JP6378114B2 - スライド弁及び冷凍サイクル - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ式の冷凍サイクル等の冷媒の流路を制御するスライド弁及び冷凍サイクルに関する。
従来、この種のスライド弁として、例えば特開平7−151251号公報(特許文献1)に開示されたものがある。このスライド弁は、シリンダ状の弁本体の両端を栓体で封止し、弁本体に圧縮機の吐出管を連結するとともに、弁本体内の弁シート(弁座)に圧縮機の吸入管に接続される低圧接続口と、これを挟んでそれぞれ2個の熱交換器へ連結する2つの接続口を形成している。また、弁本体内に一対のピストンを摺動自在に設け、この一対のピストンの間を高圧室とするとともに、ピストンと栓体との間を作動室としたものである。また、一対のピストンを連結する連結板(連結部材)で弁体を保持している。そして、2つの作動室に対して、パイロット弁の切り換えにより択一的に一方が「低圧室」となるようにし、高圧室と作動室との差圧によりピストンを作動させて、弁体を弁シート上で移動させ、流路を切り換えるものである。
特開平7−151251号公報
前記従来のスライド弁におけるピストンは、パッキンを2枚の補強板で挟んで固定したものであり、このピストンを連結板(連結部材)に対してボルト(固定ねじ)によりねじ止めして固定するようにしている。しかしながら、このピストンは高圧室と低圧室とを画定しているものであり、ボルトのねじ止め部分を介して高圧室から低圧室に冷媒が洩れる可能性がある。
この種のスライド弁では、高圧室と低圧室とを画定するピストンの気密性が保持されないと、このスライド弁が用いられるシステムの運転効率が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたものであり、ピストンと固定ねじとの固定部の構造を改良し、この固定部のシール性を高め、冷凍サイクルの運転効率を高めたスライド弁を提供することを課題とする。
請求項1のスライド弁は、筒状の弁ハウジング内にピストンを収容するとともに、前記ピストンにより前記弁ハウジング内を高圧室と低圧室とに画定し、該高圧室と該低圧室との差圧により前記ピストン及び該ピストンに対して連結部材により連結された弁体を移動して、弁ハウジングに接続される配管を流れる流体の流路を制御するようにしたスライド弁において、前記ピストンは、前記弁ハウジングの内周に摺接するパッキンと、該パッキンを挟む第1及び第2の補強板と、前記パッキンと前記第2の補強板とに挟まれた板ばねと、該第1及び第2の補強板と前記パッキンと前記板ばねとを貫通して該第1及び第2の補強板と該パッキンと該板ばねとを前記連結部材にねじ止めする固定ねじとを備え、前記第1及び第2の補強板、前記パッキン及び前記板ばねは、それぞれ前記固定ねじが貫通する貫通孔を有するとともに、前記板ばねの貫通孔の内径が前記第2の補強板の貫通孔の内径より大きくなっており、前記固定ねじは、前記第1の補強板を貫通するボス軸と、該ボス軸より小径で前記パッキン、前記板ばね及び前記第2の補強板の貫通孔をそれぞれ貫通して前記連結部材の雌ねじに螺合するねじ軸と、前記ボス軸と前記ねじ軸との間の段差部と、を有し、前記固定ねじが前記連結部材にねじ止めされることで、前記段差部の前記ボス軸と前記ねじ軸とを連結する圧接面が、前記パッキンの貫通孔の周囲に圧接されて、該パッキンの貫通孔の周囲が前記板ばねの貫通孔を介して前記第2の補強板の貫通孔内に押し込まれていることを特徴とする。
請求項2のスライド弁は、請求項1に記載のスライド弁であって、前記固定ねじの前記圧接面が、当該固定ねじのねじ込み方向に行くにしたがって径が縮小するテーパ面であることを特徴とする。
請求項3のスライド弁は、請求項1に記載のスライド弁であって、前記固定ねじの前記圧接面が、当該固定ねじの軸線に対して直交する面であることを特徴とする。
請求項4のスライド弁は、請求項1に記載のスライド弁であって、前記固定ねじの前記圧接面が、前記ねじ軸の端部の外周にあって当該固定ねじのねじ込み方向に行くにしたがって径が拡大するテーパ面であることを特徴とする。
請求項5のスライド弁は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のスライド弁であって、前記弁ハウジング内に配設された弁座に少なくとも1つのポートが開口され、前記弁体を前記弁座上でスライドさせることにより、前記弁座のポートを通過する流体の流れを制御することを特徴とする。
請求項6のスライド弁は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスライド弁であって、前記弁ハウジング内に配設された弁座に複数のポートが開口され、前記弁体は前記弁座上をスライドする膨出部を有し、前記弁体の前記膨出部の内側の導通路により前記弁座のポートを通過する流体の流れを切り換えることを特徴とする。
請求項7のスライド弁は、請求項6に記載のスライド弁であって、前記高圧室に導通する第1のポートを有し、前記弁座に、前記複数のポートとして第2のポートと第3のポートが形成されるとともに、前記第2のポートと前記第3のポートの中間に第4のポートが形成され、前記弁体を移動させることにより、前記第1のポートを高圧室に対して開となる前記第2のポートまたは前記第3のポートに導通するとともに、前記弁体により前記高圧室に対して閉となる前記第3のポートまたは前記第2のポートを前記弁体の前記導通路によって前記第4のポートに導通することを特徴とする。
請求項8の冷凍サイクルは、請求項7に記載のスライド弁を備えた冷凍サイクルであって、前記スライド弁の前記第1のポートが圧縮機の吐出口に接続され、前記第4のポートが圧縮機の吸入口に接続され、前記第2のポート及び前記第3のポートのうちいずれか一方が室外機に接続され、他方が室内機に接続されていることを特徴とする。
請求項1乃至7のスライド弁によれば、固定ねじを連結部材にねじ止めすることで、固定ねじの段差部の圧接面がパッキンの貫通孔の周囲に圧接されるので、パッキンの貫通孔の周囲が第2の補強板の貫通孔内に押し込まれ、このパッキンの押出し部により固定ねじの周囲がシールされる。したがって、高圧室から低圧室への冷媒の漏れを防止でき、冷凍サイクルの運転効率を高めることができる。
請求項2のスライド弁によれば、固定ねじの圧接面が固定ねじのねじ込み方向に行くにしたがって径が縮小するテーパ面であるので、固定ねじをねじ込みやすく、さらに、この圧接面がパッキンの貫通孔の周囲を押しつけるので、シール性が高まる。
請求項3のスライド弁によれば、固定ねじの圧接面が固定ねじの軸線に対して直交する面であるので、固定ねじのねじ込みにより、この圧接面はパッキンの貫通孔の周囲に対して軸線方向に力を加えるので、この貫通孔の周囲を押さえることができ、シール性が高まる。
請求項4のスライド弁によれば、固定ねじの圧接面が固定ねじのねじ込み方向に行くにしたがって径が拡大するテーパ面であるので、パッキンの貫通孔の周囲からなる押出し部が圧接面とねじ軸の間に侵入するため、パッキンの貫通孔が開くのを防止でき、さらにシール性が高まる。
請求項8の冷凍サイクルによれば、請求項7と同様な作用効果により、運転効率の優れた冷凍サイクルとなる。
本発明の実施形態のスライド弁におけるピストンの要部拡大図である。 実施形態における固定ねじとパッキンの固定部の第1実施例を示す図である。 実施形態における固定ねじとパッキンの固定部の第2実施例を示す図である。 実施形態における固定ねじとパッキンの固定部の第3実施例を示す図である。 本発明の実施形態のスライド弁及び冷凍サイクルを示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。図1は実施形態のスライド弁におけるピストンの要部拡大図、図2な実施形態における固定ねじとパッキンの固定部の第1実施例を示す図、図3は実施形態における固定ねじとパッキンの固定部の第2実施例を示す図、図4は実施形態における固定ねじとパッキンの固定部の第3実施例を示す図、図5は実施形態のスライド弁及び冷凍サイクルを示す図である。なお、図1(B)は図1(A)のA−A矢視図である。
まず、図5に基づいてスライド弁10と冷凍サイクルについて説明する。なお、この実施形態のスライド弁10は四方切換弁の例である。この実施形態の冷凍サイクルは、スライド弁10と、このスライド弁10に配管により接続されたパイロット弁20とで構成されており、スライド弁10は、後述のようにパイロット弁20により切り換えられる。スライド弁10は、弁ハウジング1内に、弁座2、一対のピストン3,3、連結部材4、弁体5を備えている。
弁ハウジング1は円筒形状の円筒部11と2つのキャップ部12,12とで構成されている。キャップ部12,12はそれぞれ円筒部11の端部を塞ぐように円筒部11に溶接等により取り付けられており、円筒部11及びキャップ部12,12の中心軸が弁ハウジング1の軸線Lとなっている。弁座2は円筒部11内の中間部に配設され、円筒部11の中間部の弁座2と対向する位置には、円筒部11内に開口するDポート11dが形成されており、このDポート11dにはD継手管13dが取り付けられている。なお、Dポート11dは「第1のポート」に対応する。
弁座2には、弁ハウジング1の軸線L方向に一直線上に並んでEポート2a、Sポート2b及びCポート2cが形成されており、これらEポート2a、Sポート2b、Cポート2cには、それぞれE継手管13a、S継手管13b、C継手管13cが取り付けられている。弁座2において、Eポート2aが「第2のポート」に対応し、Cポート2cが「第3のポート」に対応し、Sポート2bが「第4のポート」に対応する。
一対のピストン3,3は互いに対向配置され、それぞれが、第1の補強板31と第2の補強板32とにより、板ばね33とパッキン34を挟持しており、このピストン3,3はパッキン34を円筒部11の内周面に押圧しながら往復移動可能となっている。そして、弁ハウジング1の内部は、2つのピストン3,3により、中央部の「高圧室」としての主弁室11Aと主弁室11Aの両側の2つの副弁室12A,12Aとに仕切られている。副弁室12A,12Aはパイロット弁20の切り換えにより、択一的に一方が「低圧室」となる。なお、ピストン3の詳細構造については後述する。
連結部材4は金属板からなり、この連結部材4は、弁ハウジング1の軸線L上に配置されるようにピストン3,3の間に架設されている。また、連結部材4の中央には弁体嵌合孔4aが形成され、その両側には透孔4b,4cが形成されている。弁体嵌合孔4a内には弁体5が嵌め込まれ、この弁体5は連結部材4に対して軸線L方向に僅かに隙間を持って保持されている。そして、弁体5は、ピストン3,3が移動すると連結部材4に連動して弁座2上を摺動し、予め定められた左右の位置で停止する。
弁体5には膨出部51の内側に「導通路」としての椀状凹部51Aが形成されている。そして、弁体5は、図5の左側の端部位置において、Eポート2aとSポート2bとを椀状凹部51Aにより導通する。このとき、Cポート2cは主弁室11A内で主に透孔4cを介してDポート11dに導通する。また、弁体5は、図5の右側の端部位置において、Cポート2cとSポート2bとを椀状凹部51Aにより導通する。このとき、Eポート2aは主弁室11A内で主に透孔4bを介してDポート11dに導通する。
Dポート11dはD継手管13d及び高圧管14dにより圧縮機30の吐出口に接続され、Sポート2bはS継手管13b及び低圧管14bにより圧縮機30の吸入口に接続されている。Cポート2cはC継手管13c及び導管14cにより室外機40に接続され、Eポート2aはE継手管13a及び導管14aにより室内機50に接続されている。室外機40と室内機50は絞り装置60を介して導管14eにより接続されている。このC継手管13cから室外機40、絞り装置60、室内機50及びE継手管13aからなる経路と、S継手管13bから圧縮機30及びD継手管13dからなる経路とにより、冷凍サイクルが構成されている。
パイロット弁20の弁ハウジング21にはパイロット弁室21Aが形成され、パイロット弁室21Aにはパイロット弁座22が取り付けられている。弁ハウジング21の片側には電磁駆動部23が取り付けられ、この電磁駆動部23のプランジャ23aには弁ホルダ24aを介してパイロット弁体24が取り付けられている。そして、電磁駆動部23の駆動により、パイロット弁体24がパイロット弁座22の上を摺動する。
パイロット弁20は、例えばスライド弁10と同様な構造であり、パイロット弁座22には例えば一直線上に並んで3つの切換ポートが形成されている。これらの切換ポートには切換継手管25a、低圧継手管25b、切換継手管25cが取り付けられている。また、パイロット弁室21Aには高圧継手管25dが連通されている。
パイロット弁体24は椀状の形状であり、図5の左側の端部位置においては、切換継手管25aと低圧継手管25bとを連通する。このとき、切換継手管25cはパイロット弁室21Aを介して高圧継手管25dに連通する。また、パイロット弁体24は、図5の右側の端部位置においては、切換継手管25cと低圧継手管25bとを連通する。このとき、切換継手管25aはパイロット弁室21Aを介して高圧継手管25dに連通する。
そして、パイロット弁20は、スライド弁10のS継手管13bに連通する導管14gの接続先を、スライド弁10の左側の副弁室12Aに連通する導管14hと、右側の副弁室12Aに連通する導管14iとで切り換え、これと同時にスライド弁10のD継手管13dに連通する導管14fの接続先を導管14iと導管14hとで切り換える。すなわち、スライド弁10の左右の副弁室12A,12Aに対して、一方を減圧するとともに他方を高圧にする状態を両副弁室12A,12A間で切り換える。これにより、減圧された副弁室12Aの圧力と主弁室11Aの高圧の圧力との圧力差を減圧された副弁室12A側のピストン3に加える。これにより、ピストン3、連結部材4及び弁体5が移動され、この弁体5の位置が切り換えられて冷凍サイクルの流路が切り換えられる。
圧縮機30で圧縮された高圧の冷媒はD継手管13dからDポート11dを介して主弁室11A内に流入し、図5の冷房運転の状態では、高圧冷媒はCポート2cから室外機40に流入される。また、弁体5を切り換えた暖房運転の状態では、高圧冷媒はEポート2aから室内機50に流入される。すなわち、冷房運転時には、圧縮機30から吐出される冷媒はC継手管13c→室外機40→絞り装置60→室内機50→E継手管13aと循環し、室外機40が凝縮器(コンデンサ)、室内機50が蒸発器(エバポレータ)として機能し、冷房がなされる。また、暖房運転時には冷媒は逆に循環され、室内機50が凝縮器、室外機40が蒸発器として機能し、暖房がなされる。
図1に示すように、ピストン3において、第1の補強板31、第2の補強板32及び板ばね33はステンレス製等の金属製である。パッキン34はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製等の比較的摩擦係数が小さい樹脂製であり、外周にリムを有する薄型円錐台状の底部が円形の皿形をしており、その内側に板ばね33が配設されている。第1の補強板31と第2の補強板32は円盤状であり、第1の補強板31がパッキン34の外側に配置され、第2の補強板32が板ばね33(及びパッキン34)の内側に配置されている。板ばね33はパッキン34の外周のリムの部分を円筒部11(弁ハウジング1)の内周壁に押しつける作用をしている。そして、第1の補強板31、第2の補強板32、板ばね33及びパッキン34はリベット35によりかしめ固定されている。
連結部材4はステンレス製等の金属製であり、ピストン3に当接する端部には、互い違いに折り曲げられた立板41を有している。そして、第1の補強板31、第2の補強板32、板ばね33、パッキン34及びリベット35からなるピストン3は、固定ねじ6により、この連結部材4の立板41に固定されている。
以下、固定ねじ6とピストン3の固定部の各実施例について説明する。以下の各実施例において同じ要素及び対応する要素には同符号を付記して重複する説明は省略する。図2は第1実施例を示す図、図3は第2実施例を示す図、図4は第3実施例を示す図である。なお、図2乃至図4において(A)図は固定ねじ6をねじ止めする途中の状態を示し、(B)図は固定ねじ6を完全にねじ止めした状態を示す。
図2に示すように、第1の補強板31には貫通孔31aが形成され、第2の補強板32には貫通孔32aが形成されている。また、パッキン34には貫通孔34aが形成されている。そして、これらの貫通孔31a,32a,34aを固定ねじ6が貫通する。また、連結部材4の立板41には雌ねじ41aが形成されている。
固定ねじ6は、第1の補強板31の貫通孔31aに挿通されるボス軸61と、このボス軸1より小径のねじ軸62とを有し、さらに、固定ねじ6は、ボス軸61とねじ軸62との間に段差部63を有している。また、段差部63は、ボス軸61とねじ軸62とを連結する圧接面64を有している。この圧接面64は、固定ねじ6のねじ込み方向(立板41に向かう方向)に行くにしたがって径が縮小(縮径)するようなテーパである。ねじ軸62の外周には雄ねじ62aが形成され、このねじ軸62は、パッキン34の貫通孔34aと第2の補強板32の貫通孔32aをそれぞれ貫通し、ねじ軸62は、立板41の雌ねじ41aに螺合する。
図2(B)に示すように、固定ねじ6を立板41(連結部材4)にねじ止めすることで、段差部63の前記圧接面64がパッキン34の貫通孔34aの周囲に圧接される。これにより、パッキン34の貫通孔34aの周囲が変形して第2の補強板32の貫通孔32a内に押し込まれ、このパッキン34の押出し部34bが形成されている。そして、この押出し部34bが変形して圧縮されて貫通孔32a内に押し込まれることにより、この押出し部34bが圧接面64に密着し、固定ねじ6の圧接面64でシールされる。また、圧接面64が前記のようなテーパ面であるため、固定ねじ6をねじ込みやすく、さらに、この圧接面64がパッキン34の貫通孔32aの周囲を押しつけるので、 シール性が高まる。
図3に示す第2実施例では、固定ねじ6のボス軸61とねじ軸62との間の段差部63が第1実施例と異なっている。第1実施例では軸線Pに対して傾斜したテーパ面となる圧接面64を有しているが、この第2実施例の圧接面65は、固定ねじ6の軸線Pに対して直交する面となっている。そして、図3(B)に示すように、固定ねじ6を立板41(連結部材4)にねじ止めすることで、圧接面65がパッキン34の貫通孔34aの周囲に圧接される。これにより、パッキン34の貫通孔34aの周囲が変形して第2の補強板32の貫通孔32a内に押し込まれ、このパッキン34の押出し部34bが形成されている。そして、この押出し部34bは圧接面65により軸線P方向に力が加えられて変形して圧縮されて貫通孔32a内に押し込まれている。すなわち、この押出し部34bは、圧接面65に密着されるとともに、固定ねじ6のねじ軸62の雄ねじ62aが切られていない基部62bに密着され、この固定ねじ6の圧接面65と基部62bとの二箇所がシールされる。したがって、シール性が高まる。
図4に示す第3実施例では、固定ねじ6のボス軸61とねじ軸62との間の段差部63は、ねじ軸62の端部の外周にある圧接面66を有している。この圧接面66は、固定ねじ6のねじ込み方向(立板41に向かう方向)に行くにしたがって径が拡大(拡径)するようなテーパである。すなわち、この圧接面66は第1実施例の圧接面64とは逆のテーパ面となっている。そして、図4(B)に示すように、固定ねじ6を立板41(連結部材4)にねじ止めすることで、圧接面66がパッキン34の貫通孔34aの周囲に圧接される。これにより、パッキン34の貫通孔34aの周囲が変形して第2の補強板32の貫通孔32a内に押し込まれ、このパッキン34の押出し部34bが形成されている。そして、この押出し部34bは圧接面66により軸線Pに対して僅かに内側に向く方向に力が加えられて変形して圧縮されて貫通孔32a内に押し込まれている。すなわち、この押出し部34bは、圧接面66に密着されるとともに、固定ねじ6のねじ軸62の雄ねじ62aが切られていない基部62bに密着され、この固定ねじ6の圧接面66と基部62bとの二箇所がシールされる。したがって、シール性が高まる。さらに、この第3実施例では、パッキン34の押出し部34bの一部が圧接面66の内側(圧接面66とねじ軸62との間)に侵入するため、この押出し部34bはパッキン34の貫通孔34aが開くのを防止し、さらにシール性が良くなる。
なお、実施形態では、スライド弁として四方切換弁を例に説明したが、本発明のスライド弁は、弁体のスライド動作により弁座のポートを開閉する二方弁や、三方切換弁、その他、5個以上のポートの切換を行う切換弁としても構成できる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 弁ハウジング
11 円筒部
11A 主弁室(高圧室)
11d Dポート(第1のポート)
12 キャップ部
12A 副弁室(低圧室)
13a E継手管
13b S継手管
13c C継手管
2 弁座
2a Eポート(第2のポート)
2b Sポート(第4のポート)
2c Cポート(第3のポート)
3 ピストン
31 第1の補強板
31a 貫通孔
32 第2の補強板
32a 貫通孔
33 板ばね
34 パッキン
34a 貫通孔
34b 押出し部
35 リベット
4 連結部材
4a 弁体嵌合孔
4b 透孔
4c 透孔
41 立板
41a 雌ねじ
5 弁体
51 膨出部
51A 椀状凹部(導通路)
6 固定ねじ
61 ボス軸
62 ねじ軸
62a 雄ねじ
62b 基部
63 段差部
64 圧接面
65 圧接面
66 圧接面
P 軸線
10 スライド弁
20 パイロット弁
30 圧縮機
40 室外機
50 室内機
60 絞り装置

Claims (8)

  1. 筒状の弁ハウジング内にピストンを収容するとともに、前記ピストンにより前記弁ハウジング内を高圧室と低圧室とに画定し、該高圧室と該低圧室との差圧により前記ピストン及び該ピストンに対して連結部材により連結された弁体を移動して、弁ハウジングに接続される配管を流れる流体の流路を制御するようにしたスライド弁において、
    前記ピストンは、前記弁ハウジングの内周に摺接するパッキンと、該パッキンを挟む第1及び第2の補強板と、前記パッキンと前記第2の補強板とに挟まれた板ばねと、該第1及び第2の補強板と前記パッキンと前記板ばねとを貫通して該第1及び第2の補強板と該パッキンと該板ばねとを前記連結部材にねじ止めする固定ねじとを備え、
    前記第1及び第2の補強板、前記パッキン及び前記板ばねは、それぞれ前記固定ねじが貫通する貫通孔を有するとともに、前記板ばねの貫通孔の内径が前記第2の補強板の貫通孔の内径より大きくなっており
    前記固定ねじは、前記第1の補強板を貫通するボス軸と、該ボス軸より小径で前記パッキン、前記板ばね及び前記第2の補強板の貫通孔をそれぞれ貫通して前記連結部材の雌ねじに螺合するねじ軸と、前記ボス軸と前記ねじ軸との間の段差部と、を有し、
    前記固定ねじが前記連結部材にねじ止めされることで、前記段差部の前記ボス軸と前記ねじ軸とを連結する圧接面が、前記パッキンの貫通孔の周囲に圧接されて、該パッキンの貫通孔の周囲が前記板ばねの貫通孔を介して前記第2の補強板の貫通孔内に押し込まれていることを特徴とするスライド弁。
  2. 前記固定ねじの前記圧接面が、当該固定ねじのねじ込み方向に行くにしたがって径が縮小するテーパ面であることを特徴とする請求項1に記載のスライド弁。
  3. 前記固定ねじの前記圧接面が、当該固定ねじの軸線に対して直交する面であることを特徴とする請求項1に記載のスライド弁。
  4. 前記固定ねじの前記圧接面が、前記ねじ軸の端部の外周にあって当該固定ねじのねじ込み方向に行くにしたがって径が拡大するテーパ面であることを特徴とする請求項1に記載のスライド弁。
  5. 前記弁ハウジング内に配設された弁座に少なくとも1つのポートが開口され、前記弁体を前記弁座上でスライドさせることにより、前記弁座のポートを通過する流体の流れを制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のスライド弁。
  6. 前記弁ハウジング内に配設された弁座に複数のポートが開口され、前記弁体は前記弁座上をスライドする膨出部を有し、
    前記弁体の前記膨出部の内側の導通路により前記弁座のポートを通過する流体の流れを切り換えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスライド弁。
  7. 前記高圧室に導通する第1のポートを有し、前記弁座に、前記複数のポートとして第2のポートと第3のポートが形成されるとともに、前記第2のポートと前記第3のポートの中間に第4のポートが形成され、前記弁体を移動させることにより、前記第1のポートを高圧室に対して開となる前記第2のポートまたは前記第3のポートに導通するとともに、前記弁体により前記高圧室に対して閉となる前記第3のポートまたは前記第2のポートを前記弁体の前記導通路によって前記第4のポートに導通することを特徴とする請求項6に記載のスライド弁。
  8. 請求項7に記載のスライド弁を備えた冷凍サイクルであって、前記スライド弁の前記第1のポートが圧縮機の吐出口に接続され、前記第4のポートが圧縮機の吸入口に接続され、前記第2のポート及び前記第3のポートのうちいずれか一方が室外機に接続され、他方が室内機に接続されていることを特徴とする冷凍サイクル。
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