JP6394578B2 - 溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備 - Google Patents

溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備 Download PDF

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Description

本発明は、溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備に関し、特に、鋼帯表面の溶融金属の付着量(以下、「めっき付着量」ともいう。)を調整するガスワイピングに関するものである。
連続溶融金属めっきラインでは、図2に示すように、還元雰囲気の連続焼鈍炉で焼鈍された鋼帯Pは、スナウト10内を通過して、めっき槽12内の溶融金属浴14中に連続的に導入される。その後鋼帯Pは、溶融金属浴14中のシンクロール16、サポートロール18を介して溶融金属浴14の上方に引き上げられ、ガスワイピングノズル20A,20Bで所定のめっき厚みに調整された後に、冷却されて後工程に導かれる。ガスワイピングノズル20A,20Bは、めっき槽12上方に、鋼帯Pを挟んで対向して配置され、その噴射口から鋼帯Pの両面に向けてガスを吹き付ける。このガスワイピングにより、余剰な溶融金属が掻き取られて、鋼帯表面のめっき付着量が調整されるとともに、鋼帯表面に付着した溶融金属が板幅方向及び板長手方向で均一化される。ガスワイピングノズル20A,20Bは、多様な鋼帯幅に対応するとともに、鋼帯引き上げ時の幅方向の位置ズレなどに対応するため、通常、鋼帯幅より幅広く構成され、鋼帯の幅方向端部より外側まで延びている。
このようなガスワイピング方式では、ガスの吹き付けにより鋼帯が微小振動したり、ワイピング直前の鋼帯上で溶融金属が不規則に流れたりするために、製造された溶融金属めっき鋼帯のめっき表面に波形流紋状の湯ジワ(湯ダレ)が発生しやすい。このような湯ジワが生じためっき鋼板は、外装板の用途において、そのめっき表面を塗装下地表面とした場合に、塗膜の表面性状、特に平滑性を阻害する。そのため、湯ジワが生じためっき鋼板は、外観の優れた塗装処理が求められる外装板に用いることができず、めっき鋼板の歩留まりに大きな影響を及ぼす。
湯ジワというめっき表面欠陥を抑制する方法としては、以下の方法が知られている。特許文献1には、めっき後の工程である調質圧延に際して、調質圧延ロールの表面性状や圧延条件を変えることで、湯ジワを目立たなくする方法が記載されている。特許文献2には、鋼板を溶融亜鉛めっき浴中に導入する前に、スキンパスミル及びテンションレベラー等を用いて鋼板表面の粗さをめっき付着量に応じて調整して、湯ジワの発生を抑制する方法が記載されている。
特開2004−27263号公報 特開昭55−21564号公報
しかしながら、本発明者らが検討したところによれば、特許文献1に示された方法では、軽微な湯ジワは改善されるが、重度の湯ジワに対しては効果が見られなかった。また、特許文献2に示された方法では、溶融亜鉛めっき浴の前工程にスキンパスミル、テンションレベラー等を設置する必要性からコスト的な問題がある。また、これらを設置した場合も、前処理設備及び焼鈍炉での酸洗及び再結晶化に伴う亜鉛めっき被膜の化学的・物理的変化によって、理想とする表面粗度が得られにくく、湯ジワ発生を十分に抑制することが困難であると考えられる。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、湯ジワの発生を十分に抑え、高品質の溶融金属めっき鋼帯を低コストで製造可能な溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決するべく、本発明者らは、ワイピング前の鋼帯表面を流下している溶融金属表面の凹凸状態に着目した。そして、ワイピング前の鋼帯表面を流下している溶融金属表面の鋼帯長手方向における単位長さ当たりの凹凸数及び鋼帯速度(通板速度)と、その部位にその後発生する湯ジワの程度との間に相関があるとの知見を本発明者らは見出した。
上記知見に基づき完成された本発明の要旨構成は以下のとおりである。
(1)溶融金属浴に連続的に鋼帯を浸漬し、
前記溶融金属浴から引き上げられる鋼帯に、該鋼帯を挟んで配置される一対のガスワイピングノズルからガスを吹き付けて、該鋼帯の両面の溶融金属の付着量を調整して、
連続的に溶融金属めっき鋼帯を製造する溶融金属めっき鋼帯の製造方法であって、
前記ガスと前記鋼帯との衝突部位より下部の前記鋼帯の表面上を流下する溶融金属表面の、鋼帯長手方向における単位長さ当たりの凹凸数を測定し、
測定された単位長さ当たりの凹凸数Wmと、当該測定時の鋼帯速度Lmとに基づいて、ガスワイピング条件をフィードバック制御することを特徴とする溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
(2)前記測定されたWmと当該測定時の鋼帯速度Lmとの比Wm/Lmの値に基づいて、その後、前記鋼帯の表面上を流下する溶融金属表面の、鋼帯長手方向における単位長さ当たりの凹凸数W(m-1)と鋼帯速度L(m/s)との比W/Lが60(s/m2)以下となるように、前記ガスワイピングノズルの操業条件をフィードバック制御する上記(1)に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
(3)前記ガスが不活性ガスである上記(1)又は(2)に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
(4)前記ワイピングノズルの先端から吐出した直後の前記ガスの温度T(℃)が、前記溶融金属の融点TM(℃)との関係で、TM−150≦T≦TM+250を満たすように制御される上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
(5)前記溶融金属の成分は、Al:1.0〜10質量%、Mg:0.2〜1質量%、Ni:0.005〜0.1質量%を含有し、残部がZn及び不可避的不純物からなる上記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
(6)溶融金属を収容し、溶融金属浴を形成しためっき槽と、
前記溶融金属浴から連続的に引き上げられる鋼帯を挟んで配置され、前記鋼帯に向けてガスを吹き付け、前記鋼帯の両面のめっき付着量を調整する一対のガスワイピングノズルと、
前記ガスと前記鋼帯との衝突部位より下部の前記鋼帯の表面上を流下する溶融金属表面の、鋼帯長手方向における単位長さ当たりの凹凸数を測定する測定装置と、
前記測定装置により測定された単位長さ当たりの凹凸数Wmと、当該測定時の鋼帯速度Lmとに基づいて、ガスワイピング条件をフィードバック制御する制御装置と、
を有することを特徴とする連続溶融金属めっき設備。
(7)前記測定装置は、前記ガスと前記鋼帯との衝突部位より下部の前記鋼帯の表面を撮影する撮影装置と、該撮影装置により撮影された画像に基づいて、前記単位長さ当たりの凹凸数を算出する画像処理装置と、を有する上記(6)に記載の連続溶融金属めっき設備。
本発明の溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備によれば、湯ジワの発生を十分に抑え、高品質の溶融金属めっき鋼帯を低コストで製造できる。
本発明の一実施形態による連続溶融金属めっき設備100の構成を示す模式図である。 従来の連続溶融金属めっき設備の構成を示す模式図である。
図1を参照して、本発明の一実施形態による溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備100(以下、単に「めっき設備」とも称する。)を説明する。
図1を参照して、本実施形態のめっき設備100は、スナウト10と、溶融金属を収容するめっき槽12と、シンクロール16と、サポートロール18とを有する。スナウト10は、鋼帯Pが通過する空間を区画する、鋼帯進行方向に垂直な断面が矩形状の部材であり、その先端は、めっき槽12に形成される溶融金属浴14に浸漬されている。一実施形態において、還元雰囲気の連続焼鈍炉で焼鈍された鋼帯Pは、スナウト10内を通過して、めっき槽12内の溶融金属浴14中に連続的に導入される。その後鋼帯Pは、溶融金属浴14中のシンクロール16、サポートロール18を介して溶融金属浴14の上方に引き上げられ、一対のガスワイピングノズル20A,20Bで所定のめっき厚みに調整された後に、冷却されて後工程に導かれる。
一対のガスワイピングノズル20A,20B(以下、単に「ノズル」ともいう。)は、めっき槽12上方に、鋼帯Pを挟んで対向して配置される。ノズル20Aは、鋼帯の板幅方向に延在する噴射口(ノズルスリット)から鋼帯Pに向けてガスを吹き付け、鋼帯の表面のめっき付着量を調整する。他方のノズル20Bも同様であり、これら一対のノズル20A,20Bによって、余剰な溶融金属が掻き取られて、鋼帯Pの両面のめっき付着量が調整され、かつ、板幅方向及び板長手方向で均一化される。噴射口の開口幅(ノズルギャップ)は、特に限定されないが0.5〜2.5mm程度とすることができる。
図1を参照して、めっき設備100は、撮影装置22、画像処理装置24及び制御装置26をさらに有する。撮影装置22及び画像処理装置24は、ガスと鋼帯Pとの衝突部位より下部の鋼帯Pの表面上を流下する溶融金属表面の、鋼帯長手方向における単位長さ当たりの凹凸数W(m-1)を測定する測定装置として機能する。
撮影装置22は、例えばノズル20Aの下方に設けられ、ガスと鋼帯Pとの衝突部位より下部の鋼帯Pの表面を撮影し、その画像データを画像処理装置24へと出力する。撮影装置22の形式は特に限定されない。撮像装置22は、鋼帯Pの表面を動画として連続的に撮影して、撮影した動画データを画像処理装置24へと出力してもよいし、鋼帯Pの表面を静止画として間欠的に、好ましくは定期的に撮影して、撮影した静止画データを画像処理装置24へと出力しても良い。
画像処理装置24は、撮影装置22から入力された画像データに基づいて、溶融金属表面の単位長さ当たりの凹凸数を算出し、算出された単位長さ当たりの凹凸数Wm(m-1)を制御装置26へと出力する。画像処理装置24の形式は、PIV方式やオプティカルフロー方式が挙げられるが、特に限定されない。
画像データが静止画データの場合には、各静止画データから、各静止画で撮影された鋼帯Pにおける、溶融金属表面の単位長さ当たりの凹凸数Wm(m-1)が算出できる。このようにして、溶融金属表面の単位長さ当たりの凹凸数Wm(m-1)を経時的に求めることができる。
画像データが動画データの場合には、その中のある瞬間における鋼帯表面の撮影データから、当該瞬間の溶融金属表面の単位長さ当たりの凹凸数Wm(m-1)が算出できる。このようにして、溶融金属表面の単位長さ当たりの凹凸数Wm(m-1)を経時的に求めることができる。
このように、「溶融金属表面の、鋼帯長手方向における単位長さ当たりの凹凸数W(m-1)」とは、ワイピング直前の鋼帯表面にある溶融金属表面における、鋼帯の長手方向の単位長さ内にある凹凸の数を意味し、溶融金属表面の凹凸を「波」と解釈した場合の「波数」に相当する概念であり、以下単に「波数」と称する。1組の凹部及び凸部で、凹凸数「1」とカウントする。
波数W(m-1)は、鋼帯の溶融金属表面を撮影し、この画像を画像処理解析して算出することができる。具体的には、画像処理装置24が、鋼帯表面を撮影した画像データの明度に対して二値化処理を行うことで、溶融金属表面の凹凸(すなわち、波の濃淡、波の腹と節)を明確化・特定して、鋼帯の長手方向に設定した任意の区間の凹凸数を求め、この凹凸数を前記区間の長さで割ることにより、求めることができる。このとき、撮影時の鋼帯表面への光の当たり方で波の見え方が変わるため、光の照射方向や光量は一定に保つようにする。
制御装置26では、画像処理装置24から入力された溶融金属表面の波数Wmと、当該測定時の鋼帯速度Lmとに応じて、ワイピング条件を制御する機能を有する。ワイピング条件の制御の詳細は後述する。制御装置26についても形式は特に限定されず、流下している溶融金属の周波数に応じて遅滞なくワイピング条件を変更できればよい。
鋼帯速度L(m/s)は、図示しない測定手段によって常時測定され、測定された速度は制御装置26へと出力される。あるいは、鋼帯速度Lを所定期間一定に設定する場合には、当該速度(設定値)を定数として制御装置26へと出力すればよい。設定値を変更した際には、変更後の速度(設定値)を定数として制御装置26へと出力すればよい。
本発明では、上記波数を測定し、測定された波数Wmと、当該測定時の鋼帯速度Lmとに基づいて、ガスワイピング条件をフィードバック制御することを特徴とする。
本発明者らは、ワイピング前の鋼帯表面を流下している溶融金属表面の鋼帯長手方向の単位長さ当たりの凹凸数(波数)を測定し、前記測定されたWmと当該測定時の鋼帯速度Lmとの比Wm/Lmの値と、当該測定した部位にその後発生する湯ジワの程度との関係を調査した。すると、Wm/Lmが100〜200(s/m2)の場合、この部位のめっき鋼帯表面(ワイピング後、調質圧延前)には多数の湯ジワが発生していた。湯ジワの凹凸の波数に関しても、鋼帯速度で除した場合に100〜200(s/m2)と同程度の値となった。一方、Wm/Lmが60(s/m2)以下の場合、この部位のめっき鋼帯表面には湯ジワがほとんど発生しなかった。そこで一実施形態としては、前記測定されたWmと当該測定時の鋼帯速度Lmとの比Wm/Lmの値に基づいて、その後、鋼帯Pの表面上を流下する溶融金属表面の波数W(m-1)と鋼帯速度L(m/s)との比W/Lが60(s/m2)以下となるように、ガスワイピングノズルの操業条件をフィードバック制御する。
湯ジワの発生原因としては、ワイピング前の鋼帯の溶融金属表面の初期凹凸の生成が挙げられる。初期凹凸の生成原因は、(1)ガスの衝突圧力により鋼帯が振動すること、(2)溶融金属の酸化/冷却による粘度ムラの結果、鋼帯上で溶融金属が不規則に流れること、であると考えられる。Wm/Lmが100〜200(s/m2)の場合に、流下している溶融金属のWm/Lmと湯ジワの波数/鋼帯速度とが一致する理由は、流下している溶融金属のWm/Lmは、(1)のガスの圧力による鋼帯の振動を捕らえているためと推定される。
溶融金属表面の波数を測定する場合、その測定をする前記任意の区間は、ノズル20Aと浴面との中間に設定することが望ましい。ノズル20Aの直下では、流下する溶融金属の表面凹凸(波)が十分に発達しておらず、測定した波数にバラつきがでてしまう。一方、浴面に近い箇所では、浴から引き上げられる際に鋼帯に付随する溶融金属と流下している溶融金属とが合流するため、流下している溶融金属の表面凹凸(波)が崩れて、同じく測定した波数にばらつきが出てしまう。そのため、ノズル20Aの位置よりも100mm下から、浴面の100mm上までの範囲で凹凸数を測定することが望ましい。
なお、溶融金属表面の波数の測定方法は、上記画像処理には限定されない。例えば、撮影装置22の位置に、これに替えて設置したレーザー変位計によって、非接触で鋼帯長手方向の波数を測定することもできる。具体的には、溶融金属表面に凹凸があれば、鋼帯がその長手方向に移動する過程で、レーザー変位計により出力される値は周期的に変化する。これを捉えることによって、鋼帯長手方向の任意の区間の凹凸数を測定することができ、この凹凸数を前記区間の長さで割ることにより、波数を求めることができる。
このようにして算出した波数Wmと当該測定時の鋼帯速度Lmとの比Wm/Lmの値に基づいて、ガスワイピング条件を制御する。「ワイピング条件」は、例えばワイピングガス圧力(ノズルヘッダ圧力)P、ワイピングノズルの先端と鋼帯との距離D、ワイピングノズルの浴面からの高さH、鋼帯表面に対するガスの噴射角度θ、ワイピングガスの温度Tが挙げられる。
具体的には、上記知見に基づいて、前記測定されたWmと当該測定時の鋼帯速度Lmとの比Wm/Lmの値をもとに、その後、鋼帯Pの表面上を流下する溶融金属表面の波数W(m-1)と鋼帯速度L(m/s)との比W/Lが60(s/m2)以下となるように、ガスワイピングノズルの操業条件を制御することが好ましい。すなわち、算出したWm/Lmが60(s/m2)以下の場合には、ガスワイピング条件を変更する必要はなく、算出したWm/Lmが60(s/m2)超えの場合には、W/Lが60(s/m2)以下に戻るように、ガスワイピング条件を変更する。あるいは、W/Lが60(s/m2)超えとなることがないように、60(s/m2)より下に閾値(例えば55(s/m2))を設け、算出したWm/Lmが当該閾値を超えた場合には、W/Lが小さくなる方向に、ガスワイピング条件を変更することも好ましい。
溶融金属表面のW/Lは、上記ワイピング条件のみならず、ライン速度Lそのものや、目標のめっき付着量、板厚、浴温、浴組成等、種々の影響を受けて経時的に変化する。このため、本実施形態のように、常に鋼板表面を監視して、ワイピング条件のフィードバック制御をする必要があるのである。
ここで、操業条件の変更指針の一例を説明する。本実施形態では、ワイピング条件として、ワイピングノズルの先端から吐出した直後の前記ガスの温度T(℃)をフィードバック制御することが好ましい。ガスの温度Tを上げることは、溶融金属表面のW/Lを小さくする方向に影響する。よって、算出したWm/Lmが60(s/m2)超え、又は上記閾値超えの場合には、溶融金属表面のW/Lが60m-1以下となるように、又は小さくなるように、ガスの温度Tを上昇させる。
また、ワイピングガス圧力P及びワイピングノズルの先端と鋼帯との距離Dを共に小さくすることも、溶融金属表面のW/Lを小さくする方向に影響する。よって、他の実施形態として、算出したWm/Lmが60(s/m2)超え、又は上記閾値超えの場合には、溶融金属表面のW/Lが60m-1以下となるように、又は小さくなるように、圧力P及び距離Dを共に小さくする。この場合、圧力Pを小さくしても、距離Dも小さくするため、付着量を一定にすることもできる。
また、ワイピングノズルの浴面からの高さHを小さくすること、鋼帯表面に対するガスの噴射角度θを小さくすることも、溶融金属表面のW/Lを小さくする方向に影響するため、さらに他の実施形態として、これらのパラメータをフィードバック制御しても良い。
これらの実施形態の一つを行ってもよいし、複数の実施形態を組み合わせて行ってもよい。また、制御装置内でW/Lではなく「L/W」を算出して、その値が1/60(m2/s)以上となるように、ガスワイピングノズルの操業条件をフィードバック制御することでもよい。
ノズル20A,20Bから噴射されるガスは、不活性ガスであることが好ましい。不活性ガスにすることで、鋼帯表面上の溶融金属の酸化を防止できるため、溶融金属の粘度ムラをさらに抑制することができる。不活性ガスとしては、窒素、アルゴン、ヘリウム、二酸化炭素等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
上記のようなフィードバック制御に加えて、ワイピングノズルの先端から吐出した直後のガスの温度T(℃)は、前記溶融金属の融点TM(℃)との関係で、TM−150≦T≦TM+250を満たすように制御することが好ましい。ガス温度Tを上記範囲で制御すると、溶融金属の冷却及び凝固を抑制できるため、粘度ムラが生じにくくなり、湯ジワの発生を抑制できる。一方、ガス温度TがTM−150℃未満で低すぎると、溶融金属の流動性に影響を及ぼさないため、湯ジワの発生抑制には効果がない。また、ワイピングガスの温度がTM+250℃で高すぎると、合金化が促進して、鋼板の外観が悪化してしまう。
溶融金属の成分は、Al:1.0〜10質量%、Mg:0.2〜1質量%、Ni:0.005〜0.1質量%を含有し、残部がZn及び不可避的不純物からなることが好ましい。このようにMgが含まれると、溶融金属表面のW/Lが高い場合に、溶融金属の流動性が悪化して湯ジワが発生しやすくなることが確認されている。そのため、溶融金属が上記成分組成を有する場合に、本発明の湯ジワを抑制する効果が顕著に表れる。
本発明の製造方法及びめっき設備で製造される溶融金属めっき鋼帯としては、溶融亜鉛めっき鋼板を挙げることができ、これは、溶融亜鉛めっき処理後合金化処理を施さないめっき鋼板(GI)と、合金化処理を施すめっき鋼板(GA)のいずれも含む。
溶融亜鉛めっき鋼帯の製造ラインにおいて、溶融亜鉛めっき鋼帯の製造試験を行った。各発明例及び比較例で、図1に示すめっき設備を用いた。ガスワイピングノズルは、ノズルギャップが1.2mmのものを使用した。各発明例及び比較例で、ワイピングノズルの浴面からの高さHは350mmで固定し、鋼帯表面に対するガスの噴射角度θは90度(鋼帯面に直角)で固定した。溶融亜鉛めっき浴温度は460℃とした。めっき層の組成、ワイピングノズルの先端と鋼帯との距離D、ワイピングガス圧力P、ガス種、及びワイピングガスの温度Tは、表1に示すものとした。
ガスワイピングノズルへのガス供給方法として、コンプレッサーで所定圧力に加圧したものを供給する方法を採用した。撮影装置としては家庭用ビデオカメラを用い、ノズルの位置よりも150mm下で、浴面から200mmの高さに設置した。画像処理装置はPIV方式を採用した。こうして、板厚1.2mm×板幅1000mmの鋼帯を、鋼帯速度L(ライン速度)2m/sで通板して、溶融亜鉛めっき鋼帯を製造し、その過程で、画像データから、流下している溶融亜鉛表面の長手方向の波数Wを算出した。結果は表1に示す。
また、製造された溶融亜鉛めっき鋼帯の外観と、両面の合計めっき付着量を評価した。鋼板の外観評価については、以下の基準で合否を判断した。結果を表1に示す。
×:不合格=目視で大きな湯ジワが確認できる亜鉛めっき鋼板(1.50<Wa)
△:不合格=目視で小さな湯ジワが確認できる亜鉛めっき鋼板(1.0<Wa≦1.50)
○:合格=目視で湯ジワが確認できない美麗な亜鉛めっき鋼板(0.50<Wa≦1.00)
◎:合格=目視で湯ジワが確認できない非常に美麗な亜鉛めっき鋼板(0<Wa≦0.50)
なお、Waは、JIS B0601-2001の規格に基づいて測定した算術平均うねりWa[μm]の値である。
Figure 0006394578
発明例1は、W/Lが60(s/m2)以下となるように、ガス圧力P、距離Dを調整してワイピングしたため、湯ジワが抑制でき、良好な外観が得られた。湯ジワの発生が抑制できた理由としては、ワイピングガスと鋼帯の衝突位置での溶融亜鉛の凹凸を防止できたためと考えられる。
一方、比較例1〜3では、W/Lが60(s/m2)を超えており、湯ジワが発生し、良好な外観が得られなかった。これは、ワイピングガスと鋼帯の衝突位置で、ワイピングガスの衝突圧力の変動が大きくなり、溶融亜鉛の凹凸が大きくなったためだと考えられる。
発明例2では、TM−150≦T≦TM+250を満たすため、発明例1よりもさらに湯ジワが抑制でき、良好な外観が得られた。これは、溶融金属の冷却及び凝固を抑制できるため、鋼帯に付着した溶融亜鉛の粘度ムラを生じず、規則的に流下できたためと考えられる。
発明例3は、発明例2よりもさらにガス温度Tを上昇させたところ、発明例2よりもWaが若干増加した。これはガス温度が高すぎるため、鋼帯表層の亜鉛めっきの合金化が促進されたためと考えられる。
発明例4では、ガス種を不活性ガスである窒素にしたため、発明例1と比べてより良好な外観を得られている。
また、発明例5及び比較例3では、めっき層の組成を他と異なるものとした。比較例3では比較例1よりも、より大きな湯ジワの発生が確認できた。これは、めっき層成分中のMgが酸化しやすいため、湯ジワが発生しやすくなったと考えられる。発明例5では、W/Lが60(s/m2)以下とすることで、発明例1と同じく湯ジワ欠陥を防止することができた。
発明例6では、発明例1よりもさらに溶融亜鉛表面のW/Lを下げ、ガス種を不活性ガスである窒素にし、ガスを適切な温度に調整したため、発明例1と比べてより良好な外観を得られている。
以上より、溶融亜鉛表面の波数が60m-1以下の場合に、湯ジワ欠陥防止効果が得られた。溶融金属表面の波数は、ライン速度、目標のめっき付着量、板厚、浴温、浴組成等、種々の影響を受けて経時的に変化する。このため、常に鋼板表面を監視して、常に溶融金属表面の波数が60m-1以下となるように、フィードバック制御をすることが有効であることが理解できる。
また、比較例4では、目標のめっき付着量120g/m2に対し、ガス圧力Pを30kPa、距離Dを28mmで操業したが、W/L値が80を超えてしまい、外観不良が発生した。そこで、発明例7の条件(ガス圧力Pを20kPa、距離Dを18mm)に変更したところ、W/Lが60以下になり、同一めっき付着量条件で良好な外観を得ることができた。このため、常に鋼板表面を監視して、W/L値が60以下となるように、フィードバック制御をすることが有効である。
本発明の溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備によれば、湯ジワの発生を十分に抑え、高品質の溶融金属めっき鋼帯を低コストで製造できる。
100 連続溶融金属めっき設備
10 スナウト
12 めっき槽
14 溶融金属浴
16 シンクロール
18 サポートロール
20A,20B ガスワイピングノズル
22 撮影装置
24 画像処理装置
26 制御装置
P 鋼帯

Claims (7)

  1. 溶融金属浴に連続的に鋼帯を浸漬し、
    前記溶融金属浴から引き上げられる鋼帯に、該鋼帯を挟んで配置される一対のガスワイピングノズルからガスを吹き付けて、該鋼帯の両面の溶融金属の付着量を調整して、
    連続的に溶融金属めっき鋼帯を製造する溶融金属めっき鋼帯の製造方法であって、
    前記ガスと前記鋼帯との衝突部位より下部の前記鋼帯の表面上を流下する溶融金属表面の、鋼帯長手方向における単位長さ当たりの凹凸数を測定し、
    測定された単位長さ当たりの凹凸数Wmと、当該測定時の鋼帯速度Lmとに基づいて、前記鋼帯の表面上を流下する溶融金属表面の、鋼帯長手方向における単位長さ当たりの凹凸数W(m -1 )と鋼帯速度L(m/s)との比W/Lが60(s/m 2 )以下となるように、ガスワイピング条件をフィードバック制御することを特徴とする溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
  2. 前記測定されたWmと当該測定時の鋼帯速度Lmとの比Wm/Lmの値に基づいて、その後、前記鋼帯の表面上を流下する溶融金属表面の、鋼帯長手方向における単位長さ当たりの凹凸数W(m-1)と鋼帯速度L(m/s)との比W/Lが60(s/m2)以下となるように、前記ガスワイピングノズルの操業条件をフィードバック制御する請求項1に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
  3. 前記ガスが不活性ガスである請求項1又は2に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
  4. 前記ワイピングノズルの先端から吐出した直後の前記ガスの温度T(℃)が、前記溶融金属の融点TM(℃)との関係で、TM−150≦T≦TM+250を満たすように制御される請求項1〜3のいずれか一項に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
  5. 前記溶融金属の成分は、Al:1.0〜10質量%、Mg:0.2〜1質量%、Ni:0.005〜0.1質量%を含有し、残部がZn及び不可避的不純物からなる請求項1〜4のいずれか一項に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
  6. 溶融金属を収容し、溶融金属浴を形成しためっき槽と、
    前記溶融金属浴から連続的に引き上げられる鋼帯を挟んで配置され、前記鋼帯に向けてガスを吹き付け、前記鋼帯の両面のめっき付着量を調整する一対のガスワイピングノズルと、
    前記ガスと前記鋼帯との衝突部位より下部の前記鋼帯の表面上を流下する溶融金属表面の、鋼帯長手方向における単位長さ当たりの凹凸数を測定する測定装置と、
    前記測定装置により測定された単位長さ当たりの凹凸数Wmと、当該測定時の鋼帯速度Lmとに基づいて、前記鋼帯の表面上を流下する溶融金属表面の、鋼帯長手方向における単位長さ当たりの凹凸数W(m -1 )と鋼帯速度L(m/s)との比W/Lが60(s/m 2 )以下となるように、ガスワイピング条件をフィードバック制御する制御装置と、
    を有することを特徴とする連続溶融金属めっき設備。
  7. 前記測定装置は、前記ガスと前記鋼帯との衝突部位より下部の前記鋼帯の表面を撮影する撮影装置と、該撮影装置により撮影された画像に基づいて、前記単位長さ当たりの凹凸数を算出する画像処理装置と、を有する請求項6に記載の連続溶融金属めっき設備。



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