JP6402449B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用灯具に関する。
従来、車両用灯具において、導光体からの光を所定の方向にリフレクタで反射させる技術が各種提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、光源からの光を導光体に入射させ、この入射した光を導光体の後面部から後方側へ出射させる車両用灯具が開示される。この車両用灯具では、導光体の後方側に位置する第1反射部と、この第1反射部に隣接する第2反射部とを備えるリフレクタを設け、導光体の後面部から後方側へ出射した光を第1反射部で第2反射部へ向けて反射させ、第1反射部からの反射光を第2反射部により灯具前方へ向けて反射させる。
ところで、近年、車両の外観品質及び機能性の更なる向上が求められる中、導光体及びリフレクタを備える車両用灯具においても、より一層の見栄え向上及び視認性向上が要望されている。
しかし、特許文献1に開示される車両用灯具においては、灯具前方側から見たとき、導光体付近が他の部分に比べてより明るいため、明暗の差が生じ易いという問題があり、上記要望に応えることは難しい。
特開2013−161729号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両前方側から見たときに均一に発光し、見栄えがよく、しかも、車両側方側からの視認性をより高めた車両用灯具を提供することにある。
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の車両用灯具は、車両前方側に配置される車両用灯具であって、光を前記車両前方側に反射するリフレクタを備え、前記リフレクタは、車両中央側に設けられる第1リフレクタ部を有し、前記第1リフレクタ部が車両上方側を向くように配置されるとともに、車両後方側から前記車両前方側に向かって下方に向かうように設けられている。
(2)上記(1)の構成において、前記第1リフレクタ部が前記車両前方側に光を反射する複数の反射面を有し、前記複数の前記反射面が前記車両前方側から前記車両後方側に向けて階段状に形成されている。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記リフレクタが前記第1リフレクタ部と前記車両中央側で接するように設けられた第2リフレクタ部を有し、
前記第1リフレクタ部と前記第2リフレクタ部とが接する部分には、その接する部分に沿って、複数の切欠き部が設けられている。
(4)上記(3)の構成において、前記接する部分が前記車両後方側から前記車両前方側に向かって車両内側に近づく。
(5)上記(3)又は(4)の構成において、前記第2リフレクタ部が前記車両前方側に光を反射する複数の反射面を有し、前記複数の前記反射面が前記車両前方側から前記車両後方側に向かって階段状に設けられている。
(6)上記(3)から(5)のいずれか1つの構成において、前記第1リフレクタ部の前記車両中央側の縁部に沿って設けられ、前記第1リフレクタ部に対向して配置される第1導光部材を備え、前記第1導光部材が、車両側方側から視認できるように配置され、前記第1導光部材から出射した直射光の少なくとも一部が、前記切欠き部を通して車両側方側に照射される。
本発明によれば、車両前方側から見たときに均一に発光し、見栄えが良く、しかも車両側方側からの視認性をより高めた車両用灯具を提供することができる。
本発明に係る実施形態の車両用灯具を備えた車両前部の斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1に示される車両用灯具においてアウタレンズを外した状態を示す斜視図である。 図3に示される車両用灯具においてインナレンズを外した状態を示す斜視図である。 (a)は、図4のB部拡大図であり、第1・第2リフレクタ部の接する部分を説明する図、(b)は、(a)の比較例を説明する図である。 図4に示される第1導光部材及び第2導光部材の配置を車両前方側から見た模式図である。 図4のD矢視図であり、車両側方側でかつ水平方向から見た図である。 図4のE矢視図であり、車両側方側でかつ斜め下方から見た図である。 図4のF矢視図であり、車両側方側でかつ斜め上方から見た図である。 (a)は図6のG−G線断面図、(b)は(a)のH−H線断面図、(c)は図6のJ−J線断面図、(d)は(c)のK−K線断面図である。 図7の作用図であり、リフレクタによる反射光及び第1導光部材からの直接光を示す図である。 図6の作用図であり、面発光したインナレンズを示す図である。 図1の作用図であり、第1導光部材からの直接光を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。また、実施形態及び図中において、「前」、「後」は、各々、車両の「前進方向」、「後進方向」を示す。また、実施形態において、「上」、「下」、「左」、「右」は、各々、車両に乗車する運転者から見た方向を示す。
(車両用灯具の全体構成)
まず、車両用灯具10の全体構成を図1〜図4に基づいて説明する。
図1に示すように、実施形態の車両用灯具10は、車両11に設けられる灯具であって、車両前方側でかつ車両側部の上面に配置される。
なお、車両11には、左右一対の車両用灯具10が設けられるが、左右の車両用灯具10の構成は左右対称であるため、ここでは、左側の車両用灯具10についてのみ説明する。
図2は、図1のA−A線断面図であり、図2に示すように、車両用灯具10は、ランプボディ12と、ランプボディ12に支持されるインナパネル20と、インナパネル20に嵌め込まれるリフレクタ30と、リフレクタ30の表面側に設けられるインナレンズ40とを備えている。
また、図4に示すように、リフレクタ30は、第1リフレクタ部31と第2リフレクタ部32とを有しており、図2に示すように、第1リフレクタ部31の車両中央側の外周(縁部)35に沿って設けられる第1導光部材51と、第2リフレクタ部32の車両外側の外周(縁部)36に沿って設けられる第2導光部材52とを備えている。
さらに、図3に示すように、車両用灯具10は、インナレンズ40の表面側を覆うアウタレンズ13を備えている。
これらの構成要素のうち、第1導光部材51、第2導光部材52、リフレクタ30、インナレンズ40及び後述する光源61,62(図10参照)は、車両用灯具10において信号灯や照明灯を構成する主要素である。
例えば、クリアランスランプ(車幅灯)やデイタイムランニングライト(昼間点灯)などの信号灯や照明灯が含まれる。
(インナレンズ40、インナパネル20の構成)
次に、インナレンズ40、インナパネル20の構成を図4に基づいて説明する。
図4に示すように、インナレンズ40は、略L字状に屈曲した形状に形成され、その屈曲した角部40aから車両後方側に徐々に幅が狭くなる第1レンズ部41と、角部40aから車両斜め後方側(左斜め後方側)に徐々に幅が狭くなる第2レンズ部42とを有する。
第1レンズ部41及び第2レンズ部42は、後述する光源61,62(図10参照)、第1導光部材51、第2導光部材52及びリフレクタ30によって、全体が面発光するものである。
このように面発光するインナレンズ40は、アウタレンズ13を通じて外部から視認可能である。なお、第1レンズ部41及び第2レンズ部42に挟まれる部分(角部40aの対角方向の位置)に、ヘッドランプなどの各種の照明灯や各種の信号灯を構成する光源15及びリフレクタ16を配置してもよい。
インナパネル20は、インナレンズ40の外形に合わせて略L字状に形成される開口部20aを有する。この開口部20aの周縁部は、例えば、インナレンズ40を嵌め込む溝などで構成される。この周縁部のうち、車両中央側の縁部21は第1導光部材51上に位置し、車両外側の縁部22は第2導光部材52上に位置する。
(リフレクタ30の構成)
次に、リフレクタ30の構成を図4、図5及び図9に基づいて説明する。
図4に示すように、リフレクタ30は、第1導光部材51及び第2導光部材52からの光を所定の配光パターンで車両前方側に反射する。
リフレクタ30は、第1導光部材51から出射された光を車両前方側に反射する第1リフレクタ部31と、第2導光部材52から出射された光を車両前方側に反射する第2リフレクタ部32とを有する。
より具体的には、第1リフレクタ部31は、第2リフレクタ部32よりも車両中央側に設けられ、第2リフレクタ部32は、第1リフレクタ部31と車両中央側の境界部33で接するように設けられている。
なお、以降では、この境界部33を接する部分と記載する場合もある。
本実施形態の場合、図1に示されるように車両用灯具10が車両に配置された状態では、図4に示されるように、第1リフレクタ部31は車両上方側を向くように配置されるとともに、完全な水平配置ではなく、車両後方側から車両前方側に向かって緩やかに下方に向かうように設けられている。
また、図4に示されるように、第1リフレクタ部31及び第2リフレクタ部32は、車両前方側に光を反射するための複数の反射面31c,32cを有し、図9に示されるように、これらの反射面31c,32cは、車両前方側から車両後方側に向かって階段状に設けられている。
より詳細には、複数の反射面31c,32cが列状に並んだ反射面部が車両前方側から車両後方側に向かって階段状に設けられている。
このように、複数の反射面31c,32cを形成することで各反射面31c,32cの光の反射方向を個別に制御でき、車両前方側から見たときに、全体として均一にインナレンズ40が面発光しているような配光制御が行い易くなる。
引き続き、リフレクタ30について、今度は、図5を参照しながら、説明を行う。図5(a)は図4のB部分を拡大図して示したものである。つまり、第1リフレクタ部31と第2リフレクタ部32とが接する部分の一部を拡大して示した図になっている。
なお、本実施形態では、第1リフレクタ部31と第2リフレクタ部32とは、一体形成している。
しかしながら、第1リフレクタ部31と第2リフレクタ部32とが一体形成されることに限定される必要はなく、第1リフレクタ部31と第2リフレクタ部32を別体で形成しておき、この接する部分で一体に繋がっているように合わせるような構成でもよい。
図5(a)に示されるように、第1リフレクタ部31及び第2リフレクタ部32の接する部分は、それぞれ、山部31a,32aが接するようにされ、谷部31b,32bが接するように形成されており、この山部31a,32a及び谷部31b,32bは、車両後方側に行くに従って徐々に高くなる階段状に形成されている。
また、図9に示されるように、第1リフレクタ部31及び第2リフレクタ部32は、この第1リフレクタ部31と第2リフレクタ部32とが接する部分(境界部)33が高くなるように傾斜するように形成されている。
ここで、第1リフレクタ部31と第2リフレクタ部32とが接する部分(境界部)33の形状について説明する。
例えば、この境界部33に関しては、図5(b)に示すように、単純に、第1リフレクタ部31Aと第2リフレクタ部32Aが壁状の合わせ部33Aで接するような形状とすることも可能である。
しかしながら、壁状の合わせ部33Aは、他のリフレクタ部分と同程度に光を車両前方側に反射させる反射面となるように形成することが難しく、車両前方側から見たとき、壁状の合わせ部33Aに沿って線状の暗い部分が生じやすいことがわかった。
そこで、この壁状の合わせ部33Aを他のリフレクタ部分と同程度の光を反射させるような反射面の形状にしようとするのではなく、発想を転換し、このような線状の暗い部分が生じないように、壁状の合わせ部33Aを切欠いたような形状、つまり、図5(a)に示す境界部33のように、境界部33に沿った複数の切欠き部33cを有する形状とした。
より具体的には、図5(a)及び図7の点線33dは、図5(b)に示した壁状の合わせ部33Aの上辺に当たる位置を示しており、図5(a)及び図7に示されるように、切欠き部33cは、壁状の合わせ部33Aを上辺から切欠いたような形状とされている。
このように、図5(b)を参照して説明した線状の暗い部分となる壁状の合わせ部33Aに切欠き部33cを形成することによって、線状の暗い部分の原因である壁状の合わせ部33Aをなくすようにした。
この結果、線状の暗い部分が現れなくなり、第1リフレクタ部31と第2リフレクタ部32の接する部分(境界部)33も他のリフレクタ部分と同様に見えるようにすることができた。
(第1導光部材51及び第2導光部材52の構成)
続いて、第1導光部材51及び第2導光部材52を図1、図4、図6〜図11、及び図13に基づいて説明する。
図6に示すように、第1導光部材51は、リフレクタ30の車両中央側の外周35の上方に配置され、例えば、車両前部のボンネット17(図1参照)やフェンダパネル18(図1参照)に沿って略車両前後方向に延びる。
そして、図4に示すように、第1導光部材51は、アウタレンズ13(図示せず)及びインナレンズ40を車両前方側から見たとき、車両中央側のインナパネル20の縁部21で隠れた位置にある。
なお、より正確には、完全に縁部21によって、第1導光部材51が車両前方側から視認できないようにされているわけではなく、縁部21はできるだけ車両前方側から視認され難いようにほとんど全体を覆った状態になっている。
このため、第1導光部材51の一部については、車両前方側から視認することができる位置にある。
しかしながら、第1導光部材51は、第1リフレクタ部31側に主に光を出射しているため、車両前方側に積極的に光を照射しておらず、このため第1導光部材51を車両前方側から見ても、あまり光って見えないので、第1導光部材51の縁部21で覆われていない一部は、車両前方側から視認できなくはないが、車両前方側から見たときにほとんど認識されない程度の状態になっている。
本実施形態の車両用灯具10は、図1に示されるように、全体的に車両の上方に向く配置の場合を示しているので、第1導光部材51は、リフレクタ30に対して上方に配置されているが、求められる仕様によっては、斜め横方向に向くような配置の場合もあり、この場合は、リフレクタ30に対して斜め横方向に第1導光部材51は配置されることになる。
したがって、一般的には、第1導光部材51のリフレクタ30に対する配置は、リフレクタ30に対向する位置に配置されている。
一方、図6に示すように、第2導光部材52は、リフレクタ30の車両外側の外周36の上方に配置され、車両前後方向に対して斜め方向に延びる。例えば、第2導光部材52は、車両前部のボンネット17(図1参照)やフェンダパネル18(図1参照)に沿って、車両前後方向に対して斜め方向に延びる。
そして、図4に示すように、第2導光部材52についても、アウタレンズ13(図示せず)及びインナレンズ40を車両前方側から見たとき、車両外側のインナパネル20の縁部22で隠れた位置にある。
これにより、第2導光部材52は、車両前方側から視認できないように配置されている。
但し、第1導光部材51について、説明したのと同様に、第2導光部材52も第2リフレクタ部32側に主に光を出射しているため、車両前方側に積極的に光を照射しておらず、このため、車両前方側から認識され難い構成であるため、完全に車両前方側から視認できないように縁部22に隠れる位置に第2導光部材52を配置しなければならないわけではない。
なお、第2導光部材52に関しても、第1導光部材51で説明した通り、本実施形態では、リフレクタ30の上方に配置されているが、より一般的には、第2導光部材52はリフレクタ30に対向するように配置される。
さらに、第1導光部材51は、第1導光部材51からの光が、車両側方側(例えば、フロントタイヤ19(図1参照)側に立つ人)から、アウタレンズ13(図3参照)及びインナレンズ40(図3参照)を介して視認できるように配置される。
例えば、アウタレンズ13及びインナレンズ40を外した状態で、第1導光部材51は、車両側面視において、図4の矢印D方向のように水平方向から見たときは前半部が視認でき(図7参照)、図4の矢印E方向のように斜め下方から見たときであっても前側の少なくとも一部が視認できる(図8参照)。そして、第1導光部材51は、図4の矢印F方向のように車両側面視において斜め上方から見たときは、第1導光部材51の大部分が視認できる(図9参照)。
次に、第1導光部材51及び第2導光部材52の端部形状の例及び光源61,62の配置例について述べる。
図6のG−G線断面図である図10(a)に示すように、第1導光部材51は、車両前方側の第1前端部51a及び車両後方側の第1後端部51bを有する。
第1前端部51a及び第1後端部51bは、リフレクタ30の裏面側に屈曲しており、リフレクタ30には、屈曲した第1前端部51a及び第1後端部51bのそれぞれをリフレクタ30の裏面側に出すための第1前側孔37a及び第1後側孔37bが設けられる。
これにより、第1前端部51a及び第1後端部51bは、第1前側孔37a及び第1後側孔37bを通してリフレクタ30の裏面側に配置される。第1導光部材51内に光を入射させる光源(例えば、発光ダイオード)61は、第1前端部51a及び第1後端部51bに対向するようにリフレクタ30の裏面側に配置される。
そして、図10(a)のH−H線断面図である図10(b)に示すように、第1導光部材51には、第1導光部材51の長手方向に沿って反射面(プリズム面)51cが設けられており、この反射面51cは、第1導光部材51内を導波する光をリフレクタ30の第1リフレクタ部31(図4参照)側に反射する。
より具体的には、光源61から放射され第1導光部材51に入射した光は、第1導光部材51を導波しながら反射面51cで屈折され、臨界角を超えた光が順次、リフレクタ30の第1リフレクタ部31(図4参照)側に出射する。
そして、この反射面51cで反射され、第1リフレクタ部31側に出射する光は、例えば、反射面51cを基準に上下方向に±20°程度の広がりをもって出射する。
このため、図11に示すように、第1導光部材51から出射した光のうちの一部は、第1リフレクタ部31により車両前方側に照射され、一部の光は、第1リフレクタ部31で車両前方側に反射(照射)されることなく、車両側方側に向かう。
前述した通り、第1導光部材51は、車両側方側から視認可能であるので、この車両側方側に向かう第1導光部材51からの光は、図13の矢印Rで示されるように車両側方側に照射されるので車両側方側からの視認性を高めることができる。
また、前述したように、第1リフレクタ部31と第2リフレクタ部32とが接する部分(境界部)33には、その境界部33に沿って切欠き部33cが形成されている。
このため、図5(b)で示した壁状の合わせ部33Aの場合、この壁状の合わせ部33Aで阻害される第1導光部材51からの直射光も、切欠き部33cを通って車両側方側に照射される。
したがって、この切欠き部33cが形成されていることによって、さらに、車両側方側からの視認性を高めることができる。
一方、図6のJ−J線断面図である図10(c)に示すように、第2導光部材52は、車両中央側の第2前端部52a及び車両外側の第2後端部52bを有する。
この例では、第2前端部52aは、リフレクタ30の裏面側に屈曲しており、リフレクタ30には、屈曲した第2前端部52aをリフレクタ30の裏面側に出すための第2前側孔38aが設けられる。
これにより、第2前端部52aは、第2前側孔38aを通してリフレクタ30の裏面側に配置される。第2導光部材52内に光を入射させる光源(例えば、発光ダイオード)62は、第2前端部52aに対向するようにリフレクタ30の裏面側に配置される。
そして、図10(c)のK−K線断面図である図10(d)に示すように、第2導光部材52においても、第2導光部材52の長手方向に沿って反射面(プリズム面)52cが設けられており、この反射面52cは、第2導光部材52内を導波する光をリフレクタ30の第2リフレクタ部32(図4参照)側に反射する。
より具体的には、光源62から放射され第2導光部材52に入射した光は、第2導光部材52を導波しながら反射面52cで屈折され、臨界角を超えた光が順次、リフレクタ30の第2リフレクタ部32(図4参照)側に出射し、この第2リフレクタ部32(図4参照)側に出射した光は、第2リフレクタ部32により車両前方側に照射される。
なお、上記例では、第1導光部材51の車両前方側の第1前端部51a及び車両後方側の第1後端部51bの両端部に光源61を設ける場合について説明したが、この例に限定されるものではなく、第1前端部51a及び第1後端部51bのうち少なくとも一方の端部に光源61を設けるようにしてもよい。
同様に、上記例では、第2導光部材52の第2前端部に光源62を設ける場合について説明したが、この例に限定されるものではなく、第2導光部材52の第2後端部52bに光源62を設けるようにしてもよく、第2前端部及び第2後端部の両方の端部に光源62を設けるようにしてもよい。
但し、車両前方から見たときに視認され易い位置に光源を設けてしまうと、光源を隠す構造が必要になる場合がある。このような場合、隠した光源の付近が薄暗くなり見栄えが悪くなる。このため、車両前方側から見たときに視認され易い位置(この例では、第2後端部52b)には光源を設けないことが好適である。
(実施形態の作用効果)
以上、説明した車両用灯具10の作用効果について述べる。
本実施形態によれば、第1導光部材51及び第2導光部材52は、インナパネル20の縁部21,22によって、車両前方側からは視認し難いように、ほとんどの部分が隠れるような状態に配置されているので車両前方側から見たときの見栄えが良くなっている。
また、第1導光部材51及び第2導光部材52から出射する光は、リフレクタ30(第1リフレクタ部31及び第2リフレクタ部32)側に出射するようにされており、第1導光部材51及び第2導光部材52からの直射光があまり車両前方側に向かわない構成としているため、第1導光部材51及び第2導光部材52の一部がインナパネル20の縁部21,22から見えたとしても、車両前方側から第1導光部材51及び第2導光部材52が視認され難いようにされている。
さらに、車両前方側から見たときには、リフレクタ30(第1リフレクタ部31及び第2リフレクタ部32)で反射され、車両前方側に照射された光(図11、矢印P)でインナレンズ40の全体が均一に面発光(図12参照)したように視認される。
なお、図11では、第1導光部材51からの光について示しており、第2導光部材52からの光は図示していない。
したがって、インナレンズ40において明暗が生じてしまい、見栄えが悪くなることがないので、車両前方側から見たときに明暗の差がなく見栄えの良い信号灯や照明灯を得ることができる。
また、リフレクタを第1リフレクタ部と第2リフレクタ部とからなる構成とした場合、図5(b)を参照して説明したように、第1リフレクタ部31Aと第2リフレクタ部32Aが接する部分(壁状の合わせ部)33Aに沿って線状の暗い部分が生じやすい。
そこで、図5(a)に示すように、第1リフレクタ部31と第2リフレクタ部32が接する部分(境界部)33に沿って切欠き部33cを設けることで、この線状の暗い部分が生じないようにした。
線状の暗い部分が生じる場合、インナレンズ40の角部40aの幅W(図12参照)が大きくなると、この線状の暗い部分も長くなり、視認されやすくなるが、上記のように、線状の暗い部分が生じないように、第1リフレクタ部31と第2リフレクタ部32が接する部分(境界部)33に沿って切欠き部33cを形成したことにより、インナレンズ40の角部40aの幅W(図12参照)が大きい場合であっても、視認されるような線状の暗い部分がインナレンズ40に現れないので、より良好な面発光を得ることができる。
さらに、図7に示されるように、第1リフレクタ部31と第2リフレクタ部32とが接する部分(境界部)33は、車両後方側(図7の右側)から車両前方側(図7の左側)に向かって車両内側に近づくことで、リフレクタ30に遮られることなく車両側方側に照射される第1導光部材51から直射光の割合が増えるようになっており、良好な車両側方側からの視認性を得ることができる。
加えて、図7に示されるように、リフレクタ30は、第1リフレクタ部31と第2リフレクタ部32とが接する部分(境界部)33を切欠いた形状とした切欠き部33cを有しているので、この切欠き部33cを通って、第1導光部材51からの直射光が、さらに車両側方側に照射されるので、一段と車両側方側からの高い視認性が得られるようになっている。このような車両用灯具10は、車両側方側からの視認性が望まれるクリアランスランプなどの信号灯や照明灯に特に有効である。
また、第1リフレクタ部31及び第2リフレクタ部32は、車両前方側に光を反射する複数の反射面31c,32cを形成するようにしたので各反射面31c,32cの光の反射方向を個別に制御でき、車両前方側から見たときに、全体としてインナレンズ40が均一に面発光しているような配光制御が行い易い。
本実施形態では、リフレクタ30に設けた第1前側孔37a及び第1後側孔37bを通して、第1導光部材51の第1前端部51a及び第1後端部51bをリフレクタ30の裏面側に配置し、これら第1前端部51a及び第1後端部51bに光源61を設けた。また、リフレクタ30に設けた第2前側孔38aを通して、第2導光部材52の第2前端部52aをリフレクタ30の裏面側に配置し、第2前端部52aに光源62を設けた。このように第1導光部材51、第2導光部材52及び光源61,62を構成することにより、リフレクタ30の裏面側に各光源61,62を配置したので、光源やその光源が設けられる基盤等が、車両用灯具10を見たときに、視認され難く、見栄えのよい車両用灯具10となる。
なお、本実施形態のように、第1リフレクタ部と第2リフレクタ部が、それぞれ、山部と谷部とを有するような反射面でなかったとしても、第1リフレクタ部と第2リフレクタ部が接する線状の部分(境界部)があると、この部分は、他の部分と光の反射状態が異なり易いと考えられる。
そして、この線状の部分(境界部)を切欠いた形状とすると、この線状の部分(境界部)に隣接する第1リフレクタ部及び第2リフレクタ部の反射面から反射される光が、線状の部分(境界部)で阻害されずに、この切欠き部を通して、この境界部に対向するインナレンズの部分にも照射されるため、線状の暗い部分が出にくくなると推察される。
このことから、リフレクタの構成として、第1リフレクタ部と第2リフレクタ部が接する部分(境界部)を有するような場合には、この接する部分(境界部)に沿って複数の切欠き部を設けるようにすることで、この接する部分(境界部)に現れる線状の暗い部分を抑制する効果が得られるものと考えられる。
したがって、第1リフレクタ部と第2リフレクタ部が接する部分(境界部)を有するようなリフレクタを用いる場合、第1リフレクタ部と第2リフレクタ部が接する部分(境界部)に沿って複数の切欠き部を設けることは、均一なインナレンズの面発光状態を得るのに好適な構成であると考えられる。
また、上記実施形態では、インナパネル20の縁部21,22で第1導光部材51及び第2導光部材52が車両前方側から視認され難くするというシンプルな構成で、車両前方側から見たときの見栄えを良くする場合を示したが、見栄えを良くするという点からすれば、必ずしも、インナパネル20の縁部21,22を利用して、第1導光部材51及び第2導光部材52が車両前方側から視認され難くする必要はなく、別の構成で第1導光部材51及び第2導光部材52が車両前方側から視認され難くしてもよい。
さらに、上記実施形態では、リフレクタ30が第1リフレクタ部31と第2リフレクタ部32とからなる構成の場合を示したが、リフレクタ30は、2つのリフレクタ部で構成されるものに限定されるものではなく、必要に応じて、リフレクタ30が第1リフレクタ部31だけからなるような構成であってもよい。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。
上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 車両用灯具
11 車両
20 インナパネル
21 車両中央側のインナパネルの縁部
22 車両外側のインナパネルの縁部
30 リフレクタ
31 第1リフレクタ部
31a 山部
31b 谷部
31c 反射面
32 第2リフレクタ部
32a 山部
32b 谷部
32c 反射面
33 接する部分(境界部)
33c 切欠き部
35 車両中央側の外周
36 車両外側の外周
37a 第1前側孔
37b 第1後側孔
38a 第2前側孔
40 インナレンズ
51 第1導光部材
51a 第1前端部
51b 第1後端部
51c 反射面
52 第2導光部材
52a 第2前端部
52b 第2後端部
52c 反射面
61 光源
62 光源

Claims (5)

  1. 車両前方側に配置される車両用灯具であって、
    光を前記車両前方側に反射するリフレクタを備え、
    前記リフレクタは、車両中央側に設けられる第1リフレクタ部を有し、
    前記第1リフレクタ部が車両上方側を向くように配置されるとともに、車両後方側から前記車両前方側に向かって下方に向かうように設けられ、
    前記リフレクタが前記第1リフレクタ部と前記車両中央側で接するように設けられた第2リフレクタ部を有し、
    前記第1リフレクタ部と前記第2リフレクタ部とが接する部分には、その接する部分に沿った前記第1リフレクタ部及び前記第2リフレクタ部の同じ位置に設けられ、前記第1リフレクタ部及び前記第2リフレクタ部の両方に形成された複数の切欠き部が設けられていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記第1リフレクタ部が前記車両前方側に光を反射する複数の反射面を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記接する部分が前記車両後方側から前記車両前方側に向かって車両内側に近づくことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記第2リフレクタ部が前記車両前方側に光を反射する複数の反射面を有し、前記複数の前記反射面が前記車両前方側から前記車両後方側に向かって階段状に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  5. 前記第1リフレクタ部の前記車両中央側の縁部に沿って設けられ、前記第1リフレクタ部に対向して配置される第1導光部材を備え、
    前記第1導光部材が、車両側方側から視認できるように配置され、前記第1導光部材から出射した直射光の少なくとも一部が、前記切欠き部を通して車両側方側に照射されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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