JP6394153B2 - スケール発生防止剤及び鋼管の製造方法 - Google Patents
スケール発生防止剤及び鋼管の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6394153B2 JP6394153B2 JP2014154216A JP2014154216A JP6394153B2 JP 6394153 B2 JP6394153 B2 JP 6394153B2 JP 2014154216 A JP2014154216 A JP 2014154216A JP 2014154216 A JP2014154216 A JP 2014154216A JP 6394153 B2 JP6394153 B2 JP 6394153B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron powder
- mass
- steel
- antioxidant composition
- scale
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Description
[1] 酸化鉄を含む鉄粉と、酸化防止剤組成物とからなり、前記鉄粉の平均粒径が20〜60μmであり、前記鉄粉の含有率が20質量%以上80質量%以下であり、前記鉄粉は、鋼または鋼合金をアーク溶射法で溶射させた際に生成する溶射粒子であるスケール発生防止剤。
[2] 前記鉄粉は、前記鉄粉に対してX線回折測定を行った場合にFe2O3、Fe3O4、FeO及びFeのX線回折ピークをそれぞれ示すものである[1]に記載のスケール発生防止剤。
[3] 前記酸化防止剤組成物が、1300℃以下の軟化点または融点を有するフラックス成分を5〜90質量%と、1300℃以上の融点を有する耐火性充填材を0〜75質量%と、SiCを5〜90質量%と、Cr2O3を5〜60質量%と、残部として分散媒とを含む[1]または[2]の何れか一項に記載のスケール発生防止剤。
[4] 前記酸化防止剤組成物が、1300℃以下の軟化点または融点を有するフラックス成分を5〜30質量%と、分散剤を0.1〜3質量%と、残部として分散媒とを含む[1]または[2]の何れか一項に記載のスケール発生防止剤。
[5] 鋼材の表面にスケール発生防止剤を塗布し、前記鋼材を1000℃〜1300℃に加熱し、加熱した鋼材に穿孔を設け、穿孔を設けた鋼材を圧延して鋼管を製造する際に、前記スケール発生防止剤として、酸化鉄を含む鉄粉と、酸化防止剤組成物とからなり、前記鉄粉の平均粒径が20〜60μmであり、前記鉄粉の含有率が20質量%以上80質量%以下であり、前記鉄粉は、鋼または鋼合金をアーク溶射法で溶射させた際に生成する溶射粒子であるスケール発生防止剤を用いる鋼管の製造方法。
[6] 前記鋼材の表面に塗布するスケール発生防止剤の厚みが、20〜500μmの範囲である[5]に記載の鋼管の製造方法。
[7] 前記鉄粉は、前記鉄粉に対してX線回折測定を行った場合にFe2O3、Fe3O4、FeO及びFeのX線回折ピークをそれぞれ示すものである[5]または[6]に記載の鋼管の製造方法。
[8] 前記酸化防止剤組成物が、1300℃以下の軟化点または融点を有するフラックス成分を5〜90質量%と、1300℃以上の融点を有する耐火性充填材を0〜75質量%と、SiCを5〜90質量%と、Cr2O3を5〜60質量%と、残部として分散媒とを含む[5]乃至[7]の何れか一項に記載の鋼管の製造方法。
[9] 前記酸化防止剤組成物が、1300℃以下の軟化点または融点を有するフラックス成分を5〜30質量%と、分散剤を0.1〜3質量%と、残部として分散媒とを含む[5]乃至[7]の何れか一項に記載の鋼管の製造方法。
また、酸化鉄を含む鉄粉を用いることで、鉄粉中の鉄の含有量を少なくすることができ、鉄資源を節約できる。
また、鉄粉の平均粒径を20〜60μmとすることにより、鉄粉を酸化防止剤組成物中に均一に分散させることができるので、鋼材表面に、組成のばらつきがない塗膜を形成できる。
更に、鉄粉の熱伝導性が高いので、外部から塗膜に侵入する熱を鋼材に伝熱させることができ、鋼管製造時の鋼材の加熱を効率よく行うことができる。
また、酸化鉄を含む鉄粉を用いることで、鉄粉中の鉄の含有量を少なくすることができ、鉄資源を節約できる。
また、鉄粉の平均粒径を20〜60μmとすることにより、鉄粉を酸化防止剤組成物中に均一に分散させることができるので、鋼材表面に、組成のばらつきがない塗膜を形成できる。
更に、鉄粉の熱伝導性が高いので、外部から塗膜に侵入する熱を鋼材に伝熱させることができ、鋼管製造時の鋼材の加熱を効率よく行うことができる。
本実施形態のスケール発生防止剤は、平均粒径が20〜60μmの鉄粉と、酸化防止剤組成物とを含み、鉄粉の含有率が20質量%以上80質量%以下のものである。
本実施形態のスケール発生防止剤においては、いかなる酸化防止剤組成物を使用しても良いが、特に、以下に説明する酸化防止剤組成物は、酸素が拡散する程度を示す拡散係数が比較的高く、スケール発生防止剤として好適である。また、本実施形態に係る酸化防止剤組成物は、スケールのバインダとしても機能し、塗膜の強度を向上するものである。
本実施形態のスケール発生防止剤に適用可能な酸化防止剤組成物の第1の例は、1300℃以下の軟化点または融点を有するフラックス成分を5〜90質量%と、1300℃以上の融点を有する耐火性充填材を0〜75質量%と、SiCを5〜90質量%と、Cr2O3を5〜60質量%と、残部として分散媒とを含むものである。
本実施形態のスケール発生防止剤に適用可能な酸化防止剤組成物の第2の例は、1300℃以下の軟化点または融点を有するフラックス成分を5〜30質量%と、分散剤を0.1〜3質量%と、残部として分散媒とを含むものである。
本実施形態の鋼管の製造方法は、鋼材の表面にスケール発生防止剤を塗布し、鋼材を1000℃〜1300℃に加熱し、加熱した鋼材に穿孔を設け、穿孔を設けた鋼材を圧延して鋼管を製造する。
また、酸化鉄を含む鉄粉を用いることで、鉄粉中の鉄の含有量を少なくすることができ、鉄資源を節約できる。
また、鉄粉の平均粒径を20〜60μmとすることにより、鉄粉を酸化防止剤組成物中に均一に分散させることができるので、鋼材表面に、組成のばらつきがない塗膜を形成できる。
更に、鉄粉の熱伝導性が高いので、外部から塗膜に侵入する熱を鋼材に伝熱させることができ、鋼管製造時の鋼材の加熱を効率よく行うことができる。
また、酸化防止剤組成物には、ガンマーケミカル株式会社製のKBコート#1003(組成物1)と、東罐マテリアル・テクノロジー株式会社製のDXS−210(組成物2)とを用いた。組成物1は、本明細書において説明した酸化防止剤組成物の第1の例に相当するものであり、組成物2は、本明細書において説明した酸化防止剤組成物の第2の例に相当するものである。
Claims (9)
- 酸化鉄を含む鉄粉と、酸化防止剤組成物とからなり、前記鉄粉の平均粒径が20〜60μmであり、前記鉄粉の含有率が20質量%以上80質量%以下であり、前記鉄粉は、鋼または鋼合金をアーク溶射法で溶射させた際に生成する溶射粒子であるスケール発生防止剤。
- 前記鉄粉は、前記鉄粉に対してX線回折測定を行った場合にFe2O3、Fe3O4、FeO及びFeのX線回折ピークをそれぞれ示すものである請求項1に記載のスケール発生防止剤。
- 前記酸化防止剤組成物が、1300℃以下の軟化点または融点を有するフラックス成分を5〜90質量%と、1300℃以上の融点を有する耐火性充填材を0〜75質量%と、SiCを5〜90質量%と、Cr2O3を5〜60質量%と、残部として分散媒とを含む請求項1または請求項2に記載のスケール発生防止剤。
- 前記酸化防止剤組成物が、1300℃以下の軟化点または融点を有するフラックス成分を5〜30質量%と、分散剤を0.1〜3質量%と、残部として分散媒とを含む請求項1または請求項2に記載のスケール発生防止剤。
- 鋼材の表面にスケール発生防止剤を塗布し、前記鋼材を1000℃〜1300℃に加熱し、加熱した鋼材に穿孔を設け、穿孔を設けた鋼材を圧延して鋼管を製造する際に、
前記スケール発生防止剤として、酸化鉄を含む鉄粉と、酸化防止剤組成物とからなり、前記鉄粉の平均粒径が20〜60μmであり、前記鉄粉の含有率が20質量%以上80質量%以下であり、前記鉄粉は、鋼または鋼合金をアーク溶射法で溶射させた際に生成する溶射粒子であるスケール発生防止剤を用いる鋼管の製造方法。 - 前記鋼材の表面に塗布するスケール発生防止剤の厚みが、20〜500μmの範囲である請求項5に記載の鋼管の製造方法。
- 前記鉄粉は、前記鉄粉に対してX線回折測定を行った場合にFe2O3、Fe3O4、FeO及びFeのX線回折ピークをそれぞれ示すものである請求項5または請求項6に記載の鋼管の製造方法。
- 前記酸化防止剤組成物が、1300℃以下の軟化点または融点を有するフラックス成分を5〜90質量%と、1300℃以上の融点を有する耐火性充填材を0〜75質量%と、SiCを5〜90質量%と、Cr2O3を5〜60質量%と、残部として分散媒とを含む請求項5乃至請求項7の何れか一項に記載の鋼管の製造方法。
- 前記酸化防止剤組成物が、1300℃以下の軟化点または融点を有するフラックス成分を5〜30質量%と、分散剤を0.1〜3質量%と、残部として分散媒とを含む請求項5乃至請求項7の何れか一項に記載の鋼管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014154216A JP6394153B2 (ja) | 2014-07-29 | 2014-07-29 | スケール発生防止剤及び鋼管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014154216A JP6394153B2 (ja) | 2014-07-29 | 2014-07-29 | スケール発生防止剤及び鋼管の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016030856A JP2016030856A (ja) | 2016-03-07 |
JP6394153B2 true JP6394153B2 (ja) | 2018-09-26 |
Family
ID=55441426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014154216A Active JP6394153B2 (ja) | 2014-07-29 | 2014-07-29 | スケール発生防止剤及び鋼管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6394153B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6919493B2 (ja) * | 2017-10-18 | 2021-08-18 | 日本製鉄株式会社 | 継目無鋼管の製造方法 |
JP7477643B2 (ja) * | 2020-04-22 | 2024-05-01 | ダニエリ アンド チ.オフィチーネ メカーニク エッセピア | 金属製品用のコーティング組成物および関連する方法 |
CN113337697A (zh) * | 2021-06-29 | 2021-09-03 | 贵州安吉航空精密铸造有限责任公司 | 一种金属管铸件热处理工艺 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4915321B1 (ja) * | 1970-02-06 | 1974-04-13 | ||
US3836380A (en) * | 1972-09-21 | 1974-09-17 | Smith Corp A | Dual coating for protecting metal surface during heat treatment |
JPS552445B2 (ja) * | 1974-05-30 | 1980-01-21 | ||
JPS60251218A (ja) * | 1984-05-28 | 1985-12-11 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 鋼材用高温酸化防止塗料 |
JPH05171261A (ja) * | 1991-12-18 | 1993-07-09 | Nkk Corp | 鋼材用酸化防止塗料 |
JP4182556B2 (ja) * | 1997-12-11 | 2008-11-19 | Jfeスチール株式会社 | 継目無鋼管の製造方法 |
-
2014
- 2014-07-29 JP JP2014154216A patent/JP6394153B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016030856A (ja) | 2016-03-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6394153B2 (ja) | スケール発生防止剤及び鋼管の製造方法 | |
CN103071764B (zh) | 用于钛及钛合金精密铸造的CaZrO3型壳的制备方法 | |
EP3495337A1 (en) | Ceramic foam filter and manufacturing method thereof | |
CN111918934A (zh) | 在热轧中降低氧化皮产生的化学方法 | |
JP2010142867A (ja) | 消失模型用塗型剤組成物 | |
Jia et al. | Effect of monolithic LaB6 on the ablation resistance of ZrC/SiC coating prepared by supersonic plasma spraying for C/C composites | |
JP2006225689A (ja) | 溶射用粉末 | |
Golestani et al. | Microstructure and ablative properties of Si-SiC coating prepared by spark plasma sintering | |
JP2008030972A (ja) | 無鉛組成物およびプレスフリット | |
JP6265378B2 (ja) | 鋼材熱処理用酸化防止剤 | |
JP6721892B2 (ja) | 湿式成形用の原料組成物 | |
JP4786252B2 (ja) | 溶鋼保温剤 | |
JP2016035092A (ja) | 機能性自溶合金被覆層の形成方法 | |
WO2023071842A1 (zh) | 一种陶瓷雾化芯及其制备方法和应用 | |
CN105324341B (zh) | 玻璃运送用辊及其制造方法以及使用该玻璃运送用辊的平板玻璃的制造方法 | |
JPWO2019082240A1 (ja) | 溶融金属浴用部材の製造方法 | |
JPH05169185A (ja) | 活性金属精密鋳造用無機バインダー及び鋳型材 | |
JP2007268572A (ja) | コーティング材 | |
CN108484128B (zh) | 一种Mg(Al,Cr)2O4复合尖晶石增强氧化镁基泡沫陶瓷过滤器及其制备方法 | |
Fu et al. | A MgO–SiO2–Al2O3–ZnO Ceramic-glass Coating to Improve the Anti-oxidation of Carbon Steel at High Temperature | |
JP2011073942A (ja) | 窒化珪素質焼結体及びその製造方法 | |
JP6372539B2 (ja) | 連続鋳造ノズル用断熱コーティング材 | |
JP2000334550A (ja) | 連続鋳造用浸漬ノズルのコーティング剤 | |
Mesquita et al. | Plastic forming of Al2O3 ceramic substrates | |
JP6718644B2 (ja) | 自溶合金被覆層の形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170303 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180306 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180426 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180731 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180813 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6394153 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |