JP6398671B2 - セラミック成形体の焼成方法、及び、圧力センサの製造方法 - Google Patents

セラミック成形体の焼成方法、及び、圧力センサの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、セラミック成形体の焼成方法、及び、この焼成方法が適用される圧力センサの製造方法に関する。
従来、2つのセラミック成形体同士を接合する方法が知られている。例えば特許文献1に開示されたSiC焼結体の接合方法では、接合面が中央部に向かって凸形状である2つのSiC焼結体の中央部同士を接触させて接合することで、接合界面に空隙が生じ難くしている。
特開平2014−9114号公報
特許文献1の技術により接合界面の空隙を抑制することは、界面に残留した空気が閉じ込められる「ボイド」の発生を防止することにつながる。一般に製品中にボイドが存在すると、接合強度の低下に繋がる。
また、例えば流体圧力を検出する裏面受圧式圧力センサにおいて、圧力によって歪が生じる薄肉部を有する金属ハウジングを第1被着体、圧力信号を外部に出力するセンサチップを第2被着体、薄肉部の歪をセンサチップに伝達するガラス層をセラミック成形体としたとき、ガラス層とセンサチップとの間にボイドが発生すると、ガラスと空気との伝導率の差によって検出精度が低下するという問題がある。
このように、セラミック成形体の焼成においてはボイドレスの実現が求められる。
ところで、特許文献1に開示されたような凸形状の成形体同士を当接させる接合方法では位置によって接合荷重が不均一となり、適用される製品の用途によっては品質上問題が生じる場合がある。
また、凸形状の成形体を量産する場合、曲面形状の高さや曲率を精度良く一定に製作することは困難であり、ばらつきが生じる。そのため、成形体同士を接合させるときの接触位置や接合荷重がばらつき、品質が安定しないおそれがある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、2層の被着体に挟まれたセラミック成形体の焼成時に、安定した接合状態を確保しつつ、ボイドの発生を好適に抑制するセラミック成形体の焼成方法を提供することにある。
本発明は、下層の第1被着体と上層の第2被着体との間に、「第1被着体の輪郭に対し同位置又は内側、且つ第2被着体の輪郭に対し同位置又は外側に輪郭が位置するセラミック成形体」を挟み、当該セラミック成形体を焼成する焼成方法であって、組立工程と、焼成工程とを含む。
本発明は、組立工程及び焼成工程の態様の異なる以下4通りの方法を提供する。これらの4通りの方法は、いずれも、セラミック成形体と第2被着体との間の空気を効率良く排出することでボイドの発生を抑制する。また、従来技術に比べ、接合ばらつきを低減し、安定した接合状態を確保することができるという点で共通の効果を奏する。なお、「第1発明」は参考形態である。
(第1発明のセラミック成形体の焼成方法)
組立工程では、第1被着体上に載置したセラミック成形体上に、中央部に貫通孔を有する第2被着体をさらに載置する。焼成工程では、貫通孔から空気を排出しつつセラミック成形体を焼成する。
(第2発明のセラミック成形体の焼成方法)
組立工程では、第1被着体上に載置したセラミック成形体上に、第2被着体の一方の端部である接面端をセラミック成形体に接触させ、第2被着体の他方の端部である離面端をセラミック成形体から離間させるように傾けて載置する。焼成工程では、第2被着体の接面端から離面端に向かって空気を排出しつつ、焼成されたセラミック成形体と第2被着体とを接面端から離面端に向かって順次接合させる。
(第3発明のセラミック成形体の焼成方法)
組立工程では、第1被着体上に載置したセラミック成形体上に、第2被着体をさらに載置する。焼成工程では、セラミック成形体の中央部を局所的に加熱することで、第2被着体の中央部から周縁部に向かって空気を排出しつつ、セラミック成形体を中央部から周囲に向かって焼成する。
(第4発明のセラミック成形体の焼成方法)
組立工程では、第1被着体上に載置したセラミック成形体上に、第2被着体をさらに載置する。焼成工程では、第2被着体の側方の一方側から他方側に向かって空気を排出しつつ、セラミック成形体を一方側から他方側に向かって焼成する。
上記のセラミック成形体の焼成方法は、例えば圧力センサの製造方法に有効に適用することができる。この圧力センサは、金属ハウジングの圧力導入孔の内部に形成された薄肉部に流体圧力が作用することによって生じた歪を、ガラス層を通してセンサチップに伝達し、流体圧力を検出する裏面受圧式の圧力センサであり、金属ハウジング、ガラス層、及びセンサチップが、それぞれ、上記のセラミック成形体の焼成方法における第1被着体、セラミック成形体、及び第2被着体に相当する。
この圧力センサの製造方法では、ガラス層とセンサチップとの間のボイドの発生を抑制することにより接合強度の低下を防止し、また、ガラス層の伝導率を均一にすることでセンサの検出精度を向上させることができる。
本発明の実施形態のセラミック成形体の焼成方法が適用される圧力センサの模式図。 本発明の第1実施形態のセラミック成形体の焼成方法による組付工程を示す模式図。 同上のセラミック成形体の焼成方法による焼成工程を示す模式図。 本発明の第2実施形態によるセラミック成形体の焼成方法による組立工程を示す模式図。 同上のセラミック成形体の焼成方法による焼成工程を示す模式図。 同上のセラミック成形体の焼成方法による焼成工程を示す模式図。 本発明の第3実施形態によるセラミック成形体の焼成方法による組立工程を示す模式図。 同上のセラミック成形体の焼成方法の焼成工程を示す模式図。 本発明の第3実施形態によるセラミック成形体の焼成方法による組立工程を示す模式図。 同上のセラミック成形体の焼成方法による焼成工程を示す模式図。
以下、本発明の複数の実施形態によるセラミック成形体の焼成方法、及び、この焼成方法を適用した圧力センサの製造方法について、図面に基づいて説明する。
最初に、「圧力センサの製造方法」の製造物である圧力センサ9の概略構成について、図1を参照して説明する。図1に示す圧力センサ9は、従来の「セラミック成形体の焼成方法」により製作されたものを想定する。圧力センサ9は、燃料等の流体圧力を検出する「裏面受圧式」の圧力センサであり、例えば特開2006−145316号公報等に開示された圧力センサと同様の機能を有する。
圧力センサ9は、主に、金属ハウジング1、ガラス層3、及びセンサチップ4から構成されている。なお、金属ハウジング1のネジ部等、基本機能と関連の低い部分の図示及び説明を省略する。また、各部材のハッチング等の意味については、後述する図2〜図10の注記に準ずる。
金属ハウジング1は、筒部11の中心軸に沿って圧力導入孔12が形成されており、圧力導入孔12の底が薄肉部13となっている。矢印Pfで示すように、圧力導入孔12に導入された燃料等の流体圧力は、薄肉部13に作用し、歪を生じさせる。ガラス層3は、薄肉部13に生じた歪をセンサチップ4に伝達する。センサチップ4は、例えばシリコンチップであり、伝達された圧力信号を、信号線Soを介して外部の検出装置に出力する。
この圧力センサ9の製造工程では、ガラス層3が焼成され、シリコンチップ4と接合される。この焼成工程において、ガラス層3とシリコンチップ4との間の空気が適切に排出されないと、空気が閉じ込められたまま接合され、図1(a)に示すようなボイドVが発生する。
一般に、部材同士の接合部にボイドVが発生すると、接合強度の低下に繋がる。また、特に圧力センサ9ではガラスと空気との伝導率の差により歪の伝達が不正確となるため、検出精度の低下を招くといった問題がある。
従来、ボイドVの発生を抑制する方法として、特許文献1(特開2014−9114号公報)のように、凸形状の成形体同士を接合させる方法が開示されている。しかし、凸形状の成形体同士を当接させる接合方法では位置によって接合荷重が不均一となる。また、凸形状の成形体を量産する場合、曲面形状の高さや曲率を精度良く一定に製作することは困難であり、接合状態のばらつきが生じる。
そこで、本発明の実施形態によるセラミック成形体の焼成方法では、安定した接合状態を確保しつつ、ボイドの発生を好適に抑制することを目的とする。
以下、第1〜第4実施形態のセラミック成形体の焼成方法について、図2〜図10を参照して順に説明する。これらの実施形態は、例えば圧力センサ9の製造方法として好適に適用されるものであるが、これに限らず、汎用的な焼成方法としても成立する。
そこで、圧力センサ9における「金属ハウジング」、「ガラス層」及び「センサチップ」の名称を、それぞれ「第1被着体」、「セラミック成形体」及び「第2被着体」に変更し、一般化した形態で説明することとする。また、第1被着体1の図示にあたり、圧力センサ9の金属ハウジングに特有な筒部11、圧力導入孔12等の図示を省略する。
各実施形態のセラミック成形体の焼成方法は、総じて、下層の第1被着体1と上層の第2被着体4との間に、中間層としてセラミック成形体2を挟み、焼成する方法である。
例えば、第1被着体1はステンレス等の金属やセラミック、セラミック成形体2はガラス、第2被着体4はシリコン等の金属やセラミックである。
ここで、セラミック成形体は、焼成前を符号「2」、焼成後を符号「3」として区別する。また、第1実施形態の第2被着体については、他の実施形態にはない貫通孔を有するため、専用の符号「43」を付す。ただし、共通の説明で「第2被着体4」という場合、第1実施形態の第2被着体43を含むものとする。なお、第1被着体1及びセラミック成形体2は、いずれの実施形態においても実質的に同一の仕様である。複数の実施形態において実質的に同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
次に、第1被着体1、セラミック成形体2、及び第2被着体4の大きさ、特に上方から見たときの輪郭位置の関係について説明する。
セラミック成形体2の輪郭は、第1被着体1に対し同位置又は内側に位置する。各図では、セラミック成形体2と第1被着体1との輪郭が同位置の場合を例示しているが、セラミック成形体2が第1被着体1より小さくてもよい。
また、セラミック成形体2の輪郭は、第2被着体4に対し同位置又は外側に位置する。各図では、方形の第2被着体4が円形のセラミック成形体2よりも明らかに小さい場合を例示しているが、第2被着体4の輪郭がセラミック成形体2の輪郭に対しわずかに内側、又は同位置になるようにしてもよい。各部材1、2、4の形状は、円形、方形、又は他の多角形等のいずれでもよい。
要するに、重力方向の上の層の輪郭が下の層の輪郭の外にはみ出していると、加熱したとき垂れ落ちるおそれがある。したがって、下の層の輪郭が上の層の輪郭に対し同位置又は外側に位置することが、この焼成方法を実施するための前提条件となる。
続いて、図2〜図10の図示における共通の注意事項について説明する。
第1被着体1について、(b)断面図では、ピッチの粗い実線ハッチングにより断面を表す。
セラミック成形体2、3について、焼成前のセラミック成形体2には破線ハッチングを記し、焼成後のセラミック成形体3にはピッチの細かい実線ハッチングを記す。これらのハッチングは(b)断面図のみでなく、焼成の前後を区別して表す目的で、(a)平面図にも同様に記載する。
焼成されたセラミック成形体3は、第2被着体4と接合し、接合部35が形成される。この接合部35を(a)平面図にクロスハッチングで表す。このクロスハッチングは、接合の進行具合を表現するものであり、断面の意味ではない。
第2被着体4は、(a)平面図では、接合部35を除き外形線のみを表し、(b)断面図では、中程度のピッチのハッチングにより断面を表す。
このように本明細書の図では、実体視又は断面視の区別は自明であり、また、ハッチングの種類により材質を特定する重要性も低い。むしろ、工程の進行に伴う状態変化をわかりやすく表現するためにハッチングを使用することとする。
参考形態としての第1実施形態によるセラミック成形体の焼成方法について、図2、図3を参照して説明する。この焼成方法は、炉を用いたバッチ処理の工程に適しており、セラミック成形体2は、例えば400℃以上の温度で成形される。
図2に示す組立工程では、第1被着体1上に載置したセラミック成形体2上に、中央部に貫通孔45を有する第2被着体43をさらに載置する。このように、第1実施形態は、中央部に貫通孔45を有する第2被着体43を用いることを特徴とする。
ここで、中央部の貫通孔45は、厳密な中心に限らず、中心付近に形成されればよい。また、貫通孔の形状は円形に限らず、小さな貫通孔を複数形成してもよい。
図3に示す焼成工程では、図2のセラミック成形体2が焼成される。焼成されたセラミック成形体3は、周縁部が第1被着体1から離れるように反る傾向がある。したがって、第2被着体43は、四方の周端44がセラミック成形体3に接触し、中央部がセラミック成形体3の表面から浮いた状態になる。そのため、第2被着体43とセラミック成形体3との接合部35は、周端44から順に内側へ広がる。このとき、第2被着体43とセラミック成形体3との間の空間に溜まった空気Aは、矢印で示すように、中央部の貫通孔45を通って外部へ効率良く排出される。
これにより、セラミック成形体の焼成工程におけるボイドの発生を抑制し、品質を向上させることができる。また、このセラミック成形体の焼成工程を圧力センサ9の製造方法に適用する場合、セラミック成形体であるガラス層にボイドを混入させないことにより、圧力伝導率を均一とし、検出精度を向上させることができる。
さらに、特許文献1の従来技術のように、成形体を凸形状に成形する必要がないため、位置による接合荷重が均一となる。また、成形体の形状に個体ばらつきが生じる要因が少ない。したがって、量産における接合のばらつきを低減し、安定した接合状態を確保することができる。
ところで、空気Aの排出経路に関し、周縁部が反ったセラミック成形体3と下層の第1被着体1との間の空気Aは、図3に示すように中央部から周縁部に向かって排出される。このセラミック成形体3と第1被着体1との間の空気Aの排出については、以下の実施形態でも同様である。なお、以下の実施形態では、主たる特徴を強調するため、セラミック成形体3の反り、及び、セラミック成形体3と第1被着体1との間の空気Aの排出の図示を省略する。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるセラミック成形体の焼成方法について、図4〜図6を参照して説明する。第2実施形態の焼成方法は、セラミック成形体2を焼成しつつ、焼成されたセラミック成形体3に対し傾けて保持された第2被着体4を、一方の端部から他方の端部に向かって順にセラミック成形体2に接触させ、接合させることを特徴とする。この焼成方法は、第1実施形態と同様に炉を用いたバッチ処理の工程に適している。
図4に示す組立工程では、第1被着体1上に載置したセラミック成形体2上に、第2被着体4の一方の端部である「接面端41」をセラミック成形体2に接触させ、第2被着体4の他方の端部である「離面端42」をセラミック成形体2から離間させるように傾けて載置する。例えば、第2被着体4の離面端42とセラミック成形体2との間にスペーサ5を介装させることで、傾けた状態を実現することができる。図4では、スペーサ5として円柱棒状のものを用いているが、スペーサ5の形状はこれに限らない。また、スペーサ5に代えて、第2被着体4の離面端42を上方から引っ張り上げてもよい。
図5及び図6は、一連の焼成工程を経時的に分けて示す。図5に示す前半段階では、第2被着体4の接面端41寄りの部分が、焼成されたセラミック成形体3に接触し、接合部35を形成する。矢印で示すように、空気Aは、接面端41側から離面端42側の開放空間に向かって排出される。
こうして接合部35は、接面端41側から離面端42側に向かって広がっていく。図6に示すように、第2被着体4の大半に接合部35が形成された後半段階で、スペーサ5を矢印Mの方向に移動させて取り除く。
このように、接面端41からの熱の伝達に連れ、焼成されたセラミック成形体3と第2被着体4とが接面端41から離面端42に向かって順次接合される。それに伴い、セラミック成形体2と第2被着体4との間の空気Aは接面端41から離面端42に向かって排出される。
よって、この焼成方法でも第1実施形態の焼成方法と同様の効果を奏する。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態によるセラミック成形体の焼成方法について、図7、図8を参照して説明する。第3実施形態の焼成方法は、局所的な加熱手段としてレーザ加熱装置6を用い、セラミック成形体2の中央部を局所的に加熱することを特徴とする。この焼成方法は、1個流しの工程に適している。
図7、図8では、レーザ加熱の特徴を表すため、他の実施形態では図示を省略した第1被着体1の圧力導入孔12及び薄肉部13をあえて示す。つまり、圧力センサ9の金属ハウジングを第1被着体1として用いる場合、圧力導入孔12の延長線上にレーザ加熱装置6を設けることで、レーザ光Lの照射方向の狙いを圧力導入孔12の中心軸方向に定め、薄肉部13を介してセラミック成形体2の中央部を効率的に局所加熱することができる。
ただし、第1被着体1として、中央部に孔や薄肉部を有しない部材を用いる場合でも、レーザ光Lによる局所加熱は可能である。
図7に示す組立工程では、第1被着体1上に載置したセラミック成形体2上に、第2被着体4をさらに載置する。この段階では特段の特徴はない。
図8に示す焼成工程では、第1被着体1の下方に設置されたレーザ加熱装置6から、圧力導入孔12の奥に位置するセラミック成形体2の中央部に向けて、レーザ光Lを照射する。これにより、セラミック成形体2の中央部が局所的に加熱される。そして、中央部からの熱の伝達に連れ、セラミック成形体2と第2被着体4との接合部35が中央部から周縁部に向かって広がる。それに伴い、セラミック成形体2と第2被着体4との間の空気Aは、中央部から周縁部に向かって放射状に排出される。
よって、この焼成方法でも第1実施形態の焼成方法と同様の効果を奏する。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態によるセラミック成形体の焼成方法について、図9、図10を参照して説明する。第4実施形態の焼成方法は、輻射加熱手段として赤外線(IR)ヒータ7を用い、セラミック成形体2を側方の一方向から加熱することを特徴とする。この焼成方法は、一列に並べた複数のセラミック成形体2を一度に焼成する工程に適している。
図9、図10の符号「70」は赤外線ヒータ装置の本体を示し、符号「7」は赤外線ヒータを示している。赤外線ヒータ7は、各図(a)、(b)のセラミック成形体2、3の左端において、各図(a)の上下方向、且つ各図(b)の紙面前後方向に延伸して配設されている。第1被着体1、セラミック成形体2、及び第2被着体4からなる組立部品のセットは、赤外線ヒータ7に沿って複数セットが一列に並べられてもよい。
図9に示す組立工程では、第1被着体1上に載置したセラミック成形体2上に、第2被着体4をさらに載置する。この段階では特段の特徴はない。
図10に示す焼成工程では、赤外線ヒータ7の輻射熱により、セラミック成形体2を側方の一方側(図の左側)から他方側(図の右側)に向かって焼成する。焼成されたセラミック成形体3と第2被着体4との界面は接合部35を形成する。それに伴い、セラミック成形体2と第2被着体4との間の空気Aは、赤外線ヒータ7側(一方側)から反対側(他方側)に向かって排出される。
よって、この焼成方法でも第1実施形態の焼成方法と同様の効果を奏する。
(その他の実施形態)
(ア)上述のように、第1被着体1、セラミック成形体2、及び第2被着体4は、輪郭位置関係の条件を満たしさえすれば形状を問わない。
(イ)材質について、セラミック成形体2として用いられるガラス層は、鉛ガラス、シリカアルミナガラス等が適用可能である。第1被着体1及び第2被着体4は、金属又はセラミック等が適用可能であり、例えばセラミック成形体2との組合せによって好適なものが選定される。
(ウ)本発明によるセラミック成形体の焼成方法は、圧力センサ以外に各種製品の製造や試験、改修等に用いることができる。
以上、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施することができる。
1 ・・・第1被着体、金属ハウジング、
2 ・・・セラミック成形体(焼成前)、
3 ・・・セラミック成形体(焼成後)、ガラス層、
4、43・・・第2被着体、センサチップ、 41・・・接面端、42・・・離面端、
45・・・貫通孔、
9 ・・・圧力センサ。

Claims (4)

  1. 下層の第1被着体(1)と上層の第2被着体(4)との間に、前記第1被着体の輪郭に対し同位置又は内側、且つ前記第2被着体の輪郭に対し同位置又は外側に輪郭が位置するセラミック成形体(2)を挟み、当該セラミック成形体を焼成する焼成方法であって、
    前記第1被着体上に載置した前記セラミック成形体上に、前記第2被着体の一方の端部である接面端(41)を前記セラミック成形体に接触させ、前記第2被着体の他方の端部である離面端(42)を前記セラミック成形体から離間させるように傾けて載置する組立工程と、
    前記第2被着体の前記接面端から前記離面端に向かって空気を排出しつつ、焼成された前記セラミック成形体と前記第2被着体とを前記接面端から前記離面端に向かって順次接合させる焼成工程と、
    を含むことを特徴とするセラミック成形体の焼成方法。
  2. 下層の第1被着体(1)と上層の第2被着体(4)との間に、前記第1被着体の輪郭に対し同位置又は内側、且つ前記第2被着体の輪郭に対し同位置又は外側に輪郭が位置するセラミック成形体(2)を挟み、当該セラミック成形体を焼成する焼成方法であって、
    前記第1被着体上に載置した前記セラミック成形体上に、前記第2被着体をさらに載置する組立工程と、
    前記セラミック成形体の中央部を局所的に加熱することで、前記第2被着体の中央部から周縁部に向かって空気を排出しつつ、前記セラミック成形体を中央部から周囲に向かって焼成する焼成工程と、
    を含むことを特徴とするセラミック成形体の焼成方法。
  3. 下層の第1被着体(1)と上層の第2被着体(4)との間に、前記第1被着体の輪郭に対し同位置又は内側、且つ前記第2被着体の輪郭に対し同位置又は外側に輪郭が位置するセラミック成形体(2)を挟み、当該セラミック成形体を焼成する焼成方法であって、
    前記第1被着体上に載置した前記セラミック成形体上に、前記第2被着体をさらに載置する組立工程と、
    前記第2被着体の側方の一方側から他方側に向かって空気を排出しつつ、前記セラミック成形体を前記一方側から前記他方側に向かって焼成する焼成工程と、
    を含むことを特徴とするセラミック成形体の焼成方法。
  4. 金属ハウジング(1)の圧力導入孔(12)の内部に形成された薄肉部(13)に流体圧力が作用することによって生じた歪を、ガラス層(3)を通してセンサチップ(4)に伝達し、流体圧力を検出する裏面受圧式の圧力センサ(9)の製造方法であって、
    請求項1〜のいずれか一項に記載のセラミック成形体の焼成方法において、
    前記金属ハウジング、前記ガラス層、及び前記センサチップが、それぞれ前記第1被着体、前記セラミック成形体、及び前記第2被着体に相当することを特徴とする圧力センサの製造方法。
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