JP6403288B2 - 帯状金属薄板の突合せ接合装置 - Google Patents

帯状金属薄板の突合せ接合装置 Download PDF

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本発明は、例えば、ステンレス、鉄、銅、アルミ等の帯状金属薄板からリードフレーム等の各種部品を生産するプレスラインや帯状金属薄板からパイプを生産する造管ライン等に設置され、ライン上を流れている先行の帯状金属薄板の終端に新しい後行の帯状金属薄板の始端を突合せ溶接により接合するようにした帯状金属薄板の突合せ接合装置に係り、特に、帯状金属薄板の溶接部を圧延加工して溶接部の厚みや硬度、組織を均一化する圧延装置を備えた帯状金属薄板の突合せ接合装置に関するものである。
従来、この種の帯状金属薄板の突合せ接合装置としては、本件発明者が先に開発した特開平11−347792号公報(特許文献1)及び特開2010−201488号公報(特許文献2)等に開示されたものが知られている。
即ち、前記帯状金属薄板の突合せ接合装置は、図示していないが、帯状金属薄板を支持載置する水平な作業テーブルを備えたキャビネット本体と、先行の帯状金属薄板の終端部及び後行の帯状金属薄板の始端部を幅方向に沿って切断する切断装置と、先行の帯状金属薄板及び後行の帯状金属薄板の切断端同士を突き合せた状態でその突合せ部近傍を上下方向から挟持するクランプ機構と、両帯状金属薄板の突合せ部を突合せ溶接するTIG溶接用トーチを備えた溶接装置と、両帯状金属薄板の溶接部を圧延加工して溶接部の厚みや硬度、組織を均一化する手動式の圧延装置と、を備えており、帯状金属薄板の突合せ溶接を高精度で且つ高能率で行うことができる等の利点を有する。
前記帯状金属薄板の突合せ溶接においては、溶接部の機械的強度の確保だけでなく、溶接部の仕上げ精度(溶接部の厚さや直線性等)にも高い精度が要求されている。何故なら、帯状金属薄板の溶接部の仕上げ精度が悪いと、プレスの金型に損傷を生じたり、或いは、溶接部を含んだ成形加工品の品質が極端に悪くなるからである。
そのため、前記帯状金属薄板の突合せ接合装置においては、帯状金属薄板の切断作業、帯状金属薄板の溶接作業、帯状金属薄板の溶接部の圧延作業は、何れも極めて重要な作業であり、先行の帯状金属薄板と後行の帯状金属薄板を真っ直ぐに繋いで溶接部のズレや曲がりを無くすと共に、帯状金属薄板の溶接部の厚みを母材(帯状金属薄板)と同じにして突合せ溶接した帯状金属薄板を元の材料の姿に戻すのが理想である。
ところで、従来の突合せ接合装置の圧延装置は、図10に示す如く、圧延台50、圧延ベース51、圧延ローラ52、リニアガイド53、グリップ54及びシリンダ55等を備えており、圧延台50上に載置した帯状金属薄板の溶接部に圧延ローラ52を押し当て、圧延ローラ52を帯状金属薄板の溶接部上で転動させることによって、溶接部を押圧して溶接部の厚みや硬度、組織の均一化を図っている。
しかし、従来の突合せ接合装置の圧延装置は、圧延ローラ52をただ単に帯状金属薄板の溶接部上で転動させているだけであるため、圧延ローラ52が圧延台50側へあまり強く押圧されず、また、圧延ローラ52が帯状金属薄板の溶接部上を帯状金属薄板の幅方向に沿って転動しているときに押圧力が変化することがあり、帯状金属薄板の溶接部の厚みや硬度、組織を均一化し難いと言う問題があった。
そこで、本件発明者は、上述した問題を解決する圧延装置を備えた突合せ接合装置を開発し、特開2009−279604号公報(特許文献3)、特開2010−253491号公報(特許文献4)及び特許第5809378号公報(特許文献5)として公開している。
即ち、前記突合せ接合装置の圧延装置は、図示していないが、圧延ローラを圧延台側へ押圧するスプリング等の加圧手段を備えており、圧延ローラを加圧手段により圧延台側へ加圧しながら帯状金属薄板の溶接部を圧延加工するようにしている。
その結果、前記突合せ接合装置の圧延装置は、帯状金属薄板の溶接部を帯状金属薄板の幅方向に亘って均一に圧延加工することが可能となった。
しかしながら、前記突合せ接合装置の圧延装置においても、未だ解決すべき問題点が残されている。
即ち、前記突合せ接合装置の圧延装置は、圧延台と圧延ローラの平行度を機械的に出していたが、機械的な平行度は極めて出し難く、圧延台と圧延ローラが平行にならないことがあった。
この場合には、圧延台と圧延ローラが平行に保たれていないため、圧延装置により帯状金属薄板の溶接部を圧延加工したときに、帯状金属薄板の溶接部の厚みや硬度、組織を均一化することが困難になると言う問題が発生していた。
特開平11−347792号公報 特開2010−201488号公報 特開2009−279604号公報 特開2010−253491号公報 特許第5809378号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、圧延装置に、圧延ローラを圧延台側へ加圧する加圧機構と、圧延ローラを揺動させるためのチルト機構とを設け、圧延ローラの転動時に圧延ローラの外周面が圧延台の表面に密接するようにし、圧延台と圧延ローラの平行度が保たれるようにした帯状金属薄板の突合せ接合装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る帯状金属薄板の突合せ接合装置は、切断装置により幅方向に沿って切断した一対の帯状金属薄板の切断端同士を突き合せ、突き合せた一対の帯状金属薄板を押圧した状態でその突合せ部を溶接装置により突合せ溶接して接合した後、一対の帯状金属薄板の溶接部を圧延装置により圧延加工して溶接部の厚みや硬度、組織を均一化するようにした帯状金属薄板の突合せ接合装置において、前記圧延装置は、一対の帯状金属薄板の溶接部が支持載置される水平姿勢の圧延台と、圧延台の上方位置に一対の帯状金属薄板の溶接部に沿って往復移動自在に設けた圧延ベースと、圧延ベースに上下動自在に設けたローラ受け台と、ローラ受け台にローラ軸を介して鉛直回転自在に支持され、圧延台に支持載置された一対の帯状金属薄板の溶接部上を転動する圧延ローラと、圧延ベースとローラ受け台との間に設けられ、ローラ受け台を圧延台側へ加圧する加圧機構と、圧延ベースとローラ受け台との間に設けられ、ローラ受け台を一対の帯状金属薄板の溶接部に直交する方向へ揺動自在に支持し、圧延ローラの外周面が圧延台に対して平行になるようにするチルト機構と、を備えていることに特徴がある。
前記チルト機構は、圧延ベースに水平姿勢で設けられ、一対の帯状金属薄板の溶接部に沿う支持軸と、支持軸に一対の帯状金属薄板の溶接部に直交する方向へ揺動自在に支持され、ローラ受け台をリニアガイドを介して上下動自在に支持する揺動板とを備えていることが好ましい。
前記圧延ベースとローラ受け台との間に、揺動板の揺動量を規制する揺動量規制手段を設け、前記揺動量規制手段は、圧延ベースに形成され、一対の帯状金属薄板の溶接部に直交する水平なガイド孔と、ローラ受け台に設けられ、前記ガイド孔にガイド孔の長手方向へ移動可能に挿通されたストッパーとを備えていることが好ましい。
前記加圧機構は、圧延ベースに上下調整自在に螺挿された加圧ノブと、加圧ノブとローラ受け台との間に介設され、ローラ受け台を圧延台側へ加圧する圧縮コイルスプリングとを備えており、加圧ノブを圧延ベースに対して上下調整して圧縮コイルスプリングの加圧力を調整できる構成とすることが好ましい。
前記圧延装置は、圧延ローラを一対の帯状金属薄板の溶接部上から降りた位置に復帰させるリターンスプリングを更に備えていることが好ましい。
本発明に係る帯状金属薄板の突合せ接合装置は、圧延ローラを鉛直回転自在に支持するローラ受け台を、チルト機構により一対の帯状金属薄板の溶接部に直交する方向へ揺動自在に支持する構成しているため、圧延ローラの転動時に圧延ローラの外周面が圧延台の表面に密接することになり、圧延台と圧延ローラの平行度が保たれることになる。
その結果、本発明に係る帯状金属薄板の突合せ接合装置は、圧延装置により一対の帯状金属薄板の溶接部を圧延加工したときに、一対の帯状金属薄板の溶接部の厚みや硬度、組織を確実且つ良好に均一化することができる。しかも、圧延装置の組立精度を高める必要なく、組立作業を行い易くなる。
また、本発明に係る帯状金属薄板の突合せ接合装置は、圧延装置がローラ受け台を圧延台側へ加圧すると共に、その加圧力を調整できる加圧機構を備えているため、帯状金属薄板の厚みに関係なく、一対の帯状金属薄板の溶接部を確実且つ良好に圧延加工することができ、溶接部の厚みや硬度、組織を確実且つ良好に均一化することができる。
更に、本発明に係る帯状金属薄板の突合せ接合装置は、圧延装置が圧延ローラを一対の帯状金属薄板の溶接部上から降りた位置に復帰させるリターンスプリングを備えているため、圧延ローラを一対の帯状金属薄板の溶接部上で往復動させて溶接部を圧延加工する際に、圧延ローラがリターンスプリングの弾性力により元の位置(帯状金属薄板の溶接部上から降りた位置)に自動的に復帰するので、圧延作業を楽に行えることになる。
本発明の一実施形態に係る帯状金属薄板の突合せ接合装置の正面図である。 同じく突合せ接合装置の側面図である。 同じく突合せ接合装置の平面図である。 圧延装置の拡大正面図である。 圧延装置の側面図である。 圧延装置の平面図である。 圧延装置の一部切欠き側面図である。 圧延装置の要部の拡大断面図である。 圧延装置の要部の拡大平面図である。 従来の帯状金属薄板の突合せ接合装置に用いる圧延装置の側面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は本発明の一実施形態に係る帯状金属薄板の突合せ接合装置を示し、当該帯状金属薄板の突合せ接合装置は、ステンレスや鉄、銅、アルミ等の帯状金属薄板(例えば、厚さが1mm以下の帯状金属薄板)からリードフレーム等の各種部品を生産するプレスライン等に設置されており、ライン上を流れている先行の帯状金属薄板W1の終端に新しい後行の帯状金属薄板W2の始端を突合せ溶接により接合し、新しい後行の帯状金属薄板W2を先行の帯状金属薄板W1に引き続いてライン上へ供給できるようにしたものである。
即ち、前記帯状金属薄板の突合せ接合装置は、図1〜図3に示す如く、帯状金属薄板W1,W2が支持載置される水平な作業テーブル1を設けたキャビネット本体2と、水平姿勢の先行の帯状金属薄板W1の終端部及び後行の帯状金属薄板W2の始端部を幅方向に沿って切断する切断装置3と、作業テーブル1の中央部に配設され、両帯状金属薄板W1,W2の切断端部を支持載置する上下動可能な下部治具テーブル4と、下部治具テーブル4の上面に嵌め込み固定されたバックバー5と、バックバー5に突出可能に挿通され、帯状金属薄板W1,W2の切断端の位置決めを行うセンタープレート(図示省略)と、下部治具テーブル4に上下動可能に配設され、両帯状金属薄板W1,W2の切断端部をそれぞれ下部治具テーブル4の上面へ密着状態で保持固定する左右のワーククランプ6と、下部治具テーブル4の上方位置に間隔を空けて対向状に配設され、両帯状金属薄板W1,W2の突合せ部近傍を下部治具テーブル4のバックバー5とで上下方向から挟持固定する左右の上部クランプ7と、両帯状金属薄板W1,W2の突合せ部を突合せ溶接するTIG溶接用トーチ8aを備えた溶接装置8と、両帯状金属薄板W1,W2の溶接部を圧延加工して溶接部の厚みや硬度、組織を均一化する手動式の圧延装置9と、を具備している。
尚、図1〜図3において、10はスクラップケース、11は研磨機、12は操作パネル、13は操作スイッチ、14はフットロック、15はキャスターである。
また、前記圧延装置9以外のキャビネット本体2、切断装置3、下部治具テーブル4、バックバー5、センタープレート、左右のワーククランプ6、左右の上部クランプ7及び溶接装置8等は、従来公知のものと同様構造に構成されているため、ここではその詳細な説明を省略する。
前記圧延装置9は、図4〜図9に示す如く、一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部が支持載置される水平姿勢の圧延台16と、圧延台16の上方位置に一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部に沿って往復移動自在に設けた圧延ベース17と、圧延ベース17に上下動自在に設けたローラ受け台18と、ローラ受け台18にローラ軸19を介して鉛直回転自在に支持され、圧延台16に支持載置された一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部上を転動する圧延ローラ20と、圧延ベース17とローラ受け台18との間に設けられ、ローラ受け台18を圧延台16側へ加圧すると共に、その加圧力を調整できる加圧機構21と、圧延ベース17とローラ受け台18との間に設けられ、ローラ受け台18を一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部に直交する方向(一対の帯状金属薄板W1,W2の長手方向)へ揺動自在に支持し、圧延ローラ20の外周面が圧延台16に対して平行になるようにするチルト機構22と、圧延ベース17の上面に取り付けられ、圧延ベース17を前後方向へ移動操作するグリップ41と、を備えており、加圧機構21により圧延台16側へ向って加圧力が加えられている圧延ローラ20を、一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部に沿って前後方向へ転動させ、一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部を圧延加工するようにしたものである。
具体的には、前記圧延台16は、図4〜図6に示す如く、金属材により角柱状に形成されており、作業テーブル1に圧延台取付板23を介して帯状金属薄板W1,W2の幅方向に沿う姿勢で取り付けられている。この圧延台16の上面は、作業テーブル1の上面よりも若干上方へ突出した状態となっている。
前記圧延ベース17は、金属部材により形成されており、図5、図7及び図8に示す如く、圧延台16に対して平行な水平部17aと、水平部17aの下面に垂直に連設された垂直部17bとを備えている。この圧延ベース17は、キャビネット本体2内に設けた圧延取付台24の天板部24aに水平姿勢のリニアガイド25を介してスライド自在に支持されており、水平姿勢のリニアガイド25により圧延台16の上方位置に一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部に沿って往復走行自在となっている。
前記水平姿勢のリニアガイド25は、図7に示す如く、レール25a及びレール25a上を摺動するスライダ25bから成り、従来公知のものと同様構造に構成されている。この水平姿勢のリニアガイド25は、圧延取付台24の天板部24aの下方位置に一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部に沿う姿勢で配設されており、スライダ25bが圧延取付台24の天板部24a下面に固定支持されている。
また、水平姿勢のリニアガイド25のレール25aの先端部には、図6及び図8に示す如く、圧延ベース17の水平部17aの一端部がボルト26により固定されている。その結果、圧延ベース17は、レール25aをスライダ25bに対して前後方向(図6及び図8の左右方向)へ摺動させることにより圧延台16の上方位置に一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部に沿って往復走行自在となる。
更に、水平姿勢のリニアガイド25のレール25aの基端部には、図5〜図7に示す如く、圧延取付台24に当接してレール25aの移動量を規制するレールストッパー27が取り付けられている。
前記ローラ受け台18は、図5、図7及び図8に示す如く、金属材により下面が開放されたボックス状に形成されており、圧延ベース17の垂直部17b前面に設けたチルト機構22の揺動板32に鉛直姿勢のリニアガイド28を介して上下動自在に支持されている。
前記鉛直姿勢のリニアガイド28は、図8に示す如く、レール28a及びレール28a上を摺動するスライダ28bから成り、従来公知のものと同様構造に構成されている。この鉛直姿勢のリニアガイド28は、チルト機構22の揺動板32の前面に鉛直姿勢で配設されており、スライダ28bが揺動板32の前面にボルト26により固定支持されている。
また、鉛直姿勢のリニアガイド28のレール28a前面には、ローラ受け台18の後壁部18aがボルト26により固定されている。その結果、ローラ受け台18は、レール28aをスライダ28bに対して上下方向へ摺動させることにより圧延ベース17に上下動自在に設けられることになる。
前記圧延ローラ20は、図4及び図8に示す如く、ローラ受け台18の左右の側壁部18bに水平姿勢で架設したローラ軸19にベアリング(図示省略)を介して鉛直回転自在に支持されており、下側外周縁部がローラ受け台18の下端面から下方へ突出している。この圧延ローラ20を支持するローラ軸19は、圧延台16に支持載置された一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部に直交する水平姿勢となっている。その結果、圧延ローラ20は、圧延台16に支持載置された一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部上を転動することになる。
前記加圧機構21は、図8に示す如く、圧延ベース17の水平部17aに上下調整自在に螺挿された加圧ノブ29と、加圧ノブ29のネジ軸部29aとローラ受け台18の上壁部18cとの間に介設され、ローラ受け台18を圧延台16側へ加圧する圧縮コイルスプリング30とを備えており、加圧ノブ29を回転操作して加圧ノブ29を圧延ベース17に対して上下動させ、圧縮コイルスプリング30の圧縮力を変化させることによって、圧延ローラ20の加圧力を調整できるようになっている。
前記チルト機構22は、図7及び図8に示す如く、圧延ベース17の垂直部17bに水平姿勢で且つ一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部に沿って設けられ、先端部が圧延ベース17の垂直部17bの前方へ突出する支持軸31と、上端部が支持軸31に回動自在に支持され、一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部に直交する方向(一対の帯状金属薄板W1,W2の長手方向)へ揺動自在な揺動板32と、揺動板32とローラ受け台18との間に介設され、ローラ受け台18を圧延ベース17に対して上下動自在に支持する鉛直姿勢のリニアガイド28と、を備えており、揺動板32が揺動することによりローラ受け台18が一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部に直交する方向へ揺動し、ローラ受け台18に支持された圧延ローラ20の外周面が圧延台16の表面に密接することになり、圧延台16と圧延ローラ20の平行度が保たれることになる。
尚、圧延ベース17とローラ受け台18との間には、揺動板32の揺動量を規制する揺動量規制手段33が設けられている。この揺動量規制手段33は、図8及び図9に示す如く、圧延ベース17の水平部17aに形成され、一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部に直交する水平なガイド孔34と、ローラ受け台18の上壁部に植設され、前記ガイド孔34にガイド孔34の長手方向へ移動可能に挿通されたストッパー35とを備えており、ストッパー35がガイド孔34内を移動してガイド孔34の両端部内周縁に当接することにより揺動板32の揺動量が規制されるようになっている。
前記リターンスプリング36は、図7に示す如く、引っ張りコイルスプリングから成り、一端部が圧延取付台24のベース部24bに設けた垂直ポスト37に係止され、他端部が圧延ベース17の垂直部17bに螺着した水平ポスト38に係止されている。
また、リターンスプリング36は、筒状のスプリングカバー39により覆われている。このスプリングカバー30の一端部は、水平ポスト38に固定したセットカラー40に支持されている。
尚、リターンスプリング36の弾性力は、圧延ベース17に取り付けたグリップ41を手前方向(図7の左方向)へ引っ張ったときに圧延ローラ20をキャビネット本体2内から容易に引き出すことができ、また、グリップ41を手前方向へ引く力を弱めたときに圧延ローラ20が元の位置(帯状金属薄板の溶接部上から降りた位置)へ確実に復帰できる程度に設定されている。
次に、上述した帯状金属薄板の突合せ接合装置の圧延装置9を用いて突合せ溶接した一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部を圧延加工する場合について説明する。
先行の帯状金属薄板W1と後行の帯状金属薄板W2の突合せ部の突合せ溶接が終了したら、一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部を圧延台16の上に載せる。
次に、グリップ41を持って圧延ベース17を一対の帯状金属薄板W1,W2の幅方向へ複数回往復移動させ、ローラ受け台18に回転自在に支持された圧延ローラ20を一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部上で転動させる。これによって、一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部が圧延加工され、一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部の厚みや硬度、組織が均一化される。
このとき、圧延装置9においては、加圧機構21により圧延台16側へ向って加圧力が加えられている圧延ローラ20を一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部に沿って前後方向へ転動させ、一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部を圧延加工するようにしているため、一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部を確実且つ良好に圧延加工することができ、溶接部の厚みや硬度、組織を確実且つ良好に均一化することができる。
また、圧延装置9においては、圧延ローラ20を鉛直回転自在に支持するローラ受け台18を、チルト機構22により一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部に直交する方向へ揺動自在に支持する構成しているため、圧延ローラ20の転動時に圧延ローラ20の外周面が圧延台16の表面に密接することになり、圧延台16と圧延ローラ20の平行度が保たれることになる。
その結果、圧延装置9により一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部を圧延加工したときに、一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部の厚みや硬度、組織を確実且つ良好に均一化することができる。
更に、圧延装置9においては、圧延ローラ20が一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部上から降りた位置に復帰させるリターンスプリング36を備えているため、圧延ローラ20を一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部上で往復動させて溶接部を圧延加工する際に、圧延ローラ20がリターンスプリング36の弾性力により元の位置(一対の帯状金属薄板W1,W2の溶接部上から降りた位置)に自動的に復帰するので、圧延作業を楽に行えることになる。
1は作業テーブル、2はキャビネット本体、3は切断装置、4は下部治具テーブル、5はバックバー、6はワーククランプ、7は上部クランプ、8は溶接装置、8aはTIG溶接用トーチ、9は圧延装置、10はスクラップケース、11は研磨機、12は操作パネル、13は操作スイッチ、14はフットロック、15はキャスター、16圧延台、17は圧延ベース、17aは水平部、17bは垂直部、18はローラ受け台、18aは後壁部、18bは側壁部、18cは上壁部、19はローラ軸、20は圧延ローラ、21は加圧機構、22はチルト機構、23は圧延台取付板、24は圧延取付台、24aは天板部、24bはベース部、25は水平姿勢のリニアガイド、25aはレール、25bはスライダ、26はボルト、27はレールストッパー、28は鉛直姿勢のリニアガイド、28aはレール、28bはスライダ、29は加圧ノブ、29aはネジ軸部、30は圧縮コイルスプリング、31は支持軸、32は揺動板、33は揺動量規制手段、34はガイド孔、35はストッパー、36はリターンスプリング、37は垂直ポスト、38は水平ポスト、39はスプリングカバー、40はセットカラー、41はグリップ、W1は先行の帯状金属薄板、W2は後行の帯状金属薄板。

Claims (5)

  1. 切断装置(3)により幅方向に沿って切断した一対の帯状金属薄板(W1),(W2)の切断端同士を突き合せ、突き合せた一対の帯状金属薄板(W1),(W2)を押圧した状態でその突合せ部を溶接装置(8)により突合せ溶接して接合した後、一対の帯状金属薄板(W1),(W2)の溶接部を圧延装置(9)により圧延加工して溶接部の厚みや硬度、組織を均一化するようにした帯状金属薄板の突合せ接合装置において、前記圧延装置(9)は、一対の帯状金属薄板(W1),(W2)の溶接部が支持載置される水平姿勢の圧延台(16)と、圧延台(16)の上方位置に一対の帯状金属薄板(W1),(W2)の溶接部に沿って往復移動自在に設けた圧延ベース(17)と、圧延ベース(17)に上下動自在に設けたローラ受け台(18)と、ローラ受け台(18)にローラ軸(19)を介して鉛直回転自在に支持され、圧延台(16)に支持載置された一対の帯状金属薄板(W1),(W2)の溶接部上を転動する圧延ローラ(20)と、圧延ベース(17)とローラ受け台(18)との間に設けられ、ローラ受け台(18)を圧延台(16)側へ加圧する加圧機構(21)と、圧延ベース(17)とローラ受け台(18)との間に設けられ、ローラ受け台(18)を一対の帯状金属薄板(W1),(W2)の溶接部に直交する方向へ揺動自在に支持し、圧延ローラ(20)の外周面が圧延台(16)に対して平行になるようにするチルト機構(22)と、を備えていることを特徴とする帯状金属薄板の突合せ接合装置。
  2. 前記チルト機構(22)は、圧延ベース(17)に水平姿勢で設けられ、一対の帯状金属薄板(W1),(W2)の溶接部に沿う支持軸(31)と、支持軸(31)に一対の帯状金属薄板(W1),(W2)の溶接部に直交する方向へ揺動自在に支持され、ローラ受け台(18)をリニアガイド(28)を介して上下動自在に支持する揺動板(32)とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の帯状金属薄板の突合せ接合装置。
  3. 前記圧延ベース(17)とローラ受け台(18)との間に、揺動板(32)の揺動量を規制する揺動量規制手段(33)を設け、前記揺動量規制手段(33)は、圧延ベース(17)に形成され、一対の帯状金属薄板(W1),(W2)の溶接部に直交する水平なガイド孔(34)と、ローラ受け台(18)に設けられ、前記ガイド孔(34)にガイド孔(34)の長手方向へ移動可能に挿通されたストッパー(35)とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の帯状金属薄板の突合せ接合装置。
  4. 前記加圧機構(21)は、圧延ベース(17)に上下調整自在に螺挿された加圧ノブ(29)と、加圧ノブ(29)とローラ受け台(18)との間に介設され、ローラ受け台(18)を圧延台(16)側へ加圧する圧縮コイルスプリング(30)とを備えており、加圧ノブ(29)を圧延ベース(17)に対して上下調整して圧縮コイルスプリング(30)の加圧力を調整できる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の帯状金属薄板の突合せ接合装置。
  5. 前記圧延装置(9)は、圧延ローラ(20)を一対の帯状金属薄板(W1),(W2)の溶接部上から降りた位置に復帰させるリターンスプリング(36)を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の帯状金属薄板の突合せ接合装置。
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