JP7099587B1 - プレス成形方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、図12(b)に一例として示すようなハット断面形状のプレス成形品130は、天板部131と、天板部131の両端から連続してプレス成形方向に対して外向きに傾斜する縦壁部133と、縦壁部133の下端から連続するフランジ部135と、天板部131と縦壁部133とを接続するパンチ肩R部137と、縦壁部133とフランジ部135とを接続するダイ肩R部139と、を備えて構成される。
しかし、金属板が高強度になるほど、材料の延性や伸びフランジ性等の加工性を示す指標も低下する。このため、特に、上面視で略L字状や略T字状等のように長手方向に沿って凹状に湾曲した湾曲部を有するコの字形状プレス成形品を目標形状とするプレス成形では、湾曲部における縦壁部は伸びフランジ変形となって割れが発生しやすい。
さらに、長手方向に沿って凹状に湾曲しハット断面形状のプレス成形品では湾曲部におけるフランジ部が湾曲に沿った方向に引っ張られることにより、フランジ部に割れが発生しやすくなる。これに加え、凹状に湾曲した縦壁部を成形する反力として、湾曲部における天板部やパンチ肩R部では湾曲に沿った方向に縮む変形が起こることで、しわが発生しやくなる。
このように、浅絞り成形とリストライク成形の複数工程でプレス成形を行うことにより、プレス成形品における割れとしわの発生を抑制することが行われている。
例えば特許文献1には、所定の間隔で並設された3つの第1凸状部を有するパンチと、当該3つの第1凸状部の間の2つの凹状の成形空間に対向配置するように設けられた2つの第2凸状部を有するダイと、を用いて、3つの第1凸状部のうち中央の第1凸状部を曲げ癖の凸側から当接させた状態でパンチをダイ側に近づけて押し込み、パンチの第1凸状部とダイの第2凸状部とにより曲げ癖に局所的な小変形を与えることで、曲げ癖を矯正する技術が開示されている。
前記パンチは、
前記曲げ戻し前プレス成形品の前記天板部と同形状の前記プレス成形品の天板部を成形する天板成形面部と、前記縦壁部を成形する縦壁成形面部とを有し、
該縦壁成形面部は、前記天板成形面部から連続して外側に傾斜し、プレス成形方向に対する傾斜角度が前記曲げ戻し前プレス成形品の前記縦壁部の傾斜角度と等しいパンチ側第1傾斜面部と、該パンチ側第1傾斜面部の下端側から連続して該パンチ側第1傾斜面部よりも内側に傾斜するパンチ側第2傾斜面部とを有し、前記パンチ側第1傾斜面部と前記パンチ側第2傾斜面部とが外側に凸となる山形状を呈すると共にその接続部にパンチ稜線部が形成されてなり、
前記ダイは、
前記パンチに載置した前記曲げ戻し前プレス成形品の前記フランジ部を曲げ戻すフランジ曲げ戻し部を有し、
前記パンチに前記曲げ戻し前プレス成形品を載置して前記ダイを前記パンチ側に相対移動させ、前記縦壁部の内面側に前記パンチ稜線部を当接させながら前記フランジ曲げ戻し部により前記フランジ部を曲げ戻し、前記プレス成形品の前記縦壁部を形成することを特徴とするものである。
前記パンチ稜線部は、下式を満足する位置に形成されていることを特徴とするものである。
h1-R1(1-sinα)-R1/2 ≦ h2 ≦ h1-R1(1-sinα)+2πR1(90-α)/360+R1/2
ここで、
h2は、前記パンチの前記天板成形面部から前記パンチ稜線部までのプレス成形方向における距離(mm)
h1は、前記曲げ戻し前プレス成形品の成形高さ(mm)、
R1は、前記曲げ戻し前プレス成形品のダイ肩R部の曲げ半径(mm)
αは、前記曲げ戻し前プレス成形品の前記縦壁部のプレス成形方向に対する傾斜角度(°)
発明者らは、図4に示すようにパンチ41とダイ43とを備えたプレス成形用金型40を用いて、図3(a)に一例として示すように、天板部111と縦壁部113とフランジ部115とを有してなるハット断面形状の曲げ戻し前プレス成形品110のフランジ部115を曲げ戻し、図3(b)に一例として示すように、縦壁部123の一部としたプレス成形品120にリストライクする過程を対象とし、縦壁部123に曲げ癖部127(図13(a)参照)が発生するメカニズムについて検討した。
ここで、図5(a)はプレス成形用金型40のパンチ41及びダイ43との相対的な位置関係を示した図であり、図5(b)~図5(d)は成形開始位置から成形下死点位置までの成形過程における曲げ戻し前プレス成形品110のダイ肩R部119とその周辺の変形挙動を示した図であり、図5(e)はプレス成形用金型40から離型したプレス成形品120の縦壁部123の断面図、図5(f)は縦壁部123に発生した曲げ癖部127を拡大して示した図である。
図5に示すようにダイ43をプレス成形方向に移動させてプレス成形すると、プレス成形開始位置では、パンチ41とダイ43がプレス成形方向に対して傾斜しているため、パンチ側縦壁成形面部41aとダイ側縦壁成形面部43aの垂直な方向の距離である間隙(図5(a)、(c)中のd1)は、成形下死点位置に到達した時点の垂直な方向の距離である間隙(図5(a)、(d)中のd2)よりも広い。
ここで、ダイ肩R部119前後の縦壁部113側及びフランジ部115側における塑性曲げ変形が発生する領域をそれぞれ縦壁側塑性曲げ変形領域113a及びフランジ側塑性曲げ変形領域115aと称する。
発明者は、曲げ戻し前プレス成形品110のフランジ部115を曲げ戻したプレス成形品120の縦壁部123に曲げ癖部127が発生するメカニズムに関する上記検討に基づいて、プレス成形品120に生じる曲げ癖部127の大きさ(曲げ癖山高さ)を低減する方法についてさらに検討した。
本発明は、上記検討に基づいて完成したものであり、以下、その構成について説明する。
本発明の実施の形態に係るプレス成形方法は、図3(a)に示すように、天板部111と、天板部111からプレス成形方向に対して傾斜して連続する縦壁部113と、縦壁部113からダイ肩R部119を介して連続するフランジ部115と、を有してなるハット断面形状の曲げ戻し前プレス成形品110を、図1及び図2に一例として示すようなパンチ11とダイ13を備えたプレス成形用金型10を用いてフランジ部115を曲げ戻し、図3(b)に一例として示すような縦壁部123を形成したプレス成形品120をプレス成形するものである。
さらに、曲げ戻し前プレス成形品110の縦壁部113のプレス成形方向に対する傾斜角度αは、プレス成形品120の縦壁部123の傾斜角度αと等しいものとする。
本実施の形態において、パンチ側第2傾斜面部11cは、図2に示すように、パンチ側第1傾斜面部11bを基準としてパンチ11側に向けて内側に傾斜角度β(0<β≦α)で傾斜している。
本実施の形態において、ダイ側第2傾斜面部13cは、図2に示すように、ダイ側第1傾斜面部13bを基準としパンチ11側にむけて傾斜角度β(0<β≦α)だけ傾斜し、パンチ側第2傾斜面部11cと平行である。
本実施の形態において、フランジ曲げ戻し部13dは、図2に示すように、フランジ部115を成形するフランジ成形面部13eと、フランジ成形面部13eとに接続するダイ肩部13fと、を有する。
この時、天板部121は曲げ戻し前プレス成形品110の天板部111と同形状に成形される。
次に、本実施の形態に係るプレス成形方法により、プレス成形品120の縦壁部123に発生する曲げ癖部127の大きさを低減することができる理由について説明する。
図7(a)中に示すCは、本実施の形態に係るプレス成形用金型10を用いてプレス成形したプレス成形品120の縦壁部123に発生する曲げ癖部127のパンチ11側の表面形状プロフィールであり、表面形状プロフィールAと表面形状プロフィールBとを合成して求めたものである。
図8は、本実施の形態に係るプレス成形方法で用いるパンチ11のパンチ稜線部11dの位置(矢印11d)を変更した場合の、プレス成形品120の縦壁部123の断面形状を模式的に示した図である。ここで、図8(a)は、従来のパンチ41を用いた場合、図8(b)はパンチ11のパンチ稜線部11dをダイ肩R部119に当接させた場合、図8(c)及び図8(d)は曲げ癖部127が発生する領域の外側にパンチ稜線部11dを当接させた場合であり、図8(b)~図8(d)における白抜き矢印はパンチ稜線部11dを当接させる位置を示している。
l1=2πR1×(90°-α)/360° ・・・式(1)
l2=R1×1/2 ・・・式(2)
l3=R1×1/2 ・・・式(3)
hd=h1-R1・(1-sinα)・・・式(4)
で与えられる。
曲げ戻し前プレス成形品110の縦壁部113の傾斜角度αが1~10°の範囲内である場合、cosα≒1と近似できるため、プレス成形方向における天板部111から縦壁部113側の境界までの距離hs及びフランジ部115側の境界までの距離heは、それぞれ、式(1)~式(4)を用いると、式(5)及び式(6)で与えられる。
hs=h1-R1・(1-sinα)-R1×1/2 ・・・式(5)
he=h1-R1・(1-sinα)+2πR1×(90°-α)/360°+R1×1/2 ・・・式(6)
h1-R1(1-sinα)-R1/2 ≦ h2 ≦ h1-R1(1-sinα)+2πR1(90-α)/360+R1/2 ・・・式(7)
ここで、
h2は、パンチ11の天板成形面部11eからパンチ稜線部11dまでのプレス成形方向における距離(mm)
h1は、曲げ戻し前プレス成形品110の成形高さ(mm)
R1は、曲げ戻し前プレス成形品110のダイ肩R部119の曲げ半径(mm)
αは、曲げ戻し前プレス成形品110の縦壁部113のプレス成形方向に対する傾斜角度(°)
図10(a)は、パンチ側第1傾斜面部11bのプレス成形方向に対する傾斜角度αを10°とし、パンチ側第2傾斜面部11cの傾斜角度βを10°とし、さらに、β×1/2及びβ×1/4にした場合において、パンチ稜線部11dの位置を曲げ癖部が発生する縦壁側塑性曲げ変形領域113a、ダイ肩R部119及びフランジ側塑性曲げ変形領域115a内で変更したときの曲げ癖山高さを、従来のパンチ41を用いてプレス成形したプレス成形品120における曲げ癖部127の曲げ癖山高さha(図7(a)の表面形状プロフィールAを参照)を100%としたときの比率で示した図である。
図10(b)~図10(d)は、図10(a)中のプロット(b)~(d)の曲げ癖部127のパンチ側の表面形状プロフィールを示した図である。そして、図10(b)~図10(d)の横軸(X方向)、縦軸(Y方向)、A、B及びCは、前述した図7と同様である。
そのため、縦壁部123のスプリングバック量は、あらかじめ有限要素法による数値シミュレーションや予備実験により求めておくことが好ましい。
ここで、図1及び図2に示すプレス成形用金型10において、パンチ11とダイ13とのクリアランスは、ブランクの板厚の0%以上50%以下となるように、パンチ11とダイ13とを設置することが好ましい。パンチ11とダイ13のクリアランスとは、パンチ側第1傾斜面部とダイ側第1傾斜面部との垂直方向距離、及び、パンチ側第2傾斜面部とダイ側第2傾斜面部の垂直方向距離を前記板厚で除して100を乗じて算出される値(%)のことをいう。
また、クリアランスが50%超えた場合、ブランクが自由に動けるスペースを生じさせることとなるため、本発明の効果を発揮しにくくなるため好ましくない。
この場合においても、図4に示すコの字断面形状のプレス成形品120をプレス成形する場合と同様、パンチ11のパンチ稜線部11dを曲げ戻し前プレス成形品110の縦壁部113の内面側に当接させながらフランジ部115を曲げ戻すことで、ハット断面形状のプレス成形品130の縦壁部133に残存する曲げ癖部141の大きさ(曲げ癖山高さ)を低減することができる。
そして、第1成形工程で用いるパンチ及びダイの寸法は、曲げ戻し前プレス成形品の目標形状に対応するように設定した。
本実施例では、まず、第2成形工程で用いるパンチ11のパンチ側第2傾斜面部11cの傾斜角度βを変更し、曲げ癖部の曲げ癖山高さを検討した。
また、比較対象として、図4に示す従来のプレス成形用金型40を用いて、曲げ戻し前プレス成形品110のフランジ部115を曲げ戻して縦壁部123の一部としたプレス成形品120をプレス成形したものを比較例1とし、発明例1-1~発明例1-3と同様に、曲げ癖部127の曲げ癖山高さを求めた。
これに対し、発明例1-1、発明例1-2及び発明例1-3における曲げ癖山高さは1.24mm、1.35mm及び1.52mmであり、いずれも、比較例1よりも低減した。
これより、パンチ稜線部11dを設けたパンチ11を用いることで、曲げ癖部127の曲げ癖山高さを低減できることが示された。
次に、第2成形工程で用いるパンチ11のパンチ稜線部11dの位置を本発明の好適範囲内で変更した場合についてプレス成形シミュレーションを行い、曲げ癖部の曲げ癖山高さを求めた。
発明例2-1、発明例2-2及び発明例2-3における曲げ癖山高さは、それぞれ、1.24mm、1.23mm及び1.24mmであり、比較例1における曲げ癖山高さに比べて大きく低減した。
発明例2-4及び発明例2-5における曲げ癖山高さはいずれも1.45mmであり、比較例1における曲げ癖山高さよりは小さいが、発明例2-1~発明例2-3より大きかった。
表3に、発明例3及び比較例2における曲げ癖山高さの結果を示す。
これに対し、発明例3における曲げ癖山高さは1.24mmであり、比較例2よりも低減した。
これより、本発明に係るプレス成形方法によれば、ハット断面形状のプレス成形品130品を目標形状とする場合においても、曲げ癖部141の曲げ癖山高さを低減できることが示された。
11 パンチ
11a パンチ側縦壁成形面部
11b パンチ側第1傾斜面部
11c パンチ側第2傾斜面部
11d パンチ稜線部
11e 天板成形面部
13 ダイ
13a ダイ側縦壁成形面部
13b ダイ側第1傾斜面部
13c ダイ側第2傾斜面部
13d フランジ曲げ戻し部
13e フランジ成形面部
13f ダイ肩部
40 プレス成形用金型
41 パンチ
41a パンチ側縦壁成形面部
43 ダイ
43a ダイ側縦壁成形面部
43b フランジ曲げ戻し部
110 プレス成形品
110 曲げ戻し前プレス成形品
111 天板部
113 縦壁部
113a 縦壁側塑性曲げ変形領域
115 フランジ部
115a フランジ側塑性曲げ変形領域
117 パンチ肩R部
119 ダイ肩R部
120 プレス成形品
121 天板部
123 縦壁部
125 パンチ肩R部
127 曲げ癖部
127a ダイ肩R相当部
127b 縦壁側塑性曲げ変形部
127c フランジ側塑性曲げ変形部
127d 境界
127e 境界
130 プレス成形品
131 天板部
133 縦壁部
135 フランジ部
137 パンチ肩R部
139 ダイ肩R部
141 曲げ癖部
151 平坦面部
153 電極
155 溶接部
Claims (3)
- 天板部と、該天板部からプレス成形方向に対して傾斜して連続する縦壁部と、該縦壁部からダイ肩R部を介して連続するフランジ部と、を有してなるハット断面形状の曲げ戻し前プレス成形品を、パンチとダイとを用いて前記フランジ部を曲げ戻して縦壁部を形成したプレス成形品のプレス成形方法であって、
前記パンチは、
前記曲げ戻し前プレス成形品の前記天板部と同形状の前記プレス成形品の天板部を成形する天板成形面部と、前記縦壁部を成形する縦壁成形面部とを有し、
該縦壁成形面部は、前記天板成形面部から連続して外側に傾斜し、プレス成形方向に対する傾斜角度が前記曲げ戻し前プレス成形品の前記縦壁部の傾斜角度と等しいパンチ側第1傾斜面部と、該パンチ側第1傾斜面部の下端側から連続して該パンチ側第1傾斜面部よりも内側に傾斜するパンチ側第2傾斜面部とを有し、前記パンチ側第1傾斜面部と前記パンチ側第2傾斜面部とが外側に凸となる山形状を呈すると共にその接続部にパンチ稜線部が形成されてなり、
前記ダイは、
前記パンチに載置した前記曲げ戻し前プレス成形品の前記フランジ部を曲げ戻すフランジ曲げ戻し部を有し、
前記パンチに前記曲げ戻し前プレス成形品を載置して前記ダイを前記パンチ側に相対移動させ、前記縦壁部の内面側に前記パンチ稜線部を当接させながら前記フランジ曲げ戻し部により前記フランジ部を曲げ戻し、前記プレス成形品の前記縦壁部を形成することを特徴とするプレス成形方法。 - 前記ダイは、パンチ外面に平行なクリアランスを保持した内面形状を有することを特徴とする請求項1に記載のプレス成形方法。
- 前記パンチ稜線部は、下式を満足する位置に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプレス成形方法。
h1-R1(1-sinα)-R1/2 ≦ h2 ≦ h1-R1(1-sinα)+2πR1(90-α)/360+R1/2
ここで、
h2は、前記パンチの前記天板成形面部から前記パンチ稜線部までのプレス成形方向における距離(mm)
h1は、前記曲げ戻し前プレス成形品の成形高さ(mm)、
R1は、前記曲げ戻し前プレス成形品のダイ肩R部の曲げ半径(mm)
αは、前記曲げ戻し前プレス成形品の前記縦壁部のプレス成形方向に対する傾斜角度(°)
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