JP6387866B2 - プレス型 - Google Patents
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Description
しかし、上記絞り成形装置では、絞り加工完了時に、ダイとしわ押させ部材との間にしわ押えフランジが残留するので、後工程で、そのしわ押えフランジを製品形状に適合するように切断するか、又は、切断した上で曲げ加工する必要がある。そのため、素材歩留まりが低下するとともに、絞り加工後の加工工程が増加し、生産コストが増大する問題があった。
(1)上方又は下方が開放されコの字状断面に形成された縦壁部と横壁部とを有するダイと、当該ダイに対向してコの字状断面に形成された縦壁部と横壁部とを有するポンチと、当該ポンチの縦壁部に隣接して配置されダイ方向へ付勢されたしわ押え部材とを備え、絞り加工完了時には、素材板のフランジ先端部が前記ダイと前記ポンチとの縦壁部間に入り込むように絞り加工するプレス型であって、
前記しわ押え部材のしわ押え面には、前記ポンチの縦壁部近傍で、前記ダイのしわ押え面と離間し前記ポンチの縦壁部へ向けて凹み状に形成された逃し部を備えたことを特徴とする。
また、フランジ先端部は、ダイ肩R部を支点にポンチの縦壁部に沿うように回転しながら、ダイとポンチとの縦壁部間に入り込むので、フランジ先端部には、ダイ肩R部による引張荷重が作用しにくく、絞り加工完了後に残留する引張応力を大幅に減少させることができる。その結果、フランジ先端部には、ダイ肩R部による曲げ癖(反り)を生じにくくさせることができる。
よって、本発明によれば、コの字状断面を有するプレス部品をしわ押えフランジを残留させずに絞り加工によって形成でき、製品端末となるフランジ先端部に残留する曲げ癖(反り)を低減し、製品精度を向上させることができるプレス型を提供することができる。
前記逃し部は、前記しわ押え部材のしわ押え面に対して階段状に凹むように形成されたことを特徴とする。
前記逃し部は、前記ダイのしわ押え面とダイ肩R部との接点から少なくとも5mm以上型外側へ離れた位置から前記ダイのしわ押え面と離間するように形成されたことを特徴とする。
前記ポンチには、当該ポンチの縦壁部と交差し前記ダイのしわ押え面と対向する棚部を形成したことを特徴とする。
まず、本実施形態に係るプレス型によって絞り加工されるプレス部品の構造を、図1を用いて説明する。図1に、本発明の実施形態に係るプレス型によって絞り加工されるプレス部品の斜視図を示す。
次に、本プレス型の構造を、図2及び図3を用いて説明する。図2に、本発明の実施形態に係るプレス型において、図1に示すプレス部品のA−A断面に対応する断面図(下死点の状態)を示す。図3に、図2に示すプレス型における逃し部の詳細断面図(絞り加工途中の状態)を示す。
次に、プレス型による絞り加工途中における素材板の流入動作を、図4〜図6を用いて説明する。図4に、図2に示すプレス型における絞り加工途中状態(加工初期)の断面図を示す。図5に、図2に示すプレス型における絞り加工途中状態(加工中期)の断面図を示す。図6に、図2に示すプレス型における絞り加工途中状態(加工終期)の断面図を示す。
次に、本プレス型によって絞り加工するプレス部品おける応力分布及び側板反り量のCAE解析結果を、図7〜図11を用いて説明する。図7に、図2に示すプレス型における応力解析結果(下死点より60mm上昇)の説明図を示す。図8に、図2に示すプレス型における応力解析結果(下死点より40mm上昇)の説明図を示す。図9に、図2に示すプレス型における応力解析結果(下死点より25mm上昇)の説明図を示す。図10に、図2に示すプレス型における応力解析結果(下死点)の説明図を示す。図11に、離型後のプレス部品における側板の反り量解析結果の説明図を示す。
図7(A)に示すように、比較例の側板には、最も強い引張応力P1が略全域にわたって分布している。比較例の天板には、引張応力P1、P2と圧縮応力P5とが幅方向で繰り返し分布している。また、比較例のしわ押えフランジには、最も強い圧縮応力P6がダイ肩R部に沿って帯状に分布し、弱い引張応力P3がしわ押え面に沿って略均一に分布している。
図8(A)に示すように、比較例の側板には、最も強い引張応力P1が略全域にわたって分布している。比較例の天板には、幅方向で引張応力P1、P2と圧縮応力P5が繰り返し分布している。また、比較例のしわ押えフランジには、最も強い圧縮応力P6がダイ肩R部に沿って帯状に分布し、弱い引張応力P3がしわ押え面に沿って略均一に分布している。以上の点は、図7(A)と略同様である。
図9(A)に示すように、比較例の側板には、依然として最も強い引張応力P1が略全域にわたって分布している。比較例の天板には、引張応力P1、P2と圧縮応力P5が幅方向で繰り返し分布している。また、比較例のしわ押えフランジには、最も強い圧縮応力P6がダイ肩R部に沿って帯状に分布し、弱い圧縮応力P4がしわ押え面に沿って帯状に分布している。しわ押え面による圧縮応力P4の領域は狭いのもかかわらず、側板の引張応力P1に変化が生じないのは、ダイ肩R部による引張荷重の影響が強いためであると考えられる。
図10(A)に示すように、比較例の側板には、長手方向端部付近で中程度の引張応力P2の領域が部分的に発生しているが、依然として最も強い引張応力P1が多くの領域で分布している。比較例の側板におけるフランジ先端部には、最も強い圧縮応力P6の領域が狭い帯状に分布し、その外縁側に最も強い引張応力P1の領域が狭い帯状に分布している。比較例の天板には、幅方向で圧縮応力P6、P5、P4が狭い間隔で分布している。
比較例(A)では、側板W10の下端を基準に高さH1の位置から接線に対して水平外方へ折れ曲がる曲げ癖S2が大きく生じている。これに対して、本実施例(B)では、この高さH1の位置から接線に対して水平外方へ折れ曲がる曲げ癖S1が僅かであって、比較例(A)の曲げ癖S2の1/2倍以下である。
以上のように、本実施形態のプレス型10によれば、しわ押え部材3のしわ押え面31には、下型ポンチ2の縦壁部21近傍で、上型ダイ1のしわ押え面13と離間し下型ポンチ2の縦壁部21へ向けて凹み状に形成された逃し部4を備えたので、絞り加工の初期段階では上型ダイ1のしわ押え面13としわ押え部材3のしわ押え面31との間で狭圧されていた素材板W0のフランジ先端部W11が、絞り加工の途中段階から上型ダイ1のしわ押え面13から離間して逃し部4に入り込むことができる。そのため、フランジ先端部W11は、ダイ肩R部14を支点に下型ポンチ2の縦壁部21に沿うように回転しながら、上型ダイ1と下型ポンチ2との縦壁部11、21間に入り込むことができる。その結果、フランジ先端部W11は、ダイ肩R部14によって湾曲状に曲げ加工されにくく、フランジ先端部W11を上型ダイ1と下型ポンチ2との縦壁部11、21間で狭圧したとき、フランジ先端部W11を直線状に曲げ戻しやすくなる。
上述した実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜変更することができる。
例えば、図12(A)〜(C)に示すように、下型ポンチ2Bには、当該下型ポンチの縦壁部21と交差し上型ダイ1のしわ押え面13と対向する棚部25を形成してもよい。このプレス型10Bによれば、絞り加工の途中段階から上型ダイ1のしわ押え面13から離間して逃し部4に入り込んだフランジ先端部W11を上型ダイ1のしわ押え面13と下型ポンチ2Bの棚部25とによって押圧して、コの字状断面の外縁にハット状の鍔部W11Tを有するプレス部品WWとして形成することができる。そのため、フランジ先端部W11は、外縁にハット状の鍔部W11Tが形成されることによって形状凍結させられ、フランジ先端部W11に残留する曲げ癖(反り)をより一層低減させることができる。その結果、製品精度を、より一層向上させることができる。なお、上記変形例のプレス型10Bは、上記棚部25以外は、本実施形態のプレス型10と基本的に共通であるので、共通箇所には同一の符号を付して、その説明は割愛する。
また、本実施形態では、ダイを上型とし、ポンチを下型としたが、上下逆転してもかまわない。
2、2B 下型ポンチ(ポンチ)
3 しわ押え部材
4 逃し部
5 クッションピン
10、10B プレス型
11、21 縦壁部
12、22 横壁部
13、31 しわ押え面
14 ダイ肩R部
23 ポンチ肩R部
25 棚部
S1、S2 曲げ癖(反り)
W、WW プレス部品
W0 素材板
W10 側板
W20 天板
W11 フランジ先端部
Claims (3)
- 上方又は下方が開放されコの字状断面に形成された縦壁部と横壁部とを有するダイと、当該ダイに対向してコの字状断面に形成された縦壁部と横壁部とを有するポンチと、当該ポンチの縦壁部に隣接して配置されダイ方向へ付勢されたしわ押え部材とを備え、絞り加工完了時には、素材板のフランジ先端部が前記ダイと前記ポンチとの縦壁部間に入り込むように絞り加工するプレス型であって、
前記ダイには、前記縦壁部の外側に延設されたしわ押え面が前記素材板の幅方向両端部を押圧する範囲に水平状に形成され、
前記しわ押え部材には、前記ダイのしわ押え面と協働して前記素材板の幅方向両端部を押圧するしわ押え面が水平状に形成され、
前記しわ押え部材のしわ押え面には、前記ポンチの縦壁部近傍で、前記ダイのしわ押え面と離間し前記ポンチの縦壁部へ向けて凹み状に形成された逃し部を備えたこと、
絞り加工の初期段階では前記ダイのしわ押え面と前記しわ押え部材のしわ押え面との間で狭圧されていた前記素材板のフランジ先端部が、絞り加工の途中段階から前記ダイのしわ押え面から離間して前記逃し部の凹み空間に移動すること、
前記逃し部は、前記フランジ先端部の外縁が干渉しないように、前記しわ押え部材のしわ押え面に対して階段状に凹むように形成されたことを特徴とするプレス型。 - 請求項1に記載されたプレス型において、
前記逃し部は、前記ダイのしわ押え面とダイ肩R部との接点から少なくとも5mm以上型外側へ離れた位置から前記ダイのしわ押え面と離間するように形成されたことを特徴とするプレス型。 - 請求項1又は請求項2に記載されたプレス型において、
前記ポンチには、当該ポンチの縦壁部と交差し前記ダイのしわ押え面と対向する棚部を形成したことを特徴とするプレス型。
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