JP6401332B2 - 抜き加工装置 - Google Patents
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Description
この抜き加工装置によれば、ブレードシートの周長(周方向の長さ)を変えることで抜き加工部分の天地方向(連続用紙の走行方向)のサイズを変更できるので、抜き加工部分の天地方向のサイズ可変加工ができる。
しかしながら、前述の抜き加工装置はダイロールの1回転で1回の抜き加工をするので、抜き加工部分と抜き加工部分との間に長い余白(型抜きされない部分)が発生し、連続用紙の天地方向の長い部分が有効利用されずに無駄である。
例えば、連続用紙の走行路にダイロールと受けロールを2組設け、抜き加工部分と抜き加工部分との間の余白を短くできるようにした第1の抜き加工装置(特許文献1)。
ダイロールに対して2つの受けロールを設け、ダイロールの1回転で2回の抜き加工を行い、抜き加工部分間の余白を短くできるようにした第2の抜き加工装置(特許文献2)。
前述した第2の抜き加工装置は、ダイロールの回転を変速することでブレードシートの始端が2つの受けロールにおいて連続用紙に接触開始するタイミングをコントロールして抜き加工しているので、そのコントロールが大変複雑であるから、連続用紙にあらかじめ設定した抜き加工部分の始端とブレードシートの始端がずれ、精度良く抜き加工をできないことがある。
前記ダイロール部の連続用紙を間欠送りする搬送手段の上流側及び下流側にループ部を形成するループ部形成手段をそれぞれ設け、
前記ダイロール部のダイロールは正回転の可変速回転を行い、
前記搬送手段は、前記連続用紙に対して前進走行及び停止からなる間欠送りを行い、
前記搬送手段は、前記ダイロールのブレードシートの始端に対して前記連続用紙に設定された抜き加工部分の始端を合わせるように前記間欠送りを行い、
前記搬送手段は、前記ブレードシートの終端が前記連続用紙から離れてから前記連続用紙を停止させ、前記ブレードシートの始端が前記連続用紙に接触を開始する所定位置に達したとき、前記連続用紙の搬送を再開し、
前記ダイロールは、前記搬送手段による前記連続用紙の停止の後、前記ブレードシートの始端が前記所定位置に達するまでの間に増速回転、減速回転を順次に行い、前記所定位置に達したとき、前記増速回転を行う前の速度で回転する、抜き加工装置である。
ダイロール、受けロールを1つとすることができ、装置コストの安い抜き装置である。
搬送手段の上流側と下流側に形成されたループ部によって連続用紙に大きな走行張力が発生しないから、連続用紙が破断等することなく、連続用紙を連続走行する連続用紙給紙部から間欠送りするダイロール部、連続走行する製品処理部にスムーズに走行することができる。
連続用紙の走行動作が前進走行、停止、前進走行の繰り返しで単純化できる。
連続用紙給紙部2は、印刷済みの連続紙(ラベル紙)10を巻き出す給紙部20と、この連続紙10に貼り合わせるラミネートフィルム11を巻き出すラミネート部21と、連続紙10とラミネートフィルム11を貼り合わせる貼り合わせローラ22を備え、ラミネートフィルム11の剥離紙11aはラミネート剥離紙巻取部23で巻き取られる。
つまり、図1に示す連続用紙1はラミネート貼り合わせ用紙である。
つまり、連続用紙給紙部2は、連続用紙1を連続走行する一定速領域としてある。
そして、連続用紙1の走行方向に、給紙部20、ラミネート部21、ダイロール部3、粕巻取部4、製品巻取部5になる配置で設けてある。
ダイロール部3は連続用紙を間欠送りする搬送手段を備えている。例えば、ダイロール3aの上流側(前側)と下流側(後側)に送りロール3cがそれぞれ設けてある。
そして、送りロール3cを正回転、停止、逆回転、停止、正回転を繰り返すことで連続用紙1を前進走行、停止、後進走行、停止、前進走行を繰り返し、連続用紙1を間欠送りする。
つまり、ダイロール部3は連続用紙1が間欠走行する可変速領域である。
また、送りロール3cにより連続用紙1を間欠送りすることで、連続用紙1に抜き加工した下流側の抜き加工部分と上流側の抜き加工部分との間の余白の長さを短くできる。
また、ダイロール3aと受けロール3bが1つで、ブレードシート30も1枚であるから、装置コストの安い抜き加工装置である。
また、連続用紙1を間欠送りしてダイロール3aの回転に追従することで連続用紙1にあらかじめ設定した抜き加工部分(以下、設定した抜き加工部分という)の始端とブレードシート30の始端30aを精度良く合わせることができる。
つまり、粕巻取部4、製品巻取部5より成る製品処理部は前述の給紙部20、ラミネート部21と同様に、連続用紙が連続走行する一定速領域である。
この制御装置6にはメインパネル7の操作により動作制御信号が入力され、入力された動作制御信号に基づいて制御装置6が各部を動作制御する。
ダイロール3aの回転速度に対して給紙部20とラミネート部21の巻き出しが追従するように給紙部20、ラミネート部21の巻き出し動作を制御する。
ダイロール3aの回転速度に対して粕巻取部4の巻取りと製品巻取部5の巻き取りが追従するように粕巻取部4、製品巻取部5の巻き取り動作を制御する。
図1に示す装置は、ダイロール部3に連続用紙1の設定した抜き加工部分の始端(抜き加工のタイミング)を検出する抜き加工位置の検出手段31が設けてある。
この検出手段31はダイロール3aの上流側に設けてある。
連続用紙1には設定した抜き加工部分の始端を検出する検出用マークが印刷等によりあらかじめ設けてある。
検出手段31は連続用紙1の検出用マークの印刷面に対応して設ける。
検出手段31の検出用マークの検出信号は制御装置6にフィードバックされる。
この制御は、連続用紙1の設定した抜き加工部分ごとに行う。つまり、天地方向のサイズ1面(設定した抜き加工部分)ごとの検出を行い、天地方向のサイズ1面(設定した抜き加工部分)ごとに制御する。
このように、連続用紙1にループ部1cを形成することで、ダイロール部3で連続用紙1が間欠送りされたときに、大きな張力が発生することがなく連続用紙1の破断を防止し、スムーズに走行できる。
連続用紙1が後進走行する際には下流側のループ部1cのたるみ長さが短くなることで下流側に大きな張力が発生しないようにする。このとき上流側のループ部1cのたるみ長さは長くなる。
ループ部1cのたるみ長さとは、U字状にたるんだ状態の上下方向の長さである。
この調整手段は、図1に示すように上流側のループ部1cに接する上流側のダンサーロール81、下流側のループ部1cに接する下流側のダンサーロール81を備える。
各ダンサーロール81は支点軸82に揺動自在に支持された揺動杆83の端部に回転自在に支持されていて、この揺動杆83が支点軸82を中心に上下方向に揺動する。揺動杆83の支点軸82には作動杆84の一端が固定してあり、この作動杆84を回動することにより揺動杆83が支点軸82を中心にして揺動するようになっている。
この作動杆84の他端には、ベロフラムシリンダなどのシリンダ85のロッド85aの先端が連結されている。
シリンダ85は常時所定の付勢力にて伸長方向に付勢されていて、この付勢力がループ部1cの垂れ下がり長さを長くなる方向に作用する関係に連結されている。
シリンダ85の取付向きを逆向きにすることにより萎縮方向に付勢する機構に変更することも可能である。
そして、制御装置6は入力されたダンサーロール81の位置に基づいて連続用紙給紙部2の巻き出し量、例えば給紙部20の巻き出し量、ラミネート部21の巻き出し量、及び製品処理部の処理量、例えば粕巻取部4の巻き取り量、製品巻取部5の巻き取り量を制御することで、ダンサーロール81の位置が一定範囲の適正領域(例えば、図1で一点鎖線と二点鎖線との間)に収まるようにする。
これにより、ループ部1cのたるみ長さが一定範囲の適正領域に収まる。
例えば、検出手段86は、端部にダンサーロール81が支持された揺動杆83の回転角度変位を回転角度計などで検出することもできる。
そして、上流側の揺動杆83の回転角度変位を一定範囲の適正角度に収まるように、給紙部20の巻き出し量とラミネート部21の巻き出し量を制御する。
下流側の揺動杆83の回転角度変位を一定範囲の適正角度に収まるように、粕巻取部4の巻き取り量、製品巻取部5の巻き取り量を制御する。
この場合には、受けロール3bの上流側、下流側にループ部形成手段8を設けてループ部1cを形成する。
調整手段としてはダイロール3a前後のダンサーロール81を用いる。
間欠送りは前進走行、停止、後進走行、停止、前進走行の繰り返し動作で行う。
そして、連続回転するダイロール3aのブレードシート30の始端30aに対して連続用紙の設定した抜き加工部分(加工面)の始端を合わせるように、ダイロール3aの回転に合わせて連続用紙1の走行速度を制御する。
この場合には、ダイロール3aの上流側、下流側の送りロール3cで搬送手段とし、連続用紙1の間欠送りは前進走行、停止、前進走行の繰り返しの動作を行う。
ダイロール3aは可変速回転し、受けロール3bと送りロール3cは正回転、停止して連続用紙1を前進走行、停止の間欠送りをする。
調整手段は、ループ部1cの底部の上下方向の位置、つまりたるみ長さを検出する検出手段87を備えている。
ブレードシート30による抜き加工が終了し、ブレードシート30の終端30bが離れてから連続用紙1は停止する。連続用紙1は比較的低速で走行(搬送)される。
連続用紙1が停止後、ダイロール3aを増速回転し、所定の停止位置から再度前進走行する連続用紙1と同期運転する。つまり、増速する前の回転速度に追従して連続用紙1を走行する。
さらに、受けロール3bを小径とすることでブレードシート30の先端30cの離脱をより早くできるから、離脱側の余白をより短くできる。
なお、受けロール3bを小径とした場合には必要に応じて受けロール3bに回転自在なバックアップローラを取り付けて受けロール3bのたわみを抑制する。
例えば、図1及び図2に示す調整手段と同様に、上流側のループ部1cの底部の位置が適正領域により低い場合には、給紙部20、ラミネート部21の巻き出し量を少なくし、高い場合には多くする。
下流側のループ部1cの底部の位置が適正領域より低い場合には、粕巻取部4、製品巻取部5の巻き取り量を多くし、高い場合には少なくする。
バキューム式搬送ベルト3dは、吸引箱に沿って穴付きベルトを回動自在に巻き掛け、その穴付きベルトを回転すると共に、吸引箱内の空気を吸引して穴付きベルトに連続用紙1を吸着して搬送するものであるが、他の構成でも良い。
例えば、図6に示すように、バリアブルカット胴90と受け胴91を有し、製品連続用紙1bを任意の長さにカットしてシート製品1dとするシートカット部92と、カットしたシート製品1dを積層して排出する排紙コンベヤ93を設ける。
また、連続用紙1をラミネート貼り合わせ用紙としたが、他の用紙を用いても良い。
Claims (4)
- 連続用紙が連続走行する一定速領域の連続用紙給紙部と、連続用紙が連続走行する一定速領域の製品処理部との間に、連続用紙を間欠送りする可変速領域のダイロール部を設けて連続用紙のハーフカットの抜き加工を行うようにし、
前記ダイロール部の連続用紙を間欠送りする搬送手段の上流側及び下流側にループ部を形成するループ部形成手段をそれぞれ設け、
前記ダイロール部のダイロールは正回転の可変速回転を行い、
前記搬送手段は、前記連続用紙に対して前進走行及び停止からなる間欠送りを行い、
前記搬送手段は、前記ダイロールのブレードシートの始端に対して前記連続用紙に設定された抜き加工部分の始端を合わせるように前記間欠送りを行い、
前記搬送手段は、前記ブレードシートの終端が前記連続用紙から離れてから前記連続用紙を停止させ、前記ブレードシートの始端が前記連続用紙に接触を開始する所定位置に達したとき、前記連続用紙の搬送を再開し、
前記ダイロールは、前記搬送手段による前記連続用紙の停止の後、前記ブレードシートの始端が前記所定位置に達するまでの間に増速回転、減速回転を順次に行い、前記所定位置に達したとき、前記増速回転を行う前の速度で回転する、抜き加工装置。 - 前記連続用紙の抜き加工部分ごとに設けられた検出用マークを検出する検出手段と、前記検出手段の検出信号に基づいて、前記ダイロールと前記搬送手段を動作制御する制御手段とを有する請求項1記載の抜き加工装置。
- 前記搬送手段の上流側及び下流側に形成された各ループ部のたるみ長さを一定範囲の適正領域にそれぞれ収める調整手段を設けた請求項1又は2記載の抜き加工装置。
- 前記調整手段は、各ループ部の底部の位置を検出手段で検出し、そのループ部の底部の位置に基づいて連続用紙給紙部の巻き出し量、製品処理部の処理量をそれぞれ制御してループ部の底部の位置を、一定範囲の適正領域に収めるようにした請求項3記載の抜き加工装置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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