JP6402900B2 - 鉄道車両用衝突安全装置 - Google Patents

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本発明は、鉄道車両における先頭車両の前面に設置される鉄道車両用衝突安全装置に関する。
従来、鉄道車両において、先頭車両の前面に衝突安全装置を設置することで、線路上に侵入した人や動物への衝突荷重を軽減できるものがある。例えば特許文献1には、硬質ゴムからなる角筒状の保形枠部材と、該保形枠部材の内部空間に充填された発泡樹脂等からなる衝撃吸収体とによって構成された鉄道車両用対人衝突安全装置が提案されている。特許文献1の衝突安全装置は、連結器を含めて先頭車両の前面下半分を常時覆っている。
また、特許文献2には、エアバッグを備える緩衝部と、通常時には緩衝部側に閉鎖され、緊急時には線路側に開放される案内部とを備える鉄道車両用の緊急救助装置が提案されている。この緊急救助装置では、緊急時に案内部が線路側に開放されると共に、エアバッグが膨張展開する。これにより、線路から侵入者が案内部上に救い上げられて緩衝部に案内され、エアバッグによって侵入者が受け止められることで、侵入者に加わる衝撃荷重が吸収軽減される。この緊急救助装置は、鉄道車両の連結器より下方の排障器に相当する高さ位置に設置され、エアバッグが展開しても案内部内に収まっており、連結器はエアバッグによって覆われない。
また、特許文献3では、先頭車両の前面上下2ヶ所にエアバッグが設けられ、各エアバッグが膨張展開すると連結器を完全に覆い隠す衝突安全装置が提案されている。このとき、膨張展開した各エアバックの形状は、平面視では幅方向中央部が最も前方に突出した凸形状となっている。一方、側面視では、下方のエアバッグが上方のエアバッグよりも前方に突き出ていることで、上下2つのエアバッグを合わせた形状でみると、下から1メートル以下の位置が最も前方に突出した形状となっている。また、衝突後の人がエアバッグから転落することを防止するため、エアバッグに収容袋と複数の把手を設けた形態も開示されている。
特開2012−66604号公報 特開2003−341513号公報 特開2005−41427号公報
ところで、各鉄道車両の前後には連結器が設けられており、時間帯や列車の種類(普通、急行、快速等)により変動する乗客数に応じて車両の連結数を適宜増減可能となっている。先頭車両前面の連結器は、通常時は使用されることはない。しかし、連結数を増やす場合のほか、鉄道車両の故障や脱線などの異常発生時には牽引車両等が連結されることもあるため、状況に応じて連結器を速やかに使用できる状態でなければならない。これに対し、特許文献1では先頭車両前面の連結器が衝突安全装置によって常時覆い隠されているため、当該連結器を使用したい場合に問題が生じる。
また、鉄道車両の連結器は、通常、線路の敷設面から約1メートルの高さに配置されている。この場合、線路内の侵入者が立った状態で鉄道電車に衝突すると、連結器によって侵入者への被害が拡大する恐れがある。これに対し特許文献2では、緊急救助装置によって保護されるのは連結器よりも下方の範囲なので、状況に応じて連結器を支障なく使用できるが、エアバッグが膨張展開しても連結器は剥き出しになっている。これでは、線路内で横たわっている侵入者に対しては有効であるが、線路内で立っている侵入者に対しては効果は期待できない。
さらに、エアバッグによって鉄道車両そのものとの衝撃が緩和されるとしても、衝突によって跳ね飛ばされると、地面や周囲の構造物等と衝突することで侵入者が負傷する恐れがある。また、駅のホームで列車を待っている乗客や踏み切り待ちの通行者など、鉄道車両近傍の第三者と衝突する二次被害が発生するおそれもある。これに対し、特許文献3ではエアバッグの平面視形状が前方凸形状となっているため、侵入者がエアバッグと衝突すると、その反動で鉄道車両の側方へ跳ね飛ばされ易い。これを回避するため、エアバッグに収容袋や把手を設けた形態も開示されているが、部材点数が多くなる。しかも、平面視形状が凸形状となっている限り、侵入者が収容袋へ確実に収容されるとは限らず、鉄道車両と衝突した侵入者が把手を掴むことは現実的に不可能に近い。また、特許文献3では連結器を覆うために上下2つのエアバッグ(衝突安全装置)を使用しているので、この意味においても部品点数が多い。
そこで、本発明は上記課題を解決するものであって、連結器の使用を阻害することなく、より安全性を向上した鉄道車両用の衝突安全装置を提供することを目的とする。
そのための手段として、本発明は、保形性を有するケースと、該ケース内に収納されているエアバッグとを備え、鉄道車両における先頭車両の前面に設置される鉄道車両用の衝突安全装置である。そして、前記エアバッグが膨張展開したとき、少なくとも線路のレール上面から前記先頭車両前面の連結器上端までの範囲が、前記エアバッグによって覆われる。この状態のエアバッグは、平面視(上面視)では、前面が車両幅方向の中央部が側方部よりも車両後方側へ窪んだ凹形状となっており、側面視では、前面が下部から上部にかけて徐々に車両後方側へ傾斜したテーパー形状となっている。
この衝突安全装置は、前記先頭車両前面の連結器に対して着脱自在に設置することが好ましい。
また、前記エアバッグが、前記ケースに収納されているインフレータ内のガス発生剤の燃焼ガスによって膨張展開するよう構成することもできる。
本発明の衝突安全装置によれば、通常時はエアバッグがケース内に収納されているので、先頭車両前面の連結器に他の車両等を連結したい場合に、当該連結器への連結がエアバッグによって阻害されることがない。一方、線路内に侵入者や動物等が侵入した場合のような緊急時にエアバッグを膨張展開させると、当該エアバッグは少なくとも連結器上端までの高さを有するため、先頭車両前面の連結器はエアバッグによって完全に覆われる。これにより、鉄道車両そのものとの衝突荷重を軽減できるのみならず、線路内で立っている侵入者等が連結器と直接衝突することも回避されるので、安全性を向上できる。また、鉄道車両本体や連結器の破損も回避ないし軽減できる。
また、エアバッグは少なくとも線路のレール上面から存在しているので、当該エアバッグによって侵入者をエアバッグ上に掬い上げることができ、線路上に横たわっている侵入者に対しても有効である。しかも、1つのエアバッグによって少なくとも線路のレール上面から連結器上端までの範囲を覆っているので、先頭車両前面に設置する衝突安全装置は1つで足り、部品点数も少なくて済む。
膨張展開したエアバッグは、側面視では前面が下部から上部へ向けて車両後方側へ傾斜し、且つ平面視では前面が中央部が凹んだ形状となっている。つまり、エアバッグによって侵入者等を掬い上げながら、車両幅方向では侵入者等を包み込むような形状となっている。これにより、侵入者がエアバッグによって側方へ跳ね飛ばされて負傷したり、鉄道車両近傍の第三者との二次被害を回避できる。さらに、エアバッグの前面形状は側面視でテーパー状であり、屈曲部(角部)を有しないため、侵入者等を円滑に掬い上げることができると共に、侵入者との衝撃荷重を上方へ受け流して衝撃荷重そのものを減少させることもできる。しかも、エアバッグの傾斜面へ風圧が作用することで、エアバッグにはダウンフォースが作用するため、膨張展開後のエアバッグの姿勢安定化にも有利となる。この意味においても、安全性の高いものとなっている。
衝突安全装置を先頭車両前面の連結器へ着脱自在に設置していれば、緊急時には連結器をエアバッグによって確実に覆うことができる一方、通常時において連結器を使用する場合には衝突安全装置を容易に取り外せるため、連結器の使用が阻害されることはない。また、既存の連結器をそのまま利用して設置するので、他の部位へ衝突安全装置を設置するための機構をわざわざ設ける必要もない。
エアバッグをケースに収納されているインフレータ内のガス発生剤によって膨張展開させる構成とすれば、エアバッグを展開膨張させるためのガス供給手段を衝突安全装置とは別に設ける必要が無く、エアバッグとガス供給手段とをユニット化することができる。これにより、衝突安全装置のコンパクト化や設置機構の簡素化が可能となる。
通常時における衝突安全装置の側面図である。 通常時における衝突安全装置の平面図である。 ケース内部の横断面図である。 エアバッグが展開した状態のケース内部の横断面図である。 通常時における先頭車両の正面図である。 通常時における先頭車両の側面図である。 通常時における先頭車両の平面図である。 エアバッグが展開した状態の先頭車両の正面図である。 エアバッグが展開した状態の先頭車両の側面図である。 エアバッグが展開した状態の先頭車両の平面図である。 インフレータの断面図である。
以下、本発明の代表的な実施形態について説明する。図1〜3に示すように、衝突安全装置10は、保形性を有するケース11と、ケース11内に収納されているエアバッグ12と、エアバッグ12と共にケース11に収納されているインフレータ13と、衝突安全装置10の背面に設けられた連結部14とを備えるユニット品となっている。符号15は、インフレータ13に接続された点火ケーブルである。
ケース11は、エアバッグ12やインフレータ13を収納する中空容器である。ケース11の素材は、一定の保形性を有するものであれば特に限定されないが、少なくともエアバッグ12の膨張力によって破損しない程度の剛性を有することが好ましい。線路内へ侵入者等が侵入したような緊急時にケース11が破損して周囲に飛び散ると、エアバッグ12が破れたり、線路内への侵入者を傷つけるおそれもあるからである。具体的には、ケース11の素材としては、例えばステンレス等の金属、硬質樹脂、及び繊維強化プラスチック(FRP)等が挙げられる。
ケース11の形状は、エアバッグ12やインフレータ13を収納できれば特に制限されないが、膨張展開後のエアバッグ12の形状を考慮すると、横長(車両幅方向に長い)の長方形が好ましい。また、ケース11の大きさは、運搬や着脱操作を容易とするため、膨張展開後に所定の大きさとなるエアバッグ12を収納可能な範囲で、できるだけコンパクトにすることが好ましい。
ケース11は、図1〜3に示すように、前面が開口するケース本体11aと、ケース本体11aの前面開口を塞ぐ蓋体11bとによって構成されている。ケース本体11aと蓋体11bとは、通常時において鉄道車両走行時の振動等によっては離脱しないが、緊急時にはエアバッグ12の膨張力を受けて離脱する程度の結合力によって結合する。具体的には、リベットやビス等の結合部材11cによって結合すればよい。または、ケース本体11aと蓋体11bのいずれか一方へ設けた係合爪と、いずれか他方へ設けた係合孔による係合や、ケース本体11aと蓋体11bのいずれか一方がいずれか他方へ嵌まり込むように嵌合することもできる。また、図4に示すように、ケース本体11aと蓋体11bの結合辺のうち、いずれか1つの結合辺は、エアバッグ12の膨張力を受けても離脱しない蝶番11dによって結合することが好ましい。この場合、緊急時にエアバッグ12が膨張展開しても、ケース本体11aの開口は開放されるが、蓋体11bはケース本体11aに残留するので、蓋体11bの飛散を防止できる。本実施形態では、蝶番11dをケース11の下辺に設け、蓋体11bが上下に開閉可能に結合している。
エアバッグ12は、柔軟性を有する袋部材である。通常時は、図3に示すようにケース11内へコンパクトに折りたたみ収納されているが、緊急時には、図4に示すように蓋体11bをこじ開けながら車両前方側へ膨張展開する。エアバッグ12は、従来からエアバッグ用として公知の一般的な素材によって構成することができる。例えば、高速展開を可能とするため柔軟性が高く軽量でありながら、一定の強度も有するナイロン等が挙げられる。エアバッグ12の基端(後端)は、ケース11に固定されている。なお、エアバッグ12には、内部圧力調整用のガス抜き孔を設けることもできる。
インフレータ13は、緊急時にエアバッグ12へガスを供給して膨張展開させるためのガス供給手段であり、図3,4に示すように、ケース11内において折り畳み収納されたエアバッグ12の後方に固設されている。インフレータ13は、図11に示すように、圧力容器30、点火具31、ガス発生剤32、着火剤33、及びフィルター34とを備え、点火具31に点火ケーブル15が接続されている。点火ケーブル15の他端は、先頭車両20(図5等参照)と電気的に接続される。点火具31は、インフレータ13の中央部に固設されており、これを囲むように着火剤33が配され、さらに、着火剤33の周囲にガス発生剤32が収納されている。圧力容器30の周壁には、周方向に等間隔で複数個の孔30aが設けられており、その内面にフィルター34が配されている。ガス発生剤32としては、アジ化系ガス発生剤、非アジ化系ガス発生剤、又はニトロセルロースを主剤とする火薬類を用いることができる。着火剤33としては、例えばガス発生剤32よりも燃焼速度の速い黒色火薬等を使用できる。
緊急時には、点火ケーブル15を介して点火具31へ点火信号が伝達され、点火具31によって着火剤33が瞬時に着火される。これにより、ガス発生剤32に燃焼が伝播され、エアバッグ12を膨張展開させるためのガスが発生する。発生したガスは、圧力容器30の孔30aを介してエアバッグ12内へ供給されていく。このとき、各孔30aの内側にフィルター34が配されているので、ガス発生剤32の燃焼残渣である金属粉等がインフレータ13外へ放出されることはない。これにより、燃焼残渣によるエアバッグ12の破損が防止される。本実施形態では、衝突安全装置10のケース11内へ1つのインフレータ13を設置しているが、エアバッグ12の展開に必要なガス発生量に応じて複数個設置することもできる。
連結部14は、ユニット化された衝突安全装置10を、図5〜7に示すように先頭車両20の前面にある連結器21へ着脱自在に装着するための部位である。鉄道車両における代表的な連結器方式としては、自動連結器方式や密着連結器方式などが挙げられる。連結部14は、これらの連結器方式と同一の構造・形状とすることで、衝突安全装置10を連結器21へ容易に着脱できる。したがって、線路上に障害物がなく鉄道車両が安全に走行可能な通常時は、先頭車両20の連結器21へ衝突安全装置10が装着されているが、車両の連結数を増やす場合や、故障又は脱線等により自走不可能となった異常時に連結器21を使用する場合は、連結器21から連結部14を離脱させることで、衝突安全装置10を先頭車両20から容易に取り外すことができる。なお、本実施形態では、自動連結器方式に対応した連結部14として図示している。
一方、線路上に侵入者や動物、大型の異物等が存在している緊急時には、図8〜10に示すように、エアバッグ12がインフレータ13によって先頭車両20の前方側へ膨張展開される。エアバッグ12の展開は、鉄道車両の緊急ブレーキと連動させることが好ましいが、運転席に設けられたスイッチを運転手が手動で操作してもよい。また、先頭車両20に線路上の状況を監視するビデオカメラを設け、得られた画像を分析して侵入者等の有無を判断する画像分析装置と連動させたり、緊急列車停止装置(Emergency Brake)、列車非常停止警報装置、又は自動列車停止装置(ATS)とも連動させることもできる。
エアバッグ12が膨張展開されると、少なくとも線路のレール22の上面から連結器21上端までの範囲が、エアバッグ12によって覆われる。本実施形態では、エアバッグ12の面積を可能な限り大きくするため、高さ方向では、線路の敷設面Gから運転席の窓23下縁までの範囲が覆われる。運転席の窓23と重複する高さまでエアバッグ12によって覆われると、運転手が前方を確認できなくなるからである。また、エアバッグ12の下面が敷設面Gまであれば、レール22の上面から存在する場合よりも、侵入者等をエアバッグ12上へより確実に掬い上げることができる。このとき、エアバッグ12は柔軟性を有するため、図8に示すように、レール22を覆うようにエアバッグ12は敷設面Gまで到達している。なお、敷設面Gとは、典型的には地面を示すが、レール22が盛土上に敷設されている場合は当該盛土上面を意味し、鉄橋等においては当該鉄橋の底面を意味する。一方、車両幅方向では、先頭車両20がエアバッグ12によって全面的に覆われる。すなわち、膨張展開後のエアバッグ12の幅寸法は、先頭車両20の幅寸法とほぼ同じである。
また、膨張展開後のエアバッグ12は、平面視では、前面が車両幅方向の中央部が側方部よりも車両後方側へ窪んだ凹形状となっている。このような平面視形状により、線路内の侵入者等を線路外へ跳ね飛ばすことなく、二次災害を防止できる。一方、側面視では、前面が下部から上部にかけて徐々に車両後方側へ傾斜したテーパー形状となっている。このような側面視形状により、線路内の侵入者等をすくい上げて先頭車両20の下に巻き込むことを防止できる。また、エアバッグ12の傾斜面へ風圧が作用することで、エアバッグ12には下方向の力(ダウンフォース)が作用するため、膨張展開後のエアバッグ12の姿勢の安定化にも有利となる。なお、エアバッグ12の底面は、レール22や敷設面Gとの摩擦が生じるため、他の部位よりも肉厚にすることが好ましい。または、エアバッグ12の底面に、薄板を取り付けておくこともできる。これにより、摩擦によるエアバッグ12の破損を避けることができる。
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では連結部14を設けて先頭車両20の連結器21へ衝突安全装置10を装着する構成としたが、連結部14を廃した衝突安全装置を、連結器21とは異なる先頭車両20本体の前壁のいずれかの位置へ、ボルト留め等によって固定することもできる。この場合、できるだけ連結器21の近傍に設置することが好ましい。なお、この場合は、衝突安全装置は必ずしも着脱自在である必要は無い。
また、衝突安全装置を連結器21へ着脱自在に設置する場合でも、必ずしも連結部14は必要ない。例えば、衝突安全装置のケース本体11aと連結器21のいずれか一方へ設けた係合爪と、いずれか他方へ設けた係合孔による係合や、ケース本体11aと連結器21のいずれか一方がいずれか他方へ嵌まり込むように嵌合することもできる。または、着脱自在にビス留めすることもできる。
また、ガス供給手段として必ずしもインフレータ13を使用する必要は無く、例えば先頭車両20へ設置したガスボンベと衝突安全装置とをホース等を介して連結することもできる。インフレータ13を使用するとしても、衝突安全装置外に設けたインフレータ13とケース11とをダクトを介して連通させることもできる。さらに、ガス供給手段として、インフレータ13とガスボンベ等とを併用することもできる。この場合、インフレータ13でエアバッグ12を展開したのち、ガスボンベ等によってエアバッグ12の形状を一定時間保持するよう構成することもできる。
10 衝突安全装置
11 ケース
12 エアバッグ
13 インフレータ
14 連結部
20 先頭車両
21 連結器
22 レール
30 圧力容器
31 点火具
32 ガス発生剤
33 着火剤
G 線路の敷設面


Claims (3)

  1. 保形性を有するケースと、該ケース内に収納されているエアバッグとを備え、鉄道車両における先頭車両の前面に設置される、鉄道車両用衝突安全装置であって、
    前記エアバッグは、膨張展開したとき、少なくとも線路のレール上面から前記先頭車両前面の連結器上端までの範囲を覆っており、平面視では、前面が車両幅方向の中央部が側方部よりも車両後方側へ窪んだ凹形状となっており、側面視では、前面が前記エアバッグの下部先端から上部にかけて徐々に車両後方側へ傾斜したテーパー形状となっている、鉄道車両用衝突安全装置。
  2. 前記エアバッグの前端が、平面視で、車両幅方向の中央部が側方部よりも車両後方側へ窪んだ凹形状となっている、請求項1に記載の鉄道車両用衝突安全装置。
  3. 前記先頭車両前面の連結器へ着脱自在に設置されている、請求項1または請求項2に記載の鉄道車両用衝突安全装置。

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