JP6389754B2 - ボールペン用油性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン - Google Patents

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Description

本発明はボールペン用油性インキ組成物に関する。更には、潤滑性能に優れたボールペン用油性インキ組成物と、高い筆記性能を備えたボールペンに関する。
従来、ボールペンに用いられる油性インキ組成物では、筆記時の滑らかな筆感や軽い書き味を得ることを目的に、リン酸エステルやアシルアミノ酸等の添加剤を用いて潤滑性能を付与する試みがなされている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
特開平9−194783号公報 特開平11−293174号公報 特開2006−008974公報
前記特許文献の添加剤を配合することで、筆記時の潤滑性能を付与することができるため、書き味や筆感の優れた油性ボールペンが構成できる。しかしながら、前記リン酸エステルやアシルアミノ酸等は反応性が高く、経時的にボールペンチップ等の金属部材と反応し易いため、金属塩となって析出物を発生する虞がある。その場合、書き味や筆感が悪くなるばかりか、析出物によって掠れや線とび等の筆記不良を生じ、更には筆記不能となる虞がある。
本発明は、高い潤滑性能が得られるとともに、ボールペンに内蔵した際にも長期間安定したインキ状態を維持できるボールペン用油性インキ組成物とボールペンを提供するものである。
本発明は、着色剤と、有機溶剤と、常圧での融点が100℃以下であるイオン液体を含んでなり、前記イオン液体のアニオンが硫黄系アニオン、リン系アニオン、シアン系アニオン、ホウ素系アニオン、フッ素系アニオン、窒素酸化物系アニオン、カルボン酸アニオンから選ばれるボールペン用油性インキ組成物を要件とする。
更には、前記ボールペン用油性インキ組成物を内蔵してなるボールペンを要件とする。
本発明により、油性インキ組成物にイオン液体を添加することで、高い潤滑性能を付与することができる。また、長期間金属部材と接触した状態であっても、反応して析出物を発生することがないインキ安定性に優れたものとなる。そのため、滑らかな筆感で優れた筆跡を長期に亘って形成できる油性ボールペンとなる。
本発明のボールペン用油性インキ組成物は、着色剤と有機溶剤からなる媒体中に、イオン液体を配合した潤滑性の高いものである。
イオン液体とは、カチオンとアニオンとの組み合わせからなる、イオンのみで構成される有機塩であり、一般に、常圧で融点が100℃以下である。本発明の油性インキ組成物に用いるイオン液体は、インキの溶媒となる有機溶剤に溶解又は分散状態で安定保持できるものである。
前記イオン液体を構成するカチオン、アニオンは、特に限定されるものではなく、例えば、カチオンとしては、アンモニウムカチオン、イミダゾリウムカチオン、ピリジニウムカチオン、ピロリジニウムカチオン、ピペリジニウムカチオン、ホスホニウムカチオン、スルホニウムカチオン、ピロリニウムカチオン、ピラジニウムカチオン、トリアゾリウムカチオン、イソキノリニウムカチオン、オキサゾリニウムカチオン、チアゾリニウムカチオン、モルホリニウムカチオン、グアニジウムカチオン、チオフェニウムカチオン、ピリミジニウムカチオン、ピペラジニウムカチオン、トリアジニウムカチオン、キノリニウムカチオン、インドリニウムカチオン、キノキサリニウムカチオン、イソオキサゾリウムカチオン、チオオキソニウムカチオン、カチオン性アミノ酸等が挙げられる。
前記アンモニウムカチオンとしては、アンモニウムカチオン、アンモニウムカチオンの窒素に結合した水素が炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基により置換されたアンモニウムカチオン、また、そのアルキル鎖中に水酸基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルケニル基、アミノ基、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基等の官能基を含むアンモニウムカチオンが挙げられ、例えば、2−ヒドロキシエチルアンモニウムカチオン、(1,1−ビス(ヒドロキシメチル)プロピル)アンモニウムカチオン、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムカチオン、トリス(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムカチオン、テトラメチルアンモニウムカチオン、テトラブチルアンモニウムカチオン、テトラペンチルアンモニウムカチオン、テトラヘキシルアンモニウムカチオン、テトラデシルアンモニウムカチオン、N,N,N−トリメチルエチルアンモニウムカチオン、N,N,N−トリメチルプロピルアンモニウムカチオン、N,N,N−トリメチルブチルアンモニウムカチオン、N,N,N−トリメチルペンチルアンモニウムカチオン、N,N,N−トリメチルヘキシルアンモニウムカチオン、N,N,N−トリメチルヘプチルアンモニウムカチオン、N,N,N−トリメチルオクチルアンモニウムカチオン、N,N,N−トリメチルデシルアンモニウムカチオン、N,N,N−トリメチルドデシルアンモニウムカチオン、N−エチル−N,N−ジメチルプロピルアンモニウムカチオン、N−エチル−N,N−ジメチルブチルアンモニウムカチオン、N−エチル−N,N−ジメチルヘキシルアンモニウムカチオン、N−(2−ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウムカチオン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)ジメチルアンモニウムカチオン、N−エチル−N−(2−メトキシエチル)ジメチルアンモニウムカチオン、N,N−ジエチル−N−(2−メトキシエチル)メチルアンモニウムカチオン、N−(2−メトキシエチル)−N,N,N−トリメチルアンモニウムカチオン、N−(2−エトキシエチル)−N,N,N−トリメチルアンモニウムカチオン、N−(2−プロポキシエチル)−N,N,N−トリメチルアンモニウムカチオン、N−(2−メトキシエチル)−N,N−ジメチルプロピルアンモニウムカチオン、N−(2−メトキシエチル)−N,N−ジメチルブチルアンモニウムカチオン、トリメチル(1H,1H,2H,2H−ヘプタデカフルオロデシル)アンモニウムカチオン、トリメチル−(4−ビニルベンジル)アンモニウムカチオン、トリブチル−(4−ビニルベンジル)アンモニウムカチオン、2−(メタクリロキシ)エチルトリメチルアンモニウムカチオン、ベンジルジメチル(オクチル)−アンモニウムカチオン、N,N−ジメチル−N−(2−フェノキシエチル)−1−ドデシルアンモニウムカチオン等を挙げることができる。
前記イミダゾリウムカチオンとしては、イミダゾリウムカチオン、イミダゾリウムカチオンの窒素に結合した水素が炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基により置換されたイミダゾリウムカチオン、また、そのアルキル基中に水酸基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルケニル基、アミノ基、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基等の官能基を含むイミダゾリウムカチオンを挙げることができ、例えば、置換基を1個有するイミダゾリウムカチオンとしては、1−メチルイミダゾリウムカチオン、1−エチルイミダゾリウムカチオン、1−ブチルイミダゾリウムカチオン、1−ヘキシルイミダゾリウムカチオン等が挙げられ、置換基を2個有するイミダゾリウムカチオンとしては、1,3−ジメチルイミダゾリウムカチオン、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−オクチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−ヘキサデシル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−オクタデシル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−(2−カルボキシエチル)−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−シアノプロピル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−エチル−3−オクチルイミダゾリウムカチオン、1−メチル−3−プロピルイミダゾリウムカチオン、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−メチル−3−ブチルイミダゾリウムカチオン、1−メチル−3−ペンチルイミダゾリウムカチオン、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−ヘプチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−メチル−3−オクチルイミダゾリウムカチオン、1−デシル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−ドデシル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−エチル−3−プロピルイミダゾリウムカチオン、1−ブチル−3−エチルイミダゾリウムカチオン、1−オクチル−3−プロピルイミダゾリウムカチオン、1−ヘキシル3−ビニルイミダゾリウムカチオン、1−アリル3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−アリル−3−エチルイミダゾリウムカチオン、1−アリル−3−プロピルルイミダゾリムカチオン、1−アリル−3−ブチルイミダゾリムカチオン、1−アリル−3−ペンチルイミダゾリムカチオン、1−アリル−3−ヘキシルイミダゾリムカチオン、1−アリル−3−へプチルイミダゾリムカチオン、1−アリル−3−オクチルイミダゾリムカチオン、1,3−ジアリルイミダゾリウムカチオン、1−メチル−3−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)イミダゾリウムカチオン、1−ベンジル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−メトキシエチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−(2−(2−メトキシエトキシ)−エチル)−3−メチルイミダゾリウムカチオン等が挙げられ、置換基を3個有するイミダゾリウムカチオンとしては、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムカチオン、1,2−ジメチル−3−エチルイミダゾリウムカチオン、1−プロピル−2,3−ジメチルイミダゾリウムカチオン、1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムカチオン、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムカチオン、1,2−ジメチル−3−ブチルイミダゾリウムカチオン、1−ヘキシル−2,3−ジメチルイミダゾリウムカチオン、1,2−ジメチル−3−ヘキシルイミダゾリウムカチオン、1,2−ジメチル−3−オクチルイミダゾリウムカチオン、1−エチル−3,4−ジメチルイミダゾリウムカチオン、1−イソプロピル−2,3−ジメチルイミダゾリウムカチオン等を挙げることができる。
前記ピリジニウムカチオンとしては、ピリジニウムカチオン、ピリジニウムカチオンの窒素に結合した水素が炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基により置換されたピリジニウムカチオン、また、そのアルキル鎖中に水酸基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルケニル基、アミノ基、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基等の官能基を含むピリジニウムカチオンを挙げることができ、例えば、N−メチルピリジニウムカチオン、N−エチルピリジニウムカチオン、N−ブチルピリジニウムカチオン、N−プロピルピリジニウムカチオン、N−ヘキシルピリジニウムカチオン、N−エチル−3−メチルプリジウム、N−ブチル−4−メチルピリジニウムカチオン、N−ブチル−3−メチルピリジニウムカチオン、N−(3−ヒドロキシプロピル)ピリジニウムカチオン等を挙げることができる。
前記ピロリジニウムカチオンとしては、ピロリジニウムカチオン、ピロリジニウムカチオンの窒素に結合した水素が炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基により置換されたピロリジニウムカチオン、また、そのアルキル鎖中に水酸基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルケニル基、アミノ基、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基等の官能基を含むピロリジニウムカチオンを挙げることができ、例えば、N,N−ジメチルピロリジニウムカチオン、N−エチル−N−メチルピロリジニウムカチオン、N−メチル−N−プロピルピロリジニウムカチオン、N−ブチル−N−メチルピロリジニウムカチオン、N−メチル−N−ペンチルピロリジニウムカチオン、N−ヘキシル−N−メチルピロリジニウムカチオン、N−メチル−N−オクチルピロリジニウムカチオン、N−デシル−N−メチルピロリジニウムカチオン、N−ドデシル−N−メチルピロリジニウムカチオン、N−(2−メトキシエチル)−N−メチルピロリジニウムカチオン、N−(2−エトキシエチル)−N−メチルピロリジニウムカチオン、N−(2−プロポキシエチル)−N−メチルピロリジニウムカチオン、N−(2−イソプロポキシエチル)−N−メチルピロリジニウムカチオン、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルピロリジニウムカチオン等を挙げることができる。
前記ピペリジニウムカチオンとしては、ピペリジニウムカチオン、ピペリジニウムカチオンの窒素に結合した水素が炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基により置換されたピペリジニウムカチオン、また、そのアルキル鎖中に水酸基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルケニル基、アミノ基、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基等の官能基を含むピペリジニウムカチオンが挙げられ、例えば、N,N−ジメチルピペリジニウムカチオン、N−エチル−N−メチルピペリジニウムカチオン、N−メチル−N−プロピルピペリジニウムカチオン、N−ブチル−N−メチルピペリジニウムカチオン、N−メチル−N−ペンチルピペリジニウムカチオン、N−ヘキシル−N−メチルピペリジニウムカチオン、N−メチル−N−オクチルピペリジニウムカチオン、N−デシル−N−メチルピペリジニウムカチオン、N−ドデシル−N−メチルピペリジニウムカチオン、N−(2−メトキシエチル)−N−メチルピペリジニウムカチオン、N−(2−メトキシエチル)−N−エチルピペリジニウムカチオン、N−(2−エトキシエチル)−N−メチルピペリジニウムイオン、N−メチル−N−(2−メトキシフェニル)ピペリジニウムカチオン、N−メチル−N−(4−メトキシフェニル)ピペリジニウムカチオン、N−エチル−N−(2−メトキシフェニル)ピペリジニウムカチオン、N−エチル−N−(4−メトキシフェニル)ピペリジニウムカチオン、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルピペリジウムカチオン等を挙げることができる。
前記ホスホニウムカチオンとしては、ホスホニウムカチオン、ホスホニウムカチオンの窒素に結合した水素が炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基、アリール基により置換されたホスホニウムカチオン、また、そのアルキル鎖中に水酸基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルケニル基、アミノ基、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基等の官能基を含むホスルホニウムカチオンが挙げられ、例えば、テトラメチルホスホニウムカチオン、テトラエチルホスホニウムカチオン、テトラプロピルホスホニウムカチオン、テトラブチルホスホニウムカチオン、トリイソブチルメチルホスホニウムカチオン、テトラヘキシルホスホニウムカチオン、トリブチル−n−オクチルホスホニウムカチオン、トリヘキシルメテトラデシルホスホニウムカチオン、トリブチル(4−ビニルベンジル)ホスホニウムカチオン、テトラフェニルホスホニウムカチオン、トリフェニルメチルホスホニウムカチオン、(2−シアノエチル)トリオクチルホスホニウムカチオン、3−(トリフェニルホスホニオ)プロパン−1−スルホン酸カチオン、(3−クロロプロピル)トリオクチルホスホニウムカチオン等の第四級ホスホニウムカチオンを挙げることができる。
前記スルホニウムカチオンとしては、スルホニウムカチオン、スルホニウムカチオンの窒素に結合した水素が炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基、アリール基により置換されたスルホニウムカチオン、また、そのアルキル鎖中に水酸基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルケニル基、アミノ基、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基等の官能基を含むスルホニウムカチオンが挙げられ、例えば、トリメチルスルホニウムカチオン、トリエチルスルホニウム、トリプロピルスルホニウムカチオン、トリブチルスルホニウムカチオン、トリフェニルスルホニウムカチオン等の第三級スルホニウムカチオンを挙げることができる。
前記ピロリニウムカチオンとしては、ピロリニウムカチオン、ピロリニウムカチオンの窒素に結合した水素が炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基により置換されたピロリニウムカチオン、また、そのアルキル鎖中に水酸基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルケニル基、アミノ基、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基等の官能基を含むピロリニウムカチオンが挙げられ、例えば、1−メチルピロリニウムカチオン、1−エチルピロリニウムカチオン、1−プロピルピロリニウムカチオン、1−ブチルピロリニウムカチオン等を挙げることができる。
前記ピラジニウムカチオンとしては、ピラジニウムカチオン、ピラジニウムカチオンの窒素に結合した水素が炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基により置換されたピラジニウムカチオン、また、そのアルキル鎖中に水酸基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルケニル基、アミノ基、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基等の官能基を含むピラジニウムカチオンが挙げられ、例えば、1−メチルピラジニウムカチオン、1−エチルピラジニウムカチオン、1−プロピルピラジニウムカチオン、1−ブチルピラジニウムカチオン等を挙げることができる。
前記トリアゾリウムカチオンとしては、トリアゾリウムカチオン、トリアゾリウムカチオンに結合した水素が炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基により置換されたトリアゾリウムカチオン、また、そのアルキル鎖中に水酸基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルケニル基、アミノ基、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基等の官能基を含むトリアゾリウムカチオンが挙げられ、例えば、1,4−ジメチル−1,2,4−トリアゾリウムカチオン、1,4−ジエチル−1,2,4−トリアゾリウムカチオン等が挙げられる。
前記イソキノリニウムカチオンとしては、イソキノリニウムカチオンカチオン、イソキノリニウムカチオンの窒素に結合した水素が炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基により置換されたイソキノリニウムカチオン、また、そのアルキル鎖中に水酸基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルケニル基、アミノ基、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基等の官能基を含むイソキノリニウムカチオンが挙げられ、例えば、N−メチルイソキノリニウムカチオン、N−エチルイソキノリニウムカチオン、N−プロピルイソキノリニウムカチオン、N−ブチルイソキノリニウムカチオン、N−ヘキシルイソキノリニウムカチオン、N−オクチルイソキノリニウムカチオン等を挙げることができる。
前記オキサゾリニウムカチオンとしては、オキサゾリニウムカチオン、オキサゾリニウムカチオンの窒素に結合した水素が炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基により置換されたオキサゾリニウムカチオン、また、そのアルキル鎖中に水酸基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルケニル基、アミノ基、ニトリル基等の官能基を含むオキサゾリニウムが挙げられ、例えば、3−メチル−4−メチルオキサゾリウムカチオン、3−エチル−4−メチルオキサゾリウムカチオン、3−プロピル−4−メチルオキサゾリウムカチオン、3−ブチル−4−メチルオキサゾリウムカチオン等を挙げることができる。
前記チアゾリニウムカチオンとしては、チアゾリニウムカチオン、チアゾリニウムカチオンの窒素に結合した水素が炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基により置換されたチアゾリウムカチオン、また、そのアルキル鎖中に水酸基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルケニル基、アミノ基、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基等の官能基を含むチアゾリウムカチオンが挙げられ、例えば、3−メチルチアゾリウムカチオン、3−エチルチアゾリウムカチオン、3−プロピルチアゾリウムカチオン、3−ブチル−4−メチルチアゾリウムカチオン等を挙げることができる。
前記モルホリニウムカチオンとしては、モルホリニウムカチオン、モルホリニウムカチオンの窒素に結合した水素が炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基により置換されたモルホリニウムカチオン、また、そのアルキル鎖中に水酸基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルケニル基、アミノ基、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基等の官能基を含むモルホリニウムカチオンが挙げられ、例えば、N−エチル−N−メチルモルホリニウムカチオン、N−ブチル−N−メチルモルホリニウムカチオン、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルモルホリニウムカチオン等を挙げることができる。
前記グアニジウムカチオンとしては、グアニジウムカチオン、グアニジウムカチオンの窒素に結合した水素と炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基により置換されたグアニジウムカチオン、また、そのアルキル鎖中に水酸基、エーテル基、カルボニル基、カルボキシル基、アルケニル基、アミノ基、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基等の官能基を含むグアニジウムカチオンが挙げられ、例えば、グアニジウムカチオン、1,1,3,3−テトラメチルグアニジウムカチオン、N,N,N′,N′,N″,N″−ヘキサアルキルグアニジウムカチオン、N,N,N′,N′,N″−ペンタアルキル−N″−ベンジルグアニジウムカチオン等を挙げることができる。
また、イオン液体を構成するアニオンとしては、例えば、ハロゲン系アニオン、硫黄系アニオン、リン系アニオン、シアン系アニオン、ホウ素系アニオン、フッ素系アニオン、窒素酸化物系アニオン、カルボン酸アニオン等が挙げられる。
前記ハロゲン系アニオンとしては、例えば、クロリドイオン、ブロミドイオン、ヨードイオン等が挙げられる。
前記硫黄系アニオンとしては、スルファートアニオン、水素スルファートアニオン、アルキルスルホナートアニオン(例えば、メタンスルホナート、エチルスルホナート、ブチルスルホナート、ベンゼンスルホナート、p−トルエンスルホナート、2,4,6−トリメチルベンゼンスルホナート、スチレンスルホナート、3−スルホプロピルメタクリレートアニオン、3−スルホプロピルアクリレート等)、アルキルスルファートアニオン(例えば、メチルスルファートアニオン、エチルスルファートアニオン、ブチルスルファートアニオン、オクチルスルファートアニオン、2−(2−メトキシエトキシ)エチルスルファートアニオン等)含窒素複素環を有するアルカンスルホナートアニオン等が挙げられる。
前記リン系アニオンとしては、ホスファートアニオン、水素ホスファートアニオン、二水素ホスファートアニオン、ホスホナートアニオン、水素ホスホナートアニオン、ホスフィナートアニオン、アルキルホスファートアニオン(例えば、ジメチルホスファート、ジエチルホスファート、ジプロピルホスファートアニオン、ジブチルホスファートアニオン等)、アルキルホスホナートアニオン(例えば、メチルホスホナートアニオン、エチルホスホナートアニオン、プロピルホスホナートアニオン、ブチルホスホナートアニオン、メチルメチルホスホナートアニオン等)、アルキルホスフィナートアニオン、ヘキサアルキルホスファートアニオン等が挙げられる。
前記シアン系アニオンとしては、例えば、テトラシアノボレートアニオン、ジシアナミド、チオシアネートアニオン、イソチオシアネートアニオン等が挙げられる。
前記ホウ素系アニオンとしては、例えば、テトラフルオロボレートアニオン、ビスオキサレートボラートアニオン、テトラフェニルボレート、テトラアルキルボレートアニオン等が挙げられる。
前記フッ素系アニオンとしては、フルオロハイドロジェネートアニオン、パーフルオロアルキルスルホナートアニオン(例えば、トリフルオロメタンスルホナートアニオン、ペンタフルオロエタンスルホナートアニオン、ヘプタフルオロプロパンスルホナートアニオン、ノナフラートアニオン、パーフルオロオクタンスルホーナートアニオン等)、フルオロホスファートアニオン(例えば、ヘキサフルオロホスファートアニオン、トリ(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスファートアニオン等)、フルオロボレートアニオン(例えば、テトラフルオロボレートアニオン等)、2,2,2−トリフルオロ−N−(トリフルオロメタンスルホニル)アセトアミドアニオン、ビス(フルオロスルホニル)イミドアニオン、ビス(パーフルオロアルキルスルホニル)イミドアニオン(例えば、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドアニオン、ビス(ペンタフルオロエチルスルホニル)イミド、ビス(ヘプタフルオロプロパンスルホニル)イミドアニオン、ビス(ノナフルオロブチルスルホニル)イミドアニオン等)、トリス(パーフルオロアルキルスルホニル)メチドアニオン(例えば、トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メチドアニオン、トリス(ペンタフルオロエタンスルホニル)メチドアニオン、トリス(ヘプタフルオロプロパンスルホニル)メチドアニオン、トリス(ノナフルオロブタンスルホニル)メチドアニオン等)、フルオロカルボン酸アニオン(例えば、トリフルオロ酢酸、ペンタフルオロプロピオン酸、パーフルオロノナン酸等のフルオロカルボン酸からプロトンが解離したアニオン)等が挙げられる。
前記窒素酸化物系アニオンとしては、例えば、硝酸アニオン、亜硝酸アニオンが挙げられる。
前記カルボン酸アニオンは、分子中に、少なくとも1個以上のカルボン酸アニオン(−COO)を持つ有機酸アニオンであり、酸素原子、窒素原子、硫黄原子などのヘテロ原子を持つ官能基を含んでいても良い。特に限定されないが、カルボン酸アニオンとしては、例えば、飽和脂肪族カルボン酸アニオン、不飽和脂肪族カルボン酸アニオン、脂環式カルボン酸アニオン、芳香族カルボン酸アニオン、飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸アニオン、不飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸アニオン、脂環式ヒドロキシカルボン酸アニオン、芳香族ヒドロキシカルボン酸アニオン、カルボニルカルボン酸アニオン、アルキルエーテルカルボン酸アニオン、ハロゲンカルボン酸アニオン、シアノ基含有カルボン酸、アミノ酸アニオン等が挙げられる。
前記飽和脂肪族カルボン酸アニオンは、直鎖又は分岐鎖の脂肪族飽和炭化水素基と1個以上のカルボン酸アニオンからなり、炭素数1〜22が好ましい。具体的には、例えば、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、イソ酪酸、2−メチル酪酸、イソ吉草酸、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等からプロトンが解離したアニオンが挙げられる。
前記不飽和脂肪族カルボン酸アニオンは、直鎖又は分岐鎖の脂肪族不飽和炭化水素基と1個以上のカルボン酸アニオンからなり、炭素数3〜22が好ましい。具体的には、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキドン酸、マレイン酸、フマル酸等からプロトンが解離したアニオンが挙げられる。
前記脂環式カルボン酸アニオンは、芳香族性を持たない飽和もしくは不飽和の炭素環と1個以上のカルボン酸アニオンからなり、炭素数6〜20が好ましい。中でも、シクロヘキサン環骨格を有する脂環式カルボン酸アニオンが好ましく、具体的には、例えば、シクロヘキサンカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸からプロトンが解離したアニオンが挙げられる。
前記芳香族カルボン酸アニオンは、芳香族性を持つ単環又は複数の環と1個以上のカルボン酸アニオンからなり炭素数6〜20が好ましい。中でも、ベンゼン環骨格を有する芳香族カルボン酸アニオンが好ましく、具体的には、例えば、安息香酸、ケイヒ酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等からプロトンが解離したアニオンが挙げられる。
前記飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸アニオンは、直鎖又は分岐鎖の脂肪族飽和炭化水素基、1個以上のカルボン酸アニオン及び1個以上の水酸基からなり、炭素数2〜24が好ましい。中でも、1〜4個の水酸基を有する炭素数2〜7の飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸アニオンが好ましい。具体的には、例えば、グリコール酸、乳酸、タルトロン酸、グリセリン酸、ヒドロキシ酢酸、ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシデカンリン酸、3−ヒドロキシデカン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ジヒドロキシステアリン酸、セレブロン酸、リンゴ酸、酒石酸、シトラマル酸、クエン酸、イソクエン酸、ロイシン酸、メバロン酸、パントイン酸等からプロトンが解離したアニオンが挙げられる。
前記不飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸アニオンは、直鎖又は分岐鎖の脂肪族不飽和炭化水素基、1個以上のカルボン酸アニオン及び1個以上の水酸基からなり、炭素数3〜22が好ましい。具体的には、リシノール酸、リシノレイン酸、リシネライジン酸等からプロトンが解離したアニオンが挙げられる。
前記脂環式ヒドロキシカルボン酸アニオンは、芳香族性を持たない飽和もしくは不飽和の炭素環、1個以上のカルボン酸アニオン及び1個以上の水酸基からなり、炭素数6〜20が好ましい。中でも、1〜4個の水酸基を有する6員環骨格の脂環式ヒドロキシカルボン酸アニオンが好ましく、具体的には、例えば、ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸、ジヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸、キナ酸(1,3,4,5−テトラヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸)、シキミ酸等からプロトンが解離したアニオンが挙げられる。
前記芳香族ヒドロキシカルボン酸アニオンは、芳香族性を持つ単環あるいは複数の環、1個以上のカルボン酸アニオン及び1個以上の水酸基からなり、炭素数6〜20が好ましい。中でも、1〜3個の水酸基を有するベンゼン環骨格の芳香族カルボン酸アニオンが好ましく、具体的には、例えば、サリチル酸、ヒドロキシ安息香酸、ジヒドロキシ安息香酸、トリヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシメチル安息香酸、バニリン酸、シリング酸、ピロトカテク酸、ゲンチジン酸、オルセリン酸、マンデル酸、ベンジル酸、アトロラクチン酸、フロレト酸、クマル酸、ウンベル酸、コーヒー酸、フェルラ酸、シナピン酸等からプロトンが解離したアニオンが挙げられる。
前記カルボニルカルボン酸アニオンは、分子内にカルボニル基を有する炭素数3〜22のカルボン酸アニオンであり、1〜2個のカルボニル基を有する炭素数3〜7のカルボニルカルボン酸アニオンが好ましい。中でも、CH((CHCO(CH)COO(n及びpは0〜2の整数を示す。)で表わされるカルボニルカルボン酸アニオンが好ましい。具体的には、例えば、ピルビン酸等からプロトンが解離したアニオンが挙げられる。
前記アルキルエーテルカルボン酸アニオンは、ポリオキシエチレンアルキルエーテル カルボン酸アニオンを含む、分子内にエーテル基を有する炭素数22〜22のカルボン酸アニオンであり、1〜2個のエーテル基を有する炭素数2〜12のアルキルカルボン酸アニオンが好ましい。中でも、CH(CHO(CHCOO(q及びrは0〜4の整数を示す。)で表わされるアルキルエーテルカルボン酸アニオンが好ましい。具体的には、例えば、メトキシ酢酸、エトキシ酢酸、メトキシ酪酸、エトキシ酪酸等からプロトンが解離したアニオンが挙げられる。
前記ハロゲンカルボン酸アニオンとしては、炭素数2〜22のハロゲンカルボン酸アニオンが好ましい。具体的には、例えば、トリフルオロ酢酸、ペンタフルオロプロピオン酸、パーフルオロノナン酸等のフッ素置換のハロゲンカルボン酸等からプロトンが解離したアニオンが挙げられる。
前記シアノ基含有カルボン酸アニオンとしては、炭素数3〜20のシアノ基含有カルボン酸等が好ましい。具体的には、シアノ酢酸、6‐シアノヘキサン酸等からプロトンが解離したアニオンが挙げられる。
前記アミノ酸としては、特に限定されないが、グリシン、アラニン、グルタミン酸、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、イソロイシン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、システイン、ロイシン、リシン、プロリン、フェニルアラニン、トレオニン、セリン、トリプトファン、チロシン、メチオニン、バリン、サルコシン、アミノ酪酸、メチルロイシン、アミノカプリル酸、アミノヘキサン酸、ノルバリン、アミノ吉草酸、アミノイソ酪酸、チロキシン、クレアチン、オルニチン、オパイン、テアニン、トリコロミン、カイニン酸、ドウモイ酸、イボテン酸、アクロメリン酸、シスチン、ヒドロキシプロリン、ホスホセリン、デスモシン等からプロトンが解離したアニオンが挙げられる。
本発明の油性インキ組成物に用いるイオン液体は、カチオン及びアニオンは特に限定されるものではないが、カチオンに窒素、リン、硫黄などの金属に配位可能な原子を含有し、金属表面に防食膜を形成するため、チップ先端部の金属部材に対する防食の点で優れる。特に、カチオン、アニオンのどちらか、もしくは双方に窒素、酸素、リン、硫黄の原子を含む配位性官能基を持つイオン液体は、良好な防食膜を形成して防食効果を発現するため特に好適である。
窒素原子カチオンを含むイオン液体は、カチオンを製造する場合の原料が、ホスホニウムカチオン、スルホニウムカチオンを製造する場合の原料よりも比較的安全性が高く、操作性、価格面に優れ、更に、多様性に富み、要求される物性に対してイオン液体の構造を幅広くデザインすることが可能であり、物性を微調整しやすいため好適である。窒素原子を含むカチオンとしては、アンモニウムカチオン、イミダゾリウムカチオン、ピリジニウムカチオン、ピロリジニウムカチオン、ピペリジニウムカチオン、ピロリニウムカチオン、ピラジニウムカチオン、トリアゾリウムカチオン、イソキノリニウムカチオン、オキサゾリニウムカチオン、モルホリニウムカチオン、ピリミジニウムカチオン、ピペラジニウムカチオン、トリアジニウムカチオン、キノリニウムカチオン、インドリニウムカチオン、キノキサリニウムカチオン、イソオキサゾリウムカチオン、カチオン性アミノ酸等が挙げられる。特に、アンモニウムカチオン、イミダゾリウムカチオン、ピリジニウムカチオン、ピロリジニウムカチオン、ピペリジニウムカチオンが好適である。
前記イオン液体は一種又は二種以上を適宜混合して使用することができ、特に限定されるものではないが、好ましくはインキ組成物中の1重量%以上、特に好ましくは3重量%以上の組成比で適用される。前記配合量では、特に高い潤滑性が得られるため、筆記時に軽さや滑らかさに対する性能が特に高いボールペンが得られる。
前記有機溶剤としては、油性ボールペン用の従来汎用のものが適用でき、例えば、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、tert−アミルアルコール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ベンジルグリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノフェニルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノフェニルエーテル、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、n−ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルイソブチルケトン、メチルn−プロピルケトン、メチルn−ブチルケトン、ジ−n−プロピルケトン、ギ酸n−ブチル、ギ酸イソブチル、酢酸メチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸メチル、酪酸エチル、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸プロピル等を例示できる。
前記有機溶剤は一種又は二種以上を混合して、インキ組成中40〜95重量%の範囲で用いられる。
前記着色剤としては、従来から油性インキに適用される汎用の染料、顔料が適宜用いられる。
前記染料としては、例えば、カラーインデックスにおいてソルベント染料として分類される有機溶剤可溶性染料が挙げられる。
前記ソルベント染料の具体例としては、バリファストブラック3806(C.I.ソルベントブラック29)、同3807(C.I.ソルベントブラック29の染料のトリメチルベンジルアンモニウム塩)、スピリットブラックSB(C.I.ソルベントブラック5)、スピロンブラックGMH(C.I.ソルベントブラック43)、バリファストレッド1320、バリファストレッド1308(C.I.ベーシックレッド1の染料とC.I.アシッドイエロー23の染料の造塩体)、バリファストイエローAUM(C.I.ベーシックイエロー2の染料とC.I.アシッドイエロー42の染料の造塩体)、スピロンイエローC2GH(C.I.ベーシックイエロー2の染料の有機酸塩)、スピロンバイオレットCRH(C.I.ソルベントバイオレット8−1)、バリファストバイオレット1701(C.I.ベーシックバイオレット1とC.I.アシッドイエロー42の染料の造塩体)、スピロンレッドCGH(C.I.ベーシックレッド1の染料の有機酸塩)、スピロンピンクBH(C.I.ソルベントレッド82)、ニグロシンベースEX(C.I.ソルベントブラック7)、オイルブルー613(C.I.ソルベントブルー5)、ネオザポンブルー808(C.I.ソルベントブルー70)、バリファストブルー1621等が挙げられる。
前記顔料としては、カーボンブラック、群青、二酸化チタン顔料等の無機顔料、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、スレン顔料、キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料、スレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ジオキサジン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、イソインドリノン系顔料等の有機顔料、アルミニウム粉やアルミニウム粉表面を着色樹脂で処理した金属顔料、透明又は着色透明フィルムにアルミニウム等の金属蒸着膜を形成した金属光沢顔料、フィルム等の基材に形成したアルミニウム等の金属蒸着膜を剥離して得られる厚みが0.01〜0.1μmの金属顔料、金、銀、白金、銅から選ばれる平均粒子径が5〜30nmのコロイド粒子、蛍光顔料、蓄光性顔料、熱変色性顔料、芯物質として天然雲母、合成雲母、ガラス片、アルミナ、透明性フィルム片の表面を酸化チタン等の金属酸化物で被覆したパール顔料等が挙げられる。
前記着色剤は一種又は二種以上を併用してもよく、インキ組成物中3〜40重量%の範囲で用いられる。
更に、筆跡の滲み抑制、定着性向上、堅牢性等を付与する目的で樹脂を添加することができる。前記樹脂としては、先の有機溶剤に対して可溶なものであれば特に限定されることなく適用でき、例えば、ケトン樹脂、アミド樹脂、アルキッド樹脂、ロジン変性樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、テルペン系樹脂、クマロン−インデン樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、ポリメタクリル酸エステル、ケトン−ホルムアルデヒド樹脂、α−及びβ−ピネン・フェノール重縮合樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリル酸ポリメタクリル酸共重合物等が挙げられる。
これらの樹脂は一種又は二種以上を混合して用いてもよく、インキ組成中0.5〜40重量%、好ましくは1〜35重量%の範囲で用いられる。0.5重量%未満では筆跡の紙への滲み抑制、定着性向上、堅牢性付与等の充分な効果を発揮できず、40重量%を越えて添加すると、樹脂の溶剤への溶解性が低下し、インキの流動性が低下することがある。
更に、本発明の油性インキ組成物には、必要に応じて上記成分以外に、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防錆剤、他の潤滑剤、粘度調整剤、顔料分散剤、消泡剤、剪断減粘性付与剤、界面活性剤等の各種添加剤を使用できる。
前記添加剤はいわゆる慣用的添加剤と呼ばれるもので、公知の化合物から適宜必要に応じて使用することができる。
防錆剤としては、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト、サポニン等が使用できる。
酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドロキシトルエン、フラボノイド、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸誘導体、α−トコフェロール、カテキン類等が使用できる。
紫外線吸収剤としては、2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル5′−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、p−安息香酸−2−ヒドロキシベンゾフェノン等が使用できる。
消泡剤としては、ジメチルポリシロキサン等が使用できる。
他の潤滑剤としては、オレイン酸等の高級脂肪酸、長鎖アルキル基を有するノニオン系界面活性剤、ポリエーテル変性シリコーンオイル、チオ亜燐酸トリ(アルコキシカルボニルメチルエステル)やチオ亜燐酸トリ(アルコキシカルボニルエチルエステル)等のチオ亜燐酸トリエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルのリン酸モノエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルのリン酸ジエステル、或いは、それらの金属塩、アンモニウム塩、アミン塩、アルカノールアミン塩等を用いることができ、ボール受け座の摩耗防止効果を向上できる。
更に、剪断減粘性付与剤を添加することによって、不使用時のボールとチップの間隙からのインキ漏れだしを防止したり、筆記先端部を上向き(正立状態)で放置した場合のインキの逆流を防止することができる。
前記剪断減粘性付与剤としては、従来公知の化合物を用いることが可能であり、例えば、架橋型アクリル樹脂、架橋型アクリル樹脂のエマルションタイプ、架橋型N−ビニルカルボン酸アミド重合体又は共重合体、非架橋型N−ビニルカルボン酸アミド重合体又は共重合体非架橋型N−ビニルカルボン酸アミド重合体又は共重合体の水溶液、水添ヒマシ油、脂肪酸アマイドワックス、酸化ポリエチレンワックス等のワックス類、ステアリン酸アルミニウム、パルミチン酸アルミニウム、オクチル酸アルミニウム、ラウリン酸アルミニウム等の脂肪酸金属塩、ジベンジリデンソルビトール、デキストリン脂肪酸エステル、N−アシルアミノ酸系化合物、スメクタイト系無機化合物、モンモリロナイト系無機化合物、ベントナイト系無機化合物、ヘクトライト系無機化合物、シリカ等が例示できる。
更に、インキ収容管内に充填されたインキ組成物の後端部にはインキ逆流防止体(液栓)を配することもできる。
前記インキ逆流防止体としては、液状または固体のいずれを用いることもでき、前記液状のインキ逆流防止体としては、ポリブテン、α−オレフィンオリゴマー、シリコーン油、精製鉱油等の不揮発性媒体が挙げられ、所望により前記媒体中にシリカ、珪酸アルミニウム、膨潤性雲母、脂肪酸アマイド等を添加することもできる。また、固体のインキ逆流防止体としては樹脂成形物が挙げられる。前記液状及び固体のインキ逆流防止体は併用することも可能である。
前記ボールペン用油性インキ組成物を充填するボールペンの筆記先端部(チップ)の構造は、従来汎用の機構が有効であり、金属製のパイプの先端近傍を外面より内方に押圧変形させたボール抱持部にボールを抱持してなるチップ、或いは、金属材料をドリル等による切削加工により形成したボール抱持部にボールを抱持してなるチップ、或いは、金属製のパイプや金属材料の切削加工により形成したチップに抱持するボールをバネ体により前方に付勢させたもの等を適用できる。
また、前記ボールは、超硬合金、ステンレス鋼、ルビー、セラミック等からなる汎用のものが適用でき、直径0.1mm〜2.0mm、好ましくは0.15mm〜1.0mmの範囲のものが好適に用いられる。特に、ボール径が0.5mm以下の小径のものでは、筆記距離に対するボールの回転数が多くなることから、本発明のインキがより好適に作用する。また、前記ボールの材質のうち、硬度が高い超硬合金ボールは座摩耗を生じやすいため、本発明の油性インキ組成物が有用なものとなる。
前記油性インキ組成物を収容する軸筒は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂からなる成形体が、インキの低蒸発性、生産性の面で好適に用いられる。
前記軸筒にはチップを直接連結する他、接続部材を介して前記軸筒とチップを連結してもよい。
前記軸筒内に収容されるインキ組成物は、インキ組成物が低粘度である場合は軸筒前部にインキ保留部材を装着し、軸筒内に直接インキ組成物を収容する方法と、多孔質体或いは繊維加工体に前記インキ組成物を含浸させて収容する方法が挙げられる。
更に、前記軸筒として透明、着色透明、或いは半透明の成形体を用いることにより、インキ色やインキ残量等を確認できる。
尚、前記軸筒は、ボールペン用レフィルの形態として、前記レフィルを外軸内に収容するものでもよいし、先端部にチップを装着した軸筒自体をインキ収容体として、前記軸筒内に直接インキを充填してもよい。
前記軸筒を用いたボールペンは、キャップ式、出没式のいずれの形態であっても適用できる。出没式ボールペンとしては、ボールペンレフィルに設けられた筆記先端部が外気に晒された状態で外軸内に収納されており、出没機構の作動によって外軸開口部から筆記先端部が突出する構造であれば全て用いることができる。
出没機構の操作方法としては、例えば、ノック式、回転式、スライド式等が挙げられる。
前記ノック式は、外軸後端部や外軸側面にノック部を有し、該ノック部の押圧により、ボールペンレフィルの筆記先端部を外軸前端開口部から出没させる構成、或いは、外軸に設けたクリップ部を押圧することにより、ボールペンレフィルの筆記先端部を外軸前端開口部から出没させる構成を例示できる。
前記回転式は、外軸に回転部(後軸等)を有し、該回転部を回すことによりボールペンレフィルの筆記先端部を外軸前端開口部から出没させる構成を例示できる。
前記スライド式は、軸筒側面にスライド部を有し、該スライドを操作することによりボールペンレフィルの筆記先端部を外軸前端開口部から出没させる構成、或いは、外軸に設けたクリップ部をスライドさせることにより、ボールペンレフィルの筆記先端部を外軸前端開口部から出没させる構成を例示できる。
尚、前記出没式ボールペンは、外軸内に一本のボールペンレフィルを収容したもの以外に、複数のボールペンレフィルを収容してなる複合タイプの出没式ボールペンであってもよい。
以下に実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下の表に実施例及び比較例のボールペン用油性インキの組成を示す。尚、表中の組成の数値は重量部を示す。
Figure 0006389754
Figure 0006389754
表中の原料の内容を注番号に沿って説明する。
(1)保土ヶ谷化学工業(株)製、商品名:スピロンブラックGMH−S
(2)オリエント化学工業(株)製、商品名:バリファストバイオレット1701
(3)オリエント化学工業(株)製、商品名:バリファストレッド1320
(4)オリエント化学工業(株)製、商品名:バリファストブルー1621
(5)顔料分散剤、積水化学工業(株)製、商品名:エスレックBL−10
(6)日立化成工業(株)製、商品名:ハイラック110H
(7)日油(株)製、商品名:ナイミーンL207
(8)第一工業製薬(株)製、商品名:プライサーフA208B
(9)日光ケミカルズ(株)製、商品名:サルコシネートLH
(10)〜(32)
Figure 0006389754
インキの調製
有機溶剤に各成分を添加して、40℃で、ディスパーにて400rpm、3時間攪拌することで各インキを調製した。
インキ逆流防止体の調製
基油としてポリブテン98.5部中に、増粘剤として脂肪酸アマイド1.5部を添加した後、3本ロールにて混練してインキ逆流防止体を得た。
ボールペンの作製
前記実施例及び比較例のインキ組成物を、直径0.5mmの超硬合金ボールを抱持するステンレススチール製チップが接続部材を介してポリプロピレン製パイプの一端に嵌着されたボールペンレフィルに0.2g充填し、該インキの後端に前記インキ逆流防止体を配設した後、前記ボールペンレフィルを出没式構造を備えた外軸に組み込むことで試料ボールペンを作製した。
前記試料ボールペンを用いて以下の試験を行った。
機械筆記試験(筆記抵抗値測定)
筆記可能であることを確認した前記ボールペンを、室温にて円板式画線機(筆記角度75°、荷重100g、筆記速度4m/min)を用いて筆記した際の筆記抵抗値を測定した。尚、得られた値は、3本の筆記抵抗値データの平均値(単位:g)である。
手書筆記試験
筆記可能であることを確認した前記ボールペンを、室温にてレポート用紙(JIS P3201筆記用紙A)に手書きで1行に12個の螺旋状の丸を連続筆記した際の筆記感を確認した。
経時筆記試験
筆記可能であることを確認した試料ボールペンを、50℃の環境下に60日間静置した後、自動筆記試験機にて、旧JIS P3201筆記用紙Aに螺旋状の丸を連続筆記し、筆跡の状況と、充填されるインキが完全に消費できるかどうか確認した。尚、前記試験機は、筆記荷重100g、筆記角度70°、筆記速度4m/分の条件で使用した。
前記各試験の結果を以下の表に示す。
Figure 0006389754
尚、試験結果の評価は以下の通りである。
手書筆記試験
○:軽くて滑らかな筆記感。
×:軽いが滑らかでない、もしくは滑らかだが重い筆記感。
経時筆記試験
○:良好な筆跡が形成でき、内蔵するインキを全て書き切ることができた。
×:筆跡に線飛びやカスレが発生し、途中で筆記できなくなりインキが残った。
金属イオン(金属塩)溶解性試験
超硬合金製ボールから溶出が想定されるニッケルイオン、コバルトンイオン、クロムイオンの各イオンに対するイオン液体の溶解性を確認した。表3の各化合物10、12、14、16、17、20、23、25、26、28、29、30、31に、ニッケルイオンが化合物に対して0.1重量%となるように、塩化ニッケル(II)六水和物を添加、超音波で撹拌した。更に、塩化コバルト六水和物、塩化クロム(III)六水和物を用いて、それぞれ同様な操作を行った。その結果いずれの金属塩も溶解した。また、表3の化合物10〜32のいずれも、室温(25℃)で液状であった。
つまり、イオン液体は、金属イオン(金属塩)に対する溶解性が良好で、反応して析出物を発生することがないとともに、不揮発性液体であることからチップ先端部の湿潤状態の保持性が良好なため、本発明のボールペンは優れた筆記性、経時安定性を実現したと考えられる。

Claims (2)

  1. 着色剤と、有機溶剤と、常圧での融点が100℃以下であるイオン液体を含んでなり、前記イオン液体のアニオンが硫黄系アニオン、リン系アニオン、シアン系アニオン、ホウ素系アニオン、フッ素系アニオン、窒素酸化物系アニオン、カルボン酸アニオンから選ばれるボールペン用油性インキ組成物。
  2. 前記請求項1に記載のボールペン用油性インキ組成物を内蔵してなるボールペン。
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