JP2013176800A - 加工装置及び加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡単な構成で、かつ高い精度で加工を行うことが可能であること。
【解決手段】第1レーザを出力する第1レーザ出力装置と、第2レーザを短パルスで出力する第2レーザ出力装置と、第1コア層とクラッド層と第2コア層とが同心円上に配置された光ファイバと、第1レーザを第1コア層に入射させ、第2レーザを第2コア層に入射させる案内光学系と、光ファイバから出力された第1レーザと第2レーザとを分岐させ、第1レーザを被加工部材に照射させ、かつ、第1レーザが照射された領域に第2レーザを照射させる照射機構と、照射機構と被加工部材とを相対的に移動させる相対移動機構と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、加工対象の部材にレーザを照射して加工を行う加工装置及び加工方法に関する。
被加工部材に対して切断や穴あけ等の加工を行う加工装置として、レーザを用いる加工装置がある(特許文献1及び特許文献2参照)。特許文献1及び特許文献2に記載の加工装置は、被加工部材にレーザを照射することで、被加工部材に対して切断や穴あけを行う。また、特許文献1には、第1の波長を有するレーザと、第2の波長を有するレーザの2つのレーザを用いて加工を行う加工装置が記載されている。特許文献1には、第1のパルス幅のレーザと、第2のパルス幅のレーザの2つのレーザを用いて加工を行う加工装置が記載されている。特許文献2には、高出力連続発振固体レーザを用いて第1の除去加工を行い、超短パルス固体レーザを1秒間に複数回照射して第2の除去加工を行う加工装置が記載されている。
また、本出願人が出願人の特許文献3には、COレーザ発振器及びエキシマレーザ発振器を備え、COレーザビームとエキシマレーザビームを2つのレーザとして用い、COレーザのレーザビームを照射することによりプラスチック部材あるいはFRP部材の切断又は穴あけを行った後、引き続いてエキシマレーザのレーザビームをその切断面及びその近傍に照射して切断面に生起した炭化層或いは熱影響層を除去するレーザによる切断を行う加工装置が記載されている。特許文献3に記載の加工装置は、エキシマレーザビームをその横断面がリング状のレーザビームとし、該レーザビームの中空部にCOレーザビームを挿通して、両レーザビームの光軸を同一にした後、両レーザビームを同一の伝送経路で伝送し、プラスチック部材あるいはFRP部材の切断又は穴あけ加工部の近傍まで導き、該近傍にて再び両レーザビームを分離することが記載されている。
特表2010−528865号公報 特許第4734437号公報 特許第2831215号公報
特許文献1から3に記載の加工装置のように、2つのレーザを用いることで被加工部材を適切に加工することができる。しかしながら、特許文献1から3に記載の加工装置を用いて加工を行っても、加工精度が不十分な場合がある。また、特許文献1から3に記載の加工装置は、装置が複雑になる場合もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より簡単な構成で、かつ高い精度で加工を行うことが可能である加工装置および加工方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、被加工部材にレーザを照射し、被加工部材を加工する加工装置であって、第1レーザを出力する第1レーザ出力装置と、第2レーザを短パルスで出力する第2レーザ出力装置と、第1コア層と前記第1コア層の外周側に配置されたクラッド層と、前記クラッド層の外周側に配置された第2コア層とが同心円上に配置された光ファイバと、前記第1レーザを前記第1コア層に入射させ、前記第2レーザを前記第2コア層に入射させる案内光学系と、前記光ファイバから出力された前記第1レーザと前記第2レーザとを分岐させ、前記第1レーザを前記被加工部材に照射させ、かつ、前記第1レーザが照射された領域に前記第2レーザを照射させる照射機構と、前記照射機構と前記被加工部材とを相対的に移動させる相対移動機構と、を有することを特徴とする。
また、前記照射機構は、前記光ファイバからリング形状で出力された前記第2レーザをリング形状で前記被加工部材に照射させることが好ましい。
また、前記照射機構は、前記相対移動機構で前記照射機構と前記被加工部材とを相対的に移動させる方向に直交する面において、前記第2レーザの照射方向を、前記第1レーザの照射方向に対して傾斜させることが好ましい。
また、前記照射機構は、前記相対移動機構で前記照射機構と前記被加工部材とを相対的に移動させる方向に直交する面において、前記第2レーザの照射方向を、前記第1レーザの照射方向に対して直交する方向とすることが好ましい。
また、前記照射機構は、前記第1レーザの照射方向に平行な方向において、前記第2レーザの前記被加工部材における照射領域が、前記第1レーザで切断された前記被加工部材の断面の全面を含むことが好ましい。
また、前記照射機構は、前記第2レーザの前記被加工部材における照射領域を、前記第1レーザの照射方向に平行な方向に走査させることが好ましい。
また、前記第1レーザ出力装置は、ファイバレーザ出力装置であることが好ましい。
また、前記第2レーザ出力装置は、前記第2レーザの周波数を1kHz以上1000MHzのパルスで出力することが好ましい。
また、前記第2レーザ出力装置は、前記第2レーザのパルス幅を1000ピコ秒よりも短い時間で出力することが好ましい。
また、前記相対移動機構は、前記照射機構を移動させることが好ましい。
また、前記相対移動機構は、前記被加工部材を移動させることが好ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、被加工部材にレーザを照射し、被加工部材を加工する加工方法であって、第1レーザと、短パルスの第2レーザとを出力するステップと、第1コア層と前記第1コア層の外周側に配置されたクラッド層と、前記クラッド層の外周側に配置された第2コア層とが同心円上に配置された光ファイバに対して、前記第1レーザを前記第1コア層に入射させ、前記第2レーザを前記第2コア層に入射させるステップと、入射された前記第1レーザ及び前記第2レーザを前記光ファイバから出力させるステップと、前記光ファイバから出力された前記第1レーザと前記第2レーザとを分岐させ、前記第1レーザを前記被加工部材に照射させ、かつ、前記第1レーザが照射された領域に前記第2レーザを照射させるステップと、前記第1レーザ及び前記第2レーザの照射位置と前記被加工部材とを相対的に移動させるステップと、を有することを特徴とする。
本発明は、より簡単な構成で、かつ高い精度で加工を行うことが可能であるという効果を奏する。
図1は、加工装置の第1実施形態の概略構成を示す模式図である。 図2は、光ファイバの概略構成を示す断面図である。 図3は、光ファイバが案内するレーザの出力分布を説明するための説明図である。 図4は、加工装置の動作を説明するための説明図である。 図5は、加工装置の動作を説明するための説明図である。 図6は、第2実施形態の加工装置の動作を説明するための説明図である。 図7は、第2実施形態の加工装置の動作を説明するための説明図である。 図8は、第2実施形態の加工装置の動作を説明するための説明図である。 図9は、第2実施形態の加工装置の動作を説明するための説明図である。 図10は、第2実施形態の加工装置の動作を説明するための説明図である。 図11は、第2実施形態の加工装置の動作を説明するための説明図である。
以下に、本発明にかかる加工装置および加工方法の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。例えば、本実施形態では、板状の被加工部材を加工する場合として説明するが、被加工部材の形状は特に限定されない。被加工部材の形状は、種々の形状とすることができる。また、本実施形態では、被加工部材を直線状に切断する場合として説明するが、被加工部材上における加工位置、つまりレーザの照射位置を調整することで、直線以外の形状、例えば、屈曲点を有する形状、湾曲した形状とすることもできる。また、本実施形態では、被加工部材を移動させることで、レーザと被加工部材とを相対的に移動させたが、レーザを移動させるようにしてもよく、レーザと被加工部材の両方を移動させてもよい。
[第1実施形態]
図1は、加工装置の第1実施形態の概略構成を示す模式図である。図2は、光ファイバの概略構成を示す断面図である。図3は、光ファイバが案内するレーザの出力分布を説明するための説明図である。図4は、加工装置の動作を説明するための説明図である。図5は、加工装置の動作を説明するための説明図である。加工装置10は、図1に示すように、ファイバレーザ出力装置(第1レーザ出力装置)12と、短パルスレーザ出力装置(第2レーザ出力装置)14と、レーザ案内光学系16と、光ファイバ18と、照射機構20と、移動機構22と、を有する。加工装置10は、移動機構22に設置された被加工部材8にレーザを照射することで、被加工部材8を加工する。ここで、本件において、加工装置10は、被加工部材8の表面をXY平面とし、被加工部材8の表面に直交する方向をZ方向とする。なお、加工装置10は、加工位置の走査方向(被加工部材8とレーザとの相対的な移動方向)をX方向とする。
ここで、本実施形態の被加工部材8は、板状の部材である。被加工部材8としては、CFRP(炭素繊維強化プラスチック、Carbon Fiber Reinforced Plastics)を用いる場合として説明する。なお、被加工部材8としては、CFRPに限定されず、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)、ガラス長繊維強化プラスチック(GMT)等の繊維強化プラスチック、アルミ合金、鉄合金等の各種金属、その他複合材料等を対象とすることができる。
ファイバレーザ出力装置(第1レーザ出力装置)12は、光ファイバを媒質に用いてレーザを出力する装置である。ファイバレーザ出力装置12は、第1レーザL1を出力する。ファイバレーザ出力装置12は、ファブリペロー型ファイバレーザ出力装置やリング型ファイバレーザ出力装置を用いることができる。また、ファイバレーザ出力装置12は、連続波発振(Continuous Wave Operation)とパルス発振(Plused Operation)のいずれの方式を用いるレーザ出力装置でもよい。ファイバレーザ出力装置12のファイバには、例えば希土類元素(Er、Nd、Yb)を添加したシリカガラスを使用することができる。
短パルスレーザ出力装置(第2レーザ出力装置)14は、短パルスのレーザを出力する装置である。短パルスレーザ出力装置14は、第2レーザL2を短パルスで出力する。ここで、短パルスとは、パルス幅が1000ピコ秒以下のパルスである。短パルスレーザ出力装置14は、レーザの発生源として、例えばチタンサファイアレーザを用いることができる。
レーザ案内光学系16は、ファイバレーザ出力装置12から出力された第1レーザL1と、短パルスレーザ出力装置14から出力された第2レーザL2と、を光ファイバ18に案内する光学系である。レーザ案内光学系16は、光ファイバ30と、光ファイバ32と、アキシコンレンズユニット34と、反射部材36と、ハーフミラー38と、を有する。レーザ案内光学系16は、光ファイバ30で第1レーザL1を案内し、光ファイバ32とアキシコンレンズユニット34と反射部材36とハーフミラー38とで第2レーザL2を案内する。また、レーザ案内光学系16は、短パルスレーザ出力装置14から出力された第2レーザL2の形状を案内する光学系で変形し、中空のリング形状とする。
光ファイバ30は、一方の端部がファイバレーザ出力装置12に接続され、他方の端部が光ファイバ18の入射端と対面している。光ファイバ30は、ファイバレーザ出力装置12から出力された第1レーザL1を光ファイバ18の入射端に向かって出力する。なお、光ファイバ30と光ファイバ18との間にはハーフミラー38が配置されている。なお、光ファイバ30は、ファイバレーザ出力装置12の光ファイバの一部としてもよい。
光ファイバ32は、一方の端部が短パルスレーザ出力装置14に接続され、他方の端部がアキシコンレンズユニット34の入射端と対面している。光ファイバ32は、短パルスレーザ出力装置14から出力された第2レーザL2をアキシコンレンズユニット34の入射端に向かって出力する。なお、光ファイバ32は、必ずしも設けなくてもよい。
アキシコンレンズユニット34は、光ファイバ32と反射部材36との間に配置されている。アキシコンレンズユニット34は、2枚のアキシコンレンズの円錐部分を対向する向きで配置したレンズであり、入射された光(光束)の円形状をリング形状(円環形状、円筒形状)、つまり光束の中心に穴が空いた形状とする光学部材である。アキシコンレンズユニット34は、入射した円形状の第2レーザL2を、リング形状の第2レーザL2aとして出力する。
反射部材36は、アキシコンレンズユニット34から出力された第2レーザL2aを、ハーフミラー38に向けて反射させる。ハーフミラー38は、第1レーザL1を透過し、第2レーザL2aを反射させる光学部材である。ハーフミラー38は、上述したように第1レーザL1の光路上に配置されている。ハーフミラー38は、反射部材36で反射された第2レーザL2aを光ファイバ18に向けて反射させる。ここで、反射された第2レーザL2aは、第1レーザL1と平行な方向に進む光となる。また、第1レーザL1は、第2レーザL2aのリング形状の中空部分(穴の部分)を進む光となる。
レーザ案内光学系16は、以上のような構成であり、第2レーザL2をリング形状の第2レーザL2aとし、さらに、第1レーザL1が第2レーザL2aの中空部分を通るように、2つのレーザの位置及び向きを調整して、光ファイバ18に入射させる。
光ファイバ18は、第1レーザL1と第2レーザL2aとを照射機構20に案内する導光部材(導波部材)である。光ファイバ18は、第1レーザL1と第2レーザL2aとを別々に案内するいわゆるスイッチコアファイバである。光ファイバ18は、図2に示すように、断面形状が、第1コア層60と、クラッド層62と、第2コア層64と、クラッド層66と、で構成されている。第1コア層60と、クラッド層62と、第2コア層64と、クラッド層66と、は、同心円上に、径方向内側から外側に向かって、この順に配置されている。つまり光ファイバ18は、第1コア層60と第2コア層64との間にクラッド層62が配置され、第2コア層64の外側がクラッド層66に覆われている。このように、第1コア層60は、外周にクラッド層62が配置され、断面が中実の円形状となる。第2コア層64は、内周にクラッド層62が配置され、外周にクラッド層66が配置され、断面がリング形状となる。第1コア層60と第2コア層64とは、光を透過する工学部材で形成されている。クラッド層62は、表面の両面(内周面及び外周面)が光を反射する部材で形成されている。クラッド層66は、内周面が光を反射する部材で形成されている。
光ファイバ18は、第1コア層60に入射された光と、第2コア層64に入射された光と、をクラッド層62、66で反射させつつ案内することで、2つの光を別々に案内することができる。光ファイバ18は、断面の中心側に配置された第1コア層60に第1レーザL1が入射され、断面の外径側に配置された第2コア層64に第1レーザL1の外周を囲う位置で案内されるリング形状の第2レーザL2aが入射される。これにより、光ファイバ18が案内する光の強度分布は、図3に示す分布となる。光ファイバ18は、第1コア層60で、中心に向かうほど出力が大きくなる第1レーザL1を案内する。また、光ファイバ18は、第2コア層64で、リング状の出力分布となる第2レーザL2aを案内する。以上より、光ファイバ18は、第1コア層60の一方の端部(ハーフミラー38と向かい合う面)から入射された第1レーザL1を他方の端部(照射機構20と向かい合う面)から出力させる。光ファイバ18は、第2コア層64の一方の端部(ハーフミラー38と向かい合う面)から入射されたリング形状の第2レーザL2aを他方の端部(照射機構20と向かい合う面)からリング形状で出力させる。
照射機構20は、光ファイバ18から出力される第1レーザL1及び第2レーザL2aを分離し、第1レーザL1を照射位置50に照射させ、第2レーザL2aを照射位置52に照射させる機構である。照射機構20は、ハーフミラー40と、反射部材42と、集光レンズ44、46と、を有する。
ハーフミラー40は、第1レーザL1を透過し、第2レーザL2aを反射させる光学部材である。ハーフミラー40は、光ファイバ18の出射面と対面する位置に配置されている。ハーフミラー40は、光ファイバ18から出力された第1レーザL1を透過させ、光ファイバ18から出力された第2レーザL2aを反射部材42に向けて反射させる。反射部材42は、ハーフミラー38で反射された第2レーザL2aを、照射位置52に向けて反射させる。
集光レンズ44は、ハーフミラー40と照射位置50との間に配置され、ハーフミラー40を通過した第1レーザL1を集光させる。これにより、照射位置50には、集光レンズ44で集光された第1レーザL1が到達する。集光レンズ46は、反射部材42と照射位置52との間に配置され、反射部材42で反射された第2レーザL2aを集光させる。これにより、照射位置52には、集光レンズ46で集光された第2レーザL2aが到達する。
移動機構22は、被加工部材8を支持しており、照射機構20に対して被加工部材8を所定方向、本実施形態では矢印α方向に移動させる。なお、移動機構22は、被加工部材8を、矢印α方向以外の方向、つまり、XYZの3軸のそれぞれの方向に移動させることができる。
加工装置10は、ファイバレーザ出力装置12から第1レーザL1を出力させ、短パルスレーザ出力装置14から第2レーザL2を出力させる。加工装置10は、出力された第1レーザL1と第2レーザL2をレーザ案内光学系16で光ファイバ18に案内する。レーザ案内光学系16は、第2レーザL2を案内しつつ、リング形状の第2レーザL2aとする。加工装置10は、レーザ案内光学系16で案内した第1レーザL1を光ファイバ18の第1コア層60に入射させ、第2レーザL2aを第2コア層64に入射させる。加工装置10は、光ファイバ18で案内され、出射された第1レーザL1及び第2レーザL2aを照射機構20でそれぞれに分離し、第1レーザL1を照射位置50に照射させ、第2レーザL2aを照射位置52に照射させる。また、加工装置10は、照射位置50、52にレーザが照射されている間、移動機構22で被加工部材8を矢印α方向に移動させる。
これにより、加工装置10は、図4及び図5に示すように、第1レーザL1を照射位置50に照射させ、第2レーザL2aを照射位置52に照射させることで、照射位置50、52にある被加工部材8を加工することができる。また、加工装置10は、移動機構22により被加工部材8を移動させることで、被加工部材8上における照射位置50と照射位置52が矢印α方向に移動される。これにより、加工装置10は、被加工部材8の任意の部分が照射位置50を通過し、第1レーザL1で加工された加工領域54となる。また、加工装置10は、被加工部材8の加工領域54となった部分が照射位置52を通過し、第2レーザL2aで加工された加工領域56となる。つまり、加工装置10は、被加工部材8の加工対象の部分に第1レーザL1を照射して加工(粗加工)した後、第2レーザL2aを照射して加工(仕上げ加工)する。これにより、加工装置10は、被加工部材8の加工対象の領域を切断したり、穴あけしたりする。
加工装置10は、以上のように、ファイバレーザで出力される第1レーザL1で被加工部材8を粗加工し、第1レーザL1よりも出力が低い短パルスの第2レーザL2aで仕上げ加工を行うことで、被加工部材8の加工精度を高くすることができる。具体的には、第1レーザL1で加工することで、被加工部材8を短時間で加工(切断、穴あけ)することができ、その後、第2レーザL2aで加工することで、加工端面の熱影響を除去、低減することができる。
また加工装置10は、ファイバレーザ出力装置12と短パルスレーザ出力装置14とを用いて、上記加工を行うことでアシストガスを使用しなくても、また少ないアシストガスで好適に被加工部材8を加工することができる。なお、加工装置10は、アシストガスを使用しなくても好適に被加工部材8を加工することができるが、窒素、酸素等のアシストガスを用いても同様に加工を行うことができる。加工装置10は、被加工部材の材料等によっては、窒素、酸素等のアシストガスを用いることで、加工速度をより速くすることが出来る場合もある。このように加工装置10は、レーザの照射位置にアシストガスを供給するアシストガス供給手段をさらに設けていてもよい。
加工装置10は、短パルスの第2レーザL2aの形状をリング形状とすることで、より好適に被加工部材を加工することができ、仕上げ加工の精度をより向上させることができる。
また、加工装置10は、2つのコア層が同心円上に配置された1本の光ファイバ18を用いて、第1レーザL1と第2レーザL2aを案内することで、2つのレーザを案内する機構を簡単にすることができる。これにより、装置構成を簡単にすることができる。具体的には、光ファイバ18を用いることで、レーザの光路を直線以外とすることが可能となる。これにより、ファイバレーザ出力装置12及び短パルスレーザ出力装置14のレーザの出力位置から照射機構20へのレーザの入射位置までの光路の自由度を向上させることができる。また、1本の光ファイバ18で出力位置のレーザの向きに対する入射位置のレーザの向きを変えることができる。つまり、ミラー等を用いなくても、レーザの向きや位置を変更することができる。これにより、簡単な装置構成で、所望の位置にレーザを案内することができる。つまり、装置構成を簡単にすることができ、かつ取り扱いを簡単にすることができる。また、装置内に設けるレーザが通過する直線の部分を低減することができる。また、加工装置10は、光ファイバ18を用いることで、一方のレーザが他方のレーザに干渉することを抑制しつつ、2つのレーザを同軸で案内することができる。これにより、光路の断面において、第2レーザL2aが第1レーザL1の外周を囲う配置で、2つのレーザを案内した場合でも、2つのレーザを好適に案内することができる。
さらに、加工装置10は、光ファイバ18を用いることで、第1レーザ及び第2レーザを案内する光学系のずれを生じにくくすることができる。具体的には、光ファイバの内部を案内することで、レンズ等の光学系よりの相対位置のずれを生じにくくすることができ、振動やオペレータの干渉によって光軸がずれることを抑制することができる。また、加工装置10は、光ファイバ18を用いることで、安全性を高くすることができる。具体的には、被加工部材8を加工するレーザを光ファイバ18の中に通すことで、レーザが露出している領域を減らすことができる。これにより、レーザが予期せぬ部分に照射されることを抑制でき、安全性を高くすることができる。また、加工装置10は、光ファイバ18を用いることで、メンテナンスを行いやすくすることができる。また、加工装置10は、光ファイバ18を用いることで、レーザを案内する光学系の交換を安価に行うことができ、メンテナンスコストを低減することができる。
また、加工装置10は、第2レーザL2aをより外周側の第2コア層64で案内することで、リング状の第2レーザL2aをリング状のまま、案内することができる。これにより、リング状の第2レーザL2aを照射位置52に照射することができ、被加工部材8の仕上げ加工を好適に行うことができ、加工精度を向上させることができる。
なお、加工装置10は、ハーフミラー38、40に代えて第1レーザL1が到達する部分が透明または空洞で、第2レーザL2aが到達する部分に反射部材が配置されたリング型の反射部材を設けてもよい。このように、反射部材を選択的に設けた構成とすることでも、2つのレーザの光路を同心円上にしたり、同心円上の2つのレーザを分離したりすることができる。
短パルスレーザ出力装置14は、周波数が1kHz以上1000MHz以下のパルスでレーザを出力することが好ましい。加工装置10は、短パルスレーザ出力装置14から出力させるレーザのパルスの周波数を1kHz以上1000MHz以下とすることで、第2レーザL2aによる仕上げ加工の精度をより向上させることができ、かつ、加工速度を早くすることができる。
短パルスレーザ出力装置14は、パルス幅を1000ピコ秒よりも短い時間で出力することが好ましい。加工装置10は、短パルスレーザ出力装置14から出力させるレーザのパルスのパルス幅を1000ピコ秒より短い時間とすることで、第2レーザL2aによる仕上げ加工の精度をより向上させることができる。また、短パルスレーザ出力装置14は、パルス幅を500ピコ秒よりも短い時間で出力することがさらに好ましい。加工装置10は、短パルスレーザ出力装置14から出力させるレーザのパルスのパルス幅を500ピコ秒より短い時間とすることで、第2レーザL2aによる仕上げ加工の精度をより向上させることができる。また、短パルスレーザ出力装置14は、パルス幅を1ピコ秒よりも短い時間で出力することがさらに好ましい。加工装置10は、短パルスレーザ出力装置14から出力させるレーザのパルスのパルス幅を1ピコ秒より短い時間とすることで、第2レーザL2aによる仕上げ加工の精度をより向上させることができる。
ここで、加工装置10は、パルス幅と周波数の両方が上記範囲を満たす条件で端パルスレーザ出力装置14からレーザを出力させることが好ましい。これにより、加工装置10は、加工速度と品質とを高いレベルで両立させることができる。なお、加工装置10は、上記範囲でパルス幅を調整することで、品質を調整することができ、周波数を調整することで、品質及び加工性(加工速度)を調整することができる。
ここで、第1レーザの出力は、10W以上10000W以下とすることが好ましい。第1レーザの出力を上記範囲とすることで、短時間でかつ適切に被加工部材を粗加工することができる。第2レーザの出力は、1W以上50W以下とすることが好ましい。第2レーザの出力を上記範囲とすることで、短時間でかつ適切に被加工部材を仕上げ加工することができ、熱影響を好適に低減または除去することができる。
ここで、加工装置10は、第1レーザの出力を上記範囲で、加工品質を高く維持できる出力とすることが好ましい。これにより、加工装置10は、第2レーザを照射して実行する仕上げ加工に対する負荷を軽減することができ、被加工部材の加工をより短時間で好適に実行することができる。また、加工装置10は、上述したように、第2レーサを、パルス幅を1000ピコ秒以下としつつ、1W以上50W以下の出力とすることで、1パルスあたりのレーザのエネルギーを大きくすることができる。これにより、効率よく高い品質の加工を行うことができる。
また、加工装置10は、ファイバレーザ出力装置12から出力させる第1レーザL1の出力、レーザの種類や、短パルスレーザ出力装置14から出力させる第2レーザL2の出力、周波数、パルス幅等を調整可能とすることが好ましい。これにより、加工装置10は、加工する被加工部材8の厚みや材質、加工時間、許容される加工精度等に対応した適切な第1レーザL1及び第2レーザL2を出力させることができる。これにより、加工装置10は、より短時間かつより適切な精度で被加工部材を加工することができる。
加工装置は、上記実施形態に限定されず、種々の実施形態とすることができる。以下、図6から図11を用いて、他の実施形態について説明する。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態の加工装置の動作を説明するための説明図である。図7は、第2実施形態の加工装置の動作を説明するための説明図である。図8は、第2実施形態の加工装置の動作を説明するための説明図である。なお、第2実施形態の加工装置は、照射機構の構造、具体的には第2レーザの照射方向を除いて他の構成は、第1実施形態の加工装置10と同様である。加工装置10と同様の構成については説明を省略する。
図6から図8に示す加工装置は、被加工部材8の切断面に直交する向きから第2レーザL2bを照射している。つまり、加工装置は、矢印αに直交する面(ZY平面)において、第2レーザL2bを、第1レーザL1の進行方向に直交する方向に進む光とする。
ここで、加工装置の照射機構は、光ファイバ18から出力された第2レーザL2aを第2レーザL2bの向きで進む光とする機構として種々の機構を用いることができる。加工装置の照射機構は、例えば、ハーフミラーで分離された第2レーザL2aを複数の反射部材で反射させることで、第2レーザL2bの向きで進む光とすることができる。また、加工装置の照射機構は、ハーフミラーで分離された第2レーザL2aが入射する位置に入射面が配置され、被加工部材8の切断面と向かい合う位置に出射面が配置された光ファイバを設けてもよい。この場合、光ファイバで第2レーザL2aを案内し、出射面から出射させることで、第2レーザL2bの向きで進む光とすることができる。
図6から図8に示す加工装置は、案内部材70を有する。案内部材70は、被加工部材8の第1レーザL1が照射された後の部分(加工領域54)の第2レーザL2bが照射される面とは反対側の面側を、所定方向に案内する機構である。本実施形態の案内部材70は、被加工部材8の所定部分を鉛直方向下側に案内する板状の部材である。加工装置は、案内部材70を設けることで第1レーザL1が照射されて切断された加工領域54の一方の面と他方の面とをずらすことができ、加工領域54の第2レーザL2bが照射される面を露出させる。
図6から図8に示す加工装置は、矢印αに直交する面において、第2レーザL2bを、第1レーザL1の進行方向に直交する方向に進む光とすることで、第1レーザL1で切断された面の仕上げ加工をより高精度に実行することができる。例えば、加工装置は、第1レーザL1の進行方向先端側(移動機構22側)の面にも好適に第2レーザL2bを照射することができる。これにより、第1レーザL1と同じ方向からでは届きにくい位置に対しても、出力の弱い第2レーザL2bをより確実に到達させることができる。
図9は、第2実施形態の加工装置の動作を説明するための説明図である。ここで、図6から8に示す加工装置は、矢印αに直交する面において、第2レーザL2bを、第1レーザL1の進行方向に直交する方向に進む光としたがこれに限定されない。加工装置は、図9に示すように、矢印αに直交する面において、第2レーザL2bの進行方向と第1レーザL1の進行方向とのなす角が0度よりも大きければよい。つまり、矢印αに直交する面において、第2レーザL2bの進行方向が、第1レーザL1の進行方向に対して傾斜していればよい。なお、第2レーザL2bは、矢印αに直交する面において、加工を行う対象の切断面に向けてレーザを照射できる方向に傾斜している。
このように、加工装置は、第2レーザL2bの進行方向を第1レーザL1の進行方向に対して傾斜させることで、切断面(第1レーザL1の進行方向に平行な面)の全面に第2レーザL2bを照射しやすくすることができる。これにより、第1レーザL1を照射して加工した面の熱影響をより好適に低減または除去することができる。また、第2レーザL2bの進行方向と第1レーザL1の進行方向とのなす角を90度未満とすることで、第1レーザL1で加工され、切断(分断)された面のうち切断面を加工しない側の面が残っている場合でも、第2レーザL2bを対象の切断面に照射しやすくすることができる。これにより、例えば、上述した案内部材70を設けなくても、対象の切断面に第2レーザL2bを照射することができ、かつ、切断面の全面に第2レーザを照射しやすくすることができる。
図10は、第2実施形態の加工装置の動作を説明するための説明図である。ここで、加工装置は、図10に示すように、照射位置52において、第2レーザL2cの照射領域のZ方向長さが、被加工部材8の切断面のZ方向の長さよりも長いことが好ましい。つまり、加工装置10は、第2レーザL2cの照射領域が、被加工部材8の切断面の全面を通過するように、照射位置52における第2レーザL2cの照射領域の大きさを制御することが好ましい。加工装置10は、集光レンズの焦点距離や配置位置を調整することで、第2レーザL2cの照射領域の大きさを制御することができる。
図11は、第2実施形態の加工装置の動作を説明するための説明図である。加工装置は、図11に示すように、照射位置52において、第2レーザL2dの照射領域をZ方向(矢印80の方向)に走査させることが好ましい。具体的には、第2レーザL2dと第2レーザL2d´との間をZ方向に移動させることが好ましい。加工装置は、図11に示すように、第2レーザL2dの照射領域をZ方向に走査させることでも、被加工部材8の切断面の全域に第2レーザL2dを照射することができる。
加工装置は、図10に示す機構や、図11に示す機構を用いて、切断面の全面に第2レーザを照射することで被加工部材8の切断面の熱影響をより好適に低減することができ、切断面の形状をより平坦にすることができ、加工精度をより向上させることができる。
また、上記実施形態の加工装置10は、第2レーザL2をリング形状にする光学部材として、アキシコンレンズユニット34を用いたがこれに限定されない。加工装置10は、短パルスレーザ出力装置14から出力された第2レーザL2を光ファイバ18のリング形状の第2コア層64に選択的に入射させることができればよい。例えば、加工装置10は、短パルスレーザ出力装置14から出力された第2レーザL2の光路に、第2レーザL2の中心部分の成分を吸収する吸収部材(黒い板)や、第2レーザL2の中心部分の成分を反射する反射部材を配置し、第2レーザL2の外径側の一部の領域のみ通過させて、第2レーザL2をリング形状としてもよい。
上記実施形態の加工装置10は、第1レーザと第2レーザを案内する光ファイバ18の第1コア層を円形状としたが、リング形状としてもよい。つまり、光ファイバ18は、第1コア層の中にもクラッド層を配置してもよい。
上記実施形態の加工装置10は、ファイバレーザ出力装置12を用い、粗加工を行うレーザとして、つまり先に被加工部材8に照射されるレーザとしてファイバレーザを用いたがこれに限定されない。加工装置10は、ファイバレーザ出力装置12以外のレーザ出力装置を用いてもよい。例えば、粗加工を行うレーザを出力するレーザ出力装置として、CO2レーザ出力装置を用いてもよい。
上記実施形態の加工装置10は、粗加工を行う第1レーザと仕上げ加工を行う第2レーザの2種類のレーザを順番に被加工部材に照射することで、被加工部材を加工したが、これに限定されない。加工装置10は、粗加工を行うレーザ、つまり仕上げ加工を行う前のレーザを複数種類、つまり粗加工を行うレーザの照射位置を複数位置としてもよい。加工装置10は、例えば、粗加工用のレーザをCFRPの被加工部材8の樹脂切断用と、繊維切断用の2つに分けてもよい。この場合、樹脂切断用のレーザは、焦点が合っていない状態で被加工部材8に照射させる。これにより、一定の範囲の樹脂を切断することができる。また、繊維切断用のレーザは、焦点が合っている状態で被加工部材8に照射させる。これにより、繊維を好適に切断することができる。また、加工装置10は、仕上げ加工を複数のレーザで行うように、つまり仕上げ加工を行うレーザの照射位置を複数位置としてもよい。
加工装置10は、3つ以上の複数の照射位置にレーザを照射する場合、1つのレーザ出力装置から出力されたレーザを2つに分岐して、2つのレーザとしてもよい。この場合、レーザを波長で2つに分割してもよいし、単純にレーザの出力を2つに分けてもよい。なお、加工装置10は、同一の波長のレーザを複数のレーザとして用いる場合、光ファイバ18で同軸上に案内した当該複数のレーザを、各レーザの領域に対応した位置に配置した反射部材で反射して分離することが好ましい。これにより、同一の波長のレーザの場合でも、光ファイバを通過したコア層毎に分離することができる。また、光ファイバ18は、レーザの本数に合わせてコア層を増やすことで、3つ以上のレーザを同軸上で別々に案内することができる。これにより、レーザを案内する機構を簡単にすることができ、装置を簡略化することができる。
上記実施形態の加工装置10は、CFRPの加工に用いることで、炭素繊維とプラスチックとの両方を好適に切断することができ、かつ、切断面の形状をより好適な形状とすることができる。これにより、加工精度を高くすることができる。加工装置10は、上記効果を得ることができるため、被加工部材として、CFRPを用いることが好ましいが、これに限定されない。加工装置10は、被加工部材として上述した各種材料を用いることができる。なお、加工装置10は、CFRPと同様の効果を得ることができるため、熱影響(熱ダメージの影響)を低減、除去して、加工を行う必要がある各種材料に用いることが好ましい。
8 被加工部材
10 加工装置
12 ファイバレーザ出力装置
14 短パルスレーザ出力装置
16 レーザ案内光学系
18 光ファイバ
20 照射機構
22 移動機構
30 光ファイバ
32 光ファイバ
34 アキシコンレンズユニット
36、42 反射部材
38、40 ハーフミラー
44、46 集光レンズ
50、52 照射位置
54、56 加工領域
60 第1コア層
62、66 クラッド層
64 第2コア層
70 案内部材
80 矢印
L1、L2、L2a、L2b、L2c、L2d レーザ

Claims (12)

  1. 被加工部材にレーザを照射し、被加工部材を加工する加工装置であって、
    第1レーザを出力する第1レーザ出力装置と、
    第2レーザを短パルスで出力する第2レーザ出力装置と、
    第1コア層と前記第1コア層の外周側に配置されたクラッド層と、前記クラッド層の外周側に配置された第2コア層とが同心円上に配置された光ファイバと、
    前記第1レーザを前記第1コア層に入射させ、前記第2レーザを前記第2コア層に入射させる案内光学系と、
    前記光ファイバから出力された前記第1レーザと前記第2レーザとを分岐させ、前記第1レーザを前記被加工部材に照射させ、かつ、前記第1レーザが照射された領域に前記第2レーザを照射させる照射機構と、
    前記照射機構と前記被加工部材とを相対的に移動させる相対移動機構と、を有することを特徴とする加工装置。
  2. 前記照射機構は、前記光ファイバからリング形状で出力された前記第2レーザをリング形状で前記被加工部材に照射させることを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記照射機構は、前記相対移動機構で前記照射機構と前記被加工部材とを相対的に移動させる方向に直交する面において、前記第2レーザの照射方向を、前記第1レーザの照射方向に対して傾斜させることを特徴とする請求項1または2に記載の加工装置。
  4. 前記照射機構は、前記相対移動機構で前記照射機構と前記被加工部材とを相対的に移動させる方向に直交する面において、前記第2レーザの照射方向を、前記第1レーザの照射方向に対して直交する方向とすることを特徴とする請求項3に記載の加工装置。
  5. 前記照射機構は、前記第1レーザの照射方向に平行な方向において、前記第2レーザの前記被加工部材における照射領域が、前記第1レーザで切断された前記被加工部材の断面の全面を含むことを特徴とする請求項3または4に記載の加工装置。
  6. 前記照射機構は、前記第2レーザの前記被加工部材における照射領域を、前記第1レーザの照射方向に平行な方向に走査させることを特徴とする請求項3または4に記載の加工装置。
  7. 前記第1レーザ出力装置は、ファイバレーザ出力装置であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の加工装置。
  8. 前記第2レーザ出力装置は、前記第2レーザの周波数を1kHz以上1000MHz以下のパルスで出力することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の加工装置。
  9. 前記第2レーザ出力装置は、前記第2レーザのパルス幅を1000ピコ秒よりも短い時間で出力することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の加工装置。
  10. 前記相対移動機構は、前記照射機構を移動させることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の加工装置。
  11. 前記相対移動機構は、前記被加工部材を移動させることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の加工装置。
  12. 被加工部材にレーザを照射し、被加工部材を加工する加工方法であって、
    第1レーザと、短パルスの第2レーザとを出力するステップと、
    第1コア層と前記第1コア層の外周側に配置されたクラッド層と、前記クラッド層の外周側に配置された第2コア層とが同心円上に配置された光ファイバに対して、前記第1レーザを前記第1コア層に入射させ、前記第2レーザを前記第2コア層に入射させるステップと、
    入射された前記第1レーザ及び前記第2レーザを前記光ファイバから出力させるステップと、
    前記光ファイバから出力された前記第1レーザと前記第2レーザとを分岐させ、前記第1レーザを前記被加工部材に照射させ、かつ、前記第1レーザが照射された領域に前記第2レーザを照射させるステップと、
    前記第1レーザ及び前記第2レーザの照射位置と前記被加工部材とを相対的に移動させるステップと、を有することを特徴とする加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110121397A (zh) * 2017-09-26 2019-08-13 三菱电机株式会社 激光加工方法以及激光加工装置
US11471978B2 (en) 2018-03-15 2022-10-18 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Laser oscillator, laser machining device in which same is used, and laser oscillation method

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