JP6400657B2 - スレート屋根用足場部材、足場部材設置方法 - Google Patents

スレート屋根用足場部材、足場部材設置方法 Download PDF

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本発明は、スレート屋根用足場部材、足場部材設置方法に係り、特に、スレート屋根やスレート屋根と隣接する壁部などの保守・点検や補修をする際に用いるスレート屋根用足場部材、足場部材設置方法に関する。
工場や倉庫などの母屋の屋根として、スレートによって葺かれたスレート屋根を用いることが知られている。スレート屋根は経年によって劣化するため、定期的に保守・点検を行うことや必要に応じた補修を行うことが必要となる。
スレート屋根の保守・点検や補修は、例えばスレート屋根の上に仮の足場板を設けた上で行われる。しかしながら、仮の足場板は例えば足場板となる長板をスレート屋根の上に載置するだけで形成されることがあり、必ずしも安全でない場合がある。従って、仮の足場板を設置するだけでは、安全を確保することが出来ているとは限らず、踏み抜きによる落下事故などが発生するおそれがあった。また、このような落下に対処するためには、母屋の内部などに安全用のネットを張ることが必要であり非常に手間がかかった。
このように、スレート屋根の上で作業を行う場合に、作業員の安全を確保することは難しかった。そこで、スレート屋根の上で安全に作業を行うためにスレート屋根の上に設置する足場に関する技術が様々考えられている。
例えば、特許文献1には、波形状屋根部材を互いに重合して連続状に敷設すると共に、重合部を固定ボルトにて固定して成る屋根に載置使用される工事用足場板が記載されている。具体的には、特許文献1には、隣接部間に固定ボルトを位置せしめる長孔を有する一対の足場板本体と、足場板本体の両端部を閉塞する塞ぎ材と、足場板本体のいずれか一方の外側面に設けられた命綱取付け兼用取手と、を有する屋根工事用足場板が記載されている。特許文献1によると、上記構成により、作業者の足場を確保することが可能となり、作業時あるいは屋根上での歩行時の作業者の安全性を確保することが可能となる。
また、例えば、特許文献2には、スレート屋根上の波形凹部に配置されると共に波形凸部よりも突出するように配置される支持鋼管と、支持鋼管と結合されて装備される所定面積の足場板とで構成されるスレート屋根上設備点検デッキが記載されている。特許文献2によると、上記構成により、保全作業における荷重を、支持鋼管を介してスレート屋根に平均的に伝達することが可能となる。その結果、特許文献2によると、スレート屋根を痛めることなく、廉価な費用による保守・補修を行うことが可能となる。
実開昭63−140444号公報 特開2003−13573号公報
特許文献1に記載されている技術の場合、一対の足場板本体は、当該一対の足場板本体の間にスペーサを溶接することで長孔を形成している。このように、一対の足場板本体は予め溶接されているため、スレート屋根に工事用足場板を設置する際には一対の足場板本体を一度に運ぶことが必要となる。その結果、屋根の上で一度に運ぶことが必要となる重量が大きくなり、スレート屋根上に足場板を設置することが難しくなるおそれがあった。
また、特許文献2に記載されている技術の場合、支持鋼管である電線管の延長方向に所定の間隔で設けられた長孔に、足場板に設けられた係止ピンを装着させていくことで、足場板を下方から順番に敷設していくことになる。このような構成のため、スレート屋根の上部にスレート屋根上設備点検デッキを設置する作業は非常に手間がかかった。換言すると、特許文献2の技術を用いたとしても、スレート屋根上に容易な方法で足場板を設置することが難しかった。
このように、スレート屋根上において、容易な方法で足場板を設置することが難しい、という問題が生じていた。
そこで、本発明の目的は、スレート屋根上において、容易な方法で足場板を設置することが難しい、という問題を解決することが出来るスレート屋根用足場部材を提供することにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態であるスレート屋根用足場部材は、
スレート屋根に設置されるスレート屋根用足場部材であって、
スレート屋根上に載置される枠部と、前記枠部内に載置される複数の足場板と、を有し、
前記枠部は、当該枠部内に前記足場板を載置した際に当該足場板を下方から支持する複数の支持部と、前記支持部のうちの少なくとも一つに形成され前記足場板の載置位置を規定する補助片と、を有し、
複数の前記足場板は、前記枠部内の前記支持部上であって前記補助片により規定される位置にそれぞれ載置される
という構成を採る。
また、上記スレート屋根用足場部材は、
前記枠部は、一対の側壁部と前記一対の側壁部の両端部に形成され当該一対の側壁部を連結する端部支持部と、を有しており、
前記端部支持部のうち少なくとも一つには前記補助片が形成されている
という構成を採る。
また、上記スレート屋根用足場部材は、
前記枠部のうちの前記端部支持部の間には、前記一対の側壁部を連結する中間支持部が形成されており、前記枠部内に前記足場板を載置した際には、前記端部支持部及び前記中間支持部が前記足場板を下方から支持する
という構成を採る。
また、上記スレート屋根用足場部材は、
前記枠部上に設置され、内部に敷板を載置する敷板用枠部を有しており、
前記敷板用枠部のうち前記枠部上に設置する際に当該枠部側となる面には、当該敷板用枠部を前記枠部に係止する係止部材が形成されている
という構成を採る。
また、上記スレート屋根用足場部材は、
前記敷板用枠部は、内部に前記敷板を載置する囲い部と、前記係止部材が形成されている基部と、を含んでおり、
前記囲い部は、前記基部の端部で当該基部に対して回転可能に軸支されている
という構成を採る。
また、上記スレート屋根用足場部材は、
前記敷板用枠部は、前記囲い部を前記基部に対して所定角度回転させた状態で係止する囲い部係止部材を有する
という構成を採る。
また、上記スレート屋根用足場部材は、
前記足場板は金属製であり、前記敷板は木製である
という構成を採る。
また、本発明の他の形態である足場部材設置方法は、
請求項1乃至7のいずれかに記載のスレート屋根用足場部材を用いて行う足場部材設置方法であって、
前記枠部の側面部をスレート屋根が有する固定具に接触するよう前記スレート屋根用足場部材をスレート屋根上に設置する
という構成を採る。
また、上記足場部材設置方法は、
スレート屋根が有する前記固定具上に前記スレート屋根用足場部材に形成された前記支持部が位置しないように、前記スレート屋根用足場部材をスレート屋根上に設置する
という構成を採る。
本発明は、以上のように構成されることにより、スレート屋根上において、容易な方法で足場板を確保することが難しい、という問題を解決することが出来るスレート屋根用足場部材を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態におけるスレート屋根用足場部材を使用する際の様子の一例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態におけるスレート屋根用足場部材の構成の一例を示す斜視図である。 図2で示すスレート屋根用足場部材を構成する各構成の一例を示す分解図である。 図3で示す足場板用枠の構成の一例を示す斜視図である。 図3で示す敷板用枠の構成の一例を示す斜視図である。 図3で示す敷板用枠を裏側から見た際の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態におけるスレート屋根用足場部材を設置する際の様子の一例を示す斜視図である。 足場板用枠のその他の構成の一例を示す斜視図である。 敷板用枠のその他の構成の一例を示す斜視図である。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図9を参照して説明する。図1は、スレート屋根用足場部材1を使用する際の様子の一例を示す斜視図である。図2は、スレート屋根用足場部材1の構成の一例を示す斜視図である。図3は、スレート屋根用足場部材1を構成する各構成の一例を示す分解図である。図4は、足場板用枠2の構成の一例を示す斜視図である。図5は、敷板用枠5の構成の一例を示す斜視図である。図6は、敷板用枠5を裏側から見た際の構成の一例を示す斜視図である。図7は、スレート屋根用足場部材1を設置する際の様子の一例を示す斜視図である。図8は、足場板用枠2のその他の構成の一例を示す斜視図である。図9は、敷板用枠4のその他の構成の一例である敷板用枠8の構成の一例を示す斜視図である。
本発明の第1の実施形態では、スレート屋根の上に設置するスレート屋根用足場部材1について説明する。スレート屋根は、工場などにおいて設置されることの多い屋根であり、例えば、工場などの母屋を構成する骨材の上に配置されたスレートをボルトやナットなどの固定具により固定することで形成されている。本実施形態におけるスレート屋根用足場部材1は、スレート屋根を保守・点検する場合や補修する場合などスレート屋根上を移動することが必要となる場合に、スレート屋根上の所定位置に設置する。後述するように、本実施形態において説明するスレート屋根用足場部材1は、足場板用枠2と足場板3とを有しており、別々に持ち運ぶことが出来るとともにスレート屋根上に容易な方法でスレート屋根用足場部材1(足場板用枠2と足場板3)を設置可能なよう構成されている。スレート屋根用足場部材1をこのように構成することで、スレート屋根上において、容易な方法で足場板を設置することが可能となる。
また、例えば1階の屋根がスレート屋根である場合に母屋の2階に相当する部分の壁などを保守・点検、補修することが必要となる場合がある(2階以上のスレート屋根でも構わない)。このようにスレート屋根と隣接する壁を保守・点検、補修する場合、スレート屋根上を安全に移動することが出来るだけでは、壁の高さなどによっては、十分な保守・点検、補修などを行うことを出来ないおそれや、安全の確保が難しくなるおそれがある。このようなおそれに対処するため、後述するように、本実施形態におけるスレート屋根用足場部材1は、当該スレート屋根用足場部材1に敷板用枠4、木製の敷板5を設置可能なよう構成されている。敷板用枠4及び敷板5を用いることで、スレート屋根用足場部材1の上に足場11を組むことが出来るようになる。換言すると、足場を組む場合、足場の滑動又は沈下を防止するためジャッキベースを敷板に釘止め等することが必要となるが、本実施形態におけるスレート屋根用足場部材1によると、敷板用枠4及び木製の敷板5を有するため、スレート屋根上でジャッキベースを敷板5に釘止めすることが可能となり、スレート屋根上に容易な方法で安全に足場11を組むことが可能となる。その結果、容易な方法で安全に、母屋の2階に相当する部分の壁などを保守・点検、補修することが可能となる。
図1は、本実施形態において説明するスレート屋根用足場部材1の使用状態の一例を示す図である。図1を参照すると、スレート屋根上にスレート屋根用足場部材1を設置するとともに、スレート屋根用足場部材1上に足場11を組んでいることが分かる。このように、本実施形態におけるスレート屋根用足場部材1を用いると、スレート屋根上に安全に足場11を組むことが可能となる。
図2は、スレート屋根用足場部材1の構成の一例を示す斜視図であり、図3は、スレート屋根用足場部材1を構成する各構成の一例を示す分解図である。図2、図3を参照すると、スレート屋根用足場部材1は、足場板用枠2と、足場板3と、敷板用枠4と、敷板5と、手摺り6と、を含んでいる。
なお、本実施形態においては、図2における足場板3からみて敷板5が位置する側を上側であると定義して説明する。従って、例えば、図2の場合、足場板用枠2の上に敷板用枠4が設置されていることになる。また、例えば、図1の場合、スレート屋根の上にスレート屋根用足場部材1が設置されており、敷板5の上に足場11が組まれていることになる。
足場板用枠2(枠部)は、例えばアルミやスチールなどの金属製の部材であり、平面視で略長方形の形状を有している。足場板用枠2は、例えば、長手方向の長さが約2mであり、短手方向の長さが約0.8mである(例示した大きさ以外の大きさであっても構わない)。図4を参照すると、足場板用枠2は、例えば、一対の角パイプ21(C型鋼管などでも構わない)と、一対の角パイプ21を連結する一対のアングル22(L型鋼)と、一対の角パイプ21を連結するアンダーバー23と、手摺り取付け用穴24と、から構成されている。
具体的には、一対の角パイプ21の両端部には、当該一対の角パイプ21の端部同士を連結するアングル22が互いに向き合う向きで溶接されている。換言すると、アングル22は、当該アングル22を構成するL字型の面のうち、一方の面が一対の角パイプ21の端部に位置し、他方の面が端部側の面の下方から一対の角パイプ21が配置されている側に延びるよう配置した状態で、一対の角パイプ21の端部に溶接されている。このような構成により、アングル22のうち端部側の面の下方から延びている面は、足場板用枠2の内部に足場板3を載置した際に当該足場板3を下方から支持する支持部(端部支持部)として機能することになる。また、一対の角パイプ21及び一対の角パイプ21の両端部に溶接されたアングル22により、平面視で略長方形状の形状が形成されており、角パイプ21の側面(側壁部)とアングル22のうちの端部側の面とにより周囲を囲う枠部が形成されていることになる。
また、アングル22のうち支持部として機能する面(つまり、端部側の面の下方から延びている面)上には、例えば2つの補助片221が形成されている。補助片221は、足場板3の幅に応じた位置に(足場板3の短手方向の長さに応じた間隔で)形成されており、足場板3の載置箇所を規定し足場板3の載置を補助する。本実施形態における足場板3は、アングル22のうち支持部として機能する面上であって補助片221により規定される位置にそれぞれ載置されることになる。例えば、本実施形態の場合、図2、図3で示すように、足場板用枠2の内部には3つの足場板3を載置する。例えば、3つの足場板3のうち、一つは一方の角パイプ21と補助片221の間に載置し、別の一つは補助片221と補助片221との間に載置し、最後の一つは、他方の角パイプ21と補助片221との間に載置する。アングル22のうちの支持部として機能する面上に補助片221を形成することで、足場板3を容易に配置することを可能とするとともに足場板3のずれなどを防止することが可能となる。
また、一対の角パイプ21は、上記のようにアングル22により連結されているとともに、アンダーバー23(中間支持部)によっても連結されている。アンダーバー23は、一対の角パイプ21の両端部に溶接された一方のアングル22と他方のアングル22との間の例えば真ん中に形成されている。図4では一方のアングル22と他方のアングル22との間に1つのアンダーバー23が溶接されている場合について例示したが、一方のアングル22と他方のアングル22との間には例えば2つのアンダーバー23が溶接されているなど、複数のアンダーバー23が形成されていても構わない。
また、アンダーバー23は、アングル22のうち支持部として機能する面と同じ高さに位置するよう角パイプ21に溶接されている。このような構成により、アンダーバー23は、アングル22と同様に、足場板用枠2の内部に足場板3を載置した際に当該足場板3を下方から支持する支持部として機能することになる。
なお、アングル22及びアンダーバー23は、足場板3上に人が乗った際に、足場板用枠2がスレート屋根と接するとともに足場板3もスレート屋根と接するよう高さを調整して一対の角パイプ21に形成されていることが望ましい。アングル22のうち支持部として機能する面及びアンダーバー23は、例えば、角パイプ21の下端から15〜16mm程度上方に位置する高さで角パイプ21に溶接することが考えられる。なお、アングル22及びアンダーバー23は、例示している以外の位置で形成されていても構わない。
また、一対の角パイプ21のそれぞれの外側側面上の所定位置には、手摺り取付け用穴24が取り付けられている。例えば、図4で示す場合、全部で4つの手摺り取付け用穴24が取り付けられている。手摺り取付け用穴24は、上部に手摺り6を挿入するための穴が形成された円柱形状を有しており、当該手摺り取付け用穴24の内部に手摺り6を挿入することで手摺り6をスレート屋根用足場部材1に設置可能なよう形成されている。手摺り取付け用穴24には手摺り6が挿入されることになる。なお、手摺り取付け用穴24は、スレート屋根用足場部材1をスレート屋根上に設置した際に、スレート屋根と接する位置に取り付けられても構わないし、スレート屋根と接しないよう取り付けられても構わない。
さらに、一対の角パイプ21のうちの長手方向端部には、足場板用枠2を他の足場板用枠2と連結するための連結片222が、例えば隣接する他の足場板用枠2に形成された連結片222と互い違いとなるよう形成されている。角パイプ21のうち連結片222と隣接する箇所には、他の角パイプ21に形成されている連結片222を挿入するための挿入孔が形成されており、隣接する角パイプ21それぞれに形成されている挿入孔に他方の連結片222を挿入することで、隣接する足場板用枠2を連結することになる。
足場板3は、例えばアルミやスチールなどの金属製であり、平面視で略長方形の形状を有している。足場板3のうち長手方向の長さは足場板用枠2の長手方向の長さと同程度であり、短手方向の長さは例えば足場板用枠2の短手方向の長さの1/3程度である(足場板3の大きさは、足場板用枠2の大きさに応じていれば上記例示した場合に限定されない)。足場板3は、上述したように、足場板用枠2のうち支持部として機能するアングル22の面やアンダーバー23上であって、枠部として機能する角パイプ21の側面及び補助片221の間にそれぞれ載置される。具体的には、上述したように、本実施形態においては3つの足場板3を有しており、3つの足場板3のうち、一つは一方の角パイプ21と補助片221の間に配置され、別の一つは補助片221と補助片221との間に配置され、最後の一つは、他方の角パイプ21と補助片221との間に配置される。
なお、足場板3には、複数の貫通孔を形成する、滑り止めのための凹凸形状を設ける、円周フランジ加工を施すなど、様々な処理を施しても構わない。本実施形態におけるスレート屋根用足場部材1には、様々な種類の足場板3を用いることが出来る。
敷板用枠4(敷板用枠部)は、例えばアルミやスチールなどの金属製であり、平面視で略長方形の形状を有している。例えば、敷板用枠4は、当該敷板用枠4のうちの長手方向の長さが足場板用枠2のうちの短手方向の長さよりと同等か足場板用枠2のうちの短手方向の長さよりも長くなるよう形成されており(例えば、約1.05m)、短手方向の長さは例えば0.25mである(例示した場合以外であっても構わない)。図5、図6で示すように、敷板用枠4のうち上側には、内部に敷板5を載置する囲み部42が形成されている。また、敷板用枠4のうち下側には、一対のL型鋼により形成される係止片41(係止部材)が互いに向き合う向きで溶接されている。例えば、L字型鋼のうち一方の面が敷板用枠4に溶接されており、他方の面(溶接されている面の一方の端部から下方に延びる面)が係止片41として機能する。
一対の係止片41は、一方の係止片41と他方の係止片41との間の長さが足場板用枠2の短手方向の長さに応じた長さとなるよう調整されている。具体的には、一方の係止片41と他方の係止片41との間の長さが足場板用枠2の短手方向の長さよりも少し長くなるよう調整されている。このような調整により、敷板用枠4を足場板用枠2上に設置した際に、一対の係止片41は足場板用枠2の外側を挟み込むように配置されることになる。ここで、図1で示すように、スレート屋根用足場部材1は、傾斜のあるスレート屋根上に設置することが考えられる。上記のように一対の係止片41を形成し、足場板用枠2に敷板用枠4を設置した際に敷板用枠4の係止片41により足場板用枠2を係止する(挟み込む)ことで、傾斜のあるスレート屋根上にスレート屋根用足場部材1を設置した際にも、敷板用枠4がずれ落ちるのを防ぐ事が出来る。
囲み部42は敷板用枠4のうちの上側の面の四方を囲う壁部により形成されている。上述したように、囲み部42の内部には、敷板5が載置される。
敷板5は例えば木製であり、平面視で略長方形の形状を有している。敷板5は、例えば、囲み部42の大きさに応じた大きさを有している。上述したように、敷板5上には足場11を組むことが出来る。敷板5上に足場11を組む際には、足場11のジャッキベースが敷板5に例えば釘止めされることになる。
手摺り6は、アルミやスチールなどの金属製である。上述したように、手摺り6は手摺り取付け用穴24に挿入することでスレート屋根用足場部材1に取り付けることが出来る。このような構成のため、手摺り6はスレート屋根用足場部材1に対して容易な方法で着脱可能である。図1や図2では、スレート屋根用足場部材1の両側に手摺り6を取り付けているが、例えばより滑落の危険の大きい下方側のみに手摺り6を取り付けても構わない。本実施形態においては、手摺り6の形状などは特に限定しない。
スレート屋根用足場部材1は、例えば、上記のような構成を有している。続いて、スレート屋根用足場部材1をスレート屋根上に設置する際の方法(足場部材設置方法)の一例について説明する。
上記のようなスレート屋根用足場部材1は、例えば、図7で示すようにスレート屋根上に設置する。即ち、スレート屋根用足場部材1のうちの下側の面(下側の角パイプ21の外側側面)がスレート屋根を固定するボルトやナットなどの固定具7と接するように、スレート屋根用足場部材1をスレート屋根上に設置する。スレート屋根用足場部材1をこのように設置することで、スレート屋根用足場部材1は固定具7に係止されることになる。その結果、スレート屋根用足場部材1を傾斜のあるスレート屋根に設置したとしても当該スレート屋根用足場部材1がずれ落ちることを防止することが可能となる。なお、スレート屋根用足場部材1は、アングル22やアンダーバー23が固定具7と接しないようにスレート屋根上に設置することが望ましい。換言すると、スレート屋根用足場部材1は、固定具7上にアングル22やアンダーバー23が位置しないように、スレート屋根上に設置することが望ましい。
このように、本実施形態におけるスレート屋根用足場部材1は、足場板用枠2と足場板3とを有している。このような構成により、スレート屋根上に足場板用枠2を設置した後、足場板3を設置することで、容易にスレート屋根用足場部材1をスレート屋根上に設置することが出来る。その結果、容易な方法で安全にスレート屋根用足場部材1をスレート屋根上に設置することが可能となる。
また、本実施形態におけるスレート屋根用足場部材1は、敷板用枠4と敷板5とを有している。このような構成により、スレート屋根上に足場板用枠2及び足場板3を設置した後、敷板用枠4を設置し木製の敷板5を載置することで、スレート屋根上に足場11を組むことが可能となる。その結果、スレート屋根と隣接する壁などを容易な方法で安全に保守・点検、補修することが可能となる。
また、本実施形態によると、敷板5はスレート屋根用足場部材1の短手方向を横断する形で形成されており、ジャッキベースを固定する敷板として十分な大きさを有している。そのため、スレート屋根用足場部材1上には、様々な大きさ(様々な幅を有する)足場11を組むことが出来る。例えば、スレート屋根用足場部材1を設置する上の階の屋根の軒の出が深いと、幅の小さな足場11の場合足場11が上の階の屋根と接触してしまうおそれがある。この場合には、例えば、幅の大きな足場11を組むことが考えられる。このように、敷板5の大きさを十分とることで、柔軟な足場11の形成を可能とすることが出来る。
また、本実施形態によると、敷板用枠4は、足場板用枠2の任意の箇所に設置することが可能である。そのため、スレート屋根用足場部材1の上に設置する足場11の大きさに応じて、足場板用枠2上に設置する敷板用枠4の間隔を調整することが出来る。
なお、本実施形態で説明したスレート屋根用足場部材1の構成は、あくまで一例である。スレート屋根用足場部材1は、様々な他の形態を有することが出来る。
例えば、足場板用枠2のうち角パイプ21の下側の面やアングル22やアンダーバー23の下側の面などスレート屋根と接する面にシリコンなどによる保護層を形成することが考えられる。スレート屋根と接する面にシリコンなどによる保護層を形成することで、滑り止めとしての機能やクッションとしての機能(衝撃を吸収する機能)、スレート屋根の割れを抑止する機能、角パイプ21間などの高さのずれを調整する機能、などを発揮することが期待できる。
また、本実施形態においては、一対のアングル22のそれぞれに補助片221が形成されている場合について説明した。しかしながら、補助片221が形成される箇所は、本実施形態で説明した場合に限定されない。例えば、補助片221は、一対のアングル22の何れか一方のみに形成されていても構わない。また、補助片221は、アングル22に形成される代わりに、又は、アングル22とともに、アンダーバー23に形成されていても構わない。
また、例えば、図8で示すように、足場板用枠2には、クレーン車でスレート屋根用足場部材1を吊り上げる際に用いるロープを通すためのマルカン211を形成することも考えられる。足場板用枠2にマルカン211を形成することで、ロープをマルカン211に通してクレーン車により容易にスレート屋根用足場部材1を持ち上げることが可能となり、例えば地面上で組み立てたスレート屋根用足場部材1を容易にスレート屋根上に設置することが可能となる。なお、マルカン211は、足場板用枠2に対して例えばネジ止めなどにより着脱可能なよう構成しても構わない。
また、例えば、スレート屋根用足場部材1を設置するスレート屋根の傾斜が大きい場合などにおいて、下方側に位置するジャッキベースを持ち上げる長さが長くなりすぎる(ジャッキのストロークが足りなくなる)おそれがある。このようなおそれに対処するため、また、スレート屋根の傾斜を緩和するため、図9で示すような傾斜角を調整可能な敷板用枠8を敷板用枠4の代わりに用いることも考えられる。
敷板用枠8は、係止片41が形成された基部81と内部に敷板5を載置する囲い部82とを有しており、基部81と囲い部82とは軸部83により回転可能に軸支されている。具体的には、基部81及び囲い部82は平面視で略長方形状を有しており、四辺のうちの短辺端部の一つで軸部83により回転可能に軸支されている。このような構成のため、囲い部82の内部に敷板5を設置した状態で軸部83を支点にして囲い部82を回転させることで、図9で示すように囲い部82を傾斜させることが出来る。これにより、敷板用枠8を足場板用枠2に設置した状態で、敷板用枠8(敷板5)を傾斜させることが可能となる。その結果、スレート屋根の傾斜を緩和することが可能となる。なお、基部81には係止片41が形成されている。そのため、敷板用枠8は敷板用枠4と同様の方法により足場板用枠2に設置することが出来る。
また、敷板用枠8には、囲い部82を基部81に対して所定角度係止させた状態で係止する支持部84(囲い部係止部材)を形成することも考えられる。支持部84は、基部81に対して軸部85を軸として回転可能に軸支されている。このように構成することで、例えば囲い部82を傾斜させた際に、軸部85を支点にして支持部84を回転させ、囲い部82の下方から支持部84を接触させることが可能となる。これにより、囲い部82の傾斜した状態を支持部84により下方から支持することが可能となり、より強固に囲い部82を傾斜させた状態にとどめることが可能となる。
また、本実施形態においては、敷板用枠4や敷板用枠8は足場板用枠2を横断する形で形成するとした。しかしながら、足場11のジャッキベースに応じた敷板5を設置可能であれば、必ずしも敷板用枠4や敷板用枠8は足場板用枠2を横断する形で形成しなくても構わない。敷板用枠4は、例えば、足場板用枠2の短手方向に2つ形成しても構わない。この場合、係止片41は、例えば、足場板用枠2と足場板3とを挟み込むよう形成されることになる。
以上、上記各実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることが出来る。
1 スレート屋根用足場部材
11 足場
2 足場板用枠
21 角パイプ
211 マルカン
22 アングル
221 補助片
222 連結片
23 アンダーバー
24 手摺り取付け用穴
3 足場板
4 敷板用枠
41 係止片
42 囲み部
5 敷板
6 手摺り
7 固定具
8 敷板用枠
81 基部
82 囲い部
83 軸部
84 支持部
85 軸部

Claims (9)

  1. スレート屋根に設置されるスレート屋根用足場部材であって、
    スレート屋根上に載置される枠部と、前記枠部内に載置される複数の足場板と、を有し、
    前記枠部は、当該枠部内に前記足場板を載置した際に当該足場板を下方から支持する複数の支持部と、前記支持部のうちの少なくとも一つに形成され前記足場板の載置位置を規定する補助片と、を有し、
    複数の前記足場板は、前記枠部内の前記支持部上であって前記補助片により規定される位置にそれぞれ載置され
    前記枠部上に設置される敷板用枠部と、前記敷板用枠部の内部に載置される敷板と、を有し、
    前記敷板は木製であり、当該敷板の上部に足場を組む際に足場のジャッキベースを釘止めすることが可能なよう構成され、
    前記敷板用枠部のうち前記枠部上に設置する際に当該枠部側となる面には、当該敷板用枠部を前記枠部に係止する係止部材が形成されている
    スレート屋根用足場部材。
  2. 請求項1に記載のスレート屋根用足場部材であって、
    前記枠部は、一対の側壁部と前記一対の側壁部の両端部に形成され当該一対の側壁部を連結する端部支持部と、を有しており、
    前記端部支持部のうち少なくとも一つには前記補助片が形成されている
    スレート屋根用足場部材。
  3. 請求項2に記載のスレート屋根用足場部材であって、
    前記枠部のうちの前記端部支持部の間には、前記一対の側壁部を連結する中間支持部が形成されており、前記枠部内に前記足場板を載置した際には、前記端部支持部及び前記中間支持部が前記足場板を下方から支持する
    スレート屋根用足場部材。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のスレート屋根用足場部材であって、
    前記敷板用枠部は、内部に前記敷板を載置する囲い部と、前記係止部材が形成されている基部と、を含んでおり、
    前記囲い部は、前記基部の端部で当該基部に対して回転可能に軸支されている
    スレート屋根用足場部材。
  5. 請求項に記載のスレート屋根用足場部材であって、
    前記敷板用枠部は、前記囲い部を前記基部に対して所定角度回転させた状態で係止する囲い部係止部材を有する
    スレート屋根用足場部材。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のスレート屋根用足場部材であって、
    前記足場板は金属製であ
    スレート屋根用足場部材。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のスレート屋根用足場部材であって、
    前記敷板用枠部は、平面視で略長方形の形状を有しており、当該敷板用枠部の長手方向の長さは前記枠部の短手方向の長さよりも長くなるよう構成されており、前記敷板が前記枠部の短手方向を横断する形で載置されるよう前記枠部上に設置されている
    スレート屋根用足場部材
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のスレート屋根用足場部材を用いて行う足場部材設置方法であって、
    前記枠部の側面部をスレート屋根が有する固定具に接触するよう前記スレート屋根用足場部材をスレート屋根上に設置する
    足場部材設置方法。
  9. 請求項8に記載の足場部材設置方法であって、
    スレート屋根が有する前記固定具上に前記スレート屋根用足場部材に形成された前記支持部が位置しないように、前記スレート屋根用足場部材をスレート屋根上に設置する
    足場部材設置方法。
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