JP6395572B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6395572B2
JP6395572B2 JP2014237774A JP2014237774A JP6395572B2 JP 6395572 B2 JP6395572 B2 JP 6395572B2 JP 2014237774 A JP2014237774 A JP 2014237774A JP 2014237774 A JP2014237774 A JP 2014237774A JP 6395572 B2 JP6395572 B2 JP 6395572B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water droplet
image forming
forming apparatus
water
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014237774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016099560A (ja
Inventor
義介 粕谷
義介 粕谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014237774A priority Critical patent/JP6395572B2/ja
Publication of JP2016099560A publication Critical patent/JP2016099560A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6395572B2 publication Critical patent/JP6395572B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、定着装置により加熱定着されたシートを搬送する画像形成装置に関するものである。
従来、プリンタ等の画像形成装置において、画像形成手段で形成されたトナー画像をシートに転写し、定着装置により加熱定着した後、シートを排出する加熱定着方式が一般的に使用されている。このような加熱定着方式においては、シートが加熱されることにより、シートに含まれている水分が蒸発し水蒸気となり、例えばコールドスタートのような画像形成装置が低温状態にある場合には、水蒸気が搬送ローラ軸や搬送ガイドの表面に水滴として付着する。搬送ガイドにおいて、搬送ガイドは細いリブで構成されている。そのため、シートを搬送するときに搬送ガイド(のリブ)に付着した水滴がシートに付着しても水滴付着面積が小さいため、搬送中に蒸発し、シートに与える影響はない。
また、シートの一面目(下面)のみに印刷する片面印刷の場合、印刷面側は転写、定着した状態であり、非印刷面側は白紙の状態である。そのため、水滴が付着した搬送ローラ軸や搬送ガイドからシートに水滴が付着したとしても画像不良は発生しない。
しかし、一面目(下面)を転写、定着し、搬送ローラの正転、逆転によりシートを反転させ二面目(上面)に転写、定着させることで両面に定着画像を得る両面印刷の場合、画像不良が発生する恐れがある。両面印刷時に一面目を定着し搬送ローラに搬送する際、搬送ローラ軸に付着した水滴がまだ印刷されていない二面目に飛び散り付着する恐れがある。この場合、二面目に転写不良が発生し、二面目の定着画像は白抜けした画像不良が発生する恐れがある。
そこで、搬送ガイドの近傍にファンを取り付け、ファンからの送風によって搬送ガイドに設けた排気口から排気した空気により所定の部材を乾かす構成が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、排気した空気を用いて搬送ローラ軸等の部材を乾かすには、ファンを使用しなければならず、ファンを使用することでコストアップを招き、また装置本体内にファンを配置するため装置本体が大きくなる。
そこで、搬送ローラの搬送ローラ軸に付着した水滴の落下を防止する手段として、搬送ローラ軸の下部に水滴受け部材を設置した画像形成装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2007−33520号公報 特開2003−146514号公報
しかしながら、特許文献2に開示された画像形成装置では、搬送ローラ軸に付着した水滴が落下するまでは搬送ローラ軸に付着した状態である。そのため、搬送ローラ軸に付着した水滴が、水滴受け部材に落下するとは限らず、搬送ローラ軸が回転した場合に、搬送ガイド面やシートに飛び散り付着する恐れがある。
そこで、本発明の目的は、搬送ローラ軸が回転した時に、搬送ローラ軸に付着した水滴が周囲に飛び散り付着するのを防止し、水滴の付着により生じる画像不良を抑制することである。
上記目的を達成するため、本発明は、シートに画像を加熱定着させる定着手段と、前記定着手段の上部に配置され、シートを搬送する搬送ローラ対と、を有する画像形成装置において、前記搬送ローラ対の少なくとも一方の搬送ローラ軸に対して非接触で対向して設けられ、前記搬送ローラ軸に付着した水滴に接して捕集する水滴捕集部と、前記水滴捕集部の下方に設けられ、前記水滴捕集部により前記搬送ローラ軸から捕集した水滴を溜める水滴溜め部と、を備えた水滴捕集手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、水滴捕集部および水滴溜め部を備えた水滴捕集手段により、搬送ローラ軸に付着した水滴を捕集することができる。そのため、搬送ローラ軸が回転した時に、搬送ローラ軸に付着した水滴が周囲に飛び散り付着するのを防止し、水滴の付着により生じる画像不良を抑制することができる。
本発明の実施例1を示す概略図。(a)は概略図、(b)は拡大図 本発明の実施例1において水滴を捕集する過程を示す概略図。(a)は水滴付着図、(b)は水滴付着リブによる水滴捕集図、(c)は水滴溜まり溝に水滴が溜まる図 画像形成装置の概略構成の一例を示す模式断面図である。 画像形成装置における両面搬送動作の一例を示す要部断面図であり、(a)は排紙搬送路に搬送する概略図、(b)は反転搬送路に搬送する概略図、(c)は両面搬送路に搬送する概略図である。 本発明の実施例2を示す概略図。(a)は外観図、(b)は断面図 本発明の実施例3を示す概略図。(a)は外観図、(b)は拡大図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(画像形成装置の全体構成)
まず、図3を用いて、画像形成装置の概略構成について説明する。図3は、画像形成装置の概略構成を示す模式断面図である。
図3に示すように、フルカラー画像形成装置(以下、画像形成装置という)1は、各色のトナー像を形成する複数の画像形成ユニット2a,2b,2c,2dが着脱自在に構成されている。また、画像形成装置1には、中間転写体である中間転写ベルト8を有する中間転写ベルトユニット7や、定着器20が設けられている。
ここで、各画像形成ユニット2a,2b,2c,2dは、像担持体である感光体ドラム3a,3b,3c,3dを有している。感光体ドラム3a,3b,3c,3dの周囲に、帯電手段としての帯電ローラ5a,5b,5c,5d、現像手段である現像ローラ4a,4b,4c,4d、およびクリーニング手段としてのクリーニングブレード6a,6b,6c,6dを一体に有している。各画像形成ユニット2a,2b,2c,2dは、中間転写ベルト8に沿って並列配列されている。
各画像形成ユニット2a,2b,2c,2dにおいて、帯電ローラ5a,5b,5c,5dは、感光体ドラム3a,3b,3c,3dの外周表面上に設置され、感光体ドラム表面を一様に帯電する。また、現像ローラ4a,4b,4c,4dは各レーザ露光器(露光手段)26a,26b,26c,26dからの露光により形成された感光体ドラム表面上の各色の静電潜像を、対応する色のトナーを用いて現像する。なお現像ローラ4a,4b,4c,4dは、感光体ドラム3a,3b,3c,3dから離間し回転を停止させることで、現像剤(不図示)の劣化を防止できるように構成されている。すなわち、現像ローラ4a,4b,4c,4dは各感光体ドラム3a,3b,3c,3dに対して当接又は離間可能に構成されている。クリーニングブレード6a,6b,6c,6dは、トナー画像が転写された後、感光体ドラム表面に付着している転写残りトナーを除去する。
中間転写ベルトユニット7は、中間転写ベルト8と、中間転写ベルト8を張架する駆動ローラ9、テンションローラ10、一次転写ローラ11a,11b,11c,11d、二次転写対向ローラ12を備えている。そして、ベルト駆動モータ(不図示)により駆動ローラ9を回転駆動させることで中間転写ベルト8を回転搬送している。感光体ドラム3a,3b,3c,3dと共に中間転写ベルト8を挟持する位置には、感光体ドラム3a、3b、3c、3dと共に一次転写部を形成する一次転写ローラ11a,11b,11c,11dが対向設置されている。
また、二次転写対向ローラ12と中間転写ベルト8を挟んだ位置には、二次転写対向ローラ12と共に二次転写部28を形成する二次転写ローラ14が対向配置されている。この二次転写ローラ14は、転写搬送ユニット13によって保持されている。
画像形成装置1の下部には、二次転写部28にシートSを給送するシート供給装置15が配置されている。このシート供給装置15には、複数枚のシートSを収納する給紙カセット16からシートSを給紙する給紙ローラ17と、分離手段である分離ローラ18を有する。給紙カセット16に収納されたシートSは、給紙ローラ17が回転することによって圧接され、分離ローラ18によって一枚ずつ分離され搬送される。分離されたシートSは、本体給紙搬送路27を経て、レジストローラ対19に搬送される。その後、レジストローラ対19によりシートSは二次転写部28に搬送される。
二次転写部28において、二次転写ローラ14に正極性のバイアスを印加することにより、搬送されたシートSに中間転写ベルト上の複数色のトナー像を二次転写する。二次転写され、未定着トナー像を担持したシートSは定着器20に搬送される。
定着手段としての定着器20は、加熱部材としての定着部材21、加圧部材としての加圧ローラ22を有し、この定着部材21と加圧ローラ22との圧接により加熱ニップ部としての定着ニップ部が形成される。未定着トナー像を担持したシートSが、定着ニップ部に搬送されて、定着ニップ部にて挟持搬送されることで、未定着トナー像が加熱されて熱定着される。定着されたシートSは排紙ユニット23に搬送される。
排紙ユニット23は排紙ローラ対24を有する。トナー像を定着したシートSは排紙ユニット23に搬送され、排紙ローラ対24により排紙トレイ25に向け搬送される。排紙ローラ対24から搬送されたシートSは排紙トレイ25に積載される。
続いて、図4を用いて、上記画像形成装置において両面印刷を行うための反転搬送動作について説明する。図4は、上記画像形成装置における両面搬送動作の一例を示す部分断面図である。図4(a)は定着されたシートSを排紙ローラ対24に搬送し、排紙ローラ対24によって排紙搬送路33へ搬送する状態図である。図4(b)、図4(c)は両面印刷を行うため、反転搬送動作の状態図である。図4(b)は定着されたシートSを反転ローラ対30に搬送し、反転ローラ対30によって反転搬送路31に搬送される状態図である。図4(c)は反転搬送路31に搬送されたシートSを両面搬送路32に搬送される状態図である。
シートSを排紙搬送路33、反転搬送路31および両面搬送路32に案内するには切り替え部材34を動作させる。切り替え部材34は、回動支点35を中心に、図4(a)、図4(c)に示す位置、又は、図4(b)に示す位置に回動する。切り替え部材34は、通常時(片面印刷時)、定着されたシートSを排紙搬送路33に案内する図4(a)に示す位置にある。切り替え部材34は、両面印刷を行う場合、片面に画像が定着されたシートSを反転搬送路31に案内する図4(b)に示す位置に回動する。その後、切り替え部材34は、反転搬送路31に案内されたシートSを両面搬送路32に案内する図4(c)に示す位置に回動する。なお、図4(a)に示す位置と図4(c)に示す切り替え部材34の位置は同じである。
このように、図4(a)に示す位置に切り替え部材34がある場合、定着されたシートSは切り替え部材34により排紙搬送路33へ搬送される。排紙搬送路33には排紙ローラ対24が設けられ、排紙ローラ対24は排紙駆動ローラ36と排紙従動ローラ37で構成される。排紙駆動ローラ36は図示しない駆動装置により回転し、排紙従動ローラ37は排紙駆動ローラ36に追従して回転する。定着器20より排紙ローラ対24へ搬送されたシートSは、排紙駆動ローラ36と排紙従動ローラ37に挟持され、排紙駆動ローラ36が回転することで機外へ搬送される。
両面印刷を行うため、図4(b)に示す位置に切り替え部材34が回動した場合、定着されたシートSは搬送ガイド100により案内され、反転搬送路31へ搬送される。反転搬送路31には搬送ローラ対としての反転ローラ対30が設けられ、反転ローラ対30は反転駆動ローラ38と反転従動ローラ39で構成される。上側の搬送ローラである反転駆動ローラ38は図示しない駆動装置により正回転および逆回転が可能であり、下側の搬送ローラである反転従動ローラ39は反転駆動ローラ38に追従して回転する。ガイド部材としての搬送ガイド100は定着器20から反転ローラ対30をつなぐように配置され、定着器20から搬送されたシートSを反転ローラ対30に案内する。両面印刷するために定着器20より搬送されたシートSは反転駆動ローラ38と反転従動ローラ39に挟持され、反転駆動ローラ38が正回転することでシート後端が定着器20を抜けるまで搬送される。その後、切り替え部材34が図4(c)の位置に回動し、反転駆動ローラ38が逆回転することでシートSは両面搬送路32へ搬送される。両面搬送路32へ搬送されたシートSは図3に示す両面搬送ローラ対29へ搬送され、両面搬送ローラ対29によりレジストローラ対19へ搬送される。
上記構成において、定着ニップ部で加熱定着されたシートSは、シートSに含まれている水分が蒸発し水蒸気を発生させる。画像形成装置1が低温状態にある時、水蒸気は定着器20の上部に配置された反転駆動ローラ38の搬送ローラ軸である反転駆動ローラ軸40に結露し、結露が凝縮され水滴となる。
なお、上記画像形成装置では、シートSを排紙トレイ25へ排紙する排紙ローラ対24と両面印刷を行うために反転搬送を行う反転ローラ対30を配置したが、排紙ローラ対24をなくし反転ローラ対30がシートSを排紙トレイ25へ排紙してもよい。シートSを排紙トレイ25へ排紙する場合、反転ローラ対30に搬送されたシートSを途中で逆回転させることなく正回転することで、シートSが反転ローラ対30を抜け、排紙トレイ25へ排紙される。
〔実施例1〕
本発明の実施例1における画像形成装置1について、図1を用いて説明する。図1(a)は搬送ガイド100と反転ローラ対30の概略図、図1(b)は反転ローラ対30と搬送ガイド100の拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、搬送ローラ軸である反転駆動ローラ軸40に付着した水滴を捕集する水滴捕集手段を有する。水滴捕集手段は、水滴捕集リブ101と、水滴溜まり溝102を備えている。水滴捕集リブ101は、反転駆動ローラ軸40に対して非接触で対向して設けられ、反転駆動ローラ軸40に付着した水滴に接して捕集する水滴捕集部である。水滴溜まり溝102は、水滴捕集リブ101の下方に設けられ、水滴捕集リブ101により反転駆動ローラ軸40から捕集した水滴を溜める水滴溜め部である。
前記水滴捕集リブ101と前記水滴溜まり溝102は、図1に示すように、反転駆動ローラ軸40の下部に配置された搬送ガイド100に設けられている。搬送ガイド100に設けた水滴捕集リブ101は、反転駆動ローラ軸40と接触しない位置で略垂直方向に延びており、反転駆動ローラ軸40に付着した水滴を捕集する。本実施例では反転駆動ローラ軸40と水滴捕集リブ101の最短距離(間隔t)を0.75mmとした。これは反転駆動ローラ軸40に付着した水滴の高さhが1mm以上であると、反転駆動ローラ軸40が回転した時、水滴が飛び散る恐れがあるからである。高さhが1mm未満の水滴は、反転駆動ローラ軸40から飛び散りにくく、たとえ飛び散りシートSに付着してもシートSの搬送中に蒸発するため、画像不良は起こらない。また、部品のばらつきを鑑みて水滴捕集リブ101と反転駆動ローラ軸40が非接触であれば良い。以上のことから、高さhが1mm以上の水滴を捕集する位置として、反転駆動ローラ軸40と水滴捕集リブ101の最短距離(間隔t)を0.75mmとした。すなわち、水滴捕集リブ101は、反転駆動ローラ軸40に付着する水滴の高さhよりも狭い間隔tをもって、反転駆動ローラ軸40に対して非接触で対向する構成としている(図2(a)参照)。
また水滴捕集手段を構成する水滴捕集リブ101と水滴溜まり溝102は、図1に示すように、反転駆動ローラ38のシートとの接触部(ニップ部)よりもシートの搬送方向上流側に設けられている。これにより、反転駆動ローラ軸40に付着した水滴が前記ニップ部に至るまえに捕集できるので、シートへの飛び散りを確実に防止できる。
反転駆動ローラ軸40に付着した水滴を捕集する過程について、図2を用いて説明する。図2(a)は反転駆動ローラ軸に水滴が付着している様子を示す模式拡大図、図2(b)は反転駆動ローラ軸に付着した水滴を水滴捕集リブで捕集する様子を示す模式拡大図、図2(c)は捕集された水滴が水滴溜まり溝を溜めた様子を示す模式拡大図である。
図2に示すように、定着器20で加熱定着されたシートSは、シートSに含まれている水分が蒸発し水蒸気を発生させる。画像形成装置1が低温状態にある時、図2(a)に示すように、水蒸気は定着器2の上部に配置された反転駆動ローラ軸40に結露し、結露が凝縮され水滴となる。反転駆動ローラ軸40に水滴が付着した状態で両面印刷を行うとき、反転ローラ対30は定着器20から搬送されたシートSを搬送するため、反転駆動ローラ38が正回転する。図2(b)に示すように、反転駆動ローラ38が正回転した時、反転駆動ローラ軸40も正回転を行い、反転駆動ローラ軸40に付着した水滴は反転駆動ローラ軸40の近傍にある水滴捕集リブ101に付着する。水滴は反転駆動ローラ軸40と水滴捕集リブ101の間で表面張力により留まることにより、反転駆動ローラ軸40に付着した水滴は水滴捕集リブ101との間に集約され、水滴捕集リブ101を通過した反転駆動ローラ軸40から水滴が除去される。図2(c)に示すように、反転駆動ローラ軸40と水滴捕集リブ101に留まっていた水滴が集約され、表面張力で支えきれなくなった水滴は水滴捕集リブ101の下部に落ちる。水滴捕集リブ101の下部に落ちた水滴は、水滴捕集リブ101の根元に設けられた水滴溜まり溝102に溜まり、反転駆動ローラ軸40と水滴捕集リブ101の間に留まっていた水滴が除去される。水滴が除去された反転駆動ローラ軸40は加熱定着する際に発生する蒸気熱やシート熱により十分に暖められるため、結露が発生しなくなる。また搬送ガイド100も暖められるため、水滴溜まり溝102に溜まった水滴も蒸発する。
このように、反転駆動ローラ軸40に付着した水滴は、搬送ガイド100に設けられた水滴捕集リブ101により捕集され、捕集された水滴が水滴捕集リブ101の根元に設けた水滴溜まり溝102に溜まることにより除去される。したがって、反転駆動ローラ軸40に付着した水滴が飛び散り、シートSに付着することを防止し、シートSの水滴付着による画像不良を抑制することができる。
〔実施例2〕
本発明の実施例2における画像形成装置について、図5を用いて説明する。図5(a)は搬送ガイド100の外観斜視図、図5(b)は搬送ガイド100の断面図である。以下に説明する本実施例の特徴的な構成以外は、実施例1と同じ構成であるので説明を省略する。
実施例2の特徴的な構成としては、図5(a)に示すように水滴捕集リブ101と水滴捕集リブ101の根元に水滴溜まり溝102を設けた搬送ガイド100に、排水経路103と水滴溜まり部104を設けている。水滴溜まり部104は、水滴溜まり溝102より下方の位置に設けられ、水滴溜まり溝102に溜まった水滴を収集する収集部である。水滴溜まり部104はリブ(壁)で覆われた箱形状の収納部となっている。排水経路103は、水滴溜まり溝102と水滴溜まり部104の内部が連結するように溝形状(連結溝)となっており、水滴溜まり溝102に溜まった水滴を水滴溜まり部104に案内する案内部である。排水経路103は、水滴溜まり溝102より水滴溜まり部104が下方の位置に配置されているため、下方に向けて傾斜している。
反転駆動ローラ軸40に付着した水滴は、反転駆動ローラ軸40が回転した時、水滴捕集リブ101と接触する。この時、前述の水滴は、反転駆動ローラ軸40と水滴捕集リブ101の間で表面張力により留まるが、水滴の量が多くなり表面張力で支えきれなくなると水滴捕集リブ101の下方に流れる。その後、水滴は水滴溜まり溝102に溜まる。水滴溜まり溝102に溜まった水滴は、水滴溜まり溝102と連接した排水経路103へ流れる。排水経路103は水滴溜まり溝102から下方に配置された水滴溜まり部104に向けて連結されているため、排水経路103に流れた水滴は水滴溜まり部104に向けて流れる。排水経路103から流れた水滴は、排水経路103の下流に配置された水滴溜まり部104に収集される。
以上、説明した構成とすることにより、実施例1で述べた効果に加えて更に、水滴溜まり溝102に溜まった水滴が水滴溜まり部104に排水されるため、再び水滴溜まり溝102に水滴をためることができる。
〔実施例3〕
本発明の実施例3における画像形成装置について、図6を用いて説明する。図6(a)は搬送ガイド100の外観斜視図、図6(b)は搬送ガイド100と反転駆動ローラ軸40の拡大断面図である。以下に説明する本実施例の特徴的な構成以外は、実施例1と同じ構成であるので説明を省略する。
実施例3の特徴的な構成としては、図6(a)に示すように、水滴捕集リブ101と水滴捕集リブ101の根元に水滴溜まり溝102を設けた搬送ガイド100に、水滴溜まり溝102と隣接する位置に吸水部材105を設けている。吸水部材105は、水滴溜まり溝102と隣接する位置であるとともに、反転駆動ローラ軸40とは接触しない位置に設けられている。
反転駆動ローラ軸40に付着した水滴は、反転駆動ローラ軸40が回転した時、水滴捕集リブ101と接触する。この時、前述の水滴は、反転駆動ローラ軸40と水滴捕集リブ101の間で表面張力により留まるが、水滴の量が多くなり表面張力で支えきれなくなると水滴捕集リブ101の下方に流れる。その後、水滴は水滴溜まり溝102に溜まる。水滴溜まり溝102に溜まった水滴は、水滴溜まり溝に隣接する位置に配置した吸水部材105により吸水される。これにより、水滴溜まり溝102に溜まった水滴がなくなり、再び水滴を水滴溜まり溝102にため込むことができる。吸水部材105は水滴溜まり溝102より表面積が大きく平面形状に構成することで、水滴を蒸発しやすくできる。
吸水部材105としては、吸水性を有する部材であればよく、例えば不織布レーヨンやスポンジなどのような部材でもよい。
以上、説明した構成とすることにより、実施例1で述べた効果に加えて更に、水滴溜まり溝102に溜まった水滴を吸水部材105で吸収するため、再び水滴溜まり溝102に水滴をためることができる。
〔他の実施例〕
前述した実施例では、水滴捕集部である水滴捕集リブを、搬送ローラ対の一方の搬送ローラ軸に対して非接触で設けた構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば水滴捕集リブを、搬送ローラ対の両方の搬送ローラ軸に対して非接触で設けた構成としてもよい。また前述した実施例では、水滴捕集リブを、搬送ローラ対の上側の搬送ローラ軸に非接触で設けた構成を例示したが、これに限らず、下側の搬送ローラ軸に非接触で設けた構成としてもよい。すなわち、水滴捕集リブを、搬送ローラ対の少なくとも一方の搬送ローラ軸に非接触で設けた構成であればよい。
また前述した実施例では、水滴捕集リブと水滴溜まり溝等を有する水滴捕集手段を、ガイド部材としての搬送ガイドに設けた構成を例示したが、これに限定されるものではない。前述の水滴捕集手段を独立した構成として別部材で設けてもよいし、あるいは、前述のガイド部材以外の部材に設けた構成としてもよい。
また前述した実施例では、定着手段の上部に配置された搬送ローラ対として、シートを反転搬送することが可能な反転ローラ対を例示したが、これに限定されるものではない。定着手段にてシートから蒸発した水分が付着する搬送ローラ対であれば、他の搬送ローラ対にであっても本発明は有効である。
また前述した実施例では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であってもよい。これらの画像形成装置において定着手段の上方に配置された搬送ローラ内に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
S …シート
h …水滴の高さ
t …間隔
1 …画像形成装置
20 …定着器
21 …定着部材
22 …加圧ローラ
2a,2b,2c,2d …画像形成ユニット
30 …反転ローラ対
38 …反転駆動ローラ
39 …反転従動ローラ
100 …搬送ガイド
101 …水滴捕集リブ
102 …水滴溜まり溝
103 …排水経路
104 …水滴溜まり部
105 …吸水部材

Claims (12)

  1. シートに画像を加熱定着させる定着手段と、前記定着手段の上部に配置され、シートを搬送する搬送ローラ対と、を有する画像形成装置において、
    前記搬送ローラ対の少なくとも一方の搬送ローラ軸に対して非接触で対向して設けられ、前記搬送ローラ軸に付着した水滴に接して捕集する水滴捕集部と、前記水滴捕集部の下方に設けられ、前記水滴捕集部により前記搬送ローラ軸から捕集した水滴を溜める水滴溜め部と、を備えた水滴捕集手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記水滴捕集部は、前記搬送ローラ軸に付着する水滴の高さよりも狭い間隔をもって、前記搬送ローラ軸に対して非接触で対向することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記水滴捕集部は、前記搬送ローラのシートとの接触部よりもシートの搬送方向上流側に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記水滴捕集部は、前記搬送ローラ軸の近傍に非接触で設けられ、略垂直方向に延びたリブであり、前記水滴溜め部は前記リブの根元に設けた溝であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記水滴捕集手段は、前記水滴溜め部より下方に設けられ、前記水滴溜め部に溜まった水滴を収集する収集部と、前記水滴溜め部と前記収集部とを連結し、前記水滴溜め部に溜まった水滴を前記収集部に案内する案内部と、を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記水滴溜め部に隣接する位置に吸水部材を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記吸水部材は、前記水滴溜め部より表面積が大きい形状に構成されていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記定着手段から前記搬送ローラ対にシートを案内するガイド部材を有し、前記水滴捕集手段は前記ガイド部材に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. シートに画像を加熱定着させる定着手段と、前記定着手段の上部に配置され、シートを搬送する搬送ローラ対と、を有する画像形成装置において、
    前記定着手段から前記搬送ローラ対にシートを案内するガイド部材を有し、
    前記ガイド部材は、前記搬送ローラ対の少なくとも一方の搬送ローラ軸に付着した水滴に接触する位置に配置され略垂直方向に延びたリブと、前記リブの根元に設けた溝を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記ガイド部材は、前記溝より下方に設けられ、壁で覆われた収納部と、前記溝と前記収納部とを連結する連結溝と、を備えていることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記溝に隣接する位置に吸水部材を設けたことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記吸水部材は、前記溝より表面積が大きい形状に構成されていることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
JP2014237774A 2014-11-25 2014-11-25 画像形成装置 Active JP6395572B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014237774A JP6395572B2 (ja) 2014-11-25 2014-11-25 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014237774A JP6395572B2 (ja) 2014-11-25 2014-11-25 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016099560A JP2016099560A (ja) 2016-05-30
JP6395572B2 true JP6395572B2 (ja) 2018-09-26

Family

ID=56076922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014237774A Active JP6395572B2 (ja) 2014-11-25 2014-11-25 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6395572B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7321702B2 (ja) * 2018-12-18 2023-08-07 キヤノン株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0623058U (ja) * 1992-08-28 1994-03-25 株式会社東芝 熱定着装置
JP2003146514A (ja) * 2001-11-14 2003-05-21 Fuji Xerox Co Ltd 用紙搬送装置
JP6025441B2 (ja) * 2012-07-31 2016-11-16 キヤノン株式会社 定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016099560A (ja) 2016-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9535399B2 (en) Image forming device
JP5835645B2 (ja) ガイド構造及び画像形成装置
JP6080102B2 (ja) 画像形成装置
US9709930B2 (en) Image forming apparatus having openings and ducts to permit flow of air
JP2008090198A (ja) 画像形成装置
JP2009037078A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP6395572B2 (ja) 画像形成装置
JP6119326B2 (ja) 搬送装置および画像形成装置
JP2009134207A (ja) 画像形成装置
JP4665798B2 (ja) シート搬送装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2016020988A (ja) クリーニング機構及び画像形成装置
JP6205734B2 (ja) 搬送装置および画像形成装置
JP5994225B2 (ja) 画像形成装置
JP2011059483A (ja) 用紙搬送装置および画像形成装置
JP5789458B2 (ja) 画像形成装置
JP7366624B2 (ja) 画像形成装置
JP5463730B2 (ja) 画像形成装置
JP6354727B2 (ja) 画像形成装置
JP7468034B2 (ja) 搬送装置及び印刷装置
JP2012078596A (ja) 画像形成装置
JP4845708B2 (ja) 用紙搬送機構及びそれを備えた画像形成装置
JP6873640B2 (ja) 画像形成装置
JP7321702B2 (ja) 画像形成装置
JP5802600B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2010247982A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180501

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180828

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6395572

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151