JP6398185B2 - プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 - Google Patents

プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法に関する。
従来、光源が発した光を液晶表示パネル等によって変調し、画像を投射するプロジェクターが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1は変調部として反射型の液晶表示パネルを備え、光源が発した光をミラーに反射させて液晶表示パネルに照射し、液晶表示パネルの反射光を投射する。また、特許文献2のプロジェクターは、青色、赤色、及び緑色の波長域に対応する3つの液晶表示パネルを備えており、各液晶表示パネルで変調された光を集光して投射する。
特開2011−97592号公報 特開2011−237637号公報
ところで、プロジェクターの内部において、レンズやミラー等の光学部品、或いは液晶表示パネルの反射光または透過光が、意図しない影響を与えることがある。例えば、反射型液晶表示パネルを用いた構成において液晶表示パネルを反射した光が、液晶表示パネルに入射する光に重なり、光量が変動することがある。このような光量の変動は画像の表示品質に影響を与える可能性がある。例えば、特許文献2のプロジェクターのように複数の色光を変調して集光する構成では、色光の光量のバランスが乱れるとホワイトバランスのずれを生じ、好ましくない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、プロジェクターの反射光の影響による表示品質の低下を防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、画像データに基づいて画像を表示するプロジェクターであって、光源と、光源が発した光を前記画像データに基づいて変調する変調部と、前記画像データの輝度に基づいて、前記変調部から光源側への反射光の影響を補償するように前記変調部を制御する補正処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、反射光の影響を補償するように投射画像を補正できる。このため、反射光の影響で投射画像の輝度が変動したりカラーバランスが乱れたりすることがなく、表示品質の低下を防止できる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記補正処理部は、前記反射光の影響により生じる輝度の増加を抑制するように前記変調部を制御することを特徴とする。
本発明によれば、反射光の影響による輝度の増加を抑制でき、表示品質の低下を防止できる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記補正処理部は、前記画像データの輝度のピーク値が予め設定された値より大きい場合に、前記反射光の影響を補償するように前記変調部を制御することを特徴とする。
本発明によれば、投射画像の輝度が大きい場合に反射光の影響を補償する制御を行うので、表示品質の低下を防止できる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記補正処理部は、前記画像データの輝度のピーク値が予め設定された値より小さい場合に、前記反射光の影響を補償するための前記変調部の制御を行わないことを特徴とする。
本発明によれば、投射画像の輝度が小さい場合に反射光の影響を補償する制御を行わない。すなわち、補正の影響が過剰に現れやすい投射画像に対しては補正を行わないので、過補正を防止できる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記補正処理部は、前記画像データの輝度に基づいて反射光量を推定し、推定した反射光量に対応する補正量を算出する補正量計算部と、補正量計算部が算出した補正量に基づき前記変調部を制御する補正部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、反射光量を推定することにより、反射光の影響を適切に補償できる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記画像データの輝度の特徴量を取得する特徴量取得部を備え、前記補正量計算部は、前記特徴量取得部により取得された特徴量に基づき反射光量を推定し、カラー画像の前記画像データについて、少なくともいずれかの色について補正量を算出することを特徴とする。
本発明によれば、反射光量を速やかに推定することができる。また、カラー画像におけるカラーバランス或いはホワイトバランスの乱れを防止できる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記補正量計算部は、赤(R)、緑(G)、及び青(B)の3色で構成されるカラー画像の前記画像データについて、前記画像データを構成する3つの色について補正量を算出することを特徴とする。
本発明によれば、カラー画像について、R、G、Bの3つの色について補正を行うことにより、カラーバランス或いはホワイトバランスの乱れを防止できる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記変調部は前記画像データに基づく画像を表示して前記光源が発した光を変調し、前記補正部は、前記変調部に表示される画像の輝度を前記補正量に従って補正することを特徴とする。
本発明によれば、光源の光を変調する画像について、補正量に従って輝度を補正するので、反射光の影響を適切に補正できる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記光源は、固体光源と、前記固体光源が発する励起光により変換光を生成する蛍光体とを備え、前記蛍光体の変換光が前記変調部に入射することを特徴とする。
本発明によれば、蛍光体における反射光の影響を補償して、反射光による表示品質の低下を防止できる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記光源は、第1の光源および第2の光源を含み、前記第1及び第2の光源のいずれかが前記固体光源で構成され、前記固体光源に対応して前記蛍光体を備えることを特徴とする。
本発明によれば、蛍光体における反射光の影響が、光源間の輝度のバランスに影響を与える場合に、この影響を補償して表示品質の向上を図ることができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記変調部は反射型液晶表示パネルを備え、前記光源から照射される入射光を前記光源側に反射することを特徴とする。
本発明によれば、反射型液晶表示パネルから光源側に反射する反射光の影響を補償して、反射光による表示品質の低下を防止できる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、画像データに基づき画像を表示するプロジェクターの制御方法であって、光源が発した光を前記画像データに基づいて変調部により変調し、前記変調部から光源側への反射光の影響を補償するように、前記画像データの輝度に基づいて前記変調部を制御すること、を特徴とする。
本発明によれば、反射光の影響を補償するように変調部を制御して、投射画像を補正できる。このため、反射光の影響で投射画像の輝度が変動したりカラーバランスが乱れたりすることがなく、表示品質の低下を防止できる。
本発明によれば、反射光の影響による表示品質の低下を防止できる。
実施形態に係るプロジェクターの機能ブロック図である。 投射部の構成を詳細に示す図である。 プロジェクターの各部の機能を模式的に示す図である。 プロジェクターの動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係るプロジェクター1の機能的構成を示すブロック図である。スクリーンSC(投射面)に画像を投射する表示装置としてのプロジェクター1は、PC等のコンピューターや各種画像プレーヤー等の外部の画像供給装置(図示略)に、画像入力I/F(インターフェイス)101を介して接続され、画像入力I/F101に入力されるデジタル画像データに基づく画像をスクリーンSCに投射する。
プロジェクター1は、光学的な画像の形成を行う投射部2を備える。投射部2は、光源部3(光源)、光変調装置(変調部)4、及び投射光学系6を備える。光源部3は、キセノンランプや超高圧水銀ランプ等のランプ類、或いは、LED(Light Emitting Diode)やレーザー光源等の固体光源を利用できる。本実施形態では後述するようにレーザー光源を備えた例を説明する。光源部3は、レーザー光源とともに、レーザー光源が発する光をもとに赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの色光を生成する光学部品を備えている。光源部3のレーザー光源は、光源駆動部130から入力されるパルス信号によりPWM制御される。
光変調装置4は、光源部3が発するR、G、Bの3つの色光を変調する。光変調装置4は、R、G、Bの3つの色光に対応して、3つの液晶ライトバルブを備える。本実施形態の液晶ライトバルブは反射型液晶パネル4R、4G、4Bで構成される。
投射光学系6は、光変調装置4により変調された光を集光及び合成するレンズ群を備え、カラーの画像光をスクリーンSCに投射する。投射光学系6は、フォーカス調整機構やズーム機構を備え、ユーザーの操作によってフォーカス調整やズーム調整が行われる。なお、プロジェクター1は、フォーカス調整機構やズーム機構を駆動するモーター等からなる投射光学系駆動部を備えていてもよい。
図2は、投射部2の構成を詳細に示す図である。
プロジェクター1は、図2に示すように、青色光用照明装置51と、黄色光用照明装置52と、ダイクロイックミラー25と、導光光学系とを備える。これらは図1に示した光源部3を構成する。この光源部3全体が本発明の光源部に相当すると解することもできる。また、青色光用照明装置51及び黄色光用照明装置52が光源部に相当するということもできる。或いは、青色レーザーダイオードアレイ53が備える青色レーザーダイオード59、及び、励起用レーザーダイオードアレイ60が備える励起用レーザーダイオード62が、本発明の光源部に相当すると解することもできる。
導光光学系は、R、G、Bの3色に対応する導光光学系3R、導光光学系3G、及び導光光学系3Bにより構成される。反射型液晶パネル4R、4G、4Bは、導光光学系3R、3G、3Bに対応する位置に設けられる。青色光用照明装置51は、一例として主にP偏光の青色光LBを射出する。黄色光用照明装置52は、一例として主にP偏光の黄色光LYを射出する。
また、プロジェクター1は、クロスダイクロイックプリズム5を備え、クロスダイクロイックプリズム5から光が出射される側に投射光学系6が配置される。クロスダイクロイックプリズム5を投射光学系6の一部とみなすこともできる。
さらに、導光光学系3R、3G、3Bに対応する位置には、光センサー36R、36G、36Bが設けられる。
本実施形態のダイクロイックミラー25は、一例として、黄色光用照明装置52が射出した黄色光LYのうち、予め決められた基準波長より波長が長い赤色光LRを透過させ、予め決められた基準波長以下の波長の緑色光LGを反射する。
導光光学系3Rは、ダイクロイックミラー25を透過した赤色光LRのうち、偏光ビームスプリッター26で反射したS偏光の赤色光を光センサー36Rへ導く。また、導光光学系3Rは、赤色光LRのうち偏光ビームスプリッター26を透過したP偏光の赤色光を反射型液晶パネル4Rへ導く。また、導光光学系3Rは、反射型液晶パネル4Rから反射された赤色光のうち、偏光ビームスプリッター26で反射したS偏光の赤色光をクロスダイクロイックプリズム5へ導く。
導光光学系3Gは、ダイクロイックミラー25が反射した緑色光LGのうち、偏光ビームスプリッター27で反射したS偏光の緑色光を光センサー36Gへ導く。導光光学系3Gは、緑色光LGのうち偏光ビームスプリッター27を透過したP偏光の緑色光を反射型液晶パネル4Gへ導く。また、導光光学系3Gは、反射型液晶パネル4Gから反射された緑色光のうち、偏光ビームスプリッター27で反射したS偏光の緑色光をクロスダイクロイックプリズム5へ導く。
導光光学系3Bは、青色光用照明装置51が射出した青色光LBのうち、偏光ビームスプリッター28で反射したS偏光の青色光を光センサー36Bへ導く。導光光学系3Bは、青色光LBのうち偏光ビームスプリッター28を透過したP偏光の青色光を反射型液晶パネル4Bへ導く。また、導光光学系3Bは、反射型液晶パネル4Bから反射された青色光のうち、偏光ビームスプリッター28で反射したS偏光の青色光をクロスダイクロイックプリズム5へ導く。
反射型液晶パネル4R、4G、4Bは、後述する光変調装置駆動部133(図1)から入力される画像信号に応じて、導光光学系3R、3G、3Bにより導かれた色光を画像信号に応じて変調する。クロスダイクロイックプリズム5は、導光光学系3Rが導いた赤色光、導光光学系3Gが導いた緑色光、導光光学系3Bが導いた青色光を合成する。投射光学系6は、クロスダイクロイックプリズム5によって合成された光をスクリーンSCに投射する。
光センサー36Rは、導光光学系3Rが導いたS偏光の赤色光の明るさ(本実施形態では、一例として光強度)を検出し、検出した赤色光の光強度を示す赤色光強度信号を制御部110へ出力する。光センサー36Bは、導光光学系3Bが導いたS偏光の青色光の光強度を検出し、検出した青色光の光強度を示す青色光強度信号を制御部110に出力する。光センサー36Gは、導光光学系3Gが導いたS偏光の緑色光の強度を検出し、検出した緑色光の強度を示す緑色光強度信号を制御部110に出力する。
青色光用照明装置51は、レーザー光源として青色レーザーダイオードアレイ53を備える。青色レーザーダイオードアレイ53は、例えば12個の青色レーザーダイオード59が4個×3個のアレイ状に配列されたものである。
また、青色光用照明装置51は、平行化レンズ54と、集光レンズ55と、拡散板56と、ピックアップレンズ57と、平行化レンズ58と、第1レンズアレイ9と、第2レンズアレイ10と、偏光変換素子11と、重畳レンズ12とを備える。
青色レーザーダイオード59から射出された青色光LBは、平行化レンズ54により平行化された後、集光レンズ55により集光され、拡散板56上に照射されることで点光源が形成される。拡散板56上の各点光源からの青色の拡散光は、ピックアップレンズ57を透過して平行化レンズ58により平行化された後、第1レンズアレイ9に入射する。
第1レンズアレイ9は平行化レンズ58から射出される照明光束を複数の部分光束に分割する。これらの部分光束は第2レンズアレイ10を通して偏光変換素子11に入射する。偏光変換素子11は、第1レンズアレイ9により分割された各部分光束の偏光方向を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光として射出する。例えば、偏光変換素子11は、青色レーザーダイオード59からの照明光の一方の偏光(例えばP偏光)を透過し、他方の偏光(例えばS偏光)を照明光軸51axに垂直な方向に向けて反射する。この場合、偏光変換素子11を透過した光は、概ねP偏光となるが、全てがP偏光となるわけではなく、S偏光も混在する。重畳レンズ12は、偏光変換素子11を透過した複数の部分光束を集光して反射型液晶パネル4Bの画像形成領域近傍に重畳させる。なお、重畳レンズ12は、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。
黄色光用照明装置52は、レーザー光源として励起用レーザーダイオードアレイ60を備える。励起用レーザーダイオードアレイ60は、例えば30個の励起用レーザーダイオード62が6個×5個のアレイ状に配列されたものである。励起用レーザーダイオード62は、蛍光体を励起させるための励起光として、紫外光もしくは青色光を射出する。
また、黄色光用照明装置52は、平行化レンズ54、集光レンズ55、蛍光体基板61、ピックアップレンズ57、平行化レンズ58、第1レンズアレイ9、第2レンズアレイ10、偏光変換素子11、及び、重畳レンズ12を備える。
平行化レンズ54は、個々の励起用レーザーダイオード62に対応して設けられる。
黄色光用照明装置52の第1レンズアレイ9、第2レンズアレイ10、偏光変換素子11及び重畳レンズ12はそれぞれ、青色光用照明装置51内の第1レンズアレイ9、第2レンズアレイ10、偏光変換素子11及び重畳レンズ12と同じ構成である。但し、黄色光用照明装置52では、青色光用照明装置51の照明光軸51axが照明光軸52axに変更されている点が異なる。
蛍光体基板61は、紫外光、青色光等の励起光を受けて黄色光を発する蛍光体層が基板上に形成された構成を有する。励起用レーザーダイオード62から射出された励起光は、平行化レンズ54により平行化され、集光レンズ55により集光され、蛍光体基板61上に照射される。これにより点光源が形成される。蛍光体基板61上の点光源から発した黄色光LYは、ピックアップレンズ57を透過して平行化レンズ58により平行化され、その後に第1レンズアレイ9に入射する。
重畳レンズ12で集光された青色光LBは、導光光学系3Bの集光レンズ32Bで略平行な光束に変換され、第1の絞り37を介して偏光ビームスプリッター28に入射する。本実施形態の偏光ビームスプリッター28は、一例として、P偏光を透過し、S偏光を反射する。青色光用照明装置51の照明光束は偏光変換素子11によって概ね1種類の直線偏光(例えば、P偏光)に揃えられている。このため、集光レンズ32Bを通過した光は、偏光ビームスプリッター28を通過して青色光用の反射型液晶パネル4Bに入射する。なお、他の集光レンズ32R、集光レンズ32Gも、集光レンズ32Bと同様に構成されている。
偏光ビームスプリッター28が反射したS偏光の青色光の光束は、第2の絞り38により絞られ、光センサー36Bに導かれる。また、偏光ビームスプリッター28は、反射型液晶パネル4Bから反射された青色光のうちS偏光の青色光を反射し、P偏光の青色光を透過させる。これにより、偏光ビームスプリッター28で反射したS偏光の青色光が偏光板34Bへ導かれる。偏光板34Bは、導かれた青色光のうち、所定の方向に偏光した光だけを通過させる。これにより、所定の方向に偏光した青色光がクロスダイクロイックプリズム5へ導かれる。
なお、他の偏光ビームスプリッター26、27も、上述の偏光ビームスプリッター28と同様に構成されている。
導光光学系3Rの集光レンズ32Rは、ダイクロイックミラー25を透過した赤色光LRの各部分光束を各主光線に対して略平行な光束に変換する。第1の絞り37は、集光レンズ32Rが変換した略平行な光束を絞る。これにより、ダイクロイックミラー25を透過した赤色光LRは、集光レンズ32Rおよび第1の絞り37を介して偏光ビームスプリッター26に入射する。偏光ビームスプリッター26は、一例としてP偏光を透過し、S偏光を反射する機能を有する。黄色光用照明装置52からの照明光束は偏光変換素子11によって概ね偏光方向の揃った略1種類の直線偏光(例えば、P偏光)に揃えられている。このため、集光レンズ32Rを通過した光は、偏光ビームスプリッター26を通過して赤色光用の反射型液晶パネル4Rに入射する。また、偏光ビームスプリッター26が反射したS偏光の青色光の光束は第2の絞り38で絞られ、光センサー36Rへ導かれる。
偏光ビームスプリッター26は、反射型液晶パネル4Rから反射された赤色光のうちS偏光の赤色光を反射し、P偏光の赤色光を透過させる。これにより、偏光ビームスプリッター26で反射したP偏光の赤色光が偏光板34Rへ導かれる。偏光板34Rは、導かれた赤色光のうち、所定の方向に偏光した光だけを通過させる。これにより、所定の方向に偏光した赤色光がクロスダイクロイックプリズム5へ導かれる。
導光光学系3Gは、集光レンズ32Gと、第1の絞り37と、偏光ビームスプリッター27と、第2の絞り38と、偏光板34Gとを備える。
集光レンズ32Gは、ダイクロイックミラー25が反射した緑色光LGの各部分光束を各主光線に対して略平行な光束に変換する。第1の絞り37は、集光レンズ32Gが変換した略平行な光束を絞る。これにより、ダイクロイックミラー25が反射した緑色光LGは、集光レンズ32Gおよび第1の絞り37を介して偏光ビームスプリッター27に入射する。偏光ビームスプリッター27は、一例としてP偏光を透過し、S偏光を反射する。黄色光用照明装置52からの照明光束は偏光変換素子11によって概ね偏光方向の揃った略1種類の直線偏光(例えば、P偏光)に揃えられている。このため、集光レンズ32Gを通過した光は、偏光ビームスプリッター27を通過して緑色光用の反射型液晶パネル4Gに入射する。偏光ビームスプリッター27が反射したS偏光の緑色光の光束は、第2の絞り38により絞られ、光センサー36Gに導かれる。
また、偏光ビームスプリッター27は、反射型液晶パネル4Gから反射された緑色光のうちS偏光の緑色光を反射し、P偏光の緑色光を透過させる。これにより、偏光ビームスプリッター26で反射したS偏光の緑色光が偏光板34Gへ導かれる。偏光板34Gは、導かれた緑色光のうち、所定の方向に偏光した光だけを通過させる。これにより、所定の方向に偏光した緑色光がクロスダイクロイックプリズム5へ導かれる。
クロスダイクロイックプリズム5は、偏光板34R、偏光板34G、及び偏光板34Bから射出された色光毎に変調された光学像を合成し、カラー画像を形成する光学素子である。クロスダイクロイックプリズム5は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は青色光LBを反射し、他方の界面に形成された誘電体多層膜は赤色光LRを反射する。これらの誘電体多層膜によって青色光LBおよび赤色光LRは曲折され、クロスダイクロイックプリズム5を透過する緑色光LGの進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム5から射出された光によって形成されるカラー画像は、投射光学系6によって拡大投射され、スクリーンSC上で画像を形成する。
プロジェクター1の本体は、プロジェクター1の動作を制御して画像信号を電気的に処理する画像処理系を備える。画像処理系は、制御部110、画像入力I/F101、記憶部102、入力処理部103、光源駆動部130、画像処理部131、フレームメモリー132、及び、光変調装置駆動部133を備える。
画像入力I/F101は、上述のように外部の画像供給装置からデジタル画像データの入力を受けて、入力された画像データを画像処理部131に出力する。画像入力I/F101は、画像データを伝送する各種規格に準拠したインターフェイスを備える。このインターフェイスは通信系のインターフェイスであってもよいし、画像/映像系のインターフェイスであってもよい。具体的には、USB、IEEE1394、有線LAN等の有線接続インターフェイス、或いは、Bluetooth(登録商標)、無線LAN等の無線通信インターフェイス等である。また、画像入力I/F101は、HDMI(登録商標)、DisplayPort(商標)、CoaXPress等のインターフェイスも挙げられる。また、画像入力I/F101は、画像データの入力系統を複数有していてもよい。この場合、画像入力I/F101は、制御部110の制御に従って入力系統を切り替えて選択し、選択した入力系統の画像データを出力する。画像入力I/F101に入力される画像データは動画像(映像)のデータであっても静止画像のデータであってもよい。
なお、画像入力I/F101は、アナログ画像信号を入力可能な構成であってもよい。この場合、画像入力I/F101は、アナログ画像信号A/D(アナログ/デジタル)変換機能を備えてもよい。
光源駆動部130は、制御部110の制御に従って、光源部3の青色レーザーダイオードアレイ53及び励起用レーザーダイオードアレイ60に対してパルス信号を出力する。光源駆動部130は、出力するパルス信号のパルス幅、及び、オン期間(High)とオフ期間(Low)のデューティーを調整することにより、青色レーザーダイオード59、及び、励起用レーザーダイオード62のそれぞれをPWM制御する。
画像処理部131は、制御部110の制御に従って、画像入力I/F101から入力される画像データを処理し、光変調装置駆動部133に画像信号を出力する。
画像処理部131が実行する処理は、3D画像と2D画像の判別処理、解像度変換処理、フレームレート変換処理、3D画像変換処理、歪み補正処理、ズーム処理、色調補正処理、輝度補正処理等であり、複数の処理を組み合わせて実行することも勿論可能である。また、画像処理部131は、3D画像と2D画像の判別結果や、画像入力I/F101から入力された画像データ等を制御部110に出力する。この処理で、画像処理部131は、画像入力I/F101から入力された画像データに付加されているデータを解析して判別してもよい。また、画像処理部131は、画像データのフレームを解析して、サイドバイサイド、トップアンドボトム、ラインバイライン、フレームパッキング等の形式の3D画像データであるか否かを判別してもよい。
3D画像と2D画像の判別処理は、画像入力I/F101から入力された画像データが3D画像か2D画像かを判別する処理である。
解像度変換処理は、画像処理部131が、入力画像データの解像度を、制御部110により指定された解像度、例えば反射型液晶パネル4R、4G、4Bの表示解像度に合わせて変換する処理である。フレームレート変換処理は、画像処理部131が入力画像データのフレームレートを、制御部110により指定されたフレームレートに変換する処理である。例えば、反射型液晶パネル4R、4G、4Bによりオーバードライブ表示を行う場合に、入力画像データから中間フレームを生成する処理等が含まれる。この処理は、垂直同期信号を変換または生成する処理を含んでもよい。
3D画像変換処理は、入力された画像データが3D画像データであると判別した場合に実行される。3D画像変換処理で、画像処理部131は、サイドバイサイド、トップアンドボトム、ラインバイライン、フレームパッキング等の形式の入力画像データをもとに、反射型液晶パネル4R、4G、4Bの表示解像度に適合したフレームを生成する。画像処理部131は、例えば、左眼用のフレームと右眼用のフレームとが交互に時分割で出力されるフレームシーケンシャル形式の画像データを生成する。この処理で、画像処理部131は、必要に応じて中間フレームを生成する処理を行ってもよく、光変調装置駆動部133に画像信号を出力する際に、出力中の画像信号が左眼用のフレームか右眼用のフレームかを示す3D識別信号(L/R信号)を出力してもよい。
歪み補正処理は、制御部110から入力される補正パラメーターに従って画像データを変換して、スクリーンSC上の投射画像の台形歪みや糸巻き型歪みを補正する処理である。ズーム処理は、リモコンや操作パネルの操作によりズームが指示された場合に画像を拡大/縮小する。色調補正処理は画像データの色調を変換する処理であり、制御部110により指定された色調に合わせて画像データに含まれる各画素のデータを変更する。この処理で、プロジェクター1は、映画鑑賞に適した色調、スクリーンSCが明るい環境に設置された場合に適した色調、黒板などの非白色のスクリーンSCに投射する場合に適した色調等を実現できる。色調補正処理に加え、コントラスト調整等を行ってもよい。輝度補正処理は、光源部3の発光状態やプロジェクター1が設置された環境の明るさ等に対応して、画像データの輝度を補正する処理である。
画像処理部131が実行する上記の処理の内容、パラメーター、及び処理の開始/終了のタイミングは制御部110により制御される。
画像処理部131はフレームメモリー132を有する。画像処理部131は、画像入力I/F101から入力される画像データをフレームメモリー132に展開して、展開した画像データに対し上記の各種処理を実行する。画像処理部131は、処理後の画像データをフレームメモリー132から読み出して、光変調装置駆動部133に出力する。
光変調装置駆動部133は、光変調装置4の反射型液晶パネル4R、4G、4Bに接続されている。光変調装置駆動部133は、画像処理部131から入力される画像信号に基づいて、反射型液晶パネル4R、4G、4Bを駆動し、各液晶パネルに画像を描画する。
また、光変調装置駆動部133は、補正部135を備えている。補正部135は、画像信号の階調範囲を伸長する処理や、画像信号の階調範囲を圧縮する処理を行うことで、反射型液晶パネル4R、4G、4Bに描画される画像の輝度を補正する。補正部135は反射型液晶パネル4Rの輝度を補正するゲイン制御部135R、及び、反射型液晶パネル4Gの輝度を補正するゲイン制御部135Gを備える。ゲイン制御部135R、35Gは、画像処理部131から入力されるR画像信号及びG画像信号の階調範囲を、補正量に従って伸長又は圧縮する処理を行う。
補正部135が実行する処理は、投射部2の投射画像のカラーバランスまたはホワイトバランスと呼ばれる調整を行うことを目的とする。プロジェクター1において、3つの反射型液晶パネル4R、4G、4Bにより変調されたR、G、Bの色光の光量のばらつきが発生すると、スクリーンSC上の投射画像の色調が本来の色調からずれてしまい、色再現性が低下する。補正部135は、反射型液晶パネル4R、4Gに描画される画像の輝度を変更することで、R、G、Bの色光の光量のばらつきを補正する。本実施形態では3つの反射型液晶パネル4R、4G、4Bを使用するので、少なくとも2つの反射型液晶パネルの輝度を補正すればよい。
制御部110には、記憶部102及び入力処理部103が接続されている。
記憶部102は、制御部110が備えるCPU(図示略)が実行するプログラムや、制御部110により処理されるデータ等を不揮発的に記憶する。例えば、記憶部102は、画像処理部131が実行する各種処理の設定値、制御部110や画像処理部131が参照するテーブル等を記憶する。また、記憶部102に画像データを記憶し、この画像データを制御部110が読み出してスクリーンSCに投射させてもよい。
入力処理部103は、プロジェクター1を操作するリモコン(図示略)が送信する無線信号を受信してデコードし、リモコンにおける操作を検出する。また、入力処理部103は、プロジェクター1の本体に設けられた操作パネル(図示略)におけるボタン操作を検出する。入力処理部103は、リモコンや操作パネルにおける操作を示す操作データを生成して、制御部110に出力する。また、入力処理部103は、制御部110の制御に従い、プロジェクター1の動作状態や設定状態に応じて操作パネル(図示略)のインジケーターランプの点灯状態を制御する。
制御部110は、投射制御部111、特徴量取得部112、及び補正量計算部113を備え、プロジェクター1の動作を制御する。
投射制御部111は、入力処理部103から入力される操作データに基づき、画像を投射する動作を制御する。
投射制御部111は、投射の開始及び終了に伴い、光源駆動部130を制御して、光源部3を点灯/消灯させる。また、投射制御部111は、画像処理部131から光変調装置駆動部133に出力される画像データを取得して、この画像データの投射に適した光量で光源部3が発光するように、光源駆動部130を制御する。
また、投射制御部111は、画像処理部131から入力される画像データや、入力処理部103から入力される操作データに基づき、画像処理部131に対して上記の各種処理の実行を指示するとともに、処理に必要なパラメーターを生成して出力する。また、投射制御部111は、画像入力I/F101を制御して入力系統の切り替えを指示する。
また、制御部110には、光センサー36R、36G、36Bが接続されている。制御部110は、光センサー36R、36G、36Bから入力される光強度信号に基づき、光源駆動部130を制御して、青色レーザーダイオードアレイ53及び励起用レーザーダイオードアレイ60の輝度を調整させる。
ところで、光源部3においては、反射型液晶パネル4R、4G、4Bに照射されるR、G、Bの3つの色光の光量が反射光の影響を受けることがある。ここで影響を与える反射光は、主に、反射型液晶パネル4R、4G、4Bで反射し、ダイクロイックミラーを透過してレーザー光源側に向かう光である。
すなわち、図2に示したように、反射型液晶パネル4Bが反射した青色光のうちP偏光の青色光は、偏光ビームスプリッター28を透過して青色レーザーダイオードアレイ53側に射出する。また、反射型液晶パネル4Rが反射したP偏光の赤色光は、偏光ビームスプリッター26を透過してダイクロイックミラー25に向かう。反射型液晶パネル4Gで反射したP偏光の緑色光は、偏光ビームスプリッター27を透過してダイクロイックミラー25に向かう。これらの反射光は画像の表示に寄与しない光であり、表示すべき画像が暗くなるほど、この反射光の光量は大きくなる。そのため反射型液晶パネル4R、4G、4Bに表示される画像における暗い画素の割合が高いと、反射光の光量が大きくなる。
反射型液晶パネル4R、4Gで反射したP偏光の赤色光及び緑色光は黄色光用照明装置52に入射し、蛍光体基板61に達する。ここで、蛍光体基板61の表面は反射率が高いため、反射型液晶パネル4R、4Gで反射して蛍光体基板61に達した光は、蛍光体基板61で反射して再びダイクロイックミラー25に向かう。この光は、励起用レーザーダイオード62が発した光と重畳されてダイクロイックミラー25で分光され、導光光学系3R、3Gに入射する。また、反射型液晶パネル4R、4Gで反射したP偏光の赤色光及び緑色光は、投射部2の光路にある蛍光体基板61以外の光学部品においても反射し、この反射光が導光光学系3R、3Gに入射する。このように、黄色光用照明装置52が発する光には、反射型液晶パネル4R、4Gが反射したP偏光の成分の反射光が含まれる。従って、黄色光用照明装置52が発する光量は、励起用レーザーダイオード62の発光量に加え、反射型液晶パネル4R、4Gで反射した反射光の影響を含んでいる。
反射型液晶パネル4Bの反射光についても同様の影響がある。反射型液晶パネル4Bで反射したP偏光の青色光は偏光ビームスプリッター28を透過して青色光用照明装置51に入射する。この青色光は、青色光用照明装置51が備える光学素子の表面で反射して再び導光光学系3Bに向かう。従って、青色光用照明装置51が発する光量は、青色レーザーダイオード59の発光量に加え、反射型液晶パネル4Bで反射した反射光の影響を含んでいる。
さらに、黄色光用照明装置52は特に反射率の高い蛍光体基板61を備えているのに対し、青色光用照明装置51の光学素子における反射率は、蛍光体基板61ほど高くはない。このため、青色光用照明装置51の光に含まれる反射光の影響の度合いは、黄色光用照明装置52の光に含まれる反射光の影響の度合いとは異なる。
このように、青色光用照明装置51及び黄色光用照明装置52が発する光は、いったん反射型液晶パネル4R、4G、4Bで反射された反射光の影響を含み、反射光の影響によって反射型液晶パネル4R、4GからスクリーンSCに向かう光量が増加する。この影響で、反射型液晶パネル4R、4G、4Bの反射光の光量のアンバランスが生じ、カラーバランスの乱れを招く可能性がある。
そこで、プロジェクター1は、上述した補正部135によって反射型液晶パネル4R、4Gが表示する画像の輝度を調整することによって、反射型液晶パネル4R、4G、4Bからクロスダイクロイックプリズム5に向かう光量を調整する。これにより、スクリーンSCの投射画像のカラーバランスの乱れを補正する。具体的には、反射型液晶パネル4R、4Gからプリズムに向かう光量が、上記の反射光の分だけ増大することに対応し、反射型液晶パネル4R、4Gに表示される画像の輝度を低下させる。これにより、反射型液晶パネル4R、4Gからプリズムに入射する光量を、反射型液晶パネル4Bの反射光の光量とバランスのとれた光量にする。
このため、制御部110は、補正部135が輝度を補正するために用いる補正量を、特徴量取得部112及び補正量計算部113により計算する。すなわち、特徴量取得部112は、画像処理部131から光変調装置駆動部133に出力される画像データの特徴量を求める。補正量計算部113は、特徴量取得部112が求めた特徴量をもとに反射光の影響を補正する補正量を算出して、補正部135に出力する。これにより、補正部135は、反射光の影響を補償するように画像を補正できる。
この機能について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、図1に示したプロジェクター1の各部が画像を補正する機能について、模式的に示す図である。
図3に示すように、画像処理部131には画像入力I/F101から画像データS1が入力され、画像処理部131は、画像データS1を特徴量取得部112に出力する。また、画像処理部131は、画像データS1を処理してR画像信号S4、G画像信号S5、及び、B画像信号S6を出力する。
特徴量取得部112は、画像データS1に基づき特徴量を取得し、取得した特徴量S2を補正量計算部113に出力する。補正量計算部113は、特徴量取得部112から入力される特徴量S2に基づいて赤色(色R)に対応する補正量S7及び緑色(色G)に対応する補正量S8を生成し、ゲイン制御部135R、135Gに出力する。
ゲイン制御部135Rは、R画像信号S4を補正量S7に基づいて補正する。例えば、ゲイン制御部135Rは、補正量S7で指定されたゲインでR画像信号S4の階調範囲を伸長又は圧縮する処理を行い、処理後のR画像信号S11を反射型液晶パネル4Rに出力する。同様に、ゲイン制御部135GはG画像信号S5を補正量S8に基づき補正し、処理後のG画像信号S12を反射型液晶パネル4Gに出力する。また、反射型液晶パネル4Bには画像処理部131からB画像信号S6が入力される。
このように、反射型液晶パネル4R、4G、4Bのうち反射型液晶パネル4R、4Gに入力する画像信号を補正することにより、反射型液晶パネル4R、4G、4Bが表示する画像の輝度のバランスを調整できる。
図4はプロジェクター1の動作を示すフローチャートであり、詳細には、制御部110及び補正部135により輝度を補正する動作を示す。
特徴量取得部112は、画像データの1フレームの画像データを処理対象のフレームとして取得する(ステップST11)。特徴量取得部112は、取得したフレームの画像データをR、G、Bの各色の成分に分解して、各色の画像特徴量を取得する(ステップST12)。ステップST12で特徴量取得部112が取得する特徴量は、例えば、R、G、Bのそれぞれの色に対する以下の値を含む。
1.輝度のピーク(Peak)値。
2.APL(Average Picture Level:平均画像レベル)。
3.輝度ヒストグラム。
特徴量取得部112が取得する特徴量は、上記の1〜3以外の値を含んでもよい。また、輝度のピーク値及びAPLのみを含んでもよく、輝度ヒストグラムのみを含んでもよい。
特徴量取得部112が上記の特徴量を取得する方法は、公知の方法を用いることができる。
ここで、補正量計算部113は、特徴量取得部112が取得した特徴量のうち色Rまたは色Gのいずれかを処理対象として、これ以後の処理を実行する。
まず、色Rを処理対象として処理をする場合を説明する。
補正量計算部113は、特徴量に含まれる色Rのピーク値が、予め設定された閾値以下であるか否かを判定する(ステップST13)。閾値は、例えば記憶部102に記憶されている。色Rのピーク値が閾値以下の場合(ステップST13;Yes)、補正量計算部113は、色Rの補正量Dを1に設定する(ステップST14)。補正量Dはゲイン制御部135R、35cにおけるゲインの係数であり、色Rの補正量はゲイン制御部135Rに入力される。補正量D=1とすると、ゲイン制御部135Rでゲインを調整しないことを意味する。補正量計算部113は、ゲイン制御部135Rの補正量Dを1に設定した後、後述するステップST19に移行する。
色Rのピーク値が閾値より大きい場合(ステップST13;No)、補正量計算部113は、補正量を算出する処理を実行する。本実施形態では、画像データの色深度が10bitの場合を例に挙げる。また、ピーク値は色Rまたは色Gのうち処理対象の色のピーク(Peak)値を指し、Refはプロジェクター1の光学系の反射率を指す。Refの値は、特定の条件において実測した値を用いることができる。γは、プロジェクター1の光学系のガンマ値を指す。この光学系は、図2に示した青色光用照明装置51及び黄色光用照明装置52が備える光学素子、光学部品を含んでもよいし、導光光学系3R、43G、3Bを含んでもよいし、クロスダイクロイックプリズム5及び投射光学系6を含んでもよい。また、広義の光学系として反射型液晶パネル4R、4G、4Bを含んでもよい。
また、Ref及びγの値は色Rと色Gの各々について用意されていてもよい。この場合、色Rに対応するRef及びγの値は、色Rの光の光路を構成する光学系について求められた値としてもよく、色Gに対応するRef及びγの値は、色Gの光の光路を構成する光学系について求められた値としてもよい。Ref及びγの値は、例えば記憶部102に、予め記憶されている。
補正量計算部113は、投射画像の明るさのピークを推定する(ステップST15)。色Rの明るさのピークAは、特徴量取得部112が取得した色RのAPLの値を用いて、例えば下記式(1)で求めることができる。
Figure 0006398185
R、G、Bのいずれについても、反射型液晶パネル4R、4G、4Bが表示する画像において暗い画素(例えば、黒の画素)が多いと、反射型液晶パネル4R、4G、4Bの反射光のうち青色光用照明装置51または黄色光用照明装置52側に反射する光量が増す。すなわち、色Rについては反射型液晶パネル4Rの暗い画素が多いほど反射光の光量が多くなる。上記式(1)は、APLが小さくなるほど反射光量が大きくなり、投射画像の面内の明るさが大きくなることを示している。
続いて、補正量計算部113は、画素値がピーク値となっているラスター画像を反射型液晶パネル4Rに表示した場合の投射画像の明るさBを推定する(ステップST16)。明るさBは、例えば下記式(2)で求めることができる。
Figure 0006398185
上記式(2)は、ピーク値が小さいほど、反射光量が増えることにより、投射画像の全体の明るさが大きくなることを示している。
補正量計算部113は、ステップST15、S16で求めた明るさのピークAと明るさBとに基づいて、色Rに関する反射光による明るさの増加分Cを算出する(ステップST17)。明るさの増加分Cは、例えば下記式(3)で求めることができる。
C=B−A …(3)
補正量計算部113は、明るさの増加分Cに基づいて補正量Dを求める(ステップST18)。この補正量Dは、明るさの増加分Cをキャンセルするように画像の輝度を低下させる補正量を示している。補正量Dは、例えば、下記式(4)で求めることができる。
Figure 0006398185
上記式(4)において明るさB及び明るさの増加分Cを、上記式(1)〜(3)を用いて展開すると、下記式(5)となる。
Figure 0006398185
D=1の場合、画像の補正は行われず、D>1の場合は画像の輝度が増大する補正が行われる。本実施形態では反射光の影響をキャンセルするように画像の輝度を低下させるので、上記式(4)、(5)で求められる補正量Dは、D≦1である。
補正量計算部113は、色R及び色Gの両方について、上述したステップST14、ST15〜ST18の処理を実行し、その後、ステップST19に移行する。
ステップST19で、補正量計算部113は、補正量Dを補正部135に出力して補正を実行させる。補正前の画像の画素値を(R,G,B)とし、補正後の画像値を(R´,G´,B´)とし、色Rの補正量DをDR、色Gの補正量DをDGとすると、下記式(6)の関係となる。
R´=DR
G´=DGG …(6)
B´=B
以上の処理によって、補正された画像(R´,G´,B´)が反射型液晶パネル4R、4G、4Bによって表示される。
また、色R、Gについて、ピーク値が閾値以下の場合には補正量D=1と設定される。上述のようにピーク値が小さいほど反射光量が大きくなるが、ピーク値が小さいと反射型液晶パネル4R、4G、4Bからクロスダイクロイックプリズム5側に反射する光量が小さい。従って、ピーク値が小さい場合に補正部135で補正を行うと、過補正となって、カラーバランスを調整する効果が現れにくくなる可能性がある。補正量計算部113は、ステップST14で説明したように、ピーク値が閾値以下の場合に補正量D=1とするので、補正が行われず、過補正を防止できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係るプロジェクター1は、光源部3と、光源部3が発した光を画像データに基づいて変調する光変調装置4とを備える。プロジェクター1は、補正量計算部113及び補正部135によって、画像データの輝度に基づいて、光変調装置4から光源部3側への反射光の影響を補償するように光変調装置4を制御する。これにより、反射光の影響を補償するように投射画像を補正できる。このため、反射光の影響で投射画像の輝度が変動したりカラーバランスが乱れたりすることがなく、表示品質の低下を防止できる。
ここで、プロジェクター1は、補正量計算部113及び補正部135によって、反射光の影響により生じる輝度の増加を抑制するように光変調装置4を制御する。また、補正量計算部113及び補正部135は、画像データの輝度のピーク値が予め設定された閾値より大きい場合に補正を行う。また、補正量計算部113及び補正部135は、画像データの輝度のピーク値が予め設定された閾値より小さい場合に補正を行わない。上述したように、輝度のピーク値が小さい場合には画像の輝度が低いため、反射光による輝度の増大を補正すると、過補正となってしまうことがある。プロジェクター1は、輝度のピーク値が閾値より大きい場合に補正を行い、ピーク値が閾値以下の場合に補正を行わないので、過補正を防止し、効果的に補正を行うことができる。
補正量計算部113は、画像データの輝度に基づいて反射光量を推定し、推定した反射光量に対応する補正量を算出し、補正部135は、補正量計算部113が算出した補正量に基づき光変調装置4を制御する。このため、反射光量を推定することにより、反射光の影響を適切に補償できる。
また、プロジェクター1は、画像データの輝度の特徴量を取得する特徴量取得部112を備えている。補正量計算部113は、特徴量取得部112により取得された特徴量に基づき反射光量を推定し、カラー画像の画像データについて、少なくともいずれかの色について補正量を算出する。これにより、反射光量を速やかに推定することができる。また、カラー画像における色ごとの輝度を補正することで、カラーバランス或いはホワイトバランスの乱れを防止できる。また、プロジェクター1は、補正量計算部113により、カラー画像データのR、G、Bの3つの色について補正を行ってもよい。
また、光変調装置4は画像データに基づく画像を表示して光源部3が発した光を変調し、補正部135は、光変調装置4により表示される画像の輝度、すなわち画素値を補正量に従って補正する。このため、光源部3の光を変調する画像について、補正量に従って輝度を補正するので、反射光の影響を適切に補正できる。
また、光源部3は、固体光源である励起用レーザーダイオード62と、励起用レーザーダイオード62が発する励起光により変換光を生成する蛍光体基板61とを備え、蛍光体基板61の変換光が光変調装置4に入射する構成を有する。このため、反射率の高い蛍光体基板61における反射光の影響を補償して、反射光による表示品質の低下を防止できる。光源部3は、青色レーザーダイオード59と励起用レーザーダイオード62とを備え、励起用レーザーダイオード62に対応して、蛍光体基板61を備える。このため、蛍光体基板61の反射光の影響で、青色レーザーダイオード59と励起用レーザーダイオード62との間で輝度のバランスが乱れることが想定される。このような構成において、プロジェクター1は、反射光の影響を補償することにより、表示品質の向上を図ることができる。
また、光変調装置4は反射型液晶パネル4R、4G、4Bを備え、光源部3から照射される入射光を光源部3側に反射する構成を有する。反射型液晶パネル4R、4G、4Bから光源部3側に反射する反射光の影響を補償して、反射光による表示品質の低下を防止できる。
なお、上記実施形態は本発明を適用した具体的態様の例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、上記実施形態とは異なる態様として本発明を適用することも可能である。上記実施形態では、補正部135が備えるゲイン制御部135R、135GによってR画像信号及びG画像信号を補正する例を説明したが、本発明の補正の方法はこれに限定されない。例えば、赤(R)及び緑(G)の画像信号を補正する例に限定されず、R、G、Bのうち少なくとも1つの色の画像信号に対して補正を行ってもよい。また、R、G、Bの3つの色の全てについて、画像信号を補正してもよい。また、例えば、画像処理部131において処理された画像データに対し、R、G、Bのいずれかの色のデータまたは画素値を、画像の特徴量から求めた補正量に従って補正してもよい。また、例えば、画像処理部131から光変調装置駆動部133に入力される画像信号を、光変調装置駆動部133に画像信号を入力する前の段階で補正してもよい。さらに、画像処理部131が光変調装置駆動部133にデジタルデータを出力する構成として、このデジタルデータを補正してもよい。
また、上記実施形態では、式(1)〜式(5)を参照して、補正量計算部113が画像のピーク値及びAPLを用いて補正量を算出する例を説明したが、輝度ヒストグラムを用いて補正量を算出することも可能である。また、特徴量取得部112が取得する特徴量についても、ピーク値、APL、輝度ヒストグラムに限定されない。
さらに、プロジェクター1は、画像処理部131が出力する画像データを構成する全てのフレームについて、補正量計算部113により補正量を算出してもよいが、本発明はこれに限定されない。例えば、補正量計算部113は、制御部110や画像処理部131が生成する中間フレームを除く、他のフレームの補正量を求めてもよい。また、複数のフレームに共通する補正量を求めてもよい。具体的には、複数のフレームに対して特徴量取得部112が求める特徴量の平均値を求め、この平均値に基づき補正量を求めてもよく、複数のフレームから特徴量取得部112が特徴量を求めてもよい。
また、プロジェクター1の光学的構成は、図2及び上記実施形態で説明した構成に限定されない。反射型液晶パネル4R、4G、4Bを備えた液晶プロジェクターに限らず、透過型の液晶パネルや、デジタルミラーデバイス(DMD)を用いたプロジェクターに本発明を適用できる。また、プロジェクター1では、2つのレーザー光源である青色レーザーダイオードアレイ53及び励起用レーザーダイオードアレイ60が発した光に基づきR、G、Bの各色光を生成する構成とした。そして、励起用レーザーダイオードアレイ60の光を蛍光体基板61により変換した後で分光し、R及びGの色光を生成する例とした。本発明はこれに限定されず、レーザー光源の数、蛍光体やフィルターの有無等は任意に変更可能である。この場合、光学系の構成に対応して、補正部135が補正する色光を選択すればよい。
また、図1に示したプロジェクター1の各機能部は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される機能的構成を含み、その具体的な実装形態は特に制限されない。その他、プロジェクター1の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
1…プロジェクター、2…投射部、3…光源部(光源)、4…光変調装置(変調部)、4B、4G、4R…反射型液晶パネル、6…投射光学系、25…ダイクロイックミラー、51…青色光用照明装置、52…黄色光用照明装置、53…青色レーザーダイオードアレイ、59…青色レーザーダイオード、60…励起用レーザーダイオードアレイ、61…蛍光体基板、62…励起用レーザーダイオード、110…制御部、112…特徴量取得部、113…補正量計算部(補正処理部)、131…画像処理部、133…光変調装置駆動部、135…補正部(補正処理部)、135R、135G…ゲイン制御部、SC…スクリーン。

Claims (6)

  1. 画像データに基づいて画像を表示するプロジェクターであって、
    光源と、
    前記画像データに基づく画像を表示し、光源が発した赤色(R)光、緑色(G)光、及び青色(B)のそれぞれを、前記画像データに基づいて表示した画像により変調する変調部と、
    前記画像データの輝度に基づいて、前記変調部から光源側への反射光の影響を補償する補正量を前記赤色(R)光、および、前記緑色(G)光について算出する補正量計算部及び、前記補正量計算部が算出した前記補正量に基づき赤色(R)の画像信号及び緑色(G)の画像信号を補正して青色(B)の画像信号を補正せず、これら赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)の画像信号により前記変調部を制御する補正部を備える補正処理部と、を備え、
    前記光源は、第1の照明装置、および、第2の照明装置を備え、
    前記第1の照明装置は、励起光を発する固体光源で構成される第1の光源と、前記第1の光源が発する励起光から変換光を生成する第1の蛍光体と、前記第1の蛍光体の変換光から赤色(R)光および緑色(G)光を前記変調部に導く光学系と、を備え、
    前記第2の照明装置は、第2の光源と、前記第2の光源が発する青色光を前記変調部に導く光学系であって前記第1の蛍光体より反射率の低い光学素子からなる光学系と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
  2. 前記補正量計算部は、前記画像データに基づく画像を前記変調部が表示する場合について、赤色(R)及び緑色(G)の投射画像の明るさのピークの推定値、および、前記投射画像の赤色(R)及び緑色(G)の明るさの推定値を求め、これらの前記推定値をもとに前記反射光による明るさの増加分を赤色(R)及び緑色(G)について算出し、算出した明るさの増加分をキャンセルする赤色(R)の前記補正量及び緑色(G)の前記補正量を算出
    前記補正部は、前記補正量計算部が算出した補正量に基づき前記変調部を制御して、前記反射光の影響により生じる輝度の増加を抑制するように前記変調部を制御することを特徴とする請求項1記載のプロジェクター。
  3. 前記補正量計算部は、前記画像データの輝度のピーク値が予め設定された値より大きい場合に、前記補正量を算出し、前記画像データの輝度のピーク値が予め設定された値以下の場合に前記補正量を定数に設定することを特徴とする請求項1または2記載のプロジェクター。
  4. 前記画像データの輝度の特徴量を取得する特徴量取得部を備え、
    前記補正量計算部は、前記特徴量取得部により取得された特徴量に基づき、前記投射画像の明るさのピークの推定値を算出することを特徴とする請求項2または3記載のプロジェクター。
  5. 前記変調部は反射型液晶表示パネルを備え、前記光源から照射される入射光を前記光源側に反射することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のプロジェクター。
  6. 画像データに基づく画像を表示し、光源が発した赤色(R)光、緑色(G)光、及び青色(B)のそれぞれを、前記画像データに基づいて表示した画像により変調する変調部と、第1の照明装置、および、第2の照明装置を備える光源と、を有するプロジェクターであって、前記第1の照明装置に励起光を発する固体光源で構成される第1の光源と、前記第1の光源が発する励起光から変換光を生成する第1の蛍光体と、前記第1の蛍光体の変換光から赤色(R)光および緑色(G)光を変調部に導く光学系とを備え、前記第2の照明装置に、第2の光源と、前記第2の光源が発する青色光を前記変調部に導く光学系であって前記第1の蛍光体より反射率の低い光学素子からなる光学系と、を備えるプロジェクターの制御方法であって、
    前記画像データに基づく画像を前記変調部により表示し、
    前記光源が発した光を前記変調部により変調し、
    前記変調部から光源側への反射光の影響を補償する補正量を、前記赤色(R)光、および、前記緑色(G)光について算出し、
    算出した前記補正量に基づき赤色(R)の画像信号及び緑色(G)の画像信号を補正して青色(B)の画像信号を補正せず、これら赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)の画像信号により前記変調部を制御すること、
    を特徴とするプロジェクターの制御方法。
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