗は、第二関節部32及び第三関節部34における腱状体に作用する牽引力に対する回動抵抗よりも小さくなっている。また、図10(a)に示す状態においては、基・根間付勢手段54をなすバネは、背側領域40に存在して平衡状態にあり、第三関節部34においてモーメントを発生させていない。そのため、図10(a)に示す状態において第五腱状体68を牽引すると、第一関節部30において第一回動軸30aを中心として指先部20が背側に回動し、図10(b)に示すように、指先部20から中節部22に至る部分が略直線状に延びた状態となる。
20 指先部
22 中節部
24 基端部
26 根元部
30 第一関節部
30b 第一プーリ
32 第二関節部
32b 第二プーリ
34 第三関節部
40 背側領域
42 腹側領域
50 指先部・中節部間可動角制限部材(先・中間可動角制限部材)
52 基節部・根元部間可動角制限部材(基・根間可動角制限部材)
54 基節部・根元部間付勢手段(基・根間付勢手段)
56 指先部・中節部間付勢手段(先・中間付勢手段)
60 第一腱状体
62 第二腱状体
80 中継部
Claims (6)
- 長手方向一端側に設けられた指先部と、
前記指先部に対して第一関節部を介して接続された中節部と、
前記中節部に対して第二関節部を介して接続された基節部と、
前記基節部に対して第三関節部を介して接続された根元部と、を有し、
前記第一関節部、前記第二関節部、及び前記第三関節部のそれぞれに、順に、第一回動軸、第二回動軸、及び第三回動軸が設けられており、
前記第一回動軸の軸心位置、前記第二回動軸の軸心位置、及び第三回動軸の軸心位置を通る平面を境として一方側に背側領域が形成され、他方側に腹側領域が形成されており、
前記指先部及び前記中節部を、前記第一回動軸を中心として反る背側方向、及び背側方向とは反対の腹側方向に回動させることが可能であり、
前記中節部及び前記基節部を、前記第二回動軸を中心として前記腹側方向に回動させることが可能であり、
前記基節部及び前記根元部を、前記第三回動軸を中心として前記背側方向及び前記腹側方向に回動させることが可能であり、
前記指先部の前記背側領域に設けられた第一腱始端部に始端が固定され、前記第一腱始端部から前記中節部の前記背側領域を通り、前記基節部の前記背側領域であって長手方向中間部に設けられた中継部に至り、前記中継部から前記基節部の前記腹側領域であって前記中継部よりも前記根元部側にずれた位置に至るように設けられ、終端が自由端とされた第一腱状体と、
前記腹側領域において前記指先部と前記中節部とを繋ぐように設けられ、前記中節部に対する前記指先部の前記背側方向への反りを一定の角度範囲に制限する指先部・中節部間可動角制限部材と、
前記背側領域において前記基節部と前記根元部とを繋ぐように設けられ、前記基節部が前記根元部に対して所定位置から前記腹側領域へ回動することを抑制しうる付勢力を発揮可能な基節部・根元部間付勢手段とを有し、
前記第一腱状体の牽引量を調整することにより前記指先部、前記中節部、前記基節部の姿勢を変化させることを可能とした
ことを特徴とする指モデル機構。 - 前記第一回動軸によって前記第一関節部に軸支された第一プーリが設けられており、
前記第二回動軸によって前記第二関節部に軸支された第二プーリが設けられており、
前記第一プーリ及び前記第二プーリに前記第一腱状体が懸架されており、
前記第一プーリ及び前記第二プーリが、前記第一腱状体から作用される径方向への押圧力を受けることにより縮径する弾性体により構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の指モデル機構。 - 前記中節部と前記基節部とが交差するように屈曲した中節部・基節部間屈曲状態において、前記第一腱状体を牽引することにより、前記指先部から前記基節部に至る部分が略直線状に延びた指先部・基節部間伸展状態となり、
前記指先部・基節部間伸展状態において、前記指先部の前記腹側領域に部材を接触させることにより、前記中節部から前記基節部に至る部分が略直線状に延びた状態を維持しつつ、前記指先部が前記部材の表面に倣うように屈曲した指先部屈曲接触状態となり、
前記指先部屈曲接触状態において前記第一腱状体を牽引することにより、前記部材をスライドさせうる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の指モデル機構。 - 前記中節部の前記腹側領域に設けられた第二腱始端部から前記基節部の前記腹側領域に設けられた第三支持部を通り、前記基節部の前記腹側領域において第三支持部よりも前記根元部側に設けられた第二腱取出部に至る経路を通るように設けられているとともに、前記第二腱始端部において固定され、前記第三支持部及び第二腱取出部において非固定状態で支持された第二腱状体と、
前記腹側領域において前記基節部と前記根元部とを繋ぐように設けられ、前記根元部に対する前記基節部の前記背側方向への反りを一定の角度範囲に制限する基節部・根元部間可動角制限部材と、
前記背側領域において前記指先部と前記中節部とを繋ぐように設けられ、前記指先部が前記中節部に対して所定位置から前記腹側領域へ回動することを抑制しうる付勢力を発揮可能な指先部・中節部間付勢手段とを有し、
前記指先部に対象物が接触している状態で前記第二腱状体の牽引量を調整することにより前記指先部、前記中節部、前記基節部の姿勢を変化させることを可能とした
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の指モデル機構。 - 第二腱状体の牽引量を調整することにより、
前記指先部から前記根元部に亘って略直線状に延びた指先部・根元部間伸展状態と、
前記中節部及び前記基節部が前記指先部及び前記根元部に対して屈曲し、前記第二関節部が前記第一関節部及び前記第三関節部よりも背側領域側に持ち上がった状態となるように屈曲した指先部・根元部間屈曲状態と、の間で姿勢を変化させることを可能とした
ことを特徴とする請求項4に記載の指モデル機構。 - 第二腱状体の牽引量を調整することにより、
中節部と前記基節部とが交差するように屈曲した中節部・基節部間屈曲状態と、
前記中節部及び前記基節部が前記指先部及び前記根元部に対して屈曲し、前記第二関節部が前記第一関節部及び前記第三関節部よりも背側領域側に持ち上がった状態となるように屈曲した指先部・根元部間屈曲状態と、の間で姿勢を変化させることを可能とした
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の指モデル機構。
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- 2014-05-23 JP JP2014106818A patent/JP6404596B2/ja active Active
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