JP6392075B2 - アンカー装置、その装置を用いる建材の躯体に対する固定方法及び固定構造 - Google Patents
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Description
溶接工法は、特許文献1のように、アンカー3に立上り片3Cを設け、一方、躯体側に棒鋼4を埋込み、この棒鋼4と立上り片3Cとを溶接接続するものである。
同様の溶接工法として、特許文献2に係るサッシ位置決め装置は、サッシの上下辺,左右辺の各辺にそれぞれ複数個ずつ着脱可能に配置されかつサッシを溶接によりサッシ取付用開口部2の周縁に取付ける際にサッシ溶接のための金具として用いられるアンカー4が開示されている。
(1) 溶接工法の作業は、所謂熟練工によらなければ、その作業が難しいとされており、熟練工の不足等で欠員が生じる場合には施工が困難である、
(2) 火花が出るため、サッシ枠を傷つけたり、完成品として出荷されるサッシ枠に既にセットされているガラスが破損する危険性がある、
(3) 事前に溶接機器の準備、電源の確保、消化器の準備が必要となり、作業中においても火花の養生が必要となり、躯体に建材を固定する場合の効率化が課題である、
(4) 施工場所によっては、作業員の感電防止のため、雨天での作業の見合わせ等が必要となり、環境に左右される、
(5) 火花や煙が作業員に与える悪影響が問題となり、かかる配慮は周囲の環境にも必要であり、また、電力を使うため省エネ、CO2の削減等の環境問題を考慮する必要がある、
(6) 溶接後の検査により、火花によるサッシの汚れが判明した場合に、溶接焼け補修費の負担が生じるおれそがある。
図1において、前記アンカー4が取り付けられている建材としてのサッシ枠は、上枠5であり、左右たて枠(図示せず)用のアンカー装置1も略同様のものとなっており、以下においては、このアンカー装置1の構成例を説明する。
なお、下枠6を固定する場合のアンカー装置1Aは、後述の図6及び図7に示されている。
前記レール2は、その自由端20、20を介してアンカー用固定金具3をスライドさせたり、固定できるようになっている。
このピース材状のレール2は、サッシ枠の上枠5及び左右たて枠に対して、所定の角度で斜めに固定されるもので、そのレール2にアンカー用固定金具3介してサッシ枠を固定する際に、サッシ枠の出入り方向(室内外方向)の位置付が調整可能にされている。
よって、前記バネ31の付勢力が前記引寄部301、301及び前記突張部305、305を広げるように作用している。
前記突張部305、305の自由端部には、アンカー用固定金具3を前記アンカー4の角部41に挿入させる場合に、その挿入をスムースに行わせるためのラウンド部306、306が形成されている。
バネ片311〜314の各先端310に作用にされる付勢力により、本体30は、その前スライド部303、303と後スライド部304、304との開口幅W1が等しい状態で、連結されている。この開口幅W1は、前記レール2の自由端20、20の幅W2(図2参照)に略等しく形成されており、その結果、レール2に対する前記本体30の固定やスライドを容易にしている。
前記アンカー用固定金具3の一対の金具片を連結する連結部として、前記バネ31が用いられているが、この構成に限定されることなく、例えば前記引寄部301、301の各自由端部のみを連結するバネでもよい。
前記アンカー本体40は、その中央部に前記角部41を固定すると共に、サッシ枠のヒレを挟込む爪部42を備えている。
なお、角部41の形状は円形に限定されることはなく、例えば四角形や多角形でもよく、ネジのように円形に螺旋部を設けたものでもよい。
前記ランナーレール2Aは、躯体10の傾斜にそった傾斜部21を備え、且つ、その側面に皿板60に取り付けられた皿板アンカー6Aが固定される。
なお、皿板60を下枠6にネジ止め(図示せず)した状態で、皿板アンカー6Aをランナーレール2Aと当接する位置まで、皿板60の長手方向を移動させることができる。
前記アンカー4Aは、アンカー本体40からL字状に折り曲げられた折曲部43が設けられ、ここに角部41が固定されている。
その他は、前記アンカー装置1と略同様の構成である。
(1) ネジ32による引寄部301、301の引寄せにより、締付部302、302による前記アンカー4の角部41の締付けと、前記突張部305、305による前記ランナー2の自由端20、20への固定を同時に行うことができ、施工性を向上させることができる。
(2) ネジ32による引寄部301、301の引寄せには、バラつきが生じにくく、熟練等が不要であって、この点でも施工性を向上させることができる。
(3) 前記アンカー用固定金具3の一対の対称物の金具片からなる本体30は、前記バネ31により連結されているので、レール2に対する前記本体30の固定やスライドを容易にしている。
そして、サッシ枠の各枠と各ランナーレールが出入り方向で対向した状態となるように、サッシ枠を室内側から躯体側に設置する。
上述のように、上枠5又は左右たて枠を固定するためのランナーレール1は、各枠の長手方向に対して、平行ではなく所定の角度で斜めに固定する。
また、下枠6を固定するためのランナーレール2Aは、躯体10の出入り方向における傾斜に沿わせるように、且つ、複数のピース材を所定間隔で固定する。
即ち、図8のように、前記レール2の自由端20、20に、アンカー用固定金具3の前後スライド部303、303、304、304を取り付ける。
この場合、前記レール2の端部から、その自由端20、20に沿ってアンカー用固定金具3をスライドさせてもよいし、本体30を摘まんで開口幅W1を縮めて、前記自由端20、20に前後スライド部303、303、304、304を係止させてもよい。
次に、前記アンカー用固定金具3の突張部305、305のスペースSで形成されている開口305Aから、アンカー4の角部41を挿入するように、アンカー用固定金具3をスライド移動させ、その角部41を挟み込む。
その後、上枠5の位置を調整しつつ、アンカー用固定金具3の引寄部301、301をネジ32により引寄せ、締付部302、302により角部41を締め付け固定すると略同時に、アンカー用固定金具3の突張部305、305を開くようにして、前記レール2に突張らせる。その結果、前スライド部303、303の切欠が前記レール2の自由端20、20に噛み込まれ、強固に固定される。
なお、ねじ32によって引寄部301、301を引き寄せる際、現場や作業の状況によって、ねじ32の先端側の後スライド部304(図9において左側)がランナーレール2の自由端200に当接したまま、ねじ32の頭側の後スライド部304(図9において右側)のみが引き寄せられる場合もあるが、固定力が落ちることはない。
(4) アンカー用固定金具により、無溶接でサッシ枠等の建材を躯体に取り付けることができ、火花を出さないため、サッシ枠を傷つけたり、完成品として出荷されるサッシ枠に既にセットされているガラスが破損することはない。
(5) 無溶接工法であることから、熟練を要せずに、施工することができ、熟練工の不足、欠員が生じる場合の施工の困難性が解消される。
(6) 事前の溶接機器の準備、電源の確保、消化器の準備は不要となり、また、作業中においても火花の養生が不要となり、躯体に建材を固定する場合の効率化が図られる。
(7) 施工場所の環境に左右されずに、施工することができる。
(8) 火花や煙が作業員に与える悪影響が問題とならず、電力を使うことがないため省エネ、CO2の削減等の環境問題にも適合する。
(9) 溶接後の検査による溶接焼け補修費の負担が生じるおれそがない。
例えば、アンカー用固定金具3は、ネジ32の頭部が室内側を向いていれば、前後スライド部303、303、304、304を逆にランナーレール2、2Aにスライドしてもよく、金具に勝手を設けてもよい。
また、皿板60は皿板アンカー6Aを介してランナーレール2Aに固定してから、下枠にネジ止めしてもよい。
10 躯体
2 2A ランナーレール
20、20 自由端 21 傾斜部
3 アンカー用固定金具
30 本体
300、300 取付部 301、301 引寄部
301A 301B ネジ用の孔 302、302 締付部
303、303 前スライド部 304、304 後スライド部
305、305 突張部 305A 開口
306、306 ラウンド部
31 バネ
310 バネの先端 311〜314 バネ片
315 結合部
32 ネジ
4 4A アンカー 40 アンカー本体
41 角部 42 爪部
43 折曲部
5 上枠
6 下枠
60 皿板 6A 皿板アンカー
W1 開口幅 W2 幅
Claims (6)
- 躯体に固定されるランナーレールと、このランナーレールに固定されるアンカー用固定金具と、このアンカー用固定金具に固定されるアンカーからなるアンカー装置であって、
前記アンカー用固定金具は、一対の対称物からなり、それぞれ、前記ランナーレールにスライドされるスライド部と、引寄手段によって引き寄せられる引寄部と、その引寄部が引き寄せられるときに前記アンカーを締付ける締付部及び前記ランナーレールに向けて前記スライド部を突張らせる突張部を備えていることを特徴とするアンカー装置。 - 前記アンカー用固定金具の一対の対称物は、連結部により連結されていることを特徴とする請求項1に記載のアンカー装置。
- 前記連結部はバネからなると共に、前記引寄部と前記突張部の開口幅が略等しくされて連結されていることを特徴とする請求項2に記載のアンカー装置。
- 前記ランナーレールには、皿板が設けられることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のアンカー装置。
- 躯体に固定されるランナーレールと、このランナーレールに固定され、且つ、一対の対称物からなるアンカー用固定金具と、このアンカー用固定金具に固定されるアンカーからなるアンカー装置を用いて、建材を躯体に固定する固定方法において、
前記一対の対称物のスライド部を前記ランナーレールに取り付け、
前記一対の対称物の引寄部を引き寄せて、前記一対の対称物の締付部により、建材に取り付けられた前記アンカーを締付けると共に、前記スライド部をランナーレールに向けて突張らせることを特徴とする固定方法。 - 躯体に固定されるランナーレールと、このランナーレールに固定され、且つ、一対の対称物からなるアンカー用固定金具と、このアンカー用固定金具に固定されるアンカーからなるアンカー装置を用いて、建材が躯体に固定される固定構造において、
前記一対の対称物の引寄部が引き寄せられ、前記一対の対称物の締付部により前記アンカーが締付けられ、前記一対の対称物のスライド部がランナーレールに突張られた状態で、前記アンカーが取り付けられた建材が固定されていることを特徴とする固定構造。
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