本発明の技術的思想は、あらゆる作業車両に適用することが可能である。本願では、代表的な作業車両であるトラクタを用いて説明する。
まず、トラクタ1について簡単に説明する。
図1は、トラクタ1を示している。図2は、図1の矢印Xから見た図であり、図3は、図1の矢印Yから見た図である。また、図4は、図1の矢印Zから見た図である。なお、図中には、トラクタ1の前後方向、左右方向及び上下方向を表す。
トラクタ1は、主に、フレーム11と、エンジン12と、トランスミッション13と、フロントアクスル14と、リヤアクスル15と、で構成されている。また、トラクタ1は、キャビン16を備えている。キャビン16は、その内側が操縦室になっており、運転座席161のほか、アクセルペダル162やシフトレバー163などが配置されている(図5参照)。
フレーム11は、トラクタ1の前部における骨格をなす。フレーム11は、トランスミッション13やリヤアクスル15とともにトラクタ1のシャシを構成する。以下に説明するエンジン12は、フレーム11によって支持される。
エンジン12は、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを運動エネルギーに変換する。つまり、エンジン12は、燃料を燃やすことによって回転動力を生み出す。なお、エンジン12には、エンジン制御装置が接続されている(図示せず)。エンジン制御装置は、オペレータがアクセルペダル162(図5参照)を操作すると、その操作に応じてエンジン12の運転状態を変更する。また、エンジン12には、排気浄化装置12Eが備えられている。排気浄化装置12Eは、排気に含まれる微粒子や一酸化炭素、炭化水素などを酸化させる。
トランスミッション13は、エンジン12の回転動力をフロントアクスル14やリヤアクスル15に伝達する。トランスミッション13には、連結機構を介してエンジン12の回転動力が入力される。なお、トランスミッション13には、無段変速装置が備えられている(図示せず)。無段変速装置は、オペレータがシフトレバー163(図5参照)を操作すると、その操作に応じてトランスミッション13の作動状態を変更する。トランスミッション13は、無段変速装置と、前後進切換装置と、副変速装置と、を備えている(図示せず)。
フロントアクスル14は、エンジン12の回転動力をフロントタイヤ141に伝達する。フロントアクスル14には、トランスミッション13を介してエンジン12の回転動力が入力される。なお、フロントアクスル14には、操舵装置が並設されている(図示せず)。操舵装置は、オペレータがハンドル164(図5参照)を操作すると、その操作に応じてフロントタイヤ141の舵角を変更する。
リヤアクスル15は、エンジン12の回転動力をリヤタイヤ151に伝達する。リヤアクスル15には、トランスミッション13を介してエンジン12の回転動力が入力される。なお、リヤアクスル15には、PTO出力装置が設けられている(図示せず)。PTO出力装置は、オペレータがPTOスイッチ165(図5参照)を操作すると、その操作に応じて牽引する作業機に回転動力を伝達する。また、リヤアクスル15には、リンク機構が設けられている(図示せず)。リンク機構には、ロータリ等の作業機が連結される。
また、トラクタ1は、前照灯18と、作業灯19とを備え、夜間の走行や作業が可能となっている。前照灯18は、エンジン12を覆うボンネット17の前面に設けられている。前照灯18は、上段に配置される一対のハイビームユニットと、下段に配置される一対のロービームユニットとで構成される。作業灯19は、キャビン16の上部前面に一対、上部背面に一対設けられている。作業灯19は作業を行う際にトラクタ1の周囲近傍を照らすことで作業性を向上させる。
また、トラクタ1は、作業機に回転動力を入力するシャフト(以降「PTOシャフト」とする)を備えている(図示せず)。また、トラクタ1は、PTOシャフトを回転状態又は停止状態に切り替えるクラッチ(以降「PTOクラッチ」とする)を備えている(図示せず)。
次に、トラクタ1の操縦室について説明する。
図5は、運転座席161とその周囲を示している。また、図6は、オペレータの視界を示している。
上述したように、キャビン16は、その内側が操縦室になっており、運転座席161のほか、アクセルペダル162やシフトレバー163などが配置されている。また、運転座席161の周囲には、ブレーキペダル166やクラッチペダル167、リバーサレバー168、スピードダイヤル169、インストルメントパネル170、コントロールパネル171、変速レバー(図示せず)、昇降ダイヤル(図示せず)、昇降スイッチ174などが配置されている。オペレータは、運転座席161に座った状態でアクセルペダル162やシフトレバー163などを操作し、トラクタ1を操縦することができる。なお、オペレータがシフトレバー163を操作すると、副変速装置が作動する(図示せず)。そして、シフトレバー163の操作位置(「超低速」、「一速」、「二速」のいずれかの位置)に応じて回転動力が伝達されることとなる。
更に、本トラクタ1においては、運転座席161の近傍にディスプレイ2を具備している。ディスプレイ2は、オペレータが右手で操作できるよう、運転座席161の右前側に配置されている。以下に、トラクタ1の情報ネットワークについて簡単に説明するとともに、ディスプレイ2及び該ディスプレイ2に関する制御システムについて説明する。
図7は、トラクタ1の情報ネットワークを示している。また、図8は、ディスプレイ2を示している。そして、図9は、ディスプレイ2に関する制御システムを示している。
本トラクタ1は、最大限の性能を発揮できるよう、各所に情報ネットワークが張り巡らされている。具体的には、エンジン12のほか、トランスミッション13、インストルメントパネル170、コントロールパネル171、ディスプレイ2が互いに情報を共有できるコントローラ・エリア・ネットワーク(CAN)を構成している。
本トラクタ1において、ディスプレイ2は、サイドコンソールの上に配置されている(図5、図6参照)。ディスプレイ2は、液晶パネル21と、エンコーダダイヤル22と、エンターボタン23と、を有している。また、ディスプレイ2は、五つのコマンドボタン24・25・26・27・28を有している。エンコーダダイヤル22と、エンターボタン23と、五つのコマンドボタン24・25・26・27・28とは、それぞれ、操作部の例である。
液晶パネル21は、ディスプレイ2の前面中央に設けられている。液晶パネル21は、制御装置3からの指示に基づいて所定の画面を表示できる。例えば、液晶パネル21は、制御装置3からの指示に基づいてオープニング画面S1を表示できる。また、液晶パネル21は、制御装置3からの指示に基づいてその他の画面を表示できる。なお、液晶パネル21は、いわゆるタッチパネルであっても良い。
エンコーダダイヤル22は、ディスプレイ2の上面右側に設けられている。エンコーダダイヤル22は、液晶パネル21に表示された要素の選択に際して、タブをスクロールさせる若しくはハイライトをトラバースさせる旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。例えば、エンコーダダイヤル22は、表示された数字や英文字の選択に際して、タブをスクロールさせる旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。また、エンコーダダイヤル22は、表示されたアイコンの選択に際して、ハイライトをトラバースさせる旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。
エンターボタン23は、エンコーダダイヤル22と一体的に設けられている。エンターボタン23は、液晶パネル21に表示された要素のうち、一の要素を決定した旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。例えば、エンターボタン23は、表示された数字や英文字のうち、一の数字若しくは英文字を決定した旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。また、エンターボタン23は、表示されたアイコンのうち、一のアイコンを決定した旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。なお、本ディスプレイ2において、エンターボタン23は、エンコーダダイヤル22自体が押し込まれる構造となっているが、該エンコーダダイヤル22の上端面に押しボタンを設けた構造であっても良い。
コマンドボタン24・25・26は、ディスプレイ2の前面上部に設けられている。コマンドボタン24・25・26は、液晶パネル21に所定の画面が表示されている場合において、他の画面に切り替える旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。例えば、コマンドボタン24・25は、液晶パネル21にホーム画面S4が表示されている場合において、ショートカット画面に切り替える旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。また、コマンドボタン26は、液晶パネル21にカスタマイズ画面S11が表示されている場合において、ホーム画面S4に切り替える旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。
コマンドボタン27も、ディスプレイ2の前面上部に設けられている。具体的には、コマンドボタン26に隣接した位置に設けられている。コマンドボタン27は、エンターボタン23と同様に、一の要素を決定した旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。例えば、コマンドボタン27は、表示された数字や英文字のうち、一の数字若しくは英文字を決定した旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。また、コマンドボタン27は、表示されたアイコンのうち、一のアイコンを決定した旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。更に、コマンドボタン27は、設定事項を記憶する旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。
コマンドボタン28も、ディスプレイ2の前面上部に設けられている。具体的には、コマンドボタン27に隣接した位置に設けられている。コマンドボタン28は、液晶パネル21に所定の画面が表示されている場合において、一つ前の画面に戻る旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。例えば、コマンドボタン28は、液晶パネル21にカスタマイズ画面S11が表示されている場合において、ホーム画面S4に戻る旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。また、コマンドボタン28は、液晶パネル21にスイッチ設定画面S12・S13が表示されている場合において、カスタマイズ画面S11に戻る旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。
ところで、本トラクタ1の制御装置3は、制御対象ごとに制御態様を設定できる。つまり、制御装置3は、等速クラッチ、増速クラッチ、昇降用アクチュエータ、傾倒用アクチュエータなどの制御対象ごとに制御態様を設定できる。等速クラッチと増速クラッチとは、無段変速装置に含まれる。昇降用アクチュエータと傾倒用アクチュエータとは、リンク機構に含まれる。
制御装置3は、処理部30と、記憶部31とを備える。処理部30は、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロコンピュータを含む。
記憶部31は、ROM(Random Access Read Only Memory)等の情報の書き換えが不可であるメモリ、RAM(Random Access Memory)等の揮発メモリ、ハードディスクドライブ、及び、フラッシュメモリ等を含む。プログラムとマップ等の情報は、記憶部31に格納されている。処理部30は、ROMに格納されているプログラム等をRAM上に読み出したうえで、これを実行することができる。また、記憶部31は、制御対象ごとに設定された制御態様を記憶して保存することが可能である。
加えて、本トラクタ1の制御システムは、操作具であるスイッチ4を有している(図6参照)。本トラクタ1において、スイッチ4は、ハンドルコラムに配置されている。スイッチ4は、設定された制御態様に一斉に切り替える旨のオペレータの意思を制御装置3へ伝達できる。換言すると、制御装置3は、オペレータがスイッチ4を押せば、設定された制御態様に一斉に切り替えるようにプログラムされている。
このような構成により、制御装置3は、制御対象ごとに設定された制御態様を記憶でき、オペレータがスイッチ4(操作具)を「切」状態とした後に再び「入」状態としても設定された制御態様に基づいて制御を行なう。これにより、本トラクタ1(作業車両)は、オペレータが操作具を「入」状態にすると、必ず設定された制御態様に切り替わる。従って、本トラクタ1(作業車両)は、制御態様の再設定が不要となるので、操作性が向上する。
更に、本トラクタ1の制御装置3は、制御対象ごとに制御態様を調節できる。例えば、制御装置3は、無段変速装置の応答特性を調節できる。具体的に説明すると、制御装置3は、発進時の加速特性を調節できるのである。制御装置3は、記憶部31を有しているため、このような調節内容を記憶して保存することが可能である。
後に、一例として発進時の加速特性を調節する操作方法について説明し、調節内容を保存するための操作方法について述べる(図19参照)。また、保存されている調節内容を再現するための操作方法について述べる。ここで、「再現」とは、保存されている調節内容を読み込んで実行状態にすることを指す。
また、トラクタ1は、外部メモリ(USBメモリなど)に調節内容を保存することも可能としている。即ち、ディスプレイ2には、制御装置3のポートが設けられており、該ポートに差し込まれた外部メモリ32に調節内容を保存することができるのである。
続いて、遠隔監視システムをトラクタ1に適用した例について説明する。
図10は、トラクタ1を遠隔監視する遠隔監視システム10の概略構成を示している。遠隔監視システム10は、遠隔監視装置(管理サーバ)5と、遠隔監視装置5にネットワーク7を介して接続される1以上の利用者端末装置6と、1以上のトラクタ1のそれぞれに設けられ、遠隔監視装置5に通信網8を介して接続される遠隔監視端末装置4とを備えている。
遠隔監視装置5は、トラクタ1とは遠く離れた場所にある遠隔監視センターに設置されており、トラクタ1の稼働状態や作業計画を格納(蓄積)するようになっている。遠隔監視装置5はLAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワークを介してパーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ、携帯端末機等の利用者端末装置6に接続される。遠隔監視装置5に格納されている情報は、遠隔監視端末装置4で読み出されてオペレータによって利用され、また利用者端末装置6で読み出されてトラクタ1の所有者やディーラ等の利用者によって利用されるようになっている。
遠隔監視端末装置4及び遠隔監視装置5は、通信網8を介して互いの通信部で接続されることで、遠隔監視端末装置4と遠隔監視装置5との間で情報の送受信を行うことが可能とされている。これにより、遠隔監視センターでトラクタ1を遠隔監視したり、トラクタ1で遠隔監視装置5に格納されている情報を読み出してオペレータが確認したりすることができる。
遠隔監視装置5は、例えばデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、遠隔監視装置5は、ノート型パーソナルコンピュータであってもよい。
遠隔監視システム10を用いて、オペレータがトラクタ1でオペレータ情報や作業機情報を決定操作できるようにすることで、オペレータ等が後から手動で作業日報にオペレータ名や作業機名を入力する必要がなくなる。
更に、トラクタ1は、水平に発射されたレーザー光を基準面として作業機の高さ位置を調節できる。そして、トラクタ1は、作業機の高さ位置に関して、基準面に対する許容範囲と、許容範囲の偏移量とを設定できる。
トラクタ1は、ロータリに掛かる負荷が大きい場合にエンジン12の回転速度(これを「エンジン回転速度」という)を上昇させるパワーモード制御と、ロータリに掛かる負荷が小さい場合にエンジン回転速度を低下させるエコモード制御とを実行できる。また、トラクタ1は、ロータリに掛かる負荷が増大する場合に走行速度を低下させる制御(これを「アンチストール制御」という)を実行できる。なお、パワーモード制御とエコモード制御とアンチストール制御とに係る情報は、プログラムとマップ等の情報に含まれる。
次に、ディスプレイ2に表示される画面について説明する。
図11から図35は、ディスプレイ2に表示される画面を示している。但し、各図における各画面は、本願発明の説明に必要な部分のみを簡略的に表している。
まず、ディスプレイ2には、オープニング画面S1が表示される(図11参照)。オープニング画面S1では、中央付近にシンボルマークSmが表示される。シンボルマークSmは、サプライヤメーカを象徴する意匠である。シンボルマークSmは、黒色の背景画像に浮き上がり、オペレータに強い印象を与える。
次に、ディスプレイ2には、ロック解除画面S2が表示される。ロック解除画面S2では、横一列に暗証番号を入力するための四つのスクロールボックスが表示される。これらのスクロールボックスは、選択されているいずれか一つがハイライトされる。各スクロールボックスは、0から9までの数字若しくはAからFまでの英文字をスクロールできる。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって数字若しくは英文字を選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
なお、ロック解除画面S2においては、コマンドボタン25・26を押すことによって数字若しくは英文字を選択し、コマンドボタン27を押すことによって決定することができる。また、コマンドボタン28を押すことによって決定を取り消すこともできる。加えて、暗証番号を間違ったときは、その旨のメッセージが表示される。ロック解除画面S2では、オペレータの氏名が記されたダイアログボックスと、作業予定が記されたダイアログボックスと、が表示される。オペレータは、これらのダイアログボックスから自身の作業予定を把握できる。
ロック解除画面S2において暗証番号が誤って入力される場合には、案内画面S3が表示される。案内画面S3は、暗証番号の誤入力を報知する画面である。案内画面S3が所定時間表示されると、元のロック解除画面S2に戻る。オペレータは、ロック解除画面S2において、暗証番号を再度入力することができる。設定された正しい暗証番号が入力されると、次の画面に移行する。一方、ロック解除画面S2において、暗証番号が誤って入力される度に、案内画面S3が表示される。ロック解除画面S2において、10回、誤入力が繰り返されると、警告音が発生する。
次に、ディスプレイ2には、ホーム画面S4が表示される(図12参照)。ホーム画面S4では、上下二列にメニューを選択するための8つアイコンが表示される。各アイコンは、選択されているいずれか一つがハイライトされる。そして、ハイライトは、エンコーダダイヤル22の回転に応じてトラバースされる。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望のアイコンを選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
なお、ホーム画面S4においては、コマンドボタン(24・25・26・27・28のいずれか)を押すことによって八つのアイコンのいずれかを選択することはできないが、コマンドボタン27を押すことによって決定することはできる。また、コマンドボタン28を押すと、ロック解除画面S2に戻ることができる。加えて、『前ページ』と記されたボタン若しくは『次ページ』と記されたボタンを選択して決定したときは、別のホーム画面S5に切り替わる。選択できないアイコンについては、グレーアウトされる。
次に、ホーム画面S4において、『前ページ』と記されたボタン若しくは『次ページ』と記されたボタンを選択し、決定した場合を想定する。
ディスプレイ2には、別のホーム画面S5が表示される。このホーム画面S5でも、ホーム画面S4と同様に、上下二列にメニューを選択するための8つアイコンが表示される。各アイコンは、選択されているいずれか一つがハイライトされる。そして、ハイライトは、エンコーダダイヤル22の回転に応じてトラバースされる。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望のアイコンを選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
なお、ホーム画面S5においても、ホーム画面S4と同様に、コマンドボタン(24・25・26・27・28のいずれか)を押すことによって八つのアイコンのいずれかを選択することはできないが、コマンドボタン27を押すことによって決定することはできる。また、コマンドボタン28を押すと、ロック解除画面S2に戻ることができる。加えて、『前ページ』と記されたボタン若しくは『次ページ』と記されたボタンを選択して決定したときは、ホーム画面S4に切り替わる。
ここで、「フリー1」のアイコン又は「フリー2」のアイコンへの登録方法を「フリー1」への登録を例に簡単に説明する。まず、「フリー1」のアイコンに対応したコマンドボタン24を長押し(例えば3秒)すると、登録画面(図示せず)に遷移する。そして、登録画面でエンコーダダイヤル22を操作して所望のアイコンを選択し、エンターボタン23を押すと、そのアイコンが「フリー1」のアイコンに登録され、「フリー1」の表示に替えてそのアイコンが表示される。
次に、ホーム画面S4において、『トラクタ情報』と記されたアイコンを選択し選択し、決定した場合を想定する。
ディスプレイ2には、トラクタ情報画面S6が表示される(図13参照)。トラクタ情報画面S6では、上下二列にメニューを選択するための8つアイコンが表示される。各アイコンは、選択されているいずれか一つがハイライトされる。そして、ハイライトは、エンコーダダイヤル22の回転に応じてトラバースされる。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望のアイコンを選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
図中においては、左側の上から下に向かって、GPS(Global Positioning System)の観測による走行速度、走行速度、スリップ率、及び、総走行距離のアイコンが表示されている。また、右側の上から下に向かって、Aモードの走行速度及びエンジン回転速度、Bモードの走行速度及びエンジン回転速度、エンジン負荷率、及び、エンジン回転速度のアイコンが表示されている。
また、オペレータは、トラクタ情報画面S6の表示内容を適宜変更することができる。具体的には、トラクタ情報画面S6に表示される八つのアイコンを適宜変更することができる。
ここでは、左側最下位置にある『総走行距離』を表すアイコンを選択して決定する。
ディスプレイ2には、変更確認画面S7が表示される。変更確認画面S7では、表示内容の変更を確認するための記載と、2つアイコンとが表示される。各アイコンは、選択されているいずれか一つがハイライトされる。そして、ハイライトは、エンコーダダイヤル22の回転に応じてトラバースされる。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望のアイコンを選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
ここでは、『YES』と記されたアイコンを選択して決定する。なお、『NO』と記されたアイコンを選択して決定する場合には、トラクタ情報画面S6に戻る。
次に、ディスプレイ2には、項目選択画面S8が表示される。項目選択画面S8では、項目『総走行距離』の代わりに表示される項目を選択するための8つアイコンが表示される。各アイコンは、選択されているいずれか一つがハイライトされる。そして、ハイライトは、エンコーダダイヤル22の回転に応じてトラバースされる。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望のアイコンを選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
図中においては、項目『エンジン負荷率』が選択され、ハイライトされている。また、トラクタ情報画面S6に表示される八つの項目と同じ項目が表されている。トラクタ情報画面S6において表示されるトラクタ1の情報の項目には、八つの項目の他に、PTO回転速度、瞬間燃費、リフト位置、傾斜角度、水平制御のためのシリンダ位置、残作業時間、総燃料消費量、オドメータ、トリップメータ、冷却水の温度、バッテリ電圧、パワーモード制御におけるエンジン回転速度の上昇幅、エコモード制御におけるエンジン回転速度の低下幅、アンチストール制御における走行速度の低下率、作業内容、及び、作業者が含まれる。
項目選択画面S8において、コマンドボタン28を押すと、トラクタ情報画面S6に戻ることができる。加えて、『前ページ』と記されたボタン若しくは『次ページ』と記されたボタンを選択して決定したときは、別の項目選択画面に切り替わる(図示せず)。別の項目選択画面では、八つの項目の他の項目が表示される。トラクタ1においては、3通りの項目選択画面が設けられている。
ここでは、『エンジン回転速度』を表すアイコンを選択して決定する。
ディスプレイ2には、項目確認画面S9が表示される(図14参照)。項目確認画面S9では、選択された項目を確認するための文言と、2つアイコンとが表示される。各アイコンは、選択されているいずれか一つがハイライトされる。そして、ハイライトは、エンコーダダイヤル22の回転に応じてトラバースされる。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望のアイコンを選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
ここでは、『YES』と記されたアイコンを選択して決定する。なお、『NO』と記されたアイコンを選択して決定する場合には、項目選択画面S8に戻る。
次に、ディスプレイ2には、トラクタ情報画面S10が表示される。トラクタ情報画面S10でも、トラクタ情報画面S6と同様に、上下二列にメニューを選択するための8つアイコンが表示される。各アイコンは、選択されているいずれか一つがハイライトされる。そして、ハイライトは、エンコーダダイヤル22の回転に応じてトラバースされる。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望のアイコンを選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
図中においては、左側の上から下に向かって、GPSの観測による走行速度、走行速度、スリップ率、及び、総燃料消費量のアイコンが表示されている。また、右側の上から下に向かって、リフト位置、傾斜角度、水平制御のためのシリンダ位置、及び、エンジン回転速度のアイコンが表示されている。
このように、トラクタ情報画面S8においては、八つのアイコンを適宜変更することにより、表示内容を適宜変更できる。トラクタ情報画面S10は、トラクタ情報画面S8から表示される項目が変更された画面である。
次に、ホーム画面S4において、『トラクタ設定』と記されたアイコンを選択して決定する。
ディスプレイ2には、カスタマイズ画面S11が表示される(図15参照)。カスタマイズ画面S11では、左右二列にメニューを選択するための八つのアイコンが表示される。各アイコンは、選択されているいずれか一つがハイライトされる。そして、ハイライトは、エンコーダダイヤル22の回転に応じてトラバースされる。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望のアイコンを選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
なお、カスタマイズ画面S11においては、コマンドボタン(24・25・26・27・28のいずれか)を押すことによって八つのアイコンのいずれかを選択することはできないが、コマンドボタン27を押すことによって決定することはできる。また、コマンドボタン28を押すと、ホーム画面S4に戻ることができる。加えて、『前ページ』と記されたボタン若しくは『次ページ』と記されたボタンを選択して決定したときは、別のカスタマイズ画面S28(図22参照)に切り替わる。選択できないアイコンについては、グレーアウトされる(図示せず)。
次に、カスタマイズ画面S11における『自動スイッチ設定1』と記されたアイコンを選択し、決定した場合を想定する。ディスプレイ2には、スイッチ設定画面S12が表示される(図15参照)。
次に、カスタマイズ画面S11における『自動スイッチ設定2』と記されたアイコンを選択し、決定した場合を想定する。ディスプレイ2には、スイッチ設定画面S13が表示される。
スイッチ設定画面S12・S13を用いることにより、オペレータは、農地の状態や作業内容などに応じた制御類型を作成できる。例えば、ある農地における耕耘作業に適した制御類型を作成できる。また、ある農地における畝立作業に適した制御類型を作成できる。そして、オペレータは、複数の制御類型のうち一の制御類型を選択できるのである。
なお、スイッチ設定画面S12・S13においても、コマンドボタン(24・25・26・27・28のいずれか)を押すことによって制御類型を選択することはできないが、コマンドボタン27を押すことによって決定することはできる。また、コマンドボタン28を押すと、カスタマイズ画面S11に戻ることができる。
次に、カスタマイズ画面S11における『昇降連動PTO』と記されたアイコンを選択し、決定した場合を想定する。
ディスプレイ2には、昇降連動カスタマイズ画面S14が表示される(図16参照)。昇降連動カスタマイズ画面S14は、PTOシャフトの回転が停止した後に自動的にリンク機構を上昇させる制御について実行するか否かを選択するための画面である。また、昇降連動カスタマイズ画面S14は、PTOシャフトの回転が停止してからリンク機構が上昇を始めるまでの時間を調節するための画面である。加えて、昇降連動カスタマイズ画面S14は、PTOシャフトの回転が停止しリンク機構が上昇した後に自動的にPTOシャフトの回転を停止させる制御において、PTOシャフトの回転が停止するロータリの高さを調節する画面である。
昇降連動カスタマイズ画面S14において、コマンドボタン28を押すと、カスタマイズ画面S11に戻ることができる。
次に、カスタマイズ画面S11における『旋回上昇』と記されたアイコンを選択し、決定した場合を想定する。
ディスプレイ2には、旋回連動カスタマイズ画面S15が表示される。旋回連動カスタマイズ画面S15は、旋回時にロータリを上昇させる制御の応答速度を調節するための画面である。
旋回連動カスタマイズ画面S15において、コマンドボタン28を押すと、カスタマイズ画面S11に戻ることができる。更に、『前ページ』と記されたボタン若しくは『次ページ』と記されたボタンを選択して決定すると、別の旋回連動カスタマイズ画面に切り替わる(図示せず)。
次に、カスタマイズ画面S11における『水平制御』と記されたアイコンを選択し、決定した場合を想定する。ここで、「水平制御」とは、ロータリの傾き自動制御を指す。
ディスプレイ2には、水平制御カスタマイズ画面S16(図17参照)が表示される。水平制御カスタマイズ画面S16では、ロータリの昇降動作についての応答速度(オート感度)を定めることができる。
水平制御カスタマイズ画面S16において、コマンドボタン28を押すと、カスタマイズ画面S11に戻ることができる。
次に、水平制御カスタマイズ画面S16における『次ページ』と記されたボタンを選択し、決定した場合を想定する。
ディスプレイ2には、別の水平制御カスタマイズ画面S17が表示される。この水平制御カスタマイズ画面S17では、ロータリの回動動作についての応答速度(水平制御感度)を定めることができる。
水平制御カスタマイズ画面S17において、コマンドボタン28を押すと、カスタマイズ画面S11に戻ることができる。更に、『前ページ』と記されたボタンを選択して決定すると、水平制御カスタマイズ画面S16に戻ることができる。
次に、水平制御カスタマイズ画面S17における『次ページ』と記されたボタンを選択し、決定した場合を想定する。
ディスプレイ2には、更に別の水平制御カスタマイズ画面S18が表示される。この水平制御カスタマイズ画面S18では、ロータリの降下速度(すき込み速度)を定めることができる。
水平制御カスタマイズ画面S18において、コマンドボタン28を押すと、カスタマイズ画面S11に戻ることができる。更に、『前ページ』と記されたボタンを選択して決定すると、水平制御カスタマイズ画面S17に戻ることができる。『次ページ』と記されたボタンを選択して決定すると、水平制御カスタマイズ画面S16に戻ることができる。
次に、カスタマイズ画面S11における『走行』と記されたアイコンを選択し、決定した場合を想定する。
ディスプレイ2には、走行カスタマイズ画面S19が表示される(図18参照)。走行カスタマイズ画面S19では、シフトレバー163の操作位置(「超低速」、「一速」、「二速」の位置)ごとに加速特性を調節することができる。
走行カスタマイズ画面S19において、コマンドボタン28を押すと、カスタマイズ画面S11に戻ることができる。更に、『前ページ』と記されたボタン若しくは『次ページ』と記されたボタンを選択して決定すると、別の走行カスタマイズ画面S20に切り替わる。
ここでは、走行カスタマイズ画面S19における『次ページ』と記されたボタンを選択し、決定した場合を想定する。
ディスプレイ2には、走行カスタマイズ画面S20が表示される。走行カスタマイズ画面S20では、シフトレバー163の操作位置(本トラクタ1では「超低速」と「一速」の位置)ごとにアクセル連動走行を許容するか否かについて選択することができる。
走行カスタマイズ画面S20において、コマンドボタン28を押すと、カスタマイズ画面S11に戻ることができる。更に、『前ページ』と記されたボタンを選択して決定すると、走行カスタマイズ画面S19に戻ることができる。『次ページ』と記されたボタンを選択して決定すると、別の走行カスタマイズ画面に切り替わる(図示せず)。
次に、調節内容を保存するための操作方法及び保存されている調節内容を再現するための操作方法について説明する。
オペレータは、カスタマイズ画面S11における『メモリ』と記されたアイコンを選択して決定する必要がある。
すると、ディスプレイ2には、内部メモリ操作画面S21が表示される(図19参照)。内部メモリ操作画面S21では、左側に上下に二つのアイコンが表示される。また、内部メモリ操作画面S21では、右側に上下に二つのアイコンが表示される。
『メモリ1』と記されたアイコンは、記憶部31の一方の記憶領域を選択できる部分である。『メモリ2』と記されたアイコンは、記憶部31の他方の記憶領域を選択できる部分である。
『読出し』と記されたアイコンは、記憶部31に保存されている調節内容の再現を指示できる部分である。『記憶』と記されたアイコンは、記憶部31に調節内容の保存を指示できる部分である。
内部メモリ操作画面S21では、左側の二つのアイコンによって、調節内容の保存先又は参照先を決定できる。また、右側の二つのアイコンによって、調節内容を読み込んで再現を指示すること、又は、調節内容の保存を指示することができる。
内部メモリ操作画面S21において、コマンドボタン28を押すと、カスタマイズ画面S11に戻ることができる。更に、『前ページ』と記されたボタン若しくは『次ページ』と記されたボタンを選択して決定すると、別の内部メモリ操作画面に切り替わる(図示せず)。
加えて、本トラクタ1は、制御装置3の記憶部31から全ての情報を消去することを可能としている。即ち、本トラクタ1では、制御装置3を初期化することができる。ここで、「情報」とは、日付や日時、調節内容を含む全ての情報を指す。
以下に、制御装置3を初期化するための操作方法について説明する。
オペレータは、カスタマイズ画面S11における『初期化』と記されたアイコンを選択して決定する必要がある。すると、ディスプレイ2には、初期化画面S22が表示される。初期化画面S22では、記憶部31の全ての記憶領域から全ての情報の消去を指示できる。つまり、出荷状態に戻すことができるのである。
次に、ホーム画面S4における『エンジン自動制御』と記されたアイコンを選択し、決定した場合を想定する(図20参照)。
ディスプレイ2には、エンジン自動制御画面S23が表示される。エンジン自動制御画面S23は、パワーモード制御におけるエンジン回転速度の上昇幅と、エコモード制御におけるエンジン回転速度の低下幅と、ロータリに掛かる負荷が増大する場合における走行速度の低下率とを設定するための画面である。
エンジン自動制御画面S23では、縦一列に四つのボックスが表示される。ボックスは、選択されているいずれか一つがハイライトされる。そして、ハイライトは、エンコーダダイヤル22の回転に応じてトラバースされる。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって四つのボックスのいずれかを選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
エンジン自動制御画面S23においては、コマンドボタン(24・25・26・27・28のいずれか)を押すことによって四つのボックスを選択することはできないが、コマンドボタン27を押すことによって決定することはできる。また、コマンドボタン28を押すと、ホーム画面S4に戻ることができる。
次に、ホーム画面S4における『パワートレッド』と記されたアイコンを選択し、決定した場合を想定する。
ディスプレイ2には、トレッド調整画面S24が表示される(図21参照)。トレッド調整画面S24は、リヤタイヤ151のトレッドを選択するための画面である。トレッド調整画面S24では、リヤタイヤ151のトレッドの値(単位はミリメートル(mm))『1200』・『1260』・『1320』・『1380』・『1440』・『1500』が記されたアイコンが表示されている。リヤタイヤ151のトレッドは、これら各値のいずれかに調整される。なお、橙色でハイライトされたアイコンについては、実際のトレッドの値が「1320」であることを示している。
これら六つのアイコンは、選択されていることが分かるように青色でハイライトされる。そして、青色のハイライトは、エンコーダダイヤル22の回転に応じてトラバースされる。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望のアイコンを選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。そして、オペレータは、『調整開始』と記されたアイコンを選択して決定する。すると、油圧シリンダが作動して、トレッドが調整される(図示せず)。
トレッドの調整が完了したとき、つまり、選択及び決定された値にトレッドが調整されたときには、ディスプレイ2は、別のトレッド調整画面S25を表示する。このトレッド調整画面S25は、フロントタイヤ141のトレッドの調整を案内する画面である。
トレッド調整画面S25において『前ページ』と記されたボタンを選択して決定するときには、トレッド調整画面S24に戻る。トレッド調整画面S24に戻ることにより、オペレータは、リヤタイヤ151のトレッドの調整をやり直すことができる。
次に、トレッド調整画面S25において、『次ページ』と記されたボタンを選択して決定する場合について説明する。
ディスプレイ2には、更に別のトレッド調整画面S26が表示される。このトレッド調整画面S26は、切れ角ストッパーボルトの長さの調整を案内する画面である。切れ角ストッパーボルトの長さは、フロントタイヤ141のトレッドに対応するように調整される必要がある。切れ角ストッパーボルトの長さに応じて、フロントタイヤ141の舵角の範囲が設定される。
一対のリヤタイヤ151は、一輪を独立させてトレッドを調整するように構成されていてもよい。この場合に、ホーム画面S4における『パワートレッド』と記されたアイコンを選択し、決定したときは、トレッド調整画面S27がディスプレイ2に表示される。トレッド調整画面S27は、一輪を独立させて調整するための画面である。
次に、ホーム画面S4における『ディスプレイ設定』と記されたアイコンを選択し、決定した場合を想定する(図12参照)。
ディスプレイ2には、カスタマイズ画面S28が表示される(図22参照)。カスタマイズ画面S28は、ディスプレイ2の設定を調整するための画面である。
カスタマイズ画面S28では、左側に上下に二つのアイコンが表示され、右側に上下に二つのアイコンが表示される。四つのアイコンは、選択されているいずれか一つがハイライトされる。そして、ハイライトは、エンコーダダイヤル22の回転に応じてトラバースされる。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望のアイコンを選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
なお、カスタマイズ画面S28においては、コマンドボタン(24・25・26・27・28のいずれか)を押すことによってアイコンを選択することはできないが、コマンドボタン27を押すことによって決定することはできる。また、コマンドボタン28を押すと、ホーム画面S4に戻ることができる。選択できないアイコンについては、グレーアウトされる(図示せず)。
ここでは、カスタマイズ画面S28における『明るさ設定』と記されたアイコンを選択し、決定した場合を想定する。
ディスプレイ2には、輝度設定画面S29が表示される。輝度設定画面S29においては、液晶パネル21の輝度(明るさ)を設定できる。輝度設定画面S29では、一端側が画面の輝度が小さくなる方向とし、他端側が輝度が大きくなる方向としたスライドバーが表示される。加えて、スライドバーの右側には、画面の輝度を示す値(単位は%)が表示されている。スライドバーのインジケータ(白抜きの部分)の長さは、輝度に対応する。
オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによってインジケータを伸張又は短縮し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
また、下部のダイアログボックスには、操作方法についての説明が記される。コマンドボタン28を押すと、カスタマイズ画面S28に戻ることができる。
次に、カスタマイズ画面S28における『日付/時刻設定』と記されたアイコンを選択し、決定した場合を想定する。
ディスプレイ2には、日時設定画面S30が表示される。日時設定画面S30においては、液晶パネル21に表示される日付と時刻とを設定できる。設定された日付と時刻とは、オープニング画面S1及び各警告画面S41・S42・S43(図27参照)等を除く各画面の下部に表示される。
日時設定画面S30では、「年」・「月」・「日」・「時」・「分」を表示する五つのスクロールボックスが表示される。これらのスクロールボックスは、選択されているいずれか一つがハイライトされる。各スクロールボックスは、数字をスクロールできる。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって数字を選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
日時設定画面S30において、コマンドボタン28を押すと、カスタマイズ画面S28に戻ることができる。
次に、カスタマイズ画面S28における『操作時割り込み表示設定』と記されたアイコンを選択して決定する。
ディスプレイ2には、割り込み設定画面S31が表示される(図23参照)。割り込み設定画面S31では、ダイアログロックスが表示される。ダイアログボックスの左方には、セレクトスイッチが表示される。
ダイアログロックスは、オペレータが変速レバーなどを操作した場合に、現画面から所定の画面に切り替える機能を実行するか否かについて選択できる部分である。また、セレクトスイッチが『ON』である場合、かかる機能が実行される。つまり、セレクトスイッチが『ON』である場合にオペレータが変速レバーなどを操作すると、現画面から所定の画面に切り替わるのである。一方、セレクトスイッチが『OFF』である場合は、オペレータが変速レバーなどを操作しても、現画面のままで保たれる。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって『ON』又は『OFF』のいずれかを選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
なお、割り込み設定画面S31においては、コマンドボタン(24・25・26・27・28のいずれか)を押すことによって『ON』又は『OFF』のいずれかを選択することはできないが、コマンドボタン27を押すことによって決定することはできる。また、各セレクトスイッチの隣には、操作方法についての説明が記される。コマンドボタン28を押すと、カスタマイズ画面S28に戻ることができる。
次に、オペレータが変速レバーを操作した場合について説明する。
オペレータが変速レバーを操作した場合、制御装置3は、ディスプレイ2の画面を自動的に変速レバー操作画面S32に切り替える。
変速レバー操作画面S32において、コマンドボタン28を押すと、現画面(変速レバー操作画面S32に切り替わる前の画面)に戻ることができる。
次に、オペレータが昇降ダイヤルを操作した場合について説明する。
オペレータが昇降ダイヤルを操作した場合、制御装置3は、ディスプレイ2の画面を自動的に昇降ダイヤル操作画面S33に切り替える。
昇降ダイヤル操作画面S33において、コマンドボタン28を押すと、現画面(昇降ダイヤル操作画面S33に切り替わる前の画面)に戻ることができる。
次に、オペレータが昇降スイッチ174を操作した場合について説明する。
オペレータが昇降スイッチ174を操作した場合、制御装置3は、ディスプレイ2の画面を自動的に昇降スイッチ操作画面S34に切り替える(図24参照)。
昇降スイッチ操作画面S34において、コマンドボタン28を押すと、現画面(昇降スイッチ操作画面S34に切り替わる前の画面)に戻ることができる。
更に、本ディスプレイ2においては、耕耘深さを調節するための深さダイヤル174を操作した場合であっても、現画面から所定の画面に切り替わる。
オペレータが深さダイヤル174を操作した場合、制御装置3は、ディスプレイ2の画面を自動的に深さダイヤル操作画面S35に切り替える。
なお、深さダイヤル操作画面S35において、コマンドボタン28を押すと、現画面(深さダイヤル操作画面S35に切り替わる前の画面)に戻ることができる。
次に、カスタマイズ画面S28における『起動ロック設定』と記されたアイコンを選択し、決定した場合を想定する(図22参照)。
ディスプレイ2には、起動ロック設定画面S36が表示される(図25参照)。起動ロック設定画面S36では、起動時のロックが有効であるか又は無効であるかを切り替えることができる。起動ロック設定画面S36には、『パスワード変更』と記されたアイコンと、スイッチとが表示される。また、下部のダイアログボックスには、操作方法についての説明が記される。
図中においては、スイッチが『ON』に切り替えられているため、ロック解除画面S2において暗証番号(パスワード)の入力が要求されている。一方、スイッチが『OFF』である場合は、起動時のロックが無効である。
なお、出荷時等には、スイッチが『OFF』に切り替えられている。そのため、起動時のロックを有効とする場合、オペレータは、スイッチを『ON』に切り替える。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって『ON』又は『OFF』のいずれかを選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
スイッチが『OFF』である場合に『ON』に切り替えられると、暗証番号設定画面S37が表示される。オペレータは、ロック解除画面S2における入力と同様に、エンコーダダイヤル22を回すことによって数字若しくは英文字を選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
任意の4桁の暗証番号が入力され、『次へ』と記されたアイコンが選択及び決定されると、ディスプレイ2には、暗証番号再入力画面S38が表示される。ここで、オペレータは、暗証番号設定画面S37において入力した4桁の暗証番号と同一の番号を入力する。このようにして、ロック解除画面S2において入力すべき暗証番号を設定することができる。なお、下部のダイアログボックスには、誤入力の情報が表示される。
一方、起動ロック設定画面S36において、『パスワード変更』と記されたアイコンを選択して決定すると、ディスプレイ2には、暗証番号入力画面S39が表示される。ここで、オペレータは、現在の暗証番号を入力する。オペレータは、ロック解除画面S2における入力と同様に、エンコーダダイヤル22を回すことによって数字若しくは英文字を選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。下部のダイアログボックスには、誤入力の情報が表示される。
暗証番号入力画面S39において現在の暗証番号が入力されると、暗証番号設定画面S37が表示される。ここで、オペレータは、新たな暗証番号として、任意の4桁の暗証番号を入力する。
任意の4桁の暗証番号が入力され、『次へ』と記されたアイコンが選択及び決定されると、ディスプレイ2には、暗証番号再入力画面S38が表示される。ここで、オペレータは、暗証番号設定画面S37において入力した4桁の暗証番号と同一の番号を入力する。
このようにして、ロック解除画面S2において入力すべき暗証番号を変更することができる。なお、下部のダイアログボックスには、誤入力の情報が表示される。
なお、起動ロック設定画面S36において、コマンドボタン28を押すと、カスタマイズ画面S28に戻ることができる(図示せず)。
次に、ホーム画面S4において、『OFF』と記されたアイコンを選択し、決定した場合について説明する。
ディスプレイ2には、全面が黒色画像である黒色画面S40が表示される(図26参照)。同時に、液晶パネル21及びバックライト29の輝度が下げられる。また、黒色画面S40は、任意の画面が表示されている状態で、所定条件が成立した場合にも表示される。
そして、黒色画面S40が表示されている状態で、エンコーダダイヤル22、エンターボタン23又はコマンドボタン24〜28が操作された場合に、制御装置3は、現画面(黒色画面S40に切り替わる前の画面)に戻すようにディスプレイ2を制御する。また、上記の所定条件が成立しなくなった場合に、制御装置3は、現画面(黒色画面S40に切り替わる前の画面)に戻すようにディスプレイ2を制御する。
また、液晶パネル21に黒色画面S40が表示されている状態であっても、警告を表示する必要が生じた場合に、ディスプレイ2は、自動的に警告画面を表示する。
本ディスプレイ2においては、警告の発令時に画面の下方にタブボタンTkが表示される。このように、ディスプレイ2は、異常が発生する場合に、作動機の作動状態及び制御装置3による設定状態よりも警告を優先して表示する。そして、オペレータがタブボタンTkを選択して決定すれば、現画面から所定の画面に切り替わる。
制御装置3が種々の情報から異常を検知した場合、制御装置3は、ディスプレイ2の画面にタブボタンTkを表示する。タブボタンTkには、異常の内容を表すイラストと文字列が記される。タブボタンTkは、異常内容の深刻度によって色彩が異なる。具体的に説明すると、異常内容が重度であるタブボタンTkは、赤色で表される。また、異常内容が中度であるタブボタンTkは、黄色で表される。更に、異常内容が軽度であるタブボタンTkは、灰色で表される。
次に、オペレータがタブボタンTkを選択して決定すると、制御装置3は、ディスプレイ2の画面を自動的に重度警告画面S41、中度警告画面S42若しくは軽度警告画面S43に切り替える(図27参照)。各警告画面S41・S42・S43では、異常内容が記されたダイアログボックスが表示される。ダイアログボックスは、異常内容の深刻度によって色彩が異なる。具体的に説明すると、重度警告画面S41におけるダイアログボックスは、その枠部分が赤色で表される。また、中度警告画面S42におけるダイアログボックスは、その枠部分が黄色で表される。更に、軽度警告画面S43におけるダイアログボックスは、その枠部分が灰色で表される。
なお、各警告画面S41・S42・S43においては、警告内容の下方に対処方法が表示される。また、コマンドボタン28を押すと、現画面(各警告画面S41・S42・S43に切り替わる前の画面)に戻ることができる。
次に、ホーム画面S4において、『カメラ1』と記されたアイコンを選択し、決定した場合について説明する(図28参照)。
ディスプレイ2には、バック連動設定画面S44が表示される。バック連動設定画面S44では、リバーサレバー168が後退位置に操作された場合に自動的にカメラ画面S45に切り替えるか否かを設定することができる。
バック連動設定画面S44では、セレクトスイッチが表示される。セレクトスイッチが『ON』である場合にオペレータがリバーサレバー168を後退位置に操作すると、現画面からカメラ画面S45に切り替わるのである。一方、セレクトスイッチが『OFF』である場合は、オペレータがリバーサレバー168を操作しても、現画面のままで保たれる。オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって『ON』又は『OFF』のいずれかを選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。
なお、バック連動設定画面S44においては、コマンドボタン(24・25・26・27・28のいずれか)を押すことによって『ON』又は『OFF』のいずれかを選択することはできないが、コマンドボタン27を押すことによって決定することはできる。また、下部のダイアログボックスには、操作方法についての説明が記される。コマンドボタン28を押すと、ホーム画面S4に戻ることができる。
次に、ホーム画面S5において、『作業機連動』と記されたアイコンを選択し、決定した場合について説明する(図29参照)。
ディスプレイ2には、作業機連動画面S46が表示される。作業機連動画面S46では、トラクタ1と作業機との連動状態を設定できる。作業機連動画面S46によって、オペレータは、トラクタ1と作業機との連動状態を設定及び確認できる。
作業機連動画面S46では、作業機名とON又はOFFとが記された三つのアイコンが表示される。三つのアイコンは、連動可能な作業機の一覧となっている。エコトラリンク画面S5において、オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望のアイコンを選択し、エンターボタン23を押すことによってON及びOFFの切り替えができる。ONは連動中であることを表し、OFFは非連動中であることを表す。
作業機には、トラクタ1と連動可能なものがある。トラクタ1に連動可能な作業機としては、トラクタ1の前部に装着されるローダー、又は、トラクタ1の後部に装着されるロータリ、スプレイヤー若しくはブロードキャスタ等がある。連動可能な作業機がトラクタ1に装着された場合には、トラクタ1とその作業機とを連動させることができる。連動とは、作業機の動作に合わせてトラクタ1が最適に作動することを指す。
なお、作業機連動画面S46において、コマンドボタン28を押すと、ホーム画面S5に戻ることができる。
次に、ホーム画面S5において、『レーザー』と記されたアイコンを選択し、決定した場合について説明する。
ディスプレイ2には、レーザー画面S47が表示される(図30参照)。レーザー画面S47では、中央付近にダイアログボックスが表示される。このダイアログボックスには、基準面に対するロータリの高さ位置の値(単位はミリメートル(mm))が記される。「+」の記号は、基準面に対してロータリの高さ位置が上方にあることを示し、「−」の記号は、基準面に対してロータリの高さ位置が下方にあることを示す。
レーザー画面S47には、左側に指示画像が表示されている。この指示画像は、ロータリの高さ位置の変化に応じて点灯又は点滅する。更に、レーザー画面S47では、二つのアイコンが選択可能に表示される。二つのアイコンは、選択されていることが分かるようにそれぞれハイライトされる。そして、ハイライトは、エンコーダダイヤル22の回転に応じてトラバースされる。
なお、基準面に対する許容範囲を「ONグレード幅」と称する。一方、許容範囲の偏移量、つまり、基準面に対する許容範囲の上下のずれのことを「オフセット位置」と称する。
ここでは、『感度設定』と記されたアイコンを選択して決定した場合について説明する。
ディスプレイ2には、ONグレード幅画面S48が表示される。ONグレード幅画面S48は、許容範囲を設定するための画面である。
オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによってONグレード幅の値をスクロールさせて選択する。エンコーダダイヤル22を時計方向に回転させると、ONグレード幅の値が増加し、エンコーダダイヤル22を反時計方向に回転させると、ONグレード幅の値が減少する。
ONグレード幅画面S48においては、コマンドボタン(24・25・26・27・28のいずれか)を押すことによってONグレード幅の値を選択することはできないが、コマンドボタン27を押すことによって決定することはできる。また、ONグレード幅画面S48においては、コマンドボタン28を押すと、レーザー画面S47に戻ることができる。
続いて、レーザー画面S47において『オフセット位置』と記されたアイコンを選択して決定した場合について説明する。
ディスプレイ2には、オフセット位置画面S49が表示される。オフセット位置画面S49は、オフセット位置の値を設定するための画面である。
オペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによってオフセット位置の値をスクロールさせて選択する。エンコーダダイヤル22を時計方向に回転させると、オフセット位置の値が増加し、エンコーダダイヤル22を反時計方向に回転させると、オフセット位置の値が減少する。
オフセット位置画面S49においては、コマンドボタン(24・25・26・27・28のいずれか)を押すことによってオフセット位置の値を選択することはできないが、コマンドボタン27を押すことによって決定することはできる。また、オフセット位置画面S49においては、コマンドボタン28を押すと、レーザー画面S47に戻ることができる。
また、レーザー画面S47において、コマンドボタン28を押すと、ホーム画面S5に戻ることができる。
次に、ホーム画面S5において、『ローダー』と記されたアイコンを選択し、決定した場合について説明する(図29参照)。
ディスプレイ2には、ローダー画面S50が表示される。ローダー画面S50は、バケットの高さ情報と角度情報とを表示する画面である。ローダー画面S50では、高さ位置の指標及び回動角度の指標を設定できる。
なお、バケットは、高さ位置の指標の範囲内で作動するように制限されるのではなく、この指標を超えて作動することができる。また、バケットは、回動角度の指標の範囲内で作動するように制限されるのではなく、この指標を超えて作動することができる。
作業機であるフロントローダーは、トラクタ1の前部に取り付けることができる(図示せず)。フロントローダーは、バケットを備える(図示せず)。トラクタ1は、バケットの昇降と回動とによって土砂の運搬作業を実施できる。
ローダー画面S50において、コマンドボタン28を押すと、ホーム画面S5に戻ることができる。
次に、ホーム画面S5において、『USB』と記されたアイコンを選択し、決定した場合について説明する(図31参照)。
ディスプレイ2には、外部メモリ操作画面S51が表示される。外部メモリ操作画面S51では、選択可能な三つのアイコンが上下に表示される。
上側のアイコンは、『バックアップ』と記されており、外部メモリ32に調節内容の保存を指示できる部分である。下側のアイコンは、『復元』と記されており、外部メモリ32に保存されている調節内容の再現を指示できる部分である。そして、真ん中のアイコンは、『消去』と記されており、外部メモリ32に保存されている調節内容の消去を指示できる部分である。
なお、外部メモリ操作画面S51においては、コマンドボタン(24・25・26・27・28のいずれか)を押すことによってハイライトをトラバースすることはできないが、コマンドボタン27を押すことによって決定することはできる。また、下部のダイアログボックスには、操作方法についての説明が記される。外部メモリ操作画面S51において、コマンドボタン28を押すと、カスタマイズ画面S11に戻ることができる。
次に、ホーム画面S5において、『メモ』と記されたアイコンを選択し、決定した場合について説明する。
ディスプレイ2には、作業機選択画面S52が表示される(図32参照)。作業機選択画面S52では、作業機名が記された八つのアイコンからなる作業機選択画像が選択可能に表示される。八つのアイコンは、選択されているいずれか1つがハイライト表示される。そして、ハイライト表示は、エンコーダダイヤル22の回転に応じてトラバースされる。
作業機選択画面S52においてオペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望のアイコンを選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。ここでは、「ロータリ2」と記されたアイコンを選択して決定する。
次に、ディスプレイ2には、「ロータリ2」に対応した作業機取付メモ画面S53が表示される。作業機取付メモ画面S53には、作業機を装着する部分の図としてトラクタ1のリンク機構の図が記されている。五つの項目名として「作業機名」、「3P切換え」、「トップリンク長さ」、「リフトリンク穴」、「ロワリンク穴」が記されている。3P切換えとは、3P切換えスイッチの切り替え位置を意味している。五つの入力欄は既に入力済みの状態を示しており、入力欄には「ロータリ」、「3」、「650」、「上」、「前」が入力されている。
作業機取付メモ画面S53において、オペレータは作業機の装着条件を確認することができる。また、作業機取付メモ画面S53において入力欄の内容を変更したい場合、オペレータはエンコーダダイヤル22を回すことによって所望の入力欄を選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。ここでは、「上」と入力されている入力欄を選択して決定する。
次に、ディスプレイ2には、入力画面S54が表示される。入力画面S54においてオペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望の文字等を選択し、エンターボタン23を押すことによって決定できる。また、入力画面S54においては、コマンドボタン24〜27を押すことによって所望の文字等を選択し、エンターボタン23を押すことによって決定することもできる。そして、所望の入力内容を全て入力した後にエンターボタン23を押すと、入力内容が記憶され、入力された内容が反映された作業機取付メモ画面S53が表示される。
次に、ホーム画面S5(図31参照)において、『カレンダー』と記されたアイコンを選択し、決定した場合について説明する。
ディスプレイ2には、作業計画の一画面であるカレンダー画面S55が表示される(図33参照)。カレンダー画面S55は遠隔監視装置5から取得する。カレンダー画面S55に表示中のカレンダーでは、今日の日付(図中においては2014年1月15日)が橙色で表示されており、作業計画が登録されている日付(図中においては2014年1月20日、21日、28日、30日)が水色で表示されている。
カレンダー画面S55では、今日の作業予定が記されたダイアログボックスが下部に表示される。ダイアログボックスには、『ほじょうセイビサギョウ A1−A20』と記されている。これは、トラクタ1で今日行う作業内容が圃場整備作業であり、作業場所が圃場の区画A1から区画A20までであり、作業の順序が区画A1・A2・・・A20の順であることを示している。
カレンダー画面S55では、選択可能な四つのアイコンが表示される。アイコンは、選択されているいずれか1つがハイライト表示される。そして、ハイライト表示は、エンコーダダイヤル22の回転に応じてトラバースされる。
カレンダー画面S55においてオペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望のアイコンを選択し、エンターボタン23又はコマンドボタン27を押すことによって決定できる。
『予定確認』と記されたアイコンが選択、決定操作されると、ディスプレイ2には予定確認画面S56が表示される。『予定登録』と記されたアイコンが選択、決定操作されると、ディスプレイ2には予定登録画面S57が表示される。この二つのアイコンの他に、『前月』と記されたアイコンと、『翌月』と記されたアイコンとが表示される。
『前月』と記されたアイコンは、表示中の月の前月のカレンダーを表示させるためのアイコンである。『翌月』と記されたアイコンは、表示中の月の次月のカレンダーを表示させるためのアイコンである。
『予定確認』と記されたアイコンが決定操作された場合、ディスプレイ2には、作業計画の一画面である予定確認画面S56が表示される。予定確認画面S56は、遠隔監視装置5から取得する。予定確認画面S56では、選択可能な六つのアイコンが表示される。アイコンは、選択されているいずれか1つがハイライト表示される。そして、ハイライト表示は、エンコーダダイヤル22の回転に応じてトラバースされる。
『前ページ』と記されたアイコンは、前ページ(カレンダー画面S55)を表示させるためのアイコンである。『次ページ』と記されたアイコンは、次ページ(予定確認画面S56の続き(図示せず))を表示させるためのアイコンである。画面中央の四つのアイコンは、それぞれの作業計画の番号を示しており、各アイコンの右側には対応する作業日時と作業内容とが記されている。予定確認画面S56により、オペレータは、今日及び今後の作業計画を確認することができる。
予定確認画面S56においてオペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって作業計画のアイコンを選択し、エンターボタン23又はコマンドボタン27を短押し(例えば3秒未満)することによって、作業の進捗情報を入力することができる。
また、予定確認画面S56においてオペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって作業計画のアイコンを選択し、エンターボタン23又はコマンドボタン27を長押し(例えば3秒以上)することによって、作業計画を消去することができる。
一方、カレンダー画面S55において『予定登録』と記されたアイコンが決定操作された場合、ディスプレイ2には、予定登録画面S57が表示される。予定登録画面S57は、遠隔監視装置5から取得する。予定登録画面S57では、作業日時と、該当する作業の繰り返し頻度とを設定できる。
また、今日の作業予定が記された今日の予定画面S58は、ロック解除画面S2に続いて、ホーム画面S4の前に表示される。
次に、ホーム画面S5において、『ユーザー』と記されたアイコンを選択し、決定した場合について説明する(図34参照)。
ディスプレイ2には、オペレータ表示画面S59が表示される。オペレータ表示画面S59では、選択可能な二つのアイコンが表示される。上側のアイコンには、『起動時 作業者選択』と記されている。また、画面中央のアイコンには、現在設定されているオペレータ名(図中においては『MURATA』)が記されている。このアイコンの左方には、現在設定されているオペレータ名に対応する番号(図中においてはNo1)が表示されている。下部のダイアログボックスには、操作案内が表示されている。
なお、エンターボタン23を押して上側のアイコンにチェックの印が表示された状態にしておくと、ロック解除画面S2にオペレータ名が記されたダイアログボックスが表示される設定となる。この画面を別のロック解除画面S60として図示する。
オペレータ表示画面S59においてオペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望のアイコンを選択し、エンターボタン23又はコマンドボタン27を押すことによって決定できる。ここでは、画面中央のアイコンを選択して決定する。
次に、ディスプレイ2には、オペレータ選択画面S61が表示される。オペレータ選択画面S61において、オペレータは、予め登録された複数のオペレータ情報(オペレータ名等)から自身のオペレータ情報を選択、決定操作できる。そして、決定されたオペレータ情報は、自動的に管理サーバへ送信される。これにより、遠隔監視装置5において、オペレータ情報を作業日報に反映させることができる。
次に、ホーム画面S5において、『作業』と記されたアイコンを選択し、決定した場合について説明する。
ディスプレイ2には、作業機表示画面S62が表示される(図35参照)。作業機表示画面S62では、選択可能な二つのアイコンが表示される。
上側のアイコンには、『起動時 作業内容選択』と記されている。また、画面中央のアイコンには、現在設定されている作業機名(図中においてはロータリ)が記されている。このアイコンの左方には、現在設定されている作業機名に対応する番号(図中においてはNo1)が表示されている。下部のダイアログボックスには、操作案内が表示されている。
作業機表示画面S62においてオペレータは、エンコーダダイヤル22を回すことによって所望のアイコンを選択し、エンターボタン23又はコマンドボタン27を押すことによって決定できる。ここでは、画面中央のアイコンを選択して決定する。
次に、ディスプレイ2には、作業機選択画面S63が表示される。作業機選択画面S63において、オペレータは、予め登録された複数の作業機情報(作業機名等)から今回使用する作業機情報を選択、決定操作できる。そして、決定された作業機情報は、自動的に管理サーバへ送信される。これにより、管理サーバ側で、作業機情報を作業日報に反映させることができる。
なお、トラクタ1の運転終了時等、ディスプレイ2の電源がOFFに切り替わるときには、オープニング画面(図12参照)と同じ画面が所定時間(10秒以内)表示される。