JP6399360B2 - インストールシステムおよびインストール方法 - Google Patents

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本発明は、ソフトウェアのインストールのためのインストール用装置から送信されたソフトウェアを、ソフトウェアを実行するソフト実行装置にインストールするインストールシステムおよびインストール方法に関する。
従来、アプリケーションを実行する情報処理装置と、アプリケーションのインストールのためのサーバーとを備える情報通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載された情報処理装置は、特定のアプリケーションの識別情報をサーバーに通知する。次いで、サーバーは、情報処理装置から識別情報が通知された特定のアプリケーションのインストール用の記憶領域のサイズを情報処理装置に通知する。次いで、情報処理装置は、サーバーから通知されたサイズの記憶領域を確保した後、記憶領域を確保したことをサーバーに通知する。次いで、サーバーは、記憶領域が確保されたことが情報処理装置から通知された場合に、特定のアプリケーションを情報処理装置に送信する。最後に、情報処理装置は、サーバーから送信されてきた特定のアプリケーションを記憶領域にインストールする。
特開2001−350631号公報
しかしながら、特許文献1に記載された情報通信システムにおいては、サーバーから通知されたサイズの記憶領域を確保するためのソフトウェアを、情報処理装置にアプリケーションをインストールするか否かに関わらず、情報処理装置が記憶していなければならないという問題がある。
そこで、本発明は、ソフトウェアを実行するソフト実行装置の記憶領域を有効に活用することができるインストールシステムおよびインストール方法を提供することを目的とする。
本発明のインストールシステムは、ソフトウェアを実行するソフト実行装置と、ソフトウェアのインストールのためのインストール用装置とを備え、前記ソフト実行装置は、特定のソフトウェアの識別情報を前記インストール用装置に通知し、前記インストール用装置は、前記ソフト実行装置から識別情報が通知された前記特定のソフトウェアのインストール用の記憶領域としての特定ソフト用領域を確保するアロケーションソフトウェアを前記ソフト実行装置に送信し、前記ソフト実行装置は、前記インストール用装置から送信されてきた前記アロケーションソフトウェアを実行して前記ソフト実行装置に前記特定ソフト用領域を確保した後、前記特定ソフト用領域を確保したことを前記インストール用装置に通知し、前記インストール用装置は、前記特定ソフト用領域が確保されたことが前記ソフト実行装置から通知された場合に、前記特定のソフトウェアを前記ソフト実行装置に送信し、前記ソフト実行装置は、前記インストール用装置から送信されてきた前記特定のソフトウェアを前記特定ソフト用領域にインストールすることを特徴とする。
この構成により、本発明のインストールシステムは、ソフトウェアのインストールの予定があるまで、ソフトウェアのインストール用の記憶領域を確保するアロケーションソフトウェアをソフト実行装置に記憶する必要がないので、ソフト実行装置の記憶領域を有効に活用することができる。
本発明のインストールシステムにおいて、前記ソフト実行装置は、ソフトウェアがインストールされるための記憶領域としてのインストール用領域を確保しており、前記ソフト実行装置は、前記アロケーションソフトウェアを実行して前記特定ソフト用領域を前記インストール用領域とは別に確保しても良い。
この構成により、本発明のインストールシステムは、ソフト実行装置に確保されているインストール用領域の空き容量に制限されることなく、特定のソフトウェアをソフト実行装置にインストールすることができる。
本発明のインストールシステムにおいて、前記ソフト実行装置は、インストール可能なソフトウェアの識別情報を含むインストール可能ソフト情報を前記インストール用装置に要求し、前記インストール用装置は、前記ソフト実行装置からの要求に応じて前記インストール可能ソフト情報を前記ソフト実行装置に返信し、前記ソフト実行装置は、前記インストール用装置から返信された前記インストール可能ソフト情報の中から前記特定のソフトウェアの識別情報の指定を受け付け、指定を受け付けた識別情報を前記インストール用装置に通知しても良い。
この構成により、本発明のインストールシステムは、ソフトウェアのインストールの予定があるまで、インストール可能なソフトウェアの情報をソフト実行装置に記憶する必要がないので、ソフト実行装置の記憶領域を有効に活用することができる。
本発明のインストールシステムにおいて、前記インストール用装置は、利用者の識別情報としての利用者情報に対応付けて前記インストール可能ソフト情報を管理し、前記ソフト実行装置は、前記インストール用装置に前記インストール可能ソフト情報を要求する場合に、ログイン中の利用者の前記利用者情報を前記インストール用装置に送信し、前記インストール用装置は、前記ソフト実行装置から送信されてきた前記利用者情報に対応付けられた前記インストール可能ソフト情報を前記ソフト実行装置に返信しても良い。
この構成により、本発明のインストールシステムは、ソフト実行装置から送信されてきた利用者情報に対応付けられたインストール可能ソフト情報をインストール用装置がソフト実行装置に返信するので、ソフト実行装置にログイン中の利用者がインストール可能なソフトウェアを利用者に認識させることができ、利便性を向上することができる。
本発明のインストールシステムにおいて、前記ソフト実行装置は、前記特定ソフト用領域の確保後に前記アロケーションソフトウェアを前記ソフト実行装置から削除しても良い。
この構成により、本発明のインストールシステムは、必要がなくなったアロケーションソフトウェアをソフト実行装置から削除するので、ソフト実行装置の記憶領域を有効に活用することができる。
本発明のインストールシステムにおいて、前記ソフト実行装置は、特定の場合に前記特定ソフト用領域を解放しても良い。
この構成により、本発明のインストールシステムは、必要がなくなった特定ソフト用領域を解放するので、ソフト実行装置の記憶領域を有効に活用することができる。
本発明のインストールシステムにおいて、前記ソフト実行装置は、前記特定のソフトウェアのインストール後に、前記特定のソフトウェアをインストールしたことを前記インストール用装置に通知し、前記インストール用装置は、前記特定のソフトウェアがインストールされたことが前記ソフト実行装置から通知された場合に、前記特定のソフトウェアを認証する認証ソフトウェアを前記ソフト実行装置に送信し、前記ソフト実行装置は、前記インストール用装置から送信されてきた前記認証ソフトウェアを実行して前記特定のソフトウェアを認証することによって、前記特定のソフトウェアをアクティベーションしても良い。
この構成により、本発明のインストールシステムは、ソフトウェアがインストールされるまで、ソフトウェアを認証する認証ソフトウェアをソフト実行装置に記憶する必要がないので、ソフト実行装置の記憶領域を有効に活用することができる。
本発明のインストールシステムにおいて、前記ソフト実行装置は、前記特定のソフトウェアのアクティベーション後に前記認証ソフトウェアを前記ソフト実行装置から削除しても良い。
この構成により、本発明のインストールシステムは、必要がなくなった認証ソフトウェアをソフト実行装置から削除するので、ソフト実行装置の記憶領域を有効に活用することができる。
本発明のインストールシステムにおいて、前記ソフト実行装置は、前記インストール用装置を検索するための検索メッセージをネットワーク上に配信し、前記インストール用装置は、前記検索メッセージを送信してきた前記ソフト実行装置に、前記検索メッセージに応答するための応答メッセージを返信し、前記ソフト実行装置は、前記インストール用装置から返信されてきた前記応答メッセージに基づいて前記インストール用装置を特定しても良い。
この構成により、本発明のインストールシステムは、ソフト実行装置からネットワーク上に配信する検索メッセージと、検索メッセージに応答するためにインストール用装置によって送信される応答メッセージとによって、インストール用装置をソフト実行装置が特定するので、インストール用装置の情報をソフト実行装置に事前に設定する必要がなく、容易に実現することができる。
本発明のインストール方法は、ソフトウェアを実行するソフト実行装置からソフトウェアのインストールのためのインストール用装置に特定のソフトウェアの識別情報を通知し、前記ソフト実行装置から識別情報が通知された前記特定のソフトウェアのインストール用の記憶領域としての特定ソフト用領域を確保するアロケーションソフトウェアを前記インストール用装置から前記ソフト実行装置に送信し、前記インストール用装置から前記ソフト実行装置に送信されてきた前記アロケーションソフトウェアを前記ソフト実行装置によって実行することによって前記ソフト実行装置において前記特定ソフト用領域を前記ソフト実行装置に確保させた後、前記特定ソフト用領域が確保されたことを前記ソフト実行装置から前記インストール用装置に通知し、前記特定ソフト用領域が確保されたことが前記ソフト実行装置から前記インストール用装置に通知された場合に、前記特定のソフトウェアを前記インストール用装置から前記ソフト実行装置に送信し、前記インストール用装置から前記ソフト実行装置に送信されてきた前記特定のソフトウェアを前記特定ソフト用領域にインストールすることを特徴とする。
この構成により、本発明のインストール方法は、ソフトウェアのインストールの予定があるまで、ソフトウェアのインストール用の記憶領域を確保するアロケーションソフトウェアをソフト実行装置に記憶する必要がないので、ソフト実行装置の記憶領域を有効に活用することができる。
本発明のインストールシステムおよびインストール方法は、ソフトウェアを実行するソフト実行装置の記憶領域を有効に活用することができる。
本発明の一実施の形態に係る画像形成システムのブロック図である。 図1に示すMFPのブロック図である。 図1に示すコンピューターのブロック図である。 図3に示す実行可能アプリ情報の一例を示す図である。 コンピューターに記憶されているアプリケーションのうち特定のアプリケーションがインストールされる場合の図1に示す画像形成システムの動作の一部のシーケンス図である。 図2に示す表示部に表示される画面の一例を示す図である。 図2に示す表示部に表示された実行可能アプリ情報の一例を示す図である。 図5に示す動作の続きの動作のシーケンス図である。 図2に示す状態とは異なる状態でのMFPのブロック図である。 図2および図9に示す状態とは異なる状態でのMFPのブロック図である。 図2、図9および図10に示す状態とは異なる状態でのMFPのブロック図である。 図2、図9、図10および図11に示す状態とは異なる状態でのMFPのブロック図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態に係るインストールシステムとしての画像形成システム10の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成システム10のブロック図である。
図1に示すように、画像形成システム10は、ソフトウェアとしてのアプリケーションを実行するソフト実行装置としてのMFP(Multifunction Peripheral)20を含む複数のMFPと、アプリケーションのインストールのためのインストール用装置としてのPC(Personal Computer)などのコンピューター30とを備えている。MFPと、コンピューター30とは、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワーク11を介して互いに通信可能に接続されている。
MFPと、コンピューター30との間の通信方式としては、WebサービスやREST(Representational State Transfer)など、様々な方式が採用されることが可能である。
画像形成システム10に含まれている多数のMFPのそれぞれの構成は、MFP20の構成と同様である。したがって、以下においては、画像形成システム10に含まれる多数のMFPを代表してMFP20について説明する。
図2は、MFP20のブロック図である。
図2に示すように、MFP20は、利用者による種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部21と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部22と、用紙などの記録媒体に印刷を実行する印刷デバイスであるプリンター23と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー24と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部25と、ネットワーク11(図1参照。)経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部26と、各種のデータを記憶している不揮発性の記憶デバイスである記憶部27と、MFP20全体を制御する制御部28とを備えている。
例えば、記憶部27は、SDカード、SSD(Solid State Drive)などの半導体メモリーや、HDD(Hard Disk Drive)によって構成されている。
記憶部27は、アプリケーションがインストールされるための記憶領域としてのインストール用領域27aを備えている。制御部28は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリーなどの外部の記憶媒体に記憶されているアプリケーションをUSBメモリーからインストール用領域27aにインストールすることが可能である。ここで、インストール用領域27aのサイズは、固定である。すなわち、制御部28は、図示していないファームウェアを実行することによって、ファームウェアにおいて設定されているサイズのインストール用領域27aを記憶部27に静的に確保している。したがって、インストール用領域27aにインストール可能なアプリケーションの個数は、固定的なものとなる。
制御部28は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部27に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
図3は、コンピューター30のブロック図である。
図3に示すように、コンピューター30は、種々の操作が入力されるマウスやキーボードなどの入力デバイスである操作部31と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部32と、ネットワーク11(図1参照。)経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部33と、プログラムおよび各種のデータを記憶している半導体メモリー、HDDなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部34と、コンピューター30全体を制御する制御部35とを備えている。
記憶部34は、MFPによって実行されるソフトウェアとしての種々のアプリケーション34aと、アプリケーション34aを管理するためのアプリケーション管理プログラム34bと、利用者が実行可能なアプリケーション34aの識別情報を含む実行可能アプリ情報34cと、アプリケーション34aのインストール用の記憶領域としての特定ソフト用領域を確保するアロケーションソフトウェア34dと、アプリケーション34aを認証する認証ソフトウェア34eと、アプリケーション34a毎のライセンスキー34fとを記憶している。例えば、ライセンスキー34fは、アプリケーション34aの提供者などの者から利用者が購入したものであっても良い。
画像形成システム10において、実行可能なアプリケーション34aは、インストールも可能である。したがって、実行可能アプリ情報34cは、インストール可能なアプリケーション34aの識別情報を含むインストール可能ソフト情報でもある。記憶部34は、利用者の識別情報としての利用者情報に対応付けて実行可能アプリ情報34cを利用者毎に記憶している。
図4は、実行可能アプリ情報34cの一例を示す図である。
図4に示すように、実行可能アプリ情報34cは、利用者が実行可能なアプリケーション34aの識別情報を含んでいる。例えば、図4に示す実行可能アプリ情報34cは、アプリケーション「APP01」およびアプリケーション「APP23」を実行可能であることを示している。
図3に示す制御部35は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部34に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
制御部35は、記憶部34に記憶されているアプリケーション管理プログラム34bを実行することによって、アプリケーション34aを管理するアプリケーション管理サービス35aとして機能する。
次に、画像形成システム10の動作について説明する。
図5は、コンピューター30に記憶されているアプリケーション34aのうち特定のアプリケーションがインストールされる場合の画像形成システム10の動作の一部のシーケンス図である。
利用者は、コンピューター30の操作部31を介してコンピューター30の制御部35にアプリケーション管理プログラム34bを実行させる。したがって、制御部35は、図5に示すように、アプリケーション管理サービス35aを起動する(S101)。
次いで、利用者は、コンピューター30が設置されている場所からMFP20が設置されている場所に移動し、利用者の識別情報としての利用者情報と、利用者のパスワードとをMFP20の操作部21を介して入力することによって、MFP20へのログインを試みる。したがって、MFP20の制御部28は、操作部21を介して入力された利用者情報およびパスワードの組み合わせが事前に登録されている組み合わせであれば、利用者のログインを許可する(S102)。
制御部28は、利用者のログインを許可すると、コンピューター30に記憶されているアプリケーション34aの利用を開始するための拡張アプリ利用開始ボタン41(図6参照。)をMFP20の表示部22に表示する(S103)。なお、図6に示す画面には、拡張アプリ利用開始ボタン41以外の情報が表示されていないが、実際には、任意の情報が表示されることができる。
利用者が操作部21を介して拡張アプリ利用開始ボタン41を押すと、MFP20の制御部28は、コンピューター30を検索するための検索メッセージをネットワーク通信部26を介してネットワーク11上に配信する(S104)。例えば、制御部28は、WS−Discovery(Web Services Dynamic Discovery)を使用して、コンピューター30を検索するための検索メッセージとしてのProbeメッセージを送信する。すなわち、制御部28は、アプリケーション管理サービス35aが起動されているコンピューター30を検索するUDP(User Datagram Protocol)マルチキャストを使用して、アプリケーション管理サービス35aが起動されているコンピューター30を検索するためのProbeメッセージを送信する。なお、制御部28は、S102におけるログインの際に操作部21を介して入力された利用者情報を検索メッセージに含めて送信しても良い。
コンピューター30のアプリケーション管理サービス35aは、S104において配信された検索メッセージをネットワーク通信部33を介して受信すると、この検索メッセージの内容に自身が合致する場合、この検索メッセージを送信してきたMFP20に応答メッセージをネットワーク通信部33を介して返信する(S105)。例えば、アプリケーション管理サービス35aは、S104において配信された検索メッセージがWS−DiscoveryのProbeメッセージである場合、WS−DiscoveryのProbeMatchメッセージを応答メッセージとして返信する。この応答メッセージに基づいて、MFP20は、コンピューター30を特定することができる。すなわち、MFP20は、コンピューター30の所在を認識することができる。なお、アプリケーション管理サービス35aは、特定の利用者情報が含まれる検索メッセージをMFP20が送信してきた場合にのみ、MFP20に応答メッセージを返信しても良い。
MFP20の制御部28は、S105において返信された応答メッセージをネットワーク通信部26を介して受信すると、この応答メッセージを送信してきたコンピューター30に、MFP20にログイン中の利用者の実行可能アプリ情報をネットワーク通信部26を介して要求する(S106)。なお、制御部28aは、S102におけるログインの際に操作部21を介して入力された利用者情報をS106における要求に含めて送信する。
コンピューター30のアプリケーション管理サービス35aは、S106における実行可能アプリ情報の要求をネットワーク通信部33を介して受信すると、MFP20にログイン中の利用者の実行可能アプリ情報34cを、S106において実行可能アプリ情報を要求してきたMFP20にネットワーク通信部33を介して送信する(S107)。
MFP20の制御部28は、S107において送信されてきた実行可能アプリ情報をネットワーク通信部26を介して受信すると、この実行可能アプリ情報を表示部22に表示させる(S108)。
図7は、表示部22に表示された実行可能アプリ情報の一例を示す図である。
図7に示す画面には、利用者が実行可能なアプリケーション34aの識別情報を示す領域51と、領域51において選択されたアプリケーション34aの識別情報を受け付けるためのボタン52とを含んでいる。
領域51は、複数のアプリケーション34aの識別情報が表示されている場合に、表示されている複数の識別情報の中から1つが操作部21を介して選択されることができる。選択された識別情報は、反転表示される。図7に示す画面においては、アプリケーション「APP23」が選択されている。
利用者は、S108において表示部22に表示された実行可能アプリ情報によって示されるアプリケーション34aの識別情報の中から、任意の識別情報を操作部21によって選択してボタン52を操作部21を介して押すことができる。
図8は、図5に示す動作の続きの動作のシーケンス図である。
MFP20の制御部28は、ボタン52が押されると、図8に示すように、ボタン52が押された時点で領域51において選択されていたアプリケーション34aの識別情報を、ネットワーク通信部26を介してコンピューター30に通知する(S109)。
次いで、コンピューター30のアプリケーション管理サービス35aは、S109において通知された識別情報のアプリケーション34aのサイズの情報を付加したアロケーションソフトウェア34dを、ネットワーク通信部33を介してMFP20に送信する(S110)。
次いで、MFP20の制御部28は、コンピューター30から送信されてきたアロケーションソフトウェアを図9に示すようにインストール用領域27aにアロケーションソフトウェア27bとしてインストールして(S111)、アロケーションソフトウェア27bを実行する(S112)。したがって、制御部28は、アロケーションソフトウェア27bに規定されている通りに動作する。すなわち、制御部28は、アロケーションソフトウェア27bに付加されているサイズの情報に示されているサイズの特定ソフト用領域をMFP20において確保する。例えば、制御部28は、図10に示すように、特定ソフト用領域27cを記憶部27に確保する。
次いで、MFP20の制御部28は、アロケーションソフトウェア27bに規定されている通りに動作する。すなわち、制御部28は、特定ソフト用領域27cを確保したことを、ネットワーク通信部26を介してコンピューター30に通知する(S113)。
コンピューター30のアプリケーション管理サービス35aは、S113における通知をネットワーク通信部33を介して受信すると、S109において通知された識別情報のアプリケーション34aをネットワーク通信部33を介してMFP20に送信する(S114)。
したがって、MFP20の制御部28は、S114において送信されてきたアプリケーションを特定ソフト用領域27cに図11に示すようにアプリケーション27dとしてインストールする(S115)。
次いで、MFP20の制御部28は、アプリケーション27dをインストールしたことを、ネットワーク通信部26を介してコンピューター30に通知する(S116)。
コンピューター30のアプリケーション管理サービス35aは、S116における通知をネットワーク通信部33を介して受信すると、S114において送信したアプリケーション34aを認証するためのライセンスキー34fを付加した認証ソフトウェア34eを、ネットワーク通信部33を介してMFP20に送信する(S117)。
したがって、MFP20の制御部28は、S117において送信されてきた認証ソフトウェアを図12に示すようにインストール用領域27aに認証ソフトウェア27eとしてインストールして(S118)、認証ソフトウェア27eを実行する(S119)。したがって、制御部28は、認証ソフトウェア27eに規定されている通りに動作する。すなわち、制御部28は、認証ソフトウェア27eに付加されているライセンスキー34fを使用してアプリケーション27dを認証することによって、アプリケーション27dをアクティベーションする。このアクティベーションによって制御部28は、アプリケーション27dを有効な機能として認識する。したがって、アプリケーション27dは、MFP20において利用可能になる。
そして、MFP20の制御部28は、アプリケーション27dを起動する(S120)。
以上に説明したように、画像形成システム10は、コンピューター30の記憶部34に記憶されているアプリケーション34aのインストールの予定があるまで、アプリケーション34aのインストール用の記憶領域としての特定ソフト用領域を確保するアロケーションソフトウェア34dをMFP20に記憶する必要がないので、MFP20の記憶領域を有効に活用することができる。
画像形成システム10は、アプリケーション34aのインストールの予定があるまで、インストール可能なアプリケーションの情報、すなわち、実行可能アプリ情報をMFP20に記憶する必要がないので、MFP20の記憶領域を有効に活用することができる。
画像形成システム10は、アプリケーション34aがMFP20にインストールされるまで、アプリケーション34aを認証する認証ソフトウェア34eをMFP20に記憶する必要がないので、MFP20の記憶領域を有効に活用することができる。
画像形成システム10は、MFP20においてインストール用領域27aとは別に特定ソフト用領域27cを動的に確保するので、MFP20に確保されているインストール用領域27aの空き容量に制限されることなく、アプリケーション34aをMFP20にインストールすることができる。
画像形成システム10は、MFP20から送信されてきた利用者情報に対応付けられた実行可能アプリ情報をコンピューター30がMFP20に返信する(S107)ので、MFP20にログイン中の利用者がインストール可能なアプリケーションを利用者に認識させることができ、利便性を向上することができる。
画像形成システム10は、MFP20からネットワーク11上に配信する検索メッセージと、検索メッセージに応答するためにコンピューター30によって送信される応答メッセージとによって、コンピューター30をMFP20が特定するので、コンピューター30の情報をMFP20に事前に設定する必要がなく、容易に実現することができる。
なお、MFP20の制御部28は、利用者がログアウトする場合など、特定の場合に、アプリケーション27dを削除して特定ソフト用領域27cを解放しても良い。制御部28は、操作部21を介した指示に応じてアプリケーション27dを削除しても良い。制御部28は、操作部21を介した指示に応じてアプリケーション27dを削除する場合、アプリケーション27dの削除後に特定ソフト用領域27cを解放しても良い。アプリケーション27dの削除や、特定ソフト用領域27cの解放の動作は、アロケーションソフトウェア27bに規定されていても良い。制御部28は、必要がなくなった特定ソフト用領域27cを解放することによって、MFP20の記憶領域を有効に活用することができる。
MFP20の制御部28は、利用者がログアウトする場合などにもアプリケーション27dを特定ソフト用領域27cから削除しない構成であるとき、再ログイン時やMFP20の次回の起動時にアプリケーション27dのアクティベーションを再度要求しても良い。制御部28は、再度のアクティベーションの際、アプリケーション27d用の認証ソフトウェア27eがインストール用領域27aに残っていれば、コンピューター30から認証ソフトウェア27eを再度取得しなくて良い。
MFP20の制御部28は、特定ソフト用領域27cの確保後にアロケーションソフトウェア27bをMFP20から削除しても良い。この構成により、画像形成システム10は、必要がなくなったアロケーションソフトウェア27bをMFP20から削除するので、MFP20の記憶領域を有効に活用することができる。アロケーションソフトウェア27bの削除の動作は、アロケーションソフトウェア27b自体に規定されていても良い。
MFP20の制御部28は、アプリケーション27dのアクティベーション後に認証ソフトウェア27eをMFP20から削除しても良い。この構成により、画像形成システム10は、必要がなくなった認証ソフトウェア27eをMFP20から削除するので、MFP20の記憶領域を有効に活用することができる。認証ソフトウェア27eの削除の動作は、認証ソフトウェア27e自体に規定されていても良い。
MFP20の制御部28は、本実施の形態において特定ソフト用領域27cを記憶部27に確保するが、制御部28のRAMに確保しても良い。
本発明のソフト実行装置は、本実施の形態においてMFPであるが、プリンター専用機など、MFP以外の画像形成装置であっても良いし、PCなど、画像形成装置以外のコンピューターであっても良い。
10 画像形成システム(インストールシステム)
20 MFP(ソフト実行装置)
27a インストール用領域
27b アロケーションソフトウェア
27c 特定ソフト用領域
27d アプリケーション(ソフトウェア)
27e 認証ソフトウェア
30 コンピューター(インストール用装置)
34a アプリケーション(ソフトウェア)
34c 実行可能アプリ情報(インストール可能ソフト情報)
34d アロケーションソフトウェア
34e 認証ソフトウェア

Claims (9)

  1. ソフトウェアを実行するソフト実行装置と、
    ソフトウェアのインストールのためのインストール用装置とを備え、
    前記ソフト実行装置は、特定のソフトウェアの識別情報を前記インストール用装置に通知し、
    前記インストール用装置は、前記ソフト実行装置から識別情報が通知された前記特定のソフトウェアのインストール用の記憶領域としての特定ソフト用領域を確保するアロケーションソフトウェアを前記ソフト実行装置に送信し、
    前記ソフト実行装置は、前記インストール用装置から送信されてきた前記アロケーションソフトウェアを実行して前記ソフト実行装置に前記特定ソフト用領域を確保した後、前記特定ソフト用領域を確保したことを前記インストール用装置に通知し、
    前記インストール用装置は、前記特定ソフト用領域が確保されたことが前記ソフト実行装置から通知された場合に、前記特定のソフトウェアを前記ソフト実行装置に送信し、
    前記ソフト実行装置は、前記インストール用装置から送信されてきた前記特定のソフトウェアを前記特定ソフト用領域にインストールし、
    前記ソフト実行装置は、前記特定ソフト用領域の確保後であって、前記特定のソフトウェアのインストール前に前記アロケーションソフトウェアを前記ソフト実行装置から削除することを特徴とするインストールシステム。
  2. 前記ソフト実行装置は、ソフトウェアがインストールされるための記憶領域としてのインストール用領域を確保しており、
    前記ソフト実行装置は、前記アロケーションソフトウェアを実行して前記特定ソフト用領域を前記インストール用領域とは別に確保することを特徴とする請求項1に記載のインストールシステム。
  3. 前記ソフト実行装置は、インストール可能なソフトウェアの識別情報を含むインストール可能ソフト情報を前記インストール用装置に要求し、
    前記インストール用装置は、前記ソフト実行装置からの要求に応じて前記インストール可能ソフト情報を前記ソフト実行装置に返信し、
    前記ソフト実行装置は、前記インストール用装置から返信された前記インストール可能ソフト情報の中から前記特定のソフトウェアの識別情報の指定を受け付け、指定を受け付けた識別情報を前記インストール用装置に通知することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインストールシステム。
  4. 前記インストール用装置は、利用者の識別情報としての利用者情報に対応付けて前記インストール可能ソフト情報を管理し、
    前記ソフト実行装置は、前記インストール用装置に前記インストール可能ソフト情報を要求する場合に、ログイン中の利用者の前記利用者情報を前記インストール用装置に送信し、
    前記インストール用装置は、前記ソフト実行装置から送信されてきた前記利用者情報に対応付けられた前記インストール可能ソフト情報を前記ソフト実行装置に返信することを特徴とする請求項3に記載のインストールシステム。
  5. 前記ソフト実行装置は、特定の場合に前記特定ソフト用領域を解放することを特徴とする請求項1から請求項4までの何れかに記載のインストールシステム。
  6. 前記ソフト実行装置は、前記特定のソフトウェアのインストール後に、前記特定のソフトウェアをインストールしたことを前記インストール用装置に通知し、
    前記インストール用装置は、前記特定のソフトウェアがインストールされたことが前記ソフト実行装置から通知された場合に、前記特定のソフトウェアを認証する認証ソフトウェアを前記ソフト実行装置に送信し、
    前記ソフト実行装置は、前記インストール用装置から送信されてきた前記認証ソフトウェアを実行して前記特定のソフトウェアを認証することによって、前記特定のソフトウェアをアクティベーションすることを特徴とする請求項1から請求項5までの何れかに記載のインストールシステム。
  7. 前記ソフト実行装置は、前記特定のソフトウェアのアクティベーション後に前記認証ソフトウェアを前記ソフト実行装置から削除することを特徴とする請求項6に記載のインストールシステム。
  8. 前記ソフト実行装置は、前記インストール用装置を検索するための検索メッセージをネットワーク上に配信し、
    前記インストール用装置は、前記検索メッセージを送信してきた前記ソフト実行装置に、前記検索メッセージに応答するための応答メッセージを返信し、
    前記ソフト実行装置は、前記インストール用装置から返信されてきた前記応答メッセージに基づいて前記インストール用装置を特定することを特徴とする請求項1から請求項7までの何れかに記載のインストールシステム。
  9. ソフトウェアを実行するソフト実行装置からソフトウェアのインストールのためのインストール用装置に特定のソフトウェアの識別情報を通知し、
    前記ソフト実行装置から識別情報が通知された前記特定のソフトウェアのインストール用の記憶領域としての特定ソフト用領域を確保するアロケーションソフトウェアを前記インストール用装置から前記ソフト実行装置に送信し、
    前記インストール用装置から前記ソフト実行装置に送信されてきた前記アロケーションソフトウェアを前記ソフト実行装置によって実行することによって前記ソフト実行装置において前記特定ソフト用領域を前記ソフト実行装置に確保させた後、前記特定ソフト用領域が確保されたことを前記ソフト実行装置から前記インストール用装置に通知し、
    前記特定ソフト用領域が確保されたことが前記ソフト実行装置から前記インストール用装置に通知された場合に、前記特定のソフトウェアを前記インストール用装置から前記ソフト実行装置に送信し、
    前記インストール用装置から前記ソフト実行装置に送信されてきた前記特定のソフトウェアを前記特定ソフト用領域にインストールし、
    前記ソフト実行装置は、前記特定ソフト用領域の確保後であって、前記特定のソフトウェアのインストール前に前記アロケーションソフトウェアを前記ソフト実行装置から削除することを特徴とするインストール方法。
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