JP6404151B2 - ポンプ装置および船舶推進機 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に記載のポンプ装置は、ギアポンプであり、外殻を構成するポンプケースと、ポンプケースの内部に形成されたポンプ室に嵌入され、互いに平行な軸心回りにそれぞれ回動可能とされて互いに噛合する一対のポンプギアとを備える。
本発明は、複数のポンプを備えるポンプ装置などの組み立て作業を容易とすることを目的とする。
ここで、前記筺体は、前記第1ギア対および前記第2ギア対を挟み込んで収容する複数のケーシングを有し、前記支持ピンは、前記複数のケーシングに嵌め合わせて固定されていてもよい。
また、前記複数のケーシングは、第1ケーシングと、第2ケーシングと、第3ケーシングとを備え、前記第1ギア対は、前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとで挟み込んで収容され、前記第2ギア対は、前記第2ケーシングと前記第3ケーシングとで挟み込んで収容され、前記支持ピンは、両端が前記第1ケーシングおよび前記第3ケーシングにそれぞれ嵌め合わせて固定してもよい。
また、前記第2駆動ギアおよび前記第2従動ギアの少なくとも一方は、前記支持ピンを挿入する挿入孔の周囲に、当該挿入孔に連続する溝を備えてもよい。
また、前記第1駆動ギア、前記第1従動ギア、前記第2駆動ギアおよび前記第2従動ギアは、同一の歯数としてもよい。
他の観点から捉えると、本発明は、シャフトと、前記シャフトに設けられ、当該シャフトと一体に回転する第1駆動ギア、および当該第1駆動ギアに従動するとともに当該第1駆動ギアと同一の歯数である第1従動ギアを有し、作動液を送る第1ギア対と、前記シャフトに前記第1駆動ギアと同軸で設けられ、当該シャフトと一体に回転するとともに当該第1駆動ギアと同一の歯数である第2駆動ギア、および当該第2駆動ギアに従動するとともに前記第1従動ギアと同軸に配置されかつ当該第1駆動ギアと同一の歯数である第2従動ギアを有し、作動液を送る第2ギア対と、前記シャフトよりも外径が小さく、前記第1従動ギアおよび前記第2従動ギアを貫通するとともに、当該第1従動ギアおよび当該第2従動ギアを回転可能に支持する支持ピンと、前記第1ギア対および前記第2ギア対を挟み込んで収容する複数のケーシングを有する筺体とを備え、前記支持ピンは、前記複数のケーシングに嵌め合わせて固定されていることを特徴とするポンプ装置である。
ここで、前記複数のケーシングは、第1ケーシングと、第2ケーシングと、第3ケーシングとを備え、前記第1ギア対は、前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとで挟み込んで収容され、前記第2ギア対は、前記第2ケーシングと前記第3ケーシングとで挟み込んで収容され、前記支持ピンは、両端が前記第1ケーシングおよび前記第3ケーシングにそれぞれ嵌め合わせて固定してもよい。
さらに他の観点から捉えると、本発明は、プロペラを有する船舶推進機本体と、シリンダと、当該シリンダの内部を第1室と第2室とに区画するピストンと当該ピストンに端部が固定され当該シリンダから延出するピストンロッドとを有するシリンダ装置と、作動液を当該シリンダ装置内部に供給することにより当該シリンダ装置を伸縮させるポンプ装置とを備えるチルト・トリム装置とを備え、前記ポンプ装置は、シャフトと、前記シャフトに設けられ、当該シャフトと一体に回転する第1駆動ギア、および当該第1駆動ギアに従動する第1従動ギアを有し、作動液を送る第1ギア対と、前記シャフトに前記第1駆動ギアと同軸で設けられ、当該シャフトと一体に回転する第2駆動ギア、および当該第2駆動ギアに従動するとともに前記第1従動ギアと同軸に配置される第2従動ギアを有し、作動液を送る第2ギア対と、前記第1従動ギアおよび前記第2従動ギアを貫通するとともに、当該第1従動ギアおよび当該第2従動ギアを回転可能に支持する支持ピンと、前記第1ギア対および前記第2ギア対を覆う筺体とを備え、前記支持ピンは、前記筺体に嵌め合わせて固定されていることを特徴とする船舶推進機である。
図1は、本発明の実施の形態に係るチルト・トリム装置1が適用される船外機5の概略構成図である。
船舶推進機の一例である船外機5は、船舶の船体2に対して推進力を発生する船外機本体5aと、船体2に対する船外機本体5aの傾斜角度θを調整するチルト・トリム装置1とを備えている。
船舶推進機本体の一例である船外機本体5aは、クランク軸(不図示)の軸方向が水面に対して垂直方向(図1では上下方向)に向くように置かれたエンジン(不図示)と、そのクランク軸の下端に回転一体に連結されて鉛直下方に延びるドライブ軸(不図示)とを有する。また、船外機本体5aは、このドライブ軸とべべルギヤ機構を介して連結されたプロペラ軸11と、このプロペラ軸11の後端に装着されたプロペラ12とを有する。
図2は、チルト・トリム装置1の外観図である。
図3は、チルト・トリム装置1の部分断面図である。
チルト・トリム装置1は、図2、図3に示すように、オイルの供給、排出によって伸縮するシリンダ装置50と、オイルを吐出するポンプ装置10と、ポンプ装置10を駆動するモータ70とを備えている。
シリンダ装置50は、図3に示すように、軸心CL方向に延びたシリンダ51と、シリンダ51の内部に配置されて、シリンダ51の内部空間を第1室Y1と第2室Y2とに区画するピストン52とを備えている。また、シリンダ装置50は、ピストン52を軸心CL方向の一端部に保持して、ピストン52とともに、シリンダ51に対して軸心CL方向に移動するピストンロッド53を備えている。
以下では、シリンダ51の軸心CL方向における方向を示す場合には、図3中下方を「下方」と称し、図3中上方を「上方」と称する場合もある。
ポンプ装置10は、オイルを貯留するタンク180と、タンク180に配置されるとともにタンク180に貯留されたオイルを吐出するポンプ200とを備えている。
タンク180は、図3に示すように、ハウジング181と、ハウジング181とモータ70とによって囲まれた空間であるタンク室182とを有している。
図示の例におけるハウジング181は、上方が開口した有底円筒状であり、シリンダ装置50のシリンダ51と一体的に形成されている。そして、シリンダ51とハウジング181との間には、後述する第1流路111および第2流路112を構成する孔(不図示)が形成されている。
<ポンプ200>
ポンプ200は、図4に示すように、タンク180に貯留されたオイルを各々吐出する第1吐出部201aおよび第2吐出部201bを有する第1ポンプ201と、オイルを各々吐出する第3吐出部203aおよび第4吐出部203bを有する第2ポンプ203とを備えている。
図4に示すように、ポンプ装置10は、シリンダ装置50の第1室Y1と第1ポンプ201の第1吐出部201aとを接続する第1流路111と、シリンダ装置50の第2室Y2と第1ポンプ201の第2吐出部201bとを接続する第2流路112とを備えている。
図示の例においては、第3流路113は、第1流路111を介してシリンダ装置50の第1室Y1に接続され、第4流路114は、第2流路112を介してシリンダ装置50の第2室Y2に接続されている。
また、ポンプ装置10は、第4流路114に設けられ、第2ポンプ203の第4吐出部203bから第2流路112へのオイルの流れを許容するとともに第2流路112から第4吐出部203bへの流れを妨げる第2チェックバルブ132を備えている。
また、ポンプ装置10は、第4流路114とタンク180とを接続し、タンク180に貯められたオイルを第4吐出部203bまで流通させる第2吸入路122とを備えている。
また、ポンプ装置10は、第2吸入路122に設けられ、タンク180から第2ポンプ203の第4吐出部203bへのオイルの流れを許容するとともに第4吐出部203bからタンク180への流れを妨げる第4チェックバルブ134を備えている。
また、ポンプ装置10は、第2流路112から分岐してタンク180に接続される第6流路116と、第6流路116に設けられ、第5流路115の圧力を受けて第6流路116を開放する第6流路開閉弁142とを備えている。
また、ポンプ装置10は、第8流路118に設けられ、第8流路118のオイルの圧力が予め設定された第8所定圧力よりも高い場合に開き、第2流路112のオイルを、第8流路118を介してタンクに逃がす第8流路開閉弁144を備えている。
また、ポンプ装置10は、第4流路114から分岐してタンク180に接続される第10流路120と、第10流路120に設けられ、第10流路120のオイルの圧力が予め設定された第10所定圧力よりも高い場合に開き、第10流路120のオイルをタンク180に逃がす第10流路開閉弁146とを備えている。
切替弁150は、第1流路111上に設けられた第1開閉弁160と第2流路112上に設けられた第2開閉弁170とを備えている。
また、切替弁150には、第1開閉弁160と第2開閉弁170とを連通する連通路151が形成されている。
図5はポンプ200の外観を示す図である。
図6はポンプ200の分解斜視図である。
ポンプ200は、図5に示すように、ポンプケーシング210と、第1駆動ギア211および第1従動ギア213を有する第1ポンプ201と、第2駆動ギア251および第2従動ギア253を有する第2ポンプ203とを備える。
さらに、ポンプ200は、駆動シャフト207に対して各々第1駆動ギア211および第2駆動ギア251を固定する第1固定片281および第2固定片283(図6参照)と、上述の第1チェックバルブ131乃至第4チェックバルブ134(図6参照)とを備える。
図7は図5のVII−VIIの断面図である。
次に、図6および図7を参照しながら、ポンプケーシング210について説明をする。
筺体の一例であるポンプケーシング210は、図6に示すように、図中下側から上側に向かって第1ケーシング215、第2ケーシング217、第3ケーシング219がこの順序で重ねられ、いわゆる三体構造となっている。なお、図示のポンプケーシング210は、図示しないボルトによって、ハウジング181(図2参照)に固定される。
次に、図6を参照しながら、第1ポンプ201および第2ポンプ203について説明をする。
上述のように、第1ポンプ201は、第1駆動ギア211および第1従動ギア213を備える。また、第2ポンプ203は、第2駆動ギア251および第2従動ギア253を備える。なお、第1ポンプ201は第1ギア対の一例であり、第2ポンプ204は第2ギア対の一例である。
また、第1従動ギア213および第2従動ギア253は、支持ピン209が挿入される貫通孔213a、253aと、第1従動ギア213および第2従動ギア253各々の片側面に形成され径方向に延びる固定溝213b、253bとを備える。図示の例においては、溝の一例である固定溝213b、253bは、貫通孔213a、253aを径方向に跨いで延びる。
次に、図6を参照しながら、駆動シャフト207について説明をする。
シャフトの一例である駆動シャフト207は、略円柱状の部材である。この駆動シャフト207は、軸方向端部の外周面に形成されモータ70(図2参照)と連結される平坦面207aと、駆動シャフト207の径方向に貫通するシャフト孔207b,207cとが形成されている。
次に、図6を参照しながら、支持ピン209について説明をする。
支持ピン209は、略円柱状の部材である。
この支持ピン209の長さは、ポンプケーシング210を貫通して配置された際に、第1ケーシング215、第2ケーシング217、第3ケーシング219に跨って延びる長さである。さらに説明をすると、図示の例においては、支持ピン209は、ポンプケーシング210を貫通して配置された際に、ポンプケーシング210内に収まる長さである。
なお、駆動シャフト207と異なり、図示の支持ピン209には、シャフト孔207b,207cが形成されていない。
次に、図6を参照しながら、第1固定片281および第2固定片283について説明をする。
第1固定片281および第2固定片283は、長尺状の部材であり、図示の例では略円柱状である。この第1固定片281および第2固定片283は、駆動シャフト207のシャフト孔207b,207cに挿入可能な寸法である。また、第1固定片281および第2固定片283は、シャフト孔207b,207cに挿入された状態で、駆動シャフト207を貫通して両端が突出するとともに、固定溝211b、251bに収容される長さである。
図8は図5のVIII−VIIIの断面図である。
次に、図6乃至図8を参照しながら、組み上げられたポンプ200における各構成部材の配置及び動作について説明をする。
まず、駆動シャフト207に関する配置および動作を説明する。
駆動シャフト207は、ポンプケーシング210を貫通して設けられる。この駆動シャフト207は、第1ケーシング215、第2ケーシング217、および第3ケーシング219によって回転可能に支持される。そして、駆動シャフト207の平坦面207aは、第1ケーシング215から突出し、かつモータ70(図2参照)に連結される。
また、駆動シャフト207のシャフト孔207b,207cには、第1固定片281および第2固定片283が貫通して設けられる。そして、このシャフト孔207b,207cに挿入された第1固定片281および第2固定片283は、駆動シャフト207の外周面から突出するとともに、第1駆動ギア211の固定溝211b、および第2駆動ギア251の固定溝251b内に配置される。これらの第1固定片281および第2固定片283は、第1駆動ギア211および第2駆動ギア251と、駆動シャフト207との相対位置がずれることを抑制する。
上記の配置により、モータ70の駆動を受けた駆動シャフト207が回転すると、第1駆動ギア211および第2駆動ギア251が駆動シャフト207とともに回転する。
支持ピン209は、ポンプケーシング210を貫通して設けられる。この支持ピン209は、第1ケーシング215、第2ケーシング217、および第3ケーシング219によって固定される。すなわち、支持ピン209は、ポンプケーシング210によって支持され、かつ支持ピン209が周方向および軸方向における移動が制限された状態である。さらに説明をすると、支持ピン209は、第1ケーシング215、第2ケーシング217、および第3ケーシング219の各々に嵌め合わせられた状態、より具体的には圧入された状態である。
具体的には、第1従動ギア213においては、固定溝213b内にオイルが進入する。このオイルが、第1従動ギア213の貫通孔213aの内周面と、支持ピン209の外周面との間に進入する。一方、第2従動ギア253においては、固定溝253b内のオイルが、第2従動ギア253の貫通孔253aの内周面と、支持ピン209の外周面との間に進入する。このことにより、支持ピン209の外周を回転する第1従動ギア213および第2従動ギア253の摺動性が向上する。
すなわち、上記本実施の形態とは異なり、支持ピン209が第1従動ギア213および第2従動ギアとともに回転する構成を採用した場合には、支持ピン209は、第1ケーシング215、第2ケーシング217、および第3ケーシング219によって回転可能に支持されることとなる。
図9(a)および(b)は、ポンプ200におけるオイルの流れを説明する図である。具体的には、図9(a)は第2ポンプ203におけるオイルの流れを示し、図9(b)は第1ポンプ201におけるオイルの流れを示す。
付言すると、第2駆動ギア251および第2従動ギア253によって搬送されたオイルは、吐出領域R3、R5にて流路の一例である第3溝217b(第3流路113)と合流する。
図10は、第1ポンプ201および第2ポンプ203の位相を説明する表である。
図11は、第1ポンプ201および第2ポンプ203の回転にともない発生する音を説明する図である。さらに説明をすると、図11における横軸は第1ポンプ201および第2ポンプ203におけるギアの回転量を示し、縦軸は発生する音量を示す。
次に、図10および図11を参照しながら、第1ポンプ201および第2ポンプ203を駆動することにともない生じる音について説明をする。
また、図示は省略するが、第1ポンプ201の閉じ込み領域R6が「閉」の状態であるタイミングでは、第2ポンプ203の閉じ込み領域R1が「開」の状態である。
また、図示は省略するが、第1ポンプ201の吐出領域R10が「開」の状態であるタイミングでは、第2ポンプ203の吐出領域R5が「閉」の状態である。
図11に示すように、第1ポンプ201および第2ポンプ203の位相をずらした構成において、第1ポンプ201および第2ポンプ203の各々から生じる音と、第1ポンプ201および第2ポンプ203の音の合成(図中「合成」参照)とを比較すると、合成された音の方が、最大音量が小さくなっている。すなわち、第1ポンプ201および第2ポンプ203の位相をずらすことにより、各々から発生する音が打ち消し合い、結果として合成された音が抑制されることが示されている。
上記の説明においては、第1固定片281および第2固定片283を用いて、駆動シャフト207に対する第1駆動ギア211および第2駆動ギア251の固定位置を互いにずらすことを説明したが、これに限定されない。駆動シャフト207に第1駆動ギア211および第2駆動ギア251を装着することで、一義的に第1駆動ギア211および第2駆動ギア251の角度が定まる構成であれば、例えば駆動シャフト207の外周面の複数の位置に互いの角度が異なる平坦面を設ける構成であってもよい。
また、支持ピン209のみを位置決め部材として用いても、あるいは他の位置決め部材とともに支持ピン209を位置決め部材として用いてもよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施することができる。
Claims (5)
- シャフトと、
前記シャフトに設けられ、当該シャフトと一体に回転する第1駆動ギア、および当該第1駆動ギアに従動する第1従動ギアを有し、作動液を送る第1ギア対と、
前記シャフトに前記第1駆動ギアと同軸で設けられ、当該シャフトと一体に回転する第2駆動ギア、および当該第2駆動ギアに従動するとともに前記第1従動ギアと同軸に配置される第2従動ギアを有し、作動液を送る第2ギア対と、
前記第1従動ギアおよび前記第2従動ギアを貫通するとともに、当該第1従動ギアおよび当該第2従動ギアを回転可能に支持する支持ピンと、
前記第1ギア対および前記第2ギア対を覆う筺体と
を備え、
前記筺体は、第1ケーシング、当該第1ケーシングに重ねられる第2ケーシング、および当該第1ケーシングとは反対側で当該第2ケーシングに重ねられる第3ケーシングを有し、
前記第1ケーシングは、前記第2ケーシングと対向する面に前記第1ギア対を収容する第1室を有し、
前記第2ケーシングは、前記第3ケーシングと対向する面に前記第2ギア対を収容する第2室を有し、
前記第1ギア対は、前記第1室に収容され前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとによって挟まれる位置に設けられ、
前記第2ギア対は、前記第2室に収容され前記第2ケーシングと前記第3ケーシングとによって挟まれる位置に設けられ、
前記支持ピンは、前記第1ケーシング、前記第2ケーシング、および前記第3ケーシングの各々に嵌め合わせて固定されている
ことを特徴とするポンプ装置。 - 前記第1従動ギアおよび前記第2従動ギアは、前記支持ピンを挿入する挿入孔の周囲に、当該挿入孔に連続する溝を備える、請求項1記載のポンプ装置。
- 前記第1駆動ギア、前記第1従動ギア、前記第2駆動ギアおよび前記第2従動ギアは、同一の歯数である、請求項1または2記載のポンプ装置。
- シャフトと、
前記シャフトに設けられ、当該シャフトと一体に回転する第1駆動ギア、および当該第1駆動ギアに従動するとともに当該第1駆動ギアと同一の歯数である第1従動ギアを有し、作動液を送る第1ギア対と、
前記シャフトに前記第1駆動ギアと同軸で設けられ、当該シャフトと一体に回転するとともに当該第1駆動ギアと同一の歯数である第2駆動ギア、および当該第2駆動ギアに従動するとともに前記第1従動ギアと同軸に配置されかつ当該第1駆動ギアと同一の歯数である第2従動ギアを有し、作動液を送る第2ギア対と、
前記シャフトよりも外径が小さく、前記第1従動ギアおよび前記第2従動ギアを貫通するとともに、当該第1従動ギアおよび当該第2従動ギアを回転可能に支持する支持ピンと、
前記第1ギア対および前記第2ギア対を覆う筺体と
を備え、
前記筺体は、第1ケーシング、当該第1ケーシングに重ねられる第2ケーシング、および当該第1ケーシングとは反対側で当該第2ケーシングに重ねられる第3ケーシングを有し、
前記第1ケーシングは、前記第2ケーシングと対向する面に前記第1ギア対を収容する第1室を有し、
前記第2ケーシングは、前記第3ケーシングと対向する面に前記第2ギア対を収容する第2室を有し、
前記第1ギア対は、前記第1室に収容され前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとによって挟まれる位置に設けられ、
前記第2ギア対は、前記第2室に収容され前記第2ケーシングと前記第3ケーシングとによって挟まれる位置に設けられ、
前記支持ピンは、前記第1ケーシング、前記第2ケーシング、および前記第3ケーシングの各々に嵌め合わせて固定されている
ことを特徴とするポンプ装置。 - プロペラを有する船舶推進機本体と、
シリンダと、当該シリンダの内部を第1室と第2室とに区画するピストンと当該ピストンに端部が固定され当該シリンダから延出するピストンロッドとを有するシリンダ装置と、作動液を当該シリンダ装置内部に供給することにより当該シリンダ装置を伸縮させるポンプ装置とを備えるチルト・トリム装置と
を備え、
前記ポンプ装置は、
シャフトと、
前記シャフトに設けられ、当該シャフトと一体に回転する第1駆動ギア、および当該第1駆動ギアに従動する第1従動ギアを有し、作動液を送る第1ギア対と、
前記シャフトに前記第1駆動ギアと同軸で設けられ、当該シャフトと一体に回転する第2駆動ギア、および当該第2駆動ギアに従動するとともに前記第1従動ギアと同軸に配置される第2従動ギアを有し、作動液を送る第2ギア対と、
前記第1従動ギアおよび前記第2従動ギアを貫通するとともに、当該第1従動ギアおよび当該第2従動ギアを回転可能に支持する支持ピンと、
前記第1ギア対および前記第2ギア対を覆う筺体と
を備え、
前記筺体は、第1ケーシング、当該第1ケーシングに重ねられる第2ケーシング、および当該第1ケーシングとは反対側で当該第2ケーシングに重ねられる第3ケーシングを有し、
前記第1ケーシングは、前記第2ケーシングと対向する面に前記第1ギア対を収容する第1室を有し、
前記第2ケーシングは、前記第3ケーシングと対向する面に前記第2ギア対を収容する第2室を有し、
前記第1ギア対は、前記第1室に収容され前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとによって挟まれる位置に設けられ、
前記第2ギア対は、前記第2室に収容され前記第2ケーシングと前記第3ケーシングとによって挟まれる位置に設けられ、
前記支持ピンは、前記第1ケーシング、前記第2ケーシング、および前記第3ケーシングの各々に嵌め合わせて固定されている
ことを特徴とする船舶推進機。
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