JP2010217847A - 走査光学装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

走査光学装置およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転多面鏡からの戻り光の影響を排除した変調電流を設定する初期化手段を用いて、光量を精密に制御する走査光学装置およびその走査光学装置を搭載した画像形成装置を提供する。
【解決手段】電源投入時やリセット解除時に行う最初の初期化で発光した際に生成される同期検知信号から、同期検知信号と同等の周期も持った擬似BD信号を生成する。この擬似BD信号を基準に1回目に実施した発光素子の再初期化と、他の発光素子の初期化を行う。また、擬似BD信号から2回目以降の初期化開始までの時間を設定する機能を持たせる。この時間を、変調電流の設定する最中に戻り光がPDに戻らないように設定する。この実施により、回転多面鏡から戻ってくる光が、変調電流の電流値設定に影響を与えないようにすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真方式のレーザ光プリンタや複写機などの走査光学装置およびそれを備えた画像形成装置に関する。
レーザ光プリンタや複写機の画像形成装置では、画像データをもとに変調された変調電流と、発振開始電流などの和電流を動作電流として駆動される半導体レーザからのレーザ光を、回転多面鏡で偏向走査し、レンズ及びミラーを介して感光体に露光し、静電潜像を形成する走査光学装置が広く用いられている。
近年の画像形成装置は、高品質な画質が要求され、半導体レーザからのレーザ光の光量を精密に制御する必要がある。
そのために、半導体レーザ駆動回路は、半導体レーザからのレーザ光の光量を所定の値に設定するために、変調電流を設定する初期化動作を行っている。また、設定された変調電流との和電流で半導体レーザに供給される発振開始電流は、温度等により半導体レーザの特性が変化するため、Auto Power Control(以下APCと略す)で定期的に補正している。
特許文献1に開示された半導体レーザ駆動回路及び画像形成装置では、動作電流生成手段は、電源投入時又はリセット解除時に動作する初期化手段を有し、前記初期化手段より、前記半導体レーザの発光時の光量が所定の値となるよう設定される。
半導体レーザに常時微小なバイアス電流を供給するバイアス電流生成手段と、半導体レーザにバイアス電流との和電流で発振開始電流となる閾値電流を供給する閾値電流生成手段と、入力信号に応じて前記半導体レーザを発光させるように駆動する変調電流生成手段とを有し、 前記閾値電流生成手段は、閾値電流を生成し、前記閾値電流生成手段により生成された閾値電流のオン期間は、前記動作電流生成手段により発光する発光期間より長く、かつ、該発光期間を含む期間であり、 前記バイアス電流、前記変調電流、前記閾値電流の3つの電流の和電流で半導体レーザを駆動する。
しかし、従来の走査光学装置では、半導体レーザが発光したレーザ光が、回転多面鏡に対して垂直に入射すると、レーザ光は戻り光として半導体レーザ内のPD(フォトダイオード)に戻ってしまう。この戻り光は、PDにはノイズ成分であり、電流値設定が正常に行われない。
最初の初期化は、半導体レーザが発光していない状態で行われるため、回転多面鏡の回転に同期させて実行することができない。このため、初期化よっては、変調電流を設定するタイミングと、レーザ光が回転多面鏡に対して垂直に入射するタイミングが一致することがある。
変調電流を設定する際に戻り光があると、半導体レーザが発光する本来の光量に対して戻り光分低い光量に変調電流を設定してしまう。初期化で設定された変調電流は、初期化以外で設定が変更されることはなく、電源が遮断されるか、又はリセットされるまで低い変調電流のまま維持される。
半導体レーザ駆動回路は、戻り光によって変調電流が本来より低く設定されると、閾値電流を更新するAPC動作で低くなった光量を補う。このため、閾値電流が半導体レーザの本来の発振開始電流より高くなり、画像データのない白画像(地肌)部分も、弱露光してしまい地肌汚れの原因となる。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、発光源として半導体レーザを用いた画像形成装置において、回転多面鏡からの戻り光の影響を排除した変調電流を設定する初期化手段を用いて、光量を精密に制御する走査光学装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、レンズと、ミラーと、回転多面鏡と、同期検知センサと、発光源としての半導体レーザと、前記半導体レーザに流す動作電流を制御する半導体レーザ駆動回路と、前記半導体レーザ駆動回路を介して半導体レーザの点灯を制御する制御手段とを有する走査光学装置において、前記制御手段は、電源投入時又はリセット解除時に、前記半導体レーザが発光する光量が、所定の値になるように変調電流を求める初期化手段を有する前記半導体レーザ駆動回路の1回目の初期化を実施し、1回目の初期化によって発光する半導体レーザからのレーザ光が回転多面鏡で正反射して半導体レーザに戻る戻り光の影響で変調電流が正しく求められないことを排除するために、1回目の初期化によって発光する半導体レーザからのレーザ光にて前記同期検知センサで生成される同期検知信号から擬似BD信号を生成し、前記擬似BD信号を基準にして戻り光の影響を回避するタイミングで、再度前記半導体レーザ駆動回路の変調電流が正しく求められるように2回目の初期化を制御することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は請求項1に記載のものにおいて、前記制御手段は、1回目の初期化によって発光する半導体レーザからのレーザ光を受ける前記同期検知センサで生成される同期検知信号の周期を検出する機能を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は請求項1に記載のものにおいて、前記制御手段は、1回目の初期化によって発光する半導体レーザからのレーザ光を受ける前記同期検知センサで生成される同期検知信号と同等の周期を有する前記擬似BD信号を生成することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は請求項1に記載のものにおいて、前記制御手段は、前記擬似BD信号から2回目以降の初期化を開始するまでの時間を設定する機能を有することを特徴とする
請求項5に記載の発明は請求項1に記載のものにおいて、前記制御手段は、前記擬似BD信号の生成を初期化動作終了まで維持することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は請求項1に記載のものにおいて、前記制御手段は、1回目の初期化終了後に前記半導体レーザ駆動回路をリセットする機能を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は請求項1に記載のものにおいて、前記制御手段は、前記擬似BD信号に同期させて各初期化動作を終了させる機能を有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は画像形成装置において、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の走査光学装置を搭載したことを特徴とする。
本発明の走査光学装置および、それを備えた画像形成装置では、1回目の初期化で半導体レーザが発光したレーザ光にて同期検知センサが生成する同期検知信号から、同期検知信号と同等の周期を持った擬似BD信号を生成する。また、擬似BD信号から初期化開始までの時間を設定する機能を有している。
この擬似BD信号で初期化を再実行することで、この初期化は、回転多面鏡に同期させて行うことができる。
変調電流の設定時と、戻り光がPDに戻るタイミングとが重ならないように初期化を行うことで、変調電流の設定が正常に行え、結果として光量を精密に設定することができる。
本発明に係わる画像形成装置の構成を示す図である。 本発明に係わる画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係わる半導体レーザ駆動回路の構成を示すブロック図である。 動作電流を説明する図である。 動作電流を説明する図である。 戻り光と初期化の関係を説明するタイミング図である。 戻り光と初期化の関係を説明するタイミング図である。 本発明に係わる実施例を動作を説明するタイミング図である。 同期検知信号の周期を測定する機能と、擬似BD信号の生成を説明するブロック図である。 同期検知信号の周期を測定する機能と、擬似BD信号の生成を説明するタイミング図である。 擬似BD信号から初期化開始時間を設定する機能を説明するブロック図である。 初期化シーケンスを設定する機能を説明するブロック図である。 APC信号の生成を説明するブロック図である。 擬似BD信号に同期させて各初期化動作を終了させる機能の構成を示すブロック図である。
以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明に係わる画像形成装置の構成の一実施例を示すものである。図において、1は半導体レーザ、2はコリメータレンズ、3はポリゴンモータ、5は回転多面鏡、6はfθレンズ、7は同期検知センサ、8はリターンミラー等が本発明における走査光学装置50を構成している。また、9は感光体ドラムである。走査光学装置50と感光体ドラム9は、対で画像形成装置を構成する。
発光源として半導体レーザ1を用いた走査光学装置50を搭載した画像形成装置は、コントローラからの画像データを基に半導体レーザ1を変調しレーザ光を出射する。このレーザ光を回転多面鏡5で偏向し、fθレンズ6などの光学系レンズを介して、レーザ光を像担持体としての感光体ドラム9に走査することにより静電潜像を形成する。
図2は、本発明に係わる画像形成装置のブロック図の一実施例を示すものである。図において、LD1およびLD2は発光素子、PDは受光素子である。LD1、LD2およびPdで半導体レーザ1を構成する。51はCPU、52は記録手段としてのROM、53は制御手段としての画像処理部(以下IPUと称す)、56a及び56bは半導体レーザ駆動回路としてのLDドライバである。
CPU51は、ROM52に記載されている設定データおよび制御プログラムで画像形成装置全体を制御し画像形成装置として画像形成を制御する。ROM52には、電気的に書き換え可能な不揮発メモリであり、画像形成装置の制御プログラムおよび関連するデータが格納されている。
IPU53は、CPU51の指示に従い、LDの光量を設定するために、LDOFF信号、基準電圧Vc、APC信号をLDドライバ56aおよび56bに出力し、初期化を実施する。また、IPU53は、LDを発光させて同期検知信号を生成する機能を有する。IPU53に戻ってきた同期検知信号を基点に、上位からの画像データの処理、およびLDドライバへの出力、初期化動作後のAPC信号の生成などを行なう。
図3は、本発明に係わる半導体レーザ駆動回路としてのLDドライバのブロック図の一実施例を示すものである。図において、81は、初期化動作を制御する初期化回路である。初期化回路81は、入力されたLDOFFおよびAPC信号で、初期化動作を開始する。また、入力された制御電圧Vcに従って、閾値電流及び変調電流を設定する。82は閾値電流を生成する閾値電流生成回路、83はバイアス電流を生成するバイアス電流生成回路、84は変調電流を生成する変調電流生成回路である。これらから生成された電流の和を動作電流としてLDを駆動する。
LDが発光したレーザ光をPDが受光し、レーザ光の光量に比例したモニタ電流を出力する。モニタ電流Imは、モニタ抵抗Rmにてモニタ電圧Vmに変換される。モニタ電圧Vmは、Vm=Rm×Imと表せる。
また、LDドライバ56は、発光素子LD、受光素子PDでフィードバック制御のループを構成し、APC実行時に光量を設定する制御電圧Vcとモニタ電圧Vmが常に一致するように光量を制御する。85は、制御電圧Vcとモニタ電圧Vmとを比較する比較器である。比較器85は、APC信号がONのとき、制御電圧Vcに対してモニタ電圧Vmが低いと、コンデンサCに電荷をチャージし、逆にモニタ電圧Vmが高いとコンデンサCの電荷をディスチャージする。閾値電流生成回路は、コンデンサCに電荷がチャージされて電位が上がると、閾値電流を増やしてLDの光量を上げ、逆にコンデンサCの電荷がディスチャージされて電位が下がると、閾値電流を減らしてLDの光量を下げる。
制御電圧Vcは、Vc=Vm=Rm×Imと表せる。
次に、図6および図7を用いて、回転多面鏡からの戻り光と、初期化動作中の変調電流設定時との関係を説明する。
半導体レーザからのレーザ光が、回転多面鏡5に対して垂直に入射するのは、走査光学装置の構成で異なるが、回転多面鏡の固定した1つの角度のみである。図6および図7は、戻り光が戻る回転多面鏡5の角度を、同期検知信号との関係から示している。
図6および図7では、LDOFFが解除(“L”)されて、かつ初期化開始信号である負論理のAPC信号が“L”にアサートすると、初期化動作は開始する。ここでは、先ず、バイアス電流が設定される。バイアス電流は、LDに微小電流を流して、LDが発光するまでの遅延を改善するためのものである。続いて変調電流が設定され、最後に閾値電流が設定される。また、閾値電流の設定終了時に戻り光(図中の矢印)があると、閾値電流値も低くなるため、閾値電流の設定終了時にも戻り光の影響を排除するため、同期検知信号が2発生成されて初期化は終了する。
図6は、変調電流を設定する前に、回転多面鏡5からの戻り光が戻ってきている。また、図7は、変調電流の設定中に、回転多面鏡からの戻り光が戻ってきている。このように、初期化を実施する前は、LDが発光していないため、回転多面鏡5の回転に同期させて実行することができない。このため、初期化では、変調電流を設定するタイミングと、レーザ光が回転多面鏡5に対して垂直に入射するタイミングが一致することがある。
図4に、変調電流設定時に戻り光がなく、変調電流設定が正常に行われた場合の動作電流と光量の関係を示す。閾値電流の設定が正常に行われると、バイアス電流と、閾値電流の和は発振開始電流より若干低い電流値になり、画像データのない白画像(地肌)部分が、露光することはなく、地肌汚れにはならない。
変調電流設定時に戻り光があり、正常に行われなかった場合の動作電流と光量の関係を図5に示す。閾値電流の設定が正常に行われないと、バイアス電流と、閾値電流の和は発振開始電流より若干高い電流値になり、画像データのない白画像(地肌)部分が、弱露光してしまい地肌汚れの原因となる。
図8を用いて、2個の発光素子を内蔵した半導体レーザ1を用いた走査光学装置50での動作を説明する。CPU51は、ポリゴンモータ3を回転させ、回転が安定したら、半導体レーザ1の光量を設定する初期化を実施するために、IPU53にLDOFF信号を解除(“L”)させる。
次に、CPU51は、IPU53に初期化開始信号を出力すると、IPU53は初期化フラグをセットする。初期化フラグがセットされたことで、最初の初期化を行うAPC信号1が“L”にセットされる(ST1)。ここで、同期検知信号、APC信号1およびAPC信号2は、負論理の信号と定義する。
APC信号1が“L”にセットされたことで、LD1は、1回目の初期化を開始する。この1回目の初期化で発光したLD1からのレーザ光は、回転多面鏡5で偏向され、同期検知センサ7上を走査して同期検知信号を生成する。IPU53は、生成された同期検知信号丸付き数字1から同期検知信号丸付き数字2の間で、同期検知信号の周期を測定する。
IPU53は、同期検知信号の周期の測定が終わると、つぎの同期検知信号丸付き数字3からほぼ同時に擬似BD信号を生成する。擬似BD信号は、初期化が終了するまで、継続して生成される。前述したように、初期化終了時にも戻り光の影響を排除する必要があるから、APC信号1は、擬似BD信号丸付き数字2のタイミングで終了する。
次に、IPU53は再初期化を実施するために、LDドライバ56aおよび56bをリセットするLDOFF信号を一時に“H”にセットする。このLDOFF信号でLDドライバ56aは初期化で設定した変調電流を消去する。
LDOFF信号でLDドライバ56aおよび56bをリセットすると、IPU53は、再度LD1の初期化(ST2)を行うために、APC信号1を“L”にセットする。LDドライバ56aは、2回目の初期化を実施し変調電流を設定する。このとき、擬似BD信号から初期化開始までの時間をdとするため、この設定より、変調電流を設定するタイミングと、レーザ光が回転多面鏡5に対して垂直に入射するタイミングが一致しないようすることができる。
次に、IPU53は、LD2の初期化(ST3)を行うために、APC信号2を“L”にセットする。LDドライバ56bは、1回目の初期化を実施し変調電流を設定する。このときも、擬似BD信号から初期化開始までの時間をdとするため、この設定より、変調電流を設定するタイミングと、レーザ光が回転多面鏡に対して垂直に入射するタイミングが一致しないようすることができる。
次に、請求項2に記載の同期検知センサで生成される同期検知信号の周期を検出する機能および、請求項3に記載の同期検知信号と同等の周期を有する擬似BD信号を生成する機能について図9および、図10を用いて説明する。
図9は、同期検知信号の周期を測定する測定部および、同期検知信号と同等の周期を有する擬似BD信号を生成する生成部の構成を示すブロック図である。カウンタ1は、同期検知信号の周期を測定する測定部である。カウンタ1は、R(リセット)信号であるLDOFFが“L”に解除され、EN信号であるENB1が“H”のとき、CLKを計数することができる。
カウンタ2は、R(リセット)信号であるLDOFFが“L”に解除され、EN信号であるENB2が“H”のとき、CLKを計数することができる。また、計数値がD信号と一致したとき、擬似BD信号を“H”にする。また、次のCLK入力で計数値をリセットする。このため、カウンタ2は、同期検知信号と同等の周期を有する擬似BD信号を生成することができる。
図10は、同期検知信号の周期を測定する測定部および、同期検知信号と同等の周期を有する擬似BD信号を生成する生成部について説明するタイミング図である。IPU53はCPU51からの初期化開始信号を受けて、初期化フラグを“H”にセットする。また、初期化フラグがセットされることで、1回目の初期化が開始する。1回目の初期化ではLD1が発光する。発行したLD1からのレーザ光を同期検知センサ7が受けて同期検知信号を生成する。IPU53は、生成された1発目の同期検知信号丸付き数字1でENB1を“H”にセットし、次の同期検知信号丸付き数字2で“L”にリセットする。このENB1が“H”にセットされたことで、カウンタ1はCLKを計数する。ここでは、計数値は“0”から“m−1”までの“m”カウントとする。
次に、IPU53は、2発目の同期検知信号丸付き数字2でENB2を“H”にセットし、初期化フラグが“L”にリセットされるまで維持する。ENB2が“H”にセットされることで、カウンタ2はCLKを計数する。カウンタ2は、計数値が入力であるカウンタ1の計数値“m−1”と一致すると、擬似BD信号を出力し、次のCLKで計数値を“0”にリセットする。カウンタ2は“0”から“m−1”まで、繰り返し計数する。
ENB1とENB2は、同期検知信号丸付き数字2から生成されるため、ENB1のリセットとENB2のセットは同じタイミングで行われる。カウンタ1の計数を停止するタイミングと、カウンタ2が計数を開始するタイミングは同時である。このため、カウンタ2が計数値“m−1”を計数するタイミングを同期検知信号丸付き数字3が生成されるタイミングは、数CLKの差以内である。このことは、同期検知信号と擬似BD信号の位相差は数CLK以内であると言える。
次に、請求項4に記載の擬似BD信号から2回目以降の初期化を開始するまでの時間を設定する機能について説明する。図11は、擬似BD信号から2回目以降の初期化を開始するまでの時間を設定する機能の構成を示すブロック図である。レジスタ1は、D信号に入力されるCPU51からの設定値を記録するレジスタである。レジスタ1のQ出力dと、図9のカウンタ2のQ出力を、比較器で比較し一致したときに同期初期化開始を出力する。
カウンタ2は、擬似BD信号を生成する機能を有しているので、レジスタ1のQ出力dと比較することで、擬似BD信号から2回目以降の初期化を開始するまでの時間を設定することができる。
次に請求項5に記載の擬似BD信号の生成を初期化動作終了まで維持することについて説明する。図12は、初期化動作のシーケンスを制御するシーケンサの構成を示す図である。SEQ1は、APC信号に関連する状態(ST1など)を定義するシーケンサである。SEQ1が出力する状態は、順にST1、ST2、ST3と切り替わる。
また、SEQ1は、状態ST1、ST2および、ST3に関連して、初期化フラグ、ENB1および,ENB2を出力する。初期化フラグは、初期化開始から終了までを示すフラグである。また、ENB1は、同期検知信号丸付き数字1から同期検知信号丸付き数字2までを示す信号である。ENB2は、同期検知信号丸付き数字2から初期化終了までを示す信号である。このため、擬似BD信号を生成するカウンタ2は、初期化終了まで擬似BD信号を生成する。
図13は、APC信号を生成する回路構成を示すブロック図である。APC信号1は、LD1の1回目および、2回目の初期化を開始する信号である。また、APC信号2は、LD2の初期化を開始する信号である。
FF1は、LD1の1回目の初期化であるSEQ1の状態ST1のときにAPC信号1を生成する。1回目の初期化は、同期検知信号が生成されていないので、D信号のST1をそのまま出力する。FF2は、LD1の2回目の初期化であるSEQ1の状態ST2のときにAPC信号1を生成する。R信号のST2が“H”のとき、FFは動作可能となり、D信号の同期初期化開始でAPC信号1を生成する。FF3は、FF2と同様に、LD2の1回目の初期化であるSEQ1の状態ST3のときにAPC信号2を生成する。R信号のST3が“H”のとき、FFは動作可能となり、D信号の同期初期化開始でAPC信号2を生成する。
次に請求項6に記載の1回目の初期化終了後に前記半導体レーザ駆動回路をリセットする機能について説明する。図12のSEQ1は、前述したようにシーケンサであるため、出力する状態ST1から状態ST2に切り替わるタイミングが分かる。この切り替えるタイミングでリセット信号を出力する。LDドライバへのリセット信号は、非同期であるから、LDドライバの仕様を満足するパルス信号で良い。
次に、請求項7に記載の擬似BD信号に同期させて各初期化動作を終了させる機能について説明する。擬似BD信号は、同期検知信号と同様の周期を有する信号であることは、前述した。また、同期検知信号と、擬似BD信号の位相差は数CLK以内であることも前述した。また、戻り光が、変調電流の設定するときだけでなく、閾値電流を設定するAPC動作の終了時にあると、閾値電流も低い値に設定してしまうことも前述した。このように、変調電流だけでなく、閾値電流の設定に戻り光の影響を排除するには、初期化開始を擬似BD信号に合わせて開始し、また終了させる必要がある。
図14は、擬似BD信号に同期させて各初期化動作を終了させる機能の構成を示すブロック図である。カウンタ3は、SEQ1の各状態ST1などを遷移または終了させるためのタイミングを生成するカウンタである。カウンタ3は、SEQ1のST1、ST2または、ST3いずれかの状態のとき、R(リセット)信号は解除されて、カウンタとして機能する。また、E信号が、“H”のとき計数動作を許可する。D信号はCOU51からの計数値が入力され、DATAと一致した計数を記録すると、カウントUP信号を出力する。ここでは、擬似BD信号2発でカウントUP信号が出力されているとする。
このカウントUP信号は、SEQ1に入力され、ST1、ST2または、ST3いずれかの状態の遷移または、終了させるタイミングとして用いられる。
以上説明したように本発明に係る走査光学装置および、それを用いた画像形成装置では、回転多面鏡からの戻り光の影響を排除して高精度に光量を設定することで、高品質な画質を提供することができる。
1:半導体レーザ、2:コリメタレンズ、3:ポリゴンモータ、5:回転多面鏡、6:fθレンズ、7:同期検知センサ、8:リターンミラー、9:感光体ドラム、50:走査光学装置、51:CPU、52:ROM、53:IPU、56:LDドライバ。
特開2003−60289号公報

Claims (8)

  1. レンズと、ミラーと、回転多面鏡と、同期検知センサと、発光源としての半導体レーザと、前記半導体レーザに流す動作電流を制御する半導体レーザ駆動回路と、前記半導体レーザ駆動回路を介して半導体レーザの点灯を制御する制御手段とを有する走査光学装置において、前記制御手段は、電源投入時又はリセット解除時に、前記半導体レーザが発光する光量が、所定の値になるように変調電流を求める初期化手段を有する前記半導体レーザ駆動回路の1回目の初期化を実施し、1回目の初期化によって発光する半導体レーザからのレーザ光が回転多面鏡で正反射して半導体レーザに戻る戻り光の影響で変調電流が正しく求められないことを排除するために、1回目の初期化によって発光する半導体レーザからのレーザ光にて前記同期検知センサで生成される同期検知信号から擬似BD信号を生成し、前記擬似BD信号を基準にして戻り光の影響を回避するタイミングで、再度前記半導体レーザ駆動回路の変調電流が正しく求められるように2回目の初期化を制御することを特徴とする走査光学装置。
  2. 請求項1に記載の走査光学装置において、前記制御手段は、1回目の初期化によって発光する半導体レーザからのレーザ光を受ける前記同期検知センサで生成される同期検知信号の周期を検出する機能を有することを特徴とする走査光学装置。
  3. 請求項1に記載の走査光学装置において、前記制御手段は、1回目の初期化によって発光する半導体レーザからのレーザ光を受ける前記同期検知センサで生成される同期検知信号と同等の周期を有する前記擬似BD信号を生成することを特徴とする走査光学装置。
  4. 請求項1に記載の走査光学装置において、前記制御手段は、前記擬似BD信号から2回目以降の初期化を開始するまでの時間を設定する機能を有することを特徴とする走査光学装置。
  5. 請求項1に記載の走査光学装置において、前記制御手段は、前記擬似BD信号の生成を初期化動作終了まで維持することを特徴とする走査光学装置。
  6. 請求項1に記載の走査光学装置において、前記制御手段は、1回目の初期化終了後に前記半導体レーザ駆動回路をリセットする機能を有することを特徴とする走査光学装置。
  7. 請求項1に記載の走査光学装置において、前記制御手段は、前記擬似BD信号に同期させて各初期化動作を終了させる機能を有することを特徴とする走査光学装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の走査光学装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013055158A (ja) * 2011-09-01 2013-03-21 Canon Inc 露光装置及び画像形成装置
JP2015006770A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 株式会社リコー 書込駆動制御装置、書込駆動制御方法、光書込装置、及び画像形成装置
JP2017030234A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社リコー 光ビーム走査装置及び光ビーム走査方法

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