JP6070286B2 - 情報処理システム、情報処理装置及びプログラム - Google Patents
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Description
このようなアプリケーション等のプログラムのインストールに関連する技術としては、例えば特許文献1,2に記載のものが知られている。
特許文献2に記載の画像処理装置では、独立した各ユニットにインストールするプログラムの組み合わせ不一致で対応する機能が無効にならないように、その組み合わせ不一致が発生しないようにプログラムのバージョン変更を行うようにしている。
すなわち、アプリケーションをダウンロードしてインストールする仕組みにおいては、インストール先の装置のリソースをもとにインストール可否を決定している。従って、インストール先の装置が他の装置のリソースを利用してアプリケーションを実行する場合には、当該他の装置が十分にリソースを有しないため、インストールができても対応する機能を利用できない場合があるという問題があった。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、指示の入力を受け付ける操作部と、該操作部が受け付けた指示に基づき情報処理動作する動作部とを備える情報処理システムにおいて、操作部にインストールしたアプリケーションが適切に動作しない事態を防止できるようにすることを目的とする。
〔第1実施形態〕
図1は、この発明の情報処理システムの第1実施形態である画像処理システムの利用環境を示す図である。
また、画像処理システム1は、機能を追加するためのアプリケーションプログラム等のデータを送信する所定のサーバ装置2と、ネットワーク3を介して通信可能である。
この画像処理システム1は、図2に示すように、ユーザから指示の入力を受け付ける操作部20と、操作部20が受け付けた指示に基づき情報処理動作を実行する動作部である本体10とを備え、それらを例えば専用の通信路30により相互に通信可能に接続した構成である。この実施形態では、操作部20として、Android(登録商標)OSを用いて動作する携帯情報端末装置を使用している。また、操作部20の電源は、本体10から供給することができるが、操作部20は不図示の内部バッテリを備え、単独で動作させることもできる。また、本体10から操作部20へ電源を供給するための電源線は、この実施形態では通信路30と共通のものである。
通信I/F15は、ネットワーク3を介して外部装置と通信するためのインタフェースである。
接続I/F16は、通信路30を介して操作部20と通信するためのインタフェースである。ここではUSB規格のインタフェースとしている。
通信I/F25は、ネットワーク3を介してサーバ装置2等の外部装置と通信するためのインタフェースである。
なお、通信I/F25は、有線、無線を問わず任意の規格のものを採用可能である。接続I/F26と共通化してもよい。通信I/F25及び接続I/F26としてそれぞれ複数のI/Fを設けてもよい。
なお、図1のサーバ装置2は、ハードウェアとしては、CPU、ROM、RAM、通信I/F等を備えた公知のコンピュータでよい。
図3に示すように、本体10は、アプリケーション(以下「アプリ」ともいう)層101と、サービス層102と、オペレーティングシステム(以下「OS」という)層103とを含むソフトウェア群を備える。
操作部20が受け付けたユーザからの指示内容を本体10へ伝達する動作(コマンド通信)や、操作部20に表示させる情報を本体10から操作部20へ伝達する動作がこれに該当する。
図4は、その動作に供する説明図である。
この操作部20は、ユーザからダウンロードしたいアプリの選択及びそのアプリのダウンロード指示を受け付けた場合に、そのアプリのダウンロードをサーバ装置2に要求する。
操作部20は、ダウンロード要求に応じて送信されてくるインストール用ファイルダウンロード(受信)した後、それに含まれている署名データをチェックして、ダウンロードしたアプリケーションをインストールしてよいか否か判断する。ここでは、署名が適正であれば、適正な供給元から供給されたプログラムであり、インストールしても害はないと認識し、インストール可と判断する。
図5は、その処理を示すフローチャートである。この処理は、リソース情報のチェックに関する処理を含むものである。
操作部20のCPU21は、ダウンロードしたいアプリの選択及びそのアプリのダウンロード指示を受け付けた場合に、図5に示す処理を開始する。アプリの選択及びダウンロード指示は、ユーザが操作パネル27を操作して行ってもよいし、予め設定された所定条件を満たした場合(設定時刻に達した場合など)に自動的に行われるようにしてもよい。
また、表1に示すように、アプリが提供する機能のうち、一定の範囲毎に、その機能を利用するために必要なハードウェアリソースを示すようにしてもよい。表1の例は、利用可能機能範囲の欄に記載した機能を利用するために、その右側2列に示すハードウェアリソースが、操作部20側と本体10側にそれぞれ必要であることを示す。「インストールのみ」は、インストール自体に必要なリソースであり、これが確保できない場合には、インストール自体実行できない。
以上のような要求リソース情報は、アプリのベンダーが作成して、アプリを提供するサーバ装置2に設定しておくものである。
そして、その判断がYESの場合、CPU21は、ステップS6において、選択されたアプリはインストール可と決定してステップS7へ進む。
以上のステップS3、S5、S6及びS11において、CPU21は決定手段として機能する。
次に、CPU21はステップS9で、ステップS1で取得した要求リソース情報と、ステップS2で取得した操作部リース情報と、ステップS4で取得した本体リソース情報とに基づき、インストールしたアプリの機能のうち現在利用可能なリソースで利用できないものを特定する。
以後、CPU21がそのアプリを実行する場合、機能利用制限情報を参照し、無効化した機能に関する動作は行わないようにする。機能利用制限情報を参照する機能は、OSに設けても、アプリに設けてもよい。
また、図5の処理ではインストール可否の判断基準をインストール自体が可能であるか否かに置いたが、アプリの一定範囲の機能(あるいは全ての機能)を利用可能であるか否かに置くこともできる。この基準を用いれば、アプリをインストールしたがそのアプリが動作しない、という事態を防止することができる。
次に、この発明の情報処理システムの第2実施形態について説明する。なお、第2の実施形態も、各装置の具体的な動作は一部異なるものの、ハードウェア構成及びソフトウェア構成は第1実施形態と同様であるため、図1〜図3のうちの必要な図を参照する。これは、第3実施形態以降も同様とする。
まず、第2の実施形態において操作部20がアプリをダウンロードしてインストールする際の基本的な動作について説明する。
第2の実施形態では、操作部20は、図6に示すように、ダウンロードサーバ2a及び認証サーバ(アクティベーションサーバ)2bとネットワーク3を介して通信可能である。なお、ダウンロードサーバ2a及び認証サーバ2bを一体に構成することは妨げられない。
その後、操作部20は、ダウンロードしたファイル中の署名データをチェックして、ダウンロードしたアプリをインストールしてよいか否か判断する(2)。
インストールしてよいと判断した場合には、第1実施形態の場合と同様な手順で、認証サーバ2bにアクセスすることなく、アプリのインストールを行う(4)。
この処理においては、操作部20は、第1の実施形態の場合と同様に、上記要求リソース情報と、操作部リソース情報及び本体リソース情報との比較に基づき、アプリの機能のうち利用可能な機能を特定する。
認証サーバ2bでは、受信した情報と、自身が管理するアクティベーションコード毎の権限情報に基づき、アクティベーションコードの持ち主に、要求されたアプリについて要求された機能の利用を許可してよいか否か判断する。そして、その結果を操作部20に返す。
一方、利用が許可されなかった場合、インストールを中止する。なお、各種リソース情報に基づき特定した利用可能な機能の中から、実際に利用する機能の範囲を絞って再度アクティベーションを試みることができるようにしてもよい。
なお、図6の説明においては、適当な署名データがない場合にアクティベーションを行うとして説明したが、適当な署名データがある場合でもアクティベーションを行うようにしてもよい。
図7は、その処理を示すフローチャートである。
操作部20のCPU21は、図6を用いて説明したようにアプリをインストールした後、定期的に図7に示す処理を開始する。
ステップS25で利用許可の有無を判断し、許可されていれば、ステップS26で、ステップS22で特定した変化後の利用可能機能に基づき機能利用制限情報を変更し、処理を終了する。
このことにより、以後は、処理時点での利用可能リソースに応じた機能を利用できるようになる。
なお、この場合、実際に利用可能である機能と、リソース情報に基づき利用可能と判断される機能とが異なることになる。ステップS22での変化有無の判断には、実際に利用可能である機能を基準とするとよい。ただし、利用が拒否された機能を記憶しておき、アクティベーションコードの変更がない限り、同じ機能については許可の見込みがないため利用許可の要求をしないようにするとよい。
また、ステップS22でNOの場合には、以後の処理を行う必要がないため、そのまま処理を終了する。
なお、リソースの監視は、操作部20及び本体10の一方のみで行ってもよい。このようにしても、その監視対象の箇所におけるリソース変化によって利用可能となった機能を自動的に有効にすることができる。
次に、この発明の情報処理システムの第3実施形態について説明する。
この第3実施形態は、上述した第1実施形態と若干異なるだけなので、その部分についてのみ説明する。
サーバ装置2は、操作部20から、操作部リソース情報及び本体リソース情報を送信された場合に、これらと、アプリに関する要求リソース情報とを比較してアプリのインストール可否を決定し、その結果を操作部20に通知する。
図8は、操作部20がサーバ装置2からアプリをダウンロードしてインストールする際の動作シーケンスを示す図である。
次に、操作部20は、それらのリソース情報と選択されたアプリの識別情報(アプリ情報)とをサーバ装置2へ送信する(S202)。ここで送信する操作部リソース情報及び本体リソース情報の一例を、表3に示す。
この場合、操作部20は、サーバ装置2に対してアプリのインストール用ファイルのダウンロードを要求する(S206)。サーバ装置2はこの要求に応じて操作部20へインストール用ファイルを送信する(S207)。
これを受信した操作部20は、受信したファイルを用いてインストールを実行する(S208)と共に、ステップS204で受信した決定結果に基づき、機能利用制限情報を登録して(S209)、処理を終了する。
すなわち、まずインストール可能であることのみ操作部20に通知する。その後、操作部20から選択されたアプリのダウンロード要求を受けた場合に、そのアプリのインストール用ファイルとして、上記決定に基づき、利用可能な機能のみ有効にした状態のプログラムを含むインストール用ファイルを生成して、操作部20に送信する。
このようにすれば、操作部20側で機能利用制限情報を登録したり、機能利用制限情報に基づいて機能の制限をしたりしなくても、アプリが提供する機能のうち操作部及び動作部のリソースでは利用できない機能を無効にすることができる。この場合、サーバ装置2が無効化手段として機能する。
次に、この発明の情報処理システムの第4実施形態について説明する。
この第4実施形態では、画像処理システム1が上述した第3実施形態と同様の動作に加え、以下に示す機能利用制限情報の変更に係る動作も行う。
図9は、その動作シーケンスを示す図である。
サーバ装置2は、これらの情報を確認すると、アプリ情報と対応する要求リソース情報と、受信した操作部リソース情報及び本体リソース情報に基づき、利用可能な機能を決定する(S303)。そして、その結果を操作部20に送信する(S304)。
この場合、操作部20は、サーバ装置2に対して利用可能機能の変更を要求する(S306)。サーバ装置2は、この要求を受けると、必要に応じて権限等も考慮して変更の可否を判断する(S307)。
ここでは問題ないものとすると、サーバ装置2は、操作部20に対して変更許可の応答を返す(S308)。操作部20は、これを受信すると、自身の機能利用制限情報を更新し(S309)、処理を終了する。
なお、ステップS301において、監視すべきリソース情報に、頻繁に値が変わる項目(例えばストレージの空き容量など)があると、サーバ装置2へのアクセス頻度が多くなってしまう。そこで、このような場合には一定閾値以上の変化があった場合に値が変化したものと取り扱うとよい。
この発明の実施形態であるプログラムは、操作部20を制御するCPU21(コンピュータ)又は本体10を制御するCPU11(コンピュータ)に上述した機能を実現させるためのプログラムである。そして、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部装置あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部装置からダウンロードし、コンピュータにインストールして実行させることも可能である。
以上で実施形態の説明を終了するが、この発明において、各部の具体的な構成や処理の内容、データの形式や項目等は、実施形態で説明したものに限るものではない。
例えば、要求リソース情報に規定する機能は、表1より細かいものでもよい。表5に示すように、プレビュー機能の中で、選択可能な各プレビューサイズについて、異なる必要メモリ容量を規定することも考えられる。この場合、本体リソース情報中のワークメモリ容量の情報を、要求リソース情報と比較し、必要メモリ容量が本体10において利用可能なメモリ容量より大きい選択肢を無効にするようにすればよい。
操作部20のリソースではなくて、本体10のリソースにて作業を行うプレビュー画像の作成等は、ワークメモリへの画像データの展開が必要になるため、操作パネル27に表示できる操作画面(ユーザインターフェース)に影響を与えることになる。
なお、一旦アプリをインストールした後でログインユーザが変更になったり利用権限情報が変更されたりした場合には、図7や図9で説明したように、利用可能なリソースが変化したとして取り扱えばよい。
表6には、表2と表5に従って各ユーザの利用可能機能を決定した例を示している。
操作部と本体(動作部)とを、ハードウェアコンポーネントとして全く別の装置としてもよい。例えば、スマートフォン等のモバイル端末を操作部とし、MFP等の画像処理装置を動作部として画像処理システムあるいは情報処理システムを構成してもよい。特に、操作部と動作部を無線で接続する場合には、これらは全く独立した装置として構成可能である。
なお、操作部による操作の対象となる動作部が変更された場合には、変更後の組み合わせによる操作部リソース情報と動作部リソース情報とに基づき、アプリの利用可能機能を再度決定するようにするとよい。
さらに、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが対象となることは言うまでもない。
さらにまた、以上説明してきた実施形態、動作例及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
Claims (9)
- 指示の入力を受け付ける操作部と、該操作部が受け付けた指示に基づき情報処理動作する動作部とを備える情報処理システムであって、
前記操作部にアプリケーションをインストールする場合に、前記操作部で利用可能なリソースを示す操作部リソース情報及び前記動作部で利用可能なリソースを示す動作部リソース情報を取得し、インストールするアプリケーションが要求するリソースを示す要求リソース情報と、前記操作部リソース情報及び前記動作部リソース情報との比較に基づき、該アプリケーションのインストール可否を決定する決定手段を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記要求リソース情報と、前記操作部リソース情報及び前記動作部リソース情報との比較に基づき、インストール時に前記アプリケーションの機能のうち現在の操作部及び動作部のリソースでは利用できない機能を無効にする無効化手段を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 請求項2に記載の情報処理システムであって、
前記操作部が、前記操作部及び前記動作部の少なくとも一方で利用可能なリソースを監視し、その結果と、インストール済みのアプリケーションの要求リソース情報との比較に基づき、前記インストール済みのアプリケーションの無効にされていた機能を利用するためのリソースが利用可能になったと判断した場合に、該機能を有効にする手段を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 請求項1乃至3に記載の情報処理システムであって、
ユーザ毎に、該ユーザが利用可能なリソースを設定した利用権限情報を参照する手段を備え、
前記操作部リソース情報及び/又は前記動作部リソース情報として、ログイン中のユーザに関する前記利用権限情報を用いることを特徴とする情報処理システム。 - 請求項1に記載の情報処理システムであって、
さらにサーバ装置を備え、
前記決定手段は、該サーバ装置に設け、前記操作部から、前記操作部リソース情報及び前記動作部リソース情報を送信された場合に、これを取得して該アプリケーションのインストール可否を決定し、その結果を前記操作部に通知することを特徴とする情報処理システム。 - 請求項5に記載の情報処理システムであって、
前記サーバ装置が、前記要求リソース情報と、前記操作部リソース情報及び前記動作部リソース情報との比較に基づき、インストール時に前記アプリケーションの機能のうち現在の操作部及び動作部のリソースでは利用できない機能を無効にすることを決定し、前記操作部に通知する無効化手段を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 請求項6に記載の情報処理システムであって、
前記操作部が、前記操作部及び前記動作部の少なくとも一方で利用可能なリソースを監視し、利用可能なリソースに変化があった場合に、前記サーバ装置に操作部リソース情報及び動作部リソース情報の少なくとも一方を送信して、前記利用できない機能の再決定を要求する手段を備え、
前記サーバ装置が、前記操作部から前記再決定を要求された場合に、該要求に係るアプリケーションの要求リソース情報と、受信した前記操作部リソース情報及び前記動作部リソース情報の少なくとも一方とに基づき、インストール済みのアプリケーションの機能のうち現在の操作部及び動作部の少なくとも一方のリソースでは利用できない機能を決定し、その結果を前記操作部に通知する手段を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 指示の入力を受け付ける操作部と、該操作部が受け付けた指示に基づき情報処理動作する動作部とを備える情報処理システムにおける前記操作部として機能する情報処理装置であって、
当該操作部にアプリケーションをインストールする場合に、当該操作部で利用可能なリソースを示す操作部リソース情報及び前記動作部で利用可能なリソースを示す動作部リソース情報を取得し、インストールするアプリケーションが要求するリソースを示す要求リソース情報と、前記操作部リソース情報及び前記動作部リソース情報との比較に基づき、該アプリケーションのインストール可否を決定する決定手段を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 指示の入力を受け付ける操作部と、該操作部が受け付けた指示に基づき情報処理動作する動作部とを備える情報処理システムを制御するコンピュータに、
前記操作部にアプリケーションをインストールする場合に、前記操作部で利用可能なリソースを示す操作部リソース情報及び前記動作部で利用可能なリソースを示す動作部リソース情報を取得し、インストールするアプリケーションが要求するリソースを示す要求リソース情報と、前記操作部リソース情報及び前記動作部リソース情報との比較に基づき、該アプリケーションのインストール可否を決定する機能を実現させるためのプログラム。
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