JP6398970B2 - 端末装置、通信制御方法及び通信制御装置 - Google Patents

端末装置、通信制御方法及び通信制御装置 Download PDF

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Description

本開示は、端末装置、通信制御方法及び通信制御装置に関する。
近年、LTE(Long Term Evolution)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等のセルラ方式の通信システムが広く普及している。また、スマートフォンの普及等に起因して、当該通信システムにおけるデータトラフィックが増大している。そのため、各通信事業者にとって、通信システムの通信容量を増加させることが増々重要になっている。
データトラフィックの増加に対して、装置間(Device-to-Device:D2D)通信をデータのオフローディングに活用することも考えられる。例えば、2つの端末装置が基地局を介して通信する代わりに、当該2つの端末装置が直接的に通信することにより、基地局を介する無線通信のデータトラフィックが減少し、基地局を含むネットワーク側の負荷が減少し得る。
例えば、特許文献1には、無線端末をマルチホップ通信のためのリレー局として利用し、無線リソース(タイムスロット)をマルチホップ通信に割り当てる技術が、開示されている。また、特許文献2には、無線端末をアドホックネットワークのためのリレー局として利用し、アドホックネットワークにおけるデータ量が送信可能なデータ量を超えたと判定される場合に無線端末に基地局との直接通信させる技術が、開示されている。
特開2004−248210 特開2009−89042
しかし、D2D通信が導入されると、基地局にとっての負荷が増大し得る。
具体的に説明すると、LTEに代表されるセルラ方式の通信システムでは、基地局と端末装置との間での通信では、アップリンク及びダウンリンクのいずれでも、基地局が、割り当てられた無線リソースを使用して送信されるデータのサイズを決定する。例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)の技術仕様TS36.213に、当該サイズの決定手法が記載されている。しかし、当該決定手法は、基地局と端末装置との間での通信のための手法であり、当該決定手法では、D2D通信が考慮されていない。
そのため、D2D通信でも、基地局と端末装置との間での通信の場合と同様に、基地局がデータのサイズを決定することが考えられる。しかし、基地局と端末装置との間での通信の場合と同様にデータのサイズを決定する場合には、基地局は、D2D通信に関連する様々な情報(例えば、MAC(Media Access Control)、RLC(Radio Link Control)、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)等に関する情報)を収集することになる。その結果、基地局による情報収集のためのオーバヘッドが増大し得る。また、D2D通信のための管理及び制御のために多大な負荷が基地局にかかり得る。このように、基地局にとっての負荷が増大することが懸念される。
そこで、装置間通信が行われる場合における基地局にとっての負荷の増大抑えることを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、基地局と通信可能な端末装置であって、上記基地局が制御可能な無線リソースのうちの、当該基地局を介さない装置間通信に使用可能な無線リソースに関する無線リソース情報を取得する取得部と、上記無線リソース情報に基づいて、上記装置間通信において送受信されるデータのサイズを決定する決定部と、を備える端末装置が提供される。
また、本開示によれば、基地局と通信可能な端末装置を制御する情報処理装置であって、所定のプログラムを記憶するメモリと、上記所定のプログラムを実行可能なプロセッサと、を備える情報処理装置が提供される。上記所定のプログラムは、上記基地局が制御可能な無線リソースのうちの、当該基地局を介さない装置間通信に使用可能な無線リソースに関する無線リソース情報を取得することと、上記無線リソース情報に基づいて、上記装置間通信において送受信されるデータのサイズを決定することと、を実行させるためのプログラムである。
また、本開示によれば、基地局の通信制御装置であって、上記基地局が制御可能な無線リソースの中から、上記基地局と端末装置との間の無線通信のため無線リソースを、当該端末装置に割り当てる割当部と、上記基地局が制御可能な上記無線リソースのうちの、使用可能な無線リソースを端末装置に通知する通知部と、を備える通信制御装置が提供される。上記使用可能な無線リソースの一部又は全部は、上記基地局を介さない装置間通信に使用される。上記装置間通信において送受信されるデータのサイズは、上記基地局により決定されず、上記基地局と通信可能な端末装置により決定される。
以上説明したように本開示によれば、装置間通信が行われる場合における基地局にとっての負荷の増大抑えることが可能となる。
FDDについての時間方向における無線リソースを説明するための説明図である。 TDDについての時間方向における無線リソースを説明するための説明図である。 3GPPにおいて定義されているリンク方向のコンフィギュレーションの例を説明するための説明図である。 基地局と端末装置との間での通信のための通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 トランスポートブロックサイズ(TBS)候補の具体的な内容の例を説明するための説明図である。 CQIの具体的な内容を説明するための説明図である。 PDSCHについてのMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係を説明するための説明図である。 PUSCHについてのMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係を説明するための説明図である。 本開示の実施形態に係る通信システムの概略的な構成の一例を示す説明図である。 D2D通信の形態として局所ネットワーク(LN)が採用されるケースの無線通信の例を説明するための説明図である。 D2D通信の形態として個別のD2D通信が採用されるケースの無線通信の例を説明するための説明図である。 第1の実施形態の概略を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る端末装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 D2Dリソースの一例を説明するための説明図である。 サイズ関連情報が送信される制御チャネルの例を説明するための説明図である。 サイズ関連情報が送信されるデータチャネルの例を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。 D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理の概略的な流れの第1の例を示すフローチャートである。 D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理の概略的な流れの第2の例を示すフローチャートである。 D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理の概略的な流れの第3の例を示すフローチャートである。 D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理の概略的な流れの第4の例を示すフローチャートである。 D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理の概略的な流れの第5の例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の第1の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 D2D通信において送受信されるデータのサイズを確定させる処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の第2の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態の第2の変形例においてスレーブ装置間のD2D通信のための無線リソースを割り当てる処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の第2の変形例においてスレーブ装置間のD2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の第3の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態の第4の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態の第4の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態の概略を説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る端末装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 、第2の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態の第1の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態の第2の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態の第3の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態の第3の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態の第3の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの第3の例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態の概略を説明するための説明図である。 第3の実施形態に係る端末装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態の第1の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態の第2の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態の第2の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。 LTEのL2におけるRLCの位置づけを説明するための第1の説明図である。 LTEのL2におけるRLCの位置づけを説明するための第2の説明図である。 D2D通信が採用される場合のRLCの処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 TDDのダウンリンクに関するHARQプロセスの最大数を説明するための説明図である。 通常の無線通信とD2D通信との各々でHARQプロセスの最大数が設定される場合の制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 通常の無線通信とD2D通信との両方のHARQプロセスの最大数が設定される場合の制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 D2D通信についてHARQプロセスが生成されない場合の制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 参考形態に係る基地局の機能構成の一例を示すブロック図である。 、参考形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 参考形態の第1の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 参考形態の第2の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。
以下に添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
1.1.3GPPにおける無線通信の技術
1.2.技術的課題
2.本実施形態に係る通信システムの概略的な構成
3.第1の実施形態
3.1.概略
3.2.端末装置の機能構成
3.3.処理の流れ
3.4.第1の変形例
3.5.第2の変形例
3.6.第3の変形例
3.7.第4の変形例
4.第2の実施形態
4.1.概略
4.2.端末装置の機能構成
4.3.処理の流れ
4.4.第1の変形例
4.5.第2の変形例
4.6.第3の変形例
5.第3の実施形態
5.1.概略
5.2.端末装置の機能構成
5.3.処理の流れ
5.4.第1の変形例
5.5.第2の変形例
6.関連する周辺の動作
7.応用例
8.まとめ
9.参考形態
9.1.概略
9.2.基地局の機能構成
9.3.処理の流れ
9.4.第1の変形例
9.5.第2の変形例
9.6.応用例
<<1.はじめに>>
まず、図1〜図8を参照して、3GPPにおける無線通信の技術、及び技術的課題を説明する。
<1.1.3GPPにおける無線通信の技術>
図1〜図8を参照して、3GPPにおける無線通信の技術を説明する。
(無線リソース及びフォーマット)
−時間方向
3GPPにおける無線通信では、時間方向に無線リソースが区切られる。例えば、LTEでは、無線リソースは、時間方向においてサブフレーム単位に区切られる。以下、この点について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、FDD(Frequency Division Duplex)についての時間方向における無線リソースを説明するための説明図である。図1を参照すると、10msの無線フレームに含まれる10のサブフレームが示されている。FDDでは、アップリンク用の周波数帯域及びダウンリンク用の周波数帯域が用意され、それぞれの周波数帯域において、サブフレーム単位でのリソース制御が行われる。なお、各サブフレームは、2つのスロットを含む。また、各スロットは、7のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルを含む。
図2は、TDD(Time Division Duplex)についての時間方向における無線リソースを説明するための説明図である。図2を参照すると、10msの無線フレームに含まれる10のサブフレームが示されている。TDDでは、サブフレーム単位でのリンク方向に応じて通信が行われる。即ち、各サブフレームは、ダウンリンクサブフレーム、アップリンクサブフレーム又はスペシャルサブフレームのいずれかである。スペシャルサブフレームは、ダウンリンクサブフレームからアップリンクサブフレームへの切換えの際に干渉を抑えるために設けられる。スペシャルサブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、ガード期間(Guard Period)及びUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)からなる。以下、図3を参照して、TDDにおけるサブフレーム単位のリンク方向の具体例を説明する。
図3は、3GPPにおいて定義されているリンク方向のコンフィギュレーションの例を説明するための説明図である。図3を参照すると、LTEの技術規格(TS 36.211 Table 4.2-2)で定義されている7つのコンフィギュレーションが示されている。
「D」により示されるサブフレームがダウンリンクサブフレームであり、「U」により示されるサブフレームがアップリンクサブフレームであり、「S」により示されるサブフレームがスペシャルサブフレームである。例えば、LTEでは、このような7つのコンフィギュレーションのいずれかのコンフィギュレーションが選択され、適用される。
−周波数方向
また、例えばLTEでは、周波数方向にも無線リソースが区切られる。具体的には、周波数方向には、15kHzの間隔でサブキャリアが存在する。そして、12個のサブキャリア(即ち、180kHz)ごとに束ねられる。
−時間方向及び周波数方向
例えばLTEでは、周波数方向において12個のサブキャリア、時間方向において1スロットにわたる無線リソースが、リソースブロック(Resource Block:RB)として取り扱われる。また、1サブキャリア及び1OFDMシンボルの無線リソースは、リソースエレメント(Resource Element)と呼ばれる。
各REは、制御信号又はデータ信号の送信に用いられる。制御信号として、例えば、同期信号(Synchronization Signal)、リファレンス信号(Reference Signal)等がある。
また、1つ以上のリソースエレメントを含むチャネルが定義されている。LTEでは、ダウンリンクのチャネルとして、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、PBCH(Physical Broadcast Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)及びPHICH(Physical HARQ Indicator Channel)が定義されている。一方、アップリンクのチャネルとして、PUCCH((Physical Uplink Control Channel)、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)及びPRACH(Physical Random Access Channel)が定義されている。
なお、基本的には、データは、ダウンリンクではPDSCHで送信され、アップリンクではPUSCHで送信される。そして、データの送信に使用可能なREの数が、送受信されるデータのサイズに影響する。
(基地局と端末との間の通信のための通信制御処理)
LTEに代表されるセルラ方式の通信システムでは、基地局と端末装置との間での通信では、アップリンク及びダウンリンクのいずれでも、基地局が、割り当てられた無線リソースを使用して送信されるデータのサイズを決定する。具体的には、基地局は、予め定められたトランスポートブロックサイズ(Transport Block Size:TBS)のいずれかを、送信されるデータのサイズとして決定する。以下、図4を参照して、基地局と端末装置との間での通信のための通信制御処理の一例を説明する。
図4は、基地局と端末装置との間での通信のための通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
端末装置は、定期的に、又は基地局による指示に応じて、基地局と端末装置との間のチャネルに関する情報をフィードバックする(S1001)。例えば、当該情報は、チャネル関連情報であり、CQI(Channel Quality Indicator)、RI(Rank Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)等を含む。当該チャネル関連情報は、基地局と端末装置との間の通信で使用される変調方式及び符号化方式の決定に関係する。
基地局は、端末装置宛のダウンリンクデータが生じた場合、又は端末装置により送信機会を要求された場合に、基地局と端末装置との間の通信のためのリソース制御を行う(S1003)。具体的には、基地局は、基地局と端末装置との間の通信のために無線リソースを割り当てる。LTEでは、当該無線リソースは、RBである。
そして、基地局は、リソース制御の後に、割り当てられた無線リソースを使用して送受信されるデータのサイズを決定する(S1005)。当該サイズは、トランスポートブロックサイズ(TBS)と呼ばれる。そして、LTEでは、TBSの候補が定められているので、基地局は、割り当てられた無線リソースに対応するTBSの候補のうちのいずれかの候補を、送受信されるデータのサイズとして決定する。
その後、基地局は、割り当てられた無線リソース及び決定したサイズに関する情報を含む制御情報を、端末装置に通知する(S1007)。ダウンリンクについての情報は、ダウンリンク割当て(Downlink Assignment)として通知され、アップリンクについての情報は、アップリンク許可(Uplink Grant)として通知される。具体的には、PDCCHの中にDCI(Downlink Control Information)が含まれ、DCIの中にMCS(Modulation and Coding Scheme) インデックスが含まれている。MCSインデックスは、TBSインデックス、並びに、変調方式及び符号化方式に対応する。そのため、端末装置は、MCSインデックスからTBSインデックスを知得し、TBSインデックス及び割り当てられたRBの数から、TBSを知得する。また、端末装置は、MCSインデックスから、使用すべき変調方式及び符号化方式を知得する。
そして、基地局及び端末装置は、割り当てられた無線リソースを使用して、決定されたサイズのデータを送受信する(S1005)。
(データサイズの決定に関連する各種情報)
−トランスポートブロックサイズ(TBS)の候補
上述したように、基地局は、割り当てられた無線リソースに対応するTBSの候補のうちのいずれかの候補を、送受信されるデータのサイズとして決定する。また、端末装置は、TBSインデックス及び割り当てられたRBの数から、決定されたTBSを知得する。以下、図5を参照して、TBSの具体的な内容を説明する。
図5は、トランスポートブロックサイズ(TBS)候補の具体的な内容の例を説明するための説明図である。図5を参照すると、3GPPの技術仕様TS36.213のTable 7.1.7.2.1−1で定められているTBS候補のテーブルが示されている。TBSの候補は、TBSインデックス及びRBの数に対応する。TBSインデックスとして、27のインデックスが定められている。また、RBの数として、1〜110が定められている。基地局は、割り当てられたRBの数、変調方式、符号化方式等に基づいて、TBSの候補のうちのいずれかの候補を、送受信されるデータのサイズとして決定する。一例として、基地局は、割り当てられたRBの数から、当該RBの数に対応するテーブルの列を選択する。そして、基地局は、変調方式、符号化方式等に基づいて、選択された列に含まれるTBS候補のうちのいずれかの候補を、送受信されるデータのサイズとして決定する。
−CQI
上述したように、ダウンリンクチャネルについての通信品質が端末により測定され、当該通信品質は、CQIとして基地局に報告される。以下、図6を参照して、CQIの具体的な内容を説明する。
図6は、CQIの具体的な内容を説明するための説明図である。図6を参照すると、3GPPの技術仕様TS36.213のTable 7.2.3−1で定められているCQIのテーブルが示されている。CQIは、1〜15のいずれかである。各CQIは、変調方式、符号化率、及びシンボルあたりのビットに対応する。
−MCSインデックス及びTBSインデックス
上述したように、MCSインデックスは、TBSインデックスに対応する。以下、この点について、図7及び図8を参照して具体的な内容を説明する。
図7及び図8は、MCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係を説明するための説明図である。図7を参照すると、3GPPの技術仕様TS36.213のTable 7.1.7.1−1で定められている、PDSCHについてのMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係のテーブルが示されている。また、図8を参照すると、3GPPの技術仕様TS36.213のTable 8.6.1−1で定められている、PUSCHについてのMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係のテーブルが示されている。このように、端末装置は、PUCCHの中のDCIに含まれるMCSインデックスから、TBSインデックスを知得することができる。そして、図5に示されるように、端末装置は、TBSインデックスとRBの数から、TBSを知得することができる。
<1.2.技術的課題>
上述したように、基地局と端末装置との間での通信において送受信されるデータのサイズが決定される。しかし、このような通信に加えて、装置間通信(即ち、D2D通信)がさらに導入されると、基地局にとっての負荷が増大し得る。
具体的に説明すると、LTEに代表されるセルラ方式の通信システムでは、基地局と端末装置との間での通信では、アップリンク及びダウンリンクのいずれでも、基地局が、割り当てられた無線リソースを使用して送信されるデータのサイズを決定する。上述したように、例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)の技術仕様TS36.213に、当該サイズの決定手法が記載されている。しかし、当該決定手法は、基地局と端末装置との間での通信のための手法であり、当該決定手法では、D2D通信が考慮されていない。
そのため、D2D通信でも、基地局と端末装置との間での通信の場合と同様に、基地局がデータのサイズを決定することが考えられる。しかし、基地局と端末装置との間での通信の場合と同様にデータのサイズを決定する場合には、基地局は、D2D通信に関連する様々な情報(例えば、MAC、RLC、PDCP等に関する情報)を収集することになる。その結果、基地局による情報収集のためのオーバヘッドが増大し得る。また、D2D通信のための管理及び制御のために多大な負荷が基地局にかかり得る。このように、基地局にとっての負荷が増大することが懸念される。
そこで、本実施形態は、D2D通信が行われる場合における基地局にとっての負荷の増大抑えることを可能にする。
<<2.本実施形態に係る通信システムの概略的な構成>>
続いて、図9〜図11を参照して、本開示の実施形態に係る通信システムの概略的な構成を説明する。図9は、本開示の実施形態に係る通信システムの概略的な構成の一例を示す説明図である。図9を参照すると、通信システム1は、基地局10、コアネットワークエンティティ20及び端末装置100を含む。通信システム1は、例えば、LTEに準拠したシステムである。
(基地局10)
基地局10は、基地局10のセル11内での無線通信を制御する。例えば、基地局10は、セル11内に位置する端末装置100との無線通信を行い、当該無線通信を制御する。基地局10は、例えば、eNodeBである。例えば、基地局10は、FDD及びTDDのうちの一方による無線通信を行う。また、例えば、基地局10は、ダウンリンクにおいてOFDMによる無線通信を行い、アップリンクにおいてSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)による無線通信を行う。基地局10は、リレー局を介して端末装置100との無線通信を行なってもよい。
例えば、基地局10は、基地局10と端末装置100との間の無線通信のために無線リソースを、当該端末装置100に割り当てる。具体的には、例えば、基地局10は、端末装置100宛のデータのダウンリンク送信のために、当該端末装置100に無線リソースを割り当てる。また、基地局10は、端末装置100によるアップリンク送信のために、当該端末装置100に無線リソースを割り当てる。なお、基地局10は、このように無線リソースを割り当てるリソース割当部を備える。
また、例えば、無線リソースは、所定の区分の単位で割り当てられる。具体的には、例えば、無線リソースは、時間方向においてサブフレーム単位で、周波数方向においてリソースブロック単位(即ち、12サブキャリア単位)で、割り当てられる。
なお、基地局10は、干渉を抑制するためにいずれかの無線リソースをいずれの端末にも割り当てないことがあってもよい。
(コアネットワークエンティティ)
コアネットワークエンティティ20は、コアネットワーク21に配置されるエンティティである。例えば、コアネットワーク21は、EPC(Evolved Packet Core)であり、コアネットワークエンティティ20は、MME(Mobility Management Entity)、S−GW(Serving Gateway)、P−GW(Packet Data Network Gateway)等である。コアネットワークエンティティ20は、基地局10と端末装置100との無線通信に関する制御を行う。
(端末装置100)
端末装置100は、基地局10と通信可能な装置である。例えば、端末装置100は、基地局10と無線通信可能な装置である。具体的には、例えば、端末装置100は、セル11内に位置する場合に、基地局10との無線通信を行う。例えば、端末装置100は、FDD及びTDDのうちの一方による無線通信を行う。また、例えば、端末装置100は、ダウンリンクにおいてOFDMによる無線通信を行い、アップリンクにおいてSC−FDMAによる無線通信を行う。端末装置100は、リレー局を介して基地局10との無線通信を行なってもよい。
例えば、端末装置100は、基地局10による制御に従って、基地局との無線通信を行う。具体的には、例えば、端末装置100は、基地局10に割り当てられた無線リソースを使用して、アップリンク又はダウンリンクでの無線通信を行う。
とりわけ本実施形態では、端末装置100は、基地局10が制御可能な無線リソースの一部を使用して、別の端末装置100との装置間通信(即ち、D2D通信)を行う。上述したように、基地局10が制御可能な上記無線リソースは、例えば、基地局10が割当て可能な無線リソースである。また、例えば、ダウンリンクとアップリンクとの間で異なる無線アクセス方式が用いられる場合には、端末装置100は、アップリンク用の無線アクセス方式及びダウンリンク用の無線アクセス方式のうちの一方によるD2D通信を行う。具体的には、例えば、端末装置100は、OFDMによるD2D通信、又はSC−FDMAによるD2D通信を行う。ここで、D2D通信の形態として、局所ネットワーク(Localized Network:LN)と個別のD2D通信とが考えられる。以下、これらの点について図10及び図11を参照して具体例を説明する。
図10は、D2D通信の形態として局所ネットワーク(LN)が採用されるケースの無線通信の例を説明するための説明図である。図10を参照すると、図9と同様に、各ノードが示されている。この例では、端末装置100A、端末装置100B及び端末装置100CがLNを形成する。LNでは、端末装置100の中で、マスタ(Master)とスレーブ(Slave)との関係が存在する。この例では、端末装置100Aが、マスタ装置であり、端末装置100B及び端末装置100Cが、スレーブ装置である。マスタ装置(端末装置100A)は、LNにおける無線通信を制御する。例えば、マスタ装置(端末装置100A)は、擬似的に基地局のような役割を果たす(即ち、基地局の機能の一部を有する)。また、マスタ装置(端末装置100A)は、LNからネットワーク(例えば、インターネット)への接続を実現するために、LNと基地局との間の無線通信を担うリレー局として機能してもよい。なお、実線の矢印は、制御情報及びデータの両方の送受信を示し、点線の矢印は、制御情報の送受信を示す。ただし、点線の矢印が示す送受信でも、データの送受信も行われてもよい。
図11は、D2D通信の形態として個別のD2D通信が採用されるケースの無線通信の例を説明するための説明図である。図11を参照すると、図9と同様に、各ノードが示されている。この例では、端末装置100A及び端末装置100Bが、個別にD2D通信を行う。図11の例では、図10の例のようにLNは形成されず、端末装置100Aと端末装置100Bとの間には、マスタとスレーブとの関係は存在せず、又は、当該関係が存在していたとしても、当該関係は弱い。なお、実線の矢印は、制御情報及びデータの両方の送受信を示し、点線の矢印は、制御情報の送受信を示す。ただし、点線の矢印が示す送受信でも、データの送受信も行われてもよい。
<<3.第1の実施形態>>
続いて、図12〜図32を参照して、本開示の第1の実施形態を説明する。
<3.1.概略>
まず、図12を参照して、第1の実施形態の概略を説明する。第1の実施形態では、図10を参照して説明したような、D2D通信の形態として、局所ネットワーク(LN)が採用される。そして、D2D通信において送受信されるデータのサイズは、LNのマスタ装置により決定される。以下、この点について、図12を参照して具体例を説明する。
図12は、第1の実施形態の概略を説明するための説明図である。図12を参照すると、局所ネットワーク(LN)を形成する3つの端末装置100が示されている。この例では、端末装置100Aが、LNのマスタ装置であり、端末装置100B及び端末装置100Cが、LNのスレーブ装置である。第1の実施形態では、このように、D2D通信の形態として、LNが採用される。そして、マスタ装置(即ち、端末装置100A)が、当該LN内でのD2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。一例として、端末装置100Bと端末装置100Cとの間のD2D通信において送受信されるデータのサイズが、端末装置100Aにより決定される。また、別の例として、端末装置100Aと端末装置100Bとの間のD2D通信において送受信されるデータのサイズが、端末装置100Aにより決定される。
<3.2.端末装置の機能構成>
図13〜図16を参照して、第1の実施形態に係る端末装置100−1の機能構成の一例を説明する。図13は、第1の実施形態に係る端末装置100−1の機能構成の一例を示すブロック図である。図13を参照すると、端末装置100−1は、アンテナ部110、無線通信部120、記憶部130、入力部140、表示部150及び処理部160を備える。
(アンテナ部110)
アンテナ部110は、無線信号を受信し、受信された無線信号を無線通信部120へ出力する。また、アンテナ部110は、無線通信部120により出力された送信信号を送信する。
(無線通信部120)
無線通信部120は、他の装置との無線通信を行う。例えば、無線通信部120は、端末装置100−1がセル11内に位置する場合に、基地局10との無線通信を行う。また、とりわけ本開示の実施形態では、無線通信部120は、別の端末装置100との無線通信を行う。
(記憶部130)
記憶部130は、端末装置100−1の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。
例えば、記憶部130は、無線通信において送受信されるデータのサイズに関連する情報を記憶する。より具体的には、例えば、記憶部130は、図5に示されるようなTBS候補のテーブルを記憶する。また、例えば、記憶部130は、図7及び図8に示されるようなMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係のテーブルを記憶する。また、記憶部130は、図6に示されるようなCQIのテーブルを記憶する。
(入力部140)
入力部140は、端末装置のユーザによる入力を受け付ける。そして、入力部140は、入力結果を処理部160に提供する。
(表示部150)
表示部150は、端末装置100−1からの出力画面(即ち、出力画像)を表示する。例えば、表示部150は、処理部160(表示制御部169)による制御に応じて、出力画面を表示する。
(処理部160)
処理部160は、端末装置100−1の様々な機能を提供する。処理部160は、無線リソース情報取得部161、データサイズ決定部163、通知部165、通信制御部167及び表示制御部169を含む。
(無線リソース情報取得部161)
無線リソース情報取得部161は、使用可能な無線リソースに関する情報を取得する。
−基地局と端末装置との間の無線通信に使用可能な無線リソース
例えば、無線リソース情報取得部161は、基地局10が制御可能な無線リソースのうちの、基地局10と端末装置100−1との無線通信に使用可能な無線リソースに関する情報を取得する。基地局10が制御可能な上記無線リソースは、例えば、基地局10が割当て可能な無線リソースである。具体的には、例えば、基地局10は、ダウンリンク用の無線リソースに関する情報を、ダウンリンク割当て(Downlink Assignment)として通知し、無線リソース情報取得部161は、無線通信部120を介して、ダウンリンク用の無線リソースに関する上記情報を取得する。また、基地局10は、アップリンク用の無線リソースに関する情報を、アップリンク許可(Uplink Grant)として通知し、無線リソース情報取得部161は、無線通信部120を介して、アップリンク用の無線リソースに関する上記情報を取得する。
−D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)
−−D2Dリソースに関する情報の取得
とりわけ本開示の実施形態では、無線リソース情報取得部161は、基地局10が制御可能な無線リソースのうちの、基地局10を介さないD2D通信に使用可能な無線リソース(以下、「D2Dリソース」と呼ぶ)に関する無線リソース情報を取得する。上述したように、基地局10が制御可能な上記無線リソースは、例えば、基地局10が割当て可能な無線リソースである。とりわけ第1の実施形態では、端末装置100−1がLNのマスタ装置である場合に、無線リソース情報取得部161は、D2Dリソースに関する無線リソース情報を取得する。
例えば、上記D2Dリソースは、使用可能な無線リソースとして基地局10により通知される無線リソースの一部又は全部である。このように、使用可能な無線リソースが基地局10により通知されることで、D2D通信における干渉、及び/又はD2D通信に起因する干渉の発生を抑制することができる。
例えば、上記D2D通信は、端末装置100−1により制御されるLNにおける無線通信である。この場合に、上記D2Dリソースは、基地局10により通知される上記無線リソースの中から、上記D2D通信のための無線リソースとして端末装置100−1により割り当てられる。
例えば、端末装置100−1(例えば、無線リソース情報取得部161)は、LNのマスタ装置である場合に、使用可能な無線リソースを基地局10により通知され、当該使用可能な無線リソースの中から、当該LNにおけるD2D通信のための無線リソースを割り当てる。その結果、割り当てられた当該無線リソースが、上記D2Dリソース(即ち、D2D通信で使用可能な無線リソース)になる。そして、無線リソース情報取得部161は、割り当てられた当該無線リソース(即ち、D2Dリソース)に関する情報を取得する。
使用可能な無線リソースとして基地局10により通知される上記無線リソースは、例えば、LNに割り当てられる無線リソースである。以下、図14を参照して、D2D通信に利用可能な無線リソースの具体例を説明する。
図14は、D2Dリソースの一例を説明するための説明図である。図1を参照すると、まず、基地局10は、基地局10が制御可能な無線リソースのうちの一部の無線リソースを、LNに割り当てる。そして、基地局10は、いずれかのチャネル(例えば、PDCCH、PDSCH、又はPBCH)で、上記無線リソースを端末装置100Aに通知する。そして、端末装置100A(例えば、無線リソース情報取得部161)は、LNに割り当てられた上記無線リソースの一部又は全部を、LNにおけるD2D通信のための無線リソース(即ち、D2Dリソース)として割り当てる。例えば、端末装置100Aは、LNに割り当てられた無線リソースの一部を、端末装置100Bから端末装置100Cへの送信のための無線リソースとして割り当てる。また、端末装置100Aは、LNに割り当てられた無線リソースの別の一部を、端末装置100Bから端末装置100Aへの送信のための無線リソースとして割り当てる。
このようなリソース割当てにより、基地局10は、個別のD2D通信のためのリソース割当てを行わなくてもよい。そのため、基地局10にとっての負荷の増加を抑えることができる。
例えば以上のように、端末装置100−1がLNのマスタ装置である場合に、無線リソース情報取得部161は、D2D通信のための無線リソース(即ち、D2Dリソース)を割り当て、当該無線リソースに関する無線リソース情報を取得する。
なお、D2Dリソースに関する無線リソース情報は、例えば、D2D通信で使用可能な無線リソース(例えば、リソースブロック)を識別するための情報を含む。
−−基地局によるリソース割当て
例えば、基地局10は、所定の条件が満たされる場合に、LNに無線リソースを割り当てる。第1の例として、当該所定の条件は、LNに含まれる端末装置100(例えば、マスタ装置)からのリソース割当ての要求があることである。また、第2の例として、LNにおけるD2D通信が所定のタイミングで行われるサービスが提供されている場合に、上記所定の条件は、所定のタイミングになることである。また、第3の例として、LNにおけるD2D通信でエラーが発生した結果として再送が必要になることである。
−−端末装置(マスタ装置)によるリソース割当て
また、例えば、端末装置100−1(マスタ装置)は、所定の条件が満たされる場合に、基地局10により端末装置100−1に通知された無線リソース(LNに割り当てられた上記無線リソース)の一部又は全部を、LNにおけるD2D通信のための無線リソース(即ち、D2Dリソース)として割り当てる。例えば、当該所定の条件は、スレーブ装置である別の端末装置100−1からのリソース割当ての要求があることである。例えば、当該要求は、D2D通信の相手側の端末装置100−1のID、データの総量、データのアプリケーションタイプ(例えば、QoS)等を含む。また、別の例として、LNにおけるD2D通信が所定のタイミングで行われるサービスが提供されている場合に、上記所定の条件は、所定のタイミングになることであってもよい。また、さらに別の例として、LNにおけるD2D通信でエラーが発生した結果として再送が必要になることであってもよい。
割り当てられる無線リソースの量は、D2D通信の要求の内容に応じた量であってもよく、所定の量(例えば、1RB)であってもよい。また、対象となる通信が、以前の通信の再送である場合に、割り当てられる無線リソースの量は、再送であることを考慮して決定されてもよい。対象となる通信が、以前の通信の再送である場合に、割り当てられる無線リソースの量は、再送データの送信を可能にする量であってもよく、再送データの全ての送信が困難である場合には可能な限り多くの量であってもよい。
また、データの送受信のための無線リソースとともに、ACK/NACKの送受信のための無線リソースも併せて割り当てられてもよい。データの送受信のための無線リソースと、ACK/NACKの送受信のための無線リソースとの間の時間間隔は、所定の時間間隔であってもよく、又は、随時指定されてもよい。上記時間間隔が所定の時間間隔であれば、ACK/NACKの送受信のための無線リソースの通知は不要になるので、オーバヘッドの削減につながる。マスタ装置である端末装置100−1は、ACK/NACKの送受信のための無線リソースを、他の無線通信のために割り当てないようにしてもよい。
−−基地局により通知される無線リソースの別の例
また、LNに割り当てられた無線リソースが、使用可能な無線リソースとして基地局10により通知される例を説明したが、本開示の実施形態は係る例に限定されない。第1の例として、端末装置100−1(例えば、マスタ装置)に割り当てられた無線リソースが、使用可能な無線リソースとして基地局10により端末装置100−1に通知されてもよい。この場合に、端末装置100−1に割り当てられた無線リソースは、基地局10と端末装置100−1との無線通信のための無線リソースとして端末装置100−1に割り当てられた無線リソースであってもよい。あるいは、端末装置100−1に割り当てられた無線リソースは、D2D通信のための無線リソースとして端末装置100−1に割り当てられた無線リソースであってもよい。また、第2の例として、割り当てられていない無線リソースが、使用可能な無線リソースとして基地局10により端末装置100−1に通知されてもよい。この場合に、割り当てられていない無線リソースは、具体的な無線リソースとして直接的に通知されてもよく、又は、割り当てられた無線リソース以外の無線リソースとして間接的に通知されてもよい。割り当てられていない無線リソースが間接的に通知される場合に、端末装置100−1は、基地局10により割り当てられた無線リソース(例えば、基地局10といずれかの端末装置100−1との無線通信のための全ての無線リソース)を確認してもよい。そして、端末装置100−1は、確認された無線リソース以外の無線リソースを、割り当てられていない無線リソース(即ち、使用可能な無線リソース)とみなしてもよい。
なお、基地局10は、このように、使用可能な無線リソースを端末装置100に通知する通知部を備える。
(データサイズ決定部163)
データサイズ決定部163は、上記D2Dリソースに関する無線リソース情報に基づいて、上記D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。とりわけ第1の実施形態では、端末装置100−1がLNのマスタ装置である場合に、データサイズ決定部163は、上記サイズを決定する。
−決定されるサイズ
第1の例として、決定される上記サイズは、複数の所定サイズのうちの1つのサイズである。具体的には、例えば、決定される上記サイズは、図5に示されるようなTBS候補のうちの1つの候補である。
第2の例として、決定される上記サイズは、上記D2Dリソースに関する無線リソース情報に基づいて算出されるサイズである。
−変調方式及び符号化方式に基づく決定
例えば、データサイズ決定部163は、変調方式及び符号化方式のうちの少なくとも一方の方式にさらに基づいて、上記サイズを決定する。例えば、データサイズ決定部163は、上記D2Dリソースに関する無線リソース情報、並びに、変調方式及び符号化方式に基づいて、上記サイズを決定する。
−−D2D通信で使用される変調方式及び符号化方式に基づく決定
第1の例として、上記変調方式及び上記符号化方式は、上記D2D通信を行う装置により当該D2D通信で使用される変調方式及び符号化方式である。このように、実際に使用される変調方式及び/又は符号化方式にも基づいてデータのサイズが決定されることで、送信可能なデータの大きさをより正確に算出することが可能になる。そのため、より大きい値をデータのサイズとして決定することが可能になる。
なお、例えば、データサイズ決定部163は、端末装置100−1が上記D2D通信を行う装置ではない場合に、上記D2D通信で使用されるチャネルに関するチャネル情報を取得し、当該情報から、上記D2D通信で使用される変調方式及び上記符号化方式を識別する。上記チャネルに関する上記情報は、例えば、チャネル状態情報(Channel State Information:CSI)である。そして、当該CSIは、CQIを含む。そして、データサイズ決定部163は、当該CQIに対応する変調方式及び符号化方式を識別する。これにより、端末装置100−1がD2D通信を行う装置でなかったとしても、使用される変調方式及び符号化方式を識別することが可能になる。
−−所定の変調方式及び所定の符号化方式に基づく決定
第2の例として、上記変調方式及び上記符号化方式は、端末装置100−1が上記D2D通信を行う装置ではない場合に、所定の変調方式及び所定の符号化方式である。このような、所定の変調方式及び/又は所定の符号化方式にも基づくデータサイズの決定により、D2D通信で使用されるチャネルに関する情報は不要になる。そのため、チャネルに関する情報は、スレーブ装置からマスタ装置へフィードバックされる必要がない。その結果、オーバヘッドを抑えることができる。また、別の観点として、このような決定により、チャネルに関する情報が十分に得られない場合であっても、データのサイズを決定することが可能になる。
また、例えば、上記所定の変調方式は、複数の使用可能な変調方式のうちの、最も低いデータレートを伴う変調方式である。また、上記所定の符号化方式は、複数の使用可能な符号化方式のうちの、最も低いデータレートを伴う符号化方式である。これにより、データをより確実に送受信することが可能になる。例えば、D2D通信で使用されるチャネルの状態が悪い場合であっても、データが正しく送受信され得る。
−無線リソースの量に基づく決定
−−データ用リソースの量に基づく決定
第1の例として、データサイズ決定部163は、上記D2Dリソースに関する無線リソース情報に基づいて、上記D2Dリソースのうちの、データの送受信に使用可能なデータ用リソースの量を算出する。そして、データサイズ決定部163は、上記データ用リソースの上記量及び上記少なくとも一方の方式(変調方式及び/又は符号化方式)に基づいて、上記サイズを決定する。
例えば、データサイズ決定部163は、D2Dリソースのうちの、データの送受信に使用可能なリソースエレメント(RE)の数を、データ用リソースの量として算出する。例えば、データサイズ決定部163は、D2Dリソースのうちの、制御信号(例えば、同期信号、リファレンス信号、制御チャネルの信号)のためのREを除くREの数を算出する。そして、データサイズ決定部163は、算出されたデータ用リソースの量(即ち、REの数)と変調方式及び符号化方式に基づいて、上記サイズを決定する。
これにより、送信可能なデータの大きさをより正確に算出することが可能になる。そのため、より大きい値をデータのサイズとして決定することが可能になる。
また、さらに具体的には、例えば、データサイズ決定部163は、算出されたデータ用リソースの量(即ち、REの数)と変調方式及び符号化方式に基づいて、送信されるデータのサイズの最大値を算出する。そして、データサイズ決定部163は、算出された最大値に基づいて、複数の所定のサイズのうちの1つのサイズを、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定する。例えば、上記複数の所定のサイズは、図5に示されるようなTBS候補である。そして、データサイズ決定部163は、TBS候補のうちの、算出された最大値以下の候補を、上記サイズとして決定する。一例として、図5に示されるテーブルがある場合に、使用可能な無線リソースの量(例えば、RB数)から、テーブルの中の参照すべき1つの列が決まる。そして、変調方式及び符号化方式から、TBSインデックスの範囲が決まるので、テーブルの中の参照すべき1つ以上の行が決まる。そして、上記1つの列及び上記1つ以上の行に対応するいくつかのTBS候補のうち、上記最大値以下のTBS候補がまず選択される。さらに、選択されたTBS候補の中の最大のTBS候補が最終的に選択される。これにより、算出された最大値以下のTBS候補のうちの最大のTBS候補が選択される。そして、最終的に選択されたTBS候補が、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定される。
なお、TBS候補のいずれかの候補が、上記サイズとして決定される代わりに、算出されたデータ用リソースの量(即ち、REの数)と変調方式及び符号化方式に基づいて算出される、データのサイズの最大値そのものが、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定されてもよい。これにより、より大きい値をデータのサイズとして決定することが可能になる。
−−D2Dリソースの量に基づく決定
第2の例として、データサイズ決定部163は、上記D2Dリソースに関する無線リソース情報及び少なくとも一方の方式(変調方式及び/又は符号化方式)に基づいて、上記D2Dリソースの量と上記少なくとも一方の方式とに対応する1つ以上の所定サイズのうちの最小サイズを、上記サイズとして決定する。
例えば、データサイズ決定部163は、D2Dリソースの量と変調方式及び符号化方式とに対応するTBS候補のうちの最小のTBS候補を、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定する。上述したように、例えば、図5に示されるテーブルがある場合に、D2Dリソースの量(例えば、RB数)から、テーブルの中の参照すべき1つの列が決まる。そして、変調方式及び符号化方式から、TBSインデックスの範囲が決まるので、テーブルの中の参照すべき1つ以上の行が決まる。そのため、上記1つの列及び上記1つ以上の行に対応するいくつかのTBS候補のうち、最小のTBSの候補が選択される。そして、選択されたTBS候補が、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定される。
これにより、端末装置100−1は、データの送信に使用可能なデータ用リソースの量を算出しなくてもよい。そのため、端末装置100−1にとっての負荷を抑えることができる。
以上のように、D2D通信において送受信されるデータのサイズが決定される。これにより、D2D通信が行われる場合に基地局10にとっての負荷の増大抑えることが可能になる。
より具体的には、D2D通信において送受信されるデータのサイズを基地局10が決定するためには、基地局10がD2D通信に関連する様々な情報を収集することになる。その結果、基地局による情報収集のためのオーバヘッドが増大し得る。また、D2D通信のための管理及び制御のために多大な負荷が基地局にかかり得る。しかし、上述したように基地局10ではなく端末装置100がデータのサイズを決定することにより、基地局10の情報収集並びに管理及び制御が減少する。そのため、基地局10にとっての負荷の増大が抑えられる。
(通知部165)
通知部165は、上記D2D通信を行う他の装置に、決定される上記サイズに関連するサイズ関連情報を通知する。とりわけ第1の実施形態では、端末装置100−1がLNのマスタ装置である場合に、通知部165は、上記他の装置(スレーブ装置)に上記サイズ関連情報を通知する。
−サイズ関連情報
−−所定のサイズに対応する情報
第1の例として、決定される上記サイズは、複数の所定サイズのうちの1つのサイズであり、上記サイズ関連情報は、上記1つのサイズに対応する情報である。
具体的には、例えば、決定される上記サイズは、図5に示されるようなTBS候補のうちの1つの候補である。そして、上記サイズ関連情報は、TBSインデックス、又はMCSインデックスである。
これにより、サイズを示す情報が通知される場合とくらべて、通知に要する無線リソースの量を抑えることができる。即ち、オーバヘッドが抑えられる。
−−サイズを示す情報
第2の例として、上記サイズ関連情報は、決定される上記サイズを示す情報である。
具体的には、上述したように、例えば、決定される上記サイズは、上記D2Dリソースに関する無線リソース情報に基づいて算出されるサイズである。そして、当該算出されたサイズが、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定される。この場合に、上記サイズ関連情報は、算出され決定された当該サイズである。
これにより、所定のサイズに対応する情報(例えば、インデックス)が送信される場合よりも、より大きいサイズが通知され得る。そのため、D2D通信におけるスループットが向上し得る。
−使用されるチャネル
−−制御チャネル
第1の例として、上記サイズ関連情報は、制御信号を送信するための制御チャネルでの送信を通じて上記他の装置に通知される。
具体的には、例えば、D2D通信においても、基地局10と端末装置100−1との無線通信と同様のチャネルが使用される。例えば、D2D通信においても、PDCCHに相当する制御チャネル、及びPDSCHに相当するデータチャネルが使用される。この場合に、上記サイズ関連情報は、PDCCHに相当する制御チャネルでの送信を通じて上記他の装置に通知される。以下、この点について図15を参照して具体例を説明する。
図15は、サイズ関連情報が送信される制御チャネルの例を説明するための説明図である。図15を参照すると、PDCCHに相当する制御チャネル及びPDSCHに相当するデータチャネルを含む無線リソースが示されている。図15に示されるように、サイズ関連情報は、PDCCHに相当する制御チャネルにおいて送信される。
このように制御チャネルが使用されることで、D2D通信においても、基地局10と端末装置100−1との無線通信と同様に、決定されたサイズを通知し、又は通知されることが可能になる。
−−データチャネル
第2の例として、上記サイズ関連情報は、データを送信するためのデータチャネルでの送信を通じて上記他の装置に通知される。
具体的には、例えば、D2D通信においても、基地局10と端末装置100−1との無線通信と同様のチャネルが使用される。例えば、D2D通信においても、PDCCHに相当する制御チャネル、及びPDSCHに相当するデータチャネルが使用される。この場合に、上記サイズ関連情報は、PDSCHに相当するデータチャネル(及びPDCCHに相当する制御チャネル)での送信を通じて上記他の装置に通知される。以下、この点について図16を参照して具体例を説明する。
図16は、サイズ関連情報が送信されるデータチャネルの例を説明するための説明図である。図15を参照すると、PDCCHに相当する制御チャネル及びPDSCHに相当するデータチャネルを含む無線リソースが示されている。図15に示されるように、サイズ関連情報は、PDCCHに相当する制御チャネルのみではなく、PDSCHに相当するデータチャネルでも送信される。なお、復号の順序の観点から、データチャネルの中でも時間方向においてより早い無線リソースが用いられることが好ましい。
このようにデータチャネルが使用されることで、制御チャネルにおいて情報を送信しきれない場合であっても、決定されたサイズを通知することが可能になる。
以上のように、D2D通信を行う装置にサイズ関連情報が通知される。これにより、決定されたサイズをD2D通信において使用することが可能になる。
−D2Dリソースの通知
なお、D2D通信を行う装置には、サイズ関連情報のみではなく、D2Dリソースも、上記他の装置に通知される。例えば、D2Dリソースは、D2D通信における送信側の装置に送信用リソースとして通知され、D2D通信における受信側の装置に受信用リソースとして通知される。
例えば、通知部165は、サイズ関連情報とともに、D2Dリソースも上記他の装置に通知する。そして、通知部165は、当該無線リソースを、送信側の装置に送信用リソースとして通知し、受信側の装置に受信用リソースとして通知する。当該無線リソースは、制御チャネル及び/又はデータチャネルでの送信を通じて上記他の装置に通知される。
このような通知により、D2D通信において正しく送信及び受信が行われる。
(通信制御部167)
通信制御部167は、端末装置100−1による無線通信を制御する。例えば、端末装置100−1が基地局10との無線通信を行う場合に、通信制御部167は、端末装置100−1による基地局10との無線通信を制御する。
とりわけ本開示の実施形態では、通信制御部167は、端末装置100−1によるD2D通信を制御する。具体的には、端末装置100−1がD2D通信を行う場合に、通信制御部167は、当該D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)を使用して、決定されたデータサイズのデータを送信し、又は受信する。
なお、第1の実施形態では、端末装置100−1がLNのスレーブ装置である場合には、マスタ装置によりサイズ関連情報を通知される。例えば、サイズ関連情報が、複数の所定のサイズのうちの1つのサイズに対応する情報である。具体的には、サイズ関連情報は、TBSインデックス、又はMCSインデックスである。この場合に、例えば、通信制御部167は、図5に示されるようなTBS候補のテーブル等を用いて、TBSインデックスとD2Dリソースの量(RB数)とに対応するTBSを、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして特定する。また、別の例として、サイズ関連情報は、サイズを示す情報である。この場合に、通信制御部167は、サイズ関連情報により示されるサイズを、D2D通信において送受信されるデータのサイズを特定する。
(表示制御部169)
表示制御部169は、表示部150による出力画面の表示を制御する。例えば、表示制御部169は、表示部150により表示される出力画面を生成し、当該出力画面を表示部150に表示させる。
<3.3.処理の流れ>
次に、図17〜図23を参照して、第1の実施形態に係る通信制御処理の例を説明する。
(通信制御処理の全体の流れ)
まず、図17及び図18を参照して、第1の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れを説明する。
−スレーブ装置間のD2D通信のケース
図17は、第1の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。この例では、LNのスレーブ装置である端末装置100B及び端末装置100CがD2D通信を行う。
端末装置100は、D2D通信に使用され得るチャネルの状態を推定する。例えば、端末装置100は、他の端末装置100により送信されるリファレンス信号を受信することにより、チャネルの状態を推定する。そして、LNのスレーブ装置である端末装置100B及び/又は端末装置100Cは、当該チャネルに関する情報を、LNのマスタ装置である端末装置100Aにフィードバックする(S310)。上記チャネルに関する上記情報は、チャネル状態情報(CSI)であり、CQI、RI、PMI、RSRP、RSRQ等を含む。なお、上記チャネルに関する上記情報は、マスタ装置を経由して、又はスレーブ装置から直接的に、基地局10にもフィードバックされてもよい。
また、基地局10は、所定の条件が満たされる場合に、基地局10が制御可能な無線リソースのうちの一部の無線リソースを、LNに割り当てる(S320)。なお、上記チャネルに関する上記情報が、基地局10にもフィードバックされる場合には、基地局10は、当該情報を考慮して、無線リソースを割り当ててもよい。
そして、基地局10は、いずれかのチャネル(例えば、PDCCH、PDSCH、又はPBCH)で、LNに割り当てられた無線リソースを、マスタ装置である端末装置100Aに通知する(S330)。
その後、マスタ装置である端末装置100A(無線リソース情報取得部161)は、LNに割り当てられた無線リソースの中から、LNにおけるD2D通信のための無線リソースを割り当てる(S340)。割り当てられた当該無線リソースが、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)になる。
そして、端末装置100A(データサイズ決定部163)は、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する(S400)。当該処理の流れについては、後に詳細に説明する。
その後、端末装置100A(通知部165)は、D2Dリソースと、決定された上記サイズに関連するサイズ関連情報とを、上記D2D通信を行う他の装置(スレーブ装置)に通知する(S350)。
そして、端末装置100B及び端末装置100Cは、D2Dリソースを使用して、決定されたサイズのデータを送受信する(S360)。
−マスタ装置とスレーブ装置との間のD2D通信のケース
図18は、第1の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。この例では、マスタ装置である端末装置100A及びスレーブ装置である端末装置100BがD2D通信を行う。
図18に示される例でも、図17に示される例と同様に、ステップS310〜S350が含まれる。そして、最終的に、マスタ装置である端末装置100A及びスレーブ装置である端末装置100Bが、D2Dを使用して、決定されたサイズのデータを送受信する(S361)。
(データのサイズの決定に関する処理の流れ)
次に、図19〜図23を参照して、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理の例を説明する。
−第1の例
図19は、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理の概略的な流れの第1の例を示すフローチャートである。
ステップS410で、データサイズ決定部163は、D2Dリソース(D2D通信に使用可能な無線リソース)に関する無線リソース情報に基づいて、D2Dリソースのうちの、データの送受信に使用可能なデータ用リソースの量(例えば、RE数)を算出する。
ステップS420で、データサイズ決定部163は、D2D通信において使用される変調方式及び符号化方式の情報を取得する。
ステップS430で、データサイズ決定部163は、算出されたデータ用リソースの量と変調方式及び符号化方式に基づいて、D2D通信において送信されるデータのサイズの最大値を算出する(S430)。
ステップS440で、データサイズ決定部163は、算出された最大値に基づいて、複数の所定のサイズ(例えば、TBS候補)のうちの1つのサイズを、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定する。そして、処理は終了する。
このように、第1の例によれば、より大きい値をデータのサイズとして決定することが可能になる。
−第2の例
図20は、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理の概略的な流れの第2の例を示すフローチャートである。
図19に示される第1の例と図20に示される第2の例との差は、第1の例にはステップS421及びS423がないが、第2の例にはステップS421及びS423があるということである。よって、ここでは、ステップS421及びS423のみを説明する。
ステップS421で、データサイズ決定部163は、サイズ決定の対象となる無線リソースを使用したD2D通信が初回の通信であるかを判定する。上記D2D通信が初回の通信であれば、処理はステップS423へ進む。そうでなければ、処理はステップS420へ進む。
ステップS423で、データサイズ決定部163は、所定の変調方式及び所定の符号化方式の情報を取得する。上記所定の変調方式は、複数の使用可能な変調方式のうちの、最も低いデータレートを伴う変調方式である。また、上記所定の符号化方式は、複数の使用可能な符号化方式のうちの、最も低いデータレートを伴う符号化方式である。
このように、第2の例によれば、初回の通信のためにデータのサイズを決定する際にチャネルに関する情報が不足していたとしても、初回の通信においてデータをより確実に送受信することが可能になる。
−第3の例
図21は、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理の概略的な流れの第3の例を示すフローチャートである。
図19に示される第1の例と図21に示される第3の例との差は、第1の例にはステップS420があるが、第3の例ではステップS420の代わりにステップS423があるということである。よって、ここでは、ステップS423のみを説明する。
ステップS423で、データサイズ決定部163は、所定の変調方式及び所定の符号化方式の情報を取得する。上記所定の変調方式は、複数の使用可能な変調方式のうちの、最も低いデータレートを伴う変調方式である。また、上記所定の符号化方式は、複数の使用可能な符号化方式のうちの、最も低いデータレートを伴う符号化方式である。
このように、第3の例によれば、所定の変調方式及び所定の符号化方式に基づいてサイズが決定されるので、図17におけるステップS310のようにチャネルに関する情報がスレーブ装置からマスタ装置へフィードバックされる必要がない。その結果、オーバヘッドを抑えることができる。
−第4の例
図22は、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理の概略的な流れの第4の例を示すフローチャートである。
図19に示される第1の例と図22に示される第4の例との差は、第1の例にはステップS410、S430及びS440があるが、第4の例ではこれらのステップの代わりにステップS441があるということである。よって、ここでは、ステップS441のみを説明する。
ステップS441で、データサイズ決定部163は、D2Dリソースの量(例えば、RB数)と変調方式及び符号化方式とに対応する1つ以上の所定サイズ(例えば、TBS候補)のうちの最小サイズを、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定する。そして、処理は終了する。
このように、第4の例によれば、端末装置100は、データの送信に使用可能なデータ用リソースの量を算出しなくてもよい。そのため、端末装置100にとっての負荷を抑えることができる。
−第5の例
図23は、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理の概略的な流れの第5の例を示すフローチャートである。
図19に示される第1の例と図23に示される第5の例との差は、第1の例にはステップS440があるが、第5の例ではステップS440の代わりにステップS443があるということである。よって、ここでは、ステップS443のみを説明する。
ステップS443で、データサイズ決定部163は、算出された最大値を、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定する。そして、処理は終了する。
このように、第5の例によれば、より大きい値をデータのサイズとして決定することが可能になる。
以上、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理の第1の例を説明し、第2の例〜第5の例を第1の例からの変形として説明した。なお、これらの4つの変形のうちの2つ以上の変形が組合せられてもよい。一例として、図22に示される第4の例において、ステップS420が、図21に示される第3の例のステップS423に置き換えられてもよい。
<3.4.第1の変形例>
次に、図24及び図25を参照して、第1の実施形態の第1の変形例を説明する。
第1の実施形態では、LNのマスタ装置が、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。そして、LNのスレーブ装置間のD2D通信の場合には、マスタ装置は、D2D通信には直接的に関与しないが、当該D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。そのため、上述した第1の実施形態の例では、マスタ装置は、スレーブ装置間のD2D通信について再送があるか否か(即ち、スレーブ装置間のD2D通信についてのACK/NACK)を知得しないまま、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定することになる。即ち、マスタ装置は、スレーブ装置間のD2D通信における再送を考慮してデータのサイズを決定することができない。一方、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)が用いられる場合には、再送の場合には、データのサイズは前回の送信のサイズと同じにすることが求められる。
そこで、第1の実施形態の第1の変形例によれば、スレーブ装置が、スレーブ装置間のD2D通信における再送を考慮して、データのサイズを確定させる。
(通信制御部167)
とりわけ第1の実施形態の第1の変形例では、端末装置100−1がLNのスレーブ装置である場合に、通信制御部167は、対象の送信が再送であるかを考慮して、データの送信を制御する。
(処理の流れ)
−第1の実施形態の第1の変形例に係る通信制御処理
図24は、第1の実施形態の第1の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。この例では、LNのスレーブ装置である端末装置100B及び端末装置100CがD2D通信を行う。
図17に示される第1の実施形態に係る第1の例と、図24に示される第1の実施形態の第1の変形例に係る一例との差は、第1の実施形態に係る第1の例では、ステップS360があるが、第1の実施形態の第1の変形例に係る一例では、ステップS360の代わりにステップS370及びS363があるということである。よって、ここでは、ステップS370及びS363を説明する。
スレーブ装置である端末装置100B及び端末装置100Cは、対象の送信が再送であるか否かに基づいて、データのサイズを確定させる(S370)。当該処理の流れについては、後に詳細に説明する。
そして、端末装置100B及び端末装置100Cは、D2Dリソースを使用して、確定させたサイズのデータを送受信する(S363)。
−データサイズの確定に関する処理の流れ
図25は、D2D通信において送受信されるデータのサイズを確定させる処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該処理は、スレーブ装置における処理である。
ステップS371で、スレーブ装置である端末装置100の通信制御部167は、対象の送信(即ち、スレーブ装置間のD2D通信)が再送であるかを判定する。対象の送信が再送であれば、処理はステップS373へ進む。そうでなければ、処理はステップS377へ進む。
ステップS373で、通信制御部167は、再送データ(又は分割後の残りのデータ)のサイズがマスタ装置により通知されたサイズ(即ち、サイズ関連情報に対応するサイズ)を超えるかを判定する。再送データのサイズが通知されたサイズを超える場合には、処理はステップS375へ進む。そうでなければ、処理はステップS379へ進む。
ステップS375で、通信制御部167は、再送データ(又は分割後の残りのデータ)を、通知されたサイズのデータと残りのサイズのデータとに分割する。
ステップS377で、通信制御部167は、通知されたサイズを、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定する。そして、処理は終了する。
ステップS379で、通信制御部167は、再送データ(又は分割後の残りのデータ)のサイズを、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定する。そして、処理は終了する。
なお、データが分割して送信された場合には、受信側の装置で、分割されたデータが合成され、復号される。
以上、第1の実施形態の第1の変形例を説明した。第1の実施形態の第1の変形例によれば、D2D通信に直接的に関与しない端末装置がデータのサイズを決定したとしても、再送を考慮したサイズのデータがD2D通信において送受信される。
<3.5.第2の変形例>
次に、図26〜図28を参照して、第1の実施形態の第2の変形例を説明する。
第1の実施形態では、LNのマスタ装置が、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。そして、LNのスレーブ装置間のD2D通信の場合には、マスタ装置は、D2D通信には直接的に関与しないが、当該D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。そのため、上述した第1の実施形態の例では、マスタ装置は、スレーブ装置間のD2D通信について再送があるか否か(即ち、スレーブ装置間のD2D通信についてのACK/NACK)を知得しないまま、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定することになる。即ち、マスタ装置は、スレーブ装置間のD2D通信における再送を考慮して、データのサイズを決定できない。一方、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)が用いられる場合には、再送の場合には、データのサイズは前回の送信のサイズと同じにすることが求められる。
そこで、第1の実施形態の第2の変形例によれば、スレーブ装置が、スレーブ装置間のD2D通信についての再送に関する情報(例えば、ACK/NACK)をマスタ装置にフィードバックし、マスタ装置は、再送の有無を考慮して、リソース制御及びデータサイズの決定を行う。
(通信制御部167)
とりわけ第1の実施形態の第2の変形例では、端末装置100−1がLNのスレーブ装置である場合に、通信制御部167は、無線通信部120を介して、スレーブ装置間のD2D通信についての再送に関する情報を、マスタ装置にフィードバックする。例えば、再送に関する情報として、スレーブ装置間のD2D通信についてのACK/NACKが、マスタ装置にフィードバックされる。なお、例えば、このようなフィードバックのための無線リソースが、LNのマスタ装置により割り当てられてもよい。
(無線リソース情報取得部161)
上述したように、端末装置100−1(例えば、無線リソース情報取得部161)は、使用可能な無線リソースとして基地局10により通知される無線リソースの中から、LNにおけるD2D通信のための無線リソースを割り当てる。割り当てられる当該無線リソースが、D2Dリソース(D2D通信に使用可能な無線リソース)になる。第1の実施形態では、端末装置100−1は、LNのマスタ装置である場合に、このようなリソース割当てを行う。
とりわけ第1の実施形態の第2の変形例では、端末装置100−1(例えば、無線リソース情報取得部161)は、スレーブ装置間のD2D通信(即ち、対象の送信)が再送であるか否かを考慮して、スレーブ装置間のD2D通信のための無線リソースを割り当てる。例えば、対象の送信が再送である場合には、時間の観点、及び/又は無線リソースの量の観点から、当該送信のために優先的に無線リソースが割り当てられる。
なお、当然ながら、マスタ装置とスレーブ装置との間のD2D通信でも、当該D2D通信が再送か否かが考慮されて、当該D2D通信のための無線リソースが割り当てられてもよい。
(データサイズ決定部163)
上述したように、データサイズ決定部163は、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。第1の実施形態では、端末装置100−1は、LNのマスタ装置である場合に、このようなサイズの決定を行う。
とりわけ第1の実施形態の第2の変形例では、データサイズ決定部163は、スレーブ装置間のD2D通信(即ち、対象の送信)が再送であるか否かを考慮して、スレーブ装置間のD2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。例えば、対象の送信が再送である場合には、再送データのサイズを考慮して、送受信されるデータのサイズが決定される。
なお、当然ながら、マスタ装置とスレーブ装置との間のD2D通信でも、当該D2D通信が再送か否かが考慮されて、当該D2D通信のための無線リソースが割り当てられてもよい。
(処理の流れ)
−第1の実施形態の第2の変形例に係る通信制御処理
図26は、第1の実施形態の第2の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。この例では、LNのスレーブ装置である端末装置100B及び端末装置100CがD2D通信を行う。
図17に示される第1の実施形態に係る第1の例と、図26に示される第1の実施形態の第2の変形例に係る一例との差は、第1の実施形態に係る第1の例では、ステップS340及びS400があるが、第1の実施形態の第2の変形例に係る一例では、ステップS340及びS400の代わりにステップS381、S510及びS520があるということである。よって、ここでは、ステップS381、S510及びS520を説明する。
D2D通信におけるデータの送受信(S360)の後に、D2D通信を行う端末装置100Bと端末装置100Cとの間で、ACK/NACKがフィードバックされる。そして、さらに、ACK/NACKが、スレーブ装置である端末装置100B及び/又は端末装置100Cから、マスタ装置である端末装置100Aにフィードバックされる(S381)。
また、マスタ装置である端末装置100A(無線リソース情報取得部161)は、スレーブ装置である端末装置100B及び端末装置100Cの間のD2D通信(即ち、対象の送信)が再送であるか否かを考慮して、当該D2D通信のための無線リソースを割り当てる(S510)。割り当てられた当該無線リソースが、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)になる。当該処理の流れについては、後に詳細に説明する。
また、マスタ装置である端末装置100A(データサイズ決定部163)は、スレーブ装置である端末装置100B及び端末装置100Cの間のD2D通信(即ち、対象の送信)が再送であるか否かを考慮して、当該D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する(S520)。当該処理の流れについては、後に詳細に説明する。
−D2D通信のための無線リソースの割当てに関する処理の流れ
図27は、第1の実施形態の第2の変形例においてスレーブ装置間のD2D通信のための無線リソースを割り当てる処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS511で、マスタ装置である端末装置100の無線リソース情報取得部161は、対象の送信(即ち、スレーブ装置間のD2D通信)が再送であるかを判定する。対象の送信が再送であれば、処理はステップS51へ進む。そうでなければ、処理はステップS518へ進む。
ステップS512で、無線リソース情報取得部161は、時間方向において早い無線リソースを割り当てることができるかを判定する。当該無線リソースを割り当てることができるのであれば、処理はステップS513へ進む。そうでなければ、処理はステップS516へ進む。
ステップS513で、無線リソース情報取得部161は、再送データ(又は分割後の残りのデータ)の送受信に必要な無線リソースを割り当てることができるかを判定する。当該無線リソースを割り当てることができるのであれば、処理はステップS514へ進む。そうでなければ、処理はステップS515へ進む。
ステップS514で、無線リソース情報取得部161は、再送データ(又は分割後の残りのデータ)の送受信に必要な、時間方向において早い無線リソースを、スレーブ装置間のD2D通信のための無線リソースとして割り当てる。そして、処理は終了する。
ステップS515で、無線リソース情報取得部161は、時間方向において早い無線リソースを、スレーブ装置間のD2D通信のための無線リソースとして割り当てる。そして、処理は終了する。
ステップS516で、無線リソース情報取得部161は、再送データ(又は分割後の残りのデータ)の送受信に必要な無線リソースを割り当てることができるかを判定する。当該無線リソースを割り当てることができるのであれば、処理はステップS517へ進む。そうでなければ、処理はステップS518へ進む。
ステップS517で、無線リソース情報取得部161は、再送データ(又は分割後の残りのデータ)の送受信に必要な無線リソースを、スレーブ装置間のD2D通信のための無線リソースとして割り当てる。そして、処理は終了する。
ステップS518で、無線リソース情報取得部161は、スレーブ装置間のD2D通信のための無線リソースを通常どおり割り当てる。そして、処理は終了する。
以上のように、スレーブ装置間のD2D通信のための無線リソースが割り当てられ、割り当てられた当該無線リソースが、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)になる。
−データのサイズの決定に関する処理の流れ
図28は、第1の実施形態の第2の変形例においてスレーブ装置間のD2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS521で、マスタ装置である端末装置100のデータサイズ決定部163は、対象の送信(即ち、スレーブ装置間のD2D通信)が再送であるかを判定する。対象の送信が再送であれば、処理はステップS523へ進む。そうでなければ、処理はステップS400へ進む。
ステップS523で、データサイズ決定部163は、再送データ(又は分割後の残りのデータ)がD2Dリソースを使用して送信可能かを判定する。再送データ(又は分割後の残りのデータ)が送信可能であれば、処理はステップS525へ進む。そうでなければ、処理はステップS400へ進む。
ステップS400で、データサイズ決定部163は、通常どおり、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。そして、処理は終了する。なお、再送データ(又は分割後の残りのデータ)がD2Dリソースを使用して送信可能ではない場合には、スレーブ装置において適宜データが分割される。
ステップS525で、データサイズ決定部163は、再送データ(又は分割後の残りのデータ)のサイズをD2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定する。そして、処理は終了する。
以上、第1の実施形態の第2の変形例を説明した。第1の実施形態の第2の変形例によれば、D2D通信に直接的に関与しない端末装置がデータのサイズを決定したとしても、再送を考慮した無線リソースで、再送を考慮したサイズのデータが、D2D通信において送受信される。その結果、無線リソースの利用効率が向上し得る。
なお、スレーブ装置間のD2D通信についてのACK/NACKは、マスタ装置だけではなく、基地局10にもフィードバックされてもよい。このフィードバックは、PUSCH、PUCCH等のチャネルにおいて行われてもよい。基地局10へのフィードバックがある場合に、基地局10も、スレーブ装置間のD2D通信についての再送の有無(ACK/NACK)を考慮して、リソース制御を行なってもよい。例えば、再送がある場合には、時間の観点、及び/又は無線リソースの量の観点から、無線リソースがLN(又はマスタ装置)に優先的に割り当てられてもよい。これにより、再送を考慮した使用可能な無線リソースが基地局により通知され得る。結果として、無線リソースの利用効率が向上し得る。
<3.6.第3の変形例>
次に、図29を参照して、第1の実施形態の第3の変形例を説明する。
上述した第1の実施形態の例では、マスタ装置である端末装置100−1が、使用可能な無線リソースとして基地局10により通知される無線リソースの中から、LNにおけるD2D通信のための無線リソースを割り当てる。
一方、とりわけ第1の実施形態の第3の変形例では、基地局10が、LNにおけるD2D通信のための無線リソースを直接的に割り当てる。
(無線リソース情報取得部161)
とりわけ第1の実施形態の第3の変形例では、D2D通信に使用可能な上記無線リソース(D2Dリソース)は、D2D通信のための無線リソースとして、基地局10により割り当てられ、基地局10により通知される。即ち、基地局10が、LNにおけるD2D通信のための無線リソースを直接的に割り当てる。割り当てられる当該無線リソースが、D2Dリソース(D2D通信に使用可能な無線リソース)になる。そして、D2Dリソースが、端末装置100−1(例えば、マスタ装置である端末装置100−1)に通知される。
そのため、とりわけ第1の実施形態の第3の変形例では、端末装置100−1がマスタ装置である場合に、無線リソース情報取得部161は、基地局10に通知されるD2Dリソースに関する情報を取得する。
(処理の流れ)
−第1の実施形態の第3の変形例に係る通信制御処理
図29は、第1の実施形態の第3の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。この例では、LNのスレーブ装置である端末装置100B及び端末装置100CがD2D通信を行う。
図17に示される第1の実施形態に係る第1の例と、図29に示される第1の実施形態の第3の変形例に係る一例との差は、第1の実施形態に係る第1の例では、ステップS320、S330及びS340があるが、第1の実施形態の第3の変形例に係る一例では、これらのステップの代わりにステップS321及びS331があるということである。よって、ここでは、ステップS321及びS331を説明する。
基地局10は、所定の条件が満たされる場合に、基地局10が制御可能な無線リソースのうちの一部の無線リソースを、D2D通信のための無線リソースとして割り当てる(S321)。割り当てられた当該無線リソースが、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)になる。
そして、基地局10は、いずれかのチャネル(例えば、PDCCH、PDSCH、又はPBCH)で、D2Dリソースを、マスタ装置である端末装置100Aに通知する(S331)。
なお、基地局10は、D2Dリソースを、スレーブ装置の端末装置100B及び端末装置100Cにも通知してもよい。
以上、第1の実施形態の第3の変形例を説明した。第1の実施形態の第3の変形例によれば、端末装置100−1はリソース制御を行わなくてもよくなる。そのため、端末装置100−1の負荷を軽減することができる。
なお、第1の実施形態の第3の変形例は、第1の実施形態の第1の変形例及び第2の変形例の一方と組合せられてもよい。即ち、第1の実施形態の第3の変形例でも、図29に示されるステップS360の代わりに、図24に示されるステップS370及びステップS361が行われてもよい。また、第1の実施形態の第3の変形例でも、図29に示されるステップS340及びS400の代わりに、図26に示されるステップS381、S510及びS520が行われてもよい。
<3.7.第4の変形例>
次に、図30及び図31を参照して、第1の実施形態の第4の変形例を説明する。
上述した第1の実施形態の例では、基地局10は、使用可能な無線リソース(例えば、LNに割り当てられる無線リソース、端末装置100−1に割り当てられる無線リソース、割り当てられていない無線リソース、等)を端末装置100−1に通知する。そして、マスタ装置である端末装置100−1は、基地局10により通知された無線リソースの中から、LNにおけるD2D通信のための無線リソースを割り当てる。
一方、とりわけ第1の実施形態の第4の変形例では、上記使用可能な無線リソースは、基地局10により通知されず、端末装置100−1により推定される。
(無線リソース情報取得部161)
とりわけ第4の変形例では、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)は、使用可能な無線リソースとして推定される無線リソースの一部又は全部である。例えば、無線リソース情報取得部161は、使用可能な無線リソースを推定し、当該無線リソースの一部又は全部をD2D通信のための無線リソースとして割り当てる。割り当てられる当該無線リソースが、D2Dリソースとなる。
−推定される無線リソースの例
一例として、基地局により使用されないと推定される無線リソースが、使用可能な無線リソースとして推定される。具体的には、対象となる無線リソース(例えば、周波数帯域、時間帯、又はそれらの組合せ)における受信電力を計測し、計測結果に基づいて、対象となる無線リソースが基地局により使用されているか否かが判定される。その結果、対象となる無線リソースが基地局により使用されていないと判定されれば、当該無線リソースが、基地局により使用されていないと推定される。
なお、別の例として、使用されたとしても他の無線通信に干渉を与えないと推定される無線リソースが、使用可能な無線リソースとして推定されてもよい。この場合に、端末装置により備えられる干渉制御機能(送信電力の制御、等)が用いられてもよい。
−推定を行う端末装置
第1の例として、LNのマスタ装置が、使用可能な無線リソースを推定する。即ち、無線リソース情報取得部161は、端末装置100−1がLNのマスタ装置である場合に、使用可能な無線リソースを推定する。これにより、LN内での推定結果の送受信が不要になるので、オーバヘッドが抑えられる。
第2の例として、LNの2つ以上の端末装置が、使用可能な無線リソースを推定する。例えば、LNのマスタ装置及びスレーブ装置の全てが、使用可能な無線リソースを推定し、共有する。一例として、全ての装置によって、使用可能な無線リソースとして推定された無線リソースが、D2Dリソースになってもよい。これにより、D2Dリソースが使用可能な無線リソースである可能性が高くなる。別の例として、少なくとも1つの装置によって、使用可能な無線リソースとして推定された無線リソースが、D2Dリソースになってもよい。これにより、より多くのD2Dリソースが得られる。
(処理の流れ)
−第1の実施形態の第4の変形例に係る通信制御処理(マスタ装置による推定の場合)
図30は、第1の実施形態の第4の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。この例では、使用可能な無線リソースは、マスタ装置により推定される。
図17に示される第1の実施形態に係る第1の例と、図30に示される第1の実施形態の第4の変形例に係る第1の例との差は、第1の実施形態に係る第1の例では、ステップS320及びS330があるが、第1の実施形態の第4の変形例に係る第1の例では、これらのステップの代わりにステップS323があるということである。よって、ここでは、ステップS323を説明する。
マスタ装置である端末装置100A(無線リソース情報取得部161)は、使用可能な無線リソースを推定する(S323)。推定された当該無線リソースが、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)になる。
−第1の実施形態の第4の変形例に係る通信制御処理(2つ以上の装置による推定の場合)
図31は、第1の実施形態の第4の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。この例では、使用可能な無線リソースは、マスタ装置及びスレーブ装置により推定され、共有される。
図30に示される第1の実施形態の第4の変形例に係る第1の例と、図31に示される第1の実施形態の第4の変形例に係る第2の例との差は、第1の例では、ステップS323があるが、第2の例では、ステップS323の代わりにステップS325があるということである。よって、ここでは、ステップS325を説明する。
マスタ装置である端末装置100A、並びに、スレーブ装置である、端末装置100B及び端末装置100Cは、使用可能な無線リソースを推定し、共有する(S325)。
以上、第1の実施形態の第4の変形例を説明した。第1の実施形態の第4の変形例によれば、基地局10は、D2D通信のためのリソース制御を行わなくてもよくなる。そのため、D2D通信が行われたとしても、基地局10にとっての負荷が抑えられる。
<<4.第2の実施形態>>
続いて、図32〜図40を参照して、本開示の第2の実施形態を説明する。
<4.1.概略>
まず、図32を参照して、第2の実施形態の概略を説明する。第2の実施形態では、図10を参照して説明したような、D2D通信の形態として、局所ネットワーク(LN)が採用される。そして、D2D通信において送受信されるデータのサイズは、D2D通信を行う装置(マスタ装置又はスレーブ装置)により決定される。以下、この点について、図32を参照して具体例を説明する。
図32は、第2の実施形態の概略を説明するための説明図である。図32を参照すると、局所ネットワーク(LN)を形成する3つの端末装置100が示されている。この例では、端末装置100Aが、LNのマスタ装置であり、端末装置100B及び端末装置100Cが、LNのスレーブ装置である。第2の実施形態では、このように、D2D通信の形態として、LNが採用される。そして、当該LN内でのD2D通信を行う装置のうちの少なくとも一方が、当該D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。一例として、スレーブ装置である端末装置100Bとスレーブ装置である端末装置100Cとの間のD2D通信において送受信されるデータのサイズが、端末装置100B又は端末装置100Cにより決定される。また、別の例として、マスタ装置である端末装置100Aとスレーブ装置である端末装置100Bとの間のD2D通信において送受信されるデータのサイズが、端末装置100A又は端末装置100Bにより決定される。
なお、第1の実施形態では、マスタ装置が、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定するが、第2の実施形態では、マスタ装置であるかスレーブ装置であるかによらず、D2D通信を行う装置が、当該D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。
<4.2.端末装置の機能構成>
図33を参照して、第2の実施形態に係る端末装置100−2の機能構成の一例を説明する。図33は、第2の実施形態に係る端末装置100−2の機能構成の一例を示すブロック図である。図33を参照すると、端末装置100−2は、アンテナ部110、無線通信部120、記憶部130、入力部140、表示部150及び処理部170を備える。
ここで、アンテナ部110、無線通信部120、記憶部130、入力部140及び表示部150、並びに、処理部170に含まれる表示制御部169については、第1の実施形態と第2の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは、処理部170に含まれる無線リソース情報取得部171、データサイズ決定部173、通知部175及び通信制御部177を説明する。
(無線リソース情報取得部171)
無線リソース情報取得部171は、使用可能な無線リソースに関する情報を取得する。
−基地局と端末装置との間の無線通信に使用可能な無線リソース
例えば、無線リソース情報取得部171は、基地局10が制御可能な無線リソースのうちの、基地局10と端末装置100−2との無線通信に使用可能な無線リソースに関する情報を取得する。この点については、第1の実施形態において説明した内容と同様である。
−D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)
とりわけ本開示の実施形態では、無線リソース情報取得部171は、基地局10が制御可能な無線リソースのうちの、基地局10を介さないD2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)に関する無線リソース情報を取得する。上述したように、基地局10が制御可能な上記無線リソースは、例えば、基地局10が割当て可能な無線リソースである。
第2の実施形態では、端末装置100−2がマスタ装置である場合には、無線リソース情報取得部171は、第1の実施形態の無線リソース情報取得部161と同様に、D2Dリソースに関する無線リソース情報を取得する。一方、端末装置100−2がスレーブ装置である場合に、D2Dリソースが、マスタ装置により端末装置100−2に通知される。そして、無線リソース情報取得部171は、マスタ装置により通知されるD2Dリソースに関する無線リソース情報を取得する。
(データサイズ決定部173)
データサイズ決定部173は、上記D2Dリソースに関する無線リソース情報に基づいて、上記D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。
とりわけ第2の実施形態では、端末装置100−2がD2D通信を行う場合に、データサイズ決定部173は、上記サイズを決定する。なお、D2D通信を行う他方の装置が、上記サイズを決定し、当該サイズを端末装置100−2に通知する場合には、データサイズ決定部173は、上記サイズを決定しなくてもよい。一例として、データサイズ決定部173は、端末装置100−2がD2D通信における送信側の装置である場合に、上記サイズを決定し、端末装置100−2がD2D通信における受信側の装置である場合に、上記サイズを決定しなくてもよい。また、別のとして、マスタ装置とスレーブ装置とがD2D通信を行うケースにおいて、データサイズ決定部173は、端末装置100−2がマスタ装置である場合に、上記サイズを決定し、端末装置100−2がスレーブ装置である場合に、上記サイズを決定しなくてもよい。
なお、上記サイズの決定の具体的な手法は、第1の実施形態において説明した内容と同様である。
(通知部175)
通知部175は、上記D2D通信を行う他の装置に、決定される上記サイズに関連するサイズ関連情報を通知する。とりわけ第2の実施形態では、端末装置100−2がD2D通信を行い、上記サイズを決定した場合に、通知部175は、当該D2D通信を行う他の装置に上記サイズ関連情報を通知する。
なお、通知されるサイズ関連情報の具体的な内容、及び通知の具体的な手法は、第1の実施形態において説明した内容と同様である。
また、例えば、端末装置100−2がマスタ装置である場合に、通知部175は、D2D通信を行う装置にD2Dリソースを通知する。そして、通知部175は、当該無線リソースを、送信側の装置に送信用リソースとして通知し、受信側の装置に受信用リソースとして通知する。当該無線リソースは、制御チャネル及び/又はデータチャネルでの送信を通じて上記他の装置に通知される。
(通信制御部177)
通信制御部177は、端末装置100−2による無線通信を制御する。例えば、端末装置100−2が基地局10との無線通信を行う場合に、通信制御部177は、端末装置100−2による基地局10との無線通信を制御する。
とりわけ本開示の実施形態では、通信制御部177は、端末装置100−2によるD2D通信を制御する。具体的には、端末装置100−2がD2D通信を行う場合に、通信制御部177は、当該D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)を使用して、決定されたデータサイズのデータを送信し、又は受信する。
なお、第2の実施形態では、端末装置100−2は、D2D通信を行い、当該D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定しない場合に、当該D2D通信を行う他の装置によりサイズ関連情報を通知される。この場合に、端末装置100−2は、第1の実施形態において説明した手法と同様の手法により、D2D通信において送受信されるデータのサイズを特定することができる。
<4.3.処理の流れ>
次に、図34及び図35を参照して、第2の実施形態に係る通信制御処理の例を説明する。
(通信制御処理の全体の流れ)
まず、図34及び図35を参照して、第2の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れを説明する。
−スレーブ装置間のD2D通信のケース
図34は、第2の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。この例では、LNのスレーブ装置である端末装置100B及び端末装置100CがD2D通信を行う。
端末装置100は、D2D通信に使用され得るチャネルの状態を推定する。例えば、端末装置100は、他の端末装置100により送信されるリファレンス信号を受信することにより、チャネルの状態を推定する。そして、例えば、D2D通信を行う端末装置100間で、当該チャネルに関する情報がフィードバックされる(S610)。上記チャネルに関する上記情報は、チャネル状態情報(CSI)であり、CQI、RI、PMI、RSRP、RSRQ等を含む。なお、上記チャネルに関する上記情報は、マスタ装置及び/又は基地局10にもフィードバックされてもよい。
また、基地局10は、所定の条件が満たされる場合に、基地局10が制御可能な無線リソースのうちの一部の無線リソースを、LNに割り当てる(S620)。なお、上記チャネルに関する上記情報が、基地局10にもフィードバックされる場合には、基地局10は、当該情報を考慮して、無線リソースを割り当ててもよい。
そして、基地局10は、いずれかのチャネル(例えば、PDCCH、PDSCH、又はPBCH)で、LNに割り当てられた無線リソースを、マスタ装置である端末装置100Aに通知する(S630)。
その後、マスタ装置である端末装置100A(無線リソース情報取得部171)は、LNに割り当てられた無線リソースの中から、LNにおけるD2D通信のための無線リソースを割り当てる(S640)。割り当てられた当該無線リソースが、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)になる。なお、上記チャネルに関する上記情報が、マスタ装置である端末装置100Aにもフィードバックされる場合には、端末装置100Aは、当該情報を考慮して、無線リソースを割り当ててもよい。
そして、マスタ装置である端末装置100A(通知部175)は、D2Dリソースを、上記D2D通信を行う装置(端末装置100B及び端末装置100C)に通知する(S650)。
すると、D2D通信を行う装置の一方である端末装置100B(データサイズ決定部173)は、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する(S700)。当該処理の流れについては、後に説明する。
そして、端末装置100B(通知部175)は、決定された上記サイズに関連するサイズ関連情報を、上記D2D通信を行う他の装置(端末装置100C)に通知する(S660)。なお、サイズ関連情報とともに、D2Dリソースが通知されてもよい。
その後、端末装置100B及び端末装置100Cは、D2Dリソースを使用して、決定されたサイズのデータを送受信する(S670)。
−マスタ装置とスレーブ装置との間のD2D通信のケース
図35は、第2の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。この例では、マスタ装置である端末装置100A及びスレーブ装置である端末装置100BがD2D通信を行う。
図34に示される第1の例と、図35に示される第2の例とは、D2D通信を行う装置にマスタ装置が含まれるか否かという点以外、同様である。
(データのサイズの決定に関する処理の流れ)
第2の実施形態では、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理の例として、第1の実施形態において説明した処理の例のうちの、第1の例(図19)、第2の例(図20)、第4の例(図22)及び第5の例(図23)を適用し得る。
<4.4.第1の変形例>
次に、図36を参照して、第2の実施形態の第1の変形例を説明する。
第2の実施形態では、D2D通信を行う装置が、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。そして、LNのスレーブ装置間のD2D通信の場合には、マスタ装置は、D2D通信には直接的に関与しないが、当該D2D通信のための無線リソースを割り当てる。そのため、上述した第2の実施形態の例では、マスタ装置は、スレーブ装置間のD2D通信について再送があるか否か(即ち、スレーブ装置間のD2D通信についてのACK/NACK)を知得しないまま、上記D2D通信のための無線リソースを割り当てることになる。その結果、再送されるデータの送信に必要以上の無線リソースが割り当てられ、無線リソースが無駄になる可能性がある。また、再送されるデータの送信に必要な無線リソースが割り当てられず、再送に時間がかかってしまう可能性もある。
そこで、第2の実施形態の第1の変形例によれば、スレーブ装置間でのD2D通信について、スレーブ装置が、当該D2D通信についての再送に関する情報(例えば、ACK/NACK)をマスタ装置にフィードバックし、マスタ装置は、再送の有無を考慮してリソース制御を行う。
(通信制御部177)
とりわけ第2の実施形態の第1の変形例では、端末装置100−2がLNのスレーブ装置である場合に、通信制御部177は、無線通信部120を介して、スレーブ装置間のD2D通信についての再送に関する情報を、マスタ装置にフィードバックする。例えば、再送に関する情報として、スレーブ装置間のD2D通信についてのACK/NACKが、マスタ装置にフィードバックされる。なお、例えば、このようなフィードバックのための無線リソースが、LNのマスタ装置により割り当てられてもよい。
(無線リソース情報取得部171)
上述したように、端末装置100−2(例えば、無線リソース情報取得部171)は、使用可能な無線リソースとして基地局10により通知される無線リソースの中から、LNにおけるD2D通信のための無線リソースを割り当てる。割り当てられる当該無線リソースが、D2Dリソース(D2D通信に使用可能な無線リソース)になる。第2の実施形態では、端末装置100−2は、LNのマスタ装置である場合に、このようなリソース割当てを行う。
とりわけ第2の実施形態の第1の変形例では、端末装置100−2(例えば、無線リソース情報取得部171)は、スレーブ装置間のD2D通信(即ち、対象の送信)が再送であるか否かを考慮して、スレーブ装置間のD2D通信のための無線リソースを割り当てる。例えば、対象の送信が再送である場合には、時間の観点、及び/又は無線リソースの量の観点から、当該送信のために優先的に無線リソースが割り当てられる。
なお、当然ながら、マスタ装置とスレーブ装置との間のD2D通信でも、当該D2D通信が再送か否かが考慮されて、当該D2D通信のための無線リソースが割り当てられてもよい。
(処理の流れ)
−第2の実施形態の第1の変形例に係る通信制御処理
図36は、第2の実施形態の第1の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。この例では、LNのスレーブ装置である端末装置100B及び端末装置100CがD2D通信を行う。
図34に示される第2の実施形態に係る第1の例と、図36に示される第2の実施形態の第1の変形例に係る一例との差は、第2の実施形態に係る第1の例では、ステップS640があるが、第1の実施形態の第2の変形例に係る一例では、ステップS640の代わりにステップS641及びS681があるということである。よって、ここでは、ステップS641及びS681を説明する。
スレーブ装置間のD2D通信におけるデータの送受信(S670)の後に、D2D通信を行う端末装置100Bと端末装置100Cとの間で、ACK/NACKがフィードバックされる。そして、さらに、ACK/NACKが、スレーブ装置である端末装置100B及び/又は端末装置100Cから、マスタ装置である端末装置100Aにフィードバックされる(S681)。
また、マスタ装置である端末装置100A(無線リソース情報取得部171)は、スレーブ装置である端末装置100B及び端末装置100Cの間のD2D通信(即ち、対象の送信)が再送であるか否かを考慮して、当該D2D通信のための無線リソースを割り当てる(S641)。割り当てられた当該無線リソースが、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)になる。当該処理の流れについては、後に説明する。
−D2D通信のための無線リソースの割当てに関する処理の流れ
第2の実施形態の第1の変形例では、D2D通信のための無線リソースを割り当てる処理の例として、第1の実施形態の第2の変形例において図27を参照して説明した処理の例を適用し得る。
以上、第2の実施形態の第1の変形例を説明した。第2の実施形態の第1の変形例によれば、D2D通信に直接的に関与しない端末装置がデータのサイズを決定したとしても、再送を考慮した無線リソースで、D2D通信においてデータが送受信される。その結果、無線リソースの利用効率が向上し得る。
なお、スレーブ装置間のD2D通信についてのACK/NACKは、マスタ装置だけではなく、基地局10にもフィードバックされてもよい。このフィードバックは、PUSCH、PUCCH等のチャネルにおいて行われてもよい。基地局10へのフィードバックがある場合に、基地局10も、スレーブ装置間のD2D通信についての再送の有無(ACK/NACK)を考慮して、リソース制御を行なってもよい。例えば、再送がある場合には、時間の観点、及び/又は無線リソースの量の観点から、無線リソースがLN(又はマスタ装置)に優先的に割り当てられてもよい。これにより、再送を考慮した使用可能な無線リソースが基地局により通知され得る。結果として、無線リソースの利用効率が向上し得る。
<4.5.第2の変形例>
次に、図37を参照して、第2の実施形態の第2の変形例を説明する。
上述した第2の実施形態の例では、マスタ装置である端末装置100−2が、使用可能な無線リソースとして基地局10により通知される無線リソースの中から、LNにおけるD2D通信のための無線リソースを割り当てる。
一方、とりわけ第2の実施形態の第2の変形例では、基地局10が、LNにおけるD2D通信のための無線リソースを直接的に割り当てる。
(無線リソース情報取得部171)
とりわけ第2の実施形態の第2の変形例では、D2D通信に使用可能な上記無線リソース(D2Dリソース)は、D2D通信のための無線リソースとして、基地局10により割り当てられ、基地局10により通知される。即ち、基地局10が、LNにおけるD2D通信のための無線リソースを直接的に割り当てる。割り当てられる当該無線リソースが、D2Dリソース(D2D通信に使用可能な無線リソース)になる。そして、D2Dリソースが、端末装置100−2(例えば、マスタ装置である端末装置100−2)に通知される。
そのため、とりわけ第2の実施形態の第2の変形例では、端末装置100−2がマスタ装置である場合に、無線リソース情報取得部171は、基地局10に通知されるD2Dリソースに関する情報を取得する。
(処理の流れ)
−第2の実施形態の第2の変形例に係る通信制御処理
図37は、第2の実施形態の第2の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。この例では、LNのスレーブ装置である端末装置100B及び端末装置100CがD2D通信を行う。
図34に示される第2の実施形態に係る第1の例と、図37に示される第2の実施形態の第2の変形例に係る一例との差は、第2の実施形態に係る第1の例では、ステップS620、S630及びS640があるが、第2の実施形態の第2の変形例に係る一例では、これらのステップの代わりにステップS621及びS631があるということである。よって、ここでは、ステップS621及びS631を説明する。
基地局10は、所定の条件が満たされる場合に、基地局10が制御可能な無線リソースのうちの一部の無線リソースを、D2D通信のための無線リソースとして割り当てる(S621)。割り当てられた当該無線リソースが、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)になる。
そして、基地局10は、いずれかのチャネル(例えば、PDCCH、PDSCH、又はPBCH)で、D2Dリソースを、マスタ装置である端末装置100Aに通知する(S631)。
なお、基地局10は、D2Dリソースを、スレーブ装置の端末装置100B及び端末装置100Cにも通知してもよい。
以上、第2の実施形態の第2の変形例を説明した。第2の実施形態の第2の変形例によれば、端末装置100−2はリソース制御を行わなくてもよくなる。そのため、端末装置100−2の負荷を軽減することができる。
なお、第2の実施形態の第2の変形例は、第2の実施形態の第1の変形例と組合せられてもよい。即ち、第2の実施形態の第2の変形例でも、第2の実施形態の第1の変形例と同様に、再送に関する情報(ACK/NACK)が基地局10にフィードバックされてもよい。
<4.6.第3の変形例>
次に、図38〜図40を参照して、第2の実施形態の第3の変形例を説明する。
上述した第2の実施形態の例では、基地局10は、使用可能な無線リソース(例えば、LNに割り当てられる無線リソース、端末装置100−2に割り当てられる無線リソース、割り当てられていない無線リソース、等)を端末装置100−2に通知する。そして、マスタ装置である端末装置100−2は、基地局10により通知された無線リソースの中から、LNにおけるD2D通信のための無線リソースを割り当てる。
一方、とりわけ第2の実施形態の第3の変形例では、上記使用可能な無線リソースは、基地局10により通知されず、端末装置100−2により推定される。
(無線リソース情報取得部171)
とりわけ第3の変形例では、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)は、使用可能な無線リソースとして推定される無線リソースの一部又は全部である。例えば、無線リソース情報取得部171は、使用可能な無線リソースを推定する。そして、例えば、無線リソース情報取得部171は、推定された上記無線リソースの一部又は全部をD2D通信のための無線リソースとして割り当て、当該無線リソース(即ち、D2Dリソース)に関する無線リソース情報を取得する。なお、無線リソース情報取得部171は、推定された上記無線リソースをD2Dリソースとみなして、推定された上記無線リソースに関する無線リソース情報を取得してもよい。
なお、推定される無線リソースの例、及び推定を行う装置については、第1の実施形態の第4の変形例において説明した内容と同様である。
(処理の流れ)
−第2の実施形態の第3の変形例に係る通信制御処理(マスタ装置による推定の場合)
図38は、第2の実施形態の第3の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。この例では、使用可能な無線リソースは、マスタ装置により推定される。そして、推定された無線リソースの中から、D2D通信のための無線リソースが割り当てられる。
図34に示される第2の実施形態に係る第1の例と、図38に示される第2の実施形態の第3の変形例に係る第1の例との差は、第2の実施形態に係る第1の例では、ステップS620及びS630があるが、第2の実施形態の第3の変形例に係る第1の例では、これらのステップの代わりにステップS623があるということである。よって、ここでは、ステップS623を説明する。
マスタ装置である端末装置100A(無線リソース情報取得部171)は、使用可能な無線リソースを推定する(S623)。
−第2の実施形態の第3の変形例に係る通信制御処理(2つ以上の装置による推定の場合)
図39は、第2の実施形態の第3の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。この例では、使用可能な無線リソースは、マスタ装置及びスレーブ装置により推定され、共有される。そして、推定された無線リソースの中から、D2D通信のための無線リソースが割り当てられる。
図38に示される第2の実施形態の第3の変形例に係る第1の例と、図39に示される第2の実施形態の第3の変形例に係る第2の例との差は、第1の例では、ステップS623があるが、第2の例では、ステップS623の代わりにステップS625があるということである。よって、ここでは、ステップS25を説明する。
マスタ装置である端末装置100A、並びに、スレーブ装置である、端末装置100B及び端末装置100Cは、使用可能な無線リソースを推定し、共有する(S625)。
−第2の実施形態の第3の変形例に係る通信制御処理(リソース割当てなしの場合)
図40は、第2の実施形態の第3の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの第3の例を示すシーケンス図である。この例では、使用可能な無線リソースは、マスタ装置により推定される。そして、推定された無線リソースが、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)とみなされる。即ち、D2D通信のための無線リソースの割当ては行われない。
図38に示される第2の実施形態の第3の変形例に係る第1の例と、図40に示される第2の実施形態の第3の変形例に係る第3の例との差は、第1の例では、ステップS623、S640、S650及びS660があるが、第3の例では、これらのステップの代わりにステップS627及びS661があるということである。よって、ここでは、ステップS627及びS661を説明する。
端末装置100B(無線リソース情報取得部171)は、使用可能な無線リソースを推定する(S627)。そして、この例では、推定された当該無線リソースが、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)になる。
端末装置100Bは、D2D通信の相手側の装置である端末装置100Cに、D2Dリソース及びサイズ関連情報を通知する(S661)。
なお、D2D通信を行う装置がスレーブ装置のみである例を説明したが、D2D通信を行う装置にはマスタ装置が含まれていてもよい。また、1つの装置(端末装置100B)が推定を行う例を説明したが、別の装置(端末装置100A若しくは端末装置100C)が推定を行なってもよく、又は2つ以上の装置(例えば、端末装置100A、端末装置100B、及び端末装置100C)が推定を行なってもよい。
以上、第2の実施形態の第3の変形例を説明した。第2の実施形態の第3の変形例によれば、基地局10は、D2D通信のためのリソース制御を行わなくてもよくなる。そのため、D2D通信が行われたとしても、基地局10にとっての負荷が抑えられる。
<<5.第3の実施形態>>
続いて、図41〜図46を参照して、本開示の第3の実施形態を説明する。
<5.1.概略>
まず、図41を参照して、第の実施形態の概略を説明する。第3の実施形態では、図11を参照して説明したような、D2D通信の形態として、個別に行われるD2D通信が採用される。即ち、第1の実施形態及び第2の実施形態のように、LNが採用されない。そして、D2D通信において送受信されるデータのサイズは、D2D通信を行う装置により決定される。以下、この点について、図41を参照して具体例を説明する。
図41は、第3の実施形態の概略を説明するための説明図である。図41を参照すると、D2D通信を行う2つの端末装置100が示されている。この例では、端末装置100A及び端末装置100BがD2D通信を行う。D2D通信を行う端末装置100A及び端末装置100Bのうちの少なくとも一方が、当該D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。
<5.2.端末装置の機能構成>
図42を参照して、第3の実施形態に係る端末装置100−3の機能構成の一例を説明する。図42は、第3の実施形態に係る端末装置100−3の機能構成の一例を示すブロック図である。図42を参照すると、端末装置100−3は、アンテナ部110、無線通信部120、記憶部130、入力部140、表示部150及び処理部180を備える。
ここで、アンテナ部110、無線通信部120、記憶部130、入力部140及び表示部150、並びに、処理部180に含まれる表示制御部169については、第1の実施形態と第3の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは、処理部180に含まれる無線リソース情報取得部181、データサイズ決定部183、通知部185及び通信制御部187を説明する。
(無線リソース情報取得部181)
無線リソース情報取得部181は、使用可能な無線リソースに関する情報を取得する。
−基地局と端末装置との間の無線通信に使用可能な無線リソース
例えば、無線リソース情報取得部181は、基地局10が制御可能な無線リソースのうちの、基地局10と端末装置100−3との無線通信に使用可能な無線リソースに関する情報を取得する。この点については、第1の実施形態において説明した内容と同様である。
−D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)
とりわけ本開示の実施形態では、無線リソース情報取得部181は、基地局10が制御可能な無線リソースのうちの、基地局10を介さないD2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)に関する無線リソース情報を取得する。上述したように、基地局10が制御可能な上記無線リソースは、例えば、基地局10が割当て可能な無線リソースである。
第3の実施形態では、D2Dリソースが、基地局10により端末装置100−3に通知される。そして、無線リソース情報取得部181は、基地局10により通知されるD2Dリソースに関する無線リソース情報を取得する。
(データサイズ決定部183)
データサイズ決定部183は、上記D2Dリソースに関する無線リソース情報に基づいて、上記D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。
とりわけ第3の実施形態では、端末装置100−3がD2D通信を行う場合に、データサイズ決定部183は、上記サイズを決定する。なお、D2D通信を行う他方の装置が、上記サイズを決定し、当該サイズを端末装置1000−3に通知する場合には、データサイズ決定部183は、上記サイズを決定しなくてもよい。一例として、データサイズ決定部183は、端末装置100−3がD2D通信における送信側の装置である場合に、上記サイズを決定し、端末装置100−3がD2D通信における受信側の装置である場合に、上記サイズを決定しなくてもよい。
なお、上記サイズの決定の具体的な手法は、第1の実施形態において説明した内容と同様である。
(通知部185)
通知部185は、上記D2D通信を行う他の装置に、決定される上記サイズに関連するサイズ関連情報を通知する。とりわけ第3の実施形態では、端末装置100−3がD2D通信を行い、上記サイズを決定した場合に、通知部185は、当該D2D通信を行う他の装置に上記サイズ関連情報を通知する。
なお、通知されるサイズ関連情報の具体的な内容、及び通知の具体的な手法は、第1の実施形態において説明した内容と同様である。
(通信制御部187)
通信制御部187は、端末装置100−3による無線通信を制御する。例えば、端末装置100−3が基地局10との無線通信を行う場合に、通信制御部187は、端末装置100−3による基地局10との無線通信を制御する。
とりわけ本開示の実施形態では、通信制御部187は、端末装置100−3によるD2D通信を制御する。具体的には、端末装置100−3がD2D通信を行う場合に、通信制御部187は、当該D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)を使用して、決定されたデータサイズのデータを送信し、又は受信する。
なお、第3の実施形態では、端末装置100−3は、D2D通信を行い、当該D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定しない場合に、当該D2D通信を行う他の装置によりサイズ関連情報を通知される。この場合に、端末装置100−3は、第1の実施形態において説明した手法と同様の手法により、D2D通信において送受信されるデータのサイズを特定することができる。
<5.3.処理の流れ>
次に、図43を参照して、第3の実施形態に係る通信制御処理の例を説明する。図43は、第3の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
端末装置100は、D2D通信に使用され得るチャネルの状態を推定する。例えば、端末装置100は、他の端末装置100により送信されるリファレンス信号を受信することにより、チャネルの状態を推定する。そして、例えば、D2D通信を行う端末装置100間で、当該チャネルに関する情報がフィードバックされる(S810)。上記チャネルに関する上記情報は、チャネル状態情報(CSI)であり、CQI、RI、PMI、RSRP、RSRQ等を含む。なお、上記チャネルに関する上記情報は、基地局10にもフィードバックされてもよい。
また、基地局10は、所定の条件が満たされる場合に、基地局10が制御可能な無線リソースのうちの一部の無線リソースを、D2D通信を行う端末装置100に割り当てる(S820)。なお、上記チャネルに関する上記情報が、基地局10にもフィードバックされる場合には、基地局10は、当該情報を考慮して、無線リソースを割り当ててもよい。
そして、基地局10は、いずれかのチャネル(例えば、PDCCH、PDSCH、又はPBCH)で、D2D通信を行う端末装置100に割り当てられた無線リソースを、当該端末装置100(即ち、端末装置100A及び端末装置100B)に通知する(S830)。
すると、D2D通信を行う装置の一方である端末装置100B(データサイズ決定部183)は、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する(S900)。当該処理の流れについては、後に説明する。
そして、端末装置100B(通知部185)は、決定された上記サイズに関連するサイズ関連情報を、上記D2D通信を行う他の装置(端末装置100C)に通知する(S840)。なお、サイズ関連情報とともに、D2Dリソースが通知されてもよい。
その後、端末装置100B及び端末装置100Cは、D2Dリソースを使用して、決定されたサイズのデータを送受信する(S850)。
なお、第3の実施形態では、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理(S900)の例として、第1の実施形態において説明した処理の例のうちの、第1の例(図19)、第2の例(図20)、第4の例(図22)及び第5の例(図23)を適用し得る。
<5.4.第1の変形例>
次に、図44を参照して、第3の実施形態の第1の変形例を説明する。
第3の実施形態では、D2D通信を行う装置が、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。そして、基地局10は、D2D通信には直接的に関与しないが、当該D2D通信のための無線リソースを割り当てる。そのため、上述した第3の実施形態の例では、基地局10は、D2D通信について再送があるか否か(即ち、D2D通信についてのACK/NACK)を知得しないまま、上記D2D通信のための無線リソースを割り当てることになる。その結果、再送されるデータの送信に必要以上の無線リソースが割り当てられ、無線リソースが無駄になる可能性がある。また、再送されるデータの送信に必要な無線リソースが割り当てられず、再送に時間がかかってしまう可能性もある。
そこで、第3の実施形態の第1の変形例によれば、D2D通信を行う端末装置100が、当該D2D通信についての再送に関する情報(例えば、ACK/NACK)を基地局10にフィードバックし、基地局10は、再送の有無を考慮してリソース制御を行う。
(通信制御部187)
とりわけ第3の実施形態の第1の変形例では、端末装置100−3がD2D通信を行う場合に、通信制御部187は、無線通信部120を介して、D2D通信についての再送に関する情報を、基地局10にフィードバックする。例えば、再送に関する情報として、D2D通信についてのACK/NACKが、基地局10にフィードバックされる。なお、例えば、このようなフィードバックのための無線リソースが、基地局10により割り当てられてもよい。
(処理の流れ)
図44は、第3の実施形態の第1の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
図43に示される第3の実施形態に係る一例と、図44に示される第3の実施形態の第1の変形例に係る一例との差は、第3の実施形態に係る一例では、ステップS820があるが、第3の実施形態の第1の変形例に係る一例では、ステップS820の代わりにステップS821及びS861があるということである。よって、ここでは、ステップS821及びS861を説明する。
D2D通信におけるデータの送受信(S850)の後に、D2D通信を行う端末装置100Aと端末装置100Bとの間で、ACK/NACKがフィードバックされる。そして、さらに、ACK/NACKが、端末装置100A及び/又は端末装置100Bから、基地局10にフィードバックされる(S861)。
また、基地局10は、端末装置100A及び端末装置100Bの間のD2D通信(即ち、対象の送信)が再送であるか否かを考慮して、当該D2D通信のための無線リソースを割り当てる(S821)。割り当てられた当該無線リソースが、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)になる。
以上、第3の実施形態の第1の変形例を説明した。第3の実施形態の第1の変形例によれば、再送を考慮した無線リソースで、D2D通信においてデータが送受信される。その結果、無線リソースの利用効率が向上し得る。
<5.5.第2の変形例>
次に、図45及び図46を参照して、第3の実施形態の第2の変形例を説明する。
上述した第3の実施形態の例では、基地局10は、使用可能な無線リソース(例えば、端末装置100−3に割り当てられる無線リソース、割り当てられていない無線リソース、等)を端末装置100−3に通知する。
一方、とりわけ第3の実施形態の第2の変形例では、上記使用可能な無線リソースは、基地局10により通知されず、端末装置100−3により推定される。
(無線リソース情報取得部181)
とりわけ第2の変形例では、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)は、使用可能な無線リソースとして推定される無線リソースの一部又は全部である。例えば、無線リソース情報取得部181は、使用可能な無線リソースを推定する。そして、例えば、無線リソース情報取得部181は、推定された上記無線リソースをD2Dリソースとみなして、推定された上記無線リソースに関する無線リソース情報を取得する。
なお、推定される無線リソースの例、及び推定を行う装置については、第1の実施形態の第4の変形例において説明した内容と同様である。
(処理の流れ)
−第3の実施形態の第2の変形例に係る通信制御処理(一方の装置による推定の場合)
図45は、第3の実施形態の第2の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。この例では、使用可能な無線リソースは、D2D通信を行う一方の装置により推定される。そして、推定された無線リソースが、D2D通信のための無線リソース(D2Dリソース)となる。
図43に示される第3の実施形態に係る一例と、図45に示される第3の実施形態の第2の変形例に係る第1の例との差は、第3の実施形態に係る一例では、ステップS820、S830及びS840があるが、第2の実施形態の第3の変形例に係る第1の例では、これらのステップの代わりにステップS823及びS841があるということである。よって、ここでは、ステップS823及びS841を説明する。
D2D通信を行う端末装置100A(無線リソース情報取得部181)は、使用可能な無線リソースを推定する(S823)。
端末装置100Aは、D2D通信の相手側の装置である端末装置100Bに、D2Dリソース及びサイズ関連情報を通知する(S841)。
−第3の実施形態の第2の変形例に係る通信制御処理(両方の装置による推定の場合)
図46は、第3の実施形態の第2の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。この例では、使用可能な無線リソースは、D2D通信を行う両方の装置により推定される。そして、推定された無線リソースが、D2D通信のための無線リソース(D2Dリソース)となる。
図45に示される第3の実施形態の第2の変形例に係る第1の例と、図45に示される第3の実施形態の第2の変形例に係る第2の例との差は、第1の例では、ステップS823があるが、第2の例では、ステップS823の代わりにステップS825があるということである。よって、ここでは、ステップS825を説明する。
D2D通信を行う端末装置100A及び端末装置100Bは、使用可能な無線リソースを推定し、共有する(S825)。
以上、第3の実施形態の第2の変形例を説明した。第3の実施形態の第2の変形例によれば、基地局10は、D2D通信のためのリソース制御を行わなくてもよくなる。そのため、D2D通信が行われたとしても、基地局10にとっての負荷が抑えられる。
<<6.関連する周辺の動作>>
続いて、図47〜図53を参照して、関連する周辺の動作を説明する。
(送信電力の上限)
通常、基地局と端末装置との無線通信では、端末装置は送信電力制御を行う。その際に、端末装置100の送信電力の最大値又は上限が定められる。一例として、23dBmという上限値が定められる。
一方、D2D通信では、基地局と端末装置との無線通信(即ち、通常の無線通信)と比べて、ノード間の距離が短い可能性がある。そのため、D2D通信では、端末装置の送信電力は、基地局10と端末装置との無線通信の際の端末装置の送信電力よりも、小さくてもよい可能性が高い。
よって、D2D通信における送信電力の上限が、通常の無線通信における送信電力の上限とは別に定められてもよい。そして、D2D通信における送信電力の上限が、通常の無線通信における送信電力の上限よりも低くてもよい。
これにより、D2D通信を行う端末装置に起因する干渉を軽減し、端末装置の過剰な電力の設定を回避することができる。
(変調方式及び符号化方式の選択)
例えばLTEでは、基地局と端末装置との無線通信(即ち、通常の無線通信)において、CQI、RI、PMI等の測定情報が、定期的に、端末装置から基地局にフィードバックされる。そのため、通常の無線通信の開始の際には、チャネル状態に対応する変調方式及び符号化方式が選択され得る。
一方、D2D通信が採用される場合に、端末装置と基地局との間のチャネル状態に加えて、端末装置間のチャネル状態もフィードバックすることになると、フィードバックのための無線リソースの確保が困難になり得る。
その対策として、第1の例として、上述したように、D2D通信において、初回の通信では、所定の変調方式及び所定の符号化方式が使用され、通信後にチャネル状態のフィードバックが可能になった場合に、適切な変調方式及び符号化方式が使用される。
第2の例として、フィードバックが不可である、又はフィードバックがない場合でも、ACK/NACKに基づいて、連続所定の回数連続して受信に成功した場合には、より高いデータレートを伴う変調方式及び/又は符号化方式が使用される。
第3の例として、フィードバックが不可である、又はフィードバックがない場合でも、ACK/NACKに基づいて、連続所定の回数連続して受信に失敗した場合には、より低いデータレートを伴う変調方式及び/又は符号化方式が使用される。
(RLCに関する動作)
LTEに準拠した通信システムのケースでは、レイヤ2(L2)のRLC(Radio Link Control)サブレイヤの動作を、基地局と端末装置との通常の無線通信の動作と、D2D通信の動作とに分けることができる。これにより、D2D通信の際にRLCの動作をより簡略化することが可能になる。
図47及び図48は、LTEのL2におけるRLCの位置づけを説明するための説明図である。図47に示されるように、L2のサブレイヤとして、MAC(Medium Access Control)、RLC及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)が示されている。RLCには、TM(Transparent Mode)、UM(Unacknowledge Mode)及びAM(Acknowledge Mode)という3つのモードが存在する。各モードは、RLCと下位のMACとのインターフェースである論理チャネル(Logical Channel)と関連する。また、図48に示されるように、RLCは、eNodeB及びUEの両方に存在する。なお、RLCの主な機能は、下位のMACとやりとりするデータの統合及び分割、MACから届いデータの重複検出、ARQ等である。
RLCのモード及び論理チャネルは、データのタイプ(制御データ、ユーザ・データ、等)と関連する。D2D通信では、基本的には、ユーザデータが端末装置間で送受信されると考えられる。そのため、通常の無線通信(即ち、基地局と端末装置との間の無線通信)のために用意されている論理チャネルのうちの一部のみが、D2D通信において使用されることになる。
よって、D2D通信では、論理チャネル及びRLCのモードを予め制限することができる。これにより、RLCが簡略化される。また、RLCに不適切なデータが届いた際にエラー処理を実行することが可能になる。
図49は、D2D通信が採用される場合のRLCの処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。まず、D2D通信のデータが受信されたかが判定され(S1110)、D2D通信のデータが取得されていなければ、通常のRLC処理が実行される(S1160)。また、D2D通信のデータが取得された場合に、D2D通信で使用される論理チャネルのデータが受信されたかが判定され(S1120)、受信されたデータが当該論理チャネルのデータではない場合には、データの破棄及びエラー処理が行われる(S1150)。また、さらに、D2D通信で使用されるRLCモードのデータが受信されたかが判定され(S1130)、受信されたデータが当該RLCモードのデータではない場合には、データの破棄及びエラー処理が行われる(S1150)。一方受信されたデータが上記RLCモードのデータであれば、RLCモードに従った処理が行われる(S1140)。
第1の例として、D2D通信では、RLCモードのうちの、UM及びAMのみが使用される。この場合に、例えば、セル制御に関する論理チャネルは使用されず、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)、DCCH(Dedicated Control Channel)及びDTCH(Dedicated Traffic Channel)のみが使用される。また、第2の例として、D2D通信では、RLCモードのうちの、AMのみが使用される。この場合に、セル制御に関する論理チャネルは使用されず、DCCH及びDTCHのみが使用される。
(HARQプロセス数)
−同時に動作するHARQプロセの数
LTEでは、トランスポートブロック単位での再送が可能である。新規送信のために1つのトランスポートブロックが生成されると、当該1つのトランスポートブロックは、1つのHARQプロセスと紐付けられる。HARQプロセスは、一連の送信、受信、ACK/NACK、(必要な場合)再送、受信という動作を、所定の条件が満たされるまで繰り返し行う。上記所定の条件は、トランスポートブロックの正常な受信が完了すること、再送回数が上限に達すること、タイマが切れること、等である。
同時に動作するHARQプロセスの最大数が定められている。例えば、FDDではダウンリンク及びアップリンクの各々で、HARQプロセスの最大数は8である。一方、TDDの場合には、TDDコンフィギュレーションごとに、最大数が定められている。
図50は、TDDのダウンリンクに関するHARQプロセスの最大数を説明するための説明図である。3GPPの技術規格(TS 36.213)では、図50に示されるように、TDDコンフィギュレーションごとに、ダウンリンクデータのためのHARQプロセスの最大数が定められている。このような最大数のHARQプロセスが使用されると、いずれのダウンリンクサブフレームでも無線リソースの利用損失を発生させることなく、各ダウンリンクサブフレームでダウンリンクデータを送受信することが可能になる。
−−HARQプロセスの最大数の分離
第1の例として、通常の無線通信(即ち、基地局と端末装置との間の無線通信)と、D2D通信との各々で、HARQプロセスの最大数が設定されてもよい。これにより、D2D通信が採用されたとしても、通常の無線通信に与える影響を小さくすることができる。
また、D2D通信のためのHARQプロセスの最大数は、通常の無線通信のためのHARQプロセスの最大数よりも小さ値に設定されてもよい。D2D通信では複数のアプリケーションが動作する可能性がより低いので、同時に動作するHARQプロセスの数も少なくてもよいと考えられるからである。結果として、HARQプロセスに必要なメモリの量を減らし、HARQプロセスの動作による消費電力を抑えることが可能になる。
図51は、通常の無線通信とD2D通信との各々でHARQプロセスの最大数が設定される場合の制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。このような処理により、D2D通信で送信されるトランスポートブロックが生成されると(S1260)、D2D通信のHARQプロセスが生成され、D2D HARQプロセス数がインクリメントされる(S1265)。また、通常の無線通信(基地局と端末装置との間の無線通信)で送信されるトランスポートブロックが生成されると(S1270)、通常の無線通信のHARQプロセスが生成され、通常HARQプロセス数がインクリメントされる(S1275)。
−−HARQプロセスの最大数の統合
第2の例として、通常の無線通信(即ち、基地局と端末装置との間の無線通信)のHARQプロセスの数と、D2D通信のHARQプロセスの数の合計値に対して、最大数が設定されてもよい。
図52は、通常の無線通信とD2D通信との両方のHARQプロセスの最大数が設定される場合の制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。このような処理により、D2D通信のHARQプロセスが生成されたとしても(S1370)、通常の無線通信のHARQプロセスが生成されたとしても(S1375)、共通のHARQプロセス数がインクリメントされる(S1380)。
−−D2D通信のHARQプロセスでの再送なし
なお、D2D通信では、HARQプロセスによる再送を行わないようにしてもよい。D2D通信は、比較的近距離での無線通信である可能性が高いので、伝搬状態がより安定していると考えられるためである。具体的な手法の第1の例として、HARQプロセスの再送回数を0に設定してもよい。また、第2の例として、D2D通信については、HARQプロセスが生成されなくてもよい。
図53は、D2D通信についてHARQプロセスが生成されない場合の制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。このような処理により、D2D通信のトランスポートブロクが生成されたとしても(S1440、S1450)、D2D通信のHARQプロセスは生成されない。一方で、通常の無線通信のHARQプロセスは生成され(S1460)、生成に応じてHARQプロセス数がインクリメントされる(S1470)。
このようにD2D通信についてHARQプロセスが生成されなければ、HARQプロセスに必要なメモリの量を減らし、HARQプロセスの動作による消費電力を抑えることが可能になる。
−HARQプロセスのパラメータ
通常の無線通信のHARQプロセスとD2D通信のHARQプロセスとの間で、パラメータ(タイマ、再送回数、等)が異なってもよい。例えば、D2D通信では、無線リソースが割り当てられる頻度がより低いと考えられるので、より長いタイマが設定されてもよい。また、例えば、D2D通信では、通信距離が短く、伝搬環境の変化がより小さいと考えられるので、より少ない再送回数が設定されてもよい。
−D2D通信を行わないノードでのHARQプロセスの動作
上述したように、D2D通信を直接的に行わないノード(例えば、基地局、マスタ装置)にも、D2D通信についてのACK/NACKがフィードバックされ得る。このような場合に、例えば、上記ノードにも、HARQプロセス又はそれに準ずるプロセスが生成され、動作してもよい。そして、このようなプロセスは、再送回数、タイマ、送信データサイズ等を管理してもよい。また、このようなプロセスは、D2D通信を行う装置からの情報に基づいて、管理情報を更新してもよい。
D2D通信を直接的に行わないノードは、D2D通信のための無線リソースを割り当てる場合に、HARQプロセス数を考慮してもよい。例えば、HARQプロセス数が最大数に達していない場合には、D2D通信のための無線リソースが新たに割当てられ、HARQプロセス数が最大数に達している場合には、D2D通信のための無線リソースが新たに割当てられなくてもよい。
<<7.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、端末装置100は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置100は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置100の少なくとも一部の構成要素は、これら端末に搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)として実現されてもよい。
(第1の応用例)
図54は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン1800の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン1800は、プロセッサ1801、メモリ1802、ストレージ1803、外部接続インタフェース1804、カメラ1806、センサ1807、マイクロフォン1808、入力デバイス1809、表示デバイス1810、スピーカ1811、無線通信インタフェース1812、1つ以上のアンテナスイッチ1815、1つ以上のアンテナ1816、バス1817、バッテリー1818及び補助コントローラ1819を備える。
プロセッサ1801は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン1800のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ1802は、RAM及びROMを含み、プロセッサ1801により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ1803は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース1804は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン1800へ接続するためのインタフェースである。
カメラ1806は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ1807は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン1808は、スマートフォン1800へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス1809は、例えば、表示デバイス1810の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス1810は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン1800の出力画像を表示する。スピーカ1811は、スマートフォン1800から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース1812は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース1812は、典型的には、BBプロセッサ1813及びRF回路1814などを含み得る。BBプロセッサ1813は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路1814は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ1816を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース1812は、BBプロセッサ1813及びRF回路1814を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース1812は、図54に示したように複数のBBプロセッサ1813及び複数のRF回路1814を含んでもよい。なお、図54には無線通信インタフェース1812が複数のBBプロセッサ1813及び複数のRF回路1814を含む例を示したが、無線通信インタフェース1812は単一のBBプロセッサ1813又は単一のRF回路1814を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース1812は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ1813及びRF回路1814を含んでもよい。
アンテナスイッチ1815の各々は、無線通信インタフェース1812に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ1816の接続先を切り替える。
アンテナ1816の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース1812による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン1800は、図54に示したように複数のアンテナ1816を有してもよい。なお、図54にはスマートフォン1800が複数のアンテナ1816を有する例を示したが、スマートフォン1800は単一のアンテナ1816を有してもよい。
さらに、スマートフォン1800は、無線通信方式ごとにアンテナ1816を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ1815は、スマートフォン1800の構成から省略されてもよい。
バス1817は、プロセッサ1801、メモリ1802、ストレージ1803、外部接続インタフェース1804、カメラ1806、センサ1807、マイクロフォン1808、入力デバイス1809、表示デバイス1810、スピーカ1811、無線通信インタフェース1812及び補助コントローラ1819を互いに接続する。バッテリー1818は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図54に示したスマートフォン1800の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ1819は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン1800の必要最低限の機能を動作させる。
図54に示したスマートフォン1800において、図13を参照して説明した無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)は、無線通信インタフェース1812において実装されてもよい。また、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ1801又は補助コントローラ1819において実装されてもよい。一例として、スマートフォン1800は、無線通信インタフェース1812の一部(例えば、BBプロセッサ1813)若しくは全部、プロセッサ1801、及び/又は補助コントローラ1819を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)として機能させるためのプログラムがスマートフォン1800にインストールされ、無線通信インタフェース1812(例えば、BBプロセッサ1813)、プロセッサ1801、及び/又は補助コントローラ1819が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)を備える装置としてスマートフォン1800又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記憶した読み取り可能な記憶媒体が提供されてもよい。これらの点については、図33を参照して説明した無線リソース情報取得部171及びデータサイズ決定部173(並びに通知部175)も、無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)と同様である。また、図42を参照して説明した無線リソース情報取得部181及びデータサイズ決定部183(並びに通知部185)も、無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)と同様である。
(第2の応用例)
図55は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置1820の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置1820は、プロセッサ1821、メモリ1822、GPS(Global Positioning System)モジュール1824、センサ1825、データインタフェース1826、コンテンツプレーヤ1827、記憶媒体インタフェース1828、入力デバイス1829、表示デバイス1830、スピーカ1831、無線通信インタフェース1833、1つ以上のアンテナスイッチ1836、1つ以上のアンテナ1837及びバッテリー1838を備える。
プロセッサ1821は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置1820のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ1822は、RAM及びROMを含み、プロセッサ1821により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール1824は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置1820の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ1825は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース1826は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク1841に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ1827は、記憶媒体インタフェース1828に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス1829は、例えば、表示デバイス1830の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス1830は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ1831は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース1833は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース1833は、典型的には、BBプロセッサ1834及びRF回路1835などを含み得る。BBプロセッサ1834は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路1835は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ1837を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース1833は、BBプロセッサ1834及びRF回路1835を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース1833は、図55に示したように複数のBBプロセッサ1834及び複数のRF回路1835を含んでもよい。なお、図55には無線通信インタフェース1833が複数のBBプロセッサ1834及び複数のRF回路1835を含む例を示したが、無線通信インタフェース1833は単一のBBプロセッサ1834又は単一のRF回路1835を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース1833は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ1834及びRF回路1835を含んでもよい。
アンテナスイッチ1836の各々は、無線通信インタフェース1833に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ1837の接続先を切り替える。
アンテナ1837の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース1833による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置1820は、図55に示したように複数のアンテナ1837を有してもよい。なお、図55にはカーナビゲーション装置1820が複数のアンテナ1837を有する例を示したが、カーナビゲーション装置1820は単一のアンテナ1837を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置1820は、無線通信方式ごとにアンテナ1837を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ1836は、カーナビゲーション装置1820の構成から省略されてもよい。
バッテリー1838は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図55に示したカーナビゲーション装置1820の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー1838は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図55に示したカーナビゲーション装置1820において、図13を参照して説明した無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)は、無線通信インタフェース1833において実装されてもよい。また、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ1821において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置1820は、無線通信インタフェース1833の一部(例えば、BBプロセッサ1834)若しくは全部及び/又はプロセッサ1821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置1820にインストールされ、無線通信インタフェース1833(例えば、BBプロセッサ1834)及び/又はプロセッサ1821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)を備える装置としてカーナビゲーション装置1820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記憶した読み取り可能な記憶媒体が提供されてもよい。これらの点については、図33を参照して説明した無線リソース情報取得部171及びデータサイズ決定部173(並びに通知部175)も、無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)と同様である。また、図42を参照して説明した無線リソース情報取得部181及びデータサイズ決定部183(並びに通知部185)も、無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)と同様である。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置1820の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク1841と、車両側モジュール1842とを含む車載システム(又は車両)1840として実現されてもよい。即ち、無線リソース情報取得部161及びデータサイズ決定部163(並びに通知部165)(又は、無線リソース情報取得部171及びデータサイズ決定部173(並びに通知部175)、若しくは、無線リソース情報取得部181及びデータサイズ決定部183(並びに通知部185))を備える装置として車載システム(又は車両)1840が提供されてもよい。車両側モジュール1842は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク1841へ出力する。
<<8.まとめ>>
ここまで、図9〜図55を用いて、本開示の実施形態に係る端末装置、通信制御装置(例えば、基地局)及び各処理を説明した。本開示に係る実施形態によれば、基地局10と通信可能な端末装置100が、基地局10を介さないD2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)に関する無線リソース情報を取得し、当該無線リソース情報に基づいて、上記D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。
これにより、D2D通信が行われる場合に基地局10にとっての負荷の増大抑えることが可能になる。
より具体的には、D2D通信において送受信されるデータのサイズを基地局10が決定するためには、基地局10がD2D通信に関連する様々な情報を収集することになる。その結果、基地局による情報収集のためのオーバヘッドが増大し得る。また、D2D通信のための管理及び制御のために多大な負荷が基地局にかかり得る。しかし、上述したように基地局10ではなく端末装置100がデータのサイズを決定することにより、基地局10の情報収集並びに管理及び制御が減少する。そのため、基地局10にとっての負荷の増大が抑えられる。
−サイズ関連情報の通知
また、例えば、決定された上記サイズに関連するサイズ関連情報が、上記D2D通信を行う他の装置に通知される。
これにより、決定されたサイズをD2D通信において使用することが可能になる。
−−使用されるチャネル
また、第1の例として、上記サイズ関連情報は、制御信号を送信するための制御チャネルでの送信を通じて上記他の装置に通知される。
これにより、D2D通信においても、基地局10と端末装置100との無線通信と同様に、決定されたサイズを通知し、又は通知されることが可能になる。
また、第2の例として、上記サイズ関連情報は、データを送信するためのデータチャネルでの送信を通じて上記他の装置に通知される。
これにより、制御チャネルにおいて情報を送信しきれない場合であっても、決定されたサイズを通知することが可能になる。
−−サイズ関連情報
また、第1の例として、決定される上記サイズは、複数の所定サイズのうちの1つのサイズであり、上記サイズ関連情報は、上記1つのサイズに対応する情報である。
これにより、サイズを示す情報が通知される場合とくらべて、通知に要する無線リソースの量を抑えることができる。即ち、オーバヘッドが抑えられる。
また、第2の例として、上記サイズ関連情報は、決定される上記サイズを示す情報である。
これにより、所定のサイズに対応する情報(例えば、インデックス)が送信される場合よりも、より大きいサイズが通知され得る。そのため、D2D通信におけるスループットが向上し得る。
−データのサイズの決定
−−変調方式及び符号化方式に基づく決定
また、例えば、変調方式及び符号化方式のうちの少なくとも一方の方式にさらに基づいて、上記サイズが決定される。
第1の例として、上記変調方式及び上記符号化方式は、上記D2D通信を行う装置により当該D2D通信で使用される変調方式及び符号化方式である。
このように、実際に使用される変調方式及び/又は符号化方式にも基づいてデータのサイズが決定されることで、送信可能なデータの大きさをより正確に算出することが可能になる。そのため、より大きい値をデータのサイズとして決定することが可能になる。
なお、例えば、端末装置100が上記D2D通信を行う装置ではない場合に、上記D2D通信で使用されるチャネルに関するチャネル情報が取得され、当該情報から、上記D2D通信で使用される変調方式及び上記符号化方式が識別される。
これにより、端末装置100がD2D通信を行う装置でなかったとしても、使用される変調方式及び符号化方式を識別することが可能になる。
第2の例として、上記変調方式及び上記符号化方式は、端末装置100が上記D2D通信を行う装置ではない場合に、所定の変調方式及び所定の符号化方式である。
このような、所定の変調方式及び/又は所定の符号化方式にも基づくデータサイズの決定により、D2D通信で使用されるチャネルに関する情報は不要になる。そのため、チャネルに関する情報は、スレーブ装置からマスタ装置へフィードバックされる必要がない。その結果、オーバヘッドを抑えることができる。また、別の観点として、このような決定により、チャネルに関する情報が十分に得られない場合であっても、データのサイズを決定することが可能になる。
なお、例えば、上記所定の変調方式は、複数の使用可能な変調方式のうちの、最も低いデータレートを伴う変調方式である。また、上記所定の符号化方式は、複数の使用可能な符号化方式のうちの、最も低いデータレートを伴う符号化方式である。
これにより、データをより確実に送受信することが可能になる。例えば、D2D通信で使用されるチャネルの状態が悪い場合であっても、データが正しく送受信され得る。
−−無線リソースの量に基づく決定
第1の例として、上記D2Dリソースに関する無線リソース情報に基づいて、上記D2Dリソースのうちの、データの送受信に使用可能なデータ用リソースの量が算出される。そして、上記データ用リソースの上記量及び上記少なくとも一方の方式(変調方式及び/又は符号化方式)に基づいて、上記サイズが決定される。
これにより、送信可能なデータの大きさをより正確に算出することが可能になる。そのため、より大きい値をデータのサイズとして決定することが可能になる。
第2の例として、上記D2Dリソースに関する無線リソース情報及び少なくとも一方の方式(変調方式及び/又は符号化方式)に基づいて、上記D2Dリソースの量と上記少なくとも一方の方式とに対応する1つ以上の所定サイズのうちの最小サイズが、上記サイズとして決定される。
これにより、端末装置100は、データの送信に使用可能なデータ用リソースの量を算出しなくてもよい。そのため、端末装置100にとっての負荷を抑えることができる。
<<9.参考形態>>
さらに、図56〜図61を参照して、参考形態を説明する。
<9.1.概略>
上述した本開示の各実施形態では、D2D通信において送受信されるデータのサイズは、端末装置100により決定される。一方、参考形態では、D2D通信において送受信されるデータのサイズは、基地局10により決定される。
<9.2.基地局の機能構成>
図56を参照して、参考形態に係る基地局10の機能構成の一例を説明する。図56は、参考形態に係る基地局10の機能構成の一例を示すブロック図である。図56を参照すると、端末装置10は、アンテナ部210、無線通信部220、記憶部230及び処理部240を備える。
(アンテナ部210)
アンテナ部210は、無線信号を受信し、受信された無線信号を無線通信部220へ出力する。また、アンテナ部210は、無線通信部220により出力された送信信号を送信する。
(無線通信部220)
無線通信部220は、他の装置との無線通信を行う。例えば、無線通信部220は、セル11内に位置する端末装置100との無線通信を行う。
(記憶部230)
記憶部230は、基地局10の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。
例えば、記憶部230は、無線通信において送受信されるデータのサイズに関連する情報を記憶する。より具体的には、例えば、記憶部230は、図5に示されるようなTBS候補のテーブルを記憶する。また、例えば、記憶部230は、図7及び図8に示されるようなMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係のテーブルを記憶する。また、記憶部230は、図6に示されるようなCQIのテーブルを記憶する。
(処理部240)
処理部240は、基地局10の様々な機能を提供する。処理部240は、リソース割当部241、データサイズ決定部243及び通知部245を含む。
(リソース割当部241)
−基地局と端末装置との間の無線通信のための無線リソース
リソース割当部241は、基地局10が制御可能な無線リソースの中から、基地局10と端末装置100との間の無線通信のため無線リソースを、当該端末装置10に割り当てる。具体的には、例えば、基地局10は、端末装置100宛のデータのダウンリンク送信のために、当該端末装置100に無線リソースを割り当てる。また、基地局10は、端末装置100によるアップリンク送信のために、当該端末装置100に無線リソースを割り当てる。
−D2D通信のための無線リソース
リソース割当部241は、基地局10が制御可能な無線リソースの中から、D2D通信ための無線リソースを、当該D2D通信を行う端末装置100に割り当てる。このように割り当てられたD2D通信ための無線リソースが、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)となる。
割り当てられたD2D通信ための無線リソースは、D2D通信の送信側の端末装置100にとっての送信用の無線リソースとなり、D2D通信の受信側の端末装置100にとっての受信用の無線リソースとなる。例えば、リソース割当部241は、D2D通信ための無線リソースを、D2D通信の送信側の端末装置100に送信用の無線リソースとして割り当て、D2D通信の送信側の端末装置100に受信用の無線リソースとして割り当てる。
また、例えば、リソース割当部241は、所定の条件が満たされる場合に、D2D通信のための無線リソースとして割り当てる。例えば、当該所定の条件は、D2D通信を行う端末装置100からのリソース割当ての要求があることである。例えば、当該要求は、D2D通信の相手側の端末装置100のID、データの総量、データのアプリケーションタイプ(例えば、QoS)等を含む。また、別の例として、D2D通信が所定のタイミングで行われるサービスが提供されている場合に、上記所定の条件は、所定のタイミングになることであってもよい。また、さらに別の例として、D2D通信でエラーが発生した結果として再送が必要になることであってもよい。
割り当てられる無線リソースの量は、D2D通信の要求の内容に応じた量であってもよく、所定の量(例えば、1RB)であってもよい。また、対象となる通信が、以前の通信の再送である場合に、割り当てられる無線リソースの量は、再送であることを考慮して決定されてもよい。対象となる通信が、以前の通信の再送である場合に、割り当てられる無線リソースの量は、再送データの送信を可能にする量であってもよく、再送データの全ての送信が困難である場合には可能な限り多くの量であってもよい。
また、データの送受信のための無線リソースとともに、ACK/NACKの送受信のための無線リソースも併せて割り当てられてもよい。データの送受信のための無線リソースと、ACK/NACKの送受信のための無線リソースとの間の時間間隔は、所定の時間間隔であってもよく、又は、随時指定されてもよい。上記時間間隔が所定の時間間隔であれば、ACK/NACKの送受信のための無線リソースの通知は不要になるので、オーバヘッドの削減につながる。基地局10は、ACK/NACKの送受信のための無線リソースを、他の無線通信のために割り当てないようにしてもよい。
(データサイズ決定部243)
データサイズ決定部243は、割り当てられたD2D通信ための無線リソースに関する情報に基づいて、上記D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。例えば、割り当てられたD2D通信ための無線リソースに関する上記情報は、割り当てられたD2D通信ための無線リソースを示す情報である。
−決定されるサイズ
第1の例として、決定される上記サイズは、複数の所定サイズのうちの1つのサイズである。具体的には、例えば、決定される上記サイズは、図5に示されるようなTBS候補のうちの1つの候補である。
第2の例として、決定される上記サイズは、割り当てられたD2D通信ための無線リソースに関する情報に基づいて算出されるサイズである。
−変調方式及び符号化方式に基づく決定
例えば、データサイズ決定部243は、変調方式及び符号化方式のうちの少なくとも一方の方式にさらに基づいて、上記サイズを決定する。例えば、データサイズ決定部243は、割り当てられたD2D通信ための無線リソースに関する情報、並びに、変調方式及び符号化方式に基づいて、上記サイズを決定する。
−−D2D通信で使用される変調方式及び符号化方式に基づく決定
第1の例として、上記変調方式及び上記符号化方式は、上記D2D通信を行う端末装置100により当該D2D通信で使用される変調方式及び符号化方式である。このように、実際に使用される変調方式及び/又は符号化方式にも基づいてデータのサイズが決定されることで、送信可能なデータの大きさをより正確に算出することが可能になる。そのため、より大きい値をデータのサイズとして決定することが可能になる。
なお、例えば、データサイズ決定部243は、上記D2D通信で使用されるチャネルに関するチャネル情報を取得し、当該情報から、上記D2D通信で使用される変調方式及び上記符号化方式を識別する。上記チャネルに関する上記情報は、例えば、チャネル状態情報(CSI)である。そして、当該CSIは、CQIを含む。そして、データサイズ決定部243は、当該CQIに対応する変調方式及び符号化方式を識別する。これにより、基地局10は、D2D通信で使用される変調方式及び符号化方式を識別することが可能になる。
−−所定の変調方式及び所定の符号化方式に基づく決定
第2の例として、上記変調方式及び上記符号化方式は、所定の変調方式及び所定の符号化方式である。このような、所定の変調方式及び/又は所定の符号化方式に基づくデータサイズの決定により、D2D通信で使用されるチャネルに関する情報は不要になる。そのため、チャネルに関する情報は、D2D通信を行う端末装置100から基地局10へフィードバックされる必要がない。その結果、オーバヘッドを抑えることができる。また、別の観点として、このような決定により、チャネルに関する情報が十分に得られない場合であっても、データのサイズを決定することが可能になる。
また、例えば、上記所定の変調方式は、複数の使用可能な変調方式のうちの、最も低いデータレートを伴う変調方式である。また、上記所定の符号化方式は、複数の使用可能な符号化方式のうちの、最も低いデータレートを伴う符号化方式である。これにより、データをより確実に送受信することが可能になる。例えば、D2D通信で使用されるチャネルの状態が悪い場合であっても、データが正しく送受信され得る。
−無線リソースの量に基づく決定
−−データ用リソースの量に基づく決定
第1の例として、データサイズ決定部243は、割り当てられたD2D通信ための無線リソースに関する情報に基づいて、割り当てられた無線リソースのうちの、データの送受信に使用可能なデータ用リソースの量を算出する。そして、データサイズ決定部243は、上記データ用リソースの上記量及び上記少なくとも一方の方式(変調方式及び/又は符号化方式)に基づいて、上記サイズを決定する。
例えば、データサイズ決定部243は、割り当てられたD2D通信ための無線リソースのうちの、データの送受信に使用可能なリソースエレメント(RE)の数を、データ用リソースの量として算出する。例えば、データサイズ決定部243は、割り当てられたD2D通信ための無線リソースのうちの、制御信号(例えば、同期信号、リファレンス信号、制御チャネルの信号)のためのREを除くREの数を算出する。そして、データサイズ決定部243は、算出されたデータ用リソースの量(即ち、REの数)と変調方式及び符号化方式に基づいて、上記サイズを決定する。
これにより、送信可能なデータの大きさをより正確に算出することが可能になる。そのため、より大きい値をデータのサイズとして決定することが可能になる。
また、さらに具体的には、例えば、データサイズ決定部243は、算出されたデータ用リソースの量(即ち、REの数)と変調方式及び符号化方式に基づいて、送信されるデータのサイズの最大値を算出する。そして、データサイズ決定部243は、算出された最大値に基づいて、複数の所定のサイズのうちの1つのサイズを、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定する。例えば、上記複数の所定のサイズは、図5に示されるようなTBS候補である。そして、データサイズ決定部243は、TBS候補のうちの、算出された最大値以下の候補を、上記サイズとして決定する。一例として、図5に示されるテーブルがある場合に、使用可能な無線リソースの量(例えば、RB数)から、テーブルの中の参照すべき1つの列が決まる。そして、変調方式及び符号化方式から、TBSインデックスの範囲が決まるので、テーブルの中の参照すべき1つ以上の行が決まる。そして、上記1つの列及び上記1つ以上の行に対応するいくつかのTBS候補のうち、上記最大値以下のTBS候補がまず選択される。さらに、選択されたTBS候補の中の最大のTBS候補が最終的に選択される。これにより、算出された最大値以下のTBS候補のうちの最大のTBS候補が選択される。そして、最終的に選択されたTBS候補が、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定される。
なお、TBS候補のいずれかの候補が、上記サイズとして決定される代わりに、算出されたデータ用リソースの量(即ち、REの数)と変調方式及び符号化方式に基づいて算出される、データのサイズの最大値そのものが、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定されてもよい。これにより、より大きい値をデータのサイズとして決定することが可能になる。
−−割り当てられたD2D通信ための無線リソースの量に基づく決定
第2の例として、データサイズ決定部243は、割り当てられたD2D通信ための無線リソースに関する情報及び少なくとも一方の方式(変調方式及び/又は符号化方式)に基づいて、割り当てられたD2D通信ための無線リソースの量と上記少なくとも一方の方式とに対応する1つ以上の所定サイズのうちの最小サイズを、上記サイズとして決定する。
例えば、データサイズ決定部243は、割り当てられたD2D通信ための無線リソースの量と変調方式及び符号化方式とに対応するTBS候補のうちの最小のTBS候補を、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定する。上述したように、例えば、図5に示されるテーブルがある場合に、割り当てられたD2D通信ための無線リソースの量(例えば、RB数)から、テーブルの中の参照すべき1つの列が決まる。そして、変調方式及び符号化方式から、TBSインデックスの範囲が決まるので、テーブルの中の参照すべき1つ以上の行が決まる。そのため、上記1つの列及び上記1つ以上の行に対応するいくつかのTBS候補のうち、最小のTBSの候補が選択される。そして、選択されたTBS候補が、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定される。
これにより、基地局10は、データの送信に使用可能なデータ用リソースの量を算出しなくてもよい。そのため、基地局10にとっての負荷を抑えることができる。
以上のように、D2D通信において送受信されるデータのサイズが決定される。これにより、D2D通信が行われる場合に端末装置100にとっての負荷の増大抑えることが可能になる。即ち、D2D通信を行う端末装置100は、基地局10と端末装置100との無線通信と同様に、割り当てられた無線リソースを使用して、決定されたサイズのデータを送信することが可能になる。そのため、D2D通信のために端末装置100が行うべき処理が抑えられる。
(通知部245)
−割り当てられるD2D通信ための無線リソースの通知
通知部245は、D2D通信を行う端末装置100に、割り当てられたD2D通信ための無線リソースを通知する。例えば、通知部245は、無線通信部210を介して、制御チャネル(例えば、PDCCH)又はデータチャネル(例えば、PDSCH)で、D2D通信を行う端末装置100に上記無線リソースを通知する。
例えば、通知部245は、D2D通信における送信側の装置に、割り当てられたD2D通信ための無線リソースを送信用リソースとして通知する。一例として、通知部245は、D2D通信における送信側の装置には、当該無線リソースをアップリンク許可(Uplink Grant)で通知する。また、例えば、通知部245は、D2D通信における受信側の装置に、割り当てられたD2D通信ための無線リソースを受信用リソースとして通知する。一例として、通知部245は、D2D通信における受信側の装置には、当該無線リソースをダウンリンク割当て(Downlink Assignment)で通知する。
このような通知により、例えば、D2D通信において正しく送信及び受信が行われる。
具体的に説明すると、D2D通信では、一方の端末装置100が送信を行い、他方の端末装置100が受信を行う。そのため、D2D通信のための無線リソースを通知するだけでは、端末装置100は、当該無線リソースを用いて送信を行ってもよいのか、受信を行ってもよいのかを知得することが難しい。その結果、D2D通信において正しく送信及び受信が行われない可能性がある。
そこで、割り当てられた無線リソースが、送信側の端末装置100には、送信用の無線リソースとして通知され、受信側の端末装置100には、受信用の無線リソースとして通知されれば、端末装置100は、送信及び受信のいずれを行うべきかを知得できる。その結果、D2D通信において正しく送信及び受信が行われ得る。
−決定されるデータサイズの通知
通知部245は、D2D通信を行う端末装置100に、決定される上記サイズに関連するサイズ関連情報を通知する。
−−サイズ関連情報
−−−所定のサイズに対応する情報
第1の例として、決定される上記サイズは、複数の所定サイズのうちの1つのサイズであり、上記サイズ関連情報は、上記1つのサイズに対応する情報である。
具体的には、例えば、決定される上記サイズは、図5に示されるようなTBS候補のうちの1つの候補である。そして、上記サイズ関連情報は、TBSインデックス、又はMCSインデックスである。
これにより、サイズを示す情報が通知される場合とくらべて、通知に要する無線リソースの量を抑えることができる。即ち、オーバヘッドが抑えられる。
−−−サイズを示す情報
第2の例として、上記サイズ関連情報は、決定される上記サイズを示す情報である。
具体的には、上述したように、例えば、決定される上記サイズは、割り当てられたD2D通信ための無線リソースに関する情報に基づいて算出されるサイズである。そして、当該算出されたサイズが、D2D通信において送受信されるデータのサイズとして決定される。この場合に、上記サイズ関連情報は、算出され決定された当該サイズである。
これにより、所定のサイズに対応する情報(例えば、インデックス)が送信される場合よりも、より大きいサイズが通知され得る。そのため、D2D通信におけるスループットが向上し得る。
−−使用されるチャネル
−−−制御チャネル
第1の例として、上記サイズ関連情報は、制御信号を送信するための制御チャネルでの送信を通じて、D2D通信を行う端末装置100に通知される。例えば、上記制御チャネルは、PDCCHである。
このように制御チャネルが使用されることで、D2D通信においても、基地局10と端末装置100との無線通信と同様に、決定されたサイズを通知し、又は通知されることが可能になる。
−−−データチャネル
第2の例として、上記サイズ関連情報は、データを送信するためのデータチャネルでの送信を通じて上記他の装置に通知される。例えば、上記データチャネルは、PDSCHである。
このようにデータチャネルが使用されることで、制御チャネルにおいて情報を送信しきれない場合であっても、決定されたサイズを通知することが可能になる。
以上のように、D2D通信を行う端末装置100にサイズ関連情報が通知される。これにより、決定されたサイズをD2D通信において使用することが可能になる。
以上、参考形態に係る基地局10の機能構成を説明した。なお、このような機能構成は、データサイズ決定部243と、通知部245のうちのデータのサイズの通知の部分との除外により、本開示の実施形態に係る基地局10の機能構成として適用可能である。
<9.3.処理の流れ>
次に、図57を参照して、参考形態に係る通信制御処理の例を説明する。図57は、参考形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
端末装置100は、D2D通信に使用され得るチャネルの状態を推定する。例えば、端末装置100は、他の端末装置100により送信されるリファレンス信号を受信することにより、チャネルの状態を推定する。そして、例えば、端末装置100は、当該チャネルに関する情報を基地局10にフィードバックする(S1510)。上記チャネルに関する上記情報は、チャネル状態情報(CSI)であり、CQI、RI、PMI、RSRP、RSRQ等を含む。
また、基地局10(リソース割当部241)は、所定の条件が満たされる場合に、基地局10が制御可能な無線リソースのうちの一部の無線リソースを、D2D通信のための無線リソースとして、当該D2D通信を行う端末装置100に割り当てる(S1520)。なお、基地局10は、上記チャネルに関する上記情報を考慮して、無線リソースを割り当ててもよい。
そして、基地局10(データサイズ決定部243)は、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する(S1530)。当該処理の流れについては、後に説明する。
そして、基地局10(通知部245)は、割り当てられたD2D通信のための無線リソースと、決定された上記サイズに関連するサイズ関連情報とを、D2D通信を行う端末装置100に通知する(S1540)。例えば、基地局10(通知部245)は、制御チャネル(例えば、PDCCH)又はデータチャネル(例えば、PDSCH)で、上記無線リソース及び上記サイズ関連情報を端末装置100に通知する。
その後、端末装置100A及び端末装置100Bは、割り当てられたD2D通信のための無線リソースを使用して、決定されたサイズのデータを送受信する(S1550)。
なお、参考形態では、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理(S1530)の例として、本開示の第1の実施形態において説明した処理の例のうちの、第1の例(図19)、第2の例(図20)、第3の例(図21)、第4の例(図22)及び第5の例(図23)と同様の処理を適用し得る。
<9.4.第1の変形例>
次に、図58を参照して、参考形態の第1の変形例を説明する。
参考形態では、基地局10は、D2D通信には直接的に関与しないが、当該D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。そのため、上述した参考形態の例では、基地局10は、端末装置100間のD2D通信について再送があるか否か(即ち、端末装置100間のD2D通信についてのACK/NACK)を知得しないまま、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定することになる。即ち、基地局10は、D2D通信における再送を考慮してデータのサイズを決定することができない。一方、HARQが用いられる場合には、再送の場合には、データのサイズは前回の送信のサイズと同じにすることが求められる。
そこで、参考形態の第1の変形例によれば、D2D通信を行う端末装置100が、当該D2D通信における再送を考慮して、データのサイズを確定させる。
(処理の流れ)
図58は、参考形態の第1の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
図57に示される参考形態に係る一例と、図58に示される参考形態の第1の変形例に係る一例との差は、参考形態に係る一例では、ステップS1550があるが、参考形態の第1の変形例に係る一例では、ステップS1550の代わりにステップS1560及びS1551があるということである。よって、ここでは、ステップS1560及びS1551を説明する。
端末装置100A及び端末装置100Bは、対象の送信が再送であるか否かに基づいて、データのサイズを確定させる(S1560)。当該処理の流れについては、後に説明する。
そして、端末装置100A及び端末装置100Bは、割り当てられたD2Dのための無線リソースを使用して、確定させたサイズのデータを送受信する(S1551)。
なお、参考形態では、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する処理(S1560)の例として、本開示の第1の実施形態の第1の変形例において説明したデータサイズの確定に関する処理の例(図25)と同様の処理を適用し得る。
以上、参考形態の第1の変形例を説明した。参考形態の第1の変形例によれば、D2D通信に直接的に関与しない基地局10がデータのサイズを決定したとしても、再送を考慮したサイズのデータがD2D通信において送受信される。
<9.5.第2の変形例>
次に、図59を参照して、参考形態の第2の変形例を説明する。
参考形態では、基地局10は、D2D通信には直接的に関与しないが、当該D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。そのため、上述した参考形態の例では、基地局10は、端末装置100間のD2D通信について再送があるか否か(即ち、D2D通信についてのACK/NACK)を知得しないまま、D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定することになる。即ち、基地局10は、D2D通信における再送を考慮して、データのサイズを決定できない。一方、HARQが用いられる場合には、再送の場合には、データのサイズは前回の送信のサイズと同じにすることが求められる。
そこで、参考形態の第2の変形例によれば、D2D通信を行う端末装置100が、当該D2D通信についての再送に関する情報(例えば、ACK/NACK)を基地局10にフィードバックし、基地局10は、再送の有無を考慮して、リソース制御及びデータサイズの決定を行う。
(リソース割当部241)
上述したように、基地局10(リソース割当部241)は、基地局10が制御可能な無線リソースの中から、D2D通信ための無線リソースを、当該D2D通信を行う端末装置100に割り当てる。このように割り当てられたD2D通信ための無線リソースが、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)となる。
とりわけ参考形態の第2の変形例では、基地局10(リソース割当部241)は、端末装置100間のD2D通信(即ち、対象の送信)が再送であるか否かを考慮して、当該D2D通信のための無線リソースを割り当てる。例えば、対象の送信が再送である場合には、時間の観点、及び/又は無線リソースの量の観点から、当該送信のために優先的に無線リソースが割り当てられる。
なお、参考形態の第2の変形例では、D2D通信を行う端末装置100が、当該D2D通信についての再送に関する情報(例えば、ACK/NACK)を基地局10にフィードバックする。そして、リソース割当部241は、無線通信部220を介して、当該情報を取得する。
(データサイズ決定部243)
上述したように、基地局100(データサイズ決定部243)は、割り当てられたD2D通信ための無線リソースに関する情報に基づいて、上記D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。
とりわけ参考形態の第2の変形例では、データサイズ決定部243は、端末装置100間のD2D通信(即ち、対象の送信)が再送であるか否かを考慮して、当該D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する。例えば、対象の送信が再送である場合には、再送データのサイズを考慮して、送受信されるデータのサイズが決定される。
なお、参考形態の第2の変形例では、D2D通信を行う端末装置100が、当該D2D通信についての再送に関する情報(例えば、ACK/NACK)を基地局10にフィードバックする。そして、データサイズ決定部243は、無線通信部220を介して、当該情報を取得する。
(処理の流れ)
図59は、参考形態の第2の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
図57に示される参考形態に係る一例と、図59に示される参考形態の第2の変形例に係る一例との差は、参考形態に係る一例では、ステップS1520及びS1530があるが、参考形態の第2の変形例に係る一例では、ステップS1520及びS1530の代わりにステップS1570、S1521及びS1531があるということである。よって、ここでは、ステップS1570、S1521及びS1531を説明する。
D2D通信におけるデータの送受信(S1550)の後に、D2D通信を行う端末装置100Aと端末装置100Bとの間で、ACK/NACKがフィードバックされる。そして、さらに、ACK/NACKが、端末装置100A及び/又は端末装置100Bから、基地局10にフィードバックされる(S1570)。
また、基地局10(リソース割当部241)は、端末装置100A及び端末装置100Bの間のD2D通信(即ち、対象の送信)が再送であるか否かを考慮して、当該D2D通信のための無線リソースを割り当てる(S1521)。割り当てられた当該無線リソースが、D2D通信に使用可能な無線リソース(D2Dリソース)になる。当該処理の流れについては、後に説明する。
また、基地局10(データサイズ決定部243)は、端末装置100A及び端末装置100Bの間のD2D通信(即ち、対象の送信)が再送であるか否かを考慮して、当該D2D通信において送受信されるデータのサイズを決定する(S1531)。当該処理の流れについては、後に説明する。
なお、参考形態の第2の変形例では、D2D通信のための無線リソースの割当てに関する処理(S1521)の例として、本開示の第1の実施形態の第2の変形例において説明したリソース割当に関する処理(図27)と同様の処理を適用し得る。
また、参考形態の第2の変形例では、データのサイズの決定に関する処理(S1531)の例として、本開示の第1の実施形態の第2の変形例において説明したデータのサイズの決定に関する処理(図28)と同様の処理を適用し得る。
<9.6.応用例>
本開示の参考形態に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、基地局200は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局200は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局200は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局200として動作してもよい。
(第1の応用例)
図60は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB1900は、1つ以上のアンテナ1910、及び基地局装置1920を有する。各アンテナ1910及び基地局装置1920は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ1910の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置1920による無線信号の送受信のために使用される。eNB1900は、図60に示したように複数のアンテナ1910を有し、複数のアンテナ1910は、例えばeNB1900が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図60にはeNB1900が複数のアンテナ1910を有する例を示したが、eNB1900は単一のアンテナ1910を有してもよい。
基地局装置1920は、コントローラ1921、メモリ1922、ネットワークインタフェース1923及び無線通信インタフェース1925を備える。
コントローラ1921は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置1920の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ1921は、無線通信インタフェース1925により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース1923を介して転送する。コントローラ1921は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ1921は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ1922は、RAM及びROMを含み、コントローラ1921により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース1923は、基地局装置1920をコアネットワーク1924に接続するための通信インタフェースである。コントローラ1921は、ネットワークインタフェース1923を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB1900と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース1923は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース1923が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース1923は、無線通信インタフェース1925により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース1925は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ1910を介して、eNB1900のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース1925は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ1926及びRF回路1927などを含み得る。BBプロセッサ1926は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ1926は、コントローラ1921の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ1926は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ1926の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置1920のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路1927は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ1910を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース1925は、図60に示したように複数のBBプロセッサ1926を含み、複数のBBプロセッサ1926は、例えばeNB1900が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース1925は、図60に示したように複数のRF回路1927を含み、複数のRF回路1927は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図60には無線通信インタフェース1925が複数のBBプロセッサ1926及び複数のRF回路1927を含む例を示したが、無線通信インタフェース1925は単一のBBプロセッサ1926又は単一のRF回路1927を含んでもよい。
図60に示したeNB1900において、図56を参照して説明したリソース割当部241及びデータサイズ決定部243(並びに通知部245)は、無線通信インタフェース1925において実装されてもよい。また、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ1921において実装されてもよい。一例として、eNB1900は、無線通信インタフェース1925の一部(例えば、BBプロセッサ1926)若しくは全部、及び/又コントローラ1921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいてリソース割当部241及びデータサイズ決定部243(並びに通知部245)が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサをリソース割当部241及びデータサイズ決定部243(並びに通知部245)として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサにリソース割当部241及びデータサイズ決定部243(並びに通知部245)の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、リソース割当部241及びデータサイズ決定部243(並びに通知部245)として機能させるためのプログラムがeNB1900にインストールされ、無線通信インタフェース1925(例えば、BBプロセッサ1926)及び/又コントローラ1921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、リソース割当部241及びデータサイズ決定部243(並びに通知部245)を備える装置としてeNB1900、基地局装置1920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサをリソース割当部241及びデータサイズ決定部243(並びに通知部245)として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記憶した読み取り可能な記憶媒体が提供されてもよい。
(第2の応用例)
図61は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB1930は、1つ以上のアンテナ1940、基地局装置1950、及びRRH1960を有する。各アンテナ1940及びRRH1960は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置1950及びRRH1960は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ1940の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH1960による無線信号の送受信のために使用される。eNB1930は、図61に示したように複数のアンテナ1940を有し、複数のアンテナ1940は、例えばeNB1930が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図61にはeNB1930が複数のアンテナ1940を有する例を示したが、eNB1930は単一のアンテナ1940を有してもよい。
基地局装置1950は、コントローラ1951、メモリ1952、ネットワークインタフェース1953、無線通信インタフェース1955及び接続インタフェース1957を備える。コントローラ1951、メモリ1952及びネットワークインタフェース1953は、図60を参照して説明したコントローラ1921、メモリ1922及びネットワークインタフェース1923と同様のものである。
無線通信インタフェース1955は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH1960及びアンテナ1940を介して、RRH1960に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース1955は、典型的には、BBプロセッサ1956などを含み得る。BBプロセッサ1956は、接続インタフェース1957を介してRRH1960のRF回路1964と接続されることを除き、図60を参照して説明したBBプロセッサ1926と同様のものである。無線通信インタフェース1955は、図61に示したように複数のBBプロセッサ1956を含み、複数のBBプロセッサ1956は、例えばeNB1930が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図61には無線通信インタフェース1955が複数のBBプロセッサ1956を含む例を示したが、無線通信インタフェース1955は単一のBBプロセッサ1956を含んでもよい。
接続インタフェース1957は、基地局装置1950(無線通信インタフェース1955)をRRH1960と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース1957は、基地局装置1950(無線通信インタフェース1955)とRRH1960とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH1960は、接続インタフェース1961及び無線通信インタフェース1963を備える。
接続インタフェース1961は、RRH1960(無線通信インタフェース1963)を基地局装置1950と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース1961は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース1963は、アンテナ1940を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース1963は、典型的には、RF回路1964などを含み得る。RF回路1964は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ1940を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース1963は、図61に示したように複数のRF回路1964を含み、複数のRF回路1964は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図61には無線通信インタフェース1963が複数のRF回路1964を含む例を示したが、無線通信インタフェース1963は単一のRF回路1964を含んでもよい。
図61に示したeNB1930において、図56を参照して説明したリソース割当部241及びデータサイズ決定部243(並びに通知部245)は、無線通信インタフェース1955及び/又は無線通信インタフェース1963において実装されてもよい。また、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ1951において実装されてもよい。一例として、eNB1930は、無線通信インタフェース1955の一部(例えば、BBプロセッサ1956)若しくは全部、及び/又コントローラ1951を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいてリソース割当部241及びデータサイズ決定部243(並びに通知部245)が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサをリソース割当部241及びデータサイズ決定部243(並びに通知部245)として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサにリソース割当部241及びデータサイズ決定部243(並びに通知部245)の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサをリソース割当部241及びデータサイズ決定部243(並びに通知部245)として機能させるためのプログラムがeNB1930にインストールされ、無線通信インタフェース1955(例えば、BBプロセッサ1956)及び/又コントローラ1951が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、リソース割当部241及びデータサイズ決定部243(並びに通知部245)を備える装置としてeNB1930、基地局装置1950又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサをリソース割当部241及びデータサイズ決定部243(並びに通知部245)として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記憶した読み取り可能な記憶媒体が提供されてもよい。
以上、本開示の参考形態の基地局200に関する応用例を説明した。なお、当該応用例は、本開示の実施形態に係る基地局10に関する応用例としても適用可能である。
以上、参考形態の第2の変形例を説明した。参考形態の第2の変形例によれば、D2D通信に直接的に関与しない基地局10がデータのサイズを決定したとしても、再送を考慮した無線リソースで、再送を考慮したサイズのデータが、D2D通信において送受信される。その結果、無線リソースの利用効率が向上し得る。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態及び参考形態を説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、LTEに準拠した通信システムの例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、本開示に係る技術は、LTE以外の規格に準拠した通信システムにも適用されてもよい。
また、例えば、端末装置が、無線通信機能を備える例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、端末装置は、無線通信機能を備えず、基地局と無線通信可能な無線通信機能を有する別の装置(例えば、外付け装置、別の通信装置、等)に接続してもよい。そして、端末装置は、当該外部装置を介することにより、基地局と無線通信可能であってもよい。
また、例えば、端末装置が、基地局との無線通信を行う例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、端末装置は、有線ネットワークを経由して基地局との通信を行なってもよい。具体例として、端末装置は、LANに直接的に接続し、又はLANに接続可能な別の装置(例えば、外付け装置、別の通信装置、等)と接続し、LAN、インターネット、コアネットワーク等の有線ネットワークを経由して基地局との通信を行なってもよい。また、一例として、端末装置は、有線ネットワーク経由で基地局と通信可能である場合に、有線ネットワーク経由で基地局と通信し、有線ネットワーク経由で基地局と通信できない場合に、基地局との無線通信を行なってもよい。別の例として、端末装置は、基地局との無線通信を行わず、有線ネットワーク経由でのみ基地局と通信してもよい。なお、以上のような有線ネットワークを経由で基地局と通信する端末装置が、LNのマスタ装置として機能してもよい。
また、例えば、端末装置が、基地局と通信する例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、端末装置は、基地局と通信する代わりに、コアネットワークエンティティと通信してもよい。この場合に、一例として、端末装置は、コアネットワークエンティティを経由して、基地局への情報を提供し、基地局からの情報を取得してもよい。別の例として、コアネットワークエンティティが上述した基地局の機能の一部を担い、端末装置は、コアネットワークエンティティへ情報を提供し、コアネットワークエンティティからの情報を取得してもよい。
また、本明細書の通信制御処理及及びその他の処理における処理ステップは、必ずしもシーケンス図及びフローチャートに記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、これらの処理における処理ステップは、シーケンス図及びフローチャートとして記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、本明細書のノード(例えば、端末装置又は基地局)に備えられるプロセッサ(例えば、CPU、DSPなど)を上記ノードの構成要素(例えば、無線リソース情報取得部、データサイズ決定部、及び/又は通知部など)として機能させるためのコンピュータプログラム(換言すると、上記プロセッサに上記ノードの構成要素の動作を実行させるためのコンピュータプログラム)も作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体も提供されてもよい。また、上記コンピュータプログラムを記憶するメモリと、上記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを備える装置(例えば、処理回路、チップ又はモジュール)も提供されてもよい。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
基地局と通信可能な端末装置であって、
前記基地局が制御可能な無線リソースのうちの、当該基地局を介さない装置間通信に使用可能な無線リソースに関する無線リソース情報を取得する取得部と、
前記無線リソース情報に基づいて、前記装置間通信において送受信されるデータのサイズを決定する決定部と、
を備える端末装置。
(2)
前記装置間通信を行う他の装置に前記サイズに関連するサイズ関連情報を通知する通知部をさらに備える、前記(1)に記載の端末装置。
(3)
前記サイズ関連情報は、制御信号を送信するための制御チャネルでの送信を通じて前記他の装置に通知される、前記(2)に記載の端末装置。
(4)
前記サイズ関連情報は、データを送信するためのデータチャネルでの送信を通じて前記他の装置に通知される、前記(2)又は(3)に記載の端末装置。
(5)
前記サイズは、複数の所定サイズのうちの1つのサイズであり、
前記サイズ関連情報は、前記1つのサイズに対応する情報である、
前記(2)〜(4)のいずれか1項に記載の端末装置。
(6)
前記サイズ関連情報は、前記サイズを示す情報である、前記(2)〜(4)のいずれか1項に記載の端末装置。
(7)
前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースは、前記装置間通信における送信側の装置に送信用リソースとして通知され、前記装置間通信における受信側の装置に受信用リソースとして通知される、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の端末装置。
(8)
前記決定部は、変調方式及び符号化方式のうちの少なくとも一方の方式にさらに基づいて、前記サイズを決定する、前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の端末装置。
(9)
前記変調方式及び前記符号化方式は、前記装置間通信を行う装置により当該装置間通信で使用される変調方式及び符号化方式である、前記(8)に記載の端末装置。
(10)
前記決定部は、前記端末装置が前記装置間通信を行う装置ではない場合に、前記装置間通信で使用されるチャネルに関する情報を取得し、当該情報から前記変調方式及び前記符号化方式を識別する、前記(9)に記載の端末装置。
(11)
前記変調方式及び前記符号化方式は、前記端末装置が前記装置間通信を行う装置ではない場合に、所定の変調方式及び所定の符号化方式である、前記(8)に記載の端末装置。
(12)
前記所定の変調方式は、複数の使用可能な変調方式のうちの、最も低いデータレートを伴う変調方式であり、
前記所定の符号化方式は、複数の使用可能な符号化方式のうちの、最も低いデータレートを伴う符号化方式である、
前記(11)に記載の端末装置。
(13)
前記決定部は、前記無線リソース情報に基づいて、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースのうちの、データの送受信に使用可能なデータ用リソースの量を算出し、当該データ用リソースの当該量及び前記少なくとも一方の方式に基づいて、前記サイズを決定する、前記(8)〜(12)のいずれか1項に記載の端末装置。
(14)
前記決定部は、前記無線リソース情報及び前記少なくとも一方の方式に基づいて、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースの量と前記少なくとも一方の方式とに対応する1つ以上の所定サイズのうちの最小サイズを、前記サイズとして決定する、前記(8)〜(12)のいずれか1項に記載の端末装置。
(15)
前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースは、使用可能な無線リソースとして前記基地局により通知される無線リソースの一部又は全部である、前記(1)〜(14)のいずれか1項に記載の端末装置。
(16)
前記装置間通信は、前記端末装置により制御される局所ネットワークにおける無線通信であり、
前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースは、前記基地局により通知される前記無線リソースの中から、前記装置間通信のための無線リソースとして前記端末装置により割り当てられる、
前記(15)に記載の端末装置。
(17)
前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースは、前記装置間通信のための無線リソースとして、前記基地局により割り当てられ、前記基地局により通知される、前記(15)に記載の端末装置。
(18)
前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースは、使用可能な無線リソースとして推定される無線リソースの一部又は全部である、前記(1)〜(14)のいずれか1項に記載の端末装置。
(19)
基地局と通信可能な端末装置を制御する情報処理装置であって、
所定のプログラムを記憶するメモリと、
前記所定のプログラムを実行可能なプロセッサと、
を備え、
前記所定のプログラムは、
前記基地局が制御可能な無線リソースのうちの、当該基地局を介さない装置間通信に使用可能な無線リソースに関する無線リソース情報を取得することと、
前記無線リソース情報に基づいて、前記装置間通信において送受信されるデータのサイズを決定することと、
を実行させるためのプログラムである、
情報処理装置。
(20)
基地局の通信制御装置であって、
前記基地局が制御可能な無線リソースの中から、前記基地局と端末装置との間の無線通信のため無線リソースを、当該端末装置に割り当てる割当部と、
前記基地局が制御可能な前記無線リソースのうちの、使用可能な無線リソースを端末装置に通知する通知部と、
を備え、
前記使用可能な無線リソースの一部又は全部は、前記基地局を介さない装置間通信に使用され、
前記装置間通信において送受信されるデータのサイズは、前記基地局により決定されず、前記基地局と通信可能な端末装置により決定される、
通信制御装置。
1 通信システム
10 基地局
11 セル
20 コアネットワークエンティティ
21 コアネットワーク
100 端末装置
161、171、181 無線リソース情報取得部
163、173、183 データサイズ決定部
165、175、185 通知部

Claims (18)

  1. 基地局と通信可能であり、且つ局所ネットワークにおける無線通信を制御する端末装置であって、
    前記基地局を介さない装置間通信に使用可能な無線リソースに関する無線リソース情報を取得し、
    前記無線リソース情報、並びに前記装置間通信のチャネル品質を考慮せずに決定され、前記局所ネットワークにおける他の装置間の前記装置間通信に利用される変調方式及び符号化方式に基づいて、前記装置間通信において送受信されるデータのサイズを決定し、
    前記装置間通信の制御チャネルでの送信を通じて、前記変調方式及び前記符号化方式のインデックス、並びに前記装置間通信を受信するためのリソースの情報の少なくともいずれかを、前記装置間通信を行う前記他の装置に通知する
    よう構成された回路を備える端末装置。
  2. 前記回路は、前記装置間通信を行う他の装置に前記サイズに関連するサイズ関連情報を通知するようさらに構成される、請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記サイズ関連情報は、制御信号を送信するための制御チャネルでの送信を通じて前記他の装置に通知される、請求項2に記載の端末装置。
  4. 前記サイズ関連情報は、データを送信するためのデータチャネルでの送信を通じて前記他の装置に通知される、請求項2に記載の端末装置。
  5. 前記サイズは、複数の所定サイズのうちの1つのサイズであり、
    前記サイズ関連情報は、前記1つのサイズに対応する情報である、
    請求項2に記載の端末装置。
  6. 前記サイズ関連情報は、前記サイズを示す情報である、請求項2に記載の端末装置。
  7. 前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースは、前記装置間通信における送信側の装置に送信用リソースとして通知され、前記装置間通信における受信側の装置に受信用リソースとして通知される、請求項1に記載の端末装置。
  8. 前記変調方式及び前記符号化方式は、前記装置間通信を行う装置により当該装置間通信で使用される変調方式及び符号化方式である、請求項1に記載の端末装置。
  9. 前記変調方式及び前記符号化方式は、前記端末装置が前記装置間通信を行う装置ではない場合に、所定の変調方式及び所定の符号化方式である、請求項1に記載の端末装置。
  10. 前記所定の変調方式は、複数の使用可能な変調方式のうちの、最も低いデータレートを伴う変調方式であり、
    前記所定の符号化方式は、複数の使用可能な符号化方式のうちの、最も低いデータレートを伴う符号化方式である、
    請求項に記載の端末装置。
  11. 前記回路は、前記無線リソース情報に基づいて、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースのうちの、データの送受信に使用可能なデータ用リソースの量を算出し、当該データ用リソースの当該量及び前記少なくとも一方の方式に基づいて、前記サイズを決定する、請求項1に記載の端末装置。
  12. 前記回路は、前記無線リソース情報及び前記少なくとも一方の方式に基づいて、前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースの量と前記少なくとも一方の方式とに対応する1つ以上の所定サイズのうちの最小サイズを、前記サイズとして決定する、請求項1に記載の端末装置。
  13. 前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースは、使用可能な無線リソースとして前記基地局により通知される無線リソースの一部又は全部である、請求項1に記載の端末装置。
  14. 前記装置間通信は、前記端末装置により制御される局所ネットワークにおける無線通信であり、
    前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースは、前記基地局により通知される前記無線リソースの中から、前記装置間通信のための無線リソースとして前記端末装置により割り当てられる、
    請求項13に記載の端末装置。
  15. 前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースは、前記装置間通信のための無線リソースとして、前記基地局により割り当てられ、前記基地局により通知される、請求項13に記載の端末装置。
  16. 前記装置間通信に使用可能な前記無線リソースは、使用可能な無線リソースとして推定される無線リソースの一部又は全部である、請求項1に記載の端末装置。
  17. 基地局と通信可能であり、且つ局所ネットワークにおける無線通信を制御する端末装置を制御する情報処理装置であって、
    所定のプログラムを記憶するメモリと、
    前記所定のプログラムを実行可能なプロセッサと、
    を備え、
    前記所定のプログラムは、
    基地局を介さない装置間通信に使用可能な無線リソースに関する無線リソース情報を取得することと、
    前記無線リソース情報、並びに前記装置間通信のチャネル品質を考慮せずに決定され、前記局所ネットワークにおける他の装置間の前記装置間通信に利用される変調方式及び符号化方式に基づいて、前記装置間通信において送受信されるデータのサイズを決定することと、
    前記装置間通信の制御チャネルでの送信を通じて、前記変調方式及び前記符号化方式のインデックス、並びに前記装置間通信を受信するためのリソースの情報の少なくともいずれかを、前記装置間通信を行う前記他の装置に通知することと、
    を前記プロセッサに実行させるためのプログラムである、
    情報処理装置。
  18. 基地局の通信制御装置であって、
    前記基地局が制御可能な無線リソースの中から、前記基地局と端末装置との間の無線通信のため無線リソースを、当該端末装置に割り当てる割当部と、
    前記基地局が制御可能な前記無線リソースのうちの、使用可能な無線リソースを端末装置に通知する通知部と、
    を備え、
    前記使用可能な無線リソースの一部又は全部は、前記基地局を介さない装置間通信に使用され、
    前記装置間通信において送受信されるデータのサイズは、前記基地局により決定されず、前記使用可能な無線リソースに関する無線リソース情報、並びに前記装置間通信のチャネル品質を考慮せずに決定され、局所ネットワークにおける他の装置間の前記装置間通信に利用される変調方式及び符号化方式に基づいて、前記基地局と通信可能であり、且つ前記局所ネットワークにおける無線通信を制御する端末装置により決定され、
    前記変調方式及び前記符号化方式のインデックス、並びに前記装置間通信を受信するためのリソースの情報の少なくともいずれかは、前記端末装置による前記装置間通信の制御チャネルでの送信を通じて前記装置間通信を行う前記他の装置に通知される、通信制御装置。
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