JP2018169323A - ナビゲーションシステム、及びナビゲーションプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】経路案内におけるユーザの利便性を向上させることが可能となる、ナビゲーションシステム、及びナビゲーションプログラムを提供すること。【解決手段】車載装置1は、取得部16aにて取得された渋滞度情報に基づいて、対象車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定する判定部16bと、判定部16bの判定結果に基づいて、対象車両の走行に関する案内を行う案内部16cと、を備え、判定部16bは、取得部16aにて取得された渋滞度情報が第1渋滞度を示す情報である場合には、対象車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきでないと判定し、取得部16aにて取得された渋滞度情報が第2渋滞度を示す情報である場合には、対象車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、ナビゲーションシステム、及びナビゲーションプログラムに関する。
従来、車両が走行する経路を案内する技術の一つとして、車両が探索された経路を走行している際に、経路上の交差点のうち車両の前方に位置する交差点であって経路において右折するように設定されている交差点が存在する場合に、車両が走行している車線に対する対向車線が渋滞している場合には、この交差点で右折しない経路を再探索して案内する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような技術により、車両が交差点を右折するまでに待ち時間が生じることや、車両が交差点を右折する際に危険が生じることを回避できる経路を再探索してユーザに対して案内することができる。
特開2007−315851号公報
しかしながら、上述した従来の技術においては、経路において右折するように設定されている交差点が存在する場合に、車両が走行している車線に対する対向車線が渋滞している場合には、この渋滞の程度に関わらず、この交差点で右折しない経路を再探索して案内することから、車両の走行時間を低減することが難しくなるという問題があった。したがって、経路案内におけるユーザの利便性の観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、経路案内におけるユーザの利便性を向上させることが可能となる、ナビゲーションシステム、及びナビゲーションプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るナビゲーションシステムは、対象車両が走行している第1車線とは異なる少なくとも1つ以上の第2車線を当該対象車両が跨いで走行する際の案内を行うナビゲーションシステムであって、前記少なくとも1つ以上の第2車線の渋滞度を示す渋滞度情報を取得する取得手段と、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報に基づいて、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記対象車両の走行に関する案内を行う案内手段と、を備え、前記判定手段は、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報が、前記少なくとも1つ以上の第2車線を走行している他の車両が徐行している蓋然性が低い渋滞の渋滞度である第1渋滞度を示す情報である場合には、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきでないと判定し、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報が、前記第1渋滞度よりも高い渋滞度であって、前記他の車両が徐行している蓋然性が高い渋滞の渋滞度である第2渋滞度を示す情報である場合には、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定する。
また、本発明に係るナビゲーションプログラムは、対象車両が走行している第1車線とは異なる少なくとも1つ以上の第2車線を当該対象車両が跨いで走行する際の案内を行うナビゲーションシステムのナビゲーションプログラムであって、コンピュータを、前記少なくとも1つ以上の第2車線の渋滞度を示す渋滞度情報を取得する取得手段と、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報に基づいて、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記対象車両の走行に関する案内を行う案内手段と、として機能させるためのナビゲーションプログラムであり、前記判定手段は、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報が、前記少なくとも1つ以上の第2車線を走行している他の車両が徐行している蓋然性が低い渋滞の渋滞度である第1渋滞度を示す情報である場合には、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきでないと判定し、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報が、前記第1渋滞度よりも高い渋滞度であって、前記他の車両が徐行している蓋然性が高い渋滞の渋滞度である第2渋滞度を示す情報である場合には、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定する。
本発明に係るナビゲーションシステムによれば、判定手段が、取得手段にて取得された渋滞度情報が第1渋滞度を示す情報である場合には、対象車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきでないと判定し、取得手段にて取得された渋滞度情報が第2渋滞度を示す情報である場合には、対象車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定するので、第2車線が渋滞している場合において、第2車線の渋滞度が第1渋滞度である場合には、対象車両が第2車線を跨いで走行すべきでない旨の案内を行うことができるので、対象車両が第2車線を跨ぐまでに待ち時間が生じることや、対象車両が第2車線を跨ぐ際に危険が生じることを回避できる経路の案内をユーザに対して提供できる。また、第2車線が渋滞している場合において、第2車線の渋滞度が第2渋滞度である場合には、対象車両が第2車線を跨いで走行すべき旨の案内を行うことができるので、対象車両が第2車線を跨ぐ際の安全性を確保しながら、走行時間を低減することが可能な経路の案内をユーザに対して提供できる。以上のことから、経路案内におけるユーザの利便性を向上させることができる。
本発明に係るナビゲーションプログラムによれば、判定手段が、取得手段にて取得された渋滞度情報が第1渋滞度を示す情報である場合には、対象車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきでないと判定し、取得手段にて取得された渋滞度情報が第2渋滞度を示す情報である場合には、対象車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定するので、第2車線が渋滞している場合において、第2車線の渋滞度が第1渋滞度である場合には、対象車両が第2車線を跨いで走行すべきでない旨の案内を行うことができるので、対象車両が第2車線を跨ぐまでに待ち時間が生じることや、対象車両が第2車線を跨ぐ際に危険が生じることを回避できる経路の案内をユーザに対して提供できる。また、第2車線が渋滞している場合において、第2車線の渋滞度が第2渋滞度である場合には、対象車両が第2車線を跨いで走行すべき旨の案内を行うことができるので、対象車両が第2車線を跨ぐ際の安全性を確保しながら、走行時間を低減することが可能な経路の案内をユーザに対して提供できる。以上のことから、経路案内におけるユーザの利便性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る車載装置を例示するブロック図である。 第1評価値テーブルの構成例を示す図である。 第2評価値テーブルの構成例を示す図である。 第3評価値テーブルの構成例を示す図である。 第4評価値テーブルの構成例を示す図である。 実施の形態に係るナビゲーション処理のフローチャートである。 図6に続くナビゲーション処理のフローチャートである。 ナビゲーション処理の処理対象とする走行領域を例示した図である。 ナビゲーション処理の処理対象とする走行領域を例示した図である。 ナビゲーション処理の処理対象とする走行領域を例示した図である。
以下、本発明に係るナビゲーションシステム、及びナビゲーションプログラムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
[実施の形態の基本的概念]
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。
本発明に係るナビゲーションシステムは、第1車線とは異なる少なくとも1つ以上の第2車線を車両が跨いで走行する際の案内を行うシステムである。ここで、「第1車線」とは、後述する自車両が走行している車線を意味する。また、「第2車線」とは、後述する自車両が跨る対象となる車線を意味し、例えば、第1車線に対する対向車線や第1車線に対する交差車線等を含む概念である。また、「第2車線を自車両が跨いで走行する」とは、後述する自車両が第2車線を横断して右折又は直進することで走行することを意味する。この「第2車線を自車両が跨いで走行する」の具体的な事例については、例えば、走行領域内の十字路において、後述する自車両が走行している第1車線と、第1車線に対する対向車線である第2車線と、第2車線に対して交差している後述の第3車線とがある場合に、後述する自車両が第2車線を横断して右折することで後述の第3車線を走行することが該当する(以下、「第1走行パターン」と称する)。また、走行領域内の十字路において、後述する自車両が走行している第1車線と、第1車線に対して交差している第2車線であって、一方通行である第2車線とがある場合に、後述する自車両が第2車線を横断して直進することで第1車線を走行することが該当する(以下、「第2走行パターン」と称する)。また、走行領域内のT字路において、後述する自車両が走行している第1車線と、第1車線に対する対向車線である第2車線と、第2車線に対して交差している後述の第3車線とがある場合に、後述する自車両が第2車線を横断して右折することで後述の第3車線を走行することが該当する(以下、「第3走行パターン」と称する)。また、走行領域内のT字路において、後述する自車両が走行している第1車線と、第1車線に対して交差している第2車線と、第2車線に対する対向車線である後述の第3車線とがある場合に、後述する自車両が第2車線を横断して右折することで後述の第3車線を走行することが該当する(以下、「第4の走行パターン」と称する)。
また、実施の形態においては、車載用ナビゲーション装置(以下、車載装置)にナビゲーションプログラムをインストールすることにより、車載装置がナビゲーションシステムとして機能する場合について説明する。ただし、これに限られず、例えば、スマートフォンや携帯用ナビゲーション装置を含む任意の装置によってナビゲーションシステムを構成してもよい。また、ナビゲーションシステムにおける車載装置としての機能については、公知の車載用ナビゲーション装置と同様の構成により得ることができるので、その説明は省略することとする。なお、以下では、この車載装置を搭載した車両(車載装置を操作するユーザが搭乗する車両)を「自車両(対象車両)」と称して説明し、「自車両」以外の他の車両を「他車両」と称して説明する。また、「車両」とは、例えば、四輪自動車、二輪自動車、及び自転車等を含む概念であるが、以下では、車両が四輪自動車である場合について説明する。
[実施の形態の具体的内容]
続いて、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係るナビゲーションシステムが適用される車載装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る車載装置を例示するブロック図である。図1に示すように、車載装置1は、概略的に、現在位置取得部11、通信部12、タッチパッド13、ディスプレイ14、スピーカ15、制御部16、及びデータ記録部17を備えている。
(構成−現在位置取得部)
現在位置取得部11は、自車両の現在位置を取得する現在位置取得手段である。この現在位置取得部11は、例えば、GPS受信機を用いて構成されており、現在の自車両の位置及び方位等を公知の方法にて検出する。
(構成−通信部)
通信部12は、ネットワーク(図示省略)を介して図示しない外部装置(例えば、センタ装置等)との間で通信するための通信手段である。この通信部12の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の移動体無線通信手段や、FM多重放送やビーコンを介した公知のVICS(登録商標)システム用の無線通信手段を用いることができる。
(構成−タッチパッド)
タッチパッド13は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。このタッチパッド13の具体的な構成は任意であるが、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のものを用いることができる。
(構成−ディスプレイ)
ディスプレイ14は、制御部16の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段である。このディスプレイ14の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。なお、上記のタッチパッド13とディスプレイ14とをタッチパッド13として一体形成しても構わない。
(構成−スピーカ)
スピーカ15は、制御部16の制御に基づいて各種の音声を出力する音声出力手段である。スピーカ15より出力される音声の具体的な態様は任意であり、必要に応じて生成された合成音声や、予め録音された音声を出力することができる。
(構成−制御部)
制御部16は、車載装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係るナビゲーションプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して車載装置1にインストールされることで、制御部16の各部を実質的に構成する。
また、この制御部16は、図1に示すように、機能概念的に、取得部16a、判定部16b、案内部16c、及び探索部16dを備えている。
取得部16aは、渋滞度情報を取得する取得手段である。ここで、「渋滞度情報」とは、少なくとも1つ以上の第2車線の渋滞度を示す情報である。また、「渋滞度」とは、交通量の程度を示す指標であり、実施の形態では、渋滞度が低い順に「快適」、「通常」、「混雑」、「軽渋滞」、「重渋滞」の5つの状態に分類されている。このうち、「快適」、「通常」、「混雑」は、第2車線(第2車線が複数ある場合には、少なくとも1つ以上の第2車線)で渋滞が発生していないことを示す渋滞度である。また、「軽渋滞」とは、第2車線(第2車線が複数ある場合には、少なくとも1つ以上の第2車線)で発生している渋滞の渋滞度であって、第2車線を走行している他車両が徐行している(さらに、停止している)蓋然性が低い渋滞の渋滞度である。また、「重渋滞」とは、軽渋滞よりも高い渋滞度であって、他車両が徐行している(さらに、停止している)蓋然性が高い渋滞の渋滞度である。なお、上述した「軽渋滞」は、特許請求の範囲における「第1渋滞度」に対応し、上述した「重渋滞」は、特許請求の範囲における「第2渋滞度」に対応する。
判定部16bは、取得部16aにて取得された渋滞度情報に基づいて、自車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定する判定手段である。
案内部16cは、判定部16bの判定結果に基づいて、自車両の走行に関する案内を行う案内手段である。
探索部16dは、自車両が第1車線から少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで第3車線に至る走行経路を探索する探索手段である。ここで、「第3車線」とは、第1車線及び第2車線とは異なる車線を意味し、例えば、上記第1走行パターンにおける第2車線に対して交差している車線、上記第3走行パターンにおける第2車線に対して交差している車線、上記第4走行パターンにおける第2車線に対する対向車線等が該当する。また、「経路」とは、出発地から目的地に至るルートである。このうち、「出発地」とは、ユーザが移動を開始する地点であり、「目的地」とは、ユーザの移動の目的となる地点である。なお、この制御部16によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−データ記録部)
データ記録部17は、車載装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、DVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体、又はFlash Rom、USBメモリ、SDカードの如き電気的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
また、このデータ記録部17は、図1に示すように、地図データベース17a(以下、データベースを「DB」と称する)、第1評価値テーブル17b、第2評価値テーブル17c、第3評価値テーブル17d、及び第4評価値テーブル17eを備えている。
(構成−データ記録部−地図DB)
図1の地図DB17aは、地図情報を格納する地図情報格納手段である。ここで、「地図情報」とは、道路、道路構造物、施設等を含む各種の位置の特定に必要な情報であり、例えば、道路上に設定された各ノードに関するノードデータ(例えばノードID、座標等)や、道路上に設定された各リンクに関するリンクデータ(例えばリンクID、リンク名、接続ノードID、道路座標、道路種別、車線数、道路幅等)、地物データ(例えば信号機、道路標識(一例として、一方通行等)、ガードレール、施設等)、地形データ等を含んで構成されている。
(構成−データ記録部−第1評価値テーブル)
図1の第1評価値テーブル17bは、第1評価値情報を格納する第1評価値情報格納手段である。ここで、「第1評価値情報」とは、自車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行することの容易性を評価するための評価値(以下、単に「評価値」と称する)のうち、第2車線の渋滞度に関する評価値(以下、「第1評価値」と称する)を示す情報である。また、この評価値については、実施の形態では、評価値が低いほど自車両が第2車線を跨いで走行することの容易性が高いことを示し、評価値が高いほど自車両が第2車線を跨いで走行することの容易性が低いことを示す。
図2は、第1評価値テーブル17bの構成例を示す図である。図2に示すように、第1評価値テーブル17bは、項目「渋滞度」及び項目「第1評価値」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「渋滞」に対応する情報は、渋滞度情報であり、例えば、図2に示す渋滞度である「快適」、「通常」、「混雑」、「軽渋滞」、「重渋滞」等が該当する。また、項目「第1評価値」に対応する情報は、第1評価値情報であり、例えば、図2に示す第1評価値である「1」等が該当する。また、この第1評価値情報については、実施の形態では、図2に示すように、渋滞度が高いほど高い第1評価値を示すように設定されている。ただし、渋滞度情報=重渋滞である場合には、第1評価値情報=0に設定されている。この理由については、重渋滞の場合には、第2車線を走行している他車両が徐行(具体的には、車速が10km/h以下で走行)している(さらに、停止している)蓋然性が高いので、自車両が第2車線を跨いで走行することが容易になると考えられるからである。
(構成−データ記録部−第2評価値テーブル)
図1の第2評価値テーブル17cは、第2評価値情報を格納する第2評価値情報格納手段である。ここで、「第2評価値情報」とは、評価値のうち、第2車線の数に関する評価値(以下、「第2評価値」と称する)を示す情報である。
図3は、第2評価値テーブル17cの構成例を示す図である。図3に示すように、第2評価値テーブル17cは、項目「車線数」及び項目「第2評価値」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「車線数」に対応する情報は、第2車線の数を示す車線数情報であり、例えば、図3に示す車線数である「1」等が該当する。また、項目「第2評価値」に対応する情報は、第2評価値情報であり、例えば、図3に示す第2評価値である「0」等が該当する。また、この第2評価値情報については、実施の形態では、図3に示すように、車線数が多いほど自車両が第2車線を跨いで走行することが難しくなると考えられるので、車線数が多いほど高い第2評価値を示すように設定されている。
(構成−データ記録部−第3評価値テーブル)
図1の第3評価値テーブル17dは、第3評価値情報を格納する第3評価値情報格納手段である。ここで、「第3評価値情報」とは、評価値のうち、第2車線の通行に関する評価値(以下、「第3評価値」と称する)を示す情報である。
図4は、第3評価値テーブル17dの構成例を示す図である。図4に示すように、第3評価値テーブル17dは、項目「一方通行」及び項目「第3評価値」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「一方通行」に対応する情報は、第2車線を含んで構成された道路が一方通行であるか否かを示す一方通行情報であり、例えば、図4における一方通行である旨を示す「ある」、図4における一方通行でない旨を示す「ない」等が該当する。また、項目「第3評価値」に対応する情報は、第3評価値情報であり、例えば、図4に示す第3評価値である「0」、「2」等が該当する。また、この第3評価値情報については、実施の形態では、図4に示すように、第2車線を含んで構成された道路が一方通行である場合(例えば、上記第2走行パターンにおける第2車線に相当する場合)には、自車両に対する対向車が第3車線を走行しないので、自車両が第2車線を跨いで走行することが容易になると考えられることから、低い第3評価値を示すように設定されている。一方、第2車線を含んで構成された道路が一方通行でない場合には、自車両に対する対向車が第3車線を走行するので、自車両が第2車線を跨いで走行することが難しくなると考えられることから、高い第3評価値を示すように設定されている。
(構成−データ記録部−第4評価値テーブル)
図1の第4評価値テーブル17eは、第4評価値情報を格納する第4評価値情報格納手段である。ここで、「第4評価値情報」とは、評価値のうち、第1車線の信号機に関する評価値(以下、「第4評価値」と称する)を示す情報である。
図5は、第4評価値テーブル17eの構成例を示す図である。図5に示すように、第4評価値テーブル17eは、項目「信号機」及び項目「第4評価値」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「信号機」に対応する情報は、第1車線の地点のうち、自車両が第2車線を跨ぐ地点(以下、「跨ぎ地点」と称する)の近傍に位置する地点に信号機が設置されているか否かを示す信号機情報であり、例えば、図5における信号機が設置されている旨を示す「ある」、図5における信号機が設置されていない旨を示す「ない」等が該当する。また、項目「第4評価値」に対応する情報は、第4評価値情報であり、例えば、図に示す第4評価値である「0」、「2」等が該当する。また、この第4評価値情報については、実施の形態では、図5に示すように、信号機が設置されている場合には、自車両が第2車線を跨いで走行する際の安全性を確保できるので、自車両が第2車線を跨いで走行することが容易になると考えられることから、低い第4評価値を示すように設定されている。一方、信号機が設置されていない場合には、自車両が第2車線を跨いで走行する際の安全性を確保しづらいので、自車両が第2車線を跨いで走行することが難しくなると考えられることから、高い第4評価値を示すように設定されている。
(ナビゲーション処理)
次に、このように構成される車載装置1によって実行されるナビゲーション処理について説明する。図6は、実施の形態に係るナビゲーション処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。図7は、図6に続くナビゲーション処理のフローチャートである。ナビゲーション処理は、概略的には、第1車線とは異なる少なくとも1つ以上の第2車線を自車両が跨いで走行する際の案内を行うための処理である。このナビゲーション処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態では、車載装置1の電源が投入された後に起動されるものとして説明する。
ナビゲーション処理が起動されると、図6に示すように、最初に、SA1において制御部16は、出発地、目的地、及び探索条件の設定指示が受け付けられたか否かを判定する。ここで、出発地の設定方法については任意であるが、例えば、タッチパッド13を介してユーザの所定操作が受け付けられることで設定してもよく、あるいは、現在位置取得部11によって検出された自車両の現在位置を出発地として設定してもよい。また、目的地の設定方法については任意であるが、例えば、タッチパッド13を介してユーザの所定操作が受け付けられることで設定してもよい。また、探索条件の設定方法については任意であるが、例えば、ディスプレイ14の画面上の領域のうち探索条件を設定する探索条件設定領域(図示省略)に、探索条件(一例として、距離優先条件、時間優先条件、又は燃費優先条件等)を特定する情報を一覧表示させ、これら探索条件を特定する情報のいずれか1つをタッチパッド13を介してユーザが選択することにより設定してもよい。そして、制御部16は、出発地、目的地、及び探索条件の設定指示が受け付けられるまで待機し(SA1、No)、出発地、目的地、及び探索条件の設定指示が受け付けられた場合(SA1、Yes)、SA2へ移行する。
SA2において探索部16dは、SA1にて設定された出発地、目的地、及び探索条件、並びに地図DB17aの地図情報に基づいて、公知の経路探索手法を用いて走行経路を探索する。
SA3において案内部16cは、SA2にて探索された走行経路の案内を行う。この走行経路の案内方法については任意であるが、例えば、ディスプレイ14の画面上の領域のうち走行経路を案内する領域(以下、「案内領域」と称する)に、この走行経路をディスプレイ14に表示された地図に対して重ねて表示することで案内する。なお、この走行経路の案内は、SA3の処理からナビゲーション処理が終了するまで、又は、SA3の処理から後述するSA11の走行経路の再案内が行われるまで継続して実行される。
SA4において制御部16は、SA2にて探索された走行経路上に位置する跨ぎ地点を特定する。この跨ぎ地点の特定方法については任意であるが、実施の形態では、地図DB17aの地図情報に基づいて、SA2にて探索された走行経路の地点の中から右折地点を抽出し、当該抽出した右折地点を跨ぎ地点として特定する。ここで、「右折地点」とは、車両が走行経路を走行する際において右折を要する地点であって、例えば、交差点やT字路等が該当する。なお、例えば、SA2にて探索された走行経路の地点の中に右折地点が含まれていないことで、跨ぎ地点を特定することができなかった場合には、制御部16は、後述するSA14に移行してもよい。
SA5からSA13の間のループにおいて制御部16は、SA5の処理直前に特定された跨ぎ地点(例えば、SA4にて特定された跨ぎ地点、又は後述するSA12の処理を少なくとも回以上行う場合には後述するSA12にて再特定された跨ぎ地点)を対象として、SA6からSA12の処理を順次行う。以下では、SA5からSA13の間のループにおいて処理対象となる跨ぎ地点を「対象跨ぎ地点」と称する。
SA5からSA13の間のループにおいては、最初にSA6において制御部16は、判定タイミングが到来したか否かを判定する。ここで、「判定タイミング」とは、自車両が第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定するタイミングを意味する。また、この判定タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、例えば、SA6の処理時に現在位置取得部11にて取得された自車両の現在位置及び地図DB17aの地図情報に基づいて、自車両が対象跨ぎ地点よりも所定距離(一例として、50m等)だけ手前に位置する地点(具体的には、自車両から見て手前に位置する地点)であって当該判定を行う地点(以下、「判定地点」と称する)に到着したか否かを判定したり、又はユーザによってタッチパッド13を介して所定操作が受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、自車両が判定地点に到着した場合、又は上記所定操作が受け付けられた場合には、判定タイミングが到来したと判定し、自車両が判定地点に到着していない場合、又は上記所定操作が受け付けられていない場合には、判定タイミングが到来していないと判定する。そして、制御部16は、判定タイミングが到来するまで待機し(SA6、No)、判定タイミングが到来したと判定された場合(SA6、Yes)にはSA7へ移行する。
SA7において取得部16aは、渋滞度情報、車線数情報、一方通行情報、及び信号機情報を取得する。
ここで、渋滞度情報の取得方法については任意であるが、例えば、SA7の処理直前に探索されていた走行経路(例えば、SA2にて探索された走行経路、あるいは後述するSA10の処理を少なくとも1回以上行う場合には後述するSA10にて再探索された走行経路)、及び地図DB17aの地図情報(リンクデータ)に基づいて、対象跨ぎ地点に対応する第2車線を特定し、当該特定した第2車線に関する渋滞度情報を外部装置(図示省略)から取得する。より具体的には、対象跨ぎ地点が1つのリンク上に位置する場合には、当該1つのリンクの第2車線に対応する渋滞度情報を取得し、対象跨ぎ地点が2つのリンクの相互間に位置する場合には、当該2つのリンクの各々の第2車線に対応する渋滞度情報をそれぞれ取得する。
また、車線数情報の取得方法については任意であるが、例えば、上記SA7の処理直前に探索されていた走行経路、及び地図DB17aの地図情報(リンクデータ)に基づいて、対象跨ぎ地点に対応する第2車線の数を特定し、当該特定した第2車線の数を示す情報を車線数情報として取得する。
また、一方通行情報の取得方法については任意であるが、例えば、上記SA7の処理直前に探索されていた走行経路、及び地図DB17aの地図情報(リンクデータ)に基づいて、対象跨ぎ地点に対応する第2車線を含んで構成された道路が一方通行であるか否かを判定し、当該判定した結果を示す情報を一方通行情報として取得する。
また、信号機情報の取得方法については任意であるが、例えば、上記SA7の処理直前に探索されていた走行経路、及び地図DB17aの地図情報(地物データ)に基づいて、対象跨ぎ地点に対応する第1車線の地点のうち、対象跨ぎ地点の近傍に位置する地点に信号機が設置されているか否かを判定し、当該判定した結果を示す情報を信号機情報として取得する。
SA8において判定部16bは、SA7にて取得された渋滞度情報、車線数情報、一方通行情報、及び信号機情報に基づいて、評価値を算出する。この評価値の算出方法については任意であるが、実施の形態では、以下に示す通りに算出する。
すなわち、まず、第1評価値テーブル17bに格納されている第1評価値情報の中から、SA7にて取得された渋滞度情報に対応する第1評価値情報を抽出し、当該抽出した第1評価値情報に基づいて第1評価値を特定する。次に、第2評価値テーブル17cに格納されている第2評価値情報の中から、SA7にて取得された車線数情報に対応する第2評価値情報を抽出し、当該抽出した第2評価値情報の第2評価値を特定すべき第2評価値として特定する。次いで、第3評価値テーブル17dに格納されている第3評価値情報の中から、SA7にて取得された一方通行情報に対応する第3評価値情報を抽出し、当該抽出した第3評価値情報の第3評価値を特定すべき第3評価値として特定する。続いて、第4評価値テーブル17eに格納されている第4評価値情報の中から、SA7にて取得された信号機情報に対応する第4評価値情報を抽出し、当該抽出した第4評価値情報の第4評価値を特定すべき第4評価値として特定する。そして、これら特定された第1評価値から第4評価値を合計し、当該合計した値を評価値として算出する。
ここで、第1評価値の特定方法の詳細については、例えば、対象跨ぎ地点が1つのリンク上に位置することで、SA7において当該1つのリンクの第2車線に関する渋滞度情報が取得された場合には、当該取得された渋滞度情報に対応する第1評価値情報を第1評価値テーブル17bから抽出し、当該抽出した第1評価値情報の第1評価値を特定すべき第1評価値として特定する。
また、対象跨ぎ地点が2つのリンクの相互間に位置することで、SA7において当該2つのリンクの各々の第2車線に関する渋滞度情報がそれぞれ取得された場合には、まず、当該取得された渋滞度情報に対応する第1評価値情報を第1評価値テーブル17bからそれぞれ抽出する。次に、2つのリンクの各々の第2車線に関する渋滞度情報が示す渋滞度がそれぞれ同じである場合には、上記抽出された第1評価値情報(すなわち、2つのリンクの第1評価値情報)のいずれか一方の第1評価値を特定すべき第1評価値として特定する。一方、2つのリンクの各々の第2車線に関する渋滞度情報が示す渋滞度がそれぞれ異なる場合において、第2車線における対象跨ぎ地点よりも手前側(具体的には、第2車線を走行している他車両から見て手前側)に位置するリンクの第2車線の渋滞度が当該対象跨ぎ地点よりも奥側に位置するリンクの第2車線の渋滞度よりも高い場合には、上記抽出された第1評価値情報のうち、評価値が高い方の第1評価値情報の第1評価値を特定すべき第1評価値として特定する。このような特定を行った理由は、自車両が対象跨ぎ地点を通過する際の安全性を確保するためである。また、2つのリンクの各々の第2車線に関する渋滞度情報が示す渋滞度がそれぞれ異なる場合において、第2車線における対象跨ぎ地点よりも手前側に位置するリンクの第2車線の渋滞度が当該対象跨ぎ地点よりも奥側に位置するリンクの第2車線の渋滞度よりも低い場合には、上記抽出された第1評価値情報のうち、当該対象跨ぎ地点よりも奥側に位置するリンクの第1評価値情報の第1評価値を特定すべき第1評価値として特定する。このような特定を行った理由は、上記手前側に位置するリンクの第2車線を走行する他車両の速度が対象跨ぎ地点に近づくにつれて上記奥側に位置するリンクの第2車線を走行する他車両の速度に近づいていくことからすれば、自車両が対象跨ぎ地点を通過する際には上記奥側に位置するリンクの第2車線の渋滞度の影響を受けるものと考えられるからである。ただし、これに限られず、例えば、2つのリンクの各々の第2車線に関する渋滞度情報が示す渋滞度がそれぞれ異なる場合には、上記抽出された第1評価値情報のうち、評価値が高い方の第1評価値情報の第1評価値を特定すべき第1評価値として特定してもよい。
次に、図7に示すように、SA9において判定部16bは、SA4にて算出した評価値に基づいて、対象跨ぎ地点において自車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定する。
この自車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態では、SA4にて算出した評価値が閾値以下(例えば、5以下等)であるか否かに基づいて判定する。ここで、上記評価値が閾値以下である場合には上記自車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定し、上記評価値が閾値以下でない場合には上記自車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきでないと判定する。このような処理により、渋滞度情報と、車線数情報、一方通行情報、又は信号機情報とに基づいて自車両が第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定できるので、渋滞度情報に加えて、走行時間や安全性に影響を与え得る他の特性を考慮した経路の案内をユーザに対して提供できる。特に、SA4にて算出した評価値に基づいて自車両が第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定できるので、自車両が第2車線を跨いで走行することの容易性を定量的に評価することにより、当該判定を正確に行うことが可能となる。
そして、制御部16は、上記自車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきでないと判定された場合(SA9、No)にはSA10に移行する。一方、上記自車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定された場合(SA9、Yes)には、SA9の処理直前まで行われている走行経路の案内を継続しながら、他の跨ぎ地点を対象跨ぎ地点としてSA6からSA12の処理を再び繰り返す。ここで、「SA9の処理直前まで行われている走行経路の案内」とは、自車両が対象跨ぎ地点に対応する第1車線から対象跨ぎ地点に対応する少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで対象跨ぎ地点に対応する第3車線に至る走行経路の案内を意味し、例えば、SA3にて案内された走行経路の案内、又はSA11の処理を少なくとも1回以上行う場合にはSA11にて再案内された走行経路の案内等が該当する。
SA10において探索部16dは、走行経路を再探索する。この走行経路を再探索する方法については任意であるが、例えば、SA10の処理時に取得された自車両の現在位置、SA10の処理直前に探索されていた走行経路(例えば、SA2にて探索された走行経路、あるいはSA10の処理を少なくとも1回以上行う場合にはSA10にて再探索された走行経路)、及び地図DB17aの地図情報に基づいて、公知の経路探索手法を用いて、自車両が対象跨ぎ地点に対応する第2車線を跨がない走行経路を再探索する。
SA11において案内部16cは、SA10にて再探索された走行経路を案内する(すなわち、走行経路を再案内する)。この走行経路を再案内する方法については任意であるが、例えば、SA10の処理直前に探索されていた走行経路(例えば、SA2にて探索された走行経路、あるいはSA10の処理を少なくとも1回以上行う場合にはSA10にて再探索された走行経路)が案内領域においてディスプレイ14に表示された地図に対して重ねて表示されている場合には、この走行経路に代えて、SA10にて再探索された走行経路を当該地図に対して重ねて表示することにより再案内を行う。あるいは、この走行経路の表示に加えて、走行経路の再探索が行われた旨を示す情報をスピーカ15にて音声出力することにより再案内を行ってもよい。
SA12において制御部16は、SA10にて再探索された走行経路上に位置する跨ぎ地点を特定する(すなわち、跨ぎ地点を再特定する)。この跨ぎ地点の再特定方法については任意であるが、実施の形態では、地図DB17aの地図情報に基づいて、SA10にて再探索された走行経路の地点の中から右折地点を抽出し、当該抽出した右折地点を跨ぎ地点として特定する。その後、制御部16は、SA5へ移行し、SA5からSA13の間のループにおいて、SA12にて再特定された跨ぎ地点を対象として、SA6からSA12の処理を順次行う。なお、例えば、SA10にて再探索された走行経路の地点の中に右折地点が含まれていないことで、跨ぎ地点を再特定することができなかった場合には、制御部16は、後述するSA14に移行してもよい。
以上のように、SA5からSA13の間のループにおいて、処理対象となる跨ぎ地点のすべてを対象として、SA6からSA12の処理が順次行われた後、制御部16は、SA14へ移行する。
SA14において制御部16は、ナビゲーション処理を終了するタイミング(以下、「終了タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。この終了タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、例えば、SA14の処理時に現在位置取得部11にて取得された自車両の現在位置が目的地の位置と一致するか否かに基づいて判定したり、タッチパッド13を介してユーザの所定操作が行われたか否かに基づいて判定する。ここで、上記自車両の現在位置が目的地の位置と一致した場合、又は上記所定操作が行われた場合には、終了タイミングが到来したと判定し、上記自車両の現在位置が目的地の位置と一致していない場合、又は上記所定操作が行われていない場合には、終了タイミングが到来していないと判定する。そして、制御部16は、終了タイミングが到来するまで待機し(SA14、No)、終了タイミングが到来したと判定された場合(SA14、Yes)にはナビゲーション処理を終了する。
このようなナビゲーション処理により、例えば、跨ぎ地点に対応する第2車線が渋滞している場合において、当該第2車線の渋滞度が軽渋滞(第1渋滞)である場合には、自車両が第2車線を跨いで走行すべきでない旨の案内を行うことができるので、自車両が第2車線を跨ぐまでに待ち時間が生じることや、自車両が第2車線を跨ぐ際に危険が生じることを回避できる経路の案内をユーザに対して提供できる。また、跨ぎ地点に対応する第2車線が渋滞している場合において、当該第2車線の渋滞度が重渋滞(第2渋滞度)である場合には、自車両が第2車線を跨いで走行すべき旨の案内を行うことができるので、自車両が第2車線を跨ぐ際の安全性を確保しながら、走行時間を低減することが可能な経路の案内をユーザに対して提供できる。以上のことから、経路案内におけるユーザの利便性を向上させることができる。特に、跨ぎ地点に対応する第2車線が渋滞している場合において、当該第2車線の渋滞度が重渋滞である場合には、跨ぎ地点に対応する第1車線から当該第2車線を跨いで跨ぎ地点に対応する第3車線に至る走行経路を案内することができるので、自車両が第2車線を跨ぐ際の安全性を確保しながら、走行時間を低減することが可能な上記走行経路の案内をユーザに対して提供できる。
(ナビゲーション処理−具体的な処理内容)
続いて、このようなナビゲーション処理が実行される具体的な処理内容について説明する。図8から図10は、ナビゲーション処理の処理対象とする走行領域を例示した図である。
最初に、ナビゲーション処理の処理対象とする図8の走行領域R1の概要、図9の走行領域R2の概要、及び図10の走行領域R3の概要について説明する。
まず、図8に示すように、走行領域R1(図8では、T字路)は、自車両MVが走行している第1車線L1であって、信号機が設置されていない第1車線L1と、第1車線L1に対して図8の下側に隣接している1つの第2車線L2であって、他車両OV(対向車両)が走行している第2車線L2(対向車線)と、第2車線L2に対して交差している第3車線L3(交差車線)とを備えている。また、図8には、第2車線L2がリンクLLで構成されており、このリンクLL上に跨ぎ地点Pが位置するが、第2車線L2を含んで構成された道路は一方通行ではない。
また、図9に示すように、走行領域R2(図9では、T字路)は、自車両MVが走行している第1車線L1であって、信号機が設置されていない第1車線L1と、第1車線L1に対して図9の下側に隣接している2つの第2車線L2であって、他車両OV(対向車両)が走行している第2車線L2(対向車線)と、第2車線L2に対して交差している第3車線L3(交差車線)とを備えている。また、図9には、各第2車線L2がリンクLL1及びリンクLL2で構成されており、これらリンクLL1及びリンクLL2の相互間に跨ぎ地点Pが位置するが、第2車線L2を含んで構成された道路は一方通行ではない。
また、図10に示すように、走行領域R3(図10では、T字路)は、自車両MVが走行している第1車線L1であって、信号機が設置されていない第1車線L1と、第1車線L1に対して交差している1つの第2車線L2であって、他車両OV(合流車両)が走行している第2車線L2(交差車線)と、第2車線L2に対して図10の上側に隣接している第3車線L3(対向車線)とを備えている。また、図10には、第2車線L2がリンクLLで構成されており、このリンクLL上に跨ぎ地点Pが位置するが、第2車線L2を含んで構成された道路は一方通行ではない。
次に、図8の走行領域R1で自車両MVが走行している場合には、以下に示すような処理が行われる。すなわち、まず、図6のSA2において探索された走行経路(ここでは、自車両MVが第1車線L1から1つの第2車線L2を跨いで第3車線L3に至る走行経路(すなわち、自車両MVが第2車線L2を横断して右折する走行経路))を自車両MVが走行している場合において、自車両MVが跨ぎ地点Pに対応する判定地点に到着することにより、図6のSA6において判定タイミングが到来したと判定されると、図6のSA7においてリンクLLに対応する渋滞度情報=重渋滞、第2車線L2に対応する車線数情報=1、第2車線L2を含んで構成された道路に対応する一方通行情報=なし、及び第1車線L1に対応する信号機情報=なし、が取得される。次に、図6のSA8において、図6のSA7にて取得された渋滞度情報、車線数情報、一方通行情報、及び信号機情報に基づいて、第1評価値=0、第2評価値=0、第3評価値=2、及び第1評価値=2が特定されることにより、評価値=第1評価値+第2評価値+第3評価値+第4評価値=0+0+2+2=4が算出される。そして、図7のSA9において、図6のSA8にて算出された評価値=4が閾値以下であることで、自車両MVが第2車線L2を跨いで走行するべきであると判定されると、図6のSA2において探索された走行経路の案内が継続して行われる。このような処理により、自車両MVが第2車線L2を跨ぐ際の安全性を確保しながら、走行時間を低減することが可能な経路(すなわち、図6のSA2において探索された走行経路)の案内をユーザに対して提供できる。なお、仮に、図6のSA8にて算出された評価値が閾値以下でないことで、自車両MVが第2車線L2を跨いで走行するべきでないと判定された場合には、図7のSA10において走行経路が再探索され(ここでは、自車両MVが1つの第2車線L2を跨ぐことなく第1車線L1を直進して走行する走行経路が再探索される)、図7のSA11において図7のSA10にて再探索された走行経路が再案内される。
また、図9の走行領域R2で自車両MVが走行している場合には、以下に示すような処理が行われる。すなわち、まず、図6のSA2において探索された走行経路(ここでは、自車両MVが第1車線L1から2つの第2車線L2を跨いで第3車線L3に至る走行経路(すなわち、自車両MVが第2車線L2を横断して右折する走行経路))を自車両MVが走行している場合において、自車両MVが跨ぎ地点Pに対応する判定地点に到着することにより、図6のSA6において判定タイミングが到来したと判定されると、図6のSA7においてリンクLL1に対応する渋滞度情報=重渋滞、リンクLL2に対応する渋滞度情報=軽渋滞、第2車線L2に対応する車線数情報=2、第2車線L2を含んで構成された道路に対応する一方通行情報=なし、及び第1車線L1に対応する信号機情報=なし、が取得される。次に、図6のSA8において、図6のSA7にて取得された渋滞度情報、車線数情報、一方通行情報、及び信号機情報に基づいて第1評価値=10(具体的には、リンクLL2の第1評価値情報の第1評価値)、第2評価値=1、第3評価値=2、及び第1評価値=2が特定されることにより、評価値=第1評価値+第2評価値+第3評価値+第4評価値=10+1+2+2=15が算出される。そして、図7のSA9において、図6のSA8にて算出された評価値=15が閾値以下でないことで、自車両MVが第2車線L2を跨いで走行するべきでないと判定されると、図7のSA10において走行経路が再探索され(ここでは、自車両MVが2つの第2車線L2を跨ぐことなく第1車線L1を走行する走行経路が再探索される)、図7のSA11において図7のSA10にて再探索された走行経路が再案内される。このような処理により、自車両MVが第2車線L2を跨ぐまでに待ち時間が生じることや、自車両MVが第2車線L2を跨ぐ際に危険が生じることを回避できる経路(すなわち、図7のSA10にて再探索された走行経路)の案内をユーザに対して提供できる。なお、仮に、図6のSA8にて算出された評価値が閾値以下であることで、自車両MVが第2車線L2を跨いで走行するべきであると判定された場合には、図6のSA2において探索された走行経路の案内が継続して行われる。
また、図10の走行領域R3で自車両MVが走行している場合には、以下に示すような処理が行われる。すなわち、まず、図6のSA2において探索された走行経路(ここでは、自車両MVが第1車線L1から1つの第2車線L2を跨いで第3車線L3に至る走行経路)を自車両MVが走行している場合において、自車両MVが跨ぎ地点Pに対応する判定地点に到着することにより、図6のSA6において判定タイミングが到来したと判定されると、図6のSA7においてリンクLLに対応する渋滞度情報=重渋滞、第2車線L2に対応する車線数情報=1、第2車線L2を含んで構成された道路に対応する一方通行情報=なし、及び第1車線L1に対応する信号機情報=なし、が取得される。次に、図6のSA8において、図6のSA7にて取得された渋滞度情報、車線数情報、一方通行情報、及び信号機情報に基づいて第1評価値=0、第2評価値=0、第3評価値=2、及び第1評価値=2が特定されることにより、評価値=第1評価値+第2評価値+第3評価値+第4評価値=0+0+2+2=4が算出される。そして、図7のSA9において、図6のSA8にて算出された評価値=4が閾値以下であることで、自車両MVが第2車線L2を跨いで走行するべきであると判定されると、図6のSA2において探索された走行経路の案内が継続して行われる。このような処理により、自車両MVが第2車線L2を跨ぐ際の安全性を確保しながら、走行時間を低減することが可能な経路(すなわち、図6のSA2において探索された走行経路)の案内をユーザに対して提供できる。なお、仮に、図6のSA8にて算出された評価値が閾値以下でないことで、自車両MVが第2車線L2を跨いで走行するべきでないと判定された場合には、図7のSA10において走行経路が再探索され(ここでは、自車両MVが第2車線L2を跨ぐことなく左折して走行することで第1車線L1から第2車線L2に進入する走行経路が再探索される)、図7のSA11において図7のSA10にて再探索された走行経路が再案内される。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。例えば、車載装置1を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に制御部16を設けると共に、これら複数の装置の他の一部にデータ記録部17を設けてもよい。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(ナビゲーションシステムについて)
上記実施の形態では、ナビゲーションシステムが車載装置1を用いて構成されていると説明したが、これに限られず、例えば、複数の車載装置1と通信可能に接続されたセンタ装置を用いて構成されてもよい。この場合には、例えば、センタ装置において、ナビゲーション処理のSA1にて対象となる車両から出発地及び目的地を示す情報及び当該車両の現在位置が取得されると、SA2にて探索された走行経路を示す情報を上記対象となる車両の車載装置1に向けて送信してもよい。また、SA4からSA10の処理が実行された後に、SA11にて再探索された走行経路を示す情報を上記対象となる車両の車載装置1に向けて送信してもよい。
(ナビゲーション処理について)
上記実施の形態では、SA3において、自車両が第1車線から少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで第3車線に至る走行経路を探索することができると説明したが、これに限られず、例えば、自車両が第1車線から少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで施設の入口に至る走行経路を探索してもよい。
また、上記実施の形態では、SA4において、SA2にて探索された走行経路に含まれる右折地点を跨ぎ地点として特定すると説明したが、これに限られない。例えば、SA2にて探索された走行経路に含まれる右折地点又は自車両が直進する交差点のいずれかを跨ぎ地点として特定してもよい(なお、SA12の跨ぎ地点の再特定についても同様とする)。
また、上記実施の形態では、SA7において、渋滞度情報、車線数情報、一方通行情報、及び信号機情報を取得すると説明したが、これに限られない。例えば、渋滞度情報と、車線数情報、一方通行情報、又は信号機情報のいずれか1つ(又はいずれか2つ)とを取得してもよい。あるいは、渋滞度情報のみを取得してもよい。この場合には、SA8の処理を省略することができる。また、SA9において、SA7にて取得した渋滞度情報に基づいて、対象跨ぎ地点において自車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定してもよい。ここで、この自車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かの判定方法については任意であるが、例えば、SA7にて取得された渋滞度情報が第1渋滞度を示す情報(例えば、渋滞度情報=軽渋滞等)であるか否かに基づいて判定する。そして、第1渋滞度を示す情報である場合には上記自車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきでないと判定し、第1渋滞度を示す情報でない場合(例えば、渋滞度情報=重渋滞等である場合)には上記自車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定する。
また、上記実施の形態では、SA7において、第1評価値から第4評価値の合計値を評価値として算出すると説明したが、これに限られない。例えば、第1評価値から第4評価値の平均値を評価値として算出してもよい。あるいは、第1評価値から第4評価値のいずれか1つ(一例として、最も高い値を示すもの等)を評価値として算出してもよい。あるいは、第1評価値から第4評価値の各々に応じた重み付けを行い、当該重み付けの結果に基づいて評価値を算出してもよい。一例として、第1評価値=0、第2評価値=0、第3評価値=2、及び第1評価値=2であり、第1評価値の重み付け係数=第2評価値の重み付け係数=1、第3評価値の重み付け係数=第4評価値の重み付け係数=2である場合において、評価値=第1評価値×第1評価値の重み付け係数+第2評価値×第2評価値の重み付け係数+第3評価値×第3評価値の重み付け係数+第4評価値×第4評価値の重み付け係数=0×1+0×1+2×2+2×2=8が算出される。
〔実施の形態の特徴と効果の一部〕
最後に、これまでに説明した実施の形態の特徴と効果の一部を、以下に例示する。ただし、実施の形態の特徴と効果は、以下の内容に限定されず、以下の特徴の一部のみを具備することによって以下の効果の一部のみを奏する場合や、以下の特徴以外の他の特徴を具備することによって以下の効果以外の他の効果を奏する場合がある。
実施の形態の1つの側面1に係るナビゲーションシステムは、対象車両が走行している第1車線とは異なる少なくとも1つ以上の第2車線を当該対象車両が跨いで走行する際の案内を行うナビゲーションシステムであって、前記少なくとも1つ以上の第2車線の渋滞度を示す渋滞度情報を取得する取得手段と、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報に基づいて、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記対象車両の走行に関する案内を行う案内手段と、を備え、前記判定手段は、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報が、前記少なくとも1つ以上の第2車線を走行している他の車両が徐行している蓋然性が低い渋滞の渋滞度である第1渋滞度を示す情報である場合には、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきでないと判定し、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報が、前記第1渋滞度よりも高い渋滞度であって、前記他の車両が徐行している蓋然性が高い渋滞の渋滞度である第2渋滞度を示す情報である場合には、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定する。
上記側面1に係るナビゲーションシステムによれば、判定手段が、取得手段にて取得された渋滞度情報が第1渋滞度を示す情報である場合には、対象車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきでないと判定し、取得手段にて取得された渋滞度情報が第2渋滞度を示す情報である場合には、対象車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定するので、第2車線が渋滞している場合において、第2車線の渋滞度が第1渋滞度である場合には、対象車両が第2車線を跨いで走行すべきでない旨の案内を行うことができるので、対象車両が第2車線を跨ぐまでに待ち時間が生じることや、対象車両が第2車線を跨ぐ際に危険が生じることを回避できる経路の案内をユーザに対して提供できる。また、第2車線が渋滞している場合において、第2車線の渋滞度が第2渋滞度である場合には、対象車両が第2車線を跨いで走行すべき旨の案内を行うことができるので、対象車両が第2車線を跨ぐ際の安全性を確保しながら、走行時間を低減することが可能な経路の案内をユーザに対して提供できる。以上のことから、経路案内におけるユーザの利便性を向上させることができる。
実施の形態の他の側面2に係るナビゲーションシステムは、上記側面1に係るナビゲーションシステムにおいて、前記対象車両が前記第1車線から前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで当該第1車線及び当該第2車線とは異なる第3車線に至る走行経路を探索する探索手段を備え、前記案内手段は、前記判定手段によって前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定された場合には、前記探索手段にて探索された前記走行経路を案内する。
上記側面2に係るナビゲーションシステムによれば、案内手段が、判定手段によって対象車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定された場合には、探索手段にて探索された走行経路であって、対象車両が第1車線から少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで第3車線に至る走行経路を案内するので、第2車線が渋滞している場合において、第2車線の渋滞度が第2渋滞度である場合には、第1車線から第2車線を跨いで第3車線に至る走行経路を案内することができるので、対象車両が第2車線を跨ぐ際の安全性を確保しながら、走行時間を低減することが可能な上記走行経路の案内をユーザに対して提供できる。
実施の形態の他の側面3に係るナビゲーションシステムは、上記側面1又は上記側面2に係るナビゲーションシステムにおいて、前記取得手段は、前記第2車線の数を示す車線数情報、前記第2車線を含んで構成された道路が一方通行であるか否かを示す一方通行情報、又は前記第1車線の地点のうち、前記対象車両が前記第2車線を跨ぐ地点の近傍に位置する地点に信号機が設置されているか否かを示す信号機情報の少なくともいずれか1つをさらに取得し、前記判定手段は、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報と、前記車線数情報、前記一方通行情報、又は、前記信号機情報の少なくともいずれか1つとに基づいて、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定する。
上記側面3に係るナビゲーションシステムによれば、判定手段が、取得手段にて取得された渋滞度情報と、車線数情報、一方通行情報、又は、信号機情報の少なくともいずれか1つとに基づいて、対象車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定するので、渋滞度情報と、車線数情報、一方通行情報、又は信号機情報とに基づいて対象車両が第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定できるので、渋滞度情報に加えて、走行時間や安全性に影響を与え得る他の特性を考慮した経路の案内をユーザに対して提供できる。
実施の形態の他の側面4に係るナビゲーションシステムは、上記側面3に係るナビゲーションシステムにおいて、前記判定手段は、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報と、前記車線数情報、前記一方通行情報、又は前記信号機情報の少なくともいずれか1つとに基づいて、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行することの容易性を評価するための評価値を算出し、当該算出した評価値に基づいて、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定する。
上記側面4に係るナビゲーションシステムによれば、判定手段が、取得手段にて取得された渋滞度情報と、車線数情報、一方通行情報、又は信号機情報の少なくともいずれか1つとに基づいて、評価値を算出し、当該算出した評価値に基づいて、対象車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定するので、評価値に基づいて対象車両が第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定できるので、第2車線を跨いで走行することの容易性を定量的に評価することにより、当該判定を正確に行うことが可能となる。
実施の形態の他の側面5に係るナビゲーションプログラムは、対象車両が走行している第1車線とは異なる少なくとも1つ以上の第2車線を当該対象車両が跨いで走行する際の案内を行うナビゲーションシステムのナビゲーションプログラムであって、コンピュータを、前記少なくとも1つ以上の第2車線の渋滞度を示す渋滞度情報を取得する取得手段と、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報に基づいて、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記対象車両の走行に関する案内を行う案内手段と、として機能させるためのナビゲーションプログラムであり、前記判定手段は、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報が、前記少なくとも1つ以上の第2車線を走行している他の車両が徐行している蓋然性が低い渋滞の渋滞度である第1渋滞度を示す情報である場合には、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきでないと判定し、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報が、前記第1渋滞度よりも高い渋滞度であって、前記他の車両が徐行している蓋然性が高い渋滞の渋滞度である第2渋滞度を示す情報である場合には、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定する。
上記側面5に係るナビゲーションプログラムによれば、判定手段が、取得手段にて取得された渋滞度情報が第1渋滞度を示す情報である場合には、対象車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきでないと判定し、取得手段にて取得された渋滞度情報が第2渋滞度を示す情報である場合には、対象車両が少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定するので、第2車線が渋滞している場合において、第2車線の渋滞度が第1渋滞度である場合には、対象車両が第2車線を跨いで走行すべきでない旨の案内を行うことができるので、対象車両が第2車線を跨ぐまでに待ち時間が生じることや、対象車両が第2車線を跨ぐ際に危険が生じることを回避できる経路の案内をユーザに対して提供できる。また、第2車線が渋滞している場合において、第2車線の渋滞度が第2渋滞度である場合には、対象車両が第2車線を跨いで走行すべき旨の案内を行うことができるので、対象車両が第2車線を跨ぐ際の安全性を確保しながら、走行時間を低減することが可能な経路の案内をユーザに対して提供できる。以上のことから、経路案内におけるユーザの利便性を向上させることができる。
1 車載装置
11 現在位置取得部
12 通信部
13 タッチパッド
14 ディスプレイ
15 スピーカ
16 制御部
16a 取得部
16b 判定部
16c 案内部
16d 探索部
17 データ記録部
17a 地図DB
17b 第1評価値テーブル
17c 第2評価値テーブル
17d 第3評価値テーブル
17e 第4評価値テーブル
L1 第1車線
L2 第2車線
L3 第3車線
LL リンク
LL1 リンク
LL2 リンク
MV 自車両
OV 他車両
P 跨ぎ地点
R1 走行領域
R2 走行領域
R3 走行領域

Claims (5)

  1. 対象車両が走行している第1車線とは異なる少なくとも1つ以上の第2車線を当該対象車両が跨いで走行する際の案内を行うナビゲーションシステムであって、
    前記少なくとも1つ以上の第2車線の渋滞度を示す渋滞度情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報に基づいて、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記対象車両の走行に関する案内を行う案内手段と、を備え、
    前記判定手段は、
    前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報が、前記少なくとも1つ以上の第2車線を走行している他の車両が徐行している蓋然性が低い渋滞の渋滞度である第1渋滞度を示す情報である場合には、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきでないと判定し、
    前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報が、前記第1渋滞度よりも高い渋滞度であって、前記他の車両が徐行している蓋然性が高い渋滞の渋滞度である第2渋滞度を示す情報である場合には、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定する、
    ナビゲーションシステム。
  2. 前記対象車両が前記第1車線から前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで当該第1車線及び当該第2車線とは異なる第3車線に至る走行経路を探索する探索手段を備え、
    前記案内手段は、前記判定手段によって前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定された場合には、前記探索手段にて探索された前記走行経路を案内する、
    請求項1に記載のナビゲーションシステム。
  3. 前記取得手段は、前記第2車線の数を示す車線数情報、前記第2車線を含んで構成された道路が一方通行であるか否かを示す一方通行情報、又は前記第1車線の地点のうち、前記対象車両が前記第2車線を跨ぐ地点の近傍に位置する地点に信号機が設置されているか否かを示す信号機情報の少なくともいずれか1つをさらに取得し、
    前記判定手段は、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報と、前記車線数情報、前記一方通行情報、又は、前記信号機情報の少なくともいずれか1つとに基づいて、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定する、
    請求項1又は2に記載のナビゲーションシステム。
  4. 前記判定手段は、前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報と、前記車線数情報、前記一方通行情報、又は前記信号機情報の少なくともいずれか1つとに基づいて、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行することの容易性を評価するための評価値を算出し、当該算出した評価値に基づいて、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定する、
    請求項3に記載のナビゲーションシステム。
  5. 対象車両が走行している第1車線とは異なる少なくとも1つ以上の第2車線を当該対象車両が跨いで走行する際の案内を行うナビゲーションシステムのナビゲーションプログラムであって、
    コンピュータを、
    前記少なくとも1つ以上の第2車線の渋滞度を示す渋滞度情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報に基づいて、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記対象車両の走行に関する案内を行う案内手段と、として機能させるためのナビゲーションプログラムであり、
    前記判定手段は、
    前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報が、前記少なくとも1つ以上の第2車線を走行している他の車両が徐行している蓋然性が低い渋滞の渋滞度である第1渋滞度を示す情報である場合には、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきでないと判定し、
    前記取得手段にて取得された前記渋滞度情報が、前記第1渋滞度よりも高い渋滞度であって、前記他の車両が徐行している蓋然性が高い渋滞の渋滞度である第2渋滞度を示す情報である場合には、前記対象車両が前記少なくとも1つ以上の第2車線を跨いで走行するべきであると判定する、
    ナビゲーションプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110276975A (zh) * 2019-07-10 2019-09-24 中国联合网络通信集团有限公司 一种自动驾驶车辆分流调度方法及系统

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