JP2015094984A - 画像形成装置およびその制御方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザやサービスマンが画像形成装置のカスタマイズを意識することなく、特殊なファームウェアやオプションユニットに適合したファームウェアの不適正なアップデートを防止することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置では、ファームウェアを更新するための複数種類の更新用プログラムを含む更新ファイルを外部から取得する。そして、画像形成装置にファームウェアとしてインストールされた複数種類のプログラムの種別を判定する。さらに、取得された更新ファイルに含まれる複数種類の更新用プログラムから、ファームウェア種別判定部により判定された種類のプログラムに適合するものを選択し、当該選択された更新用プログラムにより画像形成装置のファームウェアを更新する。
【選択図】図4
【解決手段】画像形成装置では、ファームウェアを更新するための複数種類の更新用プログラムを含む更新ファイルを外部から取得する。そして、画像形成装置にファームウェアとしてインストールされた複数種類のプログラムの種別を判定する。さらに、取得された更新ファイルに含まれる複数種類の更新用プログラムから、ファームウェア種別判定部により判定された種類のプログラムに適合するものを選択し、当該選択された更新用プログラムにより画像形成装置のファームウェアを更新する。
【選択図】図4
Description
本発明は、画像形成装置およびその制御方法、並びにプログラムに関し、特に、画像形成装置におけるファームウェアのアップデート制御技術に関する。
複合機等の画像形成装置では、機能改善や障害対応などの理由でファームウェアを更新(アップデート)する必要が生じた場合、アップデートを効率的且つ安全に行うことが要求される。
近年では、ファームウェアをサーバからネットワーク経由で配信して画像形成装置のファームウェアを更新するケースも増加している。このような画像形成装置には、サーバ側に登録された複数のファームウェアの中から適用可能なファームウェアのみを受信する形態も存在する。その一方で、使用環境やセキュリティ上の問題で、オフラインでのみファームウェアを更新する形態も多々存在する。また、ユーザがウェブサイトからファームウェアをダウンロードして画像形成装置に転送することで、ファームウェアのアップデートをする形態も一般的となっている。
複数の機能を有する画像形成装置では、オプションユニットを装着することで、フィニッシング機能の追加、FAXの回線の増設や個人認証機能の追加といったカスタマイズが可能となっている。また、ユーザの要望により特別な処理を追加したファームウェアや、情報セキュリティ関連の認証を取得した特殊なファームウェアがインストールされた画像形成装置を設置するケースもある。このように、特定のユーザ向けにカスタマイズされたハードウェア構成や、特殊なファームウェアがインストールされた装置に対して、適切にファームウェアのアップデートができるようにする必要がある。
特許文献1には、デバイスに接続されているオプションユニットを、デバイス識別子によって自動的に判別し、受信したファームウェアパックの中から、該当デバイスのファームウェアを選択して更新するという技術が提案されている。この技術によれば、ユーザが画像形成装置に接続されている個別装置を意識する、あるいは個別装置のロットを意識することなく容易にファームウェアの更新を可能にすることができる。
特殊なファームウェアがインストールされた画像形成装置では、当該画像形成装置のカスタマイズの内容によって、特殊なファームウェアから通常のファームウェアにアップデートされてしまい、カスタマイズした内容が上書きされてしまうケースがある。
また、ユーザがファームウェアをウェブサイトからPCにダウンロードして画像形成装置に転送する場合、ユーザ自身が、当該画像形成装置がカスタマイズされているか否かを意識する必要が生じる。
さらに、サービスマンが画像形成装置の設置場所に訪問してファームウェアのアップデートを行う場合、ユーザが実施したカスタマイズの内容に気付かずにアップデートを行った結果、人為的なファームウェアの更新ミスが発生してしまう可能性がある。
特許文献1のように、接続されたオプションユニットを判別して該当デバイスに対するファームウェアを選択する方法では、カスタマイズされたファームウェアと通常のファームウェアを正しく選択して更新することはできない。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、ユーザやサービスマンが画像形成装置のカスタマイズを意識することなく、特殊なファームウェアやオプションユニットに適合したファームウェアの不適正なアップデートを防止することができる技術を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、インストールされているファームウェアを更新することが可能な画像形成装置において、前記ファームウェアを更新するための複数種類の更新用プログラムを含む更新ファイルを外部から取得する取得手段と、前記画像形成装置にファームウェアとしてインストールされた複数種類のプログラムの種別を判定する種別判定手段と、前記取得手段により取得された更新ファイルに含まれる複数種類の更新用プログラムから、前記種別判定手段により判定された種類のプログラムに適合するものを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された更新用プログラムにより前記ファームウェアを更新する更新手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザやサービスマンが画像形成装置のカスタマイズを意識することなく、特殊なファームウェアやオプションユニットに適合したファームウェアの不適正なアップデートを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、制御部110は、画像形成装置100全体の動作を制御するための構成として以下に示すものを含む。
CPU111は、FlashROM112に記憶されたプログラム(ファームウェア)をRAM113に読み出して読取制御や印刷制御、ファームウェアのアップデート制御などの各種制御処理を実行する。FlashROM112は、ファームウェアのアップデート用のファイル格納領域、ワークエリア、またユーザデータ領域としても用いられるメモリである。また、FlashROM112には、ライセンス情報や機器構成情報、ファームウェアのバージョン情報等が記憶される。
RAM113は、CPU111の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられるメモリである。ハードディスクドライブ(HDD)114は、画像データやユーザデータ等を記憶するメモリである。また、HDD114は、ネットワークI/F120を介してPC182から受信した印刷データをも記憶する。なお、HDD114がSSD(Solid State Drive)であってもよい。また、制御部110が複数のCPUを有する構成であってもよい。
操作部I/F115は、操作部130を介して画像形成装置100のユーザにより入力される指示をCPU111に伝達するインターフェース(I/F)である。また、操作部I/F115は、操作部130に表示される内容を切替えるための処理内容をCPU111から受信して操作部130に伝達する。操作部130には、不図示のタッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボードなどが備えられ、ユーザの指示を受け付ける。
プリンタI/F116は、制御部110とプリンタ部140を接続するI/Fである。プリンタ部140は、プリンタI/F116を介してHDD114から転送された画像データに基づいて、用紙等の記録媒体にプリントを行う。
スキャナI/F117は、制御部110とスキャナ部150を接続するI/Fである。スキャナ部150は、原稿上の画像をCCD(Charge Coupled Device)等により構成されるラインセンサ(不図示)を用いて画像データとして読み取る機能構成を有する。そして、スキャナ部150は、読み取った画像データをスキャナI/F117を介してHDD114へ転送する。HDD114へ転送され、記憶された画像データは、プリンタ部140によりプリントすることが可能であり、スキャナ部150により読み取った画像データをプリンタ部140によりプリントすることにより、複写(コピー)処理が可能となる。
CPU111により実行されるプログラムには、プリント用アプリケーションプログラムが含まれる。このプリント用アプリケーションプログラムにより、HDD114に記憶された印刷データがプリンタ部140によるプリントが可能な画像データに変換され、再度HDD114に転送され、記憶される。
また、CPU111により実行されるプログラムには、スキャン用アプリケーションプログラムが含まれる。このスキャン用アプリケーションプログラムにより、スキャナ部150により画像データの読取動作が実行されると共に、読み取られた画像データがHDD114に転送され、記憶される。
USB−HostI/F118は、制御部110と、USB−FAX部160及び/または外部USBデバイス184とを接続するためのI/Fである。外部USBデバイス184は、USBメモリやUSBキーボードなどが含まれる。USBメモリが接続されている場合には、当該USBメモリから制御部110へのアップデートに必要な更新ファイルの転送が可能である。更新ファイルの詳細については後述する。
フィニッシャ部170は、プリンタ部140によりプリントが行われた記録媒体に対して各種のフィニッシング処理を行うものである。フィニッシング処理とは、例えば、シートに対するステイプル処理、シートへのパンチ処理(穿孔処理)、中綴じ製本処理等である。
USB−FAX部160は、USB−HostI/F118を介してHDD114から転送される画像データに基づいてFAX回線185を介したFAX送信を行う。また、USB−FAX部160は、FAX回線185を介して受信するデータに基づいて画像データを生成し、生成した画像データをUSB−HostI/F118を介してHDD114に転送する。HDD114に記憶された画像データは、プリンタ部140により記録媒体へプリントされる。
ネットワークI/F119は、制御部110とLAN181を接続し、LAN上のPC182やサーバ装置183との通信を行うI/Fである。
PC182は、いわゆるパーソナルコンピュータであり、LAN上の画像形成装置100に対して、印刷データの送信、WEBブラウザ経由での機器の操作、ファームウェアの更新ファイルの転送等が可能である。
サーバ装置183は、ファームウェアのアップデートに必要な更新ファイルを備え、画像形成装置100からの更新ファイルのダウンロード指示に応じて、該更新ファイルを画像形成装置100に送信する。なお、サーバ装置183は、インターネット上に存在してもよい。また、画像形成装置100の設置環境によっては、サーバ装置183には接続しないケースもある。
サーバ装置183から更新ファイルをダウンロードする際に利用される通信方法は、HTTP、FTPに限定されず、どのようなプロトコルであってもよい。
上記構成において、フィニッシャ部170及びUSB−FAX部160は、ユーザが選択的にオプションユニットとして接続するものである。画像形成装置100は、このようなオプションユニットを接続しなくても、スキャン、プリントといった基本的な機能は使用することが可能となっている。
次に、制御部110のCPU111により実行されるプログラムの構成について図2を用いて説明する。
図2は、制御部110のCPU111により実行されるプログラムの概略構成を示すブロック図である。なお、図2に示すプログラムは、FlashROM112に記憶され、制御部110のCPU111により実行されることにより各種機能モジュールとして動作する。
メインシステム210には、画像形成装置100の各種機能を実現するために、以下に説明する各種プログラムが格納されている。
操作部制御部211は、操作部I/F115に接続された操作部130の制御を行うためのプログラムである。プリンタ制御部212は、プリンタI/F116に接続されたプリンタ部140と、プリンタ部140に接続されたフィニッシャ部170の処理を行うためのプログラムである。
スキャナ制御部213は、スキャナI/F117に接続されたスキャナ部150の制御を行うためのプログラムである。同様に、USB制御部214は、USB−HostI/F118に接続されたUSB−FAX部160等のUSBデバイスの制御を行うためのプログラムである。
アプリケーション制御部215は、直接、外部機器の制御を行わないが、画像形成装置100のさまざまな機能を実現するためのプログラム群を示す。アプリケーション制御部215には、httpd(Hyper TextTransfer Protocol Deamon)、lpd(Line Printer Deamon)、Wedブラウザ機能、機器情報配信機能等が含まれる。
起動制御部216は、メインシステム210の起動及び停止の制御を行うためのプログラムであり、画像形成装置100の電源投入後に最初に動作して、メインシステム210全体の起動処理の制御を行う。
セキュリティ制御部217は、ユーザの認証に関する処理やファイルの暗号化復号化処理といった、画像形成装置100のセキュリティに関する処理を制御するプログラム群を示す。セキュリティに関する制御プログラムは、国際評価規格であるCC(Common Criteria)の認証対象プログラムとなる。
プログラム更新処理部218は、操作部130を介してユーザからファームウェアアップデートの実行の指示があった際に、あるいは事前に予約されたアップデート時刻になった際に、メインシステム210内の各制御部のプログラムの更新処理を行う。
ファームウェア種別判定部219は、メインシステム210内の各種プログラムの種別(ファームウェア種別)の判定処理を行うプログラムである。メインシステム210には、ユーザの要望によりカスタマイズされた特殊なプログラムや、情報セキュリティ関連の認証を取得した特殊なプログラムがインストールされるケースがある。そのため、ファームウェア種別判定部219は、それらが通常のプログラムであるか、特殊な(カスタマイズされた)プログラムであるか、カスタマイズされたプログラムであれば、どういった種別であるかの判定処理を行う。
具体的には、予めFlashROM112内に各種プログラムを判別するためのファームウェア種別データを追加で記憶させておく。ファームウェア種別判定部219は、該ファームウェア種別データを読み込むことでファームウェア種別を判定する。ファームウェア種別データは、「通常」の種別、特定のユーザグループに対する「カスタマイズA」、「カスタマイズB」等の種別、情報セキュリティ関連の認証を取得した「CC認証取得」というように、各種プログラムを識別するためのデータである。ファームウェア種別判定部219は、ファームウェア種別データを参照し、「通常」の場合には通常のプログラムと判断し、それ以外は特殊なプログラムと判断する。
なお、上記では、メインシステム210内の各種プログラムに対する複数のファームウェア種別データがリスト化された場合を想定しているが、これに限定されるものではない。例えば、メインシステム210内の各種プログラムのそれぞれに、ファームウェア種別データを付加しておき、それらを読み込んで判定する構成であってもよい。また、FlashROM112内に予め記憶された装置本体のシリアルIDやオプションユニットの機器構成情報等を読み込むことで、装置本体のファームウェアか、オプションユニットのファームウェアかを判断する構成を追加してもよい。
ファームウェア選択部220は、転送済みあるいは転送予定の更新ファイルの中から、ファームウェア種別に適合したファイルの有無の判定と選択を行う。
通信制御部221は、外部記憶装置230と通信を行い、ファームウェアのアップデートに必要な更新ファイルの転送を行う。外部記憶装置230には、PC182やサーバ装置183、外部USBデバイス184が含まれる。
図3は、画像形成装置100のファームウェアのアップデート時に外部記憶装置230から転送される更新ファイルの一例を示す図である。
画像形成装置100のファームウェアのアップデートを実施する場合、画像形成装置100(内のCPU111)は、外部記憶装置230から図3に示すような更新ファイル301を取得または受信する。更新ファイル301に含まれる複数種類の更新用プログラムは、図2に示す各種プログラムを更新するためのものである。
図3において、起動制御プログラム311、通信制御プログラム312、アプリケーション制御プログラム313、及びスキャナ制御プログラム314は、共通のプログラムである。共通のプログラムは、通常のプログラムに対して、原則としてカスタマイズ等がされておらず、複数種の画像形成装置に適用可能なプログラムである。
プリンタ制御プログラム315,316は、プリンタ制御部212の動作を実現するものである。プリンタ制御プログラム315は通常の仕様であり、プリンタ制御プログラム316はカスタマイズ(カスタマイズA)された仕様である。このように、用途やファームウェアの種類によって、いずれか一つによってFlashROM112に記憶されたプログラムが更新される。
操作部制御プログラム317,318,319は、操作部制御部211の動作を実現するプログラムである。操作部制御プログラム317が通常の仕様であり、操作部制御プログラム318,319がカスタマイズ(カスタマイズA,B)された仕様である。操作部の制御については、例えばユーザの要望により特定の操作を禁止にするといったカスタマイズや、操作部130に特殊な画面を表示するといったカスタマイズが挙げられる。プリンタ制御プログラムと同様に、用途やファームウェアの種類によって、いずれか一つによってFlashROM112に記憶されたプログラムが更新される。
セキュリティ制御プログラム320,321は、セキュリティ制御部217の動作を実現するプログラムであり、ファームウェアの種類によって、適切なものがFlashROM112に記憶される。図示例では、セキュリティ制御プログラム320が通常の仕様、セキュリティ制御プログラム321が認証取得版の仕様である。
図4は、画像形成装置100におけるファームウェアのアップデート処理の流れを示すフローチャートである。図示の処理の動作を実現するプログラムは、FlashROM112に記憶され、CPU111により実行される。
まず、ステップS401では、CPU111は、ファームウェアアップデートの指示を受け付ける。このアップデート指示は、操作部制御部211により操作部130を介してユーザから受け付ける場合もあるし、PC182やサーバ装置183からの通信により実行指示の形態で受け付ける場合もある。
次に、ステップS402では、CPU111は、ファームウェア種別判定部219によりファームウェア種別の判定を行う。本実施形態では、図2で説明したように、予めFlashROM112内に追加で記憶されたファームウェア種別データを読み込むことでファームウェア種別が判定される。
次に、ステップS403では、CPU111は、ステップS402におけるファームウェア種別の判定結果に基づいて、ファームウェア(プログラム)の種類が通常のファームウェアであるか、特殊なファームウェアであるかを判定する。ファームウェアの種類が特殊なファームウェアであると判定した場合には、ステップS404に進む。一方、通常のファームウェアであると判定した場合には、ステップS405に進む。
ステップS404では、CPU111は、更新ファイル301の中に特殊なファームウェアに適合する更新用プログラムが存在するかどうかを判定する。この更新用プログラムは、図3に示したファイル群に相当する。なお、更新ファイル301は、外部記憶装置230に記憶された状態でもよいし、一度外部記憶装置230から画像形成装置100に転送され、HDD114に記憶された状態のものでもよい。
ステップS404において、アップデート対象のファームウェアが、プリンタ制御プログラム316、操作部制御プログラム318、セキュリティ制御プログラム320を必要とする、カスタマイズされたファームウェアとする。その場合、ファームウェア選択部220は、更新ファイル301の中にファームウェアの種類に適合するプリンタ制御プログラム316、操作部制御プログラム318、セキュリティ制御プログラム320が存在するかどうかを判定する。
このように、ステップS404では、CPU111は、更新ファイル301の中にファームウェア種別に適合するファームウェアが存在しないと判定した場合、ステップS406に進む。一方、更新ファイル301の中にファームウェア種別に適合する全ての更新プログラムが存在すると判定した場合にはステップS405に進む。
ステップS406では、CPU111は、操作部制御部211により操作部130に、図5(b)に示すようなファームウェアアップデート確認画面600の表示を行い、ファームウェアの更新を中止して本処理を終了する。
ファームウェアアップデート確認画面600は、更新ファイル301の中にファームウェア種別に適合するファームウェアが存在しなかった場合に、操作部に表示される画面の一例である。ファームウェアアップデート確認画面600には、アップデート指示に対して、適合するファームウェアが存在しない旨が表示される。
ユーザがファームウェアアップデート確認画面600の表示内容を確認した後、OKボタン601を押下すると、ファームウェアアップデート確認画面600を閉じて本処理を終了する。このように、ユーザにその旨を通知し、必要であれば別のデータの使用を促すことができる。
ステップS405では、CPU111は、操作部制御部211により操作部130に図5(a)に示すようなファームウェアアップデート確認画面500の表示を行う。
ファームウェアアップデート確認画面500は、アップデートに必要な更新ファイル301の中に必要なプログラムが全て存在した場合に表示される、プログラム更新処理に対する確認画面である。図示例では、アップデート前後のファームウェアバージョンが表示されている。なお、図示例では、更新ファイル301に予め付与されたファームウェアバージョンが表示されているが、更新ファイル301に含まれる、それぞれのプログラムのバージョンが表示されてもよい。
ファームウェアアップデート確認画面上のキャンセルボタン501が押下された場合、図4のステップS407におけるプログラム更新処理実施判定がNOとなり、本処理を終了する。一方、ファームウェアアップデート確認画面上でOKボタン502が押下された場合、図4のステップS407におけるプログラム更新処理実施判定がYESとなるので、ステップS408に進む。
ステップS408では、CPU111は、ファームウェア選択部220により、更新ファイル301の中から、共通の起動制御プログラム311、通信制御プログラム312、アプリケーション制御プログラム313、及びスキャナ制御プログラム314を選択する。さらに、ステップS402で判定されたファームウェア種別に応じて、適合する更新ファイルを選択する。例えば、本実施形態では、プリンタ制御プログラム316、操作部制御プログラム318、セキュリティ制御プログラム320が選択されたものとする。
次に、ステップS409では、プログラム更新処理部218が、ステップS408で選択された更新ファイルを用いて、メインシステム210内の対応する各制御部のプログラム更新処理を実行して、本処理を終了する。
上記処理では、装置本体のファームウェアについて説明したが、フィニッシャ部170やUSB−FAX部160等のオプションユニットが接続された構成に対して装置本体のファームウェアを変更する必要がある場合でも、対応することが可能である。この場合、ステップS402において、FlashROM112内に予め記憶された装置本体のシリアルIDやオプションユニットの機器構成情報等を読み込むことでファームウェア種別を判定する。そして、オプションユニットの有無に応じてファームウェアの更新が行われる。
上記実施形態によれば、特定のユーザ向けにカスタマイズされたファームウェアを使用した画像形成装置における、不適切なファームウェアのアップデートを防ぐと共に、適合するプログラムを自動的に選択してファームウェアアップデートを実施することができる。例えば、カスタマイズAがなされたファームウェアを、通常のファームウェアで更新することを防止する。その結果、ユーザは使用するデータを意識することなく、適切なファームウェアアップデートを実施できる。また、使用するデータに適合するプログラムが含まれなかった場合や、使用するファイルに何らかの問題があった場合も、その旨をユーザに通知することができる。
また、共通のプログラムと特殊なファーム用のプログラムを同一のファイル群に含ませることで、データ通信量や、プログラムの格納領域の使用量を削減することができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100 画像形成装置
110 制御部
111 CPU
112 FlashROM
130 操作部
181 LAN
182 PC
183 サーバ装置
184 外部USBデバイス
110 制御部
111 CPU
112 FlashROM
130 操作部
181 LAN
182 PC
183 サーバ装置
184 外部USBデバイス
Claims (9)
- インストールされているファームウェアを更新することが可能な画像形成装置において、
前記ファームウェアを更新するための複数種類の更新用プログラムを含む更新ファイルを外部から取得する取得手段と、
前記画像形成装置にファームウェアとしてインストールされた複数種類のプログラムの種別を判定する種別判定手段と、
前記取得手段により取得された更新ファイルに含まれる複数種類の更新用プログラムから、前記種別判定手段により判定された種類のプログラムに適合するものを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された更新用プログラムにより前記ファームウェアを更新する更新手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記更新手段は、前記取得手段により取得された更新ファイルに含まれる複数種類の更新用プログラムに、前記種別判定手段により判定された種類のプログラムに適合するものがなかった場合には、前記ファームウェアの更新を中止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記種別判定手段は、前記画像形成装置にファームウェアとしてインストールされた複数種類のプログラムの種別を判定するためのデータに基づいて判定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記データは、前記画像形成装置にファームウェアとしてインストールされた複数種類のプログラムと共に格納されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記データは、前記画像形成装置にファームウェアとしてインストールされた複数種類のプログラムのそれぞれに付加されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記データには、前記複数種類のプログラムのカスタマイズの状態を示す情報、セキュリティに関する情報、前記画像形成装置に接続された機器に関する情報、及びライセンスに関する情報の少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記複数種類の更新用プログラムには、少なくとも一つの共通のプログラムと、少なくとも一つの特殊なプログラムが含まれ、
前記更新手段は、前記選択手段により選択された前記共通のプログラムと前記特殊なプログラムにより前記更新を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - インストールされているファームウェアを更新することが可能な画像形成装置の制御方法において、
前記ファームウェアを更新するための複数種類の更新用プログラムを含む更新ファイルを外部から取得する取得工程と、
前記画像形成装置にファームウェアとしてインストールされた複数種類のプログラムの種別を判定する種別判定工程と、
前記取得工程にて取得された更新ファイルに含まれる複数種類の更新用プログラムから、前記種別判定工程にて判定された種類のプログラムに適合するものを選択する選択工程と、
前記選択工程にて選択された更新用プログラムにより前記ファームウェアを更新する更新工程とを備えることを特徴とする制御方法。 - インストールされているファームウェアを更新することが可能な画像形成装置に、
前記ファームウェアを更新するための複数種類の更新用プログラムを含む更新ファイルを外部から取得する取得手段、
前記画像形成装置にファームウェアとしてインストールされた複数種類のプログラムの種別を判定する種別判定手段、
前記取得手段により取得された更新ファイルに含まれる複数種類の更新用プログラムから、前記種別判定手段により判定された種類のプログラムに適合するものを選択する選択手段、及び
前記選択手段により選択された更新用プログラムにより前記ファームウェアを更新する更新手段として機能させるためのプログラム。
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