JP6382298B2 - リソグラフィ装置 - Google Patents

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Description

本出願は、2013年3月27日に出願された米国仮出願第61/805,592号、および、2013年9月30日に出願された米国仮出願第61/884,386号の利益を主張し、その全体が本書に援用される。
本発明は、リソグラフィ装置に関し、リソグラフィ装置(または、いくつかの他の装置)の部分を形成しうる構成要素に関する。
リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、たいていは基板の目標部分に与える機械である。リソグラフィ装置は例えば、集積回路(IC)の製造に用いられる。その場合、マスクまたはレチクルとも称されるパターニングデバイスがICの個々の層に形成される回路パターンを生成するために使用されうる。このパターンは、基板(例えばシリコンウェーハ)上の(例えばダイの一部、一つのダイ、またはいくつかのダイを備える)目標部分に転写されることができる。パターンは典型的に基板上に設けられた放射感応性材料(レジスト)層への結像により転写される。一般に、一枚の基板にはネットワーク状に隣接する目標部分が含まれ、これらは連続してパターン付与される。
リソグラフィはICや他のデバイス及び/または構造の製造における主要な工程のひとつとして広く認知されている。しかしながら、リソグラフィを使用して作成されるフィーチャの寸法が小さくなるにつれて、リソグラフィは小型のICや他のデバイス及び/または構造を製造可能とするためのよりクリティカルな要因となってきている。
リソグラフィ装置は、典型的に、放射ビームを調整するよう構成される照明システムと;放射ビームの断面にパターンを付してパターン放射ビームを形成可能なパターニングデバイス(レチクルまたはマスクなど)を保持するように構築されるサポート構造と;基板を保持するように構築される基板テーブルと;パターン放射ビームを基板の目標部分に投影するように構成される投影システムと;を含む。
パターン印刷の限界の理論推定値は、分解能に関するレイリー基準によって以下に示される式(1)で与えられる。
Figure 0006382298
ここでλは使用される放射の波長であり、NAはパターン印刷に使用される投影システムの開口数であり、k1はプロセスに依存する調整係数でありレイリー定数とも呼ばれ、CDは印刷されるフィーチャのフィーチャサイズ(または限界寸法)である。式(1)から導かれるのは、印刷可能なフィーチャサイズの最小値を小さくすることができる3つの方法があるということである。すなわち、露光波長λを短くすることによって、開口数NAを大きくすることによって、またはk1の値を小さくすることによってである。
露光波長を短くしそれによって印刷可能な最小サイズを小さくするために、極端紫外(EUV)放射源を使用することが提案されている。EUV放射は、5nmから20nmの範囲内、例えば13nmから14nmの範囲内の波長を有する電磁放射である。さらに波長10nm未満、例えば6.7nmまたは6.8nmなど5nmから10nmの範囲内のEUV放射も使用可能であることが提案されている。そのような放射は極端紫外放射または軟X線放射と呼ばれる。実現可能なソースは例えばレーザ生成プラズマ源、放電プラズマ源、または電子蓄積リングから供給されるシンクロトロン放射に基づくソースを含む。
EUV放射は、プラズマを用いて生成されてもよい。EUV放射を生成するための放射システムは、プラズマを供給する燃料を励起するためのレーザと、プラズマを収容するためのソースコレクタ装置とを含んでもよい。プラズマは例えば、適切な材料(例えばスズ)の粒子、または、適切な気体または蒸気(例えばXeガスやLi蒸気など)の流れ等の燃料にレーザビームを向けることにより生成されてもよい。結果として生じるプラズマは、例えばEUV放射などの出力放射を放出し、その出力放射は放射コレクタを用いて集められる。放射コレクタは、放射を受けてその放射をビームに集中させる鏡面垂直入射放射コレクタであってもよい。ソースコレクタ装置は、プラズマを保持するための真空環境を提供するよう構成された包囲構造またはチャンバを含んでもよい。そのような放射システムは、典型的にレーザ生成プラズマ(LPP)源と呼ばれる。
別の構成において、EUV放射を生成する放射システムは、放電を用いてプラズマを生成してもよい。放電は、Xeガス、Li蒸気またはSn蒸気といったガスまたは蒸気を通過し、EUV放射を出力する非常に熱いプラズマを生成する。このような放射システムは、典型的に放電生成プラズマ(DPP)源と呼ばれる。
EUV源内でのプラズマ生成は、燃料から生成される汚染粒子を生じさせうる。EUVリソグラフィ装置内での汚染は、例えば装置のミラーといった光学面またはリソグラフィ装置のパターニングデバイスに付着しうる。汚染は、ミラーにより反射されるEUV放射の効率を低減させ、および/または、EUV装置により基板上に投影されるパターンの正確性を低減させうる。光学面またはパターニングデバイスの汚染は、これらの交換を必要としうる。これは高価であり、したがって、交換周期のいかなる低減も有利となりうる。さらに、リソグラフィ装置またはEUV装置のこのような部分の交換は時間のかかるプロセスであり、交換中においてリソグラフィ装置の動作を停止しなければならないかもしれない。リソグラフィ装置の動作の停止は、リソグラフ装置の生産性を低減させ、その効率を低減させうるため、好ましくない。
本明細書またはそれ以外で識別されるかに拘わらず、従来技術の少なくとも一つの課題を除去または低減させること又は既存の装置または方法の代替を提供することが好ましい。特に、本発明の目的の一つは、それ以外にEUV放射などの放射を生成するための方法および装置を提供することである。
ペリクルまたはフィルムは、レチクルのパターン面を保護するためにEUVリソグラフィ装置に用いられる。レチクルは、デバイスパターニング用のレチクルパターン面に入射するEUVビームにパターンを付すために用いられる。一般にペリクルは膜であり、放射ビームの膜の通過を可能にするように構成され、汚染粒子の膜の通過を防ぐように構成される。このようなペリクルは所望波長の放射に対して高い透過性を有する一方で、レチクルのパターン面上に移される粒子状付着物に対するバリアとしても機能することが望ましい。このような付着物はレチクルを用いてパターン化されるデバイスの欠陥につながりうるため、このような欠陥を低レベルに維持して高い生産性を持続させることが望ましい。実際のところ、レチクル面上に特定の粒子サイズ(例えば約20nm)を超える粒子がないことが許容されうる。レチクル面から約2mmの高さにペリクルを用いることは、許容される粒子サイズを例えば約2μmに増大させうる。これは、ペリクル面上での粒子汚染の検査およびモニタリングを容易にもする。より大きい粒子は、より簡単にモニタされる。ペリクルは、レチクルに入射する放射から不要な波長(例えば深紫外(DUV))をフィルタするスペクトル純度フィルタを提供するためにも用いられるうる。
汚染粒子は、EUVリソグラフィ装置内で様々なソースから生じうる。高速移動する粒子は、特にソースがEUV放射生成用のプラズマを含むときにEUV放射源から生成されうる。これらは、EUVビームの経路に沿って、ソースコレクタの中間焦点開口を通過してイルミネータアセンブリへ向かい、ミラーとの弾性衝突の後にやがてレチクルに到達しうる。
低速移動する粒子は、システムの振動およびEUV装置内の可動部により持ち上げられ、レチクルのパターン面上にランダムに付着しうる。
従来技術のペリクルは、シリコンがEUV放射に対して高い透過性を有するため、典型的にシリコンの膜またはフィルムでできている。しかしながら、シリコンペリクルに要求される薄さは、レチクルのパターン面上の位置にペリクルを保持するためのメッシュ(例えばグリッドまたはハニカム)のサポート構造を必要としうる。レチクルによるEUVパターンと干渉するメッシュパターンの影響を低減するために、レチクルのパターン面から数mm、例えば5mm離れてサポートされるペリクルおよびメッシュが提案されている。リソグラフィ装置においてクリアランス間隔が重要であるため、ペリクルはパターンを持つレチクル面の近く、例えばレチクルから約2.5mm以下程度に近くに位置することが望ましい。しかしながら、ペリクルについてレチクルから約5mm以上の間隔を持つ場合でさえも、メッシュパターンは依然として高解像度パターニングに負の影響を有しうる。ペリクルとの組み合わせにおいてメッシュが用いられる別の理由は、例えば赤外放射をフィルタするためのスペクトル純度フィルタを提供するためでありうる。
本発明のある目的は、粒子状付着物からレチクルを保護するのに適したペリクル配置を提供し、従来技術に係る上述またはそれ以外の課題に対処または解決することにある。
本発明の第1態様によれば、リソグラフィ用のレチクルを保護する装置が提供される。この装置は、ペリクルと;少なくとも一つのアクチュエータと;を備え、当該装置は、使用中、アクチュエータがレチクルに対するペリクルの動きを生じさせるように構成される。
第1態様の装置によれば、ペリクルにより、ペリクルの表面上に留まるデブリにより又はペリクルのしわ/不均一性によりレチクルに影ができることに関連する負の影響を、EUV放射などの放射のレチクルへの露光中のレチクルに対するペリクルの動きによって緩和できる。同様にこれはレチクルのパターン面により近接してレチクルを配置することを可能にし、したがってこの装置が用いられうるリソグラフィ装置内のスペースの要求を有利に低減させる。このようにして、第1態様の装置を従来技術のペリクルを使用すると問題となるようなスペースの制約があるリソグラフィ装置内に用いることができる。
動きは、実質的にレチクルのパターン面により規定される面に平行な面内であってもよい。このようにして、リソグラフィ装置内の装置に必要とされるスペースを有利に低減できる。
少なくとも一つのアクチュエータは圧電トランスデューサであってもよい。
装置は、少なくとも一つのアクチュエータがレチクルに対するペリクルの周期的な動きを生じさせるように構成されてもよい。例えば、動きがレチクルに対するペリクルの振動性の動きであってもよい。動きは、単調であってもよい。
ペリクルに生じる動きは、少なくとも一つの周期が放射の局所露光に必要な時間周期内に完了するようであってもよい。しかしながら、他の実施の形態において、誘起される動きが局所露光中に一周期未満が完了するようであってもよい。
装置は、少なくとも一つの周期が放射の全領域露光に必要な時間周期内に完了するようなペリクルの動きを少なくとも一つのアクチュエータが生じさせるように構成されてもよい。
装置は、リソグラフィ装置のレチクルの上方にペリクルを支持するためのフレームをさらに備えてもよい。フレームは、少なくとも一つのアクチュエータを備えてもよい。少なくとも一つのアクチュエータは、アクチュエータを含む装置全体をリソグラフィ装置から取り外して修理点検できるようにしてフレームと一体化されてもよい。
フレームは、レチクル表面に取り付けるための第1フレーム部材と、前記ペリクルを支持するための第2フレーム部材とを備えてもよい。第1および第2フレーム部材は、可撓性部材、弾性部材または衝撃吸収部材の少なくとも一つにより接続されてもよい。
本発明の第2態様によれば、リソグラフィ装置のレチクルを保護する方法が提供される。この方法は、レチクルのEUV放射露光中にレチクルの上方に支持されるペリクルの前記レチクルに対する動きを生じさせることを備える。
動きは、レチクルのパターン面により規定される面に平行な面内であってもよい。
動きは、圧電トランスデューサを用いて誘起されてもよい。
動きは、パッシブな動きであってもよい。例えば、動きがレチクルの動きにより受動的に生じてもよい。例えば、レチクルはスキャン動作中に動いてもよい。
動きは、周期的であってもよい。例えば、動きが振動性であってもよい。
少なくとも一つの周期が局所露光に必要な時間周期内に完了してもよい。
少なくとも一つの周期が全領域露光に必要な時間周期内に完了してもよい。
動きは、レチクルにて受ける放射がレチクルのパターン面にわたって実質的に均一な強度分布を有するように適合されてもよい。
動きは、ペリクルを支持するメッシュにより生じる影がレチクルのパターン面にて受ける放射の強度分布に及ぼす影響を実質的に低減させるように適合されてもよい。
動きは、メッシュにより生じる影の影響をレチクルのパターン面にわたって平均化させるように適合されてもよい。
本発明の第3態様によれば、EUVリソグラフィ用のレチクルアセンブリが提供される。このレチクルアセンブリは、入射する放射ビームにパターンを付すのに適したパターン面を有するレチクルと;パターン面上に少なくとも保持されるペリクルと;少なくとも一つのアクチュエータと;を備える。このレチクルアセンブリは、アクチュエータがパターン面に対するペリクルの動きを生じさせるように構成される。
本発明の第4態様によれば、約5nmから約20nmの波長を有する放射ビームを用いてレチクルアセンブリからのパターンを基板上に投影するように構成され、レチクルアセンブリが第3態様に係るレチクルアセンブリであるリソグラフィ装置が提供される。
リソグラフィ装置は、放射ビームを調整するよう構成される照明システムと;放射ビームの断面にパターンを付してパターン放射ビームを形成可能なレチクルアセンブリを保持するよう構築されるサポート構造と;基板を保持するよう構築される基板テーブルと;パターン放射ビームを基板の目標部分に投影するよう構成される投影システムと;をさらに備えてもよい。
アクチュエータは、レチクルアセンブリを保持するよう構築されるサポート構造と一体化されてもよい。代わりに、ペリクルを支持するように構成されるフレームとアクチュエータが一体化されてもよい。この場合、ペリクルを支持するように構成されるフレームは、レチクルアセンブリを支持するように構成されるサポート構造と一体化されない。
本発明の第5態様によれば、デバイス製造方法が提供される。この方法は、第4態様のリソグラフィ装置を用いて基板をパターン化する放射を生成することを備える。
本発明の第6態様によれば、ペリクルアセンブリが提供される。このペリクルアセンブリは、ペリクルフレームを備え、ペリクルフレームがレチクルの上方にペリクルを支持するための内側フレームと、内側フレームに着脱可能に結合される外側フレームとを備える。
内側フレームは可撓性である。外側フレームは堅固であってもよい。
内側フレームが長方形を形成してもよく、長方形の各辺が辺の長手方向と直交する面内において4mm以下の断面積を有してもよい。
内側フレームがステンレス鋼で構成されてもよい。
外側フレームが複数の留め具により内側フレームに結合されてもよい。ペリクルフレームの各辺に沿って少なくとも3個の留め具が設けられてもよい。
本発明の第7態様によれば、レチクル表面にペリクルを取り付ける方法が提供される。この方法は、第6態様に係るペリクルアセンブリをレチクルの上に配置することと;ペリクルアセンブリから外側フレームを取り外すこととを備える。
本発明の第8態様によれば、ペリクルアセンブリが提供される。このペリクルアセンブリは、レチクルの上方にペリクルを支持するためのフレームを備え、フレームが、使用中、レチクルに対するペリクルの動きが生じるように構成される。
動きは、実質的にレチクルのパターン面により規定される面に平行な面内であってもよい。
誘起される動きは、レチクルに対するペリクルの周期的な動きであってもよい。
ペリクルアセンブリは、レチクルに対するペリクルの振動性の動きが使用中に生じるように構成されてもよい。
ペリクルアセンブリは、少なくとも一つの周期がレチクルの局所放射露光に必要な時間周期内に完了するようなペリクルの動きが生じるように構成されてもよい。
ペリクルアセンブリは、少なくとも一つの周期がレチクルの全領域放射露光に必要な時間周期内に完了するようなペリクルの動きが生じるように構成されてもよい。
ペリクルアセンブリは、レチクルの上方にペリクルを支持するためのフレームをさらに備えてもよく、レチクルの動きを生じさせるアクチュエータが設けられてもよく、レチクルの前記動きがペリクルの前記動きを生じさせてもよい。
ペリクルアセンブリは、レチクルの上方にペリクルを支持するためのフレームをさらに備えてもよい。この場合、フレームは少なくとも一つのアクチュエータを備え、前記アクチュエータがペリクルの前記動きを生じさせるように構成される。
フレームは、レチクルの表面に取り付けられるための第1フレーム部材と、前記ペリクルを支持するための第2フレーム部材とを備えてもよく、第1および第2フレーム部材は、可撓性部材、弾性部材または衝撃吸収部材の少なくとも一つにより接続されてもよい。
第1、第3、第4、第6または第8のいずれかにおいて、二つのアクチュエータが設けられ、各アクチュエータが他方のアクチュエータと直交する方向にペリクルの振動を生じさせるように構成されてもよい。
二つのアクチュエータのそれぞれにより生じる振動は、周波数、位相または振幅の少なくとも一つについて異なってもよい。
二つの振動子は、ペリクルの移動中のいかなる時間においてもペリクルが静止しないようにペリクルを振動させるよう構成されてもよい。
二つの振動子は、ペリクルをリサージュパターンで振動させるように構成されてもよい。
上記第2態様において、動きを生じさせることは、二つの直交する方向にペリクルの振動性の動きを生じさせることを備えてもよい。
一の方向に誘起される振動は、周波数、位相または振幅の少なくとも一つに関して他の方向に誘起される振動と異なってもよい。
振動性の動きは、ペリクルの移動中のいかなる時間においてもペリクルが静止しないように構成されてもよい。
誘起される動きは、リサージュパターンに従ってもよい。
上記態様のいずれかにおいてメッシュが設けられる場合、メッシュは非周期的グリッド構造を備えてもよく、例えばペンローズグリッド構造を備えてもよい。
本発明の第9態様によれば、ペリクルアセンブリ又はダイナミックガスロック膜として使用する膜アセンブリを製造する方法が提供される。この方法は、膜の内部において第1方向に第1の量の張力と第2方向に第1の量より大きい第2の量の張力とを生じさせることを備える。膜は、フレームに取り付けられている間、第1および第2方向に異なる張力の下に維持される。応力は、膜がフレームに取り付けられる間に第1および第2方向のそれぞれ又はいずれかに加えられてもよいし、または、膜をフレームに取り付ける前に加えられてもよい。
第2方向は膜の長手軸と実質的に平行であってもよく、第1方向は膜の短手軸と実質的に平行であってもよい。
第2方向は使用中の膜に入射する放射ビームのスキャン方向と実質的に垂直であってもよい。第1方向は第1方向と実質的に垂直であってもよい。
膜内の第1および第2の量の応力差は、使用中の膜に入射するスキャン放射ビームのアスペクト比に依存して選択されてもよい。
膜内の第1および第2の量の応力差は、使用中の膜に第1方向および第2方向に生じる熱膨張の差に依存して選択されてもよい。
膜がペリクルとして用いられる場合、第1の量の応力と第2の量の応力の比率が1:13程度であってもよい。
膜がダイナミックエアロック膜として用いられる場合、第1の量の応力と第2の量の応力の比率が1:3程度であってもよい。
第10態様によれば、ペリクルアセンブリ又はダイナミックガスロック膜アセンブリとして用いられる装置が提供される。この装置は、フレームに取り付けられる膜を備え、取り付けられる膜が第1方向に第1の量の張力下にあり、第2方向に第1の量より大きい第2の量の張力下にある。
第2方向は膜の長手軸と実質的に平行であってもよく、第1方向は膜の短手軸と実質的に平行であってもよい。
第2方向は使用中の膜に入射する放射ビームのスキャン方向と実質的に垂直であってもよく、第1方向は前記第1方向と実質的に垂直であってもよい。
第1および第2の量の応力差は、使用中の膜に入射するスキャン放射ビームのアスペクト比に実質的に比例してもよい。
第1および第2の量の応力差は、使用中の膜に第1方向および第2方向に生じる熱膨張の差に実質的に比例してもよい。
膜はペリクルであってもよく、第1の量の応力と第2の量の応力の比率が1:13程度であってもよい。
膜はダイナミックエアロック膜であってもよく、第1の量の応力と第2の量の応力の比率が1:3程度であってもよい。
本発明の第11態様によれば、第1、第3、第4、第6または第8態様に係る装置であって、ペリクルが第10態様に係るペリクルである装置が提供される。
第12態様によれば、第2、第4または第7態様に係る方法であって、ペリクルが第10態様に係るペリクルである方法が提供される。
本発明の一以上の態様は、当業者にとって適切であれば、本明細書に記載される任意の一以上の他の態様、および/または、本明細書に記載される任意の一以上の特徴と組み合わせられてもよい。
本発明のさらなる特徴および利点は、本発明の様々な実施の形態の構造および作用とともに、添付の図面を参照して以下で詳細に説明される。本発明は、本書で説明される特定の実施の形態に限定されないことに注意する。このような実施の形態は、例示を目的として本書に提示されているに過ぎない。本書に含まれる教示に基づけば、さらなる実施の形態は関連分野の当業者にとって明らかであろう。
本発明の実施の形態は、添付の概略的な図面を参照して以下に示されるがこれらは例示に過ぎない。各図面において対応する符号は対応する部分を示す。
本発明のある実施の形態に係るリソグラフィ装置を模式的に示す図である。
図1のリソグラフィ装置を模式的に示す詳細図である。
本発明のある実施の形態に係るペリクルの構成を模式的に示す図である。
本発明の別の実施の形態に係るペリクルの構成を模式的に示す図である。
本発明のさらに別の実施の形態に係るペリクルの構成を模式的に示す図である。
図6aおよび6bは、それぞれのサポートメッシュ構造に関するペリクルの動きを模式的に示す図である。
本発明のさらに別の実施の形態に係るペリクルの構成を模式的に示す図である。
ある実施の形態に係るペリクルアセンブリを模式的に示す上面図である。
本発明のさらに別の実施の形態に係るペリクルの構成を模式的に示す図である。
二つ結合された調和振動子により記述できる四つのリサージュ曲線の例を示す図である。
ペンローズタイル構造を有するペリクルサポートメッシュを模式的に示す図である。
本発明のさらに別の実施の形態に係るペリクルの構成を模式的に示す図である。
熱膨張するペリクルの変形により形成されるしわを模式的に示す図である。
しわを防ぐためにペリクルに付加されうる張力を模式的に示す図である。
本発明の特徴および優位性は、一貫して同様の符号が対応する要素を同等に扱う図面を併用する場合に、以下の詳細な記載がより明らかになるであろう。図面において、同様の符号はたいていの場合、同一、機能的に同様または構造的に同様の要素を示す。ある要素が初めて登場する図面は、対応する符号の左端の数字により示される。
本明細書は、本発明の特徴を包含する実施の形態を開示する。開示される実施の形態は、本発明を例示するにすぎない。本発明の範囲は、開示される実施の形態に限定されない。本発明は、添付の請求項により規定される。
開示される実施の形態および明細書にて参照される「一つの実施の形態」、「ある実施の形態」、「いくつかの実施の形態」などは、開示される実施の形態が具体的特徴、構造または特性を含んでもよいことを示すが、必ずしも全ての実施の形態がその具体的特徴、構造または特性を含まなければならないことを示すものではない。またこのような表現は、必ずしも同じ実施の形態を指すものではない。さらにある具体的特徴、構造または特性がある実施の形態に関連して記載されるとき、明示されているか否かにかかわらず、このような特徴、構造または性質と別の実施の形態との関連をもたらすことが当業者の知識の範囲内であることが理解されよう。
図1は、本発明のある実施の形態に係る放射源SOを含むリソグラフィ装置LAPを模式的に示す。本装置は、放射ビームB(例えばEUV放射)を調整するよう構成される照明システム(イルミネータ)ILと;パターニングデバイス(例えばマスクまたはレチクル)MAを支持するよう構築され、パターニングデバイスを正確に位置決めするよう構成される第1位置決め部PMに接続されるサポート構造(例えばマスクテーブル)MTと;基板(例えば、レジストで覆われたウエハ)Wを保持するよう構築され、基板を正確に位置決めする第2位置決め部PWに接続される基板テーブル(例えばウエハテーブル)WTと;パターニングデバイスMAにより放射ビームBに付与されるパターンを基板Wの(例えば一以上のダイを備える)目標部分Cに投影する投影システム(例えば反射投影システム)PSと、を備える。
照明システムは、放射を方向付け、成形し、又は制御するための屈折型、反射型、磁気型、電磁気型、静電型、あるいは他の種類の光学素子といった各種光学素子またはこれらの任意の組合せを含んでもよい。
サポート構造MTは、パターニングデバイスの向き、リソグラフィ装置のデザイン、及び、パターニングデバイスが真空環境で保持されるか否かといった他の条件に応じた方式でパターニングデバイスMAを保持する。サポート構造は、機械式、真空式、静電式またはパターニングデバイスを保持する他の固定技術を用いてもよい。サポート構造は、フレームまたはテーブルであってもよく、例えば、これらは固定されていてもよいし必要に応じて移動可能であってもよい。サポート構造は、例えば投影システムに対して所望の位置にパターニングデバイスを位置決めすることを保証してもよい。
「パターニングデバイス」なる用語は、例えば基板の目標部分にパターンを生成するために放射ビームの断面にパターンを付与するのに使用可能な何らかのデバイスを指し示すものと広義に解釈されるであろう。放射ビームに付与されるパターンは、目標部分に生成される集積回路等のデバイスにおける特定の機能層に対応してもよい。
パターニングデバイスは透過型であっても反射型であってもよい。パターニングデバイスには例えば、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルが含まれる。マスクはリソグラフィの分野では周知であり、バイナリマスクやレベンソン型位相シフトマスク、ハーフトーン型位相シフトマスク、さらに各種のハイブリッド型マスクが含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例は、マトリックス状に配列される小型のミラーを採用し、各ミラーは入射する放射ビームを異なる方向に反射するように個別に傾斜できる。傾斜されるミラーは、ミラーマトリックスにより反射される放射ビームにパターンを付与する。
投影システムは、照明システムと同様、使用される露光放射に応じて、または真空の使用といった他の要因に応じて適切である限り、屈折型、反射型、磁気型、電磁気型、静電型あるいは他の種類の光学素子といった各種光学素子、またはこれらの任意の組合せを含みうる。ガスは放射を吸収しすぎるかもしれないので、EUV放射については真空または少なくとも低ガス圧環境を使用することが望ましい。したがって、真空壁および真空ポンプの助けによりビーム経路の全体に真空または低ガス圧環境が与えられてもよい。
図示されるように、本装置は(例えば反射型マスクを採用する)反射型の形式である。
リソグラフィ装置は二つ(デュアルステージ)またはそれより多数の基板テーブル(および/または二以上のマスクテーブル)を有する形式であってもよい。このような「多重ステージ」型の装置においては、追加的なテーブルが並行して使用されてもよく、あるいは一以上のテーブルが露光に使用されている間に一以上の他のテーブルで準備工程が実行されてもよい。
図1を参照すると、イルミネータILは放射源SOから極端紫外(EUV)放射ビームを受ける。EUV放射を生成する方法は、必ずしもそれに限定されるわけではないが、EUV範囲に一以上の輝線を有する例えばキセノン、リチウム、又はスズなどの少なくとも一つの元素を有する物質をプラズマ状態に変換することを含む。こうした一つの方法(これは多くの場合レーザ生成プラズマ(「LPP」)と称される)においては、要求される輝線を放出する元素を有する物質の液滴、流れ、又はクラスタなどの燃料にレーザビームを照射することによって、要求されるプラズマを生成することができる。
放射源SOは、燃料の流れを生成するための燃料流発生器および/または燃料を励起するレーザビームを提供するためのレーザ(図1に図示せず)を含む、EUV放射システムの一部であってもよい。結果として得られるプラズマは出力放射、例えばEUV放射を放出する。この出力放射は、放射源内に設けられる放射コレクタを使用して集められる。例えば燃料励起のためのレーザビームを提供するのにCOレーザが使用される場合には、レーザおよび/または燃料流発生器とコレクタモジュール(しばしば放射源と称される)とは別体であってもよい。
こうした場合、レーザはリソグラフィ装置の一部を形成するとはみなされず、レーザビームはレーザからビーム搬送系を介して放射源へと通過していく。ビーム搬送系は例えば適切な方向変更用ミラー及び/またはビームエキスパンダを含む。別のケース、例えばソースがしばしばDPPソースと呼ばれる放電生成プラズマEUV生成器である場合には、ソースが放射源の一体的な部分であってもよい。
イルミネータILは放射ビームの角強度分布を調整するアジャスタを備えてもよい。一般には、イルミネータの瞳面における照度分布の少なくとも外側半径範囲および/または内側半径範囲(通常それぞれσアウタ、σインナと呼ばれる)が調整されうる。加えてイルミネータILは、ファセットフィールドおよび瞳ミラーデバイスなどの様々な他の要素を備えてもよい。イルミネータはビーム断面における所望の均一性及び照度分布を得るべく放射ビームを調整するために用いられてもよい。
放射ビームBは、サポート構造(例えばマスクテーブル)MTに保持されるパターニングデバイス(例えばマスク)MAに入射して、当該パターニングデバイスによりパターンが付与される。パターニングデバイス(例えばマスク)MAから反射された後、放射ビームBは投影システムPSを通過する。投影システムPSはビームを基板Wの目標部分Cに合焦させる。第2位置決め部PWと位置センサPS2(例えば、干渉計、リニアエンコーダ、静電容量センサなど)とにより基板テーブルWTは、例えば放射ビームBの経路に異なる複数の目標部分Cをそれぞれ位置決めするように、正確に移動されることができる。同様に、第1位置決め部PMと別の位置センサPS1を使用して、放射ビームBの経路に対してパターニングデバイス(例えばマスク)MAを正確に位置決めできる。パターニングデバイス(例えばマスク)MAおよび基板Wは、マスクアライメントマークM1、M2および基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせされてもよい。
図示される装置は以下のモードのうち少なくとも一つで使用することができる。
1.ステップモードにおいて、放射ビームに付与されたパターンの全体が1回の照射で一つの目標部分Cに投影される間、サポート構造(例えばマスクテーブル)MT及び基板テーブルWTは実質的に静止状態とされる(すなわち1回の静的な露光)。そして基板テーブルWTがX方向及び/またはY方向に移動されて、異なる目標部分Cが露光される。
2.スキャンモードにおいて、放射ビームに付与されたパターンが目標部分Cに投影される間、サポート構造(例えばマスクテーブル)MT及び基板テーブルWTは同期して走査される(すなわち1回の動的な露光)。サポート構造(例えばマスクテーブル)MTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの拡大(縮小)特性及び像反転特性により定められてもよい。
3.別のモードにおいては、放射ビームに付与されたパターンが目標部分Cに投影される間、サポート構造(例えばマスクテーブル)MTはプログラマブルパターニングデバイスを保持して実質的に静止状態とされ、基板テーブルWTは移動または走査される。このモードでは一般にパルス放射源が用いられ、プログラマブルパターニングデバイスは走査中に基板テーブルWTが移動するたびに、または連続する放射パルスと放射パルスの間に必要に応じて更新される。この動作モードは、上述のタイプのプログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に適用可能である。
上記の使用モードを組み合わせて動作させてもよいし、使用モードに変更を加えて動作させてもよく、さらに全く別の使用モードを用いてもよい。
図2は、ソースコレクタ装置SO、照明システムIL、投影システムPSを含む、リソグラフィ装置100をより詳細に示す。ソースコレクタ装置SOは、ソースコレクタ装置SOの包囲構造220に真空または低ガス圧環境が維持されるように構築および配置される。
レーザ4は、燃料流発生器8から与えられるスズ(Sn)またはリチウム(Li)などの燃料にレーザビーム6を介してレーザエネルギを与えるように構成される。液体(つまり溶融)スズもしくは別の液状金属が好ましい。燃料トラップ9は、プラズマ生成中に消費されなかった燃料を受けるよう構成される。燃料へのレーザエネルギの蓄積は、プラズマ形成位置12において、数十eVの電子温度を有する高度にイオン化されたプラズマ10を生成する。これらイオンの脱励起および再結合の間に生成される強力な放射はプラズマ10から放出され、近法線入射放射コレクタ14(より一般的に垂直入射放射コレクタと呼ばれることもある)によって集められ集束される。コレクタ14は、多層構造を有してもよく、例えば特定波長の放射(例えば特定のEUV波長の放射)を反射、より容易に反射、または優先的に反射するように調整される。コレクタ14は、二つの楕円焦点を有する楕円形状の構成を有してもよい。後述するように、一方の焦点はプラズマ形成位置10に位置し、他方の焦点は中間焦点に位置するであろう。本発明のいくつかの実施の形態において、放射コレクタはグレージング入射コレクタを備えてもよい。
レーザ4および/または放射源および/またはコレクタ14は、放射源、特にEUV放射源を一緒に構成すると考えられてもよい。このEUV放射源は、レーザ生成プラズマ(LPP)放射源と称されうる。包囲構造2の内部のコレクタ14は、(この例における)放射源の一部を形成するコレクタモジュールを形成してもよい。
第2レーザ(不図示)が提供されてもよく、第2レーザはレーザビーム6が入射する前の燃料を予熱するように構成されてもよい。このアプローチを使用するLPP源は、デュアルレーザパルス(DLP)源と称されうる。このような第2レーザは、燃料ターゲットに入射する先行パルス(pre-pulse)を与えるものとして記載されてもよく、例えば改質されたターゲットを提供するためにターゲットの特性を変化させてもよい。この特性変化は例えば温度、サイズまたは形状などの変化であり、主にターゲットの加熱により生じるであろう。
図示していないが、燃料流発生器8は、プラズマ形成位置12に向かう軌道に沿って燃料の液滴の流れを向かわせるように構成されるノズルを備える、もしくは、そのノズルと接続されるであろう。
放射コレクタ14によって反射された放射Bはソース像16に集束される。ソース像16は一般に中間焦点と称され、放射源SOは中間焦点16が包囲構造2の開口18またはその近くに配置されるように構成される。ソース像16は放射放出プラズマ10の像である。
つづいて、放射Bは照明システムILを通過する。照明システムILはファセットフィールドミラーデバイス20とファセット瞳ミラーデバイス22とを含んでもよい。それらのミラーデバイスは、パターニングデバイスMAにおいて放射ビームBに所望の角度分布を提供し、かつ、パターニングデバイスMAにおいて所望の放射強度の一様性を提供するよう構成される。サポート構造MTによって保持されるパターニングデバイスMAにおいて放射ビームが反射されると、パターンが付与されたビーム24が形成され、そのパターンが付与されたビーム24は、投影システムPSによって反射性要素26、28を介して、ウエハステージまたは基板テーブルWTにより保持される基板W上に結像される。
照明システムILおよび投影システムPSには、図示されるよりも多くの要素が一般に存在してもよい。また、図示されるよりも多くのミラーが存在してもよく、例えば、投影システムPSには、図2に示されるよりも1〜6個(またはそれ以上)の追加の反射性要素が存在してもよい。
LPP源を図2に示したが、本発明の他の実施の形態において、ソースコレクタ装置SOはDPP源を備えてもよい。
ペリクルの使用は、デブリ(例えば汚染粒子またはゴミ粒子)がパターニングデバイスに接触するのを防ぐ方法として知られている。パターニングデバイス(レチクルなど)に留まることになるいかなるデブリもリソグラフィ装置の結像性能の実質的な低下を生じさせうる。パターニングデバイス(およびパターニングデバイスに接触するデブリ)がリソグラフィ装置の焦点面に位置するためである。ペリクルは、パターニングデバイスをカバーし、デブリがパターニングデバイスに到達することを防ぐ。ペリクルに留まることになるいかなるデブリもリソグラフィ装置の焦点面に位置しなくなれば、パターニングデバイスにデバイスが留まる場合と比べて、デブリにより生じるリソグラフィ装置の結像性能のいかなる低下も小さくなるであろう。
図3は、本発明のある実施の形態に係るパターニングデバイスアセンブリのある実施の形態の断面を模式的に示す。このパターニングデバイスアセンブリは、例えば図1および/または図2に示されるリソグラフィ装置での使用に適する。レチクル30の形態で示されるパターニングデバイスは、そのパターン面上に取り付けられる外側フレーム31を有する。アクチュエータ32a,32bは外側フレーム31に取り付けられる。内側フレーム33はアクチュエータ32a,32bに取り付けられ、ペリクル34はパターンが付されたレチクル30の上方に内側フレーム33(外側フレーム31およびアクチュエータ32a,32bとの組み合わせ)により支持される。内側フレーム33はレチクル30から固定された距離にてペリクル34を支持するように構成され、ペリクル34の表面に入射するいかなる粒子もイルミネータILの集光光学系の焦点面の外側となるようにする。ペリクル34は、ペリクル34と一体化されたメッシュ34bにより支持される。
いくつかの実施の形態において、メッシュサポート34bに加えて又は代えて、一以上の連続したサポート層が設けられてもよい。例えば、いくつかの実施の形態において、連続サポートおよび/またはメッシュサポートは、サンドイッチ構造で提供されてもよい。メッシュおよび/または連続サポートは、粒子状汚染からの保護に加えて、粒子状汚染とは異なる環境因子からの保護(温度および/または機械的応力からの保護など)をペリクル34および/またはレチクル30に与えるように適合されてもよい。
上述のように、使用中にレチクル30は放射(ここに説明する実施の形態において、EUV放射である)に曝される。図4に模式的に示されるように、EUV放射ビーム35aは、ペリクル34を通過してレチクル30のパターン面に入射してパターンを獲得し、パターンEUVビーム35bとしてレチクル30から反射されてペリクル34を通過して戻る。デブリ粒子36は、ペリクル34の外面上に収集されることによりレチクル基板30のパターン面への接触が妨げられる。パターンEUVビーム35bは、基板の目標部分にビームを集束させる投影システムに向かいそのパターンを目標部分に与える。
本発明のいくつかの実施の形態においてペリクル34は単層を備えてよいが、別の実施の形態においてペリクル34は複数層を備えてもよい。ペリクル34は、約1nmから約100nmの範囲となる全体の厚さを有する。サポートメッシュ34bを含むペリクル34の全体の厚さは、約100nmから50μmの範囲であってもよい。
露光中において、ペリクル34を支持するメッシュ34bは、レチクル30のパターン面にて受ける放射強度の変動を生じさせる。つまり、レチクル30の露光中の異なる時間にて、EUVビーム35aのいくつかの領域がペリクル34を支持するメッシュ34bに入射して吸収される。これはレチクル30のパターン面上に影を生じさせる。このようなメッシュに起因する変動は、反射されパターンが付されたEUV放射ビーム35bに対応する変動を生じさせる。
メッシュ34bの影の影響に対処するため、アクチュエータ32a,32bはペリクル34およびメッシュ34bの位置で動き(振動など)を生じさせるように構成される。いくつかの実施の形態において、アクチュエータ32a,32bは小さな横方向の動きをペリクル34(およびメッシュ34b)の位置でレチクル30に対して生じさせるように構成される。アクチュエータ32a,32bにより誘起されるペリクル34の動きは、矢印37により図示される。側部により、ペリクル34の動きが実質的にレチクル30のパターン面により規定される面に平行な面内であることが理解されよう。
いくつかの実施の形態において、ペリクルの動きは実質的に一次元(つまり左右交互または前後方向)であるが、他の実施の形態において実質的に二次元内(つまり左右交互および/または前後方向)である。例えば、ペリクル34は円状に動かされてもよい。本発明のいくつかの実施の形態において、追加の次元(つまりレチクルのパターン面により規定される面に直交する面の外側)で動いてもよい。つまり、いくつかの実施の形態において、動きは横方向のみではなく、縦方向(つまり、レチクル309のパターン面により規定される面に垂直な方向)であってもよい。いくつかの実施の形態において、ペリクル34の動きは、レチクルの動きのスキャン方向と横切る方向であってもよい。一方で、他の実施の形態において、ペリクル34の動きはレチクルの動きのスキャン方向と平行する方向であってもよい。
ペリクル34の動きの方向は、メッシュ34bの構成に依存して選択されてもよい。同様にメッシュ34bの構成は、ペリクル34の所定の動きに応じて選択されてもよい。特に、ペリクル34の動きまたはメッシュ34bの構成は、ペリクル34の動きがメッシュ34bのいかなる連続したフィーチャをも追跡しないように選択されてもよい。
例えば、図6aは、ある実施の形態に係るメッシュ34bの一部を模式的に示す。この実施の形態において、メッシュ34bは、「縦」要素50と水平要素50を有する四角形のグリッド配置を備える。ペリクル34の動きが縦および横要素50,51に対して45度の角度であり、縦または横要素50,51のいずれもがペリクル34の動きを追跡しないようになることが分かるであろう。図6bは、メッシュ34が六角形のハニカム構造を備える別の例を示す。六角形構造の要素55は水平方向を規定し、水平方向の要素に対して30度の角度の矢印56がペリクル34の動きの方向を示す。図6a,6bに示されるメッシュ34bの要素に関連するペリクル34の動きの方向は、例示にすぎないことが理解されよう。
レチクルの露光中にペリクル34の位置を変化させることにより、レチクル30のパターン面にわたるメッシュに起因する強度変化の平均化を通じて、メッシュに起因する強度変動を低減できる。つまり、EUV放射に対してペリクル34の露光中のある瞬間にメッシュの影となるレチクル30の部分は、ペリクル34の露光中の別の瞬間にはメッシュの影にならないであろう。このようにして、レチクル30の各部分は露光の時間にわたって実質的に同じ量のEUV放射を得る。
いくつかの実施の形態において、放射35aは任意のある時間においてレチクル30のパターン面の一部のみに入射する。このような実施の形態において、放射35aは、基板のダイのパターンに必要な時間(これは放射ビーム35aのパワーに依存してもよい)を通じて、レチクル30のパターン面にわたって(例えばマスクテーブルMTの動きにより)スキャンされる。図示される例のように、レチクル30のパターン面が13cm幅の場合、1cm幅を有する放射ビーム35aはレチクル30のパターン面にわたって0.65m/sの速度でスキャンされる。その結果、放射ビーム35aはレチクル30のパターン面の1cmの短冊部分(ストリップ)のそれぞれに約15msの時間をかけて入射するであろう。放射ビーム35aがレチクル30の単一部分に入射する時間の周期は、局所露光時間と称されてもよい。
ペリクル34の動きはそれぞれの単一局所露光時間にわたって繰り返され、それぞれの単一局所露光時間にわたってメッシュに起因する強度変化の所望の平均化が生じることができるようにしてもよい。例えば、上述の例において、ペリクル34は少なくとも15msに1回の周期(つまり約67Hz)で振動が生じてもよい。より一般的に、本発明のいくつかの実施の形態においてペリクル34の振動は約100Hzから1kHの範囲の周波数を有してもよいが、任意の適切な周波数が用いられてよいことが理解されよう。
本発明のいくつかの実施の形態において、放射35aはレチクル30のパターン面の全領域に入射し、その結果スキャンされない。このような実施の形態において、放射35aにレチクル30のパターン面が露光される時間は全領域露光時間と称されてもよい。ペリクル34の動きは、それぞれの全領域露光時間にわたって繰り返されてもよい。
外側フレーム31、トランスデューサ32a,32bおよび内側フレーム33は、一緒になって一体化されたペリクルフレームを提供してもよい。しかしながら、アクチュエータ32a,32bがレチクル30の上のフレームに直接取り付けられるように図3に示される一方で、アクチュエータが任意の適切な方法で取り付けられてもよいことが理解されよう。
図4は、本発明の別の実施例を模式的に示す。この例では、アクチュエータ32a,32bがリソグラフィ装置の別の部分、具体的にはサポート構造MTに取り付けられる。図4の実施の形態において、図3の実施の形態と同様に、ペリクル34はレチクル30に取り付けられるフレームにより支持される。具体的には、下側フレーム41がレチクル30のパターン面の上に取り付けられ、可撓性部材43を介して上側フレーム42に接続される。ペリクル34は上側フレーム42に接続される。サポート構造MTは、上方にペリクル34が位置するサポート構造の基部から延在するフレーム44を備える。アクチュエータ45は上側フレーム42と接続するようにしてフレーム44に取り付けられる。図3の実施の形態と同様に、アクチュエータ45は、上側フレーム42の動きを通じてペリクル34の位置の振動を生じさせるように構成される。
いくつかの実施の形態において、アクチュエータ32a,32bは例えば圧電性の運動トランスデューサであってもよい。このようにして、ペリクル34の動きを精密に制御できる。
図5は、ペリクル34の動作が受動的(パッシブ)であってもよい本発明の別の実施の形態を示す。図5は、図4とほぼ同じ構成を示しており同等の構成は同じ符号を有する。しかしながら、図5の実施の形態において、上側フレーム42はアクチュエータに接続されていない。図5の実施の形態において、スキャン動作中のレチクル30の動きを通じてペリクル34に動きが加えられる。具体的には、可撓性部材43が固有振動数を有し、レチクル30の動きがペリクル34の所望の振動を生じさせるようにする。例えば、レチクル30が個別のステップにて動く場合、可撓性部材43の固有振動数は各ステップが所望の周波数および振幅の振動を生じさせるものであってもよい。図5に示される実施の形態は、追加のアクチュエータおよび付随する電源を必要としない点で特に有利である。
図7は、ペリクル34の動作がパッシブである本発明のさらに別の実施の形態を示す。図7は、図3とほぼ同じ構成を示しており同等の構成は同じ符号を有する。図7の実施の形態において、弾性部材60は外側フレーム31に取り付けられる。図7では二つの弾性部材が示されているが、任意の数の弾性部材が設けられてもよいことが理解されよう。内側フレーム33は弾性部材60に接続される。図7において、弾性部材60は螺旋ばねとして図示されているが、他の形態の弾性部材が用いられてもよいことが理解されよう。螺旋ばね60はペリクル34の移動面に実質的に平行な長手方向を規定する。
他の実施例において、螺旋ばねに代えて板ばねといった他の弾性部材が用いられてもよい。例えば、板ばねがペリクルの水平移動面と直角に外側フレーム31に取り付けられ、内側フレームが板ばねに取り付けられてもよい。
いくつかの実施の形態において、レチクル30の各放射露光の事前または間にペリクル34に加えられる力によりペリクル34に受動的な動きが生じてもよい。いくつかの実施の形態において、ペリクル34は、各露光スキャン間のマスクテーブルMTの移動中に加えられる慣性力に起因してレチクル30のパターン面により規定される面に平行な面内で水平な動きが生じる。いくつかの実施の形態において、ペリクル34の所望の動きが生じるようにマスクテーブルMTの動きが構成され及び/又は能動的に制御されてもよい。つまり、マスクテーブルMTの動きは、ペリクル34の所望の動きを実現するために、マスクテーブルMTにより示される通常または標準の動きから逸脱してもよい。しかしながら、レチクル30のパターン表面に対するペリクル34のパッシブ動作を生じさせるために任意の適切な手段が用いられてもよいことが理解されよう。
ペリクル34の動きは一定であってもよいし周期性であってもよい。したがって、弾性部材30に加えて又は代えて、衝撃吸収部材が外側フレーム31と内側フレーム33の間に設けられてもよい。例えば、いくつかの実施の形態において衝撃吸収材料が外側フレーム31と内側フレーム33の間に設けられてもよい。衝撃吸収デバイス(ダッシュポットなど)または材料の特性は、ペリクル34に生じることが望ましい動きに依存して選択される。このような衝撃吸収体は、大きな力に応答して初期状態から圧縮し、かつ、ゆっくりと初期状態に戻るように構成される。圧縮力は、任意の手段(例えばアクチュエータなどの外部の手段)により供給されてもよく、マスクテーブルMTの動きにより供給されてもよい。
本発明のいくつかの実施の形態において、ペリクルは露光中のレチクルに対して回転してもよいし、それ以外の動きをしてもよい。ペリクルが回転する場合、ペリクルの回転により露光中のレチクルのパターン面に入射するEUV放射の量が実質的に等しくなるようにペリクルを支持するメッシュが構成されることが好ましい。
上述した実施の形態ではメッシュサポート型のペリクルを用いる場合が示されたが、本発明の実施の形態はメッシュサポート型ではないペリクルが用いられてもよい。双方(メッシュサポート型および非メッシュサポート型)のケースにおいて、本発明の実施の形態は、例えばペリクルに留まるデブリまたはペリクル34自体のしわ/非均一性により生じるレチクル30の影のいかなる有害な影響をも低減させる助けとなる。
本発明のいくつかの実施の形態において、トランスデューサ32a,32bまたは45は、ペリクル上に留まるデブリを振り落とすために及び/又はペリクル上へのデブリ粒子の付着を防ぐために、高周波数の動きをペリクルに生じさせるために用いられてもよい。このようにして、ペリクルのより複雑な検査および洗浄がより少ない頻度で行われてもよく、リソグラフィ装置の連続動作時間の延長を助けてもよい。ペリクルの動き自体がペリクルの損傷といった有害な影響をもたらさないことを確実にするために、ペリクルの動きの適切な周波数および振幅が複数の要因(ペリクルの構造など)に依存しうることが理解されよう。
上述のように、ペリクルは、ペリクルを支持するフレームを用いてレチクルの表面の上に取り付けられる。例えば、図3の実施の形態において、ペリクル34は内側フレーム33および外側フレーム31により支持される。ペリクルはフレームと一緒になってペリクルアセンブリと称されてもよい。一般に、ペリクルアセンブリ全体はレチクルのパターン面上に取り付けられ、レチクルへのEUV放射露光の間、レチクルのパターン面上に留まる。しかしながら、いくつかの実施の形態において、レチクルの変形を防ぐためにペリクルアセンブリが取り付けられるレチクル上に小さな力しか及ぼさないことが望ましい。
図8を参照すると、ペリクル及び二部式(two-part)フレームを有するペリクルアセンブリを備える実施の形態が記載される。図8には、ペリクル71および二部式フレームを備えるペリクルアセンブリ70の上面図が示される。二部式フレームは内側フレーム73と外側フレーム74を備える。図8に示されるように、内側フレーム73および外側フレーム74の双方は上から見たときに概ね長方形形状である。外側フレーム74は内側フレームの周にぴったりとなるようなサイズであり、内側フレーム73に対して着脱可能に取り付けられる。外側フレーム74の内縁は内側フレーム73の外縁と隣接してもよい。代わりに、外側フレーム74の内縁と内側フレーム73の外縁の間に間隔が存在してもよい。
ペリクル71は内側フレーム73に取り付けられ、その結果内側フレーム73の内側の空洞をカバーする。レチクルの上にペリクルアセンブリ70を配置する前に内側フレーム73の下面(レチクル対向面)に接着剤が設けられる。いったん内側フレーム73がペリクル表面上の位置に固定されると、外側フレーム74はペリクル70から取り外されてもよく、その結果ペリクルアセンブリ70に起因してレチクルに加わる力を低減する。内側フレーム73は、例えば糊または別の物体(不図示)に対する取付具などにより、レチクル表面に任意の適切な方法で接着されてもよい。
ペリクルアセンブリ70から着脱可能な外側フレーム74を設けることにより、レチクルの上方に位置決めして取り付けるためにペリクルアセンブリ70をより簡単に扱うことができる。例えば外側フレーム74は、位置決めツールにより操作されてもよいし、係合されてもよい。レチクルの露光中にレチクル上に取り付けられたままになるであろうペリクルアセンブリ70の一部(つまり、内側フレーム73およびペリクル71)は係合する必要がない。
内側フレーム73は、内側フレーム73をレチクルに取り付けることでレチクルの変形が生じないまたはわずかとなるように、薄く、計量かつ柔軟となるように作られてもよい。例えばいくつかの実施の形態において、内側フレーム73の各辺は、辺の長手方向と直交する面内(例えば図8の辺73aについてY軸と直交する面内)において4mm以下の断面積を有してもよい。例えば、内側フレーム73の辺73aが概ね長方形の断面を与える場合、辺73aは2mm以下の深さ(つまり図8に示すX軸方向)および高さ(つまり図8に示すZ軸方向)を有してもよい。内側フレーム73は任意の適切な材料または材料の組み合わせで作られてもよい。例えば、一つの実施の形態において、内側フレーム73はステンレス鋼で作られてもよい。
内側フレーム73を薄く柔軟に作ることにより、いくつかのさらなる優位性が与えられる。例えば内側フレーム73が取り付けられるレチクルの変形を低減または抑制することに加えて、内側フレーム73の柔軟性は、温度変化の変動および内側フレーム73が取り付けられるレチクル表面の平坦性の変動に対して内側フレーム73が相対的に鈍感となるようになる。さらに、内側フレーム73をより薄く作ることにより、フレーム73をレチクル表面に取り付けるときに用いる接着剤がより少なくて済む。ペリクルをレチクル表面に取り付けるためにしばしば用いられる接着剤(糊など)は高いガス放出率を有し、このガス放出はレチクルに向けられるEUV放射を吸収しうる。したがって、内側フレーム73のサイズを低減することは接着剤によるガス放出量を低減する。
さらにリソグラフィ装置の開口数が増加するにつれてレチクル上にスペースがより必要になることが理解されよう。内側フレーム73のサイズを低減することにより、レチクル表面上のより小さいスペースを内側フレーム73が引き受けてレチクル上に追加のスペースを提供し開口数の増加を助ける。
内側フレーム73と比べると外側フレーム74は堅固(リジッド)であってもよい。例えば外側フレーム74は、外側フレーム74が内側フレーム73に結合される間、ペリクルアセンブリ70全体の変形を防げる程度に十分に堅固であってもよい。したがって、ペリクルアセンブリ70をレチクルに取り付ける間、外側フレーム74はペリクルアセンブリ70に剛性を提供し、ペリクルアセンブリ70が取り付けられるレチクル表面により規定される面に平行な面内でペリクルアセンブリ70の下面(レチクル対向面)が実質的に平坦となることを維持する。ペリクルアセンブリ70の改善された取り扱いは、ペリクルアセンブリ70をより簡単に輸送できるようにし、より効率的にレチクル上に取り付けできるようにもする。
外側フレーム74は、任意の適切な手段を用いて内側フレーム73と接続されてもよい。いくつかの実施の形態において、外側フレーム74は、ピンなどの複数の留め具75を通じて内側フレーム73に取り付けられてもよい。図8の実施の形態において、ぺリクルアセンブリ70の各辺に沿って3個の留め具75が設けられ、全体で12個の留め具が設けられる。このようにして、内側フレーム73はその各辺に沿った3箇所で支持される。しかしながら、任意の数の留め具が用いられてもよいことが理解されよう。例えば、より大きなペリクルアセンブリには、より小さなペリクルアセンブリよりも多くの数の留め具75が用いられてもよい。
いくつかの実施の形態において、ペリクルアセンブリ70をレチクルに取り付けるために自動ツールが用いられてもよい。自動ツールは、ペリクルアセンブリ70をレチクルの上方に位置決めしてレチクルの上に配置する前に外側フレーム74に接続されるように構成されてもよい。自動ツールはさらに、外側フレーム74をペリクルアセンブリ70から取り外すように構成されてもよい。
図8の実施の形態に示されるペリクル71はサポートメッシュを備えないが、他の実施の形態ではペリクル71がメッシュを備えてもよいことが理解されよう。ペリクル71がメッシュを備える場合、図8の実施の形態は図3から7を参照して記載される一以上の実施の形態と組み合わせられてもよい。例えば、図4および5を参照して、上側フレーム42、下側フレーム41および可撓性部材43が一緒になって図8の内側フレーム73を構成してもよい。
図6a、6bに示されるメッシュのような周期的メッシュについて、速度、方向、振幅などの振動パラメータは、メッシュのグリッド構造により生じるレチクル上の影の重なりを低減させるという要求が与えられる限定された範囲の値を取ってもよい。さらにペリクルが単一次元で振動する場合ペリクルは動きが一定でない。つまり、ペリクルの変位が最大値となるとき、ペリクルは静止する(つまり、ペリクルがゼロの速度を有する)。ペリクルが静止する場合、レチクル上のメッシュの有害な影響が増大することが理解されよう。
静止するペリクルの問題を克服するため、ペリクルは複数の直交する慣性結合された振動子により振動されてもよい。図9を参照すると、第1パッシブ振動子は、ペリクル/メッシュ81および外側フレーム83に接続された二つの振動部材80a,80b(図9にて螺旋ばねとして示される)を備える。第1振動子は、ペリクル/メッシュ81をX軸に平行な方向に直線的に振動させるよう構成される。第2パッシブ振動子は、ペリクル/メッシュ81と外側フレーム83の間に接続された二つの振動部材82a,82b(図9にて螺旋ばねとして示される)を備え、ペリクル/メッシュ81をX軸に直交するY軸に平行な方向に直線的に振動させるよう構成される。図示される螺旋ばねが単に例示であって任意の振動子が用いられてもよいことが理解されよう。例えば、受動的(パッシブ)振動子が示される一方で、上述したような能動的(アクティブ)振動子が設けられてもよい。
第1および第2振動子は一緒にペリクル/メッシュ81の二次元の動きを生じさせるように機能する。さらに、第1および第2振動子の振動間の周波数、位相および振幅の一以上を異ならせることにより、ペリクル/メッシュ81が動作中に静止しないような態様の振動を生じさせてもよい。例えば、第1および第2振動子の一方が最大または最小変位となるときに第1および第2振動子の他方が最大または最小変位とならないように各振動子の位相を制御できる。例えば、第1および第2振動子はペリクル/メッシュ81をリサージュ曲線に沿って振動させるように構成されてもよい。図10は、第1および第2振動子などの二つ結合された調和振動子により記述できる四つのリサージュ曲線を示す。
リサージュ曲線に沿ったパターンに従うペリクル/メッシュ振動は、時間変化する変位角を持つ一定の動きの下にある。したがって、図9に関して、ペリクル/メッシュ81はその動作中に静止する必要がない。
周期グリッド構造を持つメッシュを用いる場合、グリッド構造により生じるレチクル表面上の影の重なりは、グリッド構造の並進対称性に起因して不可避であるかもしれない。いくつかの実施の形態において、メッシュに並進対称性を示さない準周期的な幾何学配置が設けられる。例えば「ペンローズ構造」が用いられてもよい。ペンローズ構造の例は図10に示される。図10において、ライン(黒で描かれる)を備えるグリッド構造は、グリッドライン間のギャップがペンローズタイル形状86などのペンローズタイルを形成するように配列される。非周期的グリッド構造を提供すれば、フィーチャの非重複が可能となるようにペリクル/メッシュの振動が特定方向である又は特定周期を有する必要がないことが分かっている。このようにして、ペリクル/メッシュを振動させることは非常に単純化される。さらに、周期構造を持つペリクルメッシュの製造に用いられるのと同じプロセスを用いてペリクルメッシュが製造されてもよいことが分かっている。
図11はペリクルアセンブリの実施例を模式的に示し、非周期的グリッド構造を有するサポートメッシュおよび直交位相シフトした慣性結合振動子の双方を組み合わせて用いている。具体的には、ペリクル90がペンローズグリッド構造メッシュ91により支持される。8個の振動部材92a−92hは、ペリクル/メッシュ90,91を外側フレーム93に接続する。各振動部材92a−92hは、それぞれが異なるばね定数を有する螺旋ばねであり、したがって、非対称な振動システムを提供し、XおよびY方向のそれぞれにおいて異なる位相、振幅および周波数を提供する。ペンローズグリッドメッシュの使用は、振動の振幅、周波数および角度要件を低減し、したがって、コストおよび複雑性を低減しながら、六角形のグリッドメッシュの使用と比べて顕著に優れた結像性能を提供することが分かっている。
再び、図10に示される振動子の構成が例示にすぎないことが理解されよう。例えば、アクティブ振動子(図3に示されるアクチュエータ32a,32bなど)が図示されるパッシブ振動子に代えて用いられてもよく、又は異なるパッシブ振動手段が設けられてもよい。上述したように、パッシブ振動手段を用いる場合、レチクルステージの動きがパッシブ振動子したがってメッシュ/ペリクルの振動を生じさせるのに十分なエネルギーを与えてもよい。
使用中、ペリクルに入射する放射はペリクルを加熱して熱膨張を生じさせる。ペリクルに向かう放射は一般に細長い形状(スリット形状)である。したがって、ペリクルの熱膨張はペリクルの長手軸に沿ったものの方が短手軸に沿ったものよりも大きい。これは図13に模式的に示されており、図13は、矢印102で示されるスキャン方向にペリクル100にわたってスキャンされる放射101のビームにより生じる概ね長方形状のペリクル100内の(図示されるz軸に沿う)たわみを示す。
ペリクル100の外周に概ね沿って延びるペリクル100の第1部分103は最小量でたわむ。ペリクル100のより中央の部分104,105,106,107はそれぞれ段階的に増加する量でたわみ、部分107は最大量でたわむ。
スキャン動作中の任意の時間に放射ビーム101がペリクル100に入射する間、放射ビーム101の細長形状の性質は、ペリクル100の長手軸108(図示のx方向に延びる)に概ね平行に延びる短冊状(ストリップ状)の熱膨張をペリクル100内で生じさせる。このようにして、ペリクルの熱膨張はペリクル100の長手軸108に沿って概ね最大となり、短手軸109(図示のy方向に延びる)に沿って最小となる。x寸法とy寸法の間の熱膨張の差はペリクル100の表面上にしわ110が生じる結果となりうる。しわ110は、短手軸109およびスキャン方向102に概ね平行に延びる。
スキャン方向に直交して延びるしわの影響はペリクルを横切るビーム101のスキャンにより基板(つまりウェハ)の表面にわたって平均化されうるが、スキャン方向102に平行に延びるしわはスキャンプロセスにより平均化されず、したがって、ペリクルを通って基板の表面に向かう放射の不均一な透過性を導きうる。このような不均一性は、基板での限界寸法の均一性に及ぼす有害な影響を有しうる。
図14を参照すると、ペリクル表面上の有害なしわの発生を低減する方法が示される。ペリクルアセンブリ120は、フレーム122に取り付けられるペリクル121を備える。ペリクル121は、図示されるx方向に延びる長手軸123と図示されるy方向に延びる短手軸124を有する。
ペリクル121はある張力下でフレーム122に取り付けられる。具体的には、ペリクル121は、y方向の第1張力(細矢印125で示す)及びx方向のより大きい第2張力(太矢印126で示す)の下にある。より大きい熱膨張を受ける方向により大きい張力126を有することによりペリクル121内の全体としての張力を低減できることが分かっている。ペリクルは放射(具体的にEUV放射)の効果的な透過を可能とするために通常薄い構造であり、したがって各ペリクルは比較的低い引張強度を有するため、これは特に有益である。
ペリクルはリソグラフィ装置内での使用中に張力を受ける。使用前に張力下にあるペリクル(つまりリソグラフィ装置内で応力を受ける前)は、したがって「初期応力がある(pre-stressed)」と称されてもよい。
x方向の初期張力とy方向の初期張力の差は放射ビーム101のアスペクト比(x
:y)の差に基づいてもよい。代替的または追加的に、予測されるペリクル121のxおよびyの両方向の熱膨張が具体的使用のために(放射101の強度や周囲の動作温度などに基づいて)計算されてもよい。各方向に加えられる初期応力の差はしたがって、予測される熱膨張に基づいてこれを低減または最小化するように選択されてもよい。例えば、ペリクルに異なる方向に加えられる初期応力の差は、その方向の熱膨張の予測される差に比例してもよい。
上述の初期応力のあるペリクルを備えるペリクルアセンブリは任意の便利な方法で提供されてもよい。例えば、ペリクル膜に初期応力が与えられ、初期応力が与えられた状態でペリクルフレームに取り付けられてもよい。代わりに、ペリクルが応力なしの状態でペリクルフレームに取り付けられ、ペリクルフレーム自体が上述のような張力をペリクルに生じさせるよう構成されてもよい。ペリクルアセンブリは、スパッタ堆積プロセスを用いて製造されてもよい。このスパッタ堆積プロセスは、堆積プロセスによりペリクルフレーム上にペリクルを堆積させて上述のような固有の張力を生じさせるように構成される。
上述の記載は主にペリクルに関するが、放射システム内に他の膜が用いられることが理解されよう。例えば、膜はダイナミックガスロックに用いられ、また、スペクトル純度フィルタとして用いられてもよい。したがって、上述の実施の形態はこのような他の膜に関連して用いられてもよい。膜の用途は、膜のx寸法およびy寸法に加えられる応力差を決定してもよい。例えば、ペリクルは約1:13のアスペクト比を有する放射を受けてもよく、一方でダイナミックガスロック膜は約1:3のアスペクト比を有する放射を受けてもよい。
本書ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用を例として説明しているが、本書に説明したリソグラフィ装置は他の用途にも適用することが可能であるものと理解されたい。他の用途としては、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用案内パターンおよび検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどがある。当業者であればこれらの他の適用に際して、本明細書における「ウェーハ」あるいは「ダイ」という用語がそれぞれ「基板」あるいは「目標部分」という、より一般的な用語と同義であるとみなされると理解することができるであろう。本書に言及された基板は露光前または露光後において、例えばトラック(典型的にはレジスト層を基板に塗布し、露光後のレジストを現像する装置)、メトロロジツール、及び/またはインスペクションツールにより処理されてもよい。適用可能であれば、本明細書の開示はこれらのまたは他の基板処理装置にも適用され得る。また、基板は例えば多層ICを製造するために複数回処理されてもよく、その場合には本明細書における基板という用語は既に処理されている多数の処理層を含む基板をも意味しうる。
上記では、光学リソグラフィに照らして本発明の実施の形態の使用に特に言及しているが、本発明はインプリントリソグラフィなどの他の用途においても使用可能であり、文脈上許されれば光学リソグラフィに限定されないことが理解されよう。インプリントリソグラフィでは、パターニングデバイスの微細構造によって基板上に生成されるパターンが画定される。パターニングデバイスの微細構造を基板に設けられたレジスト層に押しつけ、その後、電磁放射、熱、圧力またはその組合せによりレジストを硬化する。レジストを硬化した後、パターニングデバイスがレジストから除去されパターンが残される。
「レンズ」という用語は、文脈上許されれば、屈折性、反射性、磁気的、電磁気的および静電的な光学要素を含む、様々なタイプの光学要素のいずれか、またはその組合せを指してもよい。
本発明の特定の実施の形態が上述されたが、説明したもの以外の態様で本発明が実施されてもよいことが理解されよう。例えば、本発明は、上述の方法を記述する機械で読み取り可能な命令の一つまたは複数のシーケンスを含むコンピュータプログラムの形式をとってもよいし、そのコンピュータプログラムを記録したデータ記録媒体(例えば半導体メモリ、磁気ディスク、または光ディスク)であってもよい。上述の説明は例示であり限定することを意図していない。よって、当業者であれば以下に述べる請求項および条項の範囲から逸脱することなく本発明の変形例を実施することが可能であろう。
(条項)
項目1.ペリクルアセンブリ又はダイナミックガスロック膜として使用する膜アセンブリを製造する方法であって、
膜の内部において第1方向に第1の量の張力と第2方向に第1の量より大きい第2の量の張力とを生じさせることを備え、
前記膜は、前記フレームに取り付けられている間、前記第1および第2方向に異なる張力下に維持されることを特徴とする方法。
項目2.前記第2方向は前記膜の長手軸と実質的に平行であり、前記第1方向は前記膜の短手軸と実質的に平行であることを特徴とする項目1に記載の方法。
項目3.前記第2方向は使用中の前記膜に入射する放射ビームのスキャン方向と実質的に垂直であり、前記第1方向は前記第1方向と実質的に垂直であることを特徴とする項目1または2に記載の方法。
項目4.前記膜に加えられる前記第1および第2の量の応力差は、使用中の前記膜に入射するスキャン放射ビームのアスペクト比に依存して選択されることを特徴とする項目1から3のいずれかに記載の方法。
項目5.前記膜に加えられる前記第1および第2の量の応力差は、使用中の前記膜に前記第1方向および前記第2方向に生じる熱膨張の差に依存して選択されることを特徴とする項目1から4のいずれかに記載の方法。
項目6.前記膜はペリクルとして用いられ、前記第1の量の応力と前記第2の量の応力の比率は実質的に1:13であることを特徴とする項目1から5のいずれかに記載の方法。
項目7.前記膜はダイナミックエアロック膜として用いられ、前記第1の量の応力と前記第2の量の応力の比率は実質的に1:3であることを特徴とする項目1から5のいずれかに記載の方法。
項目8.ペリクルアセンブリ又はダイナミックガスロック膜アセンブリとして用いられる装置であって、
フレームに取り付けられる膜を備え、前記取り付けられる膜が第1方向に第1の量の張力下にあり、第2方向に第1の量より大きい第2の量の張力下にあることを特徴とする装置。
項目9.前記第2方向は前記膜の長手軸と実質的に平行であり、前記第1方向は前記膜の短手軸と実質的に平行であることを特徴とする項目8に記載の装置。
項目10.前記第2方向は使用中の前記膜に入射する放射ビームのスキャン方向と実質的に垂直であり、前記第1方向は前記第1方向と実質的に垂直であることを特徴とする項目8または9に記載の装置。
項目11.前記第1および第2の量の応力差は、使用中の前記膜に入射するスキャン放射ビームのアスペクト比に実質的に比例することを特徴とする項目8から10のいずれかに記載の装置。
項目12.前記第1および第2の量の応力差は、使用中の前記膜に前記第1方向および前記第2方向に生じる熱膨張の差に実質的に比例することを特徴とする項目8から10のいずれかに記載の装置。
項目13.前記膜はペリクルであり、前記第1の量の応力と前記第2の量の応力の比率は実質的に1:13であることを特徴とする項目10から12のいずれかに記載の装置。
項目14.前記膜はダイナミックエアロック膜であり、前記第1の量の応力と前記第2の量の応力の比率は実質的に1:3であることを特徴とする項目8から12のいずれかに記載の装置。

Claims (19)

  1. リソグラフィ用のレチクルを保護する装置であって、
    ペリクルと;少なくとも一つのアクチュエータと;を備え、
    当該装置は、使用中、前記アクチュエータがレチクルに対する前記ペリクルの動きを生じさせるように構成され、前記ペリクルの動きが前記ペリクルの露光中に前記ペリクルが静止しないような振動性の動きであることを特徴とする装置。
  2. 当該装置は、前記少なくとも一つのアクチュエータが前記レチクルに対する前記ペリクルの周期的な動きを生じさせるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 当該装置は、少なくとも一つの周期が放射の局所露光に必要な時間周期内に完了するようなペリクルの動きを前記少なくとも一つのアクチュエータが生じさせるように構成されることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 当該装置は、少なくとも一つの周期が放射の全領域露光に必要な時間周期内に完了するようなペリクルの動きを前記少なくとも一つのアクチュエータが生じさせるように構成されることを特徴とする請求項2または3に記載の装置。
  5. レチクルの上方にペリクルを支持するためのフレームをさらに備え、前記フレームが前記少なくとも一つのアクチュエータを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の装置。
  6. 前記フレームは、レチクル表面に取り付けるための第1フレーム部材と、前記ペリクルを支持するための第2フレーム部材と、を備え、
    前記第1および第2フレーム部材は、可撓性部材、弾性部材または衝撃吸収部材の少なくとも一つにより接続されることを特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. リソグラフィ装置のレチクルを保護する方法であって、
    レチクルの放射露光中にレチクルの上方に支持されるペリクルの前記レチクルに対する動きを生じさせ、前記ペリクルの動きが前記ペリクルの露光中に前記ペリクルが静止しないような振動性の動きであることを備えることを特徴とする方法。
  8. 前記動きは、パッシブな動きであることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記動きは、周期的であることを特徴とする請求項7または8に記載の方法。
  10. 少なくとも一つの周期が局所露光に必要な時間周期内に完了することを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 少なくとも一つの周期が全領域露光に必要な時間周期内に完了することを特徴とする請求項9に記載の方法。
  12. 前記動きは、前記ペリクルを支持するメッシュにより生じる影がレチクルのパターン面にて受ける放射の強度分布に及ぼす影響を実質的に低減させるように適合されることを特徴とする請求項7から11のいずれかに記載の方法。
  13. リソグラフィのためのレチクルアセンブリであって、
    入射する放射ビームにパターンを付すのに適したパターン面を有するレチクルと;
    少なくとも前記パターン面の上に保持されるペリクルと;
    少なくとも一つのアクチュエータと;を備え、
    当該レチクルアセンブリは、前記アクチュエータが前記パターン面に対する前記ペリクルの動きを生じさせるように構成され、前記ペリクルの動きが前記ペリクルの露光中に前記ペリクルが静止しないような振動性の動きであることを特徴とするレチクルアセンブリ。
  14. 約5nmから約20nmの波長を有する放射ビームを用いてレチクルアセンブリからのパターンを基板上に投影するように構成され、前記レチクルアセンブリが請求項13に記載のレチクルアセンブリであることを特徴とするリソグラフィ装置。
  15. レチクルの上方にペリクルを支持するためのペリクルフレームを備え、前記ペリクルフレームが、使用中、レチクルに対するペリクルの動きが生じるように構成され、前記ペリクルの動きが前記ペリクルの露光中に前記ペリクルが静止しないような振動性の動きであることを特徴とするペリクルアセンブリ。
  16. 誘起される前記動きは、前記レチクルに対する前記ペリクルの周期的な動きであることを特徴とする請求項15に記載のペリクルアセンブリ。
  17. レチクルの上方にペリクルを支持するためのペリクルフレームを備え、前記フレームは少なくとも一つのアクチュエータを備え、前記アクチュエータが前記ペリクルの前記動きを生じさせるように構成されることを特徴とする請求項15または16に記載のペリクルアセンブリ。
  18. 前記ペリクルフレームは、前記レチクルの表面に取り付けるための第1フレーム部材と、前記ペリクルを支持するための第2フレーム部材と、を備え、
    前記第1および第2フレーム部材は、可撓性部材、弾性部材または衝撃吸収部材の少なくとも一つにより接続されることを特徴とする請求項15から17のいずれかに記載のペリクルアセンブリ。
  19. 二つのアクチュエータを備え、各アクチュエータが他方のアクチュエータと直交する方向にペリクルの振動を生じさせるように構成されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の装置。
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