JP6397795B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体素子を用いた電力変換装置に係り、その主回路および制御回路の配線構造に関する。
半導体素子を用いた電力変換装置の主回路においては、サージ電圧を抑制することを主目的として、半導体素子を有するスイッチングモジュールと平滑コンデンサを電気的に接続し、入力された直流電圧を三相交流電圧出力として与える配線を、絶縁シートで積層してブスバーとする構造が主流となっており、その一例が特許文献1に示されている。同様に制御回路においても、スイッチングモジュールと制御回路基板を電気的に接続し信号電圧を伝達する配線を、インダクタンスを低減させるために平板状導体とし、絶縁シートを介して積層した例が特許文献2に記載されている。
特開2008−245451号公報 特開昭61−227661号公報
しかし、特許文献2に記載のように、信号電圧を伝達する配線を平板状導体とした場合には、電力変換装置の振動に耐えることができるように、補強部材に固定して剛性を増加させる必要があり、装置の小型化や軽量化を阻害する要因となっていた。また、スイッチングモジュールに対して主回路ブスバーと制御回路ブスバーを例えばネジ締結などによりそれぞれ固定する必要があり、組立性が悪いことが課題となっていた。
本発明は上記懸念に鑑み、小型化や軽量化を図ると共に、組立性の良い電力変換装置を提供することを目的とする。
三相分の上下アーム素子を構成する複数のスイッチングモジュールと、直流電源とスイッチングモジュールの間に接続される平滑コンデンサと、スイッチングモジュールのオン/オフを制御する電気信号を出力する制御回路基板と、平滑コンデンサの高電位側と複数のスイッチングモジュールの上アーム素子の正極端子を電気的に接続する板状のP極導体と、平滑コンデンサの低電位側と複数のスイッチングモジュールの下アーム素子の負極端子を電気的に接続する板状のN極導体と、上アーム素子の負極端子と下アーム素子の正極端子と電気的に接続されて交流電圧を負荷へ出力する板状のM極導体と、複数のスイッチングモジュールのゲート制御端子と制御回路基板を電気的に接続する板状のG極導体と、複数のスイッチングモジュールの負極制御端子と制御回路基板を電気的に接続する板状のE極導体とを有する電力変換装置であって、P極導体、N極導体、M極導体、G極導体、E極導体をそれぞれ絶縁材を介して積層して接合し、一体型の導体部材としてスイッチングモジュール及び平滑コンデンサに固定されることを特徴とする。
主回路ブスバーにより制御回路ブスバーを支持させて、制御回路ブスバーに対する補強部材を不要として小型化又は軽量化を図ると共に、主回路ブスバーと制御回路ブスバーの取付部品点数を削減して組立性を向上させることができる。
貫通孔
本発明の実施例1に係る電力変換装置の構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る電力変換装置の電気回路構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る一体型ブスバーの構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る主回路ブスバーの導体構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る主回路ブスバーの絶縁シート構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る制御回路ブスバーの導体構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る制御回路ブスバーの絶縁シート構成を示す図である。 本発明の実施例1に係るM極導体と制御回路ブスバーの配置関係を示す図である。 本発明の実施例2に係る電力変換装置の構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
本発明が対象とする電力変換装置について、その構造と電気回路構成を図1および図2に示す。図2に示す通り、電力変換装置は、入力電圧の正側電圧のP極端子901と負側電圧のN極端子911の間に接続されて入力電圧を平滑化する平滑コンデンサ4と、平滑コンデンサ4の電圧を電源として正側電圧もしくは負側電圧のいずれかを出力するためのスイッチングモジュール21〜26と、スイッチングモジュール21〜26の制御端子に制御信号を出力してスイッチング動作を制御する制御回路基板3を有している。各スイッチングモジュール21〜26は、IGBTやSiC等の一方向に電流を通流させるスイッチング素子と、当該スイッチング素子と並列接続されてスイッチング素子の通流方向とは逆方向に通流させるダイオードで構成される。ただし、スイッチング素子がボディーダイオードを有するSiC等で構成される場合には、ボディーダイオードで上記したダイオードの機能を満たすため、上記したダイオードを備えることは必須ではない。スイッチングモジュール21のコレクタ端子とスイッチングモジュール22のエミッタ端子が接続されて、互いに直列接続されて電力変換装置の1相分を構成し、この接続点が負荷接続用M極端子921と接続される。同様にスイッチングモジュール23と24、スイッチングモジュール25と26は互いに直列接続されて、それぞれ1相分を構成する。
図1に示す通り、各スイッチングモジュール21〜26は、コレクタ端子702と、エミッタ端子712と、ゲート制御端子731及びエミッタ制御端子741を有する。一体型ブスバー1は、スイッチングモジュール21〜26の各端子と制御回路基板3および平滑コンデンサ4または直流電源を電気的に接続する配線として機能する。
一体型ブスバー1が有する電源接続用P極端子901と電源接続用N極端子911の間には直流電圧が入力され、負荷接続用M極端子921で電動機等の負荷と接続されて三相交流電圧を出力する。また、一体型ブスバー1が有する制御回路接続用G極端子932と制御回路接続用E極端子942には制御回路基板3が接続され、制御信号電圧がスイッチングモジュール21〜26に伝達される。制御回路接続用G極端子932はスイッチングモジュールのゲート制御端子731に接続され、制御回路接続用E極端子942はスイッチングモジュールのエミッタ制御端子741に接続される。
図3に一体型ブスバー1の構成を示す。図3に示すとおり、一体型ブスバー1は主回路ブスバー11と制御回路ブスバー12で構成されており、手前側から奥側に向かって主回路ブスバー11、制御回路ブスバー12の順で絶縁材を介して接合されている。つまり、スイッチングモジュールから遠い方(手前側)に主回路ブスバー11、スイッチングモジュールに近い方(奥側)に制御回路ブスバー12を配置する。絶縁材には、接着剤や両面テープなどが用いられる。このように接合することで、従来は個別の部品であった主回路ブスバー11と制御回路ブスバー12が単一の部品に集約され部品点数の削減を図ることができる。また、主回路ブスバー11は制御回路ブスバー12よりも大きな電流を流すために比較的厚い金属版で構成される。そのため、主回路ブスバー11が相対的に強度の低い制御回路ブスバー12を支持できるようになることから、制御回路ブスバー12に対する補強部材を不要とすることができる。
図4に主回路ブスバー11の導体の構成を示す。図4に示すとおり、主回路ブスバー11の導体はP極導体111、N極導体112、M極導体113〜115で構成され、手前側から奥側に向かってP極導体111、N極導体112、M極導体113〜115の順で積層される。つまり、スイッチングモジュールから遠い方(手前側)から近い方(奥側)に向かってP極導体111、N極導体112、M極導体113〜115の順で積層される。
P極導体111は、電源接続用P極端子901とモジュール接続用P極端子902を備えた板状の導体であり、電源接続用P極端子901を介して直流電源の正電圧側と接続され、モジュール接続用P極端子902を介してスイッチングモジュール21、23、25の各コレクタ端子702と接続される。
N極導体112は、電源接続用N極端子911とモジュール接続用N極端子912とN極導体の貫通孔811,812,813,814を備えた板状の導体であり、電源接続用N極端子911介して直流電源の負電圧側と接続され、モジュール接続用N極端子912介してスイッチングモジュール22、24、26の各エミッタ端子712と接続される。
M極導体113,114,115は、同一平面に配置され、それぞれ負荷接続用M極端子921とモジュール接続用M極端子922、923とM極導体の貫通孔821,822を備えた板状の導体である。また、M極導体113は、負荷接続用M極端子921を介して負荷と接続され、モジュール接続用M極端子922を介してスイッチングモジュール21のエミッタ端子712と接続され、モジュール接続用M極端子923を介してスイッチングモジュール22のコレクタ端子702と接続される。同様に、M極導体114は、負荷接続用M極端子921を介して負荷と接続され、モジュール接続用M極端子922を介してスイッチングモジュール23のエミッタ端子712と接続され、モジュール接続用M極端子923を介してスイッチングモジュール24のコレクタ端子702と接続される。同様に、M極導体115は、負荷接続用M極端子921を介して負荷と接続され、モジュール接続用M極端子922を介してスイッチングモジュール25のエミッタ端子712と接続され、モジュール接続用M極端子923を介してスイッチングモジュール26のコレクタ端子702と接続される。
P極導体111に設けられた複数のモジュール接続用P極端子902は、N極導体の貫通孔811およびM極導体の貫通孔821の空間を通って、正電圧側のスイッチングモジュール21,23,25のコレクタ端子702にそれぞれ接続される。一方、N極導体112に設けられた複数のモジュール接続用N極端子912は、M極導体の下方の空間を通過して負電圧側のスイッチングモジュール22,24,26のエミッタ端子712にそれぞれ接続される。また、M極導体113,114,115にそれぞれ設けられた複数のM極端子922は正電圧側のスイッチングモジュール21,23,25のエミッタ端子712に、複数のM極端子923は負電圧側のスイッチングモジュール22,24,26のコレクタ端子702にそれぞれ接続される。これら複数のM極端子922,923をスイッチングモジュール21、22に手前側からネジ締結することを可能とするために、N極導体の対応する位置には貫通孔812、813が設けられている。
主回路ブスバー11における絶縁シートの構成を図5に示す。主回路絶縁シート116,117,118,119は、それぞれスイッチングモジュールから遠い方(手前側)から近い方(奥側)に向かってP極導体111、N極導体112、M極導体113〜115を隔てて交互に積層される。つまり、主回路絶縁シート116はP極導体111の手前側、主回路絶縁シート117はP極導体111とN極導体112の間、主回路絶縁シート118はN極導体112とM極導体113〜115の間、主回路絶縁シート119はM極導体113〜115の奥側に配置される。
図5に示す通り、各主回路絶縁シートには円形の貫通孔831,832が、スイッチングモジュールの各端子に対応する位置に設けられているため、主回路ブスバー11の各端子とスイッチングモジュールの端子、制御回路ブスバー12の各端子とスイッチングモジュールの端子とがネジ接続でき、手前側からドライバーを差し込むことができる。また、貫通孔831,832により、導体の貫通孔端部を封じて絶縁性を高めることも可能となる。
次に、制御回路ブスバーの導体構成を図6に示す。図6に示す通り、制御回路ブスバー12の各導体は、それぞれ同一平面に配置されるG極導体121〜126とE極導体127〜132で構成され、スイッチングモジュールから遠い方(手前側)から近い方(奥側)向かってE極導体127〜132、G極導体121〜126の順で積層される。
ここで、E極導体127、129、131のモジュール接続用E極端子941は、正電圧側のスイッチングモジュール21,23,25のエミッタ制御端子741と接続され、E極導体128、130、132のモジュール接続用E極端子931は、負電圧側のスイッチングモジュール22,24,26のエミッタ制御端子741と接続される。また、G極導体121、123、125のモジュール接続用G極端子931は、正電圧側のスイッチングモジュール21,23,25のゲート制御端子731と接続され、G極導体122,124,126のモジュール接続用G極端子931は、負電圧側のスイッチングモジュール22,24,26のゲート制御端子731と接続される。
E極導体127、129、131とM極導体113、114、115はそれぞれ同電位であるから、前述した通り主回路ブスバー11のM極導体113〜115が絶縁シートを介して制御回路ブスバー12のE極導体に隣接する構成となっている。この作用及び効果は以下に詳細に説明するが、この配置によれば、主回路ブスバー11と制御回路ブスバー12の間で懸念される、高電界に起因する絶縁破壊およびノイズの発生を抑制することができる。
N極導体の貫通孔814、M極導体の貫通孔822、主回路絶縁シートの貫通孔832が、スイッチングモジュール21,23,25のゲート制御端子とエミッタ制御端子と対応する位置に設けられているため、モジュール接続用E極端子931およびモジュール接続用G極端子941を各スイッチングモジュールに手前側からネジ締結することが可能となる。
制御回路ブスバー12における絶縁シートの構成を図7に示す。制御回路絶縁シート133〜135はスイッチングモジュールから遠い方(手前側)から近い方(奥側)に向かってE極導体127〜132、G極導体121〜126を隔てて交互に積層される。つまり、制御回路絶縁シート133はE極導体の手前側、制御回路絶縁シート134はE極導体とG極導体の間、制御回路絶縁シート135はG極導体の奥側に配置される。各制御回路絶縁シートには円形の貫通孔841、842がスイッチングモジュールの各端子に対応する位置に設けられているため、主回路ブスバー11の各端子とスイッチングモジュールの端子、制御回路ブスバー12の各端子とスイッチングモジュールの端子とがネジ接続でき、手前側からドライバーを差し込むことができる。貫通孔また、貫通孔841、842により、導体の貫通孔端部を封じて絶縁性を高めることも可能となる。
上述したように、M極導体113〜115は、制御回路ブスバー12と絶縁材を介して隣接して積層される。絶縁材を介して隣接するブスバー間の電位差が絶縁材の絶縁耐圧を超えた場合には、絶縁材の絶縁破壊が生じ、ブスバー間で大きな電流が流れる。また、絶縁耐圧を超えない場合であっても、ブスバー間には寄生容量が存在するため、電位差が大きいとこの寄生容量を介して電流が流れることにより制御回路にノイズが発生する。本実施例のようにM極導体113〜115と制御回路ブスバー12を隣接して配置することにより、上記したような高電界に起因する絶縁破壊およびノイズの発生を抑制することができる。
以下にこの効果が生じるメカニズムをスイッチングモジュール21及び22で構成される1相分について説明する。ここでは電源の低電位側が0V、高電位側が1500Vであると仮定する。この相から低電位を負荷接続用M極端子921に出力する場合、上アームのスイッチングモジュール21がOFF状態、下アームのスイッチングモジュール22がON状態となり電源の低電位側が負荷接続用M極端子921に接続される。この場合、下アームのスイッチングモジュール22のエミッタ制御端子は、スイッチングモジュール22のエミッタ側と同電位となり電位は0Vとなる。また、上アームのスイッチングモジュール21のエミッタ側も電源の低電位側と同電位となるため、スイッチングモジュール21のエミッタ制御端子の電位も0Vとなる。よって、低電位を出力する場合には、スイッチングモジュール21のエミッタ制御端子、スイッチングモジュール22のエミッタ制御端子、負荷接続用M極端子921の電位は全て0Vとなり電位差が生じないため、上記した問題は発生しない。
次に、この相から高電位を負荷接続用M極端子921に出力する場合、上アームのスイッチングモジュール21がON状態、下アームのスイッチングモジュール22がOFF状態となり電源の高電位側が負荷接続用M極端子921に接続される。この場合、上アームのスイッチングモジュール21のエミッタ制御端子は、負荷接続用M極端子921と同電位となり電位は1500Vとなる。一方、下アームのスイッチングモジュール22のエミッタ制御端子は電源の低電位側と同電位の0Vとなる。そのため、高電位を出力する場合には、スイッチングモジュール21のエミッタ制御端子、負荷接続用M極端子921の電位が1500V、スイッチングモジュール22のエミッタ制御端子が0Vとなり、上記した問題が生じる虞がある。
ここで、図8を用いて、高電位を出力する場合であっても上記した電位差の問題を解決する構成について説明する。図8は絶縁材を介して隣接配置されるM極導体113,114,115とE極導体127,128,129,130,131,132の配置関係を示している。図8に示す通り、M極導体は上アームのスイッチングモジュール21のエミッタ制御端子741を覆う位置に配置され、スイッチングモジュール21と接続されるE極導体127,129,131と積層されるが、下アームのスイッチングモジュール22のエミッタ制御端子741に対応する部分に配置されず、スイッチングモジュール21と接続されるE極導体128,130,132とは積層されない。
このようにM極導体は、高電位出力時及び低電位出力時に同電位となるE極導体127,129,131と積層され、高電位出力時に電位差を生じるE極導体128,130,132とは積層されない位置に配置されることで、絶縁距離が確保される。このような構成により、主回路ブスバー11と制御回路ブスバー12を積層して一体部材とした場合であっても、主回路ブスバーからの影響により制御回路ブスバーにノイズが発生したり、絶縁破壊が生じたりする問題を解決することができる。
なお、高電位出力時には、E極導体127,129,131と、E極導体128,130,132の間に高い電位差が生じるため、これらの導体間には十分な絶縁距離を設ける、若しくは絶縁材を設けることが望ましい。
また、本実施形態では、M極導体とE極導体127,129,131が絶縁材を介して隣接するように積層させることで、制御回路ブスバーにノイズが発生したり、絶縁破壊が生じたりする問題を解決することを説明したが、ゲート制御端子とエミッタ制御端子の電位差は10〜20V程度と主回路電源電圧に比べて非常に小さいため、図6に示すE極導体とG極導体の位置関係を入れ替えて、M極導体とG極導体121,123,125を絶縁材を介して隣接して積層させ、M極導体をG極導体122,124,126とは積層されない位置に配置させる構造としても、ほぼ同様の効果を得ることができる。つまり、M極導体とG極導体121,123,125との電位差は、高電位出力時及び低電位出力時に10〜20V程度と小さく、M極導体とG極導体122,124,126との電位差は1480〜1490V程度と大きくなるためである。
以上述べたとおり、本実施例で挙げた一体型ブスバーの構成を適用すると、主回路ブスバーと制御回路ブスバーを接合して単一の部品に集約するうえで、絶縁性、組立性および耐ノイズ性が保たれた電力変換装置を提供することができる。
本実施例ではスイッチングモジュールとして、2並列のスイッチング素子を備えてコレクタ・エミッタ端子を2つ備えたものを用いたが、単一スイッチング素子を備えたスイッチングモジュールや3並列のスイッチング素子を備えたスイッチングモジュールにも適用可能である。
本実施例2では、上述した実施例1の電力変換装置における各スイッチングモジュール21〜26を手前側から見て左回転方向もしくは右回転方向に90°回転させた実施形態である。図9においては、スイッチングモジュール21〜26を右回転方向に90°回転させている。これに応じて、制御回路ブスバーの制御回路接続用G極端子932と制御回路接続用E極端子942を一体型ブスバー1の横側(左右いずれか)に配置し、主回路ブスバーの電源との端子901,911,921を一体型ブスバー1の上側(もしくは下側)に配置している。また、主回路ブスバーの導体及び絶縁シート、制御回路ブスバーの導体及び絶縁シートに設けられる貫通孔は、スイッチングモジュール21〜26の各端子に対応した位置に設けられる。他の構成は実施例1と同様であるものとする。この構成を用いると、主回路電流は、主回路ブスバー11の上部に設けられた各端子901,911,921とスイッチングモジュールのコレクタ端子またはエミッタ端子の間を主に上下方向に流れ、制御電流は、制御回路ブスバー12の横側に設けられた各端子932、942とスイッチングモジュールの各制御端子731,741の間を主に左右方向に流れるため、主回路ブスバー11と制御回路ブスバー12の電流経路を直交させることができる。そのため、主回路ブスバー周囲の磁界に起因して制御回路ブスバーに発生するノイズを低減することができる。
本実施例においても、実施例1と同様に、M極導体を、上アーム素子を構成するスイッチングモジュールと接続されるE極導体と重なる位置に配置し、下アーム素子を構成するスイッチングモジュールと接続されるE極導体と重なる位置に配置しないことで、主回路ブスバーからの影響により制御回路ブスバーにノイズが発生したり、絶縁破壊が生じたりする問題を解決することができる。

本実施例で述べた一体型ブスバーの構成を適用すると、主回路ブスバーと制御回路ブスバーを単一部品に集約するうえで、絶縁性、組立性および耐ノイズ性が保たれることに加え、特に耐ノイズ性を向上させた電力変換装置を提供することができる。
1・・・一体型ブスバー
21〜26・・・スイッチングモジュール
3・・・制御回路基板
4・・・平滑コンデンサ
11・・・主回路ブスバー
12・・・制御回路ブスバー
702・・・コレクタ端子(正極端子)
712・・・エミッタ端子(負極端子)
731・・・ゲート制御端子
741・・・エミッタ制御端子(負極制御端子)
111・・・P極導体
901・・・電源接続用P極端子
902・・・モジュール接続用P極端子
112・・・N極導体
911・・・電源接続用N極端子
912・・・モジュール接続用N極端子
811,812,813,814・・・N極導体の貫通孔
113,114,115・・・M極導体
921・・・負荷接続用M極端子
922,923・・・モジュール接続用M極端子
821、822・・・M極導体の貫通孔
116,117,118,119・・・主回路絶縁シート
831、832・・・主回路絶縁シートの貫通孔
121,122,123,124,125,126・・・G極導体
931・・・モジュール接続用E極端子
932・・・制御回路接続用G極端子
127,128,129,130,131,132・・・E極導体
941・・・モジュール接続用E極端子
942・・・制御回路接続用E極端子
133,134,135・・・制御回路絶縁シート
841、842・・・制御回路絶縁シートの貫通孔

Claims (14)

  1. 三相分の上下アーム素子を構成する複数のスイッチングモジュールと、
    直流電源と前記スイッチングモジュールの間に接続される平滑コンデンサと、
    前記スイッチングモジュールのオン/オフを制御する電気信号を出力する制御回路基板と、
    前記平滑コンデンサの高電位側と前記複数のスイッチングモジュールの上アーム素子の正極端子を電気的に接続する板状のP極導体と、
    前記平滑コンデンサの低電位側と前記複数のスイッチングモジュールの下アーム素子の負極端子を電気的に接続する板状のN極導体と、
    前記上アーム素子の負極端子と前記下アーム素子の正極端子と電気的に接続されて交流電圧を負荷へ出力する板状のM極導体と、
    前記複数のスイッチングモジュールのゲート制御端子と前記制御回路基板を電気的に接続する板状のG極導体と、
    前記複数のスイッチングモジュールの負極制御端子と前記制御回路基板を電気的に接続する板状のE極導体とを有する電力変換装置であって、
    前記P極導体、前記N極導体、前記M極導体、前記G極導体、前記E極導体をそれぞれ絶縁材を介して積層して接合し、一体型の導体部材として前記スイッチングモジュール及び前記平滑コンデンサに固定されることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記M極導体と前記E極導体が前記絶縁材を介して隣接するように積層されることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項2に記載の電力変換装置であって、
    前記M極導体は、上アーム素子を構成するスイッチングモジュールと接続される前記E極導体と重なる位置に配置され、下アーム素子を構成するスイッチングモジュールと接続される前記E極導体と重なる位置に配置されないことを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記M極導体と前記G極導体が前記絶縁材を介して隣接するように積層されることを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項4に記載の電力変換装置であって、
    前記M極導体は、上アーム素子を構成するスイッチングモジュールと接続される前記G極導体と重なる位置に配置され、下アーム素子を構成するスイッチングモジュールと接続される前記G極導体と重なる位置に配置されないことを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電力変換装置であって、
    前記P極導体、前記N極導体、前記M極導体をそれぞれ絶縁材を介して積層して構成した主回路ブスバーと、前記G極導体、前記E極導体を絶縁材を介して積層して構成した制御回路ブスバーを絶縁材を介して積層して接合することを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電力変換装置であって、
    前記P極導体、前記N極導体、前記M極導体、前記G極導体、前記E極導体を接合する前記絶縁材が接着剤もしくは両面テープであることを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項6に記載の電力変換装置であって、
    前記制御回路ブスバーが前記主回路ブスバーと前記スイッチングモジュールの間に配置されることを特徴とする電力変換装置。
  9. 請求項8に記載の電力変換装置であって、
    前記主回路ブスバーは、前記制御回路ブスバー側から前記M極導体、前記N極導体、前記P極導体の順で積層されることを特徴とする電力変換装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の電力変換装置であって、
    前記N極導体と前記M極導体およびこれらの導体間に配置される前記絶縁材には、前記ゲート制御端子及び前記負極制御端子に対応する位置に、貫通孔を設けていることを特徴とする電力変換装置。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の電力変換装置であって、
    前記G極導体と前記E極導体の間に配置される絶縁材の前記ゲート制御端子、前記負極制御端子、前記正極端子、前記負極端子に対応する位置に、貫通孔を設けていることを特徴とする電力変換装置。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の電力変換装置であって、
    各スイッチングモジュールの前記ゲート制御端子に接続される複数の前記G極導体は、それぞれ絶縁距離または絶縁材を介して同一平面上に配置されることを特徴とする電力変換装置。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の電力変換装置であって、
    複数の前記スイッチングモジュールと接続される複数の前記M極導体は、それぞれ絶縁距離または絶縁材を介して同一平面状に配置されることを特徴とする電力変換装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の電力変換装置であって、
    前記P極導体及び前記N極導体の電源との接続端子を前記スイッチングモジュールの上又は下方向に配置し、制御回路ブスバーの前記制御回路基板との接続端子を前記スイッチングモジュールの右又は左方向に配置し、前記P極導体及び前記N極導体を流れる電流の経路と、前記制御回路ブスバーを流れる電気信号の経路を互いに直交させることを特徴とする電力変換装置。
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