JP6385622B1 - レーザ加工方法およびレーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

レーザ加工方法は、第1のレーザビームであるレーザビーム(L1)をパルス発振する第1のレーザ発振器であるレーザ発振器(2)と、第1のレーザビームとは波長またはパルス幅が異なる第2のレーザビームであるレーザビーム(L2)をパルス発振する第2のレーザ発振器であるレーザ発振器(3)とを備えるレーザ加工装置(1)のレーザ加工方法である。レーザ加工方法において、第1のレーザビームと第2のレーザビームとを交互にワーク(15)に照射する。

Description

本発明は、レーザビームの照射により被加工物を加工するレーザ加工方法およびレーザ加工装置に関する。
レーザビームの照射による被加工物の加工では、被加工物に残される熱影響層ができるだけ少なくなるような高い加工品質を実現できることが望まれている。
特許文献1には、波長域が互いに異なる2つのレーザビームを照射して被加工物を加工するレーザ加工装置の技術が開示されている。特許文献1のレーザ加工装置は、焦点距離を互いに異ならせた短波長のレーザビームと長波長のレーザビームとを被加工物へ照射する。特許文献1には、予熱のための短波長のレーザビームのスポットの中心に長波長のレーザビームの焦点を合わせる第1の手法と、加工のための短波長のレーザビームの焦点を中心とする領域に、溶融した被加工物の温度を上昇させるための長波長のレーザビームのスポットを形成する第2の手法とが示されている。特許文献2には、互いに異なるビーム形状のレーザビームを被加工物にて重畳して照射するレーザ加工装置の技術が提案されている。
特開2015−44238号公報 特開2013−176800号公報
特許文献1および特許文献2の技術では、被加工物の材料によっては熱影響層が増大し、高い加工品質を得ることが困難となる場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高品質な加工を可能とするレーザ加工方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるレーザ加工方法は、第1のレーザビームをパルス発振する第1のレーザ発振器と、第1のレーザビームとは波長またはパルス幅が異なる第2のレーザビームをパルス発振する第2のレーザ発振器とを備えるレーザ加工装置が第1のレーザビームと第2のレーザビームとの照射により被加工物を加工するレーザ加工方法である。レーザ加工方法は、ビームの中心に比べて周縁の強度が高い円環状の強度分布を有する第1のレーザビームの照射により、強度分布の照射位置に対応する被加工物の円環状の領域である第1領域を加工する工程と、第1のレーザビームが照射された後の第2のレーザビームの照射により、第1領域よりも円環の中心側の領域である第2領域を加工する工程と、を含み、第1のレーザビームと第2のレーザビームとを交互に被加工物に照射する。
本発明にかかるレーザ加工方法は、高品質な加工が可能となるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかるレーザ加工装置の構成を示す図 図1に示すワークにおけるレーザビームL1の強度分布の例を示す図 図1に示すワークにおけるレーザビームL2の強度分布の例を示す図 図1に示すビーム整形器の一例を示す斜視図 図4に示すビーム整形器の上面図 図1に示すワークへ長波長のレーザビームを照射した場合に生じる熱影響層を示す断面図 図1に示すワークへ短波長のレーザビームを照射した場合に生じる熱影響層を示す断面図 図1に示すレーザ加工装置による加工の様子を示す第1の図 図8に示すIX−IX線におけるワークの断面図 図8に示すX−X線におけるワークの断面図 図1に示すレーザ加工装置による加工の様子を示す第2の図 図1に示すレーザ加工装置によるレーザビームL1,L2の出力について説明する図 図1に示すレーザ加工装置によるレーザビームL1の出力の変形例を示す図 実施の形態1にかかるレーザ加工方法の手順を示すフローチャート 図1に示す制御器のハードウェア構成の例を示すブロック図 本発明の実施の形態2にかかるレーザ加工装置の構成を示す図 図16に示すレーザ加工装置による加工の様子を示す第1の図 図17に示すXVIII−XVIII線におけるワークの断面図 図17に示すXIX−XIX線におけるワークの断面図 図16に示すレーザ加工装置による加工の様子を示す第2の図 図16に示すレーザ加工装置によるレーザビームL3,L4の出力について説明する図 図1に示すレーザ加工装置によるレーザビームL3の出力の変形例を示す図 図1に示すレーザ加工装置によるレーザビームL4の出力の変形例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工方法およびレーザ加工装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるレーザ加工装置1の構成を示す図である。レーザ加工装置1は、レーザビームの照射により、被加工物であるワーク15を加工する。図1において、X軸とY軸とは、水平方向に平行、かつ互いに垂直な2軸とする。Z軸は、鉛直方向に平行、かつX軸とY軸とに垂直な軸とする。ワーク15は、ステージ13にて、X軸とY軸とに平行な面に載置される。なお、X軸方向のうち、図中矢印で示す方向をプラスX方向、矢印で示した方向とは逆の方向をマイナスX方向と称することがある。また、Z軸方向のうち、図中矢印で示す方向をプラスZ方向、矢印で示した方向とは逆の方向をマイナスZ方向と称することがある。プラスZ方向は、鉛直上方向である。マイナスZ方向は、鉛直下方向である。
レーザ加工装置1は、第1のレーザ発振器であるレーザ発振器2と、第2のレーザ発振器であるレーザ発振器3とを備える。レーザ発振器2は、第1のレーザビームをパルス発振する。レーザ発振器3は、第1のレーザビームとは波長が異なる第2のレーザビームをパルス発振する。第1のレーザビームであるレーザビームL1は、第1の波長のパルスレーザである。第2のレーザビームであるレーザビームL2は、第2の波長のパルスレーザである。第2の波長は、第1の波長より長い。なお、実施の形態1にて、レーザビームL1のパルス幅とレーザビームL2のパルス幅とは同じである。
ビーム整形器4は、ワーク15に照射されるレーザビームL1のビーム形状を、ビームの中心に比べて周縁の強度が高い円環状のビーム形状に整形する。レーザビームL1は、ワーク15にて、ビームの中心に比べて周縁の強度が高い円環状のビーム形状を有する。ビーム整形器5は、ワーク15に照射されるレーザビームL2のビーム形状を、ビームの中心にて強度が極大値となる円状のビーム形状に整形する。レーザビームL2は、ワーク15にて、ビームの中心にて強度が極大値となる円状のビーム形状を有する。
レーザ発振器2,3は、固体レーザ、半導体レーザ、ファイバーレーザ、COレーザ、あるいはCOレーザである。第1の波長および第2の波長の例は、10.6μm、9.3μm、5μm、1.06μm、1.03μm、532nm、355nmおよび266nmであって、第1の波長が第2の波長より短くなるように、第1の波長および第2の波長は設定される。
ミラー6は、ビーム整形器4からのレーザビームL1の光路に配置されている。ミラー6は、レーザビームL1を反射して、ダイクロイックミラー7へレーザビームL1を進行させる。ダイクロイックミラー7は、ミラー6からのレーザビームL1の光路と、ビーム整形器5からのレーザビームL2の光路との交点に配置されている。
ダイクロイックミラー7は、第1の波長の光を反射し、第2の波長の光を透過させる波長特性を持つ。ダイクロイックミラー7は、レーザビームL1を反射し、かつレーザビームL2を透過させることで、レーザビームL1の進行方向とレーザビームL2の進行方向とを一致させる。なお、ダイクロイックミラー7は、レーザビームL2を反射し、かつレーザビームL1を透過させるものであっても良い。
ミラー8は、ダイクロイックミラー7からのレーザビームL1,L2を反射して、加工ヘッド10へレーザビームL1,L2を進行させる。ガルバノスキャナ11,12は、加工ヘッド10に収容されている。
ガルバノスキャナ11は、ワーク15に照射されるレーザビームL1,L2をY軸方向に偏向させる。ガルバノスキャナ11は、レーザビームL1,L2を反射する反射面の回転により、ワーク15上におけるレーザビームL1,L2の入射位置を、Y軸方向において変位させる。ガルバノスキャナ12は、ワーク15の照射されるレーザビームL1,L2をX軸方向に偏向させる。ガルバノスキャナ12は、ガルバノスキャナ11からのレーザビームL1,L2を反射する反射面の回転により、ワーク15上におけるレーザビームL1,L2の入射位置を、X軸方向において変位させる。ガルバノスキャナ11,12は、X軸方向とY軸方向とへレーザビームL1,L2を変位させる。
集光光学系9は、加工ヘッド10に設けられている。集光光学系9は、レーザビームL1,L2を収束する。集光光学系9は、1つあるいは複数の集光レンズを備える。集光光学系9は、レーザビームL1,L2の集光位置を、集光光学系9の焦点距離fにガルバノスキャナ11,12の偏向角θを掛け合せたfθの位置とするfθレンズであっても良い。集光光学系9の入射瞳の位置は、ガルバノスキャナ11とガルバノスキャナ12との中間位置に設定されている。
レーザ加工装置1は、ガルバノスキャナ11,12のうちの一方のみを備えるものであっても良い。また、レーザ加工装置1は、ガルバノスキャナ11,12以外の構成部品を用いて、レーザビームL1,L2を偏向させても良い。レーザ加工装置1は、ガルバノスキャナ11,12に代えて、音響光学効果を利用して光を偏向させる音響光学偏向器(Acousto-Optic Deflector,AOD)、あるいは電気光学効果を利用して光を偏向させる電気光学偏向器(Electro-Optic Deflector,EOD)を備えていても良い。
加工ヘッド10は、X軸方向とY軸方向とに移動可能とされている。加工ヘッド10は、X軸方向とY軸方向とのうちの一方のみへ移動可能とされていても良い。
制御器14は、レーザ加工装置1の全体を制御する。制御器14は、レーザ発振器2,3のレーザ発振と、加工ヘッド10の駆動と、ガルバノスキャナ11,12の駆動とを制御する。制御器14は、レーザ発振器2とレーザ発振器3との制御により、レーザビームL1とレーザビームL2とを1パルスごとに交互にワーク15に照射させる。
ワーク15の例は、炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastics,CFRP)、ガラス繊維強化プラスチック(Glass Fiber Reinforced Plastics,GFRP)およびアラミド繊維強化プラスチック(Aramid Fiber Reinforced Plastics,AFRP)といった複合材料、半導体薄膜、およびガラス材料である。1つの例では、レーザ加工装置1は、レーザビームL1,L2の照射によりワーク15を切断する加工を行う。
レーザ加工装置1は、ワーク15のプラスZ方向側の面へレーザビームL1,L2を照射する。レーザ加工装置1は、レーザビームL1とレーザビームL2とを、同一の光軸上にてワーク15に照射する。同一の光軸上とは、ワーク15に照射するレーザビームL1の中心とレーザビームL2の中心とを一致させることを指すものとする。レーザ加工装置1は、レーザビームL1,L2を交互に照射しながらワーク15にてレーザビームL1,L2を走査させることにより、ワーク15を切断する。レーザ加工装置1は、ワーク15の同一ライン上にてレーザビームL1,L2を繰り返し走査させて、当該ライン上の各位置へレーザビームL1,L2を複数回照射しても良い。この場合、レーザビームL1,L2の照射を繰り返して、ワーク15のマイナスZ方向側の面にまで加工点を到達させることにより、レーザ加工装置1は、当該ラインに沿ってワーク15を切断する。
なお、レーザ加工装置1は、切断以外に、溝を形成する溝加工、あるいは穴を形成する穴加工を行うものであっても良い。ワーク15の材料は、レーザビームL1,L2の複数回の照射による加工が行われるものであれば良く、上述する材料に限られない。ステージ13は、X軸とY軸とに平行な方向において移動可能であっても良い。レーザ加工装置1は、加工ヘッド10とステージ13との一方あるいは双方を移動させるとともに、ガルバノスキャナ11,12による走査により、ワーク15上におけるレーザビームL1,L2の入射位置を変位させる。
図2は、図1に示すワーク15におけるレーザビームL1の強度分布の例を示す図である。図2に示す曲線は、X軸方向およびY軸方向におけるレーザビームL1の中心Oからの距離と、レーザビームL1の強度との関係を表したグラフである。
レーザビームL1の強度は、中心Oからある一定の距離Dの位置にて極大値となる。また、レーザビームL1の強度は、距離Dの位置から中心Oへ向かうにしたがって低下する。中心OにおけるレーザビームL1の強度はゼロとなる。ワーク15上におけるレーザビームL1のXY断面において、強度が高い部分は、レーザビームL1の周縁に沿って円環状に表れる。
なお、中心OにおけるレーザビームL1の強度はゼロである場合に限られない。中心OにおけるレーザビームL1の強度は、ワーク15の加工閾値未満の強度であれば良い。さらに、極大値にて十分な強度を得られる場合には、中心OにおけるレーザビームL1の強度は、ワーク15の加工閾値以上の強度であっても良い。
図3は、図1に示すワーク15におけるレーザビームL2の強度分布の例を示す図である。レーザビームL2の強度分布は、レーザビームL2の中心Oからある一定の距離の範囲にて強度が極大値かつ一定となるフラットトップ形状の強度分布である。レーザビームL2は、スーパーガウス分布に近似可能な強度分布を持つスーパーガウシアンビームとする。ワーク15上におけるレーザビームL2のXY断面において、強度が高い部分は、中心Oを中心とする円状に表れる。
なお、レーザビームL2は、正規分布に近似可能な強度分布を持つガウシアンビームであっても良い。この場合、レーザビームL2の中心Oにて強度は極大値となり、中心Oから離れるにしたがって強度は低下する。ワーク15上におけるレーザビームL2のXY断面において、強度が高い部分は、中心Oを中心とする円状に表れる。
図4は、図1に示すビーム整形器4の一例を示す斜視図である。図5は、図4に示すビーム整形器4の上面図である。ビーム整形器4は、レーザ発振器2からのレーザの主光線に平行な方向への厚みを互いに異ならせた複数の透過領域16を備える光学素子である。各透過領域16は、螺旋階段状の段差をなしている。ビーム整形器4は、互いに厚みが異なる透過領域16を透過した光成分同士において位相差を生じさせることにより、レーザ発振器2からのレーザの位相を変換させる。かかる位相変換により、ビーム整形器4は、レーザ発振器2からのレーザビームL1を、円環状の強度分布を持つレーザビームL1へ変換する。
ビーム整形器4は、複数のアキシコンレンズであっても良い。複数のアキシコンレンズは、レーザ発振器2からのレーザの光路において分散させて配置されたものであっても良い。ビーム整形器4は、アキシコンレンズ以外の非球面レンズを含むものであっても良い。なお、レーザ加工装置1は、レーザ発振器2とビーム整形器4とに代えて、高次の円環状のビームモードのレーザビームL1を出力可能なレーザ発振器を備えていても良い。
また、図1に示すビーム整形器5の1つの例は、非球面レンズである。レーザ加工装置1は、レーザ発振器3とビーム整形器5とに代えて、高次の円状のビームモードのレーザビームL2を出力可能なレーザ発振器を備えていても良い。
ここで、長波長のレーザビームを照射したときと短波長のレーザビームを照射したときとにおけるワーク15の加工の様子の違いについて説明する。図6は、図1に示すワーク15へ長波長のレーザビームを照射した場合に生じる熱影響層17を示す断面図である。図7は、図1に示すワーク15へ短波長のレーザビームを照射した場合に生じる熱影響層17を示す断面図である。
通常、長波長のレーザビームは、短波長のレーザビームと比べて高出力であることから、長波長のレーザビームは、短波長のレーザビームと比べて、被加工物において深い位置に到達することができる。仮に、長波長のレーザビームのみによる加工を行った場合、レーザ加工装置1は、加工の進行を速めることができ、高速な加工が可能となる。その一方で、長波長のレーザビームによる加工では、レーザビームが深い位置にまで到達することで、熱影響層17の厚さが増大することとなる。
熱影響層17は、レーザ加工による加工品のうち、熱的影響により元の状態から変化が生じた部分である。ワーク15の材料が繊維強化プラスチックである場合、熱影響層17では、プラスチック成分が除去される一方、繊維成分が残される。このような熱影響層17が加工品の強度の低下、外観の悪化の要因となるため、熱影響層17が加工品に多く残存するほど、加工品の品質を低下させることとなる。
また、短波長のレーザビームは、長波長のレーザビームと比べて低出力であって、エネルギーの浸透によって生じる熱影響層17を少なくすることができる。仮に、短波長のレーザビームのみによる加工を行った場合、レーザ加工装置1は、高品質な加工を行うことができる。その一方で、短波長のレーザビームによる加工では、加工に長い時間を要することとなり、ワーク15の加工の開始から完了までの時間が大幅に延びることがある。レーザ加工では、被加工物の効率的な加工と、高品質な加工とを両立できることが望まれている。
次に、実施の形態1にかかるレーザ加工方法による加工の手順について説明する。図8は、図1に示すレーザ加工装置1による加工の様子を示す第1の図である。図8には、プラスX方向へ切断を進行させている最中におけるワーク15へのレーザビームL1,L2の照射の様子を示している。ワーク15のうち加工が施された部分には、切断面18が形成されている。レーザ加工装置1は、レーザビームL1の中心OとレーザビームL2の中心Oとを一致させて、レーザビームL1とレーザビームL2とを加工領域20へ順次進行させる。なお、レーザ加工装置1は、X軸方向およびY軸方向における任意の方向へ切断を進行させることができる。
図9は、図8に示すIX−IX線におけるワーク15の断面図である。レーザ加工装置1は、加工領域20の中心位置Cに中心Oを合わせてレーザビームL1を照射することにより、加工領域20の外縁部分を円環状に加工する。加工領域20の外縁部分には、深さd1の加工溝21が形成される。加工溝21は、XY平面にて円環形状をなす。
中心OにおけるレーザビームL1の強度をゼロあるいは加工閾値未満とすることで、加工領域20の中心位置C付近には加工が施されない。なお、中心位置Cにおけるワーク15の表面より深く掘り下げられた形状の加工溝21を形成可能であれば、中心OにおけるレーザビームL1の強度は、ワーク15の加工閾値以上の強度であっても良い。
図10は、図8に示すX−X線におけるワーク15の断面図である。レーザ加工装置1は、レーザビームL1の照射に続いて、加工領域20へレーザビームL2を照射することにより、加工領域20のうち外縁部分により囲われた部分を円状に加工する。外縁部分により囲われた部分には、深さd2の加工溝22が形成される。加工溝22は、レーザビームL1による加工溝21の外縁より中心位置C側の部分に形成される。
ワーク15のうち、X軸方向およびY軸方向における加工溝21の外側の部分は、加工品において残される部分となる。レーザ加工装置1は、短波長のレーザビームL1の照射によって加工溝21を形成することで、加工品において残される部分の熱影響層17を少なくすることができる。
また、レーザ加工装置1は、レーザビームL2の照射より先に加工溝21を形成しておくことで、レーザビームL2による除去の対象とする部分を、加工品において残される部分から分離させる。長波長のレーザビームL2の照射によって生じる熱影響層17は、X軸方向およびY軸方向において、加工溝21の外縁より中心位置C側の範囲に収められる。これにより、レーザ加工装置1は、加工領域20からX軸方向およびY軸方向への熱影響層17の拡がりを低減可能とし、加工品に残される熱影響層17を少なくすることができる。
さらに、レーザ加工装置1は、長波長のレーザビームL2による加工を含めたことで、短波長のレーザビームのみによる加工を行う場合と比較して、加工に要する時間を短縮できる。これにより、レーザ加工装置1は、ワーク15を効率的に加工することができる。
レーザビームL2の1回の照射により形成される加工溝22の深さd2は、レーザビームL1の1回の照射により形成される加工溝21の深さd1と同じである。レーザビームL2の照射による熱影響層17の拡がりが加工溝21において遮られることにより、レーザ加工装置1は、熱影響層17の拡がりを抑制することができる。なお、レーザビームL1の1回の照射による加工溝21の深さd1と、レーザビームL2の1回の照射による加工溝22の深さd2とは、同じである場合に限られず、加工溝21の深さd1が加工溝22の深さd2より深くなることがあっても良い。この場合も、レーザ加工装置1は、レーザビームL2の照射による熱影響層17の拡がりを抑制することができる。
図11は、図1に示すレーザ加工装置1による加工の様子を示す第2の図である。レーザ加工装置1は、加工ヘッド10の駆動により、加工が施された部分からプラスX方向へ、レーザビームL1,L2を照射させる位置を移動させる。
レーザ加工装置1は、図11に示す位置P1にレーザビームL1,L2の照準を合わせる動作の後、レーザビームL1の照射による加工を行い、その後レーザビームL2の照射による加工を行う。位置P1へのレーザビームL1,L2による加工を終えると、レーザ加工装置1は、レーザビームL1,L2の照準を、プラスX方向における位置P1の隣の位置P2へ移動させる。レーザ加工装置1は、位置P2へのレーザビームL1の照射による加工を行い、その後レーザビームL2の照射による加工を行う。このように、レーザ加工装置1は、レーザビームL1,L2の照準を移動させながら、レーザビームL1の照射とレーザビームL2の照射とを1パルスごとに交互に繰り返して、ワーク15を加工する。レーザ加工装置1は、レーザビームL1,L2を1回ずつ照射するごとに位置を移動させるほか、レーザビームL1,L2を複数回ずつ照射するごとに位置を移動させても良い。
図12は、図1に示すレーザ加工装置1によるレーザビームL1,L2の出力について説明する図である。図12において、縦軸PL1,PL2はレーザビームL1,L2のパワーを表し、横軸は時間を表す。レーザ加工装置1は、一定のパワーでのレーザビームL1の出力のオンとオフとを繰り返す。レーザ加工装置1は、一定のパワーでのレーザビームL2の出力と、出力オフとを繰り返す。レーザビームL1,L2の出力は、一定の幅の矩形波により表される。
レーザ加工装置1は、時間T1にて、位置P1へレーザビームL1を射出する。レーザ加工装置1は、時間T1の後の時間T2にて、位置P1へレーザビームL2を射出する。レーザ加工装置1は、制御器14によるレーザ発振器2,3の制御により、位置P1の加工領域20へレーザビームL1を進行させてから、当該加工領域20へレーザビームL2を進行させる。
次に、レーザ加工装置1は、時間T2の後の時間T3にて、位置P2へレーザビームL1を射出する。また、レーザ加工装置1は、時間T3の後の時間T4にて、位置P2へレーザビームL2を射出する。レーザ加工装置1は、制御器14によるレーザ発振器2,3の制御により、位置P2の加工領域20へレーザビームL1を進行させてから、当該加工領域20へレーザビームL2を進行させる。レーザ加工装置1は、制御器14の制御により、レーザビームL1とレーザビームL2とを1パルスごとに交互にワーク15に照射する。なお、レーザ加工装置1は、レーザビームL1とレーザビームL2とを複数パルスごとに交互にワーク15に照射しても良い。レーザビームL1のパルスの一部とレーザビームL2のパルスの一部とは重複していても良い。
レーザ加工装置1は、ワーク15の各位置へレーザビームL1とレーザビームL2とを1回ずつ照射することによりワーク15を切断するほか、ワーク15の各位置へレーザビームL1とレーザビームL2とを交互に複数回ずつ照射することによりワーク15を切断しても良い。この場合、レーザ加工装置1は、ガルバノスキャナ11,12の駆動により、レーザビームL1とレーザビームL2とを複数回走査させても良い。
レーザビームL1,L2の出力は、矩形波以外の波形により表されるものであっても良い。図13は、図1に示すレーザ加工装置1によるレーザビームL1の出力の変形例を示す図である。変形例において、レーザビームL1の出力は、パワーの立ち上がり時にパワーレベルがピークとなる波形により表される。レーザビームL1の出力と同様に、レーザビームL2の出力も、図13に示す波形と同様の波形により表されるものであっても良い。この他、レーザビームL1,L2の出力は、ガウス分布に近い波形により表されるものであっても良い。
図14は、実施の形態1にかかるレーザ加工方法の手順を示すフローチャートである。ステップS1にて、レーザ加工装置1は、加工領域20へレーザビームL1を照射して、加工領域20の外縁部分を加工する。ステップS1に続くステップS2にて、レーザ加工装置1は、当該加工領域20へレーザビームL2を照射して、外縁部分により囲われた部分を加工する。
当該加工領域20へレーザビームL1,L2を照射してから、ステップS3にて、制御器14は、ワーク15の加工が完了したか否かを判断する。ワーク15の加工が完了していない場合(ステップS3:No)、レーザ加工装置1は、ステップS4にて、レーザビームL1,L2の照準を次の位置へ移動させる。レーザ加工装置は、次の位置について、ステップS1からの手順を繰り返す。ワーク15の加工が完了した場合(ステップS3:Yes)、レーザ加工装置1は、図14に示す手順を終了する。
制御器14による制御機能は、ハードウェア構成を使用して実現される。図15は、図1に示す制御器14のハードウェア構成の例を示すブロック図である。ハードウェア構成の1つの例は、マイクロコントローラである。制御器14の機能は、マイクロコントローラにて解析および実行されるプログラム上で実行される。なお、制御器14の機能の一部は、ワイヤードロジックによるハードウェア上で実行しても良い。
制御器14は、各種処理を実行するプロセッサ25と、各種処理のためのプログラムが格納されるメモリ26とを備える。プロセッサ25とメモリ26とは、バス27を介して互いに接続されている。プロセッサ25は、ロードされたプログラムを展開して、レーザ加工装置1の制御のための各種処理を実行する。
実施の形態1によると、レーザ加工装置1は、短波長のレーザビームL1と長波長のレーザビームL2とを1パルスごとに交互にワーク15に照射する。レーザ加工装置1は、レーザビームL1の照射により加工領域20の外縁部分を加工してから、レーザビームL2の照射により、外縁部分により囲われた部分を加工することで、加工品に残される熱影響層17を少なくする。これにより、レーザ加工装置1は、高品質な加工が可能となるという効果を奏する。
実施の形態2.
図16は、本発明の実施の形態2にかかるレーザ加工装置30の構成を示す図である。レーザ加工装置30は、実施の形態1のレーザビームL1,L2に代えて、パルス幅が互いに異なるレーザビームL3,L4の照射によりワーク15を加工する。上記の実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
レーザ加工装置30は、第1のレーザ発振器であるレーザ発振器31と、第2のレーザ発振器であるレーザ発振器32とを備える。レーザ発振器31は、第1のレーザビームをパルス発振する。レーザ発振器32は、第1のレーザビームとはパルス幅が異なる第2のレーザビームをパルス発振する。第1のレーザビームであるレーザビームL3は、第1のパルス幅のパルスレーザである。第2のレーザビームであるレーザビームL4は、第2のパルス幅のパルスレーザである。第2のパルス幅は、第1のパルス幅より長い。なお、実施の形態2にて、レーザビームL3の波長とレーザビームL4の波長とは同じである。
ビーム整形器4は、ワーク15に照射されるレーザビームL3のビーム形状を、ビームの中心に比べて周縁の強度が高い円環状のビーム形状に整形する。レーザビームL3は、ワーク15にて、ビームの中心に比べて周縁の強度が高い円環状のビーム形状を有する。ビーム整形器5は、ワーク15に照射されるレーザビームL4のビーム形状を、ビームの中心にて強度が極大値となる円状のビーム形状に整形する。レーザビームL4は、ワーク15にて、ビームの中心にて強度が極大値となる円状のビーム形状を有する。
レーザ発振器31,32は、固体レーザ、半導体レーザ、ファイバーレーザ、COレーザ、あるいはCOレーザである。レーザ発振器31,32から発振されるレーザの波長の例は、10.6μm、9.3μm、5μm、1.06μm、1.03μm、532nm、355nmおよび266nmである。レーザ発振器31は、レーザ発振器32と比べて、短パルスかつ高ピークのパルスレーザを発振する。第1のパルス幅は、ピコ秒、ナノ秒、マイクロ秒、あるいはミリ秒の単位にて、第2のパルス幅より短い。また、レーザ発振器31から発振されるパルスレーザと、レーザ発振器32から発振されるパルスレーザとは、偏光方向が互いに異なる。
ミラー6は、レーザビームL3を反射して、薄膜偏光子33へレーザビームL3を進行させる。薄膜偏光子33は、ミラー6からのレーザビームL3の光路と、ビーム整形器5からのレーザビームL4の光路との交点に配置されている。薄膜偏光子33は、レーザビームL3を反射し、レーザビームL3とは偏光方向が異なるレーザビームL4を透過させることで、レーザビームL3の進行方向とレーザビームL4の進行方向とを一致させる。なお、薄膜偏光子33は、レーザビームL4を反射し、かつレーザビームL3を透過させるものであっても良い。
制御器14は、レーザ発振器31とレーザ発振器32との制御により、レーザビームL3とレーザビームL4とを1パルスごとに交互にワーク15に照射させる。レーザ加工装置30は、レーザビームL1とレーザビームL2とを、同一の光軸上にてワーク15に照射する。レーザ加工装置30は、レーザビームL3,L4を交互に照射しながらワーク15にてレーザビームL3,L4を走査させることにより、ワーク15を切断する。なお、レーザ加工装置30は、切断以外に、溝を形成する溝加工、あるいは穴を形成する穴加工を行うものであっても良い。
なお、レーザ加工装置30は、レーザ発振器31,32およびビーム整形器4,5に代えて、パルス幅が互いに異なるレーザを発振可能な1つのレーザ発振器を備えていても良い。かかるレーザ発振器は、円環状の強度分布を持つ第1のパルス幅のレーザビームL3と、円状の強度分布を持つ第2のパルス幅のレーザビームL4とを射出する。レーザ加工装置30は、薄膜偏光子33を用いず、共通の光路へレーザビームL3とレーザビームL4とを進行させる。
ここで、長パルスのレーザビームを照射したときと短パルスのレーザビームを照射したときとにおけるワーク15の加工の様子の違いについて説明する。長パルスのレーザビームは、短パルスのレーザビームと比べて、被加工物において深い位置に到達することができる。仮に、長パルスのレーザビームのみによる加工を行った場合、レーザ加工装置30は、加工の進行を速めることができ、高速な加工が可能となる。その一方で、長パルスのレーザビームによる加工では、レーザビームが深い位置にまで到達することで、図6に示す長波長のレーザビームを照射した場合と同様に、熱影響層17の厚さが増大することとなる。
また、短パルスのレーザビームは、図7に示す短波長のレーザビームを照射した場合と同様に、エネルギーの浸透によって生じる熱影響層17を少なくすることができる。仮に、短パルスのレーザビームのみによる加工を行った場合、レーザ加工装置30は、高品質な加工を行うことができる。その一方で、短パルスのレーザビームによる加工では、加工に長い時間を要することとなり、ワーク15の加工の開始から完了までの時間が大幅に延びることがある。レーザ加工では、被加工物の効率的な加工と、高品質な加工とを両立できることが望まれている。
次に、実施の形態2にかかるレーザ加工方法による加工の手順について説明する。図17は、図16に示すレーザ加工装置30による加工の様子を示す第1の図である。図17には、プラスX方向へ切断を進行させている最中におけるワーク15へのレーザビームL3,L4の照射の様子を示している。レーザ加工装置30は、レーザビームL3の中心OとレーザビームL4の中心Oとを一致させて、レーザビームL3とレーザビームL4とを加工領域20へ順次進行させる。なお、レーザ加工装置30は、X軸方向およびY軸方向における任意の方向へ切断を進行させることができる。
図18は、図17に示すXVIII−XVIII線におけるワーク15の断面図である。レーザ加工装置30は、加工領域20の中心位置Cに中心Oを合わせてレーザビームL3を照射することにより、加工領域20の外縁部分を円環状に加工する。加工領域20の外縁部分には、深さd1の加工溝21が形成される。加工溝21は、XY平面にて円環形状をなす。
中心OにおけるレーザビームL3の強度をゼロあるいは加工閾値未満とすることで、加工領域20の中心位置C付近には加工が施されない。なお、中心位置Cに対しある程度の深さd1の加工溝21が得られる程度のレーザビームL3の十分な強度を得られる場合には、中心OにおけるレーザビームL3の強度は、ワーク15の加工閾値以上の強度であっても良い。
図19は、図17に示すXIX−XIX線におけるワーク15の断面図である。レーザ加工装置30は、レーザビームL3の照射に続いて、加工領域20へレーザビームL4を照射することにより、加工領域20のうち外縁部分により囲われた部分を円状に加工する。外縁部分により囲われた部分には、深さd2の加工溝22が形成される。加工溝22は、レーザビームL3による加工溝21の外縁より中心位置C側の部分に形成される。
ワーク15のうち、X軸方向およびY軸方向における加工溝21の外側の部分は、加工品において残される部分となる。レーザ加工装置30は、短パルスのレーザビームL3の照射によって加工溝21を形成することで、加工品において残される部分の熱影響層17を少なくすることができる。
また、レーザ加工装置30は、レーザビームL4の照射より先に加工溝21を形成しておくことで、レーザビームL4による除去の対象とする部分を、加工品において残される部分から分離させる。長パルスのレーザビームL4の照射によって生じる熱影響層17は、X軸方向およびY軸方向において、加工溝21の外縁より中心位置C側の範囲に収められる。これにより、レーザ加工装置30は、加工領域20からX軸方向およびY軸方向への熱影響層17の拡がりを低減可能とし、加工品に残される熱影響層17を少なくすることができる。
さらに、レーザ加工装置30は、長パルスのレーザビームL4による加工を含めたことで、短パルスのレーザビームのみによる加工を行う場合と比較して、加工に要する時間を短縮できる。これにより、レーザ加工装置30は、ワーク15を効率的に加工することができる。
レーザビームL4の1回の照射により形成される加工溝22の深さd2は、レーザビームL3の1回の照射により形成される加工溝21の深さd1と同じである。レーザビームL4の照射による熱影響層17の拡がりが加工溝21において遮られることにより、レーザ加工装置30は、熱影響層17の拡がりを抑制することができる。なお、レーザビームL3の1回の照射による加工溝21の深さd1と、レーザビームL4の1回の照射による加工溝22の深さd2とは、同じである場合に限られず、加工溝21の深さd1が加工溝22の深さd2より深くなることがあっても良い。この場合も、レーザ加工装置30は、レーザビームL4の照射による熱影響層17の拡がりを抑制することができる。
図20は、図16に示すレーザ加工装置30による加工の様子を示す第2の図である。レーザ加工装置30は、加工ヘッド10の駆動により、加工が施された部分からプラスX方向へ、レーザビームL3,L4を照射させる位置を移動させる。
レーザ加工装置30は、図20に示す位置P1にレーザビームL3,L4の照準を合わせる動作の後、レーザビームL3の照射による加工を行い、その後レーザビームL4の照射による加工を行う。位置P1へのレーザビームL3,L4による加工を終えると、レーザ加工装置30は、レーザビームL3,L4の照準を、プラスX方向における位置P1の隣の位置P2へ移動させる。レーザ加工装置30は、位置P2へのレーザビームL3の照射による加工を行い、その後レーザビームL4の照射による加工を行う。このように、レーザ加工装置30は、レーザビームL3,L4の照準を移動させながら、レーザビームL3の照射とレーザビームL4の照射とを1パルスごとに交互に繰り返して、ワーク15を加工する。
図21は、図16に示すレーザ加工装置30によるレーザビームL3,L4の出力について説明する図である。図21において、縦軸PL3,PL4はレーザビームL3,L4のパワーを表し、横軸は時間を表す。レーザ加工装置30は、一定のパワーでのレーザビームL3の出力と出力オフとを繰り返す。レーザビームL3の出力は、一定の幅w1の矩形波により表される。レーザ加工装置30は、一定のパワーでのレーザビームL4の出力のオンとオフとを繰り返す。レーザビームL4の出力は、一定の幅w2の矩形波により表される。幅w1は、幅w2より短く、w1<w2の関係が成り立つ。
レーザ加工装置30は、時間T1にて、位置P1へレーザビームL3を射出する。レーザ加工装置30は、時間T1の後の時間T2にて、位置P1へレーザビームL4を射出する。レーザ加工装置30は、制御器14によるレーザ発振器31,32の制御により、位置P1の加工領域20へレーザビームL3を進行させてから、当該加工領域20へレーザビームL4を進行させる。
次に、レーザ加工装置30は、時間T2の後の時間T3にて、位置P2へレーザビームL3を射出する。また、レーザ加工装置30は、時間T3の後の時間T4にて、位置P2へレーザビームL4を射出する。レーザ加工装置30は、制御器14によるレーザ発振器31,32の制御により、位置P2の加工領域20へレーザビームL3を進行させてから、当該加工領域20へレーザビームL4を進行させる。レーザ加工装置30は、制御器14の制御により、レーザビームL3とレーザビームL4とを1パルスごとに交互にワーク15に照射する。なお、レーザ加工装置30は、レーザビームL3とレーザビームL4とを複数パルスごとに交互にワーク15に照射しても良い。レーザビームL3のパルスの一部とレーザビームL4のパルスの一部とは重複していても良い。
レーザ加工装置30は、ワーク15の各位置へレーザビームL3とレーザビームL4とを1回ずつ照射することによりワーク15を切断するほか、ワーク15の各位置へレーザビームL3とレーザビームL4とを交互に複数回ずつ照射することによりワーク15を切断しても良い。この場合、レーザ加工装置30は、ガルバノスキャナ11,12の駆動により、レーザビームL3とレーザビームL4とを複数回走査させても良い。
レーザビームL3,L4の出力は、矩形波以外の波形により表されるものであっても良い。図22は、図1に示すレーザ加工装置1によるレーザビームL3の出力の変形例を示す図である。図23は、図1に示すレーザ加工装置1によるレーザビームL4の出力の変形例を示す図である。変形例において、レーザビームL3の出力は、パワーの立ち上がり時にパワーレベルがピークとなる波形により表される。レーザビームL4の出力は、パワーの立ち上がり時にパワーレベルがピークとなる波形により表される。この他、レーザビームL3,L4の出力は、ガウス分布に近い波形により表されるものであっても良い。
実施の形態2によると、レーザ加工装置30は、短パルスのレーザビームL3と長パルスのレーザビームL4とを1パルスごとに交互にワーク15に照射する。レーザ加工装置30は、レーザビームL3の照射により加工領域20の外縁部分を加工してから、レーザビームL4の照射により、外縁部分により囲われた部分を加工することで、加工品に残される熱影響層17を少なくする。これにより、レーザ加工装置30は、高品質な加工が可能となるという効果を奏する。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,30 レーザ加工装置、2,3,31,32 レーザ発振器、4,5 ビーム整形器、6,8 ミラー、7 ダイクロイックミラー、9 集光光学系、10 加工ヘッド、11,12 ガルバノスキャナ、13 ステージ、14 制御器、15 ワーク、16 透過領域、17 熱影響層、18 切断面、20 加工領域、21,22 加工溝、25 プロセッサ、26 メモリ、27 バス、33 薄膜偏光子、L1,L2,L3,L4 レーザビーム。

Claims (8)

  1. 第1のレーザビームをパルス発振する第1のレーザ発振器と、前記第1のレーザビームとは波長またはパルス幅が異なる第2のレーザビームをパルス発振する第2のレーザ発振器とを備えるレーザ加工装置が前記第1のレーザビームと前記第2のレーザビームとの照射により被加工物を加工するレーザ加工方法であって、
    ビームの中心に比べて周縁の強度が高い円環状の強度分布を有する前記第1のレーザビームの照射により、前記強度分布の照射位置に対応する前記被加工物の円環状の領域である第1領域を加工する工程と、
    前記第1のレーザビームが照射された後の前記第2のレーザビームの照射によって、前記第1領域よりも円環の中心側の領域である第2領域を加工する工程と、を含み、
    前記第1のレーザビームと前記第2のレーザビームとを交互に前記被加工物に照射することを特徴とするレーザ加工方法。
  2. 前記第2のレーザビームは、ビームの中心にて強度が極大値となる円状のビーム形状を有することを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工方法。
  3. 前記第1のレーザビームと前記第2のレーザビームとを1パルスごとに交互に前記被加工物に照射することを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ加工方法。
  4. 前記第1のレーザビームと前記第2のレーザビームとを、同一の光軸上にて前記被加工物に照射することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のレーザ加工方法。
  5. 第1のレーザビームをパルス発振する第1のレーザ発振器と、
    前記第1のレーザビームとは波長またはパルス幅が異なる第2のレーザビームをパルス発振する第2のレーザ発振器と、
    被加工物に照射される前記第1のレーザビームのビーム形状を、ビームの中心に比べて周縁の強度が高い円環状のビーム形状に整形するビーム整形器と、
    前記第1のレーザ発振器と前記第2のレーザ発振器との制御により、前記第1のレーザビームと前記第2のレーザビームとを交互に前記被加工物に照射させる制御器と、
    を備え
    前記第1のレーザビームの照射により、前記ビーム形状に対応する前記被加工物の円環状の領域である第1領域を加工し、前記第1のレーザビームが照射された後の前記第2のレーザビームの照射によって、前記第1領域よりも円環の中心側の領域である第2領域を加工することを特徴とするレーザ加工装置。
  6. 前記被加工物に照射される前記第2のレーザビームのビーム形状は、ビームの中心にて強度が極大値となる円状のビーム形状であることを特徴とする請求項5に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記制御器は、前記第1のレーザビームと前記第2のレーザビームとを1パルスごとに交互に前記被加工物に照射させることを特徴とする請求項5または6に記載のレーザ加工装置。
  8. 前記第1のレーザビームと前記第2のレーザビームとを、同一の光軸上にて前記被加工物に照射することを特徴とする請求項5から7のいずれか1つに記載のレーザ加工装置。
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