JP6378046B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、被走査体を光ビームで往復走査する光走査装置及びこれを備える画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの複合機といった画像形成装置に備えられる光走査装置の中には、感光体ドラムなどの被走査体を往復走査するものがある。光走査装置では、光源から出射された光ビームが、走査運動する走査体に反射されることで、被走査体が往復走査される。このような光走査装置では、周囲の温度変化などによって走査体の走査運度の速度が変化してしまうことがある。走査運動の速度が変化すると、潜像の書き込み位置にずれが生じるという問題がある。
このため、走査範囲の両端部にBD(Beam Detect)センサを備え、BDセンサが光ビームを検出したタイミングに基づいて、走査体の走査運動を制御する技術が知られている。
また、低コスト化を図るために、2個のBDセンサのうち1個をミラー等の反射体で代用し、光ビームが反射体を経由せずにBDセンサに入射するタイミング、及び反射体で反射された光ビームがBDセンサに入射するタイミングに基づいて、走査体の走査運動を制御する技術も知られている。このような1方のBDセンサが反射体で代用された光走査装置では、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号と、反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号とを識別することが必要であり、この識別をすることで、往復走査が可能となる。
さらに、近年は、光走査装置を小型化、コストダウン、消費電力・発熱・騒音の低減化、並びに1枚目の画像形成の所要時間の短縮化するために、走査体の駆動装置としてMEMS(Micro Electro Mechanical System)を用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この従来の光走査装置は、電磁形であり、MEMSは、1つの巻線に対して双方向に電流を流すバイポーラ駆動される。このため、従来の光走査装置では、MEMSの駆動電圧の極性に基づいて、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号と、反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号とが識別される。
特開2010−128131号公報
しかし、光走査装置に静電形のMEMSを用いた場合、MEMSは、電極に対して常に一定方向の電圧を加えるユニポーラ駆動され、MEMSの駆動電圧の極性が一定であるため、従来の光走査装置における識別方法では、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号と、反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号とを識別することができなかった。このため、従来の光走査装置では、静電形のMEMSを用いることができず、さらなる小型化、コストダウン、消費電力・発熱・騒音の低減化、並びに1枚目の画像形成の所要時間の短縮化の妨げになっていた。
この発明の目的は、電磁形及び静電形のいずれのMEMSを用いた場合でも、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号と、反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号とを識別できる光走査装置及びこれを備える画像形成装置を提供することにある。
この発明の光走査装置は、被走査体の潜像形成領域を含む走査範囲を光ビームで往復走査する。光走査装置は、光源、走査体、BDセンサ、低反射体、及び制御部を備える。光源は、所定の閾値以上の基準光量の光ビームを出射する。走査体は、光源から出射された光ビームを反射して走査範囲を走査するように走査運動する。BDセンサは、走査範囲の第1端部において閾値以上の光量の光ビームを検出したときに検出信号を出力する。低反射体は、走査範囲の第2端部において、受けた光ビームを光量を低下させてBDセンサへ向けて反射する。制御部は、検出信号に基づいて走査運動を制御する。
この構成では、反射体を経由せずにBDセンサに入射する光ビームの光量は基準光量であり、低反射体で反射されてBDセンサに入射する光ビームの光量は、基準光量よりも低下した光量となる。このため、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームは、BDセンサに検出される一方、低反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームは、BDセンサに検出されない。このため、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号を、低反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号と識別することができる。
上述の構成において、制御部は、検出信号が入力したタイミングに基づいて、低反射体からBDセンサへ向かう第1走査方向にBDセンサが走査されたタイミングを特定するように構成することができる。
この構成では、制御部は、第1走査方向にBDセンサが走査されたタイミングから所定の第1時間後であって第2走査方向の走査において潜像形成領域の走査後から低反射体の走査前までの間であろうタイミングから、低反射体が第2走査方向に走査されるであろうまでの所定時間の間、低反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの光量が閾値以上になるように、光源の光量を上昇させるように構成することができる。
この構成では、低反射体が第2走査方向に走査された際に低反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームも、BDセンサに検出されるようになる。これによって、第2走査方向の書き込み終了タイミングも正確に検出できるようになる。
また、制御部は、第2走査方向にBDセンサが走査されたタイミングから所定の第2時間後であって低反射体の第2走査方向の走査後から第1走査方向の走査前までの間であろうタイミングから、低反射体が第1走査方向に走査されるであろうまでの所定時間の間、低反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの光量が閾値以上になるように、光源の光量を上昇させるように構成することができる。
この構成では、低反射体が第1走査方向に走査された際に低反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームも、BDセンサに検出されるようになる。これによって、第1走査方向の書き込み開始タイミングも正確に検出できるようになる。
さらに、制御部は、第1走査方向にBDセンサが走査されたタイミングから所定の第1時間後であって第2走査方向の走査において潜像形成領域の走査後から低反射体の走査前までの間であろうタイミングで、低反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの光量が閾値以上になるように、光源の光量を上昇させるように構成することができる。
この構成では、低反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームも、BDセンサに検出されるようになる。これによって、第2走査方向の書き込み終了タイミング及び第1走査方向の書き込み開始タイミングも正確に検出できるようになる。
また、制御部は、第2走査方向にBDセンサが走査されたタイミングから所定の第2時間後であって第1走査方向の走査において低反射体の走査後から潜像形成領域の走査前までの間であろうタイミングで、光源の光量を基準光量に戻すように構成することができる。
この構成では、低反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームもBDセンサで検出されるとともに、潜像形成領域は基準光量で走査される。このため、画像データに基づく正確な濃度の画像が形成されるように潜像が形成される。
さらに、低反射体は、反射ミラー、及び光ビームの透過率を低下させる低透過材を含むように構成することができる。
この構成では、光量を低下させる度合を低透過材によって調整することができる。このため、反射ミラーを変更する必要がない。
また、低反射体は、低反射ミラーであるように構成することができる。
この構成では、部品点数を少なくすることができるので、より小型化を図ることができる。
この発明の画像形成装置は、被走査体と、上述のいずれかに記載の光走査装置とを備える。
この構成では、反射体を経由せずにBDセンサに入射する光ビームの光量は基準光量であり、低反射体で反射されてBDセンサに入射する光ビームの光量は、基準光量よりも低下した光量となる。このため、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームは、BDセンサに検出される一方、低反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームは、BDセンサに検出されない。このため、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号を、低反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号と識別することができる。
この発明によれば、電磁形及び静電形のいずれのMEMSを用いた場合でも、反射体を経由せずにBDセンサに入射した光ビームの検出信号と、反射体で反射されてBDセンサに入射した光ビームの検出信号とを識別することができる。
この発明の第1実施形態に係る光走査装置を備える画像形成装置の概略の構成を示す図である。 レーザ光による走査位置とレーザ光の検出状態との関係を示す図である。 光源の定常APC(Automatic Power Control)への移行シーケンスを示す図である。 反射ミラーの走査前にレーザ光の光量を上昇させた場合におけるレーザ光による走査位置とレーザ光の検出状態との関係を示す図である。 反射ミラーを経由せずにBDセンサに入射したレーザ光と、反射ミラーで反射されてBDセンサに入射したレーザ光とを識別する処理についてのタイミングチャートである。 (A)はBD検出信号についてエンド位置で検出された信号かスタート位置で検出された信号かを識別するための回路構成を示す図であり、(B)はミラー経由検出信号についてエンド位置で検出された信号かスタート位置で検出された信号かを識別するための回路構成を示す図である。 (A)(B)は、第2実施形態に係る光走査装置において検出信号が出力された際の走査方向を識別するための回路構成を示す図である。 第3実施形態に係る光走査装置を備える画像形成装置の概略の構成を示す図である。 第4実施形態に係る光走査装置に備えられるピークホールド回路の一例を示す図である。 (A)は第4実施形態に係る光走査装置においてBDセンサが出力する検出信号の波形を示す図であり、(B)はピークホールド回路で処理された後の検出信号の波形を示す図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る光走査装置10を備える画像形成装置1は、光走査装置10の他に、感光体ドラム2、並びに、図示しない、帯電装置、現像装置、転写装置、及び定着装置を備えている。感光体ドラム2は、光走査装置10による被走査体の一例である。
帯電装置は、感光体ドラム2の周面を所定電位に帯電させる。感光体ドラム2は、所定方向に回転する。光走査装置10は、感光体ドラム2の周面をレーザ光で露光することで、感光体ドラム2の周面の潜像形成領域に静電潜像を形成する。現像装置は、感光体ドラム2の周面にトナーを供給することで、静電潜像をトナー像に顕像化する。転写装置は、感光体ドラム2の周面上のトナー像を用紙へ転写する。定着装置は、トナー像を用紙に固着させる。レーザ光は、光ビームの一例である。
光走査装置10は、MEMSミラー11、光源12、BDセンサ13、反射ミラー14、低透過フィルム15、MEMS駆動部16、及び制御部17を備えている。低透過フィルム15は、低透過材の一例である。反射ミラー14及び低透過フィルム15は、受けたレーザ光を光量を低下させてBDセンサ13へ向けて反射する低反射体を構成する。
光源12は、MEMSミラー11へ向けてレーザ光を出射する。光源12は、所定の閾値SH1以上の基準光量のレーザ光を出射する。例えば、光源12として、レーザダイオードが用いられる。
MEMSミラー11は、感光体ドラム2に対して離接する方向に振動する走査運動をしつつ、光源12から出射されたレーザ光を感光体ドラム2へ向けて反射する。
MEMSミラー11が走査運動することで、光源12から出射されたレーザ光の反射方向が変更され、光源12から出射されたレーザ光によって、感光体ドラム2の潜像形成領域を含む走査範囲が往復走査される。
BDセンサ13及び反射ミラー14は、感光体ドラム2の潜像形成領域の外側であって走査範囲内に配置されている。BDセンサ13は、走査範囲の第1端部に配置され、反射ミラー14は、走査範囲の第2端部に配置されている。
BDセンサ13は、所定の閾値SH1以上の光量のレーザ光を検出したときに、検出信号を出力する。
反射ミラー14からBDセンサ13へ向かう走査方向を、第1走査方向D1とする。BDセンサ13から反射ミラー14へ向かう走査方向を、第2走査方向D2とする。
BDセンサ13は、第1走査方向D1の走査のエンド位置、及び第2走査方向D2のスタート位置において走査される。
MEMSミラー11と反射ミラー14との光路上に、低透過フィルム15が配置されている。低透過フィルム15は、透過するレーザ光の光量を低下させる。一例として、低透過フィルム15は、反射ミラー14のMEMSミラー11側の面に貼り付けられ、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射するレーザ光の光量が、基準光量の50%になるように低下させる。
反射ミラー14は、第2走査方向D2の走査のエンド位置、及び第1走査方向D1のスタート位置において走査される。
MEMS駆動部16は、MEMSミラー11の走査運動を制御する。制御部17は、MEMS駆動部16を含む光走査装置10の各部機器を統括的に制御する。
MEMS駆動部16は、静電形であり、ユニポーラ駆動されるので、MEMSミラー11を振動させる駆動電圧の極性からは、反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号と、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号とを識別することができない。
そこで、静電形においても、反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号と、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号とを識別できる構成について、説明する。
光走査装置10では、光源12から基準光量のレーザ光が出射された場合、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射するレーザ光の光量が、低透過フィルム15によって、閾値SH1未満に低下する。
図2に示すように、光源12の光量補正無しの定常APCでは、反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光は、BDセンサ13によって検出され、検出信号BD1,BD2,BD3,BD4……が出力される。一方、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光は、BDセンサ13に検出されない。
このため、反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号を、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号と識別することができる。
図3に示すように、反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光がBDセンサ13に検出されるまで、光源12の発光が続けられる。2個ずつの検出信号(BD1,BD2)、(BD3,BD4)……が検出されるようになると、反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光を検出するための光源12の制御は、定常APCに移行し、反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光を検出するであろう直前のタイミングから実際に検出するまでの短時間の間だけ光源12が発光する。
つぎに、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光を検出するための光量補正有りの定常APCについて説明する。
反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号BD1,BD2,BD3,BD4……のいずれかを起点に、反射ミラー14が走査されるであろうタイミングよりも前のタイミングから、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光の光量が閾値SH1以上になるような光量で光源12が発光し続け、これによって、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光が検出され、検出信号MR1,MR2が出力される。その後は、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光を検出するための光源12の制御も、光量補正有りの定常APCに移行する。
図4及び図5に示すように、第1走査方向D1にBDセンサ13が走査されたタイミングから所定の第1時間後であって、第2走査方向D2の走査において潜像形成領域の走査後から反射ミラー14の走査前までの間であろうタイミングから、反射ミラー14が第2走査方向D2に走査されるであろうまでの所定時間の間、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光の光量が閾値SH1以上になるように、光源12の光量を上昇させる。
これによって、反射ミラー14が第2走査方向D2に走査された際に反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光も、BDセンサ13に検出されるようになる。このため、第2走査方向D2の書き込み終了タイミングも正確に検出できるようになる。
同様に、第2走査方向D2にBDセンサ13が走査されたタイミングから所定の第2時間後であって、反射ミラー14の第2走査方向D2の走査後から第1走査方向D1の走査前までの間であろうタイミングから、反射ミラー14が第1走査方向D1に走査されるであろうまでの所定時間の間、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光の光量が閾値SH1以上になるように、光源12の光量を上昇させる。
これによって、反射ミラー14が第1走査方向D1に走査された際に反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光も、BDセンサ13に検出されるようになる。このため、第1走査方向D1の書き込み開始タイミングも正確に検出できるようになる。
なお、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光がBDセンサ13に検出されるようにするための上述のような段階では、検出信号BD1,BD2,BD3,BD4……のそれぞれの走査方向を識別できている必要はない。連続する2個の検出信号BD1,BD2の一方の出力タイミングが、反射ミラー14を経由せずに第1走査方向D1にBDセンサ13が走査されたタイミングであり、他方が、反射ミラー14を経由せずに第2走査方向D2にBDセンサ13が走査されたタイミングである。
以下、反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号を、BD検出信号という。反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号を、ミラー経由検出信号という。
上述のように、まず、低透過フィルタ15を用い、反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光はBDセンサ13に検出される一方、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光はBDセンサ13に検出されないようにすることで、BD検出信号BD1,BD2を、ミラー経由検出信号と識別できる。
つぎに、BD検出信号BD1,BD2に基づいて、光源12の光量を上昇させるレーザ光量指令信号を出力することで、ミラー経由検出信号MR1,MR2も検出できるようにする。これとともに、分離用信号を出力することで、BD検出信号BD1,BD2とミラー経由検出信号MR1,MR2とを分離する。
このようにして、BD検出信号BD1,BD2と、ミラー経由検出信号MR1,MR2とを、識別できる。
図6(A)に示すように、1ビットのカウンタ回路において、ミラー経由検出信号MR1,MR2をリセット端子に入力させ、BD検出信号BD1,BD2を入力端子に入力させる。これによって、ミラー経由検出信号MR1,MR2が入力した後の1回目に入力したBD検出信号BD1が、第1走査方向D1のエンド位置で検出された検出信号であると識別され、2回目に入力したBD検出信号BD2が、第2走査方向D2のスタート位置で検出された検出信号であると識別される。
図6(B)に示すように、他の1ビットのカウンタ回路において、BD検出信号BD1,BD2をリセット端子に入力させ、ミラー経由検出信号MR1,MR2を入力端子に入力させる。これによって、BD検出信号BD1,BD2が入力した後の1回目に入力したミラー経由検出信号MR1が、第2走査方向D2のエンド位置で検出された検出信号であると識別され、2回目に入力したミラー経由検出信号MR2が、第1走査方向D1のスタート位置で検出された検出信号であると識別される。
このようにして、第1走査方向D1のスタート位置及びエンド位置の走査タイミング、並びに、第2走査方向D2のスタート位置及びエンド位置の走査タイミングが検出され、これらのタイミングに基づいて、MEMS駆動部16の駆動電圧が制御され、MEMSミラー11の走査運動の走査速度が補正される。これによって、静電潜像の書き込み位置のずれが防止される。
光走査装置10によれば、BD検出信号BD1,BD2とミラー経由検出信号MR1,MR2との識別処理に、MEMSミラー11の駆動電圧の極性を利用していないので、電磁形及び静電形のいずれのMEMSを用いた場合でも、反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号BD1,BD2と、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号MR1,MR2とを識別することができる。
光走査装置10では、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射するレーザ光の光量を低下させる度合を、反射ミラー14とは別に設けた低透過フィルム15で調整できる。このため、反射ミラー14を変更する必要がない。
図7(A)及び図7(B)に示すように、第2実施形態に係る光走査装置10Aでは、BD検出信号BD1,BD2及びミラー経由検出信号MR1,MR2のそれぞれの走査方向の識別のために、nビットのカウンタ回路が用いられ、BD検出信号が出力される時間間隔に基づいて走査方向が識別される。nは2以上の正の整数である。
反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射するレーザ光の検出信号BD1,BD2,BD3,BD4について、第1走査方向D1にBDセンサ13を走査したタイミングから、走査方向を折り返して第2走査方向D2にBDセンサ13を走査するタイミングまでの時間よりも、第2走査方向D2にBDセンサ13を走査したタイミングから、第1走査方向D1にBDセンサ13を走査するタイミングまでの時間の方が、間に潜像形成領域があるので、非常に長くなる。即ち、検出信号BD1と検出信号BD2との間隔よりも、検出信号BD2と検出信号BD3との間隔の方が、非常に長くなる。
このため、検出信号BD1,BD2,BD3,BD4が入力したタイミングの間隔に基づいて、間隔が短い検出信号BD1とBD2、検出信号BD3とBD4の組み合わせを特定することができる。
これによって、間隔が短い一組の検出信号BD1とBD2のうち、先に検出された検出信号BD1のタイミングを、第1走査方向D1にBDセンサ13が走査されたタイミングであると特定し、後で検出された検出信号BD2のタイミングを、第2走査方向D2にBDセンサ13が走査されたタイミングであると特定できる。具体的には、つぎのように構成される。
図7(A)に示すように、nビットのカウンタ回路において、BD検出信号BD1,BD2,BD3,BD4……をリセット端子に入力させ、クロック信号を入力端子に入力させて、最上位ビットを出力させることで、つぎにBD検出信号BD1,BD2,BD3,BD4……が入力するまでの時間間隔を計る。これによって、出力が0のときは、時間間隔が短く、BD検出信号BD2は第2走査方向D2のスタート位置で検出された検出信号であると識別され、出力が1のときは、時間間隔が長く、BD検出信号BD1は第1走査方向D1のエンド位置で検出された検出信号であると識別される。
図7(B)に示すように、他のnビットのカウンタ回路において、ミラー経由検出信号MR1,MR2……をリセット端子に入力させ、クロック信号を入力端子に入力させて、最上位ビットを出力させることで、つぎにミラー経由検出信号MR1,MR2……が入力するまでの時間間隔を計る。これによって、出力が0のときは、時間間隔が短く、ミラー経由検出信号MR2は第1走査方向D1のスタート位置で検出された検出信号であると識別され、出力が1のときは、時間間隔が長く、ミラー経由検出信号MR1は第2走査方向D2のエンド位置で検出された検出信号であると識別される。
このような構成によっても、第1走査方向D1のスタート位置及びエンド位置の走査タイミング、並びに、第2走査方向D2のスタート位置及びエンド位置の走査タイミングが検出され、これらのタイミングに基づいて、MEMS駆動部16の駆動電圧が制御され、MEMSミラー11の走査運動の走査速度が補正される。
なお、上述のように時間間隔に基づいて走査方向を識別する場合は、つぎのように制御することもできる。即ち、第1走査方向D1にBDセンサ13が走査されたタイミングから所定の第1時間後であって、第2走査方向D2の走査において潜像形成領域の走査後から反射ミラー14の走査前までの間であろうタイミングで、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光の光量が閾値SH1以上になるように、光源12の光量を上昇させる。また、第2走査方向D2にBDセンサ13が走査されたタイミングから所定の第2時間後であって第1走査方向D1の走査において反射ミラー14の走査後から潜像形成領域の走査前までの間であろうタイミングで、光源12の光量を基準光量に戻す。
この構成によって、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光もBDセンサ13で検出されるようになるとともに、潜像形成領域は基準光量で走査される。このため、画像データに基づく正確な濃度の画像が形成されるように潜像が形成される。
図8に示すように、第3実施形態に係る光走査装置10Bは、反射ミラー14及び低透過フィルム15に代えて、低反射体として低反射ミラー14Bが用いられる点を除いて、第1実施形態に係る光走査装置10と同様に構成される。低反射ミラー14は、受けたレーザ光を、光量を低下させてBDセンサ13へ向けて反射する。
光走査装置10Bによれば、部品点数を少なくすることができるので、より小型化を図ることができる。
図9及び図10に示すように、第4実施形態に係る光走査装置10Cは、BDセンサ13が出力する検出信号のピーク値を保持するピークホールド回路を備える点を除いて、第1実施形態に係る光走査装置10と同様に構成される。
光走査装置10Cによれば、図10(A)に示すように、BDセンサ13が出力する検出信号がピークホールド回路に入力されることで、図10(B)に示すように、検出信号のピーク値が一定時間保持された状態で出力される。このため、BDセンサ13が出力する検出信号に基づく処理の正確性が向上し、反射ミラー14を経由せずにBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号と、反射ミラー14で反射されてBDセンサ13に入射したレーザ光の検出信号とを、より正確に識別することができる。このため、MEMSミラー11の走査運動の速度をより正確に補正することができる。
上述の実施形態のそれぞれの技術的特徴を互いに組み合わせることで、新たな実施形態を構成することが考えられる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
2 感光体ドラム
10,10A,10B,10C 光走査装置
11 MEMSミラー
12 光源
13 BDセンサ
14 反射ミラー(低反射体)
14B 低反射ミラー(低反射体)
15 低透過フィルム(低反射体、低透過材)
16 MEMS駆動部
17 制御部

Claims (10)

  1. 被走査体の潜像形成領域を含む走査範囲を光ビームで往復走査する光走査装置であって、
    所定の閾値以上の基準光量の光ビームを出射する光源と、
    前記光源から出射された光ビームを反射して前記走査範囲を走査するように走査運動する走査体と、
    前記走査範囲の第1端部において前記閾値以上の光量の光ビームを検出したときに検出信号を出力するBDセンサと、
    前記走査範囲の第2端部において、受けた光ビームを光量を低下させて前記BDセンサへ向けて反射する低反射体と、
    前記検出信号に基づいて前記走査運動を制御する制御部とを備える、光走査装置。
  2. 前記制御部は、前記検出信号が入力したタイミングに基づいて、前記低反射体から前記BDセンサへ向かう第1走査方向に前記BDセンサが走査されたタイミングを特定する、請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記制御部は、前記第1走査方向に前記BDセンサが走査されたタイミングの次に前記検出信号が入力したタイミングを、前記BDセンサから前記低反射体へ向かう第2走査方向に前記BDセンサが走査されたタイミングであると判定する、請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記制御部は、前記第1走査方向に前記BDセンサが走査されたタイミングから所定の第1時間後であって前記第2走査方向の走査において前記潜像形成領域の走査後から前記低反射体の走査前までの間であろうタイミングから、前記低反射体が前記第2走査方向に走査されるであろうまでの所定時間の間、前記低反射体で反射されて前記BDセンサに入射した光ビームの光量が前記閾値以上になるように、前記光源の光量を上昇させる、請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記制御部は、前記第2走査方向に前記BDセンサが走査されたタイミングから所定の第2時間後であって前記低反射体の前記第2走査方向の走査後から前記第1走査方向の走査前までの間であろうタイミングから、前記低反射体が前記第1走査方向に走査されるであろうまでの所定時間の間、前記低反射体で反射されて前記BDセンサに入射した光ビームの光量が前記閾値以上になるように、前記光源の光量を上昇させる、請求項3又は4に記載の光走査装置。
  6. 前記制御部は、前記第1走査方向に前記BDセンサが走査されたタイミングから所定の第1時間後であって前記第2走査方向の走査において前記潜像形成領域の走査後から前記低反射体の走査前までの間であろうタイミングで、前記低反射体で反射されて前記BDセンサに入射した光ビームの光量が前記閾値以上になるように、前記光源の光量を上昇させる、請求項3に記載の光走査装置。
  7. 前記制御部は、前記第2走査方向に前記BDセンサが走査されたタイミングから所定の第2時間後であって前記第1走査方向の走査において前記低反射体の走査後から前記潜像形成領域の走査前までの間であろうタイミングで、前記光源の光量を前記基準光量に戻す、請求項6に記載の光走査装置。
  8. 前記低反射体は、反射ミラー、及び光ビームの透過率を低下させる低透過材を含む、請求項1から7のいずれかに記載の光走査装置。
  9. 前記低反射体は、低反射ミラーである、請求項1から7のいずれかに記載の光走査装置。
  10. 被走査体と、
    請求項1から9のいずれかに記載の光走査装置とを備える、画像形成装置。
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