JP2007026096A - 病院情報システム - Google Patents
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Abstract
【課題】無線通信機能を停止した状態の携帯型情報端末に無線送信すべき情報が発生した場合、この携帯型情報端末の無線通信の開始を促す旨を医療従事者に即座に伝えることができること。
【解決手段】無線通信機能を有する携帯端末P1〜Pnに対し、アクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bnのいずれかを介して医療情報を送信する際に、制御部8は、この送信先である携帯端末が無線通信機能を停止した状態であるか否かを判断し、停止した状態であると判断した場合、ケーブルを介して報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnの駆動を開始する。報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnは、かかる制御部8の制御に基づいて所定の光を出力し、この送信先の携帯端末の無線通信の開始を促す旨を医療従事者に報知する。
【選択図】 図1
【解決手段】無線通信機能を有する携帯端末P1〜Pnに対し、アクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bnのいずれかを介して医療情報を送信する際に、制御部8は、この送信先である携帯端末が無線通信機能を停止した状態であるか否かを判断し、停止した状態であると判断した場合、ケーブルを介して報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnの駆動を開始する。報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnは、かかる制御部8の制御に基づいて所定の光を出力し、この送信先の携帯端末の無線通信の開始を促す旨を医療従事者に報知する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、医療行為の実施内容を指示する医療オーダを医療従事者の携帯型情報端末に無線送信し、この医療オーダに従って医療行為を実施できるように医療従事者を支援する病院情報システムに関するものである。
従来から、医師または看護師等の医療従事者によって携帯される携帯型情報端末に対して無線通信を行う無線LANを病院内に構築し、医療行為の実施内容を指示する医療オーダをこの携帯型情報端末に無線送信して医療従事者に医療オーダを伝達する病院情報システムが提案されている。医療従事者は、このように携帯型情報端末に受信された医療オーダを確認し、この医療オーダに従って医療行為を実施する。かかる病院情報システムは、医療オーダに従って医療行為を実施できるように医療従事者を支援する。
しかし、無線通信によって送受信される電波の干渉に起因して医療機器が誤動作する恐れがあるため、病院内では、例えば手術室のように医療機器を用いて医療行為を行う医療現場での無線通信が禁止されている。このように無線通信が禁止された無線禁止領域に立ち入る場合、医療従事者は、自身が携帯する携帯型情報端末の電源をオフ状態にし、この携帯型情報端末による電波の出力を停止する必要がある。かかる無線禁止領域での無線通信を禁止する技術に関し、無線禁止領域に入る携帯電話機の無線部の電源をオフにすることによって携帯電話機の無線通信機能を停止するシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、医療従事者が病院内の無線禁止領域内に移動し、その後、この医療従事者に対する医療オーダが変更された場合、無線禁止領域内の携帯型情報端末に対して医療オーダを無線送信することは禁止されているので、この携帯型情報端末に無線送信すべき変更後の医療オーダがある旨を無線禁止領域内の医療従事者に即座に伝えなければならない。しかしながら、上述した特許文献1に記載された従来技術では、このように携帯型情報端末に無線送信すべき情報が発生した場合、無線禁止領域内の医療従事者に対し、かかる携帯型情報端末の無線通信を開始すべき旨を即座に伝えることが困難であるという問題点があった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、無線通信機能を停止した状態の携帯型情報端末に無線送信すべき情報が発生した場合、この携帯型情報端末の無線通信の開始を促す旨を医療従事者に即座に伝えることができる病院情報システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる病院情報システムは、無線通信機能を有する携帯型情報端末に対して無線通信を行うアクセスポイントを有し、医療行為に関する医療情報の保持および管理を行うとともに、前記アクセスポイントを介して前記携帯型情報端末に前記医療情報を送受信する病院情報システムにおいて、前記携帯型情報端末の無線通信の開始を促す旨を報知する報知手段と、ケーブルを介して前記報知手段を接続し、前記医療情報を無線送信する送信先の携帯型情報端末が無線通信機能を停止した状態であるか否かを判断し、停止した状態であると判断した場合、前記送信先の携帯型情報端末の無線通信の開始を促す旨を報知する制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2にかかる病院情報システムは、上記発明において、前記アクセスポイントは、複数であり、前記報知手段は、前記複数のアクセスポイントの各近傍にそれぞれ配置され、前記制御手段は、前記携帯型情報端末が無線通信機能を停止する前に無線通信を行った最後のアクセスポイントを前記複数のアクセスポイントの中から特定し、特定した該最後のアクセスポイントの近傍に配置された前記報知手段に対して、前記送信先の携帯型情報端末の無線通信の開始を促す旨を報知する制御を行うことを特徴とする。
また、請求項3にかかる病院情報システムは、上記発明において、無線通信機能を停止した状態の前記携帯型情報端末を特定する特定情報を記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記特定情報と前記送信先の携帯型情報端末の特定情報とが一致する場合、前記送信先の携帯型情報端末が無線通信機能を停止した状態であると判断することを特徴とする。
また、請求項4にかかる病院情報システムは、上記発明において、前記記憶手段は、前記最後のアクセスポイントと前記特定情報とを対応付けて記憶し、前記制御手段は、前記特定情報をもとに前記最後のアクセスポイントを特定することを特徴とする。
また、請求項5にかかる病院情報システムは、上記発明において、前記制御手段は、無線通信を禁止した無線禁止領域の出入り口の外側近傍に存在する携帯型情報端末を検知する端末検知手段と、前記端末検知手段によって検知された携帯型情報端末に対して無線通信機能を停止する制御を行う無線停止制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項6にかかる病院情報システムは、上記発明において、前記制御手段は、前記端末検知手段によって検知された携帯型情報端末に前記医療情報を送信する制御を行う通信制御手段を備え、前記無線停止制御手段は、前記通信制御手段によって前記医療情報が送信された前記携帯型情報端末装置に対して無線通信機能を停止する制御を行うことを特徴とする。
また、請求項7にかかる病院情報システムは、上記発明において、前記報知手段は、少なくとも前記無線禁止領域内に配置され、前記無線禁止領域内の報知手段の近傍に位置する前記アクセスポイントは、前記無線禁止領域の出入り口の外側近傍に存在する前記携帯型情報端末に対して無線通信を行い、前記端末検知手段は、前記出入り口の外側近傍のアクセスポイントと携帯型情報端末との無線通信によって、前記出入り口の外側近傍に存在する携帯型情報端末を検知することを特徴とする。
この発明によれば、無線通信機能を停止した状態の携帯型情報端末に対して無線送信すべき情報が発生した場合、この携帯型情報端末の無線通信の開始を促す旨を医療従事者に即座に報知でき、この無線送信すべき情報を携帯型情報端末に早期に受信するよう促すことができる医療情報システムを実現できるという効果を奏する。
以下、添付図面を参照して、この発明にかかる病院情報システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によって、この発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1である病院情報システムの一構成例を模式的に示すブロック図である。図1に示すように、この病院情報システム1は、医療行為の実施内容を指示する医療オーダ等の医療情報を入力する情報端末2と、無線通信機能を有する携帯型情報端末(以下、単に携帯端末と記す場合がある)P1〜Pn(n:1以上の整数)と、携帯端末P1〜Pnとの間で無線通信を行う無線LANのアクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bnと、携帯端末の無線通信機能の開始を促す旨を報知する報知器4A1〜4An,4B1〜4Bnと、病院情報システムの各構成部の制御および情報処理を行うサーバ6と、を有する。情報端末2、アクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bn、および報知器4A1〜4An,4B1〜4Bn、およびサーバ6は、有線LAN9を形成して互いに接続される。また、携帯端末P1〜Pnは、無線LANを形成してアクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bnのいずれかに接続する。
図1は、この発明の実施の形態1である病院情報システムの一構成例を模式的に示すブロック図である。図1に示すように、この病院情報システム1は、医療行為の実施内容を指示する医療オーダ等の医療情報を入力する情報端末2と、無線通信機能を有する携帯型情報端末(以下、単に携帯端末と記す場合がある)P1〜Pn(n:1以上の整数)と、携帯端末P1〜Pnとの間で無線通信を行う無線LANのアクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bnと、携帯端末の無線通信機能の開始を促す旨を報知する報知器4A1〜4An,4B1〜4Bnと、病院情報システムの各構成部の制御および情報処理を行うサーバ6と、を有する。情報端末2、アクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bn、および報知器4A1〜4An,4B1〜4Bn、およびサーバ6は、有線LAN9を形成して互いに接続される。また、携帯端末P1〜Pnは、無線LANを形成してアクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bnのいずれかに接続する。
かかる病院情報システム1は、例えば病院内に設置される。具体的には、情報端末2およびサーバ6は、病院内の所定の場所に設置され、アクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bnおよび報知器4A1〜4An,4B1〜4Bnは、各フロアまたは各病棟にそれぞれ設置される。携帯端末P1〜Pnは、医師または看護師等の医療従事者に携帯され、医療従事者とともに病院情報システム1内を移動する。
情報端末2は、医療従事者に指示する医療オーダを入力するためのものである。具体的には、情報端末2は、パーソナルコンピュータ(PC)を用いて実現され、サーバ6に対して医療オーダ等の医療情報を入力する。また、情報端末2は、既にサーバ6に入力した医療オーダを変更する機能を有する。この場合、情報端末2は、サーバ6によって既に保持管理されている医療オーダを読み出し、この読み出した医療オーダを変更してサーバ6に入力する。これによって、情報端末2は、サーバ6内の医療オーダを更新できる。かかる医療オーダの更新処理によって、情報端末2は、医療オーダによって指示する医療行為の実施内容を変更(更新)できる。
アクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bnは、無線LANのアクセスポイントであって、携帯端末P1〜Pnとの間で形成される無線LANと上述した有線LAN9との接続を中継するよう機能する。具体的には、アクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bnは、例えば所定の電波を介して携帯端末P1〜Pnと無線通信を行い、かかる携帯端末P1〜Pnと有線LAN9との間でデータを送受信する情報通信を媒介する。より具体的には、アクセスポイント3A1〜3Anは、病院内において無線LANによる無線通信が許可された無線許可領域である領域A1〜Anにそれぞれ配置され、領域A1〜An内に存在する各携帯端末P1〜Pnとの間で無線通信をそれぞれ行う。この場合、かかる領域A1〜Anのそれぞれは、アクセスポイント3A1〜3Anの各電波到達可能領域に相当する。
一方、アクセスポイント3B1〜3Bnは、病院内において無線LANによる無線通信が禁止された無線禁止領域である領域C1〜Cnの外側近傍の領域B1〜Bnにそれぞれ配置される。この場合、アクセスポイント3B1〜3Bnは、領域A1〜Anおよび領域C1〜Cnに対して電波が到達しないように、電波出力およびアンテナの最適化または電波遮蔽措置等が行われることが望ましい。かかるアクセスポイント3B1〜3Bnは、各領域B1〜Bn内に所定の電波をそれぞれ出力し、領域B1〜Bn内に存在する各携帯端末P1〜Pnとの間で無線通信をそれぞれ行う。
なお、かかる領域B1〜Bnは、領域C1〜Cnの出入り口の外側の領域であって、領域C1〜Cn内に入る携帯端末P1〜Pnの無線通信動作を制限する、すなわち無線通信機能を停止するための領域(制限領域)である。携帯端末P1〜Pnのいずれかを携帯する医療従事者は、それぞれ領域B1〜Bn内を通過して領域C1〜Cn内に入る。
報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnは、携帯端末P1〜Pnのうちの無線通信機能を停止した状態である携帯端末に無線送信すべき情報(送信待ち情報)が発生した場合に、かかる携帯端末の無線通信の開始を促す旨を医療従事者に報知するためのものである。具体的には、報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnは、回転灯、信号灯、または表示灯等の灯器を用いて実現され、サーバ6による制御に基づいて所定の光を出力する。より具体的には、報知器4A1〜4Anは、領域A1〜An内にそれぞれ配置される。この場合、報知器4A1〜4Anは、領域A1〜An内にそれぞれ所定の光を出力し、これによって、上述した無線通信の開始を促す旨を領域A1〜An内の各医療従事者に対してそれぞれ報知する。一方、報知器4C1〜4Cnは、領域C1〜Cn内にそれぞれ配置される。この場合、報知器4C1〜4Cnは、領域C1〜Cn内にそれぞれ所定の光を出力し、これによって、上述した無線送信の開始を促す旨を領域C1〜Cn内の各医療従事者に対してそれぞれ報知する。
なお、報知器4A1〜4An、報知器4C1〜4Cn、アクセスポイント3A1〜3An、およびアクセスポイント3B1〜3Bnのそれぞれは、互いに近傍に位置する。例えば、報知器4A1、報知器4C1、アクセスポイント3A1、およびアクセスポイント3B1は、互いに近傍に位置し、報知器4An、報知器4Cn、アクセスポイント3An、およびアクセスポイント3Bnは、互いに近傍に位置する。
携帯端末P1〜Pnは、サーバ6との間で医療情報を送受信するためのものである。具体的には、携帯端末P1〜Pnは、無線通信機能を有する携帯型情報端末であり、例えば無線LANカードを備えたPDAによって実現される。かかる携帯端末P1〜Pnは、タッチパネルまたは入力キー等の情報入力を行う入力部と、LCD等の情報を表示する表示部と、取得した情報を記憶する記憶部と、無線LANのアクセスポイントと無線通信を行う無線通信部と、これらの各構成部の駆動を制御するとともに所定の情報処理を行う制御部と、を備える。かかる携帯端末P1〜Pnは、通常のPDAの機能を有し、例えば、入力部を操作して入力した医療情報を表示部に表示し、または記憶部に保存する。また、携帯端末P1〜Pnは、アクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bnのいずれかと無線通信を行い、サーバ6との間で医療情報を送受信する。なお、この医療情報として、医療行為の実施内容を指示する医療オーダ、医療従事者が行った医療行為を記録した医療実施記録等が挙げられる。
また、携帯端末P1〜Pnは、アクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bnのいずれかを介してサーバ6から受信した処理コマンドに従って処理を実行する。例えば、携帯端末P1〜Pnは、ID情報を問い合わせる処理コマンドをサーバ6から受信した場合、この問い合わせの処理コマンドに従って自身のID情報をサーバ6に送信し、医療実施記録の送信を要求する処理コマンドをサーバ6から受信した場合、この送信要求の処理コマンドに従って医療実施記録をサーバ6に送信する。また、携帯端末P1〜Pnは、無線通信機能の停止を要求する処理コマンドをサーバ6から受信した場合、この無線停止要求の処理コマンドに従って自身の無線通信機能を停止する。この場合、携帯端末P1〜Pnは、保有する無線通信部への電源をオフ状態にすることによって自身の無線通信機能を停止する。かかる携帯端末P1〜Pnは、自身の入力部の操作によって無線通信機能を復帰することができる。
このようにして無線通信機能を停止した状態(無線停止状態)の携帯端末P1〜Pnは、電波を出力しないので、上述した無線禁止領域である領域C1〜Cn内に入れることができる。なお、この無線禁止領域とは、上述したように無線通信が禁止された領域であり、例えば医療機器を用いて医療行為を行う手術室等が挙げられる。領域C1〜Cn内に存在する携帯端末P1〜Pnが無線停止状態であることによって、医療機器への電波の干渉を防止でき、電波の干渉に起因する医療機器の誤動作を防止できる。
サーバ6は、上述した医療オーダおよび医療実施記録等の医療情報を保持し、一元的に集中管理するよう機能する。また、サーバ6は、病院情報システム1の各構成部の駆動を制御し、かつ有線LAN9内での情報の送受信を制御する制御手段として機能する。具体的には、サーバ6は、記憶部7および制御部8を有する。記憶部7は、制御部8の制御に基づいて情報を記憶し、または制御部8に保存情報を送信する。この場合、記憶部7は、情報端末2によって入力された医療オーダおよび携帯端末P1〜Pnによって送信された医療実施記録等の医療管理情報7aを記憶する。また、記憶部7は、携帯端末P1〜Pnのうちの無線停止状態の携帯端末を特定するID情報を端末管理情報7bとして記憶する。このID情報として、例えば携帯端末に特有なID情報が挙げられる。この場合、記憶部7は、例えば図2に示すように、無線停止状態の各携帯端末のID情報(ID101,ID102,…)を記憶する。
制御部8は、アクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bn、報知器4A1〜4An,4C1〜4Cn、および記憶部7の駆動を制御し、かつ、入力された情報に対して所定の情報処理を行うとともに情報端末2、アクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bn、および記憶部7に対する情報の入出力を制御する。この場合、情報端末2、アクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bn、報知器4A1〜4An,4C1〜4Cn、および制御部8は上述した有線LAN9を形成し、ケーブルを介して互いに接続される。かかる制御部8は、情報端末2によって入力された医療オーダおよび携帯端末P1〜Pnによって送信された医療実施記録を記憶部7に格納するとともに医療管理情報7aとして管理する。また、制御部8は、携帯端末P1〜Pnに対して各種処理コマンドを送信し、送信した処理コマンドに基づく処理を携帯端末P1〜Pnに実行させる。
また、制御部8は、通信制御部8a、無線停止制御部8b、報知制御部8c、および端末検知部8dを有する。通信制御部8aは、アクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bnを介して携帯端末P1〜Pnとの間で行われる無線通信を制御するためのものである。具体的には、通信制御部8aは、医療オーダの送信を要求する処理コマンド(オーダ送信要求)に基づいて、この要求元の携帯端末に医療オーダを送信する制御を行う。この場合、制御部8は、この医療オーダとこの要求元の携帯端末のID情報とを対応付けて記憶部7に格納するとともに、かかる医療オーダと要求元の携帯端末のID情報とを医療管理情報7aの一部として管理する。その後、かかる送信済みの医療オーダが情報端末2によって変更された場合、通信制御部8aは、この送信済みの医療オーダに対応付けた要求元の携帯端末を送信先に設定し、この設定した送信先の携帯端末に対して変更後の医療オーダを送信する制御を行う。かかる通信制御部8aの制御によって、携帯端末P1〜Pnは、情報端末2による医療オーダの変更後、即座に、この変更後の医療オーダを受信でき、既に保持する医療オーダを最新のものに更新できる。
無線停止制御部8bは、上述した制限領域である領域B1〜Bn内に存在する携帯端末の無線通信機能を停止する制御を行うものである。具体的には、無線停止制御部8bは、端末検知部8dが領域B1〜Bn内に存在する携帯端末(例えば携帯端末P1〜Pnのいずれか)を検知した場合、この検知した携帯端末に対して無線通信機能の停止を要求する処理コマンド(無線停止要求)を送信する制御を行う。携帯端末P1〜Pnは、かかる無線停止要求を受信した場合、この受信した無線停止要求に基づいて、上述したように自身の無線通信機能を停止する。その後、制御部8は、かかる無線停止状態の携帯端末のID情報を記憶部7に格納し、端末管理情報7bとして管理する。
報知制御部8cは、無線停止状態の携帯端末に対して無線送信すべき情報がある場合に報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnを駆動制御するためのものである。具体的には、報知制御部8cは、医療オーダの送信先の携帯端末が無線停止状態である場合、すなわち医療オーダの送信先の携帯端末のID情報が端末管理情報7bとして管理される無線停止状態の携帯端末のID情報と一致する場合、所定の光を出力する制御を報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnに対して行う。この場合、報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnは、かかる報知制御部8cの制御に基づいて所定の光を出力し、これによって、かかる送信先の携帯端末の無線通信の開始を促す旨を医療従事者に報知する。また、報知制御部8cは、かかる送信待ち情報が送信先の携帯端末に送信された場合、報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnの駆動を停止する制御を行う。
端末検知部8dは、上述した制限領域である領域B1〜Bn内に存在する携帯端末を検知するためのものである。具体的には、端末検知部8dは、携帯端末のID情報を問い合わせる処理コマンド(問い合わせ要求)を常時または所定間隔で出力するようにアクセスポイント3B1〜3Bnを制御する。端末検知部8dは、アクセスポイント3B1〜3Bnを介して携帯端末のID情報を受信した場合、このID情報によって特定される携帯端末(例えば携帯端末P1〜Pnのいずれか)を領域3B1〜3Bn内に存在するものとして検知する。
つぎに、領域B1〜Bn内に存在する携帯端末の無線通信機能を停止する制御を行い、この無線機能を停止した携帯端末を無線停止状態の携帯端末として記憶するまでの制御部8の動作について説明する。図3は、領域B1〜Bn内に存在する携帯端末の無線通信機能を停止する処理手順の一例を説明するフローチャートである。図3において、まず、制御部8は、領域B1〜Bn内に携帯端末が存在するか否かを監視する(ステップS101)。この場合、端末検知部8dは、上述したように、常時または所定間隔で問い合わせ要求を領域B1〜Bn内に出力するようにアクセスポイント3B1〜3Bnを制御する。ここで、携帯端末P1〜Pnが領域B1〜Bn内のいずれにも存在しない場合、端末検知部8dは、携帯端末のID情報を受信せず、携帯端末を検知しない。この場合、制御部8は、領域B1〜Bnすなわち制限領域内に携帯端末は存在しないと判断し(ステップS101,No)、このステップS101を繰り返す。
一方、携帯端末P1〜Pnの少なくとも一つが領域B1〜Bn内のいずれかに存在する場合、端末検知部8dは、かかる領域B1〜Bn内の携帯端末からID情報を受信し、受信したID情報によって特定される携帯端末を制限領域内に存在するものとして検知する。この場合、制御部8は、制限領域内に携帯端末が存在すると判断し(ステップS101,Yes)、この制限領域内の携帯端末のID情報を取得する。
つぎに、制御部8は、このように取得したID情報によって特定される携帯端末すなわち制限領域内の携帯端末を送信先に設定し、設定した送信先の携帯端末に対して医療オーダを送信する(ステップS102)。この場合、通信制御部8aは、この送信先の携帯端末に対して医療オーダを送信するようにアクセスポイント3B1〜3Bnを制御する。制御部8は、このように送信した医療オーダとその送信先の携帯端末のID情報とを対応付けて記憶部7に格納し、かかる医療オーダと送信先の携帯端末のID情報とを医療管理情報7aの一部として管理する。
ここで、制御部8は、携帯端末P1〜Pnのそれぞれについて使用されるフロア、病棟、または医療従事者と携帯端末の各ID情報とを対応付けたデータテーブルを端末管理情報7bとして保持管理してもよい。この場合、制御部8は、かかるデータテーブルを参照し、制限領域内の携帯端末から取得したID情報をもとに、この制限領域内の携帯端末が使用されるフロア、病棟、または医療従事者を特定する。制御部8は、このように特定したフロア、病棟、または医療従事者をもとに、この制限領域内の携帯端末に送信すべき医療オーダを医療管理情報8aの中から決定する。この場合、通信制御部8aは、上述したステップS102において、このように制御部8が決定した医療オーダを送信先の携帯端末(すなわち制限領域内の携帯端末)に送信する制御を行う。
その後、制御部8によって送信された医療オーダは、アクセスポイント3B1〜3Bnを介して制限領域内の携帯端末に受信される。この制限領域内の携帯端末は、受信した医療オーダを自身の記憶部に保存し、または上書きする。これと同時に、この制限領域内の携帯端末は、医療オーダを受信したことを知らせる応答信号(オーダ受信応答)を出力する。かかるオーダ受信応答は、アクセスポイント3B1〜3Bnを介して制御部8に入力される。制御部8は、かかるオーダ受信応答を受信していなければ(ステップS103,No)、上述したステップS102以降の処理手順を繰り返す。すなわち、制御部8は、かかるオーダ受信応答を受信するまで、上述したステップS102の処理を繰り返し行う。
一方、制御部8は、この制限領域内の携帯端末からオーダ受信応答を受信した場合(ステップS103,Yes)、この制限領域内の携帯端末による医療オーダの受信処理が完了したと認識し、この制限領域内の携帯端末の無線通信機能を停止させる(ステップS104)。この場合、無線停止制御部8bは、上述したように、この制限領域内の携帯端末に対して無線停止要求を送信するようにアクセスポイント3B1〜3Bnを制御する。この無線停止要求は、アクセスポイント3B1〜3Bnを介して、この制限領域内の携帯端末に無線送信される。この制限領域内の携帯端末は、この無線停止制御部8bによる無線停止要求を受信した場合、かかる無線停止要求を受諾したことを制御部8に知らせる無線停止応答を出力し、その後、この無線停止要求に従って無線機能を停止する。このようにして、無線停止制御部8bは、制限領域内の携帯端末すなわち端末検知部8dによって検知された携帯端末の無線通信機能を停止させる。
また、かかる無線停止応答は、アクセスポイント3B1〜3Bnを介して制御部8に入力される。制御部8は、かかる無線停止応答を受信していなければ(ステップS105,No)、上述したステップS104以降の処理手順を繰り返す。すなわち、制御部8は、かかる無線停止応答を受信するまで、上述したステップS104の処理を繰り返し行う。
一方、制御部8は、この制限領域内の携帯端末から無線停止応答を受信した場合(ステップS105,Yes)、この制限領域内の携帯端末が無線通信機能を停止した状態になったことを認識し、かかる無線停止状態の携帯端末を記憶する(ステップS106)。この場合、制御部8は、上述したステップS101において取得したID情報、すなわち、ステップS104の処理によって無線停止状態になった制限領域内の携帯端末のID情報を記憶部7に格納し、かかるID情報を端末管理情報7bの一部として管理する。これによって、制御部8は、無線停止状態の携帯端末を記憶することができる。その後、制御部8は、上述したステップS101以降の処理手順を繰り返す。
つぎに、無線停止状態の携帯端末(例えば携帯端末P1〜Pnのいずれか)に無線送信すべき送信待ち情報が発生した場合に、かかる携帯端末の無線通信の開始を促す旨を医療従事者に報知するまでの制御部8の動作について説明する。図4は、携帯端末の無線通信の開始を促す旨を医療従事者に報知する処理手順の一例を説明するフローチャートである。図4において、まず、制御部8は、情報端末2によって変更された医療オーダを受信する(ステップS201)。この場合、制御部8は、変更前の医療オーダに対応付けた携帯端末のID情報をこの変更後の医療オーダに対応付けて記憶部7に上書きし、かかる変更後の医療オーダを医療管理情報7aの一部として管理する。
その後、制御部8は、このように医療オーダを更新した場合、かかる変更後の医療オーダを無線送信する送信先の携帯端末を確認する(ステップS202)。この場合、制御部8は、かかる変更後の医療オーダに対応するID情報を抽出し、抽出したID情報によって特定される携帯端末を送信先の携帯端末に設定する。これによって、制御部8は、この送信先の携帯端末が例えば携帯端末P1〜Pnのいずれであるかを確認できる。
つぎに、制御部8は、この送信先の携帯端末が無線停止状態のものであるか否かを判断する(ステップS203)。この場合、制御部8は、端末管理情報7bを参照し、図2に例示したように保持管理する無線停止状態の携帯端末のID情報とこの送信先の携帯端末のID情報とを照合する。制御部8は、かかる無線停止状態の携帯端末のID情報と送信先の携帯端末のID情報とが一致する場合、この送信先の携帯端末が無線停止状態であると判断し(ステップS203,Yes)、報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnの駆動を開始する(ステップS204)。この場合、報知制御部8cは、所定の光を出力するように報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnの駆動を制御する。かかる報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnは、報知制御部8cの制御に基づいて所定の光を出力することによって、上述した無線停止状態である送信先の携帯端末を携帯する医療従事者に対し、かかる携帯端末の無線通信の開始を促す旨を報知することができる。
さらに、制御部8は、かかる送信先の携帯端末が無線停止状態である旨を情報端末2に通知する(ステップS205)。この場合、情報端末2は、制御部8によって通知された内容を表示出力し、情報端末2を操作する医療従事者、例えば医療オーダを変更した医療従事者に対して、かかる送信先の携帯端末が無線停止状態である旨を知らせる。医療従事者は、かかる通知内容を確認することによって、変更後の医療オーダが携帯端末に無線送信されていないこと、すなわち携帯端末を携帯する医療従事者に変更後の医療オーダが伝わっていないことを把握できる。
ここで、この無線停止状態である送信先の携帯端末を携帯する医療従事者は、報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnのいずれかの出力光を確認することによって、かかる携帯端末の無線通信の開始を促す旨を把握する。この場合、医療従事者は、携帯する携帯端末の入力部を操作して無線通信機能を復帰させ、上述した変更後の医療オーダを受信するように携帯端末を操作する。かかる無線通信機能を復帰した携帯端末は、変更後の医療オーダの送信を要求するオーダ送信要求を制御部8に無線送信する。
制御部8は、かかる変更後の医療オーダの送信を要求するオーダ送信要求を受信したか否かを監視し(ステップS206)、このオーダ送信要求を受信していなければ(ステップS206,No)、このステップS206の処理を繰り返す。一方、制御部8は、このオーダ送信要求を受信した場合(ステップS206,Yes)、この受信したオーダ送信要求に指定されたID情報を取得し、取得したID情報をもとに、このID情報によって特定される携帯端末すなわち上述した送信先の携帯端末が無線通信機能を復帰したことを認識する(ステップS207)。この場合、制御部8は、図2に例示したように無線停止状態の携帯端末のID情報として保持管理するID情報のうち、かかるオーダ送信要求に指定されたID情報すなわち無線通信機能を復帰した携帯端末のID情報を削除する。
つぎに、制御部8は、上述したステップS204の処理によって所定の光を出力している報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnの駆動を停止する(ステップS208)。この場合、報知制御部8cは、報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnの駆動を停止する制御を行い、上述した無線通信の開始を促す旨を報知していた所定の光の出力を停止させる。さらに、制御部8は、かかる送信待ち情報である変更後の医療オーダを上述した送信先の携帯端末に送信する(ステップS209)。この場合、通信制御部8aは、図2に例示したように無線停止状態の携帯端末のものとして保持管理するID情報の中に、かかる送信先の携帯端末の特定情報が含まれていないことを確認し、この変更後の医療オーダをこの送信先の携帯端末に無線送信する制御を行う。かかる変更後の医療オーダは、アクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bnのいずれかを介して、この送信先の携帯端末に受信される。この送信先の携帯端末は、このように受信した変更後の医療オーダを自身の記憶部に上書きする。
その後、制御部8は、上述した送信先の携帯端末に対して変更後の医療オーダを送信完了した旨を情報端末2に通知する(ステップS210)。この場合、情報端末2は、制御部8によって通知された内容(すなわち送信完了した旨)を表示出力し、情報端末2を操作する医療従事者、例えば医療オーダを変更した医療従事者に対して、変更後の医療オーダが携帯端末に無線送信された旨を知らせる。これによって、医療従事者は、情報端末2を操作して変更した医療オーダが医療従事者の携帯端末に無線送信されたことを把握できる。
なお、上述したステップS203において、制御部8は、図2に例示したように保持管理する無線停止状態の携帯端末のID情報の中に送信先の携帯端末のID情報が存在しない場合、上述したステップS209以降の処理手順を行い、この送信先の携帯端末に対して変更後の医療オーダを送信し、かかる変更後の医療オーダを送信完了した旨を情報端末2に通知する。
つぎに、携帯端末P1を携帯した医療従事者が無線禁止領域である手術室に入って医療行為を行う場合を例示して、上述した制御部8の動作をより具体的に説明する。図5は、制限領域を経由して無線許可領域と無線禁止領域との間を移動する携帯端末に作用する制御部8の動作について説明するための模式図である。図5に示すように、手術室Rは、無線禁止領域である領域C1を形成し、その内部に報知器4C1が設置される。手術室Rの出入り口の外側近傍には、アクセスポイント3B1が設置され、このアクセスポイント3B1による無線通信が可能な領域には、上述した制限領域である領域B1が形成される。この場合、アクセスポイント3B1および報知器4C1は、互いに近傍に位置する。また、かかる手術室Rおよび領域B1の外側には、アクセスポイント3A1が設置される。このアクセスポイント3A1による無線通信が可能な領域には、上述した無線許可領域である領域A1が形成される。この場合、領域A1と領域C1との間には領域B1が介在する。すなわち、医療従事者は、手術室Rに出入りする場合、すなわち領域A1と領域C1との間を移動する場合、領域B1内を必ず通過する。また、領域A1内には、報知器4A1が設置される。かかる報知器4A1およびアクセスポイント3A1は、互いに近傍に位置する。
まず、医療従事者は、手術室R内で医療行為を実施するために、携帯端末P1を携帯して領域A1から領域B1に移動する。この場合、医療従事者は、携帯端末P1内に最新の医療オーダを格納するために、通常、携帯端末P1の電源をオン状態にしている。このように電源がオン状態の携帯端末P1は、情報端末2によって医療オーダが変更された場合、即座に、この変更後の医療オーダを受信できる。
かかる携帯端末P1が医療従事者に携帯されて領域B1内に移動した場合、制御部8は、この領域B1内に存在する携帯端末P1を検知し、検知した携帯端末P1に対して医療オーダを送信する(ステップS101,S102)。この場合、この領域B1内の携帯端末P1は、アクセスポイント3B1との無線通信によって、制御部8から医療オーダを受信し、自身の記憶部に格納する。その後、制御部8は、このように医療オーダを格納した携帯端末P1の無線機能を停止させ、この携帯端末P1のID情報を無線停止状態の携帯端末のものとして記憶部7に格納し、管理する(ステップS103〜S106)。
医療従事者は、このように医療オーダを格納して無線停止状態になった携帯端末P1を携帯して、手術室Rすなわち領域C1内に移動する。この場合、医療従事者は、電源がオン状態の携帯端末P1を携帯して領域B1内に移動すれば、特に携帯端末P1を操作することなく、サーバ6から必要な医療オーダを携帯端末P1に受信でき、かつ領域C1内に移動する前に携帯端末P1の無線通信機能を停止できる。その後、医療従事者は、このようにサーバ6から受信した医療オーダを携帯端末P1の表示部に出力させ、この医療オーダによって指示される医療行為の実施内容を確認する。なお、医療従事者は、かかる医療オーダに変更がなければ、かかる医療オーダに従って医療行為を適切に行うことができる。
ここで、この医療オーダが情報端末2によって変更された場合、制御部8は、この変更後の医療オーダを受信し、この変更後の医療オーダを無線送信すべき送信先の携帯端末がこの携帯端末P1であることを確認する(ステップS201,S202)。さらに、制御部8は、この携帯端末P1が無線停止状態の携帯端末であると判断し、報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnの駆動を開始し、この携帯端末P1が無線停止状態である旨を情報端末2に通知する(ステップS203〜S205)。この場合、例えば報知器4A1,4C1は、医療オーダが変更された後、かかる制御部8の制御に基づいて所定の光を出力し、携帯端末P1の無線通信の開始を促す旨を即座に報知する。手術室R内の医療従事者は、かかる報知器によって出力される光を確認することによって、携帯端末P1の無線通信の開始を促す旨を即座に把握する。すなわち、この医療従事者は、サーバ6から携帯端末P1に無線送信すべき送信待ち情報が発生したので、かかる送信待ち情報を携帯端末P1に取り込むために、携帯端末P1の無線通信を即座に開始すべきである旨を理解する。
医療従事者は、このように携帯端末P1の無線通信の開始を促す旨を把握した場合、この送信待ち情報すなわち変更後の医療オーダを受信するために、手術室Rから領域B1内を通過して領域A1に移動する。そして、医療従事者は、この無線停止状態の携帯端末P1を操作して無線通信機能を復帰させ、かかる無線通信機能を復帰した携帯端末P1を操作してオーダ送信要求を無線送信する。この場合、制御部8は、アクセスポイント3A1を介して、この携帯端末P1によるオーダ送信要求を受信し、この携帯端末P1の無線通信機能が復帰したことを認識するとともに報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnの駆動を停止し、その後、送信待ち情報である変更後の医療オーダを携帯端末P1に送信する(ステップS206〜S209)。このように制御部8によって送信された変更後の医療オーダは、アクセスポイント3A1を介して携帯端末P1に受信される。これによって、携帯端末P1は、この変更後の医療オーダを自身の記憶部に格納(上書き)できる。なお、医療従事者は、報知器4A1,4C1の駆動が停止したこと確認すれば、携帯端末P1に対する送信待ち情報がないことを把握できる。
その後、医療従事者は、このように変更後の医療オーダを格納した携帯端末P1を携帯して手術室Rに戻る。この場合、医療従事者は、領域B1内を通過して手術室R内に移動するので、この医療従事者に携帯される携帯端末P1は、上述した制御部8の動作によって無線通信機能を停止する。そして、医療従事者は、このようにサーバ6から受信した変更後の医療オーダを携帯端末P1の表示部に出力させ、この変更後の医療オーダによって指示される医療行為の実施内容を確認する。医療従事者は、かかる変更後の医療オーダに従って医療行為を適切に行うことができる。その後、医療従事者は、実施した医療行為の実施内容を携帯端末P1に入力する。この場合、携帯端末P1は、このように入力された医療行為の実施内容を医療実施記録として格納する。
医療オーダによって指定された医療行為を終了した医療従事者は、携帯端末P1に入力した医療実施記録をサーバ6に送信するために、手術室Rから領域A1に移動する。そして、医療従事者は、無線停止状態の携帯端末P1を操作して無線通信機能を復帰させ、かかる無線通信機能を復帰した携帯端末P1を操作して医療実施記録を無線送信する。この場合、制御部8は、アクセスポイント3A1を介して、この携帯端末P1からの医療実施記録を受信し、受信した医療実施記録を記憶部7に格納し、かかる医療実施記録を医療管理情報7aの一部として管理する。
一方、携帯端末P1は、領域B1内で無線通信機能を復帰した場合であっても、アクセスポイント3B1を介して上述した変更後の医療オーダを受信できる。すなわち、医療従事者が領域B1内で携帯端末P1の無線通信機能を復帰する操作を行った場合、この無線通信機能を復帰した携帯端末P1は、アクセスポイント3B1との間で無線通信を行う。この場合、制御部8は、上述したステップS206,S207に代えてステップS101〜S106の処理を行い、この領域B1内の携帯端末P1に対して送信待ち情報である変更後の医療オーダを無線送信し、かつ、かかる変更後の医療オーダを受信した携帯端末P1の無線通信機能を停止する。つぎに、制御部8は、上述したステップS208と同様に報知器の駆動を停止し、その後、上述したステップS210と同様に変更後の医療オーダを送信完了した旨を情報端末2に通知する。かかる制御部8の動作によって、携帯端末P1を携帯する医療従事者は、例えば領域B1内すなわち制限領域内で携帯端末P1の無線通信機能を復帰する操作を行えば、他の操作を行わなくとも、上述した変更後の医療オーダを携帯端末P1に受信でき、さらに、この携帯端末P1の無線通信機能を停止できる。
なお、制御部8は、他の携帯端末P2〜Pnについても、上述した携帯端末P1の場合と同様に動作する。また、制御部8は、携帯端末P1〜Pnのうちの複数の携帯端末が制限領域内(領域B1〜Bnのいずれか)に存在する場合、かかる複数の携帯端末のそれぞれについても上述した携帯端末P1の場合と同様に動作する。
また、情報端末2および携帯端末P1〜PnにVoIPによる通話機能を追加した場合、制御部8は、かかる情報端末2と携帯端末P1〜Pnとの間のVoIP通話を制御する。具体的には、制御部8は、情報端末2または携帯端末P1〜Pnのいずれかによって指定されたグローバルIPアドレスまたはプライベートIPアドレスを接続先に設定し、情報端末2と携帯端末P1〜PnのいずれかとのVoIP通話または携帯端末P1〜Pn間でのVoIP通話を制御する。この場合、制御部8は、上述したID情報の場合と同様に、かかるグローバルIPアドレスまたはプライベートIPアドレスを端末管理情報7bの一部として保持管理し、無線停止状態の携帯端末がVoIP通話の接続先に指定された場合に報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnの駆動を開始してもよい。かかる制御部8の制御によって、報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnは、VoIP通話の接続先が無線停止状態の携帯端末である場合、即座に、この接続先の携帯端末の無線通信(VoIP通話)の開始を促す旨を医療従事者に報知できる。
このことは、情報端末2および携帯端末P1〜Pnが、VoIPによる通話機能に代えて電子メール機能を備えた場合も同様である。この場合、制御部8は、上述したグローバルIPアドレスまたはプライベートIPアドレスに代えて電子メールアドレスを端末管理情報7bの一部として保持管理し、無線停止状態の携帯端末が電子メールの送信先に指定された場合に報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnの駆動を開始すればよい。
以上、説明したように、この発明の実施の形態1では、ケーブルを介して接続した報知器を備え、無線通信機能を有する携帯端末に対して情報を無線送信する際に、この送信先の携帯端末が無線通信機能を停止した無線停止状態であるか否かを判断し、無線停止状態であると判断した場合、ケーブルを介して、この報知器の駆動を開始するように構成している。したがって、かかる無線停止状態の携帯端末に対して無線送信すべき情報が発生した場合、即座に、かかる報知器の駆動によって、この無線停止状態の携帯端末の無線通信の開始を促す旨を報知でき、この無線送信すべき情報を携帯端末に早期に取り込むことを促すことができる医療情報システムを実現することができる。
この発明にかかる医療情報システムによれば、医療従事者の携帯端末に対して既に無線送信した例えば医療オーダを変更した場合、この携帯端末が無線停止状態であれば、この医療従事者に対し、この携帯端末の無線通信機能を復帰して変更後の医療オーダを早期に受信するよう促すことができる。この医療従事者は、例えば手術室等の無線禁止領域内に入った場合であっても、かかる医療オーダの変更後、即座に、この携帯端末に取り込むべき変更後の医療オーダが発生した旨を把握でき、医療行為を実施する前に、最新の医療オーダを携帯端末に格納できる。これによって、医療従事者は、最新の医療オーダに従って適切な医療行為を実施できる。このように、かかる医療情報システムは、医療従事者による医療過誤を防止することができる。
また、この発明の実施の形態1では、例えば手術室等の無線禁止領域内に移動する直前の携帯端末を検知し、かかる携帯端末の無線通信機能を停止するように構成した。このため、医療従事者が携帯端末を操作しなくとも、無線禁止領域内に移動する携帯端末の無線通信機能を停止でき、かかる携帯端末の無線通信機能を停止する操作の煩わしさを解消することができる。
さらに、このように携帯端末の無線通信機能を停止する前に、かかる携帯端末に対して最新の医療オーダを無線送信するように構成した。したがって、医療従事者が携帯端末を操作して医療オーダの送信を要求しなくとも、無線禁止領域内に移動する前に携帯端末に対して最新の医療オーダを無線送信することができ、携帯端末に医療オーダを取り込む操作の煩わしさを解消するとともに、無線禁止領域内での医療過誤の防止を促進できる。
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2について説明する。この発明の実施の形態2にかかる病院情報システムは、携帯端末P1〜Pnが無線通信機能を停止する直前に無線通信を行った最後のアクセスポイントを特定するようにし、かかる最後のアクセスポイントの近傍に位置する報知器の駆動を開始して、無線停止状態の携帯端末の無線通信の開始を促す旨を報知している。
つぎに、この発明の実施の形態2について説明する。この発明の実施の形態2にかかる病院情報システムは、携帯端末P1〜Pnが無線通信機能を停止する直前に無線通信を行った最後のアクセスポイントを特定するようにし、かかる最後のアクセスポイントの近傍に位置する報知器の駆動を開始して、無線停止状態の携帯端末の無線通信の開始を促す旨を報知している。
図6は、この発明の実施の形態2である病院情報システムの一構成例を模式的に示す模式図である。図6に示すように、この病院情報システム20は、上述した実施の形態1の病院情報システム1のサーバ6に代えてサーバ21を有する。サーバ21は、上述したサーバ6の制御部8に代えて制御部23を有する。制御部23は、上述した制御部8の報知制御部8cに代えて報知制御部23cを有し、端末検知部8dに代えて端末検知部23dを有する。また、記憶部7は、上述した端末管理情報7bに代えて端末管理情報22bを格納する。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
サーバ21は、上述した病院情報システム1のサーバ6とほぼ同様に、医療情報を保持し、一元的に集中管理するよう機能する。また、サーバ21は、病院情報システム20の各構成部の駆動を制御し、かつ有線LAN9内での情報の送受信を制御する制御手段として機能する。
制御部23は、上述した病院情報システム1の制御部8と同様の機能を有し、さらに、各携帯端末P1〜Pnが無線通信機能を停止する直前に無線通信した最後のアクセスポイント(例えばアクセスポイント3B1〜3Bnのいずれか)を携帯端末毎に特定する機能と、上述した携帯端末の無線通信の開始を促す旨を医療従事者に報知する場合に、この特定したアクセスポイントの近傍に位置する報知器(例えば報知器4C1〜4Cnのいずれか)の駆動を開始する機能とを有する。
端末検知部23dは、上述した病院情報システム1の端末検知部8dと同様に、制限領域である領域B1〜Bn内に存在する携帯端末(例えば携帯端末P1〜Pnのいずれか)を検知するよう機能する。また、端末検知部23dは、かかる領域B1〜Bn内に存在する携帯端末を検知する場合、この携帯端末に対して無線通信を行ったアクセスポイントを携帯端末毎に特定するよう機能する。具体的には、端末検知部23dは、アクセスポイント3B1〜3Bnを介して携帯端末のID情報を受信した場合、このID情報によって特定される携帯端末(例えば携帯端末P1〜Pnのいずれか)を領域3B1〜3Bn内に存在するものとして検知する。これと同時に、端末検知部23dは、アクセスポイント3B1〜3Bnの中から、この携帯端末と無線通信を行ってID情報を受信したアクセスポイントを特定する。なお、端末検知部23dは、携帯端末P1〜Pnのうちの複数が領域3B1〜3Bn内に存在する場合、かかる携帯端末の検知処理およびアクセスポイントの特定処理をこれら複数の携帯端末のそれぞれについて行う。
端末検知部23dが領域B1〜Bn内の携帯端末を検知した場合、制御部23は、上述したステップS102〜S104の処理を順次行って、この検知された携帯端末に医療オーダを送信し、その後、この携帯端末の無線通信機能を停止する。したがって、端末検知部23dが上述したように特定したアクセスポイント(例えばアクセスポイント3B1〜3Bnのいずれか)は、この携帯端末が無線通信機能を停止する直前に無線通信を行った最後のアクセスポイントになる。この場合、制御部23は、上述したステップS106において、端末検知部23dによって特定されたアクセスポイントをこの無線停止状態の携帯端末が無線通信を行った最後のアクセスポイントとして特定する。これと同時に、制御部23は、図7に例示するように、かかる最後のアクセスポイントとこの無線停止状態の携帯端末のID情報とを対応付けて記憶部7に格納し、端末管理情報22bの一部として管理する。
一方、報知制御部23cは、送信待ち情報が発生した場合に、この送信待ち情報の送信先である無線停止状態の携帯端末が最後に無線通信を行ったアクセスポイント(最後のアクセスポイント)の近傍に位置する報知器を駆動制御するよう機能する。具体的には、報知制御部23cは、医療オーダの送信先の携帯端末が無線停止状態である場合、すなわち医療オーダの送信先の携帯端末のID情報が端末管理情報22bとして管理される無線停止状態の携帯端末のID情報と一致する場合、この無線停止状態である送信先の携帯端末の最後のアクセスポイントの近傍に位置する報知器(例えば報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnのいずれか)に対して駆動制御を行う。より具体的には、報知制御部23cは、図7に例示する端末管理情報22bを参照し、無線停止状態である送信先の携帯端末のID情報(例えばID101,ID102,…)に対応する最後のアクセスポイントを確認し、かかる最後のアクセスポイントの近傍に位置する報知器に対して、所定の光を出力する制御を行う。また、報知制御部23cは、かかる送信待ち情報が送信先の携帯端末に送信された場合、報知器4A1〜4An,4C1〜4Cnの駆動を停止する制御を行う。
つぎに、図6を参照して、上述した制御部23の動作を具体的に説明する。例えば、携帯端末P1を携帯した医療従事者が領域A1から領域C1に移動する場合、携帯端末P1は、領域B1内を必ず通過する。この場合、端末検知部23dは、アクセスポイント3B1を介して領域B1内の携帯端末P1のID情報を受信し、この携帯端末P1を領域B1内のものとして検知するとともに、このアクセスポイント3B1を携帯端末P1と無線通信を行ってID情報を受信したアクセスポイントとして特定する。その後、制御部23は、かかる領域B1内の携帯端末P1に対して医療オーダを送信するとともに、この携帯端末P1の無線通信機能を停止する。そして、制御部23は、このアクセスポイント3B1を携帯端末P1の最後のアクセスポイントとして特定するとともに、この携帯端末P1のID情報と最後のアクセスポイントであるアクセスポイント3B1とを対応付けて記憶部7に格納し、端末管理情報22bの一部として管理する。
ここで、携帯端末P1に送信した医療オーダが情報端末2によって変更された場合、制御部23は、この変更後の医療オーダの送信先が携帯端末P1であることを確認する。つぎに、制御部23は、図7に例示される端末管理情報22bを参照し、携帯端末P1のID情報をもとに、送信先である携帯端末P1が無線停止状態であると判断するとともに、かかる携帯端末P1の最後のアクセスポイントがアクセスポイント3B1であると判断する。そして、制御部23は、かかる携帯端末P1を携帯する医療従事者に対して無線通信の開始を促す旨を報知するよう報知器の駆動を開始し、かつ送信先の携帯端末P1が無線停止状態である旨を情報端末2に通知する。
この場合、報知制御部23cは、かかる携帯端末P1の最後のアクセスポイント3B1の近傍に位置する報知器4A1,4C1の駆動を制御し、残りの報知器4A2〜4An,4C2〜4Cnの駆動を停止した状態にする。かかる報知制御部23cの制御によって、報知器4A1,4C1は、この医療オーダが変更された後、即座に所定の光を出力し、かかる携帯端末P1を携帯する医療従事者に対して携帯端末P1の無線通信の開始を促す旨を即座に報知する。この携帯端末P1を携帯する医療従事者は、かかる報知器4A1,4C1の出力光を確認することによって、携帯端末P1の無線通信の開始を促す旨を即座に把握する。すなわち、この医療従事者は、サーバ21から携帯端末P1に無線送信すべき送信待ち情報が発生したので、かかる送信待ち情報を携帯端末P1に取り込むために、携帯端末P1の無線通信を即座に開始すべきである旨を理解する。
一方、残りの報知器4A2〜4An,4C2〜4Cnは、報知制御部23cの制御に基づいて駆動を停止しているので、上述した携帯端末P1の無線通信の開始を促す旨の報知を必要としない他の医療従事者、例えば領域A2〜An,領域B2〜Bn,または領域C2〜Cnのように領域A1,B1,C1と異なるフロアまたは病棟に存在する医療従事者に対して、上述した携帯端末P1の無線通信の開始を促す旨を無駄に報知しない。
その後、この無線停止状態の携帯端末P1を携帯した医療従事者は、送信待ち情報すなわち変更後の医療オーダを受信するために、例えば領域B1または領域A1に移動し、携帯端末P1を操作して無線通信機能を復帰させる。このように無線通信機能を復帰した携帯端末P1は、上述した実施の形態1の場合と同様に、送信待ち情報である変更後の医療オーダを取得できる。この場合、制御部23は、上述したステップS206〜S210の処理を行い、また、上述したステップS101〜S106の処理を必要に応じて行う。この場合、医療従事者は、報知器4A1,4C1の駆動が停止したこと確認すれば、携帯端末P1に対する送信待ち情報がないことを把握できる。また、医療従事者は、このように携帯端末P1に受信した最新の医療オーダを確認することによって、医療行為を適切に行うことができる。
なお、制御部23は、他の携帯端末P2〜Pnについても、上述した携帯端末P1の場合と同様に動作する。また、制御部23は、携帯端末P1〜Pnのうちの複数の携帯端末が制限領域内(領域B1〜Bnのいずれか)に存在する場合、かかる複数の携帯端末のそれぞれについても上述した携帯端末P1の場合と同様に動作する。
以上、説明したように、この発明の実施の形態2では、上述した実施の形態1の機能および構成を有し、さらに、無線停止状態の携帯端末が最後に無線通信を行ったアクセスポイントを特定し、かかる無線停止状態の携帯端末に無線送信すべき情報が発生した場合、即座に、この特定した最後のアクセスポイントの近傍に位置する報知器の駆動を開始するように構成した。したがって、上述した実施の形態1の作用効果を享受するとともに、無線停止状態の携帯端末を携帯する医療従事者に対して無線通信の開始を促す旨を報知することを阻害せずに、かかる無線通信の開始を促す旨の報知を必要としない他の医療従事者に対して無駄に報知することを抑制できる病院情報システムを実現できる。
なお、この発明の実施の形態1,2では、回転灯または信号灯等の灯器を報知器として用い、所定の光を出力することによって携帯端末の無線通信の開始を促す旨を報知していたが、この発明はこれに限定されるものではなく、アラームまたはサイレン等を報知器として用い、かかる携帯端末の無線通信の開始を促す旨を音によって報知してもよいし、LCDまたは有機ELディスプレイ等の表示手段を報知器として用い、かかる携帯端末の無線通信の開始を促す旨を示すメッセージ等を表示することによって報知してもよい。
また、この発明の実施の形態1,2では、無線許可領域である領域A1〜Anおよび制限領域である領域B1〜Bnのそれぞれに無線LANのアクセスポイント3A1〜3An,3B1〜3Bnを1つずつ配置していたが、この発明はこれに限定されるものではなく、かかる無線許可領域および制限領域には、それぞれ1以上の無線LANのアクセスポイントを配置すればよく、無線許可領域または制限領域の大きさに応じて複数の無線LANのアクセスポイントをそれぞれ配置してもよい。
さらに、この発明の実施の形態1,2では、制限領域内に存在する携帯端末を常時または所定間隔で検知し、検知した携帯端末に対して医療オーダを送信し、その後、この携帯端末の無線通信機能を停止していたが、この発明はこれに限定されるものではなく、無線許可領域に存在する携帯端末のオーダ送信要求に対応して医療オーダを送信するようにし、制限領域内に存在する携帯端末を検知した場合、医療オーダを送信せずに、この検知した携帯端末の無線通信機能を停止してもよい。この場合、制御部8,23は、上述したステップS101の処理を行い、その後、ステップS102,S103を行わずに、ステップS104以降の処理を行えばよい。
また、制限領域内に携帯端末が存在するか否かを常時または所定間隔で監視しなくてもよい。すなわち、制限領域内に存在する携帯端末からのオーダ送信要求を受信した場合、かかるオーダ送信要求を制限領域のアクセスポイントを介して受信したことに基づいて、この携帯端末が制限領域内に存在すると判断し、かかる制限領域内の携帯端末に対して医療オーダを送信し、その後、この携帯端末の無線通信機能を停止してもよい。この場合、制御部8,23は、上述したステップS101に代えて、制限領域内に存在する携帯端末からのオーダ送信要求を受信したか否かを判断し、受信したと判断した場合に、ステップS102以降の処理を行えばよい。
さらに、この発明の実施の形態1,2では、医療従事者が携帯する携帯端末として無線通信機能を有するPDAを例示したが、この発明はこれに限定されるものではなく、かかる携帯端末は、無線LANによる無線通信機能を有する携帯型情報端末であればよく、例えば、無線LANによる無線通信機能を有する携帯電話機またはノート型PC等であってもよい。
また、この発明の実施の形態1,2では、無線停止状態の携帯端末を特定する特定情報としてID情報を用いていたが、この発明はこれに限定されるものではなく、携帯端末のグローバルIPアドレス、プライベートIPアドレス、または電子メールアドレス等をこのような特定情報として用いてもよい。
1,20 病院情報システム
2 情報端末
3A1〜3An,3B1〜3Bn アクセスポイント
4A1〜4An,4C1〜4Cn 報知器
6,21 サーバ
7 記憶部
7a 医療管理情報
7b,22b 端末管理情報
8,23 制御部
8a 通信制御部
8b 無線停止制御部
8c,23c 報知制御部
8d,23d 端末検知部
9 LAN
P1〜Pn 携帯端末
2 情報端末
3A1〜3An,3B1〜3Bn アクセスポイント
4A1〜4An,4C1〜4Cn 報知器
6,21 サーバ
7 記憶部
7a 医療管理情報
7b,22b 端末管理情報
8,23 制御部
8a 通信制御部
8b 無線停止制御部
8c,23c 報知制御部
8d,23d 端末検知部
9 LAN
P1〜Pn 携帯端末
Claims (7)
- 無線通信機能を有する携帯型情報端末に対して無線通信を行うアクセスポイントを有し、医療行為に関する医療情報の保持および管理を行うとともに、前記アクセスポイントを介して前記携帯型情報端末に前記医療情報を送受信する病院情報システムにおいて、
前記携帯型情報端末の無線通信の開始を促す旨を報知する報知手段と、
ケーブルを介して前記報知手段を接続し、前記医療情報を無線送信する送信先の携帯型情報端末が無線通信機能を停止した状態であるか否かを判断し、停止した状態であると判断した場合、前記送信先の携帯型情報端末の無線通信の開始を促す旨を報知する制御を行う制御手段と、
を備えたことを特徴とする病院情報システム。 - 前記アクセスポイントは、複数であり、
前記報知手段は、前記複数のアクセスポイントの各近傍にそれぞれ配置され、
前記制御手段は、前記携帯型情報端末が無線通信機能を停止する前に無線通信を行った最後のアクセスポイントを前記複数のアクセスポイントの中から特定し、特定した該最後のアクセスポイントの近傍に配置された前記報知手段に対して、前記送信先の携帯型情報端末の無線通信の開始を促す旨を報知する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の病院情報システム。 - 無線通信機能を停止した状態の前記携帯型情報端末を特定する特定情報を記憶する記憶手段を備え、
前記制御手段は、前記特定情報と前記送信先の携帯型情報端末の特定情報とが一致する場合、前記送信先の携帯型情報端末が無線通信機能を停止した状態であると判断することを特徴とする請求項1または2に記載の病院情報システム。 - 前記記憶手段は、前記最後のアクセスポイントと前記特定情報とを対応付けて記憶し、
前記制御手段は、前記特定情報をもとに前記最後のアクセスポイントを特定することを特徴とする請求項3に記載の病院情報システム。 - 前記制御手段は、
無線通信を禁止した無線禁止領域の出入り口の外側近傍に存在する携帯型情報端末を検知する端末検知手段と、
前記端末検知手段によって検知された携帯型情報端末に対して無線通信機能を停止する制御を行う無線停止制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の病院情報システム。 - 前記制御手段は、前記端末検知手段によって検知された携帯型情報端末に前記医療情報を送信する制御を行う通信制御手段を備え、
前記無線停止制御手段は、前記通信制御手段によって前記医療情報が送信された前記携帯型情報端末装置に対して無線通信機能を停止する制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の病院情報システム。 - 前記報知手段は、少なくとも前記無線禁止領域内に配置され、
前記無線禁止領域内の報知手段の近傍に位置する前記アクセスポイントは、前記無線禁止領域の出入り口の外側近傍に存在する前記携帯型情報端末に対して無線通信を行い、
前記端末検知手段は、前記出入り口の外側近傍のアクセスポイントと携帯型情報端末との無線通信によって、前記出入り口の外側近傍に存在する携帯型情報端末を検知することを特徴とする請求項5または6に記載の病院情報システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005207453A JP2007026096A (ja) | 2005-07-15 | 2005-07-15 | 病院情報システム |
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Family Applications (1)
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JP2005207453A Pending JP2007026096A (ja) | 2005-07-15 | 2005-07-15 | 病院情報システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007026096A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2005
- 2005-07-15 JP JP2005207453A patent/JP2007026096A/ja active Pending
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