JP6382541B2 - ワイヤ接合方法、調整部材、及び内視鏡用操作ワイヤ - Google Patents

ワイヤ接合方法、調整部材、及び内視鏡用操作ワイヤ Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤのテンションを調整する調整機構において用いられる調整部材にワイヤを接合するワイヤ接合方法、調整部材、及び内視鏡用操作ワイヤに関する。
観察対象又は処置対象に挿入されて用いられる内視鏡においては、挿入部の内部に配設されたワイヤ(操作ワイヤ、アングルワイヤとも呼ばれる)を牽引することにより、挿入部先端の湾曲部に対する湾曲操作が行われる(例えば、特許文献1参照)。このワイヤの一端は、挿入部の先端側に設けられた湾曲管に組み付けられ、ワイヤの他端は、挿入部の基端側に設けられた操作部に組み付けられている。
操作部には、ワイヤの張りや緩みといったテンションを調整するための調整機構が設けられている。例えば特許文献1の図13には、ワイヤの端部と連結され、外周面に雄ねじが切られたネジ部材を、内周面に雌ねじが切られた調整ナットに螺合させた連結部の構成が開示されている。この連結部において調整ナットを回転させ、該調整ナットに対するネジ部材のねじ込み量を変化させることにより、ネジ部材と連結されたワイヤのテンションを調整することができる。
特開2001−37706号公報
ところで、ワイヤと金属部材を接合する場合において、繰り返し耐性が要求されるときには、はんだ付けやろう付けが用いられることが多い。また、はんだ付けやろう付けに用いられるフラックスには金属を腐食させる作用があるため、通常、接合作業後に、ワイヤとネジ部材との接合部及びその周辺に対する洗浄作業が行われる。しかしながら、洗浄によりフラックスを完全に除去することは困難である。そのため、上記調整機構において、万が一、ワイヤとネジ部材との接合部にフラックスが残留していた場合、ワイヤが腐食して破断するなどして、挿入部の湾曲不良が発生するおそれがある。
このような問題に対し、上記特許文献1においては、ワイヤとネジ部材とをビスによって固定し、さらに、ワイヤ固定部及びビスに接着剤を塗布することにより、補強を行っている。
しかしながら、上記特許文献1の場合、ネジ部材に対してビス留めを行うスペースが必要となるため、小型の内視鏡の操作部に適用することは困難である。また、一般的なサイズの内視鏡であっても、ワイヤやネジ部材を含む調整機構は、内視鏡本体内に収納される比較的小さいサイズであるため、微小なビスを留める、或いは、狭い領域に接着剤を塗布するといった細かい作業をする必要が生じ、作業性があまり良くない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、残留フラックスによる耐食性の低下を防ぐことができ、且つ、余分な部品スペースを要することなくワイヤと調整部材を接合することができる作業性の良いワイヤ接合方法、該ワイヤ接合方法に用いられる調整部材、及び内視鏡用操作ワイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るワイヤ接合方法は、内視鏡先端の湾曲部を操作するためのワイヤのテンションを調整する調整機構において用いられる調整部材に対して前記ワイヤを接合するワイヤ接合方法であって、両端が開口し、前記ワイヤを内部に挿通可能な円筒状をなし、高さ方向の一端側の領域に設けられ、外周面にネジ山が形成された雄ネジ部と、前記高さ方向の他端側の領域であって、前記一端側の領域とは異なる領域に設けられ、外周面に対する押圧により塑性変形して前記ワイヤと接合可能なカシメ部と、を備える調整部材に対し、少なくとも前記カシメ部の内部に前記ワイヤを挿通するワイヤ挿通工程と、前記カシメ部の外周面を押圧して塑性変形させることにより、前記カシメ部において前記調整部材と前記ワイヤとを接合するカシメ工程と、を含むことを特徴とする。
上記ワイヤ接合方法は、前記雄ネジ部と前記カシメ部との間の領域に中間部が設けられていることを特徴とする。
上記ワイヤ接合方法において、前記中間部の外径は、前記雄ネジ部の外径よりも小さいことを特徴とする。
本発明に係る調整部材は、内視鏡先端の湾曲部を操作するためのワイヤのテンションを調整する調整機構において用いられる調整部材であって、両端が開口し、前記ワイヤを内部に挿通可能な円筒状をなし、高さ方向の一端側の領域に設けられ、外周面にネジ山が形成された雄ネジ部と、前記高さ方向の他端側の領域であって、前記一端側の領域とは異なる領域に設けられ、外周面に対する押圧により塑性変形して前記ワイヤと接合可能なカシメ部と、を備えることを特徴とする。
上記調整部材は、前記雄ネジ部と前記カシメ部との間の領域に、外径が前記雄ネジ部の外径よりも小さい中間部がさらに設けられていることを特徴とする。
本発明に係る内視鏡用操作ワイヤは、前記調整部材と、前記調整部材に挿通され、前記カシメ部において前記調整部材と接合された前記ワイヤと、を備えることを特徴とする。
本発明に係る内視鏡用操作ワイヤは、前記調整部材と、前記調整部材に挿通され、前記カシメ部において前記調整部材と接合された前記ワイヤと、を備え、前記雄ネジ部と前記カシメ部との間の領域に中間部が設けられていることを特徴とする。
上記内視鏡用操作ワイヤは、前記カシメ部の外周面の少なくとも一部が平面状をなすことを特徴とする。
本発明によれば、調整部材とワイヤとをカシメ加工により接合するので、残留フラックスによる耐食性の低下を防ぐことができ、且つ、余分な部品スペースを要することなく、ワイヤと調整部材を作業性良く接合することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡用操作ワイヤを含む調整機構を示す正面図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る調整部材の外観を示す斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係るワイヤ接合方法を示す模式図である。 図4は、図2に示すカシメ工程において用いられるポンチを示す斜視図である。 図5は、図3に示すA−A線における内視鏡用操作ワイヤの断面図である。 図6は、本発明の実施の形態2に係る調整部材を示す断面図である。 図7は、本発明の実施の形態2に係る内視鏡用操作ワイヤを示す断面図である。 図8は、本発明の実施の形態3に係る調整部材を示す断面図である。 図9は、本発明の実施の形態3に係る内視鏡用操作ワイヤを示す断面図である。
以下に、本発明に係るワイヤ接合方法、調整部材、及び内視鏡用操作ワイヤの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これら実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。図面は模式的なものであり、各部の寸法の関係や比率は、現実と異なることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡用操作ワイヤを備える調整機構を示す模式図である。この調整機構100は、内視鏡の操作部に設けられ、内視鏡先端に設けられた湾曲部を操作するためのワイヤのテンションを調整するための機構であり、内視鏡用操作ワイヤ10と、該内視鏡用操作ワイヤ10を操作部に組み付ける組み付け部材としての調整ナット13及び固定部14とを備える。なお、図1においては、調整ナット13の一部を断面で示している。
内視鏡用操作ワイヤ10は、該内視鏡用操作ワイヤ10の長さを調整するための調整部材11と、一端部において調整部材11と接合されたワイヤ12とを備える。
図2は、調整部材11を示す斜視図であり、ワイヤ12と接合する前の状態を示している。図2に示すように、ワイヤ12の接合前において、調整部材11は全体として両端が開口した円筒状をなし、長手方向の一端側(図の左側)の領域に設けられ、外周面にネジ山が形成された雄ネジ部11aと、長手方向の他端側(図の右側)の領域であって上記一端側の領域とは異なる領域に設けられたカシメ部11bとを備える。調整部材11の内部には、円筒状の高さ方向に沿って、ワイヤ12が挿通される貫通孔11cが設けられている。このような調整部材11は、例えば真鍮等の金属又は合金によって形成されている。
また、図1に示すように、調整部材11は、カシメ部11bにおいてワイヤ12と接合されている。ワイヤ12と接合された状態において、カシメ部11bは圧縮され、もとの円筒とは異なる形状をなしている。具体的には、カシメ部11bの外周面の少なくとも一部は、後述するカシメ加工時に用いられた金型の形状に応じて、平面状をなしている。
ワイヤ12は、例えばステンレス等の金属素線からなるヨリ線である。調整機構100において、ワイヤ12の一端部は調整部材11に接合され、ワイヤ12の他端部(図示せず)は、内視鏡の挿入部先端に設けられた湾曲部に固定されている。なお、ワイヤ12の構造は、カシメ加工により接合可能であれば特に限定されず、単線であっても良い。
調整ナット13は、少なくとも一端側(調整部材11が挿入される側)が開口した円筒状をなし、内周面は、雄ネジ部11aと螺合可能なネジ山が形成された雌ネジ部13aとなっている。調整ナット13は、調整部材11と同様に、例えば真鍮等の金属又は合金によって形成されている。
固定部14は、操作部に対し、調整ナット13の回転中心軸に対して該調整ナット13を回転可能に保持する。
このような調整機構100において、調整ナット13を回転させ、該調整ナット13に対する雄ネジ部11aの装填長(ねじ込み量)を変化させることにより、ワイヤ12、調整部材11、調整ナット13、及び固定部材14を含む調整機構100全体の長さを変化させる。それによって、ワイヤ12のテンションを調整することができる。
次に、本発明の実施の形態1に係るワイヤ接合方法を説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係るワイヤ接合方法を示す模式図である。
まず、図3(a)に示すように、調整部材11を用意する。調整部材11は、真鍮等の金属又は合金からなる円柱部材に貫通孔11cを形成すると共に、外周面の一部をネジ切りして雄ネジ部11aを形成することにより作製することができる。
続いて、図3(b)に示すように、カシメ部11bの内部にワイヤ12を挿通する(ワイヤ挿通工程)。この際、調整部材11の貫通孔11cに対し、カシメ部11b側からワイヤ12を挿入し、ワイヤ12の一端部12aが少なくともカシメ部11bの内部を完全に通過するまでワイヤ12を押し進めると良い。なお、図3(b)は、ワイヤ12が貫通孔11cを貫通している状態を示している。
続いて、図3(c)に示すように、カシメ部11bに対してカシメ加工を行うことにより、カシメ部11bと、その内部に挿通されたワイヤ12とを接合する。
図4は、カシメ加工において用いられるポンチの例を示す斜視図である。図4に示すポンチ16は、V字状の加工面が形成された2つの金型17、18を備える。これらの金型17、18は、加工面17a、18aが対向するようにカシメ装置(図示せず)に設置される。
このようなカシメ装置に対し、ワイヤ12が挿通された調整部材11のカシメ部11bを加工面17a、18bの間に配置する。そして、カシメ装置を作動させ、一方の金型(例えば金型17)を他方の金型(例えば金型18)に近づけ、2つの金型17、18によりカシメ部11bを挟持して、外周面を加圧する。その後、金型17、18を離して、カシメ部11bを離型する。
それにより、図3(d)に示すように、カシメ部11bが塑性変形してワイヤ12と接合された内視鏡用操作ワイヤ10が得られる。
図5は、図3(d)に示すA−A線における内視鏡用操作ワイヤ10の断面図である。図5に示すように、ワイヤ12と接合された後のカシメ部11bの断面は、カシメ加工に用いた金型の形状に応じて塑性変形している。例えば図4に示すV字型の加工面17a、18aを有する金型17、18を用いる場合、カシメ部11bの断面は、4つの辺19を有する略菱形状となる。
また、ワイヤ12の断面も、カシメ加工時の押圧力により扁平となっている。このようなカシメ加工により、カシメ部11bの内壁とワイヤ12との隙間が塞がれて両者が密着し、調整部材11とワイヤ12が強固に接合される。
以上説明したように、本発明の実施の形態1によれば、はんだ付けやろう付けを用いることなく、調整部材11とワイヤ12とを強固に接合することができる。従って、残留フラックスに起因する耐食性の低下を防止することができ、挿入部の湾曲不良が生じにくい、耐久性の良い内視鏡を作製することが可能となる。
また、本発明の実施の形態1によれば、調整部材11に対してワイヤ12を固定するための余分な部品スペースが不要となるので、内視鏡用操作ワイヤ10を小型の内視鏡に適用することも可能となる。また、本発明の実施の形態1によれば、微小なビスを留める、或いは接着剤を塗布するといった細かい作業が不要となるので、作業性を向上させることができる。
さらに、本発明の実施の形態1によれば、カシメ加工によりカシメ部11bが例えば略菱形に変形するので、作業者の指や把持具によって調整部材11を掴み易くなる。従って、カシメ部11bをネジ頭として利用することにより、調整ナット13への調整部材11のねじ込み作業が容易となり、やはり作業性を向上させることができる。
なお、上記実施の形態1においては、カシメ加工後のカシメ部11bの断面形状を略菱形としたが、カシメ部11bの断面形状はこれに限定されない。例えば矩形や六角形等の多角形であっても良いし、もとの円形を単につぶした扁平形状であっても良い。カシメ部11bの断面形状を略菱形以外の形状にする場合には、所望の仕上がり形状に応じた加工面を有する金型を用いてカシメ加工を行えば良い。いずれにしても、カシメ部11bの外周面の少なくとも一部を平面状とすることで、カシメ部11bをネジ頭として利用し易くなる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る調整部材を示す断面図であり、ワイヤと接合される前の状態を示している。図6に示すように、実施の形態2に係る調整部材21は、全体として両端が開口した円筒状をなしている。該円筒状の高さ方向の一端側の領域は、外周面にネジ山が形成された雄ネジ部21aとなっている。一方、円筒状の高さ方向の他端側の領域であって、雄ネジ部21aと異なる領域は、接合対象のワイヤが挿通された状態でカシメ加工が可能なカシメ部21bとなっている。さらに、雄ネジ部21aとカシメ部21bとの間の領域には、外径がカシメ部21bの外径と等しい中間部21cが設けられている。調整部材21の内部には、円筒状の高さ方向に沿って、ワイヤが挿通される貫通孔21dが設けられている。このような調整部材21は、例えば真鍮等の金属又は合金によって形成されている。
調整部材21にワイヤ12を接合する方法は、全体として実施の形態1と同様であるが、本実施の形態2では、カシメ工程(図3(c)参照)において、中間部21cが設けられている分だけ雄ネジ部21aから離れた領域(即ち、カシメ部21b)に対してカシメ加工を行う。
図7は、調整部材21にワイヤ12を接合した内視鏡用操作ワイヤを示す断面図である。図7に示すように、内視鏡用操作ワイヤ20においては、カシメ工程における加圧によりカシメ部21bが塑性変形し、貫通孔21dに挿通されたワイヤ12と接合されている。
ここで、カシメ加工によりカシメ部21bを塑性変形させる場合、カシメ部21bと隣接する領域もカシメ部21bの変形にひきずられて、多少変形する。そこで、本実施の形態2においては、カシメ部21bと雄ネジ部21aとの間に中間部21cを設けることにより、カシメ部21bの変形による影響が雄ネジ部21aの端部に及ぶのを防いでいる。それにより、雄ネジ部21aは、その全長に渡ってネジの機能を維持することが可能となる。
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3について説明する。
図8は、本発明の実施の形態3に係る調整部材を示す断面図であり、ワイヤと接合される前の状態を示している。図8に示すように、実施の形態3に係る調整部材31は、全体として両端が開口した円筒状をなしている。該円筒状の高さ方向の一端側の領域は、外周面にネジ山が形成された雄ネジ部31aとなっている。一方、円筒状の高さ方向の他端側の領域であって、雄ネジ部31aと異なる領域は、接合対象のワイヤが挿通された状態でカシメ加工が可能なカシメ部31bとなっている。さらに、雄ネジ部31aとカシメ部31bとの間の領域には、外径が雄ネジ部31aの外径よりも小さい中間部31cが設けられている。調整部材31の内部には、円筒状の高さ方向に沿って、ワイヤが挿通される貫通孔31dが設けられている。
このような調整部材31は、真鍮等の金属又は合金からなる円柱部材に貫通孔31dを形成すると共に、外周面の一部をネジ切りして雄ネジ部31aを形成し、さらに、雄ネジ部31aと隣接する領域の外周面を切削して中間部31cを形成することにより作製することができる。
調整部材31にワイヤ12を接合する方法は、全体として実施の形態1と同様であるが、本実施の形態3では、カシメ工程(図3(c)参照)において、中間部31cが設けられた分だけ雄ネジ部31aから離れた領域(カシメ部31b)に対してカシメ加工を行う。
図9は、調整部材31にワイヤ12を接合した内視鏡用操作ワイヤを示す断面図である。図9に示すように、内視鏡用操作ワイヤ30においては、カシメ工程における加圧によりカシメ部31bが塑性変形し、貫通孔31dに挿通されたワイヤ12と接合されている。
ここで、上述したように、カシメ加工によりカシメ部31bを塑性変形させる場合、カシメ部31bと隣接する領域もカシメ部31bの変形にひきずられて、多少変形する。そこで、本実施の形態3においては、カシメ部31bと雄ネジ部31aとの間に中間部31cを設けることにより、カシメ部31bの変形による影響が雄ネジ部31aの端部に及ぶのを防いでいる。この際、中間部31cの外径を雄ネジ部31aの外径よりも小さくすることにより、カシメ部31bと隣接する中間部31cの部分が外周側に膨らむように変形した場合であっても、この変形した部分が調整ナット13(図1参照)に干渉することがなくなる。従って、調整ナット13に対する調整部材31のねじ込み長を長く確保することができ、ワイヤ12のテンションの調整可能な範囲を広げることが可能となる。
以上説明した本発明は、実施の形態1〜3に限定されるものではなく、各実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成できる。例えば、各実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を除外して形成しても良いし、異なる実施の形態や変形例に示した構成要素を適宜組み合わせて形成しても良い。
10、20、30 内視鏡用操作ワイヤ
11、21、31 調整部材
11a、21a、31a 雄ネジ部
11b、21b、31b カシメ部
11c、21d、31d 貫通孔
21c、31c 中間部
12 ワイヤ
12a 一端部
13 調整ナット
13a 雌ネジ部
14 固定部
16 ポンチ
17、18 金型
17a、18a 加工面
19 辺
100 調整機構

Claims (6)

  1. 内視鏡先端の湾曲部を操作するためのワイヤのテンションを調整する調整機構において用いられる調整部材に対して前記ワイヤを接合するワイヤ接合方法であって、
    両端が開口し、前記ワイヤを内部に挿通可能な円筒状をなし、高さ方向の一端側の領域に設けられ、外周面にネジ山が形成された雄ネジ部と、前記高さ方向の他端側の領域であって、前記一端側の領域とは異なる領域に設けられ、外周面に対する押圧により塑性変形して前記ワイヤと接合可能なカシメ部と、を備える調整部材に対し、少なくとも前記カシメ部の内部に前記ワイヤを挿通するワイヤ挿通工程と、
    前記雄ネジ部と前記カシメ部との間の領域に設けられた中間部であって、前記カシメ部と同一の外径を有し、前記カシメ部が変形した際に前記雄ネジ部が変形しないような長さを有する中間部を避けて、前記カシメ部の外周面を押圧して塑性変形させることにより、前記カシメ部において前記調整部材と前記ワイヤとを接合するカシメ工程と、
    を含ことを特徴とするワイヤ接合方法。
  2. 前記中間部の外径は、前記カシメ工程において前記カシメ部が変形する前後において前記雄ネジ部の外径よりも小さい径であることを特徴とする請求項1に記載のワイヤ接合方法。
  3. 内視鏡先端の湾曲部を操作するためのワイヤのテンションを調整する調整機構において用いられる調整部材であって、
    両端が開口し、前記ワイヤを内部に挿通可能な円筒状をなし、
    高さ方向の一端側の領域に設けられ、外周面にネジ山が形成された雄ネジ部と、
    前記高さ方向の他端側の領域であって、前記一端側の領域とは異なる領域に設けられ、外周面に対する押圧により塑性変形して前記ワイヤと接合可能なカシメ部と、
    前記雄ネジ部と前記カシメ部との間の領域に設けられた中間部であって、塑性変形前の前記カシメ部と同一の外径を有し、前記カシメ部が変形した際に前記雄ネジ部が変形しないような長さを有する中間部と、
    を備えることを特徴とする調整部材。
  4. 前記中間部の外径は、前記カシメ部が変形する前後において前記雄ネジ部の外径よりも小さい径であることを特徴とする請求項3に記載の調整部材。
  5. 請求項3又は4に記載の調整部材と、
    前記調整部材に挿通され、前記カシメ部において前記調整部材と接合された前記ワイヤと、
    を備えることを特徴とする内視鏡用操作ワイヤ。
  6. 前記カシメ部の外周面の少なくとも一部が平面状をなすことを特徴とする請求項5に記載の内視鏡用操作ワイヤ。
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