JP6399980B2 - サーバーラック冷却装置における配管構造 - Google Patents

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Description

この発明は、サーバーラック冷却装置における配管構造に関するもので、更に詳細には、複数のサーバーを多段に収納したサーバーラックにおける各サーバーからの排熱を冷却する冷却装置における配管構造に関するものである。
近年のICT(Information and Communication Technology)化の進歩発展に伴い、空調設備を備える情報通信機械室において情報通信機器(ICT装置)内のサーバーをサーバーラック内に多段に収納している。
従来、サーバーから放出される排熱によりICT装置内の温度が上昇することによる温度環境の悪化の改善を図るために、情報通信機械室内の空調機による冷却に加えて、サーバーラックの外部に近接された空冷部によって、サーバーから放出される排熱により冷媒が気化することによって冷却するサーバーラック冷却装置が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1,2に記載のサーバーラック冷却装置において、サーバーラックの外面に配置される空冷部は、配管内を冷媒が通過する往き側ヘッダーと、戻り側ヘッダーと、両ヘッダー間に並列に配置される熱交換用パイプとを備える熱交換器(ラジエータ)にて構成されている。
前記のように構成される熱交換器(ラジエータ)において、往き側ヘッダーには、冷媒供給側配管を介して冷媒供給源が接続され、戻り側ヘッダーには、冷媒排出側配管を介して排気ダクトが接続されている。
特開2013−3636号公報 特開2013−8888号公報
しかしながら、複数のサーバーを多段に収納するサーバーラックにおいて、熱交換器(ラジエータ)の下側では冷媒の圧力が高く沸騰(気化)しづらく、また、上側では冷媒が気体のため排熱を吸熱しないという問題があり、サーバーラックに多段に収納されたサーバー全体の排熱を効率良く吸熱することができない懸念がある。
サーバー全体の排熱を効率良く吸熱することができないと、複数のサーバーを多段に収納するサーバーラックを複数設置する情報通信機械室においては、室内を所定温度に温度調整するために空調機の稼動電力の増大が懸念される。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、サーバーラックに多段に収納された各サーバーの外部に近接したラジエータに冷媒を供給する配管を改善して、サーバーラックに多段に収納されたサーバー全体の排熱の吸熱効率の向上を図れるようにしたサーバーラック冷却装置における配管構造を提供することを課題とする。
上記課題を達成するために、この発明の第1のサーバーラック冷却装置における配管構造は、複数のサーバーを多段に収納するサーバーラックの外部に近接され、前記サーバーから放出される排熱により冷媒が気化することによって冷却する複数のラジエータと、前記ラジエータに冷媒を供給する冷媒供給側配管と、を具備するサーバーラック冷却装置において、 前記冷媒供給側配管は、互いに接合される、最上段の前記ラジエータに接続する上部配管と、最下段の前記ラジエータに接続する下部配管及び中間に位置する前記ラジエータに接続する1又は複数の中間配管を具備し、 前記上部配管及び中間配管は、仕切壁によって主冷媒通路と副冷媒通路が左右に分割された押出形材にて形成され、 前記主冷媒通路の上部に冷媒導入口が設けられ、下部に前記ラジエータの冷媒流入口に連通する第1の冷媒供給口が設けられ、 前記仕切壁に、前記主冷媒通路と前記副冷媒通路とを連通する連通口が設けられ、 前記副冷媒通路の下部に、第2の冷媒供給口が設けられ、 前記下部配管は、主冷媒通路を有する押出形材にて形成されると共に、前記主冷媒通路の上部に前記第2の冷媒供給口に連通する冷媒導入口が設けられ、下部に前記ラジエータの冷媒流入口に連通する冷媒供給口が設けられる、ことを特徴とする(請求項1)。
このように構成することにより、上部配管の冷媒導入口に供給される冷媒を、上部配管の主冷媒通路を介して最上段のラジエータに供給する一方、連通口及び副冷媒通路を介して中間配管の冷媒導入口及び主冷媒通路を介して下段に位置するラジエータに供給することができる。また、中間配管の主冷媒通路を流れる冷媒の一部を、連通口及び副冷媒通路を介して下段に位置する中間配管又は下部配管の主冷媒通路を介して下段に位置するラジエータに供給することができる。
この発明において、前記上部配管及び中間配管は、前記副冷媒通路の下端部が前記主冷媒通路より下方に突出され、該突出部に前記第2の冷媒供給口が設けられ、 前記中間配管は、前記主冷媒通路の上端部が前記副冷媒通路より上方に突出し、該突出部に前記冷媒導入口が設けられ、 前記下部配管は、仕切壁によって前記主冷媒通路と予備通路とが左右に分割された押出形材にて形成されると共に、前記主冷媒通路の上端部が前記予備通路より上方に突出され、該突出部に前記冷媒導入口が設けられ、 前記上部配管及び中間配管の前記副冷媒通路の下端突出部と前記中間配管の上端突出部とを接合すると共に、前記中間配管の下端突出部と下段の前記中間配管の上端突出部又は前記下部配管の上端突出部とを接合して、前記上部配管、中間配管及び下部配管を前記ラジエータの側方に直状に配設するのが好ましい(請求項2)。
このように構成することにより、上部配管、中間配管及び下部配管を多段に配置されたラジエータの側方に直状に配置することができるので、複数のラジエータと配管を一体化することができる。
また、この発明において、前記上部配管及び中間配管の前記仕切壁に設けられる連通口は、前記主冷媒通路側又は前記副冷媒通路側の一方の側壁に設けられた貫通孔を介して穿設され、前記貫通孔は蓋体によって閉塞されるのが好ましい(請求項3)。
このように構成することにより、押出形材にて形成される上部配管及び中間配管の仕切壁の任意の位置に容易に連通口を設けることができる。
この発明の第2のサーバーラック冷却装置における配管構造は、複数のサーバーを多段に収納するサーバーラックの外部に近接され、前記サーバーから放出される排熱により冷媒が気化することによって冷却する複数のラジエータと、前記ラジエータに冷媒を供給する冷媒供給側配管と、を具備するサーバーラック冷却装置において、 前記冷媒供給側配管は、互いに接合される、最上段の前記ラジエータに接続する上部配管と、最下段の前記ラジエータに接続する下部配管を具備し、 前記上部配管は、仕切壁によって第1の冷媒通路と第2の冷媒通路とが左右に分割された押出形材にて形成され、 前記第1の冷媒通路は、第1の仕切板によって第1の上部冷媒通路と第1の下部冷媒通路に区画され、 前記第2の冷媒通路は、前記第1の仕切板より下方に位置する第2の仕切板によって第2の上部冷媒通路と第2の下部冷媒通路に区画され、 前記第1の上部冷媒通路の上部に冷媒導入口が設けられ、下部に前記ラジエータの冷媒流入口に連通する第1の冷媒供給口が設けられ、 前記仕切壁に、前記第1の上部冷媒通路と前記第2の上部冷媒通路とを連通する第1の連通口と、前記第2の上部冷媒通路の下部と前記第1の下部冷媒通路の上部とを連通する第2の連通口及び前記第1の下部冷媒通路と前記第2の下部冷媒通路の上部とを連通する第3の連通口が設けられ、 前記第1の下部冷媒通路に、前記ラジエータの冷媒流入口に連通する第2の冷媒供給口が設けられ、 前記第2の下部冷媒通路に、第3の冷媒供給口が設けられ、 前記下部配管は、主冷媒通路を有する押出形材にて形成されると共に、前記主冷媒通路の上部に前記第2の冷媒供給口に連通する冷媒導入口が設けられ、下部に前記ラジエータの冷媒流入口に連通する冷媒供給口が設けられる、ことを特徴とする(請求項4)。
このように構成することにより、上部配管の冷媒導入口に供給される冷媒を、第1の上部冷媒通路を介して最上段のラジエータに供給する一方、第1の連通口、第2の上部冷媒通路、第2の連通口及び第1の下部冷媒通路を介して下段に位置するラジエータに供給することができる。また、第1の下部冷媒通路を流れる冷媒の一部を、第3の連通口及び下部配管の主冷媒通路を介して更に下段に位置するラジエータに供給することができる。
請求項4に記載の発明において、前記第2の下部冷媒通路の下端部が前記第1の下部冷媒通路より下方に突出され、該突出部に前記第2の冷媒供給口が設けられ、 前記下部配管は、仕切壁によって前記主冷媒通路と予備通路とが左右に分割された押出形材にて形成されると共に、前記主冷媒通路の上端部が前記予備通路より上方に突出され、該突出部に前記冷媒導入口が設けられ、 前記上部配管の第2の下部冷媒通路の下端突出部と前記下部配管の上端突出部とを接合して、前記上部配管及び下部配管を前記ラジエータの側方に直状に配設するのが好ましい(請求項5)。
このように構成することにより、上部配管及び下部配管を多段に配置されたラジエータの側方に直状に配置することができるので、複数のラジエータと配管を一体化することができる。
また、請求項4に記載の発明において、前記仕切壁に設けられる第1の連通口、第2の連通口及び第3の連通口は、それぞれ前記第1の冷媒通路又は第2の冷媒通路の一方の側壁に設けられた貫通孔を介して穿設され、前記貫通孔は蓋体によって閉塞されるのが好ましい(請求項6)。
このように構成することにより、押出形材にて形成される上部配管の仕切壁の任意の位置に容易に第1,第2,第3の連通口を設けることができる。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1に記載の発明によれば、上部配管の冷媒導入口に供給される冷媒を、互いに接合させる上部配管、中間配管及び下部配管を介して多段に配置された各ラジエータに供給することができるので、サーバーラックに多段に収納された各サーバーの外部に近接したラジエータに冷媒を供給する配管を改善して、サーバーラックに多段に収納されたサーバー全体の排熱の吸熱効率の向上を図ることができる。
(2)請求項2に記載の発明によれば、上部配管、中間配管及び下部配管を多段に配置されたラジエータの側方に直状に配置することができ、複数のラジエータと配管を一体化することができるので、前記(1)に加えて、更にラジエータへの配管の組付けを容易にすることができると共に、配管の占めるスペースを少なくすることができる。
(3)請求項3に記載の発明によれば、前記(1)に加えて、更に押出形材にて形成される上部配管及び中間配管の仕切壁の任意の位置に容易に連通口を設けることができる。
(4)請求項4に記載の発明によれば、上部配管の冷媒導入口に供給される冷媒を、互いに接合させる上部配管及び下部配管を介して多段に配置された各ラジエータに供給することができるので、サーバーラックに多段に収納された各サーバーの外部に近接したラジエータに冷媒を供給する配管を改善して、サーバーラックに多段に収納されたサーバー全体の排熱の吸熱効率の向上を図ることができる。
また、上部配管により最上段のラジエータとその下段のラジエータに冷媒を供給することができるので、配管の構成部材の削減が図れる。
(5)請求項5に記載の発明によれば、上部配管及び下部配管を多段に配置されたラジエータの側方に直状に配置することができ、複数のラジエータと配管を一体化することができるので、前記(4)に加えて、更にラジエータへの配管の組付けを容易にすることができると共に、配管の占めるスペースを少なくすることができる。
(6)請求項6に記載の発明によれば、前記(4)に加えて、更に押出形材にて形成される上部配管の仕切壁の任意の位置に容易に第1,第2,第3の連通口を設けることができる。
この発明に係るサーバーラック冷却装置における配管構造の使用状態を示す概略断面図である。 この発明の第1実施形態を示す概略縦断面図である。 第1実施形態における上部配管を示す一部断面斜視図である。 第1実施形態における上部配管と中間配管を示す一部断面斜視図である。 前記上部配管の正面図(a)及び側面図(b)である。 図5(a)のI−I線に沿う断面図である。 図5(a)のII−II線に沿う拡大断面図(a)及びIII−III線に沿う拡大断面図(b)である。 前記中間配管の正面図(a)及び側面図(b)である。 前記中間配管の背面図(a)及び図8(a)のIV−IV線に沿う拡大断面図(b)である。 図8(a)のV−V線に沿う拡大断面図(a)、VI−VI線に沿う拡大断面図(b)及びVII−VII線に沿う拡大断面図(c)である。 この発明における下部配管の正面図(a)及び側面図(b)である。 前記下部配管の背面図(a)及び図11(a)のVIII−VIII線に沿う拡大断面図(b)である。 図11(a)のIX−IX線に沿う拡大断面図(a)及びX−X線に沿う拡大断面図(b)である。 この発明の第2実施形態を示す概略縦断面図である。 第2実施形態における上部配管を示す一部断面斜視図である。 第2実施形態における上部配管の正面図(a)及び側面図(b)である。 前記上部配管の背面図(a)及び図16(a)のXI−XI線に沿う拡大断面図(b)である。 図16(a)のXII−XII線に沿う拡大断面図(a)、XIII−XIII線に沿う拡大断面図(b)、XIV−XIV線に沿う拡大断面図(c)及び図17(a)のXV−XV線に沿う拡大断面図(d)である。
以下に、この発明を実施するための形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、この発明に係るサーバーラック冷却装置を情報通信機械室に設置されたサーバーラックに適用した場合について説明する。
図1に示すように、情報通信機械室4内には、複数例えば4台のサーバー2を多段に収納するサーバーラック3と、室内の温度を所定温度に制御するために空調機5が設置されている。また、サーバー2から放出される排熱により室内の温度が上昇することにより温度環境の悪化の改善を図るために、サーバーラック3の外部の近接位置にこの発明に係るサーバーラック冷却装置1が配置されている。
<第1実施形態>
サーバーラック冷却装置1は、サーバー2から放出される排熱により冷媒が気化することによって冷却する複数(例えば4台)のラジエータ10と、ラジエータ10に冷媒を供給する冷媒供給側配管100と、冷媒排出側配管70とを具備している。
この場合、図2に示すように、ラジエータ10は、上下に対峙する冷媒供給側ヘッダーパイプ11及び冷媒排出側ヘッダーパイプ12と、両ヘッダーパイプ11,12に接続する互いに平行な複数の扁平状の熱交換チューブ13と、隣接する熱交換チューブ13間に介在されるコルゲートフィン14とで構成されている。両ヘッダーパイプ11,12、熱交換チューブ13及びコルゲートフィン14は、それぞれアルミニウム製部材にて形成される。
この場合、冷媒供給側ヘッダーパイプ11の下部一側端に、冷媒流入口15が形成されている。また、冷媒排出側ヘッダーパイプ12の冷媒流入口15と対角をなす上部一側端に、冷媒流出口16が形成されている。
前記のように構成される各ラジエータ10の冷媒流入口15に冷媒供給側配管100が接続され、冷媒流出口16に冷媒排出側配管70が接続されている。
冷媒供給側配管100は、最上段のラジエータ10に接続する上部配管20と、最下段のラジエータ10に接続する下部配管40及び中間に位置する2台のラジエータ10に接続する2つの中間配管30A,30Bを具備している。これら上部配管20、中間配管30A,30B及び下部配管40は、互いに接合される。上部配管20、中間配管30A,30B及び下部配管40の接合形態については後述する。
上部配管20は、図2,図3,図5〜図7に示すように、仕切壁21によってそれぞれ断面が矩形状の主冷媒通路22と副冷媒通路23が左右に分割されたアルミニウム製押出形材にて形成されている。なお、主冷媒通路22と副冷媒通路23の上下両端の開口部にはアルミニウム製エンドキャップ20aが接合されて塞がれている。
主冷媒通路22の側壁の上部に冷媒導入口24が設けられ、下部に最上段のラジエータ10の冷媒流入口15に連通する第1の冷媒供給口25が設けられている。また、仕切壁21に、主冷媒通路22と副冷媒通路23とを連通する連通口27が設けられ、副冷媒通路23の下部に、第2の冷媒供給口26が設けられている。なお、同一面側に開口する冷媒導入口24と第1の冷媒供給口25の表面開口側の同心円上には環状溝90が周設されており、環状溝90にOリング91が嵌装されるようになっている。
なお、連通口27は、ラジエータ10における冷媒が液状の下側熱交換領域17と冷媒が気液分離される上側熱交換領域18の境界部より若干下側の位置に設けられている。図2において、最上段のラジエータ10にのみ下側熱交換領域17と上側熱交換領域18を示したが、その他のラジエータ10においても同様であるので、省略する。この場合、連通口27は、主冷媒通路側の側壁22aに設けられた貫通孔28を介して穿設され、その後、貫通孔28をアルミニウム製の蓋体29を接合することによって閉塞される。なお、貫通孔28は副冷媒通路側の側壁に設けてもよい。
なお、上部配管20における副冷媒通路23の下端部が主冷媒通路22より下方に突出され、該下端突出部20bに第2の冷媒供給口26が設けられている。
また、上部配管20の側壁22aと直交方向の対向する両側壁には、取付孔20gを有するフランジ20fが設けられている。このフランジ20fは、上部配管20の押出成形時に一体成形される凸条を切除することで形成される。このフランジ20fを設けることによって、取付孔20gと取付ボルト、ナット(図示せず)等を用いて中間配管30Aや装置に上部配管20を連結(固定)することができる。
中間配管30A,30Bは、上段側の中間配管30Aを代表して説明すると、図2,図4,図8〜図10に示すように、仕切壁31によって上部配管20と同様にそれぞれ断面が矩形状の主冷媒通路32と副冷媒通路33が左右に分割されたアルミニウム製押出形材にて形成されている。なお、主冷媒通路32と副冷媒通路33の上下両端の開口部にはアルミニウム製エンドキャップ30aが接合されて塞がれている。
主冷媒通路32の側壁の上部に冷媒導入口34が設けられ、下部にラジエータ10の冷媒流入口15に連通する第1の冷媒供給口35が設けられている。また、仕切壁31に、主冷媒通路32と副冷媒通路33とを連通する連通口37が設けられ、副冷媒通路33の下部に、第2の冷媒供給口36が設けられている。なお、第1の冷媒供給口35の表面開口側の同心円上には環状溝90が周設されており、環状溝90にOリング91が嵌装されるようになっている。
なお、連通口37は、上部配管20の連通口27と同様にラジエータ10における冷媒が液状の下側熱交換領域17と冷媒が気液分離される上側熱交換領域18の境界部より若干下側の位置に設けられている。この場合、連通口37は、主冷媒通路側の側壁32aに設けられた貫通孔38を介して穿設され、その後、貫通孔38をアルミニウム製の蓋体39を接合することによって閉塞される。
なお、中間配管30Aにおける主冷媒通路32の上端部が副冷媒通路33より上方に突出しており、該上端突出部30cに上部配管20の第2の冷媒供給口26に連通する冷媒導入口34が設けられている。また、副冷媒通路33の下端部が主冷媒通路32より下方に突出され、該下端突出部30bに第2の冷媒供給口36が設けられている。なお、下段に位置する中間配管30Bの場合は、上端突出部30cに設けられた冷媒導入口34と上段の中間配管30Aの下端突出部30bに設けられた第2の冷媒供給口36が連通する。
また、中間配管30Aの側壁32aと直交方向の対向する両側壁には、上部配管20と同様に、取付孔30gを有するフランジ30fが設けられている。
下部配管40は、図2,図11〜図13に示すように、仕切壁41によって上部配管20と同様にそれぞれ断面が矩形状の主冷媒通路42と予備通路43が左右に分割されたアルミニウム製押出形材にて形成されている。下部配管40を仕切壁41によって主冷媒通路42と予備通路43が左右に分割されたアルミニウム製押出形材にて形成したのは、下部配管40を上部配管20と同様の断面形状の押出形材にて形成することができるからである。なお、主冷媒通路42の上下両端の開口部にはアルミニウム製エンドキャップ40aが接合されて塞がれている。
主冷媒通路42の上部に中間配管30Aの第2の冷媒供給口36に連通する冷媒導入口44が設けられ、下部に最下段のラジエータ10の冷媒流入口15に連通する冷媒供給口45が設けられている。なお、冷媒供給口45の表面開口側の同心円上には環状溝90が周設されており、環状溝90にOリング91が嵌装されるようになっている。
なお、主冷媒通路42の上端部が予備通路43より上方に突出され、該上端突出部40cに冷媒導入口44が設けられている。また、下部配管40の冷媒供給口45を設けた側壁と直交方向の対向する両側壁には、上部配管20と同様に、取付孔40gを有するフランジ40fが設けられている。
ラジエータ10に冷媒供給側配管100を接続するには、まず、上部配管20の下端突出部20bと上段側の中間配管30Aの上端突出部30cとを接合し、上段側の中間配管30Aの下端突出部30bと下段側の中間配管30Bの上端突出部30cとを接合し、更に、下段側の中間配管30Bの下端突出部30bと下部配管40の上端突出部40cとを接合して、上部配管20、2つの中間配管30A,30B及び下部配管40を直状に接合する。
この場合、上部配管20、中間配管30A,30B及び下部配管40の表面にろう材を塗布することによって、上部配管20、中間配管30A,30B及び下部配管40とを一体ろう付けすることができる。これに代えて、上部配管20、中間配管30A,30B及び下部配管40の接合部にろう材を介在して一体ろう付けしてもよい。
上部配管20、中間配管30A,30B及び下部配管40を接合した状態では、上部配管20の第2の冷媒供給口26と上段側の中間配管30Aの冷媒導入口34が連通し、上段側の中間配管30Aの第2の冷媒供給口36と下段側の中間配管30Bの冷媒導入口34が連通し、下段側の中間配管30Bの第2の冷媒供給口36と下部配管40の冷媒導入口44が連通する。
次に、上部配管20の第1の冷媒供給口25を最上段のラジエータ10の冷媒流入口15に連通し、上段側の中間配管30Aの第1の冷媒供給口25を上方から2段目のラジエータ10の冷媒流入口15に連通し、下段側の中間配管30Bの第1の冷媒供給口25を上方から3段目のラジエータ10の冷媒流入口15に連通し、下部配管40の冷媒供給口45を最下段のラジエータ10の冷媒流入口15に連通する。そして、図示しない固定部材によって各段のラジエータ10の側方に冷媒供給側配管100を接続する。
この場合、上部配管20の第1の冷媒供給口25、中間配管30A,30Bの第1の冷媒供給口35、下部配管40の冷媒供給口45と各ラジエータ10の冷媒流入口15との間に、Oリングが介在されて気密性が保持されている。
なお、各ラジエータ10の冷媒流出口16には、冷媒排出側配管70が接続される。この場合、冷媒排出側配管70の上端部は最上段のラジエータ10より上方に突出されており、上端部に配管接続用フランジ部71が設けられている。なお、冷媒流出口16と冷媒排出側配管70との間にOリング(図示せず)が介在されて、図示しない固定部材によって各段のラジエータ10の側方に冷媒排出側配管70が接続される。なお、冷媒排出側配管70には、情報通信機械室4の外部に冷媒を排出する冷媒排出管路7が接続される。
また、上部配管20の上端部は、最上段のラジエータ10より上方に突出に位置しており、この突出部に冷媒導入口24が位置している。この冷媒導入口24に冷媒供給側接続配管80が接続され、冷媒供給側接続配管80に冷媒供給管路6が接続される。
冷媒供給側接続配管80は、上部配管20の冷媒導入口24に一端が接続される直状部81と、直状部81から略直交状に屈曲されて冷媒排出側配管70の上端部に近接する起立部82とからなり、起立部82の上端部に配管接続用フランジ部83が設けられている。なお、上部配管20の冷媒導入口24と冷媒供給側接続配管80の直状部81との間にはOリング91が介在されて気密性が保持されている。
このように、冷媒排出側配管70の上端部を最上段のラジエータ10より上方に突出させて、上端部に配管接続用フランジ部71を設け、上部配管20に接続する冷媒供給側接続配管80を、最上段のラジエータ10より上方に突出する上部配管20の冷媒導入口24に一端が接続される直状部81と、該直状部81から略直交状に屈曲されて冷媒排出側配管70の上端部に近接する起立部82とで形成し、起立部82の上端部に配管接続用フランジ部83を設けることにより、冷媒供給側配管100に接続する冷媒供給管路6と冷媒排出側配管70に接続する冷媒排出管路7の接続作業を容易にすることができると共に、冷媒流入側と冷媒流出側の配管経路を近接することができる。
第1実施形態のサーバーラック冷却装置1において、冷媒供給側接続配管80を介して液状の冷媒が上部配管20の冷媒導入口24から主冷媒通路22内に流れ、第1の冷媒供給口25、最上段のラジエータ10の冷媒流入口15を介してラジエータ10の下側熱交換領域17に流れる。また、主冷媒通路22内に流れた冷媒の一部は、連通口27を介して副冷媒通路23内に流れ、第2の冷媒供給口26、上段側の中間配管30Aの冷媒導入口34を介して中間配管30Aの主冷媒通路32内に流れ、第1の冷媒供給口35、ラジエータ10の冷媒流入口15を介して上段から2段目のラジエータ10の下側熱交換領域17に流れる。また、主冷媒通路32内に流れた冷媒の一部は、連通口37を介して副冷媒通路33内に流れ、第2の冷媒供給口36、下段側の中間配管30Bの冷媒導入口34を介して中間配管30Bの主冷媒通路32内に流れ、第1の冷媒供給口35、ラジエータ10の冷媒流入口15を介して上段から3段目のラジエータ10の下側熱交換領域17に流れる。また、主冷媒通路32内に流れた冷媒の一部は、連通口37を介して副冷媒通路33内に流れ、第2の冷媒供給口36、下部配管40の冷媒導入口44を介して下部配管40の主冷媒通路42内に流れ、冷媒供給口45、ラジエータ10の冷媒流入口15を介して最下段のラジエータ10の下側熱交換領域17に流れる。
各ラジエータ10に流れた冷媒は、下側熱交換領域17の各熱交換チューブ13の流体流路を流れる間にサーバー2から放出される排熱を吸熱して蒸発し、気液混合状態となって上側熱交換領域18の各熱交換チューブ13に流れる。上側熱交換領域18の各熱交換チューブ13の流体流路を流れる冷媒は、冷媒排出側ヘッダーパイプ12で合流する。そして、冷媒排出側ヘッダーパイプ12で合流した冷媒は冷媒排出側配管70を介して冷媒排出管路7から流出する。
第1実施形態のサーバーラック冷却装置1における配管構造によれば、上部配管20の冷媒導入口24に供給される冷媒を、互いに接合させる上部配管20、中間配管30A,30B及び下部配管40を介して多段に配置された各ラジエータ10に供給することができるので、サーバーラック3に多段に収納された各サーバー10の外部に近接したラジエータ10に冷媒を供給する冷媒供給側配管100を改善して、サーバーラック3に多段に収納されたサーバー全体の排熱の吸熱効率の向上を図ることができる。したがって、複数のサーバー2を多段に収納するサーバーラック3を複数設置する情報通信機械室4等においては、室内を所定温度に温度調整するために空調機の稼動電力を大幅に削減することができる。
また、上部配管20、中間配管30A,30B及び下部配管40を多段に配置されたラジエータ10の側方に直状に配置することができ、複数のラジエータ10と冷媒供給側配管100を一体化することができるので、ラジエータ10への配管の組付けを容易にすることができると共に、配管の占めるスペースを少なくすることができる。
また、押出形材にて形成される上部配管20及び中間配管30A,30Bの仕切壁の任意の位置に容易に連通口27,37を設けることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、冷媒供給側配管の構成部材の削減を図ると共に、ラジエータへの接続を更に容易に行えるようにした場合である。
第2実施形態の冷媒供給側配管200は、図14に示すように、最上段のラジエータ10とその直下の2段目のラジエータ10に接続する上部配管50と、最下段のラジエータ10に接続する下部配管40を具備している。これら上部配管50及び下部配管40は、互いに接合される。上部配管50と下部配管40の接合形態については後述する。
上部配管50は、図14〜図18に示すように、仕切壁51によってそれぞれ断面が矩形状の第1の冷媒通路52と第2の冷媒通路53とが左右に分割されたアルミニウム製押出形材にて形成されている。この場合、上部配管50の対向する両側壁の仕切壁51の延長上には凸条50fが長手方向に沿って一体に形成されている。このように対向する両側壁の仕切壁51の延長上に凸条50fを設けることによって、凸条50fに設けられる取付孔(図示せず)と取付ボルト、ナット(図示せず)等を用いて下部配管40や装置等に上部配管50を連結(固定)することができる。この場合、凸条50fを必要に応じて切除して残りの部分を取付孔を有するフランジとしてもよい。なお、第1の冷媒通路52と第2の冷媒通路53の上下両端の開口部にはアルミニウム製エンドキャップ50eが接合されて塞がれている。
第1の冷媒通路52は、第1の仕切板54によって第1の上部冷媒通路52aと第1の下部冷媒通路52bに区画され、第2の冷媒通路53は、第1の仕切板54より下方に位置する第2の仕切板55によって第2の上部冷媒通路53aと第2の下部冷媒通路53bに区画されている。
第1の上部冷媒通路52aの上部に冷媒導入口56が設けられ、下部に最上段のラジエータ10の冷媒流入口15に連通する第1の冷媒供給口57aが設けられている。また、第1の下部冷媒通路52bに、2段目のラジエータ10の冷媒流入口15に連通する第2の冷媒供給口57bが設けられ、第2の下部冷媒通路53bに、第3の冷媒供給口57cが設けられている。なお、同一面側に開口する冷媒導入口56と第1の冷媒供給口57a及び第2の冷媒供給口57bの表面開口側の同心円上には環状溝90が周設されており、環状溝90にOリング91が嵌装されるようになっている。
また、仕切壁51には、第1の上部冷媒通路52aと第2の上部冷媒通路53aとを連通する第1の連通口58aと、第2の上部冷媒通路53aの下部と第1の下部冷媒通路52bの上部とを連通する第2の連通口58b及び第1の下部冷媒通路52bと第2の下部冷媒通路53bの上部とを連通する第3の連通口58cが設けられている。
なお、第1の連通口58aと第3の連通口58cは、ラジエータ10における冷媒が液状の下側熱交換領域17と冷媒が気液分離される上側熱交換領域18の境界部より若干下側の位置に設けられている。図14において、最上段のラジエータ10にのみ下側熱交換領域17と上側熱交換領域18を示したが、その他のラジエータ10においても同様であるので、省略する。
この場合、第1の連通口58aは、第1の上部冷媒通路側の側壁50bに設けられた貫通孔60を介して穿設され、第2の連通口58bは、第2の上部冷媒通路側の側壁50cに設けられた貫通孔60を介して穿設され、また、第3の連通口58cは、第1の下部冷媒通路側の側壁50dに設けられた貫通孔60を介して穿設される。第1の連通口58a、第2の連通口58b及び第3の連通口58cを穿設した後、貫通孔60はアルミニウム製の蓋体61を接合することによって閉塞される。
なお、第2の下部冷媒通路53bの下端部が第1の下部冷媒通路52bより下方に突出され、該下端突出部50eに第3の冷媒供給口57cが設けられている。
下部配管40は、第1実施形態と同様であるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。なお、第2実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
ラジエータ10に冷媒供給側配管200を接続するには、まず、上部配管50の下端突出部50eと下部配管40の上端突出部40cとを接合して、上部配管50と下部配管40を直状に接合する。
この場合、上部配管50及び下部配管40の表面にろう材を塗布することによって、上部配管50と下部配管40とを一体ろう付けすることができる。これに代えて、上部配管50と下部配管40の接合部にろう材を介在して一体ろう付けしてもよい。
上部配管50と下部配管40を接合した状態では、上部配管50の第3の冷媒供給口57cと下部配管40の冷媒導入口44が連通する。
次に、上部配管50の第1の冷媒供給口57aを最上段のラジエータ10の冷媒流入口15に連通し、第2の冷媒供給口57bを上方から2段目のラジエータ10の冷媒流入口15に連通し、下部配管40の冷媒供給口45を最下段のラジエータ10の冷媒流入口15に連通する。そして、図示しない固定部材によって各段のラジエータ10の側方に冷媒供給側配管100を接続する。
この場合、上部配管50の第1の冷媒供給口57a、第2の冷媒供給口57b、下部配管40の冷媒供給口45と各ラジエータ10の冷媒流入口15との間に、Oリングが介在されて気密性が保持されている。
第2実施形態のサーバーラック冷却装置1Aにおいて、冷媒供給側接続配管200を介して液状の冷媒が上部配管50の冷媒導入口56から第1の上部冷媒通路52a内に流れ、第1の冷媒供給口57a、ラジエータ10の冷媒流入口15を介してラジエータ10の下側熱交換領域17に流れる。また、第1の上部冷媒通路52a内に流れた冷媒の一部は、第2の連通口58bを介して第2の上部冷媒通路553a内に流れ、第2の上部冷媒通路553a内に流れた冷媒は、第2の連通口58bを介して第1の下部冷媒通路52b内に流れ、第1の下部冷媒通路52b内に流れた冷媒は、第2の冷媒供給口57b、ラジエータ10の冷媒流入口15を介して上段から2段目のラジエータ10の下側熱交換領域17に流れる。また、第1の下部冷媒通路52b内に流れた冷媒の一部は、第3の連通口58cを介して第2の下部冷媒通路53b内に流れ、第2の下部冷媒通路53b内に流れた冷媒は、第3の冷媒供給口57cを介して下部配管40の主冷媒通路42内に流れ、主冷媒通路42内に流れた冷媒は、冷媒供給口45、ラジエータ10の冷媒流入口15を介して最下段のラジエータ10の下側熱交換領域17に流れる。
各ラジエータ10に流れた冷媒は、下側熱交換領域17の各熱交換チューブ13の流体流路を流れる間にサーバー2から放出される排熱を吸熱して蒸発し、気液混合状態となって上側熱交換領域18の各熱交換チューブ13に流れる。上側熱交換領域18の各熱交換チューブ13の流体流路を流れる冷媒は、冷媒排出側ヘッダーパイプ12で合流する。そして、冷媒排出側ヘッダーパイプ12で合流した冷媒は冷媒排出側配管70を介して冷媒排出管路7から流出する。
第2実施形態のサーバーラック冷却装置1Aにおける配管構造によれば、上部配管50の冷媒導入口56に供給される冷媒を、互いに接合させる上部配管50及び下部配管40を介して多段に配置された各ラジエータ10に供給することができるので、サーバーラック3に多段に収納された各サーバー2の外部に近接したラジエータ10に冷媒を供給する冷媒供給側配管200を改善して、サーバーラック3に多段に収納されたサーバー全体の排熱の吸熱効率の向上を図ることができる。したがって、複数のサーバー2を多段に収納するサーバーラック3を複数設置する情報通信機械室4等においては、室内を所定温度に温度調整するために空調機の稼動電力を大幅に削減することができる。
また、上部配管50により最上段のラジエータ10とその下段のラジエータ10に冷媒を供給することができるので、配管の構成部材の削減が図れる。
<その他の実施形態>
第1実施形態では、冷媒供給側配管100が上部配管20、2つの中間配管30A,30B及び下部配管40を接合して、4台のサーバー2に近接する4段のラジエータ10に接続する場合について説明したが、5段以上のサーバー2、ラジエータ10に対応させる場合は、中間配管30A(30B)を増やせばよい。また、3段のサーバー2、ラジエータ10に対応させる場合は、中間配管を1つにすればよい。
また、第2実施形態では、冷媒供給側配管200が上部配管50と下部配管40を接合して、3台のサーバー2に近接する3段のラジエータ10に接続する場合について説明したが、4段以上のサーバー2、ラジエータ10に対応させる場合は、上部配管50と下部配管40との間に第1実施形態の中間配管30A(30B)を接合してもよい。
なお、ラジエータ10は、上記構造に限定されるものではなく、対峙する冷媒供給側ヘッダーパイプ及び冷媒排出側ヘッダーパイプと、前記両ヘッダーパイプに接続する互いに平行な複数の熱交換チューブとを具備する構造であれば、その他の構造であってもよい。例えば、左右に対峙する冷媒供給側ヘッダーパイプ及び冷媒排出側ヘッダーパイプと、両ヘッダーパイプに接続する互いに平行な複数の熱交換チューブとを具備するパラレルフロー型のラジエータであってもよい。
2 サーバー
3 サーバーラック
10 ラジエータ
15 冷媒流入口
16 冷媒流出口
20 上部配管
20b 下端突出部
21,31 仕切壁
22,32,42 主冷媒通路
23,33 副冷媒通路
24,34,44 冷媒流入口
25,35,59a 第1の冷媒供給口
26,36,59b 第2の冷媒供給口
27,37 連通口
28,38,60 貫通孔
29,39,61 蓋体
30A,30B 中間配管
30b 下端突出部
30c 上端突出部
40 下部配管
45 冷媒供給口
50 上部配管
50e 下端突出部
51 仕切壁
52 第1の冷媒通路
52a 第1の上部冷媒通路
52b 第1の下部冷媒通路
53 第2の冷媒通路
53a 第2の上部冷媒通路
53b 第2の下部冷媒通路
54 第1の仕切板
55 第2の仕切板
56 冷媒導入口
57a 第1の冷媒供給口
57b 第2の冷媒供給口
57c 第3の冷媒供給口
58a 第1の連通口
58b 第2の連通口
58c 第3の連通口
70 冷媒排出側配管
80 冷媒供給側接続配管
81 直状部
82 起立部
83 配管接続用フランジ
100,200 冷媒供給側配管

Claims (6)

  1. 複数のサーバーを多段に収納するサーバーラックの外部に近接され、前記サーバーから放出される排熱により冷媒が気化することによって冷却する複数のラジエータと、前記ラジエータに冷媒を供給する冷媒供給側配管と、を具備するサーバーラック冷却装置において、
    前記冷媒供給側配管は、互いに接合される、最上段の前記ラジエータに接続する上部配管と、最下段の前記ラジエータに接続する下部配管及び中間に位置する前記ラジエータに接続する1又は複数の中間配管を具備し、
    前記上部配管及び中間配管は、仕切壁によって主冷媒通路と副冷媒通路が左右に分割された押出形材にて形成され、
    前記主冷媒通路の上部に冷媒導入口が設けられ、下部に前記ラジエータの冷媒流入口に連通する第1の冷媒供給口が設けられ、
    前記仕切壁に、前記主冷媒通路と前記副冷媒通路とを連通する連通口が設けられ、
    前記副冷媒通路の下部に、第2の冷媒供給口が設けられ、
    前記下部配管は、主冷媒通路を有する押出形材にて形成されると共に、前記主冷媒通路の上部に前記第2の冷媒供給口に連通する冷媒導入口が設けられ、下部に前記ラジエータの冷媒流入口に連通する冷媒供給口が設けられる、
    ことを特徴とするサーバーラック冷却装置における配管構造。
  2. 請求項1に記載のサーバーラック冷却装置における配管構造において、
    前記上部配管及び中間配管は、前記副冷媒通路の下端部が前記主冷媒通路より下方に突出され、該突出部に前記第2の冷媒供給口が設けられ、
    前記中間配管は、前記主冷媒通路の上端部が前記副冷媒通路より上方に突出し、該突出部に前記冷媒導入口が設けられ、
    前記下部配管は、仕切壁によって前記主冷媒通路と予備通路とが左右に分割された押出形材にて形成されると共に、前記主冷媒通路の上端部が前記予備通路より上方に突出され、該突出部に前記冷媒導入口が設けられ、
    前記上部配管及び中間配管の前記副冷媒通路の下端突出部と前記中間配管の上端突出部とを接合すると共に、前記中間配管の下端突出部と下段の前記中間配管の上端突出部又は前記下部配管の上端突出部とを接合して、前記上部配管、中間配管及び下部配管を前記ラジエータの側方に直状に配設してなる、
    ことを特徴とするサーバーラック冷却装置における配管構造。
  3. 請求項1に記載のサーバーラック冷却装置における配管構造において、
    前記上部配管及び中間配管の前記仕切壁に設けられる連通口は、前記主冷媒通路側又は前記副冷媒通路側の一方の側壁に設けられた貫通孔を介して穿設され、前記貫通孔は蓋体によって閉塞される、ことを特徴とするサーバーラック冷却装置における配管構造。
  4. 複数のサーバーを多段に収納するサーバーラックの外部に近接され、前記サーバーから放出される排熱により冷媒が気化することによって冷却する複数のラジエータと、前記ラジエータに冷媒を供給する冷媒供給側配管と、を具備するサーバーラック冷却装置において、
    前記冷媒供給側配管は、互いに接合される、最上段の前記ラジエータに接続する上部配管と、最下段の前記ラジエータに接続する下部配管を具備し、
    前記上部配管は、仕切壁によって第1の冷媒通路と第2の冷媒通路とが左右に分割された押出形材にて形成され、
    前記第1の冷媒通路は、第1の仕切板によって第1の上部冷媒通路と第1の下部冷媒通路に区画され、
    前記第2の冷媒通路は、前記第1の仕切板より下方に位置する第2の仕切板によって第2の上部冷媒通路と第2の下部冷媒通路に区画され、
    前記第1の上部冷媒通路の上部に冷媒導入口が設けられ、下部に前記ラジエータの冷媒流入口に連通する第1の冷媒供給口が設けられ、
    前記仕切壁に、前記第1の上部冷媒通路と前記第2の上部冷媒通路とを連通する第1の連通口と、前記第2の上部冷媒通路の下部と前記第1の下部冷媒通路の上部とを連通する第2の連通口及び前記第1の下部冷媒通路と前記第2の下部冷媒通路の上部とを連通する第3の連通口が設けられ、
    前記第1の下部冷媒通路に、前記ラジエータの冷媒流入口に連通する第2の冷媒供給口が設けられ、
    前記第2の下部冷媒通路に、第3の冷媒供給口が設けられ、
    前記下部配管は、主冷媒通路を有する押出形材にて形成されると共に、前記主冷媒通路の上部に前記第2の冷媒供給口に連通する冷媒導入口が設けられ、下部に前記ラジエータの冷媒流入口に連通する冷媒供給口が設けられる、
    ことを特徴とするサーバーラック冷却装置における配管構造。
  5. 請求項4に記載のサーバーラック冷却装置における配管構造において、
    前記第2の下部冷媒通路の下端部が前記第1の下部冷媒通路より下方に突出され、該突出部に前記第2の冷媒供給口が設けられ、
    前記下部配管は、仕切壁によって前記主冷媒通路と予備通路とが左右に分割された押出形材にて形成されると共に、前記主冷媒通路の上端部が前記予備通路より上方に突出され、該突出部に前記冷媒導入口が設けられ、
    前記上部配管の第2の下部冷媒通路の下端突出部と前記下部配管の上端突出部とを接合して、前記上部配管及び下部配管を前記ラジエータの側方に直状に配設してなる、ことを特徴とするサーバーラック冷却装置における配管構造。
  6. 請求項4に記載のサーバーラック冷却装置において、
    前記仕切壁に設けられる第1の連通口、第2の連通口及び第3の連通口は、それぞれ前記第1の冷媒通路又は第2の冷媒通路の一方の側壁に設けられた貫通孔を介して穿設され、前記貫通孔は蓋体によって閉塞される、ことを特徴とするサーバーラック冷却装置における配管構造。
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