JP6378538B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は複数の光ビームを用いて画像を形成する画像形成装置に関する。
レーザ走査型の画像形成装置では印刷速度を上げるために、一度に複数の光ビームを用いて複数の主走査線を走査している。また、複数の光ビームの間隔を狭くすることで、高解像度を実現している。これを実現する光源の1つが、垂直共振器型面発光レーザ(以下、VCSEL)である。複数の光ビームについて所定光量を達成可能な駆動電流を求めるために自動光量制御(APC)が採用される。従来は一走査周期においてすべての発光点についてAPCを実行していた。しかし、発光点の数が8個〜32個と増加するにしたがって一走査周期においてすべての発光点についてAPCを実行することが困難となった。特許文献1によれば、複数の発光点のAPCを複数の走査周期に分散させてAPCの対象となる発光点を循環させるサイクルAPCが提案されている。
特開2004−106419号公報
ところで、発光点の応答性を向上させるために、感光体をぎりぎりで露光しない程度で発光させる待機電流(バイアス電流Ibと呼ばれる)が各発光点に流されている。バイアス電流Ibの値は、しきい値電流Ithの値に基づいて演算される。このしきい値電流Ithは環境条件等によって変動するため、適切な値を見つけなければならない。しきい値電流Ithは電流Ilと電流Imとをそれぞれ発光点に流した時の光量Pl、Pmを測定して駆動電流と光量との線形関係(I-L特性)を求め、この線形関係を利用することで決定される。さらに、各発光点について感光体走査時に流されるスイッチング電流Iswも感光体の走査前に決定しておかなければならない。スイッチング電流Iswは所定光量Phが得られる電流Ihを求め、電流Ihからしきい値電流Ithを減算することで算出される。このように、3つの光量Pl、Pm、Phが光量制御において重要であり、受光素子の入射するレーザ光の光量が3つの光量Pl、Pm、PhになるようにAPCが実行される。これらをAPCL、APCM、APCHと呼ぶことにする。
このように3種類のAPCが必要になるため、たとえば32個の発光点が存在すれば、96回のAPCが必要となる。サイクルAPCを適用すれば、たとえば、1つ目の走査周期でAPCLが実行され、2つ目の走査周期でAPCMが実行され、3つ目の走査周期でAPCHが実行されるようになる。なお、一走査周期には走査光が感光体を走査する期間(画像期間)と走査光が感光体以外の部分を走査する(非画像期間)とが含まれており、APCは非画像期間で実行される。そのため、ある走査周期では非画像期間でAPCHを行った後、画像期間(データモード)に突入し、別の走査周期ではAPCMまたはAPCLを実行した後に画像期間に突入する。
上述したようにAPCMとAPCLでIthを算出した後、APCHでIhを検出することで、Ihと、Ithに基ついて演算されたIbと、からIswが算出される。そのため、APCMまたはAPCLを実行した直後に画像期間に突入すると、APCHを行っていないため、Ihを検出できない。この場合、画像データが入力されるまではIswが確定しないため、前回検出したIhを参照してIswを確定することになる。つまり、画像データが入力されてからIswの算出が開始されるため、Iswの演算時間に応じて駆動電流が過渡応答してレーザ光の波形が鈍る。
画像形成装置では環境温度等により感光体の感度等が変化するため、濃度が変動する。これに対して、レーザの光量を制御することで濃度を一定に保つために、補正係数αを乗算してスイッチング電流Iswを補正する方法が考えられる。しかし、この補正係数αを乗算するタイミングは一走査周期において画像データが入力されたときである。なぜなら、できるだけ最新の補正係数αを用いて演算することで、精度よくスイッチング電流Iswを補正できるようになるからである。そのため、画像形成の開始直後ではIsw×αの演算時間に応じて駆動電流が過渡応答してレーザ光の波形が鈍る。
そこで、本発明は発光点を駆動するためのスイッチング電流の値を早期に安定させることで、画像期間の始期における光量の立ち上がりの遅れを低減することを目的とする。
本発明は、たとえば、
感光体を露光する光ビームをそれぞれが出力する複数の発光点を備えた光源と、
前記複数の発光点が個別に出力した光ビームを受光し、受光した当該光ビームの光量に応じた検出信号を出力する受光手段と、
前記感光体上を走査するように前記光ビームを偏向する偏向手段と、
前記感光体上に画像を形成するために前記偏向手段によって偏向された光ビームが前記感光体上を走査する画像期間と前記偏向手段によって偏向された光ビームが前記感光体上を走査していない非画像期間とからなる走査周期のうち当該画像期間においては画像データに応じて前記複数の発光点それぞれに駆動電流を供給し、当該非画像期間における第一区間においては前記複数の発光点の光量を制御するための駆動電流を供給して前記複数の発光点をスイッチング駆動する駆動手段と、
前記非画像期間において前記複数の発光点が個別に出力した光ビームについて前記受光手段が出力する前記検出信号に基づいて、前記複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流の値を決定する決定手段と、
前記非画像期間の第二区間において画像データを生成する生成手段と
を有し、
前記決定手段は前記非画像期間において前記受光手段に入射する光ビームの光量を第1目標光量にするための第1駆動電流の値を決定するとともに、前記受光手段に入射する光ビームの光量を前記第1目標光量と異なる第2目標光量にするための第2駆動電流の値を決定することで前記画像期間に画像データに関わらず少なくとも前記複数の発光点に流されるバイアス電流の値を決定し、さらに、前記非画像期間の前記第二区間において前記生成手段により画像データが生成されると前記第1駆動電流と前記バイアス電流に応じた駆動電流であって、前記画像データに基づいて前記複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流の値を決定することを特徴とする画像形成装置を提供する。
また、本発明は、
感光体を露光する光ビームをそれぞれが出力する複数の発光点を備えた光源と、
前記複数の発光点が個別に出力した光ビームを受光し、受光した当該光ビームの光量に応じた検出信号を出力する受光手段と、
前記感光体上を走査するように前記光ビームを偏向する偏向手段と
前記感光体上に画像を形成するために前記偏向手段によって偏向された光ビームが前記感光体上を走査する画像期間と前記偏向手段によって偏向された光ビームが前記感光体上を走査していない非画像期間とからなる走査周期のうち当該画像期間においては画像データに応じて前記複数の発光点それぞれに駆動電流を供給し、当該非画像期間における第一区間においては前記複数の発光点の光量を制御するための駆動電流を供給して前記複数の発光点をスイッチング駆動する駆動手段と、
前記非画像期間において前記複数の発光点が個別に出力した光ビームについて前記受光手段が出力する前記検出信号に基づいて、前記複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流の値を決定する決定手段と、
前記駆動手段の動作モードを、前記複数の発光点を点灯させて画像を形成可能な第1モードと、前記複数の発光点を消灯させる第2モードと、前記複数の発光点を個別に点灯させて前記複数の発光点のそれぞれの光量を制御する第3モードとのいずれかに切り替える切替手段とを有し、
前記決定手段は、前記非画像期間の前記第一区間において前記第3モードに遷移すると前記受光手段に入射する光ビームの光量が第2目標光量になるように前記駆動電流を制御することで待機時に前記複数の発光点に流されるバイアス電流の値を決定し、さらに、前記非画像期間の第二区間において前記第1モードに遷移すると、前記受光手段に入射する光ビームの光量を第1目標光量にするための第1駆動電流の値と前記第一区間において決定された前記バイアス電流の値とに基づき前記複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流の値を決定することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、発光点を駆動するためのスイッチング電流を早期に確定させることで、画像期間の始期における光量の立ち上がりの遅れを低減できるようになる。
画像形成装置の一例を概略的に示す図。 光走査装置の一例を示す図。 発光点と走査線との関係を示す図。 制御ユニットの一例を示す図。 駆動電流と光量との関係を示す図。 レーザドライバの一例を示す図。 モードセレクト信号などの一例を示す図。 APCモードとACCモードを説明する図。 サイクルAPCにおける点灯順序を説明する図。 モードセレクト信号などの一例を示す図。 複数の走査周期を説明する図。 1つの走査周期における動作モードの一例を説明する図。 スイッチング電流の算出に伴う駆動電流の立ち上がりの遅れを説明する図。 1つの走査周期における動作モードの一例を説明する図。 駆動電流と光量との関係を示す図。図である。 レーザドライバの一例を示す図。 サイクルAPCにおける点灯順序を説明する図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施例で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<画像形成装置>
以下、電子写真方式のカラー画像形成装置を例に実施例を説明する。図1はカラー画像形成装置の概略断面図である。図1に示す画像形成装置100は複数色のトナーを用いて画像形成するフルカラープリンターである。なお、以下の説明では画像形成装置の一例としてフルカラープリンターを例に挙げて説明するが、他の画像形成装置、例えば、単色(例えば、ブラック)のトナーで画像形成するモノクロプリンター、読取装置を備えるカラーあるいはモノクロの複写機であってもよい。
図1において、画像形成装置100は各色毎に画像を形成する画像形成部(画像形成手段)101Y、101M、101C及び101Bkを有している。画像形成部101Y、101M、101C及び101Bkはそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)のトナーを用いて画像形成を行う。画像形成部101Y、101M、101C及び101Bkにはそれぞれ感光体である感光ドラム102Y、102M、102C及び102Bkが備えられている。感光ドラム102Y、102M、102C及び102Bkの周囲にはそれぞれ帯電装置103Y、103M、103C及び103Bk、光走査装置104Y、104M、104C及び104Bk及び現像装置105Y、105M、105C及び105Bkが配置されている。さらに、感光ドラム102Y、102M、102C及び102Bkの周囲にはドラムクリーニング装置106Y、106M、106C及び106Bkが配置されている。感光ドラム102Y、102M、102C及び102Bkの下側には無端状の中間転写ベルト107(中間転写体)が配置されている。中間転写ベルト107は駆動ローラ108と従動ローラ109及び110とによって張架され、画像形成中において図1に示す矢印Bの方向に回転駆動される。また、中間転写ベルト107を介して、感光ドラム102Y、102M、102C及び102Bkに対向する位置にはそれぞれ一次転写装置111Y、111M、111C及び111Bkが配置されている。また、画像形成装置100には中間転写ベルト107上のトナー像を記録媒体Sに転写するための2次転写装置112が備えられるとともに、記録媒体S上のトナー像を定着するための定着装置113が備えられている。
続いて、画像形成装置100における画像形成プロセスについて説明する。画像形成部101Y、101M、101C及び101Bkの各々における画像形成プロセスは同一であるので、ここでは画像形成部101Yを例に挙げて説明し、画像形成部101M、101C及び101Bkにおける画像形成プロセスについては説明を省略する。まず、帯電装置103Yによって、図1において矢印で示す回転方向に回転駆動する感光ドラム102Yの表面が均一に帯電される。そして、帯電された感光ドラム102Yは光走査装置104Yから出射されるレーザ光LY(光ビーム)によって露光される。これによって、感光ドラム102Y上に静電潜像が形成される。その後、当該静電潜像は現像装置105Yによって現像され、感光ドラム102Y上にイエローのトナー像が形成される。一次転写装置111Y、111M、111C及び111Bkは中間転写ベルト107に転写バイアスを印加する。これによって、感光ドラム102Y、102M、102C及び102Bk上のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が中間転写ベルト107に転写される。この結果、中間転写ベルト107にマルチカラー(カラー)トナー像が形成される。中間転写ベルト107上のカラートナー像は2次転写装置112によって、手差し給送カセット114又は給紙カセット115から2次転写部T2に搬送された記録媒体S上に転写される。そして、記録媒体S上のカラートナー像は定着装置113で加熱定着され、その後、記録媒体Sは排紙部116に排紙される。なお、中間転写ベルト107に転写されずに感光ドラム102Y、102M、102C及び102Bkに残留した残留トナーはそれぞれドラムクリーニング装置106Y、106M、106C及び106Bkによって除去される。その後、上述の画像形成プロセスが再び実行される。
<光走査装置>
図2は光走査装置104Y、104M、104C、104Bkの概略構成図である。各光走査装置は同一構成であるため、図2(及び後述する図3)では光走査装置104Yを例示する。図2において半導体レーザ200は感光体を露光する光ビームをそれぞれが出力する複数の発光点を備えた光源の一例である。半導体レーザ200から出射した発散光であるレーザ光はコリメータレンズ201によって略平行光とされ、絞り202によってレーザ光の通過が制限される。これによりレーザ光が成形される。絞り202を通過したレーザ光はビームスプリッタ203に入射する。ビームスプリッタ203は絞り202を通過したレーザ光を、フォトセンサ204に入射するレーザ光と、偏向手段の一例である回転多面鏡205(以下、回転多面鏡205と称す。)に入射するレーザ光とに分離する。フォトセンサ204は受光手段の一例である。具体的には、フォトセンサ204は、複数の発光点から時系列に個別に出射されたレーザ光それぞれを受光することによって、受光結果として受光した各レーザ光の光量に応じた値(電圧)の検出信号を出力する。ビームスプリッタ203を通過したレーザ光はシリンドリカルレンズ206を通過して回転多面鏡205に入射する。回転多面鏡205は複数の反射面(本実施例では4面)を備える。回転多面鏡205はモータ207によって駆動されることで矢印Cの方向に回転する。回転多面鏡205はレーザ光が感光ドラム102Yを矢印Dの方向に走査するように、レーザ光を偏向する。回転多面鏡205によって偏向されたレーザ光はfθ特性を有する結像光学系(fθレンズ)208を透過し、ミラー209を介して感光ドラム102Y上(感光体上)に導かれる。このように、回転多面鏡205は複数の発光点301〜332から出射された複数のレーザ光が感光ドラム102Yを走査するよう、当該複数のレーザ光を偏向する。光走査装置104Yはビームセンサ210を備える。ビームセンサ210はレーザ光の走査経路上の位置であって、感光ドラム102Y上の画像形成領域から外れた位置に配置されている。ビームセンサ210は回転多面鏡205によって偏向されたレーザ光を受光したことに応じて、レーザ光を検出したことを示す検出信号(BD信号)を、(水平)同期信号として生成及び出力する。
<レーザ光源>
次に、光走査装置104Y、104M、104C、104Bkが備える光源(レーザ光源)について説明する。図3(a)は図2に示す半導体レーザ200が備える複数の発光点を示しており、図3(b)は当該複数の発光点からレーザ光が同時に出射された場合の、感光ドラム102Y上におけるレーザスポットの配列イメージを示す図である。図3(a)に示すように、本実施例の半導体レーザ200は32個の発光点301〜332を備える垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)である。なお、半導体レーザとして、VCSELだけでなく、端面発光型の半導体レーザが用いられてもよい。発光点301〜332は基板上にアレイ状に配置されている。図3(a)のように各発光点が配列されているため、各発光点を同時に点灯させた場合、各発光点から出射されたレーザ光L1〜L32は図3(b)の結像位置S1〜S32のように、主走査方向において感光ドラム102Y上の異なる位置を露光する。また、各発光点を同時に点灯させた場合、各発光点から出射されたレーザ光L1〜L32は図3(b)の結像位置S1〜S32のように副走査方向において異なる位置を露光する。なお、図3(a)では複数の発光点が一列に配置された例(一次元配置)を示しているが、複数の発光点の配置は2次元配置であってもよい。図3(c)はレーザ光の走査経路上の位置に配置されるビームセンサ210の概略的な構成と、半導体レーザ200の発光点301〜332(LD1〜LD32)から出射されたレーザ光L1〜L32)によるビームセンサ210上の走査位置とを示す図である。ビームセンサ210は光電変換素子が平面状に配置された受光面210aを備える。受光面210aにレーザ光が入射すると、ビームセンサ210はレーザ光を検出したことを示す検出信号(BD信号)を生成して出力する。図3(c)では発光点301〜332のうち発光点301(LD1)のみが点灯しており、当該発光点から出射されたレーザ光L1が受光面210aに入射した状態を、一例として示している。後述するBD間隔測定では発光点301及び332(LD1及びLD32)から出射されたレーザ光L1及びL32をビームセンサ210に順に入射させることによって、それぞれのレーザ光に対応する2つのBD信号を、ビームセンサ210から順に出力させる。
<画像形成装置の制御系>
図4は図1に示す画像形成装置100で用いられる制御系の一例を説明するための制御ブロック図である。なお、光走査装置104Y、104M、104C及び104Bkの構成は同一であるので、以下の説明では添え字Y、M、C、Bkを省略する。なお、図4及び後述する図6では32ビームに関する構成を、並列繰返しであるので一部省略して示している。
画像形成装置はCPU401、画像コントローラ402、光走査装置104、感光ドラム102、水晶発振器415、CPUバス404及びEEPROM410を備える。CPU401及び画像コントローラ402は画像形成装置本体に備えられており、その両方とも各光走査装置104に接続されている。光走査装置104は第1及び第2のレーザドライバ(レーザドライバIC)405A及び405Bを有している。なお、説明を簡易にするために、図4にはY、M、C、Bkのうちの1色に対応する第1及び第2のレーザドライバ405A及び405B、並びに発光点301〜332(発光素子)を記載している。実際にはY、M、C、Bkの各色に対して第1及び第2のレーザドライバ405A及び405B、並びに発光点301〜332が設けられている。CPU401は各光走査装置104を含む画像形成装置全体を制御する。CPU401は水晶発振器415から100MHzの基準クロックの供給を受ける。CPU401は内蔵されたPlL回路により基準クロックを10逓倍することによって、レーザ走査系の画像クロックである1GHzのクロックを生成する。画像コントローラ402は画像形成装置100に接続された外部装置あるいは画像形成装置に取り付けられた読取装置から受信した画像データをY、M、C、Bkの4色の色成分に分離する。画像コントローラ402は基準クロックに同期して、CPUバス404を介してCPU401にY、M、C、Bkの4色の色成分の画像データを出力する。CPU401は画像コントローラ402から受け取った画像データをメモリ(図示せず)に格納し、メモリに格納した画像データを画像クロックに基づいて差動信号(LVDS:Low Differential Voltage Signal)に変換する。CPU401はBD信号と画像クロック信号とに基づくタイミングで差動信号をレーザドライバ405A及び405Bに出力する。
レーザドライバ405A及び405Bは画像期間においては画像データに応じて複数の発光点それぞれに駆動電流を供給し、非画像期間における第一区間においては複数の発光点の光量を制御するための駆動電流を供給して複数の発光点をスイッチング駆動する駆動手段の一例である。なお、画像期間は、感光体上に画像を形成するために回転多面鏡205によって偏向された光ビームが感光体上を走査する期間である。非画像期間は回転多面鏡205によって偏向された光ビームが感光体上を走査していない期間である。レーザドライバ405A及び405BはCPU401から入力された差動信号に基づいてPWM信号を生成し、当該PWM信号に基づいて、静電潜像を形成するためのレーザ光を各発光点301〜332から出射させる。また、レーザドライバ405A及び405Bは後述するAPCM、APCL及びAPCHを含む自動光量制御(APC:Automatic Power Control)を行うことによって、静電潜像を形成するためのレーザ光の光量と、待機電流に相当するバイアス電流Ibの値及びスイッチング電流Iswの値とを制御する。バイアス電流Ibは感光体を露光しない程度の光量の光ビームを発光点に発光させる駆動電流であり、しきい値電流Ithに補正係数を乗算することで算出される。
図4に示すレーザドライバ405A及び405Bは同じ部品型番のICであり、それぞれ16個の発光点を制御することができる。本実施例ではレーザドライバ405Aは発光点301〜316を制御し、レーザドライバ405Bは発光点317〜332を制御する。2つのレーザドライバには本体背面基板(図示せず)から直流5V線とグランド線が供給されており、2つのレーザドライバ405A及び405B並びに発光点301〜332には共通の電源から電力が供給される。
CPU401とレーザドライバ405A及び405Bのそれぞれとは次の複数の信号線によって接続されている。信号線406AはCPU401からレーザドライバ405Aに、発光点301〜316を駆動するための差動信号を送信するための信号線群である。信号線406BはCPU401からレーザドライバ405Bに、発光点317〜332を駆動するための差動信号を送信するための信号線群である。信号線407AはCPU401とレーザドライバ405Aとを接続する信号線であり、信号線407BはCPU401とレーザドライバ405Bとを接続する信号線である。CPU401は信号線407Aを介してレーザドライバ405AにICセレクト信号icsel_0を送信し、信号線407Bを介してレーザドライバ405BにICセレクト信号icsel_1を送信する。ICセレクト信号icsel_0がH(ハイ)レベルの場合、ICセレクト信号icsel_1はL(ロー)レベルとなり、ICセレクト信号icsel_0がLレベルの場合、ICセレクト信号icsel_1はHレベルとなる。本実施例の画像形成装置100はLレベルのICセレクト信号を入力されたレーザドライバが、制御対象の発光点に対するAPCを実行する。信号線408及び409はCPU401とレーザドライバ405A及び405Bとを接続する信号線である。信号線407A、407B、408及び409は後述するレーザドライバ405A及び405Bの制御モードを設定する制御モード信号を送信するためのインターフェイスである。レーザドライバ405A及び405BはCPU401から送信される制御モード信号に基づいて各種制御を実行する。EEPROM410には後述するAPCシーケンスに関する情報が記憶されている。CPU401はEEPROM410に記憶されているAPCシーケンスに関する情報に基づく順序で各発光点の光量制御を実行する。
CPU401は、画像形成前に感度センサ450を用いて感光ドラムの感度を検知し、感度に対応した補正係数αをレジスタ635に設定してもよい。CPU401はBD信号からの経過時間をタイマー451により計測し、計測値に応じて各種の処理の実行タイミングを制御してもよい。
<制御モード>
・DISモード(Disableモード)
DISモードは画像形成装置100の電源ON直後の初期状態において設定される。また、DISモードは画像形成装置のメンテナンスのために、メンテナンス用の扉を開いた状態におけるインターロックのために設定される。DISモードは後述するホールドコンデンサから電荷が放電され、発光点からレーザ光が出射しない状態である。
・OFFモード
OFFモードは画像形成中のレーザ光が感光ドラム上の画像形成領域を走査する期間(画像期間)以外の期間(非画像期間)及びレーザドライバ405A及び405BがLVDSの入力を待機する状態において設定されるモードである。OFFモードは各発光点にバイアス電流Ibが供給されるが、スイッチング電流Iswは供給されないモードである。
・ACC(Automatic Current Control)モード
ACCモードは発光点を強制点灯させるモードである。本実施例の画像形成装置100におけるACCモードはAPCモードにおいて決定された駆動電流Il,Im,Ihに補正係数αnを乗算して得られる値の電流を用いて発光点を強制点灯させるモードである。
・VDOモード
VDOモード(VIDEOモード)は画像期間に設定されるモードである。各発光点にバイアス電流Ibが供給され、レーザドライバ405A及び405Bに入力されるLVDSから生成されるPWM信号に基づいてスイッチング電流IswがON・OFF制御されるモードである。ただし、本実施例では最新の補正係数αによって補正されたスイッチング電流Iswを決定するために、画像期間においても短時間にわたってVDOモードに遷移する。
・APCモード
APCモードはAPCを実行するモードである。バイアス電流Ibの値は後述するAPCM及びAPCLの結果に基づいて制御され、スイッチング電流Iswの値は後述するAPCHの結果に基づいて制御される。APCモードは非画像期間において、OFFモード以外の期間にAPCM、APCL及びAPCHを実行するために設定されるモードである。
<APC>
次に、本実施例の画像形成装置100において実行されるAPCについて詳しく説明する。まず、バイアス電流Ib及びスイッチング電流Iswについて説明する。図5は半導体レーザ200におけるある発光点の発光特性を示す図であり、横軸は発光点に供給される電流の値を示し、縦軸は発光点から出射されるレーザ光の光量を示している。図5に示す曲線は各発光点に供給される電流の値とレーザ光の光量との関係を表す発光特性を示す。なお、この発光特性は各発光点固有の特性であり、また、発光点の温度によって変化し、かつ経時変化する。そのため、電子写真方式の画像形成装置は発光特性の変動に伴う画像濃度むらの発生を抑制するために、発光点ごとにAPCを高い頻度で実行する必要がある。
図5に示すように、一般的に、半導体レーザは発光点に供給される電流の値がしきい値電流Ithよりも低い領域では電流値の増加に対するレーザ光の光量の増加が緩やかであるのに対して、しきい値電流Ithよりも高い領域では電流値の増加に対するレーザ光の光量の増加量が増大する特性を有する。しきい値電流Ith以下の電流が供給されると、半導体レーザは誘導発振せずに自然発光する。自然発光による光量は微弱であるので、自然発光しても感光ドラムの電位は変位しない。
このような半導体レーザの特性を利用して、電子写真方式の画像形成装置では発光応答性の低下を抑制するために発光点にしきい値電流Ith近傍の値のバイアス電流Ibを発光点に供給する。バイアス電流Ibが供給された状態で、LVDSから生成されるPWM信号に基づいてスイッチング電流Iswを供給することによって、感光ドラム表面の電位を変化させることが可能な強度のレーザ光を発光点から出射させる。バイアス電流Ibを供給した状態で発光点を点灯させることによって、バイアス電流Ibを供給しない状態で発光点を点灯させる場合よりも、レーザ光の目標光量への到達時間を短縮することができる。
次に、本実施例の画像形成装置100におけるバイアス電流Ibの値の制御について説明する。レーザドライバ405A及び405Bは発光点301〜332に対してそれぞれ異なるタイミングでAPCM及びAPCLを実行する。ここではAPCM及びAPCLについて、レーザドライバ405A及び発光点301を用いて説明する。
上述したように、レーザドライバ405Aはフォトセンサ204が受光するビーム光の光量がPmになるように、発光点301に供給する電流の値を制御するAPCMを実行する。レーザドライバ405AはAPCMの制御結果として光量Pmに対応する電流値Imを保持する。また、レーザドライバ405Aはフォトセンサ204が受光する光量がPl(Pl=Pm/2)になるように、発光点301に供給する電流の値を制御するAPCLを実行する。レーザドライバ405AはAPCLの制御結果として光量Plに対応する電流値Ilを保持する。なお、レーザドライバ405Aが発光点301に対してAPCM及びAPCLを実行する際にはレーザドライバ405Aは発光点302〜316に対してそれぞれの発光点に対応する値のバイアス電流Ibのみを供給する(OFFモード)。また、レーザドライバ405Bも同様に発光点317〜332に対してそれぞれの発光点に対応するバイアス電流Ibのみを供給する(OFFモード)。
レーザドライバ405Aは図5における座標(Im,Pm)と座標(Il,Pl)とを結ぶ線分(対応関係)と光量が「0」の軸との交点を演算によって求め、当該交点の値をしきい値電流Ithに設定する。そして、レーザドライバ405Aはしきい値電流Ithに所定の係数を乗算することによってバイアス電流Ibの値を更新(再設定)する。なお、係数は画像形成装置に取り付けられる感光ドラムの感度によって予め設定され、1以上の値でも1未満の値でもよい。
次に、本実施例の画像形成装置100におけるスイッチング電流Iswの値の制御について説明する。レーザドライバ405AはAPCM及びAPCLに加えて、フォトセンサ204が受光する光量がPh(Ph=Pm×2)になるように、発光点301に供給する電流の値を制御するAPCHを実行する。レーザドライバ405AはAPCHの制御結果として光量Phに対応する電流値Ihを保持する。スイッチング電流Iswの値は電流値Ihからバイアス電流Ibの値を減算することで算出される。
<レーザドライバ>
次に、上述のAPCM、APCL及びAPCHを実行するためのレーザドライバ405及び405Bの構成について説明する。図6はレーザドライバ405Aの内部構成を示す図である。レーザドライバ405Bの内部構成はレーザドライバ405Aの内部構成と同一であるため、レーザドライバ405Bの説明を省略する。
レーザドライバ405Aはモードチャネルデコーダ633を備える。また、レーザドライバ405Aは発光点301〜316それぞれに対応する、LVDSレシーバ601〜616及び駆動ユニット617〜632を備える。駆動ユニット617〜632はそれぞれOR回路643、トランジスタ644及びスイッチング電流源645を備えている。レーザドライバ405Aは各発光点301〜316を光量Pmに対応するターゲット電圧Vm(比較信号)を出力する電圧出力ユニット636、各発光点301〜316を光量Plに対応するターゲット電圧Vl(比較信号)を出力する電圧出力ユニット637、各発光点301〜316を光量Phに対応するターゲット電圧Vh(比較信号)を出力する電圧出力ユニット638を備える。さらに、レーザドライバ405Aはセレクタ640、コンパレータ641、EVR642、モードチャネルデコーダ633、セレクタ634及びレジスタ635を備える。
まず、モードチャネルデコーダ633について説明する。モードチャネルデコーダ633はCPU401からのモードセレクト信号、チャンネルセレクト信号及びICセレクト信号に基づいて、レーザドライバ405Aの制御モードを、DISモード、VDOモード、OFFモード、ACCモード、APCモードのいずれかに切り換える。
CPU401はモードチャネルデコーダ633にICセレクト信号(icsel_0)を出力する。モードチャネルデコーダ633はCPU401からのICセレクト信号に基づいてレーザドライバ405AをAPCモードに制御する。なお、APCを実行すべきタイミングにおいてレーザドライバ405AがAPCモードでないことがある。この場合に、レーザドライバ405Bに設けられたモードチャネルデコーダ633はCPU401からのICセレクト信号に基づいてレーザドライバ405BをAPCモードに制御する。即ち、レーザドライバ405A及びレーザドライバ405BはAPCを実行するタイミングにおいて、ICセレクト信号によって選択的にいずれか一方がAPCモードに遷移する。
CPU401はモードチャネルデコーダ633にモードセレクト信号群(ms0,ms1,ms2,ms3)及びチャンネルセレクト信号群(ch0,ch1,ch2,ch3)を出力する。モードチャネルデコーダ633はCPU401からのモードセレクト信号群及びチャンネルセレクト信号群に基づいていずれかのAPCモード信号(apcH_on1〜16,apcM_on1〜16,apcL_on1〜16)を生成する。
モードチャネルデコーダ633はAPCモードのレーザドライバ405Aに対してAPCモード信号を出力する。APCモード信号apcH_onはレーザドライバ405AにAPCHを実行させる信号である。APCモード信号apcM_onはレーザドライバ405AにAPCMを実行させる信号である。APCモード信号apcL_onはレーザドライバ405AにAPCLを実行させる信号である。
モードチャネルデコーダ633はAPCモード信号apcH_on、apcM_on、apcL_onを発光点301〜316それぞれに対してそれぞれ異なるタイミングで出力(即ち、APCを実行すべきことを示すHレベルに設定)する。即ち、モードチャネルデコーダ633はAPCモード信号apcH_on1〜16、apcM_on1〜16及びapcL_on1〜16の計48個のAPCモード信号を生成し、48個のAPCモード信号のうちの1つの信号をHレベルに設定する。レーザドライバ405A及び405Bはそれぞれが備えるモードチャネルデコーダ633が出力するAPCモード信号に対応する発光点に対して光量制御を実行する。
図7(a)はCPU401が出力する、各種制御モードに対するモードセレクト信号、チャンネルセレクト信号及びICセレクト信号を示すテーブルである。図7(a)において、「DIS」はDISモードを示し、「ACC」はACCモードを示している。また、「VDO」はVDOモードを示し、「OFF」はOFFモードを示している。「APCH」、「APCM」及び「APCL」はそれぞれAPCHモード、APCMモード及びAPCLモードを示している。
「ic」はICセレクト信号icsel_0及びicsel_1を示している。入力されるモードセレクト信号がAPCの実行を示し、かつICセレクト信号がLレベルの場合、レーザドライバ405A及び405Bは第1、第2及びAPCHを実行可能な状態となる。フォトセンサ204はレーザドライバ405A及び405Bに対して共通に1個だけ設けられている。よって、ICセレクト信号によってレーザドライバ405A及び405Bのいずれか一方のみが選択され、選択された方だけがフォトセンサ204からの信号を利用できる。
各制御モードは図7(a)に示すモードセレクト信号(ms0,ms1,ms2,ms3)の組み合わせによって制御される。なお、テーブル中の[1]はDISモード、ACCモード、APCHモード、APCMモード及びAPCLモードにおけるモードセレクト信号の組み合わせ以外の組み合わせ全てを示している。テーブル中の[2]は制御状態がICセレクト信号及びチャンネルセレクト信号(ch0,ch1,ch2,ch3)に依存しないで確定することを意味する。テーブル中の[*]は図7(b)に示される、チャンネルセレクト信号(ch0,ch1,ch2,ch3)の組み合わせを示している。図7(b)のe1〜e16はそれぞれ発光点301〜316に対応する。
ここで、テーブル参照方法の例を示す。例えば、CPU401が出力するモードセレクト信号(ms3,ms2,ms1,ms0)の組み合わせが(L,L,H,L)であり、チャンネルセレクト信号(ch0,ch1,ch2,ch3)の組み合わせが(L,H,L,L)である場合を想定する。この場合、レーザドライバ405A及び405Bはe5に対応する発光点305に対してAPCMを実行する。モードチャネルデコーダ633はモードセレクト信号及びチャンネルセレクト信号に基づいて48個のAPCモード信号のうち発光点305に対応するAPCモード信号apcM_on5のみをHレベルに設定し、その他のAPCモード信号をLレベルに設定する。
次に、駆動ユニット617〜632について説明する。駆動ユニット617〜632は発光点301〜316それぞれに対応して設けられ、対応する発光点に駆動電流を供給する。駆動ユニット617〜632は同一構成であるため、内部構成については駆動ユニット617を例に説明する。
駆動ユニット617はMホールドコンデンサ647、Lホールドコンデンサ648、Ib演算部649、セレクタ650、バイアス電流源651を備える。駆動ユニット617は更に、OR回路643、トランジスタ644、スイッチング電流源645、Hホールドコンデンサ646、Isw演算部670、補正部671を備える。
図6に示すように、バイアス電流源651及びスイッチング電流源645は発光点301に接続されている。バイアス電流源651は電圧源VCCからバイアス電流Ibを引き込む引き込み電流源である。スイッチング電流源645はVCCからスイッチング電流Iswを引き込む引き込み電流源である。VDOモード、OFFモード、ACCモード及びAPCモードにおいて、バイアス電流源651によって発光点301にバイアス電流Ibが供給される。
Ib演算部649はMホールドコンデンサ647及びLホールドコンデンサ648に接続されている。Ib演算部649はAPCMの制御結果(Mホールドコンデンサ647の電圧)及びAPCLの制御結果(Lホールドコンデンサ648の電圧)に基づいて、バイアス電流Ibの値を演算する。
補正部671はIsw演算部670が決定したスイッチング電流Iswを補正係数αにより補正するモジュールである。補正係数αはCPU401によってレジスタ635を通じて指定される。補正部671は決定したIsw×αのスイッチング電流が発光点301に流れるようにスイッチング電流源645を制御する。なお、補正部671はVDOモード信号を受信するか、またはLVDSレシーバ601が画像データを出力すると、Isw×αがリセットされているかどうかを判定し、リセットされていればIsw×αを再決定する。補正部671はVDOモード信号もしくはACCモード信号を受信したかどうかを判定もしくは検出する機能またはLVDSレシーバ601が画像データを出力したかどうかを判定もしくは検出する機能を有している。補正部671はIsw×αがリセットされていなければ再決定を実行しない。なお、補正部671はいずれかのAPCモードが実行されると、保持しているIsw×αをリセットする。これはいずれかのAPCモードによって決定された最新の値をスイッチング電流Iswに反映させるためである。このように補正部671はVDOモード信号または画像データが最初に入力されたときにIsw×αを決定してそれを保持する。とりわけ、本実施例では画像期間の前に存在する非画像期間でVDOモードに一時的に遷移することで、補正部671がIsw×αを決定する。よって、画像期間のVDOモードに遷移したときにはIsw×αがすでに確定しているため、補正部671はIsw×αを決定しない。これにより画像期間の最初の部分での演算遅延が無くなり、光量の立ち上がりの遅延を抑制できるようになる。
次に、LVDSレシーバ601〜616と、駆動ユニット617に含まれるOR回路643、トランジスタ644及びスイッチング電流源645とについて説明する。LVDSレシーバ601〜616はそれぞれ同一構成であるため、LVDSレシーバ601を例に説明する。LVDSレシーバ601はCPU401から画像データである差動信号を受け取る。LVDSレシーバ601は差動信号に基づいてOR回路643にPWM信号を出力する。
OR回路643は2つの端子を有し、一方の端子にはLVDSレシーバ601からのPWM信号が入力され、他方の端子にはモードチャネルデコーダ633からのAPCモード信号(apcH_on1)が入力される。OR回路643はLVDSレシーバ601からの出力信号及びapcH_on1の少なくとも一方がHレベルの場合、Hレベルの信号を出力し、LVDSレシーバ601からの出力信号及びapcH_on1の両方がLレベルの場合、Lレベルの信号を出力する。
OR回路643の出力はトランジスタ644のベース端子に接続されている。トランジスタ644のコレクタ端子は発光点301に接続され、また、トランジスタ644のエミッタ端子はスイッチング電流源645に接続されている。OR回路643からHレベルの信号が出力されると、トランジスタ644のコレクタ端子とエミッタ端子との間が導通状態となり、スイッチング電流源645はVCCからスイッチング電流Iswを引き込む。これによって、レーザ光を出射させるためのスイッチング電流Iswが発光点301に供給される。なお、OR回路643からLレベルの信号が出力されると、トランジスタ644のコレクタ端子とエミッタ端子との間が非導通状態となる。
セレクタ640は電圧出力ユニット636が出力するAPCHターゲット電圧である出力信号Vh、電圧出力ユニット637が出力するAPCMターゲット電圧である出力信号Vm及び電圧出力ユニット638が出力するAPCLターゲット電圧である出力信号Vlのうちの1つを選択する。セレクタ640はモードチャネルデコーダ633から出力されるAPCモード信号(apcH_on1〜16,apcM_on1〜16,apcL_on1〜16)に基づいて選択を行うことで、出力信号Vh、Vm又はVlをコンパレータ641に出力する。なお、出力信号Vh、Vm及びVlはそれぞれ第3、第1及び第2の光量(目標光量)Ph、Pm及びPlに対応する電圧である。
セレクタ634はコンパレータ641に接続された端子634comと、接地された端子634gndと、端子634−1〜634−48とを備える。図6に示すように、端子634−1は駆動ユニット617のHホールドコンデンサ646に接続されている。また、端子634−2は駆動ユニット617のMホールドコンデンサ647に接続されている。さらに、端子634−3は駆動ユニット617のLホールドコンデンサ648に接続されている。その他の端子634−4〜48も同様に、各駆動ユニットのHホールドコンデンサ、Mホールドコンデンサ又はLホールドコンデンサに接続されている。
セレクタ634にはモードチャネルデコーダ633からAPCモード信号(apcH_on1〜16,apcM_on1〜16,apcL_on1〜16)、OFFモード信号、VDOモード信号及びACCモード信号が、選択的に入力される。VDOモード信号、OFFモード信号及びACCモード信号が入力される場合、セレクタ634は端子634comと端子634gndとを接続する。これにより、駆動ユニット617はHホールドコンデンサ646、Mホールドコンデンサ647及びLホールドコンデンサ648の充電及び放電が行われない状態となる。一方、APCモード信号(apcH_on1〜16,apcM_on1〜16,apcL_on1〜16)が入力される場合、端子634−1〜634−48のうち、HレベルのAPCモード信号に対応する端子と端子634comとを接続する。
駆動ユニット617に設けられたセレクタ650にはモードチャネルデコーダ633からAPCモード信号(apcH_on1,apcM_on1,apcL_on1)、VDOモード信号、OFFモード信号及びACCモード信号が入力される。駆動ユニット618〜632のセレクタ650にも対応する信号が入力される。セレクタ650はMホールドコンデンサ647に接続された端子650−1、Ib演算部649に接続された端子650−2、Lホールドコンデンサ648に接続された端子650−3及びバイアス電流源651に接続された端子650−4を備える。
APCモード信号apcH_on1、VDOモード信号、OFFモード信号及びACCモード信号が入力される場合、セレクタ650は端子650−2と端子650−4とを接続する。apcM_on1が入力される場合、セレクタ650は端子650−1と端子650−4とを接続する。apcL_on1が入力される場合、セレクタ650は端子650−3と端子650−4とを接続する。
EVR(Electrical variable resistor)642はレジスタ635によって抵抗値を可変できる可変抵抗器である。EVR642にはapcH_on1〜16、apcM_on1〜16、apcL_on1〜16が入力される。EVR642はレジスタに入力された入力値に基づき光量調整テーブルを参照し、参照値(倍率調整係数/ゲイン)に応じてフォトセンサ204からの検出信号を補正する。EVR642の光量調整テーブルには工場出荷時に予め測定されて光学的集光効率に応じた倍率調整係数がテーブルデータとして登録されている。APC準備段階においてレジスタ635にPDセンサと各レーザ素子との光学的集光効率が設定される。EVR642ではAPCモード信号(apcH_on1〜16,apcM_on1〜16,apcL_on1〜16)に応じてテーブルが選択される。
<光量制御APCM>
CPU401はMホールドコンデンサ647の電圧を制御するAPCMを実行するために、モードセレクト信号及びチャンネルセレクト信号を制御する。モードチャネルデコーダ633はCPU401からのモードセレクト信号及びチャンネルセレクト信号に基づいて発光点301に対するAPCMを実行するためのAPCモード信号apcM_on1をセレクタ634、セレクタ640及びセレクタ650に出力する。
セレクタ634はAPCモード信号apcM_on1が入力されたことに応じて端子634comと端子634−2とを接続する。セレクタ640はAPCモード信号apcM_on1が入力されたことに応じて電圧出力ユニット637から出力される比較信号Vmを選択し、それをコンパレータ641に入力する。セレクタ650はAPCモード信号apcM_on1が入力されたことに応じて端子650−1と650−4とを接続する。
セレクタ650が端子650−1と650−4とを接続すると、バイアス電流源651はMホールドコンデンサ647の電圧に基づく値の電流をVCCから引き込む。この電流によって発光点301がレーザ光を出射する。発光点301から出射されたレーザ光はフォトセンサ204に入射し、フォトセンサ204は当該レーザ光の光量に応じた検出信号を出力する。
コンパレータ641は所定の光量(目標光量)Pmに対応する電圧である、セレクタ640からの比較信号Vmと、増幅回路であるEVR642からの増幅信号Samp(Vamp)とを比較し、比較結果に基づく信号をセレクタ634に出力する。具体的にはVamp>Vmの場合、フォトセンサ204に入射するレーザ光の光量が光量Pmよりも大きいため、コンパレータ641はMホールドコンデンサ647を放電させる。Mホールドコンデンサ647の放電を続けるとフォトセンサ204に入射するレーザ光の光量が低下し、光量Pmに近づく。コンパレータ641はVamp=Vm(あるいはVamp≒Vm)となったことに応じて、Mホールドコンデンサ647の電圧をホールドする。
一方、Vamp<Vmの場合、フォトセンサ204に入射するレーザ光の光量が光量Pmよりも小さいため、コンパレータ641はMホールドコンデンサ647を充電する。Mホールドコンデンサ647の充電を続けるとフォトセンサ204に入射するレーザ光の光量が増加し、光量Pmに近づく。コンパレータ641はVamp=Vm(あるいはVamp≒Vm)となったことに応じて、Mホールドコンデンサ647の電圧をホールドする。
Vamp=Vmの場合、フォトセンサ204に入射するレーザ光の光量が光量Pmに一致しているため、コンパレータ641はその状態におけるMホールドコンデンサ647の電圧をホールドする。
このように、APCMではMホールドコンデンサ647の電圧を制御することによって、発光点301から出射されフォトセンサ204に入射するレーザ光の光量を目標光量に制御する。
<光量制御APCL>
次に、CPU401はLホールドコンデンサ648の電圧を制御するAPCLを実行するために、モードセレクト信号を制御する。モードチャネルデコーダ633はCPU401からのモードセレクト信号に基づいて、発光点301に対するAPCLを実行するためのAPCモード信号apcL_on1をセレクタ634、セレクタ640及びセレクタ650に出力する。
セレクタ634はAPCモード信号apcL_on1が入力されたことに応じて端子634comと端子634−3とを接続する。セレクタ640はAPCモード信号apcL_on1が入力されたことに応じて電圧出力ユニット638から出力される比較信号Vlを選択し、それをコンパレータ641に入力する。セレクタ650はAPCモード信号apcL_on1が入力されたことに応じて端子650−3と650−4とを接続する。
セレクタ650が端子650−3と650−4とを接続すると、バイアス電流源651はLホールドコンデンサ648の電圧に基づく値の電流をVCCから引き込む。この電流によって発光点301がレーザ光を出射する。発光点301から出射されたレーザ光はフォトセンサ204に入射し、フォトセンサ204は当該レーザ光の光量に応じた検出信号を出力する。
コンパレータ641は所定の光量(目標光量)Plに対応する電圧である、セレクタ640からの比較信号Vlと、EVR642からの増幅信号Samp(Vamp)とを比較し、比較結果に基づく信号をセレクタ634に出力する。具体的にはVamp>Vlの場合、フォトセンサ204に入射するレーザ光の光量が光量Plよりも大きいため、コンパレータ641はLホールドコンデンサ648を放電させる。Lホールドコンデンサ648の放電を続けるとフォトセンサ204に入射するレーザ光の光量が低下し、光量Plに近づく。コンパレータ641はVamp=Vl(あるいはVamp≒Vl)となったことに応じて、Lホールドコンデンサ648の電圧をホールドする。
一方、Vamp<Vlの場合、フォトセンサ204に入射するレーザ光の光量が光量Plよりも小さいため、コンパレータ641はLホールドコンデンサ648を充電する。Lホールドコンデンサ648の充電を続けるとフォトセンサ204に入射するレーザ光の光量が増加し、光量Plに近づく。コンパレータ641はVamp=Vl(あるいはVamp≒Vl)となったことに応じて、Lホールドコンデンサ648の電圧をホールドする。
Vamp=Vlの場合、フォトセンサ204に入射するレーザ光の光量が光量Plに一致するため、コンパレータ641はその状態におけるLホールドコンデンサ648の電圧をホールドする。
このように、APCLではLホールドコンデンサ648の電圧を制御することによって、発光点301から出射されフォトセンサ204に入射するレーザ光の光量を光量Plに制御する。
<バイアス電流の算出>
上述したAPCM及びAPCLが完了したことに応じて、バイアス電流制御ユニットであるIb演算部649はAPCMの制御結果とAPCLの制御結果とに基づいてバイアス電流Ibの値を演算する。即ち、Ib演算部649はMホールドコンデンサ647の電圧と、Lホールドコンデンサ648の電圧とに基づいて、上述した演算方法によってバイアス電流Ibの値を演算する。
発光点301に対するAPCM及びAPCLが行われていない場合、セレクタ650は端子650−2と端子650−4とを接続する。端子650−2と端子650−4とが接続されることによって、Ib演算部649はバイアス電流Ibの値を演算し、バイアス電流源651に演算結果である制御信号を出力する。バイアス電流源651はIb演算部649からの制御信号に基づく値のバイアス電流をVCCから引き込む。その他の発光点302〜332についても同様にバイアス電流の値が制御される。
<光量制御APCH>
スイッチング電流Iswの値はHホールドコンデンサ646の電圧によって規定される。CPU401はスイッチング電流Iswの値を制御するために、Hホールドコンデンサ646の電圧を制御するAPCHを実行する。発光点301に対するAPCHは発光点301にバイアス電流Ibが供給された状態で実行される。
CPU401はMホールドコンデンサ647の電圧を制御するAPCHを実行するためにモードセレクト信号を制御する。モードチャネルデコーダ633はCPU401からのモードセレクト信号に基づいて、発光点301に対するAPCHを実行するためのAPCモード信号apcH_on1を、セレクタ634、セレクタ640、セレクタ650及びOR回路643に出力する。
セレクタ634はAPCモード信号apcH_on1が入力されたことに応じて、端子634comと端子634−1とを接続する。セレクタ640はAPCモード信号apcH_on1が入力されたことに応じて、電圧出力ユニット636から出力される比較信号Vhを選択し、それをコンパレータ641に入力する。セレクタ650はAPCモード信号apcH_on1が入力されたことに応じて、端子650−2と650−4とを接続する。
セレクタ650の端子650−2と端子650−4とが接続されることによって、発光点301にはバイアス電流Ibが供給される。OR回路643にAPCモード信号apcH_on1が入力されることに応じて、トランジスタ644は通電可能な状態となり、スイッチング電流源645は発光点301に電流を供給する。発光点301はバイアス電流Ibが供給された状態でスイッチング電流源645から電流が供給されることによって、レーザ光を出射する。発光点301から出射されたレーザ光はフォトセンサ204に入射し、フォトセンサ204は当該レーザ光の光量に応じた検出信号を出力する。
コンパレータ641は所定の光量(目標光量)Phに対応する電圧である、セレクタ640からの比較信号Vhと、EVR642からの増幅信号Samp(Vamp)とを比較し、比較結果に基づく信号をセレクタ634に出力する。具体的にはVamp>Vhの場合、フォトセンサ204に入射するレーザ光の光量が光量Phよりも大きいため、コンパレータ641はHホールドコンデンサ646を放電させる。Hホールドコンデンサ646の放電を続けるとフォトセンサ204に入射するレーザ光の光量が低下し、光量Phに近づく。コンパレータ641はVamp=Vh(あるいはVamp≒Vh)となったことに応じて、Hホールドコンデンサ646の電圧をホールドする。一方、Vamp<Vhの場合、フォトセンサ204に入射するレーザ光の光量が光量Phよりも小さいため、コンパレータ641はHホールドコンデンサ646を充電する。Hホールドコンデンサ646の充電を続けるとフォトセンサ204に入射するレーザ光の光量が増加し、光量Phに近づく。コンパレータ641はVamp=Vh(あるいはVamp≒Vh)となったことに応じて、Hホールドコンデンサ646の電圧をホールドする。Vamp=Vhの場合、フォトセンサ204に入射するレーザ光の光量が光量Phに一致しているため、コンパレータ641はその状態におけるHホールドコンデンサ646の電圧をホールドする。このように、APCHではHホールドコンデンサ646の電圧を制御することによって、発光点301から出射されフォトセンサ204に入射するレーザ光の光量を第3の光量(目標光量)Phに制御する。
<APCモードとACCモード>
次に、図8(a)、図8(b)を参照して、本実施例の画像形成装置100(光走査装置104)において、APCモードとACCモードについて説明する。図8(a)、図8(b)はAPCモード及びACCモードでそれぞれ発光点(発光点301〜332のいずれか)の光量制御を行った場合の、発光点から出射されるレーザ光の光量Pの時間変化の一例を示す図である。図8(a)はAPCとして、第3の光量Phを目標光量として用いる上述のAPCHを実行した場合の、発光点から出射されるレーザ光の光量の時間変化を示している。また、図8(b)はAPCHを実行してから一定時間の経過後に、ACCモードで発光点を発光させた場合の、発光点から出射されるレーザ光の光量の時間変化を示している。
図8(a)に示すように、APCモードに設定された発光点から出射されるレーザ光の光量PはAPCの実行により、目標光量Phに制御される。APCモードではHホールドコンデンサ646の充電及び放電が繰り返されるため、発光点が発光を開始してからしばらくの期間(Ta)は光量Pが安定しない。Hホールドコンデンサ646の電圧が目標光量Phに対応する電圧に収束すると、光量Pは目標光量Phで安定した状態となる。この期間TaはHホールドコンデンサ646の容量等に依存して定まり、一般的には数μs程度である。目標光量Phはある一定の値に設定されており、上述したように本実施例では目標光量Phの値は0.2mWとする。そして、目標光量Phで安定した状態とは0.2mWから±0.5%の光量変動を示す状態であるものとする。なお、目標光量Phの値、および目標光量Phで安定した状態を示すパラメータは上記に限られるものではなく、半導体レーザ200、画像形成装置100の設計仕様等によって決まる値である。
一方、ACCモードに設定された発光点に対してはホールド状態にあるHホールドコンデンサ646の電圧に基づく駆動電流を発光点に供給することによる光量制御(ACC)が行われる。Hホールドコンデンサ646が充電された状態にある場合、図8(b)に示すように、ACCモードに設定された発光点が出射するレーザ光の光量はHホールドコンデンサ646の電圧に対応する光量に速やかに変化する。図8(b)ではACCの実行により、発光点が発光を開始してから、時間Tbの経過後に、光量Pが光量Ph'で安定した状態となっている。この光量Ph'はHホールドコンデンサ646の電圧に対応する。Hホールドコンデンサ646の電圧は当該コンデンサからの電荷の放電によって時間の経過とともに減少し、その結果、光量Ph'は時間の経過とともに目標光量Phから減少する。しかし、図8(a)及び図8(b)からわかるように、ACCモードの場合、発光点から出射されるレーザ光の光量Pを、APCモードの場合よりも短時間に(Tb<Ta)一定の光量に収束(安定)させることが可能である。
<サイクルAPC>
図9と図10を用いてサイクルAPCについて説明する。図9(a)、図9(b)、図9(c)及び図9(d)はそれぞれサイクル数が異なる4つのモードを示している。CPU401によっていずれかのモードが選択される。図9(a)、図9(b)、図9(c)及び図9(d)において、H、M、LはAPCH、APCM、APCLを表している。H、M、Lの添え字は発光点を示している。
図9(a)の横軸には1〜8の番号が付与されており、これは一走査内で順に切り替わる8種類のAPCに相当する。図9(a)の縦軸には1〜12の番号が付与されており、これは12個の走査周期を示している。よって図9(a)は32個の発光点についてそれぞれ3つの光量についてAPCが実行されることを示している。とりわけ、図9(a)は96種類の個別APCを12サイクル(12走査)に分散して実行することで、一走査あたり8個のAPCを実行することを示している。
図9(b)、図9(c)及び図9(d)はそれぞれサイクル数が異なるため、一走査あたりのAPCの個数が異なっているが、合計でのAPCの実行回数は96回であり、図9(a)と同じである。図9(b)は24サイクルの一例を示しており、図9(c)は36サイクルの一例を示しており、図9(d)は48サイクルの一例を示している。
図10は実施例1のレーザドライバ405Aが対応するAPC動作モードを示した表であり、モードチャネルデコーダ633の機能表に相当する。なお図7(a)と共通する事項については説明を省略する。図7(a)と比較すると、図10ではACCモードがACCH、ACCM、ACCLの3種類に増えている。ACCHはAPCHで決定された電流の値に補正係数αnを乗算して得られた電流で発光する強制点灯状態を示している。ACCMはAPCMで決定された電流の値に補正係数αnを乗算した得られた電流で発光する強制点灯状態を示している。ACCLはAPCLで決定された電流の値に補正係数αnを乗算した得られた電流で発光する強制点灯状態を示している。なお、nは発光点を識別するための番号である。PDはレーザドライバ405Aに設けられた端子であってフォトセンサ204が接続される端子の状態を示している。PDがONであればレーザドライバ405Aがフォトセンサ204から検出信号を受け取れる状態であることを意味する。PDがHI−Zであればレーザドライバ405Aがフォトセンサ204から検出信号を受け取れない状態であることを意味する。
図10においてch0〜ch3はAPCモード及びACCモードのときにビームを選択する信号として使用されるが、それ以外のモードのときにはdon’t careとなる。図10において[3]はch3〜ch0としてとり得る値のすべての組み合わせのうち任意のいずれかが設定されることを意味する。
1つのドライバにおいてAPCHの制御対象は16個の発光点であること、および、PD=HI−Zとなることがあることから、APCHには17個の動作モードが存在する。同様に、APCMと、APCL、ACCH、ACCMおよびACCLにもそれぞれ17モードが存在する。DIS、VDOおよびOFFにはそれぞれ1モードが存在する。よって、合計106モードが存在する。DIS、VDOおよびOFFは2つのドライバで共通である。よって、レーザドライバ405A及び405Bでは合計で206モードが存在する。
CPU401はBD信号により割り込みが発生すると時間の計測を開始し、図9(b)にサイクル表に示した順番に従って206モードから1つのモードを選ぶようにAPC信号群を順次切り替えてレーザドライバ405A及び405Bを制御する。
<Isw算出タイミング>
Isw演算部670はIh−Ith=Iswという式を用いてIswを算出し、算出した値のスイッチング電流Iswが流れるようにスイッチング電流源645を制御する。Iswを更新するタイミングはAPCHにてIhが確定しており、かつ、APCL及びAPCMが完了してIthが算出されたときである。Ithが確定すると、IhからIthを減算することでIswが更新される。Ithを算出した後にAPCHを行わずにVDOモードに遷移することがある。この場合、一走査周期においてLVDS信号である画像データが初めて入力されたときに、Hホールドコンデンサ646に保持されているIhを用いて、Isw演算部670がIswを演算する。Hホールドコンデンサ646には前回のAPCHにて検出された最新のIhが保持されている。
<レーザパワー制御>
環境温度等に依存して感光ドラムの感度が変動すると、感光ドラム上に形成されるトナー画像の濃度が変動する。そこでCPU401は、画像形成前に感度センサ450を用いて感光ドラムの感度を検知して、各発光点の光量を制御する。具体的にはCPU401はレーザドライバ405Aおよび405Bのレジスタ635に感度に対応した各発光点についての補正係数αnを設定する。ACCモードまたはVDOモードのときに、補正部671はIswに補正係数αを乗算し、Isw×αとなるスイッチング電流を引き込むようスイッチング電流源645を制御し、発光点301を駆動する。Isw×αの演算はACCが開始されたタイミングまたはVDOモードに遷移した後であって一走査周期において初めてLVDS信号が入力されたタイミングで実行される。
<制御シーケンス>
図11は実施例1のサイクルAPCの5走査分のBD信号と制御モードの変遷を示している。図11が示すように5つのBD信号8001、8011、8013、8015、8017が存在し、各BD信号が走査周期の始点となっている。CPU401はビームセンサ210からBD信号が入力されて割り込みが発生すると、BD信号からの経過時間をタイマー451により計測する。CPU401はタイマー451により計時された時間が図11に示すように予め定められた各制御モードの切り替えタイミングになると、APC信号群である信号線407A、407B、408、409を制御して制御モードを切り替える。図11では第一期間8002でVDOモードに遷移して画像形成が実行される。第二期間8003でOFFモードに遷移し、各発光点の発光が禁止される。第三期間8010はAPCを実施可能な期間であり、上述したサイクルAPCが実行される。ここでは説明の便宜上、24サイクルで32個の発光点が順番にAPCを実行される。第四期間8020はOFFモードに遷移する期間であり、二つ目の発光禁止期間である。CPU401はBD信号8011の直前ではBD信号を取得するために発光点301を光量Phとなるように強制的に発光させるACCHモードに遷移する。またCPU401はBD信号8011の直後ではACCHモードを終了し、発光点301を消灯させる。
図12は一走査周期の拡大図である。図12では第三期間8010において、ch0、ch1、ch2、ch3といった4つの発光点について順番に駆動電流Imを求めるためのAPCMが実行される。図12が示すように、一走査周期の長さは500usである。第一期間8002の長さは300usである。第三期間8010の長さは40us(1chあたり10us)である。これらの数値を一例に過ぎない。
図13(a)が示すようにIswを算出するためにはAPCMおよびAPCLを実行してIthを算出し、さらにAPCHを実行してIhを検出する必要がある。しかし、発光点の数が増加すると、一走査周期内でこれらのAPCを実行することは困難である。そこで、図13(b)が示すように非画像期間においてAPCMおよびAPCLを実行してIthを算出し、画像期間においてVDOモードに遷移したときにIswを算出することも考えられる。しかしこれではIswの算出時間のために駆動電流の立ち上がりが鈍ってしまい、光量の立ち上がりも遅れてしまう。図13(c)が示すようにIswを補正係数αで補正する場合もIsw×αの算出時間のために駆動電流の立ち上がりが鈍ってしまい、光量の立ち上がりも遅れてしまう。このようにAPCMやAPCLを実行した後にVDOモードに遷移する場合、Iswの確定に時間を要するため、VDOモードの初期で駆動電流の応答性が悪くなる。
これに対して本実施例では図12が示すように一走査周期内でAPCMやAPCLの直後の非画像期間にVDOモードの実行期間を設けている。とりわけ、VDOモードの実行期間の長さを2usとしている。CPU401はこの実行期間において画像データをレーザドライバに入力することで、画像期間における本来のVDOモードの実行に突入する前に、一度発光点を駆動させている。CPU401はVDOモードを実行することで、補正係数αに応じて補正したスイッチング電流Isw×αを確定させることができる。なお、本実施例ではレーザドライバに供給される画像データはすべての発光点を同時に駆動できる画像データとする。
図14は図12に示すシーケンスにおけるch1に割り当てられた発光点に流れる駆動電流の一例を示した図である。非画像期間においてAPCMを行った後でVDOモードに遷移する。この非画像期間におけるVDOモードの区間において、補正部671はCPU401により予め設定されている最新の補正係数αを用いてIsw×αを算出し、Isw×αに応じた駆動電流で発光点301を駆動する。補正係数αはレジスタ635に設定されているものが補正部671によって使用される。これにより画像期間のVDOモードに遷移する前に予めIsw×αが算出可能となる。これによって、画像期間におけるVDOモードに遷移したときにはIsw×αの算出は不要となるため、速やかに電流を発光点に駆動することが可能となる。
[その他]
図5ではAPCMとAPCLを実行することで取得された光量と電流値との関係からIthを算出する例を示した。電流―光量特性(I-L特性)が線形である場合にはAPCHとAPCLを実行することで取得された光量と電流値との関係からIthを算出しても十分な精度が得られる。APCMを行わないことで、サイクルAPCにおけるサイクル数を減少させることができる。さらに、Mホールドコンデンサ647からのリーク電流量を減少させることができるため、APCの精度を向上させる効果も得られよう。
図15はI-L特性が線形である光源におけるバイアスAPCの概念を示す図である。光量Phは工場出荷時に決定され、不揮発性の記憶装置に記憶されている。光量Plは光量Phの4分の1に相当する光量である。電流Ihは光量Phが得られるように調整された電流である。電流Ilは光量Plが得られるように調整された電流である。Ib演算部649は、座標(電流Ih、光量Ph)と座標(電流Il、光量Pl)とを通る線形関数を求め、この線形関数に基づき光量が0となる電流をしきい値電流Ithとして算出する。Ib演算部649は、しきい値電流Ithに係数を乗算してバイアス電流Ibを算出する。上述したようにIsw演算部670は電流Ihからバイアス電流Ibを減算することでスイッチング電流Iswを決定する。また補正部671はレジスタ635に設定されている補正係数αを乗算してスイッチング電流Iswを補正する。図16が示すように、APCMに関連する機能を省略することが可能となる。図17が示すように、16サイクルのAPCを行うことが可能となる。図9(b)と比較すると分かるように、サイクル数を3分の2に減らすことが可能となる。
上記の実施例では非画像期間にけるVDOモードの区間においてすべての発光点を同時に点灯させるものとして説明した。しかし、同一の走査周期においてAPCMまたはAPCLの対象となっている発光点のみをさせても同等の効果を得ることが可能である。
上記の実施例では、画像期間は前半の非画像期間と後半の非画像期間に挟まれており、後半の非画像期間にAPCモードを実行する第一区間と補正されたスイッチング電流を決定するためのVDOモードを実行する第二区間とが含まれていた。そのためi−1番目の走査周期の後半の非画像期間でスイッチング電流を確定させることで、i番目の走査周期の画像期間での光量の高速立ち上げが実現されている。しかし、前半の非画像期間に第一区間と第二区間とが含まれていてもよい。すなわち、i番目の走査周期の前半の非画像期間でスイッチング電流を確定させることで、i番目の走査周期の画像期間での光量の高速立ち上げが実現されてもよい。
<まとめ>
本実施例によれば、レーザドライバ405Aは非画像期間において複数の発光点が個別に出力した光ビームについてフォトセンサ204が出力する検出信号に基づいて、複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流を決定する決定手段として機能する。また、CPU401やLVDSレシーバ601〜616は非画像期間の第二区間において画像データを生成する生成手段として機能する。レーザドライバ405Aは、非画像期間において予め定められた第1目標光量Phを達成するための第1駆動電流Ihを決定するとともに、予め定められた第2目標光量Plが得られるように駆動電流を制御することで待機時に複数の発光点に流される待機電流を決定する。さらに、レーザドライバ405AのIsw演算部670および補正部671は、非画像期間の第二区間において画像データが生成されると第1駆動電流Ihと待機電流に応じた駆動電流Iswを決定する。このように、画像形成装置は、非画像期間であっても画像を形成可能なVDOモードに一時的に遷移することで、スイッチング電流Iswを早期に確定させる。よって、画像期間においてVDOモードに遷移したときに、スイッチング電流を確定させる処理が不要となり、画像期間における駆動電流の立ち上がりの遅れを低減できるようになる。なお、非画像期間の第二区間で生成される画像データは画像形成対象ではなく、単に、駆動電流Iswを確定させるためのものにすぎない。また、非画像期間の第二区間で画像データが供給されて発光点が光ビームを出力するが、感光ドラムが露光されることはない。非画像期間において光ビームは感光ドラムが存在していない場所を走査しているからである。
レーザドライバ405Aは、第1駆動電流Ihから待機電流を減算するIsw演算部670と、Isw演算部670の減算結果を感光体の感度に応じた補正係数αで補正することで駆動電流Iswを決定する補正部671とを有していてもよい。Isw演算部670は、非画像期間の第一区間において待機電流としてバイアス電流Ibが決定されると、スイッチング電流Iswを決定してもよい。これは、待機電流が求まれば、スイッチング電流Iswを算出できるからである。図14などを用いて説明したように、補正部671は、非画像期間の第二区間において補正係数αにより補正された駆動電流Iswを決定する。これにより感光ドラムの感度に応じて適切にスイッチング電流Iswが補正されるため、濃度ムラ等を低減できるであろう。
感光体の感度を検出する検出手段として感度センサ450が使用されてもよい。CPU401は、感度センサ450により検出された感度に対応した補正係数αを、レジスタ635を通じて補正部671に設定してもよい。これにより、感光ドラムの感度が変動しても、適切にスイッチング電流Iswが補正されるようになる。
図5を用いて説明したように、Ib演算部649は、第2目標光量Plを得るために必要となる第2駆動電流Ilと、第2目標光量Plよりも多い第3目標光量Pmを得るために必要となる第3駆動電流Imとに基づき光量と駆動電流との関係を示す線形関数を求め、当該線形関数に基づき待機電流を決定してもよい。図15を用いて説明したように、Ib演算部649は、第1目標光量Phを得るために必要となる第1駆動電流Ihと、第2目標光量Plを得るために必要となる第2駆動電流Ilとに基づき光量と駆動電流との関係を示す線形関数を求め、当該線形関数に基づき待機電流を決定してもよい。このようにI-L特性を確定するためには少なくとも2つの座標が確定すればよい。ただし、I-L特性が線形とならない場合はより多くの座標を確定することで、精度よく待機電流を決定できるようになろう。
図14を用いて説明したように、レーザドライバ405Aは、i−1番目の走査周期の非画像期間において決定した(第1目標光量Phを達成するための)第1駆動電流Ihと、i番目の走査周期の非画像期間において決定した待機電流とに基づき、複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流Iswを決定してもよい。駆動手段であるスイッチング電流源645は、複数の発光点それぞれについて決定された駆動電流Iswにより、i+1番目の走査周期の画像期間において複数の発光点を駆動してもよい。つまり、i+1番目の走査周期の画像期間の始期においては駆動電流Iswを算出する必要がなくなり、光量を高速に立ち上げることが可能となる。
レーザドライバ405Aは、i−1番目以前の走査周期の非画像期間において決定した、第1目標光量Phを達成するための第1駆動電流Ihと、i番目の走査周期の非画像期間において決定した待機電流とに基づき、i番目の走査周期の非画像期間において複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流Iswを決定してもよい。つまり、画像期間の前に位置する前半の非画像期間において待機電流とスイッチング電流Iswが決定され、画像期間でのスイッチング電流Iswの演算を不要となる。スイッチング電流源645が、複数の発光点それぞれについて決定された駆動電流Iswによりi番目の走査周期の画像期間において複数の発光点を駆動することで、i番目の走査周期の画像期間の始期において光量を高速に立ち上げることが可能となる。
レーザドライバ405Aは、非画像期間の第二区間においてCPU401により画像データが生成されると、複数の発光点のすべてを点灯させることで、Isw演算部670や補正部671に、複数の発光点のそれぞれについてスイッチング駆動するための駆動電流Iswを決定させてもよい。ただし、複数の発光点のすべてを点灯させることは必須ではなく、第一区間でAPCの対象となっている発光点を第二区間でも点灯させれば十分である。
モードチャネルデコーダ633は、レーザドライバ405Aの動作モードを、複数の発光点を点灯させて画像を形成可能な第1モード(VDOモード)と、複数の発光点を消灯させる第2モード(OFFモードなど)と、複数の発光点を個別に点灯させて複数の発光点のそれぞれの光量を制御する第3モード(APCモード)とのいずれかに切り替える切替手段として機能する。レーザドライバ405Aは、非画像期間の第一区間においてAPCモードに遷移すると予め定められた第2目標光量Plが得られるように駆動電流を制御することで待機時に複数の発光点に流される待機電流を決定する。さらに、レーザドライバ405Aは、非画像期間の第二区間においてVDOモードに遷移すると、予め定められた第1目標光量Phを達成するための第1駆動電流Ihと第一区間において決定された待機電流とに基づき複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流Iswを決定してもよい。このように画像データを生成しなくても、VDOモード信号等を供給することで非画像期間の第二区間においてレーザドライバ405AをVDOモードに遷移させることが可能となり、スイッチング電流Iswを早期に確定できるようになる。
200・・・半導体レーザ、204・・・フォトセンサ、405A、405B・・・レーザドライバ、401・・・CPU、670・・・Isw演算部、671・・・補正部

Claims (10)

  1. 感光体を露光する光ビームをそれぞれが出力する複数の発光点を備えた光源と、
    前記複数の発光点が個別に出力した光ビームを受光し、受光した当該光ビームの光量に応じた検出信号を出力する受光手段と、
    前記感光体上を走査するように前記光ビームを偏向する偏向手段と、
    前記感光体上に画像を形成するために前記偏向手段によって偏向された光ビームが前記感光体上を走査する画像期間と前記偏向手段によって偏向された光ビームが前記感光体上を走査していない非画像期間とからなる走査周期のうち当該画像期間においては画像データに応じて前記複数の発光点それぞれに駆動電流を供給し、当該非画像期間における第一区間においては前記複数の発光点の光量を制御するための駆動電流を供給して前記複数の発光点をスイッチング駆動する駆動手段と、
    前記非画像期間において前記複数の発光点が個別に出力した光ビームについて前記受光手段が出力する前記検出信号に基づいて、前記複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流の値を決定する決定手段と、
    前記非画像期間の第二区間において画像データを生成する生成手段と
    を有し、
    前記決定手段は前記非画像期間において前記受光手段に入射する光ビームの光量を第1目標光量にするための第1駆動電流の値を決定するとともに、前記受光手段に入射する光ビームの光量を前記第1目標光量と異なる第2目標光量にするための第2駆動電流の値を決定することで前記画像期間に画像データに関わらず少なくとも前記複数の発光点に流されるバイアス電流の値を決定し、さらに、前記非画像期間の前記第二区間において前記生成手段により画像データが生成されると前記第1駆動電流と前記バイアス電流に応じた駆動電流であって、前記画像データに基づいて前記複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流の値を決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記決定手段は、
    前記第1駆動電流の値から前記バイアス電流の値を減算する減算手段と、
    前記減算手段の減算結果を前記感光体の感度に応じた補正係数で補正することで前記駆動電流の値を決定する補正手段とをさらに有し、
    前記減算手段は、前記非画像期間における前記第一区間において前記バイアス電流の値が決定されると、前記複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流の値を決定し、
    前記補正手段は、前記非画像期間の前記第二区間において前記補正係数により補正された前記駆動電流の値を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記感光体の感度を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された感度に対応した前記補正係数を前記補正手段に設定する設定手段をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記決定手段は、前記第2目標光量を得るために必要となる第2駆動電流の値と、前記第2目標光量よりも多い第3目標光量を得るために必要となる第3駆動電流の値とに基づき光量と駆動電流との関係を示す線形関数を求め、当該線形関数に基づき前記バイアス電流の値を決定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記決定手段は、前記第1駆動電流の値と、前記第2目標光量を得るために必要となる第2駆動電流の値とに基づき光量と駆動電流との関係を示す線形関数を求め、当該線形関数に基づき前記バイアス電流の値を決定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記決定手段は、i−1番目の走査周期の前記非画像期間において決定した前記第1目標光量を達成するための駆動電流の値と、i番目の走査周期の前記非画像期間において決定した前記バイアス電流の値とに基づき、前記複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流の値を決定し、
    前記駆動手段は、前記複数の発光点それぞれについて前記決定手段により決定された前記駆動電流の値にしたがって、i+1番目の走査周期の前記画像期間において前記複数の発光点を駆動することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記決定手段は、i−1番目以前の走査周期の前記非画像期間において決定した、前記第1目標光量を達成するための駆動電流の値と、i番目の走査周期の前記非画像期間において決定した前記バイアス電流の値とに基づき、前記i番目の走査周期の前記非画像期間において前記複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流の値を決定し、
    前記駆動手段は、前記複数の発光点それぞれについて前記決定手段により決定された前記駆動電流の値にしたがって前記i番目の走査周期の前記画像期間において前記複数の発光点を駆動することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記駆動手段は、前記非画像期間の前記第二区間において前記生成手段により画像データが生成されると、前記複数の発光点のすべてを点灯させることで、前記決定手段に、前記複数の発光点のそれぞれについてスイッチング駆動するための駆動電流の値を決定することを請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 感光体を露光する光ビームをそれぞれが出力する複数の発光点を備えた光源と、
    前記複数の発光点が個別に出力した光ビームを受光し、受光した当該光ビームの光量に応じた検出信号を出力する受光手段と、
    前記感光体上を走査するように前記光ビームを偏向する偏向手段と
    前記感光体上に画像を形成するために前記偏向手段によって偏向された光ビームが前記感光体上を走査する画像期間と前記偏向手段によって偏向された光ビームが前記感光体上を走査していない非画像期間とからなる走査周期のうち当該画像期間においては画像データに応じて前記複数の発光点それぞれに駆動電流を供給し、当該非画像期間における第一区間においては前記複数の発光点の光量を制御するための駆動電流を供給して前記複数の発光点をスイッチング駆動する駆動手段と、
    前記非画像期間において前記複数の発光点が個別に出力した光ビームについて前記受光手段が出力する前記検出信号に基づいて、前記複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流の値を決定する決定手段と、
    前記駆動手段の動作モードを、前記複数の発光点を点灯させて画像を形成可能な第1モードと、前記複数の発光点を消灯させる第2モードと、前記複数の発光点を個別に点灯させて前記複数の発光点のそれぞれの光量を制御する第3モードとのいずれかに切り替える切替手段とを有し、
    前記決定手段は、前記非画像期間の前記第一区間において前記第3モードに遷移すると前記受光手段に入射する光ビームの光量が第2目標光量になるように前記駆動電流を制御することで待機時に前記複数の発光点に流されるバイアス電流の値を決定し、さらに、前記非画像期間の第二区間において前記第1モードに遷移すると、前記受光手段に入射する光ビームの光量を第1目標光量にするための第1駆動電流の値と前記第一区間において決定された前記バイアス電流の値とに基づき前記複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流の値を決定することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記決定手段は
    前記第1駆動電流の値から前記バイアス電流の値を減算する減算手段と、
    前記減算手段の減算結果を前記感光体の感度に応じた補正係数で補正することで前記複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流の値を決定する補正手段とをさらに有し、
    前記減算手段は前記バイアス電流の値が決定されると、前記複数の発光点をスイッチング駆動するための駆動電流の値を決定し、
    前記補正手段は前記非画像期間の前記第二区間において前記補正係数により補正された前記駆動電流の値を決定することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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