JP6388444B2 - 固体高分子形燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、固体高分子形燃料電池に関する。
固体高分子形燃料電池は、固体高分子電解質体を燃料極及び酸化極で挟んだセルと、水素ガスを含有する燃料ガスを流通させる燃料側流通溝を一方面に形成されて酸素ガスを含有する酸化ガスを流通させる酸化側流通溝を他方面に形成されたセパレータとを例えば鉛直方向と交差する方向へ向かって交互に複数積層したスタックを備えてなっている。
このような固体高分子形燃料電池においては、前記スタックの前記セパレータの前記燃料側流通溝に燃料ガスを流通させて前記セルの前記燃料極に供給すると共に、前記酸化側流通溝に酸化ガスを流通させて前記セルの前記酸化極に供給することにより、当該セルにおいて、燃料ガス中の水素ガスと酸化ガス中の酸素ガスとを電気化学的に反応させて、電力を得ることができる。
そして、上記固体高分子形燃料電池では、上記電気化学反応に伴って水が生成するため、生成した当該水を、上記電気化学反応に寄与しなかった残ガスと共に上記セパレータの上記流通溝の下方の排出孔を介して当該セパレータの回収室にまとめて回収して、さらに下方の排出マニホールドを介してスタックの外部へ排出することができるようになっている。
特開2014−164849号公報 特開2008−147178号公報 特開2008−147179号公報
ところで、前述したような固体高分子形燃料電池においては、近年、コンパクト化を図る観点から、スタックをできるだけ小さくすることが求められており、例えば、セパレータの厚さをできるだけ薄くすることが検討されている。
しかしながら、前述したような固体高分子形燃料電池においては、前記セパレータの前記流通溝から前記回収室への排水性を高めるために、当該セパレータの厚さを厚くして当該回収室の厚さ方向のスペースを十分に確保できるようにしていることから、当該セパレータの厚さを薄くすると、当該回収室の厚さ(深さ)も薄く(浅く)なって、上記流通溝から当該回収室への排水性が低下して、当該流通溝内に前記ガスが流通しにくくなり、発電効率の低下を招くおそれがあった。
このようなことから、本発明は、セパレータの厚さを薄くしても、流通溝から回収室への排水性の低下を抑制することができる固体高分子形燃料電池を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための、第一番目の発明に係る固体高分子形燃料電池は、固体高分子電解質体を燃料極及び酸化極で挟んだセルとセパレータとを鉛直方向と交差する方向へ向かって交互に複数積層したスタックを備えている固体高分子形燃料電池であって、前記セパレータが、前記セルの前記燃料極と対向する面に形成されて燃料ガスを流通させる燃料側流通溝と、前記セルの前記酸化極と対向する面に形成されて酸化ガスを流通させる酸化側流通溝と、厚さ方向へ貫通するように前記燃料側流通溝の上方側に形成されて燃料ガスを供給する燃料側供給マニホールドと、厚さ方向へ貫通するように前記酸化側流通溝の上方側に形成されて酸化ガスを供給する酸化側供給マニホールドと、前記燃料側供給マニホールドの下方側に形成されて当該燃料側供給マニホールドに接続する燃料側分配室と、前記酸化側供給マニホールドの下方側に形成されて当該酸化側供給マニホールドに接続する酸化側分配室と、前記燃料側分配室と前記燃料側流通溝との間に形成されて当該間を接続する燃料側供給孔と、前記酸化側分配室と前記酸化側流通溝との間に形成されて当該間を接続する酸化側供給孔と、厚さ方向へ貫通するように前記燃料側流通溝の下方側に形成された燃料側排出マニホールドと、厚さ方向へ貫通するように前記酸化側流通溝の下方側に形成された酸化側排出マニホールドと、前記燃料側排出マニホールドの上方側に形成されて当該燃料側排出マニホールドに接続する燃料側回収室と、前記酸化側排出マニホールドの上方側に形成されて当該酸化側排出マニホールドに接続する酸化側回収室と、前記燃料側流通溝と前記燃料側回収室との間に形成されて当該間を接続する複数の燃料側排出孔と、前記酸化側流通溝と前記酸化側回収室との間に形成されて当該間を接続する複数の酸化側排出孔とを有し、前記セパレータの前記燃料側排出孔及び前記酸化側排出孔の少なくとも一方の高さ方向の長さHdが、接続する前記流通溝の、当該セパレータの厚さ方向の長さDpよりも大きい(Hd>Dp)ことを特徴とする。
また、第二番目の発明に係る固体高分子形燃料電池は、第一番目の発明において、前記排出孔の前記長さHdが、前記流通溝の前記長さDpの2〜10倍である(2Dp≦Hd≦10Dp)ことを特徴とする。
また、第三番目の発明に係る固体高分子形燃料電池は、第一番目又は第二番目の発明において、前記セパレータの、前記燃料側流通溝の前記燃料側排出孔との接続部分、前記酸化側流通溝の前記酸化側排出孔との接続部分、前記燃料側排出孔の前記燃料側回収室との接続部分、前記酸化側排出孔の前記酸化側回収室との接続部分、のうちの少なくとも一つが、円弧状をなす曲面となっていることを特徴とする。
また、第四番目の発明に係る固体高分子形燃料電池は、第一番目から第三番目の発明のいずれかにおいて、前記セパレータの、前記燃料側排出孔の前記燃料側回収室との接続部分の底面、前記酸化側排出孔の前記酸化側回収室との接続部分の底面、のうちの少なくとも一つに、切欠きが形成されていることを特徴とする。
また、第五番目の発明に係る固体高分子形燃料電池は、第一番目から第四番目の発明のいずれかにおいて、前記セパレータの、前記燃料側流通溝の前記燃料側排出孔との接続部分、前記酸化側流通溝の前記酸化側排出孔との接続部分、前記燃料側排出孔の前記燃料側回収室との接続部分、前記酸化側排出孔の前記酸化側回収室との接続部分、のうちの少なくとも一つに、水の表面エネルギを低下させるコーティングが施されていることを特徴とする。
本発明に係る固体高分子形燃料電池によれば、スタックをできるだけ小さくするように前記セパレータの厚さを薄くすることにより、前記回収室の深さ(厚さ方向の長さ)が浅く(短く)なっても、前記流通溝から当該回収室への排水性の低下を大きく抑制することができるので、前記流通溝内を前記ガスを流通し易くすることができ、発電効率の低下を防止することができる。
本発明に係る固体高分子形燃料電池の主な実施形態のスタックの要部の抽出拡大図である。 図1のセパレータの燃料側セパレータの内側の概略構成図である。 図1のセパレータの燃料側セパレータの外側の概略構成図である。 図2,3のIV−IV線断面矢線視図である。 図1のセパレータの酸化側セパレータの内側の概略構成図である。 図1のセパレータの酸化側セパレータの外側の概略構成図である。 図5,6のVII − VII線断面矢線視図である。 図1のセパレータの仕切板の燃料側セパレータとの対面側の概略構成図である。 図1のセパレータの仕切板の酸化側セパレータとの対面側の概略構成図である。 本発明に係る固体高分子形燃料電池の他の実施形態のセパレータの概略構成図であって、Aが燃料側セパレータの要部の抽出拡大断面図であり、Bが酸化側セパレータの要部の抽出拡大断面図である。 本発明に係る固体高分子形燃料電池のさらに他の実施形態の燃料側セパレータの概略構成図であって、Aが要部の抽出拡大図であり、Bがその断面図である。 本発明に係る固体高分子形燃料電池のさらに他の実施形態の酸化側セパレータの概略構成図であって、Aが要部の抽出拡大図であり、Bがその断面図である。
本発明に係る固体高分子形燃料電池の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、図面に基づいて説明する以下の実施形態のみに限定されるものではない。
〈主な実施形態〉
本発明に係る固体高分子形燃料電池の主な実施形態を図1〜9に基づいて説明する。
本実施形態に係る固体高分子形燃料電池は、図1に示すように、プロトン伝導性を有する固体高分子電解質体111を、ガス透過性及び導電性を有する燃料極112及び酸化極113で挟んだセル(単電池)110と、水素ガスを含有する燃料ガスを流通させる燃料側流通溝を一方面側に形成されて酸素ガスを含有する酸化ガスを流通させる酸化側流通溝を他方面側に形成された導電性を有するセパレータ120とを鉛直方向と交差する方向へ向かって交互に複数積層したスタック100を備えてなっている。
図1〜7に示すように、前記セパレータ120は、前記セル110の前記燃料極112との対向側(一方側)に位置して当該燃料極112との対向面(図4中、右側面)の中央部分に燃料ガス1を流通させるように長手方向を上下方向へ向けた燃料側流通溝121eが幅方向(図3中、左右方向)に沿って複数形成された燃料側セパレータ121と、前記セル110の前記酸化極113との対向側(他方側)に位置して当該酸化極113との対向面(図7中、左側面)の中央部分に酸化ガス2を流通させるように長手方向を上下方向へ向けた酸化側流通溝122eが幅方向(図6中、左右方向)に沿って複数形成された酸化側セパレータ122と、前記燃料側セパレータ121と前記酸化側セパレータ122との対向面間を仕切る仕切板123とを備えてなっている。
図2〜4に示すように、前記燃料側セパレータ121は、燃料ガス1を供給する燃料側供給マニホールド121aが上方側の一方寄り(図2中、右寄り、図3中、左寄り)に厚さ方向へ貫通するように形成され、酸化ガス2を供給する酸化側供給マニホールド121bが上方側の他方寄り(図2中、左寄り、図3中、右寄り)に厚さ方向へ貫通するように形成され、電気化学反応に寄与しなかった燃料ガス1の残ガス1aを排出する燃料側排出マニホールド121cが下方側の他方寄り(図2中、左寄り、図3中、右寄り)に厚さ方向へ貫通するように形成され、電気化学反応に寄与しなかった酸化ガス2の残ガス2aを排出する酸化側排出マニホールド121dが下方側の一方寄り(図2中、右寄り、図3中、左寄り)に厚さ方向へ貫通するように形成されている。
そして、前記燃料側セパレータ121は、前記燃料側供給マニホールド121aの下方側で当該燃料側供給マニホールド121aに接続する燃料側分配室121fが前記仕切板123との対向面(図4中、左側面)に形成され、前記燃料側分配室121fの下側と各前記燃料側流通溝121eの上端との間を厚さ方向へ貫通して接続する燃料側供給孔121gが複数形成され、前記燃料側排出マニホールド121cの上方側で当該燃料側排出マニホールド121cに接続する燃料側回収室121hが前記仕切板123との対向面(図4中、左側面)に形成され、前記燃料側回収室121hの上側と各前記燃料側流通溝121eの下端との間を厚さ方向へ貫通して接続する燃料側排出孔121iが複数形成されている。
前記燃料側セパレータ121の前記燃料側供給孔121gは、前記燃料側供給室121fとの接続部分の開口高さ(高さ方向の長さ)Hcが、当該燃料側供給室121f及び前記燃料側流通溝121eの深さ(厚さ方向の長さ)Dc,Dpと略同等の大きさをなしている(Hc≒Dc,Hc≒Dp)。これに対し、前記燃料側排出孔121iは、前記燃料側回収室121hとの接続部分の開口高さ(高さ方向の長さ)Hdが、前記燃料側流通溝121eの深さ(厚さ方向の長さ)Dpよりも大きくなっている(Hd>Dp、本実施形態では、Hd=5Dp)。
また、前記燃料側セパレータ121の前記燃料側分配室121f内の、隣り合う前記燃料側供給孔121gの各間には、前記燃料側供給マニホールド121aからの燃料ガス1を各上記燃料側供給孔121gへ案内する燃料側供給ガイドリブ121jが長手方向を上下方向へ向けるようにしてそれぞれ突設されており、当該燃料側供給ガイドリブ121jは、すべての上記間に設けられている。
前記燃料側セパレータ121の前記燃料側回収室121h内の、隣り合う前記燃料側排出孔121iの間には、当該燃料側排出孔121iからの残ガス1a及び水3を前記燃料側排出マニホールド121cへ向かうように案内する燃料側排出ガイドリブ121kが長手方向を上下方向へ向けるようにして突設されており、当該燃料側排出ガイドリブ121kは、一部の上記間のみに(本実施形態では幅方向一つおきに)設けられている。
なお、図2,3中、121mは、前記燃料側回収室121h内の残ガス1a及び水3を前記燃料側排出マニホールド121cへ案内するように当該燃料側回収室121h内の当該燃料側排出マニホールド121cの上方で長手方向を上下方向へ向けると共に前記燃料側セパレータ121の幅方向(図2中、左右方向)へわたって所定の間隔ごとに複数突設された燃料側排出ガイドリブである。
図5〜7に示すように、前記酸化側セパレータ122は、燃料ガス1を供給する燃料側供給マニホールド122aが上方側の一方寄り(図5中、右寄り、図6中、左寄り)に厚さ方向へ貫通するように形成され、酸化ガス2を供給する酸化側供給マニホールド122bが上方側の他方寄り(図5中、左寄り、図6中、右寄り)に厚さ方向へ貫通するように形成され、電気化学反応に寄与しなかった燃料ガス1の残ガス1aを排出する燃料側排出マニホールド122cが下方側の他方寄り(図5中、左寄り、図6中、右寄り)に厚さ方向へ貫通するように形成され、電気化学反応に寄与しなかった酸化ガス2の残ガス2aを排出する酸化側排出マニホールド122dが下方側の一方寄り(図5中、右寄り、図6中、左寄り)に厚さ方向へ貫通するように形成されている。
そして、前記酸化側セパレータ122は、前記酸化側供給マニホールド122bの下方側で当該酸化側供給マニホールド122bに接続する酸化側分配室122fが前記仕切板123との対向面(図7中、右側面)に形成され、前記酸化側分配室122fの下側と各前記酸化側流通溝122eの上端との間を厚さ方向へ貫通して接続する酸化側供給孔122gが複数形成され、前記酸化側排出マニホールド122dの上方側で当該酸化側排出マニホールド122dに接続する酸化側回収室122hが前記仕切板123との対向面(図7中、右側面)に形成され、前記酸化側回収室122hの上側と各前記酸化側流通溝122eの下端との間を厚さ方向へ貫通して連結する酸化側排出孔122iが複数形成されている。
前記酸化側セパレータ122の前記酸化側供給孔122gは、前記酸化側供給室122fとの接続部分の開口高さ(高さ方向の長さ)Hcが、当該酸化側供給室122f及び前記酸化側流通溝122eの深さ(厚さ方向の長さ)Dc,Dpと略同等の大きさをなしている(Hc≒Dc,Hc≒Dp)。これに対し、前記酸化側排出孔122iは、前記酸化側回収室122hとの接続部分の開口高さ(高さ方向の長さ)Hdが、前記酸化側流通溝122eの深さ(厚さ方向の長さ)Dpよりも大きくなっている(Hd>Dp、本実施形態では、Hd=5Dp)。
また、前記酸化側セパレータ122の前記酸化側分配室122f内の、隣り合う前記酸化側供給孔122gの各間には、前記酸化側供給マニホールド122bからの酸化ガス2を各上記酸化側供給孔122gへ案内する酸化側供給ガイドリブ122jが長手方向を上下方向へ向けるようにしてそれぞれ突設されており、当該酸化側供給ガイドリブ122jは、すべての上記間に設けられている。
前記酸化側セパレータ122の前記酸化側回収室122h内の、隣り合う前記酸化側排出孔122iの間には、当該酸化側排出孔122iからの残ガス2a及び水3を前記酸化側排出マニホールド122dへ向かうように案内する酸化側排出ガイドリブ122kが長手方向を上下方向へ向けるようにして突設されており、当該酸化側排出ガイドリブ122kは、一部の上記間のみに(本実施形態では幅方向一つおきに)設けられている。
なお、図5,6中、122mは、前記酸化側回収室122h内の残ガス2a及び水3を前記酸化側排出マニホールド122dへ案内するように当該酸化側回収室122h内の当該酸化側排出マニホールド122dの上方で長手方向を上下方向へ向けると共に前記酸化側セパレータ122の幅方向(図5中、左右方向)へわたって所定の間隔ごとに複数突設された酸化側排出ガイドリブである。
図8,9に示すように、前記仕切板123は、燃料ガス1を供給する燃料側供給マニホールド123aが上方側の他方寄り(図8中、左寄り、図9中、右寄り)に厚さ方向へ貫通するように形成され、酸化ガス2を供給する酸化側供給マニホールド123bが上方側の一方寄り(図8中、右寄り、図9中、左寄り)に厚さ方向へ貫通するように形成され、電気化学反応に寄与しなかった燃料ガス1の残ガス1aを排出する燃料側排出マニホールド123cが下方側の一方寄り(図8中、右寄り、図9中、左寄り)に厚さ方向へ貫通するように形成され、電気化学反応に寄与しなかった酸化ガス2の残ガス2aを排出する酸化側排出マニホールド123dが下方側の他方寄り(図8中、左寄り、図9中、右寄り)に厚さ方向へ貫通するように形成されている。
このようにして構成されたスタック100を備えてなる本実施形態に係る固体高分子形燃料電池においては、当該スタック100の前記セパレータ120の前記燃料側供給マニホールド121a,122a,123a内に燃料ガス1が流通すると共に、前記酸化側供給マニホールド121b,122b,123b内に酸化ガス2が流通すると、当該燃料ガス1が前記燃料側セパレータ121の前記燃料側分配室121f内に流入して前記燃料側供給ガイドリブ121jで前記燃料側供給孔121g内へ案内されて前記燃料側流通溝121e内に送給され、前記セル110の前記燃料極112に供給されると共に、当該酸化ガス2が前記酸化側セパレータ122の前記酸化側分配室122f内に流入して前記酸化側供給ガイドリブ122jで前記酸化側供給孔122g内へ案内されて前記酸化側流通溝122e内に送給され、前記セル110の前記酸化極113に供給される。
前記セル110に燃料ガス1及び酸化ガス2が供給されると、燃料ガス1中の水素ガスと酸化ガス2中の酸素ガスとが当該セル110で電気化学的に反応し、電力が発生すると共に、水3が生成する。
生成した水3は、上記電気化学反応に寄与しなかった残ガス1a,2aと共に、前記セパレータ121,122の前記流通溝121e,122eを流通して前記排出孔121i,122i内に流入して前記回収室121h,122h内に送給される。
このとき、上述したように、前記セパレータ121,122の前記排出孔121i,122iの前記開口高さ(高さ方向の長さ)Hdが、前記流通溝121e,122eの深さ(厚さ方向の長さ)Dpよりも大きくなっている(Hd>Dp)ことから、当該流通溝121e,122e内に水3が溜まりにくく、前記回収室121h,122h内へ水3が流れやすくなる。
このため、前記セパレータ121,122の前記流通溝121e,122e内に生成した水3は、当該流通溝121e,122e内で液柱となって滞留することなく上記排出孔121i,122iから前記回収室121h,122h内へ送出され、前記排出マニホールド121d、122dを介してスタック100の外部へ排出されるようになる。
したがって、本実施形態によれば、スタック100をできるだけ小さくするように前記セパレータ121,122の厚さTsを薄く(約20%削減)することにより、前記回収室121h,122hの深さ(厚さ方向の長さ)Ddが浅く(短く)なっても(Dd=Dp)、前記流通溝121e,122eから当該回収室121h、122hへの排水性の低下を大きく抑制することができるので、前記流通溝121e,122e内を前記ガス1,2が流通しやすくなり、発電効率の低下を防止することができる。
なお、前記セパレータ121,122の前記排出孔121i,122iの前記開口高さ(高さ方向の長さ)Hdは、前記流通溝121e,122eの前記深さ(厚さ方向の長さ)Dpの2〜10倍(2Dp≦Hd≦10Dp)であると好ましく、5〜8倍(5Dp≦Hd≦8Dp)であると非常に好ましい。なぜなら、前記開口高さHdが、前記深さDpの2倍以上になると(Hd≧2Dp)、前記流通溝121e,122e内からの水3の排出性が非常に高くなって、発電効率の低下が非常に小さくなり、前記深さDpの5倍以上になると(Hd≧5Dp)、前記流通溝121e,122e内からの水3の排出性が極めて高くなって、発電効率の低下が極めて小さくなる一方、前記深さDpの8倍を超えると(Hd>8Dp)、前記流通溝121e,122e内からの排水性及び発電効率が大きく向上しなくなり、前記深さDpの10倍を超えると(Hd>10Dp)、当該排出孔121i,122iが無駄に大きくなってしまうからである。
〈他の実施形態〉
なお、本発明に係る固体高分子形燃料電池の他の実施形態として、例えば、図10に示すように、前記流通溝121e,122eの前記排出孔121i,122iとの接続部分を、円弧状をなすように丸めた曲面121ea,122eaにしたり、前記排出孔121i,122iの前記回収室121h,122hとの接続部分を、円弧状をなすように面取りした曲面121ia,122iaにしたりすると、上記流通溝121e,122e内や上記排出孔121i,122i内での滞留にかかる水3の表面張力をより低下させることができ、当該流通溝121e,122e内や当該排出孔121i,122i内での水3の滞留をさらに確実に抑制することができる。
また、本発明に係る固体高分子形燃料電池のさらに他の実施形態として、例えば、図11,12に示すように、前記排出孔121i,122iの前記回収室121h,122hとの接続部分の底面121ib,122ibに切欠き121ic,122icを上下方向へ沿って形成すると、当該底面121ib,122ibと当該底面121ib,122ib上の水3の液面との間の長さ(高さ)を、当該排出孔121i,122iからの水3の流出方向(図11B,12B中、左右方向)と直交する水平方向(図11A,12A中、左右方向)で異ならせることができるので、当該排出孔121i,122i内の水3に生じる表面張力を上記流出方向(図11B,12B中、左右方向)と直交する上記水平方向(図11A,12A中、左右方向)で異ならせることができ、当該排出孔121i,122i内での水3の滞留をさらに確実に抑制することができる。
くわえて、例えば、前記セパレータ121,122の前記流通溝121e,122eの前記排出孔121i,122iとの接続部分や、当該排出孔121i,122iの前記回収室121h,122hとの接続部分に、水の表面エネルギを低下させるコーティング(例えば、フッ素樹脂等)を施すと、当該流通溝121e,122e内や当該排出孔121i,122i内に水3がさらに滞留しにくくなり、当該流通溝121e,122e内や当該排出孔121i,122i内での水3の滞留をさらに確実に抑制することができる。
また、前述した実施形態においては、燃料側セパレータ121及び酸化側セパレータ122の両方に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、燃料側セパレータ及び酸化側セパレータのいずれか一方だけに適用することも可能である。
ここで、前記電気化学的反応に伴って生成する前記水3は、前記燃料極112側よりも前記酸化極113側の方が多いので、燃料側セパレータ及び酸化側セパレータの少なくとも酸化側セパレータに適用すると、好ましい。
また、本発明に係る固体高分子形燃料電池は、前記特許文献2,3に記載されているような、セルとセパレータとを交互に複数積層したサブスタックを、燃料ガスや酸化ガスの流通経路を直列ループ状にするように複数接続した、いわゆるブロアレスタイプに適用すると、上述した効果が顕著に発現されるようになるため、非常に好ましい。
本発明に係る固体高分子形燃料電池は、スタックをできるだけ小さくするように前記セパレータの厚さを薄くすることにより、前記回収室の深さ(厚さ方向の長さ)が浅く(短く)なっても、前記流通溝から当該回収室への排水性の低下を大きく抑制して、前記流通溝内を前記ガスを流通し易くすることができ、発電効率の低下を防止することができるので、産業上、極めて有益に利用することができる。
1 燃料ガス
1a 残ガス
2 酸化ガス
2a 残ガス
3 水
100 スタック
110 セル
111 固体高分子電解質体
112 燃料極
113 酸化極
120 セパレータ
121 燃料側セパレータ
121a 燃料側供給マニホールド
121b 酸化側供給マニホールド
121c 燃料側排出マニホールド
121d 酸化側排出マニホールド
121e 燃料側流通溝
121ea 曲面
121f 燃料側分配室
121g 燃料側供給孔
121h 燃料側回収室
121i 燃料側排出孔
121ia 曲面
121ib 底面
121ic 切欠き
121j 燃料側供給ガイドリブ
121k,121m 燃料側排出ガイドリブ
122 酸化側セパレータ
122a 燃料側供給マニホールド
122b 酸化側供給マニホールド
122c 燃料側排出マニホールド
122d 酸化側排出マニホールド
122e 酸化側流通溝
122ea 曲面
122f 酸化側分配室
122g 酸化側供給孔
122h 酸化側回収室
122i 酸化側排出孔
122ia 曲面
122ib 底面
122ic 切欠き
122j 酸化側供給ガイドリブ
122k,122m 酸化側排出ガイドリブ
123 仕切板
123a 燃料側供給マニホールド
123b 酸化側供給マニホールド
123c 燃料側排出マニホールド
123d 酸化側排出マニホールド

Claims (5)

  1. 固体高分子電解質体を燃料極及び酸化極で挟んだセルとセパレータとを鉛直方向と交差する方向へ向かって交互に複数積層したスタックを備えている固体高分子形燃料電池であって、
    前記セパレータが、
    前記セルの前記燃料極と対向する面に形成されて燃料ガスを流通させる燃料側流通溝と、
    前記セルの前記酸化極と対向する面に形成されて酸化ガスを流通させる酸化側流通溝と、
    厚さ方向へ貫通するように前記燃料側流通溝の上方側に形成されて燃料ガスを供給する燃料側供給マニホールドと、
    厚さ方向へ貫通するように前記酸化側流通溝の上方側に形成されて酸化ガスを供給する酸化側供給マニホールドと、
    前記燃料側供給マニホールドの下方側に形成されて当該燃料側供給マニホールドに接続する燃料側分配室と、
    前記酸化側供給マニホールドの下方側に形成されて当該酸化側供給マニホールドに接続する酸化側分配室と、
    前記燃料側分配室と前記燃料側流通溝との間に形成されて当該間を接続する燃料側供給孔と、
    前記酸化側分配室と前記酸化側流通溝との間に形成されて当該間を接続する酸化側供給孔と、
    厚さ方向へ貫通するように前記燃料側流通溝の下方側に形成された燃料側排出マニホールドと、
    厚さ方向へ貫通するように前記酸化側流通溝の下方側に形成された酸化側排出マニホールドと、
    前記燃料側排出マニホールドの上方側に形成されて当該燃料側排出マニホールドに接続する燃料側回収室と、
    前記酸化側排出マニホールドの上方側に形成されて当該酸化側排出マニホールドに接続する酸化側回収室と、
    前記燃料側流通溝と前記燃料側回収室との間に形成されて当該間を接続する複数の燃料側排出孔と、
    前記酸化側流通溝と前記酸化側回収室との間に形成されて当該間を接続する複数の酸化側排出孔と
    を有し、
    前記セパレータの前記燃料側排出孔及び前記酸化側排出孔の少なくとも一方の高さ方向の長さHdが、接続する前記流通溝の、当該セパレータの厚さ方向の長さDpよりも大きい(Hd>Dp)
    ことを特徴とする固体高分子形燃料電池。
  2. 請求項1に記載の固体高分子形燃料電池において、
    前記排出孔の前記長さHdが、前記流通溝の前記長さDpの2〜10倍である(2Dp≦Hd≦10Dp)
    ことを特徴とする固体高分子形燃料電池。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の固体高分子形燃料電池において、
    前記セパレータの、前記燃料側流通溝の前記燃料側排出孔との接続部分、前記酸化側流通溝の前記酸化側排出孔との接続部分、前記燃料側排出孔の前記燃料側回収室との接続部分、前記酸化側排出孔の前記酸化側回収室との接続部分、のうちの少なくとも一つが、円弧状をなす曲面となっている
    ことを特徴とする固体高分子形燃料電池。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の固体高分子形燃料電池において、
    前記セパレータの、前記燃料側排出孔の前記燃料側回収室との接続部分の底面、前記酸化側排出孔の前記酸化側回収室との接続部分の底面、のうちの少なくとも一つに、切欠きが形成されている
    ことを特徴とする固体高分子形燃料電池。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の固体高分子形燃料電池において、
    前記セパレータの、前記燃料側流通溝の前記燃料側排出孔との接続部分、前記酸化側流通溝の前記酸化側排出孔との接続部分、前記燃料側排出孔の前記燃料側回収室との接続部分、前記酸化側排出孔の前記酸化側回収室との接続部分、のうちの少なくとも一つに、水の表面エネルギを低下させるコーティングが施されている
    ことを特徴とする固体高分子形燃料電池。
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