JP6381396B2 - ガスメータにおける排気路用ブリッジおよびその取付構造 - Google Patents

ガスメータにおける排気路用ブリッジおよびその取付構造 Download PDF

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Description

この発明は、計量室内のガスがケース本体の排気路を通って上ケースに排出されるようにしたガスメータにおける排気路用ブリッジおよびその取付構造に関する。
ガス圧で作動するメカニカル方式の膜式ガスメータにおいては、計量室を有するケース本体と、そのケース本体の上部を覆うように取り付けられる上ケースとを備えている。上ケース内は、流入室と流出室とに仕切られており、流入室に対応してガス流入口が形成されるとともに、流出室に対応してガス流出口が形成されている。そして、メータ外部からガス流入口を通って上ケースの流入室に導入されたガスは、ケース本体の計量室に導入されて計量された後、上ケースの流出室およびガス流出口を通ってメータ外部に排出されるようになっている。
このようなガスメータでは、ケース本体における上端の一側部に、計量室のガスを上ケースの流出室に排出するための排気路等が設けられている。
一方、ガスメータのケース本体や上ケースは、鋳造によって形成されるのが通例であるが、型抜き等を考慮すると、形状に制約が生じるため、例えば下記特許文献1に示すように、鋳造後にケース本体の排気路に、ブリッジと称される部品を取り付けて、排気路の一部を閉塞して所望の形状に整形するようにしている。
具体的に説明すると図8〜12に示すように、従来の膜式ガスメータにおいては、ケース本体9における上端の一側部に、台座部91が一体に形成されており、この台座部91には、上方に開放された凹状の排気路92が形成されている。排気路92の開口面には、排気路92の入口として機能する2つの排気路入口921,921と、排気路92の出口として機能する1つの排気路出口922と、排気路出入口921,922間の境界に配置される出入口境界部923とが設けられている。そして排気路92の開口面のうち、出入口境界部923を閉塞するように排気路用ブリッジ93が取り付けられている。こうして排気路入口921から流入されたガスは排気路92を通って排気路出口922から流出されるようになっている。
また図8および図12(b)に示すように、ケース本体9と上ケース(図示省略)との間に介在されるガスケット(上ケースパッキン)95は、ケース本体9の外周部に位置するケース本体外周シール部951と、排気路出口922の外周部に位置する排気路出口外周シール部952とを一体に備え、排気路出口外周シール部952によって、排気路出口922の周縁部における気密性を確保するようにしている。
特開2002−122462号公報
しかしながら、上記従来のガスメータにおいては、以下に説明するように、ケース本体9にブリッジ93を隙間なく密着した状態に取り付けることは困難であるという課題を抱えている。
すなわち図9および図10に示すように、台座部91における排気路出口922および出入口境界部923の縁部には、ブリッジ93の両側縁部に対応してブリッジ取付用凹段部925,925が形成されており、この凹段部925にブリッジ93の両側縁部が接着剤94を介して嵌め込まれることによって、ブリッジ93が排気路92に取り付けられている。こうしてブリッジ93が取り付けられた状態では図11および図12(a)に示すように、ブリッジ93の上面は、ケース本体9の台座部91の上面に対し同一平面内(面一)に配置されるようになっている。ところが図13(a)の拡大断面図に示すように、ブリッジ93の側端縁と、それに対向するケース本体9の対向面との間の上部には隙間96が形成されてしまう。この隙間96にはブリッジ93を台座部91に固定するための接着剤94が充填されるため、この隙間96は当初密閉されている。
しかしながら、接着剤94は乾燥すると、いわゆるヒケが生じて収縮し、図13(b)に示すようにブリッジ93の端縁とケース本体9の対向面との隙間96に充填された接着剤94の上部に空隙部97が形成される。従って仮にこの空隙部97を考慮せずに、同図想像線に示すようにケース本体9にガスケット95を介して上ケースを組み付けてしまうと、ガスケット95の下側に空隙部97が残存するため、気密性が確保されず、空隙部97からガス漏れが生じてしまい、ガス流量の検出精度が低下することがある。
そこで、従来においては、ケース本体9に上ケースを組み付ける前に、接着剤94にヒケが生じる分、ブリッジ93の上面やケース本体9の上面の所要部とをフライス加工によって切削しておき、接着剤94にヒケが生じても、ブリッジ93の端縁とケース本体9との間に空隙部97が形成されるのを防止し、良好な気密性を確保できるようにしている。
このように従来のガスメータにおいては、排気路出口922の周辺部の気密性を確保するために、フライス加工等の面倒な機械加工が必要となり、その分、ガスメータの製作作業が困難になるという課題があった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ケース本体における排気路出口周辺の気密性を十分に確保できる上さらに、ガスメータの製作作業を簡単に行うことができるガスメータにおける排気路用ブリッジおよびその取付構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を備えるものである。
[1]計量室を有するケース本体にその上部を覆うようにして上ケースがガスケットを介して取り付けられ、前記ケース本体の上端一側部に設けられた台座部に排気路が形成されるとともに、その排気路の一部を閉塞するようにブリッジが取り付けられる一方、前記排気路の出口としての排気路出口が前記台座部の上面に開口され、前記ガスケットに、前記台座部における前記排気路出口の外周縁部に沿って配置される排気路出口外周シール部が設けられ、前記計量室から流出されたガスが、前記排気路を通って前記排気路出口から前記上ケース内に排出されるようにしたガスメータにおける排気路用ブリッジの取付構造であって、
前記ブリッジに、前記排気路出口の外周縁部に対応して枠状部が設けられ、
前記ブリッジの枠状部が前記台座部における前記排気路出口の外周縁部に沿って全周に配置され、
前記ガスケットの排気路出口外周シール部が前記枠状部に設置されていることを特徴とするガスメータにおける排気路用ブリッジの取付構造。
[2]前記台座部における前記排気路出口の周縁部に、前記ブリッジにおける枠状部の外周縁部に対応して出口側凹段部が形成され、
前記ブリッジにおける枠状部の外周縁部が前記出口側凹段部に嵌め込まれた状態に配置されている前項1に記載のガスメータにおける排気路用ブリッジの取付構造。
[3]前記排気路の入口としての排気路入口が前記台座部の上面に開口され、
前記ブリッジは、前記排気路入口の一部を閉塞する入口閉塞部をさらに備え、
前記台座部における前記排気路入口の周縁部に、前記ブリッジの入口閉塞部の端縁に対応して入口側凹段部が形成され、
前記ブリッジにおける入口閉塞部の端縁が前記入口側凹段部に嵌め込まれた状態に配置されている前項2に記載のガスメータにおける排気路用ブリッジの取付構造。
[4]前記台座部における前記入口側凹段部に対応して、切欠凹部が形成されるとともに、
前記ブリッジにおける入口閉塞部の先端縁に前記切欠凹部に対応して係合凸部が形成され、
前記係合凸部が前記切欠凹部に位置決め状態に係合されている前項3に記載のガスメータにおける排気路用ブリッジの取付構造。
[5]計量室を有するケース本体にその上部を覆うようにして上ケースがガスケットを介して取り付けられ、前記ケース本体の上端一側部に設けられた台座部に排気路が形成されるとともに、前記排気路の出口としての排気路出口が前記台座部の上面に開口され、前記ガスケットに、前記台座部における前記排気路出口の外周縁部に沿って配置される排気路出口外周シール部が設けられ、前記計量室から流出されたガスが、前記排気路を通って前記排気路出口から前記上ケース内に排出されるようにしたガスメータにおいて前記排気路の一部を閉塞するように取り付けられる排気路用ブリッジであって、
前記排気路出口の外周縁部に沿って全周に配置され、かつ前記ガスケットの排気路出口外周シール部に対応して配置される枠状部を備えていることを特徴とするガスメータにおける排気路用ブリッジ。
発明[1]のガスメータにおける排気路用ブリッジの取付構造によれば、ブリッジに排気路出口の周縁部に沿って全周に配置される枠状部を形成するとともに、その枠状部にガスケットの排気路出口外周シール部を設置しているため、枠状部とガスケットとの間に隙間が生じるのを確実に防止でき、排気路出口周辺の気密性を十分に確保することができる。さらに排気路出口全周に配置されるブリッジの枠状部は平坦であるため、ブリッジを含めた排気路出口の周縁部を平坦に仕上げるフライス加工等の面倒な機械加工を行う必要がなく、その分、ガスメータの製作作業を簡単に行うことができる。
発明[2]のガスメータにおける排気路用ブリッジの取付構造によれば、排気路出口の周縁部に出口凹段部を形成して、その出口凹段部にブリッジの枠状部の外周縁部を嵌め込んで固定するようにしているため、ブリッジを安定した状態に取り付けることができる。
発明[3]のガスメータにおける排気路用ブリッジの取付構造によれば、ブリッジに排気路入口側に延設する入口閉塞部を形成してその入口閉塞部の先端縁を、排気路入口の縁部に形成した入口凹段部に嵌め込んで固定しているため、ブリッジは、排気路出口側だけでなく排気路入口側でも支持され、ブリッジをより一層安定した状態で確実に取り付けることができる。
発明[4]のガスメータにおける排気路用ブリッジの取付構造によれば、ブリッジにおける入口閉塞部の先端縁に係合凸部を形成するとともに、排気路入口の縁部に切欠凹部を形成しているため、係合凸部を切欠凹部に係合するだけで簡単に、ブリッジを排気路に対し位置決めすることができ、ブリッジの取付作業を簡単に行うことができる。
図1はこの発明の実施形態である排気路用ブリッジの取付構造が適用されたガスメータのケース本体を示す斜視図である。 図2は実施形態のガスメータにおけるケース本体の一側部をブリッジ取外状態で示す斜視図である。 図3は実施形態におけるケース本体の一側部を示す平面図である。 図4は実施形態におけるケース本体の一側部をブリッジ取外状態で示す断面図である。 図5は実施形態におけるケース本体の一側部をブリッジ取付状態で示す断面図である。 図6は実施形態におけるケース本体の排気出口周辺を示す平面図であって、図(a)はブリッジ取付状態で示す平面図、図(b)はガスケット取付状態で示す平面図である。 図7は実施形態のケース本体に適用された排気路用ブリッジを示す平面図である。 図8は従来のガスメータにおけるケース本体を示す斜視図である。 図9は従来のケース本体の一側部をブリッジ取付状態で示す平面図である。 図10はケース本体の一側部をブリッジ取外状態で示す平面図である。 図11は従来のケース本体の一側部をブリッジ取付状態で示す断面図である。 図12は従来のケース本体の排気出口周辺を示す平面図であって、図(a)はブリッジ取付状態で示す平面図、図(b)はガスケット取付状態で示す平面図である。 図13は図11の一点鎖線で囲まれる部分を拡大して示す断面図であって、図(a)は接着剤養生前の状態で示す断面図、図(b)は従来の課題を説明するための断面図である。
図1はこの発明の実施形態である排気路用ブリッジの取付構造が適用されたガスメータのケース本体1を示す斜視図である。
同図に示すように、ケース本体1は、鋳造加工によって形成された鋳造品(鋳物)によって構成されており、ガスメータ組立状態において計量室として構成される計量室用空間19を有している。さらにケース本体1における上端の一側部には、台座部10が一体に形成されている。
図2〜図5はケース本体1の一側部を示す図、図6はケース本体1の排気路出口周辺を示す平面図である。
図1〜図5に示すように台座部10には、排気路2が形成されている。本実施形態において排気路2は、台座部10に凹陥形成され、かつ台座部10の上面において開口された凹部形状を有している。
排気路2の上方開口部(開口面)は、排気路2の入口として機能する2つの排気路入口21,21と、排気路2の出口として機能する1つの排気路出口25と、排気路入口21,21および排気路出口25間に配置され、かつ出入口21,25間を連接する出入口境界部26とを有している。
排気路出口25は台座部10の上面の一端部において開口されるとともに、排気路入口21,21は、台座部10の上面における排気路出口25の他端側寄りの位置において開口されている。
2つの排気路入口21,21間は入口連接部22を介して連接されている。本実施形態においては、入口連接部22は、排気路入口21の一部に含まれるものであり、台座部10の上面において開口されている。
図3等に示すようにケース本体1の台座部10における排気路2の開口周縁部のうち、排気路出口25の外周縁部に対応する部分には、出口凹段部15が形成され、出入口境界部26の両側縁部に対応する部分には、境界部凹段部16が形成され、入口連接部22の一縁部に対応する部分には、入口凹段部12が形成されている。さらに入口凹段部12の中間部には、位置決め用切欠凹部17が形成されている。
また図3に示すように台座部10における各排気路入口21,21の両側にそれぞれ吸気路(吸排気路)3が形成されている。
なお図1に示すように、ケース本体1の計量室用空間19によって構成される計量室は、ガスメータ組立状態において、メータに対し前後方向に並んで4つ形成される。そしてこの4つの計量室に、上記4つの吸気路3がそれぞれ連通接続されて、各吸気路3を介して各計量室に対しガスが吸引および排気されるよう構成されている。
また図1〜図3に示すようにケース本体1の上端外周縁部や、排気路2の外周縁部等の所要部には、リブ11が形成されている。
一方図6および図7に示すように、排気路2の開口面の一部を閉塞するように取り付けられるブリッジ(排気路用ブリッジ)4は、薄板の成形品によって構成されており、枠状部45と、境界部閉塞部46と、入口閉塞部42と、出口閉塞部43とを一体に備えている。なお本実施形態において、ブリッジ4の材質は特に限定されるものではなく、ブリッジ4の材質として、アルミニウム合金や鉄等の金属の他に、合成樹脂も使用することができる。
枠状部45は、排気路出口25の周縁部の形状に倣って閉環状に形成されるとともに、境界部閉塞部46は、排気路2の出入口境界部26に対応する形状に形成されている。さらに入口閉塞部42は、排気路2の入口連接部22の形状に対応する形状に形成されるとともに、入口閉塞部42の先端縁中央には、上記切欠凹部17に対応して位置決め用の係合凸部47が形成されている。また出口閉塞部43は、枠状部45における内周縁部の一部に内側に突出するように形成されている。
この構成のブリッジ4の外周縁部が接着剤を介して上記各凹段部12,15,16に嵌め込まれた状態でブリッジ4が排気路2の開口面に固定されている。すなわちブリッジ4における係合凸部47が切欠凹部17に嵌め込まれるようにして、枠状部45の外周縁部が接着剤を介して出口凹段部15に嵌め込まれ、さらに境界部閉塞部45の両側縁部が接着剤を介して境界部凹段部16に嵌め込まれ、さらに入口閉塞部42の先端縁が接着剤を介して入口凹段部12に嵌め込まれて接着固定される。
このブリッジ取付状態においては図6(a)に示すように、ブリッジ4の枠状部45が、排気路出口25の外周縁部に沿って連続して配置され、排気路出口25の全周を囲うように配置されている。さらにブリッジ4の境界部閉塞部46が排気路2の出入口境界部26を閉塞するように配置される。さらにブリッジ4の入口閉塞部42が排気路2の入口連接部22を閉塞するように、換言すれば排気路入口21の一部を閉塞するように配置される。さらにブリッジ4の出口閉塞部43が排気路出口25の一部を閉塞するように配置される。そしてこのブリッジ取付状態においては、排気路入口21,21と排気路出口25とが仕切られて、排気路入口21,21から排気路2内に流入されたガスが排気路出口25から流出されるようになっている。
図1および図6(b)に示すようにケース本体1と上ケース(図示省略)との間に配置されるガスケット(上ケースパッキン)5は、ケース本体1の上端外周縁部に対応するケース本体外周シール部51と、排気路出口25の外周縁部に対応する排気路出口外周シール部52とを一体に備えている。
このガスケット5のケース本体外周シール部51がケース本体1の外周縁部に沿って配置されるとともに、排気路出口外周シール部52がブリッジ4の枠状部45に沿って配置された状態で、ケース本体1に上ケースがねじ止め固定される。
ここで本実施形態においては図1および図6(b)等に示すように、排気路出口25の外周縁部に沿って配置されるブリッジ4の枠状部45が、周方向に継ぎ目のない平坦形状に形成される一方、その枠状部45の平坦面にガスケット5の排気路出口外周シール部52が配置されるため、枠状部45とガスケット5の排気路出口外周シール部52との間の全周において隙間が形成されず、枠状部45に排気路出口シール部52が確実に密着した状態に配置される。このため本実施形態のガスメータによれば、上記従来のガスメータのように、排気路出口シール部52を設置する面を全周にわたって平坦面に仕上げるようなフライス加工を省略することができる。従って本実施形態においてはガスメータを製作するに際して、フライス加工等の面倒な機械作業を省略でき、その分、ガスメータの製作作業を簡単に行うことができる。このため排気路出口25の全周においてガス漏れ等の不具合を確実に防止でき、ガス流量の計測に関して高度な検出精度を確実に維持することができる。
さらに本実施形態のガスメータにおいては、排気路出口25の周縁部に配置されるブリッジ4の枠状部45は、全周にわたって平坦面に形成されるため、上記従来のガスメータのように、排気路出口の周縁のシール面を全周にわたって平坦面に仕上げるためのフライス加工等の面倒な機械加工を行う必要がなく、その分、ガスメータの製作作業を簡単に行うことができる。
なお本実施形態のガスメータにおいては、上ケース(図示省略)は流入室と流出室とに仕切られており、流入室に対応してガス流入口が形成されるとともに、流出室に対応してガス流出口が形成されている。さらにケース本体1の台座部10における各吸気路3は、上ケースの流入室に対応して配置されるとともに、排気路出口25は、上ケースの流出室に対応して配置されている。また台座部10上には、ガス圧によって作動するバルブ機構(図示省略)が設けられており、このバルブ機構によって、各吸気路3が適宜開閉されるとともに、各吸気路3が排気路入口21に適宜連通接続されるようになっている。また既述した通り、各吸気路3は各計量室にそれぞれ連通接続されている。そして、上ケースのガス流入口から流入室に導入されたガスは、各吸気路3を介して各計量室に順次流入されるとともに、各計量室に流入されたガスは、計量された後、各吸気路3を介して順次流出される。さらに各吸気路3から順次流出されるガスは、排気路入口21から排気路2内に順次導入されて、排気路出口25から流出される。さらに排気路出口25から流出されたガスは、上ケースの流出室を通ってガス流出口からメータ外部に排出されるようになっている。
以上のように、本実施形態のガスメータによれば、ブリッジ4に設けた枠状部45を排気路出口25の全周に連続して配置しているため、排気路出口周辺の気密性を十分に確保できる。
さらにブリッジ4を含めた排気路出口25の周縁部を平坦に仕上げるフライス加工等の面倒な機械加工を行う必要がないため、その分、ガスメータの製作作業を簡単に行うことができる。
また本実施形態においては、ブリッジ4を含めた排気路出口25の周縁部に対しフライス加工を行う必要がないため、ブリッジ4の材質が制限されることがない。すなわち、上記従来のガスメータのように、ブリッジとケース本体の排気路出口周縁部とをフライス加工によって切削する場合、ブリッジとケース本体とを均等に切削できるように、ブリッジの材質をケース本体の材質に合わせる必要がある。このため従来では、ブリッジをケース本体と同種のもの(例えばアルミニウム合金等)によって形成する必要があった。
これに対し本実施形態においては、ブリッジ4を含めた排気路出口周縁部に対しフライス加工を行う必要がないため、ブリッジ4として、ケース本体1と同種のものを使用する必要がなく、どのような材質のものも使用することができる。従って既述した通り、ブリッジ4として、アルミニウム合金や鉄等の金属製のものは言うまでもなく、合成樹脂製のものも不具合なく採用することができる。このためブリッジ4の材料の選択範囲が広くなり、汎用性を向上させることができる。
また本実施形態のガスメータによれば、排気路出口25の周縁部に出口凹段部15を形成して、その出口凹段部15にブリッジ4の枠状部45の外周縁部を嵌め込んで固定するようにしているため、枠状部45を安定した状態に取り付けることができる。
しかも本実施形態のガスメータによれば、ブリッジ4に排気路入口21側に延設する入口閉塞部42を形成してその入口閉塞部42の先端縁を、排気路入口21の縁部に形成した入口凹段部12に嵌め込んで支持するようにしているため、ブリッジ4は、排気路出口25側だけでなく、排気路入口21側でも支持される。このためブリッジ4を広い範囲で支持することができ、ブリッジ4を、より一層安定した状態で確実に取り付けることができる。
その上さらに本実施形態のガスメータによれば、ブリッジ4における入口閉塞部42の先端縁に係合凸部47を形成するとともに、排気路入口21の縁部に切欠凹部17を形成し、係合凸部47を切欠凹部17に嵌め込んで係合することによって、ブリッジ4を排気路2に対し位置決めできるようにしている。このため係合凸部47を切欠凹部17に嵌め込むだけで簡単にブリッジ4の排気路2に対する位置決めを図ることができ、ブリッジ4の不用意な位置ずれを有効に防止でき、ブリッジ4の組付作業、ひいてはガスメータの組立作業をより一層簡単に行うことができる。
なお、上記実施形態においては、ガスケットとして、ケース本体外周シール部と、排気路出口外周シール部とが一体に形成されたものを使用しているが、それだけに限られず、本発明においては、ケース本体の外周をシールするガスケットと、排気路出口の外周をシールするガスケットとを別体にして、両ガスケットをそれぞれ個別に装着するようにしても良い。
この発明のガスメータにおける排気路用ブリッジの取付構造は、ガス圧で作動するメカニカル方式のガスメータに好適に採用することができる。
1:ケース本体
10:台座部
12:入口凹段部
15:出口凹段部
17:切欠凹部
2:排気路
21:排気路入口
25:排気路出口
4:ブリッジ(排気路用ブリッジ)
42:入口閉塞部
43:出口閉塞部
45:枠状部
47:係合凸部
5:ガスケット
52:排気路出口外周シール部

Claims (5)

  1. 計量室を有するケース本体にその上部を覆うようにして上ケースがガスケットを介して取り付けられ、前記ケース本体の上端一側部に設けられた台座部に排気路が形成されるとともに、その排気路の一部を閉塞するようにブリッジが取り付けられる一方、前記排気路の出口としての排気路出口が前記台座部の上面に開口され、前記ガスケットに、前記台座部における前記排気路出口の外周縁部に沿って配置される排気路出口外周シール部が設けられ、前記計量室から流出されたガスが、前記排気路を通って前記排気路出口から前記上ケース内に排出されるようにしたガスメータにおける排気路用ブリッジの取付構造であって、
    前記ブリッジに、前記排気路出口の外周縁部に対応して枠状部が設けられ、
    前記ブリッジの枠状部が前記台座部における前記排気路出口の外周縁部に沿って全周に配置され、
    前記ガスケットの排気路出口外周シール部が前記枠状部に設置されていることを特徴とするガスメータにおける排気路用ブリッジの取付構造。
  2. 前記台座部における前記排気路出口の周縁部に、前記ブリッジにおける枠状部の外周縁部に対応して出口側凹段部が形成され、
    前記ブリッジにおける枠状部の外周縁部が前記出口側凹段部に嵌め込まれた状態に配置されている請求項1に記載のガスメータにおける排気路用ブリッジの取付構造。
  3. 前記排気路の入口としての排気路入口が前記台座部の上面に開口され、
    前記ブリッジは、前記排気路入口の一部を閉塞する入口閉塞部をさらに備え、
    前記台座部における前記排気路入口の周縁部に、前記ブリッジの入口閉塞部の端縁に対応して入口側凹段部が形成され、
    前記ブリッジにおける入口閉塞部の端縁が前記入口側凹段部に嵌め込まれた状態に配置されている請求項2に記載のガスメータにおける排気路用ブリッジの取付構造。
  4. 前記台座部における前記入口側凹段部に対応して、切欠凹部が形成されるとともに、
    前記ブリッジにおける入口閉塞部の先端縁に前記切欠凹部に対応して係合凸部が形成され、
    前記係合凸部が前記切欠凹部に位置決め状態に係合されている請求項3に記載のガスメータにおける排気路用ブリッジの取付構造。
  5. 計量室を有するケース本体にその上部を覆うようにして上ケースがガスケットを介して取り付けられ、前記ケース本体の上端一側部に設けられた台座部に排気路が形成されるとともに、前記排気路の出口としての排気路出口が前記台座部の上面に開口され、前記ガスケットに、前記台座部における前記排気路出口の外周縁部に沿って配置される排気路出口外周シール部が設けられ、前記計量室から流出されたガスが、前記排気路を通って前記排気路出口から前記上ケース内に排出されるようにしたガスメータにおいて前記排気路の一部を閉塞するように取り付けられる排気路用ブリッジであって、
    前記排気路出口の外周縁部に沿って全周に配置され、かつ前記ガスケットの排気路出口外周シール部に対応して配置される枠状部を備えていることを特徴とするガスメータにおける排気路用ブリッジ。
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