JP6393989B2 - ガラス基板製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のガラス基板を含むガラス基板群及びガラス基板製造方法に関する。
従来、複数のガラス基板を同時に効率良く処理する技術が開発されている。特許文献1では、複数のガラス基板を略直立姿勢で加熱炉内に配列収納することによって、複数のガラス基板に同時に成膜を行うことができる。また、 特許文献1では、ガラス基板間の間隔を変えることで反応性ガス量を変化させることができる。
特開2012−244032号公報
加熱炉内において、各ガラス基板には、例えば、ガラス基板が僅かに傾いたことによる重力、ガラス基板内の温度分布による熱的応力、及びガラス基板上に成膜された膜内に発生する膜応力などの外力が作用する。その結果、各ガラス基板に撓みが発生する。つまり、ガラス基板の主面が外力を受けることにより、ガラス基板が弓形に変形する。その結果、加熱炉内では、各ガラス基板に撓みが発生した状態で各ガラス基板の各主面が反応性ガスに晒されながら各ガラス基板の熱処理が行われる。
従って、前記各ガラス基板の熱処理の際、複数のガラス基板において撓みのばらつきが大きいと、隣り合うガラス基板の間隔がばらつき、ガラス基板間を流れる反応性ガスの量が不均一になる場合があった。その結果、複数のガラス基板間において、膜質が不均質になり、成膜後のガラス基板の品質がばらつくおそれがあった。また、個々のガラス基板の主面内においても、膜質が不均質になるおそれがあった。
以上のように、複数のガラス基板において撓みのばらつきが大きいと、複数のガラス基板間においても、個々のガラス基板内においても、均質な処理が困難になる。その結果、複数のガラス基板の撓みの大きなばらつきは、各ガラス基板を利用した最終生産物の品質低下を引き起こす。なお、最終生産物としては、ディスプレイデバイスや、その他の電気、電子デバイスが想定される。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のガラス基板の撓みのばらつきを抑制することにより、複数のガラス基板に対して均質な処理を施すことを可能にするガラス基板群及びガラス基板製造方法を提供することにある。
本発明の第1の観点によるガラス基板群は、基準姿勢で配置された状態で処理が施される複数のガラス基板を含む。前記基準姿勢に基づいて傾かせた傾斜姿勢における前記複数のガラス基板の撓みのばらつきが、所定範囲内にある。
このガラス基板群において、前記複数のガラス基板の撓みの前記ばらつきは、前記傾斜姿勢における前記複数のガラス基板の撓みの標準偏差を正規化して得た数値であることが好ましい。
このガラス基板群において、前記ガラス基板は矩形状であり、前記標準偏差は、式(1)及び式(2)により正規化されることが好ましい。
Nσ=σ×K (1)
K=t2/L4 (2)
Nσは、正規化された標準偏差である。σは、前記複数のガラス基板の撓みの大きさの前記標準偏差である。tは、前記ガラス基板の厚さである。Lは、前記ガラス基板の1辺の長さである。
このガラス基板群において、前記正規化された標準偏差Nσが0.2×10-12以下であることが好ましい。
上記ガラス基板群において、前記傾斜姿勢は、前記ガラス基板の主面と鉛直線とが成す角度が0度より大きく10度以下となる姿勢であることが好ましい。
上記ガラス基板群において、前記ガラス基板の前記主面は、互いに対向する第1主面及び第2主面を含むことが好ましい。前記第1主面が斜め上方向を向く姿勢での前記複数のガラス基板の撓みの前記ばらつきが前記所定範囲内であることが好ましい。前記複数のガラス基板は、前記ガラス基板の前記第1主面と当該ガラス基板の隣に配置される前記ガラス基板の前記第2主面とが対向するように、配置又は積層されることが好ましい。
上記ガラス基板群において、前記処理において前記ガラス基板に作用する外力の作用方向と前記第1主面とが対向するよう前記複数のガラス基板が配置又は積層されることが好ましい。
上記ガラス基板群において、前記ガラス基板の前記主面は、互いに対向する第1主面及び第2主面を含むことが好ましい。前記第1主面が斜め上方向を向く姿勢での前記複数のガラス基板の撓みの前記ばらつき、及び前記第2主面が斜め上方向を向く姿勢での前記複数のガラス基板の撓みの前記ばらつきの各々が、前記所定範囲内であることが好ましい。
上記ガラス基板群において、前記基準姿勢は、前記複数のガラス基板が鉛直面に略平行で互いに等間隔になるように配置された姿勢であることが好ましい。
本発明の第2の観点によるガラス基板製造方法は、ガラスリボンからガラス基板を製造する。ガラス基板製造方法は、フロートバスにて溶融ガラスを前記ガラスリボンに成形する工程と、前記フロートバスよりも下流側から徐冷炉内までの間で、前記ガラスリボンの両側面に垂直な方向に沿って前記ガラスリボンの中央部から前記両側面に向かって温度が高くなるように、前記ガラスリボンの温度を制御する制御工程とを含む。
このガラス基板製造方法において、前記制御工程は、前記フロートバスの出口よりも下流側から前記徐冷炉内までの間で、前記ガラスリボンの前記中央部の平均温度が、前記ガラスリボンの前記中央部を挟む両端部のうち一方端部の平均温度及び他方端部の平均温度の各々より低くなるように、前記ガラスリボンの前記中央部、前記一方端部、及び前記他方端部の温度を制御する工程を含むことが好ましい。
このガラス基板製造方法において、前記ガラスリボンの前記一方端部は、第1端部及び前記第1端部より前記中央部から離れた第2端部を含むことが好ましい。前記ガラスリボンの前記他方端部は、第3端部及び前記第3端部より前記中央部から離れた第4端部を含むことが好ましい。前記制御工程は、前記フロートバスの出口よりも下流側から前記徐冷炉内までの間で、前記第2端部の平均温度が、前記第1端部及び前記第2端部の平均温度より高くなるように、前記第1端部及び前記第2端部の温度を制御する工程と、前記フロートバスの出口よりも下流側から前記徐冷炉内までの間で、前記第4端部の平均温度が、前記第3端部及び前記第4端部の平均温度より高くなるように、前記第3端部及び前記第4端部の温度を制御する工程とを含むことが好ましい。
本発明によれば、基準姿勢に近い傾斜姿勢における複数のガラス基板の撓みのばらつきを所定範囲内に抑制できる。従って、複数のガラス基板が基準姿勢で配置されて処理が施される際にも撓みが揃うため、隣り合うガラス基板の間隔のばらつきを抑制でき、基準姿勢で配置された複数のガラス基板を均質に処理することが可能になる。その結果、各ガラス基板を利用した最終生産物の品質低下を抑制できる。なお、基準姿勢は、複数のガラス基板に処理を施す際のガラス基板の姿勢である。傾斜姿勢は、ガラス基板を基準姿勢に基づいて傾かせた姿勢である。
本発明の実施形態1におけるガラス基板群を模式的に示す斜視図である。 (a)実施形態1におけるガラス基板の撓みを計測する撓み計測装置を模式 的に示した斜視図である。(b)実施形態1における撓み計測装置を模式的に示した側面図である。 本発明の実施形態2における撓み特性の評価方法を示すフローチャートであ る。 (a)本発明の実施形態3におけるガラス基板群の製造装置の概略構成を示 す縦断側面図である。(b)図4(a)のガラスリボン及びヒータ群を模式的に示す平面図である。 (a)図4(b)のガラスリボンの幅方向に沿った温度分布を模式的に示す 図である。(b)図4(b)のVb−Vb線による断面図である。 実施形態3における製造装置によるガラス基板群の製造方法を示すフローチ ャートである。 本発明の実施例によるガラスリボンの幅方向に沿った温度制御の説明図であ る。 (a)本発明の実施例による製造方法により製造したガラス基板群の撓み特 性を示す図である。(b)一般的な製造方法により製造したガラス基板群の撓み特性を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
(実施形態1)
[基本原理]
図1は、本発明の実施形態1におけるガラス基板群1を模式的に示す斜視図である。ガラス基板群1は複数のガラス基板3を含む。複数のガラス基板3には、基準姿勢で配置された状態で処理が施される。基準姿勢に基づいて傾かせた傾斜姿勢における複数のガラス基板3の撓みのばらつきが、所定範囲内にある。基準姿勢は、複数のガラス基板3に例えば成膜等の処理を施す際のガラス基板3の姿勢である。傾斜姿勢は、ガラス基板3を基準姿勢に基づいて傾かせた姿勢である。
本実施形態1では、基準姿勢に近い傾斜姿勢における複数のガラス基板3の撓みのばらつきを所定範囲内に抑制できる。従って、複数のガラス基板3が基準姿勢で配置されて処理が施される際にも撓みが揃うため、隣り合うガラス基板3の間隔のばらつきを抑制でき、基準姿勢で配置された複数のガラス基板3を均質に処理することが可能になる。その結果、各ガラス基板3を利用した最終生産物の品質低下を抑制できる。
所定範囲は、例えば、ガラス基板3の使用態様(例えば、基準姿勢、基準姿勢で施される処理の内容)、用途(例えば、最終生産物の種類、仕様)、及び/又は仕様(例えば、特性、材質、サイズ)を考慮して実験的及び/又は経験的に設定される。
以下、本実施形態1では、複数のガラス基板3の撓みのばらつきは、傾斜姿勢における複数のガラス基板3の撓みの標準偏差を正規化して得た数値で示される。標準偏差を正規化して得た数値を規定値以下にすることにより、複数のガラス基板3の撓みが揃い、複数のガラス基板3が基準姿勢で配置されて処理が施される際に、隣り合うガラス基板3の間隔のばらつきが抑制される。規定値は、例えば、所定範囲と同様に、ガラス基板3の使用態様、用途、及び/又は仕様を考慮して実験的及び/又は経験的に設定される。
以下の説明では、特に明示しない限り、基準姿勢は、複数のガラス基板3が鉛直面に略平行で互いに等間隔になるように配置された姿勢である。なお、ガラス基板3は矩形状である。ガラス基板3は2つの長辺LS及び2つの短辺SSを有する。
[撓みの計測]
図2(a)及び図2(b)は、それぞれ、撓み計測装置8を模式的に示した斜視図及び側面図である。撓み計測装置8は、ガラス基板3の撓みを計測する。ガラス基板3の長辺LSの長さ及び短辺SSの長さは、それぞれ、長さL及び長さWである。ガラス基板3の厚さは厚さtである。
撓み計測装置8は、2つの支持部材5及びレーザ測位計7を備える。2つの支持部材5及びレーザ測位計7の位置関係は固定される。2つの支持部材5は、水平方向に沿って平行に配置される。支持部材5の水平方向に沿った長さは、ガラス基板3の短辺SSの長さWと同一又は短辺SSの長さWより若干長い。
ガラス基板3は、2つの短辺SSが2つの支持部材により支持され、傾斜姿勢になるように配置される。ガラス基板3の短辺SSは水平になる。図2(b)では、傾斜姿勢の一例として、ガラス基板3が鉛直線6に対して傾斜して起立した姿勢を挙げる。具体的には、傾斜姿勢は、側面視において、ガラス基板3の主面と鉛直線6とが所定角度θを形成するようにガラス基板3が傾斜した姿勢である。2つの支持部材5は、ガラス基板3に撓みがないとした場合において、ガラス基板3の主面と鉛直線6とが所定角度θを形成するようにガラス基板3を傾斜させて支持する。本実施形態1では、所定角度θを5度とする。主面は、ガラス基板3の表面又は裏面のことであり、端面と区別するための概念である。
ガラス基板3の第1姿勢及び第2姿勢について説明する。ガラス基板3の主面は、互いに対向する第1主面F1及び第2主面F2を含む。本実施形態1では、基準姿勢で処理が施される主面を第1主面F1とする。また、ガラス基板3が支持部材5に支持された状態で、第1主面F1及び第2主面F2のうち、斜め上方向を向く主面を指定面と定義し、斜め下方向を向く主面を非指定面と定義する。第1主面F1が指定面になる場合のガラス基板3の傾斜姿勢を第1姿勢と定義する。第2主面F2が指定面になる場合のガラス基板3の傾斜姿勢を第2姿勢と定義する。
以下、撓みの計測方法及び結果を説明する。第1姿勢において、ガラス基板3の各々に対して、レーザ測位計7による撓みの計測が行われる。その後、第2姿勢において、ガラス基板3の各々に対して、レーザ測位計7による撓みの計測が行われる。図2(b)の例では、第1主面F1が斜め上方向を向くので、第1主面F1が指定面であり、第2主面F2が非指定面である。従って、ガラス基板3の姿勢は第1姿勢である。
レーザ測位計7は、ガラス基板3の面中央にレーザ光を照射して、面中央とレーザ測位計7との間の距離aを計測する。面中央は、非指定面において、長辺LSから垂直に長さW/2の位置であって、かつ、短辺SSから垂直に長さL/2の位置である。計測された距離aが、ガラス基板3の撓みの量である。撓みの量は、方向及び大きさで示される。また、外力が作用する方向に凹状になる撓み量を正で示し、外力が作用する方向に凸状になる撓みの量を負で示す。
レーザ測位計7は、第1姿勢において、複数のガラス基板3の各々に対して距離a(撓みの量a)を計測する。そして、パーソナルコンピュータ(PC)(図示せず)は、複数のガラス基板3に対する複数の距離a(複数のガラス基板3の撓みの量a)の絶対値の標準偏差σを算出する。さらに、PCは、式(1)及び式(2)に基づいて、標準偏差σを正規化する。定数Kは、式(2)に基づいて、ガラス基板3の厚さt及び長辺LSの長さLから算出される。以下、正規化後の標準偏差σを、正規化標準偏差Nσと定義する。
Nσ=σ×K (1)
K=t2/L4 (2)
第1姿勢で計測された複数のガラス基板3の撓みの大きさ(距離aの絶対値)の正規化標準偏差Nσは、0.2×10-12(規定値)以下であることが好ましい。
同様に、レーザ測位計7は、第2姿勢において、複数のガラス基板3の各々に対して距離aを計測する。そして、PCは、式(1)に基づいて、複数のガラス基板3に対する複数の距離aの絶対値の正規化標準偏差Nσを算出する。第2姿勢で計測された複数のガラス基板3の撓みの大きさの正規化標準偏差Nσも、0.2×10-12(規定値)以下であることが好ましい。以上、撓みの計測方法及び結果が説明された。
次に、撓みのばらつきについて説明する。撓みの方向のばらつきが大きい場合、撓みの大きさのばらつきが大きい場合、あるいは、撓みの方向及び大きさのばらつきが大きい場合は、正規化標準偏差Nσが0.2×10-12を超える。
これに対して、本実施形態1の複数のガラス基板3では、正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下であり、複数のガラス基板3の撓みの方向及び大きさのばらつきは小さい。従って、複数のガラス基板3が基準姿勢で配置されて処理が施される際、隣り合うガラス基板3の間隔のばらつきを小さくできる。その結果、複数のガラス基板3に対して均質な処理を施すことが可能になって、各ガラス基板3を利用した最終生産物の品質低下を抑制できる。
さらに、第1姿勢及び第2姿勢の双方において、正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下である。従って、複数のガラス基板3に処理を施す際の不可避な外力の向きに依存することなく、ガラス基板3の間隔のばらつきを小さくできる。その結果、不可避な外力の向きに依存することなく、複数のガラス基板3に対して均質な処理を施すことが可能になる。ここで、不可避な外力について説明する。複数のガラス基板3は、処理装置(図示せず)内に基準姿勢で配置されて処理が施される。不可避な外力は、処理装置内で常時一定方向に発生し、個々の処理装置に固有の外力である。
このように、第1姿勢での複数のガラス基板3の撓みのばらつきが所定範囲内であり、かつ、第2姿勢での複数のガラス基板3の撓みのばらつきが所定範囲内である。ただし、第1姿勢での複数のガラス基板3の撓みのばらつきが所定範囲内、あるいは、第2姿勢での複数のガラス基板3の撓みのばらつきが所定範囲内のいずれか一方でもよい。
例えば、第1姿勢での複数のガラス基板3の撓みのばらつきが所定範囲内である場合、複数のガラス基板3は、ガラス基板3の第1主面F1と当該ガラス基板3の隣に配置されるガラス基板3の第2主面F2とが対向するように、配置又は積層され、梱包される。その結果、第1姿勢での複数のガラス基板3の撓みのばらつき(第1主面F1(一方の主面)のみを指定面として撓みを計測したときの撓みのばらつき)が所定範囲内であることを保証したガラス基板群1を出荷することが可能となる。撓みのばらつきを保証したガラス基板群1は、例えば、基準姿勢でガラス基板群1に処理を施す事業者へ出荷される。なお、第1姿勢及び第2姿勢の双方において、複数のガラス基板3の撓みのばらつきが所定範囲内である場合も同様にして、複数のガラス基板3を配置又は積層して、梱包することが好ましい。
例えば、第1姿勢あるいは第2姿勢のいずれか一方において、正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下であってもよい。この場合は、予め、処理時の不可避な外力が特定の方向に発生することが分かっていることが好ましい。不可避な外力の方向に、正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下になる方の面を対応させてガラス基板3に処理を施す。例えば、第1姿勢での正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下の場合は、不可避な外力が第1主面F1側から第2主面F2側に向かうように、複数のガラス基板3を基準姿勢で配置する。つまり、処理においてガラス基板3に作用する外力の作用方向と第1主面F1とが対向するよう複数のガラス基板3が配置又は積層される。以上、撓みのばらつきについて説明した。
図2(b)に示すように、ガラス基板3は、計測時において、傾斜姿勢になるように配置される。以下、ガラス基板3を傾斜姿勢で配置する理由を説明する。
まず、外力に対してのガラス基板の撓みについて説明する。外力は、例えば、重力、風力、熱応力(基板内一時歪)、及び膜応力などである。ガラス基板の主面に対して外力が加わると、ガラス基板は、外力の方向と反対方向に凸状に変形する。この変形が撓みである。外力に対してのガラス基板のトータルの撓み量Stは、第1撓みSP1と第2撓みSP2と第3撓みSP3との和である。
第1撓みSP1は、ガラス基板自体の無重力及び無外力状態での真の反りである。第1撓みSP1は、重力下でも表面と裏面との撓み差の計測で疑似的に定量化できる。第1撓みSP1には符号が存在する。第2撓みSP2は、外力に対して、ガラス基板の材質で決まる物性値(ヤング率等)に応じた変形である。第2撓みSP2は、物理定数であり計算で求めることができる。ガラス基板の材質が、高いヤング率を有する場合、第2撓みSP2を小さくできる。第2撓みSP2には符号が存在する。第3撓みSP3はその他の撓みである。第3撓みSP3は、わずかな外力でも、外力の方向に大きく変形する撓みである。第3撓みSP3には符号が存在しない。
第1撓みSP1と第2撓みSP2とは互いに相殺できるが、第3撓みSP3は相殺できない。また、第2撓みSP2は定まった使用条件下では一定である。従って、第1撓みSP1及び第3撓みSP3のトータル撓み量Stに対する影響を観測するには、第2撓みSP2を可能な限り小さくして、トータル撓み量Stを計測する。そこで、傾斜姿勢となるようにガラス基板3を配置することで、重力による第2撓みSP2を可能な限り小さくし、第1撓みSP1及び第3撓みSP3を計測する。従って、レーザ測位計7が計測した撓みの量aは、主に第1撓みSP1及び第3撓みSP3を含む。
第2撓みSP2を極力小さくして、主に第1撓みSP1及び第3撓みSP3を含む撓みを計測するためには、例えば、図2(b)の所定角度θを0度より大きく10度以下に設定する。所定角度θを5度に設定した場合は、より好適な計測環境を構築できる。以上、ガラス基板3を傾斜姿勢で配置した理由を説明した。
(実施形態2)
[撓み特性の評価]
上述した正規化標準偏差Nσは、複数のガラス基板の撓み特性の評価に適用できる。製造された複数のガラス基板は梱包体(図示せず)に収納される。梱包体ごとに、収納された複数のガラス基板の撓みを計測して正規化標準偏差Nσを算出する。そして、梱包体ごとに撓み特性を評価する。ある梱包体に収納された複数のガラス基板の正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下である場合、その梱包体のガラス基板は良好な撓み特性を有すると評価され、例えば出荷される。一方、ある梱包体に収納された複数のガラス基板の正規化標準偏差Nσが0.2×10-12を超える場合、その梱包体のガラス基板は良好な撓み特性を有さないと評価され、例えば廃棄される。
以下、図2及び図3を参照して、本発明の実施形態2における撓み特性の評価方法を説明する。図3は、本発明の実施形態2における撓み特性の評価方法を示すフローチャートである。工程S1(採取工程)にて、作業者は、梱包体に収納された複数のガラス基板から1枚のガラス基板(計測対象のガラス基板)を採取する。工程S3(配置工程)にて、作業者は、傾斜姿勢になるように、工程S3で採取したガラス基板を配置する。具体的には、採取したガラス基板は、支持部材5に第1姿勢で支持される。工程S5(計測工程)にて、レーザ測位計7は、工程S3で配置されたガラス基板の撓みを計測する。具体的には、レーザ測位計7は、距離a、つまり、支持部材5に支持されたガラス基板の撓みの量aを計測する。
工程S7にて、作業者は、n枚(nは2以上の整数)のガラス基板に対して工程S1〜工程S5が完了したか否かを判定する。完了したと判定された場合(工程S7で「Yes」)、工程は工程S9に進む。一方、完了していないと判定された場合(工程S7で「No」)、工程は工程S1に戻る。工程S7で「Yes」が判定されるまで、工程S1、工程S3、及び工程S5を繰り返す(繰返工程)。例えば、枚数nは、梱包体に収納された複数のガラス基板の全数である。例えば、枚数nは、梱包体に収納された複数のガラス基板から任意に抜き取った数である。ただし、任意に抜き取る場合であっても、抜き取るガラス基板の枚数nは予め定められる。
工程S9にて、PCは、計測されたn枚のガラス基板の撓みのばらつきを算出する。具体的には、PCは、式(1)に基づいて、n枚のガラス基板の撓みの正規化標準偏差Nσを算出する。工程S11にて、PC又は作業者は、撓みのばらつきが所定範囲内か否かを判定する。具体的には、PC又は作業者は、正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以内か否かを判定する。正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下である場合、梱包体のガラス基板は良好な撓み特性を有すると評価され、それ以外は、梱包体のガラス基板は良好な撓み特性を有さないと評価される。
以上のように、工程S1〜工程S11は、第1姿勢の複数のガラス基板に対して実行される。そして、第1姿勢に対する工程S1〜工程S11の終了後に、工程S1〜工程S11は、第2姿勢の複数のガラス基板に対して実行される。第1姿勢に対する工程S1〜工程S11と第2姿勢に対する工程S1〜工程S11とで、梱包体は共通し、かつ、梱包体から採取されるn枚のガラス基板は同一である。
以上、図2及び図3を参照して説明した評価方法によれば、処理時において間隔のばらつきが抑制される複数のガラス基板3を顧客に出荷できる。その結果、各ガラス基板3に均質な処理を施すことが可能になり、各ガラス基板3を利用した最終生産物の品質低下を抑制できる。
(実施形態3)
[ガラス基板群製造装置及びガラス基板群製造方法]
図4(a)は、本発明の実施形態3におけるガラス基板群1の製造装置10の概略構成を示す縦断側面図である。図4(b)は、図4(a)のガラスリボン9及びヒータ群19(19a)を模式的に示す平面図である。以下、図4を参照して、製造装置10を説明する。
製造装置10は、フロート法を用いてガラス基板群1を製造する。製造装置10は、フロートバス11、リフトアウト部15、及び徐冷炉(レア)21を備える。リフトアウト部15は、フロートバス11と徐冷炉21との間に設けられる。
フロートバス11には、溶融錫13が貯留される。フロートバス11の溶融錫13上には、フロートバス11よりも上流側から溶融ガラスが連続的に供給される。そして、溶融ガラスは、溶融錫13上でガラスリボン9(帯状ガラス)に成形される。ガラスリボン9は、リフトアウト部15を通過した後、リフトアウト部15よりも下流側に配置された徐冷炉21に連続的に搬送される。
リフトアウト部15及び徐冷炉21には、搬送経路20を形成する複数のローラ17が配置される。従って、ガラスリボン9は、複数のローラ17によって連続的に搬送され徐々に冷却される。ガラスリボン9は、徐冷炉21の下流端(図示せず)から搬出された後、所定長さに切断される。その結果、ガラスリボン9からガラス基板3が得られる。
複数のローラ17の下部には、ヒータ群19(加熱手段)が配置される。ヒータ群19は、複数のヒータ(図示せず)を含む。複数のヒータの各々は独立して制御可能である。ヒータ群19は、ガラスリボン9の幅方向(方向14)に沿った温度分布及び搬送方向12に沿った温度勾配を制御する。方向14とは、ガラスリボン9の両側面31に垂直な方向である。
以下、図4を参照して、ガラス基板群1の製造方法を詳細に説明する。本実施形態3では、ヒータ群19が、区間Vにおいて、方向14に沿った温度分布を制御することにより、製造装置10によりガラス基板群1が製造される。区間Vは、フロートバス11の出口よりも下流側から徐冷炉21内の搬送経路20の途中までの区間である。
区間Vは、ガラスリボン9の粘度によって定義される。ガラスの粘度は、ガラスの温度に対応させることができる。従って、粘度による区間Vの定義は、温度による区間Vの定義に相当する。例えば、区間Vは、ガラスリボン9の粘度が1011.5dPa・s以上1014.5dPa・s以下に相当する区間である。区間Vの上流端はリフトアウト部15の上流端に一致する。区間Vの上流端でのガラスリボン9の温度は、粘度が1011.5dPa・sに相当する温度である。区間Vの下流端は徐冷炉21内の搬送経路20の途中に位置する。区間Vの下流端でのガラスリボン9の温度は、粘度が1014.5dPa・sに相当する温度である。
ヒータ群19は、区間V内に配置されるヒータ群19aを含む。搬送経路20には、区間V内の搬送経路20aが含まれる。また、本明細書において、左右は、ガラスリボン9の搬送方向12に視線を向けた場合の左右である。
図4(b)に示すように、区間Vに位置するガラスリボン9は、中央部27(中央部)、右端部29R(一方端部)、及び左端部29L(他方端部)を含む。右端部29Rと左端部29Lとは中央部27を挟む。右端部29Rは、内側右端部25R(第1端部)及び外側右端部23R(第2端部)を含む。外側右端部23Rは、内側右端部25Rよりも中央部27から離れている。左端部29Lは、内側左端部25L(第3端部)及び外側左端部23L(第4端部)を含む。外側左端部23Lは、内側左端部25Lよりも中央部27から離れている。
ヒータ群19aは、方向14に沿って、ガラスリボンの中央部27から両側面31に向かって温度が高くなるように、ガラスリボン9の温度を制御する。以下、図4及び図5を参照して、方向14における温度制御を具体的に説明する。
図5(a)は、図4(b)の方向14に沿った温度分布を模式的に示す図である。図5(b)は、図4(b)のVb−Vb線による断面図である。後述する温度制御を行うことによって、方向14に沿って、図5(a)に示す温度分布が実現される。以下、詳述する。
方向14に沿った位置PR、位置PR1、位置PR2、位置PC、位置PL、位置PL1、及び位置PL2を定義する。位置PRは、右端部29Rの両端のうちガラスリボン9の中央位置PCから遠い端である。つまり、位置PRは、断面視において、右側の側面31と一致する。位置PR2は、右端部29Rの両端のうち中央位置PCに近い端である。位置PR1は、位置PRと位置PR2との間の位置である。位置PLは、左端部29Lの両端のうち中央位置PCから遠い端である。つまり、位置PLは、断面視において、左側の側面31と一致する。位置PL2は、左端部29Lの両端のうち中央位置PCに近い端である。位置PL1は、位置PLと位置PL2との間の位置である。
方向14に沿った距離PRR2、距離PLL2、距離PRL、距離PRR1、及び距離PLL1を定義する。距離PRR2は、位置PRと位置PR2との間の距離である。距離PLL2は、位置PLと位置PL2との間の距離である。距離PRLは、位置PRと位置PLとの間の距離である。距離PRR1は、位置PRと位置PR1との間の距離である。距離PLL1は、位置PLと位置PL1との間の距離である。
方向14に沿った温度TL、温度TL1、温度TL2、温度TR、温度TR1、及び温度TR2は、それぞれ、位置PLの温度、位置PL1の温度、位置PL2の温度、位置PRの温度、位置PR1の温度、及び位置PR2の温度である。例えば、ガラスリボン9の表面(ローラ17に対向している面の反対面)の位置PL、位置PL1、位置PL2、位置PR、位置PR1、及び位置PR2に対応して6つの熱電対(図示せず)を配置することにより、温度TL、温度TL1、温度TL2、温度TR、温度TR1、及び温度TR2が測定される。方向14に沿った6つの熱電対を1セットとすると、複数セットの熱電対が、区間Vにおいて、搬送方向12に沿って、一定間隔で配置される。その結果、ガラスリボン9の搬送方向12に沿った各位置で、方向14に沿った温度TL、温度TL1、温度TL2、温度TR、温度TR1、及び温度TR2を計測できる。
平均温度TR-R2は、方向14に沿った位置PRと位置PR2との間の平均温度であり、例えば、温度TRと温度TR2との平均値である。平均温度TR2-L2は、方向14に沿った位置PR2と位置PL2との間の平均温度であり、例えば、温度TR2と温度TL2との平均値である。平均温度TL-L2は、方向14に沿った位置PLと位置PL2との間の平均温度であり、例えば、温度TLと温度TL2との平均値である。平均温度TR-R1は、方向14に沿った位置PRと位置PR1との間の平均温度であり、例えば、温度TRと温度TR1との平均値である。平均温度TL-L1は、方向14に沿った位置PLと位置PL1との間の平均温度であり、例えば、温度TLと温度TL1との平均値である。
ヒータ群19aは、区間Vにおいて、式(3)、式(4)、式(5)、及び式(6)を満たすように、方向14に沿った温度を制御する(「第1温度制御」と定義する。)。
0.7≦PRR2/PLL2≦1.3 (3)
(PLL2+PRR2)/PRL>0.2 (4)
R-R2>TR2-L2 (5)
L-L2>TR2-L2 (6)
ガラス基板群1の製造工程において、方向14に沿って第1温度制御を行うことによって、撓みの正規化標準偏差Nσが小さいガラス基板群1を製造することができる。つまり、正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下のガラス基板群1を製造することができる。
より好ましくは、ヒータ群19aは、式(4)に代えて式(7)を満たすように、方向14に沿った温度を制御する。つまり、ヒータ群19aは、区間Vにおいて、式(3)、式(5)、式(6)、及び式(7)を満たすように、方向14に沿った温度を制御する(「第2温度制御」と定義する。)。
(PLL2+PRR2)/PRL>0.4 (7)
ガラス基板群1の製造工程において、方向14に沿って第2温度制御を行うことによって、第1温度制御を行う場合と比較して、撓みの正規化標準偏差Nσがより小さいガラス基板群1を製造することができる。
さらに、第1温度制御に加えて、あるいは、第2温度制御に加えて、ヒータ群19aは、式(8)、式(9)、及び式(10)を満たすように、方向14に沿った温度を制御する(「第3温度制御」と定義する。)。
0.7≦PRR1/PLL1≦1.3 (8)
R-R1>TR-R2 (9)
L-L1>TL-L2 (10)
ガラス基板群1の製造工程において、方向14に沿って第1温度制御及び第3温度制御を行うことによって、あるいは、方向14に沿って第2温度制御及び第3温度制御を行うことによって、第1温度制御のみを行う場合及び第2温度制御をのみを行う場合と比較して、撓みの正規化標準偏差Nσがより一層小さいガラス基板群1を製造することができる。第1温度制御及び第3温度制御あるいは第2温度制御及び第3温度制御を行うことによって、方向14に沿って、図5(a)に示す温度分布が実現される。
以上のように、図4(b)に示す区間Vにおいて、ヒータ群19aは、方向14に沿って第1温度制御及び第3温度制御あるいは第2温度制御及び第3温度制御を行う。また、同時に、ヒータ群19aは、搬送経路20の全域にわたって、上流側から下流側に向けて徐々に温度が下がるように、搬送方向12に沿ってガラスリボン9の温度勾配を制御する。従って、ガラスリボン9において、方向14に沿った位置が同じであっても、搬送方向12に沿った位置が異なる場合は、搬送方向12に沿った温度勾配に応じて温度も異なる。ただし、区間Vにおいては、搬送方向12に沿ったどの位置であっても、方向14に沿って第1温度制御及び第3温度制御あるいは第2温度制御及び第3温度制御が行われる。その結果、搬送方向12に沿ったどの位置であっても、方向14の温度分布は、式(3)〜式(6)及び式(8)〜式(10)あるいは、式(3)及び式(5)〜式(10)によって規定される温度分布になる(図5(a)参照)。
次に、図4〜図6を参照して、第2温度制御及び第3温度制御を用いたガラス基板群1の製造方法を説明する。図6は、実施形態3における製造装置10によるガラス基板群1の製造方法を示すフローチャートである。フロートバス11で成形されたガラスリボン9を徐冷炉21にて徐冷し、ガラスリボン9からガラス基板群1を製造する。
工程S21にて、フロートバス11で溶融ガラスをガラスリボン9に成形する。工程S23にて、ヒータ群19aは、区間Vにおいて、方向14に沿ってガラスリボン9の中央部27から両側面31に向かって温度が高くなるように、ガラスリボン9の温度を制御する。
工程S23は、工程S231、工程S233、及び工程S235を含む。工程S231にて、ヒータ群19aは、区間Vにおいて、ガラスリボン9の中央部27の平均温度TR2-L2が、右端部29R(一方端部)の平均温度TR-R2及び左端部29L(他方端部)の平均温度TL-L2の各々より低くなるように、ガラスリボンの中央部27、右端部29R、及び左端部29Lの温度を制御する。具体的には、工程S231にて、ヒータ群19aは、式(3)、式(5)、式(6)、及び式(7)を満たすように、方向14に沿った温度を制御する。
工程S233にて、ヒータ群19aは、区間Vにおいて、外側右端部23Rの平均温度TR-R1が、外側右端部23Rと内側右端部25Rとの平均温度TR-R2より高くなるように、外側右端部23R及び内側右端部25Rの温度を制御する。具体的には、ヒータ群19aは、式(8)及び式(9)を満たすように、方向14に沿った温度を制御する。
工程S235にて、ヒータ群19aは、区間Vにおいて、外側左端部23Lの平均温度TL-L1が、外側左端部23Lと内側左端部25Lとの平均温度TL-L2より高くなるように、外側左端部23L及び内側左端部25Lの温度を制御する。具体的には、ヒータ群19aは、式(8)及び式(10)を満たすように、方向14に沿った温度を制御する。
ここで、実際には、工程S21、工程S231、工程S233、及び工程S235は、同時に実行され、各工程の制御は、ガラス基板群1の製造が完了するまで継続される。
また、第1温度制御及び第3温度制御を行って、図1のガラス基板群1を製造する場合の制御の流れは、図6のフローチャートが示す制御の流れと同様である。ただし、工程S231では、ヒータ群19aは、式(3)〜式(6)を満たすように、方向14に沿って温度を制御する。
以上、図6に示した製造方法によれば、方向14に沿ってガラスリボン9の中央部27から両側面31に向かって温度が高くなるように、ガラスリボン9の温度を制御するので、撓みのばらつきが抑制された複数のガラス基板3を製造できる。
次に、本発明が実施例に基づき具体的に説明されるが、本発明は以下の実施例によって限定されない。
本実施例では、正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下になる複数のガラス基板3を製造するための条件を説明する。
本実施例では、基準姿勢は、複数のガラス基板3が鉛直面に略平行で互いに等間隔になるように配置された状態で、複数のガラス基板3に膜を形成する処理を行う際のガラス基板3の姿勢である。
次に、図4、図5、及び図7を参照して、正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下になる複数のガラス基板3を製造するための温度制御の一例を説明する。温度制御は、図5を参照して説明した第2温度制御及び第3温度制御(式(3)、及び式(5)〜式(10)の全てを満たす温度制御)である。
図7は、本発明の実施例による方向14に沿った温度制御の説明図である。区間V内のある位置における方向14に沿った平均温度が示される。本実施例による製造方法では、上述した式(5)、式(6)、式(9)、及び式(10)の全てを満たす温度制御が実行される。右端部29Rの平均温度TR-R2は696℃であり、中央部27の平均温度TR2-L2は695℃である。従って、式(5)を満たす。左端部29Lの平均温度TL-L2は698℃であり、中央部27の平均温度TR2-L2は695℃である。従って、式(6)を満たす。また、外側右端部23Rの平均温度TR-R1は697℃である。従って、式(9)を満たす。外側左端部23Lの平均温度TL-L1は700℃である。従って、式(10)を満たす。
一方、一般的な製造方法による温度制御は、式(5)、式(6)、式(9)、及び式(10)の全てを満たさない。
次に、図8を参照して、第2温度制御及び第3温度制御により製造された複数のガラス基板3の撓みの計測値及び正規化標準偏差Nσについて説明する。
図8(a)は、本発明の実施例による製造方法により製造された複数のガラス基板3の撓み特性を示す。梱包Aには、複数のガラス基板3(n(=20)枚のガラス基板A−1〜A−20)が収納される。図8(a)には、第1姿勢及び第2姿勢のガラス基板A−1〜A−20の撓みの量a(距離a)の絶対値が記載される。第1姿勢及び第2姿勢に対する撓みの正規化標準偏差Nσは、それぞれ、0.10×10-12、0.08×10-12であり、規定値0.2×10-12以下である。
一方、図8(b)に示すように、梱包Bには、一般的な製造方法により製造されたn(=15)枚のガラス基板B−1〜ガラス基板B−15が収納される。図8(b)には、第1姿勢及び第2姿勢のガラス基板B−1〜B−15の撓みの量aの絶対値が記載される。第1姿勢及び第2姿勢に対する撓みの正規化標準偏差Nσは、それぞれ、0.39×10-12、0.37×10-12であり、規定値0.2×10-12を超えている。
本実施例では、各ガラス基板A−1〜A−20の短辺SSの長さWは900mmであり、長辺LSの長さLは1200mmであり、厚さtは1.8mmである。各ガラス基板B1〜B−15のサイズは、各ガラス基板A−1〜A−20のサイズと同じである。従って、ガラス基板A−1〜A−20及びガラス基板B1〜B−15において、式(1)に含まれる式(2)の定数Kは、1.56×10-12である。
なお、ガラス基板A−1〜A−20は、成膜処理時(熱処理時)において、加熱炉内で、短辺SSが水平になるように、鉛直面に略平行で互いに等間隔に配置される。従って、撓みの計測時においても、各ガラス基板A−1〜A−20の短辺SSが水平になるように支持される。
以上、図8を参照して説明したように、本実施例における製造方法で製造した梱包Aのガラス基板A−1〜A−20については、撓みの正規化標準偏差Nσが規定値0.2×10-12以下であるため、撓みの方向及び大きさのばらつきが小さい。それ故、ガラス基板A−1〜A−20に成膜処理(熱処理)が施される際、各ガラス基板A−1〜A−20に様々な不可避な外力が加わった場合でも、鉛直面に略平行に互いに等間隔で配置されるガラス基板A−1〜A−20の撓みの方向及び大きさが一定の範囲に保たれる。
従って、成膜処理時(熱処理時)において、隣り合うガラス基板A−1〜A−20の間隔のばらつきを小さくできる。その結果、成膜処理工程において、反応性ガスによる膜の改質がどのガラス基板A−1〜A−20のどの位置でも設計範囲内になるため、所望の設計仕様を満たす成膜ガラス基板を製造できる。様々な不可避な外力とは、例えば、ガラス基板が僅かに傾いたことによる重力、ガラス基板内の温度分布による熱的応力、及びガラス基板上に成膜された膜内に発生する膜応力などである。
一方、一般的な製造方法で製造された梱包Bのガラス基板B−1〜B−15については、撓みの正規化標準偏差Nσが規定値0.2×10-12を超えるため、所望の設計仕様を満たす成膜ガラス基板の製造が困難となる。
また、本実施例におけるガラス基板A−1〜A−20については、第1姿勢及び第2姿勢の双方において、撓みの正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下である。従って、ガラス基板A−1〜A−20に成膜処理を施す際の不可避な外力の向きに依存することなく、ガラス基板A−1〜A−20の間隔のばらつきを小さくできる。その結果、高品質な成膜ガラス基板を製造できる。この場合の不可避な外力は、個々の加熱炉に固有の外力であり、加熱炉内で常時一定方向に発生する傾向にあり、成膜処理工程中の加熱炉内の温度むらの性状等によって生じる。
なお、本実施例では、各ガラス基板A−1〜A−20の第1主面F1を使用面(成膜面)とした。使用面は、成膜処理時(気相反応熱処理時)に改質を受ける膜が形成されるガラス基板の主面である。フロート成形のトップ面とボトム面とでは欠陥の生成頻度がトップ面の方が少ないため、通常、トップ面を使用面に設定することが多い。ただし、トップ面及びボトム面のいずれを使用面に設定するかは任意である。トップ面は、フロートバス11において溶融錫13に接触していなかった主面であり、ボトム面は、溶融錫13に接触していた主面である(図4(a)参照)。
本実施例では、第1姿勢及び第2姿勢の双方において、撓みの正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下であった。ただし、第1姿勢あるいは第2姿勢のいずれか一方において、正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下であってもよい。この場合は、予め、成膜処理時(熱処理時)の不可避な外力が特定の方向に発生することが分かっている場合が好ましい。不可避な外力の方向に、正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下になる方の面を対応させてガラス基板A−1〜A−20に成膜処理を施す。例えば、第1姿勢での正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下の場合は、不可避な外力(個々の加熱炉に固有の外力)が、第1主面F1側(使用面側)から第2主面F2側(非使用面側)に向かうように、複数のガラス基板A−1〜A−20を配置する。
なお、ガラス基板A−1〜A−20には、各々、第1主面及び第2主面を判別するための目印を設けても良い。例えば、ガラス基板A−1〜A−20の角部のいずれか1箇所以上を面取り加工する等して、他の角部とは異なる形状にとすることで、主面を判別可能として良い。また、一方主面を部分的に加工や成膜し、各主面に所定の光源を当てた際の反射光に基づき、第1主面及び第2主面を判別可能としても良い。
本実施例では、ガラス基板A−1〜A−20は、フロート法により成形され、歪点が570℃以上であり、アルカリ金属を含有するアルミノシリケートガラス(アルミノケイ酸ガラス)である。各ガラス基板A−1〜A−20の形状は、短辺SSが700mm以上の矩形状である。各ガラス基板A−1〜A−20の厚さtは、0.5mm以上3.0mm以下である。
本実施例では、各ガラス基板A−1〜A−20は、フロートバス11において溶融ガラスをガラスリボン9に成形する処理に連続する徐冷処理を経ている。ただし、各ガラス基板A−1〜A−20は、各ガラス基板A−1〜A−20がガラスリボン9から矩形の面形状に切り出された後に、切り出された状態で再加熱及び徐冷処理を受けていない。従って、ガラス基板A−1〜A−20の撓みの正規化標準偏差Nσが0.2×10-12以下に維持される。
なお、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば、以下のような変形も可能である。
(1)実施形態1〜実施形態3及び実施例では、撓みのばらつきが小さいと判定する際の規定値が、0.2×10-12である例を挙げた。ただし、規定値は、この例に限定されず、実験的及び/又は経験的に定めることができる。
(2)実施形態1〜実施形態3及び実施例では、撓みのばらつきを判定するための指標として、正規化標準偏差Nσを例に挙げた。ただし、指標は、正規化標準偏差Nσに限定されず、例えば、標準偏差σであってもよい。
(3)式(1)において、正規化標準偏差Nσは、標準偏差σを含む。標準偏差σは、例えば、標準偏差σn-1又は標準偏差σnである。標準偏差σnは、偏差の二乗の和を母集団の数nで除した値の正の平方根として求められる。標準偏差σn-1は、偏差の二乗の和を(n−1)で除した値の正の平方根として求められる。実施例(図8)では、正規化標準偏差Nσは、標準偏差σnに基づき算出された。
(4)図2では、支持部材5により短辺SSを支持し、短辺SSが水平になるようにガラス基板3を配置した。ただし、支持部材5によりガラス基板3の長辺LSを支持し、長辺LSが水平になるようにガラス基板3を配置してもよい。この場合は、式(2)において、長辺LSの長さLに代えて、短辺SSの長さWを用いる。例えば、複数のガラス基板3が基準姿勢で処理される際に、短辺SSが水平に支持される場合は、撓みの計測時においても、短辺SSを水平に支持する。例えば、複数のガラス基板3が基準姿勢で処理される際に、長辺LSが水平に支持される場合は、撓みの計測時においても、長辺LSを水平に支持する。
(5)実施形態1〜実施形態3及び実施例では、ガラス基板群1を例に挙げた。
本発明は、撓みのばらつきが最終生産物の品質に影響するようなガラス基板を製造、使用する分野に利用可能である。
1 ガラス基板群
3 ガラス基板
5 支持部材
7 レーザ測位計
8 撓み計測装置
9 ガラスリボン
10 製造装置
11 フロートバス
12 搬送方向
13 溶融錫
14 幅方向
15 リフトアウト部
17 ローラ
19(19a) ヒータ群
20(20a) 搬送経路
21 徐冷炉(レア)
23R 外側右端部
23L 外側左端部
25R 内側右端部
25L 内側左端部
27 中央部
29R 右端部
29L 左端部
31 側面
LS 長辺
SS 短辺
L 長辺の長さ
W 短辺の長さ
t 厚さ
θ 所定角度
a 距離(撓みの量)
F1 第1主面
F2 第2主面
V 区間

Claims (6)

  1. ガラスリボンからガラス基板を製造する方法であって、
    フロートバスにて溶融ガラスを前記ガラスリボンに成形する工程と、
    前記フロートバスの出口よりも下流側から徐冷炉内までの区間で、前記ガラスリボンの両側面に垂直な方向に沿って前記ガラスリボンの中央部から前記両側面に向かって温度が高くなるように、前記ガラスリボンの温度を制御する制御工程と
    を含み、
    前記ガラス基板は、矩形状であり、かつ、アルミノシリケートガラスからなり、
    前記フロートバスの出口よりも下流側から前記徐冷炉内までの前記区間は、ガラスリボンの粘度が1011.5dPa・s以上1014.5dPa・s以下に相当する区間であることを特徴とする、ガラス基板製造方法。
  2. 前記制御工程は、
    前記フロートバスの出口よりも下流側から前記徐冷炉内までの前記区間で、前記ガラスリボンの前記中央部の平均温度が、前記ガラスリボンの前記中央部を挟む両端部のうち一方端部の平均温度及び他方端部の平均温度の各々より低くなるように、前記ガラスリボンの前記中央部、前記一方端部、及び前記他方端部の温度を制御する工程を含むことを特徴とする、請求項に記載のガラス基板製造方法。
  3. 前記ガラスリボンの前記一方端部は、第1端部及び前記第1端部より前記中央部から離れた第2端部を含み、
    前記ガラスリボンの前記他方端部は、第3端部及び前記第3端部より前記中央部から離れた第4端部を含み、
    前記制御工程は、
    前記フロートバスの出口よりも下流側から前記徐冷炉内までの前記区間で、前記第2端部の平均温度が、前記第1端部及び前記第2端部の平均温度より高くなるように、前記第1端部及び前記第2端部の温度を制御する工程と、
    前記フロートバスの出口よりも下流側から前記徐冷炉内までの前記区間で、前記第4端部の平均温度が、前記第3端部及び前記第4端部の平均温度より高くなるように、前記第3端部及び前記第4端部の温度を制御する工程と
    を含むことを特徴とする、請求項に記載のガラス基板製造方法。
  4. 前記制御工程では、前記ガラスリボンの前記両側面に垂直な前記方向に沿った位置PR、位置PR2、位置PL、及び位置PL2、前記方向に沿った距離PRR2、距離PLL2、及び距離PRL、並びに、平均温度TR-R2、平均温度TR2-L2、及び平均温度TL-L2に基づく式(1)、式(2)、式(3)、及び式(4)を満たす第1温度制御を実行し、
    前記ガラスリボンは、前記中央部と、前記中央部を挟む両端部とを有し、前記両端部は、一方端部と他方端部とを有し、
    前記位置PRは、前記一方端部の両端のうち前記ガラスリボンの中央位置PCから遠い端であり、
    前記位置PR2は、前記一方端部の両端のうち前記中央位置PCに近い端であり、
    前記位置PLは、前記他方端部の両端のうち前記中央位置PCから遠い端であり、
    前記位置PL2は、前記他方端部の両端のうち前記中央位置PCに近い端であり、
    前記距離PRR2は、前記位置PRと前記位置PR2との間の距離であり、
    前記距離PLL2は、前記位置PLと前記位置PL2との間の距離であり、
    前記距離PRLは、前記位置PRと前記位置PLとの間の距離であり、
    前記平均温度TR-R2は、前記方向に沿った前記位置PRと前記位置PR2との間の平均温度であり、
    前記平均温度TR2-L2は、前記方向に沿った前記位置PR2と前記位置PL2との間の平均温度であり、
    前記平均温度TL-L2は、前記方向に沿った前記位置PLと前記位置PL2との間の平均温度である、請求項に記載のガラス基板製造方法。
    0.7≦PRR2/PLL2≦1.3 (1)
    (PLL2+PRR2)/PRL>0.2 (2)
    R-R2>TR2-L2 (3)
    L-L2>TR2-L2 (4)
  5. 前記制御工程では、前記ガラスリボンの前記両側面に垂直な前記方向に沿った位置PR、位置PR2、位置PL、及び位置PL2、前記方向に沿った距離PRR2、距離PLL2、及び距離PRL、並びに、平均温度TR-R2、平均温度TR2-L2、及び平均温度TL-L2に基づく式(1)、式(2)、式(3)、及び式(4)を満たす第2温度制御を実行し、
    前記ガラスリボンは、前記中央部と、前記中央部を挟む両端部とを有し、前記両端部は、一方端部と他方端部とを有し、
    前記位置PRは、前記一方端部の両端のうち前記ガラスリボンの中央位置PCから遠い端であり、
    前記位置PR2は、前記一方端部の両端のうち前記中央位置PCに近い端であり、
    前記位置PLは、前記他方端部の両端のうち前記中央位置PCから遠い端であり、
    前記位置PL2は、前記他方端部の両端のうち前記中央位置PCに近い端であり、
    前記距離PRR2は、前記位置PRと前記位置PR2との間の距離であり、
    前記距離PLL2は、前記位置PLと前記位置PL2との間の距離であり、
    前記距離PRLは、前記位置PRと前記位置PLとの間の距離であり、
    前記平均温度TR-R2は、前記方向に沿った前記位置PRと前記位置PR2との間の平均温度であり、
    前記平均温度TR2-L2は、前記方向に沿った前記位置PR2と前記位置PL2との間の平均温度であり、
    前記平均温度TL-L2は、前記方向に沿った前記位置PLと前記位置PL2との間の平均温度である、請求項に記載のガラス基板製造方法。
    0.7≦PRR2/PLL2≦1.3 (1)
    (PLL2+PRR2)/PRL>0.4 (2)
    R-R2>TR2-L2 (3)
    L-L2>TR2-L2 (4)
  6. 前記制御工程では、前記平均温度TR-R2及び前記平均温度TL-L2、前記方向に沿った位置PR1及び位置PL1、前記方向に沿った距離PRR1及び距離PLL1、並びに、平均温度TR-R1及び平均温度TL-L1に基づく式(5)、式(6)、及び式(7)を満たす第3温度制御を実行し、
    前記位置PR1は、前記位置PRと前記位置PR2との間の位置であり、
    前記位置PL1は、前記位置PLと前記位置PL2との間の位置であり、
    前記距離PRR1は、前記位置PRと前記位置PR1との間の距離であり、
    前記距離PLL1は、前記位置PLと前記位置PL1との間の距離であり、
    前記平均温度TR-R1は、前記方向に沿った前記位置PRと前記位置PR1との間の平均温度であり、
    前記平均温度TL-L1は、前記方向に沿った前記位置PLと前記位置PL1との間の平均温度である、請求項又は請求項に記載のガラス基板製造方法。
    0.7≦PRR1/PLL1≦1.3 (5)
    R-R1>TR-R2 (6)
    L-L1>TL-L2 (7)
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