JP6378923B2 - 蓄電システム及びその運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電システム及びその運転方法に関する。
近年、自然エネルギを発電に利用した風力発電、太陽光発電等の再生可能エネルギ発電の普及が進められている。このような自然エネルギを利用した発電は、風況や天候等の影響を受け易く、単独で電力の安定的な供給を担う能力に乏しいことから、火力発電設備や揚水発電設備等を併設することによって、電力需給ギャップの補填を行うことが多くなっている。しかしながら、火力発電や揚水発電の設備を設置するための場所や費用は膨大なものとなるため、これらを再生可能エネルギ発電設備に併設するのが困難な場合がある。そこで、近年、大電力を貯蔵することが可能な蓄電池を利用する蓄電システムが注目されている。
蓄電池の一種として、レドックスフロー電池等のフロー型蓄電池が知られている。フロー型蓄電池は、金属イオン等の活物質を溶解させた電解液を電極槽に循環させることによって、活物質の酸化還元反応を進行させて充放電を行う蓄電池である。フロー型蓄電池によると、充電電力を溶液の形態で電解液タンクに貯蔵することができるため、電池容量の大容量化が容易である。そのため、電力平準化用をはじめとした蓄電システムへの適用が検討されている。特に、フロー型蓄電池は、活物質が溶解している電解液を、複数の蓄電池に共通の電解液タンクから供給する構成とされるため、電解液の流量を調整することによって、出力の調節を適切に行うことができる利点を有している。
例えば、特許文献1には、電解液が循環供給されて個々に起電力を発生させるセルの積層集合体からなるレドックスフロー電池システムの運転方法であって、前記レドックスフロー電池システムを構成する各セル、各サブスタック、各セルスタック、各モジュールの単位の全て或いは一部の単位が電解液の流量を調整することができ、充電時に各単位の電圧を測定し、その測定結果に基づいて、各単位における電解液の流量を調整することにより、各単位の電圧を均等化することを特徴とするレドックスフロー電池システムの運転方法が開示されている。
特開2009−16218号公報
特許文献1に開示されるような従来の蓄電システム(比較例に係る蓄電システム100)は、図4(a)に示すように、発電した電力を供給する電源部10と、複数の蓄電池22C1,22C2が直列接続された構成の蓄電部20Cとが、パワーコンディショナ30を介して、商用交流電力系統等の負荷部40に接続された構成を有する。図4(b)はこのような蓄電システム100における充電入力及び放電出力の関係を示す図である。図4(b)において、横軸は、充電電圧又は放電電圧を示し、縦軸は、充電電流又は放電電流を示している。また、実線は、蓄電部20Cの充放電特性線、破線は、電源部10の出力特性線を示している。
蓄電システム100では、図4(b)に複数の破線で示すように、再生可能エネルギ発電設備等で構成される電源部10が、エネルギ源の量変動(風況、天候等の変動)の影響を受けることで、出力(出力電流)変動を生じることがある。電源部10からの出力電流は、抵抗成分を含む蓄電部20C、電力変換器30、負荷部40の電圧に依存し、図4(b)に破線で示すように、高電圧に設定するほど低下していく傾向を示すため、高電圧の電圧範囲では出力電流が低く、高電流の電流範囲では出力電圧が低くなる特性を示すことになる。そこで、蓄電部20Cへの充電を行う場合には、図4(b)の充電特性線110に示されるように、電力が最大となる最大電力点に電源部10の出力を追従させて行う最大電力点追従(Maximum Power Point Tracking;MPPT)形式による充電が採用されることが多い。その一方で、蓄電部20Cからの放電を行う場合には、図4(b)の放電特性線120に示されるように、放電開始電圧Vd1から放電終止電圧Vd2まで定電力放電が行われるのが一般的である。
パワーコンディショナ30に電力を出力する蓄電池22C1,22C2は、充電時における入力電圧と比較して、放電時に大きな電圧降下を生じる性質を有しており、この電圧降下は、電流密度が高くなるほど顕著となる。そのため、大電流を扱うような蓄電システム100では、蓄電部20Cによる放電電圧の電圧範囲が、蓄電部20Cへの充電電圧の電圧範囲から逸脱する傾向がある。すなわち、パワーコンデョショナ30は、蓄電部20Cへの充電にも用いられる電源部10による出力の電圧範囲と蓄電部20Cによる放電の電圧範囲との両方に対応し得るように、広い駆動電圧範囲(図4(b)におけるVd1−Vc2間の電圧範囲)を備えるように構成する必要が生じる。しかしながら、このようにしてパワーコンデョショナ30の駆動電圧範囲が拡大すると、電力変換効率は低下してしまうため、電力を有効利用するにあたって障害となっている。
そこで、本発明は、蓄電池の充放電を、充電電圧と放電電圧との電圧差が小さい電圧範囲で行うことが可能な蓄電システム及びその運転方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明に係る蓄電システムは、第1電極、第2電極、前記第1電極が保持される第1電解槽、前記第2電極が保持される第2電解槽、及び、前記第1電解槽と前記第2電解槽とを隔離するセパレータを有する蓄電池が複数組み合わされてなる組電池と、前記複数の蓄電池が有する前記第1電解槽に往路配管及び復路配管を介して接続され、前記第1電解槽との間で循環される第1電解液を貯留する第1電解液貯槽と、前記複数の蓄電池が有する前記第2電解槽に往路配管及び復路配管を介して接続され、前記第2電解槽との間で循環される第2電解液を貯留する第2電解液貯槽と、前記第1電解液貯槽に貯留される第1電解液を、前記複数の蓄電池の前記第1電解槽にそれぞれ供給する第1電解液供給手段と、前記第2電解液貯槽に貯留される第2電解液を、前記複数の蓄電池の前記第2電解槽にそれぞれ供給する第2電解液供給手段と、前記組電池に給電する電源と、前記複数の蓄電池の接続を、直列接続及び並列接続のいずれかに相互に切り替える切替手段と、前記切替手段の切り替えと、前記第1電解液供給手段が供給する前記第1電解液の流量と、前記第2電解液供給手段が供給する前記第2電解液の流量とを制御する制御装置と、を備える蓄電システムであって、前記制御装置は、前記組電池の充電時には、前記複数の蓄電池の接続が並列接続となるように前記切替手段を制御し、前記組電池の放電時には、前記複数の蓄電池の接続が直列接続となるように前記切替手段を制御すると共に、前記複数の蓄電池が並列接続であるときの前記組電池への入力電圧と、前記複数の蓄電池が直列接続であるときの前記組電池の出力電圧との電圧差が、前記蓄電システムに印加される最大電圧の1/10以下の範囲となるように、前記第1電解液供給手段が供給する前記第1電解液の流量と、前記第2電解液供給手段が供給する前記第2電解液の流量とを減少させることを特徴とする。
前記課題を解決するために本発明に係る蓄電システムの運転方法は、第1電極、第2電極、前記第1電極が保持される第1電解槽、前記第2電極が保持される第2電解槽、及び、前記第1電解槽と前記第2電解槽とを隔離するセパレータを有する蓄電池が複数組み合わされてなると共に、電源によって給電される組電池と、前記複数の蓄電池が有する前記第1電解槽に往路配管及び復路配管を介して接続され、前記第1電解槽との間で循環される第1電解液を貯留する第1電解液貯槽と、前記複数の蓄電池が有する前記第2電解槽に往路配管及び復路配管を介して接続され、前記第2電解槽との間で循環される第2電解液を貯留する第2電解液貯槽と、前記第1電解液貯槽に貯留される第1電解液を、前記複数の蓄電池の前記第1電解槽にそれぞれ供給する第1電解液供給手段と、前記第2電解液貯槽に貯留される第2電解液を、前記複数の蓄電池の前記第2電解槽にそれぞれ供給する第2電解液供給手段と、前記複数の蓄電池の接続を、直列接続及び並列接続のいずれかに切り替える切替手段と、を備える蓄電システムの運転方法であって、前記組電池の充電時には、前記複数の蓄電池の接続が並列接続となるように前記切替手段を制御し、前記組電池の放電時には、前記複数の蓄電池の接続が直列接続となるように前記切替手段を制御し、前記複数の蓄電池が並列接続であるときの前記組電池への入力電圧と、前記複数の蓄電池が直列接続であるときの前記組電池の出力電圧との電圧差が、前記蓄電システムに印加される最大電圧の1/10以下の範囲となるように、前記第1電解液供給手段が供給する前記第1電解液の流量と、前記第2電解液供給手段が供給する前記第2電解液の流量とを減少させる制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、蓄電池の充放電を、充電電圧と放電電圧との電圧差が小さい電圧範囲で行うことが可能な蓄電システム及びその運転方法を提供することができる。そして、例えば、蓄電システムに接続されるパワーコンデョショナ等の電力変換器において、電力変換効率を高い水準に維持したり、このような電力変換器の接続を省略したりすることができるようになる。
第1実施形態に係る蓄電システムの概略構成を示す図である。 (a)は本実施形態に係る蓄電システムの充電時における回路の概略を示す図であり、(b)は本実施形態に係る蓄電システムの放電時における回路の概略を示す図であり、(c)は充電入力及び放電出力の関係を示す図である。 第2実施形態に係る蓄電システムの概略構成を示す図である。 (a)は比較例に係る蓄電システムの充放時における回路の概略を示す図であり、(b)は充電入力及び放電出力の関係を示す図である。
はじめに、第1実施形態に係る蓄電システム及びその運転方法について説明する。
図1は、第1実施形態に係る蓄電システムの概略構成を示す図である。図1では、第1実施形態に係る蓄電システムの構成と共に、結線の状態を実線で示している。
第1実施形態に係る蓄電システム1は、電源部10によって給電される蓄電部20と、制御装置50とを備えている。蓄電部20は、それぞれ主母線110a,110bに接続され、電源部10及び電力変換器30と電気的に接続されている。また、電力変換器30は、負荷部40と接続されている。制御装置50は、後記する切替手段の切り替えと、第1電解液供給手段26A及び第2電解液供給手段26Bがそれぞれ供給する電解液の流量とを制御する装置である。
電源部10は、直流電力を出力する直流電源であって、発電装置等の電源によって構成されている。電源部10としては、具体的には、例えば、風力発電機、太陽光発電機、太陽熱発電機、水力発電機等の自然エネルギ発電機が備えられる。電源部10は、不図示の直流−直流変換器等の変電設備を介して、主母線110aと接続されている。そして、電源部10が発電した電力は、蓄電部20に給電されて蓄電部20が充電されたり、電力変換器30に出力されて直接に負荷部40に給電されたりする。なお、蓄電部20への充電は、負荷部40への給電が過多となる場合等に行われ、蓄電部20からの放電は、電源部10からの出力が低下した場合等に行われるように、不図示の制御機器によって切替制御される。
蓄電部20は、図1に一点鎖線で示されるように、複数のフロー型蓄電池(22A,22B)からなる組電池で構成されている。蓄電部20は、複数の切替手段(SW1,SW2,SW3,SW4,SW5)を介して、主母線110aと接続されている。電源部10からの給電によって充電された蓄電部20は、蓄電された電力を、電力変換器30に出力することができるようになっている。
電力変換器30は、直流電力を交流電力に変換するパワーコンデョショナで構成されている。電力変換器30は、図1に示すように、例えば、商用交流系統等の負荷部40と接続され、電源部10や蓄電部20から出力される直流電力を、単相や三相の交流電力に変換して負荷部40に出力する。なお、電力変換器30は、蓄電システム1が直流負荷に直接に適用される場合には、設置を省略することもできる。
次に、蓄電システム1が備える蓄電部20の構成について説明する。
蓄電部20は、図1に示すように、複数のフロー型(電解液循環型)の蓄電池22A,22Bからなる組電池と、電解液貯槽(24A,24B)と、電解液供給手段(26A,26B)とを備えている。また、これら蓄電池22A,22Bと、電解液貯槽24A,24Bとを接続する複数の配管211,212,213214を備えている。このような構成の電解液循環型の蓄電池22A,22Bとしては、具体的には、例えば、レドックスフロー電池、鉛蓄電池等がある。
蓄電池22A,22Bは、筺体の内部に、第1電極221と、第2電極222と、第1電極電解槽223と、第2電極電解槽224と、セパレータ226とを有している。各蓄電池22A,22Bの筺体の内部は、イオン伝導性のセパレータ226によって、第1電極電解槽223と、第2電極電解槽224との二槽にそれぞれ区画されている。
セパレータ226は、蓄電池22A,22Bの筺体の内部に保持される電解液の組成成分の移動を制約し、第1電極電解槽223には第1電極側電解液、第2電極電解槽224には第2電極側電解液が保持されるように区画している。なお、セパレータ226を介しては、一部のキャリアイオンのみの移動が許容される状態となる。セパレータ226は、例えば、多孔性とした樹脂材料等で構成され、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、フッ素樹脂、その他イオン交換膜等が用いられる。
第1電極221は、第1電極電解槽223に保持され、第1電極側電解液に浸漬されている。この第1電極221から引き出された引出配線は、電源部10の正極(+)側に接続される。また、第2電極222は、第2電極電解槽224に保持され、第2電極側電解液に浸漬されている。この第2電極222から引き出された引出配線は、電源部10の負極(−)側に接続される。これら第1電極221や第2電極222としては、例えば、ステンレス鋼、ニッケル、銅、チタン、金、白金、これらの合金等の金属材料や、カーボンフェルト等の炭素材料が用いられる。
電解液貯槽(24A,24B)としては、第1電極側電解液貯槽24Aと、第2電極側電解液貯槽24Bとが備えられている。第1電極側電解液貯槽24Aと、第2電極側電解液貯槽24Bとには、電気化学的に活性な活物質を含有する第1電極側電解液、第2電極側電解液がそれぞれ貯留されている。また、第1電極側電解液貯槽24A及び第2電極側電解液貯槽24Bには、それぞれ開放電圧計測手段242が備えられている。第1電極側電解液貯槽24Aに備えられる開放電圧計測手段242と第2電極側電解液貯槽24Bに備えられる開放電圧計測手段242とによる電圧計測値は、制御装置50にそれぞれ出力され、第1電極側電解液と第2電極側電解液との電圧差が求められるようになっている。
電解液に含有させる活物質としては、酸化還元反応の可逆性が良好な公知の第1電極活物質と第2電極活物質とを組み合わせて用いることができる。第1電極活物質としては、例えば、銅、ニッケル、コバルト、銀、マンガン、バナジウム、鉄等の金属や、これらの合金や、臭素、ヨウ素等のハロゲン類や、酸素、酸化物と水酸化物との間の状態変化により充放電が可能なニッケル、マンガン、イリジウム等の金属化合物が挙げられる。一方、第2電極活物質としては、例えば、亜鉛、鉛、錫、チタン、バナジウム等が挙げられる。また、電解液としては、第1電極活物質及び第2電極活物質の種類に応じて、適宜の導電性溶液が使用される。例えば、第2電極活物質を亜鉛、第1電極活物質を臭素とした場合は、臭化亜鉛、臭化アンモニウム等を用いることができる。
第1電極側電解液貯槽24Aには、分岐を有する往路配管211の一端が接続され、往路配管211の他端は、各蓄電池22A,22Bの第1電極電解槽223とそれぞれ接続されている。また、各蓄電池22A,22Bの第1電極電解槽223には、復路配管213の一端がそれぞれ接続され、復路配管213の他端は、第1電極側電解液貯槽24Aと接続されている。このように、各蓄電池22A,22Bには、第1電極側電解液貯槽24Aから、往路配管211、第1電極電解槽223、復路配管213を順次経て、再び第1電極側電解液貯槽24Aに戻る環状の流路が設けられている。
同様にして、第2電極側電解液貯槽24Bには、分岐を有する往路配管212の一端が接続され、往路配管212の他端は、各蓄電池22A,22Bの第2電極電解槽224とそれぞれ接続されている。また、各蓄電池22A,22Bの第2電極電解槽224には、復路配管214の一端がそれぞれ接続され、復路配管214の他端は、第2電極側電解液貯槽24Bと接続されている。このように、各蓄電池22A,22Bには、第2電極側電解液貯槽24Bから、往路配管212、第2電極電解槽224、復路配管214を順次経て、再び第2電極側電解液貯槽24Bに戻る環状の流路が設けられている。
往路配管211,212には、電解液供給ポンプ26A,26Bがそれぞれ備えられている。電解液供給ポンプ26A,26Bは、制御装置50からの制御信号を受けて吐出量、回転速度等を可変させ、電解液の供給量を調節する。そして、第1電極側電解液供給ポンプ26Aによって、各蓄電池22A,22Bの第1電極電解槽223には、第1電極側電解液貯槽24Aから同組成の第1電極側電解液がそれぞれ供給されると共に、各蓄電池22A,22Bの第1電極電解槽223から第1電極側電解液貯槽24Aに、反応後の第1電極側電解液が返流されるようになっている。また、第2電極側電解液供給ポンプ26Bによって、各蓄電池22A,22Bの第2電極電解槽224には、第2電極側電解液貯槽24Bから同組成の第2電極側電解液がそれぞれ供給されると共に、各蓄電池22A,22Bの第2電極電解槽224から第2電極側電解液貯槽24Bに、反応後の第2電極側電解液が返流されるようになっている。
このような構成を有する蓄電部20では、例えば、電源部10による電力供給が過剰である場合等には、電源部10が発電した電力による充電が行われる。すなわち、第1電極221を保持する第1電極電解槽223で活物質の酸化反応が進行し、プロトン等のキャリアイオンがセパレータ226を透過して、第2電極電解槽224に移動する。そして、第2電極222を保持する第2電極電解槽224で活物質の還元反応が進行する。このとき、電解液供給ポンプ26A,26Bが稼働されることによって、第1電極電解槽223には、第1電極側電解液貯槽24Aから、活物質が還元状態にある第1電極側電解液が供給され、第2電極電解槽224には、第2電極側電解液貯槽24Bから、活物質が酸化状態にある第2電極側電解液が供給されて、充電反応が継続的に行われる。そして、活物質が酸化状態にある第1電極側電解液は、第1電極電解槽223から第1電極側電解液貯槽24Aに返流され、活物質が還元状態にある第2電極側電解液は、第2電極電解槽224から第2電極側電解液貯槽24Bに返流されて、それぞれ貯蔵されることになる。
また、蓄電部20では、例えば、負荷部40の電力需要に対して、電源部10による電力供給が不足している場合等には、蓄電された電力の放電が行われる。蓄電部20の放電時においては、前記の充電時の逆反応(放電反応)が進行することになる。充放電における極性変換は、不図示の極性変換器を複数の蓄電池22A,22B毎に設置して行ってよく、電力変換器30において行ってもよい。なお、これらの充放電反応に伴う発熱は、第1電極電解槽223と第2電極電解槽224とにそれぞれ備えられる温度計測手段228によって計測される。温度計測手段228は、第1電解液と第2電解液のそれぞれにおける電解液温度の計測値を制御装置50にそれぞれ出力するようになっている。
以上の蓄電部20では、電気化学的に活性な活物質を、第1電極電解槽223、第2電極電解槽224とは別体の第1電極側電解液貯槽24A、第2電極側電解液貯槽24Bにそれぞれ貯蔵することが可能であるため、電解液の容量の拡大のみによって、電気容量を増大させることができるという利点を有している。また、各蓄電池22A,22Bには、共通の電解液が供給されるため、各蓄電池22A,22Bの両端電圧は平準化されることになる。そのため、一部の蓄電池に電流集中が生じるおそれが低く、各蓄電池22A,22Bの充放電管理を行う装置を簡略化できるという利点がある。なお、蓄電池の個数は、図1に示される2個に限られるものではなく、3個以上であってもよい。また、複数の蓄電池の配列の形態は、特に制限されるものではなく、例えば、積層されてセルスタックを形成した形態であってもよい。
第1実施形態に係る蓄電システム1においては、蓄電部20が備える複数の蓄電池22A,22Bは、図1に例示されるように、複数の切替手段(SW1,SW2,SW3,SW4,SW5)を介して電源部10及び電力変換器30と接続される。切替手段(SW1,SW2,SW3,SW4,SW5)は、電気回路を開閉する開閉器、スイッチ、スイッチング素子等である。切替手段(SW1,SW2,SW3,SW4,SW5)は、制御装置50からの制御信号に基いて開閉を制御され、複数の蓄電池22A,22Bの接続状態を、直列接続及び並列接続のいずれかに相互に切り替え可能に配設される。
図2(a)は第1実施形態に係る蓄電システムの充電時における回路の概略を示す図であり、(b)は第1実施形態に係る蓄電システムの放電時における回路の概略を示す図であり、(c)は充電入力及び放電出力の関係を示す図である。図2(c)において、横軸は、充電電圧又は放電電圧を示し、縦軸は、充電電流又は放電電流を示している。また、実線は、蓄電部20の充放電特性線、破線は、電源部10の出力特性線を示している。
切替手段(SW1,SW2,SW3,SW4,SW5)は、蓄電部20の充電時には、各蓄電池22A,22Bが並列接続となるように開閉を制御される。すなわち、切替手段SW1,切替手段SW2,切替手段SW4を閉状態(ON)に、切替手段SW3,切替手段SW5を開状態(OFF)に制御される。その一方で、切替手段(SW1,SW2,SW3,SW4,SW5)は、蓄電部20の放電時には、各蓄電池22A,22Bが直列接続となるように開閉を制御される。すなわち、切替手段SW3,切替手段SW5を閉状態(ON)に、切替手段SW1,切替手段SW2,切替手段SW4を開状態(OFF)に制御される。
このように第1実施形態に係る蓄電システムでは、蓄電部20の充電時においては、各蓄電池22A,22Bを並列接続とすることによって、充電電流を各蓄電池間で平準化させると共に、充電電圧の電圧範囲が狭くなるようにしている。例えば、図2(c)の充電特性線110で示されるように、最大電力点追従(Maximum Power Point Tracking;MPPT)形式の充電を実施して、並列接続とされた複数の蓄電池22A,22Bのそれぞれに略等しい電圧を印加して一律に充電することができる。
その一方で、蓄電部20の放電時においては、各蓄電池22A,22Bを直列接続とすることによって、所望の出力を実現しつつ、放電電圧の電圧範囲がより高い水準に維持されるようにしている。例えば、図2(c)の放電特性線130で示されるように、放電開始電圧Vd1から放電終止電圧Vd2まで、直列接続とされた複数の蓄電池22A,22Bのそれぞれによる定電力放電を行うことができる。放電特性線130が示すように、蓄電部20からの放電における、放電開始電圧Vd1は、蓄電池22A,22Bに生じる電圧降下によって、充電終止電圧Vc2から低下するものの、複数の蓄電池22A,22Bが、直列接続に切り替えられているために、比較例に係る蓄電システム100における場合(図4参照)と比較して、放電電圧は高い水準に維持されることになる。
なお、放電による出力電流は、出力電圧と開放電圧との差分、第1電解液及び第2電解液の流量、第1電解液及び第2電解液の温度に依存することになる。そのため、不図示の電圧計測器で計測される各蓄電池22A,22Bの電極間電圧と、開放電圧計測手段242によって計測される第1電極側電解液貯槽24Aと第2電極側電解液貯槽24Bの電圧差と、温度計測手段228によって計測される第1電極電解槽223及び第2電極電解槽224の電解液出口温度とに基づいて、所定の出力電流を達成するための第1電解液及び第2電解液の流量のモデル関数を事前に求めることが可能である。
蓄電池22A,22Bからの放電による出力電流は、このようなモデル関数に基づいて、制御装置50によって第1電極側電解液供給ポンプ26Aが供給する第1電解液の流量と、第2電極側電解液供給ポンプ26Bが供給する第2電解液の流量とを減少させることで調節することができる。切替手段(SW1,SW2,SW3,SW4,SW5)の制御を行うと共に、第1電解液の流量と第2電解液の流量とを、組電池における放電電圧範囲が組電池の充電終止電圧以下の範囲となるように減少させることによって、蓄電池22A,22Bの充放電を、充電電圧と放電電圧との電圧差が小さい電圧範囲で行われるように、更に精密に調節することが可能である。具体的には、並列接続であるときの蓄電部20への入力電圧と、直列接続であるときの蓄電部20の出力電圧との電圧差が、蓄電システム1において印加される最大電圧の1/10以下の範囲となるように調節することも可能となる。
このように、第1実施形態に係る蓄電システム1によれば、充電電圧と放電電圧との電圧差が小さい電圧範囲で、蓄電池22A,22Bの充放電を行うことができる。そして、電力変換器30への入力電圧範囲の拡大が抑えられることから、電力変換器30の駆動電圧範囲が広い範囲となるように構成する必要がなくなる。すなわち、電力変換器30の電力変換効率を向上させて高い水準に維持することが可能となったり、交流変換を要しない場合には電力変換器30の設置を省略したりすることも可能となったりする。なお、第1実施形態に係る蓄電システム1では、電源部10による蓄電部20の充電を、昼間に制限する等して限定的にすることによって、直列接続と並列接続との切り替え頻度を抑制して稼働させることができる。よって、充放電効率は、切替手段の開閉速度には依存しない利点がある。
次に、第2実施形態に係る蓄電システムについて説明する。なお、前記の第1実施形態に係る蓄電システムと、共通する構成については、同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図3は、第2実施形態に係る蓄電システムの概略構成を示す図である。図3では、第2実施形態に係る蓄電システムの構成と共に、結線の状態を実線で示している。
第2実施形態に係る蓄電システム2は、電源部10によって給電される蓄電部20Aと、制御装置50Aとを備えている。蓄電部20Aには、蓄電池として水電気分解装置72A,72B,72C,72Dが備えられている。蓄電部20Aは、それぞれ主母線110a,110bに接続され、電源部10及び電力変換器30と電気的に接続されている。また、電力変換器30は、負荷部40と接続されている。
水電気分解装置72A,72B,72C,72Dは、水を電気分解することによって、酸素(酸素ガス)と水素(水素ガス)とを生成する装置である。この水電気分解装置72A,72B,72C,72Dは、生成する酸素と水素との混合を避けるため、酸素と水素を異なるタイミングで発生させる機構を有しており、水の電気分解に伴って、酸化還元反応を可逆的に繰り返す中間生成物の酸化体又は還元体を生成する。水電気分解装置72A,72B,72C,72Dは、この酸化体と還元体の酸化還元電位差を利用して電力を貯蔵する蓄電池としての機能を有している。
水電気分解装置72A,72B,72C,72Dは、筺体の内部に、電解電極721と、中間電極722と、水電解槽723と、中間電解槽724と、セパレータ726とを有している。
各水電気分解装置72A,72B,72C,72Dの筺体の内部は、生成ガスの透過を遮断するセパレータ726によって、水電解槽723と、中間電解槽724との二槽にそれぞれ区画されている。セパレータ726によって、水電気分解装置72A,72B,72C,72Dの筺体の内部で発生したガスの移動が制約され、水電解槽723には電解電極側電解液、中間電解槽724には中間電極側電解液が保持されるようになっている。セパレータ726は、例えば、発生したガスの逆反応を防止可能な適宜の多孔質体等で構成される。
電解電極721は、水電解槽723に保持され、電解電極側電解液に浸漬されている。この電解電極721から引き出された引出配線は、電源部10の正極(+)側に接続される。また、中間電極722は、中間電解槽724に保持され、中間電極側電解液に浸漬されている。この中間電極722から引き出された引出配線は、電源部10の負極(−)側に接続される。電解電極721としては、水素発生電位が中間生成物の酸化還元電位よりも高い電極材料が用いられ、好ましくは水素発生過電圧及び酸素発生過電圧が小さい、白金、ロジウム、ニッケル等が用いられる。また、中間電極722としては、水素発生電位が中間生成物の酸化還元電位よりも低い電極材料が用いられ、好ましくは亜鉛、銅、金、炭素等が用いられる。
電解液貯槽(74A,74B)としては、電解電極側電解液貯槽74Aと、中間電極側電解液貯槽74Bとが備えられている。電解電極側電解液貯槽74Aには、電解電極側電解液が貯留されている。また、中間電極側電解液貯槽74Bには、中間生成物を溶解した中間電極側電解液が貯留されている。これらの電解電極側電解液貯槽74A及び中間電極側電解液貯槽74Bには、それぞれ開放電圧計測手段242を設置することもできる。
電解電極側電解液は、水溶液であればよく、アルカリ性電解質溶液、めっき液等であってもよい。一方で、中間電極側電解液は、このような電解液に中間生成物が溶解された組成となる。電解液の電解質濃度としては、0.01mol/L以上10mol/L以下が好ましい。電解液の電解質濃度が、0.01mol/L以上10mol/L以下であれば、電力の貯蔵容量を確保しつつ、電解液の導電度の低下も避けることができる。
中間生成物としては、水素発生電位よりも酸化還元電位が高い物質であれば金属、有機分子、金属錯体のいずれでもよいが、酸化還元反応によって生じる還元体が、非水溶性であることが好ましい。還元体が非水溶性であると、電極に固体として析出することになるため、対極で逆反応が進行するのを避けることができる。このような中間生成物としては、例えば、亜鉛、鉄、鉛、錫、ニッケル、これらの合金等が挙げられるが、これらの中でも、亜鉛が好適である。
電解電極側電解液貯槽74Aには、分岐を有する往路配管711の一端が接続され、往路配管711の他端は、各水電気分解装置72A,72B,72C,72Dの水電解槽723とそれぞれ接続されている。また、各水電気分解装置72A,72B,72C,72Dの水電解槽723には、復路配管713の一端がそれぞれ接続され、復路配管713の他端は、電解電極側電解液貯槽74Aと接続されている。このように、各水電気分解装置72A,72B,72C,72Dには、電解電極側電解液貯槽74Aから、往路配管711、水電解槽723、復路配管713を順次経て、再び電解電極側電解液貯槽74Aに戻る環状の流路が設けられている。
同様にして、中間電極側電解液貯槽74Bには、分岐を有する往路配管712の一端が接続され、往路配管712の他端は、各水電気分解装置72A,72B,72C,72Dの中間電解槽724とそれぞれ接続されている。また、各水電気分解装置72A,72B,72C,72Dの中間電解槽724には、復路配管714の一端がそれぞれ接続され、復路配管714の他端は、中間電極側電解液貯槽74Bと接続されている。このように、各水電気分解装置72A,72B,72C,72Dには、中間電極側電解液貯槽74Bから、往路配管712、中間電解槽724、復路配管714を順次経て、再び中間電極側電解液貯槽74Bに戻る環状の流路が設けられている。
往路配管711,712には、電解液供給ポンプ76A,76Bがそれぞれ備えられている。電解液供給ポンプ26A,26Bは、制御装置50Aからの制御信号を受けて吐出量、回転数等を可変させ、電解液の供給量を調節する。電解電極側電解液供給ポンプ76Aによって、各水電気分解装置72A,72B,72C,72Dの水電解槽723には、電解電極側電解液貯槽74Aから同組成の電解電極側電解液がそれぞれ供給されると共に、各水電気分解装置72A,72B,72C,72Dの水電解槽723から電解電極側電解液貯槽74Aに、反応後の電解電極側電解液が返流されるようになっている。また、中間電極側電解液供給ポンプ76Bによって、各水電気分解装置72A,72B,72C,72Dの中間電解槽724には、中間電極側電解液貯槽74Bから同組成の中間電極側電解液がそれぞれ供給されると共に、各水電気分解装置72A,72B,72C,72Dの中間電解槽724から中間電極側電解液貯槽74Bに、反応後の中間電極側電解液が返流されるようになっている。
蓄電部20Aの充電時においては、電解電極721と中間電極722との間に直流電圧が印加されると、中間電極722では、次の反応式1にしたがって、中間生成物の還元反応が進行する。これは、中間電極722の水素発生電位が中間生成物の酸化還元電位よりも低くなるようにされていると共に、中間生成物の水素発生電位が酸化還元電位よりも低くなるようにされているためである。なお、反応式1では、中間生成物の例として亜鉛を挙げている。
Zn2++2e− → Zn・・・(反応式1)
その一方で、電解電極721では、次の反応式2にしたがって、水が電気分解されて酸素ガスが生成する。
2HO → O+4H+4e・・・(反応式2)
これに対して、蓄電部20Aの放電時においては、電解電極721と中間電極722とを短絡させたり負荷と接続させると、中間電極722では、次の反応式3にしたがって、還元されていた中間生成物の酸化反応が進行する。これは、中間生成物の酸化還元電位が電解電極721の水素発生電位よりも低くなるようにされていることで、電解電極721において還元反応が進行するためである。なお、反応式3では、中間生成物の例として亜鉛を挙げている。
Zn → Zn2++2e・・・(反応式3)
その一方で、電解電極721では、次の反応式4にしたがって、水素ガスが生成する。
2H+2e → H・・・(反応式4)
このような構成を有する蓄電部20Aでは、電解電極721における水素発生電位よりも中間生成物の酸化還元電位を低くし、中間電極722における水素発生電位よりも中間生成物の酸化還元電位を高くし、中間生成物の水素発生電位よりも中間生成物の酸化還元電位を高く構成することによって、蓄電部20Aの充電時には、水電気分解装置72A,72B,72C,72Dで水を電気分解して、水素ガスの発生を伴わず、酸素ガスのみを生成させることができる。このとき、中間生成物の酸化体は、酸化還元反応によって、還元体に変換されて蓄電に利用される。
また、蓄電部20Aでは、蓄電部20Aの放電時には、水電気分解装置72A,72B,72C,72Dで水を電気分解して、酸素ガスの発生を伴わず、水素ガスのみを生成させることができる。このとき、中間生成物の還元体は、酸化還元反応によって、酸化体に変換されて放電に利用される。なお、これらの充放電反応に伴う発熱は、水電解槽723、中間電解槽724に備えられる温度計測手段228によって計測するようにしてもよい。
第2実施形態に係る蓄電システム2においては、蓄電部20Aが備える複数の水電気分解装置72A,72B,72C,72Dは、図3に例示されるように、複数の切替手段(SW11,SW12,SW13,SW21,SW22,SW23,SW31,SW32,SW33,SW4,SW5)を介して電源部10及び電力変換器30と接続される。これらの切替手段は、制御装置50Aからの制御信号に基いて開閉を制御され、複数の水電気分解装置72A,72B,72C,72Dの接続状態を、直列接続及び並列接続のいずれかに相互に切り替え可能に配設される。
切替手段は、蓄電部20Aの充電時には、各水電気分解装置72A,72B,72C,72Dが並列接続となるように開閉を制御される。すなわち、切替手段SW11,切替手段SW12,切替手段SW13,切替手段SW21,切替手段SW22,切替手段SW23,切替手段SW4を閉状態(ON)に、切替手段SW31,切替手段SW32,切替手段SW33,切替手段SW5を開状態(OFF)に制御される。その一方で、切替手段は、蓄電部20Aの放電時には、各水電気分解装置72A,72B,72C,72Dが直列接続となるように開閉を制御される。すなわち、切替手段SW31,切替手段SW32,切替手段SW33,切替手段SW5を閉状態(ON)に、切替手段SW11,切替手段SW12,切替手段SW13,切替手段SW21,切替手段SW22,切替手段SW23,切替手段SW4を開状態(OFF)に制御される。
このように蓄電部20Aの充電時において、各水電気分解装置72A,72B,72C,72Dを並列接続とすることによって、充電電流を各蓄電池間で平準化させると共に、充電電圧の電圧範囲が狭くなるようにすることができる。その一方で、蓄電部20Aの放電時において、各水電気分解装置72A,72B,72C,72Dを直列接続とすることによって、所望の出力を実現しつつ、放電電圧の電圧範囲がより高い水準に維持されるようにすることができる。
また、水電気分解装置72A,72B,72C,72Dからの放電による出力電流は、制御装置50Aによって電解液供給ポンプ76Aが供給する電解電極側電解液の流量と、電解液供給ポンプ76Bが供給する中間電極側電解液の流量とを減少させることで調節することができる。切替手段の制御を行うと共に、電解電極側電解液の流量と中間電極側電解液の流量とを、水電気分解装置72A,72B,72C,72Dにおける放電電圧範囲が水電気分解装置72A,72B,72C,72Dの充電終止電圧以下の範囲となるように減少させることによって、水電気分解装置72A,72B,72C,72Dの充放電を、充電電圧と放電電圧との電圧差が小さい電圧範囲で行われるように、更に精密に調節することが可能である。
このように、第2実施形態に係る蓄電システム2によれば、充電電圧と放電電圧との電圧差が小さい電圧範囲で、水電気分解装置72A,72B,72C,72Dの充放電を行うことができる。そして、蓄電部20Aに充電された電力を、酸素ガスや水素ガスの製造に利用できる他、生成されるガスをエネルギ源として別途利用することが可能となる。通常、水電気分解装置72A,72B,72C,72Dでは、中間生成物を亜鉛とした場合には、酸素ガスの生成と亜鉛の還元に要する電圧は、約1.9V程度となるのに対し、水素ガスの生成と亜鉛の酸化に要する電圧は、約0.5V程度となり、充電電圧と放電電圧との電圧差が大きくなる。しかしながら、複数の水電気分解装置72A,72B,72C,72Dの接続を、酸素ガスの生成時に並列接続とし、水素ガスの生成時に直列接続とすることが可能であるため、放電時に水電気分解装置72A,72B,72C,72Dを4直列とすることで、充電電圧と放電電圧との電圧差が略一致する電圧範囲で、酸素ガスや水素ガスを生成することができる。なお、第2実施形態に係る蓄電システム2では、酸素ガスの生成と水素ガスの生成を時間的に分離させることができるため、直列接続と並列接続との切り替え頻度を抑制して稼働させることができる。よって、ガス生成効率や充放電効率は、切替手段の開閉速度には依存しない利点を有している。
1 蓄電システム
10 電源部(電源)
20 蓄電部
22A,22B 蓄電池
24A 第1電極側電解液貯槽(第1電解液貯槽)
24B 第2電極側電解液貯槽(第2電解液貯槽)
26A 第1電極側電解液供給ポンプ(第1電解液供給手段)
26B 第2電極側電解液供給ポンプ(第2電解液供給手段)
221 第1電極
222 第2電極
223 第1電極電解槽
224 第2電極電解槽
226 セパレータ
228 温度計測手段
242 開放電圧計測手段(電圧計測手段)
30 電力変換器
40 負荷部
50 制御装置

Claims (7)

  1. 第1電極、第2電極、前記第1電極が保持される第1電解槽、前記第2電極が保持される第2電解槽、及び、前記第1電解槽と前記第2電解槽とを隔離するセパレータを有する蓄電池が複数組み合わされてなると共に、電源によって給電される組電池と、
    前記複数の蓄電池が有する前記第1電解槽に往路配管及び復路配管を介して接続され、前記第1電解槽との間で循環される第1電解液を貯留する第1電解液貯槽と、
    前記複数の蓄電池が有する前記第2電解槽に往路配管及び復路配管を介して接続され、前記第2電解槽との間で循環される第2電解液を貯留する第2電解液貯槽と、
    前記第1電解液貯槽に貯留される第1電解液を、前記複数の蓄電池の前記第1電解槽にそれぞれ供給する第1電解液供給手段と、
    前記第2電解液貯槽に貯留される第2電解液を、前記複数の蓄電池の前記第2電解槽にそれぞれ供給する第2電解液供給手段と、
    前記複数の蓄電池の接続を、直列接続及び並列接続のいずれかに切り替える切替手段と、
    前記切替手段の切り替えと、前記第1電解液供給手段が供給する前記第1電解液の流量及び前記第2電解液供給手段が供給する前記第2電解液の流量とを制御する制御装置と、を備える蓄電システムであって、
    前記制御装置は、
    前記組電池の充電時には、前記複数の蓄電池の接続が並列接続となるように前記切替手段を制御し、前記組電池の放電時には、前記複数の蓄電池の接続が直列接続となるように前記切替手段を制御すると共に、前記複数の蓄電池が並列接続であるときの前記組電池への入力電圧と、前記複数の蓄電池が直列接続であるときの前記組電池の出力電圧との電圧差が、前記蓄電システムに印加される最大電圧の1/10以下の範囲となるように、前記第1電解液供給手段が供給する前記第1電解液の流量と、前記第2電解液供給手段が供給する前記第2電解液の流量とを減少させることを特徴とする蓄電システム。
  2. さらに、
    前記第1電解液と前記第2電解液との間の開放電圧を計測する電圧計測手段と、
    前記第1電解液と前記第2電解液のそれぞれにおける電解液温度を計測する温度計測手段とを備え、
    前記制御装置は、
    前記電圧計測手段が計測した開放電圧と前記蓄電池における放電電圧との電圧差、及び、前記温度計測手段が計測した電解液温度に基づいて前記第1電解液及び前記第2電解液の流量を減少させる
    ことを特徴とする請求項に記載の蓄電システム。
  3. 前記第1電解液及び前記第2電解液が、水溶液であり、
    前記蓄電池が、水の電気分解によって水素ガス及び酸素ガスを生成する機能を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
  4. 前記第1電解液が、亜鉛を含む水溶液であり、
    前記組電池の充電時には、前記複数の蓄電池が酸素ガスを生成し、
    前記組電池の放電時には、前記複数の蓄電池が水素ガスを生成する
    ことを特徴とする請求項に記載の蓄電システム。
  5. 第1電極、第2電極、前記第1電極が保持される第1電解槽、前記第2電極が保持される第2電解槽、及び、前記第1電解槽と前記第2電解槽とを隔離するセパレータを有する蓄電池が複数組み合わされてなると共に、電源によって給電される組電池と、
    前記複数の蓄電池が有する前記第1電解槽に往路配管及び復路配管を介して接続され、前記第1電解槽との間で循環される第1電解液を貯留する第1電解液貯槽と、
    前記複数の蓄電池が有する前記第2電解槽に往路配管及び復路配管を介して接続され、前記第2電解槽との間で循環される第2電解液を貯留する第2電解液貯槽と、
    前記第1電解液貯槽に貯留される第1電解液を、前記複数の蓄電池の前記第1電解槽にそれぞれ供給する第1電解液供給手段と、
    前記第2電解液貯槽に貯留される第2電解液を、前記複数の蓄電池の前記第2電解槽にそれぞれ供給する第2電解液供給手段と、
    前記複数の蓄電池の接続を、直列接続及び並列接続のいずれかに切り替える切替手段と、
    を備える蓄電システムの運転方法であって、
    前記組電池の充電時には、前記複数の蓄電池の接続が並列接続となるように前記切替手段を制御し、
    前記組電池の放電時には、前記複数の蓄電池の接続が直列接続となるように前記切替手段を制御し、
    前記複数の蓄電池が並列接続であるときの前記組電池への入力電圧と、前記複数の蓄電池が直列接続であるときの前記組電池の出力電圧との電圧差が、前記蓄電システムに印加される最大電圧の1/10以下の範囲となるように、前記第1電解液供給手段が供給する前記第1電解液の流量と、前記第2電解液供給手段が供給する前記第2電解液の流量とを減少させる制御を行う
    ことを特徴とする蓄電システムの運転方法。
  6. 前記第1電解液と前記第2電解液との間の開放電圧と、前記第1電解液と前記第2電解液のそれぞれにおける電解液温度とを計測し、
    前記組電池の充電時には、前記複数の蓄電池の接続が並列接続となるように前記切替手段を制御し、
    前記組電池の放電時には、前記複数の蓄電池の接続が直列接続となるように前記切替手段を制御すると共に、
    前記開放電圧と前記蓄電池における放電電圧との電圧差、及び、前記電解液温度に基づいて前記第1電解液及び前記第2電解液の流量を減少させる
    ことを特徴とする請求項記載の蓄電システムの運転方法。
  7. 前記第1電解液及び前記第2電解液が、水溶液であり、
    前記蓄電池が、水の電気分解によって水素ガス及び酸素ガスを生成する機能を備えている蓄電システムの運転方法であって、
    前記組電池の充電時には、前記複数の蓄電池の接続が並列接続となるように前記切替手段を制御し、前記複数の蓄電池において酸素ガスを生成させ、
    前記組電池の放電時には、前記複数の蓄電池の接続が直列接続となるように前記切替手段を制御し、前記複数の蓄電池において水素ガスを生成させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の蓄電システムの運転方法。
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