JP6388359B2 - 制御装置、放射線撮影装置、放射線撮影システム、放射線検出器、制御方法、プログラム - Google Patents

制御装置、放射線撮影装置、放射線撮影システム、放射線検出器、制御方法、プログラム Download PDF

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本発明は、制御装置、放射線撮影装置、放射線撮影システム、放射線検出器、制御方法、プログラムに関する。
放射線撮影装置には、放射線を電気信号に変換し、この電気信号を画像処理した後に、可視画像として放射線画像を得る方式のものがある。近年は、より迅速かつ広範囲な部位の撮影を可能にするため、薄型で軽量な可搬型の放射線検出装置(電子カセッテと称する)を使用する放射線撮影装置が開発されている。ところで、従来この種の放射線撮影装置は、放射線室に設置され利用されてきが、前述のような可搬型の放射線検出装置を用いることにより、回診に適用できる放射線撮影装置が提案されている(特許文献1参照)。そして、このような放射線撮影装置の通信には、ケーブルレスの無線通信が用いられることがある。
特開平11−99144号公報
しかしながら、移動の際に、電磁波に影響を受けるような機器が設置された区域に進入する場合には、無線通信の使用を制限しなければならないことがある。このため、使用者は、進入する区域に応じて通信方法を切替えなければならず、操作が煩雑になる。また、無線通信を用いてデータを送受信している間に通信方式を切替えると、通信中のデータを紛失するおそれがある。さらに使用者は、区域に応じた通信方式に切替えるために、進入する区域が無線通信の使用が規制される区域であるか否かを把握していなければならない。
上述の実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、無線通信の使用を制限される区域に進入する場合において、通信中の情報を紛失することなく、無線通信の使用を制限することである。また、無線通信の使用が制限される区域に進入する場合において、使用者に無線通信の使用の停止を促すことである。
そこで本発明の実施形態に係る制御装置は、放射線管からの放射線を受けて放射線画像を得る撮影部と通信すると共に、撮影管理システムと無線通信し、前記撮影部を制御する制御装置であって、前記制御装置は移動可能であり、前記制御装置が無線禁止区域に接近したことを認識する認識手段と、前記制御装置が無線禁止区域に接近したことを前記認識手段が認識すると、前記撮影管理システムに対して画像の送信を停止し、前記撮影部との無線通信から有線通信への通信の切替えを待機する切替待機状態に移行させる制御手段と、を有することを特徴とする。
これにより、無線通信の使用が制限される区域に進入する場合において、通信中の情報を紛失することなく、無線通信の使用を制限することができる。また、無線通信の使用が制限される区域に進入する場合において、使用者に無線通信の使用の停止を促すことができる。
第1の実施形態における撮影部の側面断面図である。 第1の実施形態における放射線撮影装置の構成を説明する図である。 第1の実施形態を説明するための院内レイアウト図である。 第1の実施形態におけるゲート部を説明する図である。 第1の実施形態における放射線撮影装置の処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における撮影部の側面断面図である。 第2の実施形態における移動型撮影装置の構成を説明する図である。 第2の実施形態における移動型撮影装置の使用を説明するフロー図である。 第3の実施形態における撮影オーダー管理リストを説明する図である。 第3の実施形態における管理テーブルを説明する図である。
以下に、本発明の各実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す各実施形態では、放射線撮影装置として、放射線を用いて被検者を撮影する医療用の放射線撮影装置を例示して説明する。ただし、本発明の実施形態には、被検者以外の他の被写体を撮影する放射線撮影装置や、他の放射線を用いた放射線撮影装置も含まれる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる撮影部10aの側面断面図である。ここでは、撮影部10aとして電子カセッテを示す。図1に示すように、撮影部10aは、筺体5と放射線検出パネル1とを含み放射線管からの放射線を受けて放射線画像を得る撮影部あるいは放射線検出器である。筺体5は、筺体本体501と筺体蓋502とから構成される。そして、筺体5に放射線検出パネル1やその他の機器などが内蔵される。なお、筺体蓋502は、放射線を透過する材料により形成される。放射線検出パネル1は、基板101と、光電変換素子102と、蛍光板103とで構成される。基板101は、半導体素子との化学作用のないこと、半導体プロセスの温度に耐えること、寸法安定性などの必要性から、ガラス基板が好適に用いられる。そしてガラス基板には、光電変換素子102が、半導体プロセスによりマトリクス状に形成される。蛍光板103は、金属化合物の蛍光体が樹脂板に塗布された構成を有する。また、蛍光板103は、基板101と接着されて一体化されている。そして、放射線検出パネル1は、金属製の基台2に固定支持されることにより、機械的強度が確保されている。なお、基台2は、支持部201を介して筺体本体501の内部に固定されている。回路基板3には、光電変換素子102により変換された電気信号を処理する電子部品301と、光電変換素子102を駆動する駆動回路が実装されている。そして、回路基板3は、フレキシブル回路基板4によって、光電変換素子102と接続されている。また、回路基板3は、基台2の裏側に設けられた突起202に固定されている。
さらに、撮影部10aは、撮影部10aの各部に駆動用の電力を供給するバッテリ6と、画像信号や制御信号などの信号伝送を無線通信で行う通信部7とを有する。そして、これらも筺体5に内蔵される。また、筺体5には、内蔵されたバッテリ6を充電するための接点端子601が設けられる。そして、筺体本体501の内部に放射線検出パネル1と前述の機器などが設けられ、筺体蓋502によって密閉されている。これにより、電子カセッテとしての撮影部10aが構成される。
撮影部10aは、移動型の放射線発生装置と組み合わされて、回診用の移動型の放射線撮影装置20aとして使用される。なおこの移動型の放射線発生装置は、放射線撮影装置20aの統合的な制御を行う点で、放射線撮影の制御装置と呼称することがある。図2を参照して、本発明の実施形態にかかる移動型の放射線撮影装置20aの構成例について説明する。
放射線撮影装置20aは、任意に移動可能なように、底部22に複数の車輪23,24を備える。また、放射線撮影装置20aは、車輪24の回転を検出する回転検出部25を有する。そして放射線撮影装置20aは、回転検出部25による車輪24の回転の検出結果から、装置自体の移動状態を検出することができる。回転検出部25は、たとえばロータリーエンコーダなどといった簡易的な構成で実現できる。
本体21の前方には、支柱26とアーム27とが設けられる。支柱26は、底部22に鉛直に起立し、軸周りに回転可能に支持されている。アーム27は、支柱26から水平方向に延出し、支柱26によって鉛直方向に移動可能に支持されている。そして、アーム27の先端には、放射線管球を含む放射線発生部28が取り付けられている。なお、放射線発生部28は、アーム27に沿って水平方向に移動可能であり、かつ、放射線発生部28の放射線管からの放射線の照射方向を任意に調整可能である。
本体21には、撮影部10aを収納するための収納部30が設けられている。使用者(技師など)は、放射線撮影装置20aの移動時には撮影部10aを収納部30に収納することができ、撮影の際には、撮影部10aを収納部30より取り出して使用することができる。なお、収納部30は、撮影部10aが収納されているか否かを検出する収納検出部37を有する。
本体21には、制御部32と、外部通信部34と、無線通信部35と、入出力部33と、本体バッテリ31と、信号受信部36とが設けられる。制御部32は、放射線照射のための放射線管球の駆動や、移動装置(車輪23,24)の制御や、撮影部10aの撮影制御を行う。制御部32は、後述する各種の処理を行う演算部と、画像等の情報を記憶する記憶部(メモリ)と、放射線発生部28と撮影部10aを連動させるインターフェースと、本体バッテリ31を制御する電源制御部を含む。さらに制御部32は、これらを制御するためのコントローラ(制御部)を含む。
外部通信部34は、外部の撮影管理システムの端末と無線通信する機能を有する。制御部32は、外部通信部34を介して、外部の撮影管理システムの端末と無線通信を行う。本実施形態では、外部の撮影管理システムとして、放射線情報システム(RIS)が適用されるものとする。なお、説明の便宜上、外部の撮影システムの端末を「外部端末」と記す。無線通信部35は、無線通信の機能を有し、撮影部10aとの通信に専用される。制御部32は、無線通信部35を介して、撮影部10aの通信部7と無線通信を行う。入出力部33は、使用者により放射線撮影装置20aの操作等のために使用される。入出力部33は、表示のためのモニタ(表示部)と、入力のための入力デバイス(入力部)とを有し、本体21の上部に配置される。モニタには、液晶表示装置などの各種の表示装置が適用される。入力デバイスは、例えば、モニタに表示される選択位置を切替える選択キーのボタンや、タッチパネルが適用される。このほか、入出力部33は、音声を発する報知部を有していてもよい。
そして、モニタは、制御部32による制御にしたがって、操作メニューを表示する。操作メニューには、撮影部位を選択し撮影部10aを撮影可能な状態に遷移させたり、放射線発生部28の放射線管球の管電圧や管電流、照射時間等の撮影条件を設定したりするための項目が含まれる。使用者は、入出力部33の入力デバイスを操作してモニタに表示される項目を選択する。そして、放射線撮影装置20aは、制御部32によって入力デバイスの操作に応じた条件にしたがって制御され、放射線画像の撮影を行う。
また、使用者などは、撮影された画像に対して、トリミングや回転といった処理を行い、記憶部に保存させるまでの一連の操作を、入力デバイスを用いて行う。また、オーダーされた患者の情報や撮影条件や撮影の履歴を管理する管理部が設けられており、制御部32に組み込まれたソフトウェアモジュールから構成される。入出力部33から患者の情報等のリストを操作者が確認することができる。これらの情報は制御部32に接続されている外部通信部34を介して院内の外部端末と通信することで運用される。
本体バッテリ31は、放射線撮影装置20aの各部(各種ユニット)に必要な電源を供給する。
撮影の際には、制御部32は、無線通信部35を用いて、撮影部10aと無線通信を行う。そして、制御部32は、入出力部33を介して設定された条件にて、無線通信部35を介して撮影部10aに撮影指令を送る。撮影部10aは、制御部32の制御にしたがい、放射線発生部28の放射線管球と同期して、放射線画像を撮影する。そして、撮影部10aは、撮影した放射線画像を、通信部7を介して無線によって制御部32に送信する。制御部32は、無線通信部35を介して放射線画像を受信し、受信した放射線画像を制御部32の記憶部に保存する。また、制御部32は、最終的には、放射線画像を外部端末に転送する。
信号受信部36は、外部の信号発信部41(後述)が発信する無線制限を認識するための信号を受信する。制御部32は、信号受信部36によって外部の信号発信部41が発信する信号を受信すると、放射線撮影装置20aが現在位置する区域の種類や各区域との接近の程度を判断する。このように、制御部32と信号受信部36とが、各区域との位置関係や無線制限を認識する認識部として機能する。
図3は、放射線撮影装置20aが使用される院内のレイアウトの例の模式図である。院内には、あらかじめ、無線禁止区域A1と、無線可能区域A2,A3と、切替準備区域A4とが設定されている。無線禁止区域A1は、無線通信の影響を受けやすい機器が設置されているスペースであり、放射線撮影装置20aによる無線通信が禁止される区域である。無線可能区域A2,A3は、放射線撮影装置20aによる無線通信が許可される区域である。入院患者の病室は、回診撮影のために無線通信が必要になるため、無線可能区域A2、A3に設定される。切替準備区域A4は、無線禁止区域A1と無線可能区域A2,A3のいずれでもない区域であって、無線禁止区域A1と無線可能区域A2,A3とを相互に移動するために通過する経路に設けられる区域である。すなわち、切替準備区域A4は、無線禁止区域A1に至る経路に、無線禁止区域A1に隣接して設けられる。
そして、各区域A1〜A4の入り口またはその近傍には、ゲート40,42,43,44が配置される。図4は、ゲート40,42,43,44の構成の例を示す模式図である。たとえば、ゲート40,42,43,44は、設備の壁面に設けられる。それぞれのゲート40,42,43,44は、信号発信部41を有する。信号発信部41は、区域A1〜A4の種類に応じて、無線制限を認識するための信号を無線で発信する。
放射線撮影装置20aの信号受信部36は、ゲート40,42,43,44に接近すると、信号発信部41が発する信号を受信する。そして、放射線撮影装置20aの制御部32は、信号受信部36により受信した信号から、放射線撮影装置20aとゲート40,42,43,44との接近の程度の検出や、所定距離に接近したかを検出できる。すなわち、信号発信部41と信号受信部36との組み合わせを用いることによって、制御部32は、ゲート40,42,43,44に最も接近した時が、放射線撮影装置20aがゲート40,42,43,44を通過した時であると判定できる。
このように、放射線撮影装置20aと、放射線撮影装置20aに対して無線制限を認識するための信号を無線で発信する信号発信部41とによって、放射線撮影システムが構築される。そして、この放射線撮影システムにおいて、放射線撮影装置20aは、ゲート40,42,43,44の信号発信部41が発する無線制限を認識するための信号を受信することによって、現在位置や各区域A1〜A4との位置関係を判定できる。さらに、放射線撮影装置20aは、各区域A1〜A4との接近の程度や、所定距離に接近したかを判定できる。そして、制御部32は、現在位置(各区域A1〜A4との位置関係)に応じて、外部通信部34と無線通信部35による無線通信の制限または制限の解除を行う。
次に、放射線撮影装置20aを回診に使用する際のワークフローについて、図5を参照して説明する。図5は、放射線撮影装置20aの処理を示すフローチャートである。なお、使用者は、放射線撮影装置20aの使用の準備として、放射線撮影装置20aに電力を供給して稼働させるためのACケーブル(図略)を商用電源に接続し、本体バッテリ31を充電しておく。さらに、放射線撮影装置20aの収納部30に、撮影部10aが収納されているものとする。
以下に示す例では、ゲート40,42,43,44の信号発信部41は、無線制限を認識するための信号として、区域の種類に応じたフラグ値Fe(またはフラグ値Feの切替え信号)を無線で発信している。そして、無線禁止区域A1のフラグ値Feには「2」が割り当てられ、無線可能区域A2,A3のフラグ値Feには「0」が割り当てられ、切替準備区域A4のフラグ値Feには「1」が割り当てられているものとする。一方、制御部32は、区域の種類を管理するためにフラグ値Feを管理(保持)する演算部を有するものとする。そして、制御部32は、フラグ値Feにより区域A1〜A4との位置関係を認識し、フラグ値Feに応じた条件分岐により、区域A1〜A4に応じた処理を実行する。
ステップS101において、制御部32は、入出力部33に対して回診のオーダー情報を取得するための操作が行われたか否かを判定する。そして、制御部32は、オーダー情報の取得操作があるまで待機する。取得のための操作があった場合にはステップS102に進む。
ステップS102では、制御部32は、院内の外部端末から外部通信部34を介してオーダー情報を取得し、入出力部33のモニタに取得したオーダー情報を表示する。入出力部33のモニタに表示するオーダー情報としては、患者氏名や性別などの患者情報や病室番号、撮影部位や撮影姿勢等の撮影条件などである。したがって使用者は、モニタに表示されるオーダー情報を確認し、撮影の優先度や移動ルートを考慮して回診撮影の大まかなスケジュールを計画できる。そして、使用者は、計画したスケジュールに沿って放射線撮影装置20aとともに、回診する病室に移動を開始することになる。
ステップS103において、制御部32は、保持しているフラグ値Feを「0」に初期化する。
ステップS104において、放射線撮影装置20aがゲート40,42,43,44を通過したか否かを判定する。すなわち、まず、制御部32は、信号受信部36によってゲート40,42,43,44の信号発信部41が発信するフラグ値Feを受信したか否かを判定する。そして、受信した場合には放射線撮影装置20aがゲート40,42,43,44に所定距離に接近したかを判定する。所定距離に接近した場合には、ゲート40,42,43,44を通過したと判定し、そうでない場合には、通過していないと判定する。ゲート40,42,43,44を通過した場合にはステップS105に進み、接近していない場合にはステップS105を経ずにステップS106に進む。このように、放射線撮影装置20aの制御部32は、移動中において、信号受信部36によりフラグ値Feを受信したか否かと、ゲート40,42,43,44に所定距離に接近したかの判定を継続する。そして、所定距離に接近した場合には、制御部32は、ゲート40,42,43,44を通過したと判定する。このようにして制御部32は、ゲート40,42,43,44の通過をモニタリングする。なお、この所定距離の具体的な値は限定されるものではなく、適宜設定される。
ステップS105において、制御部32は、現在保持しているフラグ値Feを、ステップS104において受信したフラグ値Feに変更する。例えば、図3に示すように、エレベータEVの出入口には、ゲート43が配置されているものとする。そして、このゲート43の信号発信部41は、フラグ値Feとして「1」を無線で発信している。すなわち、ゲート43の信号発信部41は、フラグ値Feを「1」へ切替える位置であることを報知している。このため、使用者が放射線撮影装置20aとともにエレベータEVを下り、ゲート43を通過すると、制御部32は、保持しているフラグ値Feを「1」に変更する。また、病室の区域への出入口には、ゲート40,44が配置されている。そして、ゲート40,44の信号発信部41は、フラグ値Feとして「0」を無線で発信している。ゲート42の信号発信部41は、フラグ値Feとして「2」を無線で発信している。
ステップS106において、制御部32は、変更したフラグ値Feを判定する。フラグ値Feが「0」または「1」である場合にはステップS107に進む。フラグ値Feが「2」である場合にはステップS108に進む。
ステップS107に進んだ場合には、放射線撮影装置20aが無線可能区域A2,A3または切替準備区域A4に進入したため、制御部32は、外部通信部34と無線通信部35の無線通信の制限(停止)を解除する。そして、ステップS110に進む。
一方、ステップS108に進んだ場合には、放射線撮影装置20aが無線禁止区域A1に進入したため、制御部32は、外部通信部34と無線通信部35の無線通信を制限する(使用を停止する)。そして、ステップS109に進む。ステップS109においては、制御部32は、入出力部33のモニタに、放射線撮影装置20aが無線禁止区域A1に入ったこと、および、外部通信部34と無線通信部35の無線通信を制限したこと(使用を停止したこと)を使用者に報知する処理を行う。たとえば、これらを音声により報知したり、モニタに表示したりする。そして、ステップS104に戻る。
ステップS110において、制御部32は、現在保持しているフラグ値Feが「0」であるか否かを判定する。フラグ値Feが「0」でない場合にはステップS111に進む。フラグ値Feが「0」である場合にはステップS113に進む。
ステップS111に進んだ場合には、放射線撮影装置20aは無線禁止区域A1に隣接した切替準備区域A4に進入したため、制御部32は、無線制限に対応するための処理(無線通信制限前処理)を実行する。具体的には、制御部32は、外部通信部34を介して院内の外部端末に対して自動的に緊急の新規撮影オーダーの問い合わせや、画像転送の優先案件の確認等を行う。無線制限に対応するための処理が終了すると、ステップS112に進む。
ステップS112においては、制御部32は、無線制限に対応するための処理を完了したことを報知する処理を行う。たとえばその旨をモニタに表示するか、または音声で報知する。なお、画像転送の優先案件があった場合には、モニタにその旨のメッセージを表示するか、または音声による報知を行う。さらに、制御部32は、放射線撮影装置20aが無線禁止区域A1に接近しいている旨のメッセージをモニタに表示させるか、またはその旨を音声で報知する。これにより使用者は、その場で優先案件に係る画像転送の操作を実行するか、移動を継続するかを選択できる。また、優先案件に係る画像転送は、使用者の操作に基づくものではなく、制御部32が自動で実行してもよい。すなわち、画像転送の優先案件が存在した場合には、制御部32は、優先案件にかかる画像について優先度を判定し、優先度の高い順から外部端末に送信してもよい。
またステップS111において、制御部32は、無線制限に対応するための処理として、撮影部10aの通信部7を介して、撮影部10aの状態に関する情報を収集する。状態に関する情報としてはバッテリ6の状態(バッテリ6の充電率など)、放射線検出パネル1の駆動状態、内部温度の情報のいずれかまたは全部である。制御部32は、収集した情報から、撮影に障害になるような情報の確認を行う。そしてステップS112において、制御部32は、必要であれば所定の対処を促すようなメッセージを表示するか、または音声により報知する。これにより、制御部32は、無線制限に対応するための処理が完了したことを、使用者に報知する。
なお、放射線撮影装置20aが、無線禁止区域A1から退出し、ゲート42を通過して切替準備区域A4に進入した場合には、制御部32は、外部通信部34と無線通信部35の無線通信の制限を解除する。さらに、制御部32は、無線禁止区域A1から退出した場合には、上述のようなオーダー情報や撮影部の状態情報を確認する処理を行い、状況に変化があった場合はメッセージを表示もしくは報知を行う。また、画像転送の優先案件が存在する場合には、制御部32は、外部端末に対して、優先案件に係る画像のデータを送信してもよい。
ステップS113において、制御部32は、入出力部33に対して撮影の実行を指示する操作があったか否かを判定する。そして、操作があった場合には、ステップS114に進む。操作がない場合には、ステップS104に戻る。
ステップS114においては、制御部32は、操作に応じた撮影条件で放射線画像の撮影を実行する。すなわち使用者は、前述のように途中の区域を経て、無線可能区域A2,A3に所在する所定の病室に到着すると、放射線撮影装置20aの移動を停止させることになる。そして使用者は、放射線発生部28を所定の撮影姿勢に対して位置調整したのち、入出力部33に対して、撮影条件の設定と撮影の実行を指示する操作を行う。たとえば、使用者は、モニタに表示される撮影部位を選択し、発生装置の管電圧やmAS値等の撮影条件を設定する操作を行う。制御部32は、撮影条件の設定と撮影の実行を指示する操作を受け付けると、操作に応じて撮影条件を設定し、放射線画像の撮影を実行する。
ステップS115において、制御部32は、撮影部10aが収納部30に収納されたか否かを判断する。収納された場合にはステップS116に進む。収納されていない場合には、ステップS115を繰り返す。ステップS116において、制御部32は、オーダー情報を更新するとともに、更新したオーダー情報をモニタに表示する。これにより使用者は、オーダーが残っているか否かを確認して、回診を継続するか終了するかを判断できる。ステップS117において、制御部32は、更新したオーダー情報について、撮影オーダーが残っているか否かを判断する。残っている場合には、ステップS104に戻る。残っていない場合には、ステップS118に進む。ステップS118において、制御部32は、放射線撮影装置20aが基地に返却されたか否かを判断する。返却された場合にはステップS119に進む。返却されていない場合にはステップS104に戻る。ステップS119において、制御部32は、外部通信部34を介して院内の外部端末に撮影オーダーの結果を出力する。
以上説明したとおり、本実施形態にかかる放射線撮影装置20aは、無線制限に関する区域の情報を認識し、無線制限する前の確認処理等の処理を事前に実行する。これにより、回診業務の効率の向上を図ることができる。また、本実施形態によれば、放射線撮影装置20aが、区域A1〜A4に関する情報から無線通信の制限および制限の解除を実行する。このため、使用者が、区域A1〜A4の種類に応じて無線の使用の制限および制限の解除の操作を行わなくてもよい。なお、本実施形態では、無線通信の制限と表示の両方を行う構成を示したが、いずれか一方のみを実行する構成であってもよい。
(第2の実施形態)
図6〜図8は、第2の実施形態を示す。第2の実施形態にかかる放射線撮影装置20bは、撮影部10bとの通信部として、無線のみではなく有線の通信部を有している。そして、第1の実施形態と比較して、通信部を無線と有線とで切替可能である構成が相違する。なお、第1の実施形態と共通の要素には同じ符号を付す。
図6は、第2の実施形態にかかる撮影部10bの構成例を模式的に示す断面図である。撮影部10bには、回路基板3などに対して電源供給を行うバッテリ6と、画像信号や制御信号などの通信を無線で行う通信部7とが設けられる。無線通信を行う場合には、撮影部10bの通信部7は、バッテリ6から給電を受けて動作し、通信部7が内蔵する無線通信機能によって通信を行う。無線通信ではなく有線通信を行う場合には、使用者は、撮影部10bの筺体本体501に設けられたコネクタ8に、外部からケーブル61を接続する。これにより、通信部7は、放射線撮影装置20bの制御部32と、ケーブル61を介して直接給電と有線通信を行う。このため、電池切れや無線による通信の不安定さは解消される。
図7は、第2の実施形態に係る放射線撮影装置20bの構成例を示す模式図である。放射線撮影装置20bは、撮影部10bの通信部7と専用に無線通信する無線通信部35を有する。入出力部33の入力デバイスが撮影条件を設定する操作を受け付けると、制御部32は、設定された撮影条件での撮影指令を、無線通信部35を介して撮影部10bに無線で送信する。撮影部10bは、受信した撮影指令に従い、放射線発生部28と同期して放射線画像を撮影する。そして、撮影部10bは、撮影した放射線画像を、通信部7を介して放射線撮影装置20bの制御部32に無線通信により送信する。制御部32は、撮影した放射線画像を記憶部に保存し、最終的には外部端末に転送する。一方、無線通信ではなく有線通信で使用する際には、撮影部10bと制御部32とは、制御部32に接続されたケーブル61を介して優先通信を行う。使用者がケーブル61の先端のコネクタ62を撮影部10bのコネクタ8に接続すると、制御部32と撮影部10bとが有線通信可能な状態に切替わるとともに、本体バッテリ31から撮影部10bに電力を供給できる状態となる。
このように、本実施形態にかかる放射線撮影装置20bは、制御部32と撮影部10bとの通信部として、有線の通信部と無線の通信部とを有する。そして、制御部32は、無線通信と有線通信とを切替えるための処理を行う。すなわち、本実施形態においては、本体21に信号受信部36が設けられ、信号受信部36は、外部に設けられたゲート40,42,43,44の信号発信部41が発信する無線制限を認識するための信号を受信する。制御部32は、信号発信部から受信した信号に基づき、無線制限を認識し、無線通信と有線通信とを切替えるための処理、および使用者に切替えを促す処理を実行する。第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、図3および図4に示されたゲート40,42,43,44を使用する。そして、制御部32は、無線禁止区域A1や、無線禁止区域A1の出入り口近傍において、通信部を切替えるための処理と、使用者に切替えを促す処理を実行する。これにより、使用者は、放射線撮影装置20bが無線禁止区域A1に進入する前に、無線通信から有線通信への切替えを行うことができる。
放射線撮影装置20bを使用する際のワークフローを、図8を参照して説明する。なお、第1の実施形態と共通するステップには同じ符号を付し、説明を省略する(図5参照)。また、フラグ値Feの割り当ても、第1の実施形態と同じとする。
ステップS201においては、制御部32は、撮影部10bと無線通信をしていた場合には、使用者に対して有線通信に切替えるように促す処理を実行する。たとえば、制御部32は、モニタに、有線通信に切替わっていない旨の表示を行う。または、音声によって、有線通信に切替わっていない旨の報知を行う。
ステップS202に進んだ場合には、放射線撮影装置20bが切替準備区域A4に進入したため、制御部32は、無線通信から有線通信に切替えるための処理(切替前処理)を実行する。具体的には、制御部32は、無線通信部35により通信している場合には、無線通信の継続時間を推測する。そして、制御部32は、放射線画像のデータのような情報量の大きいデータを通信している場合には、通信をいったん停止する。追加の撮影オーダー情報のような情報量の少ないデータを通信している場合には、通信を継続する。撮影部10bからの放射線画像のデータの受信である場合には、当該データの受信が完了して記憶部に保存した後、通信を停止する。外部端末への画像のデータの転送である場合には、制御部32は、転送を中断する旨の信号を当該外部端末に送信するとともに、放射線画像のデータを記憶部に保存する。何らかの障害によって無線通信の状態が低下している場合にも、無線通信を停止する。そして、制御部32が無線通信の停止を完了すると、ステップS203に進む。
ステップS203においては、制御部32は、使用者に有線通信への切替えを指示(促す)する処理を実行する。たとえば、制御部32は、有線通信への切り替えを指示する(促す)メッセージをモニタに表示する。また、音声によって報知してもよい。これにより、放射線撮影装置20bは、使用者により無線通信から有線通信に切替えられるのを待機する切替待機状態に移行する。そして、ステップS204に進む。なお、ステップS202の処理が正常に終了しなかった場合には、制御部32は、その旨をモニタに表示する。切替待機状態に移行すると、使用者は、この指示に従い、その後の撮影オーダーに規定される撮影場所が無線禁止区域A1であるか無線可能区域A2,A3であるかに応じて、切替準備区域A4内において、通信部を無線から有線に切替えることになる。すなわち、作業者は、本体21から引き出されるケーブル61のコネクタ62を、撮影部10bのコネクタ8に接続する。
ステップS204において、制御部32は、無線通信から有線通信に切替えられたか否かを判定する。たとえば、制御部32は、ケーブル61のコネクタ62が、撮影部10bのコネクタ8に接続されたか否かを判定する。接続された場合には、無線通信から有線通信に切替えられたと判定し、ステップS205に進む。そうでない場合には、切替えられていないと判定し、ステップS204で待機する。ステップS205において、制御部32は、撮影部10bとの通信を、ケーブル61を用いた有線通信に切替える。ステップS206においては、制御部32は、通信方式が、現在の区域A1〜A4に対して適切に設定されているか否かを判定する。すなわち、制御部32は、保持しているフラグ値Feが「2」である場合には、ケーブル61を用いた有線通信であるかを判定する。そして、通信方式が現在の区域A1〜A4に対して適切に設定されている場合には、ステップS113に進む。そうでない場合には、ステップS104に戻る。
本実施形態によれば、制御部32は、無線制限に関する区域の情報を認識し、有線通信と無線通信を切り替える際の確認処理等の前処理を実行する。このため、無線禁止区域A1に進入する場合において、通信中の情報を紛失することなく、無線通信の使用を制限することができる。また、無線通信の使用が制限される区域に進入する場合において、使用者に無線通信の使用の停止を促すことができる。これにより、回診業務の効率の向上を図ることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、無線制限の把握を別の態様で行う形態である。撮影部やこの撮影部が適用される放射線撮影装置は、第2の実施形態と共通である。制御部32は、オーダー情報を、外部通信部34を介して院内の外部端末から取得し、制御部32の記憶部に保存する。そして、制御部32は、取得したオーダー情報を、操作者が確認できるように、入出力部33のモニタに、撮影オーダー管理用のワークリストとして表示する。
図9は、撮影場所と無線禁止区域A1との対応を管理する情報テーブルを示す図である。図10は、撮影オーダーの管理用のワークリストの表示の例を示す図である。制御部32は、図9に示すような情報テーブルを有している。たとえば、図9に示す情報テーブルは、A棟の1〜3FおよびB棟の3〜4Fは無線可能区域として登録され、B棟の1〜2Fは無線禁止区域として登録される例を示す。また、使用者は、入出力部33を介して、この情報テーブルの編集や登録が可能である。すなわち、制御部32は、入出力部33への操作に応じて、この情報テーブルの内容を変更する。
さらに制御部32は、撮影オーダーに設定されている撮影場所と前記情報テーブルとから、各撮影オーダーで使用すべき通信部と場所情報とを関連付ける。たとえば、制御部32は、図9に示すように、「A棟の2Fは無線可能エリアに登録されていれば、撮影オーダーにおけるA205病室での撮影は無線通信可能である」というように、適切な通信部と場所情報とを関連付けする。そして、制御部32は、図10に示すように、モニタに表示したリストに、A205病室は無線可能区域A2,A3であることを、たとえばアイコンを用いて示す。また、ICU01は無線禁止区域A1であることを有線のアイコンで示す。
そして、各撮影オーダーに設定された通信部に対して現在の通信部が適切かどうかを使用者が認識できるように、制御部32は、撮影オーダーや設定されている通信部の表示態様を変更する。変更する表示態様の例としては、表示のカラーやコントラストが挙げられる。たとえば、制御部32は、撮影オーダーに対して現在使用中の通信部が適切である場合には緑色で表示し、そうでない場合には赤色で表示する。また、制御部32は、撮影オーダーに対して現在使用中の通信部が適切である場合には表示のコントラストを下げる。
また、次のような構成であってもよい。すなわち、制御部32は、使用者によって次に実行する撮影オーダーがリスト上から選択されると、次に実行する撮影オーダーに対して現在の通信部が適切か否かを判定する。そして、適切でない場合は、制御部32は、切替えを促すようなメッセージを、モニタに表示したり音声で発したりする。このような構成によれば、使用者は、各撮影オーダーに対して通信部が適切かどうかを確認しやすくなる。したがって、使用者は、撮影オーダーに応じた通信方式を選択できるようになる。さらに、制御部32は、撮影オーダー管理用のワークリストの各撮影オーダーを、設定されている通信部(すなわち、適切な通信部)に応じてソートしてもよい。たとえば、制御部32は、無線可能区域A2,A3に存在する撮影場所をソートして抽出する。これにより使用者は、効率的な回診のルート検討が可能となる。以上のとおり、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
前述の各実施形態では、ゲート40,42,43,44に設けられた信号発信部41から無線制限を認識するための信号を受信することによって、区域A1〜A4を認識する構成例を説明した。ここでは、区域A1〜A4の新指揮するための他の構成について簡単に説明する。なお、前述の各実施形態と共通の構成については説明を省略する。
放射線撮影装置20a,20bの本体21には、現在位置を把握するための現在位置認識部が設けられる。現在位置認識部は、車輪24の回転を検出する回転検出部25と、移動方向を検出する検出部と、重力方向へ移動を検出する検出部と、院内のマップを有する。マップには、各区域A1〜A4の位置情報が含まれている。そして、現在位置認識部は、これらの各検出部からの情報をもとに、相対的な位置変化や移動量を計算して現在地を認識し、マップを参照して現在地が区域A1〜A4のいずれに位置しているかを認識する。認識結果は、制御部32に逐次送信される。これにより、制御部32は、放射線撮影装置20a,20bが現在いずれの区域A1〜A4に存在するかや、各区域A1〜A4との接近の程度を認識できる。なお、前述のマップは、院内のフロアごとに作成されて保持されている。また、入出力部33のモニタ(表示部)は、このマップをフロアごとに切替えて表示できる。さらに、放射線撮影装置20a,20bは、使用者による入出力部33の操作にしたがってマップを編集する機能(各区域A1〜A4を設定する)を有していてもよい。
また、放射線撮影装置20a,20bの現在位置認識部は、前述のような自律航法型の各検出部に加え、GPSなどの外部から受信した電波を利用する測位部を有していてもよい。そしてこの場合には、現在位置認識部は、放射線撮影装置20a,20bが無線禁止区域A1に進入した場合には、自立航法型の各検出部を用いて現在位置を認識する。一方、無線禁止区域A1以外の区域に存在する場合には、電波を利用した測位部を用いて現在位置を認識する。このような構成によれば、無線禁止区域A1における無線通信の制限と、現在地の正確な把握とを両立することが可能となる。
(他の形態)
上述の各実施形態では、放射線撮影装置20a,20bの本体21に設けられる制御部32が、図5と図8のフローチャートに示す処理を実行する構成を示した。ただし、動作主体は放射線撮影装置20a,20bの本体21に設けられる制御部32に限定されるものではない。たとえば、撮影部10a,10bが制御部と信号受信部を有し、撮影部10a,10bの制御部が、上述の各実施形態に示す処理を実行してもよい。この場合には、上述の各実施形態の説明において、「放射線撮影装置の本体に設けられる制御部」を「撮影部に設けられる制御部」に置き換えればよい。また、入出力部33が放射線撮影装置20a,20bの本体21と別体または着脱可能であるとともに、制御部と信号受信部とを有し、入出力部33の制御部が、上述の各実施形態に示す処理を実行してもよい。この場合には、上述の各実施形態の説明において、「放射線撮影装置の本体に設けられる制御部」を「入出力部に設けられる制御部」に置き換えればよい。本体21と別体の入出力部33としては、たとえばノートPCなどといった、可搬型の電子計算機(コンピュータ)が適用できる。この場合、可搬型のコンピュータとコンピュータ内の記録媒体に記憶されたプログラムとが協働することにより制御部32あるいは制御装置として機能する。さらに、放射線発生部28が制御部と信号受信部とを有し、この制御部が前述の各実施形態に示す処理を実行してもよい。この場合には、上述の各実施形態の説明において、「放射線撮影装置の本体に設けられる制御部」を「放射線発生部28に設けられる制御部」に置き換えればよい。
(制御部の説明)
ここで、制御部32の構成例について簡単に説明する。放射線撮影装置20a,20bは、CPUとROMとRAMとを有するコンピュータを有する。ROMには、上述の処理を実行するためのコンピュータプログラムや各種テーブルが格納されている。そして、CPUはROMからこのコンピュータプログラムを読出し、RAMに展開して実行する。これにより、コンピュータが、制御部32およびその各部(演算部や記憶部など)として機能し、前述の処理や動作が実現する。なお、放射線撮影装置20a,20bが外部の記憶媒体を有し、この記憶媒体に、前記コンピュータプログラムや前記テーブルがコンピュータ読取り可能に格納される構成であってもよい。さらに、制御部32は、単一のハードウェアによって実現される構成であってもよく、複数のハードウェアが協働することにより実現される構成であってもよい。
なお、撮影部10a,10bが前述の処理を行う場合には、撮影部10a,10bがコンピュータを有し、このコンピュータが、前述の処理を実行する制御部および制御部の各部として機能する構成であればよい。同様に、放射線発生部28が前述の処理を行う場合には、放射線発生部28がコンピュータを有し、このコンピュータが、前述の処理を実行する制御部および制御部内の各部として機能する構成であればよい。また、入出力部33が前述の処理を行う場合には、入出力部33がコンピュータを有し(または入出力部33がコンピュータであり)、このコンピュータが、前述の処理を実行する制御部および制御部の各部として機能する構成であればよい。
以上、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明したが、前記実施形態は、本発明の実施にあたっての具体例を示したに過ぎない。本発明の技術的範囲は、前記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。
たとえば、前述の各実施形態では、放射線撮影装置の本体に制御部と無線通信部が設けられ、これらが処理を実行する構成を示したが、本発明はこのような構成に限定されない。たとえば、入出力部と、撮影部と、放射線発生部いずれかが制御部と無線通信部とを有し、この制御部が前述の処理を実行する構成であってもよい。そして、これらも本発明の技術的範囲に含まれる。
別の実施形態では、各装置間の通信経路の一部に無線が用いられる。放射線撮影装置は、制御装置としての可搬型の電子計算機と、電子計算機に有線接続された通信の中継器(通信中継器)とを有する。通信の中継器はいわゆるアクセスポイントであり、撮影部10bとの間、あるいは撮影管理システムとの間で無線通信(無線接続)を行う。この場合撮影管理システムが接続する別の無線中継器との間で無線通信を行い、当該別の無線中継器と撮影管理システムの間は有線通信する。かかる実施形態では、制御装置が中継器を制御し、無線禁止器区域に所定距離近づいた場合に、種々の前処理の後に中継器による無線通信を行わないよう制御する。あるいは、中継器を介して撮影部10bが無線通信している場合に、制御装置は撮影部10bの無線通信を停止させる信号を送信した後に、中継器の無線通信を停止させる信号を送信させることとすれば、撮影部10bが接続確立の試行処理を繰り返すという無駄をなくすことができる。
また別の実施形態では、撮影部10b(放射線検出器)側にGPS及びMPU等からなる位置認識回路を設け、MPUが位置認識回路から無線の使用が制限される無線禁止区域に所定距離に近づいたと認識した場合には、無線通信制限に対応するための処理を実行し、処理が完了した後、撮影部10bの通信部7による無線通信を制限する制御を行うこととする。このようにすることで、例えば撮影部10bと別体の制御装置がない場合であっても、無線通信制限を実行することができる。
本発明の実施形態には、上述した実施形態の機能を実現するコンピュータ読取り可能なプログラム(ソフトウェア)を、ネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する実施形態を含む。この場合、そのプログラム及びプログラムを記憶した記録媒体も本発明の実施形態に含まれる。
10a,10b:撮影部、20a,20b:放射線撮影装置、25:回転検出部、32:制御部、33:入出力部、34:外部通信部、35:無線通信部、36:信号受信部、40,42,43,44:ゲート、41:信号発信部、61:ケーブル

Claims (15)

  1. 放射線管からの放射線を受けて放射線画像を得る撮影部と通信すると共に、撮影管理システムと無線通信し、前記撮影部を制御する制御装置であって、
    前記制御装置は移動可能であり、
    前記制御装置が無線禁止区域に接近したことを認識する認識手段と、
    前記制御装置が無線禁止区域に接近したことを前記認識手段が認識すると、前記撮影管理システムに対して画像の送信を停止し、前記撮影部との無線通信から有線通信への通信の切替えを待機する切替待機状態に移行させる制御手段と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記撮影部との通信が無線通信から有線通信へ切替えられた後、前記撮影部との無線通信を制限することを特徴とする請求項に記載の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記切替待機状態へ移行させる際、無線通信から有線通信への切替え指示を報知することを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記制御装置が無線禁止区域に接近したことを前記認識手段が認識すると、前記制御手段は、前記撮影管理システムに対して、新たな撮影オーダーの確認を行い、前記撮影管理システムに対して画像の送信を停止し、前記切替待機状態に移行させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 放射線管からの放射線を受けて放射線画像を得る撮影部及び撮影管理システムと無線通信し、前記撮影部を制御する制御装置であって、
    前記制御装置は移動可能であり、
    前記制御装置が無線禁止区域に接近したことを認識する認識手段と、
    前記制御装置が無線禁止区域に接近したことを前記認識手段が認識すると、前記撮影管理システムに対して画像の送信の優先度を問い合わせ、前記優先度の高い順で画像を送信する送信処理を行い、前記送信処理が完了した後、前記撮影管理システムとの通信経路での無線通信を制限する制御手段と、
    を有することを特徴とする制御装置
  6. 制御装置と通信中継器とを有する移動可能な放射線撮影装置であって、
    前記制御装置は、
    放射線管からの放射線を受けて放射線画像を得る撮影部と通信すると共に、前記通信中継器を介して撮影管理システムと無線通信し、前記撮影部を制御し、
    前記放射線撮影装置が無線禁止区域に接近したことを認識する認識手段と、
    前記放射線撮影装置が無線禁止区域に接近したことを前記認識手段が認識すると、前記撮影管理システムに対して画像の送信を停止し、前記撮影部との無線通信から有線通信への通信の切替えを待機する切替待機状態に移行させる制御手段と、
    を有することを特徴とする放射線撮影装置。
  7. 制御装置と通信中継器とを有する移動可能な放射線撮影装置であって、
    前記制御装置は、
    放射線管からの放射線を受けて放射線画像を得る撮影部と無線通信すると共に、前記通信中継器を介して撮影管理システムと無線通信し、前記撮影部を制御し、
    前記放射線撮影装置が無線禁止区域に接近したことを認識する認識手段と、
    前記放射線撮影装置が無線禁止区域に接近したことを前記認識手段が認識すると、前記撮影管理システムに対して画像の送信の優先度を問い合わせ、前記通信中継器を介して前記優先度の高い順で画像を送信する送信処理を行い、前記送信処理が完了した後、前記通信中継器を制御して前記撮影管理システムとの通信経路での無線通信を制限する制御手段と、
    を有することを特徴とする放射線撮影装置。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の制御装置と、
    前記放射線管と、前記撮影部と、をさらに有することを特徴とする放射線撮影装置。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の制御装置と、
    前記制御装置に、無線制限を認識するための信号を発信する発信手段と、
    を有することを特徴とする放射線撮影システム。
  10. 撮影管理システムと無線通信し、放射線管からの放射線を受けて放射線画像を得る放射線検出器であって、
    前記放射線検出器が無線禁止区域に接近したことを認識する認識手段と、
    前記放射線検出器が無線禁止区域に接近したことを前記認識手段が認識すると、前記撮影管理システムに対して画像の送信の優先度を問い合わせ、前記優先度の高い順で画像を送信する送信処理を行い、前記送信処理が完了した後、前記撮影管理システムとの通信経路での無線通信を制限する制御手段と、
    を有することを特徴とする放射線検出器。
  11. 放射線管からの放射線を受けて放射線画像を得る撮影部と通信すると共に、撮影管理システムと無線通信し、前記撮影部を制御し、移動可能である制御装置の制御方法であって、
    前記制御装置が無線禁止区域に接近したことを認識する認識ステップと、
    前記制御装置が無線禁止区域に接近したことを前記認識ステップで認識すると、前記撮影管理システムに対して画像の送信を停止し、前記撮影部との無線通信から有線通信への通信の切替えを待機する切替待機状態に移行させる制御ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  12. 放射線管からの放射線を受けて放射線画像を得る撮影部及び撮影管理システムと無線通信し、前記撮影部を制御し、移動可能である制御装置の制御方法であって、
    前記制御装置が無線禁止区域に接近したことを認識する認識ステップと、
    前記制御装置が無線禁止区域に接近したことを前記認識ステップで認識すると、前記撮影管理システムに対して画像の送信の優先度を問い合わせ、前記優先度の高い順で画像を送信する送信処理を行い、前記送信処理が完了した後、前記撮影管理システムとの通信経路での無線通信を制限する制御ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  13. 撮影管理システムと無線通信し、放射線管からの放射線を受けて放射線画像を得る放射線検出パネルを有する放射線検出器の制御方法であって、
    前記放射線検出器が無線禁止区域に接近したことを認識する認識ステップと、
    前記放射線検出器が無線禁止区域に接近したことを前記認識ステップで認識すると、前記撮影管理システムに対して画像の送信の優先度を問い合わせ、前記優先度の高い順で画像を送信する送信処理を行い、前記送信処理が完了した後、前記撮影管理システムとの通信経路での無線通信を制限する制御ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  14. 請求項11又は12に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  15. 請求項13に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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