JP6401629B2 - 印刷機 - Google Patents

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Description

本発明は、枚葉紙に印刷を行う印刷機に関する。
印刷機の胴の外周面に対して接近・離反するよう設けられ、接近時には前記通過する枚葉紙の一方面に処理を行うことができ、処理を行わない場合には胴から離反させられる面処理部が存在する。この面処理部の一例として、ゴム胴の外周面に付着している塵埃を除去する清掃部材が存在する(特許文献1)。なお、この特許文献1に記載の技術は、ゴム胴を介して間接的に枚葉紙の塵埃を除去するものである。
ここで、面処理部としての清掃部材を枚葉紙に直接接触させるべく、枚葉紙の端部(紙頭)をくわえた状態で、下側を枚葉紙が通過するように回転する胴に対し、該胴の下方(斜め下方を含む、以下同じ)に清掃部材を位置させることが考えられる。この場合、メンテナンス等のために清掃部材を前記胴から離反させた状態のまま枚葉紙が搬送されると、清掃部材と前記胴との間を通過する枚葉紙の紙尻が前記胴の外周面から離れて垂れ下がることにより、枚葉紙が清掃部材等に引っ掛かったり巻き込まれたりして枚葉紙が損傷してしまう可能性がある。
特開2013−75403号公報
そこで本発明は、面処理部が胴の下方に位置しても、枚葉紙が損傷することを抑制できる印刷機を提供することを課題とする。
本発明は、枚葉紙に印刷を行う印刷機であり、枚葉紙の端部をくわえた状態で、下側を枚葉紙が通過するように回転する胴に対し、該胴の外周面に対して接近・離反するよう設けられ、接近時には前記胴を通過する枚葉紙の一方面に処理を行うことのできる面処理部と、前記面処理部の接近・離反方向に交わる方向に延びる部分を有し、前記面処理部の離反時には、前記胴の外周面と前記面処理部との間に進出し、前記面処理部の接近時には、前記胴の外周面と前記面処理部との間から退避するよう移動できる可動紙ガイドと、を備える。
この構成によれば、面処理部の胴からの離反時には、可動紙ガイドを胴の外周面と面処理部との間に進出させることができる。このため、枚葉紙の紙尻は可動紙ガイドに当接する。よって、枚葉紙を胴と可動紙ガイドとの間でガイドできるので、面処理部の離反時に枚葉紙の紙尻が垂れ下がって、枚葉紙が面処理部等に引っ掛かったり巻き込まれたりすることを抑制できる。
また、前記可動紙ガイドの上端は、前記退避した状態で前記面処理部のうち前記胴に最も接近した部分よりも下方に位置するものとできる。
この構成によれば、退避状態の可動紙ガイドにより、面処理部の下方に枚葉紙の紙尻が垂れ下がる隙間が生じることを抑制でき、胴の外周面と面処理部との間を通過した紙尻を退避状態の可動紙ガイドに当接させることができる。
また、前記胴の下方に離れて、該胴の外周面の回転軌跡に対向するよう固定された固定紙ガイドを備え、前記可動紙ガイドは、前記面処理部の離反時に、前記固定紙ガイドにおける端縁から進出し、前記面処理部の接近時に、前記固定紙ガイドにおける端縁に向かうように後退するものとできる。
この構成によれば、可動紙ガイドは、面処理部の離反時に固定紙ガイドにおける端縁から進出する。このため可動紙ガイドは、進出時に胴の外周面と面処理部との間から固定紙ガイドの端縁までの区間について枚葉紙をガイドできる。
また、前記面処理部は、前記接近時に前記胴の下側を通過する枚葉紙に接近することにより、前記枚葉紙の一方面に付着している塵埃を除去する清掃部材を備えるものとできる。
この構成によれば、面処理部が枚葉紙に接近して塵埃を除去する清掃部材を備える。このため、可動紙ガイドにより枚葉紙が損傷することを抑制しつつ、清掃部材により枚葉紙に付着した塵埃を除去できる。
また、少なくとも前記胴及び前記面処理部を覆い、開閉可能な部分を有するカバーと、前記胴の回転を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記面処理部の離反時には、前記胴の回転中に前記カバーを開放しても前記胴の回転を停止させず、前記面処理部の接近時には、前記胴の回転中に前記カバーを開放すると、前記胴の回転を停止させるものとできる。
この構成によれば、面処理部の離反時には、胴を回転させたままでも面処理部のメンテナンス作業が可能である。よって、いちいち印刷を停止させることなく面処理部をメンテナンスできるので、メンテナンス性が良好な印刷機とできる。
また、少なくとも前記胴及び前記面処理部を覆うカバーを備え、前記面処理部は、前記カバーの外部に引き出せるよう構成されており、前記可動紙ガイドの進出時には前記面処理部の引き出しを許容し、前記可動紙ガイドの退避時には前記引き出しを禁止するロック機構を備えるものとできる。
この構成によれば、ロック機構により、可動紙ガイドの退避時に誤って面処理部を引き出してしまうことを防止できる。
本発明によると、面処理部の胴の外周面からの離反時には、枚葉紙を胴と可動紙ガイドとの間でガイドできる。よって、枚葉紙が損傷してしまうことを抑制できる。
本発明の一実施形態に係る印刷機を示す概要図である。 胴と清掃装置の位置関係を示す概要図である。 裏面用清掃ユニットの渡し胴への接近時における可動紙ガイドの状態を示す概要図である。 裏面用清掃ユニットの渡し胴からの離反時における可動紙ガイドの状態を示す概要図である。
本発明につき一実施形態を取り上げて、以下、図面とともに説明を行う。
−概要−
図1に示すように、本実施形態の印刷機1は、枚葉紙S(図3、図4参照)に多色印刷が可能な印刷機である。この印刷機1は、枚葉紙Sを供給する給紙装置2、枚葉紙Sの表面及び裏面に付着している紙粉等の塵埃を除去することで清掃することを目的として設けられた清掃装置3、印刷を行う印刷装置4、印刷後の枚葉紙Sを取り出す排紙装置5を備える。なお、給紙装置2及び排紙装置5に関しては、枚葉印刷機における一般的な構造を有するものであるため、詳細な説明は省略する。印刷装置4は、各色の印刷を行う複数の印刷ユニット40…40が図示左右方向に並べて配置されている。なお、印刷機1は単色印刷をするものであってもよい。また、片面印刷、両面印刷のいずれを行うよう構成されていてもよい。この印刷機1は、図2に示すように、少なくとも後述する胴及び面処理部(清掃ユニット33〜35)を覆うカバー11を備えている。このカバー11は、印刷機1の内部機構をメンテナンス等するため、少なくとも一部に開閉可能な部分を有する(図示していない)。
清掃装置3は印刷装置4の上流側(枚葉紙Sの搬送方向基準、以下、「上流」「下流」につき同じ)に隣接して位置している。特に枚葉紙Sとして樹脂フィルムが用いられる場合、発生した静電気により枚葉紙Sに塵埃が多く付着することがあるが、この清掃装置3により、印刷装置4で枚葉紙Sに印刷が開始されるまでに塵埃を除去(少なくとも低減)できるため、印刷工程におけるトラブルを抑制できる。
印刷装置4の各印刷ユニット40には複数の胴が設けられている。そのうち大径の胴が渡し胴41と圧胴42である。各胴の回転方向は図2上の矢印の方向である。そして、中程度の径の胴がゴム胴43と版胴44である。圧胴42とゴム胴43との間で、通過する枚葉紙Sに印刷がなされる。
清掃装置3には渡し胴31と圧胴32とが位置している。渡し胴31は給紙装置2から枚葉紙Sを引き取るためのものである。清掃装置3における圧胴32は、渡し胴31と、清掃装置3に隣接する印刷ユニット40の渡し胴41との間に位置し、両渡し胴31,41間で枚葉紙Sを受け渡す。各胴の回転方向は図2上の矢印の方向である。なお、この清掃装置3における圧胴32は印刷装置の圧胴42とは異なり、印刷を行うものではない。
給紙装置2から供給された枚葉紙Sは、清掃装置3の渡し胴31、清掃装置3の圧胴32の各々に沿って通過し、その後、清掃装置3に隣接する印刷ユニット40の渡し胴41と圧胴42との間を通過して下流側の印刷ユニット40へと至る。また、清掃装置3内において、枚葉紙Sは渡し胴31の下側を通過し、圧胴32の上側を通過し、印刷ユニット40の渡し胴41の下側を通過していく。
−清掃装置−
清掃装置3は、面処理部としての、第1表面用清掃ユニット33、第2表面用清掃ユニット34、裏面用清掃ユニット35を備える。枚葉紙Sの搬送方向で上流側から、第1表面用清掃ユニット33、第2表面用清掃ユニット34、裏面用清掃ユニット35の順に配置されている。枚葉紙Sの表面を清掃するための表面用清掃ユニット33,34は圧胴32の径外に位置し、枚葉紙Sの裏面を清掃するための裏面用清掃ユニット35は印刷ユニット40における渡し胴41の径外に位置する。
本実施形態では表面用清掃ユニットを2台設けているが、1台だけ設けることもできる。第1表面用清掃ユニット33、第2表面用清掃ユニット34、裏面用清掃ユニット35は基本的には同構造である。よって以下に代表して、裏面用清掃ユニット35の構造を説明する。
裏面用清掃ユニット35は、少なくとも外周部分がシリコン樹脂製とされた当接ローラ351、当接ローラ351の外側(渡し胴41の径外側)に位置し、当接ローラ351に対して常時当接する粘着ローラ352を備える。各ローラ351,352はモータ等の駆動機構から駆動力を受けるように構成されておらず、圧胴32及び渡し胴41の外周面に当接ローラ351が当接することにより回転するよう構成されている。
この裏面用清掃ユニット35はエアシリンダー353を備えており、このエアシリンダー353の伸縮により、当接ローラ351及び粘着ローラ352が渡し胴41の外周面に対して、渡し胴41の径方向に接近・離反する。また、当接ローラ351は、軸方向両端部に二点鎖線で図3に示した大径部351aを備える(詳しくは後述する)。
粘着ローラ352は、一方側の面が粘着性を有し他方側の面が剥離性の高い粘着シートを、前記一方側の面(粘着面)が外周面に露出するように巻き重ねて形成したものである。前記粘着面に塵埃が多量に付着する等して粘着力が低下した場合、粘着力が低下した分の粘着シートを粘着ローラ352から剥がして取り去ることにより、新たに粘着力を有する粘着面を露出させることができる。
当接ローラ351は渡し胴41に当接する。そして、渡し胴41を通過する枚葉紙Sが渡し胴41と当接ローラ351との間に位置した場合、図3に示すように、当接ローラ351は枚葉紙Sの裏面(図上の下面)に当接する。この当接により、枚葉紙Sの一方面である裏面上の塵埃は、シリコン樹脂製の当接ローラ351の有する粘着力により、当接ローラ351の外周面に移る。当接ローラ351の外周面に移った塵埃は、更に、当接ローラ351の有する粘着力よりも大きな粘着力を有する粘着ローラ352に移る。このように裏面用清掃ユニット35は、渡し胴41の外周面への接近時に渡し胴41の下側を通過する枚葉紙Sに接近(本実施形態では当接)することにより、前記枚葉紙Sの一方面に付着している塵埃を除去(少なくとも低減)できる。
以上、面処理部の一つとしての裏面用清掃ユニット35は、枚葉紙Sの端部(紙頭)をくわえた状態で、下側を枚葉紙Sが通過するように回転する胴である渡し胴41に対し、渡し胴41の外周面に対して接近・離反するよう設けられ、接近時には渡し胴41を通過する枚葉紙Sの裏面に対し、この面に付着した塵埃を当接ローラに移動させることで前記面上の塵埃を減少させる処理を行うことができる。
裏面用清掃ユニット35は、渡し胴41の下方の領域における上流側に位置している。具体的に裏面用清掃ユニット35は、渡し胴41が(該渡し胴41に対して)上流側に位置する胴である圧胴32から枚葉紙Sを受け取る位置(圧胴32と渡し胴41の当接部分)よりも下流側、かつ、圧胴32の下方に位置している。このように裏面用清掃ユニット35が配置されたことにより、印刷機1の内部のスペースを有効利用できる。なお、裏面用清掃ユニット35は本実施形態の位置に限定されず、渡し胴41の下方の領域における下流側や渡し胴41の直下に位置してもよい。
ここで、他の清掃ユニットである、第1表面用清掃ユニット33(当接ローラ331、粘着ローラ332を備え、当接ローラ331は清掃装置3の圧胴32に当接可能である。当接ローラ331は大径部331aを備える。)、及び、第2表面用清掃ユニット34(当接ローラ341、粘着ローラ342を備え、当接ローラ341は清掃装置3の圧胴32に当接可能である。当接ローラ341は大径部341aを備える。)は、前述のように、裏面用清掃ユニット35(当接ローラ351、粘着ローラ352を備え、当接ローラ351は印刷ユニット40の渡し胴41に当接可能である。当接ローラ351は大径部351aを備える。)と基本的には同構造である。
なお、第1表面用清掃ユニット33及び第2表面用清掃ユニット34は、カバー11内に固定されており、カバー11に開閉可能に設けられたメンテナンス口を開放することで粘着ローラ332,342から、塵埃の付着により粘着力が低下した粘着テープを剥がす等のメンテナンスを行うことができる。一方、裏面用清掃ユニット35は、少なくとも当接ローラ351と粘着ローラ352とを印刷機1におけるカバー11の外部の空間に軸方向(図における紙面方向)に引き出して、前記と同様の粘着テープを剥がす等のメンテナンスを行うことができるように構成されている。
−爪退避機構−
ここで、印刷ユニット40の渡し胴41は、図2に略示したように、枚葉紙Sの端部(紙頭)をつかむことで、枚葉紙Sを渡し胴41の外周面に沿って搬送させるくわえ爪411を渡し胴41の外周面から突出して備えている。渡し胴41には複数のくわえ爪411…411が軸方向に沿って配置されている。清掃装置3の圧胴32も同じくくわえ爪を備えている(図示しない)。なお、くわえ爪に関しては、枚葉印刷機の胴が備える一般的な構造のものであるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態の印刷機1は、裏面用清掃ユニット35に関し、渡し胴41が回転して渡し胴41の備える各くわえ爪411が裏面用清掃ユニット35に一致する位置となった際に、裏面用清掃ユニット35が渡し胴41からの退避動作をなす爪退避機構を備える。第1表面用清掃ユニット33及び第2表面用清掃ユニット34も、同じく圧胴32からの退避動作をなす爪退避機構を備える。
裏面用清掃ユニット35の爪退避機構は、渡し胴41の軸方向端部であって、周方向で渡し胴41におけるくわえ爪411の位置に設けられた図示しないカム部と、当接ローラ351の軸方向端部に位置し、前記カム部と当接することにより当接ローラ351を渡し胴41の径外方向に押し出す動作である前記退避動作をなす、当接ローラ351における渡し胴41の外周面に当接する外周面における径よりも大径である大径部351aとを有する。前述のように当接ローラ351は少なくとも外周部分がシリコン樹脂製とされているのに対し、大径部351aは金属製とされている。そして、カム部の渡し胴41の外周面からの突出寸法は、くわえ爪411の渡し胴41の外周面からの突出寸法よりも大きい。
退避動作により、裏面用清掃ユニット35は渡し胴41のくわえ爪411から離れる。よって、裏面用清掃ユニット35がつかみ爪に衝突することによる裏面用清掃ユニット35(特に当接ローラ351)の損傷を抑制できる。また、本実施形態のように爪退避機構をカム部と大径部351aとの組み合わせとすることにより、爪退避機構を容易に構成できる。
−固定紙ガイド−
固定紙ガイド6は、円柱状である渡し胴41の軸方向に沿い、渡し胴41の下方に離れて、渡し胴41の外周面の回転軌跡に対向するよう固定された板状体である。この固定紙ガイド6は、渡し胴41の外周面形状に対応して湾曲して形成されている。図示していないが、枚葉紙Sの紙尻Saは、この固定紙ガイド6の上面に当たりながら渡し胴41の下側を通過していく。このため、枚葉紙Sを渡し胴41と固定紙ガイド6との間で、引っ掛かりや巻き込まれによる損傷を避けつつガイドできる。また、この固定紙ガイド6は、渡し胴41の下方に位置している。このため、印刷機1の内部のスペースを有効利用できる。
なお、清掃装置3における圧胴32の上方にも上方固定紙ガイド6Aが設けられている。この上方固定紙ガイド6Aは、前記固定紙ガイド6と同様、圧胴32の上側を通過する枚葉紙Sの紙尻Saがばたつくことにより損傷することを抑制するためのものである。
−可動紙ガイド−
可動紙ガイド7は、ガイド板71、スライド部72、スライド基軸73を備える。ガイド板71は固定紙ガイド6に対して移動可能に設けられた金属製で板状のものであり、その一部であって、裏面用清掃ユニット35の渡し胴41に対する接近・離反方向に交わる方向(本実施形態では直交方向)に延びる部分である平板部711と、平板部711の上方で下面側に向かうように反った湾曲部712とを備える。この湾曲部712は、枚葉紙Sの紙尻Saを円滑にガイド板71の下面側(渡し胴41の側)に導くことのできる部分である。なお、可動紙ガイド7は金属製に限らず、例えば樹脂製とすることもできる。また、板状ではなく、櫛状や網状とすることもできる。更に、本実施形態のガイド板71は1枚の板状体であったが、複数の板状体等が組み合わされてガイド板71を構成することもできる。
スライド部72はガイド板71の下方(渡し胴41の反対方向)に位置し、ガイド板71と一体に移動する部分である。スライド部72は、リンク機構8の先端側回動部82に係合している。スライド基軸73は印刷機1の本体側に固定された、スライド方向に沿って延びる軸状体である。
ガイド板71及びスライド部72は、リンク機構8によりスライド基軸73に沿って移動させられる。リンク機構8は固定紙ガイド6の下方に位置する。よって、印刷機1の内部のスペースを有効利用できる。このリンク機構8は、基端側回動軸811を中心に回動する基端側回動部81と、先端側回動軸821を中心に回動する先端側回動部82とを備える。基端側回動部81と先端側回動部82とは連結部83を介して回動可能に連結されている。先端側回動軸821はカバー11の外部に延び、カバー11外で回動レバー84(図2参照)が取り付けられている。また、回動レバー84は後述のロック機構を構成する。
可動紙ガイド7の移動は、固定紙ガイド6における渡し胴41の回転元側の端縁である上端縁61に対して出没するように、少なくとも固定紙ガイド6の上端縁61から渡し胴41の外周面と裏面用清掃ユニット35との間までの区間における、ガイド板71における平板部711の面方向、及び、スライド基軸73の延びる方向に沿うスライド状の移動である。このように可動紙ガイド7の移動がスライド状であるため、移動がある一点を中心に往復回動するものに比べると、可動紙ガイド7に曲げ方向の力がかかりにくいため、移動を繰り返しても変形が発生しにくい。また、本実施形態における可動紙ガイド7の移動機構は、可動紙ガイド7をスライド状に移動させる構成を有するため、複雑な移動をなす構成に比べると、移動機構の構成を簡略化できる。また、可動紙ガイド7は、裏面用清掃ユニット35と固定紙ガイド6との間に位置させられる。よって、印刷機1の内部のスペースを有効利用できる。
本実施形態の裏面用清掃ユニット35は、渡し胴41に対して該渡し胴41の径方向に沿って接近・離反する。一方、可動紙ガイド7は、渡し胴41の外周面の接線方向に沿って移動する。よって、両者を移動させる動作に無駄がない。
可動紙ガイド7は、裏面用清掃ユニット35の渡し胴41からの離反時には、図4に示すように、渡し胴41の外周面と裏面用清掃ユニット35との間に進出し、裏面用清掃ユニット35の接近時には、図3に示すように、渡し胴41の外周面と裏面用清掃ユニット35との間から退避するよう移動できる。可動紙ガイド7の上端は、前記退避した状態で裏面用清掃ユニット35のうち渡し胴41に最も接近した部分よりも下方に位置する。そして、可動紙ガイド7は、裏面用清掃ユニット35の渡し胴41からの離反時に、固定紙ガイド6における上端縁61から斜め上方に進出し、裏面用清掃ユニット35の渡し胴41への接近時に、固定紙ガイド6における上端縁61に向かうよう、斜め下方に後退する。このように後退させることで、可動紙ガイド7を裏面用清掃ユニット35の清掃実施に関して邪魔にならない位置に移動させることができる。
このように可動紙ガイド7が構成されたことにより、裏面用清掃ユニット35の渡し胴41の外周面からの離反時には、可動紙ガイド7を渡し胴41の外周面と裏面用清掃ユニット35との間に進出させることができる。このため、枚葉紙Sの紙尻Saは可動紙ガイド7に当接する。よって、枚葉紙Sを渡し胴41と可動紙ガイド7との間でガイドでき、裏面用清掃ユニット35の離反時に枚葉紙Sの紙尻Saが垂れ下がって裏面用清掃ユニット35等に引っ掛かったり巻き込まれたりされることがない。このため、枚葉紙Sが損傷することを抑制できる。
また可動紙ガイド7は後退した際に、図3に示すように、固定紙ガイド6における上端縁から平板部711の一部と湾曲部712とが上方に突出した状態となる。このため、裏面用清掃ユニット35の下方に枚葉紙Sの紙尻Saが垂れ下がる隙間が生じることを抑制できる。よって、渡し胴41の外周面と裏面用清掃ユニット35との間を通過した枚葉紙Sの紙尻Saを湾曲部712が誘導するようにして、可動紙ガイド7に当接させることができる。なお、本実施形態とは異なり、可動紙ガイド7は、退避した状態で固定紙ガイド6における上端縁よりも下方に没した状態とすることもできる。
また、可動紙ガイド7は、裏面用清掃ユニット35の離反時に、固定紙ガイド6における上端縁から進出する。このため、可動紙ガイド7は、進出時に渡し胴41の外周面と裏面用清掃ユニット35との間から固定紙ガイド6の上端縁までの区間について枚葉紙をガイドできる。
また、裏面用清掃ユニット35が清掃部材としての当接ローラ351及び粘着ローラ352を備える。このため、可動紙ガイド7により枚葉紙Sが損傷することを抑制しつつ、清掃部材(当接ローラ351、粘着ローラ352)により枚葉紙Sに付着した塵埃を除去できる。
なお、固定紙ガイド6または可動紙ガイド7に帯電除去装置を設けておき、清掃ユニット33〜35による清掃の実施後に枚葉紙Sが帯びた静電気によって塵埃が再度付着してしまうことを抑制することもできる。
−胴の回転制御−
そして、本実施形態の印刷機1における制御部(図示しない)は、清掃装置3の圧胴32と印刷装置4の渡し胴41の回転を制御する。この制御部は、裏面用清掃ユニット35の渡し胴41からの離反時には、前記各胴32,41の回転中にカバー11を開放しても前記各胴32,41の回転を停止させず、裏面用清掃ユニット35の渡し胴41への接近時には、前記各胴32,41の回転中にカバー11(具体的には裏面用清掃ユニット35をカバー11の外部に引き出す際の開口部の蓋)を開放すると、前記各胴32,41の回転を停止させる。このため、裏面用清掃ユニット35の渡し胴41に対する当接状態または離反状態を検知するセンサ(図示しない)が設けられ、このセンサが制御部に接続されている。
このため、裏面用清掃ユニット35の渡し胴41からの離反時には、可動紙ガイド7を固定紙ガイド6から進出させることにより、枚葉紙Sの紙尻Saの損傷を抑制することができるので、渡し胴41を回転させたままでも裏面用清掃ユニット35のメンテナンス作業が可能である。よって、いちいち印刷を停止させることなく裏面用清掃ユニット35をメンテナンスでき、メンテナンス性が良好である。
−ロック機構−
裏面用清掃ユニット35は、カバー11の外部に、当接ローラ351及び粘着ローラ352の軸方向に沿って引き出せるよう構成されている。本実施形態の印刷機1は、可動紙ガイド7の進出時には裏面用清掃ユニット35の引き出しを許容し、可動紙ガイド7の退避時には前記引き出しを禁止するロック機構を備える。このロック機構は、リンク機構8の回動レバー84である。可動紙ガイド7の退避時には、図2に破線で示すように、裏面用清掃ユニット35の引き出し側に回動レバー84が位置するため、この回動レバー84が干渉して裏面用清掃ユニット35を引き出すことができない。一方、可動紙ガイド7の進出時には、図2に実線で示すように回動レバー84が回動し、裏面用清掃ユニット35の引き出し側の位置から外れるので、裏面用清掃ユニット35を引き出すことができる。このようにロック機構が構成されたことにより、可動紙ガイド7の退避時に誤って裏面用清掃ユニット35を引き出してしまうことを防止できる。
−他の実施形態−
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば面処理部は、前記実施形態では枚葉紙Sの清掃を行う清掃ユニット33〜35であったが、処理は清掃に限られず、枚葉紙Sの一方面に何らかの作用をおよぼす処理であればよい。例えば、枚葉紙Sの帯電除去処理(清掃を伴わないもの)、印刷前の枚葉紙Sへの前処理(コロナ放電処理、加熱処理、糊付け処理、裏面への印刷、用紙への給湿処理、感熱処理、ナンバリング処理、パーフォレーション処理等)が例示できる。
また、面処理部を設ける胴も、前記実施形態のように清掃装置3及び清掃装置3に隣接する印刷ユニット40に位置する胴に限定されず、他の胴に設けることができる。
また、面処理部としての清掃ユニット33〜35が備える清掃部材は、前記実施形態ではローラ(当接ローラ331,341,351)であったがこれに限定されない。また、前記実施形態のように胴32,41に当接するものにも限定されず、胴32,41の外周面から離れていてもよい。よって、清掃部材を例えばブラシ、吹出機構(ブロアー)、吸引機構とすることもできる。
また、清掃部材としてローラを用いる場合であっても、シリコン樹脂製のローラ(当接ローラ331,341,351)と粘着シートを巻き重ねて形成したローラ(粘着ローラ332,342,352)の組み合わせに限定されず、種々の特性を有するローラを単独または組み合わせて用いることができる。
また、前記実施形態の可動紙ガイド7は、操作者が回動レバー84を人為的に回動することにより移動されるものであって、裏面用清掃ユニット35の接近・離反とは連動していない。しかし、裏面用清掃ユニット35の接近・離反と同時に可動紙ガイド7の移動がなされる、または、裏面用清掃ユニット35の接近・離反を検知することにより可動紙ガイド7の移動がなされる等、可動紙ガイド7の移動を裏面用清掃ユニット35の接近・離反と連動させるように構成することもできる。
1…印刷機、2…給紙装置、3…清掃装置、4…印刷装置、5…排紙装置、6…固定紙ガイド、7…可動紙ガイド、8…リンク機構、11…カバー、32…清掃装置の圧胴、33・34・35…面処理部(清掃ユニット)、41…印刷装置の渡し胴、84…ロック機構(回動レバー)、331・341・351…清掃部材(当接ローラ)、331a・341a・351a…大径部、332・342・352…清掃部材(粘着ローラ)、411…くわえ爪、711…可動紙ガイドの平板部、S…枚葉紙、Sa…紙尻

Claims (6)

  1. 枚葉紙に印刷を行う印刷機であり、
    枚葉紙の端部をくわえた状態で、下側を枚葉紙が通過するように回転する胴に対し、該胴の外周面に対して接近・離反するよう設けられ、接近時には前記胴を通過する枚葉紙の一方面に処理を行うことのできる面処理部と、
    前記面処理部の接近・離反方向に交わる方向に延びる部分を有し、
    前記面処理部の離反時には、前記胴の外周面と前記面処理部との間に進出し、
    前記面処理部の接近時には、前記胴の外周面と前記面処理部との間から退避するよう移動できる可動紙ガイドと、を備える印刷機。
  2. 前記可動紙ガイドの上端は、前記退避した状態で前記面処理部のうち前記胴に最も接近した部分よりも下方に位置する請求項1に記載の印刷機。
  3. 前記胴の下方に離れて、該胴の外周面の回転軌跡に対向するよう固定された固定紙ガイドを備え、
    前記可動紙ガイドは、前記面処理部の離反時に、前記固定紙ガイドにおける端縁から進出し、前記面処理部の接近時に、前記固定紙ガイドにおける端縁に向かうように後退する請求項1または2に記載の印刷機。
  4. 前記面処理部は、前記接近時に前記胴の下側を通過する枚葉紙に接近することにより、前記枚葉紙の一方面に付着している塵埃を除去する清掃部材を備える請求項1〜3のいずれかに記載の印刷機。
  5. 少なくとも前記胴及び前記面処理部を覆い、開閉可能な部分を有するカバーと、
    前記胴の回転を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記面処理部の離反時には、前記胴の回転中に前記カバーを開放しても前記胴の回転を停止させず、
    前記面処理部の接近時には、前記胴の回転中に前記カバーを開放すると、前記胴の回転を停止させる請求項1〜4のいずれかに記載の印刷機。
  6. 少なくとも前記胴及び前記面処理部を覆うカバーを備え、
    前記面処理部は、前記カバーの外部に引き出せるよう構成されており、
    前記可動紙ガイドの進出時には前記面処理部の引き出しを許容し、前記可動紙ガイドの退避時には前記引き出しを禁止するロック機構を備える請求項1〜5のいずれかに記載の印刷機。
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