JP6395042B2 - シリンダブロックの冷却構造 - Google Patents

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Description

本開示は、シリンダブロックの冷却構造に関する。
従来から、シリンダブロックのシリンダの各部位には温度勾配が生じていることが知られている。この温度勾配の是正を図るために、特許文献1では、多気筒エンジンを構成するクローズドデッキ構造(タイプ)のシリンダブロックにおいて、ウォータジャケット内には放熱機構が設けられている。より詳細には、この放熱機構は、シリンダライナの外周面において、ウォータジャケットの内部に向かって突出するよう構成されている。また、特許文献1では、ウォータジャケットは、シリンダの壁面を構成するシリンダライナ側とシリンダブロック本体との2つの部材が組み付けられることにより、シリンダライナの外周面(シリンダの壁面)とシリンダブロック本体の内周面との間に形成されている。
上述の通り、特許文献1のシリンダブロックのウォータジャケットはクローズドデッキ構造を有している。すなわち、シリンダブロックのアッパーデッキ面において、シリンダの外壁とシリンダライナの外周(シリンダボア壁)の上端とが結合、ウォータジャケットの開口が閉鎖されている。一方、オープンデッキ構造のシリンダブロックも知られており、オープンデッキ構造では、シリンダ外壁とシリンダボア壁の上端とがアッパーデッキ面において結合していない。(例えば、特許文献2)。言い換えると、オープンデッキ構造のシリンダブロックは、シリンダヘッドを取り付けるアッパーデッキ面においてウォータジャケットが全て開放される構造を有している。
特開2008−82293号公報 特開2012−2102号公報
しかし、特許文献1が開示するシリンダブロックはクローズドデッキタイプであり、オープンデッキタイプのシリンダブロックに冷却構造を設けることは開示されていない。また、クローズドデッキタイプは、シリンダボアの剛性を高めることができるという利点を有するものの、高い生産効率性を活かしたダイカストによる成形が困難である。実際、特許文献1においては、シリンダブロックがシリンダの壁面を構成するシリンダライナとシリンダブロック本体に分割したものを組み付けることで製造している。
一方、特許文献2に開示されるようなオープンデッキタイプのシリンダブロックは高い生産効率性を活かしたダイカストによる成形が可能である。このため、オープンデッキタイプのシリンダブロックにおいて、シリンダの温度勾配の是正を図ることが望まれる。しかし、特許文献2には、上記のようなシリンダの温度勾配の是正を図ることに関する開示はない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、オープンデッキ構造のウォータジャケットを備えるシリンダブロックの冷却構造を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るシリンダブロックの冷却構造は、
筒状のシリンダと、
前記シリンダの外側に設けられ、内壁面と該内壁面の外側にある外壁面との間に形成される流路に冷却媒体が流れるよう構成されるオープンデッキタイプのウォータジャケットと、
前記内壁面のアッパーデッキ面側において前記シリンダの径方向に向けて凹凸状に形成されると共に、前記シリンダの周方向に該凹凸状が伸びるよう形成される凹凸部と、
前記シリンダの軸方向に伸びる穴部と、
前記シリンダの開口端を含むアッパーデッキ面であって、前記ウォータジャケットの開口端と前記穴部の開口端を含むアッパーデッキ面と、を備え、
前記穴部の開口端は、前記ウォータジャケットの開口端により形成される領域であるウォータジャケット領域から前記アッパーデッキ面において前記内壁面又は前記外壁面のうちの少なくとも一方に突出する突出部を含むよう構成されている。
上記(1)の構成によれば、オープンデッキ構造のウォータジャケットを備えるシリンダブロックにおいて、ウォータジャケット領域から前記アッパーデッキ面において前記内壁面又は前記外壁面のうちの少なくとも一方に突出する突出部を有する穴部によって、ウォータジャケットを形成する内壁面に凹凸部が設けられており、冷却を効果的に行うことが可能な冷却構造を備えるシリンダブロックを提供することができる。
すなわち、オープンデッキタイプのシリンダブロックにおいて、ウォータジャケットの内壁面の上部(すなわち、アッパーデッキ面側)に凹凸部が設けられることによって、高温側となる燃焼室側の冷却力を高めることができ、ノッキングを防止することができる。
また、前記シリンダの軸方向に伸びる穴部によって、内壁面を凹凸状に加工するための工具を、凹凸部を設けようとする領域(加工領域)に導くことができ、凹凸部をウォータジャケットの内壁面に形成することができる。さらに、穴部の開口端がアッパーデッキ面にあることにより、凹凸部の加工領域へのアクセスが容易となる。しかも、穴部の開口端が突出部を有することにより、加工ヘッドが大きい工具であってもウォータジャケット内に挿入可能としながら、この新たに設けられる穴部によるシリンダブロックへの剛性や成形等に対する影響を低減することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記凹凸部は、前記シリンダの軸方向において前記内壁面の中央または中央より上から前記アッパーデッキ面にわたって設けられている。
上記(2)の構成によれば、ウォータジャケットの内壁面の上部に凹凸部が設けられることで、温度が高いアッパーデッキ側の冷却能力を向上することで温度勾配を是正することができる。これによって、ノッキングを防止すると共に、シリンダの下部を過冷却することはなく、過冷却により生じるフリクション増大を防止し、燃費悪化を防止することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)または(2)の構成において
前記突出部は、前記ウォータジャケット領域のうちの前記内壁面による境界から突出するか、あるいは、前記ウォータジャケット領域のうちの前記外壁面による境界から突出するかの少なくとも一方により形成されている。
上記(3)の構成によれば、内壁面を構成するシリンダ壁に要求される強度に応じた態様で穴部を設けることができる。すなわち、穴部の突出部が外壁面側にあることで、シリンダ壁は強度的な観点で有利となる。また、穴部の突出部が内壁面側にあることで凹凸部の形成が容易となる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(3)の構成において、
前記ウォータジャケット領域のうちの前記内壁面による境界に前記突出部がある場合には、前記シリンダから前記内壁面への前記径方向の最小距離は、前記シリンダから前記突出部への距離以上となるよう構成されている。
上記(4)の構成によれば、内壁面を構成するシリンダの壁面に要求される強度を確保することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(4)の構成において、
前記凹凸部のうちの前記流路の内側に向けて突出する凹凸部の角部の少なくとも1つは、前記冷却媒体の流れる方向に沿って傾斜する傾斜部を有するよう構成されている。
上記(5)の構成によれば、ウォータジャケットを流れる冷却媒体が、凹凸部のうちのシリンダボア方向へ突出する部分の奥まで行き渡り、冷却効果を高めることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(5)の構成において、
前記凹凸部は、吸気側または排気側の少なくとも一方における前記内壁面に設けられている。
上記(6)の構成によれば、排気側の凹凸部によって高温となる排気側を冷却することができる。また、吸気側の凹凸部によって吸入空気の温度上昇を抑制でき、ノッキングの防止をすることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(6)の構成において、
前記穴部は、前記凹凸部を形成するための工具が挿入可能となるように形成さる工具挿入穴であり、かつ前記冷却媒体が流れるよう構成されている。
上記(7)の構成によれば、工具挿入穴はウォータジャケットの流路を広げており、冷却媒体が流れることで冷却効果を高めることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、オープンデッキ構造のウォータジャケットを備えるシリンダブロックの冷却構造が提供される。
本発明の一実施形態に係るシリンダブロックのアッパーデッキ面の構成を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るシリンダブロックの縦方向のシリンダ断面の一部を模式的に示す側面図である 本発明の一実施形態に係るアッパーデッキ面における穴部(工具挿入穴)を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るアッパーデッキ面における穴部(工具挿入穴)を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る凹凸部の形状を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る凹凸部の形状を説明する図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1〜2は、本発明の一実施形態に係るシリンダブロック1の構成を概略的に示す図である。そして、図1は、シリンダブロック1のアッパーデッキ面11を模式的に示す平面図である。また、図2は、シリンダブロック1の縦方向のシリンダ2断面の一部を模式的に示す側面図である。
図1に例示されるように、シリンダブロック1は、シリンダ2、ウォータジャケット3、凹凸部35、工具挿入穴4を備えている。
シリンダブロック1は、シリンダ2を形成するシリンダ壁13とシリンダ壁13の外周を囲む外壁12とからなり、アルミニウム合金やマグネシウム合金等で形成される。また、シリンダブロック1はシリンダヘッド(不図示)と共にエンジンを構成するが、このシリンダヘッドが取り付けられる面であるアッパーデッキ面11を有している。そして、アッパーデッキ面11には、シリンダ2の開口端21、シリンダ2の開口端21を囲むような形状のウォータジャケット3の開口端31、工具挿入穴4の開口端41がそれぞれ開口している。
図1の例示では、アッパーデッキ面11は、多気筒(4気筒)エンジンのシリンダブロック1のものとして示されており、複数のシリンダ2の開口端21が一列に並べられており、複数のシリンダ2の中心を結ぶ中心線15が一点鎖線によって示されている。また、アッパーデッキ面11には、シリンダヘッドを締結するためのボルト穴14が複数設けられていてもよい。ボルト穴14は、図1の例示では、吸気マニホールドなどの吸気通路が設置される吸気側16および排気マニホールドなどの排気通路が設置される排気側17のそれぞれの外壁12において、シリンダ2(シリンダボア)間と両側の端部に設けられている。なお、図1に例示されるアッパーデッキ面11や外壁12、シリンダ壁13の形状、並びに、各開口端やボルト穴14の形状、数、相対的位置は図示の形態に限定されず、任意である。なお、シリンダブロック1はダイカストにより成形されていても良い。
シリンダ2は、シリンダブロック1においてシリンダ壁13に囲まれることで形成されている。そして、通常は、円筒状などの筒状の形状をしており、その開口端21は上述の通り、アッパーデッキ面11に開口している。また、シリンダ2の内周面にはシリンダライナ23が設けられてもよく、シリンダボアが形成されている。このシリンダボアには、エンジンの組み付けの際にはピストン(不図示)が摺動可能に設置される。なお、図2では、シリンダ2の中心線25が一点鎖線で示されており、シリンダ2の軸方向に伸びるように示されている。
ウォータジャケット3はエンジンを冷却する冷却媒体の流路であり、シリンダブロック1においてシリンダ2(複数のシリンダ2からなるシリンダ群)を囲むように設けられる。すなわち、ウォータジャケット3は、シリンダ2の外側に設けられており、シリンダ2に近い側の内壁面32と、内壁面32の外側(シリンダ2の径方向の外側)にある外壁面33とによって、内壁面32と外壁面33の間に形成される。そして、内壁面32と外壁面33の下端部は底壁面34により囲まれている。このようなウォータジャケット3(流路)に冷却媒体が循環されることによりシリンダ2の冷却が図られている。
図1の例示では、ウォータジャケット3は、シリンダ壁13とシリンダブロック1の外壁12によって形成されている。すなわち、シリンダ壁13がウォータジャケット3の内壁面32を構成し、シリンダブロック1の外壁12がウォータジャケットの外壁面33と底壁面34を構成している。また、ウォータジャケット3の開口端31は、アッパーデッキ面11において開放されており、オープンデッキ構造となっている。そして、ウォータジャケット3の内壁面32には、以下に説明する凹凸部35が設けられている。
この凹凸部35はシリンダ2の冷却を図るためのものであり、図2に例示されるように、ウォータジャケット3の内壁面32が凹凸状に加工されることで設けられている。すなわち、凹凸部35は、シリンダ2の径方向において突出する凸部を内壁面32が備えることで形成されており、少なくとも1つの凸部が間隔をおいて配置されることで凸部と凹部が内壁面32上に交互に形成されている。これと共に、凹凸部35は、シリンダ2の周方向に凸部と凹部がそれぞれ伸びるよう形成されている。このようにして、冷却媒体と接するウォータジャケット3の内壁面32の面積が増大され、冷却力が高められている。なお、周方向にのびる凹部と凸部は、周方向で連続するよう形成されても良いし、周方向で不連続に形成されても良い。また、凹部と凸部の数は任意である。
また、凹凸部35は、ウォータジャケット3の内壁面32のアッパーデッキ面11側(シリンダ2の軸方向の上部)に設けられることで、シリンダ2の温度勾配において高温側となる領域の冷却力を高めている。その一方で、内壁面32のアッパーデッキ面11と反対側(下部)には凹凸部35は設けられておらず、エンジンオイルの過冷却を防止するよう構成されている。
この凹凸部35が設けられる領域は、温度勾配によって決められる。そして、図2に示される実施形態では、内壁面32の中央よりも上部側からアッパーデッキ面11までの間に凹凸部35が設けられている。他の実施形態では、内壁面32の中央付近からアッパーデッキ面11の間に凹凸部35が設けられている
さらに、図2に示される実施形態では、ウォータジャケット3の内壁面32には、その開口端31となる領域において凹凸部35はシリンダ2に向かって突出していない。つまり、凹凸部35のうちの、最もアッパーデッキ面11に近い位置に形成されるシリンダ2の方向へ突出する部分35aは、アッパーデッキ面11から離されて形成されている。これによって、燃焼圧に対する剛性を確保すると共に、アッパーデッキ面11に取り付けられるシリンダヘッドやガスケットとシリンダブロック1とのシールを良好に保っている。
このような凹凸部35の形成は、工具挿入穴4によって、ウォータジャケット3の内壁面32を工具によって加工することにより行われる。すなわち、工具を用いた内壁面32の加工の際には、内壁面32の凹凸部35を形成しようとする所定の箇所に工具を導く必要があるが、そのために工具挿入穴4を新たに設けている。そして、この工具挿入穴4は、凹凸部35を形成するための工具がシリンダブロック1の内部に挿入可能となるように形成されており、この工具挿入穴4により内壁面32に工具を導くことが可能となっている。
また、この新たに設けられた工具挿入穴4の開口端41は、図1に例示されるように、アッパーデッキ面11に新たに設けられることで、内壁面32の燃焼室に近い領域へのアクセスを容易としている。そして、工具挿入穴4の開口端41がアッパーデッキ面11に設けられることで、工具挿入穴4はシリンダ2の軸方向に伸びており、凹凸部35を設けようとする内壁面32のアッパーデッキ面11側へ工具を容易に導くことができる。
その上で、工具挿入穴4の開口端41は、アッパーデッキ面11において、ウォータジャケット3の開口端31と少なくとも一部が重なるように設けられている。言い換えると、工具挿入穴4の少なくとも一部は、ウォータジャケット3の開口端31により形成される領域(ウォータジャケット領域36)から、アッパーデッキ面11の面上において内壁面32又は外壁面33のうちの少なくとも一方に突出している(突出部42)。
工具挿入穴4が突出部42を有することによって以下のような利点がある。すなわち、アッパーデッキ面11から工具を挿入することによりウォータジャケット3の内壁面32を加工しようとすると、工具軸(シャフト)と加工ヘッドから構成された工具では、加工ヘッドの部分が大きくなりがちである。このような加工ヘッドを有する工具をシリンダブロック1の内部の内壁面32に導くためには、工具挿入穴4は、工具の加工ヘッドが挿入可能な大きさとする必要がある。ところが、工具挿入穴4の開口端41をウォータジャケット3の開口端31と重なるように設けることで、工具挿入穴4を独立して設けるよりも工具挿入穴4によるシリンダブロック1への影響を低減することができる。さらに、ウォータジャケット3の開口(流路)を工具の水平方向への移動に利用することで、水平方向への工具の移動のための構造をシリンダブロック1にさらに設けることを回避している。
幾つかの実施形態では、エンドミルが工具挿入穴4に挿入されることによって、凹凸部35は形成されても良い。より詳細には、最初に、工具挿入穴4から挿入されるエンドミルの加工ヘッドが、凹凸部35が形成される位置に位置決めされる。この際、エンドミルの加工ヘッドおよび加工ヘッドと工作機械(加工装置)を連結するシャフトの加工ヘッド側の一部がウォータジャケット3の内部にあり、その他の部分のシャフトおよび工作機械はウォータジャケット3の外部にある状態となる。そして、ウォータジャケット3およびその開口端31に沿ってシャフトと共に加工ヘッドをシリンダ2の周方向に移動させることで内壁面32が削られる。続いて、加工ヘッドをシリンダ2の軸方向へ移動させ、次に加工する位置に加工ヘッドを位置決めし、上記と同様にウォータジャケット3およびその開口端31に沿って移動させることで内壁面32を削ることを繰り返す。そして、凹凸部35を形成すべき内壁面32の領域が上記の要領で削り終わると、凹凸部35の形成が完了する。なお、加工ヘッドの移動は、工作機械側が移動することで行われても良いし、シリンダブロック側が移動することで行われても良く、移動方向は一方向に限られず、折り返しながらシリンダ2の軸方向の位置を変えるなど両方向に移動しても良い。
また、複数のシリンダ2に対する凹凸部35の形成の順序は、ウォータジャケット3の形状や加工時間の短縮の観点から決めても良い。例えば、1つのシリンダ2に対する凹凸部35の形成が完了した後に、次のシリンダ2への凹凸部35の形成を行うというようにシリンダ2毎に行っても良い。また、全てのシリンダ2の吸気側16又は排気側17の一方に対する凹凸部35が完了した後に、もう一方の側である排気側17又は吸気側16に対する凹凸部35の加工を開始しても良い。また、シリンダ2の軸方向の特定の位置に位置決めされた加工ヘッドをシリンダ2の周方向へ一周させる間に、全てのシリンダ2の軸方向のその位置決めされた特定の位置における加工を完了させ、これを繰り返しても良い。
また、アッパーデッキ面11に設けられる工具挿入穴4の数は、凹凸部35を形成する領域やウォータジャケット3の形状等に応じて決定しても良い。図1の実施形態では、アッパーデッキ面11には1つの工具挿入穴4が設けられている。これによって、例えば、工具挿入穴4から工具を挿入し、少なくとも1つのシリンダ2によって構成されるシリンダ群(図1ではシリンダ2の数は4つ)の周囲を囲むウォータジャケット3に沿って工具を水平方向に移動させ、同じ工具挿入穴4に再度戻るように移動させることで、その移動の際に、所望の位置に凹凸部35を形成することができる。
一方、他の幾つかの実施形態では、アッパーデッキ面11に複数の工具挿入穴4が設けられている。そして、複数の工具挿入穴4において工具を出し入れすることで、凹凸部35を形成しようとする領域間の移動を容易にし、加工時間の短縮などの効果が見込まれる。
例えば、図1の例示において、シリンダブロック1の吸気側16に設けられた1つ目の工具挿入穴4から、排気側17のウォータジャケット3に2つ目の工具挿入穴4を設けても良い。また、例えば、ウォータジャケット3の吸気側16および排気側17のそれぞれにおいて、シリンダ群の両端にそれぞれ工具挿入穴4を設けても良い。さらに、例えば、シリンダ群を構成するシリンダ2毎に工具挿入穴4を設けても良く、各シリンダ2の吸気側16または排気側17の少なくとも一方において、凹凸部35を設けようとするシリンダ2の周方向の両端に工具挿入穴4を設けても良い(下記に説明する図3A〜3B参照)。
上記の構成によれば、冷却を効果的に行うことが可能な冷却構造(凹凸部35)を備えるシリンダブロックを提供することができる。すなわち、オープンデッキタイプのシリンダブロック1において、ウォータジャケット3の内壁面の上部(すなわち、アッパーデッキ面11側)に凹凸部35が設けられることによって、高温側となる燃焼室側の冷却力を高めることができ、ノッキングを防止することができる。
また、工具挿入穴4によって、内壁面32を凹凸状に加工するための工具を、凹凸部35を設けようとする領域(加工領域)に導くことができ、凹凸部35をウォータジャケット3の内壁面32に形成することができる。さらに、工具挿入穴4の開口端41がアッパーデッキ面11にあることにより、凹凸部35の加工領域へのアクセスが容易となる。しかも、工具挿入穴4の開口端41が突出部42を有することにより、加工ヘッドが大きい工具であってもウォータジャケット3内に挿入可能としながら、この新たに設けられる工具挿入穴4によるシリンダブロック1への剛性や成形等に対する影響を低減することができる。
工具挿入穴4の開口端41は、図3Aに示される実施形態では、ウォータジャケット3の内壁面32側に突出するように突出部42を含んでいる。このように凹凸部35が形成される側に突出部42があることによって、工具による凹凸部35の形成が容易となっている。具体的には、図3Aには、アッパーデッキ面11に含まれる1つのシリンダ2の開口端21が示されている。そして、シリンダ群の中心線15(図1参照)の吸気側16のみ示されており、中心線15の反対側である排気側17の構成については省略されている。なお、シリンダヘッドが組み付けられた際には、2点鎖線で示される位置に吸気バルブ5が位置しても良い。
また、図3Aに示される実施形態では、吸気側16には2つの工具挿入穴4が設けられている。そして、シリンダ2(シリンダボア壁)から、ウォータジャケット3の内壁面32までのシリンダ2の径方向における最小距離(シール幅A)は、シリンダ2から工具挿入穴4の突出部42への距離(シール幅B)以上となっている。これによりシール幅を確保できるともに、工具挿入穴4の突出部42が内壁面32側にあることにより、切削加工される領域を最小限に抑え、ウォータジャケット3の形状を滑らかにすることができる。つまり、工具挿入穴4の突出部42が内壁面32側にあることにより、突出部42の一部は凹凸部35と重なるため切削加工領域を小さくできる。また、工具挿入穴4の突出部42が内壁面32側にあることにより、ウォータジャケット3内を流れる冷却媒体は、内壁面32側の工具挿入穴4(突出部42)と内壁面32側の凹凸部35の間を滑らかに流れるので、ウォータジャケット3内の流れに淀み等を発生させることなく、冷却媒体を凹凸部35に導くことが可能となる。
また、工具挿入穴4の開口端41の他の幾つかの実施形態では、図3Bに示されるように、工具挿入穴4の開口端41は、ウォータジャケット3の外壁面33側に突出しており、工具挿入穴4の突出部42はウォータジャケット3の外壁面33側にある。すなわち、ウォータジャケット3の内壁面32には工具挿入穴4は設けられておらず、シリンダ壁13の厚さ(シール幅B)は工具挿入穴4によって変化させられていない。このため、ウォータジャケット3の内壁面32側に突出するように突出部42を含んでいる構成(図3A)に比較して、強度的な優位性を得ることができる。なお、図3Bも、図3Aと同様に排気側17のみ示されている。
また、その他の幾つかの実施形態では、工具挿入穴4の突出部42は、内壁面32側と外壁面33側の両方にあっても良い。
幾つかの実施形態では、図4A〜図4Bに示されるように、凹凸部35のうちの流路の内側に向けて突出する凹凸部35の角部38の少なくとも1つは、冷却媒体の流れる方向に沿って傾斜する傾斜部39を有するよう構成されている。
図4Aの例示では、冷却媒体の流れ6の向きは、図の上から下の方向、言い換えると、アッパーデッキ面11側からウォータジャケット3の底壁面34の方向に流れている。つまり、シリンダヘッドの先行冷却として、シリンダヘッド(不図示)からシリンダブロック1へ冷却媒体が流れる場合を例示している。
このような場合には、凹凸部35のうちのウォータジャケット3の内部(シリンダ2の径方向外側)に向けて突出する部分の角部38は、その下流側において角部38が取り除かれて、傾斜させられている(傾斜部39)。そして、冷却媒体は、図示されるように、上から下への流れ6が、この傾斜部39に沿ってシリンダ2へ向けて突出する部分に流れる。
また、図4Bの例示では、冷却媒体の流れ6の向きは、ウォータジャケット3の流路において、シリンダ2の周方向に向かっている。つまり、シリンダブロック先行・シリンダブロックUターン流れとして冷却媒体が流れる場合を例示している。
このような場合には、凹凸部35のうちのウォータジャケット3の内部に向けて突出する部分の角部38は、その上流側と下流側の両方の角部38に傾斜部39が設けられている。そして、冷却媒体は、図示されるように、ウォータジャケット3の周方向の流れ6が、この傾斜部39に沿ってシリンダ2へ向けて突出する部分に流れる。
上記の構成によれば、ウォータジャケット3を流れる冷却媒体が、凹凸部35のうちのシリンダ2の方向へ突出する部分の奥まで行き渡り、冷却効果を高めることができる。
また、図1に例示する実施形態では、凹凸部35は、シリンダブロック1の吸気側16に設けられている。他の幾つかの実施形態では、排気側17に設けられている。また、他の幾つかの実施形態では、凹凸部35は、シリンダブロック1の吸気側16および排気側17の両方に設けられている。例えば、図3A〜3Bで省略された排気側17にも2つの工具挿入穴4を含む同様の構造があっても良い。なお、他の幾つかの実施形態では、凹凸部35は、ウォータジャケット3の上部の全周にわたって設けられていても良い。
シリンダブロック1の吸気側16に凹凸部35が設けられることによって吸入空気の温度上昇を抑制でき、ノッキングの防止をすることができる。また、シリンダブロック1の排気側17に凹凸部35が設けられることによって、高温となる排気側17を冷却することができる。
幾つかの実施形態では、工具挿入穴4は、工具挿入穴4の開口端41からウォータジャケット3の内壁面32において凹凸部35が設けられる領域まで伸びている。工具挿入穴4が設けられた部分によって、ウォータジャケット3を流れる冷却媒体の流量を増やすことができ、冷却効果をさらに高めることができる。なお、他の幾つかの実施形態では、工具挿入穴4は、工具挿入穴4の開口端41からウォータジャケット3の底壁面34まで伸びていても良い。
また、他の幾つかの実施形態では、工具挿入穴4は、工具挿入のための穴に限定されない。例えば、シリンダヘッド(C/H)とシリンダブロック1(C/B)の連通穴であっても良いし、工具挿入のための穴とこの連通穴を兼ねた穴であっても良い。穴部4が連通穴であることにより、C/HとC/B間の流路が確保でき、通水抵抗とはならず、ウォータポンプの小型化又はポンプ駆動損失の低減が可能で燃費向上が見込める。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 シリンダブロック
11 アッパーデッキ面
12 外壁
13 シリンダ壁
14 ボルト穴
15 中心線
16 吸気側
17 排気側
2 シリンダ
21 シリンダの開口端
23 シリンダライナ
25 軸方向に伸びるシリンダの中心線
3 ウォータジャケット
31 ウォータジャケットの開口端
32 内壁面
33 外壁面
34 底壁面
35 凹凸部
36 ウォータジャケット領域
37 流路
38 角部
39 傾斜部
4 穴部(工具挿入穴)
41 穴部(工具挿入穴)の開口端
42 突出部
5 吸気バルブ
6 冷却媒体の流れ

Claims (6)

  1. 筒状のシリンダと、
    前記シリンダの外側に設けられ、内壁面と該内壁面の外側にある外壁面との間に形成される流路に冷却媒体が流れるよう構成されるオープンデッキタイプのウォータジャケットと、
    前記内壁面のアッパーデッキ面側において前記シリンダの径方向に向けて凹凸状に形成されると共に、前記シリンダの周方向に該凹凸状が伸びるよう形成される凹凸部と、
    前記シリンダの軸方向に伸びる穴部と、
    前記シリンダの開口端を含むアッパーデッキ面であって、前記ウォータジャケットの開口端と前記穴部の開口端を含むアッパーデッキ面と、を備え、
    前記穴部の開口端は、前記ウォータジャケットの開口端により形成される領域であるウォータジャケット領域から前記アッパーデッキ面において前記内壁面又は前記外壁面のうちの少なくとも一方に突出する突出部を含むよう構成されており、
    前記凹凸部は、前記シリンダの軸方向において、前記ウォータジャケットの前記内壁面の中央または中央より上から前記アッパーデッキ面にわたって設けられ、かつ、前記中央または前記中央より上から前記アッパーデッキ面側の反対側には設けられていないことを特徴とするシリンダブロックの冷却構造。
  2. 前記突出部は、前記ウォータジャケット領域のうちの前記内壁面による境界から突出するか、あるいは、前記ウォータジャケット領域のうちの前記外壁面による境界から突出するかの少なくとも一方により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダブロックの冷却構造。
  3. 前記ウォータジャケット領域のうちの前記内壁面による境界に前記突出部がある場合には、前記シリンダから前記内壁面への前記径方向の最小距離は、前記シリンダから前記突出部への距離以上となるよう構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のシリンダブロックの冷却構造。
  4. 前記凹凸部のうちの前記流路の内側に向けて突出する凹凸部の角部の少なくとも1つは、前記冷却媒体の流れる方向に沿って傾斜する傾斜部を有するよう構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のシリンダブロックの冷却構造。
  5. 前記凹凸部は、吸気側または排気側の少なくとも一方における前記内壁面に設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のシリンダブロックの冷却構造。
  6. 前記穴部は、前記凹凸部を形成するための工具が挿入可能となるように形成さる工具挿入穴であり、かつ前記冷却媒体が流れるよう構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のシリンダブロックの冷却構造。
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