JP6403317B2 - 抗腫瘍剤 - Google Patents

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本発明は、抗腫瘍剤に関する。
ワカメやモズクなどの天然渇藻類に含まれるフコイダンは、主にL−フコースが、α1-2やα1-4結合で数十から数十万個も繋がった化合物であって、グルクロン酸を含むもの、硫酸化フコースを含むもの、ガラクトースを含むものなど、多様な化合物の総称である。フコイダンは、既存の抗腫瘍剤では効果の低い造血器腫瘍に対する強いアポトーシス誘導活性や、悪性腫瘍の転移阻害活性、血管申請阻害活性などの抗腫瘍活性を有するため(例えば、非特許文献1〜3参照)、これを用いた新たな抗腫瘍剤の開発が期待されている。
Am. J. Hematol. vol.78 p.7, 2005 Nutrit. Cancer vol.52 p.189, 2005 Int. J. Biol.Macromol. vol.41 p.221, 2007
本発明は、新規抗腫瘍剤を提供することを目的とする。
天然のフコイダンは、分子量数万〜数十万の巨大分子であり、由来となる渇藻類の種類によって糖鎖構造や分子量が異なり、抽出方法によっても分子量や構造が不均一になってしまう。そのため、純粋で化学構造の明らかなフコイダンの入手は困難であり、どのような構造のものが、どのような生理活性を有するのかについて、これまで全く知られていない。
本発明者らは、L−フコースが4つ繋がってできる糖鎖構造において、様々な硫酸化パターンを有する硫酸化オリゴフコシドを合成し、ヒト乳癌細胞MCF−7に対する細胞増殖抑制活性及びアポトーシス誘導活性を調べたところ、下記化学式(I)を有する化合物が、最も高い活性を示すことを見出し、本発明に至った。
本発明の一実施態様は、下記化学式(I)を有する化合物である。
Figure 0006403317
ここで、nが1であってもよい。また、すべてのMは、ナトリウム原子であってもよい。
本発明の他の一実施態様は、上記化合物を有効成分として含有する医薬組成物や試薬組成物などの組成物、抗腫瘍剤などの医薬、試薬、あるいは細胞増殖抑制剤または細胞障害剤であってもよい。
本発明のさらに他の一実施態様は、化合物(III)において、糖の水酸基に結合した硫酸基を有する第2の化合物またはその塩を準備する工程と、第2の化合物の細胞増殖抑制活性または細胞障害活性を調べる工程と、を含む、細胞増殖抑制活性または細胞障害活性の測定方法である。
Figure 0006403317
本発明のさらに他の一実施態様は、細胞増殖抑制活性または細胞障害活性を有する化合物のスクリーニング方法であって、化合物(III)において、糖の水酸基に結合した硫酸基を有する複数の第2の化合物またはその塩を準備する工程と、複数の第2の化合物の細胞増殖抑制活性または細胞障害活性を調べる工程と、細胞増殖抑制活性または細胞障害活性を有する第2の化合物を同定する工程と、を含む、スクリーニング方法である。このスクリーニング方法は、新規抗腫瘍剤のスクリーニング方法であってもよい。
なお、明細書中で、硫酸基とは、−SOHのことをいうものとする。
本発明によって、新規抗腫瘍剤を提供することが可能になった。
MCF−7細胞に対し、化合物9〜15を投与したときに行ったMTTアッセイの結果を示すグラフである。各化合物において、左から10、50、100、200、300μMの時の結果を示す。 MCF−7細胞に対し、天然のフコイダンまたは化合物12を投与したときに行ったMTTアッセイの結果を示すグラフである。各化合物において、左から3.3、10、33、100、330μg/mLの時の結果を示す。 MCF−7細胞及びHeLa細胞に対し、化合物9〜13を投与したときに行ったMTTアッセイの結果を示すグラフである。各化合物において、左から10、100、400、800μMの時の結果を示す。 MCF−7細胞及びHeLa細胞に対し、天然のフコイダン(図ではF.vesiculosusと記載)または化合物11を投与したときに行ったMTTアッセイの結果を示すグラフである。各化合物において、左から10、100、330、1000μg/mLの時の結果を示す。 WI−38細胞、MCF−7細胞及びHeLa細胞に対し、化合物11を投与したときに行ったMTTアッセイの結果を示すグラフである。各化合物において、左から10、100、330、1000μg/mLの時の結果を示す。
以下、本発明の実施の形態を、実施例を挙げながら詳細に説明する。なお、本発明の目的、特徴、利点、および、そのアイデアは、本明細書の記載により、当業者には明らかであり、本明細書の記載から、当業者であれば容易に本発明を再現できる。以下に記載された発明の実施の形態及び具体的な実施例などは、本発明の好ましい実施態様を示すものであり、例示又は説明のために示されているのであって、本発明をこれらに限定するものではない。本明細書で開示されている本発明の意図並びに範囲内で、本明細書の記載に基づき、様々な改変並びに修飾ができることは、当業者にとって明らかである。
==化学式(I)を有する化合物の合成方法==
本発明の一実施態様は、化学式(I)を有する化合物である。
Figure 0006403317
ここで、Mは水素原子及びナトリウム原子からなる群から独立に選ばれる原子であることが好ましく、Mが全てナトリウム原子である下記化合物(II)であることがより好ましい。
Figure 0006403317
式(I)及び(II)中、nは整数であって、特に限定されないが、20以下が好ましく、10以下がより好ましく、5以下がさらに好ましく、1が最も好ましい。
以下、化合物(II)について合成方法の一例を詳細に述べるが、(I)に含まれる他の化合物に関しても、本明細書の記載から、当業者であれば容易に合成可能である。なお、反応式中の数値などは、反応条件の一例を示すものであって、実際の合成方法は、これらの反応条件には限定されず、当業者であれば、文章中の記載から容易に理解できる。
(化1)反応式1
Figure 0006403317
まず、化合物1及び化合物2の混合物に対し、ジエチルエーテル中で、トリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウム(III)を作用させ、化合物3を合成する。
(化2)反応式2
Figure 0006403317
化合物3に対し、水及びアセトニトリルの混合溶媒中で、N-ヨードスクシンイミド及びトリフルオロメタンスルホン酸スカンジウム(III)作用させ、化合物4を合成する。
(化3)反応式3
Figure 0006403317
化合物4に対し、ジクロロメタン中で、ジアザビシクロウンデセン及びトリクロロアセトニトリルを室温で作用させ、化合物5を合成する。
(化4)反応式4
Figure 0006403317
化合物5に対し、ジクロロメタン中で、トリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウム(III)及び1−オクタノールを作用させ、化合物5のオクチルグリコシドを合成する、続いて、得られた化合物5のオクチルグリコシドに対し、N,N-ジメチルホルムアミド中で、チオ尿素及び2,6-ルチジンを作用させ、化合物6を合成する。
(化5)反応式5
Figure 0006403317
化合物5及び化合物6の混合物に対し、ジエチルエーテル中で、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルを作用させ、化合物7を合成する。
(化6)反応式6
Figure 0006403317
化合物7に対し、N,N-ジメチルホルムアミド中で、チオ尿素及び2,6-ルチジンを作用させ、化合物8を合成する。
(化7)反応式7
Figure 0006403317
化合物8に対し、メタノール中で、ナトリウムメトキシドを作用させ、化合物8からベンゾイル基を脱保護した化合物を合成する。
化合物8のベンゾイル基脱保護体に対し、ジクロロメタン及びリン酸バッファーの混合溶媒中で、2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-p-ベンゾキノンを作用させ、化合物8からベンゾイル基及びp-メトキシベンジル基を脱保護した化合物を合成する。
化合物8のベンゾイル基及びp-メトキシベンジル基脱保護体に対し、N,N-ジメチルホルムアミド中で、三酸化イオウ・トリエチルアミン錯体を作用させ、水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応させ、化合物8において糖鎖結合をしていない3,4-水酸基に硫酸基のナトリウム塩が結合した化合物を合成する。
化合物8において糖鎖結合をしていない3,4-水酸基に硫酸基のナトリウム塩が結合した化合物に対し、Pearlman触媒存在下、メタノール及び水の混合溶媒中で、水素を添加し、3,4-O-硫酸タイプの化合物11を合成する。
得られた化合物8に対し、反応式5以下を繰りかえすことによって、以下の化学式(I)を有する化合物(II)を合成できる。
Figure 0006403317
==化学式(I)を有する化合物の利用方法==
化学式(I)を有する化合物は、組成物として利用することができ、その組成物としては、医薬組成物、または試薬組成物などが挙げられる。これらの組成物は、それぞれ、医薬、試薬などに利用できる。本化合物は、in vitroにおいてもin vivoにおいても、細胞の増殖を抑制し、細胞障害を引き起こす。そこで、本化合物は、細胞の増殖を抑制する細胞増殖抑制剤及び/又は細胞障害を引き起こす細胞障害剤として使用することができる。
従って、化学式(I)を有する化合物を有効成分として含有する医薬は、抗腫瘍剤として、腫瘍を有する治療対象に対し、有効量の本化合物を投与することによって、その腫瘍を治療できる。治療対象とする腫瘍は特に限定されず、例えば、中枢神経系腫瘍、悪性黒色腫瘍、悪性リンパ腫瘍、咽頭腫瘍、喉頭腫瘍、胃腫瘍、カポジ肉腫、肝臓腫瘍、筋肉腫瘍、結腸腫瘍、血管腫瘍、骨髄腫瘍、甲状腺腫瘍、睾丸腫瘍、膵臓腫瘍、消化器腫瘍、食道腫瘍、大腸腫瘍、上顎腫瘍、舌腫瘍、口唇腫瘍、口腔腫瘍、胆嚢腫瘍、胆管腫瘍、胆道腫瘍、直腸腫瘍、乳腫瘍、尿管腫瘍、肉腫、骨肉腫瘍、白血病、肺腫瘍、神経芽腫瘍、真性多血症、膀胱腫瘍、卵巣腫瘍、子宮腫瘍、前立腺腫瘍、皮膚腫瘍、基底細胞腫瘍、および皮膚黒色腫などの良性及び悪性腫瘍を例示することができ、原発巣の腫瘍であっても転移した腫瘍であってもかまわない。抗腫瘍剤の剤形は特に限定されず、液剤、経口投与剤、錠剤、粉剤、坐剤、外用剤、軟膏、貼布剤、点眼剤、注射剤、散剤、顆粒剤、糖衣剤、カプセル剤、ピル、懸濁剤、アンプル、注射液などを例示することができるが、この有効成分を原体のまま医薬として使用してもかまわない。この製剤は、薬学的に許容される添加物を含有してもよく、必要に応じて安定化剤、着色剤、矯味剤、矯臭剤、賦形剤、溶剤、界面活性剤、乳化剤、懸濁化剤、分散剤、保存剤、溶解補助剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤、保湿剤、結合剤、被覆剤、潤沢剤、崩壊剤、などを含有してもよい。この抗腫瘍剤の投与方法は特に限定されず、経皮吸収、血管投与、皮下注射、腹腔内投与等の全身投与や、カテーテルや注射による腫瘍への直接投与が例示できる。投与量は、症状、年齢、性別、体重、剤形あるいは投与形式により、医療従事者によって適切に選択されることができる。治療対象も特に限定されないが、ヒトまたはヒト以外の哺乳類が好ましく、ヒトの患者が特に好ましい。
また、化学式(I)を有する化合物を有効成分として含有する試薬は、in vitroで培養された培養細胞や組織・器官などに対して使用できる。培養方法及び試薬の使用方法は、当業者が容易に理解できる。例えば、培地に適量を添加することにより、細胞の増殖を抑制することができる。培養細胞は、初代培養細胞でも樹立培養細胞でもよく、細胞や組織は、正常組織由来でも腫瘍組織由来でもかまわない。
==新規抗腫瘍剤のスクリーニング方法==
本発明者らは、化学式(I)を有する化合物と同じ骨格を有していても、糖に結合する硫酸基のパターンが異なる化合物は、細胞増殖阻害活性または細胞障害活性を有さないにもかかわらず、化学式(I)を有する化合物においては、細胞増殖阻害活性または細胞障害活性が非常に強い場合があることを見出している。そこで、化合物(III)において、糖の水酸基に結合した硫酸基のパターンが異なる様々な第2の化合物またはその塩を準備し、その細胞増殖阻害活性または細胞障害活性を調べることで、細胞増殖阻害活性または細胞障害活性を有する化合物を高率に得ることができると考えられる。
そこで、本発明の細胞増殖阻害活性または細胞障害活性を有する化合物をスクリーニングするためには、化合物(III)において、糖の水酸基に結合した硫酸基のパターンが異なる複数の第2の化合物またはその塩を準備し、それら第2の化合物の細胞増殖阻害活性または細胞障害活性を調べ、その中から細胞増殖阻害活性または細胞障害活性を有する化合物を同定すればよい。また、このスクリーニング方法によって、新たな抗腫瘍剤を得ることが可能になる。
ここで、硫酸基が結合する水酸基は、3,4-水酸基であることが好ましい。また、第2の化合物の塩は、少なくとも一つの硫酸基の水素原子が金属原子(ナトリウム原子、カリウム原子など)で置換された塩であることが好ましく、少なくとも一つの硫酸基の水素原子がナトリウム原子で置換されたナトリウム塩であることがより好ましく、全ての硫酸基の水素原子がナトリウム原子で置換されたナトリウム塩であることが最も好ましい。また、第3の化合物は、化合物9、10、12、13でないことが好ましい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されることはない。
[実施例1]基質の合成
==化合物3の合成方法==
(化1)
Figure 0006403317
化合物1(121 mg、0.209 mmol、2.0 eq.)及び化合物2(51.2 mg、0.104 mmol、1.0 eq.)の混合物に対し、MS5A(100wt%)存在下、ジエチルエーテル3.60 mL中で、トリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウム(III)(53.1 mg、85.6 μmol、0.8 eq.)を-60℃で作用させた。反応混合物を-60℃で4時間攪拌した後、反応を停止させた。
混合物をろ過後、ろ液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。芒硝乾燥後、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製を行い、化合物3を得た(94.0 mg、0.103 mmol、収率99%、α体のみ)。なお、ここで得られた1H NMRにおける各ピークの帰属および結合定数の解析の結果、α体であると同定した。さらに、β体の存在は確認されなかった。
<化合物3の物性>
White foam; Rf 0.69 (2/1 hexane/EtOAc); 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.04 (2H, m), 7.63-7.08 (18H, m), 6.80 (2H, m), 5.62 (1H, dd, J = 3.1, 10.6 Hz), 5.55 (1H, br-d, J = 2.3 Hz), 5.09 (1H, d, J = 3.5 Hz), 5.04 & 4.94 (2H, ABq, J = 10.6 Hz), 4.81-4.66 (5H, m), 4.29 (1H, d, J = 9.8 Hz), 4.09 (1H, dd, J = 3.4, 10.6 Hz), 3.91 & 3.88 (2H, ABq, J = 14.9 Hz), 3.77 (5H, m), 3.40 (1H, dd, J = 2.9, 9.5 Hz), 3.28 (1H, br-q, J = 6.6 Hz), 2.56 (6H, s), 1.25 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.93 (3H, d, J = 6.6 Hz).
==化合物4の合成方法==
(化2)
Figure 0006403317
化合物3(94.8 mg、 0.103 mmol、 1.0 eq.)に対し、水及びアセトニトリルの混合溶媒(水 18.6 μL及びアセトニトリル 2.06 mL)中で、N-ヨードスクシンイミド(46.4 mg、 0.206 mmol、2.0 eq.)及びトリフルオロメタンスルホン酸スカンジウム(III)(5.10 mg、 10.3 μmol、0.1 eq.)を-40℃で作用させた。反応混合物を-20℃で3時間攪拌した後、反応を停止させた。
混合物を、飽和重曹水およびチオ硫酸ナトリウムの水溶液に0℃で加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。芒硝乾燥後、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー精製することによって、化合物4を得た(66.9 mg、84.5 μmol、収率82%、α体:β体=1:1)。なお、ここで得られた1H NMRにおける各ピークの帰属および結合定数の解析の結果、α体とβ体の混合物であると同定した。さらに、α体およびβ体のピークの積分比から存在比を1:1と決定した
<化合物4の物性>
White foam; Rf0.36 (1/1 hexane-EtOAc); 1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.02-7.99 (2H, m), 7.64-7.26 (15H, m), 6.86-6.81 (2H, m), 5.54-5.45 (2H, m), 5.32 (1/2H, dd, J = 2.0, 3.5 Hz), 5.01 (1/2H, d, J = 3.7 Hz), 4.97 & 4.87 (1H, ABq, J = 11.2 Hz), 4.96 (1/2H, d, J = 3.5 Hz), 4.82 & 4.76 (1H, ABq, J = 11.5 Hz), 4.71-4.57 (11/2H, m), 4.10-4.01 (2H, m), 3.95-3.85 (3H, m), 3.78 (3H, s), 3.74 (1/2H, d, J = 2.9 Hz), 3.63 (1/2H, dd, J = 7.5, 9.8 Hz), 3.55 (1/2H, q, J = 6.3 Hz), 3.42 (1/2H, dd, J = 2.9, 9.8 Hz), 3.17 (1/2H, d, J = 7.8 Hz), 3.17 (1/2H, d, J = 1.7 Hz), 1.37-1.32 (3H, m), 0.91-0.87 (3H, m).
==化合物5の合成方法==
(化3)
Figure 0006403317
上述の方法で合成した化合物4(0.120 g、0.152 mmol、1.0 eq.)に対し、ジクロロメタン1.80 mL中で、ジアザビシクロウンデセン(6.80 μL、45.5 μmol、0.3 eq.)及びトリクロロアセトニトリル(45.7 μL、0.456 mmol、3.0 eq.)を室温で作用させた。反応混合物を室温で15時間攪拌した後、反応を停止させた。
混合物を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー精製することによって、化合物5を得た(0.108 g、0.116 mmol、収率76%、α体:β体=6:1)。なお、ここで得られた1H NMRにおける各ピークの帰属および結合定数の解析の結果、α体とβ体の混合物であると同定した。さらに、α体およびβ体のピークの積分比から存在比が6:1と決定した。
<化合物5の物性>
White foam; Rf 0.57, 0.27 (2/1 hexane-EtOAc, 1% NEt3); 1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ8.61 (1/7H, s), 8.51 (6/7H, s), 8.01 (2H, m), 7.64-7.22 (15H, m), 6.80 (2H, m), 6.60 (6/7H, d, J = 3.2 Hz), 5.72 (1/7H, d, J = 7.7 Hz), 5.60-5.48 (2H, m), 4.08 (1/7H, br-q, J = 6.6 Hz), 5.00-4.58 (54/7H, m), 4.13 (6/7H, dd, J = 3.2, 10.3 Hz), 4.05 (12/7H, m), 3.95-3.85 (18/7H, m), 3.83 (6/7H, br-d, J = 2.6 Hz), 3.79 (3H, s), 3.66 (1/7H, br-q, J = 6.3 Hz), 3.52 (1/7H, dd, J = 2.6, 10.1 Hz), 1.39 (3/7H, d, J = 6.6 Hz), 1.32 (18/7H, d, J = 6.6 Hz), 0.92 (3/7H, d, J = 6.3 Hz), 0.92 (18/7H, d, J = 6.6 Hz).
==化合物6の合成方法==
(化4)
Figure 0006403317
上述の方法で合成した化合物5(α体:β体=6:1、0.831 g、0.888 mmol、1.0 eq.)及び1−オクタノール(0.418 mL、2.66 mmol、3.0 eq.)の混合物に対し、MS5A(100wt%)存在下、ジクロロメタン中(12.5 mL)で、トリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウム(III)(0.220 g、0.355 mmol、0.4 eq.)を-40℃で作用させた。反応混合物を-40℃で4.5時間攪拌した後、反応を停止させた。
混合物をろ過後、ろ液に水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。芒硝乾燥後、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することによって、化合物5のオクチルグリコシドを得た(0.714 g、0.790 mmol、収率89%、β体のみ)。なお、ここで得られた1H NMRにおける各ピークの帰属および結合定数の解析の結果、β体であると同定した。さらに、α体の存在は確認されなかった。
<化合物5のオクチルグリコシドの物性>
Yellow syrup; Rf 0.48 (12/1 PhMe-EtOAc); 1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ8.02 (2H, m), 7.60-7.25 (15H, m), 6.81 (2H, m), 5.54 (1H, dd, J = 3.5, 10.9 Hz), 5.48 (1H, br-d, J = 3.2 Hz), 5.03 (1H, d, J = 3.8 Hz), 4.97 & 4.80 (2H, ABq, J = 11.2 Hz), 4.73 & 4.61 (2H, ABq, J = 10.9 Hz), 4.67 (2H, s), 4.59 (1H, br-q, J = 6.6 Hz), 4.29 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.04 (1H, dd, J = 3.4, 10.6 Hz), 3.95-3.86 (3H, m), 3.79 (3H, s), 3.68-3.65 (2H, m), 3.49-3.42 (2H, m), 3.37 (1H, dd, J = 2.9, 9.8 Hz), 1.68-1.63 (2H, m), 1.48-1.20 (13H, m), 0.90-0.86 (6H, m).
化合物5のオクチルグリコシド(0.697 g、0.772 mmol、1.0 eq.)に対し、N,N-ジメチルホルムアミド20.9 mL中で、チオ尿素(0.235 g、3.09 mmol、4.0 eq.)及び2,6-ルチジン(0.358 mL、3.09 mol、4.0 eq.)を室温で作用させた。反応混合物を70℃で16.5時間攪拌した後、反応を停止させた。
混合物に水を加え、ヘキサン及び酢酸エチルの混合溶液(1/1)で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。芒硝乾燥後、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することによって、化合物6を得た(0.600 g、0.726 mmol、収率94%)。
<化合物6の物性>
White foam; Rf 0.49 (6/1 PhMe-EtOAc); 1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.02 (2H, m), 7.60-7.25 (15H, m), 6.81 (2H, m), 5.40 (1H, dd, J = 1.2, 3.2 Hz), 5.03 (1H, d, J = 3.4 Hz), 4.95-4.65 (6H, m), 4.55 (1H, dq, J = 0.9, 6.6 Hz), 4.39 (1H, ddd, J = 3.2, 3.2, 10.1 Hz), 4.30 (1H, d, J = 7.8 Hz), 3.97-3.92 (1H, m), 3.88 (1H, dd, J = 3.5, 10.3 Hz), 3.78 (3H, s), 3.70 (1H, d, J = 0.9 Hz), 3.61 (1H, dd, J = 7.7, 10.0 Hz), 3.51-3.43 (2H, m), 3.38 (1H, dd, J = 2.9, 10.0 Hz), 2.21 (1H, d, J = 3.2 Hz), 1.72-1.59 (2H, m), 1.45-1.20 (13H, m), 0.92 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.88 (3H, t, J = 6.9 Hz).
==化合物7の合成方法==
(化5)
Figure 0006403317
上述の方法で合成した化合物5(α体:β体=6:1、1.15 g、1.23 mmol、2.0 eq.)及び化合物6(0.500 g、0.605 mmol、1.0 eq.)の混合物に対し、MS5A(100wt%)存在下、ジエチルエーテル17.0 mL中で、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(11.7 μL、64.6 μmol、0.1 eq.)を-80℃で作用させた。反応混合物を-80℃で3.5時間攪拌した後、反応を停止させた。
混合物をろ過後、ろ液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。芒硝乾燥後、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することによって、粗精製の化合物7を得た。得られた粗精製の化合物7は、これ以上精製することなく、次の化合物8の合成に用いた。
==化合物8の合成方法==
(化6)
Figure 0006403317
上述の方法で合成した粗精製の化合物7(理論収量:968 mg、0.605 mmol、1.0 eq.)に対し、N,N-ジメチルホルムアミド29.0 mL中で、チオ尿素(0.184 g、2.42 mmol、4.0 eq.)及び2,6-ルチジン(0.280 mL、2.42 mmol、4.0 eq.)を室温で作用させた。反応混合物を70℃で16時間攪拌した後、反応を停止させた。
混合物に水を加え、ヘキサン及び酢酸エチルの混合溶液(1/1)で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。芒硝乾燥後、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することによって、化合物8を得た(0.746 g、0.490 mmol、化合物5及び化合物6からの2段階収率81%)。
<化合物8の物性>
White foam; Rf 0.42 (10/1 PhMe-acetone); 1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ7.98 (4H, m), 7.56-7.15 (30H, m), 6.80 (2H, m), 6.65 (2H, m), 5.57 (1H, br-d, J = 1.7 Hz), 5.39 (1H, d, J = 3.5 Hz), 5.32 (1H, br-d, J = 2.3 Hz), 4.99 (1H, dd, J = 3.2 Hz), 4.95 (1H, d, J = 3.5 Hz), 4.93-4.57 (6H, m), 4.56-4.41 (9H, m), 4.30 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.19 (1H, ddd, J = 3.2, 3.2, 10.1 Hz), 4.55 (1H, br-q, J = 6.6 Hz), 3.98-3.91 (2H, m), 3.86 (1H, dd, J = 3.5, 10.3 Hz), 3.81 (1H, dd, J = 3.5, 10.3 Hz), 3.77-3.73 (4H, m), 3.67 (1H, br-d, J = 3.0 Hz), 3.63-3.57 (5H, m), 3.50 (1H, m), 3.43 (1H, br-q, J = 6.3 Hz), 3.36 (1H, dd, J = 2.6, 10.0 Hz), 2.09 (1H, d, J = 3.2 Hz), 1.70-1.59 (2H, m), 1.45-1.20 (16H, m), 0.90-0.82 (9H, m).
==化合物9の合成方法==
(化7)
Figure 0006403317
化合物8(20.4 mg、13.4 μmol、1.0 eq.)に対し、Pearlman触媒(Pd 20%、20.4 mg、100wt%)存在下、メタノール及び酢酸エチルの混合溶媒(メタノール 2.0 mL及び酢酸エチル 2.0 mL)中で、水素を室温で添加した。反応混合物を室温で4時間攪拌した後、反応を停止せた。
混合物をろ過及び濃縮後、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー精製することによって、化合物8からベンジル基及びp-メトキシベンジル基を脱保護した化合物を得た(11.0 mg、11.9 μmol、収率88%)。
<化合物8のベンジル基及びp-メトキシベンジル基脱保護体の物性>
White solid; Rf 0.45 (8/1 CHCl3-MeOH); 1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 8.02 (4H, m), 7.57 (2H, m), 7.45 (4H, m), 5.55 (1H, br-d, J = 2.9 Hz), 5.37 (1H, br-d, J = 3.5 Hz), 5.12 (1H, d, J = 3.9 Hz), 4.99 (1H, d, J = 3.7 Hz), 4.93 (1H, d, J = 4.2 Hz), 4.88-4.73 (2H, m), 4.26-4.19 (2H, m), 4.15 (1H, dd, J = 3.2, 10.3 Hz), 4.06 (1H, dd, J = 3.5, 10.6 Hz), 3.95 (1H, dd, J = 3.7, 10.6 Hz), 3.90-3.83 (2H, m), 3.80-3.67 (5H, m), 3.59-3.52 (2H, m), 3.45 (1H, dd, J = 7.5, 10.0 Hz), 1.65-1.59 (2H, m), 1.40-1.20 (16H, m), 1.08 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.01 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.87 (3H, t, J = 6.9 Hz).
化合物8のベンジル基及びp-メトキシベンジル基脱保護体(20.2 mg、21.9 μmol、1.0 eq.)に対し、メタノール1.01 mL中で、ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(6.83 mol/L、12.8 μL、87.6 μmol、4.0 eq.)を室温で作用させた。反応混合物を50℃で3時間攪拌した後、反応を停止させた。
混合物にAmberliteTM IR 120 (H+ form)を加え、中和したのち、ろ過および減圧濃縮後、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することによって、化合物8からベンゾイル基、ベンジル基及びp-メトキシベンジル基を脱保護した、下記式で表される化合物13を得た(15.2 mg、21.3 μmol、収率97%)。
(化8)
Figure 0006403317
<化合物8のベンゾイル基、ベンジル基及びp-メトキシベンジル基脱保護体(化合物13)の物性>
White solid; Rf 0.16 (3/1 CHCl3-MeOH); 1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 5.01 (1H, d, J = 4.1 Hz), 4.95-4.85 (2H, m), 4.62-4.49 (2H, m), 4.40 (1H, br-q, J = 6.6 Hz), 4.25 (1H, d, J = 7.8 Hz), 3.94 (1H, m), 3.90-3.68 (11H, m), 3.57 (2H, m), 3.43 (1H, dd, J = 7.7, 10.1 Hz), 1.70-1.61 (2H, m), 1.44-1.24 (16H, m), 1.20 (6H, m), 0.90 (3H, t, J = 6.9 Hz).
化合物13(6.20 mg、8.67 μmol、1.0 eq.)に対し、N,N-ジメチルホルムアミド0.310 mL中で、三酸化イオウ・トリエチルアミン錯体(212 mg、1.17 mmol、135 eq.)を室温で作用させた。反応混合物を室温で1日攪拌した。引き続き、反応混合物に3M水酸化ナトリウム水溶液(0.850 mL、2.55 mmol、294 eq.)を室温で加え、室温で30分攪拌した後、反応を停止させた。
混合物に水を加え、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィーおよびゲルろ過カラムクロマトグラフィー精製することによって、2,3,4-O-硫酸タイプの化合物9を得た(11.5 mg、7.04 μmol、収率81%)。
<化合物9の物性>
White solid; Rf 0.25 (10/10/3 CHCl3-MeOH-H2O); 1H-NMR (500 MHz, D2O) δ 5.31 (1H, d, J = 3.5 Hz), 5.27 (1H, d, J = 3.5 Hz), 5.19 (1H, d, J = 3.7 Hz), 4.88-4.85 (2H, m), 4.80-4.61 (2H, m), 4.56 (1H, dd, J = 2.9, 10.9 Hz), 4.50-4.35 (6H, m), 4.34-4.22 (3H, m), 4.19-4.13 (2H, m), 3.78-3.66 (2H, m), 3.53 (1H, m), 1.52-1.43 (2H, m), 1.32-1.10 (22H, m), 0.72 (3H, t, J = 6.9 Hz).
==化合物10の合成方法==
(化9)
Figure 0006403317
化合物8のベンジル基及びp-メトキシベンジル基脱保護体(18.0 mg、19.5 μmol、1.0 eq.)に対し、N,N-ジメチルホルムアミド0.900 mL中で、三酸化イオウ・トリエチルアミン錯体(371 mg、2.05 mmol、105 eq.)を室温で作用させた。反応混合物を室温で1日攪拌した。引き続き、反応混合物に3M水酸化ナトリウム水溶液(0.680 mL、 2.05 mmol、105 eq.)を室温で加え、室温で30分攪拌した後、反応を停止させた。
混合物に水を加え、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィーおよびゲルろ過カラムクロマトグラフィーにて精製することによって、2,3-O-硫酸タイプの化合物10を得た(25.9 mg、18.1 μmol、収率93%)。
<化合物10の物性>
White solid; Rf 0.66 (10/10/3 CHCl3-MeOH-H2O); 1H-NMR (500 MHz, D2O) δ 5.28 (1H, d, J = 3.7 Hz), 5.18 (2H, m), 4.62 (2H, m), 4.54 (1H, dd, J = 4.0, 10.9 Hz), 4.50-4.40 (4H, m), 4.35 (1H, br-q, J = 6.3 Hz), 4.28-4.21 (3H, m), 4.15-4.06 (4H, m), 3.99 (1H, br-d, J = 2.6 Hz), 3.74 (2H, m), 3.52 (1H, m), 1.54-1.43 (2H, m), 1.30-1.10 (22H, m), 0.72 (3H, t, J = 6.9 Hz).
==化合物11の合成方法==
(化10)
Figure 0006403317
化合物8(70.9 mg、47.0 μmol、1.0 eq.)に対し、メタノール3.50 mL中で、ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(6.83 mol/L、27.5 μL、188 μmol、4.0 eq.)を室温で作用させた。反応混合物を50℃で3時間攪拌した後、反応を停止させた。
混合物にAmberliteTM IR 120 (H+ form)を加え、中和したのち、ろ過および減圧濃縮後、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することによって、化合物8からベンゾイル基を脱保護した化合物を得た(49.1 mg、37.4 μmol、収率80%)。
<化合物8のベンゾイル基脱保護体の物性>
White foam; Rf 0.32 (4/1 PhMe-AcOEt); 1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ7.39-7.21 (24H, m), 6.85-6.80 (4H, m), 4.96-4.83 (5H, m), 4.77-4.45 (10H, m), 4.55 (1H, br-q, J = 6.1 Hz), 4.33-4.26 (2H, m), 4.13 (1H, dd, J = 3.2, 10.1 Hz), 3.91 (1H, br-ddd), 3.95-3.75 (11H, m), 3.70 (1H, dd, J = 3.5, 10.1 Hz), 3.68 (1H, br-d), 3.66 (1H, d, J = 2.9 Hz), 3.62 (1H, br-s), 3.59 (1H, dd, J = 7.8, 10.0 Hz), 3.48 (1H, m), 3.40 (1H, br-q, J = 6.6 Hz), 3.34 (1H, dd, J = 2.9, 10.0 Hz), 1.70-1.60 (2H, m), 1.45-1.20 (13H, m), 1.13-1.07 (9H, m), 0.90 (3H, t, J = 6.9 Hz).
化合物8のベンゾイル基脱保護体(26.1 mg、19.8 μmol、1.0 eq.)に対し、ジクロロメタン及びリン酸バッファー(30 mM、pH 7.2)の混合溶媒(ジクロロメタン 1.5 mL及びバッファー 1.5 mL)中で、2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-p-ベンゾキノン(13.4 mg、59.0 μmol、3.0 eq.)を室温で作用させた。その後、反応混合物を室温で21時間攪拌し、反応を停止させた。
混合物に飽和重曹水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。芒硝乾燥後、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することによって、化合物8からベンゾイル基及びp-メトキシベンジル基を脱保護した化合物を得た(17.1 mg、15.8 μmol、収率80%)。
<化合物8のベンゾイル基及びp-メトキシベンジル基脱保護体の物性>
White solid; Rf 0.29 (3/1 PhMe-acetone); 1H-NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.43-7.23 (20H, m), 4.93 (1H, d, J = 3.8 Hz), 4.91-4.87 (3H, m), 4.81 (1H, m), 4.81 & 4.63 (2H, ABq, J = 11.7 Hz), 4.65 & 4.49 (2H, ABq, J = 12.0 Hz), 4.58 (2H, s), 4.31 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.13-3.90 (7H, m), 3.85-3.83 (2H, m), 3.75 (1H, dd, J = 3.5, 10.0 Hz), 3.71-3.46 (9H, m), 3.36 (1H, s), 3.22 (1H, dd, J = 7.7, 9.5 Hz), 2.49 (1H, s), 2.38 (1H, s), 1.73-1.63 (2H, m), 1.45-1.18 (19H, m), 1.08 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.88 (3H, t, J = 6.9 Hz).
化合物8のベンゾイル基及びp-メトキシベンジル基脱保護体(13.4 mg、12.5 μmol、1.0 eq.)に対し、N,N-ジメチルホルムアミド0.670 mL中で、三酸化イオウ・トリエチルアミン錯体(169 mg、0.935 mmol、75 eq.)を室温で作用させた。反応混合物を室温で1日攪拌した。引き続き、反応混合物に3M水酸化ナトリウム水溶液(0.500 mL、1.50 mmol、120 eq.)を室温で加え、室温で30分間攪拌した後、反応を停止させた。
混合物に水を加え、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィーおよびゲルろ過カラムクロマトグラフィーにて精製することによって、化合物8において糖鎖結合をしていない3,4-水酸基に硫酸基のナトリウム塩が結合した化合物を得た(7.10 mg、4.48 μmol、収率36%)。
<化合物8において糖鎖結合をしていない3,4-水酸基に硫酸基のナトリウム塩が結合した化合物の物性>
White solid; Rf 0.55 (10/10/3 CHCl3-MeOH-H2O); 1H-NMR (500 MHz, D2O) δ 7.50-6.90 (20H, m), 5.36 (1H, d, J = 3.4 Hz), 4.80-4.76 (2H, m), 4.73-4.55 (6H, m), 4.51-4.31 (6H, m), 4.03 (1H, dd, J = 2.3, 9.6 Hz), 3.92 (1H, br-q, J = 6.3 Hz), 3.81 (1H, dd, J = 3.4, 10.9 Hz), 3.79-3.70 (5H, m), 3.66 (1H, dd, J = 2.9, 10.9 Hz), 3.61-3.50 (2H, m), 3.42 (1H, m), 3.33-3.20 (3H, m), 1.47-1.41 (2H, m), 1.29-0.93 (22H, m), 0.68 (3H, t, J = 6.9 Hz).
化合物8において糖鎖結合をしていない3,4-水酸基に硫酸基のナトリウム塩が結合した化合物(13.3 mg、8.39 μmol、1.0 eq.)に対し、Pearlman触媒(Pd 20%、14.0 mg、 110 wt%)存在下、メタノール及び水の混合溶媒(メタノール 1.40 mL及び水 1.40 mL)中で、水素を室温で添加した。反応混合物を室温で27時間攪拌した後、反応を停止させた。
混合物をろ過及び濃縮後、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー精製することによって、3,4-O-硫酸タイプの化合物11を得た(7.90 mg、6.45 μmol、収率77%)。
<化合物11の物性>
White solid; Rf 0.54 (10/10/3 CHCl3-MeOH-H2O); 1H-NMR (500 MHz, D2O) δ 5.05 (1H, d, J = 4.0 Hz), 4.96 (1H, d, J = 3.8 Hz), 4.91 (1H, d, J = 4.3 Hz), 4.77 (1H, br-d, J = 2.9 Hz), 4.68 (1H, m), 4.54-4.46 (3H, m), 4.44-4.37 (2H, m), 4.27 (1H, br-q, J = 6.9 Hz), 4.20 (1H, dd, J = 2.9, 10.3 Hz), 4.08 (1H, br-d, J = 3.2 Hz), 4.02 (1H, br-d, J = 2.9 Hz), 3.95 (1H, dd, J = 2.3, 10.0 Hz), 3.90-3.80 (3H, m), 3.79-3.73 (2H, m), 3.58-3.49 (2H, m), 1.47-1.45 (2H, m), 1.25-1.10 (22H, m), 0.72 (3H, t, J = 6.9 Hz).
==化合物12の合成方法==
(化11)
Figure 0006403317
化合物8(70.9 mg、47.0 μmol、1.0 eq.)に対し、メタノール3.50 mL中で、ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(6.83 mol/L、27.5 μL、188 μmol、4.0 eq.)を室温で作用させた。反応混合物を50℃で3時間攪拌した後、反応を停止させた。
混合物にAmberliteTM IR 120 (H+ form)を加え、中和したのち、ろ過および減圧濃縮後、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することによって、化合物8からベンゾイル基を脱保護した化合物を得た(49.1 mg、37.4 μmol、収率80%)。
化合物8のベンゾイル基脱保護体(48.0 mg、36.5 μmol、1.0 eq.)に対し、N,N-ジメチルホルムアミド2.40 mL中で、三酸化イオウ・トリエチルアミン錯体(280 mg、1.54 mmol、45 eq.)を室温で作用させた。反応混合物を室温で1日攪拌した。引き続き、反応混合物に3M水酸化ナトリウム水溶液(1.40 mL、4.20 mmol、115 eq.)を室温で加え、室温で1時間攪拌した後、反応を停止させた。
混合物に水を加え、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することによって、化合物8において遊離の水酸基及び糖鎖結合をしていない4-水酸基に硫酸基のナトリウム塩が結合した化合物を得た(59.0 mg、36.4 μmol、収率:定量的)。
<化合物8において遊離の水酸基及び糖鎖結合をしていない4-水酸基に硫酸基のナトリウム塩が結合した化合物の物性>
White solid; Rf 0.10 (3/1 CHCl3-MeOH); 1H-NMR (500 MHz, CD3OD) δ 7.42-7.06 (24H, m), 6.72 (2H, m), 6.62 (2H, m), 5.41 (1H, d, J = 3.2 Hz), 4.91-4.85 (2H, m), 4.82 (1H, d, J = 3.4 Hz), 4.80-4.68 (3H, m), 4.64 (1H, br-d, J = 1.7 Hz), 4.60-4.45 (8H, m), 4.37 & 4.33 (2H, ABq, J = 11.2 Hz), 4.25-4.17 (4H, m), 4.05 (1H, br-q, J = 6.6 Hz), 3.85 (1H, dd, J = 2.9, 10.1 Hz), 3.82-3.74 (4H, m), 3.66 (4H, m), 3.55 (4H, m), 3.46 (1H, dd, J = 7.8, 10.0 Hz), 3.42-3.36 (2H, m), 3.30 (1H, dd, J = 4.1, 10.0 Hz), 1.55-1.46 (2H, m), 1.35-1.10 (16H, m), 0.97 (3H, d, J = 6.3 Hz), 0.85-0.74 (6H, m).
化合物8において遊離の水酸基及び糖鎖結合をしていない4-水酸基に硫酸基のナトリウム塩が結合した化合物(50.5 mg、31.1 μmol、1.0 eq.)に対し、Pearlman触媒(Pd 20%、50.5 mg、100wt%)存在下、メタノール及び水の混合溶媒(メタノール 5.0 mL及び水 5.0 mL)中で、水素を室温で添加した。反応混合物を室温で6時間攪拌した後、反応を停止させた。
混合物をろ過および濃縮後、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することによって、4-O-硫酸タイプの化合物12を得た(26.7 mg、26.2 μmol、収率84%)。
<化合物12の物性>
White solid; Rf 0.54 (10/10/3 CHCl3-MeOH-H2O); 1H-NMR (500 MHz, D2O) δ 5.02 (1H, d, J = 4.0 Hz), 4.93 (1H, d, J = 4.0 Hz), 4.88 (1H, d, J = 4.3 Hz), 4.79 (1H, d, J = 2.9 Hz), 4.67 (1H, m), 4.60 (1H, br-q, J = 6.3 Hz), 4.58-4.51 (2H, m), 4.30 (1H, d, J = 8.0 Hz), 4.25 (1H, br-q, J = 6.6 Hz), 3.93 (1H, dd, J = 2.9, 10.6 Hz), 3.90-3.85 (2H, m), 3.81-3.67 (6H, m), 3.62 (1H, dd, J = 3.5, 10.3 Hz), 3.55 (1H, m), 3.40 (1H, dd, J = 7.8, 10.3 Hz), 1.52-1.47 (2H, m), 1.30-1.10 (22H, m), 0.75 (3H, t, J = 7.2 Hz).
[実施例2]細胞増殖の阻害 I
実施例1で合成した各化合物9〜13、及び下記化合物14、15の、ヒト乳癌細胞MCF−7の増殖に対する影響を調べた。
(化12)
Figure 0006403317
1x10個のMCF−7細胞を96ウエルプレートに播種し、37℃、5%CO存在下で、24時間インキュベートした後、培地に10、50、100、200、300μMの各濃度になるように化合物9〜15を加え、さらに96時間インキュベートした。その後、細胞の増殖を定量するため、MTT溶液を添加し、さらに3時間インキュベートした。そして、プレートリーダーで、540nmの吸光度を測定した。結果を図1に示す。
MTTアッセイでは、吸光度は、生細胞数と相関があるため、図1のグラフから、化合物11が、特に強い細胞増殖阻害活性及び細胞障害活性をもつことがわかる。参考のため、天然のフコダインによる細胞増殖阻害活性及び細胞障害活性を同様に測定したところ(図2)、化合物12とほぼ同等の活性を有していた。
このように、化合物11は、腫瘍細胞に対し、強力な細胞増殖阻害活性及び細胞障害活性を有している。
[実施例3] 細胞増殖の阻害 II
化合物の濃度を10、100、400、800μMとした以外は、実施例2と同様にして、MCF−7細胞及びHeLa細胞を用いて、化合物9〜13の細胞増殖に対する影響を調べた。図3に示すように、実施例2と同様、化合物11が、特に強い細胞増殖阻害活性及び細胞障害活性をもっていた。
また、化合物の濃度を10、100、330、1000μg/mLとした以外は、実施例2と同様にして、天然のフコダインによる細胞増殖阻害活性及び細胞障害活性を同様に測定したところ(図4)、HeLa細胞では、化合物11は天然のフコダインより強い活性を有していた。
[実施例4] 細胞増殖の阻害 III
化合物の濃度を10、100、330、1000μg/mLとした以外は、実施例2と同様にして、正常ヒト胎児肺由来の線維芽細胞であるWI−38細胞を用いて、化合物11の細胞増殖に対する影響を調べたが、図5に示すように、正常細胞に対しては、細胞増殖阻害活性を持たなかった。このことは、本発明の化合物を医薬として用いた場合に、副作用が発現しにくいということを示す。

Claims (11)

  1. 下記化学式(I)を有する化合物。
    Figure 0006403317
    (式中、Mは、それぞれ独立に、水素原子、ナトリウム原子、カリウム原子からなる群から選ばれる原子であって、n=1の場合、少なくとも一つは水素原子ではない。nは整数であって、20以下の整数である。)
    (I)
  2. nが1である、請求項1の化合物。
  3. すべてのMがナトリウム原子である、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する組成物。
  5. 医薬組成物または試薬組成物である、請求項4に記載の組成物。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する細胞増殖抑制剤。
  8. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有する細胞障害剤。
  9. 下記化学式(III)を有する化合物において、糖の水酸基に結合した硫酸基を有する第2の化合物またはその塩を準備する工程と、
    第2の化合物の細胞増殖抑制活性または細胞障害活性を調べる工程と、
    を含む、細胞増殖抑制活性または細胞障害活性の測定方法。
    Figure 0006403317
    (式中、nは整数であって、20以下の整数である。)
    (III)
  10. 細胞増殖抑制活性または細胞障害活性を有する化合物のスクリーニング方法であって、
    下記化学式(III)を有する化合物において、糖の水酸基に結合した硫酸基を有する複数の第2の化合物またはその塩を準備する工程と、
    複数の第2の化合物の細胞増殖抑制活性または細胞障害活性を調べる工程と、
    細胞増殖抑制活性または細胞障害活性を有する第2の化合物を同定する工程と、
    を含む、スクリーニング方法。
    Figure 0006403317
    (式中、nは整数であって、20以下の整数である。)
    (III)
  11. 新規抗腫瘍剤のスクリーニング方法である、請求項10に記載のスクリーニング方法。
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