JP6384197B2 - 電子機器 - Google Patents
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Description
具体的には、第1のコンタクト層100と、第2のコンタクト層200との間にバネ300のガイドとなる穴を持ったハウジング400が配置され、この穴内にバネ300を配置することで、安定した第1のコンタクト層100と第2のコンタクト層200との電気的な導通が行われている。
このため、更なる多機能化に伴い、層と層の導通箇所が増えると、コンタクトエリア(電気接続部)が占める割合が増大するという問題がある。
このように構成することで、1箇所に設ける導通構造で二対の電極間の導通ができるので、コンタクトエリアを小さく抑えることが期待できる。
ところが、このようにすると、他端側のコイルバネの巻径が大きくなるため、導通を取るために必要な導通構造の占める範囲(コンタクトエリア)が、その分だけ大きくなるという問題がある。また、座屈が発生しにくい構造になっているものの、依然として座屈等によるショートの可能性がある。
図1に示すように、本発明の電子機器(時計)1は、順に、文字板10、ソーラセル20、電子回路基板30及び、受基板40を有している。
なお、実際には、時計の前面に設けられる風防ガラス、時計の外枠となる筐体、筐体の裏面に設けられる蓋などの部品も有しているが、これらの部品等については図示を省略している。
また、受基板40の中央には、機械軸41が設けられており、その機械軸41が文字板10、ソーラセル20及び電子回路基板30の貫通孔を通り、その先端に秒針11、分針12、時針13が取り付けられる。
なお、詳細は後述するが、受基板40には、円筒状の筒状絶縁部42が設けられている。
また、図2(b)は、筒状絶縁部42の周辺の受基板40だけを図示したものになっている。
なお、第1実施形態において、以下では、ソーラセル20を第1コンタクト層20という。
なお、第1実施形態において、以下では、電子回路基板30を他のコンタクト層30という。
これは、電子機器(時計)1が、例えば、振動したりするときに、筒状絶縁部42の一端側の端部が、第1コンタクト層20に擦れるなどして、第1コンタクト層20の電気接点などを傷つけることを抑制するためである。
そして、第1導電性弾性体51は、細線の導電性材料で形成されているので電子機器(時計)1が振動したりしたときに、第1導電性弾性体51に座屈が発生して第2導電性弾性体52と接触し、第1導電性弾性体51と第2導電性弾性体52との間でショートが起きる可能性がある。
このため、第1導電性弾性体51と第2導電性弾性体52の間でのショートが確実に防止される。
このような感知は、他のコンタクト層(電子回路基板)30の一方の電極と他方の電極とが蓋を介して導通状態にあるときには、蓋が取付けられており、導通できない時には蓋部が外されている状態にあることをもとに行われている。
ところで、図2(b)に示すように、筒状絶縁部42は、中空状であり、また、一端側から他端側に向かってスリット44も形成されているため、力などがかかると変形しやすい。
このため、筒状絶縁部42に板状部43に対して横に曲げる方向に力が加わるようなことがあると、筒状絶縁部42の変形のし易さと相まって、筒状絶縁部42と板状部43との境目に応力が集まり、この境目に亀裂が発生したり、筒状絶縁部42の他端側(根元)が折れる可能性がある。
なお、以下、第2実施形態の説明では、主に第1実施形態と異なる点について説明し、第1実施形態と同様である部分については、説明を割愛する場合がある。
そして、筒状絶縁部42内に配置された第1導電性弾性体51の他端を受ける導電性材料からなる受部材46が筒状絶縁部42の他端側の端部(以後、他端ともいう)に取付けられている。
この受部材46は、筒状絶縁部42の他端側から孔内に挿入されて、筒状絶縁部42の貫通孔を、少なくとも、筒状絶縁部42と板状部43との境目を超えるまで閉塞させるように構成されている。
また、第1導電性弾性体51は、筒状絶縁部42の他端側の開口から筒状絶縁部42内に収納することができるので、第1実施形態のように、筒状絶縁部42にスリット44を形成する必要もないので強度が高くなりより変形が起こりにくい。
ここで、他のコンタクト層30の電気接点64との電気的接続のために、第2実施形態では、筒状絶縁部42の他端と受部材46とで挟持される導電性材料からなるコンタクトバネ(本例では、板バネ)55が設けられている。
まず、板状部43上に他のコンタクト層30を配置し、他のコンタクト層30の電気接点62に第2導電性弾性体52の他端が当接するように第2導電性弾性体52を筒状絶縁部42に被せる。
その後、筒状絶縁部42の他端側の開口から第1導電性弾性体51を孔内に挿入し、筒状絶縁部42の根元方向(他端側)からコンタクトバネ(例えば、板バネ)55を筒状絶縁部42の他端側の端部とで挟むように、導電性材料からなる受部材46(ビス又は支柱等)を取付ける。
第1実施形態、第2実施形態では、ソーラセル(第1コンタクト層)20と電子回路基板(他のコンタクト層)30との間での電気的な接続や、蓋(第1コンタクト層)20と電子回路基板(他のコンタクト層)30との間の電気的な接続を例に説明してきた。
さらには、例えば、時計(電子機器)1が計測した歩数(歩数計)のデータを自分の携帯端末(スマートフォンなど)の健康管理のアプリケーションに送るために、BlueTooth(登録商標)などの近距離通信用の回路基板が設けられるようなことも考えられる。
そして、一方の他のコンタクト層30には、第1コンタクト層20の電気接点61に対応した電気接点62が設けられており、他方の他のコンタクト層70には、第1コンタクト層20の電気接点63に対応した電気接点65が設けられている。
第1実施形態から第3実施形態では、主に電気的接続を行うための構造について説明してきたが、以下では、コンタクト層を安定に配置するための構成について説明を行う。
なお、第3実施形態で図6を参酌して説明した内容と同様の部分については説明を割愛する場合がある。
そして、各コンタクト層(第1コンタクト層20、一方の他のコンタクト層30及び他方の他のコンタクト層70)には、このボス47を通すための貫通孔が設けられている。
この支持部48は、第1コンタクト層20と他方の他のコンタクト層70が支持部48上に当接配置された時に、第1コンタクト層20が筒状絶縁部42の一端側の端部(一端)と所定の距離離間するように形成されているとともに、他方の他のコンタクト層70が筒状絶縁部42の他端側の端部(他端)と所定の距離離間するように形成されている。
例えば、コンタクト層として、ELバックライトを用いるようにしてもよく、この場合は、複数接点にGNDと出力端子を割り当てることが可能である。
例えば、コンタクト層がアナログ高周波回路の場合、筒状絶縁部42内の第1導電性弾性体51を高速通信用の信号線として、第2導電性弾性体52を電子機器のGNDに接続するようにして、第2導電性弾性体52を高速通信用の信号線(第1導電性弾性体51)を取り囲む電磁シールドとして用いることも可能である。
例えば、ウェアブル端末など小型で多機能化のために複数の電子回路基板を用いたい電子機器においては、安定した電気接続を小さいコンタクトエリアで実現することが求められるので、上記実施形態で説明したような電気接続の態様を好適に用いることが可能である。
<請求項1>
第1コンタクト層と、
前記第1コンタクト層と一端側の端部を離間させて配置される筒状絶縁部と、
前記筒状絶縁部内に配置され、一端が前記第1コンタクト層と電気的に接続される第1導電性弾性体と、
前記筒状絶縁部の外周に配置され、一端が前記第1コンタクト層と電気的に接続される第2導電性弾性体と、
前記第1導電性弾性体と第2導電性弾性体を介して、前記第1コンタクト層と電気的に接続される1又は2の他のコンタクト層と、を備え、
前記第1導電性弾性体の前記一端は、少なくとも前記第1コンタクト層と前記筒状絶縁部の離間している範囲に座屈防止部が設けられていることを特徴とする電子機器。
<請求項2>
前記第1導電性弾性体の前記座屈防止部における螺旋巻のピッチは、前記第1導電性弾性体の前記座屈防止部以外の部分における螺旋巻のピッチよりも狭く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
<請求項3>
前記他のコンタクト層が1つであり、
前記筒状絶縁部に設けられ、前記他のコンタクト層を前記第1コンタクト層と対向配置する板状部を備え、
前記筒状絶縁部には、前記一端側の前記端部から他端側に向けてスリットが形成され、
前記板状部には、前記スリットに繋がる溝部が形成され、
前記第1導電性弾性体が前記溝部に配置されるひげ部を有し、
前記第1導電性弾性体の前記ひげ部が前記他のコンタクト層の一方の面に電気的に接続されるとともに、前記第2導電性弾性体の他端が前記他のコンタクト層の他方の面に電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
<請求項4>
前記他のコンタクト層が1つであり、
前記筒状絶縁部に設けられ、前記他のコンタクト層を前記第1コンタクト層と対向配置する板状部と、
前記筒状絶縁部の他端に取付けられ、前記筒状絶縁部内に配置された前記第1導電性弾性体の他端を受ける導電性材料からなる受部材と、
前記筒状絶縁部の他端と受部材とで挟持される導電性材料からなるコンタクトバネと、を備え、
前記板状部には、前記板状部上に配置される前記他のコンタクト層の他方の面にアクセスするための開口が形成され、
前記コンタクトバネが前記開口を通じて前記他のコンタクト層の一方の面に電気的に接続されるとともに、前記第2導電性弾性体の他端が前記他のコンタクト層の他方の面に電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
<請求項5>
前記他のコンタクト層が2つであり、
前記筒状絶縁部に設けられ、一方の前記他のコンタクト層を前記第1コンタクト層と対向配置する板状部を備え、
前記第2導電性弾性体の他端が前記一方の他のコンタクト層に電気的に接続され、
前記第1導電性弾性体の他端が、前記筒状絶縁部の他端側の端部から離間して対向配置される他方の前記他のコンタクト層に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
<請求項6>
前記電子機器が時計であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電子機器。
10 文字盤
11 秒針
12 分針
13 時針
20 第1のコンタクト層(ソーラセル)
30 他のコンタクト層(電子回路基板)
40 他のコンタクト層(受基板)
41 機械軸
42 筒状絶縁部
43 板状部
44 スリット
45 溝部
46 受部材
47 ボス
48 支持部
51 第1導電性弾性体
52 第2導電性弾性体
53 座屈防止部
54 ひげ部
61〜65 電気接点
70 他のコンタクト層
Claims (6)
- 第1コンタクト層と、
前記第1コンタクト層と一端側の端部を離間させて配置される筒状絶縁部と、
前記筒状絶縁部内に配置され、一端が前記第1コンタクト層と電気的に接続される第1導電性弾性体と、
前記筒状絶縁部の外周に配置され、一端が前記第1コンタクト層と電気的に接続される第2導電性弾性体と、
前記第1導電性弾性体と第2導電性弾性体を介して、前記第1コンタクト層と電気的に接続される1又は2の他のコンタクト層と、を備え、
前記第1導電性弾性体の前記一端は、少なくとも前記第1コンタクト層と前記筒状絶縁部の離間している範囲に座屈防止部が設けられていることを特徴とする電子機器。 - 前記第1導電性弾性体の前記座屈防止部における螺旋巻のピッチは、前記第1導電性弾性体の前記座屈防止部以外の部分における螺旋巻のピッチよりも狭く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記他のコンタクト層が1つであり、
前記筒状絶縁部に設けられ、前記他のコンタクト層を前記第1コンタクト層と対向配置する板状部を備え、
前記筒状絶縁部には、前記一端側の前記端部から他端側に向けてスリットが形成され、
前記板状部には、前記スリットに繋がる溝部が形成され、
前記第1導電性弾性体が前記溝部に配置されるひげ部を有し、
前記第1導電性弾性体の前記ひげ部が前記他のコンタクト層の一方の面に電気的に接続されるとともに、前記第2導電性弾性体の他端が前記他のコンタクト層の他方の面に電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記他のコンタクト層が1つであり、
前記筒状絶縁部に設けられ、前記他のコンタクト層を前記第1コンタクト層と対向配置する板状部と、
前記筒状絶縁部の他端に取付けられ、前記筒状絶縁部内に配置された前記第1導電性弾性体の他端を受ける導電性材料からなる受部材と、
前記筒状絶縁部の他端と受部材とで挟持される導電性材料からなるコンタクトバネと、を備え、
前記板状部には、前記板状部上に配置される前記他のコンタクト層の他方の面にアクセスするための開口が形成され、
前記コンタクトバネが前記開口を通じて前記他のコンタクト層の一方の面に電気的に接続されるとともに、前記第2導電性弾性体の他端が前記他のコンタクト層の他方の面に電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記他のコンタクト層が2つであり、
前記筒状絶縁部に設けられ、一方の前記他のコンタクト層を前記第1コンタクト層と対向配置する板状部を備え、
前記第2導電性弾性体の他端が前記一方の他のコンタクト層に電気的に接続され、
前記第1導電性弾性体の他端が、前記筒状絶縁部の他端側の端部から離間して対向配置される他方の前記他のコンタクト層に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記電子機器が時計であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電子機器。
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