JP6401223B2 - アルコーブを伴うモジュール式ラバトリー - Google Patents
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Description
本出願は、共に参照により本明細書に援用されている、2012年2月14日出願の米国仮特許出願第16/598,762号の利益を主張する2013年2月12日出願の米国特許出願第13/765,612号の一部継続出願である。本出願は同様に、全て参照により本明細書に援用されている、2013年2月19日出願の米国仮特許出願第61/766,665号、2013年7月2日出願の米国仮特許出願第61/842,292号、2013年7月24日出願の米国仮特許出願第61/858,073号、および2013年11月20日出願の米国仮特許出願第61/906,794号の利益も主張するものである。
これらの要件の多くは、法律または規則によって課せられる。
頭上格納コンパートメント、座席、ラバトリー、ギャレー、照明システムなどの航空機構成要素は、全て、厳しく制限された空間内で機能することが求められる。
民間旅客機は概して、乗客および乗務員が使用するためのラバトリーを含んでいる。
ラバトリーモニュメントは、さまざまなタイロッドおよびブラケットを介して航空機にしっかりと固定され、FAA荷重規格に独立して適合するように設計されている。ラバトリーは、数十年間にわたり民間航空機上の標準的モニュメントであり続けている。
ラバトリーモニュメントは典型的には、1つのユニットとして製造され、その後航空機内に設置される。使用後には、従来のラバトリーモニュメントは航空機からユニットとして取外され、交換される。
第4の壁には、この壁から外向きに延在するアルコーブが含まれている。
アセンブリは同様に、アルコーブ内に位置づけされたシンクモジュールと、アルコーブ内でシンクモジュールの上方に位置づけされたミラーモジュールと、第2または第3の壁のうちの1つの上に位置づけされた扉とを含む。
好ましい一実施形態において、第4の壁は第1、第2および第3の部分を含む。
第1の部分は第2の壁に連結され、第3の部分は第1の壁に連結され、かつ第2の部分は第1および第3の部分の間に延在ししかも第1および第3の部分と平行でない。
アルコーブは第4の壁の第1および第2の部分と第1の壁の一部とによって画定されている。
好ましくは、外側シェルには床が含まれ、アルコーブは床から第4の壁の頂部まで延在している。
好ましくは、外側シェルには天井が含まれ、アルコーブは床から天井まで延在している。
好ましい一実施形態において、モジュール式ラバトリーモニュメントアセンブリが航空機の出口通路を画定する航空機の出口扉の近傍に設置される場合、アルコーブは航空機の出口通路内に延在し、第4の壁の第2の部分と出口扉との間には、アシストスペースが画定される。
好ましくは、シンクモジュールは、シンクキャビネット、蛇口、シンクボウル、カウンタ、廃棄物コンパートメント、給水系、トイレットペーパー送出ユニットおよびアルコーブ内の付随する組付け用構成要素に対して取外し可能な形で組付けられるシンクキャビネット上の組付け用構成要素セットを含む。
好ましくは、ミラーモジュールは、ミラーキャビネット、ミラー、ペーパータオル送出ユニット、フライトアテンダント呼出しボタン、およびアルコーブ内の付随する組付け用構成要素に対して取外し可能なされているミラーキャビネット上の組付け用構成要素セットを含む。
好ましくは、トイレモジュールは、」シュラウド、便器、便座および蓋を含む。
シュラウド上には、第1、第3または第4の壁上の組付け用構成要素に対し取外し可能な形でしっかり固定される組付け用構成要素が含まれている。
好ましい一実施形態において、モジュール式ラバトリーモニュメントアセンブリは同様に、ラバトリー室内に位置づけされた天井モジュールも含み、天井モジュールには、ハウジング、酸素発生器、少なくとも1つの酸素マスク、スピーカー、煙検出器および、外側シェル上の付随する組付け用構成要素に取外し可能な形で組付けられたハウジング上の組付け用構成要素セットが含まれている。
好ましくは、収納コンパートメントはさらに、第1の壁に連結されている第1の外壁と第4壁の第1の部分に連結されている第2の外壁とによって画定されている。
収納コンパートメントはさらに、第1の壁と同一平面上にある第1の外壁と、第4の壁の第1の部分と同一平面上にある第2の外壁とによって画定されている。
第1および第2の収納コンパートメント壁は連結されており、第1の収納コンパートメント壁、第4の壁および第2の壁によってアルコーブが画定されている。
第1の収納コンパートメント壁はアルコーブと収納コンパートメントを分離している。
アセンブリは同様に、アルコーブ内に位置づけされたシンクモジュールと、アルコーブ内でシンクモジュールの上方に位置づけされたミラーモジュールと、第2または第3の壁のうちの1つの上に位置づけされた扉とを含んでいる。
好ましい一実施形態において、外側シェルは床と天井とを含み、アルコーブと収納コンパートメントは床から天井まで延在している。
好ましくは、モジュール式ラバトリーモニュメントアセンブリは、さらに、トイレとシュラウドを含むトイレモジュールをさらに含み、シュラウドは第2の収納コンパートメント壁と第3の壁との間に延在する。
外側シェルには、第1の壁と第2の壁の間に延在してアルコーブストリップを形成する第1および第2のアルコーブが含まれている。
アセンブリは同様に、第1のアルコーブ内に位置づけされた第1のシンクモジュールと、第1のアルコーブ内で第1のシンクモジュールの上方に位置づけされた第1のミラーモジュールと、第1または第3の壁のうちの1つの上に位置づけされた扉と、第2のアルコーブ内に位置づけされた第2のシンクモジュールと、第2のアルコーブ内で第2のシンクモジュールの上方に位置づけされた第2のミラーモジュールと、第2または第4の壁のうちの1つの上に位置づけされた第2の扉と、を含んでいる。
好ましい一実施形態において、第5の壁は第1、第2および第3の部分を含む。
第1の部分は第1の壁に連結され、第3の部分は第2の壁に連結され、かつ第2の部分は第1および第3の部分の間に延在ししかも第1および第3の部分と平行でなく、第1のアルコーブは第1のラバトリー内で第1の壁と第4の壁の第3の部分との間に画定されており、第2のアルコーブは第2のラバトリー内で第2の壁と第5の壁の第3の部分との間に画定されている。
好ましくは、第1および第2のシンクモジュールは反対方向に面しており、アセンブリには、第2の壁に隣接して位置づけされた第1のトイレモジュールと、第1の壁に隣接して位置づけされた第2のトイレモジュールが含まれる。
外側シェルには、第1の壁と第2の壁の間に延在してアルコーブストリップを形成する第1、第2、第3および第4のアルコーブが含まれている。
アセンブリは同様に第1のアルコーブ内に位置づけされた第1のシンクモジュールと、第1のアルコーブ内で第1のシンクモジュールの上方に位置づけされた第1のミラーモジュールと、第2のアルコーブ内に位置づけされた第2のシンクモジュールと、第2のアルコーブ内で第2のシンクモジュールの上方に位置づけされた第2のミラーモジュールと、第3のアルコーブ内に位置づけされた第3のシンクモジュールと、第3のアルコーブ内で第3のシンクモジュールの上方に位置づけされた第3のミラーモジュールと、第4のアルコーブ内に位置づけされた第4のシンクモジュールと、第4のアルコーブ内で第4のシンクモジュールの上方に位置づけされた第4のミラーモジュールとを含む。
好ましい一実施形態において、第7の壁は第3の壁と第4の壁の間に延在しており、第5の壁は第1、第2および第3の部分を含む。
第5の壁の第1の部分は第1の壁に連結され、第3の部分は第7の壁に連結され、第2の部分は第1および第3の部分の間に延在ししかも第1および第3の部分と平行ではない。
第6の壁は第1、第2および第3の部分を含む。
第6の壁の第1の部分は第2の壁に連結され、第3の部分は第7の壁に連結され、かつ第2の部分は第1および第3の部分の間に延在ししかも第1および第3の部分と平行でない。
第1のアルコーブは第1のラバトリー内で、第1の壁と第5の壁の第3の部分との間に画定され、第2のアルコーブは第2のラバトリー内で第7の壁と第5の壁の第3の部分との間に画定されており、第3のアルコーブは第3のラバトリー内で第2の壁と第6の壁の第3の部分との間に画定されており、第4のアルコーブは第4のラバトリー内で第7の壁と第6の壁の第3の部分との間に画定されている。
好ましくは、第1および第3のシンクモジュールは第1の方向に面し、第2および第4のシンクモジュールは、第1の方向とは反対の第2の方向に面している。
好ましい実施形態において、第5の壁の第1の部分は第6の壁の第1の部分と同一平面上にありかつこれと平行であり、第5の壁の第3の部分は第6の壁の第3の部分と同一平面上にありかつこれと平行である。
この方法には、ラバトリー室内を協働して画定する第1、第2、第3および第4の壁を含む第1の外側シェルを提供するステップが含まれる。
第4の壁には、この壁から外向きに延在するアルコーブが含まれており、第2または第3の壁のうちの1つの上に扉が位置づけされている。
この方法にはさらに、アルコーブ内に第1のシンクモジュールを取外し可能な形でしっかりと固定するステップと、アルコーブ内でシンクモジュールの上方に第1のミラーモジュールを取外し可能な形でしっかりと固定するステップとが含まれる。
好ましい一実施形態において、方法には、第1のトイレモジュールを第1、第3または第4の壁のうちの1つ以上に対し取外し可能な形でしっかりと固定するステップがさらに含まれる。
好ましくは、第1のトイレモジュールは第1のシンクモジュールと接触しない。
好ましい一実施形態において、この方法には、アルコーブおよびラバトリー室内から第1のシンクモジュールを取外し、アルコーブ内に第2のシンクモジュールを取外し可能な形でしっかりと固定するステップがさらに含まれている。
好ましくは、第2のシンクモジュールは、第1のシンクモジュールと全く同様に、シンクキャビネット、蛇口、シンクボウル、カウンタ、廃棄物コンパートメント、給水系、トイレットペーパー送出ユニットおよびアルコーブ内の付随する組付け用構成要素に対して取外し可能な形で組付けられるシンクキャビネット上の組付け用構成要素セットを含む。
好ましい一実施形態において、方法は、ラバトリー室内から第1のシンクモジュール、第1のミラーモジュールおよび第1のトイレモジュールを取外すステップと、外側シェルを清浄するステップと、アルコーブ内に第2のシンクモジュールを取外し可能な形でしっかりと固定するステップと、第1、第3または第4の壁のうちの1つ以上に対して第2のトイレモジュールを取外し可能な形でしっかりと固定するステップと、アルコーブ内でシンクモジュールの上方に第2のミラーモジュールを取外し可能な形でしっかりと固定するステップとを含む。
第4の壁には、この壁から外向きに延在するアルコーブが含まれている。
第2または第3の壁のうちの1つの上に扉が位置づけされている。
この方法は同様に、第2のラバトリー室内を協働して画定する第1、第2、第3および第4の壁を含む第2の外側シェルを提供するステップも含む。
第4の壁には、この壁から外向きに延在するアルコーブが含まれており、第2または第3の壁のうちの1つの上に扉が位置づけされている。
この方法において第2のラバトリー室内は第1のラバトリー室内とは異なる容積を有する。
換言すると、外側シェルは2つの異なるタイプのラバトリーモニュメントアセンブリ用に作られている。
この方法は同様に、第1の外側シェルのアルコーブ内に第1のシンクモジュールを取外し可能な形でしっかりと固定するステップと、第1の外側シェルのアルコーブ内で第1のシンクモジュールの上方に第1のミラーモジュールを取外し可能な形でしっかりと固定して第1のラバトリーモニュメントアセンブリを形成するステップと、第2の外側シェルのアルコーブ内に第2のシンクモジュールを取外し可能な形でしっかりと固定するステップと、第2の外側シェルのアルコーブ内に第2のシンクモジュールの上方に第2のミラーモジュールを取外し可能な形でしっかりと固定して第2のラバトリーモニュメントアセンブリを形成するステップを含んでいる。
第1および第2のシンクモジュールは同一であり、第1および第2のミラーモジュールは同一である。
この方法は同様に、航空機内の第1の場所に第1のラバトリーモニュメントアセンブリを設置するステップと、航空機内で第2の場所に第2のラバトリーモニュメントアセンブリを設置するステップも含まれている。
好ましくは、この方法は同様に、第1のラバトリー室内から第1のシンクモジュールおよび第1のミラーモジュールを取外すステップと、第2のラバトリー室内から第2のシンクモジュールおよび第2のモジュールを取外すステップと、第1の外側シェルのアルコーブ内に第3のシンクモジュールおよび第3のミラーモジュールを取外し可能な形でしっかりと固定するステップと、第2の外側シェルのアルコーブ内に第4のシンクモジュールおよび第4のミラーモジュールを取外し可能な形でしっかりと固定するステップも含んでいる。
第3および第4のシンクモジュールは同一であり、第3および第4のミラーモジュールは同一である。
好ましくは、第1および第2のミラーおよびシンクモジュールを取外すステップおよび第3及び第4のシンクモジュールを取外し可能な形でしっかりと固定するステップは、航空機から第1または第2の外側シェルを取外すことなく実施される。
ラバトリーモニュメントアセンブリはさらに第3の壁および第4の壁を含み、第3の壁と第4の壁は概して、第1の壁および第2の壁に直交しており、第3および第4の壁は第1の壁と第2の壁に連結してラバトリー室内を形成する。
第4の壁の第1の部分は概して第3の壁に対し平行であり第4の壁の第2の部分は、全体的に直線のラインに沿ってラバトリー室内へと内向きに角度つけされており、こうして、ラバトリー室内の第1の壁の近傍の面積は第2の壁の近傍の面積よりも小さい。
ラバトリーモニュメントアセンブリはさらに、ラバトリー室内で第1の壁の近傍に1つのトイレを含み、さらに第1、第2、第3または第4の壁のうちの1つの上に位置づけされた扉を含んでいる。
好ましい一実施形態において、ラバトリーモニュメントアセンブリはさらにシンクを含み、好ましくは、ラバトリーモニュメントアセンブリが航空機の出口扉の近傍に設置されている場合、第1の壁は、概して航空機内壁に対し平行でかつ隣接している。
好ましくは、ラバトリーモニュメントは、航空機座席が少なくとも2席ある座席列の近傍に設置される。
好ましくは、第4の壁の第2の部分は、第4の壁の第1の部分に対し約90度の角度で内向きに角度づけされて、第2の壁の近傍にアルコーブを形成し、第4の壁の第2の部分はさらに、概して第3の壁に平行でかつ第1の壁に連結している第4の壁の第3の部分に連結する。
シンクは、アルコーブ内に位置づけされる。
好ましい一実施形態において、第4の壁の第2の部分は、全体として直線のラインに沿って内向きに角度づけされる代りに、全体として湾曲したラインに沿って内向きに湾曲し、好ましくは、ラバトリーモニュメントアセンブリはさらに、第2の壁の近傍で第4の壁の上に少なくとも1つの陥凹座席を含む。
好ましくは、トイレは、トイレを分割する垂直平面を画定し、トイレは、垂直平面が第3の壁に対し平行でないような形で位置づけされる。
航空機は同様に、キャビン内に位置づけされたラバトリーモニュメントアセンブリも含んでおり、ここでラバトリーモニュメントアセンブリは第1の壁と第2の壁を含み、第1の壁は概して第2の壁に平行であり、第2の壁は第1の壁よりも長い。
ラバトリーモニュメントアセンブリは同様に、第3の壁および第4の壁をも含み、第3の壁および第4の壁は概して第1の壁および第2の壁に直交する。
第3の壁および第4の壁は第1の壁および第2の壁に連結してラバトリー室内を形成し、第4の壁の第1の部分は概して第3の壁に対し平行であり、第4の壁の第2の部分は、全体的に直線のラインに沿ってラバトリー室内へと内向きに角度づけされ、こうしてラバトリー室内で第1の壁の近傍の面積は、第2の壁の近傍の面積よりも小さくなっている。
ラバトリーモニュメントアセンブリは同様に、ラバトリー室内で第1の壁の近傍にトイレも含んでおり、第1、第2、第3または第4の壁のうちの1つの上に位置づけされた扉を含む。
好ましい一実施形態において、ラバトリーモニュメントアセンブリはさらにシンクを含んでいる。
好ましくは、第4の壁の第2の部分は、第4の壁の第1の部分に対し約90度で、内向きに角度づけされており、第2の壁の近傍でアルコーブを形成し、第4の壁の第2の部分はさらに、概して第3の壁に平行で第1の壁に連結する第4の壁の第3の部分に連結している。
シンクは、アルコーブ内に位置づけされている。
好ましくは、ラバトリーモニュメントアセンブリは出口扉の近傍に位置づけされ、第4の壁の第3の部分は、出口通廊の一部を画定している。
好ましくは、ラバトリーモニュメントアセンブリは、航空機座席が少なくとも2席ある座席列の近傍に設置される。
好ましい一実施形態において、第4の壁の第2の部分は、全体的に直線のラインに沿って内向きに角度づけされる代りに、全体的に湾曲したラインに沿って内向きに湾曲しており、好ましくは、ラバトリーモニュメントアセンブリはさらに、第2の壁の近傍で、第4の壁上に少なくとも1つの陥凹座席を含んでいる。
好ましくは、トイレは、トイレを分割する垂直平面を画定し、トイレは、垂直平面が第3の壁に対し平行でないような形で位置づけされる。
好ましくは、ラバトリーモニュメントアセンブリは、出口扉の近傍に位置づけされ、第4の壁の第3の部分は、出口通廊の一部分を画定する。
開示を完全に理解することができるように、多くの具体的詳細が記載されている。
しかしながら、一部の場合において、説明を曖昧にしないために、周知のまたは従来の詳細は記載されない。
本開示における1つの実施形態または一実施形態に対する言及は、同じ実施形態に対する言及である可能性があるものの、必ずそうであるわけではなく、このような言及は、複数の実施形態のうちの少なくとも1つを意味するものとして意図されている。
明細書のさまざまな箇所にある「1つの実施形態において」という句は、必ずしも全てが同じ実施形態を意味しておらず、別個のまたは代替的実施形態は互いに他の実施形態を排除するものではない。
さらに、一部の実施形態では提示され他の実施形態では提示されない可能性のあるさまざまな特徴が記載されている。
同様に、一部の実施形態にとっては要件であるものの他の実施形態にとっては要件ではないさまざまな要件も記載されている。
本開示を説明するために使用される一部の用語は、本開示の説明に関して当業者に追加の手引きを提供する目的で、以下でまたは本明細書の他の部分で論述される。
便宜上、一部の用語は、例えばイタリック体および/または引用符を用いて強調されている場合がある。
このような強調の使用はいずれも、用語の範囲および意味に全く影響を及ぼさず、用語の意味は、それが強調されているか否かに関係なく、同じ文脈中において同じである。
したがって、本明細書中に論述されているいずれか1つ以上の用語について、代替的言い回しおよび同義語を使用する場合がある。
本明細書において1つの用語が推敲または論述されているか否かには、いかなる特別な意義も付与されるべきではない。
或る種の用語には同義語が提供されている。1つ以上の同義語の列挙が、他の同義語の使用を排除することはない。
本明細書中で論述されているいずれかの用語の例を含めた本明細書におけるいずれかの場所での例の使用は、単なる例示であり、本開示または任意の例証された用語の範囲および意味をさらに限定するように意図されたものではない。
同様にして、本開示は、本明細書中で示されるさまざまな実施形態に限定されるものではない。
読み手の便宜のために例中において見出しおよび小見出しが使用される場合があるものの、これが開示の範囲を限定することは決してあってはならないという点に留意されたい。
別途定義されている場合を除き、本明細書中で使用される全ての技術的および科学的用語は、本開示が属する技術分野の当業者が一般に理解するものと同じ意味を有する。矛盾する場合には、定義を含め、本明細書が支配する。
本明細書中で説明される構成要素のあらゆる配向が本発明の範囲内に入ることを理解すべきである。
好ましい一実施形態において、ラバトリーモニュメントアセンブリは、第1の壁28、第2の壁30、第3の壁31および第4の壁26(ならびに省略可能な天井33)を含む。
換言すると、この実施形態において、ラバトリーモニュメントアセンブリ10は矩形の占有面積を有していない。
図2を見ればわかるように、トイレは、トイレを分割する垂直平面P1を画定し、トイレは、垂直平面P1が第3の壁31に対し平行でないような形で位置づけされている(図2および角度θを参照のこと)。
角度のついたトイレ12の配向および概してV字形の乗客占有面積は、占有面積が比較的小さいラバトリー内での快適性を増大させることができる。これは、図2中および図4に描かれた別の好ましい実施形態中で示されている通り、トイレの後部におけるラバトリーの幅が最小限であること(第1の壁28を参照のこと)、およびトイレの前方の寸法がより広いこと(第2の壁30を参照のこと)によって達成されている。
従来のラバトリーモニュメントは概して、矩形の占有面積を有する。
乗客占有面積の増大も同様に、図2を見れば最も良くわかるように、角度がつくように位置づけされているトイレ12を提供することにより達成可能である。
換言すると、トイレ12は、トイレ12を分割する垂直平面が平行でなく(図1に示されている通りに位置づけされた場合に)ラバトリーモニュメントアセンブリの前方壁と1つの角度を形成するような形で角度づけされる。
こうして、トイレ12に座った乗客は、湾曲した第4の壁26によって作り出される追加の空間を使用することができる。
しかしながら、これは、本発明に対する限定ではなく、機内方向に真直ぐに面するような形でトイレを配置することもできる。
図2は、航空機の機内での上述のラバトリーモニュメントアセンブリ10の潜在的な配置図を示す。
ラバトリーモニュメントアセンブリ10の占有面積によると、ラバトリーモニュメントアセンブリ10全体を、従来のラバトリーモニュメントが位置づけされていた場所の後方に位置づけすることができる。
図3に示されている通り、第2の部分26bにより、第4の壁26は出口扉の周りで湾曲することができるようになる。
ラバトリーモニュメントアセンブリ10を先行技術のモニュメントが位置づけされる場所の後方に位置づけすることおよび出口空間を削減すること(ただしなおも規則を充分に遵守できるようにすること)によって、追加の座席列を追加することができる。
空間節約の結果として、航空機は、付加的座席を収めることができ、こうして収入を増加させシートピッチを増大させ、あるいはラバトリーの前方にモニュメントを追加することができるかもしれない。
図4に示されている通り、達成される付加的空間は、中に固定具または構成要素を含むことのできるコンパートメントまたはアルコーブ38を創出するために使用可能である。
好ましい一実施形態においては、アルコーブ38内にシンク32が位置づけされる。
しかしながら、これは本発明に対する限定ではない。
この位置にシンク32を設置することは、それによりラバトリー内でトイレ12の直前の部域に乗客のための追加のゆとりを提供できることから、本発明の一部の実施形態において望ましいかもしれない。
そして、上述の通り、シンク32をこの位置に設置することは、第1の壁28に比べて第2の壁30の全体的寸法がより広いために可能である。
別の実施形態において、第1の壁28は第2の壁30よりも広い/長い寸法を有していてよく、あるいは、これらは等しい長さを有していてよいということが認識される。
さらに、アルコーブ38内にシンク32を位置づけすることにより、トイレ12の周囲至近の部域内にショルダールームが保たれる。
図4に示されている通り、好ましい一実施形態において、第4の壁26は第1の部分26a、第2の部分26bおよび第3の部分26cを含む。
第1の部分26a、第2の部分26bおよび第2の壁30の一部分は協働してアルコーブ38を画定する。
好ましい一実施形態において、シンク32は、シンクと任意の関連する構成要素(例えばドレン、キャビネット、ミラーなど)が全てアルコーブ38の内部に位置づけされるような形で、アルコーブ38内に位置づけされる。
図4は、第1の壁28および出口34の機内方向にアルコーブ38を位置づけすることによってアシストスペース36が保たれることを示している。
こうして、(航空機の後部にある場合に)可能なかぎり後方にラバトリーモニュメントアセンブリ10を位置づけして、座席数を最大にすることが可能になる。
上述の湾曲した壁は、同じ利点を提供する。
アルコーブ38を含む壁が、図4において概して直角であるものとして描かれている場合、アルコーブ38を形成するために使用される壁の角度は0〜90度の間のいずれかの範囲内にあり得ることが企図され、意図される。
その上、図4はラバトリーモニュメントアセンブリの壁について全体的に直線を描く平面図であるが、壁は、斜視図で描かれた場合、必ずしも垂直方向の直線に沿っている必要はなく、代替的に、(例えば(そして限定的な意味なく)図1および2に示されたラバトリーモニュメントアセンブリの斜視図を見ればわかるように)当業者にとって一般に公知の航空機の機内または他の因子および考慮事項に応じて、整形可能である、ということが企図され意図されている。
当業者であれば、平行および直交などに言及するクレーム中の言い回しが、ラバトリーモニュメントアセンブリおよびそれが内部に位置づけされている任意の航空機のLOPAの平面図を基準にするものであることを理解するはずである。
図4〜図13は、フライトアテンダントのアシスト用または他の用途(例えばコンパートメント)のための外側の空間を含み、単一のラバトリー空間を中に有するL字形のラバトリーモニュメントアセンブリ10を示している。
好ましい一実施形態において、アルコーブ38は床から天井まで延在する。
好ましい一実施形態において、システムの構成要素の一部乃至全部はアルコーブ38内(例えばシンクおよびミラーモジュールの内部)に位置づけされている。
図5に示されている通り、従来のラバトリー200に比べて、ラバトリーモニュメントアセンブリ10は、空間の節約を提供し(図5中のS1を参照のこと)、こうして座席列の追加が可能になる。
例示的な一実施形態においては、これは、12インチ以上までに至る可能性がある。
この構成においては、アルコーブ38を含めることによって、出口扉34に隣接するフライトアテンダントアシストスペース36が維持される。
従来のラバトリー200においては、シンクおよびカウンタはラバトリーの幅全体に延在する。
ラバトリーモニュメントアセンブリ10において、シンクモジュール42はアルコーブ38の中に位置づけされ、これにより、従来のラバトリー200において拡張されたカウンタが占有する空間が有効に利用される。
換言すると、従来のラバトリー200における拡張されたカウンタおよびキャビネットを短縮させることにより、アシストスペースまたは収納スペースのための空間を提供することができる。
さらに、当業者であれば認識する通り、出口扉34の隣りに位置づけされた場合、アルコーブ38は、典型的に大部分の航空機において使用されていない空間部域内に延在する。
アルコーブ38内にシンクモジュール42とミラーモジュール46を設置することで、製造者は、(所望される通りアルコーブの外部の全ての壁を変更できることによって)サイズを制御できることになり、別個の個人空間とトイレ空間とが提供され、トイレとシンク/カウンタは分離されて互いに接触しないことになり、かつ使用可能なより多くの収納が提供される(以下の図14を参照のこと)。
この実施形態において、ラバトリーモニュメントアセンブリ10は従来のラバトリー200と比べて後方に移動されている。
図6に示されている通り、従来のラバトリー200と比べて、ラバトリーモニュメントアセンブリ10は、空間の節約を提供し(図6中のS2を参照のこと)、これにより、追加の座席列を包含できるようになる。
例示的な一実施形態において、これは6インチ以上にもなり得る。
この実施形態において、ラバトリーモニュメントアセンブリ10は、従来のラバトリー10に比べてより空間が多い(例えば前方から後方に向かってより広くなっている)(W1がW2よりも長い図7中の矢印W1およびW2を参照のこと)。
当業者であれば、従来のラバトリー200の占有面積が矩形であり、図7に示されているフライトアテンダント座席16を2席含んでいることを認識するものである。
しかしながら、この従来の占有面積を変更して、図7に示されているアルコーブ38を伴うL字型ラバトリーを提供することによって、フライトアテンダント座席を別個のユニットとすることができ、従来のラバトリーに比べてラバトリー内の容積を増すことができる。
別の実施形態では、図7に示されたラバトリーにおいてフライトアテンダント座席を省略することができる。
シンクモジュール42は、シンク32、カウンタ48、バックスプラッシュ、蛇口92、温水器、浄水器、配管設備、パイプ、シンクキャビネットまたはエンクロージャ41、サーモスタットユニット、コントローラー、電気ハーネス、バルブ、廃棄物用空間などを含むことができる(ただしこれらに限定されない)。
図8A〜図8Bに示されている通り、好ましい一実施形態においては、シンクモジュール42をアルコーブ38の内部に1つのユニットとして収めることができる。
好ましい一実施形態において、ラバトリーモニュメントアセンブリ10は同様に、ミラーモジュール46を含む。
ミラーモジュール46は、ミラー100とミラーキャビネット98とを含むことができる(ただしこれらに限定されない)。
別の実施形態において、シンクモジュールおよびミラーモジュールは、単一のモジュールであり得、あるいはさらにより多くのモジュールに分割することができる。
モジュール式ラバトリーシステムが提供されている。
こうして、部品の共通性が改善され、異なる航空機のためのラバトリーモニュメントの製造または同じ航空機の機内の複数のラバトリーモニュメントの製造がより容易になる(例えば図26〜図27を参照のこと)。
例えば、同じシンクモジュール42および/またはミラーモジュール46を、図1〜図13に示されているラバトリーモニュメントアセンブリ10と共に使用することができ、しかも以下に記載の通り、ラバトリーモニュメントアセンブリ50、70、112内でこれらを使用することもできる。
個人空間45およびトイレ空間47は、図9を見れば最も良くわかるように、拡張された壁26の第2の部分26bによって画定され分画されている。
図面中に示されている通り、好ましい実施形態において、トイレはシンクモジュール42ともアルコーブ38とも接触しない。
この配置を有するラバトリーはモジュール式でなくてもよいということが認識されるだろう。
しかしながら、好ましい一実施形態において、ラバトリーモニュメントアセンブリ10は概して、(第1の壁28、第2の壁30、第3の壁31、および第4の壁26、床81および天井33を含む)外側シェル、シンクモジュール42、ミラーモジュール46、トイレモジュール84、天井モジュール86および扉モジュール88を含む。
本発明の実施形態において、外側シェルは床、天井または壁のうちのいずれか1つ以上を省略することができる。
図10に示されている通り、ラバトリーモニュメントアセンブリ10は同様にフロアパン90も含んでいる。
概して、本発明は、(以下で説明する)調整可能な形でサイズ決定された外側シェルを伴うものの共通の組付けポイントまたは共通の間隔が取られた組付けポイントを伴う異なるラバトリーの間で共通のモジュールを提供し、こうして変更を最小限に抑えながら多数のラバトリー構成を可能にしている。
別の実施形態では、以上で列挙したもの以外の他のモジュールを提供することができる。
さらに別の実施形態では、以上で列挙したモジュールのうちの1つ以上を省略することができる。
好ましい一実施形態において、モジュールは迅速かつ容易に設置または取外しされ得、こうして互換性、容易なメンテナンスなどが得られる。
好ましくは、各々のシンクモジュール42は、異なる外側シェル上の共通の組付け用構成要素と嵌合する組付け用構成要素を含む。
こうして、同一のサイズを有するおよび異なるサイズを有する外側シェル間でモジュールに互換性をもたせることができる。
分かりやすくするため、外側シェル上の組付け用構成要素のセットは97aとラベル付けされ、モジュール上の組付け用構成要素セットは97bとラベル付けされている。
例えば、シンクモジュール42は同様に、ペーパータオルディスペンサー、照明、収納などを含むこともできる。
例示的な一実施形態において、シンクモジュール42は、シンクキャビネット41、カウンタ48、シンクボウル32、ドレン、廃棄物コンパートメント114、トイレットペーパーディスペンサー94、温水器、蛇口92、ドレン(および適切な配管設備)およびシンクキャビネット41の裏面上の組付け用構成要素97bを含む。
好ましくは、モジュール式ラバトリーシステム内の各シュラウド106は、それを壁およびカバー開口部110上に取付けることができるように共通の曲率を有する。
好ましい一実施形態において、シュラウド106は、第3の壁31と第4の壁26の第3の部分26cの間に延在する。
扉40は、ブレードドア、バイフォールドドアまたは他の任意のタイプの公知の扉であり得る。
モジュールの各々が1つ以上の構成要素で構成されていることが認識されるだろう。
本明細書中の構成要素の列挙は、限定的なものとして意図されておらず、単なる例示である。
例えば、シンクモジュールは、共通のサイズを有する1つのキャビネット上に組付けることのできる異なる複数のカウンタおよび/またはボウルを提供する1つの組付け用システムを含むことができる。
図11Aに示されている通り、使用中、第1の壁28、第2の壁30(図11Aには図示せず)、第3の壁31(図11Aには図示せず)、第4の壁26、床81および天井33を含む外側シェル80が、構築または提供され、シンクモジュール42、ミラーモジュール46、トイレモジュール84、天井モジュール86および扉モジュール88が全てこの外側シェル80の内部に位置づけされしっかりと固定されて、図11Bに示されているラバトリーモニュメントアセンブリ10を形成する。
外側シェル80は、中にモジュールを位置づけししっかりと固定することのできる1つの「ボックス」を形成する接合された構造である。
シンクモジュール42およびミラーモジュール46は、アルコーブ38の内部に位置づけされしっかりと固定される。
天井モジュール86は天井33の下に位置づけされ、それにしっかりと固定される。
天井の無い一実施形態においては、天井モジュール86を、モニュメントの上面にある開口部の中にしっかりと固定することができる。
トイレモジュール84は、(好ましくは、配管設備の接続を行なうための配管設備開口部110を内部に含む)第1の壁28の上に位置づけされ、これに対してしっかりと固定される。
好ましい一実施形態において、第1の壁28および/または側壁26および31は、上に組付け用構成要素97b(例えばブラケット)を含み、この組付け用構成要素によって、異なるサイズのトイレモジュール84(すなわち異なる幅のシュラウド106)をその上に自在に取り付けることが可能となる。
扉モジュール88は、第3の壁31の中の開口部の内部に位置づけされしっかりと固定される。
構築中に壁の処理および他の装飾を必要に応じて加えることができる。
ここでわかるように、また以下で説明する通り、モジュールは、多くの異なるタイプのラバトリー内に内含させることができる。
本明細書中で論述されている通り、汎用性と再現性のある組付け用システムは、(サイズが同じであるか否かに関わらず)異なる外側シェル間でモジュールに互換性を提供する。
湾曲部分43は、ラバトリーの前方の座席用の付加的空間およびラバトリー内で立っているユーザーのための追加のショルダースペースを提供する。
湾曲部分43は同様に、ラバトリーの上部部分をさらに前方へと延在させて、頭上収納棚と遭遇することができるようにする。
好ましい一実施形態においては、収納コンパートメント53は床81からカウンタ48の上方まで、そして好ましくは天井33に至るまで延在し、外側シェルの接合された構造116の一部である。
図14に示されているように、収納コンパートメント53は、図4〜図5に示された外側シェルに対し第1および第2の外壁117および118を加えることによって画定される。
したがって、収納コンパートメント53は、外壁117および118と第4の壁26の第2の部分および第3の部分26bおよび26cとによって画定される。
別の形で説明すると、収納コンパートメント53は、第1および第4の壁28および26を拡張し、内壁部分26bおよび26cを加えることによって画定される。
この実施形態において、第2の壁の部分26bは同様に、第1の収納コンパートメント壁とも呼ばれ、第3の壁の部分26cは、第2の収納コンパートメント壁とも呼ばれる。
外側シェル116を構築する際には、壁26、28、117、118の各々またはその複数の部分は、合わせて接合される一体型または別個の部品であり得る。
第1の外壁117が第1の壁28に連結され、第2の外壁が第4の壁26の第1の部分26aに連結されることが認識される。
好ましい一実施形態においては、第1の外壁117は第1の壁28と同一平面上にあり、第2の外壁118は第4の壁26の第1の部分26aと同一平面上にある。
しかしながら、これは限定条件ではなく、第1の外壁117は一定の角度で第1の壁28に連結でき、第2の外壁118は、一定の角度で第4の壁26の第1の部分26aに連結できる。
一実施形態において、収納コンパートメント53は、ラバトリー室内からアクセス可能であり得る。
例えば図15に示されているように、ペーパータオルディスペンサー102および/または汚物投入器114を収納するために収納コンパートメント53を使用することができる。
別の実施形態においては、図16に示されている通り、収納コンパートメント53には扉55を介して外部からアクセス可能である。
一実施形態において、収納コンパートメント53は、ラバトリー室内および外部からアクセス可能である。
例えば、ペーパータオルおよび汚物投入器が内部で使用可能である一方で、ペーパータオルを交換するかまたは汚物投入器を取り出すための扉は外部にある可能性が有る。
収納コンパートメント53は、ラバトリーの備蓄品、乗組員の非常用装備、クローゼットまたは他の収納のために使用可能である。
図16に示されている通り、別の実施形態において、ラバトリーモニュメントアセンブリ112は、外部からラバトリー室内にあるアメニティへのアクセスを可能にする扉44を含む。
例えば、図16に示されている通り、これは外部からのトイレットペーパーロール(単複)の交換を可能にする。
このラバトリーモニュメントアセンブリ10は、出口扉に隣接していない部域または航空機内で使用されることが多く、こうして、フライトアテンダントのアシストスペース36に対する必要性は除去されると考えられる。
しかしながら、このラバトリーモニュメントアセンブリは同様に、出口扉の近隣にでも位置づけされ得る。
この状況は、例えば、前方にラバトリーモニュメントを伴う航空機の前部座席列において発生する。
この実施形態において、アルコーブ38により作り出された空間は、座席をリクライニングさせるために、またはベッドの脚部部分のために使用できる。
これは同様に、レギュラーシートがアルコーブ38により作り出された空間内にリクライニングできるコーチクラスにおいても使用可能である。
図17は、ビジネスクラスシートのシートシェル123と一体化したラバトリーモニュメントアセンブリ120を示している。
図示されている通り、好ましい一実施形態において、第1の壁28は拡張され、シートシェル123にしっかりと固定されるかまたはこれと一体を成している。
図17に示されている通り、壁26の第2の部分26bには角度がつけられていて、アルコーブ38内により多くの空間を提供することができる。
しかしながら、これは本発明の限定条件ではない。
図18では、壁26の第2の部分26bは角度がつけられておらず、シンクモジュール42も同様である。
図18に示されている通り、凹部はラバトリー室内49へと延在している。
凹部は、凹部に隣接する座席にいる乗客のためのカウンタとして役立つことのできる上面壁126を含み得る。
好ましい一実施形態において、第1の部分56aは第1の壁28に連結され、第3の部分56cは第2の壁30に連結され、第2の部分56bは第1および第3の部分56aおよび56cの間に延在し、これらの部分と平行ではない。
外側シェル57は、2つのアルコーブ38を含んでいる。
隣接するラバトリー52および54の2つのアルコーブ38は本質的にインタロック式ラバトリーを創出し、この場合、シンクモジュール42は互いに隣接して位置づけされ、アルコーブストリップ58を画定する。
認識される通り、図19に示されている外側シェル57を形成することによって、2つのラバトリーの全体的幅(前方から後方までまたは機内方向から機外方向まで)を先行技術と比べて削減させることができ、こうして追加の座席のための空間が得られ、このことは上述の通り航空機内では望ましいことである。
モジュール式である二連型ラバトリーモニュメントアセンブリ50の一実施形態においては、シンクモジュール42、ミラーモジュール46、トイレモジュール84、天井モジュール86および扉モジュール88のいずれかまたは全てが、ラバトリーモニュメントアセンブリ10の外側シェル80またはラバトリーモニュメントアセンブリ112の外側シェル116またはラバトリーモニュメントアセンブリ120の外側シェル128との相容性を有するのと全く同様に、(好ましくは壁56を含む)外側シェル57とも相容性も有していることが認識される。
四連型ラバトリーモニュメントアセンブリ70は、室内を画定する外側シェル77を協働して形成する第1、第2、第3および第4の壁28、30、31および26と、第1、第2、第3および第4のラバトリー52、54、72および74へと室内を分割する第6の壁59および第7の壁76と、を含む。
第5の壁56は、第1の部分56a、第2の部分56bおよび第3の部分56cを含む。
第6の壁59は、第1の部分59a、第2の部分59bおよび第3の部分59cを含む。
第5の壁については、好ましい一実施形態において、第1の部分56aは第1の壁28に連結され、第3の部分56cは第7の壁76に連結され、第2の部分56bは第1および第3の部分56aおよび56cの間に延在し、これらの部分と平行ではない。
第6の壁59については、好ましい一実施形態において、第1の部分56aは第2の壁30に連結され、第3の部分59cは第7の壁76に連結され、第2の部分59bは、第1および第3の部分59aおよび59cの間に延在し、これらの部分と平行ではない。
外側シェル77は4つのアルコーブ38を含む。
好ましい一実施形態において、図20〜図22に示されている通り、第5の壁56の第1の部分56aは、第6の壁59の第1の部分59aと同一平面上にあり、かつこれに対し平行であり、第5の壁56の第3の部分56cは、第6の壁59の第3の部分59cと同一平面上にあり、これに対し平行である。
さらに、第5および第6の壁56および59の第2の部分56bおよび59bは平行であるが同一平面上にない。
この実施形態において、ラバトリー38は、互いに隣接して位置づけされ、アルコーブストリップ58を画定している。
アルコーブストリップ58は、室内で第1および第2の壁28および30の間に広がっている。
シンクモジュール42およびミラーモジュール46の隣接する位置づけにより、温水器またはフィルタなどの構成要素を共用する機会が提供される。
モジュール式である四連型ラバトリーモニュメントアセンブリ70の一実施形態においては、シンクモジュール42、ミラーモジュール46、トイレモジュール84、天井モジュール86および扉モジュール88のいずれかまたは全てが、ラバトリーモニュメントアセンブリ10の外側シェル80またはラバトリーモニュメントアセンブリ112の外側シェル116またはラバトリーモニュメントアセンブリ120の外側シェル128またはラバトリーモニュメントアセンブリ50の外側シェル57との相容性を有するのと全く同様に、(好ましくは壁56、59および76を含む)外側シェル77とも相容性を有していることが認識される。
さらに、トイレモジュール84のシュラウド106は、異なるサイズのラバトリーモニュメントアセンブリに適合するように幅が変動する場合がある。
しかしながら、好ましい一実施形態において、各々のラバトリーモニュメントアセンブリには、シュラウド106を組付けるために共通のサイズを有するブラケットが装備されている。
したがって、ラバトリーモニュメントアセンブリは可変的な幅または深さを有することができるが、各アセンブリは、中にシンクモジュールおよびミラーモジュールを取外し可能な形で組付けするための共通のサイズを有するアルコーブおよびトイレモジュールを組付けるための共通のブラケットを有する。
こうして、モニュメントサイズを融通性のあるものにすることができるが、異なるモニュメント内にシンク、ミラーおよびトイレモジュールを組付けるための共通性および1つのモニュメントの内部で複数のモジュールを変換する場合の共通性が得られる。
本明細書で使用される取外し可能な形で組付けされたまたは取外し可能な形で組付けするという表現は、(例えば水道、電気、配管設備などを接続するために)共通の組付け用構成要素および共通のインターフェースを用いて1つのモジュールを外側シェルから接続解除しかつ類似のモジュール(または同じモジュール)と交換することができることを意味している。
典型的には、一定年数の使用後、従来のラバトリーは撤去され、解体され、新しい従来のラバトリーと交換される。
図23Aは、汚れたラバトリーモニュメントアセンブリ10を描いている。
図23B〜図23Cは、モジュール式ラバトリーシステムが、モジュール(例えばシンクモジュール42、ミラーモジュール46、トイレモジュール84、天井モジュール86および扉モジュール88のいずれかまたは全て)を取外し、外側シェル80とモジュールを別個に清浄し、清浄後にモジュールを再度設置する能力をどのように提供するかを示している。
図23Bは、互いに別個で清浄される準備が整った外側シェル80、シンクモジュール42、ミラーモジュール46、トイレモジュール84、天井モジュール86および扉モジュール88を示し、図23Cは、清潔な構成要素を用いて再度組立てられたラバトリーモニュメントアセンブリ10を示す。
別の実施形態においては、外側シェル80を清浄し新しいモジュールを設置することができる。
こうして、新しいモジュールまたはグレードアップしたモジュール、グレードアップした壁装飾などを提供する機会が得られる。
組付け用システムは同様に、新しいモジュールの設置をも可能にする。
例えば、旧シンクモジュール42および新シンクモジュール42は、両方共外側シェル80上の組付け用構成要素97aと嵌合する類似の組付け用構成要素97bを上に有している。
このことは、より小さいラバトリー(例えばラバトリーモニュメントアセンブリ10)が当初航空機内に設置されていたが、航空会社がその後より大きいサイズへの変更を望んだ場合の状況において有利であるかもしれない。
図24Aは、内部の原初のモジュール(例えばシンクモジュール42、ミラーモジュール46、トイレモジュール84、天井モジュール86および扉モジュール88)を撤去した後の外側シェル80を示す。
図24Bに示されているように、床81、第1の壁28および天井に対し拡張部分130を加えることができる。
この例では、図示されない第2の壁30にも拡張部分が加えられる。
拡張部分130は、第1から第4までの壁と共に新しい外側シェル132を構成し、図24Cに示されている通り、この外側シェル内に原初のモジュール、新規のモジュールまたは一部が新しく一部が古いモジュールを設置することができる。
付加的空間は、所望の通りに使用可能である。
図24Cは、追加することのできる例示的座席またはおむつ交換台134を示している。
別の実施形態では、ラバトリーのサイズを縮小することができる。
異なる外側シェルのアルコーブは好ましくは、内部に共通の幅のシンクモジュールおよび共通の幅のミラーモジュールを収容する。
本明細書中で提供されているモジュール式ラバトリーシステムにより、ラバトリーモニュメントを、航空機の機内に収まりかつラバトリーのサイズを中心にして席の配置を設計することを必要とするのではなく、最良の席の配置のオプション(すなわち座席の数および位置づけ)を提供するようにサイズ決定可能なものにすることができる、ということが認識される。
これは、概して外側シェルが、「標準化」されたモジュールを収めることのできるカスタマイズ可能な「ボックス」であることを理由として、可能である。
図26は、航空機の機首部分を示し、図27は航空機の機尾部分を示す。
これを見ればわかるように、機内には、各々外側シェル80、116、128および77を含む一定数の異なる形状およびサイズを有するラバトリーモニュメントアセンブリ10、112、120および70が存在する。
しかしながら、各々のラバトリーモニュメントアセンブリの外側シェル内には、アルコーブ38内に位置づけされた共通のシンクモジュール42およびミラーモジュール46(および他のモジュール)が存在する。
図27は、平面図で非矩形断面を有するアルコーブ38および収納コンパートメント58を伴う最後尾のラバトリーモニュメントアセンブリ112を示している。
シンクモジュール32は、シンクキャビネット、蛇口、シンクボウルおよびカウンタ、廃棄物コンパートメント、給水系統、トイレットペーパー送出ユニットおよびそれらの上にある組付け用構成要素セットを含んでいる。
ミラーモジュールは、ミラーキャビネット、ミラー、ペーパータオル送出ユニット、フライトアテンダント呼出しボタンおよびそれらの上にある組付け用構成要素セットを含む。
トイレモジュールは、シュラウド、便器、便座、蓋およびそれらの上にある組付け用構成要素セットを含む。
扉モジュールは、フレームと扉を含む。
天井モジュールは、ハウジング、酸素発生器、少なくとも1つの酸素マスク、スピーカー、煙検出器、およびそれらの上にある組付け用構成要素セットを含む。
例えば、第1のシンクモジュールをラバトリーモニュメントアセンブリ10内に位置づけすることができ、第2のシンクモジュールをラバトリーモニュメントアセンブリ120内に位置づけができ、あるいはその逆も可能である。
方法には同様に、第1および第2の同一サイズのミラーモジュールを提供するステップおよび、第1の外側シェルのアルコーブ内に第1のミラーモジュールを、そして第2の外側シェルのアルコーブ内に第2のシンクモジュールを位置づけするステップも含まれる。
好ましい一実施形態において、第1の外側シェルは、中にシンク組付け用システムを含み、第2の外側シェルは同一のシンク組付け用システムを中に含んでいる。
これにより、第1および第2のシンクモジュールを異なる第1および第2の外側シェルのいずれかの中にでも位置づけすることが可能になる。
システムには、各々内部にアルコーブを含む少なくとも第1および第2の(そして好ましくはそれ以上の)異なるサイズの外側シェルを提供するステップ、複数のシンクモジュールおよび複数のミラーモジュールを提供するステップ、そして各外側シェルのアルコーブ内にシンクモジュールおよびミラーモジュールを位置づけするステップが含まれている。
概して、本発明は、標準サイズのモジュールが内部に位置づけされた状態で調整可能な形でサイズ決定された外側シェルを提供する。
本明細書で使用される「連結された」、「結合された」という用語またはその任意の変形形態は、2つ以上の要素間の直接的または間接的なあらゆる連結または結合を意味する。
複数の要素間の結合または連結は、物理的なもの、論理的なものまたはそれらの組合せであり得る。
さらに、「本明細書中で」、「以上で」「以下で」という文言および類似の趣旨の文言は、本出願において使用される場合、本出願のいずれかの特定の部分ではなく本出願全体を意味するものとする。
文脈上可能な場合、単複または複数を用いた以上の「発明を実施するための形態」中の文言は、それぞれ複数または単数をも含む可能性がある。
2つ以上の品目の一覧に関連した「または」という文言は、この文言の以下の解釈の全てを網羅する。
すなわち、この一覧中の品目のいずれか、一覧中の品目の全て、そして一覧中の品目の任意の組合せを網羅する。
本開示の具体的実施形態および実施例が以上で例示を目的として説明されている一方で、当業者であれば認める通り、本開示の範囲内でさまざまな等価の修正が可能である。
さらに、本明細書中で指摘されているいずれの具体的数字も、単なる例にすぎない。
すなわち、代替的な実施においては異なる値、測定値または範囲が利用される可能性がある。
上述のさまざまな実施形態の要素および行為を組合わせて、さらなる実施形態を提供することができる。
本明細書中に記載されているかまたは使用されているいずれの測定値も単なる一例にすぎず、本発明を限定するものではない。
他の測定値の使用も可能である。
必要な場合には、本開示のさらなる実施形態を提供するために、上述のさまざまな参考文献のシステム、機能および概念を利用するように、本開示の態様を修正することができる。
上述の説明は、本開示の一部の実施形態を記述し、企図されている最良の形態を記載しているものの、本文中で以上のものがいかに詳細なものに見えるにせよ、教示は多くの形で実施可能である。
システムの詳細は、本明細書中に開示されている主題によりなおも包含されながら、その実施上の細部において著しく変動する場合がある。
以上で指摘された通り、本開示の一定の特徴または態様を説明する際に特定の専門用語が用いられる場合、それはこの用語が関連する本開示のいずれかの具体的特性、特徴または態様に制限されるべく本明細書中でこの用語が定義づけし直されていることを暗示するものと考えられるべきではない。
一般に、以下のクレームにおいて使用される用語は、以上の「発明を実施するための形態」の節でこのような用語が明示的に定義されているのでないかぎり、明細書中で開示された具体的実施形態に本開示を限定するものとみなされるべきではない。
したがって、本開示の実際の範囲は、開示されている実施形態のみならず、クレームに基づき本開示を実践または実施する全ての等価の方法をも包含する。
例えば、本開示の1つの態様のみが35U.S.C.§112¶6に基づくミーンズ・プラス・ファンクション・クレームとして記されているが、他の態様も同様に、ミーンズ・プラス・ファンクション・クレームまたはコンピュータ可読媒体の形で実施されているものなどの他の形態で実施してよい。
(35U.S.C.§112、¶6に基づいて処理されるように意図されたクレームはいずれも「〜のための手段」という文言を含む)。
したがって、出願人は、本開示の他の態様のためのこのような追加のクレーム形態を追求するために、出願の提出後に追加のクレームを加える権利を留保する。
Claims (4)
- 航空機の機内に配置されるように構成されたモジュール式航空機用ラバトリーモニュメントアセンブリであって、
− ラバトリー室内を画定する外側シェルを協働して形成する第1、第2、第3および第4の壁、及び、収納コンパートメントであって、第4の壁から内向きに延在する第1の収納コンパートメント壁と、第1の壁から内向きに延在する第2の収納コンパートメント壁とにより画定されており、第1および第2の収納コンパートメント壁は連結されており、第1の収納コンパートメント壁、第4の壁および第2の壁によってアルコーブが画定され、第1の収納コンパートメント壁がアルコーブと収納コンパートメントを分離している、収納コンパートメントと、
− アルコーブ内に位置づけされたシンクモジュールと、
− アルコーブ内でシンクモジュールの上方に位置づけされたミラーモジュールと、
− 第2または第3の壁のうちの1つ上に位置づけされた扉と、
を具備する、
ことを特徴とするモジュール式航空機用ラバトリーモニュメントアセンブリ。 - 外側シェルが床と天井とを含み、アルコーブと収納コンパートメントが床から天井まで延在している、ことを特徴とする請求項1に記載のモジュール式航空機用ラバトリーモニュメントアセンブリ。
- トイレとシュラウドを含むトイレモジュールをさらに含み、シュラウドが第2の収納コンパートメント壁と第3の壁との間に延在する、ことを特徴とする請求項2に記載のモジュール式航空機用ラバトリーモニュメントアセンブリ。
- ラバトリー室内に位置づけされた天井モジュールをさらに含み、
シンクモジュール、ミラーモジュール、トイレモジュールおよび天井モジュールが各々独立した形で外側シェルに取外し可能な形でしっかりと固定されており、
シンクモジュール、ミラーモジュール、トイレモジュールおよび天井モジュールの各々が、シンクモジュール、ミラーモジュール、トイレモジュールまたは天井モジュールのうちの他のいずれかの取外しを必要とすることなく、外側シェルから取外し可能である、
ことを特徴とする請求項3記載のモジュール式航空機用ラバトリーモニュメントアセンブリ。
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