JP6394264B2 - 水平室式コークス炉におけるコークス隆起量の推算方法及びそれにより得られた隆起量に基づくコークスケーキ押出方法 - Google Patents
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Description
(1)水平室式コークス炉のコークスケーキの隆起量を推算する方法であって、
炉壁に凹凸が存在する炭化室を想定した試験用コークスケーキの押出し試験を行い、コークスケーキ押圧とコークスケーキ突上げ圧との関係及びコークスケーキ突上げ圧とコークスケーキ表層の隆起率との関係を予め求めておき、
コークス炉の炭化室の炉壁面を炉長方向及び炉高方向に複数の領域に分割して、各領域の凹凸情報を求めるとともに、各領域におけるコークスケーキ押圧を推算し、
推算された押圧から、前記コークスケーキ押圧とコークスケーキ突上げ圧との関係に基づき、各領域における突上げ力を求めるとともに、各領域の上層のコークスケーキによる荷重を求め、
同一領域における突上げ力が荷重より大きい場合に、コークスケーキが隆起すると判断して、前記コークスケーキ突上げ圧とコークスケーキ表層の隆起率の関係から各領域での隆起量を求め、
前記隆起量を炉長方向の各分割位置で炉高方向に加算して、コークスケーキ表層の隆起量を炉長方向に推定することを特徴とするコークスケーキ隆起量の推算方法。
(2)コークスケーキの押出方法であって、(1)に記載の推算方法により得られたコークケーキ隆起量が管理値を超える場合、コークスケーキの乾留時間を長くして押出負荷を低減させてから、コークスケーキの押出しを行うことを特徴とするコークスケーキの押出方法。
本発明は、コークスケーキの押圧の推算値から、コークスの突上げ圧を推算し、次に、突上げ圧からコークスケーキの隆起量を推算する方法である。以下に、コークスケーキを炭化室から押出す際の押圧、コークスケーキの突上げ圧、及び、コークスケーキの隆起量の関係を説明するが、まず、単位コークスケーキに作用する力について説明する。
Pd(kN)=(上層のコークスケーキ厚)×(面CDHGの面積)
×(コークスケーキ嵩密度)×(重力加速度) (1)
Pu(kN)=(面AEFBの面積)×(突上げ圧) (2)
単位コークスケーキ2の押圧と、Puを求めるための突上げ圧との関係は、図2及び3に概略を示す押出し試験装置を用いて、種々の反力で、試験用コークスケーキの移動距離に対する押出し力と突上げ力を測定して求めた。図2は、押出し試験装置の水平断面図を示す図である。図3は、押出し試験装置の押出し方向の垂直断面図を示す図である。
突上げ圧(kPa)=4.345×10−7(押圧)3−3.799×10−4(押圧)2+1.276×10−1(押圧) (3)
Pu(kN)=(面AEFBの面積)×{4.345×10−7(押圧)3
−3.799×10−4(押圧)2+1.276×10−1(押圧)}
(4)
単位コークスケーキ2の押圧と隆起率との関係は、上述の単位コークスケーキ2の押圧と突上げ圧との関係を求めた装置を用いた。但し、押さえ板13が、垂直方向に対して移動するように、ピストンロッド16を固定せずに、押さえ板13にかかる荷重を解放した。その上で、図2及び3に概略を示す押出し試験装置を用いて、種々の反力Prで、試験用コークスケーキ3の移動距離に対する押出し力と隆起量を測定して求めた。
隆起率(%)=7.731×10−8(押圧)3−7.113×10−5(押圧)2
+2.761×10−2(押圧) (5)
上述の押圧と突上げ圧の関係、及び、押圧と隆起率の関係は、両者とも押圧に対する関係であるため、これらの結果を、突上げ圧と隆起率の関係に整理した。図8は、突上げ圧と隆起率の関係を示す図である。
隆起率=0.2386×(突上げ圧) (6)
隆起量は、隆起率と単位コークスケーキの高さの積から求めることができ、隆起率を(6)式に置き換えると、隆起量は、以下の(7)式に示すように、求めることができる。
隆起量(m)={0.2386×(突上げ圧)}×単位コークスケーキの高さ (7)
本発明のコークスケーキの押出方法は、上述の推算されたコークケーキ隆起量を用いる以外は、従来の押出方法を採用することができる。そして、推算されたコークケーキ隆起量が、炭化室の天井との関係から規定される管理値を超えると予想される場合は、押出しを行わず、乾留時間を長くして、押出負荷を低減させ、その後、押出しを行うが、管理値及び乾留時間については、次のようにすることが例示できる。
管理値としては、操業実績から設定される所定数値の隆起量、押出し前のコークスの高さに対する隆起量の割合、又は、押出し前のコークスケーキ表層と炭化室の天井の距離に対する隆起量の割合、等を採用することができる。
乾留時間を延長して、炉壁とコークスケーキ間の隙間量Xcを増加せしめ、押圧を低下することで、コークスケーキ表層の隆起量を低減させ、結果として、押出負荷を低減させることができる。乾留の延長時間は、予め乾留時間と隆起量との関係を求めておき、それに基づいて、決めることができる。典型的な乾留の延長時間としては、1時間以上、好ましくは、5時間以上である。
2 単位コークスケーキ
3 試験用コークスケーキ
4 側面パネル
5 側面パネル
6 突起
7 押出し側(PS)当て板
8 受け側(CS)当て板
9 押出し側(PS)油圧装置
10 受け側(CS)油圧装置
11 ロードセル
12 ロードセル
13 押さえ板
14 ロードセル
15 エアシリンダ
16 ピストンロッド
17 ガイドレール
18 距離計
19 ロードセル(側面荷重測定用)
20 ロードセル(側面荷重測定用)
Pd 上層コークスケーキの荷重
Pu 下層コークスケーキからの突上げ力
Pf 押出し力
Pr 反力(受け力)
h 突起の厚み
Claims (2)
- 水平室式コークス炉のコークスケーキの隆起量を推算する方法であって、
炉壁に凹凸が存在する炭化室を想定した試験用コークスケーキの押出し試験を行い、コークスケーキ押圧とコークスケーキ突上げ圧との関係及びコークスケーキ突上げ圧とコークスケーキ表層の隆起率との関係を予め求めておき、
コークス炉の炭化室の炉壁面を炉長方向及び炉高方向に複数の領域に分割して、各領域の凹凸情報を求めるとともに、各領域におけるコークスケーキ押圧を推算し、
推算された押圧から、前記コークスケーキ押圧とコークスケーキ突上げ圧との関係に基づき、各領域における突上げ力を求めるとともに、各領域の上層のコークスケーキによる荷重を求め、
同一領域における突上げ力が荷重より大きい場合に、コークスケーキが隆起すると判断して、前記コークスケーキ突上げ圧とコークスケーキ表層の隆起率の関係から各領域での隆起量を求め、
前記隆起量を炉長方向の各分割位置で炉高方向に加算して、コークスケーキ表層の隆起量を炉長方向に推定することを特徴とするコークスケーキ隆起量の推算方法。 - コークスケーキの押出方法であって、請求項1に記載の推算方法により得られたコークケーキ隆起量が管理値を超える場合、コークスケーキの乾留時間を長くして押出負荷を低減させてから、コークスケーキの押出しを行うことを特徴とするコークスケーキの押出方法。
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JP2014210183A JP6394264B2 (ja) | 2014-10-14 | 2014-10-14 | 水平室式コークス炉におけるコークス隆起量の推算方法及びそれにより得られた隆起量に基づくコークスケーキ押出方法 |
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CN102197110B (zh) * | 2008-10-30 | 2014-06-25 | 新日铁住金株式会社 | 炼焦炉的焦炭挤出时发生的负荷的推测方法 |
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