JP6401627B2 - 放射性廃棄物容器及び放射性廃棄物容器の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、放射性廃棄物容器及び放射性廃棄物容器の製造方法に関する。
当該分野の技術として、特許文献1に記載された鉄筋コンクリート製の放射性廃棄物保管用容器が知られている。この容器は、鉄筋コンクリート製の容器本体と、蓋とを有する。
特開2013−185974号公報
放射性廃棄物を収容する容器は、容器内部と容器外部との間において物質の通過を遮断することにより、容器内部に収容された放射性廃棄物を物理的に閉じ込める。また、放射性廃棄物を収容する容器は、内部に収容した放射性廃棄物から放射される放射線を遮蔽する。放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力や放射線を遮蔽する能力は、相当な長期間に亘って維持されることが求められる。
そこで、本発明は、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を長期に亘って維持可能な放射性廃棄物容器及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一形態は、放射性廃棄物を収容する放射性廃棄物容器において、放射性廃棄物を閉じ込める密閉空間を形成し、放射性廃棄物から放射される放射線を遮蔽する壁部を備え、壁部は、壁部の厚さ方向に積層されたコンクリート層及び金属層を有し、コンクリート層は、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されたセメント硬化体により形成される。
この放射性廃棄物容器は、密閉空間内に収容された放射性廃棄物を壁部が備える金属層によって物理的に閉じ込める。また、放射性廃棄物容器は、放射性廃棄物から放射される放射線を壁部が備える金属層及びコンクリート層によって遮蔽する。従って、放射性廃棄物容器は、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を有する。コンクリート層は、セメント硬化体により形成される。このセメント硬化体は、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されて形成されるので、緻密化された領域を有する。このコンクリート層では、セメントの主要構成元素であるカルシウムの溶出が抑制されるので、いわゆる溶脱現象が好適に抑制される。従って、放射性廃棄物容器は、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を長期間に亘って維持することができる。
放射性廃棄物容器は、壁部により形成され、開口を有する箱状の容器部と、壁部により形成され、開口を塞ぐように容器部に固定された蓋部と、を備えてもよい。この構成によれば、放射性廃棄物容器を容易に形成することができる。
容器部の金属層は、蓋部の金属層に対して固定されて、密閉空間を形成してもよい。この構成によれば、放射性廃棄物を確実に閉じ込めると共に、放射性廃棄物から放射される放射線を確実に遮蔽することができる。
放射性廃棄物容器は、容器部のコンクリート層と蓋部のコンクリート層との間に形成された接続部を備え、接続部は、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されたセメント硬化体により形成され、容器部のコンクリート層と接続部との間には、第1の境界部が形成され、接続部と蓋部のコンクリート層との間には、第2の境界部が形成されてもよい。この構成では、予め準備された蓋部を容器部に対して取り付ける。このような蓋部は、いわゆるプレキャスト品である。従って、放射性廃棄物容器を製造する現場においてコンクリートの打設等を実施して蓋部を形成する必要がないので、放射性廃棄物容器へ放射性廃棄物を密封する作業に要する時間を短縮することができる。内容物に起因する放射線影響下での施工工程を、現場打設に比べ少なくできる点で、品質管理が容易になるという利点もある。また、容器部と蓋部との間には、コンクリート層と同じコンクリート材料により形成された接続部が設けられる。従って、容器部と蓋部との接続部においても、容器部及び蓋部と同等の放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を長期間に亘って維持することができる。
容器部のコンクリート層と蓋部のコンクリート層とは互いに接触し、容器部のコンクリート層と蓋部のコンクリート層との間には、第3の境界部が形成されてもよい。この構成によれば、蓋部と容器部とをより一体的に成形することが可能になる。従って、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を確実に発揮させることができる。
金属層は、コンクリート層側に突出したジベル部を有する異形鋼板であってもよい。また、金属層は、コンクリート層側に突出したリブ部を有するリブ鋼板であってもよい。これら構成によれば、コンクリート層と金属層との間の結合力を高めることができる。
本発明の別の形態は、放射性廃棄物を収容するための放射性廃棄物容器の製造方法において、第1のコンクリート層及び第1の金属層が厚さ方向に積層されると共に、開口を有する容器部を準備する工程と、第2のコンクリート層及び第2の金属層が厚さ方向に積層された蓋部を準備する工程と、開口を塞ぐように容器部の第1の金属層に蓋部の第2の金属層を固定することにより、放射性廃棄物を閉じ込める密閉空間を形成する工程と、第1のコンクリート層と第2のコンクリート層との隙間にコンクリートを充填することにより、接続部を形成する工程と、を有し、第1のコンクリート層、第2のコンクリート層及び隙間に充填されるコンクリートは、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されたセメント硬化体により形成される。
この方法によれば、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を有する放射性廃棄物容器が製造される。ここで、容器部を準備する工程において形成されるコンクリート層と、蓋部を準備する工程において形成されるコンクリート層とは、セメント硬化体により形成される。このセメント硬化体は、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されて形成されるので、緻密化された領域を有する。緻密化された領域を有するコンクリート層では、カルシウムの溶出抑制により溶脱現象が好適に抑制される。従って、この方法によれば、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を長期間に亘って維持し得る放射性廃棄物容器を製造することができる。
また、蓋部を準備する工程において蓋部を準備し、さらに密閉空間を形成する工程において容器部に対して蓋部を取り付ける。このような蓋部は、いわゆるプレキャスト品である。従って、放射性廃棄物容器を製造する現場においてコンクリート打設等を実施して蓋部を形成する必要がないので、放射性廃棄物容器に放射性廃棄物を密封する作業に要する時間を短縮することができる。
さらに、接続部を形成する工程では、蓋部と容器部との間にコンクリート層と同じコンクリート材料により形成された接続部を設ける。従って、蓋部と容器部との接続部においても、容器部及び蓋部と同等の放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を長期間に亘って維持し得る放射性廃棄物容器を製造することができる。
本発明のさらに別の形態は、放射性廃棄物を収容するための放射性廃棄物容器の製造方法において、第1のコンクリート層及び第1の金属層が厚さ方向に積層されると共に、開口を有する容器部を準備する工程と、開口を塞ぐように、容器部の第1の金属層に第2の金属層を固定することにより、放射性廃棄物を閉じ込める密閉空間を形成する工程と、第2の金属層及び容器部の開口端に露出した第1のコンクリート層上に、第2のコンクリート層が接するように蓋部を形成する工程と、を有し、第1のコンクリート層及び第2のコンクリート層は、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されたセメント硬化体により形成される。
この方法によれば、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を有する放射性廃棄物容器が製造される。ここで、容器部を準備する工程において形成されるコンクリート層と、蓋部を形成する工程において形成されるコンクリート層とは、セメント硬化体により形成される。このセメント硬化体は、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されて形成されるので、緻密化された領域を有する。緻密化された領域を有するコンクリート層では、カルシウムの溶出抑制により溶脱現象が好適に抑制される。従って、この方法によれば、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を長期間に亘って維持し得る放射性廃棄物容器を製造することができる。
また、蓋部を形成する工程によれば、蓋部と容器部とをより一体的に成形することが可能になる。従って、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を確実に発揮し得る放射性廃棄物容器を製造することができる。
本発明のさらに別の形態は、放射性廃棄物を収容するための放射性廃棄物容器の製造方法において、第1のコンクリート層及び第1の金属層が厚さ方向に積層されると共に、開口を有する容器部を準備する工程と、容器部が形成する密閉空間に充填材を充填する工程と、充填材と、容器部の開口を囲む端部上と、に第2のコンクリート層を有する蓋部を形成する工程と、を有し、第1のコンクリート層及び第2のコンクリート層は、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されたセメント硬化体により形成される。
この方法によれば、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を有する放射性廃棄物容器が製造される。ここで、容器部を準備する工程において形成されるコンクリート層と、蓋部を形成する工程において形成されるコンクリート層とは、セメント硬化体により形成される。このセメント硬化体は、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されて形成されるので、緻密化された領域を有する。緻密化された領域を有するコンクリート層では、カルシウムの溶出抑制により溶脱現象が好適に抑制される。従って、この方法によれば、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を長期間に亘って維持し得る放射性廃棄物容器を製造することができる。
また、蓋部を形成する工程によれば、蓋部と容器部とをより一体的に成形することが可能になる。従って、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を確実に発揮し得る放射性廃棄物容器を製造することができる。
本発明のさらに別の形態は、放射性廃棄物を収容するため放射性廃棄物容器を製造する方法において、第1の金属層により形成されると共に、開口を有する金属容器部を準備する工程と、金属容器部の開口に第2の金属層により形成された金属蓋部を固定することにより、放射性廃棄物を閉じ込める密閉空間を形成する工程と、金属容器部及び金属蓋部を覆うように、コンクリート層を形成する工程と、有し、コンクリート層は、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されたセメント硬化体により形成される。
この方法によれば、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を有する放射性廃棄物容器が製造される。ここで、容器部を準備する工程において形成されるコンクリート層と、蓋部を準備する工程において形成されるコンクリート層とは、セメント硬化体により形成される。このセメント硬化体は、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されて形成されるので、緻密化された領域を有する。緻密化された領域を有するコンクリート層では、カルシウムの溶出抑制により溶脱現象が好適に抑制される。従って、この方法によれば、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を長期間に亘って維持し得る放射性廃棄物容器を製造することができる。
また、コンクリート層を形成する工程によれば、継ぎ目のないコンクリート層が形成される。従って、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を一層向上させ得る放射性廃棄物容器を製造することができる。
本発明によれば、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線を遮蔽する能力を長期に亘って維持可能な放射性廃棄物容器及びその製造方法が提供される。
第1実施形態に係る放射性廃棄物容器を示す斜視図である。 (a)は図1に示された放射性廃棄物容器の一部を切り欠いて平面視した図であり、(b)は図1に示された放射性廃棄物容器の一部を切り欠いて側面視した図である。 第1実施形態に係る放射性廃棄物容器の製造方法における主要な工程を示すフロー図である。 第1実施形態に係る放射性廃棄物容器の製造方法における主要な工程を示す図である。 第2実施形態に係る放射性廃棄物容器の製造方法における主要な工程を示すフロー図である。 第2実施形態に係る放射性廃棄物容器の製造方法における主要な工程を示す図である。 第3実施形態に係る放射性廃棄物容器の製造方法における主要な工程を示すフロー図である。 第3実施形態に係る放射性廃棄物容器の製造方法における主要な工程を示す図である。 第4実施形態に係る放射性廃棄物容器の製造方法における主要な工程を示すフロー図である。 第4実施形態に係る放射性廃棄物容器の製造方法における主要な工程を示す図である。 変形例に係る放射性廃棄物容器の断面を示す図である。 別の変形例に係る放射性廃棄物容器の断面を示す図である。 さらに別の変形例に係る放射性廃棄物容器が備える壁部の構造を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
図1及び図2に示されるように、放射性廃棄物容器(容器本体)(以下単に「容器1」ともいう)は、放射性廃棄物Wを収容するための密閉空間Sを形成する。放射性廃棄物Wには、例えば、高濃度の放射性物質を含む焼却灰等がある。
容器1は、本体ブロック2(容器部)と、コンクリート蓋3(蓋部)と、を有する。本体ブロック2及びコンクリート蓋3は、壁部4,6により形成される。本体ブロック2をなす壁部4は、その厚さ方向に積層された鋼製ライナーM1(金属層、第1の金属層)とコンクリート層C1とを有する。また、コンクリート蓋3をなす壁部6は、その厚さ方向に積層された鋼製ライナーM2(金属層、第2の金属層)とコンクリート層C2とを有する。容器1は、鋼製ライナーM1,M2により放射性廃棄物Wを閉じ込める。容器1は、鋼製ライナーM1,M2及びコンクリート層C1,C2により放射線を遮蔽する。
本体ブロック2は、立方体又は直方体状の箱形状や六角柱等の柱形状等を有するプレキャスト品である。本体ブロック2の上面側は、放射性廃棄物Wを内部に導入するための開口7とされる。本体ブロック2の底面及び側面は、壁部4により構成される。壁部4は、密閉空間S側(内側)に配置された鋼製ライナーM1と、鋼製ライナーM1の外表面上に形成されたコンクリート層C1とを有する。すなわち、壁部4は、密閉空間S側から、鋼製ライナーM1、コンクリート層C1の順に積層された構造を有する。本体ブロック2は、開口7を囲む連結端部(開口端)8を有する。連結端部8は、鋼製ライナーM1の端面M1eと、コンクリート層C1の端面C1eとを含む。
鋼製ライナーM1は、放射性廃棄物Wを閉じ込めると共に、放射性廃棄物Wから放射される放射線を遮蔽する。鋼製ライナーM1は、鋼板部M1aと、鉄筋部M1bとを有する(図1参照)。鋼板部M1aは、底面板と、底面板から立設された側面板とを有する。鋼板部M1aの厚さは、放射性廃棄物Wの放射能濃度等に基づいて設定され、1mm〜50mm程度であり、一例として9mmである。底面板と側面板とは連続的に溶接される。また、側面板同士も連続的に溶接される。鋼板部M1aの外表面には、鉄筋部M1bが取り付けられる。鉄筋部M1bは、底面板及び側面板に沿って複数の鉄筋が格子状に配置されてなる。
コンクリート層C1は、放射性廃棄物Wから放射される放射線を遮蔽する。コンクリート層C1は、鋼製ライナーM1の外表面を覆うように形成される。コンクリート層C1の厚さは、鋼板部M1aの厚さ、放射性廃棄物Wの放射能濃度及び耐用年数等に基づいて設定され、50mm〜300mm程度であり、一例として150mmである。この構成により、コンクリート層C1は、鋼製ライナーM1を保護する。具体的には、コンクリート層C1は、鋼製ライナーM1における底板の外表面と側壁の外表面とに形成される。従って、本体ブロック2において、鋼製ライナーM1の外表面が露出されることはない。
コンクリート層C1は、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されたセメント硬化体により形成される。γビーライトの量は、20〜60質量部でもよく、30〜50質量部でもよい。γビーライトを単体物質で添加する場合は、ブレーン比表面積が1000〜8000cm/g程度のγビーライトを使用することができる。ブレーン比表面積は、1500〜5000cm/gでもよく、1500〜3000cm/gでもよい。このような量のγビーライトを含む混練物から形成されるコンクリート層C1は、緻密化層が形成され、この緻密化層によって優れた耐カルシウム溶出性が付与される。
ここで、ビーライトはCaOとSiOを主成分とするダイカルシウムシリケートの1種であり、α型、α’型、β型およびγ型が存在し、それぞれ結晶構造や密度が異なる。γ型は、水硬性を示さず、且つ二酸化炭素と反応するという特性を有する。ポルトランドセメントをはじめとする通常のセメントには、このγ型のビーライト(γビーライト)は基本的に含まれていない。なお、γビーライトには2CaO・SiOの他、Al、Fe、MgO、NaO、KO、TiO、MnO、ZnO、CuO等の酸化物が不純物として固溶される場合があるが、このような鉱物を固溶したγビーライトもビーライトに含まれる。γビーライトの含有量を増大させたセメント混練物を硬化させたとき、その硬化体は、炭酸ガス等による炭酸化によって表層部が顕著に緻密化される。その緻密化した表層部はカルシウムの溶出抵抗が非常に高く、塩化物遮蔽効果にも優れる。
緻密化の程度は、表層部に生じた緻密化層の空隙率K1と緻密化層を除くセメント硬化体内部の空隙率K2の比[K1/K2](相対空隙率)によって示される。γビーライトを富化したセメント硬化体は、相対空隙率[K1/K2]が0.8以下であるとき、カルシウムの溶出に対する抵抗力が格段に向上する。相対空隙率[K1/K2]が0.75以下であると一層抵抗力は向上する。
緻密化層の厚さは少なくとも0.5mmであり、1mm以上でもよいし、2mm以上でもよい。緻密化層が0.5mmよりも薄い場合には、セメント硬化体表面に不可避的に生じるキズ等の影響を受けやすく、安定した耐カルシウム溶出性が得られない場合がある。緻密化層の厚さの上限については、内部に鉄筋を含まない場合や、鉄筋のように腐食するおそれのない材質の補強部材を用いる場合は、特に限定する必要はない。ただし、あまり過剰な緻密化層厚さによれば炭酸化処理の負荷が増大するので、製造コストが増加する虞がある。従って、緻密化層の厚さは、10mm以下とされる。緻密化層の厚さは、通常5mm程度とされ、例えば2〜10mmであり、あるいは3〜8mm程度でもよい。また、鉄筋コンクリートの場合は、鉄筋の周囲に十分なアルカリ性領域を確保する点から、緻密化層が鉄筋に達しないようにするとよい。
図2(a)に示されるように、コンクリート蓋3は、本体ブロック2の開口7を閉鎖するプレキャスト品である。コンクリート蓋3は、平面視して本体ブロック2の平面形状と略同様の形状をなし、本体ブロック2の連結端部8に対して固定される。コンクリート蓋3は、本体ブロック2と同様に、密閉空間S側(内側)に配置された鋼製ライナーM2と、鋼製ライナーM2の外表面上に形成されたコンクリート層C2とを有する(図2(b)参照)。
鋼製ライナーM2は、本体ブロック2における底面板と同様の平板状をなし、本体ブロック2における側面板の端面M1eに対して連続的に溶接される(図2(b)参照)。従って、容器1における密閉空間Sは、鋼製ライナーM1,M2に囲まれた空間である。鋼製ライナーM2の厚さは、本体ブロック2における鋼製ライナーM1と同じである。
コンクリート層C2は、本体ブロック2におけるコンクリート層C1と同様の組成を有するコンクリート材料からなる。コンクリート層C2は、鋼製ライナーM2の外表面上と、本体ブロック2におけるコンクリート層C1の端面C1e上に形成される。従って、コンクリート層C2の周辺部C2aは、鋼製ライナーM2の縁部M2aから突出する。周辺部C2aの突出長さは、本体ブロック2におけるコンクリート層C1の厚さt1に対応する。すなわち、コンクリート蓋3におけるコンクリート層C2の端面C2bと、本体ブロック2におけるコンクリート層C1の外表面C1bとは、略同一面上にある(図2(b)参照)。また、コンクリート蓋3におけるコンクリート層C2の周辺部C2aと、本体ブロック2におけるコンクリート層C1の端面C1eとは、互いに接触せず、コンクリート蓋3における鋼製ライナーM2の厚さt2(図2(b)参照)に対応する隙間が形成される。この隙間には、接続部9が形成される。
接続部9は、本体ブロック2のコンクリート層C1とコンクリート蓋3のコンクリート層C2との間に形成される。具体的には、コンクリート層C1の端面C1eと、コンクリート層C2の周辺部C2aとの間に形成される。接続部9は、本体ブロック2におけるコンクリート層C1と同様の組成を有するコンクリート材料からなる。
上記構成を有する容器1は、本体ブロック2のコンクリート層C2、接続部9、コンクリート蓋3のコンクリート層C1が積層された構成を有する。従って、容器1は、打ち継ぎ目11(第1の境界部)と打ち継ぎ目12(第2の境界部)とを有する。打ち継ぎ目11は、本体ブロック2のコンクリート層C1と接続部9との間に形成される。打ち継ぎ目12は、接続部9とコンクリート蓋3のコンクリート層C2との間に形成される。
次に、放射性廃棄物容器の製造方法を説明する。図3に示されるように、この製造方法は、本体ブロックを準備する工程S1と、コンクリート蓋を準備する工程S2と、放射性廃棄物を収容する工程S3と、密閉空間を形成する工程S4と、接続部を形成する工程S5と、を有する。さらに、本体ブロックを準備する工程S1は、鋼製ライナーを形成する工程S1aと、コンクリートを打設する工程S1aと、炭酸化処理を行う工程S1cと、を有する。
図4(a)に示されるように、鋼製ライナーM1を形成する(図3の工程S1a)。例えば、4枚の鋼板の辺部同士を溶接して筒状に形成した後に、一方の開口に側面板を溶接する。次に、図4(b)に示されるように、型枠13を準備する。そして、型枠13の中に箱状に形成した鋼製ライナーM1を配置する。このとき、鋼製ライナーM1の開口7を型枠13の底面に向けて配置する。次に、鋼製ライナーM1と型枠13との間に未硬化のコンクリートC1’を打設する(図3の工程S1b)。このコンクリートC’は、水、セメント及びセメント以外の材料を混合することにより得られる。
水の使用量は特に限定されるものではなく、通常の使用範囲が適用できる。具体的には、単位水量で150〜225kgとしてもよいし、165〜185kgとしてもよい。単位水量が150kg未満である場合にはセメント系材料の作業性が低下する。また、単位水量が225kgを超えた場合には、十分な強度を確保しにくくなる。
セメントとしては、普通、早強、超早強、低熱、中庸熱等の各種ポルトランドセメントが用いられる。また、セメントは、これらのポルトランドセメントに高炉スラグ、フライアッシュ、シリカ等を混合した各種混合セメントでもよい。また、セメントは、都市ごみ焼却灰や下水汚泥焼却灰などを原料として製造された廃棄物利用セメント(いわゆるエコセメント(登録商標))でもよい。また、セメントは、石灰石粉末や高炉徐冷スラグ微粉末を混合した各種フィラーセメント等でもよい。
セメント以外の構成材料には、砂や砂利などの骨材の他、石灰石微粉末、高炉徐冷スラグ微粉末等の混和材料がある。その他、膨張剤、急硬剤、減水剤、AE減水剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤、消泡剤、増粘剤、防錆剤、防凍剤、収縮低減剤、ポリマー、凝結調整剤や、スチールファイバー、ビニロンファイバー、炭素繊維等の繊維質物質や、ベントナイト等の粘度鉱物や、ハイドロタルサイト等のアニオン交換体などを、本発明の目的を実質的に阻害しない範囲で1種以上必要に応じて配合してもよい。
これら各材料の混合方法は特に限定されるものではなく、それぞれの材料を施工時に混合しても良いし、予め一部又は全部を混合してもよい。混合装置としては既存の種々のものが使用できる。例えば、傾胴ミキサ、オムニミキサ、ヘンシェルミキサ、V型ミキサ、ナウタミキサ等が挙げられる。
次に、図4(c)に示されるように、炭酸化処理を行う(図4の工程S1c)。炭酸化処理は、コンクリートC1’に含まれたセメント系材料が十分に硬化した後(例えば型枠13を取り外した後)に行う。例えば、コンクリートC1’の圧縮強度が20N/mm以上に達した以後に炭酸化処理を行ってもよい。炭酸化処理によれば、カルシウムの溶出に対する抵抗力や塩害等に対する抵抗力を十分に付与することができる。炭酸化処理は、コンクリートC1’の外表面を炭酸化物質と接触させる処理である。炭酸化物質は、例えば、炭酸ガス、超臨界二酸化炭素、ドライアイス、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸鉄等の炭酸塩や、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸鉄等の重炭酸塩や、炭酸水等が挙げられる。そして、炭酸化処理では、コンクリートC1’と鋼製ライナーM1と有する加工品を処理槽14内に配置し、処理槽14内に炭酸化物質を充填した後に、所定の温度(例えば、20℃或いは30℃以上)とし、7日間程度保持する。
例えば、炭酸化処理を行うまでのモルタル又はコンクリートの養生方法が常温常圧養生(いわゆる標準養生)である場合は、材齢7日以降に炭酸化養生を行ってもよい。また、炭酸化処理を行うまでの養生方法が高温常圧養生(いわゆる蒸気養生)である場合は、材齢1日以降に炭酸化養生を行ってもよい。また、プレキャスト品である本体ブロック2の場合、オートクレーブ養生を行った後、5〜20体積%CO、20〜50℃、50〜70%R.H.の雰囲気中に曝す方法によって炭酸化処理を行ってもよい。また、重炭酸ナトリウム水溶液に浸漬する方法を用いてもよい。この場合は、オートクレーブ養生、あるいは温水浸漬による促進養生を行った後、濃度1〜200mg/L、好ましくは10〜50mg/Lの重炭酸ナトリウム水溶液に浸漬する。
この工程S1cにより、コンクリートC1’が高緻密化コンクリートとなり、コンクリート層C1が形成される。以上の工程S1a,S1b,S1cにより、本体ブロック2が準備される(工程S1)。
次に、コンクリート蓋3を準備する(図3の工程S2)。まず、型枠を準備し、型枠の中に鋼製ライナーM2となる鋼板を配置する。さらに、未硬化のコンクリートを型枠に打設する。このコンクリートは、本体ブロック2を形成する際に用いたコンクリート材料と同じである。そして、図4(d)に示されるように、工程S1cと同様に、炭酸化処理を行う。この工程S2により、コンクリート蓋3が準備される。次に、図4(e)に示されるように、本体ブロック2内に放射性廃棄物Wを配置する(図3の工程S3)。この放射性廃棄物Wは、例えば、ドラム缶などの金属製の容器に予め収容されたものであってもよいし、フレキシブルコンテナバッグなどの袋状容器であってもよい。
次に、図4(f)に示されるように、密閉空間を形成する(図3の工程S4)。まず、コンクリート蓋3における鋼製ライナーM2によって開口7を塞ぐように、コンクリート蓋3を本体ブロック2上に配置する。次に、コンクリート蓋3における鋼製ライナーM2と本体ブロック2における鋼製ライナーM1とを溶接する。ここで、コンクリート蓋3におけるコンクリート層C2と、本体ブロック2におけるコンクリート層C1と、の間には、隙間17が形成される。次に、図4(g)に示されるように、接続部9を形成する(図3の工程S5)。まず、未硬化のコンクリートを隙間17に打設する。このコンクリートがある程度硬化した後に、工程S3と同様の炭酸化処理を行うことにより、接続部9が形成される。
以上の工程S1〜S5により、容器1が製造される。
以下、比較例に係る放射性廃棄物容器と対比しつつ、本実施形態に係る容器1及び当該容器1の製造方法における作用効果について説明する。
比較例に係る放射性廃棄物容器では、鋼製の板材が用いられる。鋼板は、放射性物質閉じ込め性に優れる。一方、収容容器に要求される放射線の遮蔽能力を全て鋼板によって負担する場合には、鋼板の厚さが大きくなりすぎることがある。この場合には、収容容器の製造コストが増加したり、鋼板同士を溶接する作業が困難になる。また、別の比較例に係る放射性廃棄物容器には、鋼板とコンクリートとを組み合わせた壁を用いるものがある。この構成によれば、放射線の遮蔽能力を鋼板とコンクリートとに分けて負担させ得るので、製造コストの増加や収容容器を製造する作業性を向上することが可能になる。
収容容器は、容器に廃棄物を収容した後に蓋を固定する。これら容器と蓋との接続部においても、容器及び蓋と同等の放射性物質閉じ込め性を実現することが望まれる。比較例に係る放射性廃棄物容器では、容器と蓋とは、例えばボルトを利用して物理的に接合されていた。この構成では、放射性物質閉じ込め性を維持すべき期間に亘って、接続部がこの性能を維持できない場合があり得る。
さらに、収容容器には、放射性物質閉じ込め性が求められる。この性能は収容した放射性廃棄物に含まれた放射性物質が所定の線量まで減少するまでの相当の長期間維持する必要がある。一般的なコンクリートは、地中においてコンクリートに含まれたカルシウムが時間の経過と共に溶脱するので、それに伴い耐久性が低下していく。従って、一般的なコンクリートでは、放射性物質閉じ込め性を維持すべき期間に亘って、これらの性能を維持できない場合があり得る。そこで、時間の経過と、コンクリートにおけるカルシウムの溶脱との関係から、必要なコンクリート厚さを設定することも考えられる。しかし、その場合にはコンクリート厚さが厚くなりすぎるので、充分な処理容量を確保することが困難である。
この容器1は、密閉空間Sに収容された放射性廃棄物Wを壁部4,6が備える鋼製ライナーM1,M2によって物理的に閉じ込める。また、容器1は、放射性廃棄物Wから放射される放射線を壁部4,6が備える鋼製ライナーM1,M2及びコンクリート層C1,C2によって遮蔽する。従って、容器1は、放射性廃棄物Wを物理的に閉じ込める能力及び放射線の遮蔽能力を有する。コンクリート層C1,C2は、セメント硬化体により形成される。このセメント硬化体は、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されて形成されるので、緻密化された領域を有する。このコンクリート層C1,C2では、セメントの主要構成元素であるカルシウムの溶出が抑制されるので、いわゆる溶脱現象が好適に抑制される。従って、容器1は、放射性廃棄物Wを物理的に閉じ込める能力及び放射線の遮蔽能力を長期間に亘って維持することができる。
また、容器1は、放射線の遮蔽を、鋼製ライナーM1と、コンクリート層C1とで負担するので、放射線の遮蔽を鋼製ライナーM1,M2だけで負担する場合よりも、鋼製ライナーM1,M2を薄くすることができる。従って、放射線の遮蔽能力を満たすために必要な壁部4,6の厚さを薄くすることができる。壁部4,6の厚さが薄くなると、容器1の単位重量当たりの収容容積が増加する。従って、容器1によれば、輸送容量及び処分容量を増大させることが可能になる。
容器1は、本体ブロック2と、コンクリート蓋3と、を備える。この構成によれば、容器1を容易に形成することができる。
本体ブロック2の鋼製ライナーM1は、コンクリート蓋3の鋼製ライナーM2に対して溶接されて、密閉空間Sを形成する。この構成によれば、放射性廃棄物Wを確実に閉じ込めると共に、放射性廃棄物Wから放射される放射線を確実に遮蔽することができる。
コンクリート蓋3は、いわゆるプレキャスト品である。従って、容器1を製造する現場においてコンクリート打設等を実施してコンクリート蓋3を形成する必要がないので、容器1に放射性廃棄物Wを密封する作業に要する時間を短縮することができる。
接続部9は、コンクリート層C1,C2と同じ組成のコンクリート材料からなる。従って、接続部9は、本体ブロック2及びコンクリート蓋3と同等の閉じ込め性及び放射線の遮蔽能力を発揮することができ、且つ、本体ブロック2及びコンクリート蓋3と同等の期間に亘ってそれら性能を維持することができる。さらに、接続部9は、閉じ込め性及び放射線の遮蔽能力を維持するためのシール材といった補強要素が不要である。従って、容器1の構成を簡易にすることができる。
この容器1は、周囲環境へのバリアが施された最終処分場に保管される。容器1によれば、放射性物質閉じ込め性を長期間に亘って維持することができるので、複数の容器1を保管する処分場の構成を簡易にすることも可能にする。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る放射性廃棄物容器及び当該収容容器の製造方法について説明する。容器1A(図6(c)参照)は、コンクリート蓋3Aがプレキャスト品ではなく、いわゆる場所打ち法によって形成される点で、第1実施形態に係る容器1及び当該容器1の製造方法と相違する。
容器1Aの製造方法について説明する。図5に示されるように、この製造方法は、本体ブロックを準備する工程S11と、放射性廃棄物を収容する工程S12と、密閉空間を形成する工程S13と、コンクリート蓋を形成する工程S14と、を有する。
図6(a)に示されるように、本体ブロック2Aを準備する(図5の工程S11)。この本体ブロック2Aは、第1の実施形態における工程S1a〜S1cと同様の工程により形成される。なお、本体ブロック2Aは、コンクリート層C1の端面C1eから突出した縦鉄筋16aを有する。次に、本体ブロック2A内に放射性廃棄物Wを収容する(図5の工程S12)。
次に、図6(b)に示されるように、密閉空間Sを形成する(図5の工程S13)。この工程S13では、コンクリート蓋3における鋼製ライナーM2となる鋼板を、開口7を塞ぐように配置した後に、本体ブロック2の鋼製ライナーM1に溶接する。この溶接により、密閉空間Sが形成される。次に、コンクリート蓋3のコンクリート層C2に埋め込まれる横鉄筋16bを配置する。例えば、横鉄筋16bは、縦鉄筋16a同士を連結するように配置される。
次に、コンクリート蓋3Aを形成する(図5の工程S14)。まず、型枠を形成した後に、型枠内に未硬化のコンクリートを打設する。このコンクリートは、本体ブロック2Aを形成する際に用いたコンクリート材料と同じである。従って、第2実施形態におけるコンクリート蓋3Aのコンクリート層C2は、いわゆる場所打ち法によって形成される。コンクリートが充分に硬化した後に、処理槽14(図4(c)等参照)に入れて、炭酸化処理を行う。この炭酸化処理により、高緻密化領域を含んだコンクリート層C2を有するコンクリート蓋3Aが形成される。上述の工程S11〜S14を実施することにより、図6(c)に示されるように第2の実施形態に係る容器1Aが形成される。
図6(c)に示されるように、容器1Aは、いわゆる場所打ち法によってコンクリート蓋3Aのコンクリート層C2が形成される。従って、本体ブロック2Aのコンクリート層C1の端面C1eとコンクリート蓋3のコンクリート層C2とは直接に接する。従って、本体ブロック2Aとコンクリート蓋3Aとの間に隙間が形成されることはなく、接続部9(図1参照)が形成されることもない。従って、容器1Aは、1個の打ち継ぎ目18(第3の境界部)を有する。
第2実施形態に係る容器1Aの製造方法によれば、放射性廃棄物Wを物理的に閉じ込める能力及び放射線の遮蔽能力を、長期間に亘って維持することができる容器1Aを製造することができる。また、第2実施形態に係る容器1Aの製造方法では、コンクリート蓋3Aのコンクリート層C2を場所打ち法によって形成する。この方法によれば、本体ブロック2Aとコンクリート蓋3Aとをより一体的に成形することが可能になる。従って、放射性廃棄物Wを物理的に閉じ込める能力及び放射線の遮蔽能力を確実に発揮させることができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る放射性廃棄物容器及び当該収容容器の製造方法について説明する。容器1B(図8(c)参照)は、コンクリート蓋3Bがプレキャスト品ではなく、いわゆる場所打ち法によって形成される点で、第1実施形態に係る容器1及び当該容器1の製造方法と相違する。
容器1Bの製造方法について説明する。図7に示されるように、この製造方法は、本体ブロックを準備する工程S21と、放射性廃棄物を収容する工程S22と、コンクリートを打設する(充填材を充填する)工程S23と、コンクリート蓋を形成する工程S24と、を有する。
図8(a)に示されるように、本体ブロック2Bを準備する(図7の工程S21)。この本体ブロック2Bは、第1の実施形態における工程S1a〜S1cと同様の工程により形成される。なお、本体ブロック2Bは、コンクリート層C1の端面C1eから突出した縦鉄筋16aを有する。次に、本体ブロック2Bの収容空間Saに放射性廃棄物Wを収容する(図7の工程S22)。
次に、図8(b)に示されるように、開口7から収容空間SAに充填材Caを打設する(図7の工程S23)。この充填材Caは、例えば、コンクリート若しくはモルタル等である。充填材Caの表面Ca’は、開口7よりも下方に形成される。第3実施形態では、コンクリート蓋3Bが鋼製ライナーを有しない点で、第1及び第2実施形態の容器1,1Aと相違する。
次に、図6(c)に示された工程と同様の工程S24を実施して、コンクリート蓋3Bにおけるコンクリート層C2を形成する。上述の工程S21〜S24を実施することにより、図8(c)に示されるように第3の実施形態に係る容器1Bが形成される。
図8(c)に示されるように、容器1Bは、いわゆる場所打ち法によってコンクリート蓋3Bのコンクリート層C2が形成される。従って、第2実施形態に係る容器1Aと同様に、容器1Bは、1個の打ち継ぎ目18(第3の境界部)を有する。
第3実施形態に係る容器1Bの製造方法によれば、放射性廃棄物を物理的に閉じ込める能力及び放射線の遮蔽能力を、長期間に亘って維持することができる容器1Bを製造することができる。また、第3実施形態に係る容器1Bの製造方法では、コンクリート蓋3Bのコンクリート層C2を場所打ち法によって形成する。この方法によれば、本体ブロック2Bとコンクリート蓋3Bとをより一体的に成形することが可能になる。従って、放射性廃棄物Wを物理的に閉じ込める能力及び放射線の遮蔽能力を確実に発揮させることができる。
特に、容器1Bによれば、充填材Caにより放射性廃棄物Wが封じ込められるため、閉じ込め性能をより高めることができる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態に係る放射性廃棄物容器及び当該収容容器の製造方法について説明する。容器1C(図10(f)参照)は、コンクリート層がプレキャストではなく、いわゆる場所打ち法によって形成された一体のコンクリート層である点で、第1実施形態に係る容器1及び当該容器1の製造方法と相違する。
容器1Cの製造方法について説明する。図9に示されるように、この製造方法は、金属容器を準備する工程S31と、放射性廃棄物を収容する工程S32と、密閉空間を形成する工程S33と、コンクリート層を形成する工程S34と、を有する。また、コンクリート層を形成する工程S34は、型枠を準備する工程S34aと、スペーサを配置する工程S34bと、コンクリートを打設する工程S34cと、炭酸化処理を行う工程S34dと、を有する。
図10(a)に示されるように、金属容器(金属容器部)M1’を準備する(図9の工程S31)。この金属容器M1’は、第1の実施形態における工程S1aと同様の工程により形成される。次に、図10(b)に示されるように、金属容器M1’内に放射性廃棄物Wを収容する(図9の工程S32)。
次に、図10(c)に示されるように、密閉空間Sを形成する(図9の工程S33)。まず、鋼製ライナー(金属蓋部)M2を金属容器M1’の開口7を塞ぐように配置する。次に、金属容器M1’に対して鋼製ライナーM2を溶接する。
次に、図10(d)に示されるように、型枠15を準備する(図9の工程S34a)。続いて、型枠15の中にスペーサP1を配置する(図9の工程S34b)。スペーサP1は、第1実施形態の容器1におけるコンクリート層C1,C2と同じコンクリート材からなる。スペーサP1は、例えば円柱状の形状をなす。スペーサP1は、型枠15の底面に4個程度配置される。続いて、スペーサP1上に鋼製ライナーM2によって密閉された金属容器M1’を配置する。続いて、金属容器M1’の側面と型枠15との間にも適宜スペーサP2を配置する。そして、型枠15と鋼製ライナーM2によって密閉された金属容器M1’との隙間に未硬化のコンクリートC3’を打設する(図9の工程S34c)。
次に、図10(e)に示されるように、炭酸化処理を行う(図9の工程S34d)。この炭酸化処理は、第1実施形態の製造方法における工程S1c等と同様に、処理槽14に容器1C’を配置して、所定の条件でコンクリート層C3’を処理する。上述の工程S31〜S34を実施することにより、図10(f)に示されるように第4の実施形態に係る容器1Cが形成される。
第4実施形態に係る容器1Cの製造方法によれば、放射性廃棄物Wを物理的に閉じ込める能力及び放射線の遮蔽能力を、長期間に亘って維持することができる容器1Cを製造することができる。また、第4実施形態に係る容器1Cの製造方法では、コンクリート層C3を場所打ち法によって、一体的に形成する。従って、放射性廃棄物Wを物理的に閉じ込める能力及び放射線の遮蔽能力を一層向上させることができる。
特に、容器1Cによれば、継ぎ目のない一体型成型のコンクリート層C3’を構築できるので、閉じ込め性能をより高めることができる。
<変形例>
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
第1実施形態の容器1は、壁部4が、密閉空間S側から鋼製ライナーM1とコンクリート層C1とがこの順に積層されていた。しかし、壁部4は、この構成に限定されることはない。
例えば、図11(a)に示されるように、容器1Dは、本体ブロック2Dと、コンクリート蓋3Dとを備えてもよい。本体ブロック2Dは、壁部4Dにより構成される。壁部4Dは、第1のコンクリート層C4と、鋼製ライナーM1と、第2のコンクリート層C5と、を有する。第1のコンクリート層C4、鋼製ライナーM1及び第2のコンクリート層C5は、密閉空間S側からこの順に積層される。すなわち、鋼製ライナーM1の外表面及び内表面の両面にコンクリート層C4,C5が形成される。コンクリート蓋3Dは、第1実施形態のコンクリート蓋3と同様の構成を有する。
この構成によれば、鋼製ライナーM1の両面がコンクリート層C5で保護されるので、鋼製ライナーM1の長期耐久性を確保できる。
また、図11(b)に示されるように、容器1Eは、本体ブロック2Eと、コンクリート蓋3Eとを備えてもよい。本体ブロック2Eは、壁部4Eにより構成される。壁部4Eは、コンクリート層C6と、鋼製ライナーM3と、を有する。コンクリート層C6及び鋼製ライナーM3は、密閉空間S側からこの順に積層される。すなわち、壁部4Eは、壁部4と比較してコンクリート層C6及び鋼製ライナーM3の積層の順番が逆であり、密閉空間S側にコンクリート層C6が露出すると共に、容器1Eの外表面が鋼製ライナーM3により構成される。コンクリート蓋3Eも、壁部4Eと同様の構成を有する壁部4Fにより構成される。すなわち、壁部4Fは、コンクリート層C7及び鋼製ライナーM4が密閉空間S側からこの順に積層されてなる。本体ブロック2Eにおける鋼製ライナーM3の端部M3aと、コンクリート蓋3Eにおける鋼製ライナーM4の端部M4aと、は、互いに溶接される。また、本体ブロック2Eにおけるコンクリート層C6と、コンクリート蓋3Eにおけるコンクリート層C7との間には、接続部20が挟み込まれる。この接続部20は、コンクリート層C6,C7と同質のコンクリートからなる。
この構成によれば、容器1Eの外表面が鋼製ライナーM3,M4によって形成される。鋼製ライナーM3,M4は、コンクリート層C6,C7よりも欠けが生じ難い。従って、容器1Eを輸送する際などに印加される衝撃や振動に対する耐性を高めることができる。
また、図11(c)に示されるように、容器1Fは、本体ブロック2Fと、コンクリート蓋3Fとを備えてもよい。本体ブロック2Fは、壁部4Gにより構成される。壁部4Gは、鋼製ライナーM5と、コンクリート層C8と、鋼製ライナーM6と、を有する。鋼製ライナーM5、コンクリート層C8及び鋼製ライナーM6は、密閉空間S側からこの順に積層される。すなわち、コンクリート層C8の内表面に鋼製ライナーM5が形成され、コンクリート層C8の外表面に鋼製ライナーM6が形成される。この容器1Fでは、密閉空間S側に鋼製ライナーM5が露出すると共に、容器1Fの外表面が鋼製ライナーM6により構成される。コンクリート蓋3Fも、壁部4Gと同様の構成を有する壁部4Hにより構成される。すなわち、壁部4Hは、鋼製ライナーM7、コンクリート層C9及び鋼製ライナーM8が密閉空間S側からこの順に積層されてなる。本体ブロック2Fにおける鋼製ライナーM6とコンクリート蓋3Fにおける鋼製ライナーM8の端部同士は、互いに溶接される。本体ブロック2Fにおける鋼製ライナーM5とコンクリート蓋3Fにおける鋼製ライナーM7の端部同士は、互いに溶接される。また、本体ブロック2Fにおけるコンクリート層C8と、コンクリート蓋3Fにおけるコンクリート層C9との間には、接続部20が挟み込まれる。この接続部20は、コンクリート層C8,C9と同質のコンクリートからなる。
この構成によれば、容器1Fの外表面が鋼製ライナーM6,M8によって形成される。鋼製ライナーM6,M8は、コンクリート層C8,C9よりも欠けが生じ難い。従って、容器1Fを輸送する際などに印加される衝撃や振動に対する耐性を高めることができる。
上記第1実施形態では、本体ブロック2におけるコンクリート層C1の端面C1e及びコンクリート蓋3の周辺部C2aは平坦な面であり、これら端面C1eと周辺部C2aとに挟まれた隙間17には、矩形断面を有する接続部9が形成されていた。本体ブロック2とコンクリート蓋3との接続構造は、この構造に限定されることはない。例えば、本体ブロック2とコンクリート蓋3との接続構造は、図12に示された構造であってもよい。コンクリート蓋3Gの周辺部C12aには、本体ブロック2G側に向って延びた縦鉄筋19が配置される。そして、本体ブロック2Gのコンクリート層C11における端面C11eには、この縦鉄筋19が配置される孔21が形成される。そして、本体ブロック2Gの端面C11eとコンクリート蓋3Gの周辺部C12aとの間、及び、孔21の内周面と縦鉄筋19との間、に高緻密化コンクリートからなる接続部23が形成される。
この構成によれば、本体ブロック2Gとコンクリート蓋3Gとの接続構造において、機械的な接続強度を高めると共に、放射線の遮蔽能力を高めることができる。
壁部の構成は、上述の構成に限定されない。例えば、図13(a)に示されるように、壁部4Jは、コンクリート層C1と鋼製ライナーM11とを有していてもよい。鋼製ライナーM11は、いわゆる背面リブ鋼板である。鋼製ライナーM11は、平板上の鋼板24aと、鋼板24aに取り付けられたリブ(リブ部)24bとを有する。リブ24bは、平板状をなし、鋼板24aにおけるコンクリート層C1と接する面に格子状に立設される。また、図13(b)に示されるように、壁部4Kは、コンクリート層C1と鋼製ライナーM12とを有していてもよい。鋼製ライナーM12は、いわゆるリブ付き鋼板であり、コンクリート層C1側に突出する格子状のリブ(リブ部)26bが形成された、鋼板26aにより構成される。また、図13(c)に示されるように、壁部4Pは、コンクリート層C1と鋼製ライナーM13とを有していてもよい。鋼製ライナーM13は、いわゆる波型鋼板(異形鋼鈑)27である。また、図13(d)に示されるように、壁部4Qは、コンクリート層C1と鋼製ライナーM14とを有していてもよい。鋼製ライナーM14は、いわゆるジベル付きの波型鋼板である。鋼製ライナーM14は、波型鋼板28と、波型鋼板28の稜線28aに設けられたジベル(ジベル部)29とを有する。
これら壁部4J,4K,4Qによれば、リブ24b,26b、ジベル29がコンクリート層C1に埋め込まれるので、鋼製ライナーM11,M12,M14とコンクリート層C1との接合強度を高めることができる。また、壁部4K,4Pによれば、鋼板26a,27と、コンクリート層C1との接触面積が増加するので、鋼製ライナーM12,M13とコンクリート層C1との接合強度を高めることができる。
また、容器1の外表面には、吸水防止成分を含む吸水防止層を形成してもよい。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F…容器(放射性廃棄物容器)、2,2A,2B,2D,2E,2F,2G…本体ブロック(容器部)、3,3A,3B,3D,3E,3F,3G…コンクリート蓋(蓋部)、4,6,4D,4E,4F,4F,4G,4H,4J,4K,4P,4Q,6…壁部、7…開口、8…連結端部、9…接続部、11…打ち継ぎ目(第1の境界部)、12…打ち継ぎ目(第2の境界部)、13,15…型枠、14…処理槽、18…打ち継ぎ目(第3の境界部)、20,23…接続部、27,28…波型鋼板、29…ジベル(ジベル部)、C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8,C9,C11…コンクリート層、M1’…金属容器、M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8,M11,M12,M14…鋼製ライナー、W…放射性廃棄物。

Claims (8)

  1. 放射性廃棄物を収容する放射性廃棄物容器において、
    前記放射性廃棄物を閉じ込めると共に、前記放射性廃棄物から放射される放射線を遮蔽する容器本体を備え、
    前記容器本体は
    さ方向に積層された第1のコンクリート層及び金属層を含む壁部により形成され、開口を有する箱状の容器部と、
    前記容器部により形成された収容空間に充填された充填材と、
    前記充填材と、前記容器部の前記開口を囲む端部上と、に形成された第2のコンクリート層を含む蓋部と、を有し、
    前記第1のコンクリート層及び前記第2のコンクリート層は、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されたセメント硬化体により形成され、
    前記第1のコンクリート層と前記第2のコンクリート層との間、及び、前記充填材と前記第2のコンクリート層との間には、打ち継ぎ目が形成されている、放射性廃棄物容器。
  2. 前記金属層は、前記第1のコンクリート層側に突出したジベル部を有する異形鋼板である、請求項1に記載の放射性廃棄物容器。
  3. 前記金属層は、前記第1のコンクリート層側に突出したリブ部を有するリブ鋼板である、請求項1に記載の放射性廃棄物容器。
  4. 放射性廃棄物を収容する放射性廃棄物容器において、
    前記放射性廃棄物を閉じ込めると共に、前記放射性廃棄物から放射される放射線を遮蔽する容器本体を備え、
    前記容器本体は
    第1の金属層により形成され、開口を有する金属容器部と、
    前記金属容器部の前記開口に固定され、第2の金属層を含む金属蓋部と、
    スペーサを含み、前記金属容器部及び前記金属蓋部を覆う一体のコンクリート層と、を有し、
    前記金属容器部は、前記スペーサ上に配置されており、
    前記コンクリート層及び前記スペーサは、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されたセメント硬化体により形成される、放射性廃棄物容器。
  5. 前記第1の金属層及び前記第2の金属層は、前記コンクリート層側に突出したジベル部を有する異形鋼板である、請求項4に記載の放射性廃棄物容器。
  6. 前記第1の金属層及び前記第2の金属層は、前記コンクリート層側に突出したリブ部を有するリブ鋼板である、請求項4に記載の放射性廃棄物容器。
  7. 放射性廃棄物を収容するための放射性廃棄物容器の製造方法において、
    第1のコンクリート層及び第1の金属層が厚さ方向に積層されて形成され、開口を有する容器部を準備する工程と、
    前記容器部により形成された収容空間に前記開口から充填材を充填する工程と、
    前記収容空間に充填された前記充填材と、前記容器部の前記開口を囲む端部上と、に第2のコンクリート層を有する蓋部を形成する工程と、を有し、
    前記第2のコンクリート層を、場所打ち法によって前記収容空間に充填された前記充填材と一体的に形成し、
    前記第1のコンクリート層及び前記第2のコンクリート層は、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されたセメント硬化体により形成される、放射性廃棄物容器の製造方法。
  8. 放射性廃棄物を収容するための放射性廃棄物容器を製造する方法において、
    第1の金属層により形成されると共に、開口を有する金属容器部を準備する工程と、
    前記金属容器部の前記開口に第2の金属層により形成された金属蓋部を固定することにより、前記放射性廃棄物を閉じ込める密閉空間を形成する工程と、
    前記金属容器部及び前記金属蓋部を覆うように、コンクリート層を形成する工程と、を有し、
    前記コンクリート層は、セメント100質量部に対しγビーライト8〜70質量部を含む混練物が炭酸化処理されたセメント硬化体により形成される、放射性廃棄物容器の製造方法。
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