JP6390242B2 - 液体収容容器及び液体消費システム - Google Patents

液体収容容器及び液体消費システム Download PDF

Info

Publication number
JP6390242B2
JP6390242B2 JP2014154165A JP2014154165A JP6390242B2 JP 6390242 B2 JP6390242 B2 JP 6390242B2 JP 2014154165 A JP2014154165 A JP 2014154165A JP 2014154165 A JP2014154165 A JP 2014154165A JP 6390242 B2 JP6390242 B2 JP 6390242B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
tube
ink
container
spool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014154165A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016030397A (ja
Inventor
菅原 宏人
宏人 菅原
将芳 林
将芳 林
亜矢子 大石
亜矢子 大石
章太郎 神崎
章太郎 神崎
寛信 山北
寛信 山北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2014154165A priority Critical patent/JP6390242B2/ja
Publication of JP2016030397A publication Critical patent/JP2016030397A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6390242B2 publication Critical patent/JP6390242B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、液体貯留部からチューブを通じて液体を外部へ流出可能な液体収容容器、及び当該液体収容容器と液体消費装置とを具備する液体消費システムに関する。
従来より、インクを貯留する大容量のタンクと、当該タンクから供給されたインクをノズルから吐出して記録用紙に画像を記録する記録ヘッドとを有するプリンタと、がチューブを介して接続された構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。タンクは、プリンタの筐体とは別個独立しており、これにより、タンクの容量を大きくできるともに、プリンタに対するタンクの配置の自由度が増す。タンクの配置の自由度を確保するために、タンクとプリンタとを連結するチューブは、十分な長さを有する。そのため、プリンタにおいてチューブが連結された部分の近くにタンクを配置すると、チューブに余分な長さが生じる。プリンタの筐体の内部には、余分な長さのチューブを湾曲させて収容するためのチューブ収容部が設けられている。
特開2013−123846号公報
しかしながら、前述されたプリンタの内部のチューブ収容部において、チューブを湾曲させて収容するときに、ユーザがチューブを上手く湾曲しないと、チューブがキャリッジの移動領域やシートの搬送領域にはみ出すおそれがある。
また、プリンタに対するタンクの配置、特に重力方向に対する配置を変更すると、プリンタの記録ヘッドにおけるインクのメニスカスとタンクの液面との高さの差、すなわち水頭差が変化して、記録ヘッドにおいてメニスカスが破綻してインクが外部へ流出したり、記録ヘッドの中に空気が進入したりするおそれがある。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、チューブを収容可能な液体収容容器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、液体消費装置に対する液体収容容器の配置が変更されても、液体消費装置において液体が漏れ出すことを抑制することにある。
本発明に係る液体収容容器は、液体が貯留される液体貯留部と、液体を流通するチューブと、上記チューブが回転軸を中心として回転するスプールに巻かれた状態で収納されるチューブ収納部と、上記液体貯留部から上記スプールの回転軸を介して上記チューブへ通ずる液体流路と、を具備する。
スプールが回転することによりチューブが巻かれてチューブ収納部に収容される。また、チューブの一端が引っ張られることにより、スプールが回転して、チューブ収納部からチューブが引き出される。したがって、液体収容容器から必要な長さ分だけチューブを延出させることができる。
本発明は、上記液体収容容器と、上記チューブの一端側が接続されて上記液体貯留部から供給される液体を消費する液体消費装置と、を具備する液体消費システムであって、上記液体貯留部内の圧力を検知して検知信号を発する圧力検知手段と、上記液体貯留部の圧力を調整する圧力調整手段と、上記圧力検知手段の検知信号に応じて上記圧力調整手段を駆動する制御手段と、を具備する。
圧力検知手段は、液体貯留部内の圧力を検知する。圧力検知手段の検知信号を受けて、制御手段は、圧力調整手段を駆動させて、液体貯留部内の圧力が一定となるように調整する。
本発明は、上記液体収容容器と、上記チューブの一端側が接続されて上記液体貯留部から供給される液体を消費する液体消費装置と、を具備する液体消費システムであって、上記液体貯留部に貯留された液体に対して一定の浮力を有するフロートと、上記フロートに設けられたRFIDタグと、上記液体貯留部の圧力を調整する圧力調整手段と、上記RFIDタグの位置を検出する位置検出手段と、上記RFIDタグの位置に応じて上記圧力調整手段を駆動する制御手段と、を具備する。
制御手段は、位置検出手段により検出されたフロートの位置に応じて、圧力調整手段を駆動させて、液体貯留部内の圧力が一定となるように調整する。
本発明に係る液体収容容器によれば、余分な長さのチューブを液体収容容器のチューブ収納部に収容することができる。
また、本発明に係る液体消費システムによれば、液体消費装置に対する液体収容容器の配置が変更されても、液体収容容器の液体貯留部内の圧力が一定に保たれるので、液体消費装置において液体が漏れ出すことが抑制される。
また、本発明に係る液体消費システムによれば、液体貯留部におけるフロートの位置の変動に応じて圧力調整手段が駆動されて、液体貯留部内の圧力が一定に保たれるので、液体消費装置において安定して液体が消費される。また、液体消費装置において液体が漏れ出すことが抑制される。
図1は、複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、インク容器100を模式的に示す分解斜視図である。 図4は、インク容器100の係止部116周辺を模式的に示す斜視図である。 図5は、第1実施形態の変形例におけるインク容器100を模式的に示す分解斜視図である。 図6は、第2実施形態におけるインク容器130を模式的に示す分解斜視図である。 図7は、第2実施形態における複合機10とインク容器130との接続部分周辺の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図8は、第3実施形態における複合機10とインク容器130との接続部分周辺の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図9は、第4実施形態における複合機10とインク容器130との接続部分周辺の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図10は、第5実施形態における複合機10とインク容器130との接続部分周辺の内部構造を模式的に示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。換言すれば、向きは方向の一成分である。さらに、複合機10及びインク容器100が使用可能に設置された状態(図1の状態であって、「使用状態」と表記することがある。)若しくは姿勢(図1の姿勢であって、「使用姿勢」と表記することがある。)を基準として上下方向7が定義され、複合機10の開口13が設けられている面を前面として前後方向8が定義され、複合機10を前面側から見て左右方向9が定義される。上向き及び下向きは、各々が上下方向7の一成分であって、互いに逆向きである。左向き及び右向きは、各々が左右方向9の一成分であって、互いに逆向きである。前向き及び後ろ向きは、各々が前後方向8の一成分であって、互いに逆向きである。また、本実施形態では、上下方向7が鉛直方向に相当し、前後方向8及び左右方向9が水平方向に相当する。
[第1実施形態]
[複合機10の全体構成]
複合機10(液体消費装置の一例)は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を有している。プリンタ部11は、図2に示されるように、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部58と、記録部24と、排出ローラ部59と、プラテン42と、を備えている。なお、複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。
[給送トレイ20、排出トレイ21]
給送トレイ20は、図1に示されるように、複合機10の前面で且つ左右方向9の中央部に形成された開口13を通じて前後方向8にユーザによって複合機10に対して挿抜される。給送トレイ20は、積層された複数の用紙12を支持可能である。排出トレイ21は、給送トレイ20の上方に配置されており、給送トレイ20と共に挿抜される。排出トレイ21は、排出ローラ部59によって記録部24とプラテン42との間から排出された用紙12を支持する。
[給送部15]
給送部15は、給送トレイ20に支持された用紙12を搬送経路65へ給送する。給送部15は、図2に示されるように、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、搬送モータ(不図示)の逆転によって、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20側へ回動付勢されている。
[搬送経路65]
図2に示されるように、搬送経路65は、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される空間を指す。搬送経路65は、給送トレイ20の後端部からプリンタ部11の後方側に延びる経路である。また、搬送経路65は、プリンタ部11の後方側において下方から上方に延びつつUターンし、記録部24とプラテン42との間の空間を経て排出トレイ21に至る経路である。なお、搬送経路65内における用紙12の搬送向き16は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
[搬送ローラ部58]
図2に示されるように、搬送ローラ部58は、記録部24より搬送向き16の上流側に配置されている。搬送ローラ部58は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を有する。搬送ローラ60は、搬送モータによって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて搬送向き16に搬送される。
[排出ローラ部59]
図2に示されるように、排出ローラ部59は、記録部24より搬送向き16の下流側に配置されている。排出ローラ部59は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を有する。排出ローラ62は、搬送モータによって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて搬送向き16に搬送される。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、搬送向き16における搬送ローラ部58及び排出ローラ部59の間に配置されている。また、記録部24は、搬送経路65を挟んでプラテン42と上下方向7に対向配置されている。すなわち、記録部24は、搬送経路65より上下方向7の上方で、且つ搬送経路65に対面して配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39とを備えている。
キャリッジ23は、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9に延設されたガイドレール(不図示)に支持されて、キャリッジモータ(不図示)からベルト機構(不図示)を介して駆動力が伝達されることによって、左右方向9に往復移動する。図2には現されていないが、キャリッジ23には、インク容器100から供給されるインクが流通するインクチューブ32(図1,2参照)が接続されており、キャリッジ23内において記録ヘッド39までインクが流通可能な経路が形成されている。
図2に示されるように、記録ヘッド39は、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が形成されている。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、プラテン42に支持されている用紙12に向けて記録ヘッド39がインク滴を吐出する。これにより、用紙12に画像が記録される。
[プラテン42]
図2に示されるように、プラテン42は、搬送向き16における搬送ローラ部58及び排出ローラ部59の間に配置されている。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ部58によって搬送される用紙12を下側から支持する。
[インク容器100]
図1に示されるように、複合機10の外方には、4つのインク容器100(液体収容容器の一例)が配置されている。各インク容器100は、複合機10と独立して配置可能なものである。複合機10及びインク容器100により、液体消費システムが構成されている。
4つのインク容器100には、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクが各々に分けて貯留されている。各インク容器100は、貯留するインクの色が異なる他は同じ構成であるので、以下、1つのインク容器100を例に詳細な構成が説明される。
図3に示されるように、インク容器100は、インクが貯留されるインク貯留部103が内部に形成されている第1筐体101と、チューブ104が収納されるチューブ収納部105が内部に形成されている第2筐体102と、を有する。第1筐体101と第2筐体102とは、インク容器100が複合機10と連結されて使用される使用姿勢において、水平方向に並んだ状態で連結されている。
第1筐体101は、概ね直方体の外形であり、その内部空間であるインク貯留部103にインクが貯留可能である。第1筐体101の上壁101Aには、インク貯留部103を第1筐体101の外部と連通する大気連通口106が貫通されている。大気連通口106を通じて、インク貯留部103の空気層が第1筐体101の外部と連通される。
第1筐体101における第2筐体102と対向する側壁101Bには、インク流路107が形成されている。インク流路107は、側壁101B内に形成された空間である。インク流路107は、インク貯留部103の底部付近に開口しており、かつ側壁101Bの上下方向7及び前後方向8の中央付近において第1筐体101の外方へ開口している。これにより、インク貯留部103の底部付近から第1筐体101の外方へインクが流出可能である。なお、インク貯留部103の底部付近とは、インク貯留部103の上下方向7における最大寸法(すなわち、インク貯留部103の最上端と最下端との間の上下方向7における寸法)の中心よりも下方の部分であり、より好ましくは、インク貯留部103の上下方向7における最大寸法の下側半分の中心よりも下方の部分である。
第2筐体102は、概ね直方体の外形であり、その内部空間であるチューブ収納部105にチューブ104が巻かれた状態で収納可能である。第2筐体102と第1筐体101とは、相互に連結された状態で概ね直方体の外形となる。
チューブ収納部105は、回転軸108と、スプール109と、ラチェット機構110とを有する。回転軸108は、第2筐体102の上下方向7及び前後方向8の中央付近を左右方向9に沿って延出されており、第2筐体102に回転自在に支持されている。回転軸108は中空であり、その内部空間がインク流路として機能する。回転軸108は、第2筐体102において第1筐体101と対向する側壁102Bから外方へ突出している。側壁102Bから突出した回転軸108の端部108Aは、第1筐体101と第2筐体102とが連結されることによって、第1筐体101のインク流路107とインクが流通可能に連結される。
スプール109は、チューブ104を巻き取り可能な円盤形状であり、回転軸108に連結されている。スプール109の中央付近には、回転軸108の内部空間と連通する貫通孔が形成されており、この貫通孔にチューブ104の一端が連結されている。すなわち、スプール109に連結されたチューブ104は、回転軸108の内部空間と連結されている。スプール109は、第2筐体102の内部空間において回転軸108を軸として回転可能である。
ラチェット機構110は、スプール109の回転を制御するものである。ラチェット機構110は、公知の構成が採用されている。すなわち、スプール109の外方において回転軸108と同軸に設けられたラチェット歯車111と、歯止め112とを有する。歯止め112がラチェット歯車111に噛合した状態において、ラチェット歯車111は図3における時計回りに回転自在であり、かつ反時計回りに回転不能である。すなわち、スプール109は時計回りに回転自在であり、かつ反時計回りに回転不能である。スプール109の時計回りは、チューブ104が引き出される回転向きであり、スプール109の反時計回りは、チューブ104が巻かれる回転向きである。よって、歯止め112がラチェット歯車111に噛合した状態において、スプール109から引き出し可能であり、かつ巻き取り不能である。
歯止め112は、コイルバネ113に付勢されてラチェット歯車111に噛合する向きに付勢されている。第2筐体102の上壁102Aの貫通孔を通じて、歯止め112と連結されたボタン部114が外方へ突出されている。第2筐体102の外方からボタン部114を押すことにより、コイルバネ113の付勢に抗して、歯止め112をラチェット歯車111から離間させることができる。歯止め112がラチェット歯車111から離間した状態において、ラチェット歯車111は、時計回り及び反時計回りに回転可能である。すなわち、スプール109は時計回り及び反時計回りに回転自在である。
なお、各図には示されていないが、ラチェット機構111は、スプール109を反時計回りに付勢するバネ等の付勢部材を有する。歯止め112がラチェット歯車111から離間されると、この付勢部材の付勢力によって、スプール109が反時計回りに回転して、スプール109にチューブ104が巻き取られる。
第2筐体102の側壁102Bと隣接する側壁102Cの下端付近には、チューブ収納部105からチューブ104を外方へ引き出すための貫通孔115が形成されている。貫通孔115を通じて、スプール109に巻かれているチューブ104の他端側が第2筐体102の外方へ延出されている。なお、側壁102Cの下端付近とは、側壁102Cの上下方向7における最大寸法(すなわち、側壁102Cの最上端と最下端との間の上下方向7における寸法)の中心よりも下方の部分であり、より好ましくは、側壁102Cの上下方向7における最大寸法の下側半分の中心よりも下方の部分である。
第2筐体102の側壁102Cの上壁102A側、すなわち、側壁102Cの上端付近には、チューブ104の他端に設けられたジョイント117を係止可能な係止部116が設けられている。ジョイント117は、チューブ104を複合機10にインクが流通可能な状態で接続するためのものである。係止部116は、チューブ104の他端に設けられたジョイント117付近のチューブ104を挟む込むU字形状の外形である。係止部116がジョイント117付近のチューブ104を挟み込み、かつ、より好ましくは、係止部116がジョイント117を下方から支持することにより、係止部116にチューブ104の他端が係止される。係止部116にチューブ104の他端が係止されることにより、ジョイント117の開口が上向きであり且つチューブ104が下向きに延びた状態に保持される。なお、側壁102Cの上端付近とは、側壁102Cの上下方向7における最大寸法(すなわち、側壁102Cの最上端と最下端との間の上下方向7における寸法)の中心よりも上方の部分であり、より好ましくは、側壁102Cの上下方向7における最大寸法の上側半分の中心よりも上方の部分である。
図4に示されるように、チューブ104の他端が係止部116に係止された状態におけるジョイント117の開口と、第1筐体101の大気連通口106と、は隣り合った状態となる。この状態において、第1筐体101の上壁101Aと第2筐体102の上壁102Aとに渡ってシール部材118を貼り渡すことにより、1枚のシール部材118によってジョイント117の開口と大気連通口106とを封止することができる。
[複合機10とインク容器100との連結]
インク容器100は、複合機10と連結される前に、シール部材118が剥がされる。これにより、大気連通口106が開放され、インク貯留部103の気体層が大気連通される。インク容器100は、複合機10が載置される載置面や、その他の任意の面に載置することができる。すなわち、複合機10に対するインク容器100のレイアウトは自在である。
インク容器100の係止部116からジョイント117を取り外し、チューブ収納部105から所望の長さ分のチューブ104を引き出す。そして、ジョイント117を複合機10の所定の位置に取り付けることにより、インク容器100が複合機10にインクを供給可能に連結される。インク容器100のインク貯留部103に貯留されたインクは、チューブ104及び複合機10のインクチューブ32を通じて記録ヘッド39へ流通する。
複合機10には、4つのインク容器100が連結可能である。4つのインク容器100は、それぞれが任意のレイアウトで複合機10に連結可能である。例えば、図1に示されるように、2つのインク容器100が載置面に並べて配置され、それらの上方に2つのインク容器100が積み重ねられてレイアウトされてもよいし、4つのインク容器100が全て載置面に並べて配置されてもよい。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、インク容器100において、スプール109が回転することによりチューブ104が巻かれてチューブ収納部105に収容される。また、チューブ104の他端が引っ張られることにより、スプール109が回転して、チューブ収納部105からチューブ104が引き出される。したがって、インク容器100から必要な長さ分だけチューブ104を延出させることができる。また、チューブ収納部105に、余分な長さのチューブ104を収容することができる。
また、インク容器100の使用姿勢において、インク貯留部103の底部付近にインク流路107が連通しているので、インク貯留部103に貯留されたインクの界面が底部付近となるまでインク流路107へインクが流れ込む。これにより、インク容器100から流出しきれないインク量を少なくできる。
また、第2筐体102に側壁102Cの下端付近の貫通孔115からチューブ104が外方へ引き出し可能なので、スプール109がスムーズに回転できる速さ以上の速さで勢いよくチューブ104が第2筐体102から引き出されたとしても、チューブ104が引き出されることにより生じる力が側壁102Cの下端付近に付与されることとなり、インク容器100の姿勢が不安定になり難い。すなわち、チューブ104が第2筐体102から引き出される際にインク容器100が転倒することを抑制できる。
また、シール部材118が、チューブ104の他端が係止部116に係止された状態におけるジョイント117の開口及び大気連通口106を閉塞するので、シール部材118を剥がすことにより、ジョイント117の開口と大気連通口106とを共に開口することができる。
なお、図示は省略されているが、ジョイント117及び複合機10におけるジョイント117が取り付けられる部分は、共にバルブを有していることが好ましい。ジョイント117が複合機10に取り付けられていない状態では、バルブは共に閉じられており、チューブ104及び複合機10からインクが漏れ出すことが抑制される。ジョイント117が複合機10に取り付けられると、バルブ同士が互いに押し合うことにより、バルブが共に開放され、チューブ104及び複合機10のインクチューブ32が互いに連通する。
[第1実施形態の変形例]
前述された第1実施形態では、インクの色などの種類毎に複数のインク容器100が複合機10に連結される態様が説明されたが、1つのインク容器100に複数のインク貯留部103と、複数のチューブ104とが設けられてもよい。
詳細には、図5に示されるように、第1筐体101には4つのインク貯留部103が設けられている。第1筐体101の上壁101Aには、4つのインク貯留部103にそれぞれ連通する4つの大気連通口106が形成されている。第1筐体101の側壁101Bには、4つのインク貯留部103それぞれと連通する4つのインク流路107が形成されている。
第2筐体102には、1つの回転軸108が支持されている。回転軸108の内部空間は4つのインク流路に区画されており、第1筐体101と第2筐体102とが連結されることにより、回転軸108の4つのインク流路が各インク流路107とそれぞれ連通される。回転軸108の4つのインク流路及び4つのインク流路107は、それぞれ、図示しない柔軟性のあるチューブにて連結されている。スプール109が回転すると、チューブが捻れながら回転し、回転軸108の4つのインク流路と4つのインク流路107との間の連通が保たれる。回転軸108と共に回転可能に設けられた4つのスプール109は、4本のチューブ104がそれぞれ巻き取り可能である。4本のチューブ104の一端は、回転軸108の4つのインク流路にそれぞれ連結されている。
第2筐体102の側壁102Cの貫通孔115から4本のチューブ104が外方に延出されており、4本のチューブ104の他端は1つのジョイント117に連結されている。ジョイント117が設けられた4本のチューブ104の他端は、第2筐体102の係止部116に係止可能である。
前述されたように、1つのインク容器100に複数のインク貯留部103と、複数のチューブ104とが設けられることにより、1つのジョイント117を複合機10に接続することにより、4つのインク貯留部103から複合機10の記録ヘッド39へ4種のインクが供給可能となる。
また、前述された第1実施形態では、インク容器100の使用状態において、第1筐体101と第2筐体102とが左右方向9に並んで配置される態様が説明されたが、使用状態において第1筐体101を上側、第2筐体102を下側として、第1筐体101と第2筐体102とが上下方向7に並んで配置されてもよい。このような実施態様では、チューブ収納部105において回転軸108は上下方向7に沿って延出するように配置される。
[第2実施形態]
前述された第1実施形態では、第1筐体101に形成された大気連通口106によってインク貯留部103が大気連通される態様が説明されたが、インク貯留部103の上部付近に開口する大気流路119が第1筐体101の側壁101Bに形成され、インク用とは別の大気用チューブ120が、チューブ104と共にスプール109に巻き取り可能に設けられ、第2筐体102から貫通孔115を通じてチューブ104とともに大気用チューブ120が外方へ引き出し可能に設けられてもよい。
詳細には、図6に示されるように、インク容器130の第1筐体101には1つのインク貯留部103が設けられている。第1筐体101の側壁101Bには、インク貯留部103の底部付近に開口するインク流路107と、インク貯留部103の上部付近に開口する大気流路119と、が形成されている。なお、インク容器130において、第1実施形態と同じ参照符号で示される部材は、ここで説明される構造以外は同様の構造のものである。また、インク貯留部103の上部付近とは、インク貯留部103の上下方向7における最大寸法(すなわち、インク貯留部103の最上端と最下端との間の上下方向7における寸法)の中心よりも上方の部分であり、より好ましくは、インク貯留部103の上下方向7における最大寸法の上側半分の中心よりも上方の部分である。インク容器130が使用姿勢にあるときに、大気流路119は、インク貯留部103内の液面よりも上方において、インク貯留部103に開口している。
第2筐体102には、1つの回転軸108が支持されている。回転軸108の内部空間はインク流路と大気流路に区画されており、第1筐体101と第2筐体102とが連結されることにより、回転軸108のインク流路がインク流路107と連通し、また、回転軸108の大気流路が大気流路119と連通する。回転軸108のインク流路とインク流路107との連結部、及び回転軸108の大気流路と大気流路119との連結部は、それぞれ、図示しない柔軟性のあるチューブにて連結されている。スプール109が回転すると、チューブが捻れながら回転し、回転軸108のインク流路とインク流路107との間の連通、及び回転軸108の大気流路と大気流路119との連結が保たれる。回転軸108と共に回転可能に設けられたスプール109は、チューブ104と大気用チューブ120とが巻き取り可能である。チューブ104の一端は、回転軸108のインク流路に連結されており、また、大気用チューブ120の一端は、回転軸108の大気流路に連結されている。
第2筐体102の側壁102Cの貫通孔115からチューブ104及び大気用チューブ120が外方に延出されており、チューブ104の他端及び大気用チューブ120の他端は、インク流路のための開口と大気流路のための開口とがそれぞれ形成されたジョイント121に連結されている。ジョイント121が連結されたチューブ104の他端及び大気用チューブ120の他端は、第2筐体102の係止部116に係止可能である。
図7に示されるように、複合機10には、インク容器130のインク貯留部103の気圧を測定する圧力センサ(圧力検知手段の一例)51と、インク貯留部103に気体を流通させるポンプ(圧力調整手段の一例)52と、圧力センサ51から出力される検知信号に応じてポンプ52を駆動する制御手段90と、を有する。なお、図7においては、インク容器130の内部構造のうちチューブ収納部105などが便宜的に省略されて模式的に示されている。
圧力センサ51は、インク容器130が複合機10と連結された状態において、大気用チューブ120と連通する大気流路33に設けられている。大気流路33が大気用チューブ120を介してインク容器130のインク貯留部103の気体層と連通しているので、圧力センサ51は、インク貯留部103の気体層の圧力を検知することができる。圧力センサ51は、インク貯留部103の気体層の圧力に応じた検知信号を制御手段90へ出力する。
複合機10の大気流路33は、一端が大気に開放されたチューブの内部空間により形成されており、大気流路33であって圧力センサ51より一端側、すなわち大気に開放された側にはポンプ52が設けられている。ポンプ52は、いわゆるチュービングポンプであり、大気流路33を区画するチューブを弾性変形させながら回転するロータにより気体を大気側又はインク貯留部103側へ送るものである。大気流路33は、ポンプ52のロータがチューブを閉塞することにより、常時は大気に対して閉塞されている。ポンプ52は、制御手段90から駆動信号を受信することにより、所定の回転数で所定の時間又は回転角だけ駆動する。
制御手段90は、CPU、ROM、RAMなどを有するいわゆる演算装置であり、ROMに、圧力センサ51から出力される検知信号に応じてポンプ52を駆動させるためのプログラムが格納されている。なお、制御手段90は、複合機10のプリンタ機能を実現するための制御手段として実現されてもよい。
複合機10において画像記録が行われることによって、インク容器130のインク貯留部103からインクが流出すると、インク貯留部103におけるインクの界面が降下して、インク貯留部103の空気圧が低下する。制御手段90は、圧力センサ51の検知信号に応じて、インク貯留部103の空気圧が予め定められた範囲から外れるまで変動したと決定したときに、インク貯留部103の空気圧が予め定められた範囲となるようにポンプ52を駆動させる。具体的には、ポンプ52によりインク貯留部103へ空気を送ることにより、インク貯留部103の空気圧を高める。これにより、インクの消費に拘わらず、インク貯留部103の空気圧を予め定められた範囲に維持することができる。なお、予め定められた空気圧の範囲は、複合機10の記録ヘッド39においてインクのメニスカスが破壊しない程度の背圧が生じるように設定されている。
また、インク容器130が複合機10に連結された後に、インク容器130が移動されることにより、複合機10に対するインク容器130の上下方向7、すなわち、重力方向の位置が変動することがある。例えば、図7に破線で示されるように、インク容器130が上向きに移動されると、インクに加わる重力によってインクチューブ32やチューブ104が拡径するように弾性変形し、その結果、インク貯留部103においてインクの界面が降下することがある。このような場合にも、インク貯留部103の空気圧が低下するので、制御手段90は、圧力センサ51の検知信号に応じて、インク貯留部103の空気圧が予め定められた範囲から外れるまで変動したと決定したときに、インク貯留部103の空気圧が予め定められた範囲となるようにポンプ52を駆動させる。
また、記録ヘッド39において異物や乾燥したインクなどが詰まったときには、ポンプ52を駆動してインク貯留部103へ空気を送り、インク貯留部103の空気圧を高めることにより、インク貯留部103から記録ヘッド39へ強制的にインクを流通させて、記録ヘッド39からインクを流出させ、記録ヘッド39における異物などの詰まりを解消することもできる。
[第3実施形態]
前述された第2実施形態では、圧力センサ51が複合機10に設けられているが、圧力センサ131がインク容器130に設けられてもよい。
詳細には、図8に示されるように、インク貯留部103の上壁101A側、すなわち気体層に対応する位置に、圧力センサ131と圧力センサ131に電気的に接続されたRFIDタグ132とが設けられている。複合機10には、RFIDタグ132と電波を送受信する送受信部53が設けられている。第3実施形態においては、RFID132はパッシブタグである。すなわち、RFIDタグ132は、送受信部53からの電波をエネルギー源として、駆動する。送受信部53は、RFIDタグ132へ電波を発信し、RFIDタグ132は、この電波を受けて駆動し、反射波に圧力センサ131からの検知信号を乗せて送受信部53へ返す。これにより、圧力センサ131の検知信号が、RFIDタグ132を通じて送受信部53へ送信される。制御手段90は、送受信部53が受信した圧力センサ131の検知信号に応じて、ポンプ52を駆動させる。
このような第3実施形態によっても、前述された第2実施形態と同様の作用効果が奏される。
[第4実施形態]
前述された第3実施形態では、インク貯留部103に圧力センサ131及びRFIDタグ132が設けられているが、圧力センサ131に代えてフロート133が設けられてもよい。
詳細には、図9に示されるように、インク貯留部103に貯留されるインクに対して浮力を有するフロート133が設けられており、フロート133にRFIDタグ132が設けられている。第4実施形態においては、RFIDタグ132はアクティブタグである。すなわち、RFIDタグ132は電池を内蔵しており、自らの電力で電波を発するものである。複合機10には、RFIDタグ132からの電波を受信する受信部54が設けられている。なお、RFIDタグ132に内蔵されている電池の寿命は、インクの経時劣化速度に基づいて設定されるインク容器130の使用期限よりも長く設定されている。
RFIDタグ132は、固有の識別情報を乗せた電波を定期的に発する。受信部54は、上下方向7、すなわち、重力方向に隔てられた2箇所においてRFIDタグ132からの電波を受信する。制御手段90は、受信部54が受信した2つの電波の強度を解析することにより、RFIDタグ132の重力方向の位置を決定する。すなわち、RFIDタグ132から受信した電波の強度は、受信部54からの距離に反比例するので、受信した電波の強度に応じてRFIDタグ132までの距離が算出できる。この距離の算出を受信部54において重力方向に隔てられた2箇所でそれぞれ行うことによって、RFIDタグ132の重力方向の位置を決定することができる。
複合機10に新しいインク容器130が連結されたとき、インク貯留部103には所定の容量のインクが貯留されている。この初期のインクの容量におけるインク貯留部103のインクの界面、すなわちフロート133の重力方向の位置を、制御手段90はRFIDタグ132の重力方向の位置から決定する。
複合機10において画像記録が行われることによって、インク容器130のインク貯留部103からインクが流出すると、インク貯留部103におけるインクの界面が降下する。インクの界面の降下に伴って、フロート133の重力方向の位置も降下する。このフロート133の移動を、制御手段90は、RFIDタグ132の重力方向の位置の変化から算出して、インクの界面の降下に伴ってインク貯留部103の空気圧の低下した分だけ、ポンプ52を駆動させてインク貯留部103へ空気を送る。これにより、インクの消費に拘わらず、インク貯留部103の空気圧を一定の範囲に維持することができる。なお、インク貯留部103におけるインクの界面の降下距離と、インク貯留部103の空気圧の低下との関係は、予め制御手段90にテーブルとして格納されている。
インク容器130が複合機10に連結された後に、インク容器130が移動されることにより、複合機10に対するインク容器130の上下方向7、すなわち、重力方向の位置が変動することがある。その場合においても、制御手段90は、フロート133の重力方向の位置が変化したと判断する。その場合にフロート133の位置の単位時間当たりの変化量は、複合機10がインクを消費することによるフロート133の位置の単位時間当たりの変化量に比べて大きい。また、複合機10がインクを消費することによってフロート133の位置が変化する場合、フロート133の位置が上方に移動することはない。したがって、制御手段90は、フロート133の位置の単位時間当たりの変化量が所定の閾値よりも大きい場合、若しくは、フロート133の位置が上方に移動したと判断した場合に、インク容器130が移動されたと判断する。そして、制御手段90は、インク容器130が移動されたと判断した場合、移動量に応じてポンプ52を駆動させてインク貯留部103へ空気を送るか、或いはインク貯留部103から空気を抜く。なお、インク容器130の移動量と、インク貯留部103の空気圧の増減との関係は、予め制御手段90にテーブルとして格納されている。
なお、第4実施形態のRFIDタグ132はアクティブタグであったが、第3実施形態と同様にパッシブタグであってもよい。
また、第4実施形態では、インク貯留部103内に圧力センサ131に代えてフロート133が設けられていたが、フロート133に、圧力センサ131と、圧力センサと接続されたRFIDタグ132とが設けられてもよい。その場合、RFIDタグ132は、圧力センサからの検知信号を乗せた電波を発する。受信部54は、重力方向に隔てられた2箇所においてRFIDタグ132からの電波を受信する。制御手段90は、受信部54が受信した圧力センサ131の検知信号に応じて、ポンプ52を駆動させ、インク貯留部103の圧力を調整する。さらに、制御手段90は、受信部54が受信した電波の強度からRFIDタグ132の重力方向の位置を決定する。この場合、RFIDタグ132の重力方向の位置の決定は、インク貯留部103内の圧力調整のためになされるのではなく、インク貯留部103内の液面がどの位置にあるか、すなわち、インク貯留部103内にインクがどの程度残っているかをユーザに通知するためになされる。インク貯留部103内のインク量のユーザへの通知は、例えば、複合機10に設けられている液晶ディスプレイにインク量を表示することによって行われる。
なお、第2実施形態、第3実施形態及び第4実施形態において、ポンプ52及び制御手段90が複合機10ではなくインク容器130に設けられてもよい。
[第5実施形態]
前述された第3実施形態では、容積が変化しないインク貯留部103に圧力センサ131及びRFIDタグ132が設けられているが、容積が可変のインク貯留部134に圧力センサ136及びRFIDタグ132が設けられてもよい。
詳細には、図10に示されるように、インク容器130の第1筐体101の内部に、容積が可変のインク貯留部134が設けられている。なお、第1筐体101の内部空間は、貫通孔などによって大気圧に保たれている。インク貯留部134は、上下方向7に沿った寸法が可変の側壁が蛇腹形状の容器である。インク貯留部134には、インクが充填されており、気体層はほぼ存在しない。インク貯留部134は、第1筐体101に設けられたアクチュエータ135によって上下方向7に沿った高さが変動されることによって、容積が変化する。アクチュエータ135は、複合機10の制御手段90と電気的に接続されており、制御手段90からの駆動信号に応じて駆動する。
圧力センサ136は、インク貯留部134内において水圧を検知する。送受信部53は、RFIDタグ132へ電波を発信し、RFIDタグ132は、この電波を受けて駆動し、反射波に圧力センサ136の検知信号を乗せて送受信部53へ返す。これにより、圧力センサ136の検知信号が、RFIDタグ132を通じて送受信部53へ送信される。
複合機10において画像記録が行われることによって、インク容器130のインク貯留部134からインクが流出すると、インク貯留部134における水圧(インクの圧力)が降下する。制御手段90は、圧力センサ136の検知信号に応じて、インク貯留部134の水圧が予め定められた範囲から外れるまで変動したと決定したときに、インク貯留部134の水圧が予め定められた範囲となるようにアクチュエータ135を駆動させる。アクチュエータ135が駆動されることにより、インク貯留部134の容積が減少して、インク貯留部134の水圧が高まる。これにより、インクの消費に拘わらず、インク貯留部134の水圧を予め定められた範囲に維持することができる。なお、予め定められた水圧の範囲は、複合機10の記録ヘッド39においてインクのメニスカスが破壊しない程度の背圧が生じるように設定されている。
また、インク容器130が複合機10に連結された後に、インク容器130が移動されることにより、複合機10に対するインク容器130の上下方向7、すなわち、重力方向の位置が変動することがある。例えば、図10に破線で示されるように、インク容器130が上向きに移動されると、インクに加わる重力によってインクチューブ32やチューブ104が拡径するように弾性変形し、その結果、インク貯留部134からインクが流出してインク貯留部134の水圧が低下することがある。このような場合にも、制御手段90は、圧力センサ136の検知信号に応じて、インク貯留部134の水圧が予め定められた範囲から外れるまで変動したと決定したときに、インク貯留部134の水圧が予め定められた範囲となるようにアクチュエータ135を駆動させる。
また、記録ヘッド39において異物や乾燥したインクなどが詰まったときには、アクチュエータ135を駆動してインク貯留部134の容積を減少させることにより、インク貯留部134から記録ヘッド39へ強制的にインクを流通させて、記録ヘッド39からインクを流出させ、記録ヘッド39における異物などの詰まりを解消することもできる。
なお、前述された各実施形態では、インクを液体の一例として説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、インクに代えて、印刷時にインクに先立って記録用紙に吐出される前処理液、或いは記録ヘッド39の乾燥を防止するために記録ヘッド39のノズル近傍に噴霧される水等を液体としてもよい。
100 インク容器
103 インク貯留部
104 チューブ
105 チューブ収納部
107 インク流路
108 回転軸
109 スプール

Claims (14)

  1. 液体が貯留される液体貯留部と、
    液体を流通するチューブと、
    上記チューブが、回転軸を中心として回転するスプールに巻かれた状態で収納されるチューブ収納部と、
    上記液体貯留部から上記スプールの回転軸を介して上記チューブへ通ずる液体流路と、
    上記液体貯留部及び上記チューブ収納部を内部空間に有する筐体と、
    上記筐体の側壁の上端付近に設けられており、上記チューブの一端を係止可能な係止部と、
    上記筐体の上壁に設けられており、上記液体貯留部と連通する大気連通口と、
    上記係止部に係止されたチューブの一端側の開口及び上記大気連通口を閉塞するシール部材と、を具備する液体収容容器であって、
    上記回転軸が水平方向に沿った上記液体収容容器の使用姿勢において、
    上記液体流路は、上記液体貯留部の底部付近において上記液体貯留部と連通しており、
    上記チューブは、上記筐体の側壁の下端付近から外部へ引き出し可能である液体収容容器。
  2. 液体が貯留される液体貯留部と、
    液体を流通するチューブと、
    上記チューブが、回転軸を中心として回転するスプールに巻かれた状態で収納されるチューブ収納部と、
    上記液体貯留部から上記スプールの回転軸を介して上記チューブへ通ずる液体流路と、
    上記スプールに巻かれた状態で上記チューブ収納部に収納可能であり、気体が流通する大気用チューブと、
    上記液体貯留部から上記スプールの回転軸を介して上記チューブへ通ずる気体流路と、を具備する液体収容容器。
  3. 上記回転軸が水平方向に沿った上記液体収容容器の使用姿勢において、
    上記液体流路は、上記液体貯留部の底部付近において上記液体貯留部と連通している請求項2に記載の液体収容容器。
  4. 上記液体貯留部及び上記チューブ収納部を内部空間に有する筐体を更に具備しており、
    上記使用姿勢において、上記チューブは、上記筐体の側壁の下端付近から外部へ引き出し可能である請求項3に記載の液体収容容器。
  5. 液体が貯留される複数の液体貯留部と、
    複数の上記液体貯留部にそれぞれ対応して設けられており、液体を流通するチューブと、
    複数の上記チューブにそれぞれ対応して設けられており、回転軸を中心として回転する複数のスプールと、
    上記チューブが上記スプールに巻かれた状態で収納されるチューブ収納部と、
    複数の上記液体貯留部及び複数の上記スプールにそれぞれ対応して設けられており、上記液体貯留部から上記スプールの回転軸を介して上記チューブへ通ずる複数の液体流路と、を具備する液体収容容器であって、
    上記回転軸が水平方向に沿った上記液体収容容器の使用姿勢において、
    複数の上記液体流路は、対応する複数の上記液体貯留部の底部付近において上記液体貯留部とそれぞれ連通している液体収容容器。
  6. 複数の上記の液体貯留部及び複数の上記チューブ収納部を内部空間に有する筐体を更に具備しており、
    上記使用姿勢において、複数の上記チューブは、上記筐体の側壁の下端付近から外部へ引き出し可能である請求項5に記載の液体収容容器。
  7. 液体収容容器と、
    チューブの一端側が接続されて液体貯留部から供給される液体を消費する液体消費装置と、
    上記液体貯留部内の圧力を検知して検知信号を発する圧力検知手段と、
    上記液体貯留部の圧力を調整する圧力調整手段と、
    上記圧力検知手段の検知信号に応じて上記圧力調整手段を駆動する制御手段と、を具備する液体消費システムであって、
    上記液体収容容器は、
    液体が貯留される上記液体貯留部と、
    液体を流通する上記チューブと、
    上記チューブが、回転軸を中心として回転するスプールに巻かれた状態で収納されるチューブ収納部と、
    上記液体貯留部から上記スプールの回転軸を介して上記チューブへ通ずる液体流路と、を具備する液体消費システム。
  8. 上記圧力検知手段は、上記液体貯留部における気圧を測定する圧力センサを有するものである請求項7に記載の液体消費システム。
  9. 上記圧力調整手段は、上記液体貯留部へ気体を流通させるポンプを有するものである請求項7に記載の液体消費システム。
  10. 上記液体収容容器は、上記スプールに巻かれた状態で上記チューブ収納部に収納可能であり、気体が流通する大気用チューブと、上記液体貯留部から上記スプールの回転軸を介して上記チューブへ通ずる気体流路と、を更に具備するものであり、
    上記圧力検知手段及び上記圧力調整手段は、上記液体消費装置に設けられたものである請求項9に記載の液体消費システム。
  11. 上記圧力センサは、RFIDタグと電気的に接続されており、
    上記液体消費装置に、上記RFIDタグと無線通信する送受信部が設けられたものである請求項8に記載の液体消費システム。
  12. 上記液体貯留部に貯留された液体に対して一定の浮力を有するフロートを更に備え、
    上記圧力センサ及び上記RFIDタグは当該フロートに設けられており、
    上記液体消費装置に、上記RFIDタグの位置を検出する位置検出手段が設けられた請求項11に記載の液体消費システム。
  13. 上記圧力調整手段は、上記液体貯留部の容積を変化させる可動部と、当該可動部を移動させるアクチュエータと、を有するものである請求項7に記載の液体消費システム。
  14. 液体収容容器と、
    チューブの一端側が接続されて液体貯留部から供給される液体を消費する液体消費装置と、
    上記液体貯留部に貯留された液体に対して一定の浮力を有するフロートと、
    上記フロートに設けられたRFIDタグと、
    上記液体貯留部の圧力を調整する圧力調整手段と、
    上記RFIDタグの位置を検出する位置検出手段と、
    上記RFIDタグの位置に応じて上記圧力調整手段を駆動する制御手段と、を具備する液体消費システムであって、
    上記液体収容容器は、
    液体が貯留される上記液体貯留部と、
    液体を流通する上記チューブと、
    上記チューブが、回転軸を中心として回転するスプールに巻かれた状態で収納されるチューブ収納部と、
    上記液体貯留部から上記スプールの回転軸を介して上記チューブへ通ずる液体流路と、を具備する液体消費システム。
JP2014154165A 2014-07-29 2014-07-29 液体収容容器及び液体消費システム Active JP6390242B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014154165A JP6390242B2 (ja) 2014-07-29 2014-07-29 液体収容容器及び液体消費システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014154165A JP6390242B2 (ja) 2014-07-29 2014-07-29 液体収容容器及び液体消費システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016030397A JP2016030397A (ja) 2016-03-07
JP6390242B2 true JP6390242B2 (ja) 2018-09-19

Family

ID=55441089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014154165A Active JP6390242B2 (ja) 2014-07-29 2014-07-29 液体収容容器及び液体消費システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6390242B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109720100B (zh) * 2019-03-04 2023-12-01 珠海益捷科技有限公司 墨盒及其扩容方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS629972Y2 (ja) * 1980-06-04 1987-03-09
US5303866A (en) * 1992-09-11 1994-04-19 Hawks Jr Bill J Integrated modular spraying system
US5602577A (en) * 1994-07-21 1997-02-11 Hewlett-Packard Company Humidifier apparatus for fluid-containing tubes and an improved ink-jet printer utilizing the apparatus
JP3610287B2 (ja) * 2000-06-16 2005-01-12 キヤノン株式会社 インクタンク
JP2002052737A (ja) * 2000-08-10 2002-02-19 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置および同装置におけるインクカートリッジへの加圧空気の供給制御方法
JP2002262749A (ja) * 2001-03-07 2002-09-17 Duskin Co Ltd 散布車輌
JP4949760B2 (ja) * 2006-07-27 2012-06-13 株式会社リコー 画像形成装置
CN201214310Y (zh) * 2008-07-04 2009-04-01 珠海天威技术开发有限公司 自动收管装置
JP5825908B2 (ja) * 2011-07-29 2015-12-02 キヤノン株式会社 液体吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016030397A (ja) 2016-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5978400B2 (ja) 液体供給機構および印字装置
JP4707482B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置における負圧維持制御方法
US7488060B2 (en) Liquid supplying apparatus and liquid ejecting apparatus
JP5033647B2 (ja) 画像形成装置
JP2010208151A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置のインクタンクへのインク充填方法
JP2009039927A (ja) 液滴吐出装置
JPH11320901A (ja) インクジェット記録装置
JP5304110B2 (ja) 液体カートリッジユニット
JP4782602B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2009286033A (ja) 流体供給装置及び画像形成装置
JP6390242B2 (ja) 液体収容容器及び液体消費システム
JP2007268765A (ja) インクジェットプリンタ
EP2781358B1 (en) Image recording apparatus
JP2005041048A (ja) 液体噴射装置及び液体収容体
US20100149288A1 (en) Recording apparatus
JP2017140763A (ja) 液体噴射装置
US20130265374A1 (en) Printing liquid filled container and image forming apparatus
JP5121583B2 (ja) 液滴吐出装置、画像形成装置
JP6604046B2 (ja) 液体カートリッジ及び液体消費装置
JP2006035482A (ja) 液体収容容器および液体吐出装置
JP5570201B2 (ja) インクタンク及び液体吐出装置
JP5344298B2 (ja) 画像形成装置
JP4688189B2 (ja) 液体供給装置及び画像形成装置
JP2011051317A (ja) インクジェット記録装置
JP2006168310A (ja) インクジェットプリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6390242

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150