JP6398646B2 - 案内システム、案内方法、及び案内プログラム - Google Patents
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Description
まず、実施の形態の基本的概念を説明する。この実施の形態は、概略的に、車両が出発地から目的地に至る経路を走行する上での車線変更に関する情報の案内を行うシステムである。ここで、「出発地」とはユーザが走行を開始する地点であって、「目的地」とはユーザの走行の目的となる地点である。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
本実施の形態では、車載用ナビゲーション装置(以下、車載装置)に案内プログラムをインストールすることにより、車載装置が案内システムとして機能する場合について説明する。なお、この他にも、スマートフォンや携帯用ナビゲーション装置を含む任意の装置に案内プログラムをインストールすることによって案内システムを構成してもよい。また、案内システムにおける車載装置としての機能については、公知の車載装置と同様の構成により得ることができるので、その説明は省略することとし、特に車線変更に関する情報を案内する機能を達成するための構成について説明する。なお、以下ではこの案内システムを搭載した車両(車載装置を操作するユーザが搭乗する車両)を単に「車両」と称して説明する。なお、「車両」には、自動四輪車、自動二輪車、及び自転車が含まれるが、以下では、車両が自動四輪車である場合について説明する。
最初に、車載装置1の構成を説明する。図1は、本実施の形態に係る案内システムを例示するブロック図である。図1に示すように、車載装置1は、概略的に、スピーカ2、タッチパネル3、ディスプレイ4、現在位置取得部5、通信部6、制御部7、及びデータ記録部8を備えている。
スピーカ2は、制御部7の制御に基づいて情報を音声にて出力する音声出力手段であり、特に、車載装置1に備えられた後述する案内部7jにより特定された車線変更に関する情報を通知する通知手段である。このスピーカ2から出力される音声の具体的な態様は任意であり、必要に応じて生成された合成音声や、予め録音された音声を出力することができる。
タッチパネル3は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種手動入力を受け付けるものである。このタッチパネル3は、透明又は半透明状に形成され、ディスプレイ4の前面において当該ディスプレイ4の表示面と重畳するように設けられている。このタッチパネル3としては、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のタッチパネルを使用することができる。
ディスプレイ4は、案内システムによって案内された画像を表示する表示手段であり、特に、後述する地図データベース(以下、データベースを「DB」と称する)8aに格納された地図情報に基づいて地図を表示する表示手段である。このディスプレイ4の具体的な構成は任意であり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを使用することができる。
現在位置取得部5は、車両の現在位置を取得する現在位置取得手段である。例えば、現在位置取得部5は、GPS、地磁気センサ、距離センサ、又はジャイロセンサ(いずれも図示省略)の少なくとも一つにより検出した現在の車載装置1の位置(座標)及び方位等を、公知の方法にて取得する。
通信部6は、センター装置(図示省略)との間でネットワークを介した通信を行う通信手段である。この通信手段の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の移動体無線通信手段や、FM多重放送やビーコンを介した公知のVICS(登録商標)システム用の無線通信手段を用いることができる。
制御部7は、車載装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、本実施の形態に係る案内プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して車載装置1にインストールされることで、制御部7の各部を実質的に構成する。
データ記録部8は、車載装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。このデータ記録部8は、地図DB8a、及び、走行履歴DB8bを備えている。
次に、このように構成される案内システムによって実行される処理について説明する。
まずは、走行ルート特定処理について説明する。この走行ルート特定処理は、概略的には、車両が走行する可能性のある走行ルートを特定するための処理である。なお、この走行ルート特定処理を実行するタイミングは任意であり、例えば、本実施の形態では車載装置1の電源がオンになった際に自動的に実行されるものとして説明する。
続いて、車線変更案内処理について説明する。この車線変更案内処理は、概略的には、車両の車線変更に関する情報の案内を行うための処理である。なお、この走行ルート特定処理を実行するタイミングは、図3のSA2及びSA7に示すように、探索ルート又は履歴ルートのいずれかが走行ルートとして設定されたタイミングであるものとする。なお、本実施の形態においては、車両が片側2車線の道路を走行するものとして説明する。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。例えば、ユーザに固有の走行情報を加味した出発予定時刻を通知することが出来ない場合であっても、従来と異なる技術により出発予定時刻を通知出来ている場合には、本願発明の課題が解決されている。
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、車載装置1と通信可能に接続された携帯端末にスピーカ2やディスプレイ4等の通知手段を設け、車載装置1にて上述したように特定した出発予定時刻を通信にて携帯端末に送信し、これを受信した携帯端末が出発予定時刻の通知を行っても良い。また、例えば、車載装置1と通信可能に接続されたセンター装置(図示省略)に走行履歴DB8bを設け、車両にて取得された走行情報を通信にてセンター装置に対して送信し、これを受信したセンター装置が当該走行情報に基づいて走行履歴DB8bを更新するものとしても良い。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
本実施の形態では、立ち寄り地点抽出部7cは、車両が立ち寄った事のある地点を立ち寄り地点として抽出するものとして説明したが、これに限らず、車両が立ち寄る可能性の有る地点を任意の指標に基づいて抽出して構わず、車両が立ち寄った事の無い地点を立ち寄り地点として抽出しても構わない。例えば、車載装置1が搭載された車両自体のパラメータに基づいて立ち寄り地点を抽出しても良い。具体的には、車両のガソリンの残量を参照し、ガソリン残量が基準量以下となっている場合には、ガソリンスタンドに立ち寄る可能性があるものとし、ガソリンスタンドを立ち寄り地点として抽出しても良い。また、車両の連続走行時間を参照し、連続走行時間が基準時間以上となった場合、サービスエリアやパーキングエリア等に立ち寄る可能性があるものとし、サービスエリアやパーキングエリアを立ち寄り地点として抽出しても良い。また、例えば、車載装置1が搭載された車両に関するものでない一般的な情報等に基づいて立ち寄り地点を抽出しても良い。具体的には、走行ルート上に観光スポット、商業施設、又はトイレ等といった、一般的に人が立ち寄る可能性の高い地点を立ち寄り地点として抽出しても良い。なお、これらの抽出の具体的な方法については公知であるため、詳細な説明を省略する。
本実施の形態では、片側2車線の道路を例に挙げて説明したが、片側3車線以上の道路についても、適宜処理を加えて同様に説明する事ができる。例えば、本実施の形態における車線変更の要否の判定に加えて、車線変更の方向が一致するか否かの判定を行う事で、好適に実施する事ができる。すなわち、例えば、片側3車線道路のうち中央の車線を走行している場合には、走行車線が右折で、立ち寄り地点が左車線側に位置している場合、右左折にも車線変更が必要であり、立ち寄りにも車線変更が必要であるが、この場合には立ち寄り地点の方へ車線変更させる案内を行うと却って煩わしいため、右左折地点の所定距離(例えば、200mや300m)手前で右車線側へ車線変更の案内を行う事が好ましい。したがって、車線変更の方向が一致する場合、立ち寄り地点の所定距離手前で車線変更を案内し、車線変更の方向が一致しない場合、右左折地点の所定距離手前で車線変更を案内しても良い。
最後に、これまでに説明した実施の形態の特徴と効果の一部を、以下に例示する。ただし、実施の形態の特徴と効果は、以下の内容に限定されず、以下の特徴の一部のみを具備することによって以下の効果の一部のみを奏する場合や、以下の特徴以外の他の特徴を具備することによって以下の効果以外の他の効果を奏する場合がある。
2 スピーカ
3 タッチパネル
4 ディスプレイ
5 現在位置取得部
6 通信部
7 制御部
7a 走行ルート特定部
7b 対象地点特定部
7c 立ち寄り地点抽出部
7d 第1判断部
7e 第2判断部
7f 相互間距離特定部
7g 立ち寄り可能性判定部
7h 経路探索部
7i 履歴ルート特定部
7j 案内部
8 データ記録部
8a 地図DB
8b 走行履歴DB
Claims (7)
- 対象車両が走行する可能性のある走行ルートを特定する走行ルート特定手段と、
前記対象車両が前記走行ルートを走行する際において右折又は左折を要する右左折地点、又は前記走行ルートの到着地点である、対象地点を特定する対象地点特定手段と、
前記対象車両が前記走行ルートを走行する際に特定の地点に立ち寄る可能性を、判定指標に基づいて判定し、当該判定結果に基づいて、前記対象車両が前記走行ルートを走行する際に立ち寄る可能性のある立ち寄り地点を抽出する立ち寄り地点抽出手段と、
前記対象地点特定手段にて特定された対象地点、及び前記立ち寄り地点抽出手段にて抽出された前記立ち寄り地点に基づいて、前記対象車両の車線変更に関する情報の案内を行う案内手段と、を備え、
前記案内手段は、前記対象地点と前記立ち寄り地点との相互間距離に基づいて、前記案内を行う、
案内システム。 - 前記対象車両が走行する走行車線を基準として、前記対象車両が前記右左折地点で右折若しくは左折するために、又は前記到着地点に到達するために、車線変更が必要か否かを判断する第1判断手段と、
前記対象車両が走行する走行車線を基準として、前記対象車両が前記立ち寄り地点に立ち寄るために、車線変更が必要か否かを判断する第2判断手段と、を備え、
前記案内手段は、前記第1判断手段にて判断された車線変更の要否、及び前記第2判断手段にて判断された車線変更の要否に基づいて、前記案内を行う、
請求項1に記載の案内システム。 - 前記相互間距離を特定する相互間距離特定手段を備え、
前記案内手段は、前記第1判断手段にて判断された車線変更の要否と、前記第2判断手段にて判断された車線変更の要否とが一致しない場合には、前記相互間距離特定手段にて特定された前記相互間距離に基づいて、前記案内を行う、
請求項2に記載の案内システム。 - 前記判定指標とは異なる判定指標に基づいて、前記立ち寄り地点に前記対象車両が立ち寄る可能性が、前記立ち寄り地点抽出手段にて判定された可能性より高いか否かを判定する立ち寄り可能性判定手段を備え、
前記案内手段は、前記相互間距離が基準距離より小さい場合には、前記立ち寄り可能性判定手段の判定結果に基づいて、前記案内を行う、
請求項3に記載の案内システム。 - 前記対象車両の現在位置から目的地までの経路探索を行う経路探索手段と、
前記対象車両の走行履歴に基づいて、前記対象車両が基準回数以上走行した履歴ルートを特定する履歴ルート特定手段と、を備え、
前記走行ルート特定手段は、前記経路探索手段にて経路探索が行われている場合には、当該探索された探索ルートを前記走行ルートとして特定し、前記経路探索手段にて経路探索が行われていない場合には、前記履歴ルート特定手段にて特定された履歴ルートを前記走行ルートとして特定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の案内システム。 - 対象車両が走行する可能性のある走行ルートを特定する走行ルート特定工程と、
前記対象車両が前記走行ルートを走行する際において右折又は左折を要する右左折地点、又は前記走行ルートの到着地点である、対象地点を特定する対象地点特定工程と、
前記対象車両が前記走行ルートを走行する際に特定の地点に立ち寄る可能性を、判定指標に基づいて判定し、当該判定結果に基づいて、前記対象車両が前記走行ルートを走行する際に立ち寄る可能性のある立ち寄り地点を抽出する立ち寄り地点抽出工程と、
前記対象地点特定工程にて特定された対象地点、及び前記立ち寄り地点抽出工程にて抽出された前記立ち寄り地点に基づいて、前記対象車両の車線変更に関する情報の案内を行う案内工程と、を含み、
前記案内工程は、前記対象地点と前記立ち寄り地点との相互間距離に基づいて、前記案内を行う、
案内方法。 - 対象車両が走行する可能性のある走行ルートを特定する走行ルート特定工程と、
前記対象車両が前記走行ルートを走行する際において右折又は左折を要する右左折地点、又は前記走行ルートの到着地点である、対象地点を特定する対象地点特定工程と、
前記対象車両が前記走行ルートを走行する際に特定の地点に立ち寄る可能性を、判定指標に基づいて判定し、当該判定結果に基づいて、前記対象車両が前記走行ルートを走行する際に立ち寄る可能性のある立ち寄り地点を抽出する立ち寄り地点抽出工程と、
前記対象地点特定工程にて特定された対象地点、及び前記立ち寄り地点抽出工程にて抽出された前記立ち寄り地点に基づいて、前記対象車両の車線変更に関する情報の案内を行う案内工程と、をコンピュータに実行させ、
前記案内工程は、前記対象地点と前記立ち寄り地点との相互間距離に基づいて、前記案内を行う、
案内プログラム。
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