JP6381820B2 - 回転電機および回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機および回転電機の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、高出力、高品質かつ安価に製造可能な回転電機および回転電機の製造方法に関するものである。
従来の回転電機として、固定子コアを径方向に分割することで、コイルの占積率を高めて高出力化を図った回転電機の構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の回転電機では、分割コアを固定子の径方向内側に押圧する環状構造物(外側コア)を備えた回転電機の固定子が提案されている。
特許文献1に示す固定子コアは、円環状の1つの外側コアと、周方向に分割された複数の内側コアを備え、それぞれのティース部から周方向両側に延在する接続部を設けることで、外側コアと内側コアの当接面の面積を拡大している。これにより、外側コアと内側コアとの間の磁気抵抗を低減して、回転電機の高出力化をもたらす効果があった。
また、ティース部から周方向に延在する接続部は、隣接するティース部から延在する他の接続部と当接することで、隣接する内側コア間に圧縮応力を発生させてそれぞれの内側コアを外側コアに、部品数を増やすことなく固定できるため、回転電機を安価に製造できるという効果もあった。
特許第3414879号
しかしながら、先行文献1に記載の回転電機の固定子においては、それぞれの内側コアの周方向両側に延在する接続部は、周方向に隣接する他の内側コアの接続部と嵌合するため、隣り合う内側コア間に圧縮応力が作用し、鉄損が増加するという課題があった。また、当接面に作用する応力を適正に管理するためには、金型の精度が要求され、金型の寿命が短くなって回転電機の製造コストが増加するという課題があった。
一方で、周方向に隣接する内側コアの接続部を周方向に嵌合させない構成とすると、内側コアを固定することができないため、別途、外側コアと内側コアを溶接や接着や樹脂充填などの固定手段により固定する必要が生じ、回転電機の材料コストおよび製造コストが増加してしまう課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、高出力、高品質かつ安価に製造可能な回転電機および回転電機の製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係る回転電機は、
円筒状の外側コアと、前記外側コアの内周面に沿って周方向に配置され、ティース部と前記ティース部の径方向外側端部から周方向に延出する突起を有する複数の内側コアと、
隣り合う前記内側コアの前記ティース部の対向する周方向側面と、隣り合う前記内側コアの前記突起の内周面に囲まれたスロットに収納されるコイルとからなる固定子と、
前記固定子の内側に回転可能に支持された回転子とを備えた回転電機において、
隣り合う少なくとも二つの前記内側コアの周方向側面の間には隙間を有し、
前記コイルは、異なる前記スロットに収納される第一スロット収納部、及び第二スロット収納部と、
前記第一スロット収納部と前記第二スロット収納部とを、前記外側コアと前記内側コアとからなる固定子鉄心の軸方向の一端面上において繋ぐターン部とを有し、
前記ターン部は、前記第一スロット収納部と前記第二スロット収納部とが、周方向に離れようとする方向に弾性付勢されているものである。
また、この発明に係る上記回転電機の製造方法は、
円筒状の外側コアと、前記外側コアの内周面に沿って周方向に配置され、ティース部と前記ティース部の径方向外側端部から周方向に延出する突起を有する複数の内側コアと、
隣り合う前記内側コアの前記ティース部の対向する周方向側面と、隣り合う前記内側コアの前記突起の内周面に囲まれたスロットに収納されるコイルとからなる固定子と、
前記固定子の内側に回転可能に支持された回転子とを備え、
隣り合う少なくとも二つの前記内側コアの周方向側面の間には隙間を有し、
前記コイルは、異なる前記スロットに収納される第一スロット収納部、及び第二スロット収納部と、
前記第一スロット収納部と前記第二スロット収納部とを、前記外側コアと前記内側コアとからなる固定子鉄心の軸方向の一端面上において繋ぐターン部とを有する回転電機の製造方法において、
前記コイルを、前記ターン部の周方向の幅が、前記スロットに装着された際の幅より大きくなるように予め成形するコイル製造工程と、
複数の前記コイルを組み立ててコイル籠を構成する固定子巻線製造工程と、
前記内側コアを前記コイル籠の外側に配置する内側コア配置工程と、
前記内側コアを把持して前記内側コアを、径方向内側に移動させて、
各前記コイルの前記ターン部の幅を収縮させながら前記コイル籠に全ての前記内側コアを挿入する内側コア挿入工程と、
前記内側コアを挿入した前記コイル籠の外周側に前記外側コアを軸方向から挿入する外側コア挿入工程とを有するものである。
本発明に係る回転電機によれば、隣り合う内側コア同士は、周方向に嵌合されていないので、隣り合う内側コアに作用する応力を低減して、交流磁界によるヒステリシス損を低減して回転電機の高効率化を実現できる。
また、内側コア同士の周方向への嵌合がないため、内側コアの金型の管理コストを低減することができる。さらに、接着等の固定手段を使用する必要がないので、部品数および工程数を低減して回転電機の生産性を向上することができる。
また、この発明に係る回転電機の製造方法によれば、複数のコイルを組み立てた固定子巻線に対して外周側から内側コアを挿入することにより、あらかじめ所定の寸法に近い状態に固定子巻線を成形しておくことが可能なため、固定子鉄心と固定子巻線の間に必要以上に大きい力が作用しない。これにより、コイルと固定子鉄心との間の絶縁に対する信頼性を向上することができる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の断面図である。 この発明の実施の形態1に係る固定子を軸方向から見た平面図である。 図3の丸印で囲んだ部分の拡大図である。 この発明の実施の形態1に係るコイルの斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るコイルを軸方向上方から見た平面図である。 この発明の実施の形態1に係るコイルを径方向内側から見た正面図である。 この発明の実施の形態1に係るコイルのスロット収納部のスロット内における配置を模式的に示す概念図である。 この発明の実施の形態1に係るコイルの1つのターン部と、このターン部に繋がる2つのスロット収納部とを径方向内側から見た模式図である。 この発明の実施の形態1に係るコイルの一部分が、スロットに挿入される前後の状態を示す模式図である。 この発明の実施の形態1に係る3つのコイルのスロット収納部とターン部の一部だけを抽出し、固定子の径方向内側から見た正面模式図である。 図11のA−A線における断面模式図である。 図12の丸印で囲んだ部分の拡大図である。 この発明の実施の形態1に係るコイルを組み立てた固定子巻線の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る固定子巻線の周囲に内側コアを48個、周方向に配置した状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る固定子巻線に内側コアを挿入した後の状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る外側コアを内側コアの外側に装着した後の状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る固定子を軸方向から見た平面図である。 図18の丸印で囲んだ部分の拡大図である。 この発明の実施の形態3に係る固定子を軸方向からみた平面図である。 図20の丸印で囲んだ部分の拡大図である。 この発明の実施の形態4に係る固定子を軸方向からみた平面図である。 図22の丸印で囲んだ部分の拡大図である。 この発明の実施の形態5に係る固定子の斜視図である。 この発明の実施の形態6に係る固定子の斜視図である。 この発明の実施の形態6に係る固定子を軸方向から見た平面図である。 図26の丸印で囲んだ部分の拡大図である。 この発明の実施の形態1に係るスロット底部近傍の状態を示す一例である。 この発明の実施の形態6に係るスロット底部近傍の状態を示す図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る回転電機および回転電機の製造方法を図を用いて説明する。
図1は、回転電機100の斜視図である。
図2は、回転電機100の断面図である。
本明細書で、特に断り無く「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、「外周面」、というときは、それぞれ、固定子の「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、「外周面」をいうものとする。また、この明細書で、特に断り無く「上」、「下」と言うときは、基準となる場所において、軸方向に垂直な面を想定し、その面を境界として固定子の中心点が含まれる側を「下」、その反対を「上」とする。また、高さの高低を比較する場合は、固定子の中心からの距離が長い方を「高い」とする。
回転電機100は、有底円筒状のフレーム1aおよびフレーム1aの開口を塞口するブラケット1bを有するハウジング1と、ブラケット1bにボルト9により締結された固定子3と、フレーム1aの底部の中央およびブラケット1bの中央にベアリング4を介して固定子3の内周側に回転可能に支持された回転子2とを備えている。
回転子2は、回転子鉄心21と、回転子鉄心21の軸心位置に挿通、固着された回転軸22と、回転子鉄心21の外周面近傍に、周方向に所定のピッチで埋設して配列され、磁極を構成する複数の永久磁石23とを備える。なお、回転子2は、永久磁石式回転子に限定されず、絶縁しない回転子導体を、回転子鉄心のスロットに収納して、両側を短絡環で短絡したかご形回転子や、絶縁した導体線を回転子鉄心のスロットに装着した巻線形回転子を用いてもよい。
次に、固定子3の構成を図を用いて説明する。固定子3は、図1に示すように、固定子鉄心31と、固定子鉄心31に装着された固定子巻線32(コイル籠)と、固定子巻線32と固定子鉄心31を電気的に隔離する絶縁紙14(絶縁部材)を備えている。固定子巻線32は、複数のコイル5を接続して構成されている。すなわち、コイル5の集合体が固定子巻線32である。
図3は、回転電機100を軸方向から見た平面図である。なお、丸印で囲んだ部分は軸方向に垂直な断面図を含む。
図4は、図3の丸印で囲んだ部分の拡大図である。
説明の便宜上、固定子3は、極数を8極とし、固定子鉄心31のスロット数を48個とし、固定子巻線32は、3相巻線のものを用いて説明する。したがって、固定子鉄心31のスロット6は、毎極毎相当たり2個の割合で形成されている。
固定子鉄心31は、円筒状の外側コア31aと、外側コア31aの内周面に沿って周方向に配置された複数の内側コア31bからなる。また、内側コア31bは、径方向内側に向かって延在するティース部31b1と、ティース部31b1の径方向外側の端部から周方向の両側に向かって延出する2つの突起31b2とを有する。隣り合う内側コア31bのティース部31b1の対向する周方向側面と、当該隣り合う内側コア31bの突起31b2の内周面に囲まれて、コイル5を収納するスロット6が形成され、スロット6の内壁面に沿って、コイル5と固定子鉄心31とを電気的に絶縁する絶縁紙14が収納される。コイル5と内側コア31bとの間に絶縁紙14が収納されることで、内側コア31bのエッジ部とコイル5とが直接、接触することがないので相互の絶縁性を向上する効果がある。固定子鉄心31の外側コア31a、内側コア31bは、それぞれ所定枚数の電磁鋼板を積層、一体化して構成されている。なお、固定子鉄心としては、紛体鉄心など任意の磁性材料を用いたものを採用してもよい。
外側コア31aには、固定子鉄心31をハウジング1内に固定するための取付穴12が設けられている。取付穴12を固定子鉄心31に設けることで、焼嵌めや圧入等の固定手段で固定子鉄心31を固定する必要がないため、生産性を向上できる。また、外側コア31aには後述する嵌合による圧縮応力が作用しないため、交流磁界によるヒステリシス損を低減して回転電機の高効率化できる。また、本実施の形態に代表される分割コアでは、一体コアと比較して固定子鉄心の剛性が低下する傾向があるが、外側コアの径方向幅を大きくした取付穴12を有する取付部12Aを設けることで、固定子鉄心31の剛性を向上する効果がある。
なお、取付穴12による固定に限定せず、フレーム1aと嵌合して固定してもよい。
次に、固定子巻線32の構成について図を用いて説明する。
図5は、固定子巻線32を構成する最小単位のコイル5の斜視図である。
図6は、コイル5を軸方向上方から見た平面図である。
図7は、コイル5を径方向内側から見た正面図である。
図8は、コイル5のスロット収納部S1〜S6のスロット6内における配置を模式的に示す概念図である。
図3、4、8に示すように、固定子鉄心31の隣り合う内側コア31bの間にはスロット6が48個形成されている。コイル5は、例えば、エナメル樹脂で絶縁被覆された連続した銅やアルミニウムなどからなる導体線を、径方向内側からみて8の字状に巻回した形状となっている。コイル5の材料として銅を用いる場合は、コイル5を溶接する際に無酸素銅を用いることが望ましい。無酸素銅を用いることで、溶接時に生じるブローホールを抑制することができるため、溶接部の信頼性を向上する効果がある。また、Cu−Zrなどの熱伝導性に優れた銅合金を用いてもよい。熱伝導性に優れた材料を用いることで、コイル5の放熱性を向上する効果がる。
また、コイル5は、スロット6に収納されるスロット収納部S1〜S6と、1つのスロット6から延出し、他のスロット6に収納されるまでのターン部T1〜T5と、両端の端末部H1、E1とで構成される。なお、特許請求の範囲でいう第一スロット収納部と第二スロット収納部は、例えばスロット収納部S6を第一スロット収納部とするとスロット収納部S5が、第二スロット収納部となる関係にある。
図8に示すように、各スロット6には、コイル5のスロット収納部S1〜S6が、径方向に整然と並んで収納される。図8において、各スロット6の上部に付した数字は、説明の便宜のためにスロット6に連番を付したものである。3番目から5番目のスロット6及び、9番目から11番目のスロット6は省略している。そして、2番目のスロット6にS1〜S6の番号を付した位置が、それぞれ、各スロット収納部S1〜S6が収納される径方向の位置を示している。また、以下では、コイル5の各スロット収納部S1〜S6の収納位置を説明するために1つのコイル5についてのみ注目して図示、説明する。
具体的には、あるコイル5のスロット収納部S1は、7番目のスロット6のS1の位置に収納されている。7番目のスロット6から図8の紙面裏側に出た導体線は、固定子鉄心31の一端面上においてターン部T1(破線で示している)となって1番目のスロット6のS2の位置に収納されるスロット収納部S2に連続して繋がる。次に、1番目のスロット6から図8の紙面表側に出た導体線は、ターン部T2(実線で示している)となって7番目のスロット6のS3の位置に収納されるスロット収納部S3に連続して繋がる。
次に、7番目のスロット6から図8の紙面裏側に出た導体線は、ターン部T3(破線で示している)となって13番目のスロット6のS4の位置に収納されるスロット収納部S4に連続して繋がる。次に、13番目のスロット6から図8の紙面表側に出た導体線は、ターン部T4(実線で示している)となって7番目のスロット6のS5の位置に収納されるスロット収納部S5に連続して繋がる。
次に、7番目のスロット6から図8の紙面裏側に出た導体線は、ターン部T5(破線で示している)となって1番目のスロット6のS6の位置に収納されるスロット収納部S6に連続して繋がる。このように、コイル5の各スロット収納部S1〜S6は、ターン部T1〜T5を介して、1磁極ピッチ分(本実施例においては6スロット分を跨いで)周方向に離れた別のスロット6の径方向に導体線一本分異なる位置に順次収納される。また、スロット収納部S1に繋がる端末部H1および、スロット収納部S6に繋がる端末部E1は、溶接等の接合手段により、他のコイル5の端末部H1、E1又は中性点、給電部に接続される。
このように構成されたコイル5を周方向に48個並べ、所定の結線を行うことにより固定子巻線32を構成する。
次に、内側コア31bの構成上の特徴について図を用いて説明する。
図4に示すように、隣接する内側コア31bの突起31b2同士の間の少なくとも1箇所は、周方向に互いに当接させずに、隙間Gを設けている。突起31b2同士を周方向に当接させないことにより、隣り合ういずれの内側コア31b間にも周方向に圧縮応力が加わることはない。これにより固定子鉄心31に作用する応力を低減して、交流磁界によるヒステリシス損を低減でき、回転電機100を高効率化できる。
また、隣接する突起31b2の周方向対向面の幅および角度を必要以上に厳しく管理する必要がないので、製造コストを低減することができる。また、隣り合う内側コア31bが周方向に嵌合された場合と比較して、内側コアの積層間が積層方向に電気的に短絡することがないので、鉄心の渦電流損を低減して高効率化できる。
外側コア31aの内側に内側コア31bを周方向に並べて配置し、隣り合う内側コア31b間の隙間Gが0より大となるようにする。このとき、内側コア31bの周方向分割数をNとし、図4に示すようにN個のそれぞれの内側コア31bの外周長をJ1、J2、・・・、JN、とし、外側コア31aの内径をKinとすると、ΣJN(=J1+J2+・・・+JN)<π・Kinとなる。外側コア31aと内側コア31bをこのような寸法とすることで、外側コア31a、内側コア31bそれぞれを独立して管理するだけで確実に隙間Gを確保することができるので、安価に回転電機100を製造できる。
図4に示す二点鎖線21gの位置が、固定子3の内側に配置される回転子2の外周面の位置である。回転子鉄心21の外周面と内側コア31bのティース部31b1の内側先端部31b1sとの間のエアギャップLと、隙間Gとの大小関係は、L > Gとすることが望ましい。LとGとをこのような関係とすることで、エアギャップLによる磁気抵抗と隙間Gによる磁気抵抗とを比較すると、隙間Gによる磁気抵抗の影響が相対的に小さくなるため、コギングトルクおよびトルクリップルを低減することができる。
なお、隙間Gは、周方向全周に渡って分散して設けてもよい。隙間Gを全周に渡って分散すると、1箇所のみに集中して設けた場合と比較して各ティース部31b1間の周方向の磁気抵抗が均一となるので、コギングトルクおよびトルクリップルを低減することができる。
次に、コイル5を、突起31b2に対して径方向に押圧させるための、コイル5の寸法関係について図を用いて説明する。
本発明では、外側コア31aと内側コア31bは、上述のように嵌合されていない。したがって、そのままの状態では、内側コア31bを外側コア31aの内周面に固定することはできない。そこで、コイル5の反発力と、スロット6の形状を利用して、コイル5によって各内側コア31bを外側コア31aの内周面に固定する構成としている。
図9は、コイル5の1つのターン部T5と、ターン部T5に繋がる2つのスロット収納部S6、S5とを径方向内側から見た模式図である。
図10は、図9に示したコイル5の一部分が、スロットに挿入される前後の状態を軸方向から見た模式図である。
図9、10において、Hは、コイル5がスロットに挿入されたときの周方向ピッチ(幅)を示し、1磁極ピッチ分に相当する。同様に、H2は、コイル5を予め成形した際の図9、10における周方向のピッチを示す。コイル5の成形時の周方向ピッチH2は、H<H2となるように設定する。
図11は、3つのコイル5のスロット収納部S5、S6とターン部T5だけを抽出し、固定子3の径方向内側から見た正面模式図である。
図12は、図11のA−A線における断面模式図である。
図13は、図12の丸印で囲んだ部分の拡大図である。
なお、図12、13については、4つ目のコイル5のスロット収納部S6だけについても説明の便宜上記載している。
また、図11から図13において、実際は円筒状に形成された外側コア31a、円弧状に形成された内側コア31bおよびコイル5を説明の便宜上、平面状に引き延ばして図示している。
コイル5のターン部T1〜T5の周方向の幅を、スロット6に収納時より大きくなるように予め製造することで、コイル5をスロット6内に収納すると、各ターン部T1〜T5は弾性付勢され、周方向外側に開こうとする力(ばねの反発力)が生じる。
すなわち、図9の矢印に示すように、スロット6に挿入されることにより、幅が小さくなるように押圧されたターン部T5が周方向に開こうとすると、スロット収納部S5、S6は、周方向外側へ広がる。実際には、スロット収納部S5、S6が収納されている2つのスロット6は、外周側に行くほど相対的に離れる位置関係にあるので、スロット収納部S5、S6は、それぞれ図13の矢印に示す互いに離れる方向に移動しようとする。その結果、スロット収納部S6は、スロット6の側壁に沿って径方向外側に移動し、絶縁紙14を介して突起31b2に突き当たりこれを径方向外側に押圧する。そして、他のコイル5のスロット収納部S5が、径方向外側にある先のスロット収納部S6を径方向外側に押圧する。ここでは、図示と説明を省略したが、他のスロット収納部S1〜S4についてもそれぞれ、スロット6の内壁に沿ってそれぞれ径方向外側に移動し、スロット収納部S6〜S1全体として突起31b2を径方向外側に押圧し、この力を受けた内側コア31bの外周面は、更にその外側にある外側コア31aの内周面に押圧される。
全ての内側コア31bが、コイル5の反発力により径方向外側に力を受けて、外側コア31aの内周面に押圧されるので、隣り合う内側コア31bの突起の31b2同士の間に隙間Gが存在しても、内側コア31bが固定できる。このような構成とすることで、溶接や接着等の他の固定手段を用いずに内側コア31bを固定することができるので、安価に回転電機100を製造することができる。
なお、スロット収納部S6が内側コア31bを周方向斜め外側に押し付ける方向と、スロット収納部S5が周方向に内側コア31bを周方向斜め外側に押し付ける方向は、周方向で逆向きとなる。これにより、内側コア31bが合力により径方向外側に強固に固定され、回転電機100の振動騒音を低減することができる。
内側コア31bと外側コア31aとの当接面の間に、例えばエポキシ系樹脂などを含む緩衝材を設けてもよい。緩衝材を設けることで、振動・騒音を更に低減することができる。また、緩衝材はエポキシ系材料やアクリル系材料などの絶縁性材料であることが望ましい。絶縁性材料を用いることで、内側コア31bと外側コア31aとの間で軸方向に電気的に短絡することがなくなるので、固定子鉄心31に生じる渦電流損を抑制することができる。また、緩衝剤に紛体鉄心などの磁性材料を用いてもよい。紛体鉄心を用いることで、内側コア31bと外側コア31aとの間に微小に存在する隙間を磁性材料で埋めることができるため、固定子鉄心31の磁気抵抗を抑制して回転電機100を高出力化することができる。
また、内側コア31bの軸方向の長さは、外側コア31aの軸方向の長さ以下とすることが望ましい。これにより、外側コア31aの軸方向の端面から内側コア31bが軸方向に突出することがないので、内側コア31bが、外側コア31aに径方向で接触していない部分がなくなり、固定強度を向上することができる。
なお、本実施の形態のコイル5は、6つのスロット収納部S1〜S6を有するコイルを用いて説明したが、使用するコイルは、少なくとも2個のスロット収納部とこれらのスロット収納部を繋ぐ弾性を有する1つのターン部で構成されたコイルを最小単位としてもよい。
次に、本実施の形態に係る回転電機100の製造方法について、図14から図17を用いて説明する。
図14は、48個のコイル5を組み立てた固定子巻線32の斜視図である。
図15は、固定子巻線32の周囲に内側コア31bを48個、周方向に配置した状態を示す斜視図である。
図16は、固定子巻線32に内側コア31bを挿入した後の状態を示す斜視図である。
図17は、外側コア31aを内側コア31bの外側に装着した後の状態を示す斜視図である。
まず、図9に示すコイル5を48個製造する(コイル製造工程)。このときターン部T1〜T5の幅は、回転電機100の完成時におけるターン部T1〜T5の幅より大きくする。次に、図14に示すように、コイル5を周方向に48個組み合せることで固定子巻線32を組み立てる(固定子巻線製造工程)。次に、コイル5と固定子鉄心31とを電気的に絶縁する絶縁紙14を固定子巻線32に装着する(絶縁紙挿入工程)。次に、図15に示すように、内側コア31bを固定子巻線32の外周側に、均等に、放射状に、固定子巻線32を取り囲むように配置する(内側コア配置工程)。その後に、図示しない把持具により全ての内側コア31bを把持して、図16に示すように全ての内側コア31bが均等に縮径するように、これらを径方向内側に移動させて、固定子巻線32の間に内側コア31bを挿入する(内側コア挿入工程)。この時、各コイル5の2つのスロット収納部を繋いだターン部T1〜T5の幅は、それぞれ収縮され、弾性付勢される。
次に、外側コア31aを軸方向から内側コア31bの外側に挿入する(外側コア挿入工程)。その後、先述の把持具による内側コア31bの把持を開放すると、全てのターン部T1〜T5の幅が伸長し、前述のように各コイル5が、内側コア31bを径方向外側に押圧し、内側コア31bを外側コア31aの内周面に固定することができる(内側コア固定工程)。
本発明の実施の形態1に係る回転電機100および回転電機100の製造方法によれば、隣り合う内側コア31b同士は、隙間Gにより、周方向に嵌合されていないので、内側コア31bに作用する応力を低減して、交流磁界によるヒステリシス損を低減して回転電機100の高効率化を実現できる。
また、内側コア31b同士の周方向への嵌合がないため、内側コア31bの金型の管理コストを低減することができる。さらに、接着等の固定手段を使用する必要がないので、部品数および工程数を低減して回転電機100の生産性を向上することができる。
また、複数のコイル5を組み立てた固定子巻線32に対して外周側から内側コア31bを挿入することにより、あらかじめ所定の寸法に近い状態に固定子巻線32を成形しておくことが可能なため、固定子鉄心31と固定子巻線32との間に必要以上に大きい力が作用しない。これにより、コイル5と固定子鉄心31との間の絶縁に対する信頼性を向上することができる。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係る回転電機および回転電機の製造方法を、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図18は、固定子203を軸方向から見た平面図である。なお、丸印で囲んだ部分は軸方向に垂直な断面図を含む。
図19は、図18の丸印で囲んだ部分の拡大図である。
本実施の形態に係る外側コア231aの内周面には、内側コア231bの外周面に軸方向に設けた凹部231b3(位置決め部)と噛み合い、内側コア231bを周方向に位置決めするための、径方向内側に突出し軸方向に延在する凸部231a3(位置決め部)を有する。このとき隣り合う内側コア231bから周方向に突出する突起231b2の周方向に対向する面の間には、実施の形態1と同様に隙間Gを設けている。なお、凹部231b3と凸部231a3との間にも、それぞれが嵌合しないように隙間を設けておく。
本発明の実施の形態2に係る回転電機および回転電機の製造方法によれば、内側コア231bを周方向に位置決めする凹部231b3と凸部231a3を設けることで、ティース部231b1の周方向のピッチ精度が向上するため、コギングトルクおよびトルクリップルを低減することができる。なお、上述の凹凸関係は逆でもよい。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3に係る回転電機と回転電機の製造方法を、実施の形態1、2と異なる部分を中心に説明する。
図20は、固定子303を軸方向からみた平面図である。なお、丸印で囲んだ部分は軸方向に垂直な断面図を含む。
図21は、図20の丸印で囲んだ部分の拡大図である。
本実施の形態に係る内側コア331bは、実施の形態1における隣り合う内側コア31bを一体化してティース部331b1を2つ有する形状としている。このような構成とすることで、部品数を抑制し、回転電機の生産性を向上することができる。
実施の形態4.
以下、本発明の実施の形態4に係る回転電機と回転電機の製造方法を、実施の形態1〜3と異なる部分を中心に説明する。
図22は、固定子403を軸方向からみた平面図である。なお、丸印で囲んだ部分は軸方向に垂直な断面図である
図23は、図22の丸印で囲んだ部分の拡大図である。なお、丸印で囲んだ部分は軸方向に垂直な断面図を含む。
内側コア431bは、実施の形態3と同様にティース部431b1を2つ有する形状となっている。外側コア431aの内周面には、軸方向に垂直な断面が外周側に次第に狭くなるV字形の凹部431a3(溝)が軸方向に形成されている。そして、内側コアの431bの外周面には、外側コア431aの凹部431a3に沿うように当接する、軸方向に垂直な断面がV字形の凸部431b3が軸方向に形成されている。
本発明の実施の形態4に係る回転電機および回転電機の製造方法によれば、外側コア431aの内周面と内側コア431bの外周面の形状を上記のような構成とすることで、内側コア431bをコイル5により径方向外側に押圧することにより、内側コア431bが周方向に正確に位置決めされるので、ティース部431b1の周方向の位置精度を向上できる。これにより回転電機のコギングトルクおよびトルクリップルを低減できる。
本実施の形態においては、実施の形態3のように2つのティース部431b1を有する内側コア431bを用いて説明したが、実施の形態1のように1つのティース部31b1を有するものと組み合わせることも可能である。
実施の形態5.
以下、本発明の実施の形態5に係る回転電機と回転電機の製造方法を、実施の形態1〜4と異なる部分を中心に説明する。
図24は、固定子503の斜視図である。固定子503は、固定子鉄心31の少なくとも一端面を軸方向に押圧する端板515を有する。
本発明の実施の形態5に係る回転電機および回転電機の製造方法によれば、端板515を設けることで、固定子鉄心531の剛性を向上して、回転電機の振動および騒音を抑制することができる。
実施の形態6
以下、本発明の実施の形態6に係る回転電機および回転電機の製造方法を、実施の形態1、5と異なる部分のみを説明する。
図25は、固定子603の斜視図である。
図26は、固定子603を軸方向から見た平面図である。なお、丸印で囲んだ部分は軸方向に垂直な断面図を含む。
図27は、図26の丸印で囲んだ部分の拡大図である。
図27に示すように、内側コア631bは、周方向に延出する突起631b2を周方向一方側のみに有する。内側コア631bをこのような構成とすることで、スロット底部631cに、内側コア631bの周方向分割面がなくなる。
図28は、実施の形態1に係る固定子3の、スロット底部31c近傍の状態を示す一例である。
実施の形態1では、図28に示すようにスロット底部31cに、内側コア31bの周方向の分割面31dがある。したがって、スロット底部31cは、中央部で軸方向に2分割されている。絶縁紙14が、薄くて柔らかい材質の材料で作られているような場合、万が一、絶縁紙14に皺などが発生すると、内側コア31bの分割面31dの間にこれが噛み込まれる恐れがある。
図29は、本実施の形態に係る固定子603の、スロット底部631c近傍の状態を示す図である。図29に示すように、スロット底部631cに内側コア631bの周方向分割面がないので、コイル5により、径方向外側に絶縁紙14が押し付けられても、絶縁紙14が隣り合う内側コア631b間に噛み込まれることはない。したがって、絶縁紙14が破れることがなく、回転電機の信頼性を向上する効果がある。また、絶縁紙14が噛み込まれる不良がなくなるので、設備の稼働率を向上し、回転電機の生産性を向上する効果がある。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。

Claims (13)

  1. 円筒状の外側コアと、前記外側コアの内周面に沿って周方向に配置され、ティース部と前記ティース部の径方向外側端部から周方向に延出する突起を有する複数の内側コアと、
    隣り合う前記内側コアの前記ティース部の対向する周方向側面と、隣り合う前記内側コアの前記突起の内周面に囲まれたスロットに収納されるコイルとからなる固定子と、
    前記固定子の内側に回転可能に支持された回転子とを備えた回転電機において、
    隣り合う少なくとも二つの前記内側コアの周方向側面の間には隙間を有し、
    前記コイルは、異なる前記スロットに収納される第一スロット収納部、及び第二スロット収納部と、
    前記第一スロット収納部と前記第二スロット収納部とを、前記外側コアと前記内側コアとからなる固定子鉄心の軸方向の一端面上において繋ぐターン部とを有し、
    前記ターン部は、前記第一スロット収納部と前記第二スロット収納部とが、周方向に離れようとする方向に弾性付勢されている回転電機。
  2. 前記第一スロット収納部と前記第二スロット収納部は、前記第一スロット収納部と前記第二スロット収納部が収納されるそれぞれの前記スロット内において、前記コイルの導体線一本分だけ径方向に異なる位置に収納されている請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記内側コアの周方向分割数をNとし、N個のそれぞれの内側コアの外周長をJ1、J2、・・・、JN、とし、前記外側コアの内径をKinとするとき、ΣJN<π・Kinである請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記回転子の回転子鉄心の外周面と、前記内側コアの前記ティース部の内側先端部との間のエアギャップより、前記隙間の方が小さい請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記内側コアと、前記外側コアは、前記外側コアの内周面上における前記内側コアの周方向の位置決めをする位置決め部を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記位置決め部は、軸方向に延在し、軸方向に垂直な断面がV字状の溝と、前記溝に当接する軸方向に垂直な断面がV字状の凸部である請求項5に記載の回転電機。
  7. 前記内側コアは、二つ以上の前記ティース部を有する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 前記内側コアと外側コアとの間には緩衝材が設けられている請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の回転電機。
  9. 前記固定子鉄心と前記コイルとは、絶縁部材により絶縁されている請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機。
  10. 前記外側コアには前記固定子をハウジングに取り付けるための、軸方向に延在する取付穴が設けられている請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の回転電機。
  11. 前記固定子鉄心の少なくとも軸方向の一端面には端板が設けられている請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の回転電機。
  12. 前記突起は、前記ティース部の径方向外側端部から周方向一方側にのみ設けられている請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の回転電機。
  13. 円筒状の外側コアと、前記外側コアの内周面に沿って周方向に配置され、ティース部と前記ティース部の径方向外側端部から周方向に延出する突起を有する複数の内側コアと、
    隣り合う前記内側コアの前記ティース部の対向する周方向側面と、隣り合う前記内側コアの前記突起の内周面に囲まれたスロットに収納されるコイルとからなる固定子と、
    前記固定子の内側に回転可能に支持された回転子とを備え、
    隣り合う少なくとも二つの前記内側コアの周方向側面の間には隙間を有し、
    前記コイルは、異なる前記スロットに収納される第一スロット収納部、及び第二スロット収納部と、
    前記第一スロット収納部と前記第二スロット収納部とを、前記外側コアと前記内側コアとからなる固定子鉄心の軸方向の一端面上において繋ぐターン部とを有する回転電機の製造方法において、
    前記コイルを、前記ターン部の周方向の幅が、前記スロットに装着された際の幅より大きくなるように予め成形するコイル製造工程と、
    複数の前記コイルを組み立ててコイル籠を構成する固定子巻線製造工程と、
    前記内側コアを前記コイル籠の外側に配置する内側コア配置工程と、
    前記内側コアを把持して前記内側コアを、径方向内側に移動させて、
    各前記コイルの前記ターン部の幅を収縮させながら前記コイル籠に全ての前記内側コアを挿入する内側コア挿入工程と、
    前記内側コアを挿入した前記コイル籠の外周側に前記外側コアを軸方向から挿入する外側コア挿入工程とを有する回転電機の製造方法。
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